説明

鶏めしの製造方法及び鶏めしおむすび

【課題】味付け汁が白米に均一にむらなく馴染み、味に濃淡が生じなく、接合力にムラがなく、おむすびに成形しやすい、鶏めしの製造方法及び鶏めしおむすびの提供
【解決手段】この発明の鶏めしの製造方法は、 釜の中の炊きあがった白米の表面に、味付けをした鶏肉とそぎ牛蒡からなる具材を載せ広げたのち、前記釜を再加熱し、ついで前記加熱を止め、味付け汁が浸透した白米を蒸らしたのち、前記味付け汁が浸透した白米と前記具材をよくかき混ぜることを特徴とするである。鶏めしおむすびは、前記方法により製造した鶏めしをおむすび状に成形したことを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鶏めしの製造方法及び鶏めしおむすびに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、鶏めしの具材は、まずごぼうをささがきにして、水にさらしておき、とり肉を小さくさいの目に切り、サラダ油をフライパンで熱し、とり肉を炒め、火が通ったらごぼうを加え炒め、ごぼうが透き通ってきたら、砂糖、しょうゆ、酒を入れて煮込み、あまり水分を飛ばさずに、味付け汁を残しておく。白米は炊く約30分前に洗ってざるにあげ、少し固めに炊き、炊き上がったら、前記具材を混ぜ合わせ、約15分ほど蒸らして製造していた。
【0003】
しかし、この製造方法では、味付け汁が白米に均一にむらなく馴染まず、味に濃淡が生じるという問題点と味に濃淡が生じると、接合力にムラが生じ、おむすびに成形しにくいという問題点があった。
【非特許文献1】大分県一村一品吉野鶏めし:制作・・有限会社エビフーズ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、背景技術で記述した問題点を解消するためになされたもので、味付け汁が白米に均一にむらなく馴染み、味に濃淡が生じなく、接合力にムラがなく、おむすびに成形しやすい、鶏めしの製造方法及び鶏めしおむすびの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の鶏めしの製造方法は、釜の中の炊きあがった白米の表面に、味付けをした鶏肉とそぎ牛蒡からなる具材を載せ広げたのち、前記釜を再加熱し、ついで前記加熱を止め、味付け汁が浸透した白米を蒸らしたのち、前記味付け汁が浸透した白米と前記具材をよくかき混ぜることを特徴とするものである。
【0006】
この発明の鶏めしおむすびは、前記製造方法により製造した鶏めしをおむすび状に成形したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明は上述のように構成されているので、次のような効果を奏する。
(1)味付け汁が白米に均一にむらなく馴染み、味に濃淡が生じない。
(2)接合力にムラがなく、おむすびに成形しやすい。
(3)味に濃淡がないので、食感がよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
味付け汁が白米に均一にむらなく馴染み、味に濃淡が生じなく、接合力にムラがなく、おむすびに成形しやすい、鶏めしの製造方法及び鶏めしおむすび提供という目的を釜の中の炊きあがった白米の表面に、味付けをした鶏肉とそぎ牛蒡からなる具材を載せ広げたのち、前記釜を再加熱し、ついで前記加熱を止め、味付け汁が浸透した白米を蒸らしたのち、前記味付け汁が浸透した白米と前記具材をよくかき混ぜることにより実現できた。
【実施例】
【0009】
本発明の実施の一例を図1を参照しながら説明するに、鶏めしの製造方法は、釜の中の炊きあがった白米の表面に、味付けをした鶏肉とそぎ牛蒡からなる具材を載せ広げる工程A、ついで、前記釜を再加熱する工程B、ついで前記加熱を止め、味付け汁が浸透した白米を蒸らす工程C、ついで前記味付け汁が浸透した白米と前記具材をよくかき混ぜる工程Dとからなることを特徴とするものである
【0010】
再加熱時間は時期によって異なるが、通常、1分20秒〜1分30秒程度が適当である。あまり長く再加熱すると、お焦げができ、歩留まりがわるくなる。
【0011】
加熱を止め、味付け汁が浸透した白米を蒸らす時間は、通常、15分程度が適当である。なお、加熱を止め、味付け汁が浸透した白米を蒸らしたのち、通常は、寿司桶に返して、全体をムラなく混ぜ合わせる。
【0012】
鶏めしおむすびは、前記の方法により製造した鶏めしを、例えば図2に示すように、おむすび状に成形したことを特徴とする。
【産業上の利用可能性】
【0013】
味に濃淡がなく、かつおむすびに成形しやすい鶏めしの製造方法として利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の一例を示す工程図
【図2】おむすびの一例を示す斜視図
【符号の説明】
【0015】
A 釜の中の炊きあがった白米の表面に、味付けをした鶏肉とそぎ牛蒡からなる具材を載せ広げる工程
B釜を再加熱する工程
C加熱を止め、味付け汁が浸透した白米を蒸ら工程
D 味付け汁が浸透した白米と前記具材をよくかき混ぜる工程




【特許請求の範囲】
【請求項1】
釜の中の炊きあがった白米の表面に、味付けをした鶏肉とそぎ牛蒡からなる具材を載せ広げたのち、前記釜を再加熱し、ついで前記加熱を止め、味付け汁が浸透した白米を蒸らしたのち、前記味付け汁が浸透した白米と前記具材をよくかき混ぜることを特徴とする鶏めしの製造方法
【請求項2】
請求項1に記載した方法により製造した鶏めしをおむすび状に成形したことを特徴とする鶏めしおむすび


































【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−189309(P2009−189309A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−34006(P2008−34006)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【出願人】(508048908)吉野食品有限会社 (1)
【Fターム(参考)】