説明

7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法

【課題】7セグメント表示装置において状況に応じて適切に消費電力の低減を図る。
【解決手段】各桁の順次の点灯を制御するコモン信号を出力するコモン信号発生回路1と、コモン信号が示す点灯期間を設定可能な光量設定レジスタ5と、配置された対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間を第1計測時間として出力すると共に、第1計測時間に応じて設定される光量設定値を示す値としての第2計測時間をクロック周期ごとに減算することにより、マスク指令信号を出力するカウンタ6と、各桁の走査周期に占める各点灯期間の長さを短縮するためのマスク信号を、マスク指令信号に応じて発生するマスク信号発生回路7と、第1計測時間に応じて第2計測時間を光量設定値として光量設定レジスタ5に設定すると共に、コモン信号とマスク信号とを合成して、コモン信号の代替として用いられる合成コモン信号を生成する処理装置4と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
7セグメント表示装置は、7個の発光セグメントから構成されるアラビア数字の8の字形の各発光セグメントを選択的に点灯させることにより、0から9までのアラビア数字やアルファベット、記号等の文字を表示する表示装置であり、用途に応じて必要な桁数に対応する7セグメント表示部が並列的に配置されて構成される。
【0003】
そして、7セグメント表示装置は、例えば、サーボモータの制御装置であるサーボアンプや数値制御装置等、各種の制御装置等に配置されて、その対象装置の設定値、動作状態、出力値等の各種情報を表示するために使用される。
【0004】
図4は、7セグメント表示装置及びその制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【0005】
一例として図4に示す7セグメント表示装置2は、5桁の7セグメント表示部21乃至25を有する表示装置であり、その制御装置として、各桁の7セグメント表示部21乃至25にそれぞれ表示すべき文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生回路3と、各桁の7セグメント表示部21乃至25の順次の点灯を制御するコモン信号1乃至5を出力するコモン信号発生回路1とを備えている。
【0006】
5桁の7セグメント表示部21乃至25をそれぞれ構成する7個の発光セグメントは、通常、LEDを使用して発光させることにより、それぞれ点灯させられる。
【0007】
図4に示す例においては、データ信号発生回路3は、5桁の7セグメント表示部21乃至25にそれぞれ表示すべき文字データを供給するために、8ビットのデータ信号を出力し、コモン信号発生回路1は、5桁の7セグメント表示部21乃至25の順次の点灯を制御するために、合計5ビットのコモン信号1乃至5を出力する。
【0008】
図5は、7セグメント表示装置において用いられるデータ信号及びコモン信号の各信号波形を示すタイミングチャートである。
【0009】
データ信号は、表示すべき情報の内容を示す文字データとしての信号であり、このデータ信号に基づいて、5桁の7セグメント表示部21乃至25をそれぞれ構成する7個の発光セグメントの各々の点灯及び消灯が制御される。
【0010】
一方、コモン信号1乃至5は、5桁の7セグメント表示部21乃至25の順次の点灯を制御する信号であり、各桁の7セグメント表示部21乃至25は、対応するコモン信号1乃至5がロー(Low)レベル期間に点灯し、ハイ(High)レベル期間に消灯するように構成されている。図5の例では、5桁の7セグメント表示部21乃至25の走査周期Tに対して、各桁の7セグメント表示部21乃至25の点灯期間Tは、Tの1/5となっている。
【0011】
コモン信号の上記制御からも分かるように、7セグメント表示装置の各桁の7セグメント表示部21乃至25は、一定期間ごとに点滅を繰り返しているのであるが、その点滅の周期が非常に短く、高速に点滅しているために、人間の目には連続的に点灯しているように見えるものである。
【0012】
各桁の7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさは、走査周期Tに占める点灯期間Tの長さによって決まる。
【0013】
7セグメント表示装置の表示方法としては、上述のように、7個の発光セグメントの各々を選択的に点灯させることにより、0から9までのアラビア数字やアルファベット、記号等の文字を表示させるのが通常の表示方法であるが、その他の表示方法として、数値を図形化したアナログ的な表示を行う表示方法もこれまでに提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【特許文献1】特開平9−146478号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上述のように、各桁の7セグメント表示部の点灯の明るさは、走査周期Tに占める点灯期間Tの長さによって決まるのであるが、従来の7セグメント表示装置においては、7セグメント表示装置が配置されている制御装置等、例えば、サーボモータの制御装置であるサーボアンプの動作状態、操作の有無等に拘わらず、常に一定の明るさで各桁の7セグメント表示部が点灯している。
【0015】
7セグメント表示装置によって表示される情報には重要な情報も含まれているが、7セグメント表示装置が配置されている制御装置等の動作状態が継続的に正常且つ安定な状態となっている場合や、制御装置等に対する操作が行われていない状態等においては、7セグメント表示装置によって表示される表示内容は特に注目されない場合も少なくなく、従って、常に一定の明るさで各桁の7セグメント表示部を点灯させておくことは、消費電力の無駄である。
【0016】
しかし、従来の7セグメント表示装置において、各桁の7セグメント表示部の点灯の明るさを状況に応じて調節する構成を備えたものは存在せず、7セグメント表示装置が配置されている制御装置等の電源がオンになっている限り、各桁の7セグメント表示部は常に一定の明るさで点灯するようになっている。
【0017】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、状況に応じて適切に消費電力の低減を図ることが可能な構成を有する7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の一態様に係る7セグメント表示装置によれば、
複数桁の7セグメント表示部と、
各桁の上記7セグメント表示部にそれぞれ表示すべき文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生回路と、
各桁の上記7セグメント表示部の順次の点灯を制御するコモン信号を出力するコモン信号発生回路と、
上記コモン信号が示す点灯期間として設定される光量設定値を、初期値としての最大光量設定値から所定の最小光量設定値までの間で設定可能な光量設定レジスタと、
配置された対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間を計測して第1計測時間として出力すると共に、上記第1計測時間に応じて設定される上記光量設定値を示す値としての第2計測時間をクロック信号に同期してクロック周期ごとに減算することにより、マスク信号の生成を指令するマスク指令信号を出力するカウンタと、
各桁の上記7セグメント表示部の走査周期に占める各点灯期間の長さを短縮するための上記マスク信号を、上記マスク指令信号に応じて発生するマスク信号発生回路と、
上記第1計測時間に応じて上記第2計測時間を上記光量設定値として上記光量設定レジスタに設定すると共に、上記コモン信号と上記マスク信号とを合成して、上記コモン信号の代替として用いられる合成コモン信号を生成する処理装置と、
を備えていることを特徴とする7セグメント表示装置が提供される。
【0019】
本発明の一態様に係る7セグメント表示装置の光量制御装置によれば、
複数桁の7セグメント表示部を有する7セグメント表示装置の各桁の上記7セグメント表示部にそれぞれ表示すべき文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生回路と、
各桁の上記7セグメント表示部の順次の点灯を制御するコモン信号を出力するコモン信号発生回路と、
上記コモン信号が示す点灯期間として設定される光量設定値を、初期値としての最大光量設定値から所定の最小光量設定値までの間で設定可能な光量設定レジスタと、
配置された対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間を計測して第1計測時間として出力すると共に、上記第1計測時間に応じて設定される上記光量設定値を示す値としての第2計測時間をクロック信号に同期してクロック周期ごとに減算することにより、マスク信号の生成を指令するマスク指令信号を出力するカウンタと、
各桁の上記7セグメント表示部の走査周期に占める各点灯期間の長さを短縮するための上記マスク信号を、上記マスク指令信号に応じて発生するマスク信号発生回路と、
上記第1計測時間に応じて上記第2計測時間を上記光量設定値として上記光量設定レジスタに設定すると共に、上記コモン信号と上記マスク信号とを合成して、上記コモン信号の代替として用いられる合成コモン信号を生成する処理装置と、
を備えていることを特徴とする7セグメント表示装置の光量制御装置が提供される。
【0020】
本発明の一態様に係る7セグメント表示装置及びその光量制御装置の上記各構成において、上記コモン信号の第1レベル期間が、上記7セグメント表示部の点灯期間を規定するものとするとよい。
【0021】
また、上記マスク信号は、上記コモン信号の上記第1レベル期間に対応する期間の一部に、上記第2計測時間に応じて伸縮する第2レベル期間を有し得る信号であるものとするとよい。
【0022】
上記処理装置は、上記コモン信号と上記マスク信号とをAND合成して、上記コモン信号の上記第1レベル期間以下の長さの第1レベル期間を有する上記合成コモン信号を生成するものとするとよい。
【0023】
また、上記処理装置は、上記第1計測時間が所定時間に達すると、上記第2計測時間により示される上記光量設定値を上記最大光量設定値から上記最小光量設定値まで徐々に低減させるものとするとよい。
【0024】
又は、上記処理装置は、上記第1計測時間が所定時間に達すると、上記第2計測時間により示される上記光量設定値を上記最大光量設定値から上記最小光量設定値まで瞬時に低減させるものとするとよい。
【0025】
上記対象装置の正常動作状態の継続時間は、上記対象装置の各種異常動作発生に対応して起動するアラームの起動の有無を管理するアラームテーブルを上記処理装置が監視することによって計測されるものとするとよい。
【0026】
上記アラームテーブルは、ソフトウェアにより構成されるものとするとよい。
【0027】
又は、上記アラームテーブルは、ハードウェアにより構成されるものとするとよい。
【0028】
本発明の一態様に係る7セグメント表示装置及びその光量制御装置は、上記コモン信号及び上記合成コモン信号の周期を規定する上記クロック信号を供給するクロック信号発生回路をさらに備えているものとするとよい。
【0029】
又は、上記カウンタが、上記コモン信号及び上記合成コモン信号の周期を規定する上記クロック信号を供給するクロック信号発生器を内部に備えているものとするとよい。
【0030】
本発明の一態様に係る7セグメント表示装置の光量制御方法によれば、
複数桁の7セグメント表示部を有する7セグメント表示装置の各桁の上記7セグメント表示部の順次の点灯を制御するコモン信号が示す点灯期間として設定される光量設定値を、初期値としての最大光量設定値に設定する過程と、
上記7セグメント表示装置が配置された対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間を第1計測時間として計測する過程と、
上記第1計測時間に応じて、上記光量設定値を上記最大光量設定値から所定の最小光量設定値までの間で、上記光量設定値を示す値としての第2計測時間として設定する過程と、
各桁の上記7セグメント表示部の走査周期に占める各点灯期間の長さを短縮するためのマスク信号を、上記第2計測時間をクロック信号に同期してクロック周期ごとに減算することにより、生成する過程と、
上記コモン信号と上記マスク信号とを合成して、上記コモン信号の代替として用いられる合成コモン信号を生成する過程と、
を含むことを特徴とする7セグメント表示装置の光量制御方法が提供される。
【0031】
本発明の一態様に係る7セグメント表示装置の光量制御方法の上記構成において、上記コモン信号の第1レベル期間が、上記7セグメント表示部の点灯期間を規定するものとするとよい。
【0032】
また、上記マスク信号は、上記コモン信号の上記第1レベル期間に対応する期間の一部に、上記第2計測時間に応じて伸縮する第2レベル期間を有し得る信号であるものとするとよい。
【0033】
上記合成コモン信号を生成する過程は、上記コモン信号と上記マスク信号とをAND合成して、上記コモン信号の上記第1レベル期間以下の長さの第1レベル期間を有する上記合成コモン信号を生成する過程であるものとするとよい。
【0034】
上記光量設定値を上記第2計測時間として設定する過程は、上記第1計測時間が所定時間に達すると、上記第2計測時間により示される上記光量設定値を上記最大光量設定値から上記最小光量設定値まで徐々に低減させる過程であるものとするとよい。
【0035】
又は、上記光量設定値を上記第2計測時間として設定する過程は、上記第1計測時間が所定時間に達すると、上記第2計測時間により示される上記光量設定値を上記最大光量設定値から上記最小光量設定値まで瞬時に低減させる過程であるものとするとよい。
【発明の効果】
【0036】
本発明は、上記各構成により、状況に応じて適切に消費電力の低減を図ることが可能な構成を有する7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明に係る7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0038】
図1は、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置の光量制御装置の構成を示すブロック図である。
【0039】
本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置の光量制御装置は、例えば5桁の7セグメント表示部21乃至25(図4を参照)を有する7セグメント表示装置2の各桁の7セグメント表示部21乃至25にそれぞれ表示すべき文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生回路3と、各桁の7セグメント表示部21乃至25の順次の点灯を制御するコモン信号1乃至5を出力するコモン信号発生回路1と、コモン信号が示す点灯期間として設定される光量設定値を、初期値としての最大光量設定値から所定の最小光量設定値までの間で設定可能な光量設定レジスタ5と、7セグメント表示装置2が配置された対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間を計測して第1計測時間として出力すると共に、第1計測時間に応じて設定される光量設定値を示す値としての第2計測時間をクロック信号に同期してクロック周期ごとに減算することにより、マスク信号の生成を指令するマスク指令信号を出力するカウンタ6と、各桁の7セグメント表示部21乃至25の走査周期に占める各点灯期間の長さを短縮するためのマスク信号を、マスク指令信号に応じて発生するマスク信号発生回路7と、第1計測時間に応じて第2計測時間を光量設定値として光量設定レジスタ5に設定すると共に、コモン信号とマスク信号とを合成して、コモン信号の代替として用いられる合成コモン信号を生成する処理装置(CPU)4と、を備えている。
【0040】
尚、図1には、カウンタ6に、コモン信号及び合成コモン信号の周期を規定するクロック信号を供給するクロック信号発生回路9が示されているが、カウンタ6は、同様のクロック信号を供給するクロック信号発生器を内部に備えているものとしてもよい。
【0041】
本発明の実施の一形態に係る上記光量制御装置を、7セグメント表示装置に備えられた構成の一部として捉えると、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置は、例えば5桁の7セグメント表示部21乃至25と、上記光量制御装置と、を備えている7セグメント表示装置として捉えることができる。
【0042】
5桁の7セグメント表示部21乃至25をそれぞれ構成する7個の発光セグメントは、通常、発光素子としてLEDを備えており、それらのLEDを発光させることにより、それぞれ点灯させられる。
【0043】
データ信号発生回路3は、5桁の7セグメント表示部21乃至25にそれぞれ表示すべき文字データを供給するために、8ビットのデータ信号を出力し、コモン信号発生回路1は、5桁の7セグメント表示部21乃至25の順次の点灯を制御するために、合計5ビットのコモン信号1乃至5を出力する。
【0044】
7セグメント表示部の桁数が上記の例と異なる場合には、その桁数に応じてデータ信号及びコモン信号のビット数も変化する。
【0045】
図2は、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法において用いられるクロック信号、マスク信号、コモン信号及び合成コモン信号の各信号波形を示すタイミングチャートである。
【0046】
尚、図2には示されていないが、5桁の7セグメント表示部21乃至25に表示すべき情報の内容を示す文字データとしてのデータ信号(図4及び図5を参照)は、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置及びその光量制御装置においても用いられ、そのデータ信号に基づいて、5桁の7セグメント表示部21乃至25をそれぞれ構成する7個の発光セグメントの各々の点灯及び消灯が制御される。
【0047】
一方、図2においては、5桁の7セグメント表示部21乃至25の順次の点灯を制御するコモン信号1乃至5のうちのコモン信号1のみが代表して示されているが、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置及びその光量制御装置においてもコモン信号1乃至5が用いられ、さらに、コモン信号1乃至5とマスク信号とを合成して生成される合成コモン信号1’乃至5’が用いられる。
【0048】
各桁の7セグメント表示部21乃至25は、対応するコモン信号1乃至5又は合成コモン信号1’乃至5’がロー(Low)レベル期間に点灯し、ハイ(High)レベル期間に消灯するように構成されている。
【0049】
マスク信号と合成されていない通常のコモン信号1乃至5は、5桁の7セグメント表示部21乃至25の走査周期Tに対して、各桁の7セグメント表示部21乃至25の点灯期間TがTの1/5となるような信号波形である。
【0050】
各桁の7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさは、前述のように、走査周期Tに占める点灯期間Tの長さによって決まる。各桁の7セグメント表示部21乃至25における消費電力は、点灯期間Tの長さに比例する。
【0051】
従って、7セグメント表示装置が配置されている制御装置等の動作状態が継続的に正常且つ安定な状態となっている場合や、制御装置等に対する操作が行われていない状態等において、7セグメント表示装置によって表示される表示内容が特に注目されない状況にある場合は、各桁の7セグメント表示部21乃至25の点灯期間に対応するコモン信号1乃至5のローレベル期間の長さを短縮して各桁の7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさを低下させることにより、消費電力を低減することが可能である。
【0052】
そこで、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法においては、7セグメント表示装置が配置されている制御装置等の動作状態や操作の有無を判断し、各桁の7セグメント表示部21乃至25の走査周期Tに占める点灯期間Tの長さを短縮することにより、制御装置等の動作状態の把握や操作の実行に支障が生じない範囲内で7セグメント表示装置における消費電力を低減する構成を実現する。
【0053】
具体的には、7セグメント表示装置2が配置された対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間を第1計測時間として計測すると共に、第1計測時間に応じて設定される光量設定値を示す値としての第2計測時間をクロック信号に同期してクロック周期ごとに減算することにより、マスク信号の生成を指令する。マスク信号の生成が指令されると、それに応じて、各桁の7セグメント表示部21乃至25の走査周期に占める各点灯期間の長さを短縮するためのマスク信号を発生させ、コモン信号とマスク信号とを合成して合成コモン信号を生成し、合成コモン信号に基づいて各桁の7セグメント表示部21乃至25を制御する。
【0054】
以上の制御により、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法は、7セグメント表示装置における消費電力を低減することができる。
【0055】
マスク信号は、コモン信号のローレベル期間に対応する期間の一部に、第2計測時間に応じて伸縮するハイレベル期間を有し得る信号であり、このマスク信号とコモン信号とをAND合成することにより、元のコモン信号のローレベル期間以下の長さのローレベル期間Tを有する合成コモン信号を生成することができる。
【0056】
本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法による制御を、図3のフローチャートを参照して、さらに詳細に説明する。
【0057】
図3は、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置及びその光量制御装置の動作、即ち、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置の光量制御方法の手順を示すフローチャートである。
【0058】
先ず最初に、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法による制御、即ち、7セグメント表示装置の調光を実施するか否かを設定する(ステップS1)。
【0059】
本発明を実施する場合には、7セグメント表示装置2が配置された対象装置の正常動作状態がどの程度継続したときに7セグメント表示部21乃至25の調光を実施するか、及び、対象装置の最後の操作終了時からどの程度の時間が経過したときに7セグメント表示部21乃至25の調光を実施するかを規定する第1計測時間を、カウンタ6に設定する。
【0060】
ここでは一例として、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法による制御は、割り込み処理により実施され、割り込み処理周期は25.6msであるものとする。そして、カウンタ6には、第1計測時間として変数A=35156+200=35356を設定する。この変数Aは、処理装置(CPU)4がカウンタデータとして、例えばサーボアンプ等の対象装置の電源投入時即ち初期化時にカウンタ6に対し設定を行う。
【0061】
変数A=35156+200は、15分(=900秒)+約5秒を割り込み周期の0.0256秒で割った値の近似値である。即ち、本実施の形態では、第1計測時間を15分に設定し、対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間が15分に達すると、7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさを約5秒間で徐々に低減させる調光を行う。
【0062】
一方、処理装置(CPU)4は、7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさ即ち光量を規定する変数Bを第2計測時間として光量設定レジスタ5に設定する。変数Bは、光量設定レジスタ5からカウンタ6に読み込まれて、以下に説明するように、クロック信号の各周期の開始時点からマスク信号のハイレベル期間の開始時点までを規定する第2計測時間として用いられ、クロック信号の各周期ごとに各周期の開始時点から減算されて0(ゼロ)になった時点が、クロック信号の各周期におけるマスク信号のハイレベル期間の開始時点として決定される。
【0063】
ここでは、変数Bの初期値を、変数B=50とする。第2計測時間として設定される変数Bの初期値50は、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置及びその光量制御装置において用いられるクロック信号の1周期に相当する値として設定される。
【0064】
各桁の7セグメント表示部21乃至25の点灯期間に対応する各コモン信号のローレベル期間は、クロック信号の1周期に対応している。そして、第2計測時間として設定される変数Bは、クロック信号の各周期の開始時点からマスク信号のハイレベル期間の開始時点までの時間を規定している。
【0065】
従って、第2計測時間として設定される変数Bが、クロック信号の1周期に相当する初期値50であるときは、マスク信号のハイレベル期間は発生せず、マスク信号は全周期に亘ってローレベルであるため、そのマスク信号と各コモン信号とをAND合成しても、生成される各合成コモン信号1’乃至5’のローレベル期間Tの長さは、元の各コモン信号1乃至5よりローレベル期間の長さと同等のままであり、各合成コモン信号1’乃至5’を用いて各桁の7セグメント表示部21乃至25を制御しても、各桁の7セグメント表示部21乃至25の点灯期間は短縮されない。即ち、第2計測時間として設定される変数Bの初期値50は、各桁の7セグメント表示部21乃至25の最大光量設定値である。
【0066】
処理装置(CPU)4によってカウンタ6に対し第1計測時間(変数A)が設定されると、処理装置(CPU)4は、対象装置のキー入力等の操作の有無を監視し(ステップS3)、対象装置のキー入力等の操作が有った場合には、カウンタ6の第1計測時間(変数A)を、初期値である変数A=35156+200にリセットする(ステップS4)。
【0067】
また、処理装置(CPU)4は、対象装置の正常動作状態が継続しているか否か、即ち、異常動作が発生していないかどうかを監視し(ステップS5)、対象装置の異常動作発生を検知した場合には、カウンタ6の第1計測時間(変数A)を、初期値である変数A=35156+200にリセットする(ステップS6)。
【0068】
対象装置の異常動作発生の監視は、対象装置の各種異常動作発生に対応して起動するアラーム(警報)の起動の有無を管理するアラームテーブルを処理装置(CPU)4が常時、正確には割り込み処理周期ごとに監視することによって行う。アラームテーブルは、ハードウェア又はソフトウェアにより構成されるものとするとよい。
【0069】
対象装置のキー入力等の操作、及び、異常動作発生のいずれも無かった場合には、処理装置(CPU)4は、カウンタ6の現在の変数Aについて不等式A>200が成立するか否かを識別する(ステップS7)。
【0070】
不等式A>200が成立する場合は、対象装置の最後の操作終了時からの経過時間又は正常動作状態の継続時間が第1計測時間として設定した15分に達していないことを意味するので、処理装置(CPU)4は、光量設定値として光量設定レジスタ5に設定した第2計測時間としての変数Bを最大光量設定値である初期値50に維持する(ステップS8)。また、この場合は、対象装置のキー入力等の操作が無い状態及び対象装置の正常動作状態が継続している場合であるので、カウンタ6に第1計測時間として設定された変数Aを、変数A=A−1として1だけディクリメントする(ステップS9)。
【0071】
以上の各ステップにおいて維持又は変更された第1計測時間としての変数Aと第2計測時間としての変数Bとを、カウンタ6と光量設定レジスタ5とにそれぞれ保持して(ステップS13)、2回目以降のサイクルへ移行するため、ステップS3へ戻る。
【0072】
カウンタ6は、光量設定レジスタ5に保持された変数Bを第2計測時間として読み込んで、クロック信号の各周期ごとに各周期の開始時点から第2計測時間を減算して0(ゼロ)になった時点を、クロック信号の各周期におけるマスク信号のハイレベル期間の開始時点として決定し、マスク指令信号をマスク信号発生回路7に対して出力する。但し、ここでは、第2計測時間としての変数Bが最大光量設定値である初期値50に設定されており、マスク指令信号が出力されるのは、クロック信号の各周期の終了時点であるので、マスク信号のハイレベル期間は発生せず、各周期の全期間に亘ってローレベルのままであり、このマスク信号と各コモン信号1乃至5とをAND合成しても、各合成コモン信号1’乃至5’の信号波形は、元の各コモン信号1乃至5の信号波形のまま変化しない。
【0073】
一方、ステップS7において、不等式A>200が成立しない場合は、対象装置の最後の操作終了時からの経過時間又は正常動作状態の継続時間が第1計測時間として設定した15分が既に経過し、7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさを徐々に低減させる調光を行うための約5秒間の期間に既に入っていることを意味するので、処理装置(CPU)4は、さらに、カウンタ6の現在の変数Aについて不等式A≧40が成立するか否かを識別する(ステップS7)。即ち、7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさを徐々に低減させる調光を行うための約5秒間の期間のうち既に経過した時間が約4秒以下か否かを識別する。経過時間について、ここで、このような秒単位の識別を行う理由は、本実施の形態では、上記15分経過後の約5秒間の期間のうち最初の約4秒間は、7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさを経過時間に反比例して徐々に低減させる調光を行うこととしているからである。
【0074】
そこで、不等式A≧40が成立する場合は、処理装置(CPU)4は、光量設定値として光量設定レジスタ5に設定した第2計測時間としての変数Bを、変数B=A/4に設定する。第1計測時間として設定された変数Aは、時間の経過と共に減少する値であるので、変数Bも時間の経過と共に減少することとなり、上記15分経過後の約5秒間の期間のうち最初の約4秒間は、7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさが経過時間に反比例して徐々に低減する調光が行われることとなる。また、この場合は、対象装置のキー入力等の操作が無い状態及び対象装置の正常動作状態が継続している場合であるので、カウンタ6に第1計測時間として設定された変数Aを、変数A=A−1として1だけディクリメントする(ステップS9)。
【0075】
以上の各ステップにおいて維持又は変更された第1計測時間としての変数Aと第2計測時間としての変数Bとを、カウンタ6と光量設定レジスタ5とにそれぞれ保持して(ステップS13)、2回目以降のサイクルへ移行するため、ステップS3へ戻る。
【0076】
カウンタ6は、光量設定レジスタ5に保持された変数Bを第2計測時間として読み込んで、クロック信号の各周期ごとに各周期の開始時点から第2計測時間を減算して0(ゼロ)になった時点を、クロック信号の各周期におけるマスク信号のハイレベル期間の開始時点として決定し、マスク指令信号をマスク信号発生回路7に対して出力する。ここでは、第2計測時間としての変数BがB=A/4に設定されており、40≦A≦200であるので、10≦B≦50となる。従って、マスク指令信号が出力されるのは、クロック信号の各周期の開始時点から1/5周期以上5/5周期以下が経過した時点であるので、マスク信号は、図2に示すように、その時点から各周期の終了時点までハイレベル期間となる。このマスク信号と各コモン信号1乃至5とをAND合成すると、マスク信号のハイレベル期間に対応する期間だけ、元の各コモン信号1乃至5よりローレベル期間Tが短縮された信号波形を有する各合成コモン信号1’乃至5’が生成される。
【0077】
この合成コモン信号1’乃至5’を用いて7セグメント表示装置2の5桁の7セグメント表示部21乃至25の順次の点灯を制御すると、元の各コモン信号1乃至5よりローレベル期間Tが短縮された分だけ、各桁の7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさが低減されることとなる。
【0078】
他方、ステップS10において、不等式A≧40が成立しない場合は、7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさを徐々に低減させる調光を行うための約5秒間の期間のうちの約4秒間が経過し、最後の約1秒間の期間に既に入っていることを意味するので、処理装置(CPU)4は、光量設定値として光量設定レジスタ5に設定した第2計測時間としての変数Bを、変数B=10に設定する。この値は、本実施の形態において、光量設定値として光量設定レジスタ5に設定される第2計測時間としての変数Bの最小光量設定値である。
【0079】
以上の各ステップにおいて維持又は変更された第1計測時間としての変数Aと第2計測時間としての変数Bとを、カウンタ6と光量設定レジスタ5とにそれぞれ保持して(ステップS13)、2回目以降のサイクルへ移行するため、ステップS3へ戻る。
【0080】
カウンタ6は、光量設定レジスタ5に保持された変数Bを第2計測時間として読み込んで、クロック信号の各周期ごとに各周期の開始時点から第2計測時間を減算して0(ゼロ)になった時点を、クロック信号の各周期におけるマスク信号のハイレベル期間の開始時点として決定し、マスク指令信号をマスク信号発生回路7に対して出力する。ここでは、第2計測時間としての変数Bが最小光量設定値であるB=10に設定されているので、マスク指令信号が出力されるのは、クロック信号の各周期の開始時点から1/5周期が経過した時点であり、マスク信号は、図2に示すように、その時点から各周期の終了時点までハイレベル期間となる。このマスク信号と各コモン信号1乃至5とをAND合成すると、マスク信号のハイレベル期間に対応する期間だけ、元の各コモン信号1乃至5よりローレベル期間Tが短縮された信号波形を有する各合成コモン信号1’乃至5’が生成される。この場合、各合成コモン信号1’乃至5’のローレベル期間Tは、クロック信号の各周期の開始時点から1/5周期が経過する時点までの期間となる。
【0081】
従って、第2計測時間としての変数Bが最小光量設定値である10に設定されると、各桁の7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさは、初期値即ち最大値の1/5に低減される。
【0082】
尚、2回目以降のサイクルでは、ステップS3からステップS13までを上記同様に繰り返す。
【0083】
上述のような制御を行う結果として、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置並びにその光量制御装置及び光量制御方法は、7セグメント表示装置が配置される制御装置等の対象装置の動作状態の把握や操作の実行に支障が生じない範囲内で7セグメント表示装置における消費電力の低減を図ることができる。
【0084】
尚、以上に説明した実施の一形態においては、対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間が15分に達すると、7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさを約5秒間で徐々に低減させる調光を行っているが、7セグメント表示部21乃至25の点灯の明るさは、徐々に低減させるのではなく、瞬時に低減させるようにしてもよい。その場合は、第1計測時間として設定された変数Aが減算されて0(ゼロ)になった時点で、第2計測時間として設定される変数Bを最大光量設定値から最小光量設定値に切り替えるようにするとよい。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明に係る7セグメント表示装置の光量制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置及びその光量制御装置において用いられるクロック信号、マスク信号、コモン信号及び合成コモン信号の各信号波形を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施の一形態に係る7セグメント表示装置の光量制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図4】7セグメント表示装置及びその制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】7セグメント表示装置において用いられるデータ信号及びコモン信号の各信号波形を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0086】
1 コモン信号発生回路
2 7セグメント表示装置
3 データ信号発生回路
4 処理装置(CPU)
5 光量設定レジスタ
6 カウンタ
7 マスク信号発生回路
9 クロック信号発生回路
21,22,23,24,25 7セグメント表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数桁の7セグメント表示部と、
各桁の前記7セグメント表示部にそれぞれ表示すべき文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生回路と、
各桁の前記7セグメント表示部の順次の点灯を制御するコモン信号を出力するコモン信号発生回路と、
前記コモン信号が示す点灯期間として設定される光量設定値を、初期値としての最大光量設定値から所定の最小光量設定値までの間で設定可能な光量設定レジスタと、
配置された対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間を計測して第1計測時間として出力すると共に、前記第1計測時間に応じて設定される前記光量設定値を示す値としての第2計測時間をクロック信号に同期してクロック周期ごとに減算することにより、マスク信号の生成を指令するマスク指令信号を出力するカウンタと、
各桁の前記7セグメント表示部の走査周期に占める各点灯期間の長さを短縮するための前記マスク信号を、前記マスク指令信号に応じて発生するマスク信号発生回路と、
前記第1計測時間に応じて前記第2計測時間を前記光量設定値として前記光量設定レジスタに設定すると共に、前記コモン信号と前記マスク信号とを合成して、前記コモン信号の代替として用いられる合成コモン信号を生成する処理装置と、
を備えていることを特徴とする7セグメント表示装置。
【請求項2】
前記コモン信号の第1レベル期間が、前記7セグメント表示部の点灯期間を規定するものであることを特徴とする請求項1に記載の7セグメント表示装置。
【請求項3】
前記マスク信号は、前記コモン信号の前記第1レベル期間に対応する期間の一部に、前記第2計測時間に応じて伸縮する第2レベル期間を有し得る信号であることを特徴とする請求項2に記載の7セグメント表示装置。
【請求項4】
前記処理装置は、前記コモン信号と前記マスク信号とをAND合成して、前記コモン信号の前記第1レベル期間以下の長さの第1レベル期間を有する前記合成コモン信号を生成するものであることを特徴とする請求項3に記載の7セグメント表示装置。
【請求項5】
前記処理装置は、前記第1計測時間が所定時間に達すると、前記第2計測時間により示される前記光量設定値を前記最大光量設定値から前記最小光量設定値まで徐々に低減させるものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の7セグメント表示装置。
【請求項6】
前記処理装置は、前記第1計測時間が所定時間に達すると、前記第2計測時間により示される前記光量設定値を前記最大光量設定値から前記最小光量設定値まで瞬時に低減させるものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の7セグメント表示装置。
【請求項7】
前記対象装置の正常動作状態の継続時間は、前記対象装置の各種異常動作発生に対応して起動するアラームの起動の有無を管理するアラームテーブルを前記処理装置が監視することによって計測されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の7セグメント表示装置。
【請求項8】
前記アラームテーブルは、ソフトウェアにより構成されるものであることを特徴とする請求項7に記載の7セグメント表示装置。
【請求項9】
前記アラームテーブルは、ハードウェアにより構成されるものであることを特徴とする請求項7に記載の7セグメント表示装置。
【請求項10】
前記コモン信号及び前記合成コモン信号の周期を規定する前記クロック信号を供給するクロック信号発生回路をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の7セグメント表示装置。
【請求項11】
前記カウンタは、前記コモン信号及び前記合成コモン信号の周期を規定する前記クロック信号を供給するクロック信号発生器を内部に備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の7セグメント表示装置。
【請求項12】
複数桁の7セグメント表示部を有する7セグメント表示装置の各桁の前記7セグメント表示部にそれぞれ表示すべき文字データをデータ信号として出力するデータ信号発生回路と、
各桁の前記7セグメント表示部の順次の点灯を制御するコモン信号を出力するコモン信号発生回路と、
前記コモン信号が示す点灯期間として設定される光量設定値を、初期値としての最大光量設定値から所定の最小光量設定値までの間で設定可能な光量設定レジスタと、
配置された対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間を計測して第1計測時間として出力すると共に、前記第1計測時間に応じて設定される前記光量設定値を示す値としての第2計測時間をクロック信号に同期してクロック周期ごとに減算することにより、マスク信号の生成を指令するマスク指令信号を出力するカウンタと、
各桁の前記7セグメント表示部の走査周期に占める各点灯期間の長さを短縮するための前記マスク信号を、前記マスク指令信号に応じて発生するマスク信号発生回路と、
前記第1計測時間に応じて前記第2計測時間を前記光量設定値として前記光量設定レジスタに設定すると共に、前記コモン信号と前記マスク信号とを合成して、前記コモン信号の代替として用いられる合成コモン信号を生成する処理装置と、
を備えていることを特徴とする7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項13】
前記コモン信号の第1レベル期間が、前記7セグメント表示部の点灯期間を規定するものであることを特徴とする請求項12に記載の7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項14】
前記マスク信号は、前記コモン信号の前記第1レベル期間に対応する期間の一部に、前記第2計測時間に応じて伸縮する第2レベル期間を有し得る信号であることを特徴とする請求項13に記載の7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項15】
前記処理装置は、前記コモン信号と前記マスク信号とをAND合成して、前記コモン信号の前記第1レベル期間以下の長さの第1レベル期間を有する前記合成コモン信号を生成するものであることを特徴とする請求項14に記載の7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項16】
前記処理装置は、前記第1計測時間が所定時間に達すると、前記第2計測時間により示される前記光量設定値を前記最大光量設定値から前記最小光量設定値まで徐々に低減させるものであることを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載の7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項17】
前記処理装置は、前記第1計測時間が所定時間に達すると、前記第2計測時間により示される前記光量設定値を前記最大光量設定値から前記最小光量設定値まで瞬時に低減させるものであることを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載の7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項18】
前記対象装置の正常動作状態の継続時間は、前記対象装置の各種異常動作発生に対応して起動するアラームの起動の有無を管理するアラームテーブルを前記処理装置が監視することによって計測されることを特徴とする請求項12乃至17のいずれかに記載の7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項19】
前記アラームテーブルは、ソフトウェアにより構成されるものであることを特徴とする請求項18に記載の7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項20】
前記アラームテーブルは、ハードウェアにより構成されるものであることを特徴とする請求項18に記載の7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項21】
前記コモン信号及び前記合成コモン信号の周期を規定する前記クロック信号を供給するクロック信号発生回路をさらに備えていることを特徴とする請求項12乃至20のいずれかに記載の7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項22】
前記カウンタは、前記コモン信号及び前記合成コモン信号の周期を規定する前記クロック信号を供給するクロック信号発生器を内部に備えていることを特徴とする請求項12乃至20のいずれかに記載の7セグメント表示装置の光量制御装置。
【請求項23】
複数桁の7セグメント表示部を有する7セグメント表示装置の各桁の前記7セグメント表示部の順次の点灯を制御するコモン信号が示す点灯期間として設定される光量設定値を、初期値としての最大光量設定値に設定する過程と、
前記7セグメント表示装置が配置された対象装置の正常動作状態の継続時間又は最後の操作終了時からの経過時間を第1計測時間として計測する過程と、
前記第1計測時間に応じて、前記光量設定値を前記最大光量設定値から所定の最小光量設定値までの間で、前記光量設定値を示す値としての第2計測時間として設定する過程と、
各桁の前記7セグメント表示部の走査周期に占める各点灯期間の長さを短縮するためのマスク信号を、前記第2計測時間をクロック信号に同期してクロック周期ごとに減算することにより、生成する過程と、
前記コモン信号と前記マスク信号とを合成して、前記コモン信号の代替として用いられる合成コモン信号を生成する過程と、
を含むことを特徴とする7セグメント表示装置の光量制御方法。
【請求項24】
前記コモン信号の第1レベル期間が、前記7セグメント表示部の点灯期間を規定するものであることを特徴とする請求項23に記載の7セグメント表示装置の光量制御方法。
【請求項25】
前記マスク信号は、前記コモン信号の前記第1レベル期間に対応する期間の一部に、前記第2計測時間に応じて伸縮する第2レベル期間を有し得る信号であることを特徴とする請求項24に記載の7セグメント表示装置の光量制御方法。
【請求項26】
前記合成コモン信号を生成する過程は、前記コモン信号と前記マスク信号とをAND合成して、前記コモン信号の前記第1レベル期間以下の長さの第1レベル期間を有する前記合成コモン信号を生成する過程であることを特徴とする請求項25に記載の7セグメント表示装置の光量制御方法。
【請求項27】
前記光量設定値を前記第2計測時間として設定する過程は、前記第1計測時間が所定時間に達すると、前記第2計測時間により示される前記光量設定値を前記最大光量設定値から前記最小光量設定値まで徐々に低減させる過程であることを特徴とする請求項23乃至26のいずれかに記載の7セグメント表示装置の光量制御方法。
【請求項28】
前記光量設定値を前記第2計測時間として設定する過程は、前記第1計測時間が所定時間に達すると、前記第2計測時間により示される前記光量設定値を前記最大光量設定値から前記最小光量設定値まで瞬時に低減させる過程であることを特徴とする請求項23乃至26のいずれかに記載の7セグメント表示装置の光量制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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