24時間風呂
【課題】24時間いつでも入浴でき、入浴中に微弱電流を通電できるようにし、入浴者の細胞の生体電位を刺激して、細胞内の活動電位を高め、活性化することにより、循環障害に基づくむくみ等の鎮静化や鎮痛、老化による細胞の活性化に起因した各種機能の低下の抑制および再生に対して、効果的なマイクロアンペア治療が可能な24時間風呂を提供する。
【解決手段】浴槽3と、浴湯を循環させる循環ポンプ4が介装された循環パイプ5、循環パイプに介装された浴槽内の浴湯を常に入浴適温に保持する加熱装置6とからなる24時間風呂本体7と、24時間風呂本体に設けられた商用電源から直流の微弱電流を供給する微弱電流供給装置9と、微弱電流供給装置の−極あるいは+極の一方の電極体10を、24時間風呂本体を流れる浴湯に接触する部位あるいは浴槽内に設け、他方の電極体12を前記浴槽の上縁部2aに設けられた取っ手11に取付けた構成とする。
【解決手段】浴槽3と、浴湯を循環させる循環ポンプ4が介装された循環パイプ5、循環パイプに介装された浴槽内の浴湯を常に入浴適温に保持する加熱装置6とからなる24時間風呂本体7と、24時間風呂本体に設けられた商用電源から直流の微弱電流を供給する微弱電流供給装置9と、微弱電流供給装置の−極あるいは+極の一方の電極体10を、24時間風呂本体を流れる浴湯に接触する部位あるいは浴槽内に設け、他方の電極体12を前記浴槽の上縁部2aに設けられた取っ手11に取付けた構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は浴槽の浴湯を循環パイプで循環させながら、常に入浴適温に保持することができる24時間風呂に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、24時間いつでも最適に入浴できる24時間風呂は浴湯を循環ポンプ、加熱装置、殺菌処理装置を介した循環パイプで循環させながら、常に入浴適温に保持するように構成されている。
【0003】
このため、水の使用量は大幅に軽減することができるが、循環ポンプが常に駆動した状態となるとともに、加熱装置の作動頻度も高く、エネルギーの使用量が多くかかり、維持コストが高く、経済的でないという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−19637
【特許文献2】特開平11−216477
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、24時間いつでも最適に入浴できるのはもちろん、入浴中に微弱電流を通電できるようにして、入浴者の細胞における生体電位を刺激して、細胞内の活動電位を高め、活性化することにより、循環障害に基づくむくみ等の鎮静化や鎮痛、さらには老化による細胞の活性化に起因した各種機能の低下の抑制および再生に対して、極めて効果的なマイクロアンペア治療が可能な24時間風呂を提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
【0007】
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は浴槽と、この浴槽内の浴湯を循環させる循環ポンプが介装された循環パイプ、この循環パイプに介装された前記浴槽内の浴湯を常に入浴適温に保持する加熱装置とからなる24時間風呂本体と、この24時間風呂本体に設けられた商用電源から直流の微弱電流を供給する微弱電流供給装置と、この微弱電流供給装置の−極あるいは+極を、前記24時間風呂本体を流れる浴湯に接触する部位あるいは浴槽内に設けた一方の電極体と、前記微弱電流供給装置の+極あるいは−極を前記浴槽の上縁部に設けられた取っ手に取付けた他方の電極体とで24時間風呂を構成している。
【発明の効果】
【0009】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)浴槽と、この浴槽内の浴湯を循環させる循環ポンプが介装された循環パイプ、この循環パイプに介装された浴槽内の浴湯を常に入浴適温に保持する加熱装置とからなる24時間風呂本体と、この24時間風呂本体に設けられた商用電源から直流の微弱電流を供給する微弱電流供給装置と、この微弱電流供給装置の−極あるいは+極を、24時間風呂本体を流れる浴湯に接触する部位あるいは浴槽内に設けた一方の電極体と、微弱電流供給装置の+極あるいは−極を浴槽の上縁部に設けられた取っ手に取付けた他方の電極体とで構成されているので、24時間いつでも最適に入浴することができるとともに、入浴中に選択的に微弱電流を通電させてマイクロアンペア治療を行なうことができる。
したがって、24時間最適に入浴することができるものに比べ、入浴とマイクロアンペア治療で、経済的に使用することができる。
(2)前記(1)により、24時間風呂本体の設置と他方の電極の設置でよく、容易に設置することができる。
(3)請求項2も前記(1)、(2)と同様な効果が得られるとともに、循環ポンプの駆動時の発熱を循環ポンプ加熱装置で浴湯の加熱に利用することができる。
したがって、加熱装置の作動頻度の低減を図り、維持コストの低減を図り、より経済的に使用することができる。
(4)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、より簡単に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明を実施するための第1の形態の概略説明図。
【図2】本発明を実施するための第1の形態の24時間風呂本体の説明図。
【図3】本発明を実施するための第1の形態の循環ポンプの平面図。
【図4】本発明を実施するための第1の形態の循環ポンプの側面図。
【図5】本発明を実施するための第1の形態の入浴状態の説明図。
【図6】入浴しながらマイクロアンペア治療を行なう状態の説明図。
【図7】本発明を実施するための第2の形態の概略説明図。
【図8】本発明を実施するための第2の形態の循環ポンプの説明図。
【図9】図8の9−9線に沿う断面図。
【図10】本発明を実施するための第3の形態の概略説明図。
【図11】図10の11−11線に沿う断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【0012】
図1ないし図6に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は浴槽2内の浴湯3を常に入浴適温に保持することができる本発明の24時間風呂で、この24時間風呂1は前記浴槽2内の浴湯3を循環させる循環ポンプ4が介装された循環パイプ5と、この循環パイプ5に介装された前記浴槽2内の浴湯3を、常に入浴適温に保持する加熱装置6とからなる24時間風呂本体7と、この24時間風呂本体7に設けられた商用電源から直流の微弱電流を供給するON、OFFスイッチ8が設けられた微弱電流供給装置9と、この微弱電流供給装置9の−極あるいは+極を、前記24時間風呂本体7を流れる浴湯3に接触させる一方の電極体10と、前記微弱電流供給装置9の+極あるいは−極を前記浴槽2の上縁部2aに設けられた取っ手11に取付けられた他方の電極12と、前記浴槽2内へ温水あるいは冷水を供給する混合栓13やシャワー装置14が設けられた湯水供給装置15とで構成されている。
【0013】
前記24時間風呂本体7は床面や壁面に設置することができるケース体16と、このケース体16より前記浴槽2内に両端部が挿入される吸引パイプ17、排出パイプ18とからなる循環パイプ5と、前記ケース体16内の循環パイプ5に介装されたフィルタ19、循環ポンプ駆動スイッチ20のON操作で駆動される循環ポンプ4、加熱装置6としてのヒータおよび、前記循環ポンプ4の下流の循環パイプ5を流れる浴湯3の温度を温度センサー21で測定し、一定温度以下の場合にのみ前記加熱装置6としてのヒータを作動させる制御装置22とで構成されている。
【0014】
前記循環ポンプ4は循環ポンプ本体23と、この循環ポンプ本体23の夏場等に40〜50度近くにもなる放熱部24に固定された熱伝導のよい材質で形成された放熱パイプ取付け部材25、25、この放熱パイプ取付け部材25、25に密着状態で固定された熱伝導のよい材質で形成された両端部が前記ケース体16内の循環パイプ5に接続された放熱パイプ26とからなる循環ポンプ加熱装置27とで構成されている。
【0015】
上記構成の24時間風呂1は湯水供給装置15の混合栓13で浴槽2内に入浴適温の浴湯3をはる。
【0016】
しかる後、24時間風呂本体7の循環ポンプ4を、循環ポンプ駆動スイッチ20をONして駆動させ、浴槽2内の浴湯3を循環パイプ5の吸引パイプ17で吸引し、排出パイプ18で浴槽2内へ排出させて循環させる。
【0017】
この循環パイプ5を流れる浴湯3中に含まれているゴミはフィルタ19で除去するとともに、循環ポンプ4を通過する際に循環ポンプ加熱装置27で循環ポンプ4の駆動による発熱で加熱され、制御装置22、加熱装置6としてのヒータを通過して浴槽2内へ戻される。
【0018】
なお、夏場の周囲の温度が高い時には、循環ポンプ4が40〜50度に加熱されるため、循環ポンプ加熱装置27の浴湯3の加熱だけで十分な場合がある。
【0019】
また、周囲の温度が低い場合には、循環ポンプ加熱装置27を通過した浴湯3の温度が低いと、制御装置22によって加熱装置6としてのヒータが作動して、該ヒータで浴湯3を加熱し、浴槽2へ戻す。
【0020】
すなわち、循環パイプ5を流れる浴湯3の温度によって制御装置22が作動して、加熱装置6としてのヒータがON、OFFされ、浴槽2内の浴湯3の温度を常に入浴適温に保つことができる。
【0021】
さらに、入浴時にマクロアンペア治療を行なう場合、図6に示すように入浴者28が浴槽2につかった状態で、ON、OFFスイッチ8をONし、浴槽2の上縁部に設けられた取っ手11をつかむことにより、微弱電流供給装置9の他方の電極体12と接触した状態となり、微弱電流供給装置9の一方の電極体10と接触している浴湯3を介して、入浴者28に微弱電流が流れる状態となる。
【0022】
このため、入浴者28の細胞における生体電位を刺激して、細胞内の活動電位を高め、活性化することにより循環障害に基づくむくみ等の鎮静化や鎮痛、さらには老化による細胞の活性化に起因した各種機能の低下の抑制および再生に対して極めて効果的なマイクロアンペア治療を行なうことができる。
【0023】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図7ないし図11に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0024】
図7ないし図9に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、循環ポンプ本体23の発熱部分のケース体29にウォータジャケットとしての浴湯通過路30を形成して設けた循環ポンプ加熱装置27Aを備えた循環ポンプ4Aを用いた点で、このような循環ポンプ4Aを用いて構成した24時間風呂1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0025】
図10および図11に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、微弱電流供給装置9の一方の電極体10を浴槽2の浴湯3内に位置する内壁面に固定した点で、このように一方の電極体10を浴槽2内に設けた24時間風呂1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0026】
なお、加熱装置としてヒータを用いるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、燃焼ガスを用いた燃料機器を用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は24時間風呂を製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0028】
1、1A、1B:24時間風呂、2:浴槽、
3:浴湯、 4、4A:循環ポンプ、
5:循環パイプ、 6:加熱装置、
7:24時間風呂本体、 8:ON、OFFスイッチ、
9:微弱電流供給装置、 10:一方の電極体、
11:取っ手、 12:他方の電極体、
13:混合栓、 14:シャワー装置、
15:湯水供給装置、 16:ケース体、
17:吸引パイプ、 18:排出パイプ、
19:フィルタ、 20:循環ポンプ駆動スイッチ、
21:温度センサー、 22:制御装置、
23:循環ポンプ本体、 24:放熱部、
25:放熱パイプ取付け部材、26:放熱パイプ、
27、27A:循環ポンプ加熱装置、
28:入浴者、 29:ケース体、
30:浴湯通過路。
【技術分野】
【0001】
本発明は浴槽の浴湯を循環パイプで循環させながら、常に入浴適温に保持することができる24時間風呂に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、24時間いつでも最適に入浴できる24時間風呂は浴湯を循環ポンプ、加熱装置、殺菌処理装置を介した循環パイプで循環させながら、常に入浴適温に保持するように構成されている。
【0003】
このため、水の使用量は大幅に軽減することができるが、循環ポンプが常に駆動した状態となるとともに、加熱装置の作動頻度も高く、エネルギーの使用量が多くかかり、維持コストが高く、経済的でないという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−19637
【特許文献2】特開平11−216477
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、24時間いつでも最適に入浴できるのはもちろん、入浴中に微弱電流を通電できるようにして、入浴者の細胞における生体電位を刺激して、細胞内の活動電位を高め、活性化することにより、循環障害に基づくむくみ等の鎮静化や鎮痛、さらには老化による細胞の活性化に起因した各種機能の低下の抑制および再生に対して、極めて効果的なマイクロアンペア治療が可能な24時間風呂を提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
【0007】
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は浴槽と、この浴槽内の浴湯を循環させる循環ポンプが介装された循環パイプ、この循環パイプに介装された前記浴槽内の浴湯を常に入浴適温に保持する加熱装置とからなる24時間風呂本体と、この24時間風呂本体に設けられた商用電源から直流の微弱電流を供給する微弱電流供給装置と、この微弱電流供給装置の−極あるいは+極を、前記24時間風呂本体を流れる浴湯に接触する部位あるいは浴槽内に設けた一方の電極体と、前記微弱電流供給装置の+極あるいは−極を前記浴槽の上縁部に設けられた取っ手に取付けた他方の電極体とで24時間風呂を構成している。
【発明の効果】
【0009】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)浴槽と、この浴槽内の浴湯を循環させる循環ポンプが介装された循環パイプ、この循環パイプに介装された浴槽内の浴湯を常に入浴適温に保持する加熱装置とからなる24時間風呂本体と、この24時間風呂本体に設けられた商用電源から直流の微弱電流を供給する微弱電流供給装置と、この微弱電流供給装置の−極あるいは+極を、24時間風呂本体を流れる浴湯に接触する部位あるいは浴槽内に設けた一方の電極体と、微弱電流供給装置の+極あるいは−極を浴槽の上縁部に設けられた取っ手に取付けた他方の電極体とで構成されているので、24時間いつでも最適に入浴することができるとともに、入浴中に選択的に微弱電流を通電させてマイクロアンペア治療を行なうことができる。
したがって、24時間最適に入浴することができるものに比べ、入浴とマイクロアンペア治療で、経済的に使用することができる。
(2)前記(1)により、24時間風呂本体の設置と他方の電極の設置でよく、容易に設置することができる。
(3)請求項2も前記(1)、(2)と同様な効果が得られるとともに、循環ポンプの駆動時の発熱を循環ポンプ加熱装置で浴湯の加熱に利用することができる。
したがって、加熱装置の作動頻度の低減を図り、維持コストの低減を図り、より経済的に使用することができる。
(4)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、より簡単に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明を実施するための第1の形態の概略説明図。
【図2】本発明を実施するための第1の形態の24時間風呂本体の説明図。
【図3】本発明を実施するための第1の形態の循環ポンプの平面図。
【図4】本発明を実施するための第1の形態の循環ポンプの側面図。
【図5】本発明を実施するための第1の形態の入浴状態の説明図。
【図6】入浴しながらマイクロアンペア治療を行なう状態の説明図。
【図7】本発明を実施するための第2の形態の概略説明図。
【図8】本発明を実施するための第2の形態の循環ポンプの説明図。
【図9】図8の9−9線に沿う断面図。
【図10】本発明を実施するための第3の形態の概略説明図。
【図11】図10の11−11線に沿う断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【0012】
図1ないし図6に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は浴槽2内の浴湯3を常に入浴適温に保持することができる本発明の24時間風呂で、この24時間風呂1は前記浴槽2内の浴湯3を循環させる循環ポンプ4が介装された循環パイプ5と、この循環パイプ5に介装された前記浴槽2内の浴湯3を、常に入浴適温に保持する加熱装置6とからなる24時間風呂本体7と、この24時間風呂本体7に設けられた商用電源から直流の微弱電流を供給するON、OFFスイッチ8が設けられた微弱電流供給装置9と、この微弱電流供給装置9の−極あるいは+極を、前記24時間風呂本体7を流れる浴湯3に接触させる一方の電極体10と、前記微弱電流供給装置9の+極あるいは−極を前記浴槽2の上縁部2aに設けられた取っ手11に取付けられた他方の電極12と、前記浴槽2内へ温水あるいは冷水を供給する混合栓13やシャワー装置14が設けられた湯水供給装置15とで構成されている。
【0013】
前記24時間風呂本体7は床面や壁面に設置することができるケース体16と、このケース体16より前記浴槽2内に両端部が挿入される吸引パイプ17、排出パイプ18とからなる循環パイプ5と、前記ケース体16内の循環パイプ5に介装されたフィルタ19、循環ポンプ駆動スイッチ20のON操作で駆動される循環ポンプ4、加熱装置6としてのヒータおよび、前記循環ポンプ4の下流の循環パイプ5を流れる浴湯3の温度を温度センサー21で測定し、一定温度以下の場合にのみ前記加熱装置6としてのヒータを作動させる制御装置22とで構成されている。
【0014】
前記循環ポンプ4は循環ポンプ本体23と、この循環ポンプ本体23の夏場等に40〜50度近くにもなる放熱部24に固定された熱伝導のよい材質で形成された放熱パイプ取付け部材25、25、この放熱パイプ取付け部材25、25に密着状態で固定された熱伝導のよい材質で形成された両端部が前記ケース体16内の循環パイプ5に接続された放熱パイプ26とからなる循環ポンプ加熱装置27とで構成されている。
【0015】
上記構成の24時間風呂1は湯水供給装置15の混合栓13で浴槽2内に入浴適温の浴湯3をはる。
【0016】
しかる後、24時間風呂本体7の循環ポンプ4を、循環ポンプ駆動スイッチ20をONして駆動させ、浴槽2内の浴湯3を循環パイプ5の吸引パイプ17で吸引し、排出パイプ18で浴槽2内へ排出させて循環させる。
【0017】
この循環パイプ5を流れる浴湯3中に含まれているゴミはフィルタ19で除去するとともに、循環ポンプ4を通過する際に循環ポンプ加熱装置27で循環ポンプ4の駆動による発熱で加熱され、制御装置22、加熱装置6としてのヒータを通過して浴槽2内へ戻される。
【0018】
なお、夏場の周囲の温度が高い時には、循環ポンプ4が40〜50度に加熱されるため、循環ポンプ加熱装置27の浴湯3の加熱だけで十分な場合がある。
【0019】
また、周囲の温度が低い場合には、循環ポンプ加熱装置27を通過した浴湯3の温度が低いと、制御装置22によって加熱装置6としてのヒータが作動して、該ヒータで浴湯3を加熱し、浴槽2へ戻す。
【0020】
すなわち、循環パイプ5を流れる浴湯3の温度によって制御装置22が作動して、加熱装置6としてのヒータがON、OFFされ、浴槽2内の浴湯3の温度を常に入浴適温に保つことができる。
【0021】
さらに、入浴時にマクロアンペア治療を行なう場合、図6に示すように入浴者28が浴槽2につかった状態で、ON、OFFスイッチ8をONし、浴槽2の上縁部に設けられた取っ手11をつかむことにより、微弱電流供給装置9の他方の電極体12と接触した状態となり、微弱電流供給装置9の一方の電極体10と接触している浴湯3を介して、入浴者28に微弱電流が流れる状態となる。
【0022】
このため、入浴者28の細胞における生体電位を刺激して、細胞内の活動電位を高め、活性化することにより循環障害に基づくむくみ等の鎮静化や鎮痛、さらには老化による細胞の活性化に起因した各種機能の低下の抑制および再生に対して極めて効果的なマイクロアンペア治療を行なうことができる。
【0023】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図7ないし図11に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0024】
図7ないし図9に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、循環ポンプ本体23の発熱部分のケース体29にウォータジャケットとしての浴湯通過路30を形成して設けた循環ポンプ加熱装置27Aを備えた循環ポンプ4Aを用いた点で、このような循環ポンプ4Aを用いて構成した24時間風呂1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0025】
図10および図11に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、微弱電流供給装置9の一方の電極体10を浴槽2の浴湯3内に位置する内壁面に固定した点で、このように一方の電極体10を浴槽2内に設けた24時間風呂1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0026】
なお、加熱装置としてヒータを用いるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、燃焼ガスを用いた燃料機器を用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は24時間風呂を製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0028】
1、1A、1B:24時間風呂、2:浴槽、
3:浴湯、 4、4A:循環ポンプ、
5:循環パイプ、 6:加熱装置、
7:24時間風呂本体、 8:ON、OFFスイッチ、
9:微弱電流供給装置、 10:一方の電極体、
11:取っ手、 12:他方の電極体、
13:混合栓、 14:シャワー装置、
15:湯水供給装置、 16:ケース体、
17:吸引パイプ、 18:排出パイプ、
19:フィルタ、 20:循環ポンプ駆動スイッチ、
21:温度センサー、 22:制御装置、
23:循環ポンプ本体、 24:放熱部、
25:放熱パイプ取付け部材、26:放熱パイプ、
27、27A:循環ポンプ加熱装置、
28:入浴者、 29:ケース体、
30:浴湯通過路。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽と、この浴槽内の浴湯を循環させる循環ポンプが介装された循環パイプ、この循環パイプに介装された前記浴槽内の浴湯を常に入浴適温に保持する加熱装置とからなる24時間風呂本体と、この24時間風呂本体に設けられた商用電源から直流の微弱電流を供給する微弱電流供給装置と、この微弱電流供給装置の−極あるいは+極を、前記24時間風呂本体を流れる浴湯に接触する部位あるいは浴槽内に設けた一方の電極体と、前記微弱電流供給装置の+極あるいは−極を前記浴槽の上縁部に設けられた取っ手に取付けた他方の電極体とからなることを特徴とする24時間風呂。
【請求項2】
24時間風呂本体の循環ポンプは浴槽内の浴湯を循環させるとともに、該循環ポンプの作動で発生する熱で循環される浴湯を加熱する循環ポンプ加熱装置が設けられていることを特徴とする請求項1記載の24時間風呂。
【請求項3】
24時間風呂本体は循環ポンプあるいは循環ポンプ加熱装置が設けられた循環ポンプと加熱装置と、微弱電流供給装置とがケース体内に設置されていることを特徴とする請求項1、2いずれかに記載の24時間風呂。
【請求項1】
浴槽と、この浴槽内の浴湯を循環させる循環ポンプが介装された循環パイプ、この循環パイプに介装された前記浴槽内の浴湯を常に入浴適温に保持する加熱装置とからなる24時間風呂本体と、この24時間風呂本体に設けられた商用電源から直流の微弱電流を供給する微弱電流供給装置と、この微弱電流供給装置の−極あるいは+極を、前記24時間風呂本体を流れる浴湯に接触する部位あるいは浴槽内に設けた一方の電極体と、前記微弱電流供給装置の+極あるいは−極を前記浴槽の上縁部に設けられた取っ手に取付けた他方の電極体とからなることを特徴とする24時間風呂。
【請求項2】
24時間風呂本体の循環ポンプは浴槽内の浴湯を循環させるとともに、該循環ポンプの作動で発生する熱で循環される浴湯を加熱する循環ポンプ加熱装置が設けられていることを特徴とする請求項1記載の24時間風呂。
【請求項3】
24時間風呂本体は循環ポンプあるいは循環ポンプ加熱装置が設けられた循環ポンプと加熱装置と、微弱電流供給装置とがケース体内に設置されていることを特徴とする請求項1、2いずれかに記載の24時間風呂。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−381(P2011−381A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−147692(P2009−147692)
【出願日】平成21年6月22日(2009.6.22)
【出願人】(398049999)株式会社ラビ (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月22日(2009.6.22)
【出願人】(398049999)株式会社ラビ (4)
【Fターム(参考)】
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