説明

麻雀牌

【課題】牌成形時の熱と圧力によっても内蔵される非接触型ICタグが破損されることがない麻雀牌を得る。
【解決手段】露出する背面部材と露出しない箱形の内部部材が一体に成形された背面部の内部部材に保護部材を収納し、内部部材と保護部材の間に非接触型ICタグを収納する。
内部部材の非接触型ICタグと対向する面又は保護部材の非接触型ICタグと対向する面に非接触型ICタグのICチップが収納される空間を設ける。
また、保護部材の内部部材の上面部に当接する部分にフランジを形成し、保護部材の印字面部材に対向する面に補強部を形成する。
さらに、自動機用の麻雀牌の場合に保護部材中に磁性体を収納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ICタグを利用して種類を自動的に読み取ることが可能な麻雀牌に係るものである。
【背景技術】
【0002】
往時の麻雀牌は、竹製であり茶色であった背面部と、白色の象牙あるいは骨に文字あるいは図柄が彫刻され着色されていた印字面部で構成されていた。
これに対して、現在使用されている麻雀牌の殆ど全ては、合成樹脂で構成されており、適宜着色された合成樹脂からなる背面部と、型により彫刻され着色された背面部とは異なる色の合成樹脂からなる印字面部から構成されている。
【0003】
最も一般的に使用されている麻雀牌の構造例を図1に示す。
この図において、(a)は自動機では使用しない麻雀牌であり、背面部1は露出する背面部材2と露出していない箱形の内部部材3が一体に成形されており、金型内において背面部1と組み合わされる印字面部4が一体に成型されている。
【0004】
業務用に多く使用されている自動機では、麻雀牌に内蔵された磁性体を磁石で吸着することにより麻雀牌を整列させるため、(b)〜(e)に示したように、内部に磁石あるいは軟鉄片である磁性体を牌内に内蔵している。
(b)及び(c)に示すのは磁性体として板状の磁性体5を内蔵する麻雀牌であり、(d)及び(e)に示すのは磁性体として円柱状の磁性体6を内蔵する麻雀牌である。円柱状の磁性体は板状の磁性体を内蔵した場合に成型時に発生しがちな割れ等の障害が発生しにくい。
【0005】
自動機には麻雀牌を背面部材側から吸着するものと、印字面部材側から吸着するものがあり、背面部材側から麻雀牌を吸着する自動機において使用される麻雀牌は(b)及び(d)に示したように磁性体5又は6が背面部材1近くに配置されており、印字面部材4側から麻雀牌を吸着する自動機において使用される麻雀牌は(c)及び(e)に示したように磁性体5又は6が印字面部材4側に配置されている。
【0006】
図2により図1(d)に示した円柱状の磁性体6が背面部材1の近くに配置された自動機で使用する麻雀牌を例として、製造方法を説明する。
この図及び以降に示す同様な図において、(a)は麻雀牌を長手方向から見た図であり、(b)は短手方向から見た図である。
【0007】
(1)初めに背面部2と箱形の内部部材3からなり、ユリア樹脂である背面部材1を一体に成形する
【0008】
(2)通常は72個の金型からなる背面金型11内に成形された背面部材1を背面部2を下にして配置し、内部部材3中に磁性体6を配置する。このようにして準備された背面金型11内にユリア樹脂コンパウンド12を充填する。
【0009】
(3)ユリア樹脂コンパウンド12が充填された背面金型11上に72個分の印字面4の彫刻が施された印字面金型13を載置し、150℃に加熱し、500kgの成形圧下で5分間、加熱成形する。
【0010】
(4)加熱成形されて得られた個々の麻雀牌を背面金型11及び印字面金型13から取り出し、研磨した後に着色することによって麻雀牌が完成する。
【0011】
近年、通信機能を有する小型で安価な非接触型ICチップが実用化され、送受信用のアンテナを取り付けた形態というよりも、アンテナに取り付けられた形態で様々な品物に内蔵され、個体識別に利用されている。
麻雀においても、非接触型ICタグを麻雀牌に内蔵して点数計算に用いることが特開平1−254188号公報,特開平10−222623号公報,特開2003−126539号公報,特開2003−154161号公報及び特許3074566号公報等に提案されているが、未だ実用化されたものはない。
【0012】
図3に、非接触型ICタグを内蔵した麻雀牌の代表的な形状を示す。
説明の便のため、この例に示す麻雀牌は図1(a)に示した、露出する背面部と露出していない箱形の内部部材が一体に成形されたユリア樹脂からなる背面部材と、この背面部材と組み合わされる同じくユリア樹脂からなる印字面部材が一体に成型され、磁性体を内蔵していない、自動機で使用しない麻雀牌である。
【0013】
麻雀牌の牌種は、牌の印字面を上にして、いいかえれば背面を下にして読み取りが行われる。そのため非接触型ICタグは牌の内部において背面部材近くに配置される。このように配置することは、自動機で用いられる磁性体を内蔵する牌の場合には、磁性体が読み取り動作を阻害するため、ますます重要である。
【0014】
図3(a)において、14はICチップであり、15はICチップ14が取り付けられる基板である。基板15上には(b)に示すような導電パターン16がアンテナとして形成されている。非接触型ICタグはICチップ14及び基板15によりこのように構成されている。
【0015】
ICチップ14及び基板15から構成された非接触型ICタグは、箱形の内部部材3の底いいかえれば背面部2の上に配置され、背面部材1と印字面部材4との間に配置されている。
【0016】
図4に、非接触型ICタグを内蔵する麻雀牌を読み取る麻雀卓の構成例を示す。
この図に示す麻雀卓80は中央にサイコロ表示部を含む操作部81が配置され、その外側に洗牌/築牌のためにゲーム終了時に麻雀牌を投入するホッパー82が設けられ、さらにその外側に築牌された麻雀牌を麻雀卓上に配置するリフト83が設けられている。
なお、ホッパー82及びリフト83は洗牌及び築牌を手で行う、いわゆる手打ち卓、には設けられていない。
【0017】
非接触型ICタグを内蔵する麻雀牌を読み取る牌読取部は、手牌読取部84,副露牌読み取り部85,和了牌読取部86及び懸賞牌(ドラ牌)読み取り部87で構成されており、非接触型ICタグのIDを読み取り、読み取られたIDを麻雀卓に内蔵されている対照表と対照することにより、各々の読取部に置かれた牌の種類を確認、又は、読み取られたIDから非接触型ICタグに記録されている牌の種類コードを確認する。
【0018】
複数同時に存在する非接触型ICタグの読み取りを衝突を回避しながら読み取る方式には、配置空間によるSDMA(Space Divisional Multi Access),順番に読み取るTDMA(Time Divisional Multi Access),周波数を変更するFDMA(Frequency Divisional Multi Access),符号を変えるCDMA(Code Divisional Multi Access)が、規格化されている。
なお、リフト83,牌読み取り部84,85,86,87が4名のゲーム参加者に対応するべく各4個設けられていることはいうまでもない。
【0019】
牌の種類の登録は、牌製造時にあるいは牌出荷時に行っておく必要がある。
【0020】
ところで、図3に示した構造の麻雀牌を図2に示した一般的な製造方法により製造すると非接触型ICタグが破壊されてしまうという現象が発生し、このことが非接触型ICタグを用いる麻雀牌及び麻雀卓が実用化されない大きな理由となっている。
【0021】
非接触型ICタグが破壊されることについて、図5を用いて説明する。
ここに示した麻雀牌は説明の便のため磁性体を内蔵しないものであるが、磁性体を内蔵する麻雀牌でも生じる現象は同じである。
【0022】
(1)初めに背面部2と箱形の内部部材3からなり、ユリア樹脂である背面部1材1を一体に成形する。背面部材2の内面には収納されるICチップよりも余裕を持った大きさの収納部17が形成されている。
【0023】
(2)背面金型11内に成形された背面部材1を背面部2を下にして配置し、内部部材3中に基板15に取り付けられたICチップ14が収納部17に配置される向きに、非接触型ICタグを配置する。このようにして準備された背面金型11内にユリア樹脂コンパウンド12を充填する。
【0024】
(3)ユリア樹脂コンパウンド12が充填された背面金型11上に72個分の印字面4の彫刻が施された印字面金型13を載置し、150℃に加熱し、500kgの成形圧下で5分間、加熱成形する。
【0025】
(4)成形時の熱と圧力により(c)あるいは(d)に例示するように、ICチップ及び又は基板が、変形及び/又は剪断されることによる破損が発生する。
【0026】
【特許文献1】特開平1−254188号公報
【特許文献2】特開平10−222623号公報
【特許文献3】特開2003−126539号公報
【特許文献4】特開2003−154161号公報
【特許文献5】特許3074566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
この出願は、牌成形時の熱と圧力によっても内蔵される非接触型ICタグが破損されることがない麻雀牌の構造及びそのような構造を有する麻雀牌の製造方法の発明を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0028】
この課題を解決するために、麻雀牌内に保護部材を内蔵し、この保護部材で非接触型ICタグを牌成形時の熱と圧力なかでも圧力から保護する。さらに自動機で用いるために磁性体を麻雀牌に内蔵する場合には保護部材内に磁性体を収納する。
【0029】
麻雀牌の成型時には、保護部材と背面部材との間に非接触型ICタグが位置するように配置した状態で従来法と同様にして加熱・加圧を行って麻雀牌を形成する。
磁性体を採用する場合には磁性体を予め保護部材内に収納しておく。
【発明の効果】
【0030】
このように麻雀牌成形時の熱と圧力から保護部材により非接触型ICタグが保護されるため、非接触型ICタグが破損することなく、使用可能な麻雀牌を得ることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図6に示したのは、図3に示した成形時に破損してしまう麻雀牌を破損しないように改良した本発明実施例1の麻雀牌であり、非接触型ICタグを保護する保護部材40を新たな要素として有している。
【0032】
図6に、非接触型ICタグを内蔵した麻雀牌の代表的な形状を示す。この図において、(a)は麻雀牌を長手方向から見た図であり、(b)は短手方向から見た図である。
この図に示したのは、図3に示したのと同様に、露出する背面部材と露出していない箱形の内部部材が一体に成形されたユリア樹脂からなる背面部と、この背面部と組み合わされる同じくユリア樹脂からなる印字面部が一体に成型され、磁性体を内蔵していない、自動機で使用しない麻雀牌である。
【0033】
この図において、背面部21は露出する背面部材22と露出していない箱形の内部部材23が一体に成形されている。また、34はICチップであり、35はICチップ34が取り付けられる基板であり基板35上には図3(b)と同様に導電パターンがアンテナとして形成され、ICチップ34及び基板35により非接触型ICタグが構成されている。
【0034】
ICチップ34及び基板35から構成された非接触型ICタグは、箱形の内部部材23の底、いいかえれば背面部22の上に配置され、その上に十分な厚みを有する保護部材40が配置され、さらにその上に印字面部材24が形成されている。
【0035】
図7に、図6に示した麻雀牌を分解した図を示す。この図においても、(a)は麻雀牌を長手方向から見た図であり、(b)は短手方向から見た図である。
ユリア樹脂で構成された背面部21は、図3に示したICチップを収納するものではなく、図1及び図2に示したICチップを収納しない従来のものであり、露出する背面部22と露出していない箱形の内部部材23が一体に成形されている。
【0036】
非接触型ICタグは、アンテナとして導電パターンが形成された基板35上にICチップ34が載置されている。
【0037】
新規な要素である保護部材40は、ユリア樹脂で構成された直方体形状の中実体であり、下部にICチップ34を収納するICチップ収納空間27及び基板を収納する基板収納空間26が形成され、ここに非接触型ICタグが収納される。上部には、保護部材40の上面部29に当接するフランジ28が設けられている。保護部材40のフランジ28を除く部分は内部部材23の箱形の空間に格納される大きさである。
【0038】
印字面24は、部材として予め形成されるものではないが、後述する製造過程においてユリア樹脂コンパウンドから形成される。
【0039】
図8により、図6及び図7に示した非接触型ICタグを内蔵する麻雀牌の、製造方法を説明する。
この図において、(a)は麻雀牌を長手方向から見た図であり、(b)は短手方向から見た図である。
【0040】
(1)初めに背面部22と箱形の内部部材23からなる背面部21をユリア樹脂で一体成形する。
【0041】
(2)上部にフランジ28を有し、下部にICチップ収納空間27及び基板収納空間26が形成された保護部材40をユリア樹脂により形成し、ICチップ収納空間27及び基板収納空間26各々にICチップ34及び基板35からなる非接触型ICタグを収納する。
【0042】
(3)背面金型41内に背面部22を下にして背面部材21を配置し、背面部22の内部部材23中に非接触型ICタグが背面部材21に接するように、かつ、保護部材40のフランジ28と内部部材23の上面部29が接するように収納する。
このようにして準備された背面金型41内にユリア樹脂コンパウンド42を充填する。
【0043】
(4)ユリア樹脂コンパウンド42が充填された背面金型41上に72個分の印字面24の彫刻が施された印字面金型43を載置し、150℃に加熱し、500kgの成形圧下で5分間、加熱成形する。
【0044】
(5)加熱・加圧成形されて得られた個々の麻雀牌を背面金型41及び印字面金型43から取り出し、研磨した後に着色することによって麻雀牌が完成する。
【0045】
ICチップ34及び基板35からなる非接触型ICタグは保護部材40により成形時の熱と圧力から保護されるため、図5で(4)に示したようなICチップ及び又は基板が、変形及び/又は剪断されることによる破損が回避される。
【0046】
これまでに図6〜図8に示した実施例及び図5に示した先行例は、説明を簡単にするため、内部に牌整列用の磁性体を有しない、いわゆる手打ち牌である。しかし、現在業務用に使用されている麻雀牌の殆どは内部に牌整列用の磁性体を有している。
磁性体を内蔵した麻雀牌の実施例2について、図9を用いて説明する。
【0047】
図9において、(a),(c),(e),(g)は保護部材内部を長手方向から、(b),(d),(f),(h)は各々の保護部材内部50,52,54,56を短手方向から、見たものである。
(a)〜(d)に示した麻雀牌は板状の磁性体51,53を、(e)〜(h)に示した麻雀牌は丸棒状の磁性体55,57を、採用したものである。
また、(a),(b),(e),(f)に示した麻雀牌は磁性体51,55を背面部材近くに配置したもの、(c),(d),(g),(h)に示した麻雀牌は磁性体53,57を印字面部材近くに配置したもの、である。
【0048】
磁性体としては通常軟磁性の鉄片が用いられる。そのため、成形時に非接触型ICタグに加えられる熱及び圧力を緩和する。また、その際磁性体として丸棒を使用することにより、成形時に非接触型ICタグに加えられる熱及び圧力の分散が図られる。
【0049】
この保護部材は非接触型ICタグを使用しないが磁性体を内蔵する従来の自動機用麻雀牌に採用した場合に成形時に時として発生する背面部材の変形・割れの防止に有効である。
【0050】
図10に保護部材自体に係る圧力を緩和するための構成を示す。
この図において、(a)は保護部材60及び形成された印字面62を長手方向から、(b)は保護部材60及び形成された印字面62を短手方向から見たものである。
【0051】
この保護部材60の印字面62側は平坦ではなく、屋根状の補強部61となっており、結果として中央部が他の部分よりも厚くなっている。
形成されて得られた印字面部材62の対応する部分は凹部63となる。
このような形状を採ることにより、保護部材60の中央部に集中する応力が分散される。
【0052】
保護部材,背面部材と非接触型ICタグとの他の構成実施例3を図11に示す。
図11に示した実施例3のICチップの格納位置はこれまでに図6〜図10に示した実施例におけるICチップの格納位置となり、図3及び図5に示した先行技術と同様に基板の背面部材側の面に設けられている。
【0053】
この図に示した麻雀牌は、図3及び図5に示した麻雀牌と同様に、露出する背面部材と露出していない箱形の内部部材が一体に成形されたユリア樹脂からなる背面部と、この背面部と組み合わされる同じくユリア樹脂からなる印字面部が一体に成型され、磁性体を内蔵していない、自動機で使用しないものであり、(a)は保護部材,背面部材及び非接触型ICタグを長手方向から、(b)は短手方向から見たものである。
【0054】
この図において、背面部材66は露出する背面部材67と露出していない箱形の内部部材68が一体に成形され、背面部材67の内面には収納されるICチップ34よりも余裕を持った大きさのICチップ収納空間69が形成されている。
【0055】
ICチップ34及び基板35から構成された非接触型ICタグは、箱形の内部部材68の底、いいかえれば背面部材67に形成された収納部69中に配置され、その上に十分な厚みを有する保護部材70が配置されている。
【0056】
図12に、図11に示した実施例3を変形した実施例4を示す。
この実施例が図11に示した実施例と異なる点は、保護部材71が背面部材67と対面する側に非接触型ICタグの基板35を収納するようにした点である。特にこの収納を基板35をスライドさせるように凹部72を形成し、基板35の側部73に形成されぁ係合部74を滑入するように構成することにより、麻雀牌の組み立て成形作業が容易になる。
【0057】
図11及び図12に示した実施例は磁性体を内蔵していない、自動機で使用しないものであるが、保護部材70あるいは71に図9に示したのと同様の構成により磁性体を格納することにより自動機で使用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0058】
このように麻雀牌成形時の熱と圧力から保護部材により非接触型ICタグが保護されるため、非接触型ICタグが破損することなく、使用可能な麻雀牌を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】従来の自動機用麻雀牌の構造例説明図。
【図2】従来の自動機用麻雀牌の製造方法説明図。
【図3】非接触型ICタグを内蔵した麻雀牌の構造例説明図。
【図4】非接触型ICタグを内蔵する麻雀牌を読み取る麻雀卓の構成例説明図。
【図5】非接触型ICタグが破壊されることの説明図。
【図6】本発明実施例1の麻雀牌の構造説明図
【図7】本発明実施例1の麻雀牌の分解説明図。
【図8】本発明実施例1の麻雀牌の製造方法説明図。
【図9】本発明実施例1の麻雀牌に自動機用磁性体を内蔵させる構成説明図。
【図10】本発明実施例2の麻雀牌の構造説明図
【図11】本発明実施例3の麻雀牌の構造説明図
【図12】本発明実施例4の麻雀牌の構造説明図
【符号の説明】
【0060】
1,21,66 背面部
2,22,67 背面部材
3,23,68 内部部材
4,24,62 印字面部
5,6,51,53,55,57 磁性体
11 背面金型
12 コンパウンド
13 印字面金型
14,34 ICチップ
15,35 基板
16 導電パターン
27,69 ICチップ収納空間
28 フランジ
29 上面部
40,50,52,54,56,60,70,71 保護部材
61 補強部
63 凹部
72 凹部
73 側部
74 係合部
80 麻雀卓
81 操作部
82 ホッパー
83 リフト
84 手牌読取部
85 副露牌読み取り部
86 和了牌読取部
87 懸賞牌読取部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
露出する背面部材と露出しない箱形の内部部材が一体に成形された背面部;
前記内部部材に収納される保護部材;
前記背面部,前記保護部材が占有しない空間を占有する印字面部材とを備える、麻雀牌。
【請求項2】
前記保護部材に前記内部部材の上面部に当接するフランジが形成された、請求項1の麻雀牌。
【請求項3】
前記保護部材の前記印字面部材に対向する面に補強部が形成された、請求項1又は請求項2の麻雀牌。
【請求項4】
前記保護部材に磁性体が収納される、請求項1,請求項2又は請求項3の麻雀牌。
【請求項5】
前記内部部材と前記保護部材の間に、導電パターンアンテナが形成された基板にICチップが取り付けられた非接触型ICタグが収納された、請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4の麻雀牌。
【請求項6】
前記内部部材の前記非接触型ICタグと対向する面に前記ICチップが収納される空間が設けられた、請求項5の麻雀牌。
【請求項7】
前記保護部材の前記非接触型ICタグと対向する面に前記ICチップが収納される空間が設けられた、請求項5の麻雀牌。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−289763(P2008−289763A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−139985(P2007−139985)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【出願人】(591073603)株式会社ジョイス (5)
【出願人】(391016093)エル・エス・アイ ジャパン株式会社 (21)