説明

鳥類の小屋を照明する装置および方法

【課題】家きんが生涯初めて、食物、水を見つけ出させる照明装置の提供。
【解決手段】給餌システムまたは給水システム20と、給餌されるまたは給水される鳥類の目の高さに相当する高さで給餌システムまたは給水システム20に取り付けられ、白色、青色、または緑色からなる群から選択される色を有する光を放出するLED照明の光源とを含む、鳥類の小屋のための照明システムを対象とする。また、LED照明システムを使用して給餌システムまたは給水システム20に鳥類を引きつける方法を対象とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、2011年6月11日に提出された米国仮特許出願第61/506,455号明細書、および2011年6月13日に提出された米国仮特許出願第61/507,230号明細書の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、一般に鳥類を餌場または水場に引きつけるための照明装置および照明方法に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一実施形態では、本発明は給餌システムおよび給水システムと、給餌されるまたは給水される鳥類の目の高さに一般に相当する高さで給餌システムまたは給水システムに取り付けられ、白色、青色、または緑色からなる群から選択される色を有する光を放出するLED照明の光源とを含む鳥類の小屋のための照明システムを対象とする。
【0004】
別の実施形態では、本発明は、給餌システムまたは給水システムを提供するステップと、給餌されるまたは給水される鳥類の目の高さに一般に相当する高さで給水システムに取り付けられ、白色、青色、または緑色からなる群から選択される色を有する光を放出するLED照明の光源を提供するステップと、給餌システムまたは給水システムに鳥類を引きつけるために照明された構成でLED光源を保持するステップとを含む、給餌システムまたは給水システムに鳥類を引きつける方法を対象とする。
【0005】
本発明の完全で権能を付与される開示が、添付の図面を参照して明細書で明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】作動状態で示される、本発明の照明システムの一実施形態を図示する。
【図2】別々の部分として示される、本発明の照明システムの一実施形態を図示する。
【図3】本発明の照明システムの一実施形態を図示する。
【図4】本発明の照明システムのための代替の取り付け機構を図示する。
【図5】本発明の照明システムの断面図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ここで、本発明の実施形態が詳細に参照され、本発明の実施形態の1つまたは複数の実施例が以下で明らかにされる。各実施例が、本発明の限定ではなく、本発明の説明として提供される。実際、本発明の範囲または精神を逸脱することなく本発明に様々な修正および変形が行われることができることが当業者には明らかである。たとえば、ある実施形態の一部として図示されるまたは説明される特徴が、別の実施形態で使用され、さらなる実施形態をもたらし得る。
【0008】
したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内であるような修正および変形をカバーすることが意図される。本発明の別の目的、特徴、および様態が、以下の詳細な説明で開示され、明らかになる。本説明は例示的実施形態の説明でしかなく、本発明のより広い様態を限定するものとして意図されるものではないことが当業者により理解されるべきである。
【0009】
鳥類は、家きんを含み、光に対して非常に敏感である。光は、鳥類が活動的になり自分たちの食物および水を見つけ出すことができるようにするだけでなく、季節的繁殖のために鳥類の脳を刺激する。光は鳥類の目を通してだけでなく、羽、皮膚、および頭骨を貫通した後に鳥類の脳内の受容体を通して知覚されると信じられている。目の見えない鳥でさえ光に応答することを研究が示している。
【0010】
光は、生涯の最初の4日間、家きんにとって特に重要である。たとえばひよこが食物および水を見つけ出すことを学ぶことを保証するために、生涯の最初の3日間、24時間の照光を推奨する飼育者がいる。
【0011】
生涯の最初の4日間、特定の光源が水場に関連付けられる場合、その水場に家きんを引きつける特定の光源に家きんが引きつけられることを本発明者らは発見した。本発明の装置および方法は、家きんを水場に意外にも迅速に導き、したがって、脱水症を防止する。この場合、水分補給した家きんは、より容易に餌場を見つけ出すことができ、標準的家きん事業で可能なよりもより迅速に体重が増え、その結果、生存率、体重、および飼料要求率が増大する。
【0012】
一実施形態では、本発明で利用される光源は発光ダイオード(LED)とすることができる。LEDは、電気エネルギを直接光に変換するソリッドステート半導体素子である。LEDは、片側が負電流を運ぶしばしばアンビルと呼ばれるリフレクタカップの最上部に接合される半導体のチップまたはダイからなる。半導体の反対側は、正電流を供給するしばしばウィスカと呼ばれる微小電線で接続される。半導体チップは2つの部分、すなわち正孔が領域を支配するPタイプ半導体、および電子により支配されるNタイプ半導体からなる。PタイプおよびNタイプの半導体が一緒にサンドイッチ状にされたとき、PN接合が形成される。電流がリード線を通してチップに加えられるとき、電子が接合部を横断してP領域の中に押し込まれる。そこで、電子および正孔が出会い、再結合し、このとき光の光子の形でエネルギを放出する。光の波長(色)はPN接合を形成する材料に依存する。一実施形態では、LED光源は有機LED、すなわちOLEDでもよい。
【0013】
一般的に言えば、本発明で利用される放出されるLED光は、可視、紫外線、および/または赤外線の波長スペクトル内とすることができる。本発明の一実施形態では、放出される光は可視光スペクトル内にある。半導体材料を適切に選択することにより、LEDは白色光、またはある種の色、たとえば赤色、青色、または緑色の光を放出するように構成されることができる。LEDは白熱光源に対して、より低いエネルギ消費、より長い寿命、改善された堅牢性、より小さなサイズ、より速いスイッチング、ならびにより高い耐久性および信頼性を含む利点を提供する。
【0014】
本発明で使用されるLED光源は、当該技術分野で知られている任意の色とすることができる。一実施形態では、本発明のLED光源は白色光である。特定の実施形態では、LED光源は暖色系白色光(bright white light)または寒色系白色光(cool white light)を含む。別の実施形態では、LED光源は青色光または緑色光を含む。任意の実施形態で、LED光が燐光体でコートされることができる。一実施形態では、白色光は赤色、緑色、および青色の光を放出する層を組み合わせることにより放出されることができる。放出される光の色は各LED光を作るために使用される材料に依存し得る。一例では、青色LEDが窒化ガリウム(GaN)または窒化インジウムガリウム(InGaN)を含むことがある。別の例では、緑色LEDがリン化アルミニウムガリウム(AlGaP)を含むことがある。
【0015】
一実施形態では、青色LEDに関連する波長は約420nmから約520nmまでの間となることがある。特定の実施形態では、青色LEDに関連する波長が約440nmから約500nmまでの間となることがある。別の実施形態では、緑色LEDに関連する波長が約480nmから約600nmまでの間となることがある。さらに別の実施形態では、緑色LEDに関連する波長が約500nmから約550nmまでの間となることがある。
【0016】
LEDを使用して白色光を達成する方法がいくつかあり、その方法のどれも、本発明により予想される。一実施形態では、白色光LEDは、LEDにより放出される放射の一部を吸収し異なる色(波長)の放射を再放出する1つの蛍光体材料を含むことがある。この実施形態では、LEDのダイまたはチップがスペクトルの可視部分内で青色光を発生させることができ、蛍光体が黄色光、または緑色光および赤色光の組合せを再放出することができる。蛍光体により吸収されない、LEDにより発生させられる可視青色光の一部が、黄色光、または放出される緑色光および赤色光の組合せと混合して、目に色が白色として見える光を提供することができる。別の実施形態では、赤色、緑色、および青色のLEDが、白色光を生成するために組み合わせられることができる。一実施形態では、白色、青色、または緑色のLED光を発生させる任意の方法が利用されることができる。一実施形態では、LED光源は単色でも、多色でもよい。
【0017】
相関色温度(CCT)が白色光源の相対的な色の見えを提供し、白色光源の色相を理論上の過熱された黒体放射体と比較することにより決定される。CCTはケルビン(K)で指定され、色度が光源の色度に最も近く類似する黒体の絶対温度に相当する。白色LEDのCCTはLED内で使用されるLEDのダイまたはチップにより放出される光の波長およびパワーにより決定される。たとえば白色LEDに対するCCTの範囲は、一般に約2,500Kから約7,000Kまでであり、低い方の色温度は「より暖かい」色と呼ばれ、高い方の色温度は「より冷たい」色と呼ばれる。CCTに基づく白色光の色の特定の命名は、製造業者に基づき変わることがある。
【0018】
一実施形態では、LED光源は約2,500Kから約7,000KまでのCCTを有する。別の実施形態では、LED光源は約2,700Kから約6,500KまでのCCTを有する。別の実施形態では、LED光源は約3,000Kから約6,500KまでのCCTを有する。別の実施形態では、LED光源は約3,500Kから約6,000KまでのCCTを有する。さらに別の実施形態では、LED光源は約4,500Kから約6,500KまでのCCTを有する。特定の実施形態では、LED光源は約3,500KのCCTを有する。本明細書で提供される範囲は例でしかなく、明らかにされたこれらの間の任意の個々の色温度または色温度の範囲が本発明により予想される。
【0019】
一実施形態では、LED光源の強度が約10ルクスから約30ルクスまでとすることができる。別の実施形態では、LED光源の強度は約20ルクスから約30ルクスまでとすることができる。
【0020】
一実施形態では、光源によりルーメン(lm)で提供される光の量が約0.10lmから約1.0lmまでとすることができる。特定の実施例では、提供される光の量は約0.75lmとすることができる。
【0021】
一実施形態では、電源が約12Vから約220Vまでの交流入力を提供するように構成されることができる。別の例では、電源が約24Vから約110Vまでの交流入力を提供するように構成されることができる。特定の実施例では、電源が約120Vの交流入力を提供するように構成されることができる。一実施形態では、電源の直流出力が約12Vから約220Vまでとすることができる。別の実施形態では、電源は約24Vから約110Vまでの直流出力を提供するように構成されることができる。
【0022】
一実施形態では、LED光源はストリップライトでもロープライトでもよい。ストリップライトが、片側に任意選択の接着剤を有する平坦なストリップとして構成することができる。LED光はプラスチックまたはPVCの層の背後の間隔を置いた平坦なストリップ内部に含まれる。ストリップ上の光は、所望の長さのストリップに従って切断され、カスタマイズされることができる。ロープライトが、典型的にはロープ内部に間隔を置いてLED光を有するプラスチックまたはPVCのロープとして構成される。一実施形態では、LED光源は防水性がある、撥水性がある、耐水性がある、撥湿性、および/または耐湿性がある。LED光源を覆うプラスチックのレンズ、ロープ、またはカバーが、所望の効果または照明色に応じて透明でも、着色されてもよい。
【0023】
一実施形態では、ストリップライトまたはロープライト内部のLED光は、約1/16インチから約6インチまで離すことができる。別の実施形態では、光は約1/4インチから約3インチまで離すことができる。さらに別の実施形態では、光は約1/2インチから約2インチまで離すことができる。
【0024】
一実施形態では、ストリップ照明またはロープ照明の長さが約1インチから約1000フィートまでとすることができる。別の実施形態では、ストリップ照明またはロープ照明の長さが約1フィートから約100フィートまでとすることができる。一実施形態では、ストリップ照明またはロープ照明の長さが、給水システムまたは水場の長さに相当することがある。
【0025】
一実施形態では、個々のLED光の直径が約0.5mmから約8mmまである。別の実施形態では、個々のLED光の直径が約1mmから約5mmまである。別の実施形態では、個々のLED光の直径が約8mm未満である。特定の実施形態では、個々のLEG光の直径が約2mmである。別の実施形態では、個々のLEG光のサイズが、直径約2mm掛ける長さ約20mmである。
【0026】
一実施形態では、LED光を放出するダイオードが家きんに対して目の高さに取り付けられることがある。したがって、光は家きんの目と平行な方向に放出されることができる。前記別の方法では、この実施形態では、LED光のダイオードは、LED光のダイオードが、それが含まれるストリップまたはロープの長さに直角となるように構成される。この場合、ストリップライトまたはロープライトは、放出される光が家きんの目の方へ向けられるように構成される。一実施形態では、ダイオード、およびしたがって、放出される光が、家きん小屋の床に平行となり、家きんの目の高さに、または家きんの目の高さのすぐ上に配置される。一実施形態では、LEDは、ダイオードの最上部および側面から半球パターンで光を放出する。一実施形態では、LED光のダイオードは、LED光のダイオードが含まれるストリップまたはロープの長さに平行になるように構成される。特定の実施形態では、光源は、ストリップライトまたはロープライトが2つ以上の方向に光を放出し、放出方向が家きん小屋の床に平行で家きんの目の高さとなるように構成されることができる。さらに別の実施形態では、光源はすべての方向に光を放出するように構成されることができる。さらに別の実施形態では、光源360°に光を放出するように構成されることができる。
【0027】
本発明のLED光源は、当該技術分野で知られている任意の構成を有することができる。一実施形態では、LED光源は凹面および/または円形とすることができる。別の実施形態では、LED光源はLEDアレイでもよい。一実施形態では、LED光は直列にまたは並列に配線されることができる。
【0028】
典型的家きん小屋では、鳥に水を提供するために給水システムが使用される。図面を参照すると、特に図1に示されるように、この家きん給水システム10が、本明細書で説明されるように、給水システム20と組み合わせてLED光源30を利用する。当該技術分野で知られている、または使用するのに適した任意の給水システムが本発明で利用されることができる。一実施形態では、給水システムは重力式給水システムとすることができる。別の実施形態では、給水システムは、低psi(0から10psiまで)の給水システムとすることができる。給水システムの送水装置40が円形、正方形、長方形、または当該技術分野で知られているもしくはそのような給水システムで使用するのに適した任意の構成とすることができる。一実施形態では送水装置40はニップルとすることができる。給水システムは滴受つきもしくはなしで、および/またはカップ、受け皿、もしくはトレイつきで構成されることができる。一実施形態では、照明システムは、任意の鳥類のための給餌システムと一緒に使用されることができる。一実施形態では、給水システムはZiggity Systems Inc.から入手できるZiggity(R)給水システム、Gillis Agricultural Systems,Inc.から入手できるLubing給水システム、またはValco Companies,Inc.から入手できるVal−Co(TM)給水システムでもよい。
【0029】
一実施形態では、本発明のLED光源30は、水場の送水装置(ニップルなど)の上、近傍、またはすぐ上に配置される。別の実施形態では、カップ(図示せず)が家きんのための供給水を入れるために使用されることができる。この実施形態では、LED光源30はカップ近傍の地面上に配置されることも、カップの基部またはへりに取り付けられることもある。たとえば、七面鳥については、水はバケツの端の周りに飼い葉桶を有する5ガロンバケツ内に配置されることができる。この実施形態では、本発明のLED光源は、飼い葉桶のへりのすぐ下に配置されることができる。
【0030】
一実施形態では、個々のLED光70がストリップライトまたはロープライトの全長に沿って伸びることがある。別の実施形態では、個々のLED光70が、たとえば送水装置40の位置に対応してストリップライトまたはロープライトの内部の特定の位置に配置されることがある。
【0031】
LED光源30を給水システム20に取り付けるために、当該技術分野で知られている固定機構が本発明で利用されることができる。一実施形態では、固定機構は一連のプラスチックタイ50とすることができる。別の実施形態では、固定機構はクリップ60でも、当該技術分野で知られているまたは本発明で有用な任意の別の締め具でもよい。一実施形態では、固定機構はLED光源30を給水システム20に恒久的に固定することができる。別の実施形態では、固定機構はLED光源30を給水システム20に移動可能に固定することができる。
【0032】
一実施形態では、LED光源30は暖色系白色光を含むことができ、LEDロープライト内に配置される。別の実施形態では、LED光源30は寒色系白色光を含むことができ、LEDロープライト内に配置されることができる。
【0033】
一実施形態では、本発明の照明システムは、家きんのために生涯の最初の4日間利用されることができる。別の実施形態では、本発明の照明システムは、家きんのために生涯の最初の4日間の少なくとも1日間利用されることができる。別の実施形態では、本発明の照明システムは、家きんのために生涯の最初の4日間の少なくとも2日間利用されることができる。一実施形態では、本発明の照明システムは、家きんの全生涯中に利用されることができる。一実施形態では、照明システムは1日当たり24時間照明された構成で維持されることができる。別の実施形態では、照明システムは1日当たり少なくとも20時間照明された構成で維持されることができる。別の実施形態では、照明システムは1日当たり少なくとも15時間照明された構成で維持されることができる。当該技術分野で知られているが、1日当たり鳥に提供される光の量は、鳥の年齢、および鳥が飼育されている目的に応じて変わることがある。
【0034】
一実施形態では、本発明は、任意の鳥類の鳥、たとえばニワトリ、ウズラ、カモ、ひな鳥、キジ、七面鳥、および任意の別の狩猟鳥への水の供給に関連して有用となり得る。一実施形態では、本発明はブロイラ、繁殖ニワトリ、または若い雌鶏に関連して有用となり得る。一実施形態では、本発明はひな、雌鶏、またはポメラニアンに関連して有用となり得る。
【0035】
一実施形態では、本発明は鳥類の鳥への食物の供給に関連して有用となり得る。この実施形態では、照明システムは給餌システム、飼料の受け皿、または餌場の近傍に配置される、またはそれらに取り付けられることができる。本発明の照明システムは、本発明の照明システムが鳥を水場に引きつけるのと同じ方法で鳥類を餌場に引きつけることができる。特定の実施形態では、本発明の照明システムは鳥を任意の所望の場所に引きつけるために使用されることができる。
【0036】
一実施形態では、本発明の照明システムは、自然照明および/または標準的照明、天井の照明、あるいは鳥類の小屋内に存在することがある別な方法に加えて使用されることができる。別の実施形態では、本発明の照明システムは、自然照明および/または標準的照明、天井の照明、あるいはその他の方法の代替として使用されることができる。
【0037】
一実施形態では、本発明の照明システムは、照度および/またはCCTの連続的または段階的な調節ができる調節機構を含む。一実施形態では、光源のCCTは調整できることがある。別の実施形態では、家きんは、最低レベルの照度から最高レベルの照度まで、および/または最高レベルの照度から最低レベルの照度まで、段階的または連続的な方法で光に曝されることができる。一実施形態では、照明システムは定期間隔で照明システムをオンおよびオフに切り換えることができるタイマ式とすることができる。別の実施形態では、本発明の照明システムは明滅するLED光を使用することができる。ある種の実施形態では、LED光の一部が明滅することができるが、他が連続的なオンまたはオフの構成のまま残る。特定の実施形態では、照明システムのニップルに最も近い光が明滅することがある。
【0038】
さらに、一実施形態では、鳥のサイズと無関係に鳥に対して目の高さに光が維持されることができるように、照明システムが高さを調節できることがある。
【0039】
実施例1
当該技術分野で知られている標準的照明条件の下で誕生から成熟する(ほぼ35から45日)までのウズラの平均生存率はほぼ72%である。この実施例で示されるように、本発明の照明条件の下で誕生から成熟する(ほぼ35から45日)までのウズラの平均生存率はほぼ95%であった。これは、本発明が利用される場合、平均生存率が18%だけ改善されることを実証している。
【0040】
実施例2
平均的ひよこは、標準的照明条件の下で、生涯の最初の4日間に1日当たりほぼ2/10オンス食べる。この例で示されるように、ひよこは本発明の照明条件の下で生涯の最初の4日間に1日当たりほぼ1/2オンス食べた。増えた食物摂取量のために、試験されたひよこはその体重が4倍になった。ブロイラについては、この初期に改善された成長が、ニワトリのライフサイクルのほぼ1から7日を削除する。農業経営者は、本発明が利用される場合、飼料に関する費用をかなり節約することができ、より重い体重でより早くニワトリを市場に持って行くことができる。
【0041】
実施例3
この実施形態では、LED光源の様々な色が、鳥を最も引きつける色を決定するためにウズラ小屋で試験された。LED光源の試験された色/タイプは、寒色系白色(LEDロープ)、暖色系白色(LEDロープ)、温白色(warm white)(LEDストリップ)、青色(LEDストリップ)、赤色(LEDストリップ)、黄色(LEDストリップ)、および緑色(LED光源ストリップ)であった。試験された光源のそれぞれの長さがほぼ4フィートであった。ウズラ小屋では、各ロープまたはストリップが目の高さでZiggity(R)給水システムの一部に取り付けられ、次の光源から約3フィートだけ離された。ロープまたはストリップを給水パイプのニップルのすぐ上で取り付けた後、LED光源のスイッチが入れられた。
【0042】
生まれて1日のほぼ80,000の鳥がウズラ小屋内に置かれた。鳥は寒色系白色、暖色系白色、青色、および緑色の光源に向けて即座に移動した。鳥はほぼ90分以内に、本発明の使用により水を見つけ出すことができた。鳥は赤色、黄色、または温白色の光に引きつけられず、それらの光に向かって移動しなかった。
【0043】
これらの実施例では、本発明者らは死亡率を27.4%から約5%まで低減することができた。すなわち、ほぼ72.6%の鳥が市場まで生存するのではなく、鳥が市場まで生存する割合がほぼ95%であった。これらの実施例では、家きんはサイズが約30百分位数から約60百分位数まで増大した。同様に、これらの実施例では、照明システムへの2から3日以内の暴露で家きんのサイズが著しく増大した。
【0044】
本発明の特定の実施形態が具体的な用語、装置、および方法を使用して説明されたが、そのような説明は例示目的のためだけである。使用される用語は、限定の用語ではなく説明の用語である。以下の特許請求の範囲で明らかにされる本発明の精神または範囲を逸脱することなく当業者により変更および変形が行われることができることが理解されるべきである。さらに、様々な実施形態の態様が全部または部分的の両方で取り替えられることができることが理解されるべきである。したがって、添付の特許請求の範囲の精神および範囲は、本明細書に含まれる好ましいバージョンの説明に限定されるべきではない。
【符号の説明】
【0045】
10 家きん給水システム
20 給水システム
30 LED光源
40 送水装置
50 プラスチックタイ
60 クリップ
70 LED光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鳥類の小屋のための照明システムであって、
a.給餌システムまたは給水システムと、
b.給餌されるまたは給水される鳥類の目の高さに一般に相当する高さで給餌システムまたは給水システムに取り付けられ、白色、青色、または緑色からなる群から選択される色を有する光を放出するLED照明の光源とを含む、照明システム。
【請求項2】
LED光源が白色であり、約2,500Kから約7,000Kまでの相関色温度を有する、請求項1に記載の照明システム。
【請求項3】
LED光源が白色であり、約2,700Kから約6,500Kまでの相関色温度を有する、請求項1に記載の照明システム。
【請求項4】
LED光源が白色であり、約3,000Kから約6,500Kまでの相関色温度を有する、請求項1に記載の照明システム。
【請求項5】
LED光源が白色であり、寒色系白色と分類される、請求項1に記載の照明システム。
【請求項6】
LED光源が白色であり、暖色系白色と分類される、請求項1に記載の照明システム。
【請求項7】
LED光源が青色であり、約420nmから約520nmまでの波長を有する、請求項1に記載の照明システム。
【請求項8】
LED光源が青色であり、約440nmから約500nmまでの波長を有する、請求項1に記載の照明システム。
【請求項9】
LED光源が緑色であり、約480nmから約600nmまでの波長を有する、請求項1に記載の照明システム。
【請求項10】
LED光源が緑色であり、約500nmから約550nmまでの波長を有する、請求項1に記載の照明システム。
【請求項11】
LED光源が約10ルクスから約30ルクスまでの強度を有する、請求項1に記載の照明システム。
【請求項12】
LED光源が約20ルクスから約30ルクスまでの強度を有する、請求項1に記載の照明システム。
【請求項13】
LED光源がストリップライトまたはロープライトである、請求項1に記載の照明システム。
【請求項14】
LED光源の放出するダイオードがストリップライトまたはロープライトの長さに直角に配置される、請求項13に記載の照明システム。
【請求項15】
LED照明が、給餌システムまたは給水システムの食物または水の送達装置の近傍に配置される、請求項1に記載の照明システム。
【請求項16】
給餌システムまたは給水システムに鳥類を引きつける方法であって、
a.給餌システムまたは給水システムを提供するステップと、
b.給餌されるまたは給水される鳥類の目の高さに一般に相当する高さで給餌システムまたは給水システムに取り付けられ、白色、青色、または緑色からなる群から選択される色を有する光を放出するLED照明の光源を提供するステップと、
c.鳥類を給餌システムまたは給水システムに引きつけるために照明された構成でLED光源を維持するステップとを含む、方法。
【請求項17】
鳥類が家きん、ニワトリ、ウズラ、カモ、ひな鳥、キジ、七面鳥、および任意の別の狩猟鳥からなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
光が1日当たり24時間照明された構成で維持される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
鳥類が誕生と約4日の年齢の間にある、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
鳥類に対して生涯の少なくとも最初の4日間利用される、請求項16に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−17468(P2013−17468A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−170809(P2011−170809)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(511190605)
【Fターム(参考)】