高速コンベヤ切換用の装置及び方法
コンベヤ及びコンベヤを作成及び使用するための方法が開示される。ある実施形態では、コンベヤは、モジュール式コンベヤベルトを備える。このコンベヤベルトは、少なくとも1つの空洞を持つ少なくとも1つのマットトップ型チェインと、このマットトップ型チェインの空洞内に配設された少なくとも1つの第1のローラとを有する。このコンベヤは更に、第1のローラに対し操作的に結合する長手方向の第2のローラを備え、長手方向の第2のローラと、第1のローラは、コンベヤベルトが長手方向の第2のローラに沿って移動するに従って回転する。もう1つの実施形態では、コンベヤを作成するための方法は、複数のマットトップ型チェインを互いリンクしてモジュール式コンベヤベルトを形成する工程と、第1のローラをマットトップ型チェインの空洞内に配設する工程と、長手方向の第2のローラをコンベヤベルトの下側に配置して、コンベヤベルトが長手方向の第2のローラに沿って移動するに従って、第1のローラが操作的に長手方向の第2のローラに結合して、第2のローラ及び第1のローラを回転させる工程とを備える。もう1つの実施形態では、コンベヤは、ローラを交互の方向に有して、コンベヤ対象物を複数の方向に選択的に切り換える。もう1つの実施形態では、複数のモジュール式コンベヤベルトは、個別のコンベヤベルトが対象物を異なる方向に迂回させるように構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願との相互参照]
この出願は、2004年9月28日に出願された“高速コンベヤ切換用の装置及び方法”なる名称で共に継続中の米国仮出願第60/613,857号に対する優先権を主張し、ここにその全体を参照によって組み入れる。
[技術分野]
この発明は、一般に動力駆動型コンベヤに関する。
【0002】
[関連技術の説明]
知られているように、製造、流通、出荷及び他の設備は、コンベヤシステムを頻繁に利用して、製品の幅広い分類を扱う。加えて、コンベヤは、スイッチを頻繁に利用して、製品を特定宛先に迂回させたり、製品を2以上の出発する流れ又は列に分割する。製品又は製品のケースをコンベヤから迂回させるためのスイッチは、一端が蝶番式となったガイドを歴史的に使用していた。このガイドは、到来するケースを2以上の出発する流れに偏向する。これらのガイドシステムは、広く普及した利用を体験したが、速度が制限されていた。
【0003】
より高速のスイッチは、30年以上も昔から開発されており、依然として多くのコンベヤシステムで使用されている。しかしながら、今日のコンベヤシステムの速度及び信頼性要求に対して、より高速のスイッチは、より高速の応用では長いコンベヤ長を必要とし、保守集約的である。
【0004】
[要約]
コンベヤ及びコンベヤを作成及び使用するための方法が開示される。ある実施形態では、コンベヤは、複数の空洞と、複数の第1の迂回ローラと、複数の第2の迂回ローラとを有したコンベヤベルトを備える。この場合、各迂回ローラは、空洞中に配設されている。このコンベヤはまた、第1の横断ローラを備える。この第1の横断ローラは、コンベヤベルトの移動の方向に延びた軸を持ち、そして複数の第1の迂回ローラに結合して、第1の迂回ローラが第1の横断ローラに沿って移動しながら回転することを可能にする。コンベヤは更に、第2の横断ローラを備える。この第2の横断ローラは、コンベヤベルトの移動の方向に延びた軸を持ち、そして複数の第2の迂回ローラに結合して、第2の迂回ローラが第2の横断ローラに沿って移動しながら回転することを可能にする。第1の迂回ローラの各々がコンベヤベルトの移動の方向に対して第1の角度で方位付けされ、また第2の迂回ローラの各々がコンベヤベルトの移動の方向に対して第2の角度で方位付けされているように、迂回ローラは方位付けされている。
【0005】
開示されたコンベヤ及び方法は、以下の図面を参照して一層良好に理解され得る。図面中の部品は、比例している必要はない。
【0006】
[詳細な説明]
ここで開示されるコンベヤ及びコンベヤを作成及び使用する方法は、コンベヤシステムの短い長さ内で対象物を1つのラインから2以上のラインに切換えるためのものである。この切換は、対象物を、1より多い方向に、又は各々が対象物を異なる方向に迂回させるように構成された複数の隣接したコンベヤを通して、選択的に迂回させることが可能な単一のコンベヤを使用して実行可能である。
【0007】
加えて、開示される対象物搬送用のコンベヤ及び方法は、コンベヤローラのすべり量を低減する。その低減されたすべり量に起因して、コンベヤは、より効果的に対象物をコンベヤベルト上で迂回させる。ある実施形態では、コンベヤは、コンベヤベルト内に配設された第1のローラと、コンベヤベルトの下側に配置された少なくとも1つの第2のローラを備える。第2のローラは、コンベヤベルトの移動の方向を横断する方向に回転することができる。コンベヤベルトが第2のローラに沿って移動するに従って、第2のローラは操作的に第1のローラに結合して、第1のローラ及び第2のローラを回転させる。第2のローラの回転のために、第1のローラは、低減されたすべり量で回転する。
【0008】
同様の参照番号が対応する部分を識別する図を更に詳細に参照すると、図1は、コンベヤ100の1区間の一実施形態の斜視図を描いている。この場合、複数の第1のローラ104は、コンベヤベルト102内に配設されている。この図に示されているように、コンベヤベルト102は、モジュール式で、少なくとも1つのマップトップ型チェイン110を有する。このマップトップ型チェイン110は、複数の空洞114を有し、この中に第1のローラ104が配設される。一例として、第1のローラは、外側ゴム層又はタイヤを有するプラスチック輪からなる(図6A及び6Bの論議を参照)。この構成は、第1のローラ104とこのローラが接触する表面(即ち、以下で説明される第2のローラ106の表面)との間の摩擦を増加させ、第1のローラのすべり量を低減する。第1のローラ104は、コンベヤベルト102の移動の方向に対して角度α(図3に示される)で整列されて、コンベヤベルトによって搬送される対象物を横方向に迂回させる。一例として、αは約1〜89度の範囲である。第1のローラ104は、対象物を迂回させることに使用されるので、第1のローラは、迂回ローラと呼ばれる。図1のマップトップ型チェイン110は、他のマップトップ型チェイン110をリンクして連続したコンベヤベルト102を形成することに使用できる蝶番要素112を有する。
【0009】
図1を更に参照すると、コンベヤ100は更に、複数の第2のローラ106と、支持部材108とを備える。第2のローラ106は、コンベヤベルト102の下側で支持部材108相互間に配置され、矢印Aで示されるコンベヤベルトの移動の方向を横断する方向、例えば実質的に直交する方向に回転自在である。一例として、第2のローラ106は、オプションでウレタン製外側スリーブを有することがある長尺な金属ローラからなる。第2のローラ106は、コンベヤベルト102の移動の方向を横断する方向に回転するので、第2のローラ106は、横断ローラと呼ばれる。コンベヤベルト102が第2のローラ106に沿って方向Aに移動するに従って、第2のローラは、第1のローラ104と係合するように位置決めされる。そのような係合は、第1のローラ104及び第2のローラ106を回転させる。この回転は、第1のローラ104のゴム層と第2のローラ106との間に存在する高い摩擦係数によって促進される。第1のローラ104は、第2のローラ106に沿って回転しながら第2のローラの第1端部118から第2端部120へ通過して、第2のローラ上の螺旋経路308(図3に示されている)をたどる。第2のローラ106は第1のローラ104と係合する時に回転するので、従来技術の摩耗ストリップのように固定されているものとは対照的に、第1のローラは、低減されたすべり量で回転する。事実、初期始動期間後に、第1のローラ104は、第2のローラ106に沿って、ほぼすべること無く回転する。このことは、コンベヤベルト102によって搬送される対象物のより効果的な迂回を可能にする。例えば、対象物は、より迅速に、又はより少ない量の空間(即ち、コンベヤの長さ)で、あるいはその双方で迂回される。
【0010】
いくつかの実施形態では、第2のローラ106は、垂直方向に変位可能であって、マップトップ型チェイン110に向かって又はそれから遠ざかるように移動されて、第1のローラ104に係合するか又はそれから離脱する。第2のローラ106の垂直移動は、種々の部品、例えばエアー式アクチュエータ、液圧式アクチュエータ、ボールスクリュー型アクチュエータ、又はソレノイド型アクチュエータによって促進される。しかしながら、その代わりに、第1のローラ104が常に駆動される場合には、第2のローラ106は変位可能ではなく、それらは、コンベヤベルト102が方向Aに移動するに従って、連続して第1のローラに係合している。更に別の代替例では、第2のローラ106は、水平方向に変位可能であって、第1のローラ104と非接触の状態におかれる。そのような配置は、交互に異なる方向(即ち、列を横切って左方向、右方向、左方向等々)に面する第1のローラ102の横断列がコンベヤベルトに設けられる状況では特に有利である。そのような場合の第2のローラ106の水平変位は、2つの別々の(例えば、逆の)方向へ(例えば、左方向から右方向へ、そしてその逆へ)の対象物の迂回を可能にする。
【0011】
図2は、図1のコンベヤの1区間の詳細図である。図2に示すように、マップトップ型チェイン110は、各々が穴208を有する複数の噛み合った蝶番要素206を持つ蝶番要素112を有する。1つの穴208は、隣接する要素206の穴208と軸方向に整列している。2つのマップトップ型チェイン110をリンクするために、チェイン110の軸方向に整列された穴208は整列され、そしてロッド(図示せず)が軸方向に整列された穴208を通して配置される。従って、複数のマップトップ型チェイン110は互いにリンクされて、連続したコンベヤベルト102を形成する。
【0012】
上述したように、マップトップ型チェイン110は更に空洞114を有し、その中に第1のローラ104が配設され、またその中で第1のローラ104が回転できる。コンベヤベルト102が方向Aに移動するに従って、第2のローラ106は第1のローラ104に係合するようにされて、第1のローラを方向Bに回転させる。従って、コンベヤベルト102上の対象物は、方向Cに搬送される。特に、第2のローラ106は、方向Dに回転する。1つの代替実施形態は、第1のローラの複数の列を含む。この場合、例えば、ある列におけるローラは、他の列のローラ回転の方向とは異なる方向に構成され、これにより対象物を複数の方向へ選択的に搬送する。
【0013】
図3は、図1のコンベヤの1区間の一実施形態の上面図である。図3において、第1のローラ104は、軸302に沿って配列されている。マップトップ型チェイン110は、回転軸304上に整列された第1のローラ車軸306を有する。第1のローラ車軸306は、マップトップ型チェイン110と結合されて、空洞114内に配設される。第1のローラ車軸306は、第1のローラ104の開口部を通して延び、第1のローラ104が、第2のローラ106と係合されたときに、それらの軸302を中心として回転できるようにする。第1のローラ104の整列は、第1のローラ104が、コンベヤベルト102上の対象物を下から移動の方向Aに対して角度αで搬送できるようにする。
【0014】
図3に更に描かれているように、第2のローラ106は、コンベヤベルト102の下側に配置されている。このため、ベルトが第2のローラ106に沿って方向Aに移動するに従って、第2のローラ106は、第1のローラ104に下から係合することができる。
【0015】
図4は、図1のコンベヤの1区間の一実施形態の前面図である。マップトップ型チェイン110は、第1のローラ104の高さ寸法404よりも小さい高さ寸法402を有する。ベルト102が方向Aに移動し、且つ第1のローラ104が第2のローラ106に係合するに従って、第1のローラは方向Bに回転し、且つ第2のローラ106は反対の方向D(図4に示される向きで反時計方向)に回転する。
【0016】
図5は、コンベヤベルト上で対象物を搬送するための方法500の一実施形態を描いたフロー図である。図5のブロック502から始めて、方法500は、コンベヤベルトを第1の方向に駆動する。
【0017】
ブロック504では、コンベヤベルト内の第1のローラは、第1のローラのすべり量が低減される手法で回転させられる。例えば、コンベヤベルトが方向Aに移動するに従って、第1のローラは、同様に回転自在な第2のローラに係合する。
ブロック506では、コンベヤベルト102上の対象物は、第1のローラを使用して、第2の方向に迂回させられる。対象物は、コンベヤベルトの側部又は中央のいずれかに向かって変位される。
【0018】
図6A及び6Bは、上述した第1のローラについての例示的実施形態を示している。これらの図に示すように、ローラ600は、内側輪602を備え、これは外側タイヤ604によって囲まれている。一例として、内側輪は、軽量、堅牢な材料、例えばプラスチックや金属によって建造され、そして外側タイヤ604は、高摩擦係数を持つ弾性材料、例えばゴムによって作られている。外側タイヤ604は、内側輪602の外面608の回りに設けられている(図6B)。内側輪602はまた、開口部606を備え、ここをローラ車軸が通過して、ローラ600をコンベヤベルト(例えば、ベルト102)内に回転可能に実装する。外側タイヤ606によって、表面、例えば第2のローラの表面の改良されたグリップが達成され、これによりスリップ量を低減する。
【0019】
図7は、コンベヤシステムにおけるスイッチング方法700の一実施形態を描いたフロー図である。ブロック702から始めて、方法700は、コンベヤベルトを第1の方向に駆動する。
【0020】
ブロック704では、第1のローラは、第2の方向に選択的に回転させられる。第1のローラは、例えば、選択的整列及び特定の長手方向のローラとの結合によって、選択的に回転させられる。ブロック706では、コンベヤベルト102上の対象物は、第1のローラを使用して、第2の方向に選択的に迂回させられる。対象物は、コンベヤベルトの側部又は中央のいずれかに向かって変位される。
【0021】
ブロック708では、第2のローラは、第3の方向に選択的に回転させられる。第2のローラは、例えば、選択的整列及び特定の長手方向のローラとの結合によって、選択的に回転させられる。ブロック710では、コンベヤベルト102上の対象物は、第1のローラを使用して、第3の方向に選択的に迂回させられる。対象物は、コンベヤベルトの側部又は中央のいずれかに向かって変位される。
【0022】
図8A及び8Bは、コンベヤシステムにおけるスイッチング装置の例示的実施形態の上面図及び側面図をそれぞれ示している。図によって示されているように、また上述したローラ動作に従って、ベルトは方向Aに移動し、第1のローラ804は、対応するローラ808によって選択的に係合させられて、対象物を概ね方向Cに迂回させる。この代わりに、第2のローラ806は、対応するローラ810によって選択的に係合させられて、対象物を概ね方向Bに迂回させる。当業者には認められるように、このコンベヤ切換装置は、コンベヤ対象物が、選択的に迂回されないまま残って方向Aに継続するか、方向B又はCのいずれかに迂回されることを可能にする。当業者は更に、2より多い迂回経路を設けるために、付加的ローラが含まれ得る点を認めるであろう。
【0023】
図9は、コンベヤシステムにおけるスイッチング方法900の一実施形態を描いたフロー図である。ブロック902から始めて、方法900は、第1のモジュール式コンベヤベルトを第1の方向に駆動する。
【0024】
ブロック904では、第1のモジュール式コンベヤベルト内に配設された第1のローラは、第2の方向に選択的に回転させられる。第1のローラは、例えば、選択的整列及び特定の長手方向のローラとの結合によって、選択的に回転させられる。ブロック906では、コンベヤベルト102上の対象物は、第1のローラを使用して、概ね第2の方向に選択的に迂回させられる。
【0025】
ブロック908では、第2のモジュール式コンベヤベルトは、第1の方向に駆動される。当業者には認められるように、第2のモジュール式コンベヤベルトは、例えば、第1のモジュール式コンベヤベルトに直列構成で隣接させられることがある。ブロック910では、第2のモジュール式コンベヤベルト内に配設された第2のローラは、第3の方向に選択的に回転させられる。第2のローラは、例えば、選択的整列及び特定の長手方向のローラとの結合によって、選択的に回転させられる。ブロック912では、コンベヤベルト102上の対象物は、第2のローラを使用して、概ね第3の方向に選択的に変位又は迂回させられる。
【0026】
図10は、コンベヤシステムにおけるスイッチング方法の例示的実施形態を示している。図によって示されているように、また上述したローラ動作に従って、第1のモジュール式コンベヤベルト1002及び第2のモジュール式コンベヤベルトベルト1004は共に、方向Aに移動する。第1のモジュール式コンベヤベルトは、方向Bに向かって配設された第1のローラ1006を有し、第1のローラ1006が第1の長手方向のローラ1008に選択的に係合させられたときに、コンベヤ対象物を概ねB方向に選択的に迂回させる。
【0027】
第2のモジュール式コンベヤ1004は、方向Cに向かって配設された第2のローラ1010を有し、第2のローラ1010が第2の長手方向のローラ1012に選択的に係合させられたときに、コンベヤ対象物を概ねC方向に選択的に迂回させる。図10は、第1及び第2のモジュール式コンベヤ1002,1004だけを示しているが、当業者は認めるように、2より多いモジュール式コンベヤベルトの構成は、開示された装置及び方法に一致する。更に、当業者は理解するように、図10の第1及び第2のモジュール式コンベヤが直列に隣接した関係に描かれているが、この構成は単に例示的なものであって、開示された装置及び方法の範囲を制限することを意図されたものではない。例えば、コンベヤスイッチは、直並列構成に配列された3つのモジュール式コンベヤ(図示せず)を有して、5以上の交互のコンベヤ経路を選択することがある。加えて、これらの方法によって予測される1つの代替構成は、1以上のモジュール式コンベヤを使用して、対象物を、複数のコンベヤラインから少ない数のコンベヤラインか単一のコンベヤ経路へ選択的に迂回する。この代わりに、到来する製品の複数のレーンを単一の出力レーンに低減することは、コンベヤの中心区間に向かうローラを有するモジュール式コンベヤを使用することによって達成される。
【0028】
上述した実施形態は単なる可能な例であることが強調されるべきである。多くの変形例及び修正例は、上述した実施形態に対してなされる。そのような修正例及び変形例は、ここでは、この開示の範囲内に含まれることを意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】第2のローラに操作的に結合される第1のローラを持つコンベヤベルトを有するコンベヤの1区間の一実施形態の斜視図である。
【図2】図1のコンベヤの1区間の詳細図である。
【図3】図1のコンベヤの1区間の一実施形態の上面図である。
【図4】図1のコンベヤの1区間の一実施形態の前面図である。
【図5】対象物を搬送するための方法の一実施形態を描いたフロー図である。
【図6A】第1のローラの例示的実施形態の斜視図である。
【図6B】図6Aのローラの側面図である。
【図7】コンベヤシステムにおけるスイッチング方法の一実施形態を描いたフロー図である。
【図8A】コンベヤシステムにおけるスイッチング装置の一実施形態の上面図である。
【図8B】コンベヤシステムにおけるスイッチング装置の一実施形態の側面図である。
【図9】コンベヤシステムにおけるスイッチング方法の一実施形態を描いたフロー図である。
【図10】コンベヤシステムにおけるスイッチング方法の一実施形態の斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
100 コンベヤ
102 コンベヤベルト
104 第1のローラ
106 第2のローラ
108 支持部材
110 マップトップ型チェイン
112 蝶番要素
114 空洞
【技術分野】
【0001】
[関連出願との相互参照]
この出願は、2004年9月28日に出願された“高速コンベヤ切換用の装置及び方法”なる名称で共に継続中の米国仮出願第60/613,857号に対する優先権を主張し、ここにその全体を参照によって組み入れる。
[技術分野]
この発明は、一般に動力駆動型コンベヤに関する。
【0002】
[関連技術の説明]
知られているように、製造、流通、出荷及び他の設備は、コンベヤシステムを頻繁に利用して、製品の幅広い分類を扱う。加えて、コンベヤは、スイッチを頻繁に利用して、製品を特定宛先に迂回させたり、製品を2以上の出発する流れ又は列に分割する。製品又は製品のケースをコンベヤから迂回させるためのスイッチは、一端が蝶番式となったガイドを歴史的に使用していた。このガイドは、到来するケースを2以上の出発する流れに偏向する。これらのガイドシステムは、広く普及した利用を体験したが、速度が制限されていた。
【0003】
より高速のスイッチは、30年以上も昔から開発されており、依然として多くのコンベヤシステムで使用されている。しかしながら、今日のコンベヤシステムの速度及び信頼性要求に対して、より高速のスイッチは、より高速の応用では長いコンベヤ長を必要とし、保守集約的である。
【0004】
[要約]
コンベヤ及びコンベヤを作成及び使用するための方法が開示される。ある実施形態では、コンベヤは、複数の空洞と、複数の第1の迂回ローラと、複数の第2の迂回ローラとを有したコンベヤベルトを備える。この場合、各迂回ローラは、空洞中に配設されている。このコンベヤはまた、第1の横断ローラを備える。この第1の横断ローラは、コンベヤベルトの移動の方向に延びた軸を持ち、そして複数の第1の迂回ローラに結合して、第1の迂回ローラが第1の横断ローラに沿って移動しながら回転することを可能にする。コンベヤは更に、第2の横断ローラを備える。この第2の横断ローラは、コンベヤベルトの移動の方向に延びた軸を持ち、そして複数の第2の迂回ローラに結合して、第2の迂回ローラが第2の横断ローラに沿って移動しながら回転することを可能にする。第1の迂回ローラの各々がコンベヤベルトの移動の方向に対して第1の角度で方位付けされ、また第2の迂回ローラの各々がコンベヤベルトの移動の方向に対して第2の角度で方位付けされているように、迂回ローラは方位付けされている。
【0005】
開示されたコンベヤ及び方法は、以下の図面を参照して一層良好に理解され得る。図面中の部品は、比例している必要はない。
【0006】
[詳細な説明]
ここで開示されるコンベヤ及びコンベヤを作成及び使用する方法は、コンベヤシステムの短い長さ内で対象物を1つのラインから2以上のラインに切換えるためのものである。この切換は、対象物を、1より多い方向に、又は各々が対象物を異なる方向に迂回させるように構成された複数の隣接したコンベヤを通して、選択的に迂回させることが可能な単一のコンベヤを使用して実行可能である。
【0007】
加えて、開示される対象物搬送用のコンベヤ及び方法は、コンベヤローラのすべり量を低減する。その低減されたすべり量に起因して、コンベヤは、より効果的に対象物をコンベヤベルト上で迂回させる。ある実施形態では、コンベヤは、コンベヤベルト内に配設された第1のローラと、コンベヤベルトの下側に配置された少なくとも1つの第2のローラを備える。第2のローラは、コンベヤベルトの移動の方向を横断する方向に回転することができる。コンベヤベルトが第2のローラに沿って移動するに従って、第2のローラは操作的に第1のローラに結合して、第1のローラ及び第2のローラを回転させる。第2のローラの回転のために、第1のローラは、低減されたすべり量で回転する。
【0008】
同様の参照番号が対応する部分を識別する図を更に詳細に参照すると、図1は、コンベヤ100の1区間の一実施形態の斜視図を描いている。この場合、複数の第1のローラ104は、コンベヤベルト102内に配設されている。この図に示されているように、コンベヤベルト102は、モジュール式で、少なくとも1つのマップトップ型チェイン110を有する。このマップトップ型チェイン110は、複数の空洞114を有し、この中に第1のローラ104が配設される。一例として、第1のローラは、外側ゴム層又はタイヤを有するプラスチック輪からなる(図6A及び6Bの論議を参照)。この構成は、第1のローラ104とこのローラが接触する表面(即ち、以下で説明される第2のローラ106の表面)との間の摩擦を増加させ、第1のローラのすべり量を低減する。第1のローラ104は、コンベヤベルト102の移動の方向に対して角度α(図3に示される)で整列されて、コンベヤベルトによって搬送される対象物を横方向に迂回させる。一例として、αは約1〜89度の範囲である。第1のローラ104は、対象物を迂回させることに使用されるので、第1のローラは、迂回ローラと呼ばれる。図1のマップトップ型チェイン110は、他のマップトップ型チェイン110をリンクして連続したコンベヤベルト102を形成することに使用できる蝶番要素112を有する。
【0009】
図1を更に参照すると、コンベヤ100は更に、複数の第2のローラ106と、支持部材108とを備える。第2のローラ106は、コンベヤベルト102の下側で支持部材108相互間に配置され、矢印Aで示されるコンベヤベルトの移動の方向を横断する方向、例えば実質的に直交する方向に回転自在である。一例として、第2のローラ106は、オプションでウレタン製外側スリーブを有することがある長尺な金属ローラからなる。第2のローラ106は、コンベヤベルト102の移動の方向を横断する方向に回転するので、第2のローラ106は、横断ローラと呼ばれる。コンベヤベルト102が第2のローラ106に沿って方向Aに移動するに従って、第2のローラは、第1のローラ104と係合するように位置決めされる。そのような係合は、第1のローラ104及び第2のローラ106を回転させる。この回転は、第1のローラ104のゴム層と第2のローラ106との間に存在する高い摩擦係数によって促進される。第1のローラ104は、第2のローラ106に沿って回転しながら第2のローラの第1端部118から第2端部120へ通過して、第2のローラ上の螺旋経路308(図3に示されている)をたどる。第2のローラ106は第1のローラ104と係合する時に回転するので、従来技術の摩耗ストリップのように固定されているものとは対照的に、第1のローラは、低減されたすべり量で回転する。事実、初期始動期間後に、第1のローラ104は、第2のローラ106に沿って、ほぼすべること無く回転する。このことは、コンベヤベルト102によって搬送される対象物のより効果的な迂回を可能にする。例えば、対象物は、より迅速に、又はより少ない量の空間(即ち、コンベヤの長さ)で、あるいはその双方で迂回される。
【0010】
いくつかの実施形態では、第2のローラ106は、垂直方向に変位可能であって、マップトップ型チェイン110に向かって又はそれから遠ざかるように移動されて、第1のローラ104に係合するか又はそれから離脱する。第2のローラ106の垂直移動は、種々の部品、例えばエアー式アクチュエータ、液圧式アクチュエータ、ボールスクリュー型アクチュエータ、又はソレノイド型アクチュエータによって促進される。しかしながら、その代わりに、第1のローラ104が常に駆動される場合には、第2のローラ106は変位可能ではなく、それらは、コンベヤベルト102が方向Aに移動するに従って、連続して第1のローラに係合している。更に別の代替例では、第2のローラ106は、水平方向に変位可能であって、第1のローラ104と非接触の状態におかれる。そのような配置は、交互に異なる方向(即ち、列を横切って左方向、右方向、左方向等々)に面する第1のローラ102の横断列がコンベヤベルトに設けられる状況では特に有利である。そのような場合の第2のローラ106の水平変位は、2つの別々の(例えば、逆の)方向へ(例えば、左方向から右方向へ、そしてその逆へ)の対象物の迂回を可能にする。
【0011】
図2は、図1のコンベヤの1区間の詳細図である。図2に示すように、マップトップ型チェイン110は、各々が穴208を有する複数の噛み合った蝶番要素206を持つ蝶番要素112を有する。1つの穴208は、隣接する要素206の穴208と軸方向に整列している。2つのマップトップ型チェイン110をリンクするために、チェイン110の軸方向に整列された穴208は整列され、そしてロッド(図示せず)が軸方向に整列された穴208を通して配置される。従って、複数のマップトップ型チェイン110は互いにリンクされて、連続したコンベヤベルト102を形成する。
【0012】
上述したように、マップトップ型チェイン110は更に空洞114を有し、その中に第1のローラ104が配設され、またその中で第1のローラ104が回転できる。コンベヤベルト102が方向Aに移動するに従って、第2のローラ106は第1のローラ104に係合するようにされて、第1のローラを方向Bに回転させる。従って、コンベヤベルト102上の対象物は、方向Cに搬送される。特に、第2のローラ106は、方向Dに回転する。1つの代替実施形態は、第1のローラの複数の列を含む。この場合、例えば、ある列におけるローラは、他の列のローラ回転の方向とは異なる方向に構成され、これにより対象物を複数の方向へ選択的に搬送する。
【0013】
図3は、図1のコンベヤの1区間の一実施形態の上面図である。図3において、第1のローラ104は、軸302に沿って配列されている。マップトップ型チェイン110は、回転軸304上に整列された第1のローラ車軸306を有する。第1のローラ車軸306は、マップトップ型チェイン110と結合されて、空洞114内に配設される。第1のローラ車軸306は、第1のローラ104の開口部を通して延び、第1のローラ104が、第2のローラ106と係合されたときに、それらの軸302を中心として回転できるようにする。第1のローラ104の整列は、第1のローラ104が、コンベヤベルト102上の対象物を下から移動の方向Aに対して角度αで搬送できるようにする。
【0014】
図3に更に描かれているように、第2のローラ106は、コンベヤベルト102の下側に配置されている。このため、ベルトが第2のローラ106に沿って方向Aに移動するに従って、第2のローラ106は、第1のローラ104に下から係合することができる。
【0015】
図4は、図1のコンベヤの1区間の一実施形態の前面図である。マップトップ型チェイン110は、第1のローラ104の高さ寸法404よりも小さい高さ寸法402を有する。ベルト102が方向Aに移動し、且つ第1のローラ104が第2のローラ106に係合するに従って、第1のローラは方向Bに回転し、且つ第2のローラ106は反対の方向D(図4に示される向きで反時計方向)に回転する。
【0016】
図5は、コンベヤベルト上で対象物を搬送するための方法500の一実施形態を描いたフロー図である。図5のブロック502から始めて、方法500は、コンベヤベルトを第1の方向に駆動する。
【0017】
ブロック504では、コンベヤベルト内の第1のローラは、第1のローラのすべり量が低減される手法で回転させられる。例えば、コンベヤベルトが方向Aに移動するに従って、第1のローラは、同様に回転自在な第2のローラに係合する。
ブロック506では、コンベヤベルト102上の対象物は、第1のローラを使用して、第2の方向に迂回させられる。対象物は、コンベヤベルトの側部又は中央のいずれかに向かって変位される。
【0018】
図6A及び6Bは、上述した第1のローラについての例示的実施形態を示している。これらの図に示すように、ローラ600は、内側輪602を備え、これは外側タイヤ604によって囲まれている。一例として、内側輪は、軽量、堅牢な材料、例えばプラスチックや金属によって建造され、そして外側タイヤ604は、高摩擦係数を持つ弾性材料、例えばゴムによって作られている。外側タイヤ604は、内側輪602の外面608の回りに設けられている(図6B)。内側輪602はまた、開口部606を備え、ここをローラ車軸が通過して、ローラ600をコンベヤベルト(例えば、ベルト102)内に回転可能に実装する。外側タイヤ606によって、表面、例えば第2のローラの表面の改良されたグリップが達成され、これによりスリップ量を低減する。
【0019】
図7は、コンベヤシステムにおけるスイッチング方法700の一実施形態を描いたフロー図である。ブロック702から始めて、方法700は、コンベヤベルトを第1の方向に駆動する。
【0020】
ブロック704では、第1のローラは、第2の方向に選択的に回転させられる。第1のローラは、例えば、選択的整列及び特定の長手方向のローラとの結合によって、選択的に回転させられる。ブロック706では、コンベヤベルト102上の対象物は、第1のローラを使用して、第2の方向に選択的に迂回させられる。対象物は、コンベヤベルトの側部又は中央のいずれかに向かって変位される。
【0021】
ブロック708では、第2のローラは、第3の方向に選択的に回転させられる。第2のローラは、例えば、選択的整列及び特定の長手方向のローラとの結合によって、選択的に回転させられる。ブロック710では、コンベヤベルト102上の対象物は、第1のローラを使用して、第3の方向に選択的に迂回させられる。対象物は、コンベヤベルトの側部又は中央のいずれかに向かって変位される。
【0022】
図8A及び8Bは、コンベヤシステムにおけるスイッチング装置の例示的実施形態の上面図及び側面図をそれぞれ示している。図によって示されているように、また上述したローラ動作に従って、ベルトは方向Aに移動し、第1のローラ804は、対応するローラ808によって選択的に係合させられて、対象物を概ね方向Cに迂回させる。この代わりに、第2のローラ806は、対応するローラ810によって選択的に係合させられて、対象物を概ね方向Bに迂回させる。当業者には認められるように、このコンベヤ切換装置は、コンベヤ対象物が、選択的に迂回されないまま残って方向Aに継続するか、方向B又はCのいずれかに迂回されることを可能にする。当業者は更に、2より多い迂回経路を設けるために、付加的ローラが含まれ得る点を認めるであろう。
【0023】
図9は、コンベヤシステムにおけるスイッチング方法900の一実施形態を描いたフロー図である。ブロック902から始めて、方法900は、第1のモジュール式コンベヤベルトを第1の方向に駆動する。
【0024】
ブロック904では、第1のモジュール式コンベヤベルト内に配設された第1のローラは、第2の方向に選択的に回転させられる。第1のローラは、例えば、選択的整列及び特定の長手方向のローラとの結合によって、選択的に回転させられる。ブロック906では、コンベヤベルト102上の対象物は、第1のローラを使用して、概ね第2の方向に選択的に迂回させられる。
【0025】
ブロック908では、第2のモジュール式コンベヤベルトは、第1の方向に駆動される。当業者には認められるように、第2のモジュール式コンベヤベルトは、例えば、第1のモジュール式コンベヤベルトに直列構成で隣接させられることがある。ブロック910では、第2のモジュール式コンベヤベルト内に配設された第2のローラは、第3の方向に選択的に回転させられる。第2のローラは、例えば、選択的整列及び特定の長手方向のローラとの結合によって、選択的に回転させられる。ブロック912では、コンベヤベルト102上の対象物は、第2のローラを使用して、概ね第3の方向に選択的に変位又は迂回させられる。
【0026】
図10は、コンベヤシステムにおけるスイッチング方法の例示的実施形態を示している。図によって示されているように、また上述したローラ動作に従って、第1のモジュール式コンベヤベルト1002及び第2のモジュール式コンベヤベルトベルト1004は共に、方向Aに移動する。第1のモジュール式コンベヤベルトは、方向Bに向かって配設された第1のローラ1006を有し、第1のローラ1006が第1の長手方向のローラ1008に選択的に係合させられたときに、コンベヤ対象物を概ねB方向に選択的に迂回させる。
【0027】
第2のモジュール式コンベヤ1004は、方向Cに向かって配設された第2のローラ1010を有し、第2のローラ1010が第2の長手方向のローラ1012に選択的に係合させられたときに、コンベヤ対象物を概ねC方向に選択的に迂回させる。図10は、第1及び第2のモジュール式コンベヤ1002,1004だけを示しているが、当業者は認めるように、2より多いモジュール式コンベヤベルトの構成は、開示された装置及び方法に一致する。更に、当業者は理解するように、図10の第1及び第2のモジュール式コンベヤが直列に隣接した関係に描かれているが、この構成は単に例示的なものであって、開示された装置及び方法の範囲を制限することを意図されたものではない。例えば、コンベヤスイッチは、直並列構成に配列された3つのモジュール式コンベヤ(図示せず)を有して、5以上の交互のコンベヤ経路を選択することがある。加えて、これらの方法によって予測される1つの代替構成は、1以上のモジュール式コンベヤを使用して、対象物を、複数のコンベヤラインから少ない数のコンベヤラインか単一のコンベヤ経路へ選択的に迂回する。この代わりに、到来する製品の複数のレーンを単一の出力レーンに低減することは、コンベヤの中心区間に向かうローラを有するモジュール式コンベヤを使用することによって達成される。
【0028】
上述した実施形態は単なる可能な例であることが強調されるべきである。多くの変形例及び修正例は、上述した実施形態に対してなされる。そのような修正例及び変形例は、ここでは、この開示の範囲内に含まれることを意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】第2のローラに操作的に結合される第1のローラを持つコンベヤベルトを有するコンベヤの1区間の一実施形態の斜視図である。
【図2】図1のコンベヤの1区間の詳細図である。
【図3】図1のコンベヤの1区間の一実施形態の上面図である。
【図4】図1のコンベヤの1区間の一実施形態の前面図である。
【図5】対象物を搬送するための方法の一実施形態を描いたフロー図である。
【図6A】第1のローラの例示的実施形態の斜視図である。
【図6B】図6Aのローラの側面図である。
【図7】コンベヤシステムにおけるスイッチング方法の一実施形態を描いたフロー図である。
【図8A】コンベヤシステムにおけるスイッチング装置の一実施形態の上面図である。
【図8B】コンベヤシステムにおけるスイッチング装置の一実施形態の側面図である。
【図9】コンベヤシステムにおけるスイッチング方法の一実施形態を描いたフロー図である。
【図10】コンベヤシステムにおけるスイッチング方法の一実施形態の斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
100 コンベヤ
102 コンベヤベルト
104 第1のローラ
106 第2のローラ
108 支持部材
110 マップトップ型チェイン
112 蝶番要素
114 空洞
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤベルトと、少なくとも1つの第1の横断ローラと、少なくとも1つの第2の横断ローラとを備えたコンベヤであって、
コンベヤベルトは、複数の空洞と、複数の第1の迂回ローラと、複数の第2の迂回ローラとを有し、各迂回ローラは、空洞中に配設されており、
少なくとも1つの第1の横断ローラは、コンベヤベルトの移動の方向に延びた軸を持ち、そして複数の第1の迂回ローラに結合して、第1の迂回ローラが少なくとも1つの第1の横断ローラに沿って移動しながら回転することを可能にするものであり、
少なくとも1つの第2の横断ローラは、コンベヤベルトの移動の方向に延びた軸を持ち、そして複数の第2の迂回ローラに結合して、第2の迂回ローラが少なくとも1つの第2の横断ローラに沿って移動しながら回転することを可能にするものであり、
複数の第1の迂回ローラの各々は、コンベヤベルトの移動の方向に対して第1の角度で方位付けされ、また複数の第2の迂回ローラの各々は、コンベヤベルトの移動の方向に対して第2の角度で方位付けされていることを特徴とするコンベヤ。
【請求項2】
少なくとも1つの第1の横断ローラ及び少なくとも1つの第2の横断ローラは、コンベヤベルトの下側に配置され、少なくとも1つの第1の横断ローラは、コンベヤベルトが移動するに従って、第1の迂回ローラの回転方向を横切る方向に回転し、少なくとも1つの第2の横断ローラは、第2の迂回ローラの回転方向を横断する方向に回転する請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項3】
少なくとも1つの第1の横断ローラは、少なくとも1つの第1の横断ローラが複数の第1の迂回ローラに結合するときに、ベルト移動の方向に実質的に直交した第1の方向に回転する請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項4】
少なくとも1つの第2の横断ローラは、少なくとも1つの第2の横断ローラが複数の第2の迂回ローラに結合するときに、ベルト移動の方向に実質的に直交した第2の方向に回転する請求項3に記載のコンベヤ。
【請求項5】
少なくとも1つの第1の横断ローラ及び少なくとも1つの第2の横断ローラは、コンベヤベルトに向かって又はそれから遠ざかるように選択的に垂直方向に変位可能である請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項6】
少なくとも1つの第1の横断ローラがコンベヤベルトに向かって変位され且つ複数の第1の迂回ローラに係合するときに、少なくとも1つの第1の横断ローラは、コンベヤベルトが移動するに従って、第1の迂回ローラを回転させ、そして少なくとも1つの第2の横断ローラがコンベヤベルトに向かって変位され且つ複数の第2の迂回ローラに係合するときに、少なくとも1つの第2の横断ローラは、コンベヤベルトが移動するに従って、第2の迂回ローラを回転させる請求項5に記載のコンベヤ。
【請求項7】
少なくとも1つの第1の横断ローラは、第1の迂回ローラを、低減されたすべり量で回転させる請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項8】
第1の迂回ローラは、ベルト移動の方向に対して第1の角度で空洞内に整列され、第1の迂回ローラが、対象物を、ベルト移動の方向を横断する第1の方向に搬送することを可能にする請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項9】
第2の迂回ローラは、ベルト移動の方向に対して第2の角度で空洞内に整列され、第2の迂回ローラが、対象物を、ベルト移動の方向を横断する第2の方向に搬送することを可能にする請求項8に記載のコンベヤ。
【請求項10】
ベルト移動の方向に移動する第1のコンベヤと、
ベルト移動の方向に移動する第2のコンベヤベルトと、
第1のコンベヤ及び第2のコンベヤ内に配設された複数の空洞と、
各々が第1のコンベヤの空洞内に配設された複数の第1の迂回ローラと、
各々が第2のコンベヤの空洞内に配設された複数の第2の迂回ローラと、
ベルト移動の方向に沿って延びた軸を持ち、複数の第1の迂回ローラと複数の第2の迂回ローラに結合することに適用される複数の横断ローラと
を備えることを特徴とするコンベヤ。
【請求項11】
第1の迂回ローラとの結合は、第1の迂回ローラを、ベルト移動の方向を横断する第1の方向に回転させる請求項10に記載のコンベヤ。
【請求項12】
第2の迂回ローラとの結合は、第2の迂回ローラを、ベルト移動の方向を横断する第2の方向に回転させる請求項11に記載のコンベヤ。
【請求項13】
複数の横断ローラは、第1のコンベヤベルト及び第2のコンベヤベルトの下側に配置されている請求項10に記載のコンベヤ。
【請求項14】
複数の横断ローラは、第1のコンベヤベルト及び第2のコンベヤベルトに向かって又はそれから遠ざかるように垂直方向に変位可能である請求項10に記載のコンベヤ。
【請求項15】
複数の横断ローラがコンベヤベルトに向かって変位され且つ複数の第1の迂回ローラに係合するときに、横断ローラは、第1のコンベヤベルトが移動するに従って、複数の第1の迂回ローラを回転させる請求項14に記載のコンベヤ。
【請求項16】
複数の横断ローラがコンベヤベルトに向かって変位され且つ複数の第2の迂回ローラに係合するときに、横断ローラは、第2のコンベヤベルトが移動するに従って、複数の第2の迂回ローラを回転させる請求項14に記載のコンベヤ。
【請求項17】
対象物を搬送するための方法であって、
コンベヤベルトを第1の方向に駆動する工程と、
第1の方向を横断する方向に回転自在な第1の横断ローラに対し、コンベヤベルト内に配設された第1の迂回ローラを結合する工程と、
第1の方向を横断する方向に回転自在な第2の横断ローラに対し、コンベヤベルト内に配設された第2の迂回ローラを結合する工程と、
第1の迂回ローラを使用して選択的に対象物をコンベヤベルトから第2の方向に迂回させる工程と、
第2の迂回ローラを使用して選択的に対象物をコンベヤベルトから第3の方向に迂回させる工程と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項18】
第1の迂回ローラを結合する工程は、第1の横断ローラをコンベヤベルトに向かって垂直方向に変位させると共に第1の迂回ローラに係合させる工程を含み、そしてコンベヤベルトの駆動は、結合の結果として、第1の迂回ローラ及び第1の横断ローラの双方に回転運動を生じさせる請求項17に記載の方法。
【請求項19】
第2の迂回ローラを結合する工程は、第2の横断ローラをコンベヤベルトに向かって垂直方向に変位させると共に第2の迂回ローラに係合させる工程を含み、そしてコンベヤベルトの駆動は、結合の結果として、第2の迂回ローラ及び第2の横断ローラの双方に回転運動を生じさせる請求項17に記載の方法。
【請求項20】
第1の方向とは異なる第1の角度で第1の迂回ローラを回転させる工程を更に備える請求項17に記載の方法。
【請求項21】
第1の方向とは異なり且つ第1の角度とは異なる第2の角度で第2の迂回ローラを回転させる工程を更に備える請求項20に記載の方法。
【請求項1】
コンベヤベルトと、少なくとも1つの第1の横断ローラと、少なくとも1つの第2の横断ローラとを備えたコンベヤであって、
コンベヤベルトは、複数の空洞と、複数の第1の迂回ローラと、複数の第2の迂回ローラとを有し、各迂回ローラは、空洞中に配設されており、
少なくとも1つの第1の横断ローラは、コンベヤベルトの移動の方向に延びた軸を持ち、そして複数の第1の迂回ローラに結合して、第1の迂回ローラが少なくとも1つの第1の横断ローラに沿って移動しながら回転することを可能にするものであり、
少なくとも1つの第2の横断ローラは、コンベヤベルトの移動の方向に延びた軸を持ち、そして複数の第2の迂回ローラに結合して、第2の迂回ローラが少なくとも1つの第2の横断ローラに沿って移動しながら回転することを可能にするものであり、
複数の第1の迂回ローラの各々は、コンベヤベルトの移動の方向に対して第1の角度で方位付けされ、また複数の第2の迂回ローラの各々は、コンベヤベルトの移動の方向に対して第2の角度で方位付けされていることを特徴とするコンベヤ。
【請求項2】
少なくとも1つの第1の横断ローラ及び少なくとも1つの第2の横断ローラは、コンベヤベルトの下側に配置され、少なくとも1つの第1の横断ローラは、コンベヤベルトが移動するに従って、第1の迂回ローラの回転方向を横切る方向に回転し、少なくとも1つの第2の横断ローラは、第2の迂回ローラの回転方向を横断する方向に回転する請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項3】
少なくとも1つの第1の横断ローラは、少なくとも1つの第1の横断ローラが複数の第1の迂回ローラに結合するときに、ベルト移動の方向に実質的に直交した第1の方向に回転する請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項4】
少なくとも1つの第2の横断ローラは、少なくとも1つの第2の横断ローラが複数の第2の迂回ローラに結合するときに、ベルト移動の方向に実質的に直交した第2の方向に回転する請求項3に記載のコンベヤ。
【請求項5】
少なくとも1つの第1の横断ローラ及び少なくとも1つの第2の横断ローラは、コンベヤベルトに向かって又はそれから遠ざかるように選択的に垂直方向に変位可能である請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項6】
少なくとも1つの第1の横断ローラがコンベヤベルトに向かって変位され且つ複数の第1の迂回ローラに係合するときに、少なくとも1つの第1の横断ローラは、コンベヤベルトが移動するに従って、第1の迂回ローラを回転させ、そして少なくとも1つの第2の横断ローラがコンベヤベルトに向かって変位され且つ複数の第2の迂回ローラに係合するときに、少なくとも1つの第2の横断ローラは、コンベヤベルトが移動するに従って、第2の迂回ローラを回転させる請求項5に記載のコンベヤ。
【請求項7】
少なくとも1つの第1の横断ローラは、第1の迂回ローラを、低減されたすべり量で回転させる請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項8】
第1の迂回ローラは、ベルト移動の方向に対して第1の角度で空洞内に整列され、第1の迂回ローラが、対象物を、ベルト移動の方向を横断する第1の方向に搬送することを可能にする請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項9】
第2の迂回ローラは、ベルト移動の方向に対して第2の角度で空洞内に整列され、第2の迂回ローラが、対象物を、ベルト移動の方向を横断する第2の方向に搬送することを可能にする請求項8に記載のコンベヤ。
【請求項10】
ベルト移動の方向に移動する第1のコンベヤと、
ベルト移動の方向に移動する第2のコンベヤベルトと、
第1のコンベヤ及び第2のコンベヤ内に配設された複数の空洞と、
各々が第1のコンベヤの空洞内に配設された複数の第1の迂回ローラと、
各々が第2のコンベヤの空洞内に配設された複数の第2の迂回ローラと、
ベルト移動の方向に沿って延びた軸を持ち、複数の第1の迂回ローラと複数の第2の迂回ローラに結合することに適用される複数の横断ローラと
を備えることを特徴とするコンベヤ。
【請求項11】
第1の迂回ローラとの結合は、第1の迂回ローラを、ベルト移動の方向を横断する第1の方向に回転させる請求項10に記載のコンベヤ。
【請求項12】
第2の迂回ローラとの結合は、第2の迂回ローラを、ベルト移動の方向を横断する第2の方向に回転させる請求項11に記載のコンベヤ。
【請求項13】
複数の横断ローラは、第1のコンベヤベルト及び第2のコンベヤベルトの下側に配置されている請求項10に記載のコンベヤ。
【請求項14】
複数の横断ローラは、第1のコンベヤベルト及び第2のコンベヤベルトに向かって又はそれから遠ざかるように垂直方向に変位可能である請求項10に記載のコンベヤ。
【請求項15】
複数の横断ローラがコンベヤベルトに向かって変位され且つ複数の第1の迂回ローラに係合するときに、横断ローラは、第1のコンベヤベルトが移動するに従って、複数の第1の迂回ローラを回転させる請求項14に記載のコンベヤ。
【請求項16】
複数の横断ローラがコンベヤベルトに向かって変位され且つ複数の第2の迂回ローラに係合するときに、横断ローラは、第2のコンベヤベルトが移動するに従って、複数の第2の迂回ローラを回転させる請求項14に記載のコンベヤ。
【請求項17】
対象物を搬送するための方法であって、
コンベヤベルトを第1の方向に駆動する工程と、
第1の方向を横断する方向に回転自在な第1の横断ローラに対し、コンベヤベルト内に配設された第1の迂回ローラを結合する工程と、
第1の方向を横断する方向に回転自在な第2の横断ローラに対し、コンベヤベルト内に配設された第2の迂回ローラを結合する工程と、
第1の迂回ローラを使用して選択的に対象物をコンベヤベルトから第2の方向に迂回させる工程と、
第2の迂回ローラを使用して選択的に対象物をコンベヤベルトから第3の方向に迂回させる工程と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項18】
第1の迂回ローラを結合する工程は、第1の横断ローラをコンベヤベルトに向かって垂直方向に変位させると共に第1の迂回ローラに係合させる工程を含み、そしてコンベヤベルトの駆動は、結合の結果として、第1の迂回ローラ及び第1の横断ローラの双方に回転運動を生じさせる請求項17に記載の方法。
【請求項19】
第2の迂回ローラを結合する工程は、第2の横断ローラをコンベヤベルトに向かって垂直方向に変位させると共に第2の迂回ローラに係合させる工程を含み、そしてコンベヤベルトの駆動は、結合の結果として、第2の迂回ローラ及び第2の横断ローラの双方に回転運動を生じさせる請求項17に記載の方法。
【請求項20】
第1の方向とは異なる第1の角度で第1の迂回ローラを回転させる工程を更に備える請求項17に記載の方法。
【請求項21】
第1の方向とは異なり且つ第1の角度とは異なる第2の角度で第2の迂回ローラを回転させる工程を更に備える請求項20に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2008−514525(P2008−514525A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−533788(P2007−533788)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【国際出願番号】PCT/US2005/035151
【国際公開番号】WO2006/037122
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(506152704)レイトラム リミテッド ライアビリティー カンパニー (21)
【氏名又は名称原語表記】LAITRAM,L.L.C.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【国際出願番号】PCT/US2005/035151
【国際公開番号】WO2006/037122
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(506152704)レイトラム リミテッド ライアビリティー カンパニー (21)
【氏名又は名称原語表記】LAITRAM,L.L.C.
【Fターム(参考)】
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