説明

高活性の小結晶ZSM−12

ZSM−12の骨格構造およびモル関係:X:(n)YO(式中、Xは三価元素であり、Yは四価元素であり、nは約45未満、たとえば、約40未満である)を伴う組成を有する多孔質の結晶性材料であって、この材料の平均結晶サイズが約0.1ミクロン未満であり、その材料が実質的に不純物を含まない材料が記載される。この材料は、(a)前記材料を形成することができる混合物を調製する工程であって、前記混合物がアルカリまたはアルカリ土類金属(M)源、三価元素(X)の酸化物、四価元素(Y)の酸化物、ヒドロキシル(OH”)イオン、水、並びに有機モノ第四級アンモニウムカチオン指向剤(R)および有機ジ第四級アンモニウム構造遮断剤(R’)を含む工程と;(b)この混合物を、前記材料の結晶が形成されるまで十分な条件下に維持する工程と;(c)工程(ii)からの結晶性材料を回収する工程とによって製造される。この材料は、炭化水素転化プロセス触媒として使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高度に精製された、高活性の小結晶ZSM−12、その合成および接触プロセスにおける、特にC+芳香族炭化水素のキシレンへの転化におけるその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
ZSM−12およびテトラメチルアンモニウムまたはテトラエチルアンモニウム指向剤の存在下でのその従来の調製は、その全体開示が参照により本明細書に援用される、特許文献1によって教示されている。ZSM−12は、それをその他の公知の結晶性材料から区別する独特のX線回折パターンを有する。
【0003】
化学および精製分野においてZSM−12型触媒材料に対する高まる需要がある。結果としてZSM−12の合成のための改善された技法を開発することに著しい関心がある。
【0004】
特許文献2は、ハロゲン化ジメチルピリジニウムおよびハロゲン化ジメチルピロリジニウムからなる群から選択される化合物を指向剤として含む反応混合物からのZSM−12の合成方法を開示している。
【0005】
特許文献3および特許文献4は、メチルトリエチルアンモニウムイオンを指向剤として含有する反応混合物からのZSM−12の合成方法を開示している。これらの特許は、特許文献3の場合には80より大きい、そして特許文献4の場合には200より大きい、高SiO/Al比形態のZSM−12を製造することを主として指向している。更に、メチルトリエチルアンモニウムイオンを指向剤として使用することの特許文献3において述べられた利点の一つは、大きい結晶サイズ材料の生成である。
【0006】
ZSM−12を合成するために使用されてきたその他の有機指向剤としては、DABCO−C−ジクワットイオン(ここで、n=4、5、6または10である)(特許文献5を参照されたい)、ビス(ジメチルピペリジニウム)トリメチレンイオン(特許文献6を参照されたい)、ベンジルトリエチルアンモニウムイオン(特許文献7を参照されたい)、ジベンジルジエチルアンモニウムイオン(特許文献8を参照されたい)、ジメチルジエチルアンモニウムイオン(特許文献9を参照されたい)、ベンジルトリメチルアンモニウムイオン(特許文献10を参照されたい)、ビス(N−メチルピリジル)エチリニウムイオン(特許文献11を参照されたい)、ヘキサメチレンイミン(特許文献12)、およびデカメトニウムイオン(特許文献13を参照されたい)ビス(メチルピロリジニウム)ジクワット−nイオン(ここで、n=4、5、または6である)が挙げられる。
【0007】
反応混合物のシリカ/アルミナモル比、温度および撹拌などの変数によって影響を受けるが、ZSM−12などの、合成ゼオライトの結晶形態学は、結晶化に使用される指向剤の選択によって主に支配される。たとえば、ZSM−12の場合には、針状結晶は、ベンジルトリメチルアンモニウム指向剤を使用して製造することができ、米粒状結晶は、テトラエチルアンモニウム塩の存在下に製造することができ、六角形プレートレットの束は、ヘキサメチレンイミン指向剤で調製することができる。ゼオライト結晶形態学の制御は、活性および安定性増強の見地から非常に重要である。ほとんどの触媒用途向けに、小さい結晶サイズが、小結晶材料の、より高い表面積、それ故により短い拡散経路のために高い活性および安定性にとって望ましい。
【0008】
たとえば、特許文献14は、60未満のシリカ対アルミナモル比を有するZSM−12の合成を開示しており、この材料の平均結晶サイズは、0.1ミクロン未満であり、100℃の温度および2トルのメシチレン圧力で測定されるときに少なくとも1000×10−6−1のメシチレンについての拡散パラメータ(Diffusion Parameter)である。合成は、三価元素Xの酸化物源、四価元素Yの酸化物源、テンプレートとしてのメチルトリエチルアンモニウムカチオン(R)、原子価nを有するアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属イオン源M並びに水を含む反応混合物を結晶化させることによって行われ;ここで、混合物は、モル比の観点から次の組成を有する混合物を有する:YO/Xは40〜80であり、HO/YOは15〜40であり、OH/YOは0.15〜0.4であり、M/YOは0.15〜0.4であり、R/YOは0.15〜0.4である。結晶化は170℃以下の温度で約50〜500時間の時間実施される。
【0009】
更に、特許文献15は、0.1μm未満の一次結晶サイズ;および4〜10nmの細孔半径範囲において30〜200mm/gの、4000バールの最大圧力での水銀ポロシメトリーによって測定される、比体積を有するZSM−12の製造方法を開示している。この方法は、アルミニウム源、ケイ素源としての沈澱シリカ、テンプレートとしてのTEA、原子価nを有するアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属イオン源M並びに水を含む合成ゲル組成物の結晶化を伴い;組成物中でモルHO:SiO比は5〜15で選択され、モルM2/nO:SiO比は0.01〜0.045の範囲内であり、モルTEA/SiO比は約0.10〜0.18であり、モルSiO/Al比は50〜150の範囲内である。結晶化は、約120〜200℃、好ましくは約140〜180℃の温度で、約50〜500時間、特に約100〜250時間の時間実施される。
【0010】
本発明の目的は、C+芳香族炭化水素のキシレンへの転化において向上した活性を示す小結晶、高活性形態のZSM−12を提供することである。
【0011】
ZSM−12はアルミノシリケートとして普通は合成されるが、骨格アルミニウムを、ホウ素、および/または鉄および/またはガリウムなどの、その他の三価元素で部分的にまたは完全に置き換えることができ、そして骨格ケイ素を、ゲルマニウムなどのその他の四価元素で部分的にまたは完全に置き換えることができることは十分理解されるべきである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第3,832,449号明細書
【特許文献2】米国特許第4,391,785号明細書
【特許文献3】米国特許第4,452,769号明細書
【特許文献4】米国特許第4,537,758号明細書
【特許文献5】米国特許第4,482,531号明細書
【特許文献6】米国特許第4,539,193号明細書
【特許文献7】米国特許第4,552,738号明細書
【特許文献8】欧州特許出願公開第A−167,232号明細書
【特許文献9】米国特許第4,552,739号明細書
【特許文献10】米国特許第4,585,637号明細書
【特許文献11】米国特許第4,585,746号明細書
【特許文献12】米国特許第5,021,141号明細書
【特許文献13】米国特許第5,192,521号明細書
【特許文献14】米国特許第6,893,624号明細書
【特許文献15】米国特許出願公開第2008/0035525号明細書
【特許文献16】米国特許第3,354,078号明細書
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】「The Mathematics of Diffusion」、Oxford University Press、Ely House、London、1967
【非特許文献2】Journal of Catalysis、Vol.4、527ページ(1965)
【非特許文献3】Journal of Catalysis、Vol.6、278ページ(1966)
【非特許文献4】Journal of Catalysis、Vol.61、395ページ(1980)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0014】
一態様においては、本発明は、ZSM−12の骨格構造およびモル関係:
:(n)YO
(式中、Xは三価元素であり、Yは四価元素であり、nは約45未満である)
を伴う組成を有する多孔質の結晶性材料であって、この材料の平均結晶サイズが約0.1ミクロン未満であり、その材料がZSM−5またはモルデナイト不純物を実質的に含まない材料に存在する。「ZSM−5不純物を実質的に含まない」とは、組成が、X線回折によって測定されるようにZSM−5相をまったく含有しないことを意味する。
【0015】
好ましくは、この材料は、約20〜約40未満であるnの値を有し、たとえば、nは約30〜約36である。
【0016】
好ましくは、Xはアルミニウムであり、Yはケイ素である。
【0017】
好ましくは、この材料は500超、たとえば、550超のアルファ値を有する。
【0018】
好ましくは、この材料は、100℃の温度および2トルのメシチレン圧力で測定されるときに少なくとも約1000×10−6−1のメシチレンについての拡散パラメータ(Diffusion Parameter)を有する。
【0019】
別の態様においては、本発明は、ZSM−12の骨格構造および酸化物のモル比の観点から次のような組成:
(a)RO・(b)R’O・(c)M2/nO・X・(d)YO
(式中、Rは有機モノ第四級アンモニウムカチオンであり、R’は少なくとも1つの有機ジ第四級アンモニウムであり、Mは、原子価nを有する少なくとも1つのカチオンであり、Xは三価元素であり、Yは四価元素であり、aは約0.01〜約2で変動し、bは約0〜約0.5で変動し、cは約0.01〜約2で変動し、dは約20〜約100で変動する)
を有する多孔質の結晶性材料に関する。
【0020】
好ましくは、Mはナトリウムであり、Xはアルミニウムであり、Yはケイ素である。
【0021】
好ましくは、RはR(式中、R、R、R、およびRのそれぞれは、同じものかまたは異なるものであり、C〜Cアルキルからなる群から選択される)であり、R’はR(CH10(式中、R、R、R、R、R、およびR10のそれぞれは、同じものかまたは異なるものであり、C〜Cアルキルからなる群から選択される)である。
【0022】
好ましくは、Rはメチルトリエチルアンモニウムであり、R’はポリメチレンビス−トリメチルアンモニウムである。
【0023】
好ましくは、R’はヘキサメトニウムである。
【0024】
別の態様においては、本発明は、ZSM−12の骨格構造およびモル関係:
:(n)YO
(式中、Xは三価元素であり、Yは四価元素であり、nは約45未満である)
を伴う組成を有する多孔質の結晶性材料の多孔質の結晶性材料であって、この材料の平均結晶サイズが約0.1ミクロン未満であり、その材料が不純物を実質的に含まない材料の合成方法に関する。本方法は、(a)前記材料を形成することができる混合物を調製する工程であって、前記混合物がアルカリまたはアルカリ土類金属(M)源、三価元素(X)の酸化物、四価元素(Y)の酸化物、ヒドロキシル(OH)イオン、水、並びに有機モノ第四級アンモニウムカチオン指向剤(R)および有機ジ第四級アンモニウム構造遮断剤(R’)を含み、前記混合物が、モル比の観点から、次の範囲:
YO/X=50未満
O/YO=10〜100
OH/YO=0.1〜0.6
M/YO=0.1〜0.6
R/YO=0.1〜0.6
R’/R=0.01〜0.10
内の組成を有する工程と;
(b)前記混合物を、前記材料の結晶が形成されるまで十分な条件下に維持する工程と;(c)工程(ii)からの前記結晶性材料を回収する工程とを含む。
【0025】
好ましくは、R=R(式中、R、R、R、およびRのそれぞれは、同じものかまたは異なるものであり、C〜Cアルキルからなる群から選択される)であり、R’はR(CH10(式中、R、R、R、R、R、およびR10のそれぞれは、同じものかまたは異なるものであり、C〜Cアルキルからなる群から選択される)であり、前記反応混合物はモル比の観点から次の範囲:
YO/X=30〜40
O/YO=15〜40
OH/YO=0.15〜0.4
M/YO=0.15〜0.4
R/YO=0.15〜0.4
R’/R=0.02〜0.03
内の組成を有する。
【0026】
好ましくは、Rはメチルトリエチルアンモニウムであり、R’はポリメチレンビス−トリメチルアンモニウムである。
【0027】
好ましくはR’はヘキサメトニウムである。
【0028】
好ましくは、条件は170℃以下の温度を含む。
【0029】
好ましくは、条件は140℃〜160℃の温度を含む。
【0030】
更に別の態様においては、本発明は、C+アルキル芳香族炭化水素のキシレンを含む生成物への転化方法であって、C+アルキル芳香族炭化水素を含有する供給物を、トルエンおよび/またはベンゼンと一緒に上記の多孔質の結晶性材料と転化条件下に接触させる工程を含む方法に関する。
【0031】
好ましくは、nは20〜40未満であり、Xはアルミニウムであり、Yはケイ素であり、多孔質の結晶性材料は500超のアルファ値を有し、転化条件は、約650〜約950°F(340〜510℃)の温度、約100〜約600psig(790〜4240kPa)の圧力、約0.1〜約200時間−1の重量空間速度、および約1〜約5の水素対炭化水素モル比を含む。
【0032】
好ましくは、供給物はまた、3〜12の制限指数(constraint index)を有する第2モレキュラーシーブと接触させられる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】実施例1の合成されたままの材料のXRDである。
【図2−A】実施例2の合成されたままの材料のXRDである。
【図2−B】実施例2の合成されたままの材料のSEMである。
【図3−A】実施例3の合成されたままの材料のXRDである。
【図3−B】実施例3の合成されたままの材料のSEMである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明によるZSM−12は、下の表1のX線回折線によって特徴付けられるX線回折パターンを有する:
【0035】
【表1】

【0036】
このX線回折データは、銅K−アルファ放射線を用いるScintag回折計で集められた。回折データは、シータがBragg角である、2シータの0.02度、および各ステップについて1秒の計数時間でステップ走査することによって記録された。面間隔、dはオングストローム単位(Å)で計算され、線の相対強度、I/I(ここで、Iは、バックグランド上の、最強線の強度の100分の1である)は、プロフィール適合ルーチン(profile fitting routine)(または二次導関数アルゴリズム)を使って誘導された。強度は、Lorentzおよび分極効果について補正されない。相対強度は、記号vs=非常に強い(75〜100)、s=強い(50〜74)、m=中程度(25〜49)およびw=弱い(0〜24)の観点から示される。単一線としてこの試料についてリストされた回折データは、結晶子サイズの差または非常に高い実験解像度または結晶学的変化などの、ある種の条件下に、分解線または部分分解線のように見える可能性のある複数の重複線からなり得ることが理解されるべきである。典型的には、結晶学的変化は、構造の位相幾何学の変化なしに、単位格子パラメータの微小変化および/または結晶対称の変化を含むことができる。相対強度の変化を含む、これらの微小効果はまた、カチオン含有率、骨格組成、細孔充填の特質および程度、並びに熱および/または熱水履歴の差の結果として現れることができる。
【0037】
本発明の結晶性材料ZSM−12は、モル関係:
:(n)YO
(式中、Xは、アルミニウム、ホウ素、鉄、インジウムおよび/またはガリウムなどの、三価元素、好ましくはアルミニウムであり;Yは、ケイ素、スズおよび/またはゲルマニウムなどの、四価元素、好ましくはケイ素であり;nは約45未満、たとえば、約40未満であり、好ましくは約20〜約40未満、より好ましくは約30〜約36である)
を伴う組成を有する。
【0038】
その合成されたままの形態においては、本発明の結晶性材料は、ZSM−12の骨格構造および酸化物のモル比の観点から次のような組成:
(a)RO・(b)R’O・(c)M2/nO・X・(d)YO
(式中、Rは有機モノ第四級アンモニウムカチオンであり、R’は有機ジ第四級アンモニウムであり、Mは、原子価nを有する少なくとも1つのカチオンであり、Xは三価元素であり、Yは四価元素であり、aは約0.01〜約2で変動し、bは約0〜約0.5で変動し、cは約0.01〜約2で変動し、dは約20〜約100で変動する)を有する。M、RおよびR’成分は、結晶化中のそれらの存在の結果として材料と関連し、本明細書において以下により具体的に記載されたようなポスト結晶化法によって容易に除去される。
【0039】
本発明のZSM−12は、0.1ミクロン未満、好ましくは約0.05ミクロンのこの材料の平均結晶サイズを有し、100℃の温度および2トルのメシチレン圧力で測定されるときに、少なくとも1000×10−6−1、好ましくは少なくとも2000×10−6−1のメシチレンについての拡散パラメータ、D/rを有する。
【0040】
本明細書において使用される場合、特定の多孔質の結晶性材料の拡散パラメータは、D/r×10(式中、Dは拡散係数(cm/秒)であり、rは結晶半径(cm)である)と定義される。必要な拡散パラメータは、平シートモデルが拡散プロセスを説明すると仮定されるという条件で吸着測定値から誘導することができる。従って、所与の吸着質負荷Qについて、値Q/Q(ここで、Qは平衡吸着質負荷である)は、(Dt/r1/2(ここで、tは、吸着質負荷Qに達するために必要な時間(秒)である)に数学的に関係している。平シートモデルについての図解法は、非特許文献1にJ.Crankによって示されている。
【0041】
本発明のZSM−12は、好ましくは少なくとも400、より好ましくは少なくとも500超の、または少なくとも600超さえのアルファ値を有する。アルファ値試験は、触媒の分解活性の尺度であり、それぞれが当該記載に関して参照により本明細書に援用される、特許文献16並びに非特許文献2;非特許文献3;および非特許文献4に記載されている。本明細書において用いられるこの試験の実験条件は、538℃の一定温度および非特許文献4に詳細に記載されているような可変流量を含む。
【0042】
45未満、たとえば、40未満のSiO/Alの純相(pure phase)ZSM−12結晶を成長させる試みは、問題含みであり、典型的には望ましくない不純物の形成をもたらした。合成された生成物中に見いだされる典型的な不純物としては、X線回折パターンにおいて特定することができるZSM−5および/またはモルデナイトの競合相が挙げられる。本発明は、2つのタイプの指向剤、RおよびR’を含有する合成混合物からのZSM−12の製造が、不純物を含まない小結晶サイズの高活性ZSM−12の製造を可能にするという発見に基づいている。いかなる理論にも制約されることなく、合成混合物中のジ第四級アンモニウム試剤の存在はZSM−12生成物における望ましくない不純物の形成を防ぎ、高純粋の高活性ZSM−12結晶を提供するようである。
【0043】
好都合なことに、ジ第四級アンモニウム試剤は、出発ゲル混合物の約0〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約1重量%の範囲の量で結晶化混合物に添加される。R’は、R(CH10(式中、R、R、R、R、R、およびR10のそれぞれは、同じものかまたは異なるものであり、C〜Cアルキルからなる群から選択される)と典型的には定義される。ヘキサメトニウム[N,N,N,N’,N’,N’−ヘキサメチル−1,6−ヘキサンジアンモニウム]ジカチオンが好ましく、ヘキサメトニウムジクロリドがとりわけ好ましい。
【0044】
本発明に従って製造される材料は、ZSM−5またはモルデナイトなどの、不純物を実質的に含まない。これらの不純物の存在は、試料のX線回折パターンの解析によって測定するおよび定量することができる。
【0045】
本発明のZSM−12は、アルカリまたはアルカリ土類金属(M)カチオン源、普通はナトリウム;三価元素(X)の酸化物、普通はアルミナ;四価元素(Y)の酸化物、普通はシリカ;普通はヨウ化物塩として存在する、テトラアルキルアンモニウムイオン(R)、たとえば、メチルトリエチルアンモニウムイオン(R);普通は塩化物塩として存在する、少なくとも1つの有機ジコート、たとえば、ヘキサメトニウムを典型的には含む、構造遮断剤(R’)、ヒドロキシルイオンおよび水を含有する合成混合物から製造することができる。この合成混合物は、次の通り、酸化物のモル比の観点から表される、組成を有する:
【0046】
【表2】

【0047】
本発明の合成方法は、核形成種の添加ありまたはなしで機能する。好ましい実施形態においては、反応混合物は、ZSM−12の0.05〜5重量%核形成種を含有する。
【0048】
結晶化は、170℃以下、好ましくは140〜160℃の比較的低い温度で、撹拌状態下か静止状態下かのどちらかで、好ましくは撹拌状態下で実施される。好ましくは、結晶化は48〜500時間行われ、その後得られたZSM−12結晶は母液から分離され、回収される。
【0049】
その合成されたままの形態において、本発明のZSM−12は、指向剤として使用される有機材料を含有し、触媒または吸着剤としての使用前に、合成されたままの材料は、有機成分の一部またはすべてを除去するために普通は処理される。これは好都合なことに、合成されたままの材料を約250℃〜約550℃の温度で1時間〜約48時間加熱することによって達成される。
【0050】
望ましい程度まで、合成されたままの材料の元のナトリウムおよび/またはカリウムカチオンは、その他のカチオンとのイオン交換によって、少なくとも部分的に、当該技術分野において周知の技法に従って置き換えることができる。好ましい置換カチオンとしては、金属イオン、水素イオン、水素前駆体、たとえば、アンモニウムイオンおよびそれらの混合物が挙げられる。特に好ましいカチオンは、ある種の炭化水素転化反応のための触媒活性を調整するものである。これらには、水素、希土類金属並びに元素の周期表の族IIA、IIIA、IVA、VA、IB、IIB、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIBおよびVIIIの金属が挙げられる。
【0051】
本発明の結晶性材料は、吸着剤としてか有機化合物転化プロセスにおける触媒としてかのどちらかで用いられるとき、少なくとも部分的に脱水されるべきである。これは、空気または窒素などの雰囲気中で、および大気圧、大気圧より低い圧力または大気圧を超える圧力で30分〜48時間200℃〜約370℃の範囲の温度に加熱することによって行うことができる。脱水はまた、ZSM−12を真空中にただ置くことによって室温で行うことができるが、より長い時間が十分な量の脱水を得るために必要とされる。
【0052】
本明細書に従って製造された合成ZSM−12結晶は、合成されたままの形態、水素形態または別の一価若しくは多価カチオン形態のどれかで使用することができる。それはまた、タングステン、バナジウム、モリブデン、レニウム、ニッケル、コバルト、クロム、マンガン、または白金若しくはパラジウムなどの貴金属などの水素化成分と均質に組み合わせて使用することができ、その場合には水素化−脱水素化機能が行われるべきである。このような成分は、組成物中へ交換する、その中に含浸させるまたはそれと物理的に均質に混ぜ合わせることができる。このような成分は、たとえば、白金の場合には、本材料を白金金属含有イオンで処理することによってなど、ZSM−12中にまたはZSM−12上へ含浸させることができる。この目的のための好適な白金化合物としては、塩化白金酸、塩化第一白金および白金アミン錯体を含有する様々な化合物が挙げられる。金属の組み合わせおよびそれらの導入方法もまた用いることができる。
【0053】
触媒として使用されるとき、本発明のZSM−12を、耐熱性がありかつある種の有機転化プロセスにおいて用いられるその他の条件に耐える別の材料と組み合わせることが望ましい可能性がある。このようなマトリックス材料としては、粘土、シリカおよび/または金属酸化物、たとえばアルミナ、チタニアおよび/またはジルコニアなどの無機材料だけでなく活性および不活性材料並びに合成若しくは天然起源ゼオライトが挙げられる。無機材料は、天然起源のものかシリカと金属酸化物との混合物を含むゼラチン質沈澱物、ゾル若しくはゲルの形態でのものかのどちらかであってもよい。ZSM−12と併用した、即ちそれと組み合わせた、活性である材料の使用は、ある種の有機転化プロセスにおいて転化率および/または触媒の選択性を高める可能性がある。不活性材料は好適にも、生成物を経済的に、そして反応の速度を制御するためのその他の手段を用いることなく整然と得ることができるように、所与のプロセスにおいて転化量を制御するための希釈剤として役立つ。頻繁に、結晶性触媒材料は、天然起源粘土、たとえばベントナイトおよびカオリン中へ組み込まれてきた。これらの材料、即ち、粘土、酸化物などは、触媒用のバインダーとして、一部、機能する。石油精製において触媒は、処理中に問題を引き起こす粉末様材料へ触媒を破壊する傾向がある、手荒い取り扱いを多くの場合受けるので、良好な破砕強度を有する触媒を提供することが望ましい。
【0054】
本明細書によって合成される結晶性材料と複合化することができる天然起源粘土としては、サブベントナイト、並びにDixie、McNamee、GeorgiaおよびFlorida粘土として一般に知られるカオリン、または主鉱物成分がハロイサイト、カロリナイト、ディッカイト、ナクライト若しくはアナウキサイトであるその他のものを含むモンモリロナイトおよびカオリン族が挙げられる。このような粘土は、元々採掘されたままの未加工の状態で使用するかまたは先ずカ焼、酸処理若しくは化学変性にかけることができる。
【0055】
前述の材料に加えて、本結晶は、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ−ジルコニア、シリカ−トリア、シリカ−ベリリア、シリカ−チタニア、並びにシリカ−アルミナ−トリア、シリカ−アルミナ−ジルコニア、シリカ−アルミナ−マグネシアおよびシリカ−マグネシア−ジルコニアなどの三元組成物などの多孔質マトリックス材料と複合化することができる。マトリックスはコゲル(cogel)の形態にあることができる。これらの成分の混合物もまた使用することができる。
【0056】
細分された結晶性材料とマトリックスとの相対割合は、結晶性材料含有率が複合材料の約1〜約90重量パーセントで、より通常は約2〜約50重量パーセントの範囲で変動する状態で幅広く変わる。
【0057】
本発明のアルミノシリケートZSM−12は、高活性が重要である有機化合物、および特に炭化水素転化反応において触媒として有用である。特に、白金、パラジウムまたはレニウムなどの、水素化成分と組み合わせられるとき、ZSM−12は、キシレンを生成するための、単独でかトルエンおよび/またはベンゼンの存在下でかのどちらかでの、C+アルキル芳香族炭化水素の接触転化において有用である。このような転化は典型的には、約650〜約950°F(340〜510℃)、好ましくは約750〜約850°F(400〜450℃)の温度、約100〜約600psig(790〜4240kPa)、好ましくは約200〜約500psig(1480〜3550kPa)の圧力、約0.1〜約200時間−1、好ましくは約0.5〜約20時間−1の重量空間速度(WHSV)、および約1〜約5、好ましくは約1〜約3の水素、H対炭化水素、HCモル比で達成される。
【0058】
本発明のZSM−12がC+アルキル芳香族炭化水素の接触転化に使用される場合、ZSM−12は、ZSM−5、ZSM−11、ZSM−22、ZSM−23、ZSM−35、ZSM−48、ZSM−57およびZSM−58などの、3〜12の制限指数を有する第2モレキュラーシーブと組み合わせて使用されてもよい。ZSM−12および第2モレキュラーシーブは別個の触媒床に配置されてもよく、供給物はZSM−12を含有する触媒床から第2モレキュラーシーブを含有する床へ滝のように落ちる。或いは、ZSM−12および第2モレキュラーシーブは、単一の触媒床において組み合わせることができる。
【0059】
本発明の特質およびそれを実施する方法をより十分に例示するために、以下の実施例が提示される。
【実施例】
【0060】
例1(比較)
混合物を、1028.5gの水、90.5gのメチルトリエチルアンモニウムクロリド(MTEACl)、33.5gのNaOH(50%水溶液)、28.7gのアルミン酸ナトリウム(45%水溶液)、および195.7gのUltrasilシリカから調製した。この混合物は次のモル組成を有した:
SiO/Al 約40
O/SiO 約20
OH/SiO 約0.2
Na/SiO 約0.2
MTEACl/SiO 約0.19
【0061】
この混合物を、96時間150RPMで撹拌しながら7.6リットル(2ガロン)オートクレーブ中335°F(168℃)で反応させた。生成物を濾過し、脱イオン(DI)水で洗浄し、250°F(120℃)で乾燥させた。合成されたままの材料のXRDパターンは、図1に示されるように、生じた生成物がZSM−12とモルデナイト不純物との混合物であることを示した。
【0062】
実施例2
混合物を、10,410gの水、1,126gのメチルトリエチルアンモニウムクロリド(MTEACl)、87.5gのヘキサメトニウムクロリド(56%水溶液)、325gのNaOH50%溶液、265gのアルミン酸ナトリウム(45%)溶液、および1,814gのUltrasilシリカから調製した。この混合物は次のモル組成を有した:
SiO/Al 約40
O/SiO 約22
OH/SiO 約0.2
Na/SiO 約0.2
MTEACl/SiO 約0.26
HMDCl/MTEACl 約0.026
【0063】
この混合物を、120時間150RPMで撹拌しながら19リットル(5ガロン)オートクレーブ中320°F(160℃)で反応させた。生成物を濾過し、脱イオン(DI)水で洗浄し、250°F(120℃)で乾燥させた。合成されたままの材料のXRDパターンは、ZSM−12位相幾何学の典型的な純相を示した。図2−Aに見ることができるように、ZSM−5またはモルデナイトに相当するピークはまったく検出できなかった。
【0064】
合成されたままの材料のSEMは、図2−Bに示されるように、この材料が(0.05ミクロン未満の平均結晶サイズの)小結晶の凝集塊からなることを示した。
【0065】
合成されたままの結晶を、室温で硝酸アンモニウム溶液での2つのイオン交換、引き続く250°F(120℃)での乾燥および1000°F(540℃)で6時間のカ焼によって水素形態へ転化させた。生じたZSM−12結晶は、39.3のSiO/Alモル比、520のアルファ値、および8,100×10−6の100℃での1,3.5−トリメチルベンゼン(メシチレン)についてのD/rパラメータを有した。
【0066】
実施例3
混合物を、10,410gの水、1,126gのメチルトリエチルアンモニウムクロリド(MTEACl)、87.5gのヘキサメトニウムクロリド(56%水溶液)、1,814gのUltrasilシリカ、299gのアルミン酸ナトリウム(45%)溶液、20gのZSM−12種結晶、および310gのNaOH50%溶液から調製した。この混合物は次のモル組成を有した:
SiO/Al 約36
O/SiO 約22
OH/SiO 約0.21
Na/SiO 約0.21
MTEACl/SiO 約0.26
HMDCl/MTEACl 約0.026
【0067】
この混合物を、144時間150RPMで撹拌しながら19リットル(5ガロン)オートクレーブ中320°F(160℃)で反応させた。生成物を濾過し、脱イオン(DI)水で洗浄し、250°F(120℃)で乾燥させた。合成されたままの材料のXRDパターンは、図3−Aに示されるように、ZSM−12位相幾何学の典型的な純相を示した。XRDは、ZSM−5またはモルデナイト不純物の存在の徴候をまったく示さなかった。合成されたままの材料のSEMは、図3−Bに示されるように、この材料が(0.05ミクロン未満の平均結晶サイズの)小結晶の凝集塊からなることを示した。
【0068】
合成されたままの結晶を、室温で硝酸アンモニウム溶液での2つのイオン交換、引き続く250°F(120℃)での乾燥および1000°F(540℃)で6時間のカ焼によって水素形態へ転化させた。生じたZSM−12結晶は、35.5のSiO/Alモル比、470のアルファ値、および65,000×10−6の100℃での1,3.5−トリメチルベンゼン(メシチレン)についてのD/rパラメータを有した。
【0069】
本発明は、特定の実施形態を参照することにより記載され、例示されてきたが、当業者は、本発明が本明細書に必ずしも例示されていない変形と結び付くことを十分理解するであろう。こういう訳で、本発明の真の範囲を決定するという目的のためには添付の特許請求の範囲が専ら参照されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ZSM−12の骨格構造および下記式:
:(n)YO
(式中、Xは三価元素であり、Yは四価元素であり、nは45未満である)
で表されるモル関係を伴う組成を有し、
平均結晶サイズが0.1ミクロン未満であり、
不純物を実質的に含まない
ことを特徴とする多孔質の結晶性材料。
【請求項2】
nが20〜40未満であることを特徴とする請求項1に記載の多孔質の結晶性材料。
【請求項3】
nが30〜36であることを特徴とする請求項1に記載の多孔質の結晶性材料。
【請求項4】
Xがアルミニウムであり、Yがケイ素であることを特徴とする請求項1に記載の多孔質の結晶性材料。
【請求項5】
前記材料が400超のアルファ値を有することを特徴とする請求項1に記載の多孔質の結晶性材料。
【請求項6】
前記材料が、100℃の温度および2トルのメシチレン圧力で測定されるときに少なくとも1000×10−6−1のメシチレンについての拡散パラメータを有することを特徴とする請求項1に記載の多孔質の結晶性材料。
【請求項7】
ZSM−12の骨格構造および酸化物のモル比換算で下記式:
(a)RO・(b)R’O・(c)M2/nO・X・(d)YO
(式中、
Rは有機モノ第四級アンモニウムカチオンであり、
R’は少なくとも1つの有機ジ第四級アンモニウムであり、
Mは、原子価nを有する少なくとも1つのカチオンであり、
Xは三価元素であり、
Yは四価元素であり、
aは0.01〜2で変動し、
bは0〜2で変動し、
cは0.01〜2で変動し、
dは20〜100で変動する)
で表される組成を有することを特徴とする多孔質の結晶性材料。
【請求項8】
Mがナトリウムであり、Xがアルミニウムであり、Yがケイ素であることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
RがR(式中、R、R、R、およびRのそれぞれは、同じものかまたは異なるものであり、C〜Cアルキルからなる群から選択される)であり、
R’がR(CH10(式中、R、R、R、R、R、およびR10のそれぞれは、同じものかまたは異なるものであり、C〜Cアルキルからなる群から選択される)であることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
Rがメチルトリエチルアンモニウムであり、R’がポリメチレンビス−トリメチルアンモニウムであることを特徴とする請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
R’がヘキサメトニウムであることを特徴とする請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
請求項1に記載の多孔質の結晶性材料を合成する方法であって、
(a)前記材料を形成することができる混合物を調製する工程であって、
前記混合物が、アルカリまたはアルカリ土類金属(M)源、三価元素(X)の酸化物、四価元素(Y)の酸化物、ヒドロキシル(OH)イオン、水、有機モノ第四級アンモニウムカチオン指向剤(R)および有機ジ第四級アンモニウム試剤(R’)を含み、
前記混合物が、モル比換算で下記式:
YO/X=50未満
O/YO=10〜100
OH/YO=0.1〜0.6
M/YO=0.1〜0.6
R/YO=0.1〜0.6
R’/R=0.01〜0.10
の組成を有する工程;
(b)前記混合物を、前記材料の結晶が形成されるまで十分な条件下に維持する工程;および
(c)工程(ii)からの前記結晶性材料を回収する工程
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
R=R(式中、R、R、R、およびRのそれぞれは、同じものかまたは異なるものであり、C〜Cアルキルからなる群から選択される)であり、
R’がR(CH10(式中、R、R、R、R、R、およびR10のそれぞれは、同じものかまたは異なるものであり、C〜Cアルキルからなる群から選択される)であり、
前記反応混合物が、モル比換算で下記式:
YO/X=30〜40
O/YO=15〜40
OH/YO=0.15〜0.4
M/YO=0.15〜0.4
R/YO=0.15〜0.4
R’/R=0.02〜0.03
組成を有することを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
Rがメチルトリエチルアンモニウムであり、R’がポリメチレンビス−トリメチルアンモニウムであることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
R’がヘキサメトニウムであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記条件が、170℃以下の温度を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記条件が、140℃〜160℃の温度を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項18】
+アルキル芳香族炭化水素を、キシレンを含む生成物に転化する方法であって、
+アルキル芳香族炭化水素を含有する供給物を、トルエンおよび/またはベンゼンと共に、請求項1に記載の多孔質の結晶性材料と転化条件下に接触させる工程
を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
nが20〜40未満であり、
Xがアルミニウムであり、
Yがケイ素であり、
前記多孔質の結晶性材料が500超のアルファ値を有し、
前記転化条件が、650〜950°F(340〜510℃)の温度、100〜600psig(790〜4240kPa)の圧力、0.1〜200時間−1の重量空間速度および1〜5の水素対炭化水素モル比を含む
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記供給物を更に、3〜12の制限指数を有する第2のモレキュラーシーブと接触させることを特徴とする請求項19に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2−A】
image rotate

【図2−B】
image rotate

【図3−A】
image rotate

【図3−B】
image rotate


【公表番号】特表2013−510793(P2013−510793A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539050(P2012−539050)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/056656
【国際公開番号】WO2011/062855
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(390023630)エクソンモービル リサーチ アンド エンジニアリング カンパニー (442)
【氏名又は名称原語表記】EXXON RESEARCH AND ENGINEERING COMPANY
【Fターム(参考)】