2型糖尿病の予防に対して一貫した改善をもたらすタンパク質バイオマーカーおよび脂質代謝物バイオマーカー
本発明は、タンパク質および脂質代謝物バイオマーカーを含めた糖尿病に関連するバイオマーカー、個体が糖尿病を発生するリスクを決定するためにバイオマーカーを使用する方法、ならびに糖尿病および他の前糖尿病性状態を発生するリスクがある人を同定するために集団をスクリーニングする方法に関する。一実施形態では、本方法の取得するステップは、少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーを測定することを含む。さらに、これらの方法は、バイオマーカーの測定の前に、個体から少なくとも1つの生物学的試料を得るステップをさらに含み得る。別の実施形態では、バイオマーカー測定データを取得するステップは、少なくとも1つのバイオマーカーのレベルの測定値の代表的なデータを既存の記録から取得することを含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
糖尿病性状態を発生するリスクを評価する方法であって、
(a)個体のバイオマーカー測定データを取得するステップであって、前記バイオマーカー測定データが、前記個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値の代表的なものであり、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含む、ステップと、
(b)モデルからの出力に基づいて前記個体が糖尿病性状態を発生するリスクを評価するステップであって、前記モデルが、前記バイオマーカー測定データの入力に基づいて実行されるステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記取得するステップが、前記少なくとも1つの生物学的試料中の前記バイオマーカーを測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記バイオマーカーの前記測定の前に、前記個体から少なくとも1つの生物学的試料を得るステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
バイオマーカー測定データを取得するステップが、少なくとも1つのバイオマーカーのレベルの測定値の代表的なデータを既存の記録から取得することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記評価ステップに、前記個体からの前記バイオマーカー測定データを、集団からの同じバイオマーカーのバイオマーカー測定データと比較し、前記比較から、前記個体が糖尿病性状態を発生するリスクを評価することが含まれる、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
(b)からの前記リスク評価をビジュアルディスプレイに表示させることをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記リスク評価を紙に印刷または電子記憶媒体に記憶することをさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記個体または医療従事者に前記リスク評価を通知することをさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
年齢、体型指数(BMI)、拡張期血圧(DBP)、家族歴(FHX)、過去の妊娠性糖尿病(GDM)、身長(HT)、ヒップ周囲(Hip)、人種、性別、収縮期血圧(SBP)、ウエスト周囲(Waist)、および体重(WT)からなる群から選択される少なくとも1つの臨床パラメータに関する前記個体の臨床的測定データを取得するステップをさらに含み、
前記モデルが、前記バイオマーカー測定データおよび前記臨床的測定データの入力に基づいて実行される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
糖尿病性状態を発生するリスクを評価する方法であって、
(a)個体から単離した少なくとも1つの生物学的試料からバイオマーカーの測定値を取得するステップであって、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含むステップと、
(b)モデルの出力から糖尿病性状態を発生するリスクを計算するステップであって、前記モデルへの入力が前記バイオマーカーの測定値を含み、前記モデルが、個体の集団の縦断的研究からのデータを当てはめることによって作成され、前記当てはめたデータが、前記選択された個体の集団における前記バイオマーカーのレベルおよび糖尿病への転換を含むステップと
を含む方法。
【請求項11】
前記取得するステップが、前記少なくとも1つの生物学的試料中の前記バイオマーカーを測定することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
(b)からの前記計算されたリスクをビジュアルディスプレイに表示させることをさらに含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記計算されたリスクを紙に印刷または電子記憶媒体に記憶することをさらに含む、請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記個体または医療従事者に前記リスク評価を通知することをさらに含む、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
年齢、体型指数(BMI)、拡張期血圧(DBP)、家族歴(FHX)、過去の妊娠性糖尿病(GDM)、身長(HT)、ヒップ周囲(Hip)、人種、性別、収縮期血圧(SBP)、ウエスト周囲(Waist)、および体重(WT)からなる群から選択される少なくとも1つの臨床パラメータに関する前記個体の少なくとも1つの臨床的測定値を取得するステップをさらに含み、
前記モデルへの前記入力が前記少なくとも1つの臨床的測定値をさらに含む、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記個体が糖尿病、前糖尿病、または前糖尿病性状態に罹患していると以前に診断されていない、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記個体が前糖尿病性状態に罹患しており、前記方法が、前記個体が糖尿病を発生するリスクを評価または計算する、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記個体が妊娠している、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記糖尿病性状態が、2型糖尿病、前糖尿病、代謝症候群、耐糖能異常、および空腹時高血糖からなる群から選択される、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの生物学的試料が全血、血清、または血漿を含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記バイオマーカー測定値のうちの少なくとも1つが、免疫アッセイおよび酵素活性アッセイからなる群から選択される方法によって得られる、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記バイオマーカーを使用する前記方法の、前記糖尿病性状態の発生の予測における診断精度の度合を反映するROC曲線下面積が、少なくとも0.75、0.76、0.77、0.78、0.79、0.80、0.81、0.82、0.83、0.84、または0.85である、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記バイオマーカーを使用する前記方法の、前記糖尿病性状態の発生の予測における診断精度の度合を反映するROC曲線下面積が、前記バイオマーカーが前記グルコースおよび前記タンパク質バイオマーカーからなるが、前記脂質代謝物からはならない対応する方法よりも、少なくとも0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、または0.15高い、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
(i)グルコース、
(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび
(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物
であるバイオマーカーの群を測定するための試薬を含むキット。
【請求項25】
前記試薬のうちの少なくとも1つが検出可能な標識を含む、請求項24に記載のキット。
【請求項26】
前記タンパク質バイオマーカーおよび脂質代謝物の前記試薬が固体支持体に付着している、請求項24に記載のキット。
【請求項27】
糖尿病性状態を発生するリスクを評価するためのコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読取可能媒体であって、
少なくとも(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物の測定値を表すバイオマーカー測定データを記憶するために、コンピュータ読取可能媒体に記憶され、プロセッサによって実行されるように適合されたルーチンと、
前記バイオマーカー測定データを分析して糖尿病性状態を発生するリスクを評価するために、前記コンピュータ読取可能媒体に記憶され、プロセッサによって実行されるように適合されたルーチンと
を含むコンピュータ読取可能媒体。
【請求項28】
糖尿病性状態を発生するリスクを評価するための医療診断試験システムであって、
個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値の代表的なバイオマーカー測定データを収集するように適合されたデータ収集ツールであって、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含むデータ収集ツールと、
糖尿病性状態を発生するリスクと前記バイオマーカーの測定値との間の相関の表示が生じるように適合された統計的分析エンジンを含む分析ツールであって、前記相関の前記表示が、実行されて結果を生じるように適合されている分析ツールと、
前記結果を分析して、糖尿病性状態を発生する前記個体のリスクを決定し、前記結果を指標値として表すように適合された指標計算ツールと
を含む医療診断試験システム。
【請求項29】
前記分析ツールが第1の統計的分析エンジンを含む第1の分析ツールを含み、前記システムが、前記相関を表すことができる複数の表示から、糖尿病性状態を発生する前記リスクと前記バイオマーカーの測定値との間の前記相関の前記表示を選択するように適合された第2の統計的分析エンジンを含む第2の分析ツールをさらに含む、請求項28に記載の医療診断試験システム。
【請求項30】
前記指標値を含む報告書を作成するように適合された報告ツールをさらに含む、請求項28または29に記載のシステム。
【請求項31】
糖尿病性状態を発生するリスクを評価するためのモデルを開発する方法であって、
バイオマーカー測定データを取得するステップであって、前記バイオマーカー測定データが、集団からのバイオマーカーの測定値の代表的なものであり、前記集団のエンドポイントが含まれ、測定データを取得するための前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含むステップと、
前記集団の少なくともサブセットの前記バイオマーカー測定データをモデル内に入力するステップと、
前記入力されたバイオマーカー測定データを使用して前記モデルをエンドポイントについて訓練して、糖尿病性状態を発生するリスクと個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値との間の相関の表示を導くステップと
を含む方法。
【請求項32】
個体において糖尿病性状態の現状を評価する方法であって、
バイオマーカー測定データを取得するステップであって、前記バイオマーカー測定データが、前記個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値の代表的なものであり、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含むステップと、
モデルからの出力に基づいて前記個体において糖尿病性状態の現状を評価するステップであって、前記モデルが、前記バイオマーカー測定データの入力に基づいて実行されるステップと
を含む方法。
【請求項33】
個体において糖尿病性疾患の代替エンドポイントを評価する方法であって、
バイオマーカー測定データを取得するステップであって、前記バイオマーカー測定データが、前記個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値の代表的なものであり、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含むステップと、
モデルからの出力に基づいて前記個体において糖尿病性疾患の代替エンドポイントを評価するステップであって、前記モデルが、前記バイオマーカー測定データの入力に基づいて実行されるステップと
を含む方法。
【請求項34】
前記バイオマーカーが、表1からの少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、または少なくとも10個のタンパク質バイオマーカーを含む、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項35】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーが、アディポネクチン、C反応性タンパク質(CRP)、HbA1c、IGFBP1、IGFBP2、インスリン、IL2RA、フェリチン、およびLEPからなる群から選択される、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項36】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーが、アディポネクチン、C反応性タンパク質(CRP)、IL2RA、フェリチン、インスリン、およびHbA1cからなる群から選択される、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項37】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーに、インスリンおよびHbA1cから選択される少なくとも1つの血糖指数マーカーが含まれる、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項38】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーが、アディポネクチン、インスリン、およびC反応性タンパク質を含む、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項39】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーが、アディポネクチン、CRPおよびHbA1cを含む、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項40】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーが、図8〜26の任意の1つの組合せから選択される、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項41】
前記少なくとも3個のタンパク質マーカーおよび少なくとも1つの脂質代謝物が、図27〜35の任意の1つの組合せから選択される、請求項1から40のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項42】
前記バイオマーカーが、表2からの少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、または少なくとも10個の脂質代謝物を含む、請求項1から41のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、または任意のシステム。
【請求項43】
前記少なくとも1つの脂質代謝物が少なくとも1つのコレステロールエステルを含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項44】
前記少なくとも1つの脂質代謝物が、AC6:0、AC8:0、AC10:0、CE16:0、CE16:1n7、CE18:0、CE18:3n6、CE18:1n9、CE18:2n6、CE20:3n6、CE20:4n3、TGTL、DG16:0、DG18:0、DG18:1n9、DG18:2n6、DG18:3n3、DGTL、FA16:0、FA16:1n7、FA18:1n9、FA18:2n6、FA24:0、LY16:1n7、LY18:1n7、LY18:1n9、LY18:2n6、PC16:1n7、PC18:2n6、PC18:3n6、PC18:1n7、PC20:3n9、PC22:4n6、PC22:5n3、PCdm18:0、PCdm18:1n9、PCdm16:0、PC20:3n6、PC20:4n3、PEdm18:1n9、PE16:1n7、PE18:2n6、PE20:2n6、PE22:0、PE24:1n9 PEdm18:0、TG16:0、TG16:1n7、TG18:0、TG18:1n7、TG18:1n9、TG18:2n6およびTG18:3n3からなる群から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項45】
前記少なくとも1つの脂質代謝物が、CE16:1n7、CE20:3n6、CE18:2n6、CE16:0、CE18:1n9、LY18:2n6、LY18:1n7およびLY18:1n9からなる群から選択される、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項46】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がCE16:1n7を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項47】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がCE20:3n6を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項48】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がCE18:2n6を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項49】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がCE16:0を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項50】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がCE18:1n9を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項51】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がLY18:2n6を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項52】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がLY18:1n7またはLY18:1n9を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項53】
個体の糖尿病リスクスコアを表すリスクスコアのデータを取得するステップであって、前記糖尿病リスクスコアは、糖尿病性状態を発生するリスクを計算するための請求項2に記載の方法に従って計算するステップと、
糖尿病の発症を遅延させるまたは予防するための治療レジメンの処方箋を表す処方箋処置データを、前記糖尿病リスクスコアによって糖尿病のリスクが上昇しているとして同定された個体に対して作成するステップと
を含む、糖尿病を予防する方法。
【請求項54】
請求項1から23および34から52のいずれか一項に記載の方法に従って、少なくとも1の被験体の、糖尿病性状態を発生するリスクを評価または計算するステップと、
糖尿病性状態のリスクが上昇していると同定された被験体を、糖尿病の発症を遅延させるまたは予防するための治療レジメンで処置するステップと
を含む、糖尿病を予防する方法。
【請求項55】
前記治療レジメンが、INS、INS類似体、血糖降下剤、抗炎症剤、脂質低下剤、カルシウムチャネル遮断剤、ベータ−アドレナリン作動性受容体遮断剤、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤、COX−2阻害剤のプロドラッグ、アンジオテンシンIIアンタゴニスト、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、レニン阻害剤、リパーゼ阻害剤、アミリン類似体、ナトリウム−グルコース共輸送体2阻害剤、二重脂肪トリグリセリドリパーゼおよびPI3キナーゼ活性化因子、神経ペプチドY受容体のアンタゴニスト、ヒトホルモン類似体、カンナビノイド受容体アンタゴニスト、三重モノアミンオキシダーゼ再取り込み阻害剤、ノルエピネフリンおよびドーパミン再取り込みの阻害剤、11ベータ−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型(11b−HSD1)の阻害剤、コルチゾール合成の阻害剤、糖新生の阻害剤、グルコキナーゼ活性化因子、タンパク質チロシンホスファターゼ−1Bのアンチセンス阻害剤、島新生治療、およびベータヒスチンからなる群から選択される少なくとも1つの治療剤を含む、請求項53または54に記載の方法。
【請求項56】
処置領域が、アカルボース、メトホルミン、トログリタゾン、およびロシグリタソンからなる群から選択される少なくとも1つの治療剤を含む、請求項53または54に記載の方法。
【請求項57】
請求項10から23のいずれか一項に記載の方法に従って、前記集団内に含まれる個体について糖尿病性状態の発生を計算するステップと、
糖尿病性状態を発生する前記リスクを含む要因に基づいて、前記集団内の個体を前記集団中の残りの個体に対して順位付ける、または前記集団を少なくとも2つの群に分けるステップと
を含む、個体の集団を順位付けるまたは群分けする方法。
【請求項58】
個体の健康保険の有資格を決定するため、
個体の健康保険の保険料を決定するため、
医療保険制度、健康維持機構、または好ましい提供組織における個体の会員保険料を決定するため、および
医療保険制度、健康維持機構、または好ましい提供組織において医療従事者を個体に割り当てるため
の目的のうちの1つまたは複数のために、前記個体集団の前記順位付けまたは群分けを表す順位付けデータを使用することをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
個体または個体群に治療介入または生活習慣の介入を推奨するため、
個体または個体群の医療を管理するため、
個体または個体群の健康を監視するため、および
個体または個体群のための医療処置、治療介入、または生活習慣の介入を監視するため
からなる群から選択される1つまたは複数の目的のために、前記個体集団の前記順位付けまたは群分けを表す順位付けデータを使用することをさらに含む、請求項57または58に記載の方法。
【請求項60】
個体において糖尿病性状態の現状を評価する方法であって、
バイオマーカー測定データを取得するステップであって、前記バイオマーカー測定データが、前記個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値の代表的なものであるステップと、
モデルからの出力に基づいて前記個体において糖尿病性状態の現状を評価するステップであって、前記モデルが、前記バイオマーカー測定データの入力に基づいて実行されるステップと
を含み、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含む、方法。
【請求項1】
糖尿病性状態を発生するリスクを評価する方法であって、
(a)個体のバイオマーカー測定データを取得するステップであって、前記バイオマーカー測定データが、前記個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値の代表的なものであり、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含む、ステップと、
(b)モデルからの出力に基づいて前記個体が糖尿病性状態を発生するリスクを評価するステップであって、前記モデルが、前記バイオマーカー測定データの入力に基づいて実行されるステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記取得するステップが、前記少なくとも1つの生物学的試料中の前記バイオマーカーを測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記バイオマーカーの前記測定の前に、前記個体から少なくとも1つの生物学的試料を得るステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
バイオマーカー測定データを取得するステップが、少なくとも1つのバイオマーカーのレベルの測定値の代表的なデータを既存の記録から取得することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記評価ステップに、前記個体からの前記バイオマーカー測定データを、集団からの同じバイオマーカーのバイオマーカー測定データと比較し、前記比較から、前記個体が糖尿病性状態を発生するリスクを評価することが含まれる、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
(b)からの前記リスク評価をビジュアルディスプレイに表示させることをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記リスク評価を紙に印刷または電子記憶媒体に記憶することをさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記個体または医療従事者に前記リスク評価を通知することをさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
年齢、体型指数(BMI)、拡張期血圧(DBP)、家族歴(FHX)、過去の妊娠性糖尿病(GDM)、身長(HT)、ヒップ周囲(Hip)、人種、性別、収縮期血圧(SBP)、ウエスト周囲(Waist)、および体重(WT)からなる群から選択される少なくとも1つの臨床パラメータに関する前記個体の臨床的測定データを取得するステップをさらに含み、
前記モデルが、前記バイオマーカー測定データおよび前記臨床的測定データの入力に基づいて実行される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
糖尿病性状態を発生するリスクを評価する方法であって、
(a)個体から単離した少なくとも1つの生物学的試料からバイオマーカーの測定値を取得するステップであって、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含むステップと、
(b)モデルの出力から糖尿病性状態を発生するリスクを計算するステップであって、前記モデルへの入力が前記バイオマーカーの測定値を含み、前記モデルが、個体の集団の縦断的研究からのデータを当てはめることによって作成され、前記当てはめたデータが、前記選択された個体の集団における前記バイオマーカーのレベルおよび糖尿病への転換を含むステップと
を含む方法。
【請求項11】
前記取得するステップが、前記少なくとも1つの生物学的試料中の前記バイオマーカーを測定することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
(b)からの前記計算されたリスクをビジュアルディスプレイに表示させることをさらに含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記計算されたリスクを紙に印刷または電子記憶媒体に記憶することをさらに含む、請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記個体または医療従事者に前記リスク評価を通知することをさらに含む、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
年齢、体型指数(BMI)、拡張期血圧(DBP)、家族歴(FHX)、過去の妊娠性糖尿病(GDM)、身長(HT)、ヒップ周囲(Hip)、人種、性別、収縮期血圧(SBP)、ウエスト周囲(Waist)、および体重(WT)からなる群から選択される少なくとも1つの臨床パラメータに関する前記個体の少なくとも1つの臨床的測定値を取得するステップをさらに含み、
前記モデルへの前記入力が前記少なくとも1つの臨床的測定値をさらに含む、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記個体が糖尿病、前糖尿病、または前糖尿病性状態に罹患していると以前に診断されていない、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記個体が前糖尿病性状態に罹患しており、前記方法が、前記個体が糖尿病を発生するリスクを評価または計算する、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記個体が妊娠している、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記糖尿病性状態が、2型糖尿病、前糖尿病、代謝症候群、耐糖能異常、および空腹時高血糖からなる群から選択される、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの生物学的試料が全血、血清、または血漿を含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記バイオマーカー測定値のうちの少なくとも1つが、免疫アッセイおよび酵素活性アッセイからなる群から選択される方法によって得られる、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記バイオマーカーを使用する前記方法の、前記糖尿病性状態の発生の予測における診断精度の度合を反映するROC曲線下面積が、少なくとも0.75、0.76、0.77、0.78、0.79、0.80、0.81、0.82、0.83、0.84、または0.85である、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記バイオマーカーを使用する前記方法の、前記糖尿病性状態の発生の予測における診断精度の度合を反映するROC曲線下面積が、前記バイオマーカーが前記グルコースおよび前記タンパク質バイオマーカーからなるが、前記脂質代謝物からはならない対応する方法よりも、少なくとも0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、または0.15高い、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
(i)グルコース、
(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび
(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物
であるバイオマーカーの群を測定するための試薬を含むキット。
【請求項25】
前記試薬のうちの少なくとも1つが検出可能な標識を含む、請求項24に記載のキット。
【請求項26】
前記タンパク質バイオマーカーおよび脂質代謝物の前記試薬が固体支持体に付着している、請求項24に記載のキット。
【請求項27】
糖尿病性状態を発生するリスクを評価するためのコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読取可能媒体であって、
少なくとも(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物の測定値を表すバイオマーカー測定データを記憶するために、コンピュータ読取可能媒体に記憶され、プロセッサによって実行されるように適合されたルーチンと、
前記バイオマーカー測定データを分析して糖尿病性状態を発生するリスクを評価するために、前記コンピュータ読取可能媒体に記憶され、プロセッサによって実行されるように適合されたルーチンと
を含むコンピュータ読取可能媒体。
【請求項28】
糖尿病性状態を発生するリスクを評価するための医療診断試験システムであって、
個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値の代表的なバイオマーカー測定データを収集するように適合されたデータ収集ツールであって、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含むデータ収集ツールと、
糖尿病性状態を発生するリスクと前記バイオマーカーの測定値との間の相関の表示が生じるように適合された統計的分析エンジンを含む分析ツールであって、前記相関の前記表示が、実行されて結果を生じるように適合されている分析ツールと、
前記結果を分析して、糖尿病性状態を発生する前記個体のリスクを決定し、前記結果を指標値として表すように適合された指標計算ツールと
を含む医療診断試験システム。
【請求項29】
前記分析ツールが第1の統計的分析エンジンを含む第1の分析ツールを含み、前記システムが、前記相関を表すことができる複数の表示から、糖尿病性状態を発生する前記リスクと前記バイオマーカーの測定値との間の前記相関の前記表示を選択するように適合された第2の統計的分析エンジンを含む第2の分析ツールをさらに含む、請求項28に記載の医療診断試験システム。
【請求項30】
前記指標値を含む報告書を作成するように適合された報告ツールをさらに含む、請求項28または29に記載のシステム。
【請求項31】
糖尿病性状態を発生するリスクを評価するためのモデルを開発する方法であって、
バイオマーカー測定データを取得するステップであって、前記バイオマーカー測定データが、集団からのバイオマーカーの測定値の代表的なものであり、前記集団のエンドポイントが含まれ、測定データを取得するための前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含むステップと、
前記集団の少なくともサブセットの前記バイオマーカー測定データをモデル内に入力するステップと、
前記入力されたバイオマーカー測定データを使用して前記モデルをエンドポイントについて訓練して、糖尿病性状態を発生するリスクと個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値との間の相関の表示を導くステップと
を含む方法。
【請求項32】
個体において糖尿病性状態の現状を評価する方法であって、
バイオマーカー測定データを取得するステップであって、前記バイオマーカー測定データが、前記個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値の代表的なものであり、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含むステップと、
モデルからの出力に基づいて前記個体において糖尿病性状態の現状を評価するステップであって、前記モデルが、前記バイオマーカー測定データの入力に基づいて実行されるステップと
を含む方法。
【請求項33】
個体において糖尿病性疾患の代替エンドポイントを評価する方法であって、
バイオマーカー測定データを取得するステップであって、前記バイオマーカー測定データが、前記個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値の代表的なものであり、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含むステップと、
モデルからの出力に基づいて前記個体において糖尿病性疾患の代替エンドポイントを評価するステップであって、前記モデルが、前記バイオマーカー測定データの入力に基づいて実行されるステップと
を含む方法。
【請求項34】
前記バイオマーカーが、表1からの少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、または少なくとも10個のタンパク質バイオマーカーを含む、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項35】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーが、アディポネクチン、C反応性タンパク質(CRP)、HbA1c、IGFBP1、IGFBP2、インスリン、IL2RA、フェリチン、およびLEPからなる群から選択される、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項36】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーが、アディポネクチン、C反応性タンパク質(CRP)、IL2RA、フェリチン、インスリン、およびHbA1cからなる群から選択される、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項37】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーに、インスリンおよびHbA1cから選択される少なくとも1つの血糖指数マーカーが含まれる、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項38】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーが、アディポネクチン、インスリン、およびC反応性タンパク質を含む、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項39】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーが、アディポネクチン、CRPおよびHbA1cを含む、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項40】
前記少なくとも3個のタンパク質バイオマーカーが、図8〜26の任意の1つの組合せから選択される、請求項1から33のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項41】
前記少なくとも3個のタンパク質マーカーおよび少なくとも1つの脂質代謝物が、図27〜35の任意の1つの組合せから選択される、請求項1から40のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項42】
前記バイオマーカーが、表2からの少なくとも2個、少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、または少なくとも10個の脂質代謝物を含む、請求項1から41のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、または任意のシステム。
【請求項43】
前記少なくとも1つの脂質代謝物が少なくとも1つのコレステロールエステルを含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項44】
前記少なくとも1つの脂質代謝物が、AC6:0、AC8:0、AC10:0、CE16:0、CE16:1n7、CE18:0、CE18:3n6、CE18:1n9、CE18:2n6、CE20:3n6、CE20:4n3、TGTL、DG16:0、DG18:0、DG18:1n9、DG18:2n6、DG18:3n3、DGTL、FA16:0、FA16:1n7、FA18:1n9、FA18:2n6、FA24:0、LY16:1n7、LY18:1n7、LY18:1n9、LY18:2n6、PC16:1n7、PC18:2n6、PC18:3n6、PC18:1n7、PC20:3n9、PC22:4n6、PC22:5n3、PCdm18:0、PCdm18:1n9、PCdm16:0、PC20:3n6、PC20:4n3、PEdm18:1n9、PE16:1n7、PE18:2n6、PE20:2n6、PE22:0、PE24:1n9 PEdm18:0、TG16:0、TG16:1n7、TG18:0、TG18:1n7、TG18:1n9、TG18:2n6およびTG18:3n3からなる群から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項45】
前記少なくとも1つの脂質代謝物が、CE16:1n7、CE20:3n6、CE18:2n6、CE16:0、CE18:1n9、LY18:2n6、LY18:1n7およびLY18:1n9からなる群から選択される、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項46】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がCE16:1n7を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項47】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がCE20:3n6を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項48】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がCE18:2n6を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項49】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がCE16:0を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項50】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がCE18:1n9を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項51】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がLY18:2n6を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項52】
前記少なくとも1つの脂質代謝物がLY18:1n7またはLY18:1n9を含む、請求項1から42のいずれか一項に記載の方法、キット、コンピュータ読取可能媒体、またはシステム。
【請求項53】
個体の糖尿病リスクスコアを表すリスクスコアのデータを取得するステップであって、前記糖尿病リスクスコアは、糖尿病性状態を発生するリスクを計算するための請求項2に記載の方法に従って計算するステップと、
糖尿病の発症を遅延させるまたは予防するための治療レジメンの処方箋を表す処方箋処置データを、前記糖尿病リスクスコアによって糖尿病のリスクが上昇しているとして同定された個体に対して作成するステップと
を含む、糖尿病を予防する方法。
【請求項54】
請求項1から23および34から52のいずれか一項に記載の方法に従って、少なくとも1の被験体の、糖尿病性状態を発生するリスクを評価または計算するステップと、
糖尿病性状態のリスクが上昇していると同定された被験体を、糖尿病の発症を遅延させるまたは予防するための治療レジメンで処置するステップと
を含む、糖尿病を予防する方法。
【請求項55】
前記治療レジメンが、INS、INS類似体、血糖降下剤、抗炎症剤、脂質低下剤、カルシウムチャネル遮断剤、ベータ−アドレナリン作動性受容体遮断剤、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤、COX−2阻害剤のプロドラッグ、アンジオテンシンIIアンタゴニスト、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、レニン阻害剤、リパーゼ阻害剤、アミリン類似体、ナトリウム−グルコース共輸送体2阻害剤、二重脂肪トリグリセリドリパーゼおよびPI3キナーゼ活性化因子、神経ペプチドY受容体のアンタゴニスト、ヒトホルモン類似体、カンナビノイド受容体アンタゴニスト、三重モノアミンオキシダーゼ再取り込み阻害剤、ノルエピネフリンおよびドーパミン再取り込みの阻害剤、11ベータ−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型(11b−HSD1)の阻害剤、コルチゾール合成の阻害剤、糖新生の阻害剤、グルコキナーゼ活性化因子、タンパク質チロシンホスファターゼ−1Bのアンチセンス阻害剤、島新生治療、およびベータヒスチンからなる群から選択される少なくとも1つの治療剤を含む、請求項53または54に記載の方法。
【請求項56】
処置領域が、アカルボース、メトホルミン、トログリタゾン、およびロシグリタソンからなる群から選択される少なくとも1つの治療剤を含む、請求項53または54に記載の方法。
【請求項57】
請求項10から23のいずれか一項に記載の方法に従って、前記集団内に含まれる個体について糖尿病性状態の発生を計算するステップと、
糖尿病性状態を発生する前記リスクを含む要因に基づいて、前記集団内の個体を前記集団中の残りの個体に対して順位付ける、または前記集団を少なくとも2つの群に分けるステップと
を含む、個体の集団を順位付けるまたは群分けする方法。
【請求項58】
個体の健康保険の有資格を決定するため、
個体の健康保険の保険料を決定するため、
医療保険制度、健康維持機構、または好ましい提供組織における個体の会員保険料を決定するため、および
医療保険制度、健康維持機構、または好ましい提供組織において医療従事者を個体に割り当てるため
の目的のうちの1つまたは複数のために、前記個体集団の前記順位付けまたは群分けを表す順位付けデータを使用することをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
個体または個体群に治療介入または生活習慣の介入を推奨するため、
個体または個体群の医療を管理するため、
個体または個体群の健康を監視するため、および
個体または個体群のための医療処置、治療介入、または生活習慣の介入を監視するため
からなる群から選択される1つまたは複数の目的のために、前記個体集団の前記順位付けまたは群分けを表す順位付けデータを使用することをさらに含む、請求項57または58に記載の方法。
【請求項60】
個体において糖尿病性状態の現状を評価する方法であって、
バイオマーカー測定データを取得するステップであって、前記バイオマーカー測定データが、前記個体からの少なくとも1つの生物学的試料中のバイオマーカーの測定値の代表的なものであるステップと、
モデルからの出力に基づいて前記個体において糖尿病性状態の現状を評価するステップであって、前記モデルが、前記バイオマーカー測定データの入力に基づいて実行されるステップと
を含み、前記バイオマーカーが、(i)グルコース、(ii)表1中のタンパク質バイオマーカーから選択される少なくとも3つのタンパク質バイオマーカーおよび(iii)表2中の脂質代謝物から選択される少なくとも1つの脂質代謝物を含む、方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9−1】
【図9−2】
【図10A】
【図10B】
【図10C−1】
【図10C−2】
【図10D−1】
【図10D−2】
【図10D−3】
【図10D−4】
【図10E−1】
【図10E−2】
【図10E−3】
【図10E−4】
【図10E−5】
【図10F−1】
【図10F−2】
【図10F−3】
【図10G】
【図10H】
【図10I】
【図11A】
【図11B−1】
【図11B−2】
【図11B−3】
【図11B−4】
【図11B−5】
【図11B−6】
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【図11C−1】
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【図11D−1】
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【図25−1】
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【図28】
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【図30】
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【図2】
【図3】
【図4】
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【図6】
【図7】
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【図9−1】
【図9−2】
【図10A】
【図10B】
【図10C−1】
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【図10E−1】
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【図11B−1】
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【図11C−1】
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【図11D−1】
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【図20−1】
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【図24−1】
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【図25−1】
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【図25−3】
【図25−4】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【公表番号】特表2013−509588(P2013−509588A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537024(P2012−537024)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/054398
【国際公開番号】WO2011/059721
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(506053674)テシス バイオサイエンス, インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/054398
【国際公開番号】WO2011/059721
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(506053674)テシス バイオサイエンス, インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】
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