説明

高密度の対話型メディアガイド

【課題】極めて密度の高い情報と、関連する機能、選択肢及び幅広い対話オプションとを体系化して提示するグラフィカルユーザ表示インターフェースを提供する。
【解決手段】高い密度の対話式メディアガイドインターフェース(100)は、多くのソースの利用可能性を表す高密度形式で利用可能なソース(105,110)の配列を表示し、更に、選択されたソース(120,130)の表示を拡大して、そのソースに関する更なる情報を提供することによって、利用可能なソース(105,110)の高密度配列からのソースの選択を提供する。“クリックなし選択”は、所望の選択上にカーソルを位置付けること又は予め指定された位置の下に所望の選択を置くことによって提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の利用可能な可能性からチャネル又は、ソース及びメディアコンテンツを有効に選択して、そのチャネル又はソースに関する更なる情報を得る高密度のメディアガイドインターフェースに関する。より具体的に、本発明は、多数の可能性からエントリを選択して、そのエントリに関連する観察領域を動的に拡大し、選択されたエントリに関する更なる情報を提供することが可能な新しいグラフィックユーザインターフェースを提供する。
【背景技術】
【0002】
テレビ及びメディアセンタを含むホームエンターテイメントシステムは、インターネットに集中し、多くの利用可能なソースを提供する。多くの利用可能なソースのこのような拡大は、メディアインターフェースをナビゲートして選択を行う新しい方法を必要とする。
【0003】
多数の可能なソースは、ホームメディアエンターテイメントの分野で未だに解決されていないインターフェースの課題を生じさせる。この課題は、複数の表示ページを通じて冗長的にナビゲートする必要性を伴わずに、多数の事項(プログラム、ソース、項目、など。)をうまくユーザに提示することを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在のメディアガイドインターフェースの情報障害は、主として、ユーザ認識の限界の結果である。ユーザが一度に可能な選択肢の全てを見ることができない場合、あるいは、ユーザが、同一の認識を得るために、途方もない時間及び労力を費やすよう強いられる場合、好機が失われうる可能性が高い。例えば、仮想空間を介して3次元で動くような、あるいは、ディスプレイ若しくは装置において設定及び処理を制御し且つ調整するためにジェスチャーを用いるような、より新規な対話的(interactive)方法は、一方では有用であるが、“認識障害”に関する上記問題に対処しない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の好ましい実施形態は、極めて密度の高い情報と、関連する機能、選択肢及び幅広い対話オプションとを体系化して提示するグラフィカルユーザ表示インターフェースを有する。情報は、最小限の要素の系統的なアレイに表される。かかる最小限の要素は、利用可能なプログラムコンテンツに関連付けられ、位置、色、大きさ、長さ、配置、グループ分け、挙動を介して、あるいは、アイコンを並列すること又はシンボルを表すことによって、視覚的に区別される。ユーザは、単に要素へカーソルを動かすことによって、関心のある要素を選択する。選択された要素は拡大されて、選択された要素に関する更なる情報は、ユーザに代わって、更なる動作を伴わずに、自動的に提供される。選択された要素に隣接する要素は部分的に拡大され、更なる要素は、また、それらに関して表示される。選択された要素及びそれに隣接する要素に関する拡大された観察領域は、ユーザが、かかる要素に関連する情報を容易に読むことを可能にする。拡大された要素に関連する情報は、テキスト、ラベル、広告、メディア、グラフィックス、アニメーション、及び更なる情報を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】対話型オーバービュー・インターフェースを表す。
【図2】グリッドガイド・インターフェースを表す。
【図3】モード及び機能アイコンを表す。
【図4】ラインナップガイド・インターフェースを表す。
【図5】チャネルガイドオーバービュー・インターフェースを表す。
【図6】パーソナルビデオレコーダ・インターフェースを表す。
【図7】音楽ガイドインターフェースを表す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下は、本発明の好ましい実施形態の詳細な記載である。しかし、本発明は、以下で論じられる、あるいは図面に示される実施形態に限定されるとは全く意図されない。むしろ、本明細書及び図面は、本発明の目下好ましい実施形態を表すに過ぎない。
【0008】
図1は、対話型オーバービュー・インターフェース100を表す。インターフェース100は、従来のプログラムガイド画面において可能であるよりも高い情報密度を可能にする。5〜10行のプログラムを含む従来のページに代わって、ディスプレイ100は数百、更には、潜在的に数千の個別要素110を提示する。各要素は、利用可能なプログラム、チャネル、実行ファイル、音楽ファイル、又はそれらの組合せを表す一意の視覚的、空間的、且つ行動的な属性を潜在的に有する。
【0009】
利用可能なチャネルは、垂直な列105に表示される。利用可能な時間スロットは、ヘッダ108に与えられるヘッダ情報によって示される。チャネル及び時間スロットに関するプログラムの内容は、2次元表示で個別要素110として表示される。表されるように、列105にあるチャネル情報及び個別要素110は、単純にドットのライン又は列として表示される。これは、典型的なモニタ又はテレビディスプレイの解像限界に対応する。列105における個々のエントリは、チャネル又はソースを表す視覚的なタグ又はプレースホルダとしての機能を果たし、一方、個別要素110は、関連するチャネル及び時間スロットに対応する特定のコンテンツを表す。
【0010】
要素110は、最大数の要素110がインターフェース100に存在しうる最小の大きさを有する。好ましい実施形態で、表示される要素110は、このことが、典型的なモニタ及びテレビの表示限界を超えうるか、あるいは、1つの画面に表示され得る要素110の数を減らしうるので、更なる情報を含まない。従って、個別要素を単に大きく見せるだけでは更なる情報は提供されない。一般に、全ての要素110は、外観が類似する。しかし、要素110は、ユーザが関心のある特定のチャネル又はコンテンツを識別する手助けをするために、色、大きさ、長さ、配置、グループ分け、若しくは挙動により、あるいは、関連するアイコンを並列すること若しくはシンボルを表すことによって、視覚的に区別される。このような区別は、コンテンツ提供者によって、あるいはユーザによって行われうる。
【0011】
ユーザは、例えばマウスのようなポインティングデバイス、又は、好ましい実施形態では、例えばGyration社のコードレス光学マウスのような手持ち式の慣性ポインティングデバイスを用いることによって、要素110の1つを選択する。要素110の1つが選択されると、それは、選択された要素120によって表されるように、拡大された観察領域上に展開される。より具体的に、選択された要素120に関連する表示領域は拡大され、選択された要素120に関連する更なるコンテンツは、選択されたソースに関する更なる情報をユーザに提供するよう表示される。選択された要素120の近くの要素110は、隣接要素130によって表されるように、選択された要素120に最も近い隣接要素130の大きさが要素120よりは小さいが最大であるように、部分的に拡大される。隣接要素130に関連する更なるコンテンツは、選択された要素120よりも小さなフォーマットで表示され、選択された要素120に比べてより少ない情報又は、より小さいフォーマットでの情報が提供される。要素120及び要素130に関連するコンテンツは、テキスト、ラベル、広告、メディア、グラフィックス、アニメーション、及び更なる情報を含みうる。選択された要素120の近くの要素に関する利用可能なコンテンツ及び観察領域の漸進的な拡大は、“双曲的拡大(hyperbolic expansion)”と発明者によって称される。好ましい実施形態で、漸進的な拡大は垂直に且つ水平になされるが、他の実施形態では、水平のみ又は垂直のみであっても良い。
【0012】
要素110は、異なる方法で選択されても良い。第1の選択方法で、要素110は、特定の水平ラインにある要素を選択するようカーソルを上下に動かすことによって選択される。この方法で、図1に表されるように、水平ラインにある多数の要素は、拡大された観察領域に表示される。代替の表示モードで、個別要素110は、水平(x)及び垂直(y)の両次元でカーソルを動かすことによって選択されても良く、選択された要素及び隣接要素は、水平及び垂直の両次元で拡大された観察領域において見られうる。これら両表示形式は、漸進的な、即ち双曲的な拡大を与える。
【0013】
第2の選択方法で、要素が拡大される領域は、例えば、図1に表されるようなインターフェース100の中央など、固定した位置にある。ポインティングデバイスの移動は、列105でのチャネルの表示及び拡大領域の下での要素110の表示を動かす。これは、図1に表されるように1度に1つの水平な行を選択する垂直限定モードで、又は、入力装置のx方向及びy方向の動作に応答して個別要素を選択するモードで行われうる。いずれの選択方法でも、選択された要素120の近くの隣接要素130は、漸進的に(即ち、双曲的に)拡大される。選択された要素120及び隣接要素130に関連するコンテンツは、相応して増大した程度で呼び出される。
【0014】
更なる要素110は、スクロールによってインターフェース100で利用可能にされる。具体的に、ディスプレイ全体は、更なるチャネル及び関連するコンテンツを示すよう垂直にスクロールされ得る。同様に、ディスプレイは、他の時間スロットに関連するコンテンツを示すよう水平にスクロールされ得る。水平スクロールの場合に、チャネル列105は固定されたままであり、時間スロットヘッダ108及び表示される要素110は水平にスクロールする。
【0015】
好ましい実施形態は、例えばGyration社のコードレス光学マウスのような手持ち式のポインティングデバイスと互換性を有するよう設計される。従来のマウス又は、上下左右ボタンを備えた従来の4方向コントローラが代用されても良い。しかし、手持ち式ポインティング技術は、それが(1)直接的で、滑らかで、且つ自然な制御と、(2)直接的なジェスチャー信号伝達(即ち、例えば‘ページ送り’、‘キャンセル’などの様々な機能及びモード、ホーム音楽、ネットワーク検索などを呼び出し及び起動する一意の指向性ジェスチャー又は動作。)を介する様相及び機能の起動とを提供する点で好ましい。このような形式の直接対話は、インターフェース100を介する、より速く、より直接的且つ流動的な動作を可能にする。
【0016】
図2は、グリッドガイド・インターフェース200を表す。インターフェース200は、インターフェース100とほとんど同じ形態でプログラム及びメディア(あるいは、他の利用可能な及び/又は予定されたデータオブジェクト若しくは機会)を提示する。ただし、インターフェース200がより明確なセルに基づくX/Yグリッド構造を使用する点で異なる。図2を参照すると、Y軸チャネル列210は、チャネル/ソース260をリストアップする。他のY軸列220は、時間順の時間スロットの間に利用可能なプログラムを表す(例えば、8:00、8:30、9:00など、テレビ番組を30分ごとに表す。)。時間スロットは、ヘッダ225で区別される。様々なチャネル/ソース260に対応するプログラム230、及びヘッダ225に表示される時間スロットは、特定のチャネルに対応するプログラム230が同じ行に提示され、且つ、特定の時間スロットに対応するプログラム230が同じ列に提示されるように、2次元アレイで提示される。
【0017】
更なるコンテンツを表示するために、プログラム230のアレイは、垂直及び水平にスクロールされても良い。チャネル列210は、プログラム230のアレイが垂直にスクロールする場合に垂直にスクロールするが、プログラム230のアレイが水平にスクロールする場合には水平にスクロールしない。
【0018】
ユーザは特定のセル240を選択することができる。これにより、ユーザに代わって、如何なる更なる動作も伴わずに、この特定のセル240を拡大することができる。次いで、選択されたセル240に関連する更なる情報が提供される。クリック又は、ジェスチャーのような他のユーザ動作は、あり得る関連情報のメニュー、ウェブサイト、アドレスなどを含め、選択されたセルに関する更なる情報を提供する。選択されたセル240に近いセル270は、選択されたセル240に最も近いセルが最大に拡大された状態で、選択されたセルの近傍で水平及び垂直に、漸進的に(双曲的に)拡大される。選択されたセルに対応するチャネルセル265、及びチャネルセル260に近いチャネルセル275は、漸進的に拡大される。拡大されたセルに関連する情報はテキスト及びラベルを含みうる。例えば、広告、メディア、グラフィックス、アニメーション、及び他の情報などの更なる情報は、セルが選択される場合に、自動的に又は選択的に呼び出されても良い。
【0019】
インターフェース100の場合と同様に、グリッドガイド・インターフェース200は、選択に関する2つの代替的な方法を有する。第1に、セルは、単にセル上でカーソルをドラッグすることによって選択され得る。カーソルは目に見えるものであっても、あるいは、暗示的又は仮想的なものであっても良い。即ち、仮想的なカーソルの位置は、選択された事項の視覚変化によってのみ明らかにされ得る。第2の方法で、ユーザは、拡大領域の下でセル230のアレイをドラッグしても良い。好ましい実施形態で、この拡大領域は、ディスプレイ200の中央に位置する。(これは、スプレッドシート形式のグリッド自体が定位置拡大鏡の下あたりで物理的にドラッグされることをイメージすることによって視覚化される。)また、列210には対応するチャネルに関する拡大領域が存在する。
【0020】
プログラムセル230のスクロールは、更なるプログラムセルを表示するよう、垂直又は水平のどちらか一方向で実行されても良い。スクロールは、また、制約されても良い。好ましい実施形態で、スクロールは、手持ち式のコントローラにおいてオプションキーを押すことによって、単一の軸に拘束されても良い。代替的に、インターフェースは、最初の検出された指向動作(例えば、単一の時間スロットにおけるチャネルの上下、又は、多数の時間スロットをまたぐ単一のチャネルに沿った左右)を検出し、その軸にスクロールを拘束しても良い。この方法で、スクロールは、X又はYのいずれか一方の軸に沿って、最初の移動方向で続く。次いで、スクロールは、入力装置の動作が連続的である限り、この1つの軸にのみ拘束される。これは、ページをまたぐ扱いにくい対角ステップでの動きに関連する問題を回避し、ユーザ体験の利便性及び効率性を改善する。他の代替案で、スクロールは、予定された時間において後ろ又は前へ1つの時間スロット列と次の時間スロット列との間の閾値をまたぐ前に、更なる水平動作を必要とすることによって制約されても良い。
【0021】
プログラムセル250は、グラフィックスで区別されても、シンボルを付されても、あるいは無印のままでも良い。このような区別は、(意図的に置かれた、あるいは、過去の双方向鑑賞及び双方向動作から発見的に識別されて、同様の基準照合などのためシステムによって採取された)お気に入りのプログラム又はメディアファイル及びソースを表示し且つマークするよう、コンテンツ提供者によって又はユーザによって与えられ得る。更に、ある要素の選択は、二次的なグラフィックス、情報、アニメーション、又は要素を展開しても良い。これは、オペレータ又はコンテンツ提供者が、特定のコンテンツとともにオファー(offer)又は他の関連する情報を埋め込むことを可能にする。
【0022】
図3は、モード及び機能アイコンを表す。表されるように、ある機能は、一番上の行のモードアイコン310及び一番下の行の機能アイコン320によって表される。アイコン310及び320は、通常は隠されている。しかし、アイコン310及び320は、ポインティングデバイス上のコントロールボタンを介してユーザによって呼び出され得る。例えば、マウス型のポインティングデバイスが、様々なオーバービューのいずれかをナビゲートする間使用される場合に、ユーザは、ポインティングデバイスを左クリックすることによってアイコン310及び320を呼び出す。
【0023】
一番上の行のアイコン310は、様々な形式のプログラムガイド、呼び物のサービス、及び、様々なガイドオーバービュー構成、PVR機能、記録された事項のリスト、ウェブ・ブラウザ、音楽、写真などを含むシステムの高レベルな様式を表す。かかる様相の更なる詳細については以下で述べる。一番下の行のアイコン320は、注目(focus)セル330に関して呼び出して利用可能な、あるいは前後関係上関連する、機能的シーケンスへのアクセス又は機能を表す。一番下の行のアイコン320は、例えば、再生、記録、リマインド、お気に入り、お気に入りの度合い、ブロック、更なる情報などを含んでも良い。係る機能は、現在の動作モード及び現在の注目事項に従って変化しうる。アイコン310及び320は、望ましいモード又は機能を選択して、ポインティングデバイスを左クリックすることによって有効にされ得る。
【0024】
一番下の行のアイコン320は、また、専用ボタンの押下又は左クリックの如何なる組合せも含む、ショートカット方式によって有効にされても良い。アイコン310及び320は、ポインティングデバイスの左クリック又はジェスチャーの如何なる組合せも含む、同様のショートカット方式によってキャンセル又は取り下げをなされても良い。ジェスチャーは、“ワギング(wagging)”、即ち、入力装置の前後水平動作においてポインティングデバイスを揺することを含んでも良い。
【0025】
例えば‘再生’又は‘同調’のような機能が呼び出される場合に、動作は、現在の拡大された注目事項330に関連して即座に行われる。例えば記録、リマインド、これの度合い、及びブロック/制限のような、より複雑な又は多段階の機能に関して、その後のユーザ動作が必要とされる。かかるその後のユーザ動作は、メニュー又はステップスルー形式の対話シーケンスによって容易にされる。かかるメニュー又はステップスルー形式の対話シーケンスは、様々なテキスト命令、質問又は選択肢を伴うポップアップ又はフローティングパネル、及び選択可能なオプションを表すアクティブ要素として現れても良い。
【0026】
一番上の行のモードアイコン310は、2つの点を除いて、一番下の行の機能アイコン320と同様の方法で対話形式である。両方の行がオーバービューにある状態で左クリックを介して呼び出される場合に、一番上の行のアイコン310は、現在選択されている/見られているモードを示すよう強調され/明滅し、あるいは、グラフィックで行動的に区別されうる(340)。現在選択されているモードの名称/ラベルは、また、目立つように表示される(350)。
【0027】
ユーザが様々なモードアイコン310の間を前後に動く場合に、それらのアイコンは、そのモード名称/ラベルを表示するとともに、強調及び拡大しうる(更に、場合により、動的なアニメーションを用いた挙動を示す)。強調されている間、ユーザは、自身のポインティングデバイスを用いて、その特定のモードを選択することができる。
【0028】
他のモードアイコンでの左クリックの際に、そのモードアイコンへの移動が起こり、モードアイコンは、一瞬に区別されたままであり、動作が水平なままである限りは強調され得る。ユーザがカーソルを一番上のモードアイコン領域から外すと、モードアイコンは消える。このアプローチは、ユーザが様々なモードを閲覧及び検索し、それらを呼び出すことを可能にし、更に、それらの仮想的なカーソルが画面の上部のモードアイコン領域にある間必要に応じて容易に他のアイコンを選択することができる。
【0029】
図4は、ラインナップガイド・インターフェース400を表す。夫々の単一ページ一覧410は、特定の時間スロット420(例えば、午後8時から30分。)における約500の別個のチャネル又はソースを表す。ラインナップガイド・インターフェース400は、一連の垂直な列430においてプログラム及びメディア(又は、他の利用可能なデータオブジェクト若しくは機会)を提示する。列430は、小さなグラフィック要素440から成り、小さな水平のラインとして示される。各要素440は、チャネル又はソースに関して予定された又は利用可能なプログラム若しくはメディアを表す。垂直に積み重なった要素440は、スペーサ450によって10行ごとに分けられる。スペーサ450は可変であり、ユーザが、最低限のガイドコンテンツを有する多数の要素440を容易にナビゲートすることを可能にするよう含まれる。
【0030】
ポインティングデバイスが作動して動かされる場合に、双曲的に拡大された注目領域460は、インターフェース400内の要素440の中で動く。いつでも双曲的に拡大される要素は注目要素465であり、従って、常に、動作が前後関係上実行され得る現在の注目要素465が存在する。仮想カーソルの移動は、それが望ましくは、列を横断することとは区別されるように、列430において上下に順次的な要素440を動くように調整される。現在の拡大された注目要素465の上下にあるプログラム要素440は漸進的に拡大され(130)、また、可視的なラベル、タイトル、又は他の更なる情報を有しうる。余分の仮想的な水平空間470は、列430を分ける空間470をまたぐ前に更に左又は右に自身のポインティングデバイスのカーソルを動かすようユーザに求めるために、列430の間に加えられる。空間470がカーソルによって横断される場合に、その列に最も近い垂直要素440は双曲的に拡大され(460)、現在の注目要素465となりうる。垂直移動と水平移動との間のこのような差は、ユーザが、不注意に横に引いて、隣接する列430へ飛ぶことなく、特定の列430において順次的な要素440をより容易に閲覧することを可能にする。
【0031】
要素440は、また、グラフィックで区別されても、あるいは隣接するシンボル480を付されても良い。注目要素465は、拡大される場合に(465)、二次的なグラフィックス、情報、アニメーション、又は商業広告490を呼び出し、表示、又は展開しても良い。これは、ユーザ又はコンテンツ提供者が、家にいる人々が容易に見、ナビゲートし、自動的にロールオーバーを広げることができるオファー又はプロモーションを埋め込むことを可能にする。このアプローチは、また、(意図的に置かれた、あるいは、過去の双方向鑑賞及び双方向動作から発見的に識別されて、同様の基準照合などのためシステムによって採取された)お気に入りのプログラム又はメディアのファイル/ソースを表し、マークするためにも利用され得る。
【0032】
動作の間に、ユーザは、オーバービュー400のいずれか一方の側に沿って置かれた時間ページングバー495でポインティングデバイスを左クリックすることによって、スケジュール時間スロット420を前後に移動することができる。余分の水平空間470は、空間470をまたぐ前に更に左又は右に自身のポインティングデバイスのカーソルを動かすようユーザに求めるために、最も右にある列485及び対応する右の時間ページングバー495と、最も左にある列475及び対応する左の時間ページングバー495との間に加えられる。この空間は、現実に存在していても、あるいは仮想的(即ち、仮想カーソルを動かす目的のために表示はされないが、検出はされる。)であっても良い。500よりも多い要素440をリストアップする他の実施形態で、更なるページングバーは、同様の仮想空間を伴ってインターフェース400の上下に置かれて、列430の上部又は下部に近い場合に不注意にそれらを強調することを回避する。上部のページングバー及び下部のページングバーを左クリックすることにより、1度に1つのページビュー410の上又下へオーバービューを動かすことができる。かかる方法で、数千の要素440は、グラフィックで区別され、あるいは隣接するシンボル480を付されながら、有効に表示され得る。
【0033】
図5は、チャネルガイドオーバービュー・インターフェース500を表す。夫々の単一ページビュー510は、単一のチャネル530に関するプログラム又はメディア要素520を表す。要素520は、小さな水平ラインとして表示される。各要素520は、特定の時間順の時間スロット540に対応する(例えば、8:00、8:30、9:00など、テレビ番組を30分ごとに表す。)。チャネルガイドオーバービュー・インターフェース500は、一連の垂直な列560において要素520を提示する。列560は、特定の日(例えば、月曜、火曜、水曜など。)に関する要素520をリストアップする。時間スロット表示545は、要素のグループ525を区別する。(他の実施形態で、インターフェース500の左側のY軸列は、図1及び2の場合と同様に、時間順の時間スロット540をリストアップする。)余分の仮想的な垂直空間570は、インターフェースでのグループ525の分離を改善するために、グループ535の間に加えられる。空間570は、また、異なるグループ525に入る前に自身のポインティングデバイスのカーソルを更に上又は下に動かすことをユーザに求める。ポインティングデバイスが作動し、動かされる場合に、双曲的に拡大された注目領域580は、インターフェース500内の要素520を横断する。要素は、カーソルの移動によって、又は、上述されたようなディスプレイ全体の移動によって、双曲的に拡大される。常に、動作が前後関係上実行され得る現在の注目要素585が存在する。
【0034】
要素520は、グラフィックで区別されても、あるいは隣接するシンボル590を付されても良い。注目要素585は、拡大される場合に(580)、二次的なグラフィックス、情報、アニメーション、又は商業広告を呼び出し、表示、又は展開して、ラインナップガイドオーバービューに関して上述されたものと実質的に同じ方法で同じ機能を提供する。
【0035】
動作の間に、ユーザは、ページングバー495でポインティングデバイスを左クリックすることによって、時間を前後に移動することができる。ページングバーは、ラインナップガイドオーバービューに関して上述されたものと実質的に同じ方法で動作して、同じ機能を提供する。一番上のモードアイコン310及び一番下の機能アイコン320は、また、上述されたように呼び出されて使用され得る。
【0036】
他の実施形態、即ち、ルックアヘッド(Lookahead)オーバービューは、図5のチャネルガイドオーバービューと同様である。(最高で70又はそれ以上のプログラム/メディア要素を含む)夫々の垂直な列は、1つのスケジュール時間スロットを表す。ディスプレイのいずれか一方の側にあるページングバーは、1度に1つの列を増加的に動き、あるいは、時間スロット列の表示全体を操作しうる。オーバービュー表示の上又は下のページングバーは、1度にチャネル/ソースの一画面を上又は下に操作することを容易にする。1よりも多い列に及ぶプログラム/メデイア要素は、列ごとに水平に広げられて、視覚的に両方の列をつなげる。
【0037】
ルックアヘッドオーバービューは、ディスプレイ周囲の双曲的に拡大された焦点状態を動かし、上述されたラインナップガイド400と同様の方法でページングバーを利用する。双曲的に拡大された焦点状態は、グリッドガイド・インターフェース200において上述されたように垂直な要素及び水平な要素を漸進的に拡大する。
【0038】
他のオーバービュー実施形態の記載で述べられたように、ポインティングデバイスのカーソルの移動は、ユーザが時刻を変更することなく水平に容易に移動することができるように拘束される。
【0039】
動作の間に、ユーザは、ページングバーでポインティングデバイスを左クリックすることによって、時間を前後に移動することができる。ページングバーは、ラインナップガイドオーバービューに関して上述されたものと実質的に同じ方法で動作して、同じ機能を提供する。一番上のモードアイコン及び一番下の機能アイコンは、また、上述されたように呼び出されて使用され得る。
【0040】
他の実施形態で、オンデマンドの映画及び特別イベントのガイドオーバービューは、不定期の、オンデマンドの原理で利用可能であるプログラム、映画、特別イベント、メディア要素、又は項目を断定的に体系化して表示する。ページングバーは、1つの軸に拘束され、ユーザが他の画面の後に1つの画面を見ることを可能にする。
【0041】
他の実施形態で、第2のページングバーの組は、オンデマンドのプログラムの分類の間で操作/循環するために利用され得る。この方法で、ページングバーの使用は、その軸に割り当てられた分類(例えば、全ての分類、全ての映画、全てのドラマ、全てのコメディなど。)の間で循環しうる。
【0042】
他の実施形態で、テーマに関するプログラムガイドオーバービューは、テーマ(例えば、ドラマ、コメディ、アクション/アドベンチャー、ラブ/ロマンス、インディペンデント、外国、スポーツ、子供向け、若者向け、大人向けなど。)によってプログラム/メディアを示すようフィルタ処理され、順序づけられる。かかるテーマは、ライブラリ、グリッドガイドオーバービュー、ラインナップガイドオーバービュー、単一時間スロット、チャネルガイドオーバービュー又はソースとして構造化可能である。夫々のオーバービューページは、500又はそれ以上のプログラム/メディア要素をリストアップする。左右のページングバーは、スケジュール時間スロットを前後に移動する。上部及び下部のページングバーは、テーマに関する分類を繰り返す。夫々のテーマ画面は、総テーマ数から番号を付される(例えば、ドラマ−117、コメディ−217など。)。他の実施形態で、利用可能なテーマの幾つかのアイコン及びグラフィック表示が表示され、現在表示されているテーマは強調される。
【0043】
他の実施形態で、全ての子供向けプログラムガイドオーバービューは、内容が子供に適したプログラム及びメディア要素及び事項のみを含むよう選別/フィルタ処理される。全ての子供向けプログラムガイドオーバービューは、上述された全ての様々な実施形態で表示されることができる。
【0044】
他の実施形態で、プレミアムチャネルガイドオーバービューは、テーマ(例えば、ドラマ、コメディ、アクション、ミステリー/サスペンスなど。)によってフィルタをかけられて選別されたプレミアムチャネルのプログラム/メディア(例えば、全ての総集プログラム、映画、ショー、スペシャルなど。)を示すようフィルタ処理されて順序づけられる。プレミアムチャネルガイドオーバービューは、上述された全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態で表示されることができる。
【0045】
他の実施形態で、スポーツガイドオーバービューは、全て又は特定のスポーツ(例えば、全てのスポーツ、フットボール、野球、バスケットボール、ホッケー、サッカー、テニス、フォーミュラI、NASCARなど。)によって、スポーツプログラム/メディアを示すようフィルタ処理されて順序づけられる。スポーツガイドオーバービューは、上述された全ての様々な構造上の実施形態で表示されることができる。
【0046】
他の実施形態で、全ての映画ガイドオーバービューは、映画のみに関するプログラム(例えば、ドラマ、コメディ、アクション、ミステリー/サスペンスなど。)をフィルタにかける。全ての映画ガイドオーバービューは、上述された全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態で表示されることができる。
【0047】
他の実施形態で、お気に入りのプログラムオーバービューは、ユーザのお気に入りとしてマーク/選択された、あるいは視聴パターンなどのある発見的手段によって決定されたプログラム/メディアを示すようフィルタ処理されて順序づけられる。お気に入りのプログラムオーバービューは、上述された全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態で表示されることができる。
【0048】
他の実施形態で、録画プログラムガイドオーバービューは、録画され、アーカイブに保管されたプログラム/メディアを示すようフィルタ処理されて順序づけられる。録画プログラムガイドは、リストとして構成されている。録画プログラムガイドオーバービューは、更に、全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態において上述されたような利用可能な分類及び分化手段によってフィルタ処理されて順序づけられる。
【0049】
他の実施形態で、記録待ち行列(Queue)オーバービューは、放送時に録画されるようマーク/選択をなされたプログラム/メディアを示すようフィルタ処理されて順序づけられる。記録待ち行列オーバービューは、また、オンラインソースからのダウンロード待ち行列として機能する。記録待ち行列オーバービューはリストとして構造化可能である。記録待ち行列オーバービューは、更に、全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態において上述されたような利用可能な分類及び分化手段によってフィルタ処理されて順序づけられる。
【0050】
他の実施形態で、親によるアクセス制限に関するオーバービューガイドは、特別の解除コードを有さないユーザからブロックされ、制限されるようにマーク/選択され、更に、ユーザ(一般にマスターユーザ)によって選択され、且つ/あるいは、(ある手段によって識別され、その後ブロック/ロックされる)以前のブロック/ロック基準のようなある発見的手段によって決定されたプログラム/メディアを示すようフィルタ処理されて順序づけられる。親によるアクセス制限に関するオーバービューガイドは、更に、上述されたような利用可能な分類及び分化手段によってフィルタ処理されて順序づけられる。
【0051】
他の実施形態で、特別提供オーバービューは、サービス提供者又はコンテンツ提供者及びそのパートナーが、プログラム/メディアセクション内で提供している全ての無料の、商業的な、及び他の形式のオファー及びプロモーションを示すようフィルタ処理されて順序づけられる。かかるオファーは、システムのあちこちに散らばり、様々な時間に又は異なる状況下で利用可能であるが、レビュー及びアクセスのためのユーザへのより簡単且つ直接的な認識のために、このリストにまとめられる。特別提供オーバービューは、更に、全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態において上述されたような利用可能な分類及び分化手段によってフィルタ処理されて順序づけられる。
【0052】
他の実施形態で、映像、ラジオ、音声、及びストリーミングメディアプログラムオーバービューは、商業的に利用可能なカタログ/ソース又は個人的に所有されるビデオを示すようフィルタ処理されて順序づけられる。個人的に所有されるビデオは、記憶されたファイル若しくはオンラインアクセス可能なファイル、又はそれらの組合せである。映像、ラジオ、音声、及びストリーミングメディアプログラムオーバービューは、放送ラジオ、オンデマンドのラジオプログラム、音声コンテンツ、音声及び/又は映像/マルチメディア、並びに、他の形式のストリーミング/オンデマンドメディアのような有用なメディア分類に及ぶ。ポッドキャスト(Podcasting)は、記録され、デジタル符号化され、規則的又は半規則的なスケジュールでダウンロード及び再生に使用可能なプログラムを指す。映像、ラジオ、音声、及びストリーミングメディアプログラムオーバービューは、更に、全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態において上述されたような利用可能な分類及び分化手段によってフィルタ処理されて順序づけられる。
【0053】
図6は、パーソナルビデオレコーダ(PVR)インターフェース600を表す。インターフェース600は、ポインティングデバイス上のコントロールボタンを介してユーザによって呼び出される。例えば、マウス型のポインティングデバイスが様々なオーバービューをナビゲートするために使用される場合に、ユーザは、ポインティングデバイスを左クリックすることによってオーバービュー600を呼び出す。インターフェース600が呼び出されると、上部のPVRコントロール610及び下部のPVRコントロール620が画面上に現れる。デフォルト設定で、ユーザがPVRインターフェース600を呼び出すと、プログラム又はメディア要素が再生し、可視的となりうる(605)。
【0054】
コントロール610は、ユーザがインターフェース600の上部に向かってポインティングデバイスのカーソルをナビゲートする場合に呼び出される。同様に、コントロール620は、インターフェースの下部に向かってポインティングデバイスのカーソルをナビゲートする場合に呼び出される。ユーザがコントロール610又は620に向かってカーソルをナビゲートする場合、夫々のコントロールは、ある総体的な方法で強調表示され、それが目下、動作中のPVRコントロールであって、ポインティングデバイスの水平ドラッグ移動及び左クリックを介して対話形式で制御可能であることを示す。
【0055】
コントロール610は、ゲージ形式のグラフィックとして示される再生長さ表示630から成る。再生長さ表示630内の再生位置660は、現在の再生位置を表す。再生位置660は、また、終了したプログラム/メディアのパーセンテージを表す。コントロール610の左端630は、プログラム/メディア要素の開始を表す。コントロール610の右端640は、プログラム/メディア要素の終了を表す。他の実施形態で、プログラム又はメディアがダウンロードされている場合に、あるいは、その他の理由のために、プログラム又はメディアが完全にはアクセス可能な及びナビゲート可能でない場合に、二次的なグラフィック要素は、(例えば、ゲージの左端から右方向に広がる、温度計の水銀のような)全体の長さのパーセンテージとして残りの部分を表すよう可視的であり得る。
【0056】
再生長さ表示630に沿ってマーカ650が置かれる。マーカ650は、特定の位置/点又は特別関心のある領域/セグメントを表す。ユーザは、ポインティングデバイスに関連するドラッグ機能を作動させ、再生長さ表示630において前後に再生位置660を動かす。左クリックは、“この点からの再生”を知らせ、且つ、再生長さ表示630のドラッグを終了するために使用されても良い。再生位置660を再生長さ表示630沿いの特定のマーカ650に更に容易に留めるための“重力(Gravity)”又はプログラム手段が、また、有意な場所で停止するための更に容易且つ効率的な手段をユーザに提供するために用いられても良い。
【0057】
他のオーバービューの場合と同じく、既に過去のプログラム又は予定された事項は、グラフィックで識別されても良い。
【0058】
再生位置660がマーカ650を越える場合に、グラフィック又はテキストの情報が表示されても良い。マーカ650は、また、強調表示されても良い。マーカ650が強調される場合、ユーザは、オプション、リンク、情報を含むポップアップメニュー又は他のグラフィックパネル若しくは要素を呼び出すよう、あるいは、動作を生じさせる又はシーケンスを開始させるよう、左クリックをして保持する。
【0059】
符号化され、シンボル化され、且つ/あるいは、再生長さ表示630に沿ってグラフィック表示されうるマーカ650の数の絶対不可欠な制限は存在しない。再生長さ表示630に沿って多数のマーカ650が存在するところの実施形態で、マーカ650は、ユーザがポインティングデバイスのカーソルによりそれらの上を進む場合に、双曲的に拡大される。多数のマーカ650が存在するところの他の実施形態で、マーカ650は、1よりも多くのソースに応じて、メタデータを提供する第三者に開示される。
【0060】
下側のPVRコントロール620は、ユーザが再生速度及び方向を制御することを可能にする。コントロール620は4つの領域を有する。そのうちの2つである通常再生速度680及び一時停止/停止690はただ1つの位置にある。ユーザがPVRインターフェース600を呼び出す場合に、プログラム又はメディア要素は再生中であって、依然として可視的でありうる(605)。コントロール620の通常再生速度680は強調表示され、あるいは、それが現在有効な設定であることを示すようにグラフィックで区別されうる。
【0061】
ユーザがポインティングデバイスを作動させ、左へカーソルをナビゲートする場合に、一時停止/停止690の位置は強調表示され、プログラム又はメディア要素は停止する。左へとかかる2つの位置680、690を過ぎたカーソルをドラッグすることは、変速巻き戻し制御685を強調表示し、作動させうる。右へとかかる2つの位置680,690を過ぎたカーソルをドラッグすることは、変速早送り制御695を強調表示し、作動させうる。従来の早送り及び巻き戻しとは異なり、これらは一定速度でも、2、3段階の速度でもなく、連続的な範囲の巻き戻し及び早送り速度でありうる。ユーザは、コントロール620のこれらの部分において前後にドラックすることによって、プログラム605が再生している速度を容易に制御することができる。
【0062】
インターフェース600で、“スローモーション”又は、通常再生速度680よりも遅い前進モーションは、コントロール620の変速早送り部分695の左端によって表され且つ位置付けられる。部分695は、停止位置690から最も速い可能な早送り速度675までの変速制御である。
【0063】
上側のコントロール610又は下側のコントロール629のいずれか一方が作動している場合に、作動していないPVRコントロールは、(ことによると淡色表示されるか、あるいは、強調表示/アクティブとしては表示されないが)依然として可視的であり、現在の再生位置660のような正確な情報を反映するように構成されても良い。
【0064】
様々な種類のデータは、好ましい発明に従って提示され得る。例えば、異なるインデックスは、表されたチャネル/ソース、時間スロット、又は曜日以外を用いられても良く、他のデータは、コンテンツとして入力されても良い。例えば、音楽はコンテンツとして使用され得、インデックスは音楽の演奏者又は種類でありうる。
【0065】
図7は、音楽の大きなデータベースが本発明に従ってインデックスを付されるところの音楽ガイドインターフェース700を表す。この例で、インターフェース700は、垂直な列720で体系化された圧縮要素710を表す。各要素710は水平なラインとして示され、アルバムを表す。動作の間、ユーザは、オーバービュー700のいずれ一方の側に置かれた時間ページングバー730及び740上でポインティングデバイスを左クリックすることによって、アルバム710の列720を前後に移動することができる。垂直な空間740及び745は、列720を移動する前に更に左又は右に自身のポインティングデバイスのカーソルを動かすようユーザに求めるために、右端の列720及び対応する右のページングバー730と、左端の列720及び対応する左のページングバー740との間に加えられる。
【0066】
先に論じられたように、ユーザは、ポインティングデバイスを用いてオーバービュー700内の関心のある要素750に焦点を当てることができる。要素750は双曲的に拡大され、要素750の上下の要素は、要素750の近傍に関して漸進的に解凍される。アルバム又はグループ分けラベル770は、注目要素750に関して表示される。ユーザが注目要素750で一時的に停止する場合に、その要素のトラックの二次的なポップアップ式のスクロール可能なメニュー760は要素750の近くに現れる。次いで、ユーザは自身のカーソルをメニュー760へナビゲートすることができる。垂直なナビゲーションがメニュー760を上下に動かすと、要素750に関してトラックの強調表示/選択が行われる。トラック上での左クリックは、上述された上部の行のモードアイコン及び下部の行の機能アイコンを呼び出しうる。
【0067】
一番下の行のアイコン320は、また、専用ボタンの押下、左クリック、又はジェスチャーの如何なる組合せも含む、ショートカット方式によって有効にされても良い。ジェスチャーは、“ワギング(wagging)”、即ち、入力装置の前後水平動作においてポインティングデバイスを揺することを含んでも良い。
【0068】
他の実施形態で、パーソナルメモリオーバービューは、写真/画像、音声/映像、及びマルチメディアの管理、並びにパーソナルメディアのレビューである。パーソナルメモリオーバービューは、ユーザが自身のパーソナルメディアを管理、ソート、アクセス及び観察/再生することを可能にするようフィルタ処理されて順序づけられる。パーソナルメモリオーバービューは、メディアモードと他のサブカテゴリとの間のナビゲーションを可能にする。パーソナルメモリオーバービューのサブカテゴリは、(1)パーソナルデジタル写真オーバービューと、(2)パーソナルデジタル音声/映像オーバービューと、(3)パーソナルマルチメディアオーバービューとを含む。かかるオーバービューの実施形態の構成及び配置は、表示プレビュー、サムネイル、及び/又は、ユーザがオーバービュー表示を介してナビゲートする他の識別ラベル若しくは情報を除いて、他の記載されるオーバービューと同様の方法で機能しうる。特定のメディア要素が目下拡大/強調表示される注目事項である場合に、左クリックは、同様に、選択されたメディアを開き、再生し、プレビューし、あるいは別な方法で対話し、又はその機能を実行するよう機能アイコン、二次的なダイアログ、パネル、メニュー若しくは手段を呼び出しうる。パーソナルメモリオーバービューは、更に、全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態において上述されたような利用可能な分類及び分化手段によってフィルタ処理されて順序づけられる。
【0069】
他の実施形態で、天気オーバービューは、多くの地域又は世界の天気及び旅行コンディション情報を閲覧、確認及びアクセスする容易な方法をユーザに提供する。一実施形態で、天気オーバービューは、代表的な要素の小さなリスト形式配置として構成され得る。要素は、場所及び関連する天気情報を表す。他の実施形態で、天気オーバービューは、上述されたロールオーバー要素に類似する対話式のロールオーバー要素/場所/地域の稠密集合を含むことが可能なマップとして文脈上表示され得る。
【0070】
他の実施形態で、地域活動オーバービューは、多くの地域又は世界のイベント及び活動の情報を閲覧、確認及びアクセスすることを可能にする。地域及び世界のイベント及び活動は、映画、劇場、レストラン、クラブ、コンサート、及び行事を含む。一実施形態で、地域活動オーバービューは、代表的な要素の小さなリスト形式配置として構成され得る。要素は、場所及び関連するイベント/活動情報を表す。他の実施形態で、地域活動オーバービューは、上述されたロールオーバー要素に類似する対話式のロールオーバー要素、場所、及び地域の稠密集合を含むことが可能なマップとして体系化され、文脈上表示され得る。
【0071】
他の実施形態で、買い物及び委託販売及びオンライン入札オーバービューは、ユーザが、多くの個々のオンラインオークション又は、ユーザが売り手若しくは買い手のいずれか一方として参加しているオークションの集合リストを監視することを可能にする。買い物及び委託販売及びオンライン入札オーバービューは、買い物、店、カタログ、フリーソース、品目オークション及び入札システム、旅行サービス、他のオンラインサービスに焦点を合わせる。買い物及び委託販売及びオンライン入札オーバービューは、更に、全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態において上述されたような利用可能な分類及び分化手段によってフィルタ処理されて順序づけられる。
【0072】
他の実施形態で、個人的、求人広告、日付及び面談オーバービューは、ユーザが、プロフィール、カテゴリ、行事スケジュールなどに関する大きなデータベースから情報を閲覧及び確認することを可能にする。プロフィール、カテゴリ、行事スケジュールなどを表す対話式ロールオーバー要素の稠密集合は、上述された全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態において文脈上体系化され得る。自動ロールオーバーポップアップは、写真又は他の更なる情報を含みうる。
【0073】
他の実施形態で、検索エンジン結果オーバービューは、ユーザが、gTVシステム上で行われる検索の結果を閲覧及び確認することを可能にする。検索エンジン結果オーバービューは、更に、全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態において上述されたような利用可能な分類及び分化手段によってフィルタ処理されて順序づけられる。
【0074】
他の実施形態で、メッセージオーバービューは、ユーザが、記憶及び受信されたメッセージのより大きな集合を閲覧及び確認することを可能にする。メッセージオーバービューは、大きな電子メール用アーカイブによって特に有用であり、更に、全ての様々な構造上の及びテーマに関する実施形態において上述されたような利用可能な分類及び分化手段によってフィルタ処理されて順序づけられる。一実施形態で、メッセージオーバービューは、オンライン接続を介して、あるいは携帯機器との同期によって、他の電子メール及び/又はメッセージングシステムと協働及び同期するよう構成され得る。
【0075】
他の実施形態で、アドレス帳/仲間リストオーバービュー及びコミュニケーション/テレビ電話/テレビ会議オーバービューは、ユーザが、構成する名簿登録者の状況を見て、彼らに連絡を取り/チャット、会議などを開くために、大きなアドレス帳及び仲間リストに目を通すことを可能にする。一実施形態で、アドレス帳/仲間リストオーバービューは、オンライン接続を介して、あるいは携帯機器との同期によって、他のアドレス帳及び/又は仲間リストと協働及び同期するよう構成され得る。
【0076】
他の実施形態で、カレンダ/スケジュールオーバービューは、ユーザが、時間順のデータ及びリマインダ(reminder)の大きな集合を閲覧及び確認することを可能にする。先に論じられたように、表示のいずれか一方の側にあるページバーは、ユーザが、年、月、週及び日の一覧の間で時間的に前後にスクロールすることを可能にする。一実施形態で、カレンダ/スケジュールオーバービューは、オンライン接続を介して、あるいは携帯機器との同期によって、他のカレンダ及びスケジュールと協働及び同期するよう構成され得る。
【0077】
本発明は、上記の好ましい実施形態に関して記載されてきたが、多数の構成、変形、置換及び追加が、本発明の精神及び適用範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に対してなされることは、当業者には明らかである。例えば、対話式オーバービュー視覚化モデル表示インターフェースがコンピュータとの使用に関して先に記載されたが、表示インターフェースが如何なる同様の電子装置でも利用されること、及び、本発明が上述された機構に全く限定されないことは、当業者には明らかである。インデックスのフォーマッティングは、図1で表される垂直な列の使用又は図5のようなインデックスの埋め込みのように、様々な方法で達成され得る。全てのこのような変形、置換及び追加は、特許請求の範囲によって最も良く定義される本発明の適用範囲内にあることが意図される。
【符号の説明】
【0078】
100 対話型オーバービュー・インターフェース
105 列
108 時間スロットヘッダ
110,120,130 要素
200 グリッドガイド・インターフェース
210,220 Y軸列
225 ヘッダ
230,250 プログラムセル
240,260,265,270 セル
310 モードアイコン
320 機能アイコン
330 注目セル
400 ラインナップガイド・インターフェース
410 単一ページ一覧
420 時間スロット
430 列
440 要素
450 スペーサ
460 注目領域
465 注目要素
470 水平空間
480 シンボル
490 商業広告
495 ページングバー
500 チャネルガイドオーバービュー・インターフェース
510 単一ページビュー
520 要素
530 チャネル
540 時間スロット
560 列
570 垂直空間
580 注目領域
585 注目要素
600 パーソナルビデオレコーダ(PVR)インターフェース
610,620 PVRコントロール
630 再生長さ表示
650 マーカ
660 再生位置
700 音楽ガイドインターフェース
710,750 要素
720 垂直な列
730,740 時間ページングバー
760 メニュー
770 ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力装置に応答して対話型グラフィックディスプレイに多数のソース及び関連するコンテンツを表示する方法であって、
前記ディスプレイ上で垂直アレイにおいて、選択可能なソースに夫々対応する多数の第1の視覚要素を表示するステップと、
前記第1の視覚要素の夫々に関連付けられ且つそれらに対して水平に配置され、特定のコンテンツに夫々対応する多数の第2の視覚要素を前記ディスプレイ上で表示するステップと、
前記入力装置からの入力に応答して隣接する第1の視覚要素をy軸に沿って順次選択するステップと、
前記選択された第1の視覚要素に関連する第1の状態変化と、前記選択された第1の視覚要素と上下に隣接する視覚要素に関する第2の状態変化とを表示するステップと
を有し、
前記第1の状態変化及び前記第2の状態変化は、関連する第2の視覚要素によっても起こり、更なる情報が、前記選択された第1の視覚要素及び該選択された第1の視覚要素と上下に隣接する視覚要素に関連付けられ且つそれらの視覚要素に対して水平方向に配置される前記多数の第2の視覚要素においてソース及び特定のコンテンツに関して前記ディスプレイ上で提供されるようにし、
選択に応答して、前記第1の状態変化及び前記第2の状態変化は、前記ディスプレイにわたって垂直方向にスクロールされる水平セグメントを垂直方向及び水平方向の両方で拡大するように現れ、前記水平セグメントは、前記選択された第1の視覚要素と、該選択された第1の視覚要素と上下に隣接する視覚要素と、関連する第2の視覚要素とを含み、拡大された前記水平セグメントは、表示される第1の視覚要素の水平限界を越えて水平方向に拡大し、前記第2の状態変化は、前記第1の状態変化よりも小さいフォーマットにおいて前記ディスプレイ上で前記更なる情報を提供する、方法。
【請求項2】
前記第2の視覚要素は、異なる時間期間に対応する垂直な列に配置される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第2の視覚要素の前記垂直な列は、前記入力装置からの第3の入力に応答して水平にスクロールする、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記ディスプレイは、どの時点においても、前記順次選択するステップ又は前記水平スクロールステップにのみ応答するよう制約される、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記順次選択するステップ又は前記水平スクロールのステップのうちいずれかが、前記入力装置の第1の有意な動作に応答して選択される、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記選択された第1の視覚要素及び前記関連する第2の視覚要素は、固定した位置に表示され、前記ディスプレイは、前記固定した位置の後ろで垂直方向にスクロールするように見える、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記ソースは映像チャネルに対応する、請求項1記載の方法。
【請求項8】
入力装置に応答して対話型グラフィックディスプレイに多数のソース及び関連するコンテンツを表示する方法であって、
前記ディスプレイ上で2次元アレイにある多数の視覚要素を表示するステップと、
前記入力装置からの入力に応答して前記多数の視覚要素から第1の視覚要素を順次選択するステップと、
前記選択された第1の視覚要素に関連する第1の状態変化を表示し、更なる情報が、前記選択された第1の視覚要素に関連するソースに関して及び該選択された第1の視覚要素に関連付けられた第2の視覚要素に関連するコンテンツに関して前記ディスプレイ上で提供されるようにするステップであって、選択に応答して、前記選択された第1の視覚要素は、前記ディスプレイが、垂直方向にスクロースされる水平セグメントを垂直方向及び水平方向で拡大するように見えるように、前記2次元アレイにおいて当該選択された第1の視覚要素の近くに表示され、拡大された前記水平セグメントは、当該水平セグメントの外にある前記2次元アレイの行の水平限界を越えて拡大するステップと、
前記選択された第1の視覚要素と上下に隣接する視覚要素に関して第2の状態変化を表示するステップであって、前記第1の視覚要素の選択に応答して、該選択された第1の視覚要素と上下に隣接する視覚要素は、前記ディスプレイが、垂直方向にスクロールされる水平セグメントを垂直方向及び水平方向で拡大するように見えるように、前記2次元アレイにおいて当該視覚要素の近くに表示され、拡大された前記水平セグメントは、当該水平セグメントの外にある前記2次元アレイの行の水平限界を越えて拡大するステップと
を有し、
前記第2の状態変化は、前記第1の視覚要素と上下に隣接する視覚要素に関連するソースに関して及び前記第1の視覚要素と上下に隣接する視覚要素と関連付けられた第2の視覚要素に関連するコンテンツに関して、前記第1の状態変化よりも小さいフォーマットにおいて、前記ディスプレイ上で更なる情報を提供する、方法。
【請求項9】
前記ソースは映像チャネルに対応する、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記視覚要素は、異なる時間期間に対応する垂直な列に配置される、請求項8記載の方法。
【請求項11】
視覚要素の列は、前記入力装置からの第2の入力に応答して水平方向にスクロールする、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記ディスプレイは、どの時点においても、前記順次選択するステップ又は前記水平スクロールステップにのみ応答するよう制約される、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記選択された第1の視覚要素及び該選択された第1の視覚要素と関連付けられた第2の視覚要素は、固定した位置に表示され、前記ディスプレイは、前記固定した位置の後ろで垂直方向にスクロールするように見える、請求項8記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−142011(P2012−142011A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−51906(P2012−51906)
【出願日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【分割の表示】特願2008−506441(P2008−506441)の分割
【原出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】1−5, rue Jeanne d’Arc, 92130 ISSY LES MOULINEAUX, France
【Fターム(参考)】