説明

鳥害防止機能のついた墓の供え花保護延命装置

【課題】 墓所に於いて供えられた花を鳥類が食い荒らし、食い散らかすことを、花筒、および花筒の下にセットしたリング台から立ち上げる細い遮断棒との組合わせによる防止具によって、それらを鳥害から守り、美しい花を長く保つと共に、清潔な墓所を維持することが出来る、鳥害防止機能のついた墓の供え花保護延命装置を提供する事。
【解決手段】 墓所に於ける花筒の上部まわり、および花筒の下にセット、組み込むことを可能にした、リング状の受け台を構え、その部所に、遮断棒を差し込み、立ち上げることによって、供え花を食い荒らす鳥が、花に近づけなくする。これらの防止具によって供え花を鳥害から守り、美しい花を長く保つことができるとともに、鳥の食い散らかしや、糞などを防ぐことができ、お参りに来た者は、心やすらかに亡き方へ、先祖へ、手を合わすことができる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
この発明は墓所に於ける供えられた花の保護延命のための、鳥害防止遮断棒と遮断棒取付用花筒、及び遮断棒取付リング台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
墓に於いて供えられた花は、亡き人を思いたむけられ、そのことによって、お墓参りをした人も、心穏やかに亡き人の想いを偲ぶ時である。しかし参拝した人の心を痛ませ、腹立たしさえ抱かせるのが鳥害である。鳥によって供え活けた花は食いちぎられ、食い散らかされてしまう事が毎日のように起きる。一旦狙われると、連続で被害に遭う。特に寒い季節に起きることが多く、毎日のように、どの墓の花も食いちぎられる。その上、鳥は墓石のところかまわず、至るところに、ベタベタ糞をして、怒りも限界に達する。掃除の手間・不潔さなどと共に、無残な姿になった花の取替え費用負担は小さなものではない。
亡き人を偲ぶ心静かな墓参りを実現するためにも、解決への方法が待たれるところであった。
【0003】
このための特許文献は見当たらない。
【発明の開示】

【発明が解決しょうとする課題】
本発明は前述の諸点に鑑みなされたものであって、墓所に於いて供えられた花を、鳥害から守り、花の保護延命のための装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述の課題を解決するための本発明にかかる、墓所に於ける供え花の保護延命装置の構造は、請求項1記載の供え花保護延命装置に於いて、既存の花筒の下にセット、組み込むことを可能にしたリング状の受け台に、数本の細い棒を取り付け、取りはずしを可能にした遮断棒を設置することに存する。
【0005】
前述の課題を解決するための本発明にかかる、墓所に於ける供え花保護装置の構成は、請求項1記載の供え花保護延命のための遮断棒取付リング台に於いて、既存の花筒の下にセットできるようにリング状に形成し、そのリング状の受け台に鳥害防止のための細い棒状の遮断棒を立ち上げることを可能にしたセット穴、セットレールを設置することに存する。
【0006】
前述の課題を解決するための、本発明にかかる墓所に於ける供え花保護延命装置の構成は、請求項2記載の花筒に於いて、鳥害防止のための細い遮断棒を立ち上げることを可能にしたセット穴、セットレールを設けることに存する。セット穴、セットレールなどは、遮断棒の立ち上がり角度を変え、遮断棒が、上方に於いて、花の広がりに対応フォローできることとする。
【0007】
前述の課題を解決するために、本発明にかかる墓所に於ける供え花の保護延命装置の構成は、請求項3記載の鳥害防止遮断棒、および鳥類などが遮断棒自体に仮に止った時、遮断棒が鳥のかかる重量で上部の先端部分がたわみ、伸縮し、および屈折する鳥害防止遮断棒を設けることに存する。
【発明の効果】
【0008】
本発明にかかる墓所に於ける供え花保護装置によると、上空や、墓石の高い位置から花を狙らいすまして、直接花の上に(枝)に飛び下りる鳥を、リング状受け台や、花筒から上に向かつて突き出た細い遮断棒によって防ぐ事ができる。こうした装置は、鳥を花自体に近づけさせなくすることであり、供え花を保護することが出来る。
【0009】
本発明にかかる墓所に於ける供え花保護装置によれば、前述の0008の於いて仮に鳥が突き出た一本の遮断棒の先端部分に止った時も、遮断棒のたわみ、伸縮、屈折によって下から突き出た数本の遮断棒の存在によって羽根が接触することとなり、鳥は花に近づかさないことで、供え花は保護できる。このことによって供え花の美しさを長く維持させ、墓所も清潔感を保つことができる。花にかかる経済的出費も大幅に軽減できる。かつ、お墓参りの人の心をなごやかに保ち、亡き方を偲び、本来のお墓参りという心の満たされたひとときを与えることができる。
【実施例】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明にかかる墓所に於ける花立てに供えた花、供え花保護装置の構成は図1、図2に示すものである。
即ち従来の墓の花筒3を差し入れる掘り込んだ花立て部1の上にリング状に形成された鳥害防止遮断棒取付用リング台2を置き、そのリング台の内側に公知の花筒3を差し入れる。その花筒の押さえによってリング台2は固定されることとなる。そのリング台はステンレスなどの金属や、硬化プラスチックなどでも良い。又、鳥害に遭う時期は、エサが不足する1月から4月の間が主で、こうした点からも取り付け、取りはずしのできるリング台が望ましい。
【0011】
前述の遮断棒取付用リング台には、上の面に遮断棒8を差し込み、セットするための差し込み穴5、及び止め具6などが設けてあり、花筒が花立て部に納められ、花が供えられた状態で遮断棒7を、セット穴5や止め具に差し込むなど取り付けることとする。
前述のセット穴や止め具は、それぞれ遮断棒の立ち上がり角度を変え、供え花4全体をフォローすることとする。
【0012】
前述のリング台に差し込んだ遮断棒は、長さをそれぞれ変えても良い。長い棒は伸縮棒、および屈折棒でも良い。又取付用リング台の固定穴は垂直に上がるもの、外側に開くものなど0011で示した通り混在させると効果的である。
【0013】
請求項3の花筒3に於いては、花筒自体の上部まわりに遮断棒8を取付けるためのセット穴5や、止め具6、あるいは花筒内に差し込みレール7を設けることとし、供え花4を花筒に納めた後、遮断棒を取り付けセットする。
【0014】
前述の状況が整った時、花を食い荒らす鳥は、食べようとする花のまわりに、ところどころに突き出た遮断棒7に気づいて降りてこない。花の上にいつもの調子で降りてくると鳥の羽根が、棒にひっかかりり飛べなくなる。鳥の花を食いあらす状況は、必ず上から花の枝などの上部に下りてきて、そこを起点に、下に向かって首と口をふりおろし、それはすさまじい勢いで花を食べそして食い散らかし続けるのである。
【0015】
前述の鳥が一番高い遮断用棒8に止ると、そのポールが鳥のわずかな重量でもたわみ9、あるいは上部が屈折10することによって、他の遮断棒に羽根が接触することになる。鳥はこれをきらって遮断棒が取り付けられた花には、近づかない状況となる。
【0016】
前述の遮断棒は花の美しさを損なわないよう透明性にすぐれたものが望ましいし、あるいはごく細い棒状金属で、全体が弾力性(たわみ)のある公知の材質、例えば公知のプラスチック・ビニール・ステンレス線・ピアノ線・真ちゅう細棒等を使用し、又不慮の事故を考慮して先端部分を丸くするなど安全への配慮をほどこすこととする。
【0017】
前述の遮断棒は、先端部分10に鳥の重量がかった場合、先端部分のみが屈折することとなる。重量がからなくなればその先端は元に戻る。バネを活用した公知の方法を取り入れる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】 本発明にかかる墓の供え花に於ける鳥害防止、花の保護延命装置を示す概略説明図。
【図2】 本発明にかかる基の供え花に於ける鳥害防止、花の保護延命装置の使用形態説明図。
【図3】 本発明にかかる鳥害防止の保護延命用遮断棒取付けリング台平面図。
【図4】 本発明にかかる鳥害防止、花の保護延命用遮断棒の概略説明図。
【図5】 本発明にかかわる鳥害防止、花の保護延命用遮断棒のたわみ状態説明図。
【図6】 本発明にかかる鳥害防止、花の保護延命用、遮断棒の屈折状態概要説明図。
【図7】 本発明にかかる鳥害防止装置を設けた、花筒の概略説明図。
【符号の説明】
【0019】
1、 墓の花立て部
2、 遮断棒取付け用リング台
3、 花筒
4、 供え花
5、 遮断棒セット穴
6、 遮断棒セット止め金
7、 遮断棒差し込みレール
8、 遮断棒
9、 遮断棒のたわみ部
10、遮断棒の屈折部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
墓所に於いて、墓に設けられた花立に供えられた花を、鳥害から守るために、花筒の下側に組み込むことができるリング状の受け台(セット台)に、数本の細い棒(遮断棒)を立ち上げることを可能にしたセット穴(差し込み穴)、やセットレールを設けることとし、且つ、セット穴等は、それぞれ立ち上げる角度を変えることとするなどの、組み合わせを特徴とした、遮断棒取付用リング台付鳥害防止用花の保護延命装置。
【請求項2】
請求項1による花の保護延命装置に於いて、花筒自体の上の部所に数本の細い棒(遮断棒)を立ち上げることを可能にしたセット穴(差し込み穴)、セットレールを設けることとし、且つセット穴等は、それぞれ立ち上げる角度を変えることとするなどの組合わせにより、鳥害から、供えられた花を守ることを特徴とした、花の保護延命装置に於ける遮断棒取付用花筒。
【請求項3】
請求項1および請求項2に示す、鳥害からの花の保護延命装置に於けるリング状のセット台、及び花筒に取り付けることを可能にした、細い棒状の鳥害防止用遮断棒で、且つ、その遮断棒の上部の先端部所が、鳥類などのかかる重量でたわみ、あるいは屈折作用を生ずることを特徴とした供え花の保護延命装置に於ける鳥害防止遮断棒。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−36232(P2011−36232A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−198931(P2009−198931)
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【出願人】(506061358)マツモト印刷株式会社 (3)
【Fターム(参考)】