説明

高電圧交流発光ダイオード構造

【課題】高電圧交流発光ダイオード構造を提供する。
【解決手段】高電圧交流発光ダイオード構造100は、回路基板200と、複数の高圧LEDチップ300を含む。高圧LEDチップ300は、第1基材と、粘着層と、第1オーミック接続層と、エピタキシャル層と、第1絶縁層と、少なくとも2つの第1導電板と、少なくとも2つの第2導電板と、第2基材と、を含む。ウエハレベルプロセスによる高圧LEDチップ300を低コストの回路基板300に結合でき、体積が小さい高電圧交流ダイオード構造100を製造することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高電圧交流発光ダイオード構造に関し、特に、照明に応用する高電圧交流発光ダイオード構造に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許公告第6,853,011号は、発光エピタキシャル層構造を開示しており、その一端は、吸光型の臨時基材を含み、他端は、ベンゼン環ブテンにより透光の透明基材を粘着する。その後、吸光型臨時基材の一部を除去する。続いて、発光ダイオード構造は、接続チャネルを形成し、第1オーミック接触電極に接続し、また、絶縁溝を形成し、発光ダイオード構造の作用層を2つの部分に分離する。その後、第2オーミック接触電極が、被覆層上に形成され、接合金属層が第1チャネル内に充填され、第2オーミック接触電極上への形成に成功する。2つの接合金属層が同一の高度を有するので、発生する発光ダイオード構造は、フリップチップ構造中への適用により便利であることができる。
【0003】
米国特許公告第6,998,642号は、2つの発光ダイオードを直列状態に有する半導体構造を開示している。上記半導体構造は、2つの同一堆積構造を有する発光ダイオードを含み、絶縁溝により両者を隔離させる。上記堆積構造は、底部から導熱基材、絶縁保護層、金属粘着層、反射保護層、P型オーミック接続エピタキシャル層、上被覆層、作用層及び下被覆層を形成する。2つの発光ダイオードに属する2つのP型オーミック接触金属電極は、反射保護層及びオーミック接触エピタキシャル層間に介する1つのインタフェース上に形成され、反射保護層内に埋設される。
【0004】
しかしながら、米国特許公告第6,853,011号は、エピタキシャル構造中に応用できるが、第2基材(submount)であれば、2つの発光ダイオード間の接続を行うことができず、且つフリッププロセス時、複数のチップを処理する必要があり、プロセスの複雑度を増加する。米国特許公告第6,998,642号は、2つの発光ダイオード間の電気接続を行うことができるが、金属を利用し、接合を行い、複雑なプロセスを必要として初めて達成できるので、生産効率及びコストにおいて、何れも問題を発生し易い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許公告第6,853,011号明細書
【特許文献2】米国特許公告第6,998,642号明細書
【特許文献3】特開2009−283933号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上の従来技術は、使用する発光ダイオードの多くがウエハレベルプロセスで製造されていない一般のダイオードであり、複数の発光ダイオードを直列、並列又は直並列させて使用の要求に適合させることを考慮しておらず、従って、簡単便利な高電圧交流の発光ダイオードの製造を如何に達成するかは、重要な課題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明が提供する高電圧交流発光ダイオード構造は、回路基板及び複数の高圧LEDチップを含む。高圧LEDチップは、第1基材、粘着層、第1オーミック接続層、エピタキシャル層、第1絶縁層、少なくとも2つの第1導電板、少なくとも2つの第2導電板及び第2基材を含む。本発明は、ウエハレベルプロセスによる高圧LEDチップを比較的低コストの回路基板に結合し、体積が小さい高電圧交流発光ダイオード構造を製造する。
【0008】
本発明が提供する高電圧交流発光ダイオード構造は、回路基板及び複数の高圧LEDチップを含み、回路基板上に固定設置され且つ電気接続され、回路基板により該高圧LEDチップに直列回路を形成させ、更に、各高圧LEDチップは、第1表面及び第2表面を有する第1基材と、第1表面上に形成される粘着層と、粘着層上に形成される少なくとも2つの第1オーミック接続層と、少なくとも2つのエピタキシャル層であって、任意の2つのエピタキシャル層間に第1溝を形成し、エピタキシャル層が、第1オーミック接続層上に形成される下被覆層と、下被覆層上に形成される作用層と、作用層上に形成される上被覆層と、を有する少なくとも2つのエピタキシャル層と、各第1オーミック接続層及び各上被覆層の露出する表面を覆い、且つ任意の2つの第1オーミック接続層間に形成される第1絶縁層であって、第1絶縁層の各上被覆層及び各第1オーミック接続層の露出箇所にそれぞれ第1開孔及び第2開孔を形成する第1絶縁層と、それぞれ各第1開孔内に形成され、且つ上被覆層に電気接続される少なくとも2つの第1導電板と、それぞれ各第2開孔内に形成され、且つ第1オーミック接続層に電気接続される少なくとも2つの第2導電板と、第3表面を有し、第3表面が少なくとも2つの第3導電板及び少なくとも2つの第4導電板を形成する第2基材であって、第2基材が複数の回路構造を形成し、該第3導電板及び該第4導電板を電気接続することに用い、且つ各第3導電板及び各第4導電板がそれぞれ溶接点で互いに対応する第1導電板及び第2導電板に電気接続し、第1基材が透明基材であり、且つ粘着層が透明粘着層であり、且つ第3表面上に第3導電板及び第4導電板以外の部位が反射層を形成する第2基材と、を含む。
【0009】
本発明が提供する高電圧交流発光ダイオード構造は、回路基板及び複数の高圧LEDチップを含み、回路基板上に固定設置され且つ電気接続され、回路基板により該高圧LEDチップに直列回路を形成させ、更に、各高圧LEDチップは、第1表面及び第2表面を有する第1基材と、第1表面上に形成される粘着層と、粘着層上に形成される少なくとも2つの第1オーミック接続層と、少なくとも2つのエピタキシャル層であって、エピタキシャル層が、第1オーミック接続層上に形成される下被覆層と、下被覆層上に形成される作用層と、作用層上に形成される上被覆層と、上被覆層及び作用層を垂直加入し、局部が下被覆層に貫通する第2溝と、を有する少なくとも2つのエピタキシャル層と、各上被覆層上を覆い、任意の2つのエピタキシャル層及び任意の2つの第1オーミック接続層を形成する第2絶縁層であって、第2絶縁層は、上被覆層上及び第2溝内側にそれぞれ第3開孔及び第4開孔を形成する第2絶縁層と、それぞれ各第3開孔内に形成され、且つ上被覆層に電気接続する少なくとも2つの第5導電板と、それぞれ各第4開孔内に形成され、下向きに延伸する延伸部を有し、延伸部がエピタキシャル層を垂直貫通し、且つ第1オーミック接続層に電気接続する少なくとも2つの第6導電板と、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施により、少なくとも以下の効果を達成することができる:
一、ウエハレベルプロセスによる高圧LEDチップを比較的低コストの回路基板に結合し、体積が小さい高電圧交流発光ダイオード構造を製造することができる。
二、より容易で簡単に高電圧交流発光ダイオード構造を形成できる。
三、更に多様性を具備する高電圧交流発光ダイオード構造を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施例の高電圧交流発光ダイオードの構造説明図である。
【図2】本発明の実施例の直列等価回路図である。
【図3】本発明の実施例の直列後に更に並列させた等価回路形態1である。
【図4】本発明の実施例の直列後に更に並列させた等価回路形態2である。
【図5】本発明の実施例の高圧LEDチップのユニット分割を完成した後の断面図である。
【図6】図5の第1次エッチングを行う前の製造方法の実施例図である。
【図7】図6の完成後に更に第2次エッチングを行う製造方法実施例図である。
【図8】図5の更に第1絶縁層及び導電板を完成した後の断面実施例図である。
【図9】本発明の実施例の高圧LEDチップに更に第2基材を結合した断面図である。
【図10】図9の俯瞰実施例図である。
【図11】図9の等価回路図である。
【図12】本発明の高圧LEDチップに更に第1導体層を形成した断面実施例図である。
【図13】本発明の高圧LEDチップのユニット分割、エピタキシャル分割及び第2溝製造を完成した後の断面実施例図である。
【図14】本発明の高圧LEDチップのユニット分割、エピタキシャル分割及び第2溝製造を完成した後の断面実施例図である。
【図15】本発明の高圧LEDチップに更に第2基材を結合した断面実施例図である。
【図16】本発明の高圧LEDチップに更に第2導体層を形成した断面実施例図である。
【図17】本発明の各種高圧LEDチップの等価回路実施例図である。
【図18】本発明の各種高圧LEDチップの等価回路実施例図である。
【図19】本発明の各種高圧LEDチップの等価回路実施例図である。
【図20】本発明の各種高圧LEDチップの等価回路実施例図である。
【図21】本発明の各種高圧LEDチップの等価回路実施例図である。
【図22】本発明の各種高圧LEDチップの等価回路実施例図である。
【図23】本発明の各種高圧LEDチップの等価回路実施例図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
当業者が本発明の技術内容を理解し、実施できるようにし、且つ本明細書が開示する内容、特許請求の範囲及び図面に基づき、当業者が本発明の関連目的及び利点を理解し易いようにする為、実施方式中に本発明の詳細な特徴及び利点を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施例の高電圧交流発光ダイオード構造の説明図である。図2は、本発明の実施例の直列等価回路図である。図3は、本発明の実施例の直列後、更に並列した等価回路形態1である。図4は、本発明の実施例の直列後、更に並列した等価回路形態2である。
【0014】
図1に示すように、本実施例の高電圧交流発光ダイオード構造100は、回路基板200及び複数の高圧LEDチップ300を含む。そのうち、高圧LEDチップ300は、以下の異なる実施例の高圧LEDチップ301(図8等を参照)及び高圧LEDチップ302(図14等を参照)を代表する。
【0015】
回路基板200は、アルミ基板又はセラミック基板であることができ、高圧LEDチップ300が回路基板200に結合する時、回路基板200の体積は、高圧LEDチップ300に比較し、大きいので、回路基板200により高圧LEDチップ300が必要とする回路接続を提供することができ、更に多様な直並列回路を設計し、従って、更に多様性を有する高電圧交流発光ダイオード構造100をより容易で迅速に構成することができる。
【0016】
回路接続を提供する以外に、回路基板200(図1等を参照)は、同時に放熱の機能を提供することもできる。更に、回路基板200がセラミック基板である時、セラミック基板の基板内に複数本の導熱柱又は複数本の導電柱を更に設け、高圧LEDチップ300の動作が発生する熱エネルギーを効率的に伝達させ、同時に、高圧LEDチップ300の電極エネルギーをセラミック基板の他側面に円滑に延伸させる。
【0017】
図2に示すように、複数の高圧LEDチップ300は、回路基板200上に固定設置され、且つ電気接続し、回路基板200が提供する多様化回路接続により、複数の高圧LEDチップ300に直列回路400を形成させ、高圧LEDチップ300が交流型式の高圧LEDチップ300である時、更に高電圧交流発光ダイオード構造100(図1等を参照)となることができ、これは、本実施例の直列回路400の最も基本の形態である。
【0018】
図3及び図4に示すように、上記の最も基本形態以外に、任意の2つの高圧LEDチップ300を更に互いに並列させ、直列回路400に更に少なくとも1つの並列回路をもたせるか、直列回路400に更に少なくとも1つの直列回路400を並列させることができ、これにより多様な高電圧交流回路を構成する。
【0019】
以下に高圧LEDチップ300の構造を詳細に説明し、以下の各実施例において、高圧LEDチップ300の各層構造は、従来の半導体成型技術により製造でき、その詳細は、ここでは記載しない。また、冗長した記載を回避する為、特に、『エッチングプロセス』又は『エッチング方式』等の用語を全てのリソグラフィプロセスを概括する略称として定義する。また、高圧LEDチップ300は、多次元のマトリクスを形成することができ、実施例中の数量に限定するものではない。
【0020】
(高圧LEDチップ(300)第一実施例)
図5は、本発明の実施例の高圧LEDチップのユニット分割完成後の断面図である。図6は、図5の第1次エッチングを行う前の製造方法実施例図である。図7は、図6の完成後に更に第2次エッチングを行う製造方法実施例図である。図8は、図5の更に第1絶縁層及び導電板を完成した後の断面実施例図である。図9は、本発明の実施例の高圧LEDチップに更に第2基材を結合した断面図である。図10は、図9の俯瞰実施例図である。図11は、図9の等価回路図である。図12は、本発明の高圧LEDチップに更に第1導体層を形成した断面実施例図である。図13は、図12の俯瞰実施例図である。
【0021】
一般の高圧LEDチップ300の製造は、半導体プロセス方式により、ユニット分割未実施でその他の絶縁層及び導電板を未完成の前工程の高圧LEDチップをウエハ(wafer)上に形成する。但し、実際の高圧LEDチップ300の応用時、ウエハの厚さが厚過ぎ且つ透光でない特性を有することにより、応用できずに除去する必要がある。従って、ウエハは、ただ高圧LEDチップ300を製造する過程における臨時性の基材、即ち臨時基材である。
【0022】
一般の臨時基材を除去する方法において、エッチング方式は、最も常用される1種であり、高圧LEDチップ300のエッチング過程において、エッチングが過度であることにより高圧LEDチップ300の損傷を招くことから保護する為、エッチング終止層を設置する。エッチング終止層は、ウエハエッチングの過程において、大部分がエッチングされた後、エッチング終止層の作用により、高圧LEDチップ300の効果を達成することができる。
上記プロセスを完成した後、プロセスの高圧LEDチップ300を生成することができる。図5〜図11に示すように、本実施例の高圧LEDチップ301は、第1基材21、粘着層22、少なくとも2つの第1オーミック接続層23、少なくとも2つのエピタキシャル層24、第1絶縁層25、少なくとも2つの導電板26及び少なくとも2つの第2導電板27を含む。
【0023】
第1基材21は、第1表面211及び第2表面212を有し、第1基材21は、主に高圧LEDチップ301全体を支持することに用いる。第1基材21は、単結晶体、多結晶体又は非結晶体構造の基材、例えば、ガラス(glass)、サファイヤ(sapphire)、炭化珪素(SiC)、リン化ガリウム(GaP)、リンヒ素化ガリウム(GaAsP)、セレン化亜鉛(ZnSe)、硫化亜鉛(ZnS)又はセレン硫化アメリシウム (AmSSe)等の材料から形成する基材であることができる。また、第1基材21は、透明基材又は非透明基材であることができ、それは、主に高圧LEDチップ301の出光方向又は反射層の設計によって考慮され、同時に上向き/下向きの双方向に出光するよう誘導する場合、第1基材21は、透明基材である必要がある。
【0024】
粘着層22は、第1表面211上に形成され、それは、第1基材21及び第1オーミック接続層23を結合することに用いる。粘着層22は、ベンゼン環−ブテン(B-staged benzocyclobutene,BCB)、エポキシ樹脂(epoxy)、シリコンゲル(silicone)、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacry,PMMA)、ポリマー(polymer)及び回転塗布ガラス(Spin-on glass,SOG)等のうちの1種の材質を選択することができる。粘着層22は、透明粘着層22又は非透明粘着層22であることができ、それは、高圧LEDチップ301の出光方向又は反射層の設計に応じて考慮し、同時に上向き/下向き双方向の出光を誘導する場合、粘着層22は、透明粘着層22である必要がある。
【0025】
図5に示すように、発光ダイオード28(図8等を参照)は、第1オーミック接続層23及びエピタキシャル層24を含み、それは、何れも同一の第1基材21及び粘着層22上に設置されるので、ユニット分割は、第1オーミック接続層23及びエピタキシャル層24に対してのみ分割を行う必要があり、例えば、A1,A2,A3・・・等のユニットを形成する。
【0026】
図6に示すように、第1オーミック接続層23は、粘着層22上に形成され、第1オーミック接続層23は、P型オーミック接続層であることができ、元々ウエハ上に成型される第1オーミック接続層23は、エッチング方式により異なるユニットに区分することができる。
【0027】
図5に示すように、エピタキシャル層24は、発光ダイオード28単体であり、それも、エッチング方式で異なるユニットに区分することができる。エピタキシャル層24は、エッチングプロセスで第1溝291も形成する。第1溝291の形成は、第1オーミック接続層23に局部露出した露出部231を発生させ、これにより、第2導電板27の設置に便利にすることができ、また、第2導電板27(図8等を参照)の設置によって異なるユニットの発光ダイオード28が直/並列の設計を便利に行うことができ、従って、高電圧の発光ダイオード28が容易に形成することができる。
【0028】
図5、図6、図7に示すように、第1オーミック接続層23のユニット分割及び第1溝291の製造は、異なるエッチングステップにより達成することができる。多くのエッチングステップにおいて、第1次エッチングは、先ず、2つの第1オーミック接続層23間で同一の大きさで位置が相対する欠き口をエッチングし、第2次エッチングは、第1次エッチング後、更に第1溝291の大きさにエッチングし、この種の方式は、プロセスを比較的簡便にすることができる。
【0029】
図8に示すように、各エピタキシャル層24は、下被覆層241と、作用層242と、上被覆層243と、を少なくとも有する。各下被覆層241は、第1オーミック接続層23の上に形成され、下被覆層241は、P型リン化アルミニウムガリウムインジウム(AlGaInP)の被覆層であることができる。作用層(active layer)242は、下被覆層241上に形成され、それは、シングルヘテロ構造(Single Hetero-structure,SH)、ダブルヘテロ構造(Double Hetero-structure,DH)又は多重量子井戸構造(Multiple Quantum Wells,MQW)であることができる。上被覆層243は、作用層242上に形成され、上被覆層243は、N型リン化アルミニウムガリウムインジウムであることができる。上被覆層243及び第1導電板26の間は、第2オーミック接続層292を更に形成することもできる。
【0030】
第1絶縁層25は、例えば、酸化シリコン(SiO)の材質であり、それは、各第1オーミック接続層23の及び各上被覆層243の露出する表面を覆い、任意の2つの第1オーミック接続層23の間に形成される。第1絶縁層25の設置により、異なるユニットの発光ダイオード28を完全に隔離し、互いに影響を及ぼさないようにすることができる以外に、発光ダイオード28が外部環境、例えば、水分又は湿気の影響を受けて寿命を減少させることが無いよう確保することができる。
【0031】
第1絶縁層25は、各上被覆層243及び各第1オーミック接続層23の露出部231(図5等を参照)において、それぞれ第1開孔251及び第2開孔252を形成し、第1開孔251及び第2開孔252は、第1絶縁層25は、製造を完成後、更にエッチング方式で形成することができる。
【0032】
第1導電板26は、それぞれ各ユニットの第1開孔251内に形成され、且つ互い対応する上被覆層243に電気接続する。第2導電板27は、それぞれ各ユニットの第2開孔252内に形成され、且つ互いに対応する第1オーミック接続層23に電気接続する。第1導電板26及び第2導電板27の設置により電力を提供し、エピタキシャル層24に電力を受け発光の作用を発生させることができる。
【0033】
高圧LEDチップ301は、面上(face up)構造に設計する時、第1基材21を透明基材に設計し、且つ粘着層22を透明粘着層22に設計し、第1基材21の第2表面212上に反射層(図示せず)を形成し、反射層によりエピタキシャル層24が発する光を反射することができ、このように、高圧LEDチップ301に良好な出光効率を達成させることができる。このほか、ただ粘着層22のみを透明粘着層22に設計し、反射層(図示せず)を第1基材21及び粘着層22の間に形成し、このようにしても、光反射の作用を達成することができ、同様に高圧LEDチップ301に好適な出光効率を達成させることができる。
【0034】
図9〜図11に示すように、高圧LEDチップ301は、第2基材50を更に含み、このように、フリップ構造(flip-chip)を発生することができる。フリップ構造において、第1基材21は、透明基材であり、且つ粘着層22は、透明粘着層22である。第2基材50は、第3表面51を少なくとも有し、第3表面51は、少なくとも2つの第3導電板52及び少なくとも2つの第4導電板53を形成し、各第3導電板52及び第4導電板53は、それぞれ溶接点60により互いに対応する第1導電板26及び第2導電体27に電気接続する。
【0035】
第3導電板52及び第4導電板53の間は、直接導電板の面積を拡大して、相互に電気接続させることができる以外に、第2基材50に複数の回路構造(図示せず)を形成し、第3導電板52及び第4導電体53間を電気接続させることができる。上記の接続方式により複雑な回路構造を形成することができる。第2基材50の利点を使用し、異なる発光ダイオード28間の直/並列回路を第2基材50上で実行させることができる。第2基材50の面積及び厚さは、比較的大きな弾性を有することができるので、非常に複雑な回路構造に十分に応じることができる。複雑な回路構造は、実践時、高圧LEDチップ301の応用に更なる多様性を持たせることができる。
【0036】
第2基材50は、シリコン基材(silicon substrate)、プリント回路板/多層プリント回路板(Printed Circuit Board, PCB)又はセラミック基材(ceramic substrate)であることができる。例えば、酸化アルミニウム(Al2O3)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ベリリウム(BeO)、低温同時焼成セラミックス(Low Temperature Cofired Ceramic, LTCC)又は高温同時焼成セラミックス(High Temperature Cofired Ceramic, HTCC)…等の基材である。
【0037】
フリップ構造の設計において、発光ダイオード28に好適な出光効率を持たせるため、第2基材50の第3表面51上において、第3導電板52及び第4導電板53以外の部位に更に反射層を形成することができる。第1絶縁層25上、即ち、第1絶縁層25が露出する表面上に反射層を形成することもできる。
【0038】
上記の各反射層は、アルミニウム(Al)、銀(Ag)及び金(Au)…等のうちの1つの材質を選択して形成することができる。反射層を製造する時、注意が必要であり、反射層が導電材質である時、反射層は、第3導電板52又は第4導電板53と接触することができず、第1導電板26又は第2導電板27と接触することもできず、また、反射層は、各導電板と一定の隙間を保持し、各導電板間に短絡現象が発生することを回避することが好ましい。
【0039】
図12、図13に示すように、高圧LEDチップ301は、更に、第1導体層293を含み、それは、少なくとも1つの導体を形成し、第1絶縁層25上を覆い、且つ各導体の両端がそれぞれ異なるユニットの第2導電板27及び第1導電板26に電気接続する。このように、異なる発光ダイオード28を容易に直列/並列することができる。第1絶縁層25の支持により、第1導体層293に複雑な回路レイアウト設計を行わせることもできる。
【0040】
このように、高圧LEDチップ301は、少なくとも2つの発光ダイオード28を相反して並列することにより、交流型の高圧LEDチップ301を構成し、さらに、交流型の高圧LEDチップ301を回路基板200(図1を参照)が提供する多様化回路を介して接続し、直列、並列又は直並列交流型の高圧LEDチップ301を有する高電圧交流発光ダイオード構造を構成することができる。
【0041】
(高圧LEDチップ第二実施例)
図14は、本発明の高圧LEDチップであり、既にユニット分割、エピタキシャル層分割及び第2溝の製造を完成した後の断面実施例図である。図15は、本発明の高圧LEDチップに更に第2基材を結合した断面実施例図である。図16は、本発明の高圧LEDチップに更に第2導体層を形成した断面実施例図である。図17〜図23は、それぞれ本発明の各種高圧LEDチップの等価回路実施例図である。
【0042】
図14〜図16に示すように、本実施例は、高圧LEDチップ302であり、それは、第1基材21、粘着層22、少なくとも2つの第1オーミック接続層23’、少なくとも2つのエピタキシャル層24、第2絶縁層31、少なくとも2つの第5導電板32及び少なくとも2つの第6導電板33を含む。
【0043】
本実施例の高圧LEDチップ302は、第1実施例中に類似し、粘着層22を塗布した第1基材21を使用し、ウエハ上に形成する前プロセス発光ダイオード28と結合することができる。その後、臨時基材及びエッチング終止層をエッチング方式で除去し、ユニット分割を行っていない高圧LEDチップを得る。
【0044】
第1基材21は、第1表面211及び第2表面212を有し、第1基材21は、高圧LEDチップ302全体を支持することに用いる。第1基材21は、単結晶体、多結晶体又は非結晶体構造の基材、例えば、ガラス、サファイヤ、炭化珪素、リン化ガリウム、リンヒ素化ガリウム、セレン化亜鉛、硫化亜鉛又はセレン硫化アメリシウム等の材料から形成する基材であることができる。また、第1基材21は、透明基材又は非透明基材であることができ、それは、主に高圧LEDチップ302の出光方向又は反射層の設計に基づき、考慮し、同時に上向き/下向きの双方向出光を誘導する場合、第1基材21は、透明基材である必要がある。
【0045】
粘着層22は、第1表面211上に形成され、第1基材21及び第1オーミック接続層23’を結合することに用いる。粘着層22は、ベンゼン環−ブテン、エポキシ樹脂、シリコンゲル、ポリメチルメタクリレート、ポリマー及び回転塗布ガラス等のうちの1つの材質を選択することができる。粘着層22は、透明粘着層22又は非透明粘着層22であることができ、それは、高圧LEDチップ302の出光方向又は反射層の設計に応じて考慮し、同時に上向き/下向き双方向の出光を誘導する場合、粘着層22は、透明粘着層22である必要がある。
【0046】
図14に示すように、本実施例の高圧LEDチップ302も、第1基材21及び粘着層22を共有し、従って、ユニット分割は、第1オーミック接続層23及びエピタキシャル層24に対してのみ分割を行い、分割後は、例えば、A1,A2,A3・・・等のユニットを形成することもできる。
【0047】
第1オーミック接続層23’は、粘着層22上に形成される。第1オーミック接続層23’は、P型オーミック接続層であることができる。元々ウエハ上に成型される第1オーミック接続層23’は、エッチング方式により異なるユニットに区分することができる。
【0048】
エピタキシャル層24は、発光ダイオード単体であり、それも、エッチング方式で異なるユニットに区分することができる。エピタキシャル層24は、下被覆層241と、作用層242と、上被覆層243と、第2溝34を有する。各下被覆層241は、第1オーミック接続層23’の上に形成され、下被覆層241は、P型リン化アルミニウムガリウムインジウムの被覆層である。作用層242は、下被覆層241上に形成され、それは、シングルヘテロ構造、ダブルヘテロ構造又は多重量子井戸構造であることができる。上被覆層243は、作用層242上に形成され、上被覆層243は、N型リン化アルミニウムガリウムインジウムであることができる。上被覆層243及び第1導電板26の間は、第2オーミック接続層292を更に形成することもできる。
【0049】
第2溝34は、エッチング方式で形成され、第2溝34は、上被覆層243及び作用層242を垂直に貫通し、更に下被覆層241を局部貫通し、第2溝34の隙間により、第2溝34両側の作用層242、上被覆層243に電気的隔離の作用を発生させることができる。また、後続プロセスを操作し易くする為、第2絶縁層31を製造する時、第2溝34を併せて第2絶縁層31に充填することができる。
【0050】
第2絶縁層31は、例えば、酸化シリコンの材質であり、それは、各上被覆層243の露出する表面を覆い、任意の2つのエピタキシャル層24及び任意の2つの第1オーミック接続層23’の間に形成される。第2絶縁層31の設置により、異なるユニットの発光ダイオードを完全に隔離し、互いに影響を及ぼさないようにすることができる以外に、発光ダイオードが外部環境、例えば、水分又は湿気の影響を受けて寿命を減少させることが無いよう確保することができる。
【0051】
第2絶縁層31は、各上被覆層243上及び各第2溝34両側において、それぞれ第3開孔35及び第4開孔36を形成し、第3開孔35及び第4開孔36は、第2絶縁層31は、製造を完成後、更にエッチング方式で形成することができる。
【0052】
第5導電板32は、それぞれ各ユニットの第3開孔35内に形成され、且つ互い対応する上被覆層243に電気接続する。また、上被覆層243及び第5導電板32の間は、更に第2オーミック接続層292を形成することができる。第6導電板33は、それぞれ第4開孔36に形成され、下向きに延伸する延伸部331を有し、延伸部331は、エピタキシャル層24を垂直貫通し、且つ互いに対応する第1オーミック接続層23’に電気接続する。第5導電板32及び第6導電板33の設置により電力を提供し、エピタキシャル層24に電力を受け発光の作用を発生させることができる。
【0053】
高圧LEDチップ302は、面上構造に設計する時、第1基材21を透明基材に設計し、且つ粘着層22を透明粘着層22に設計し、第1基材21の第2表面212上に反射層を形成し、反射層によりエピタキシャル層24が発する光を反射することができ、このように、高圧LEDチップ302に良好な出光効率を達成させることができる。このほか、ただ粘着層22のみを透明粘着層22に設計し、反射層を第1基材21及び粘着層22の間に形成し、このようにしても、光反射の作用を達成することができ、同様に高圧LEDチップ302に好適な出光効率を達成させることができる。
【0054】
図15に示すように、高圧LEDチップ302は、第2基材50を更に含み、このように、フリップ構造を発生することができる。フリップ構造において、第1基材21は、透明基材であり、且つ粘着層22は、透明粘着層22である。第2基材50は、第3表面51を少なくとも有し、第3表面51は、少なくとも2つの第3導電板52及び少なくとも2つの第4導電板53を形成し、各第3導電板52及び第4導電板53は、それぞれ溶接点60により互いに対応する第5導電板32及び第6導電体33に電気接続する。
【0055】
第3導電板52及び第4導電板53の間は、直接導電板の面積を拡大して、相互に電気接続させることができる以外に、第2基材50に複数の回路構造(図示せず)を形成し、第3導電板52及び第4導電体53間を電気接続させることができる。上記の接続方式により複雑な回路構造を形成することができる。第2基材50の利点を使用し、異なる発光ダイオード間の直/並列回路を第2基材50上で実行させることができる。第2基材50の面積及び厚さは、比較的大きな弾性を有することができるので、非常に複雑な回路構造に十分に応じることができる。複雑な回路構造は、実践時、高圧LEDチップ302の応用に更なる多様性を持たせることができる。
【0056】
第2基材50は、シリコン基材、プリント回路板/多層プリント回路板又はセラミック基材であることができる。例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ベリリウム、低温同時焼成セラミックス又は高温同時焼成セラミックス…等の基材である。
【0057】
フリップ構造の設計において、発光ダイオードに好適な出光効率を持たせるため、第2基材50の第3表面51上において、第3導電板52及び第4導電板53以外の部位に更に反射層を形成することができる。又は、第2絶縁層31上、即ち、第2絶縁層31が露出する表面上に反射層を形成することもできる。
【0058】
上記の各反射層は、アルミニウム、銀及び金…等のうちの1つの材質を選択して形成することができる。反射層を製造する時、注意が必要であり、反射層が導電材質である時、反射層は、第3導電板52又は第4導電板53と接触することができず、第5導電板32又は第6導電板33と接触することもできず、また、反射層は、各導電板と一定の隙間を保持し、各導電板間に短絡現象が発生することを回避することが好ましい。
【0059】
高圧LEDチップ302の各発光ダイオード間を更に容易に相互接続できるようにする為、又は、高圧LEDチップ302及び第2基材50をより平坦で完全に結合させるため、全ての第5導電板32、第6導電板33の表面の高さは、同一水平な高さとし、このようにして、プロセス上の実施に有利にすることができる。
【0060】
図16に示すように、高圧LEDチップ302は、更に、第2導体層37を含み、それは、少なくとも1つの導体を形成し、第2絶縁層31上を覆い、且つ各導体の両端がそれぞれ異なるユニットの第5導電板32又は第6導電板33に電気接続する。このように、異なる発光ダイオード28を容易に直列/並列することができる。第2絶縁層31の支持により、第2導体層37に複雑な回路レイアウト設計を行わせることもできる。
【0061】
図17〜図23に示すように、本実施例の高圧LEDチップ302は、完全な第1絶縁層25及び第2絶縁層31を有するので、各絶縁層上に図17〜図23の同一又は類似する複雑な回路を製造することができ、特に、第2基材50を使用してフリップ構造を形成する時、関連回路の達成をより容易にすることができる。
【0062】
また、高圧LEDチップ302は、少なくとも2つの発光ダイオードを相反して並列することにより、交流型の高圧LEDチップ302を構成し、さらに、交流型の高圧LEDチップ302を回路基板200が提供する多様化回路を介して接続し、直列、並列又は直並列交流型の高圧LEDチップ302を有する高電圧交流発光ダイオード構造を構成することができる。
【0063】
このほか、高圧LEDチップ301,302が直流型の高圧LEDチップ301,302である時、回路基板200が提供する多様化された回路接続を介し、少なくとも2つの直流型の高圧LEDチップ301,302を逆向きに並列し、高電圧交流発光ダイオード構造を構成することもできる。ここで指すのは、回路基板200を介し、高圧LEDチップ301,302を高電圧交流発光ダイオード構造に接続できる任意の形式であるが、ここでは、高圧LEDチップ301,302の接続方式について更に詳細には記載しない。
【0064】
なお、本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。
【符号の説明】
【0065】
100 高電圧交流発光ダイオード構造
200 回路基板
300,301,302 高圧LEDチップ
400 直列回路
20 発光ダイオード構造
21 第1基材
211 第1表面
212 第2表面
22 粘着層
23,23’ 第1オーミック接続層
231 露出部
24 エピタキシャル層
241 下被覆層
242 作用層
243 上被覆層
25 第1絶縁層
251 第1開孔
252 第2開孔
26 第1導電板
27 第2導電板
28 発光ダイオード
291 第1溝
292 第2オーミック接続層
293 第1導体層
31 第2絶縁層
32 第5導電板
33 第6導電板
331 延伸部
34 第2溝
35 第3開孔
36 第4開孔
37 第2導体層
50 第2基材
51 第3表面
52 第3導電板
53 第4導電板
60 溶接点
A1,A2,A3 ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板と、
複数の高圧LEDチップであって、該回路基板上に固定設置され、且つ電気接続され、該回路基板により該高圧LEDチップに直列回路を形成させ、更に、各該高圧LEDチップが、
第1表面及び第2表面を有する第1基材と、
該第1表面上に形成される粘着層と、
該粘着層上に形成される少なくとも2つの第1オーミック接続層と、
少なくとも2つのエピタキシャル層であって、任意の2つの該エピタキシャル層の間に第1溝を形成し、各該エピタキシャル層が、該第1オーミック接続層上に形成される下被覆層と、該下被覆層上に形成される作用層と、該作用層上に形成される上被覆層と、を有する少なくとも2つのエピタキシャル層と、
第1絶縁層であって、該第1オーミック接続層及び各該上被覆層の露出する表面を覆い、且つ任意の2つの該第1オーミック接続層間に形成され、該第1絶縁層は、該上被覆層及び各該第1オーミック接続層の露出箇所にそれぞれ第1開孔及び第2開孔を形成する第1絶縁層と、
それぞれ各該第1開孔内に形成され、且つ該上被覆層に電気接続する少なくとも2つの第2導電板と、
第2基材であって、第3表面を有し、該第3表面が少なくとも2つの第3導電板及び少なくとも2つの第4導電板を形成し、また、該第2基材が複数の回路構造を形成し、該第3導電板及び該第4導電板を電気接続することに用いられ、且つ各該第3導電板及び各該第4導電板がそれぞれ溶接点により互いに対応する該第1導電板及び該第2導電板に電気接続し、更に、該第1基材が透明基材であり、且つ該粘着層が透明粘着層であり、且つ該第3表面上の該第3導電板及び該第4導電板以外の部位に反射層を形成する第2基材と、
を有する複数の高圧LEDチップと、を含む高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項2】
前記回路基板がアルミ基板又はセラミック基板である請求項1に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項3】
前記セラミック基板内に複数の導熱柱又は複数の導電柱を設ける請求項2に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項4】
任意の2つの前記高圧LEDチップは、更に相互に並列され、該直列回路に更に並列回路をもたせる請求項1に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項5】
前記直列回路は、更に少なくとも1つの該直列回路を並列する請求項1に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項6】
更に、少なくとも1つの導体を形成し、該第1絶縁層上を覆う第1導体層を含み、且つ各該導体の両端がそれぞれ異なるユニットの該第2導電板又は該第1導電板に電気接続する請求項1に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項7】
回路基板と、
複数の高圧LEDチップであって、該回路基板上に固定設置され、且つ電気接続され、該回路基板により該高圧LEDチップに直列回路を形成させ、更に、各該高圧LEDチップが、
第1表面及び第2表面を有する第1基材と、
該第1表面上に形成される粘着層と、
該粘着層上に形成される少なくとも2つの第1オーミック接続層と、
少なくとも2つのエピタキシャル層であって、各該エピタキシャル層が、該第1オーミック接続層上に形成される下被覆層と、該下被覆層上に形成される作用層と、該作用層上に形成される上被覆層と、該上被覆層及び該作用層を垂直貫通し、更に該下被覆層を局部貫通する第2溝と、を有する少なくとも2つのエピタキシャル層と、
第2絶縁層であって、該上被覆層上を覆い、任意の2つの該エピタキシャル層及び任意の2つの該第1オーミック接続層間に形成され、該第2絶縁層は、該上被覆層上及び第2溝両側にそれぞれ第3開孔及び第4開孔を形成する第2絶縁層と、
それぞれ各該第3開孔内に形成され、且つ該上被覆層に電気接続する少なくとも2つの第5導電板と、
それぞれ各該第4開孔内に形成され、下向きに延伸する延伸部を有し、該延伸部が該エピタキシャル層を垂直貫通し、且つ該第1オーミック接続層に電気接続する少なくとも2つの第6導電板と、
を有する複数の高圧LEDチップと、を含む高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項8】
前記回路基板がアルミ基板又はセラミック基板である請求項7に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項9】
前記セラミック基板内に複数の導熱柱又は複数の導電柱を設ける請求項8に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項10】
任意の2つの前記高圧LEDチップは、更に相互に並列され、該直列回路に更に並列回路をもたせる請求項7に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項11】
前記直列回路は、更に少なくとも1つの該直列回路を並列する請求項7に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項12】
前記第2溝内に該第2絶縁層を形成する請求項7に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項13】
前記第1基材は、透明基材であり、該粘着層は、透明粘着層であり、且つ該第2表面上に反射層を形成する請求項7に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項14】
前記粘着層は、透明粘着層であり、且つ該第1基材及び該粘着層間に反射層を形成する請求項7に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項15】
更に、第3表面を有する第2基材を含み、該第3表面は、少なくとも2つの第3導電板及び少なくとも2つの第4導電板を形成し、更に、該第2基材は、複数の回路構造を形成し、該第3導電板及び該第4導電板を電気接続することに用い、且つ各該第3導電板及び各該第4導電板は、それぞれ溶接点により互いに対応する該第5導電板及び該第6導電板に電気接続され、該第1基材は、透明基材であり、且つ該粘着層は、透明粘着層である請求項7に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項16】
前記第2基材上において、該第3導電板及び該第4導電板以外の部位に反射層を形成する請求項15に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項17】
前記第2絶縁層上に反射層を形成する請求項15に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項18】
前記第5導電板及び該第6導電板の表面高度は、同一の水平な高さである請求項7に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。
【請求項19】
更に、少なくとも1つの導体を形成し、該第2絶縁層上を覆う第2導体層を含み、且つ各該導体の両端がそれぞれ異なるユニットの該第5導電板又は該第6導電板に電気接続する請求項7に記載の高電圧交流発光ダイオード構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−110382(P2013−110382A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−175342(P2012−175342)
【出願日】平成24年8月7日(2012.8.7)
【出願人】(511239616)海立爾股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】