説明

AED収納部付の消火栓格納箱

【課題】 商業ビル等に設置されている消火栓格納箱にAEDの収納部を設け、緊急事態に迅速に対応可能なAED収納部付の消火栓格納箱を提供する。
【解決手段】 火災用警告灯16を具備し、消火用ホース収納部4を有するAED収納部付の消火栓格納箱であって、上記消火栓格納箱の内部にAEDを収納し得るAED収納部5を設けると共に、該AED収納部5を開閉し得るAED収納扉11を設け、かつ上記AED収納扉に上記AED収納部内に収納されたAEDを確認し得る確認用窓11cを設けると共に、上記格納箱にAEDが収納されている旨の表示11c’を行い、さらに上記消火栓格納箱に上記火災用警告灯16とは別にAED用警告灯15を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はAED(自動体外式除細動器)の収納部を有する消火栓格納箱に関するものであり、AEDを使用中は警告等を行う機能を有するAED収納部付の消火栓格納箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、AEDは専用の収納箱に収納され、駅のホームや駅構内、或いは建築物内のロビー等に設置されている(特許文献1)。
【0003】
また、屋外に設置される防犯灯の支柱部分にAEDを収納した収納箱を設置することも提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3148492号
【特許文献2】実用新案登録第3151529号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献のものでは、人命に係る緊急時において、予めAEDの設置場所を知っている者が周囲に存在する場合であれば迅速な対応が可能であるが、AEDの設置位置は区々であるため、その設置場所が瞬時に分からない場合は、AEDを迅速に現場に持ち込むことができず、迅速対応が難しいという課題がある。
【0006】
そこで、AEDを設置する場合は、その設置場所を多くの人に広く知ってもらう必要があるし、また、既に多くの人が存在を把握しているような場所に設置することが望ましい。
【0007】
さらに、AEDが必要な緊急事態となった場合に、火災用警報と同様に、自動的に消防署等に通報できる装置があれば便宜である。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、商業ビル等の建造物に設置されている消火栓格納箱にAEDの収納部を設け、緊急事態に迅速に対応可能なAED収納部付の消火栓格納箱を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は上記消火栓格納箱からAEDが取り出された場合は、自動的に外部等に通報する機能等を有するAED収納部付の消火栓格納箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため本発明は
第1に、火災用警告灯を具備し、消火栓弁収納部又は消火用ホース収納部を有するAED収納部付の消火栓格納箱であって、上記消火栓格納箱の内部にAEDを収納し得るAED収納部を設けると共に、該AED収納部を開閉し得るAED収納扉を設け、上記AED収納扉に上記AED収納部内に収納されたAEDを確認し得る確認用窓を設けると共に、上記格納箱にAEDが収納されている旨の表示を行い、かつ上記AED収納部に上記AEDの上記収納部からの離脱を検出し得る離脱検出手段を設け、該離脱検出手段の上記AEDの離脱検出に基づいて上記AEDが取り出された旨を警告表示するAED用警告灯を上記火災用警告灯とは別に設けたものであることを特徴とするAED収納部付の消火栓格納箱により構成される。
【0011】
上記AEDが収納されている旨の表示は、例えば上記確認用窓に記載された「AED」等の文字表示(11c’)をいう。上記離脱検出手段は例えば離脱検知部(21)と離脱検出回路(22)等により構成することができる。このような消火栓格納箱は、ビルの各階の廊下壁面等に設置されており、多くの人がその設置場所を予め認識しているので、当該消火栓格納箱にAEDを収納しておき、AEDが収納されている旨の表示を行うことにより、人命に係る緊急時に迅速にAEDを取り出して現場に持ち込むことができる。また、AEDが消火栓格納箱から取り出された状況において、人命に係る緊急事態が発生していることを火災警報とは区別して周囲の人々に警告することができる。
【0012】
第2に、上記AEDが離脱された旨を外部に通報し得る通報装置を設け、上記離脱検出手段の上記AEDの離脱検出に基づいて、上記AEDが離脱された旨を上記通報装置から外部に通報し得るように構成したものであることを特徴とする上記第1記載のAED収納部付の消火栓格納箱により構成される。
【0013】
上記外部への通報は、上記通報装置(24)から例えばビル内発信装置(30)を通じて消防署等に通報することができるし、上記通報装置(24)から直接消防署等に通報することもできる。従って、上記通報装置は上記通報装置(24)又は上記通報装置(24)及びビル内発信装置(30)等により構成することができる。このように構成すると、AEDが使用中であり、緊急事態が発生していることを火災通報とは区別して消防署等に自動通報することができ、人命に係る緊急事態に迅速に対応することが可能である。
【0014】
第3に、上記消火栓格納箱に火災警報用発信機を設け、該火災警報用発信機と上記通報装置とを接続し、上記通報装置は上記火災警報用発信機の非常ボタンが押されたことに基づいて火災が発生した旨を外部に通報するものであることを特徴とする上記第2記載のAED収納部付の消火栓格納箱により構成される。
【0015】
このように構成すると、火災発生時においても、上記通報装置を用いて外部への通報を行うことができる。
【0016】
第4に、上記離脱検出手段の上記AEDの離脱検出に基づいて、上記AED用警告灯を以って上記AEDの離脱を第1の表示パターンにて警告表示する第1表示駆動手段を設けたものであることを特徴とする上記第1〜3の何れかに記載のAED収納部付の消火栓格納箱により構成される。
【0017】
上記第1の表示パターンは例えばAED用警告灯をフラッシュ点滅する。第1表示駆動手段は例えば警告灯フラッシュ点滅回路(25a)により構成することができる。このように構成すると、AEDが消火栓格納箱から取り出された状況において、人命に係る緊急事態が発生していることを火災警報とは区別して周囲の人々に警告することができる。
【0018】
第5に、上記消火栓格納箱に警報音を放出するためのスピーカを設け、上記離脱検出手段の上記AEDの離脱検出に基づいて、上記スピーカからAEDが離脱された旨の警報音を放出する警報音発生手段を設けたものであることを特徴とする上記第1〜4の何れかに記載のAED収納部付の消火栓格納箱により構成される。
【0019】
上記警報音発生手段は、警報音発生回路(23)、警報音メモリ(23a)等により構成することができる。警報音は、例えば電子音等の警報音のみならず、音声合成された人間の言葉による警報音、或いはその両方であっても良い。このように構成すると、AEDが消火栓格納箱から取り出された状況において、人命に係る緊急事態が発生していることを火災警報とは区別して周囲の人々に警告することができる。
【0020】
第6に、上記AEDのバッテリー電圧検出手段を設け、上記AEDのバッテリー電圧が所定基準値より低下したことを上記バッテリー電圧検出手段が検出したことに基づいて、上記AED用警告灯を以って上記AEDのバッテリー電圧の低下を第2の表示パターンにて警告表示する第2表示駆動手段を設けたものであることを特徴とする上記第1〜5の何れかに記載のAED収納部付の消火栓格納箱により構成される。
【0021】
上記バッテリー電圧検出手段は、例えばバッテリー電圧検出回路(27)により構成することができる。上記第2の表示パターンは例えばAED用警告灯を比較的ゆっくりと点滅する。上記第2表示駆動手段は例えば警告灯点滅回路(25b)により構成することができる。このように構成すると、AEDのバッテリー電圧が所定基準値より低下していることを、火災警報及び離脱検出とは区別して周囲に知らせることができ、バッテリー交換或いは充電等を迅速に行うことができる。
【0022】
第7に、上記AEDのバッテリー電圧の低下を上記バッテリー電圧検出手段が検出したことに基づいて、上記バッテリー電圧の低下を外部に通報する通報装置を設けたものであることを特徴とする上記第6記載のAED収納部付の消火栓格納箱により構成される。
【0023】
上記通報装置は、例えば外部のビル内発信装置(30)により構成することができる。上記外部への通報は、上記バッテリー電圧検出手段から例えばビル内発信装置(30)に対して行うことができる。このように構成すると、AEDのバッテリー電圧の低下を例えばビル内発信装置を設置した管理室内の管理者等に通報することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係るAED収納部付の消火栓格納箱によると、いわゆる消火栓格納箱は、例えばビルの各階の廊下壁面等に設置されており、多くの人がその設置場所を予め認識しているので、当該消火栓格納箱にAEDを収納しておき、AEDが収納されている旨の表示を行うことにより、AEDが必要な緊急事態の発生時に、多くの人がAEDの設置場所を容易に思い出すことができ、従って、人命に係る緊急時に迅速にAEDを取り出して現場に持ち込むことができるという効果を奏するものである。
【0025】
また、AEDが消火栓格納箱から取り出され、人命に係る緊急事態が発生していることを、火災警報とは区別して、周囲の人々に警告することができる。
【0026】
また、AEDが消火栓格納箱から取り出され、人命に係る緊急事態が発生していることを火災通報とは区別して消防署等に自動通報することができ、人命に係る緊急事態に迅速に対応することが可能である。
【0027】
また、火災発生時においても、通報装置を用いて外部への通報を確実に行うことができる。
【0028】
また、AEDのバッテリー電圧が低下していることを警報することができ、バッテリー交換或いは充電等を迅速に行うことができる。
【0029】
また、AEDのバッテリー電圧の低下を例えばビルの管理者、消防署等の外部に通報することができ、バッテリー交換或いは充電等を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係るAED収納部付の消火栓格納箱の正面図である。
【図2】同上格納箱のA−A線断面図である。
【図3】同上格納箱の収納扉を取り去った状態の正面図である。
【図4】何れも同上格納箱の側面断面図であり、(a)は露出型の格納箱、(b)は埋込型の格納箱を示す。
【図5】(a)は同上格納箱のAED用警告灯の横断面図、(b)は同上格納箱のAED用警告灯近傍の斜視図である。
【図6】同上格納箱の通報部の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】何れも同上格納箱の離脱検知部近傍のブロック図であり、(a)は接触型の離脱検知部、(b)は非接触型の離脱検知部を示す図である。
【図8】同上格納箱の上記通報部におけるAED用警告灯の点滅駆動回路を示すブロック図である。
【図9】同上格納箱の上記通報部におけるバッテリー電圧検出回路の電気的構成図である。
【図10】同上格納箱の他の実施形態を示す同上格納箱の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1に本発明に係るAED収納部付の消火栓格納箱1を示す。同図において、上記消火栓格納箱1は、全体として直方体形状を成しており、下段に消火栓弁2を含む消火用ホース3を収納する消火用ホース収納部4、上段左側にAED収納部5、上段右側に火災警報用発信機17等の収納部6が構成されており、各収納部内は中央隔壁7、左右隔壁8により分離されている(図3参照)。
【0032】
この消火栓格納箱1は、上記消火栓弁2に接続された消火用ホース3を収納する収納部4を有するものであるが、図10に示すように、消火栓弁2のみを収納する消火栓弁収納部4’を有する消火栓格納箱であっても良い。また図10の消火栓格納箱は火災警報用発信機を具備していないが、非常ベル、消火用ポンプユニット、ビル内発信装置に接続された火災用発信機を具備しても良い。
【0033】
上記格納箱1は、前面側に上記各収納部4,5,6を区画する前面フレーム9を有しており、上記フレーム9により区画された各収納部4,5,6の前面開口部4a,5a,6aに、各々下段扉10、上段扉(左)(AED収納扉)11、上段扉(右側)12が開閉可能に設けられている。
【0034】
上記下段扉10は該扉10の右端上下と上記フレーム9との間に支持された回転軸10a,10aを中心として右側に開閉可能であり、上記上段扉11は該扉11の左端上下と上記フレーム9との間に支持された回転軸11a,11aにより左側に開閉可能であり、上記上段扉12は該扉12の右端上下と上記フレーム9との間に支持された回転軸12a,12aにより右側に開閉可能である。尚、10b,11b,12bは各扉10,11,12の開閉用の取手である。
【0035】
上記扉10の内部の収納部4内には、消火栓弁2に一端を接続された消火用ホース3の収納具13が設けられている。図3に示すように、上記収納具13は、収納部背面4bに一端を固定され、他端を収納部下面4cに設置されたL字型の縦方向支持棒13a,13aが左右方向に隣接状態で固定されている。上記消火用ホース3は消火ノズル3aを中心として環状に巻回収納されており、上記収納具13は上記支持棒13a,13aを以って上記巻回収納された消火用ホース3の前面側を保持し得るように構成されている。
【0036】
上記上段扉11は、その中央部に透明窓(確認用窓)11cが設けられており、透明窓11cの表面には「AED」(AEDが収納されている旨の表示11c’)との英文字が表示されており、内部にAED(自動体外式除細動器、Automated External Defibrillator)が収納されていることを表示し得るように構成している。この上段扉11内の収納部5には、AED14が収納設置されており(図3)、内部にAED14が設置されていることを上記透明窓11cを介して確認できるように構成されている。従って、緊急時において上記上段扉11を開けると図3に示すように収納部5内にAED14が設置されているため、当該AED14を容易に取り出すことができるように構成されている。
【0037】
また、上記フレーム9の上辺9aの上記上段扉11に対応する部分には、AED用警告灯15が設けられている。このAED用警告灯15は上記フレーム9の上辺9aの前面側に存在する前面部分15cと、該前面部分15cから引き続く上記格納箱1の上面1a側に位置する上面部分15dとから構成されており(図5(a)(b))、互いに直交する前面部分15cと上面部分15dからなる横断面略L字型の形状を有しており、外形状は全体として左右方向に細長い直方体形状に形成されている(図5(b)参照)。また、上記AED用警告灯15の前面部分15cは上記フレーム9の上辺9aに面一となり、上記上面部分15dは上記上面1aに面一となるように上記フレーム9に取り付けられている。このように警告灯15を格納箱のフレーム9の面と面一とすることにより、格納箱1の前面から突出して形成された従来の警告灯に比べて、警告灯15の損傷を防止することができる。
【0038】
このAED用警告灯15は、例えば赤色の透光性部材から構成されており、内部に複数のLED15a,15bが設けられている。この警告灯15は、上記AED収納部5内のAED14を取り外したとき、これを電気的に検出し、フラッシュ点滅(短い間隔での点滅)し得るように構成している。さらに、上記AED14の内蔵のバッテリー14aのバッテリー電圧検出回路27(後述)がバッテリー電圧の低下を検出したとき、これを電気的に検出し、この場合は比較的ゆっくりとした間隔で点滅し得るように構成している。尚、上記警告灯15は、常時はAEDが収納されている旨の警告として点灯させておき、上記異常時にのみ上記フラッシュ点滅又は点滅を行わせて緊急事態等を警告するように構成することができる。
【0039】
上記上段扉12は、その扉前面に消火栓格納箱であることを示す赤色の火災用警告灯16、及び火災通報用の非常ボタン17aを有する火災警報用発信機17が設置されており、その収納部6内には後述の通報装置24等を具備する電気回路基板(図6の通報部20)が収納設置されている。図4(a)は露出型、同図(b)は埋込型を示しており、Wは壁面、Gは地面を示す。
【0040】
次に、上記AED14の取り出し時の自動通報機能、警報機能、バッテリー電圧の監視機能等を実現する通報部20について図5の電気的ブロック図に基づいて説明する。
【0041】
図6は、本発明に係るAED収納部付の消火栓格納箱1の通報部20の電気的構成を示すものであり、該通報部20は、AED14の収納部5からの離脱を検知する離脱検知部21、該離脱検知部21によりAED14の離脱が検知されると、警報音発生回路23、通報装置24、警告灯駆動回路25(警告灯フラッシュ点滅回路25a)にその旨の信号(離脱検出信号)を送出する離脱検出回路22、上記離脱検出信号の入力に基づいてスピーカ26に警報信号(音声及び警報音)を送出して該スピーカ26から音声及び警報音からなる警報を放音させる警報音発生回路23、上記離脱検出信号の入力に基づいてビル内発信装置30に向けてAEDが離脱された旨の離脱通報信号を送出する通報装置24、上記離脱検出信号の入力に基づいて警告灯15のLED15aをフラッシュ点滅(非常に短い間隔での点滅)させる警告灯フラッシュ点滅回路25aを具備している。
【0042】
上記警報音発生回路23は上記離脱検出信号が入力すると「ピー、ピー」等の電子音を上記スピーカ26から放出すると共に、警告音メモリ23aに記憶されている音声データに基づいて「AEDの使用中です」との音声信号を上記スピーカ26から放出させるものである。尚、上記電子音と人間の言葉による音声信号は両方放出しても良いし、何れか一方でも良い。
【0043】
また、当該通報部20にはAED14のバッテリー14aに接続され、常時バッテリー14aの充電電圧を検出し、該充電電圧が所定の基準電圧(所定基準値)Vr以下になるとそれを検出して警告灯点滅回路25b及びビル内発信装置30にバッテリーの充電電圧が低下した旨の信号(バッテリー警報信号)を送出するバッテリー電圧検出回路27を具備している。上記警告灯点滅回路25bは上記警報信号が入力すると、警告灯15のLED15bを比較的ゆっくりした間隔で点滅させるものである。尚、上述のように、常時は、上記警告灯駆動回路25により上記警告灯15を点灯させておくことができる。
【0044】
28は上記通報部20の各回路に電源を供給するための電源装置であり、当該電源装置28の各回路への給電を停止することで、上記スピーカ26からの警報音の停止、上記警告灯15の点滅動作の停止を行うことができる。
【0045】
上記通報装置24は、上記離脱検出信号の入力を検出すると上記ビル内発信装置30に離脱通報信号を送出する検出部24aを具備している。また、この通報装置24は、上記検出部24aにてAEDの離脱が検出されると、該検出部24aが自動電話通報部24bに電話通報指令を行い、該通報指令に基づいて自動電話通報部24bが自動的に一般公衆回線32を通じて消防署31に電話を行う自動電話通報部24bを具備することもできる(図6の破線経路L1参照)。即ち、上記自動電話通報部24bを一般公衆回線32に接続しておくことにより、上記離脱検出信号の検出に基づいて上記自動電話通報部24bが消防署31に自動的に電話通報を行うように構成することもできる。この場合、音声メモリ24c内のエリア1に記憶された、例えば「AEDが取り外されました」等の電子合成による音声信号により自動通報するように構成することができる。
【0046】
尚、上記離脱検出信号のような異常検出信号の入力に基づいて各種外部機器に信号を送出し、かつ一般公衆回線を通じて予め定められた場所に自動的に電話通報する自動通報装置は市販されており、当該通報装置24は市販されている汎用の自動通報装置を利用することができる。
【0047】
火災警報用発信機17は、ビル内の電気配線(経路L2)を通じてビル内発信装置30に接続されており、上記経路L2には図示していないが、非常ベル駆動装置、地下等に設置された消火水槽内の水をくみ上げる消火ポンプユニットに接続されている。上記発信機17はその非常ボタン17aが押されると、内部の発信回路から火災警報信号が上記ビル内発信装置30、非常ベル駆動装置及び消火ポンプユニットに送出され、上記ビル内発信装置30はその検出部30aにて上記火災警報信号を検出し、該検出に基づいて自動電話通報部30bが消防署等に自動電話通報を行う。また、上記火災警報信号に基づいて非常ベルが鳴り、同時に上記消火ポンプユニットが動作して屋内消火配管内に消火水を導入する。これらの構成は屋内消火栓設備として公知の構成である。
【0048】
本発明では、上記火災警報用発信機17と上記通報装置24を経路L3で電気的に接続し、火災発生時の非常ボタン17aが押された場合は、上記通報装置24の検出部24aにて検出し、火災通報信号を通報装置24(検出部24a)からビル内発信装置30に送出するように構成しても良い。また、上記非常ボタン17aが押された場合にも、自動電話通報部24bから上記消防署31に自動電話通報を行うように構成することもできる。この場合、音声メモリ24c内のエリア2に記憶された、例えば「火災が発生しました」等の電子合成による音声信号により自動通報するように構成することができる。勿論、上記発信機17の非常ボタン17aが押された場合は、上記ビル内発信装置30に直接火災通報信号が送出されるように構成しても良い(図5の破線経路L2)。
【0049】
このように構成すると、AED14の離脱検出時と、火災発生時の両方の外部への通報を、消火栓格納箱内の通報装置24において共用して行うことができる。また、上記経路L2が何らかの原因で切断された場合でも、上記経路L3を介して上記通報装置24により火災警報を行うことができるという効果がある。
【0050】
上記ビル内発信装置(通報装置)30は、当該消火栓格納箱1が設置されているビルの管理室等に設置されているものであり、通常はビルの各階に設置された消火栓格納箱1の各火災警報用発信機17の非常ボタン17aが押されると、当該ビル内発信装置30の検出部30aに火災通報信号が送出され、該検出部30aの上記火災通報信号の検出に基づいて、自動電話通報部30bが自動的に消防署31に一般公衆回線32を介して電話通報するものである。
【0051】
本発明においては、上記ビル内発信装置30は、上記通報装置24の検出部24aから上記離脱通報信号が入力すると、その検出部30aは自動電話通報部30bに電話通報指令を送出し、自動電話通報部30bは上記通報指令に基づいて、火事通報と同様に、一般公衆回線32を介して消防署31に自動的に電話通報するものである。尚、消防署31への電話通報に当たっては、例えば自動音声信号にて通報し、その場合は、火災時とは異なる音声(例えば「AEDが取り外されました」等)にて通報し、火災発生時とは区別し得るように構成することが好ましい。尚、上記ビル内発信装置30は、上記発信機17からの火災通報信号が入力した場合の消防署31への電話通報では、例えば「火災が発生しました」等の音声にてAED離脱通報時と異なる音声で通報することができる。尚、上記自動通報の複数種の音声信号は、上記通報装置24と同様に上記ビル内発信装置30の音声メモリ30c内の各記憶エリア1〜3に予め記憶しておく。
【0052】
また、上記ビル内発信装置30の検出部30aは上記バッテリー電圧検出回路27からバッテリー警報信号が入力すると、バッテリー警報ランプ30a’を点灯させてAEDのバッテリー電圧が低下した旨をビルの管理者等に警告し得るように構成されている。また、上記検出部30aは上記バッテリー警報信号が入力した場合は、自動電話通報部30bに電話通報指令を送出し、上記電話通報部30bはこれに基づいて、消防署31に電話通報することもできる。この場合、例えば音声メモリ30cの記憶エリア3に記憶されている「AEDのバッテリーの交換が必要です」等の自動音声信号にて通報することができる。
【0053】
尚、上記火災通報信号のような異常検出信号の入力に基づいて各種外部機器に信号を送出し、かつ一般公衆回線を通じて予め定められた場所に自動的に電話通報する自動通報装置は市販されており、上記ビル内発信装置30は市販されている汎用の自動通報装置を利用することができる。
【0054】
図7は上記離脱検知部21の具体的構成であり、同図(a)はAED14に設けられた突起21aと、該AED14を収納部5内の所定の設置面33に設置したとき、上記設置面33に設けられた透孔33aを介して上記突起21aの押圧によりオフする検知スイッチ21b、該スイッチ21bをオン位置に復帰するためのスプリング21c、上記検知スイッチ21bを上記離脱検出回路22に接続するための回路21dにより構成されている。このように構成すると、上記AED14を上記設置面33から離脱すると、上記突起21aの離脱により上記検知スイッチ21bがオンするため、当該スイッチ21bのオンを上記離脱検出回路22にて検出することによりAED14の離脱を検出することができる。
【0055】
同図(b)の離脱検知部21は、非接触式の近接スイッチを使用したものであり、上記AED14を上記設置面33に設置したとき、上記透孔33aに対応するAED14の位置(底面)にマグネット21eを設け、上記マグネット21eに対応する位置に該マグネット21eの接近を検出したときにオフし、上記マグネット21eの離間を検出したときにオンし得るスイッチ21e’を設け、該スイッチ21e’を回路21fにより上記離脱検出回路22に接続したものである。このように構成すること、上記AED14を上記設置面33から離脱すると、上記スイッチ21e’が上記マグネット21eの離脱を検出してオンするため、該スイッチ21e’のオンを上記離脱検出回路22にて検出することができる。尚、上記離脱検知部21は上記の実施形態に限らず、公知の接触スイッチ等、その他の構造により実現することが可能である。
【0056】
図8に示すものは、上記警告灯フラッシュ点滅回路25aと上記警告灯点滅回路25bの具体例であり、何れも上記LED15a,15bを点滅駆動するためのスイッチングトランジスタ34a,34b、上記トランジスタ34a,34bにパルス信号を送出して開閉駆動するためのパルス駆動回路35a,35bを具備している。上記パルス駆動回路35aは上記離脱検出回路22から離脱検出信号が入力すると周波数の高いパルス信号P1をトランジスタスイッチ34aに送出して上記LED15aをフラッシュ点滅させるものである。上記パルス駆動回路35bは上記バッテリー電圧検出回路27からバッテリー警報信号が入力すると、上記パルス信号P1より周波数の低いパルス信号P2をトランジスタスイッチ34bに送出して上記LED15bを比較的ゆっくりと点滅駆動するものである。よって、上記AED用警告灯15の点滅の状況(点滅間隔)を見ることにより、AED14の離脱の警告であるのか、AED14のバッテリー電圧の低下であるのかを容易に判別することができる。
【0057】
図9は上記バッテリー電圧検出回路27の具体例であり、オペアンプ27aと基準電圧Vrで比較回路を構成し、入力端子a,bをバッテリー14aに接続し、バッテリーの充電電圧と基準電圧Vrとを比較し、バッテリー電圧が基準電圧Vr以下になったとき出力端子a’,b’からバッテリー警報信号を出力するように構成したものである。尚、図9はバッテリー電圧検出回路27の一例を示すものであり、同回路27はかかる構成に限定されるものではない。
【0058】
本発明は上述のように構成されるので、次に、本発明のAED収納部付の消火栓格納箱の動作を説明する。
【0059】
本発明のAED収納部付の消火栓格納箱1は、例えば商業ビルの各階の廊下等に自立形式又は埋め込み状態で設置されているとする。そして、この消火栓格納装置1は消火用ホース収納部4内に図3に示すように消火栓弁2に接続された消火用ホース3が格納され、AED収納部5には同図に示すようにAED14が収納設置される。さらに、上記消火栓弁2はビル内の消火水槽への配管(図示せず)に接続され、上記通報部20の通報装置24はビル内発信装置30に電気的に接続され、かつビル内発信装置30の自動電話通報部30bは一般公衆回線32に接続されているものとする。また、上記離脱検出回路22はその離脱検知部21のスイッチ21b,21e’のオフを検出しており、AED14の離脱検出待機状態となっているものとする。
【0060】
そして、例えば当該ビル内にてAEDを必要とする人命上の緊急事態が発生したとする。この場合、周囲の人々は、当該ビル内のAED収納部付の消火栓格納箱1の設置位置を把握しており、かつその消火栓格納箱1の上段扉11におけるAEDが収納されている旨の表示11c’(「AED」表示)、AED用警告灯15等により当該消火栓格納箱1にAED14が収納されていることを充分に認識しているので、直ちに、AEDを取り出すために上記消火栓格納箱1の場所に急行することができる。そして、上記消火栓格納箱1の上段扉11を開いて容易にAED14を取り出すことができる。
【0061】
このとき、AED14が取り出されたことに基づいて、検知スイッチ21b(図7(a))、スイッチ21e’(図7(b))がオンするため、離脱検出回路22がAED14の離脱を検出し、該離脱検出回路22がこれに基づいて離脱検出信号を送出する。
【0062】
すると、警報音発生回路23は上記離脱検出信号の入力に基づいてスピーカから「ピー、ピー、ピー」等の警報音と、「AEDの使用中です」等の音声による警報が放出されて、周囲の人々に注意を喚起する。
【0063】
さらに上記通報装置24は上記離脱検出信号の入力に基づいて、その検出部24aが離脱通報信号を外部のビル内発信装置30に向けて送出する。上記ビル内発信装置30の検出部30aは、上記離脱通報信号の入力に基づいて自動電話通報部30bに電話指令信号を送出する。上記自動電話通報部30bは上記電話指令信号に基づいて予め設定されていた消防署31に自動的に電話通報し、相手が応答したときに自動音声にて「AEDが取り外されました」等の音声を発する。よって、消防署31にAEDが使用中であり人命に係る緊急事態が発生していることを通報することができる。勿論、電話の発信元のビル、住所等の情報は例えば発信元の電話番号等に基づいて消防署31にて特定することが可能である。
【0064】
さらに、警告灯フラッシュ点滅回路25aは上記離脱検出信号の入力に基づいてLED15aにパルス信号を送出し、これにより警告灯15がフラッシュ点滅する。よって、周囲の人々は警告灯15のフラッシュ点滅により、AED14が使用中であり、人命に係る緊急事態が発生していることを知ることができる。
【0065】
尚、上記緊急事態が終了した場合においては、上記警報音発生回路23からの警報信号の送出、及び警告灯フラッシュ点滅回路25aのパルス駆動回路35aからのパルス信号の送出は、電源装置28の電源スイッチのオフにより上記両回路23,25aへの供電を停止することにより消勢(停止)することができる。
【0066】
上記AED14の使用が終了した場合は、該AED14を再び上記AED収納部5内に設置することにより、上記検知スイッチ21b又はスイッチ21e’をオフ状態にすることで、再び離脱検出回路22を離脱検出待機状態に設定することができる。
【0067】
上記離脱検出待機状態において、AED14のバッテリー14aが基準電圧Vr以下に低下したときは、バッテリー電圧検出回路27が上記基準電圧以下になったことを検出し、バッテリー警報信号を警告灯点滅回路25b及びビル内発信装置30の検出部30aに送出する。
【0068】
上記警告灯点滅回路25bは上記バッテリー警報信号の入力に基づいて、パルス駆動回路35bがスイッチングトランジスタ34bに周波数の低いパルス信号を送出するため、LED15bが比較的ゆっくりした間隔で点滅を行う。よって、上記消火栓格納装置1の周囲の人々にAED14のバッテリー電圧が低下したことを知らせることができる。この場合、ビルの管理者等が上記警告灯15bの点滅を確認した場合は、直ちにAED14のバッテリーの交換又は充電を行うことができる。また、上記バッテリー警報信号は、上記ビル内発信装置30の検出部30aにも送出され、バッテリー警報ランプ30a’が点灯するので、当該ビルの管理者等がこの警告ランプ30a’を見ることにより、AED14のバッテリー電圧の低下を容易に認識することができる。
【0069】
尚、ビル内にAED収納部付の消火栓格納箱が複数設置されている場合は、各格納箱に識別番号を付し上記バッテリー警報信号に固有の識別番号を含ませることにより、どの消火栓格納箱のAEDのバッテリー切れかを判別し得るように構成することができる。
【0070】
上記ビル内発信装置30の検出部30aは、上記バッテリー警報信号の入力に基づいて自動電話通報部30bに電話指令を行い、自動電話通報部30bはこれに基づいて、消防署31に自動的に電話通報を行う。上記自動電話通報部30bは上記電話指令信号に基づいて予め設定されていた消防署31に自動的に電話通報し、相手が応答したときに自動音声にて「AEDのバッテリー電圧が低下しました」等の音声を発する。よって、消防署31にAEDのバッテリーの交換又は充電が必要である旨通報することができる。
【0071】
尚、火災発生時において、火災警報用発信機17の非常ボタン17aが押圧された場合は、上記通報装置24又は発信機17から直接に、ビル内発信装置30に火災警報信号が送出され、上記ビル内発信装置30は上記火災警報信号の入力に基づいて消防署31に自動的に「火災が発生した旨」の電話通報を行うものである。
【0072】
本発明のAED収納部付の消火栓格納箱によると、該消火栓格納箱1は、例えばビルの各階の廊下壁面等に設置されており、多くの人がその設置場所を予め認識しているので、当該消火栓格納箱1にAED14を収納しておき、AED14が収納されている旨の表示を行うことにより、AED14が必要な緊急事態の発生時に、多くの人がAED14の設置場所である消火栓格納箱1の位置を容易に思い出すことができ、従って、人命に係る緊急時に迅速にAED14を取り出して現場に持ち込むことができる。
【0073】
また、AED14が消火栓格納箱1から取り出され、緊急事態が発生していることを周囲の人々に警告することができ、これにより人命救助に係るより適切な対応を行うことができる。
【0074】
また、AED14が使用中であり、緊急事態が発生していることを例えば消防署等の外部機関に自動通報することができ、人命に係る緊急事態に迅速に救急車を手配する等の極めて迅速な対応が可能である。
【0075】
また、AED14のバッテリー電圧が低下していることを、ビルの管理室(管理者)又は消防署に警報することができ、バッテリー交換或いは充電等を迅速に行うことができる。
【0076】
また、AED14の離脱検出時と、火災発生時の両方の外部への通報を、消火栓格納箱内の通報装置24において共用して行うことができ、通常の火災警報用屋内配線(上記経路L2)が何らかの原因で切断或いは通信不能になった場合でも、本発明の消火栓格納箱内の通報装置24により外部等に火災警報を行うことができるという効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明に係るAED収納部付の消火栓格納箱は、商業ビル、アパート等の住居、駅等の公共施設等、消火設備が必要な建造物に広く適用が可能である。
【符号の説明】
【0078】
1 AED収納部付の消火栓格納箱
4 消火用ホース収納部
4’ 消火栓弁収納部
5 AED収納部
11 上段扉(AED収納扉)
11c 透明窓(確認用窓)
11c’ AEDが収納されている旨の表示
14 AED
15 AED用警告灯
16 火災用警告灯
17 火災警報用発信機
17a 非常ボタン
21 離脱検知部
22 離脱検出回路
23 警告音発生回路
23a 警告音メモリ
24 通報装置
25 警告灯駆動回路
25a 警告灯フラッシュ点滅回路(第1表示駆動手段)
25b 警告灯点滅回路(第2表示駆動手段)
26 スピーカ
27 バッテリー電圧検出回路(バッテリー電圧検出手段)
30 ビル内発信装置(通報装置)
Vr 基準電圧(所定基準値)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
火災用警告灯を具備し、消火栓弁収納部又は消火用ホース収納部を有するAED収納部付の消火栓格納箱であって、
上記消火栓格納箱の内部にAEDを収納し得るAED収納部を設けると共に、該AED収納部を開閉し得るAED収納扉を設け、
上記AED収納扉に上記AED収納部内に収納されたAEDを確認し得る確認用窓を設けると共に、上記格納箱にAEDが収納されている旨の表示を行い、
かつ上記AED収納部に上記AEDの上記収納部からの離脱を検出し得る離脱検出手段を設け、
該離脱検出手段の上記AEDの離脱検出に基づいて上記AEDが取り出された旨を警告表示するAED用警告灯を上記火災用警告灯とは別に設けたものであることを特徴とするAED収納部付の消火栓格納箱。
【請求項2】
上記AEDが離脱された旨を外部に通報し得る通報装置を設け、
上記離脱検出手段の上記AEDの離脱検出に基づいて、上記AEDが離脱された旨を上記通報装置から外部に通報し得るように構成したものであることを特徴とする請求項1記載のAED収納部付の消火栓格納箱。
【請求項3】
上記消火栓格納箱に火災警報用発信機を設け、該火災警報用発信機と上記通報装置とを接続し、
上記通報装置は上記火災警報用発信機の非常ボタンが押されたことに基づいて火災が発生した旨を外部に通報するものであることを特徴とする請求項2記載のAED収納部付の消火栓格納箱。
【請求項4】
上記離脱検出手段の上記AEDの離脱検出に基づいて、上記AED用警告灯を以って上記AEDの離脱を第1の表示パターンにて警告表示する第1表示駆動手段を設けたものであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のAED収納部付の消火栓格納箱。
【請求項5】
上記消火栓格納箱に警報音を放出するためのスピーカを設け、
上記離脱検出手段の上記AEDの離脱検出に基づいて、上記スピーカからAEDが離脱された旨の警報音を放出する警報音発生手段を設けたものであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のAED収納部付の消火栓格納箱。
【請求項6】
上記AEDのバッテリー電圧検出手段を設け、
上記AEDのバッテリー電圧が所定基準値より低下したことを上記バッテリー電圧検出手段が検出したことに基づいて、上記AED用警告灯を以って上記AEDのバッテリー電圧の低下を第2の表示パターンにて警告表示する第2表示駆動手段を設けたものであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のAED収納部付の消火栓格納箱。
【請求項7】
上記AEDのバッテリー電圧の低下を上記バッテリー電圧検出手段が検出したことに基づいて、上記バッテリー電圧の低下を外部に通報する通報装置を設けたものであることを特徴とする請求項6記載のAED収納部付の消火栓格納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−239861(P2011−239861A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−113014(P2010−113014)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(000215822)帝国繊維株式会社 (24)
【出願人】(593192900)株式会社立売堀製作所 (22)
【Fターム(参考)】