鳥害防止器
【課題】長期間に亘り鳥類による巣の設置を抑制する効果を維持できる鳥害防止器を提供する。
【解決手段】 風力を受けて回転する回転台2と、回転台2に設けられて回転台2とともに回転する可動針状部材20と、回転台2を回転可能に支持する軸部31が設けられた支持台3と、軸部31に固定された固定台4と、回転台2とともに回転する可動針状部材20と非干渉な形状及び配置で固定台4に設けられる固定針状部材40を備え、回転台2は、軸部31に対して偏芯した状態で回転可能に支持される軸受部22を備える。
【解決手段】 風力を受けて回転する回転台2と、回転台2に設けられて回転台2とともに回転する可動針状部材20と、回転台2を回転可能に支持する軸部31が設けられた支持台3と、軸部31に固定された固定台4と、回転台2とともに回転する可動針状部材20と非干渉な形状及び配置で固定台4に設けられる固定針状部材40を備え、回転台2は、軸部31に対して偏芯した状態で回転可能に支持される軸受部22を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鳥類が鉄塔等に巣を設置することを防止する鳥害防止器に関する。
【背景技術】
【0002】
送電線の支持等で使用される鉄塔には、カラスが巣を作る場合が多い。巣の材料としては、木の枝や導電性のあるハンガーが用いられている。このような鳥類の巣が何らかの外的要因で飛散したり落下したりすると、障害が発生する可能性がある。
【0003】
このため、鉄塔等に鳥類が近づかないようにする鳥害防止器が従来から提案されており、可撓性を有したネットに針状体を設け、様々な形状の対象物に取り付けられるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
鳥害防止器を可動にする技術も提案され、所定の形状の物品を紐で吊るし、風あるいはモータの駆動力で回転させる技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、ホログラムシートを軸支し、風で回転させる技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。更に、ケーブルに固定される内輪と、内輪に対して回転可能で、風を受ける羽根が設けられた外輪との間に磁石を設け、磁石の反発力で内輪と外輪との間の摩擦力を軽減する技術が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3083711号公報
【特許文献2】特開2004−350683号公報
【特許文献3】特開2006−20598号公報
【特許文献4】特開平8−340620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
鳥類の中で特にカラスは知能が高いと考えられ、鳥害防止器を設置しても、時間の経過とともに慣れが生じると考えられる。このため、特許文献1に記載の技術のように、針状体を対象物に固定する構成では、巣の設置を抑制する効果が得られなくなる。
【0007】
また、特許文献2に記載の技術では、物品が紐で吊るされているため、鉄塔に設置すると、風等で紐が鉄塔に絡み、物品が動く動作が行えなくなり、障害の要因にもなる。更に、紐で物品を吊るす構成では、紐の耐久性が十分ではなく、長期間に亘り使用することができない。
【0008】
特許文献3及び特許文献4に記載の技術では、ホログラムシート等の物品が一様に回転するため、やはり時間の経過とともに慣れが生じると考えられ、巣の設置を抑制する効果が得られなくなる。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためなされたもので、長期間に亘り鳥類による巣の設置を抑制する効果を維持できる鳥害防止器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するため、本発明は、風力を受けて回転する回転台と、回転台に設けられて回転台とともに回転する可動針状部材と、装着対象物に取り付けられる支持台と、回転台を支持台に対して偏芯した状態で回転可能に支持する軸受部とを備えた鳥害防止器である。
【0011】
本発明の鳥害防止器は、鉄塔等の装着対象物に取り付けられ、風を受けると回転台が回転する。回転台には針状部材が設けられ、回転台が支持台に対して偏芯した状態で回転することで、針状部材の軌跡が変化する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、針状部材が設けられた回転台が偏芯した状態で回転するので、針状部材の軌跡を変化させることができ、鳥害防止器が取り付けられた鉄塔等に鳥類が近づいて巣を作ることを防止できる。また、回転台が風力を受けて回転するので、動力が不要であり、長期間に亘る使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す側面図である。
【図2】本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す平面図である。
【図3】本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す斜視図である。
【図4】本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す側断面図である。
【図5】本実施の形態の鳥害防止器の動作例を示す平面図である。
【図6】本実施の形態の鳥害防止器の取付構造の一例を示す一部側断面図である。
【図7】本実施の形態の鳥害防止器の設置形態の一例を示す斜視図である。
【図8】本実施の形態の鳥害防止器の設置形態の他の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の鳥害防止器の実施の形態について説明する。
【0015】
<本実施の形態の鳥害防止器の構成例>
図1は、本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す側面図、図2は、本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す平面図、図3は、本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す斜視図、図4は、本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す側断面図である。また、図5は、本実施の形態の鳥害防止器の動作例を示す平面図、図6は、本実施の形態の鳥害防止器の取付構造の一例を示す一部側断面図である。
【0016】
本実施の形態の鳥害防止器1Aは、風力を受けて回転する回転台2と、回転台2を回転可能に支持する支持台3と、支持台3に固定される固定台4を備える。回転台2は、本例では円板状の外形で、軸方向に沿った一の面、本例では上面に複数本の可動針状部材20が設けられる。回転台2と可動針状部材20は、本例ではステンレス材料で構成される。
【0017】
可動針状部材20は、本例では、円周方向の外側に向かって開くように曲げられた形状で、回転台2の円周方向に沿って並べて取り付けられる。可動針状部材20は、複数の可動針状部材20の先端が、回転台2の軸方向に沿った一の方向、本例では上方を向くように曲げられた形状でも良いし、回転台2の円周方向の外側に向くように曲げられた形状でも良いし、異なる方向を向くように不定形に曲げられた形状でも良い。また、可動針状部材20は直線状でも良く、曲線状と直線状の可動針状部材20が混在する構成でも良い。
【0018】
回転台2は、風を受ける羽根部21が設けられる。羽根部21は、回転台2の外周面の複数個所に設けられ、風を受けることで、回転台2を円周方向に回転させる力を生じさせる。なお、羽根部21は、回転台2の上面に設ける構成としても良く、回転台2の外周面と上面の両方に設ける構成としても良い。また、羽根部21は、回転台2の支持台3の形状によっては、回転台2の下面に設ける構成としても良く、回転台2の外周面と下面の両方に設ける構成、回転台2の上面と下面の両方に設ける構成、回転台2の外周面と上面と下面のすべてに設ける構成としても良い。
【0019】
回転台2は、支持台3に回転可能に支持される軸受部22が設けられる。軸受部22は、回転台2の内周側に設けた円形の空間で構成される。回転台2は、軸方向に沿った他の面、本例では下面に第1の軸受面23が設けられ、第1の軸受面23に磁石24が設けられる。磁石24は摩擦軽減手段の一例で、軸受部22の開口に沿って平面で構成される第1の軸受面23に、回転台2の円周方向に沿って取り付けられる。
【0020】
また、回転台2は、軸方向に沿った上面に第2の軸受面25が設けられ、第2の軸受面25に磁石26が設けられる。磁石26は摩擦軽減手段の一例で、軸受部22の開口に沿って平面で構成される第2の軸受面25に、回転台2の円周方向に沿って取り付けられる。
【0021】
支持台3は、本例ではステンレス材料で構成され、回転台2を回転可能に支持する回転支持面30と軸部31が設けられる。回転支持面30は、回転台2の第1の軸受面23と対向する上面に、第1の軸受面23の形状に倣った平面を設けて構成される。
【0022】
軸部31は、円筒状の部材が回転支持面30から突出する形態で設けられる。軸部31の外径は、回転台2の軸受部22の内径に対して小径で構成され、軸部31の外周面と軸受部22の内周面の間に空間が形成される。これにより、回転台2は、軸部31に対して偏芯した状態で回転可能となる。
【0023】
支持台3は、回転支持面30に磁石32が設けられる。磁石32は摩擦軽減手段の一例で、回転台2の磁石24と対向する面が、磁石24と同極性となる向きで、永久磁石が回転支持面30の円周方向に沿って取り付けられる。
【0024】
支持台3は、本例では軸部31と反対側に取付部33が設けられる。取付部33は、図6に示すように、設置対象物としての鉄塔等の屋外構造物の支柱100に固定される取付金具10に取り付けられるようにするため、ネジ穴を設けて構成される。
【0025】
固定台4は、本例ではステンレス材料で構成され、支持台3の軸部31の先端部に取り付けられ、支持台3と固定台4の間に、回転台2が回転可能に支持される、固定台4は、回転台2の軸方向に沿った上面に、複数本の固定針状部材40が設けられる。
【0026】
固定針状部材40は、複数の固定針状部材40の先端が、回転台2の軸方向に沿った上方に向けられ、回転する回転台2の可動針状部材20と干渉しない形状及び配置で、固定台4の上面に取り付けられる。固定針状部材40は、本例では直線状である、なお、固定針状部材40の形状は、回転台2の可動針状部材20と干渉しない形状であれば、直線状に限らず、曲げられた形状でも良い。
【0027】
固定針状部材40は、表面が粘着性を持つ加工が施される。固定針状部材40が直線状であれば、施工前には固定針状部材40にカバーを付けておき、施工後にカバーを取り外す作業が容易に行えることになり、可動針状部材20の粘着性が施工の妨げになることが防止される。
【0028】
固定台4は、回転台2が支持台3の軸部31から外れることを防止する押さえ部41が設けられる。押さえ部41は、回転台2の軸受部22の内径より大きく、かつ、回転台2が軸部31に対して偏芯して回転した際の軸受部22の軌跡より大きな外径を有した円板状の部材で構成される。
【0029】
押さえ部41は、回転台2の第2の軸受面25と対向する回転支持面42が設けられる。回転支持面42は、押さえ部41の下面に、回転台2の第2の軸受面25の形状に倣った平面を設けて構成される。
【0030】
固定台4は、回転支持面42に磁石43が設けられる。磁石43は摩擦軽減手段の一例で、回転台2の磁石26と対向する面が、磁石26と同極性となる向きで、永久磁石が回転支持面42の円周方向に沿って取り付けられる。
【0031】
これにより、回転台2は、支持台3の回転支持面30に対しては、磁石24と磁石32の反発力で浮上した状態となり、固定台4の回転支持面42に対しては、磁石26と磁石43の反発力で浮上した状態となって、軸部31によって支持されている。
【0032】
<本実施の形態の鳥害防止器の取付構造例>
次に、各図を参照して、本実施の形態の鳥害防止器1Aの取付構造について説明する。鳥害防止器1Aは、汎用の吊り金具を流用した取付金具10を使用して、鉄塔等の支柱100に取り付けられる。取付金具10は、ネジ11を締めることで支柱100をネジ11で挟持して、支柱100の任意の位置に固定可能である。取付金具10は、各種の設備類を支柱100に支持可能とするため、ネジ12が設けられている。
【0033】
鳥害防止器1Aは、支持台3に設けた取付部33が、ネジ12に締結可能なネジ穴で構成されることで、容易に取付金具10に取り付け可能である。これにより、取付金具10が設置可能な位置であれば、取付金具10を固定する位置や向き、及び取付金具10の数等に応じて、任意の向き及び任意の数で、鳥害防止器1Aを支柱100等に取り付けることが可能である。
【0034】
<本実施の形態の鳥害防止器の設置例>
図7は、本実施の形態の鳥害防止器の設置形態の一例を示す斜視図、図8は、本実施の形態の鳥害防止器の設置形態の他の例を示す斜視図であり、次に、各図を参照して、本実施の形態の鳥害防止器1Aの設置形態例について説明する。
【0035】
図7では、屋外構造物である鉄塔101に設けられた送電線を支持するアーム部102に、鳥害防止器1Aを設置した例を示す。鳥害防止器1Aは、アーム部102を構成する支柱100の任意の位置、例えば先端に、図6に示すような形態で取付金具10が取り付けられ、取付金具10に支持台3が取り付けられる。なお、図7では、アーム部102の先端に、1個の鳥害防止器1Aを上向きで設置した例を示すが、鳥害防止器1Aの設置位置、数、向きは本例に限るものではなく、アーム部102の形状等に応じて任意に決められる。
【0036】
図8では、鉄塔101の内側に複数の鳥害防止器1Aを設置した例を示す。鳥害防止器1Aは、鉄塔101を構成する複数の支柱100の任意の位置に、図6に示すような形態で取付金具10が取り付けられ、取付金具10に支持台3が取り付けられる。鳥害防止器1Aの設置位置、数、向きは本例に限るものではなく、支柱100の形状等に応じて任意に決められる。
【0037】
<本実施の形態の鳥害防止器の動作例>
次に、各図を参照して、本実施の形態の鳥害防止器1Aの動作例について説明する。図7あるいは図8に示すような形態で鉄塔101に取り付けられた鳥害防止器1Aは、風等による空気の流れを回転台2の羽根部21で受けることで、回転台2が回転する。鳥害防止器1Aは、回転台2に羽根部21を設けることで、風の力を受けやすくなり、弱い風力でも確実に回転させることができる。
【0038】
回転台2の軸受部22は、支持台3の軸部31に対して大きな径で、軸部31の外周と軸受部22の内周の間に空間が形成される。これにより、回転台2は、風向きや風の強さ等の変化で、軸部31に対して不規則に偏芯した状態で回転する。
【0039】
このように、回転台2が不規則に偏芯した状態で回転することで、カラス等の鳥類が鳥害防止器1Aに近づくことに対して恐怖感を与える効果が期待できる。また、回転台2が規則的な回転動作を行うと、鳥類が鳥害防止器1Aの動きに慣れてしまう可能性があるが、回転台2が不規則に偏芯した状態で回転することで、鳥類の慣れを防止できる効果が期待できる。
【0040】
更に、回転台2には可動針状部材20が設けられ、複数の可動針状部材20が、回転台2の円周方向の外側に向かって開くように曲げられた形状で、回転台2の円周方向に沿って並べて取り付けられる。これにより、可動針状部材20の先端は、回転台2の径より広がり、鉄塔101において鳥害防止器1Aが取り付けられた部位、及びその周囲に鳥類がとまることが困難になる。
【0041】
また、回転台2に可動針状部材20が設けられることで、風を受けての回転台2の回転で可動針状部材20も回転する、可動針状部材20が回転することで、鳥類が鉄塔101にとまることがより困難になる。そして、回転台2が不規則に偏芯した状態で回転することで、可動針状部材20の先端は、図5に示すように、回転台2の径より大きな軌跡Lで不規則に偏芯した状態で回転する。これにより、鳥類が鉄塔101に近づくことが困難になり、鳥害防止器1Aが取り付けられた鉄塔101では、鳥類が巣を作ることが困難になる。
【0042】
鳥害防止器1Aでは、回転台2が回転しないような風が弱い状態であっても、上述した回転台2の可動針状部材20及び固定台4に設けた固定針状部材40により、鉄塔101において鳥害防止器1Aが取り付けられた部位、及びその周囲に鳥類がとまることが困難になる。また、固定針状部材40は、表面に粘着性を持つ加工が施されており、動かない部材であっても、鳥類がとまりにくい構造となっている。
【0043】
更に、鳥害防止器1Aでは、回転台2は、支持台3の回転支持面30に対しては、磁石24と磁石32の反発力で浮上した状態となり、固定台4の回転支持面42に対しては、磁石26と磁石43の反発力で浮上した状態となって、支持台3に軸部31によって支持されている。
【0044】
これにより、回転台2と支持台3、及び回転台2と固定台4との間の摺動による摩擦を軽減することができ、回転台2の回転による抵抗を軽減して、弱い風力でも回転台2を確実に回転させることができる。また、摩擦が軽減されることで回転台2等の磨耗が軽減され、長寿命化を図ることができる。
【0045】
なお、回転台2の軸受部22の内周面と、支持台3の軸部31の外周面に、同極性で対向するように磁石を設けても良く、軸受部22と軸部31の摺動による摩擦を軽減できる。但し、軸受部22と軸部31が反発する力で、軸受部22の中心が軸部31に近づけられる力が回転台2に生じるため、不規則な回転動作は行いにくくなる。ここで、鳥害防止器1Aの回転部分に磁石が設けられることで、鳥害防止器1Aの周囲の磁場を変化させ、鳥類の方向感覚を狂わす作用も期待できる。
【0046】
鳥害防止器1Aは、回転台2、支持台3及び固定台4が、発錆、腐食が抑えられるステンレス材料で構成されることで、屋外での使用でもあっても長寿命化を図ることができる。
【0047】
鳥害防止器1Aは、回転台2の上面にホログラムシートを貼り付ける構成としても良い。回転台2にホログラムシートを貼り付けることで、回転台2の不規則な回転動作と合わせて、鳥類の視覚面に影響を与えて、鳥類が近づくことを困難にする効果が期待できる。なお、ホログラムシートを回転台2の上面に貼り付けることで、図7及び図8に示すような形態で鳥害防止器1Aが設置されていると、地上からはホログラムシートが視認されず、人等へ影響を及ぼすことを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、取付金具を変更することで、鳥類が巣を作ることが好ましくない様々な屋外構造物に取り付けが可能である。
【符号の説明】
【0049】
1A・・・鳥害防止器、2・・・回転台、20・・・可銅針状部材、21・・・羽根部、22・・・軸受部、23・・・第1の軸受面、24・・・磁石、25・・・第2の軸受面、26・・・磁石、3・・・支持台、30・・・回転支持面、31・・・軸部、32・・・磁石、33・・・取付部、4・・・固定台、40・・・固定針状部材、41・・・押さえ部、42・・・回転支持面、43・・・磁石
【技術分野】
【0001】
本発明は、鳥類が鉄塔等に巣を設置することを防止する鳥害防止器に関する。
【背景技術】
【0002】
送電線の支持等で使用される鉄塔には、カラスが巣を作る場合が多い。巣の材料としては、木の枝や導電性のあるハンガーが用いられている。このような鳥類の巣が何らかの外的要因で飛散したり落下したりすると、障害が発生する可能性がある。
【0003】
このため、鉄塔等に鳥類が近づかないようにする鳥害防止器が従来から提案されており、可撓性を有したネットに針状体を設け、様々な形状の対象物に取り付けられるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
鳥害防止器を可動にする技術も提案され、所定の形状の物品を紐で吊るし、風あるいはモータの駆動力で回転させる技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、ホログラムシートを軸支し、風で回転させる技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。更に、ケーブルに固定される内輪と、内輪に対して回転可能で、風を受ける羽根が設けられた外輪との間に磁石を設け、磁石の反発力で内輪と外輪との間の摩擦力を軽減する技術が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3083711号公報
【特許文献2】特開2004−350683号公報
【特許文献3】特開2006−20598号公報
【特許文献4】特開平8−340620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
鳥類の中で特にカラスは知能が高いと考えられ、鳥害防止器を設置しても、時間の経過とともに慣れが生じると考えられる。このため、特許文献1に記載の技術のように、針状体を対象物に固定する構成では、巣の設置を抑制する効果が得られなくなる。
【0007】
また、特許文献2に記載の技術では、物品が紐で吊るされているため、鉄塔に設置すると、風等で紐が鉄塔に絡み、物品が動く動作が行えなくなり、障害の要因にもなる。更に、紐で物品を吊るす構成では、紐の耐久性が十分ではなく、長期間に亘り使用することができない。
【0008】
特許文献3及び特許文献4に記載の技術では、ホログラムシート等の物品が一様に回転するため、やはり時間の経過とともに慣れが生じると考えられ、巣の設置を抑制する効果が得られなくなる。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためなされたもので、長期間に亘り鳥類による巣の設置を抑制する効果を維持できる鳥害防止器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するため、本発明は、風力を受けて回転する回転台と、回転台に設けられて回転台とともに回転する可動針状部材と、装着対象物に取り付けられる支持台と、回転台を支持台に対して偏芯した状態で回転可能に支持する軸受部とを備えた鳥害防止器である。
【0011】
本発明の鳥害防止器は、鉄塔等の装着対象物に取り付けられ、風を受けると回転台が回転する。回転台には針状部材が設けられ、回転台が支持台に対して偏芯した状態で回転することで、針状部材の軌跡が変化する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、針状部材が設けられた回転台が偏芯した状態で回転するので、針状部材の軌跡を変化させることができ、鳥害防止器が取り付けられた鉄塔等に鳥類が近づいて巣を作ることを防止できる。また、回転台が風力を受けて回転するので、動力が不要であり、長期間に亘る使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す側面図である。
【図2】本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す平面図である。
【図3】本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す斜視図である。
【図4】本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す側断面図である。
【図5】本実施の形態の鳥害防止器の動作例を示す平面図である。
【図6】本実施の形態の鳥害防止器の取付構造の一例を示す一部側断面図である。
【図7】本実施の形態の鳥害防止器の設置形態の一例を示す斜視図である。
【図8】本実施の形態の鳥害防止器の設置形態の他の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の鳥害防止器の実施の形態について説明する。
【0015】
<本実施の形態の鳥害防止器の構成例>
図1は、本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す側面図、図2は、本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す平面図、図3は、本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す斜視図、図4は、本実施の形態の鳥害防止器の一例を示す側断面図である。また、図5は、本実施の形態の鳥害防止器の動作例を示す平面図、図6は、本実施の形態の鳥害防止器の取付構造の一例を示す一部側断面図である。
【0016】
本実施の形態の鳥害防止器1Aは、風力を受けて回転する回転台2と、回転台2を回転可能に支持する支持台3と、支持台3に固定される固定台4を備える。回転台2は、本例では円板状の外形で、軸方向に沿った一の面、本例では上面に複数本の可動針状部材20が設けられる。回転台2と可動針状部材20は、本例ではステンレス材料で構成される。
【0017】
可動針状部材20は、本例では、円周方向の外側に向かって開くように曲げられた形状で、回転台2の円周方向に沿って並べて取り付けられる。可動針状部材20は、複数の可動針状部材20の先端が、回転台2の軸方向に沿った一の方向、本例では上方を向くように曲げられた形状でも良いし、回転台2の円周方向の外側に向くように曲げられた形状でも良いし、異なる方向を向くように不定形に曲げられた形状でも良い。また、可動針状部材20は直線状でも良く、曲線状と直線状の可動針状部材20が混在する構成でも良い。
【0018】
回転台2は、風を受ける羽根部21が設けられる。羽根部21は、回転台2の外周面の複数個所に設けられ、風を受けることで、回転台2を円周方向に回転させる力を生じさせる。なお、羽根部21は、回転台2の上面に設ける構成としても良く、回転台2の外周面と上面の両方に設ける構成としても良い。また、羽根部21は、回転台2の支持台3の形状によっては、回転台2の下面に設ける構成としても良く、回転台2の外周面と下面の両方に設ける構成、回転台2の上面と下面の両方に設ける構成、回転台2の外周面と上面と下面のすべてに設ける構成としても良い。
【0019】
回転台2は、支持台3に回転可能に支持される軸受部22が設けられる。軸受部22は、回転台2の内周側に設けた円形の空間で構成される。回転台2は、軸方向に沿った他の面、本例では下面に第1の軸受面23が設けられ、第1の軸受面23に磁石24が設けられる。磁石24は摩擦軽減手段の一例で、軸受部22の開口に沿って平面で構成される第1の軸受面23に、回転台2の円周方向に沿って取り付けられる。
【0020】
また、回転台2は、軸方向に沿った上面に第2の軸受面25が設けられ、第2の軸受面25に磁石26が設けられる。磁石26は摩擦軽減手段の一例で、軸受部22の開口に沿って平面で構成される第2の軸受面25に、回転台2の円周方向に沿って取り付けられる。
【0021】
支持台3は、本例ではステンレス材料で構成され、回転台2を回転可能に支持する回転支持面30と軸部31が設けられる。回転支持面30は、回転台2の第1の軸受面23と対向する上面に、第1の軸受面23の形状に倣った平面を設けて構成される。
【0022】
軸部31は、円筒状の部材が回転支持面30から突出する形態で設けられる。軸部31の外径は、回転台2の軸受部22の内径に対して小径で構成され、軸部31の外周面と軸受部22の内周面の間に空間が形成される。これにより、回転台2は、軸部31に対して偏芯した状態で回転可能となる。
【0023】
支持台3は、回転支持面30に磁石32が設けられる。磁石32は摩擦軽減手段の一例で、回転台2の磁石24と対向する面が、磁石24と同極性となる向きで、永久磁石が回転支持面30の円周方向に沿って取り付けられる。
【0024】
支持台3は、本例では軸部31と反対側に取付部33が設けられる。取付部33は、図6に示すように、設置対象物としての鉄塔等の屋外構造物の支柱100に固定される取付金具10に取り付けられるようにするため、ネジ穴を設けて構成される。
【0025】
固定台4は、本例ではステンレス材料で構成され、支持台3の軸部31の先端部に取り付けられ、支持台3と固定台4の間に、回転台2が回転可能に支持される、固定台4は、回転台2の軸方向に沿った上面に、複数本の固定針状部材40が設けられる。
【0026】
固定針状部材40は、複数の固定針状部材40の先端が、回転台2の軸方向に沿った上方に向けられ、回転する回転台2の可動針状部材20と干渉しない形状及び配置で、固定台4の上面に取り付けられる。固定針状部材40は、本例では直線状である、なお、固定針状部材40の形状は、回転台2の可動針状部材20と干渉しない形状であれば、直線状に限らず、曲げられた形状でも良い。
【0027】
固定針状部材40は、表面が粘着性を持つ加工が施される。固定針状部材40が直線状であれば、施工前には固定針状部材40にカバーを付けておき、施工後にカバーを取り外す作業が容易に行えることになり、可動針状部材20の粘着性が施工の妨げになることが防止される。
【0028】
固定台4は、回転台2が支持台3の軸部31から外れることを防止する押さえ部41が設けられる。押さえ部41は、回転台2の軸受部22の内径より大きく、かつ、回転台2が軸部31に対して偏芯して回転した際の軸受部22の軌跡より大きな外径を有した円板状の部材で構成される。
【0029】
押さえ部41は、回転台2の第2の軸受面25と対向する回転支持面42が設けられる。回転支持面42は、押さえ部41の下面に、回転台2の第2の軸受面25の形状に倣った平面を設けて構成される。
【0030】
固定台4は、回転支持面42に磁石43が設けられる。磁石43は摩擦軽減手段の一例で、回転台2の磁石26と対向する面が、磁石26と同極性となる向きで、永久磁石が回転支持面42の円周方向に沿って取り付けられる。
【0031】
これにより、回転台2は、支持台3の回転支持面30に対しては、磁石24と磁石32の反発力で浮上した状態となり、固定台4の回転支持面42に対しては、磁石26と磁石43の反発力で浮上した状態となって、軸部31によって支持されている。
【0032】
<本実施の形態の鳥害防止器の取付構造例>
次に、各図を参照して、本実施の形態の鳥害防止器1Aの取付構造について説明する。鳥害防止器1Aは、汎用の吊り金具を流用した取付金具10を使用して、鉄塔等の支柱100に取り付けられる。取付金具10は、ネジ11を締めることで支柱100をネジ11で挟持して、支柱100の任意の位置に固定可能である。取付金具10は、各種の設備類を支柱100に支持可能とするため、ネジ12が設けられている。
【0033】
鳥害防止器1Aは、支持台3に設けた取付部33が、ネジ12に締結可能なネジ穴で構成されることで、容易に取付金具10に取り付け可能である。これにより、取付金具10が設置可能な位置であれば、取付金具10を固定する位置や向き、及び取付金具10の数等に応じて、任意の向き及び任意の数で、鳥害防止器1Aを支柱100等に取り付けることが可能である。
【0034】
<本実施の形態の鳥害防止器の設置例>
図7は、本実施の形態の鳥害防止器の設置形態の一例を示す斜視図、図8は、本実施の形態の鳥害防止器の設置形態の他の例を示す斜視図であり、次に、各図を参照して、本実施の形態の鳥害防止器1Aの設置形態例について説明する。
【0035】
図7では、屋外構造物である鉄塔101に設けられた送電線を支持するアーム部102に、鳥害防止器1Aを設置した例を示す。鳥害防止器1Aは、アーム部102を構成する支柱100の任意の位置、例えば先端に、図6に示すような形態で取付金具10が取り付けられ、取付金具10に支持台3が取り付けられる。なお、図7では、アーム部102の先端に、1個の鳥害防止器1Aを上向きで設置した例を示すが、鳥害防止器1Aの設置位置、数、向きは本例に限るものではなく、アーム部102の形状等に応じて任意に決められる。
【0036】
図8では、鉄塔101の内側に複数の鳥害防止器1Aを設置した例を示す。鳥害防止器1Aは、鉄塔101を構成する複数の支柱100の任意の位置に、図6に示すような形態で取付金具10が取り付けられ、取付金具10に支持台3が取り付けられる。鳥害防止器1Aの設置位置、数、向きは本例に限るものではなく、支柱100の形状等に応じて任意に決められる。
【0037】
<本実施の形態の鳥害防止器の動作例>
次に、各図を参照して、本実施の形態の鳥害防止器1Aの動作例について説明する。図7あるいは図8に示すような形態で鉄塔101に取り付けられた鳥害防止器1Aは、風等による空気の流れを回転台2の羽根部21で受けることで、回転台2が回転する。鳥害防止器1Aは、回転台2に羽根部21を設けることで、風の力を受けやすくなり、弱い風力でも確実に回転させることができる。
【0038】
回転台2の軸受部22は、支持台3の軸部31に対して大きな径で、軸部31の外周と軸受部22の内周の間に空間が形成される。これにより、回転台2は、風向きや風の強さ等の変化で、軸部31に対して不規則に偏芯した状態で回転する。
【0039】
このように、回転台2が不規則に偏芯した状態で回転することで、カラス等の鳥類が鳥害防止器1Aに近づくことに対して恐怖感を与える効果が期待できる。また、回転台2が規則的な回転動作を行うと、鳥類が鳥害防止器1Aの動きに慣れてしまう可能性があるが、回転台2が不規則に偏芯した状態で回転することで、鳥類の慣れを防止できる効果が期待できる。
【0040】
更に、回転台2には可動針状部材20が設けられ、複数の可動針状部材20が、回転台2の円周方向の外側に向かって開くように曲げられた形状で、回転台2の円周方向に沿って並べて取り付けられる。これにより、可動針状部材20の先端は、回転台2の径より広がり、鉄塔101において鳥害防止器1Aが取り付けられた部位、及びその周囲に鳥類がとまることが困難になる。
【0041】
また、回転台2に可動針状部材20が設けられることで、風を受けての回転台2の回転で可動針状部材20も回転する、可動針状部材20が回転することで、鳥類が鉄塔101にとまることがより困難になる。そして、回転台2が不規則に偏芯した状態で回転することで、可動針状部材20の先端は、図5に示すように、回転台2の径より大きな軌跡Lで不規則に偏芯した状態で回転する。これにより、鳥類が鉄塔101に近づくことが困難になり、鳥害防止器1Aが取り付けられた鉄塔101では、鳥類が巣を作ることが困難になる。
【0042】
鳥害防止器1Aでは、回転台2が回転しないような風が弱い状態であっても、上述した回転台2の可動針状部材20及び固定台4に設けた固定針状部材40により、鉄塔101において鳥害防止器1Aが取り付けられた部位、及びその周囲に鳥類がとまることが困難になる。また、固定針状部材40は、表面に粘着性を持つ加工が施されており、動かない部材であっても、鳥類がとまりにくい構造となっている。
【0043】
更に、鳥害防止器1Aでは、回転台2は、支持台3の回転支持面30に対しては、磁石24と磁石32の反発力で浮上した状態となり、固定台4の回転支持面42に対しては、磁石26と磁石43の反発力で浮上した状態となって、支持台3に軸部31によって支持されている。
【0044】
これにより、回転台2と支持台3、及び回転台2と固定台4との間の摺動による摩擦を軽減することができ、回転台2の回転による抵抗を軽減して、弱い風力でも回転台2を確実に回転させることができる。また、摩擦が軽減されることで回転台2等の磨耗が軽減され、長寿命化を図ることができる。
【0045】
なお、回転台2の軸受部22の内周面と、支持台3の軸部31の外周面に、同極性で対向するように磁石を設けても良く、軸受部22と軸部31の摺動による摩擦を軽減できる。但し、軸受部22と軸部31が反発する力で、軸受部22の中心が軸部31に近づけられる力が回転台2に生じるため、不規則な回転動作は行いにくくなる。ここで、鳥害防止器1Aの回転部分に磁石が設けられることで、鳥害防止器1Aの周囲の磁場を変化させ、鳥類の方向感覚を狂わす作用も期待できる。
【0046】
鳥害防止器1Aは、回転台2、支持台3及び固定台4が、発錆、腐食が抑えられるステンレス材料で構成されることで、屋外での使用でもあっても長寿命化を図ることができる。
【0047】
鳥害防止器1Aは、回転台2の上面にホログラムシートを貼り付ける構成としても良い。回転台2にホログラムシートを貼り付けることで、回転台2の不規則な回転動作と合わせて、鳥類の視覚面に影響を与えて、鳥類が近づくことを困難にする効果が期待できる。なお、ホログラムシートを回転台2の上面に貼り付けることで、図7及び図8に示すような形態で鳥害防止器1Aが設置されていると、地上からはホログラムシートが視認されず、人等へ影響を及ぼすことを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、取付金具を変更することで、鳥類が巣を作ることが好ましくない様々な屋外構造物に取り付けが可能である。
【符号の説明】
【0049】
1A・・・鳥害防止器、2・・・回転台、20・・・可銅針状部材、21・・・羽根部、22・・・軸受部、23・・・第1の軸受面、24・・・磁石、25・・・第2の軸受面、26・・・磁石、3・・・支持台、30・・・回転支持面、31・・・軸部、32・・・磁石、33・・・取付部、4・・・固定台、40・・・固定針状部材、41・・・押さえ部、42・・・回転支持面、43・・・磁石
【特許請求の範囲】
【請求項1】
風力を受けて回転する回転台と、
前記回転台に設けられて前記回転台とともに回転する可動針状部材と、
装着対象物に取り付けられる支持台と、
前記回転台を前記支持台に対して偏芯した状態で回転可能に支持する軸受部と
を備えたことを特徴とする鳥害防止器。
【請求項2】
前記可動針状部材は、前記回転台の円周方向の外側に向かって開く形状で、前記回転台の円周方向に沿って設けられる
ことを特徴とする請求項1記載の鳥害防止器。
【請求項3】
前記軸部に固定された固定台と、
前記回転台とともに回転する前記可動針状部材と非干渉な形状及び配置で前記固定台に設けられる固定針状部材と
を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の鳥害防止器。
【請求項4】
前記固定針状部材は、表面に粘着性を持たせた
ことを特徴とする請求項3記載の鳥害防止器。
【請求項5】
前記回転台は、風を受ける羽根部を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の鳥害防止器。
【請求項6】
前記回転台は、磁石の反発力で浮上させて回転可能に支持される
ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の鳥害防止器。
【請求項1】
風力を受けて回転する回転台と、
前記回転台に設けられて前記回転台とともに回転する可動針状部材と、
装着対象物に取り付けられる支持台と、
前記回転台を前記支持台に対して偏芯した状態で回転可能に支持する軸受部と
を備えたことを特徴とする鳥害防止器。
【請求項2】
前記可動針状部材は、前記回転台の円周方向の外側に向かって開く形状で、前記回転台の円周方向に沿って設けられる
ことを特徴とする請求項1記載の鳥害防止器。
【請求項3】
前記軸部に固定された固定台と、
前記回転台とともに回転する前記可動針状部材と非干渉な形状及び配置で前記固定台に設けられる固定針状部材と
を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の鳥害防止器。
【請求項4】
前記固定針状部材は、表面に粘着性を持たせた
ことを特徴とする請求項3記載の鳥害防止器。
【請求項5】
前記回転台は、風を受ける羽根部を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の鳥害防止器。
【請求項6】
前記回転台は、磁石の反発力で浮上させて回転可能に支持される
ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の鳥害防止器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2012−157296(P2012−157296A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−19769(P2011−19769)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]