説明

麺帯テープ用フィルム

【課題】
安全で、かつ、麺帯テープとして求められる性能を有する麺帯テープ用フィルムを提供する。
【解決手段】
メルトフローレートが0.5〜10g/10分のランダム共重合ポリプロピレン樹脂40〜60質量部、及び、EPゴム及びポリプロピレン樹脂の共重合体又は混合物であり、EPゴムの質量比が全量に対して25〜65質量%であり、メルトフローレートが1〜4g/10分であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマー40〜60質量部からなる麺帯テープ用フィルム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、麺帯テープ用フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
素麺、そば、うどん、スパゲッティー等の棒状の乾麺を束ねるために結束用の麺帯テープが使用されている。このような麺帯テープとしては、ポリエチレンコート紙、PVCフィルム等が用いられてきた(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、ポリエチレンコート紙は伸縮性に乏しく、乾麺が緩みやすいという問題があった。また、PVCフィルムは伸縮性に優れているが、環境ホルモンとして疑われている可塑剤や安定剤を含み、焼却すると塩化水素ガスやダイオキシンを発生するおそれがあった。
【0003】
このような問題を解決するため、安全で環境に優しく、かつ、麺帯テープとして要求される伸縮性等の性能を有する麺帯テープ用フィルムの開発が望まれてきた。
【0004】
【特許文献1】特開平8−244710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記現状に鑑み、安全で、かつ、麺帯テープとして求められる性能を有する麺帯テープ用フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、メルトフローレートが0.5〜10g/10分のランダム共重合ポリプロピレン樹脂40〜60質量部、及び、EPゴム及びポリプロピレン樹脂の共重合体又は混合物であり、EPゴムの質量比が全量に対して25〜65質量%であり、メルトフローレートが1〜4g/10分であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマー40〜60質量部からなることを特徴とする麺帯テープ用フィルムである。上記麺帯テープ用フィルムは、厚さが0.04〜0.3mmであることが好ましい。
【0007】
本発明は、メルトフローレートが0.5〜10g/10分のランダム共重合ポリプロピレン樹脂10〜30質量部、EPゴム及びポリプロピレン樹脂の共重合体又は混合物であり、EPゴムの質量比が全量に対して25〜65質量%であり、メルトフローレートが1〜4g/10分であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマー20〜40質量部、及び、ポリエチレン樹脂30〜70質量部からなり、上記ポリエチレン樹脂は、高密度ポリエチレン及び/又は密度が0.90〜0.94g/cmである直鎖状低密度ポリエチレンからなり、上記高密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンは、メルトフローレートが0.2〜5g/10分であることを特徴とする麺帯テープ用フィルムでもある。
上記麺帯テープ用フィルムは、厚さが0.04〜0.3mmであることが好ましい。
以下に、本発明を詳細に説明する。
【0008】
本発明の麺帯テープ用フィルムは、上述のポリオレフィン樹脂類からなるものである。ポリオレフィン樹脂は、安全で環境に優しく、安価な素材として知られている。麺帯テープ用フィルムは、乾麺の束の中に先端を挿入できるだけの剛性、乾麺を巻ける柔軟性、及び、乾麺を巻いた後ほどけない伸縮性を必要とされるものである。上記麺帯テープ用フィルムは、これらの性能を満たしたものである。
【0009】
本発明の第一の麺帯テープ用フィルムは、ポリプロピレン樹脂(以下、PPとする)、及び、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(以下、TPOとする)からなるものである。上記PPは、伸縮性に乏しいものの優れた剛性を示すものである。上記TPOは、優れた伸縮性を付与することができるが、剛性が不充分である。すなわち、上記PPとTPOを併用することにより、麺帯テープとして好適な剛性と伸縮性を両立することができる。
【0010】
本発明における上記PPは、ランダム共重合PPである。上記ランダム共重合PPとしては、エチレンを好ましくは1〜6質量%、より好ましくは2〜5質量%ランダムに共重合したものを挙げることができる。エチレンの共重合比が1質量%未満であると、柔軟性が低下するおそれがある。また、エチレンの共重合比が6質量%を超えると、剛性が低下する場合がある。
【0011】
更に、上記PPは、メルトフローレートが0.5〜10g/10分であり、1〜4g/10分が好ましい。上記メルトフローレートが上記範囲外であると、フィルム加工が困難となる。なお、本明細書において、メルトフローレートはJIS K7210に基づき、230℃、2.16Kg荷重で測定した値を示す。また、上記PPのビカット軟化点は、120〜148℃であることが好ましい。ここで、上記ビカット軟化点は、JIS K 7206に基づき測定したものである。
【0012】
上記麺帯テープ用フィルムにおいて、上記PPの含有量は40〜60質量部であり、45〜55質量部であることが好ましい。上記含有量が40質量部未満であると、剛性が不充分となる。上記含有量が60質量部を超えると、伸縮性が低下する場合がある。
【0013】
本発明における上記TPOは、エチレンプロピレンランダム共重合体であるEPゴム(以下、EPRとする)とPPとの共重合体又は混合物である。この場合、EPゴムの質量比は、TPO全量に対して25〜65質量%であり、30〜60質量%が好ましい。上記質量比が25質量%未満であると、伸縮性が不充分となり、65質量%を超えると弾性が強くなりすぎるおそれがある。
【0014】
更に、上記TPOは、メルトフローレートが1〜4g/10分であり、1.5〜3g/10分が好ましい。上記メルトフローレートが上記範囲外であると、フィルム加工が困難となる。
【0015】
上記麺帯テープ用フィルムにおいて、上記TPOの含有量は40〜60質量部であり、45〜55質量部であることが好ましい。上記含有量が40質量部未満であると、伸縮性が不充分となるおそれがある。上記含有量が60質量部を超えると、剛性が低下する場合がある。
【0016】
本発明の第二の麺帯テープ用フィルムは、メルトフローレートが0.5〜10g/10分のランダム共重合ポリプロピレン樹脂10〜30質量部、EPゴム及びポリプロピレン樹脂の共重合体又は混合物であり、EPゴムの質量比が全量に対して25〜65質量%であり、メルトフローレートが1〜4g/10分であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマー20〜40質量部、及び、ポリエチレン樹脂30〜70質量部からなり、上記ポリエチレン樹脂は、高密度ポリエチレン及び/又は密度が0.90〜0.94g/cmである直鎖状低密度ポリエチレンからなり、上記高密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンは、メルトフローレートが0.2〜5g/10分である。上述のポリプロピレン樹脂及びポリオレフィン系熱可塑性エラストマーと、更に、ポリエチレン樹脂とを用いることにより、剛性、柔軟性、及び、伸縮性に加えて乾麺使用時のテープの解きやすさを高めることができる。
【0017】
上記ポリエチレン樹脂は、高密度ポリエチレン(以下、HDPEとする。)及び/又は密度が0.90〜0.94g/cmである直鎖状低密度ポリエチレン(以下、LLDPEとする。)からなる。これらのポリエチレン樹脂を配合することにより、好適にテープの解きやすさを付与することができる。本発明において、上記LLDPEは、密度が0.90〜0.94g/cmである。上記範囲を超える密度を有するものをHDPEとするが、0.942〜0.97g/cmの範囲内であることが好ましい。上記HDPE及びLLDPEは、メルトフローレートが0.2〜5g/10分であり、0.4〜4g/10分が好ましい。上記メルトフローレートが上記範囲外であると、フィルム加工が困難となる。
【0018】
上記LLDPEとしては密度が0.90〜0.94g/cmである直鎖状低密度ポリエチレンであれば特に限定されないが、例えば、0.5〜4質量%のエチレンとプロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン等とを共重合したもので、直鎖状の分子構造を持つもの等を挙げることができる。上記LLDPEの密度は、0.90〜0.94g/cmであるが、柔軟性の面で0.91〜0.925g/cmの範囲内であることがより好ましい。
【0019】
上記第二の麺帯テープ用フィルムにおいて、上記ポリエチレン樹脂の含有量は30〜70質量部であり、40〜60質量部であることが好ましい。上記含有量が30質量部未満であると、充分な効果が得られないおそれがある。上記含有量が70質量部を超えると、伸縮性が低下する場合がある。
【0020】
上記第二の麺帯テープ用フィルムにおいて、上記PP及びTPOとしては、上記第一の麺帯テープ用フィルムと同一のものを使用することができる。
上記第二の麺帯テープ用フィルムにおいて、上記PPの含有量は10〜30質量部であり、15〜25質量部であることが好ましい。上記含有量が10質量部未満であると、剛性が不充分となる。上記含有量が30質量部を超えると、伸縮性が低下する場合がある。
【0021】
上記第二の麺帯テープ用フィルムにおいて、上記TPOの含有量は20〜40質量部であり、25〜35質量部であることが好ましい。上記含有量が20質量部未満であると、伸縮性が不充分となるおそれがある。上記含有量が40質量部を超えると、剛性が低下する場合がある。
【0022】
上記第一及び第二の麺帯テープ用フィルムは、更にその他の成分を含有するものであってもよい。上記その他の成分としては特に限定されず、例えば、滑剤、酸化防止剤、充填剤、着色剤等を挙げることができる。上記滑剤としては特に限定されず、例えば、Ca、Zn、Mg、Ba等の金属とステアリン酸、ラウリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸との塩、ステアロアミド、パルミトアミド等の高級脂肪酸アマイド、数平均分子量1000〜2000の低分子量のポリエチレン、メチレンビスステアロアミド等のビスステアロアミド、ブチルステアレート等の脂肪酸エステル、ステアリルステアレートミリシルセロチネチート等のエステルワックスグリセルモノステアレート等の多価アルコール等を挙げることができる。上記滑剤の配合量は、麺帯テープ用フィルムに含まれる樹脂固形分100質量部に対して、0.01〜5質量部の範囲であることが好ましい。
【0023】
上記酸化防止剤としては特に限定されず、例えば、2,6−ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン、テトラキス(メチレン3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタン、n−オクタデシル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等のヒンダードフェノール系化合物、トリスノニルフォスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト等の亜リン酸エステル等を挙げることができる。上記酸化防止剤の配合量は、麺帯テープ用フィルムに含まれる樹脂固形分100質量部に対して、0.01〜5質量部の範囲であることが好ましい。
【0024】
上記充填剤としては特に限定されず、例えば、タルク、炭酸カルシウム等を挙げることができる。上記充填剤の配合量は、麺帯テープ用フィルムに含まれる樹脂固形分100質量部に対して、1〜20質量部の範囲であることが好ましい。上記着色剤としては特に限定されず、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄、アゾ系化合物、フタロシアニン系化合物酸化チタン・酸化アンチモン・酸化ニッケル固溶体等の市販の顔料を挙げることができる。上記着色剤の配合量は、麺帯テープ用フィルムに含まれる樹脂固形分100質量部に対して、0.01〜50質量部の範囲であることが好ましい。
【0025】
本発明の麺帯テープ用フィルムは、厚さが0.04〜0.3mmであることが好ましい。上記厚さが0.04mm未満であると、剛性が不充分となるおそれがあり、0.3mmを超えると柔軟性が不良となる。上記厚さは、0.05〜0.2mmであることがより好ましい。上記麺帯テープ用フィルムの巾としては特に限定されず、例えば、5〜30mmの範囲内にすることができる。上記巾が5mm未満であると、強度が不足するおそれがあり、30mmを超えると不経済である。
【0026】
本発明の麺帯テープ用フィルムの調製方法としては特に限定されず、例えば、上述の化合物を順次添加した混合物をTダイによる押し出し法、インフレーション法、カレンダー法等を用いてフィルム化する方法を挙げることができる。具体的には、PP、TPO、HDPE及び/又はLLDPEからなるペレットに滑剤等の添加剤を加え、均一に混合した後、2軸押し出し機と丸型ダイスとを用いて樹脂温度180〜350℃で直径1〜4mmで押出し冷却後、1〜5mmにカットして混合物のペレットを調製し、このペレットを1軸押し出し機とTダイスで樹脂温度220℃程度で押し出し、所定の厚さに調整し、所定の巾にカットする方法を挙げることができる。この場合、例えば、輪切りや巻き直しながら丸刃や直線刃でカットする方法等の公知の方法を行なうことができる。上記麺帯テープ用フィルムは、意匠性を向上するためにエンボス処理等を行ってもよく、コロナ処理、プラズマ処理、火炎処理等の後に印刷を行うこともできる。
【0027】
上記麺帯テープ用フィルムは、麺帯テープとして使用するものである。上記麺帯テープの作成方法としては特に限定されず、従来公知の結束機等により行なうことができる。上記麺帯テープは、素麺、そば、うどん、スパゲッティー等のすべての乾麺に使用することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明により、安全で環境に優しく、かつ、麺帯テープとして求められる性能に優れた麺帯テープ用フィルムを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。また実施例中、「部」、「%」は特に断りのない限り「質量部」、「質量%」を意味する。
実施例1〜14、比較例1〜15
表1及び2に示した樹脂(単位:質量部)のペレットと、顔料として酸化チタンを樹脂の固形分総量に対して1質量部混合し、2軸押し出し機で丸型のダイスから樹脂温度220℃、直径2mmで押し出し、冷却後に長さ3mmでカットして混合物のペレットを得た。このペレットを1軸押し出し機とTダイスで樹脂温度220℃で押し出し、所定の厚さに調整し、冷却後、両端15cmをカットして巾100cmのフィルムとした。
使用した樹脂は、以下の通りである。
【0030】
PP1:チッソポリプロ F8577(チッソ株式会社製)
メルトフローレート 7.0g/10分 ビカット軟化点 125℃
PP2:チッソポリプロ F3020(チッソ株式会社製)
メルトフローレート 0.5g/10分 ビカット軟化点 145℃
PP3:ハイポール J850Y(三井化学製)
メルトフローレート 20g/10分 ビカット軟化点 135℃
TPO1:出光TPO T310E(出光石油株式会社製)
ゴム分 60% メルトフローレート 1.5g/10分
TPO2:出光TPO E2900(出光石油株式会社製)
ゴム分 30% メルトフローレート 2.5g/10分
TPO3:(EPゴム) エスプレンSPO VO113(住友化学株式会社製)
ゴム分 100% メルトフローレート 2.9g/10分
(EPゴムのメルトフローレートは、JIS K7210に基づき、190℃、2.16Kg荷重で測定した。)
【0031】
HDPE1:ノバテックHD HB332(日本ポリケム株式会社製)
メルトフローレート 0.4g/10分
HDPE2:M8500(京葉ポリエチレン株式会社製)
メルトフローレート 5.0g/10分
HDPE3:ハイゼックス 8200B(三井化学株式会社製)
メルトフローレート 0.03g/10分
HDPE4:ハイゼックス 1300J(三井化学株式会社製)
メルトフローレート 13g/10分
【0032】
LLDPE1:スミカセンL GA401(三井化学株式会社製)
メルトフローレート 3.0g/10分 密度0.920g/cm
LLDPE2:スミカセンE FV101(三井化学株式会社製)
メルトフローレート 0.9g/10分 密度0.923g/cm
LLDPE3:スミカセンE FV4101(三井化学株式会社製)
メルトフローレート 4.0g/10分 密度0.902g/cm
LLDPE4:カーネル KC851(日本ポリケム株式会社製)
メルトフローレート 11.0g/10分 密度0.920g/cm
【0033】
評価試験
得られたフィルムについて、以下の評価試験を行なった。
1.フィルム加工性
フィルムの厚さを巾方向で20点測定し、最大値と最小値の差を算出し、以下の基準で評価した。
○:10μm未満
△:10〜15μm未満
×:15μm以上
××:ペレット、フィルム成型ができない。
【0034】
2.剛性
以下に記した以外はJIS K7162に準じて引張試験を行ない、引張降伏応力(JIS K7161)から評価した。フィルムの長さ方向に10mm巾×150mm巾のサンプルを取り、引っ張り試験機を用いてつかみ具の間隔を100mmに設定し、中央に50mm間隔の標線を引く。23±2℃の環境下で300mm/分の速度で試験を行なった。
○:0.7Kg以上
△:0.5〜0.7Kg未満
×:0.5Kg未満
【0035】
3.伸縮性
剛性評価と同様にして得たサンプルに、速度100mm/分で引張試験を行なった。10mm引っ張った所でつかみ具を止めサンプルを取り外し、2分後に標線間距離を測定し、元の長さからの差を元の長さで割り百分率で表したものを伸張回復率として評価した。
○:90%以上
△:80〜90%未満
×:80%未満
【0036】
4.解きやすさ
伸縮性評価と同様に試験を行ない、10mm引っ張った所で止め、そのまま60秒間応力を測定した。60秒後の応力を止めた時の応力で割り百分率で表したものを応力緩和として解きやすさの指標とした。
○:70%未満
△:70〜80%未満
×:80%以上
【0037】
5.柔軟性
剛性評価と同様に引張降伏応力を測定し、以下の基準で評価した。
○:2.0Kg未満
△:2.0〜2.5Kg未満
×:2.5Kg以上
【0038】
【表1】

【0039】
【表2】

【0040】
本発明により得られた麺帯テープ用フィルムは、すべての評価項目において、麺帯テープとしての性能を満たすことが示された。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明の麺帯テープ用フィルムは、安全で環境に優しく、かつ、伸縮性、剛性、解きやすさ等の性能に優れているため、麺帯テープとして幅広く適用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メルトフローレートが0.5〜10g/10分のランダム共重合ポリプロピレン樹脂40〜60質量部、及び、EPゴム及びポリプロピレン樹脂の共重合体又は混合物であり、EPゴムの質量比が全量に対して25〜65質量%であり、メルトフローレートが1〜4g/10分であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマー40〜60質量部からなることを特徴とする麺帯テープ用フィルム。
【請求項2】
メルトフローレートが0.5〜10g/10分のランダム共重合ポリプロピレン樹脂10〜30質量部、EPゴム及びポリプロピレン樹脂の共重合体又は混合物であり、EPゴムの質量比が全量に対して25〜65質量%であり、メルトフローレートが1〜4g/10分であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマー20〜40質量部、及び、ポリエチレン樹脂30〜70質量部からなり、前記ポリエチレン樹脂は、高密度ポリエチレン及び/又は密度が0.90〜0.94g/cmである直鎖状低密度ポリエチレンからなり、前記高密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンは、メルトフローレートが0.2〜5g/10分であることを特徴とする麺帯テープ用フィルム。
【請求項3】
厚さは、0.04〜0.3mmである請求項1又は2記載の麺帯テープ用フィルム。

【公開番号】特開2006−219630(P2006−219630A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−36306(P2005−36306)
【出願日】平成17年2月14日(2005.2.14)
【出願人】(000005061)バンドー化学株式会社 (429)
【Fターム(参考)】