説明

高圧パワーオフテイクおよび低圧パワーオフテイクを備えるターボファンエンジン

【課題】独自のパワーオフテイクシャフトおよびギアシステムを有するターボファンガスタービンエンジンの提供。
【解決手段】2つのパワーオフテイクが提供され、各々は、低圧スプールおよび高圧スプールのためのものである。これらのパワーオフテイクは、低圧シャフトと高圧シャフトとの間で、ターボファンエンジンのコア流路と交差して、ターボファンのファンフレームまで延在する。駆動ギアが、高圧シャフトの前方端部に近くに設けられ、別の駆動ギアが、高圧シャフトのための駆動ギアの近傍の、低圧シャフト上に設けられる。両方のギアは、ガスタービンエンジンのサンプ内に配置される。パワーオフテイクシャフトは、駆動ギアに連結される。2つの動力デバイスは、パワーオフテイクシャフトに連結され、ファンフレーム内に配置される。動力デバイスは、発電装置またはモータであってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概してガスタービンエンジン動力システムに関し、限定しないが、より詳細には、パワーオフテイク(power off−take)に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンエンジンのスプールシャフトへの動力の伝達およびガスタービンエンジンのスプールシャフトからの動力の伝達は、依然として関心をもたれる分野である。残念ながら、いくつかの既存のシステムは、特定の用途に関して種々の短所を有する。したがって、この分野の技術においてさらなる助力が依然として必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本出願は、2009年12月29日に出願された米国仮特許出願61/290,726号の優先権を主張するものであり、これは参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の一実施形態は、パワーオフテイクデバイスのための独自のギア機構を有するガスタービンエンジンである。別の実施形態には、パワーオフテイク構成のための装置、システム、デバイス、ハードウェア、方法、および、それらの組み合わせが含まれる。本明細書、および、本明細書と共に提供される図面により、本出願のさらなる実施形態、形態、特徴、態様、利益および利点が明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】本出願の一実施形態を理解することができるガスタービンエンジンを示す図である。
【図2】本出願の一実施形態を有するガスタービンエンジンを示す図である。
【図3】本出願の一実施形態を有するガスタービンエンジンを示す図である。
【図4】本出願の特定の態様を示す図である。
【図5】本出願の特定の態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明の原理を理解するのを促進するために、次に、図面に示される実施形態を参照し、また、これらの実施形態を説明するために具体的な用語を使用する。しかし、それにより発明の範囲が限定されないことが意図されることを理解されたい。説明される実施形態のいかなる変更形態およびさらなる変形形態、ならびに、本明細書で説明される本発明の原理のいかなる別の用途も、本発明が関係する当業者が通常思い付くものとして考えられる。
【0006】
図1を参照すると、ガスタービンエンジン50が、ファン51と、圧縮機52と、燃焼器54と、タービン56とを有して示されており、これらは航空機の動力装置(aircraft power plant)として一体に使用され得る。この例示の実施形態は、ターボファンエンジンに関連して描かれているが、本出願の特定の態様は、非限定的な例を3つのみ明記すると、ターボジェット、ターボシャフトまたはターボプロップなどの別のタイプのガスタービンエンジンにおいても適用され得る。空気流58がガスタービンエンジンに入り、圧縮機52によって圧縮され、その後、燃焼器54に入り、そこで、空気流58は燃料と混合されて燃焼され、その後、タービン56によって膨張される。回転軸系60がタービン56を圧縮機52に接続しており、これらの2つの間で動力を伝達する働きをする。回転軸系60は、比較的低圧のシャフト60aと、比較的高圧のシャフト60bとを含む。これらは、後でより詳細に説明する。別の実施形態では、軸系60は、違う数のシャフトを含んでもよい。非限定的な例を1つのみ明記すると、別の実施形態では、軸系60が3つ以上のシャフトを含むように、追加の回転軸系が含まれ得る。便宜上、以下では、比較的低圧のシャフト60aを低圧シャフト60aと呼ぶが、この比較的低圧のシャフト60aを、任意の所与の実施形態のガスタービンエンジン50のうちの最も低圧のシャフトであることに限定することは意図されない。さらに、便宜上、以下では、比較的高圧のシャフト60bを高圧シャフト60bと呼ぶが、この比較的高圧のシャフト60bを、任意の所与の実施形態のガスタービンエンジン50のうちの最も高圧のシャフトであることに限定することは意図されない。また、本出願を通して使用される「低い(low)」および「高い(high)」という用語は、比較的低圧の構成要素および/または部位、ならびに、比較的高圧の構成要素および/または部位を指定するのに使用される。これらの用語は、最も低圧または最も高圧の構成要素および/または部位を示すことに限定されず、これらの指定は、いくつかの実施形態において使用され得る。例示の実施形態は、軸流ガスタービンエンジンを描いているが、いくつかの代替の実施形態において、遠心圧縮機および/または遠心タービンが組み込まれてもよい。
【0007】
本明細書で使用される場合、「航空機(aircraft)」という用語には、飛行機、無人宇宙船、固定翼機、可変翼機(variable wing vehicle)、回転翼機、および、ホバークラフトなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。また、本発明は、例えば、工業用途、発電、ポンピングセット、船舶推進(naval propulsion)、および、当業者に知られている別の用途などの、航空機に結びつかない可能性がある別の用途で使用されることも考えられる。
【0008】
圧縮機52は、低圧圧縮機52aおよび高圧圧縮機52bを含み、これらの各々は、低圧シャフト60aおよび高圧シャフト60bとして示される、対応するシャフトに接続される。低圧シャフト60aおよび高圧シャフト60bは、いずれもスプールシャフトとして称されることがある。詳細には、低圧圧縮機52aは、低圧シャフト60aに接続され、高圧圧縮機52bは、高圧シャフト60bに接続される。
【0009】
タービン56は、低圧タービン56aおよび高圧タービン56bを含み、これらの各々は、低圧シャフト60aおよび高圧シャフト60bとして示される、対応するシャフトに接続される。低圧タービン56aおよび高圧タービン56bは、対応する低圧圧縮機52aおよび高圧圧縮機52bとそれぞれ同じ速度で回転する。しかし、別の実施形態では、タービンと、対応する圧縮機との間で、回転速度を可変にするための機構が、ガスタービンエンジン50に組み込まれてもよい。例えば、タービンと、それが接続される任意の別のデバイスとの間で、回転速度を可変にするために、歯車装置が追加され得る。
【0010】
低圧シャフト60aおよび高圧シャフト60bは、高速で回転することができる細長いシャフトである。シャフト60aおよび60bは、1つの一体形成物として構成されてよく、または、結合して一体形成物になる、多数の分離した部品を有してもよい。いくつかの実施形態では、シャフトのうちの1つまたは複数は、中実であってもよい。
【0011】
低圧シャフト60aは、高圧シャフト60bの内部空間内に同軸に受け入れられる。理解されるであろうが、高圧シャフト60bは、燃焼器に最も接近して位置する高圧スプール部品に接続される。このため、高圧シャフト60bの長さは、燃焼器からより離れて位置する低圧スプール部品に接続される低圧シャフト60aの長さより短い。したがって、低圧シャフト60aは、高圧シャフト60bと比較して、より前方、および、より後方に延在する。本明細書で使用される「前方」という用語は、燃焼器の、圧縮機およびファンの側に位置するガスタービンエンジンの場所または領域のいずれかを意味し、つまり、この用語は、ガスタービンエンジンの、概してタービンから圧縮機側に進む方向または経路を意味する。同様に、「後方」という用語は、圧縮機の、タービン側の場所または領域のいずれか、つまり、圧縮機またはファンの側からタービン側への方向または経路を意味する。したがって、理解されるであろうが、低圧シャフト60aの一部分は、高圧シャフト60bの中に位置し、低圧シャフト60aの一部分は、露出される。
【0012】
低圧シャフト60aは、前方端部61aおよび後方端部61bを含む。同様に、高圧シャフト60bは、前方端部63aおよび後方端部63bを含む。したがって、高圧シャフトの前方端部63aと比較して、より前方に延在する低圧シャフト60aの部分は露出される。本明細書で使用される「露出」という用語は、相対的な用語であり、低圧シャフト60aのその部分が環境または別の空間に対して開放しているか否かに関係なく、高圧シャフト60bの内部空洞内で回転しない、低圧シャフト60aの部分を意味する。
【0013】
例示の実施形態のガスタービンエンジンは、2つの分離したエンジンスプールを含む。このスプールとの用語は、圧縮機部位と、シャフトと、タービン部位との組み合わせを示すのに使用される場合がある。しかし、いくつかの用途では、スプールは、いくつかのターボシャフトエンジンの場合のように、対応する圧縮機を含まない可能性がある。いくつかの非限定的な実施形態では、これらのスプールは、高圧(HP)スプールおよび低圧(LP)スプールと称されてよく、通常、異なる速度で自由に回転することができる。HPスプールは、高圧圧縮機と、高圧シャフトと、高圧タービンとを含み、これらは、それぞれ、HP圧縮機、HPシャフトおよびHPタービンとして示される場合がある。同様に、LPスプールは、ファンと、低圧圧縮機と、低圧シャフトと、低圧タービンとを含み、これらは、それぞれ、LP圧縮機、LPシャフトおよびLPタービンとして示される場合がある。しかし、いくつかの実施形態は、低圧の圧縮機部位を有さないターボファンエンジンの場合のように、対応する圧縮機を有さない低圧スプールを含むことができる。さらに、いくつかの実施形態は、ファンを有さない低圧スプールを含むことができる。さらに別の実施形態では、ガスタービンエンジンは、非限定的な例を1つのみ明記すると、中間スプールなどの、例示の実施形態で描かれるスプール以外の追加のスプールを含むことができる。
【0014】
ファンフレーム66は、例示の実施形態に描かれるターボファンエンジンの場合のように、ガスタービンエンジン50内に配置され、流れを、コア流路62とバイパス流路64とに分岐するのに使用される。いくつかの実施形態では、ファンフレーム66は、2つより多い流路を形成するように構成され得る。例えば、非限定的な例を1つのみ明記すると、ファンフレーム66は、流れを3つに分岐するように構成されてもよい。これに加えて、および/または、これに代えて、流れを分離するのに別の構成が使用されてもよく、この構成は、ファンフレームと称される場合もあり、称されない場合もある。
【0015】
次に図2および3を参照すると、本発明の一実施形態を有する、図1に描かれたガスタービンエンジン50の部分的な断面図が示されている。パワーオフテイクシャフト68aおよび68bが、コア流路62と交差して延在して示されており、これらは、LPシャフト60aおよびHPシャフト60bに動力を供給するのに、または、LPシャフト60aおよびHPシャフト60bから動力を取り出すのに、使用される。いくつかの実施形態では、パワーオフテイクシャフトは、タワーシャフトと称される。2つのみのパワーオフテイクシャフトが描かれているが、いくつかの実施形態は、任意の数のパワーオフテイクを含むことができる。パワーオフテイクシャフト68aおよび68bは、歯車装置70aおよび70bをそれぞれ介して、LPシャフト60aおよびHPシャフト60bに連結される。動力デバイス(Power device)72aおよび72bは、パワーオフテイクシャフト68aおよび68bの、対応するパワーオフテイクギア82aおよび82bにそれぞれ連結され、ファンフレーム66内に位置する。2つのみの動力デバイスが描かれているが、いくつかの実施形態は、任意の数の動力デバイスを含むことができる。パワーオフテイクシャフト68aおよび68bをLPシャフト60aおよびHPシャフト60bに、さらには、動力デバイス72aおよび72bに連結するのに、1つまたは複数のギアボックスが使用され得る。
【0016】
パワーオフテイクシャフト68aは、LPシャフト60aと共に回転して機械的動力を伝達するのを可能にする細長いシャフトである。パワーオフテイクシャフト68aは、軸方向応力、ねじり応力などの種々の応力に耐えるように構成されており、例示の実施形態では、中実のシャフトとして描かれている。しかし、別の実施形態は、中空のシャフト、または、部分的に中空のシャフトを使用することができる。パワーオフテイクシャフト68aは、低圧シャフト60aに対してある角度をなすように構成されるが、いくつかの実施形態では、シャフト60aの軸に沿って整合されてもよい。シャフト60aと同軸に整合することは、歯車装置または別の機械的デバイスによって達成され得る。さらに、パワーオフテイクシャフト68aは、共通のシャフトを形成するために機械的にまたは別の形で結合される、別個に製造される多数のシャフトから構成されてよい。あるいは、パワーオフテイクシャフト68aは、歯車装置を介して結合され、低圧シャフト60aに機械的動力を伝達することを可能にするための、および/または、低圧シャフト60aから機械的動力を伝達することを可能にするための、相互接続されたシャフトのネットワークを形成する、多数のシャフトから構成されてもよい。
【0017】
パワーオフテイクシャフト68aと同様に、パワーオフテイクシャフト68bは、HPシャフト60bと共に回転して機械的動力を伝達するのを可能にする細長いシャフトであってもよい。しかし、パワーオフテイクシャフト68bは、パワーオフテイクシャフト68aと同じ寸法比または幾何形状を有する必要はない。パワーオフテイクシャフト68bは、軸方向応力、および、ねじり応力などの種々の応力に耐えるように構成されており、例示の実施形態では、中実のシャフトとして描かれている。しかし、別の実施形態は、中空のシャフト、または、部分的に中空のシャフト68bを使用することができる。パワーオフテイクシャフト68bは、例示の実施形態では、高圧シャフト60bに対してある角度をなすように構成されているが、いくつかの実施形態では、シャフト60bの軸に沿って整合されてもよい。シャフト60aと同軸に整合することは、歯車装置または別の機械的デバイスによって達成され得る。さらに、パワーオフテイクシャフト68bは、共通のシャフトを形成するために機械的にまたは別の形で結合される、別個に製造される多数のシャフトから構成されてよい。あるいは、パワーオフテイクシャフト68bは、歯車装置を介して結合され、低圧シャフト60aに機械的動力を伝達することを可能にするための、および/または、低圧シャフト60aから機械的動力を伝達することを可能にするための、相互接続されたシャフトのネットワークを形成する、多数のシャフトから構成されてもよい。
【0018】
パワーオフテイクシャフト68aおよび68bは共に、ファンフレーム66と、LPシャフト60aおよびHPシャフト60bとの間を延在する。いくつかの実施形態では、後でさらに説明するように、パワーオフテイクシャフト68aおよび68bは、ファンフレームを越えて延在してよく、場合によっては、ガスタービンエンジン50のエンジンケースの外部領域に達してもよい。
【0019】
ガスタービンエンジン内では、パワーオフテイクシャフト68aおよび68bは、軸方向および円周方向に互いに位置を変えて配置される。しかし、いくつかの実施形態では、同じ軸方向平面、かつ、異なる円周方向位置で、パワーオフテイクシャフト68aおよび68bを方向付けることが可能であり、または、同じ円周方向位置、かつ、異なる軸方向平面で、シャフト68aおよび68bを方向付けることも可能である。このような方向付けは、シャフト68aおよび68bの配置を単純に変えることにより、および/または、非限定的な例を1つのみ明記すると、歯車装置などの機械的デバイスを使用することにより、得られる。
【0020】
パワーオフテイクシャフト68aおよび68bと、LPシャフト60aおよびHPシャフト60bとをそれぞれ連結するために、歯車装置70aおよび70bが設けられる。歯車装置70aおよび70bは、筐体内に収容されてよく、また、ギアボックスと称されてよく、例示の実施形態で描かれる歯車装置より多くの歯車装置、および/または、例示の実施形態で描かれるシャフト以外の追加のシャフトを含んでいてもよい。非限定的な一実施形態では、軸系に連結される任意の特定の動力デバイスの速度を設定するために、複数のレイシャフト(副軸)が使用され得る。非限定的な例を2つのみ明記すると、シャフトの相対的な向きを変更するために、または、減速ギアとほぼ同様にギア比を変更するために、別のギア、および/または、ギアボックスが使用され得る。歯車装置70aおよび70bは例示の実施形態では、ベベルギア(かさ歯車)として示されているが、別の実施形態では、別のタイプのギアであってもよい。例えば、ベベル歯車装置は、非限定的な例を2つのみ明記すると、スパーギア(平歯車)またはクラウンギアに置き換えられてもよい。いくつかの用途では、パワーオフテイクシャフト68aおよび68bをLPシャフト60aおよびHPシャフト60bに選択的にそれぞれ連結するために、クラッチが使用され得る。例えば、このような用途では、湿式クラッチが使用され得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、歯車装置70aおよび70bは、HPシャフト60bの前方端部の近くのガスタービンエンジンのサンプ内に位置してもよい。これらの実施形態では、歯車装置70bは、HPシャフト60bの前方端部のところにあってもよく、歯車装置70aは、LPシャフト60aの露出部分の後方端部のところにあってもよい。このようにして、歯車装置70aおよび70bは、互いに近接する。しかし、いくつかの実施形態では、歯車装置70aおよび70bは、共通のサンプエリアにある必要はない。さらに、歯車装置70aおよび70bは、互いに近傍に位置する必要もない。
【0022】
歯車装置70aは、低圧駆動ギア74aおよび低圧被動ギア76aを含む。本明細書で使用される「駆動」または「被動」という用語は、任意のタイプのギアに関連して使用される場合、そのギアが、常に「駆動」力または「駆動」トルクを供給するのに使用されること、あるいは、常に別のギアによって「被動」されることを示唆する意味ではない。パワーオフテイクシャフト68aおよび68bがLPシャフト60aまたはHPシャフト60bのいずれかから動力を取り出すのに使用され得ること、または、それがシャフト60aおよび60bに動力を供給するのに使用され得ることを理解されたい。したがって、「駆動」および「被動」という用語は、それらの機能に関して厳密な意味を有さず、むしろ、説明および理解を容易にするために、1つのギアを別の1つのギアから区別するのに使用される。低圧駆動ギア74aは、LPシャフト60aに連結されて、それと共に回転する。しかし、低圧被動ギア76aは、パワーオフテイクシャフト68aに連結されて、それと共に回転する。低圧駆動ギア74aのギア歯は、低圧シャフト60aまたはパワーオフテイクシャフト68aのいずれか一方が回転することにより、他方も回転するように、低圧被動ギア76aの歯と相互作用する。
【0023】
歯車装置70bは、高圧駆動ギア74bおよび高圧被動ギア76bを含む。高圧駆動ギア74bは、HPシャフト60bに連結されて、それと共に回転する。しかし、高圧被動ギア76bは、パワーオフテイクシャフト68bに連結されて、それと共に回転する。高圧駆動ギア74bのギア歯は、高圧シャフト60bまたはパワーオフテイクシャフト68bのいずれか一方が回転することにより、他方も回転するように、高圧被動ギア76bの歯と相互作用する。
【0024】
動力デバイス72aおよび72bは、ファンフレーム66内に配置され、電力をパワーオフテイクシャフト68の機械的回転力に変換する、あるいは、パワーオフテイクシャフト68の機械的回転力を電力に変換する、任意のタイプの電気デバイスであってもよい。例えば、非限定的な例を1つのみ明記すると、動力デバイス72bは、エンジンの始動を補助するのに有用である電気始動機、または、発電機であってもよい。また、動力デバイス72bは、エンジンオイルポンプおよび燃料ポンプ計量ユニット(fuel pump metering unit(FPMU))であってもよい。別の例では、動力デバイス72aは、特注の液圧ポンプ)、および、永久磁石交流発電機(PMA)、または、発電機とされるかもしれない。別の例では、動力デバイス72aおよび72bのいずれかまたは両方が発電機である場合、LPシャフト60aとHPシャフト60bとの間で動力の共有が行われ得る。動力デバイス72aおよび72bは、ファンフレーム66内に示されているが、別の実施形態は、これらの動力デバイスを、別の箇所に配置することもできる。非限定的な例を2つのみ明記すると、別の箇所は、ファンフレームの外径、または、エンジンケースの外部を含めてもよい。
【0025】
動力デバイス72aおよび72bは、動力デバイスシャフト78aおよび78b、さらには、動力デバイスギア80aおよび80bを含む。しかし、いくつかの実施形態では、動力デバイス72aおよび72bは、動力デバイスシャフト78a,78b、または、動力デバイスギア80a,80bのいずれも含まないかもしれない。代わりに、動力デバイス72aおよび72bは、動力デバイスシャフト78a,78bおよび動力デバイスギア80a,80bを含むギアボックスに連結され得る。このようなギアボックスは、複数のレイシャフトを有することができる。いくつかの実施形態では、これに代えて、および/または、これに加えて、動力デバイス72aおよび72bのいずれかもしくは両方、ならびに/または、任意の中間歯車装置もしくは中間ギアボックスを、パワーオフテイクシャフト68aおよび68bに選択的に連結するのに、クラッチが使用され得る。例えば、湿式クラッチ、または、別のタイプのクラッチ機構が使用され得る。
【0026】
動力デバイスシャフト78aおよび78bは、動力デバイス72aおよび72bから延在し、ファンフレーム66内に留まる。しかし、いくつかの実施形態では、動力デバイスシャフト78aおよび78bは、ファンフレーム66を越えて延在してもよい。そのような例では、パワーオフテイクシャフト68aおよび68bも、ファンフレームの外径まで延在してもよい。ガスタービンエンジン50内に2つのシャフトのみが設けられる一例では、シャフト68aおよび68bのうちの一方は、ファンフレーム内で終端していてもよく、他方は、それを越えて延在していてもよい。別の非限定的な例では、パワーオフテイクシャフトは、上で説明したように、複数の流路まで延在して、それらの流路の間で終端していてもよい。シャフト78aおよび78bは、軸方向応力、ねじり応力などの種々の応力に耐えるように構成される。
【0027】
動力デバイスギア80aおよび80bは、動力デバイスシャフト78aおよび78bに連結されて、それらと共に回転する。動力デバイスギア80aおよび80bは、例示の実施形態では、ベベルギアとして示されているが、別の実施形態では、別のタイプのギアであってもよい。例えば、ベベル歯車装置は、非限定的な例を2つのみ明記すると、スパーギアまたはクラウンギアに置き換えられてもよい。
【0028】
パワーオフテイクギア82aおよび82bは、パワーオフテイクシャフト68aおよび68bに連結されて、それらと共に回転する。上述した別のギアと同様に、パワーオフテイクギア82aおよび82bは、例示の実施形態では、ベベルギアとして示されているが、別の実施形態では、別のタイプのギアであってもよい。例えば、ベベル歯車装置は、非限定的な例を2つのみ明記すると、スパーギアまたはクラウンギアに置き換えられてもよい。
【0029】
動力デバイスギア80aおよび80b、さらには、パワーオフテイクギア82aおよび82bは、筐体内に収容されてもよく、また、ギアボックスと称されてもよく、例示の実施形態で描かれた歯車装置より多くの歯車装置、および/または、例示の実施形態で描かれたシャフト以外の追加のシャフトを含んでもよい。非限定的な一実施形態では、軸系に連結される任意の特定の動力デバイスの速度を設定するために、複数のレイシャフトが使用され得る。非限定的な例を2つのみ明記すると、シャフトの相対的な向きを変更するために、または、減速ギアとほぼ同様にギア比を変更するために、別のギアおよび/またはギアボックスが使用され得る。動力デバイスギア80aおよび80bのギア歯は、パワーオフテイクシャフト68a,68bまたは動力デバイスシャフト78a,78bのいずれか一方が回転することにより、他方も回転するように、パワーオフテイクギア82aおよび82bの歯と相互作用する。例示の実施形態は、ファンフレーム内に収容される、動力デバイスシャフト78a,78b、パワーオフテイクギア82a,82bおよび動力デバイスギア80a,80bの組立体を描いているが、別の実施形態は、ファンフレーム66の外径(OD)にこのような構造を含むこともできる。これに加えて、および/または、これに代えて、動力デバイス72a,72bとパワーオフテイクシャフト78a,78bとの間で動力を伝達するために、別の軸系および/または歯車装置構成が設けられてもよい。
【0030】
次に図4を参照すると、図1〜3で上述した本出願の特定の態様の図が示されている。この図には、LPシャフト60aおよびHPシャフト60bのわずかな範囲の部位が示されており、それらは、LP駆動ギア74aおよびHP駆動ギア74bに連結されて示されている。LP被動ギア76aおよびHP被動ギア76bは、駆動ギア74aおよび74bに連結される。パワーオフテイクシャフト68aおよび68bは、被動ギア76aおよび76bから延在して示されている。動力デバイス72bは、パワーオフテイクギア82bに連結されて示されている。
【0031】
次に図5を参照すると、一実施形態のガスタービンエンジン50の一部分の図が示されている。この図にはまた、バイパス流路64、コア流路62、動力デバイス72aおよび72b、さらには、ストラット84a,84b,86が示されている。バイパス流路64は、この図の環状部分の外側を通過しており、一方、コア流路62は、内側を通過している。動力デバイス72aおよび72bは、ファンフレーム66内に配置されて描かれている。この図示される実施形態では、動力デバイス72aおよび72bの各々は、複数の動力デバイスを有して描かれているが、別の実施形態では、動力デバイス72aおよび72bのいずれか、または、両方は、単一の動力デバイスのみを有してもよい。この図に描かれる動力デバイスは、一実施形態のマルチパッドアクセサリマウントに共通して係合されている。理解されるであろうが、マルチパッドアクセサリマウントは、共通の駆動装置の、被動される複数の付属物を装着することを可能にする。図示される実施形態では、これらの付属物は、パワーオフテイクシャフトを用いて動力を受け、これに加えて、または、代えて、動力を伝達する。図示される実施形態は、マルチパッドアクセサリマウントに係合されたアクセサリの円周方向の分布を描いているが、別の実施形態は、種々の別の配置構成を含むことができる。動力デバイス72aは、この図の左側に特注の液圧ポンプ88を含み、右側に特注の液圧ポンプ90を含む。動力デバイス72aは、また、永久磁石交流発電機91を含む。本明細書で示される「右」および「左」という用語は、便宜上使用されるものであり、ガスタービンエンジンに対する任意の特定の構成要素の位置、および/または、その設置を限定することを意図しない。動力デバイス72bは、エンジンオイルポンプ92、燃料ポンプ計量ユニット94、および、電気始動機/発電機96を含む。動力デバイス72aおよび72bのいずれかで使用される特定の動力デバイスのいずれも、別の動力デバイスに置換され得る。したがって、図5に描かれる配置構成は、動力デバイス72aおよび72bのいずれかまたは両方で使用され得るタイプの動力デバイスの多くの変形形態のうちの1つである。
【0032】
ストラット84aおよび84bは、ストラット86の拡大バージョンであり、パワーオフテイクシャフト68aおよび68bを収容するのに使用される。しかし、いくつかの実施形態では、ストラット84aおよび84bは、ストラット86と同じサイズであってもよい。ストラット84a,84b,86は、均一の間隔で円周方向に離間されるが、いくつかの実施形態では、不規則な間隔で離間されてもよい。ストラット84aおよび84bは、コア流路62と交差して延在するが、別の実施形態では、別の流路と交差していてもよい。ストラット84aおよび84bは、合計の圧力損失を最小にし、パワーオフテイクシャフト68aおよび68bの分離した流れが下流に流れるのを妨げるような、空気力学的形状であってもよい。パワーオフテイクシャフト68aおよび68bは、円周方向に規則的に離間されたストラット84a,84b,86のいずれを通るように経路設定されてもよい。
【0033】
本出願の一態様は、ガスタービンエンジンの低圧シャフトおよび高圧シャフトに個別に連結される2つのパワーオフテイクシャフトを有するデュアルスプールのガスタービンエンジンを提供する。2つのパワーオフテイクシャフトは、歯車装置を介して低圧シャフトおよび高圧シャフトに連結され、ガスタービンエンジンの流路と交差してファンフレームまで延在する。2つの別個の動力デバイスは、ファンフレーム内に配置され、別個のギアボックスを介して、2つのパワーオフテイクシャフトの端部に連結される。これらの動力デバイスは、低圧シャフトまたは高圧シャフトに動力を提供してもよく、あるいは、低圧シャフトまたは高圧シャフトから動力を発生させてもよい。本出願は、とりわけ、ガスタービンエンジンの複数のスプールの間で負荷を共有することを可能にする。
【0034】
本出願の別の態様は、少なくとも2つのスプールシャフトと、および、ガスタービンエンジンのファンフレームとスプールシャフトとの間を延在する少なくとも2つの回転可能シャフトと、を有するガスタービンエンジンを備える装置を提供する。少なくとも2つの回転可能シャフトは、少なくとも2つのスプールシャフトに動作可能に連結される。
【0035】
本出願の別の態様は、第1のスプールの第1のシャフトおよび第2のスプールの第2のシャフトと、ガスタービンエンジンの流路と交差して延在し、第1のシャフトに動作可能に連結されるように方向付けられる第1のパワーオフテイクシャフトと、ガスタービンエンジンの流路と交差して延在し、第2のシャフトに動作可能に連結されるように方向付けられる第2のパワーオフテイクシャフトと、を有するガスタービンエンジンを備える装置を提供する。流路は、少なくとも部分的に、ガスタービンエンジンのファンフレームによって形成される。
【0036】
本出願の別の態様は、第2の圧力スプールシャフト内で同軸に受けられる第1の圧力スプールと、第1の圧力スプールシャフトの前方端部に位置する第1の圧力スプール歯車装置と、第1の圧力スプールシャフトの前方露出エリアの後方端部に位置する第2の圧力スプール歯車装置と、を有するガスタービンエンジンを備える装置を提供する。第1の圧力スプールシャフトは、第1の圧力スプールシャフトの前方露出エリアを形成するために、前方方向において、第2の圧力スプールシャフトより長く軸方向に延在する、
本出願の別の態様は、少なくとも2つのパワーオフテイクシャフトを、ガスタービンエンジンの少なくとも2つのスプールシャフトに接続する工程を含む方法を提供する。2つのパワーオフテイクシャフトは、ガスタービンエンジンのファンフレーム内に配置される端部を有する。
【0037】
本発明を図面および上記の記述で詳細に説明してきたが、これは特徴が例示的であり、限定的ではないと見なされるべきであり、また、好適な実施形態のみが示されて説明されていること、および、本発明の精神内にあるすべての変更および変形が保護されることが強く望まれることを理解されたい。上記の記述で使用された「好適な(preferable)」、「好適に(preferably)」、「好適(preferred)」または「より好適(more preferred)」などの単語は、そのように説明される特徴がより望ましいものであってもよいが、その特徴が必須でなくてもよく、その特徴を欠く実施形態も本発明の範囲内にあると考えられてよく、この範囲が以下の特許請求の範囲によって定義されることを理解されたい。特許請求の範囲を読む際、「a」、「an」、「少なくとも1つ(at least one)」または「少なくとも一部分(at least one portion)」などの言葉が使用される場合、特許請求の範囲において違う意味で特に記載されない限り、特許請求の範囲を1つの物のみに限定する意図がないことが意図される。「少なくとも一部分(at least a portion)」および/または「一部分(a portion)」という言い回しが使用される場合、その物は、違う意味で特に記載されない限り、一部分および/または物全体を含むことができる。
【符号の説明】
【0038】
50…ガスタービンエンジン
51…ファン
52…圧縮機
52a…低圧圧縮機
52b…高圧圧縮機
54…燃焼器
56…タービン
56a…低圧タービン
56b…高圧タービン
58…空気流
60…回転軸系
60a…低圧シャフト
60b…高圧シャフト
61a,63a…前方端部
61b,63b…後方端部
62…コア流路
64…バイパス流路
66…ファンフレーム
68,68a,68b…パワーオフテイクシャフト
70a,70b…歯車装置
72a,72b…動力デバイス
74a…低圧駆動ギア
74b…高圧駆動ギア
76a…低圧被動ギア
76b…高圧被動ギア
78a,78b…動力デバイスシャフト
80a,80b…動力デバイスギア
82a,82b…パワーオフテイクギア
84a,84b,86…ストラット
88,90…液圧ポンプ
91…永久磁石交流発電機
92…エンジンオイルポンプ
94…燃料ポンプ計量ユニット
96…電気始動機/発電機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
第2の環状流路の径方向内側に配置される第1の環状流路と、少なくとも2つのスプールシャフトと、を有するガスタービンエンジンと、
前記ガスタービンエンジンの前記第1の環状流路と交差して延在し、前記スプールシャフトの少なくとも1つに回転可能に連結される、少なくとも2つの回転可能シャフトと、
前記少なくとも2つの回転可能シャフトのうちの1つとの間で動力を伝達する複数の動力デバイスであって、前記第1の環状流路と前記第2の環状流路との間に配置される、複数の動力デバイスと
を備えた装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記少なくとも2つのスプールシャフトは、第1の圧力スプールシャフトと、第2の圧力スプールシャフトとを含み、
前記少なくとも2つのシャフトのうちの1つは、前記第1の圧力スプールシャフトによって駆動され、
前記少なくとも2つのシャフトのうちの他の1つは、前記第2の圧力スプールシャフトによって駆動される
装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、
前記少なくとも2つの回転可能シャフトは、円周方向に互いにオフセットされ、
前記装置は、前記少なくとも2つの回転可能シャフトのうちの他の1つとの間で動力を伝達する第2の動力デバイスをさらに備えた
装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置であって、
前記ガスタービンエンジンの前記第1の環状流路および前記第2の環状流路のうちの、少なくとも1つから、前記少なくとも2つの回転可能シャフトの各々を仕切るためのストラットをさらに備え、
前記第2の動力デバイスは、複数の動力デバイスを有する
装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、
前記複数の動力デバイスは、前記ガスタービンエンジンのファンフレーム内に配置される
装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、
前記複数の動力デバイスのうちの1つは、発電機またはモータであってもよい
装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、
前記ガスタービンエンジンのサンプエリアをさらに有し、
前記少なくとも2つの回転可能シャフトは、前記サンプエリア内で前記少なくとも2つのスプールシャフトと連結する
装置。
【請求項8】
請求項5に記載の装置であって、
前記少なくとも2つの回転可能シャフトは、前記ファンフレーム内で終端する
装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置であって、
前記少なくとも2つの回転可能シャフトは、パワーオフテイクシャフトである
装置。
【請求項10】
装置であって、
第1のスプールの第1のシャフトと、第2のスプールの第2のシャフトとを有し、さらに、第2の流路の径方向内側にある第1の流路を有する、ガスタービンエンジンと、
前記ガスタービンエンジンの前記第1の流路と交差して延在するように方向付けされ、前記第1のシャフトに動作可能に連結される第1のパワーシャフトと、
前記第1のパワーシャフトに回転可能に連結される第1の動力デバイスと、
前記ガスタービンエンジンの前記第1の流路と交差して延在するように方向付けされ、前記第2のシャフトに動作可能に連結される第2のパワーシャフトと、
前記第2のパワーシャフトに連結される複数の動力デバイスと
を備えた装置。
【請求項11】
請求項10に記載の装置であって、
前記第1のシャフトは、比較的低圧のスプールシャフトであり、
前記第2のシャフトは、比較的高圧のスプールシャフトであり、
前記第1の動力デバイスは、前記第1の流路と前記第2の流路との間に位置する
装置。
【請求項12】
請求項10に記載の装置であって、
ファンフレームストラットをさらに備え、
前記第1のパワーシャフトおよび前記第2のパワーシャフトは、前記ストラット内に位置し、
前記複数の動力デバイスは、前記第2の流路の径方向内側に位置する
装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置であって、
前記ストラットは、円周方向に互いに位置を変えて配置され、
前記複数の動力デバイスは、マルチパッドアクセサリマウントを介して、前記第2のパワーシャフトに連結される
装置。
【請求項14】
請求項10に記載の装置であって、
前記第1のパワーシャフトおよび第2のパワーシャフトを、それぞれ前記第1および第2のシャフトに連結するためのベベル歯車装置構成をさらに備えた
装置。
【請求項15】
請求項10に記載の装置であって、
前記第1の流路および第2の流路は、少なくとも部分的に、前記ガスタービンエンジンのファンフレームによって形成される
装置。
【請求項16】
請求項10に記載の装置であって、
前記第2の動力デバイスは、前記第1の流路の径方向外側に配置される
装置。
【請求項17】
方法であって、
圧縮機を用いて動作流体を圧縮して、タービンから動力を取り出すように、ガスタービンエンジンを作動させる工程と、
第1の流路および第2の流路を通るように前記動作流体を流す工程と、
前記圧縮機との間で回転によって伝達を行うエンジンスプールシャフトと、前記第1の流路および第2の流路の間に配置される第1の動力デバイスと、の間で動力を伝達する工程と、
前記第1の流路を交差して延在し、複数の動力デバイスとの間で動力伝達を行うパワーシャフトを回転させる工程と
を備えた方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、
前記エンジンスプールシャフトから前記第1の動力デバイスに動力を供給する工程をさらに備えた
方法。
【請求項19】
請求項17に記載の方法であって、
前記複数の動力デバイスは、前記第1の流路の径方向外側に位置する
方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記複数の動力デバイスは、前記第2の流路の径方向内側に位置する
方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−515914(P2013−515914A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−547267(P2012−547267)
【出願日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/062372
【国際公開番号】WO2011/090750
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(512002747)ロールス−ロイス・ノース・アメリカン・テクノロジーズ,インコーポレーテッド (5)