説明

3Dディスプレイ焦点距離改良システム

【課題】裸眼3Dディスプレイは、3D映像再生装置より送られた3D映像を、液晶ディスプレイの手前に特殊なフィルターをおくことで、右目と左目に異なった視野の映像を送り立体に見える効果を得ているが、立体に見える為には画面より3mほどの距離が必要(42インチの場合)で、近すぎると映像がぼやけてしまい立体に見えにくくなってしまう。またこの距離は画面が大きくなれば伸びてしまい(70インチの場合約5m)裸眼3Dディスプレイの大きな課題となっている。
【解決手段】 裸眼3Dディスプレイ正面に水の入った水槽を置く事で、レンズ効果がうまれ、通常3m必要(42インチの場合)だった焦点距離を、約1.5mまで短くする事が出来た。また、画面と観賞者の間に、水の入った水槽が入る事により、観賞者は自然に画面との距離が取れ、画面の粗さも解消され、より見やすい画質で観賞する事が出来る様になった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、水槽を通して3Dディスプレイを見る事で、水のレンズ効果により焦点距離を短くする事を目的としたシステムである。
【背景技術】
【0002】
裸眼3Dディスプレイを見る場合、その構造上、立体に見える為の距離があり、通常で画面より3mくらい(42インチの場合)を必要とする。これを解決する為にディスプレイ正面に水の入った水槽を置く事で目的を達成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
海水魚、淡水魚等を飼育する水槽の背面に液晶画面等のモニターを設け、その画面に映像を映し出す事が出来る特徴を持った水槽はあった。ただ、このシステムは水槽と映像の一体感を目的とするもので本考案の目的である焦点距離の改良ではない。
【特許文献1】実用新案登録第3078714号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
裸眼3Dディスプレイは、3D映像再生装置より送られた3D映像を、液晶ディスプレイの手前に特殊なフィルターをおくことで、右目と左目に異なった視野の映像を送り立体に見える効果を得ているが、立体に見える為には画面より3mほどの距離が必要(42インチの場合)で、近すぎると映像がぼやけてしまい立体に見えにくくなってしまう。またこの距離は画面が大きくなれば伸びてしまい(70インチの場合約5m)裸眼3Dディスプレイの大きな課題となっている。
【0005】
本考案は、裸眼3Dディスプレイの焦点距離を短くすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
裸眼3Dディスプレイ正面に、水の入った水槽を置く事で、水槽越しに3D画像を観賞する事を特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本考案は以上のように、裸眼3Dディスプレイ正面に水の入った水槽を置く事で、レンズ効果がうまれ、通常3m必要(42インチの場合)だった焦点距離を、約1.5mまで短くする事が出来た。また、画面と観賞者の間に、水の入った水槽が入る事により、観賞者は自然に画面との距離が取れ、画面の粗さも解消され、より見やすい画質で観賞する事が出来る様になった。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本考案の実施の形態をしめす説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本考案の形態を図面に基づいて説明する。
水槽1は正面板2を透明とした水槽1の背面板3の外側に、正面板2側より映像を見る事が出来る様に、裸眼3Dディスプレイ4を設置し、3D映像再生装置5により特殊加工された3D映像を映し出し、観賞者6は、水の入った水槽越しに3D映像を見る事で本考案の効果を得るものである。
【符号の説明】
【0010】
1・・・水槽 2・・・正面板 3・・・背面板
4・・・裸眼3Dディスプレイ 5・・・3D映像再生装置 6・・・観賞者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
裸眼3Dディスプレイ正面に、水の入った水槽を置く事で、水槽越しに3D画像を観賞する事を特徴とした3Dディスプレイ焦点距離改良システム。
【請求項2】
特殊フィルター本体に水槽を一体化させ、水の入る仕組みを持ったフィルターを液晶モニター等に装備する事を特徴とする請求項1に記載の3Dディスプレイ焦点距離改良システム。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2012−83687(P2012−83687A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241450(P2010−241450)
【出願日】平成22年10月8日(2010.10.8)
【出願人】(307043854)株式会社スクラム クリエイション (3)
【Fターム(参考)】