説明

高密度レゾナンス波長シート及び高密度レゾナンス波長シートを用いるサポーター

【課題】複雑な機構を必要とせず、容易に患部を照射する高密度レゾナンス波長シート及び高密度レゾナンス波長シートを用いるサポーターを提供する。
【解決手段】波長が10μm以上25μm以下であり、放射率が70%以上98%以下である遠赤外線を放射する石材を繊維部材に塗布してなる高密度レゾナンス波長シート1を内側体21の内周面21aと外側体22の内周面22aとの間に挟み込み、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22を折り曲げて、内側体21側に第一の凹部20aを形成し、第一の凹部20aに隣接して、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22を折り曲げて、外側体22側に第二の凹部20bを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠赤外線を人体に生じた患部である腫瘍等に照射するための高密度レゾナンス波長シート及び高密度レゾナンス波長シートを用いるサポーターに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、放射線治療とは、放射線である、電磁波等を利用することにより人体に痛みを与える患部の治療を行うことである。放射線は生体を透過する性質を有しており、この性質を利用して、胸や骨のX線写真のように人体内の病気を発見する方法として使われてきた。そして、この放射線が物質中を走ると、その走る道筋にそって物質の分子を電離する。さらに、放射線が人体内を通過の際には人体に痛みを与えることない。例えば、人体内を走ると、この電離作用により、高いレベルの放射線(X線撮影で用いる量の数十倍)は細胞を殺し(DNA切断が主な原因)、細胞の成長と分裂を阻止する。そのため、がん細胞はその周囲にある正常な細胞より早く成長し、分裂するので、放射線治療はがんを治療する上で有用な方法となっている。
【0003】
そして、放射線治療に際しては、放射線の投与量と影響を受ける正常組織の範囲を厳密に設定することにより、正常組織の影響を最小限に抑え、がん細胞の成長と分裂を最大限に阻止している。しかしながら、 放射線治療には副作用があり、放射線が照射される範囲内に消化管(胃や腸)が含まれる場合、照射の半年から1年後に消化管出血がおこる可能性があり、また放射線が照射される範囲内に脳が含まれる場合、数年後に脳萎縮や痴呆の起こる可能性がある。
【0004】
また、腫瘍を治療する方法としては、遠赤外線を用いる方法があり、その方法では、遠赤外線の輻射熱で体温を上昇させるため、深部体温を40℃程度に上げるには皮膚の温度が70℃程度となるため、長時間照射すると低温やけどを生ずるという問題があり、放射線治療等に取って代わる治療方法とはいえなかった。しかしながら、遠赤外線を用いる方法も種々改良が行われ、例えば、図9に示す遠赤外線を放射する癌治療器具が開示されている。図9に示す癌治療器具では、遠赤外線源200は、加熱器300で加熱されて遠赤外線を放射する遠赤外線照射セラミックス400と、この遠赤外線照射セラミックス400から放射される遠赤外線を集束して遠赤外線吸収照射セラミックス膜100に供給する集光レンズ500を備えている。この遠赤外線源200は、遠赤外線照射セラミックス400から放射される遠赤外線を集光レンズ500で集束して、高いエネルギー密度の遠赤外線を遠赤外線吸収照射セラミックス膜100に供給する。
【特許文献1】特開2006−55540(段落0046 図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図9に示す器具では、遠赤外線吸収照射セラミックス膜100のセラミックスについては種々の成分の粉末を混練して成形し、焼成して製作されるため、遠赤外線吸収照射セラミックス膜100の製作工程が煩雑にならざるを得ない。また、器具全体についても、加熱器300、集光レンズ500等を必要とするため器具の大型化を避けることが困難である。さらに、この加熱器300は、ヒーター300Aであり、ヒーター300Aは、電気抵抗の大きいニクロム線等の電線である。そのヒーター300Aは、遠赤外線源200の温度を一定に保持する作用はない。
【0006】
そのため、加熱器300には、遠赤外線源200を一定の温度に保持する制御回路が設けられ、その制御回路により、温度センサーで遠赤外線源200の温度を検出して、スイッチをオンオフに切り換える。遠赤外線源200が設定温度まで上昇するとスイッチをオフにしてヒーター300Aの通電を遮断する。通電を遮断し遠赤外線源200の温度が設定温度まで低下するとスイッチをオンに切り換えて、遠赤外線源200を加熱する。この動作を繰り返して、遠赤外線源200を一定の温度に保持する。以上のように、図9に示す器具では、複雑な構成を採らざる得ない。
【0007】
また、遠赤外線吸収照射セラミックス膜100は、癌患部600の体表面に固定することになる。そのため、遠赤外線吸収照射セラミックス膜100と集光レンズ500との位置合わせが必要になり、治療の準備段階で患者を動かして患部となる遠赤外線吸収照射セラミックス膜100を集光レンズ500の位置に合わせるか、集光レンズ500を含めた図9に示す癌治療器具を移動して集光レンズ500を患者の、患部となる遠赤外線吸収照射セラミックス膜100に合わせる必要がある。そのため、治療の準備段階での煩雑さを避けることができず、効率よく治療を行うことが難しくなる。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、複雑な機構を必要とせず、容易に患部を照射することが可能な遠赤外線照射器具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、波長が10μm以上25μm以下であり、放射率が70%以上98%以下である遠赤外線を放射する石材を繊維部材に塗布してなることを特徴とする。
【0010】
従って、請求項1に記載の発明によれば、石材より波長が10μm以上25μm以下であり、放射率が70%以上98%以下である遠赤外線である電磁波を放射し、電磁波が腫瘍である癌細胞に当たり、腫瘍である癌細胞が振動させ、振動により腫瘍である癌細胞に十分な栄養を摂らせず腫瘍である癌細胞を最終的に死滅させることを可能にする。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記石材にはトルマリンが含まれていることを特徴とする。
【0012】
従って、請求項2に記載の発明によれば、石材にはトルマリンが含まれ、波長が10μm以上25μm以下であり、放射率が70%以上98%以下である遠赤外線である電磁波を放射することが可能であり、その結果、電磁波が腫瘍である癌細胞に当たり、腫瘍である癌細胞が振動させ、振動により腫瘍である癌細胞に十分な栄養を摂らせず腫瘍である癌細胞を最終的に死滅させることを可能にする。
【0013】
さらに、請求項3に記載の発明は、内周側を形成する、弾性体である内側体と、該内側体と分離され、前記内側体と対向して取り付けられることで外周側を形成する、弾性体である外側体と、前記内側体の内周面と前記外側体の内周面との間に挟み込まれる前記高密度レゾナンス波長シートと、を備え、重ね合わせた、前記内側体、前記高密度レゾナンス波長シート及び前記外側体の端部同士を連結し、円筒形状を形成することを特徴とする。
【0014】
従って、請求項3に記載の発明によれば、内側体と外側体との間に高密度レゾナンス波長シートを重ね合わせてサポーターを形成しているので、例えば、肘、膝等の患部にサポーターを付けることで腫瘍である癌細胞等に当たり、腫瘍である癌細胞等を振動させ、振動により腫瘍である癌細胞等を最終的に死滅させることを可能にする。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記内側体の前記内周面と前記外側体の前記内周面との間に前記高密度レゾナンス波長シートを挟み込み、前記内側体、前記高密度レゾナンス波長シート及び前記外側体を折り曲げて、前記内側体側に第一の凹部を形成することを特徴とする。
【0016】
従って、請求項4に記載の発明によれば、重ね合わされた、内側体、高密度レゾナンス波長シート及び外側体の端部側を内側体側に折り曲げて折り曲げ部を形成し、重ね合わされた、内側体、高密度レゾナンス波長シート及び外側体でなす面部を経て、折り曲げ部に対向するように、重ね合わされた、内側体、高密度レゾナンス波長シート及び外側体を内側体側に折り曲げ部を形成して、内側体側に第一の凹部を形成することで、重ね合わされた、内側体、高密度レゾナンス波長シート及び外側体の連結を可能にする。
【0017】
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の構成に加え、前記内側体の前記内周面と前記外側体の前記内周面との間に前記高密度レゾナンス波長シートを挟み込み、前記内側体、前記高密度レゾナンス波長シート及び前記外側体を折り曲げて、前記内側体側に前記第一の凹部を形成し、前記第一の凹部に隣接して、前記内側体、前記高密度レゾナンス波長シート及び前記外側体を折り曲げて、前記外側体側に第二の凹部を形成することを特徴とする。
【0018】
従って、請求項5に記載の発明によれば、重ね合わされた、内側体、高密度レゾナンス波長シート及び外側体の端部側を内側体側に折り曲げて折り曲げ部を形成し、重ね合わされた、内側体、高密度レゾナンス波長シート及び外側体でなす面部を経て、その折り曲げ部に対向するように、重ね合わされた、内側体、高密度レゾナンス波長シート及び外側体を内側体側に折り曲げて、新たに折り曲げ部を形成して、内側体側に第一の凹部を形成し、重ね合わされた、内側体、高密度レゾナンス波長シート及び外側体でなす面部を経て、重ね合わされた、内側体、高密度レゾナンス波長シート及び外側体を外側体側に折り曲げて折り曲げ部を形成して、外側体側に第二の凹部を形成することで、内側体、高密度レゾナンス波長シート及び外側体の連結を可能にする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、波長が10μm以上25μm以下であり、放射率が70%以上98%以下である遠赤外線である電磁波を放射することができるので、腫瘍である癌細胞が振動させ、癌細胞を最終的に死滅させることを可能にする。また、本発明である高密度レゾナンス波長シートをサポーターとして使用する場合、サポーターの、内側体と外側体の間に挟み込むことで患部に遠赤外線である電磁波の放射を行うことができる。さらに、本発明である高密度レゾナンス波長シートをサポーターを内側体と外側体との間に挟み込む際、凹凸状に織り込むことで内側体、外側体及び高密度レゾナンス波長シートの一体化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
本発明である高密度レゾナンス波長シート1は、遠赤外線を放射する石材からなり、波長が10μm以上25μm以下の範囲内であり、放射率が70%以上98%以下の範囲内である。また、遠赤外線を放射する石材として、本例では、トルマリンを主に用いているが、特にトルマリンに限定されることはない。さらに、高密度レゾナンス波長シート1は、遠赤外線を放射する細かい粒状の石材3としたものを繊維部材2と一体にしている。本例で用いる遠赤外線を放射する細かい粒状の石材の粒径は100μmから200μm程度である。
【0022】
具体的には、図1に示すように、遠赤外線を放射する細かい粒状の石材3を合成樹脂製の溶液に混ぜて、遠赤外線を放射する細かい粒状の石材3を含む合成樹脂製の溶液を繊維部材2の両面側に塗布することで、遠赤外線を放射する細かい粒状の石材3と繊維部材2とが一体にされている。そして、遠赤外線を放射する細かい粒状の石材3と一体化された繊維部材2には、さらに樹脂部材4、4が塗布されている。この塗布される樹脂部材4、4は、図1に示すように、最終的にはシート状になり、矢印W方向より繊維部材2の両面を被うことになる。このように樹脂部材4、4を繊維部材2に塗布することで繊維部材2の両面にある遠赤外線を放射する細かい粒状の石材3を被うことになり、繊維部材2から遠赤外線を放射する細かい粒状の石材3が離れるのを防止することが可能になる。以上が本発明である高密度レゾナンス波長シート1の構成である。
【0023】
図2には、本発明である高密度レゾナンス波長シート1を用いたサポーター10の構成の一例が示されている。サポーター10は、本例では、図1に示すようにゴム織り布で形成した弾性本体11を用いているが、ゴム糸を併用したゴム織り布を用いることも可能である。本例でのサポーター10は、弾性本体11が内側体12と外側体13とから構成されており、内側体12と外側体13との間に本発明である高密度レゾナンス波長シート1を挟み込んでいる。具体的には、サポーター10は、図2に示すように、弾性体である内側体12が内周側を形成し、弾性体である外側体13が内側体12と分離され、内側体12と対向して取り付けられることで外周側を形成している。
【0024】
そして、内側体12の内周面12aと外側体13の内周面13aとの間に高密度レゾナンス波長シート1挟み込んで、重ね合わせた、内側体12、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体13を図2に示す矢印X方向に沿って曲げて、重ね合わせた、内側体12、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体13の端部12f、1f、13f同士を連結することになる。連結することで、図3に示すように、円筒形状のサポーター10が完成することになる。また、高密度レゾナンス波長シート1をサポーター10内に固定するためには、内側体12と外側体13とを縫い合わせる等して接合することも可能である。
【0025】
つまり、このサポーター10では、内側体12と外側体13との二体で弾性本体11が構成され、使用に際しては内側体12と外側体13との間に高密度レゾナンス波長シート1を挟み込むことになる。本例では、高密度レゾナンス波長シート1は内側体12及び外側体13と同じ大きさに設定してあるが、必ずしも同じ大きさに設定する必要はなく、内側体12及び外側体13より小さく(短い長さ)設定することも可能である。そして、本例では、図3に示すように、内側体12の外周面12bは、サポーター10の内周部を形成することになり、外側体13の外周面13bはサポーター10の外周部を形成することになる。
【0026】
図4から図6には、本発明である高密度レゾナンス波長シート1を用いたサポーター20、30、40としての他の例が示されている。図4から図6に示すサポーター20、30、40は、サポーター20、30、40の製造工程の中で本発明である高密度レゾナンス波長シート1を織り込んでいく形式のものであり、高密度レゾナンス波長シート1と一体化されたサポーター20、30、40である。
【0027】
図4に示すサポーター20では、弾性本体11である内側体21の内周面21aと弾性本体11である外側体22の内周面22aとの間に高密度レゾナンス波長シート1を挟み込んでいる。そして、弾性本体11である内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び弾性本体11である外側体22とを一体に織り込むために、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22を断面矩形形状に折り曲げてある。サポーター20の幅方向(矢印Z方向)にわたって内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22を矩形形状に折り曲げて、内側体21側に開いた部分である凹部20aを形成し、その凹部20aに隣り合って、凹部20aとは反対向きに(外側体22側に)開いた部分である凹部20bを形成し、というように矩形形状(凹部20a、凹部20b)の列を連続してサポーター20の長手方向(矢印Y方向)に沿って形成している。以上のように、複数の矩形形状(凹部20a、凹部20b)を形成することで、サポーター20では、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22とを一体化している。
【0028】
具体的には、図4に示すように、重ね合わされた、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22の端部側を内側体21側に折り曲げて折り曲げ部20c1を形成し、重ね合わされた、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22でなす面部20dを経て、折り曲げ部20c1に対向するように、重ね合わされた、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22を内側体21側に折り曲げて折り曲げ部20c2を形成して、内側体21側に第一の凹部20aを形成する。
【0029】
そして、重ね合わされた、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22でなす面部20eを経て、重ね合わされた、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22を外側体22側に折り曲げて折り曲げ部20c3を形成して、外側体22側に第二の凹部20bを形成する。
【0030】
そして、さらに重ね合わされた、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22でなす面部20dを経て、重ね合わされた、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22を内側体21側に折り曲げて折り曲げ部20c4を形成して、内側体21側に第一の凹部20aを形成する。さらに、重ね合わされた、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22でなす面部20eを経て、重ね合わされた、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22を外側体22側に折り曲げて折り曲げ部20c5を形成して、外側体22側に第二の凹部20bを形成する。
【0031】
以上のように、重ね合わされた、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22に連続して第一の凹部20a、第二の凹部20bを形成することで、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22の連結を行っている。サポーター20についても図2に示すサポーター10と同様に、内側体21、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体22の端部20f同士を連結し、図3に示すような円筒状のサポーターを形成することになる。そして、サポーター20では、内側体21の外周面21bは、サポーター20の内周部を形成することになり、外側体22の外周面22bはサポーター10の外周部を形成することになる。
【0032】
図5に示すサポーター30では、弾性本体11である内側体31の内周面31aと弾性本体11である外側体32の内周面32aとの間に高密度レゾナンス波長シート1を挟み込んでいる。そして、図5に示すサポーター30では、図4に示すサポーター20と同様に、弾性本体11である内側体31、高密度レゾナンス波長シート1及び弾性本体11である外側体32とを一体に織り込むために、内側体31、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体32を断面矩形形状に折り曲げてある。
【0033】
つまり、図5に示すように、サポーター30の幅方向(矢印Z方向)にわたって内側体31、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体32を断面矩形形状に折り曲げて、内側体31側に開いた部分である第一の凹部30aを形成し、その第一の凹部30aに隣り合って、第一の凹部30aとは反対向きに(外側体32側に)開いた部分である第二の凹部30bを形成してある。そして、さらに、その第二の凹部30bに隣り合って内側体31側に開いた部分である第一の凹部30aが形成してある。
【0034】
その結果、図5に示すサポーター30では第一の凹部30a同士の間に第二の凹部30bが形成されている。つまり、矩形形状(凹部30a、凹部30b)の列を連続してサポーター30の長手方向(矢印Y方向)に沿って形成している。以上のように複数の矩形形状(第一の凹部30a、第二の凹部30b)を形成することで、サポーター30では、内側体31、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体32とを一体化している。サポーター30についても図2に示すサポーター10と同様に、内側体31、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体32の端部30f同士を連結し、図3に示すような円筒状のサポーターを形成することになる。そして、サポーター30では、内側体31の外周面31bは、サポーター30の内周部を形成することになり、外側体32の外周面32bはサポーター30の外周部を形成することになる。
【0035】
図6に示すサポーター40では、弾性本体11である内側体41の内周面41aと弾性本体11である外側体42の内周面42aとの間に高密度レゾナンス波長シート1を挟み込んでいる。そして、図6に示すサポーター40では、図4、図5に示すサポーター20、30と同様に、内側体41、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体42とを一体に織り込むために、内側体41、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体42を断面矩形形状に折り曲げてある。具体的には、サポーター40の幅方向(矢印Z方向)にわたって内側体41、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体42を矩形形状に折り曲げて、内側体41側に開いた部分である第一の凹部40aを形成している。
【0036】
つまり、矩形形状(第一の凹部40a)をサポーター40の長手方向(矢印Y方向)に沿って形成している。以上のように複数の矩形形状(第一の凹部40a)を形成することで、サポーター40では、内側体41、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体42とを一体化している。サポーター40についても図2に示すサポーター10と同様に、内側体41、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体42の端部40f同士を連結し、図3に示すような円筒状のサポーターを形成することになる。そして、サポーター40では、内側体41の外周面41bは、サポーター30の内周部を形成することになり、外側体42の外周面42bはサポーター40の外周部を形成することになる。
【0037】
以上のように、矩形形状(第一の凹部20a、第二の凹部20b)をいくつ形成するかはサポーター20、30、40の大きさによって決定されるものである。つまり、図4に示すサポーター20ように、数多くの矩形形状(凹部20a、凹部20b)を形成するのは、サポーター20のように大きい面積の場合であり、図5及び図6に示すサポーター30、40のように小さい面積になるにつれて図5、図6のように矩形形状(第一の凹部20a、第二の凹部20b)の数が少なくなる。
【0038】
なお、本例では、内側体12、21、31、41、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体13、22、32、42を矩形形状に折り曲げることで、内側体12、21、31、41、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体13、22、32、42を凹凸状に織り込んでいるが、特に矩形形状に限定されるものではない。例えば、折り曲げ部20c1等により断面三角形形状をなしたり、折り曲げ部20c1等により断面円弧形状をなしたりすることで、内側体12、21、31、41、高密度レゾナンス波長シート1及び外側体13、22、32、42を凹凸状に織り込むことも可能である。
【0039】
本例では、サポーター10、20、30、40のゴム織り布で形成した弾性本体11へ高密度レゾナンス波長シート1を挟み込む形式か、ゴム織り布で形成した弾性本体11と高密度レゾナンス波長シート1とを織り込んでいく形式が示されているが、これらの形式に限定されるものではなく、人体の患部とサポーターとの間に高密度レゾナンス波長シートを直接挟み込むことも可能である。
【0040】
つぎに、サポーター10を用いて高密度レゾナンス波長シート1から放射される遠赤外線である電磁波の状況について説明する。
【0041】
高密度レゾナンス波長シート1を用いるサポーター10は、人体の患部に付けることになる。例えば、図7に示す人体の腕の部分である手首にサポーター10を付けたり(図7(a))、肘にサポーター10を付けたり(図7(b))、さらには、図8に示す人体の足の部分である足首にサポーター10を付けたり(図8(a))、膝にサポーター10を付けたりする(図8(b))ことになる。そして、高密度レゾナンス波長シート1から放射される遠赤外線がサポーター10のゴム織り布で形成した弾性本体11に放射される。
【0042】
高密度レゾナンス波長シート1から放射される遠赤外線である電磁波が弾性本体11を経て人体に入射し、人体の正常細胞に入射すると、正常細胞は主にリンパ液等の水分で構成されているため、電磁波は正常細胞を通過する。つまり電磁波からのエネルギーは細胞に保存されない。しかしながら、腫瘍である癌細胞に電磁波が入射すると腫瘍である癌細胞は振動する。腫瘍である癌細胞は酸素と栄養の要求量が多く、正常細胞のリンパ液を食べる細胞であるため、腫瘍である癌細胞は電磁波が当たると振動する。つまり、電磁波は腫瘍である癌細胞を通過せず、電磁波のエネルギーが腫瘍である癌細胞に蓄積され、そのエネルギーにより腫瘍である癌細胞が振動する。
【0043】
また、本願による遠赤外線である電磁波は人体から放つ波長(約8〜14μmの波長)に近く、本願による電磁波の波長と人体から放つ波長とが共振作用を起こし、より大きな波長となり運動エネルギーを活性化することが可能になり、腫瘍である癌細胞の振動をより活性化させる。腫瘍である癌細胞は栄養の要求量が多いが、振動により腫瘍である癌細胞は十分な栄養を摂ることができず腫瘍である癌細胞は最終的には死滅する。そして、正常細胞には何等の影響も生じない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明である高密度レゾナンス波長シートの概略を示す説明図である。
【図2】本発明である高密度レゾナンス波長シートを用いたサポーターの構成を示す説明図である。
【図3】本発明である高密度レゾナンス波長シートを用いたサポーターの説明図である。
【図4】本発明である高密度レゾナンス波長シートとゴム織り布で形成した弾性本体との織り方の一例を示す説明図である。
【図5】本発明である高密度レゾナンス波長シートとゴム織り布で形成した弾性本体との織り方の他の例を示す説明図である。
【図6】本発明である高密度レゾナンス波長シートとゴム織り布で形成した弾性本体との織り方のさらに他の例を示す説明図である。
【図7】本発明である高密度レゾナンス波長シートを用いたサポーターを患部に付けた状態を示す説明図である。(a)は高密度レゾナンス波長シートを用いたサポーターを手首に付けた場合の説明図である。(b)は高密度レゾナンス波長シートを用いたサポーターを肘に付けた場合の説明図である。
【図8】本発明である高密度レゾナンス波長シートを用いたサポーターを患部に付けた状態を示す説明図である。(a)は高密度レゾナンス波長シートを用いたサポーターを足首に付けた場合の説明図である。(b)は高密度レゾナンス波長シートを用いたサポーターを膝に付けた場合の説明図である。
【図9】従来の、癌治療器具の使用状態を示す概略図である。
【符号の説明】
【0045】
1…高密度レゾナンス波長シート
10、20、30、40…サポーター、11…弾性本体、12、21、31、41…内側体、12a、13a、21a、22a、31a、32a、41a、42a…内周面、12b、13b、21b、22b、31b、32b、41b、42b…外周面、13、22、32、42…外側体、20a、30a、40a…第一の凹部、20b、30b…第二の凹部、20c…折り曲げ部、20d、20e…面部
2…繊維部材、3…遠赤外線を放射する細かい粒状の石材、4…樹脂部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
波長が10μm以上25μm以下であり、放射率が70%以上98%以下である遠赤外線を放射する石材を繊維部材に塗布してなることを特徴とする高密度レゾナンス波長シート。
【請求項2】
前記石材にはトルマリンが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の高密度レゾナンス波長シート。
【請求項3】
内周側を形成する、弾性体である内側体と、
該内側体と分離され、前記内側体と対向して取り付けられることで外周側を形成する、弾性体である外側体と、
前記内側体の内周面と前記外側体の内周面との間に挟み込まれる前記高密度レゾナンス波長シートと、を備え、
重ね合わせた、前記内側体、前記高密度レゾナンス波長シート及び前記外側体の端部同士を連結し、円筒形状を形成することを特徴とする高密度レゾナンス波長シートを用いるサポーター。
【請求項4】
前記内側体の前記内周面と前記外側体の前記内周面との間に前記高密度レゾナンス波長シートを挟み込み、前記内側体、前記高密度レゾナンス波長シート及び前記外側体を折り曲げて、前記内側体側に第一の凹部を形成することを特徴とする請求項3に記載の高密度レゾナンス波長シートを用いるサポーター。
【請求項5】
前記内側体の前記内周面と前記外側体の前記内周面との間に前記高密度レゾナンス波長シートを挟み込み、前記内側体、前記高密度レゾナンス波長シート及び前記外側体を折り曲げて、前記内側体側に前記第一の凹部を形成し、前記第一の凹部に隣接して、前記内側体、前記高密度レゾナンス波長シート及び前記外側体を折り曲げて、前記外側体側に第二の凹部を形成することを特徴とする請求項3又は4に記載の高密度レゾナンス波長シートを用いるサポーター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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