BODEインデックス測定
患者のBODEインデックス値を決定するコンピュータにより実現されるシステム及び方法が提供される。本方法は、Body Mass Index(BMI)測定装置を用いてBMIデータを取得する。気道閉塞測定装置は、気道閉塞データを取得するため、患者の気道閉塞を測定する。呼吸レートセンサは、呼吸レートデータを取得するため、患者の呼吸レートを測定する。アクティビティモニタは、身体活動データを取得するため、患者の身体活動を測定する。プロセッサは、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データに基づき、患者のBODEインデックス値を決定するコンピュータプログラムモジュールを実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その内容が参照することによりここに援用される2009年12月21日に出願された米国仮出願第61/288,370号の35U.S.C.§119(e)の優先権の利益を請求する。
【0002】
本発明は、患者のBODEインデックス値を決定する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、気道の炎症により特徴付けされる呼吸器疾患である。それは、完全には可逆的でない気流の制限によって特徴付けされる。空気の制限は、有害粒子や気体に対する肺の異常な炎症反応によって進展及び関連付けされる。COPDの症状は、咳、喘鳴及び粘液の発生を含むものであってもよく、重大さの程度は、分泌物の容量及び色に関して部分的に観察されうる。
【0004】
増悪(exacerbation)とは、COPDの症状のさらなる悪化である。この増悪は、生理学的劣化の可変的な程度と関連付けされてもよい。増悪は、咳、呼吸困難(すなわち、呼吸の不足)及び痰の発生の増加によって特徴付けされてもよい。典型的には、増悪は、開業医や病院の医師によって確認されるか、又は質問を介し検出される。
【0005】
BODEインデックスは、COPDの重大さのための4次元の格付けシステムである。BODEインデックスは、1)Body Mass Index(B)、2)閉塞の程度(O)、3)呼吸困難(D)及び4)運動能力の4つのパラメータに基づく。BODEインデックスは、COPDの患者の肺リハビリテーション後の貴重な予測情報を提供する。研究は、COPD患者が肺リハビリテーションの終了後にBODEインデックスを改善させたことを示している。さらに、BODEインデックスはまた、増悪の死亡率、頻度及び重大さの適切な予測子である。
【0006】
Body Mass Index(BMI)又はボディマス指数は、一般に患者の体重を身長の平方により割ることによって取得される。患者の気道の閉塞の程度は、Forced Expiratory Volume measured over one second(FEV1)の値(肺活量測定検査)によって測定される。患者の呼吸困難のレベル(すなわち、呼吸不足)は、呼吸困難の質問を用いて決定される。6分間の歩行テストが、患者の運動能力を評価するのに利用される。
【0007】
ポイント値が、各パラメータ(すなわち、Body Mass Index(B)、閉塞の程度(O)、呼吸困難(D)及び運動能力(E))に割り当てられ、BODEインデックスを取得するため加算される。BODEインデックスは、一般に0〜10のポイントの範囲であり、より高いスコアはより大きな死亡リスクを示す。以下のテーブル1を参照されたい。
【0008】
【表1】
BODEインデックスの測定は、医師が呼吸困難の質問をし、6分間の歩行テストを評価することを求める(2つのコーン(30メートルの距離で分けられた)とストップウォッチなどを用いて)。この結果、BODEインデックスを計算するため、患者は、典型的には、クリニック又は肺リハビリテーションセンサを訪れることになり、BODEインデックスは、典型的には、頻繁には取得されない。さらに、呼吸困難のために利用されるものなどの質問ベースの評価は、主観的であり、特に高齢者にはより困難な記憶の呼び起こしに依拠する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の課題は、従来技術の問題点を解決するBODEインデックス値を決定するシステム及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は、本発明の一実施例によると、患者のBODEインデックス値を決定するコンピュータにより実現される方法を提供することによって達成される。本方法は、Body Mass Indexデータを取得するため、Mody Mass Index測定装置を用いて前記患者のBody Mass Indexを測定するステップと、気道閉塞データを取得するため、気道閉塞測定装置を用いて前記患者の気道閉塞を測定するステップと、呼吸レートデータを取得するため、呼吸レートセンサを用いて前記患者の呼吸レートを測定するステップと、アクティビティモニタを用いて前記患者の身体活動を測定し、身体活動データを取得するステップと、前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データに基づき、前記患者のBODEインデックス値を決定するため、1以上のコンピュータプロセッサ上で1以上のコンピュータプログラムモジュールを実行するステップとを有する。
【0011】
本発明の他の態様は、患者のBODEインデックス値を決定するシステムを提供する。本システムは、Body Mass Index測定装置と、気道閉塞測定装置と、少なくとも1つのセンサと、少なくとも1つのプロセッサとを有する。
Body Mass Index測定装置は、Body Mass Indexデータを取得するため、前記患者のBody Mass Indexを測定するよう構成される。気道閉塞測定装置は、気道閉塞データを取得するため、前記患者の気道閉塞を測定するよう構成される。センサは、a)呼吸レートデータを取得するため、前記患者の呼吸レートと、b)身体活動データを取得するため、前記患者の身体活動とを測定するよう構成される。プロセッサは、前記患者のBODEインデックス値を決定するため、前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データを処理するよう構成される。
【0012】
本発明の他の態様は、患者のBODEインデックス値を決定する装置を提供する。本装置は、Body Mass Indexデータを取得するため、前記患者のBody Mass Indexを測定するBody Mass Index測定手段と、気道閉塞データを取得するため、前記患者の気道閉塞を測定する気道閉塞測定手段と、a)呼吸レートデータを取得するため、前記患者の呼吸レートと、b)身体活動データを取得するため、前記患者の身体活動とを測定する少なくとも1つの検知手段と、前記患者のBODEインデックス値を決定するため、前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データを処理する手段とを有する。
【0013】
本発明の上記及び他の態様は、構成の関連する要素の動作及び機能の方法、パーツの組み合わせ及び製造の経済と共に、その全てが当該明細書の一部を形成、同様の参照符号が各種図面の対応するパーツを示す添付した図面を参照して、以下の説明と添付した請求項とを考慮してより明らかになるであろう。しかしながら、これらの図面は図示及び説明のためのみであり、本発明の限定の規定として意図されるものでないことが、明示的に理解されるべきである。また、ここに開示される一実施例の特徴は、ここに開示される他の実施例において利用可能であることが理解されるであろう。明細書及び請求項に用いられる“ある”及び“前記”という単一形は、文脈が明らかにそうでないことを示していない場合、複数を含む。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施例による患者のBODEインデックス値を決定する方法を示すフローチャートである。
【図2】図2は、本発明の実施例による患者のBODEインデックス値を決定するシステムを示す。
【図3】図3は、本発明の他の実施例による患者のBODEインデックス値を決定するシステムを示す。
【図4】図4は、本発明の実施例によるセンサ(加速度計など)の配置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の実施例による患者のBODEインデックス値を決定するコンピュータにより実現される方法を示すフローチャートである。本方法100は、例えば、患者の自宅の環境などでBODEインデックスの連続的な測定を可能にする。本方法100は、BODEインデックスと関係のある4つのパラメータ(すなわち、Body Mass Index(B)、閉塞の程度(O)、呼吸困難(D)及び運動能力(E))を測定するための一体化されたセンサセットを利用する。本方法100は、1以上のコンピュータプログラムモジュールを実行するよう構成される1以上のプロセッサ210(図2に図示及び説明される)を有するコンピュータシステムにより実現される。一実施例では、プロセッサ210(図2に図示及び説明される)は、1以上のプロセッサを有することが可能である。
【0016】
本方法100は、処理120から開始される。処理104において、患者のBody Mass Indexが、Mody Mass Indexデータを取得するため測定される。一実施例では、患者のBody Mass Indexは、Body Mass Index測定装置202(図2に図示及び説明される)又は302(図3に図示及び説明される)を用いて測定される。
【0017】
処理106において、患者の気道の閉塞が、気道閉塞データを取得するため測定される。一実施例では、患者の気道閉塞は、気道閉塞測定装置204(図2に図示及び説明される)又は304(図3に図示及び説明される)を用いて測定される。
【0018】
処理108において、呼吸レートセンサ206(図2に図示及び説明される)又は306(図3に図示及び説明される)は、患者の呼吸レートを測定し、呼吸レートデータを取得するのに利用される。処理110において、アクティビティモニタ208(図2に図示及び説明される)又は308(図3に図示及び説明される)が、患者の身体的活動を測定し、身体的活動データを取得するのに利用される。
【0019】
一実施例では、患者の身体的活動及び呼吸レートは、システム200(図2に図示)に関して説明されるような別々のセンサを用いて測定されてもよい。他の実施例では、センサ306(図3に図示及び説明される)などの単一のセンサが、患者の身体的活動及び呼吸レートの双方を測定するのに利用されてもよい。
【0020】
処理112において、プロセッサ210(図2に図示及び説明される)又は310(図3に図示及び説明される)が、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体的活動データを利用して、患者のBODEインデックス値を決定するよう構成される。
【0021】
すなわち、各種センサからのデータは、BODEインデックスの客観的及び連続的な指標を提供するため、BODEインデックス値に以降に変換される。本方法100は、処理114において終了する。一実施例では、処理102〜114は、1以上のプロセッサ210(図2に図示及び説明される)により実行可能な1以上のコンピュータプログラムモジュールにより実行可能である。
【0022】
図2は、一実施例による患者のBODEインデックス値を決定するシステム200を示す。一実施例では、システム200は、患者の自宅の環境において患者により利用されてもよい。システム200は、Body Mass Index測定装置202、気道閉塞測定装置204、活動モニタ206、呼吸センサ208及びプロセッサ210を有してもよい。一実施例では、プロセッサ210は、1以上のプロセッサを有することが可能である。一実施例では、プロセッサ210は、コンピュータシステムの一部とすることが可能であり、又はコンピュータシステムを形成することが可能である。
【0023】
一実施例では、システム200は、プロセッサ210と通信するユーザインタフェース211を有してもよい。ユーザインタフェース211は、患者(介護士)から入力を受け付け、システム200の出力を送信(及び表示)するよう構成される。一実施例では、ユーザインタフェース211は、患者又は介護士がプロセッサ210に情報(患者の体重、患者のBMI、FEV1値、又はピークフローメータ記録など)を入力し、患者のBODEインデックス値を決定することを可能にするキーパッドを有してもよい。一実施例では、ユーザインタフェース211は、視覚的データ出力(BODEインデックス値など)を患者に提供するディスプレイスクリーンを有してもよい。
【0024】
一実施例では、ユーザインタフェース211は、グラフィカルユーザインタフェースであってもよい。一実施例では、ユーザインタフェース211には、センサセット(すなわち、活動モニタ及び/又は呼吸レートセンサ)と一体的に備えられてもよい。他の実施例では、ユーザインタフェース211は、センサセットから離れて、又は近くに設けられてもよい。
【0025】
Body Mass Index(又はBMI)は、一般に、患者の体重と身長とを考慮する数式を用いて計算される。BMIは、患者の体重を身長の平方により割ることによって取得される。例えば、メートルシステムでBMIを測定するとき、患者の体重はキログラムで測定され、患者の身長はメートルで測定される。
【0026】
一実施例では、Body Mass Index測定装置は、重み付け又はウェイトスケールを有してもよい。ウェイトスケールを用いて測定される患者の体重が、ユーザインタフェース211を用いてプロセッサ210に入力されてもよい。患者の身長がまた測定され、ユーザインタフェース211を用いてプロセッサ210に入力されてもよい。一実施例では、患者の身長は、身長計を用いて測定される。一実施例では、身長計及び体重計は、単一の装置を形成するよう一体的であってもよい。一実施例では、体重計及び/又は身長計は、電子的であり、ユーザインタフェース211を患者が利用することを必要とすることなく、プロセッサ210にデータ(すなわち、患者の体重及び/又は身長)を電子入力する。プロセッサ210は、プロセッサ又は関連するメモリ(図示せず)に保存される数式(上述された)などを用いて、Body Mass Indexを計算するため構成される。
【0027】
他の実施例では、Body Mass Index測定装置202は、BMIスケールを有してもよい。例えば、一実施例では、BMIスケールは、Taylorから入手可能なTaylor5700 Body Mass Index(BMI)スケール又はSecaから入手可能なSeca882 Remote Display BMIスケールであってもよい。このような実施例では、患者は、BMIスケールから取得したBMI値をユーザインタフェース211を用いてプロセッサ210に入力してもよい。あるいは、上述されるように、データは、ユーザインタフェース211を介した入力を必要とすることなく、プロセッサ210に自動的かつ直接的に入力されてもよい。
【0028】
上述されたBMIスケール及び体重計は、Body Mass Indexデータを測定するための単なる2つの具体例にすぎず、当該技術で知られる他のBody Mass Index測定装置が、患者のBody Mass Indexデータを測定するのに利用されてもよい。
【0029】
上述されるように、Body Mass Index測定装置202は、プロセッサ210に直接接続されてもよい。このような実施例では、Body Mass Index測定装置202は、例えば、有線又は無線ネットワークを介しプロセッサに接続されてもよい。
【0030】
一実施例では、気道閉塞は、気道閉塞測定装置204を用いて測定される。一実施例では、気道閉塞測定装置204は、肺活量計を有してもよい。一実施例では、肺活量計は、携帯肺活量計である。例えば、携帯肺活量計は、Micro Direct,Inc.から入手可能なMicroGP肺活量計であってもよい。肺活量計は、アナログ肺活量計又はデジタル肺活量計を含むものであってもよい。
【0031】
一実施例では、気道閉塞は、肺活量テストを用いて評価される。肺活量テスト中、患者は、肺活量計に接続されたマウスピースに息を吹き込む。肺活量計は、ある期間において患者が呼吸する空気の量及び速さを記録するよう構成される。一実施例では、肺活量テスト中、患者は、可能な限り深呼吸し、可能な限り長くできる限り一生懸命息を出す。一実施例では、肺活量テストは、再現性を保証するため、通常は3回繰り返される。
【0032】
肺活量計は、Forced Expiratory Volume measured over one second(FEV1)(すなわち、最大吸気後の最大呼気の1秒間に吐き出された容量)。FEV1は、肺がどの程度速く空にすることが可能であるかの指標である。より低いFEV1の値は、一般に、より大きな気道閉塞の程度を示す。
【0033】
肺活量計はまた、Forced Vital Capacity(FVC)(すなわち、強制操作中に吐き出し可能な空気の最大容量)とPeak Expiratory Flow(PEF)とを測定するよう構成される。肺活量計はまた、FEV1/FEV(すなわち、FVCのパーセンテージとして表されるFEV1)。FEV1/FEVは、空気の流れの制限の医学的に有用なインデックスを提供する。例えば、70%未満のFEV1/FEVの値は、空気の流れの制限とCOPDの可能性とを示す。
【0034】
テーブル2において、気道閉塞の評価が示される。テーブル2は、予測値のパーセンテージとしてFEV1を示す。予測値は、患者の年齢、性別、身長、体重及び/又は人種に基づき決定される。
【0035】
【表2】
測定されたFEV1の値が予測値の80%より大きい場合、患者は、軽度の気道閉塞を有している可能性がある。測定されたFEV1の値が50〜80%の間である場合、患者は、中程度の気道閉塞を有している可能性がある。測定されたFEV1の値が30〜50%の間である場合、患者は、重度の気道閉塞を有している可能性がある。測定されたFEV1の値が30%未満である場合、患者は、極めて重大な気道閉塞を有している可能性がある。
【0036】
他の実施例では、気道閉塞装置204は、ピーク流量メータを含むものであってもよい。ピーク流量メータは、患者の最大呼吸速度又はピーク呼気流量(PEFR又はPEF)を測定するよう構成される。ピーク流量記録は、患者の気道が制限されていないときにより高く、患者の気道が制限されているときにより低い。上述された肺活量計及びピーク流量は、気道閉塞データを測定するための単なる2つの具体例であるが、当該技術で知られている他の気道閉塞測定装置は、患者の気道閉塞データを測定するのに利用されてもよいことが想到される。
【0037】
一実施例では、気道閉塞装置204は、プロセッサ210に直接接続されてもよい。このような実施例では、気道閉塞装置204は、例えば、有線又は無線ネットワークを介しプロセッサ210に接続されてもよい。
【0038】
他の実施例では、患者は、ユーザインタフェース211を用いて気道閉塞装置204から取得された気道閉塞データ(すなわち、肺活量計から取得されたFEV1値、又はピーク流量メータから取得されたピーク流量結果)を手動により入力してもよい。
【0039】
アクティビティモニタ206は、アクティビティモニタからの信号が患者の物理的活動のレベルに相関するように、患者の体の動きを検出するよう構成される。一実施例では、アクティビティモニタは、3軸加速度計などの加速度計を含むものであってもよい。このような加速度計は、少なくとも3つの軸で加速度データを決定するよう構成される検知要素を含むものであってもよい。例えば、一実施例では、3軸加速度計は、STMicroelectronicsから入手可能な3軸加速度計(すなわち、製造パーツ番号:LIS3L02AQ)であってもよい。
【0040】
他の実施例では、アクティビティモニタ206は、圧電センサであってもよい。圧電センサは、患者の体の動きに反応する圧電要素を含むものであってもよい。一実施例では、アクティビティモニタ206は、例えば、患者の胸部又は腹部などに配置されてもよい。
【0041】
上述された加速度計及び圧電センサは、身体活動データを測定するための単なる2つの具体例であるが、当該分野で知られる他のアクティビティモニタは、患者の身体活動データを測定するのに利用されてもよいことが想到される。
【0042】
一実施例では、呼吸レートセンサ208は、患者の呼吸パターンを測定するよう構成され、加速度計又はマイクロフォンを含むものであってもよい。一実施例では、加速度計は、3軸加速度計であってもよい。例えば、3軸加速度計は、STMicroelectronicsから入手可能な3軸加速度計(すなわち、製造パーツ番号:LIS3L02AQ)であってもよい。
【0043】
他の実施例では、マイクロフォンは、患者の呼吸レートを決定するため、患者の吸気の音声を受信するよう構成される。一実施例では、呼吸レートセンサ208は、ニューヨーク州のArdsleyのAmbulatory Monitoring,Inc.から入手可能なRespibandTMであってもよい。
【0044】
さらなる他の実施例では、呼吸レートセンサ208は、参照することによりここに援用される、米国特許第6,159,147号に記載されるようなチェストバンドとマイクロフォンを含むものであってもよい。このような実施例では、チェストバンドは、例えば、患者の呼吸レートを測定するため、患者の胸のあたりに配置されてもよい。
【0045】
上述された加速度計、マイクロフォン及びチェストバンドとマイクロフォンとの組み合わせは、呼吸レートデータを測定するための単なる2つの具体例にすぎない。しかしながら、当該技術において知られる他の呼吸レートセンサは、患者の呼吸レートデータを測定するのに利用されてもよいことが想到される。
【0046】
一実施例では、アクティビティモニタ206及び/又は呼吸レートセンサ208は、プロセッサ210に直接接続されてもよい。すなわち、アクティビティモニタ206及び/又は呼吸レートセンサ208からのデータは、ユーザインタフェース211を介した入力の必要なく、プロセッサ210に自動的かつ直接的に入力されてもよい。このような実施例では、アクティビティモニタ及び/又は呼吸レートセンサは、例えば、有線又は無線ネットワークなどを介しプロセッサ210に接続されてもよい。
【0047】
プロセッサ210は、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理するよう構成される。一実施例では、システム200は、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理する単一のプロセッサを有してもよい。
【0048】
他の実施例では、システム200は、各プロセッサが特定のファンクション又はオペレーションを実行するよう構成される複数のプロセッサを有してもよい。このような実施例では、複数のプロセッサが、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理するよう構成されてもよい。
【0049】
一実施例では、プロセッサ210は、患者から入力情報(患者の体重及び身長など)を受信し、Body Mass Indexデータを取得するため、当該入力情報をさらに処理するよう構成される。すなわち、上述されるように、プロセッサ210は、例えば、プロセッサに保存される数式(上述された)を用いて、Body Mass Indexを計算するよう構成される。他の実施例では、プロセッサ210は、Body Mass Index測定装置202からBody Mass Indexデータを受信するよう構成される。
【0050】
プロセッサ210は、気道閉塞測定装置204から気道閉塞データを、アクティビティモニタ206から身体活動データを、呼吸レートセンサ208から呼吸レートデータを受信するよう構成される。
【0051】
ポイント値が各パラメータ(すなわち、Body Mass Indexデータ(B)、気道閉塞データ(又は閉塞の程度)(O)、呼吸レートデータ(又は呼吸困難)(D)、及び身体活動データ(又は運動能力)(E))に割り当てられ、これらのポイント値がプロセッサ210に格納される。プロセッサ210は、患者のBODEインデックスを取得するため、各パラメータ(すなわち、Body Mass Index(B)、閉塞の程度(O)、呼吸困難(D)及び運動能力(E))について取得されたポイント値を加えるよう構成される。BODEインデックスは、一般に、0〜10ポイントの間の範囲であり、より高いスコアがより高い死亡リスクを示す。以下のテーブル3を参照されたい。
【0052】
【表3】
一実施例では、呼吸レートセンサを用いて測定された呼吸レートデータは、各呼吸困難スケールに相関されてもよい(すなわち、通常はBODEスコアリングカードに利用され、テーブル1を参照されたい)。
【0053】
一実施例では、アクティビティモニタは、患者が6分間で歩行可能な予測された距離と自由な生活活動とを相関させることによって、6分間歩行距離テストを置換する。
【0054】
図3は、本発明の他の実施例による患者のBODEインデックス値を決定するシステム300を示す。システム300は、Body Mass Index測定装置302、気道閉塞測定装置304、センサ306及びプロセッサ310を含む。システム300は、以下の点を除き、図2に関して説明されたシステム200と類似する。
【0055】
患者の身体活動及び呼吸レートを測定するための別々のセンサを利用する代わりに(図2のシステム200に関して説明されたものなど)、システム/方法300は、単一のセンサ306を用いて、患者の身体活動及び呼吸レートの双方を測定する。
【0056】
一実施例では、センサ306は、例えば、患者の胸部又は腹部などに配置されてもよい。一実施例では、図4に示されるように、加速度計は中央位置と側部位置とのほぼ中間の下方の肋骨に配置される。図4に示される加速度計の配置は、呼吸レートと身体活動との双方の信頼できるモニタリングを可能にする。他の実施例では、センサ306は、患者の体の少なくとも一部に近接するよう配置されてもよい。
【0057】
一実施例では、センサ306は、装着可能なバンド(患者の体の何れかの部分に装着可能な)の一部であってもよいし、又は患者により装着された装着可能な衣服の一部であってもよい。一実施例では、センサ306は、プロセッサ310に直接接続されてもよい。すなわち、センサからのデータは、ユーザインタフェースを介した入力の必要なく、プロセッサに自動的かつ直接的に入力されてもよい。このような実施例では、センサ306は、例えば、有線又は無線ネットワークを介しプロセッサ310に接続されてもよい。
【0058】
一実施例では、プロセッサ310は、1)センサ又は加速度計306から少なくとも3軸による加速度データを受信し、2)加速度データから呼吸レートデータを決定し、3)呼吸レートデータに関する身体活動データを決定し、4)患者のBODEインデックス値を決定するため、身体活動データと呼吸データ(すなわち、Body Mass Indexデータと気道閉塞データと共に)を解析するよう構成される。
【0059】
一実施例では、システム300は、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理する単一のプロセッサを有してもよい。他の実施例では、システム300は、各プロセッサが特定のファンクション又はオペレーションを実行するよう構成される複数のプロセッサを有してもよい。このような実施例では、複数のプロセッサは、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理するよう構成されてもよい。
【0060】
一実施例では、システム200又は300はまた、ネットワーク(例えば、有線又は無線など)を介しヘルスケアプロバイダにBODEインデックス値を送信するよう構成されてもよい。
【0061】
本発明の他の態様は、患者のBODEインデックス値を決定する装置を提供する。当該装置は、Body Mass Indexデータを取得するため、患者のBody Mass Indexを測定するBody Mass Index測定手段と、気道閉塞データを取得するため、患者の気道閉塞を測定する気道閉塞測定手段と、a)呼吸レートデータを取得するため患者の呼吸レートと、b)身体活動データを取得するため患者の身体活動とを測定する少なくとも1つの検知手段と、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理する手段とを有する。
【0062】
例えば、プロセッサなどの本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの各種組み合わせにより構成されてもよい。本発明はまた、1以上の処理装置を用いて読み込み、実行されるマシーン可読媒体に格納されている命令として実現されてもよい。一実施例では、マシーン可読媒体は、マシーン(計算装置など)により読み込み可能な形式により情報を格納及び/又は送信する各種機構を有してもよい。例えば、マシーン可読記憶媒体は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気デイスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置、及び情報を格納する他の媒体を含むものであってもよく、マシーン可読伝送媒体は、搬送波、赤外線信号、デジタル信号及び情報を伝送する他の媒体を含む伝搬信号の形態を含むものであってもよい。ファームウェア、ソフトウェア、ルーチン又は命令が、特定の具体的な態様及び特定のアクションを実行する実施例に関して上記開示により説明されてもよいが、このような説明は、便宜上のためだけであり、実際にこのようなアクションは、計算装置、処理装置、プロセッサ、コントローラ、又はファームウェア、ソフトウェア、ルーチン又は命令を実行する他の装置又はマシーンから得られることは明らかであろう。
【0063】
本発明が説明のために詳細に説明されたが、このような詳細はこのためだけのものであり、本発明は開示された実施例に限定されず、添付した請求項の趣旨及び範囲内の変更及び等価な構成をカバーすることが意図されることが理解されるべきである。さらに、本発明は、可能な程度まで、何れかの実施例の1以上の特徴が他の何れかの実施例の1以上の特徴と組み合わせ可能であることを想到することが理解されるべきである。
【技術分野】
【0001】
本出願は、その内容が参照することによりここに援用される2009年12月21日に出願された米国仮出願第61/288,370号の35U.S.C.§119(e)の優先権の利益を請求する。
【0002】
本発明は、患者のBODEインデックス値を決定する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、気道の炎症により特徴付けされる呼吸器疾患である。それは、完全には可逆的でない気流の制限によって特徴付けされる。空気の制限は、有害粒子や気体に対する肺の異常な炎症反応によって進展及び関連付けされる。COPDの症状は、咳、喘鳴及び粘液の発生を含むものであってもよく、重大さの程度は、分泌物の容量及び色に関して部分的に観察されうる。
【0004】
増悪(exacerbation)とは、COPDの症状のさらなる悪化である。この増悪は、生理学的劣化の可変的な程度と関連付けされてもよい。増悪は、咳、呼吸困難(すなわち、呼吸の不足)及び痰の発生の増加によって特徴付けされてもよい。典型的には、増悪は、開業医や病院の医師によって確認されるか、又は質問を介し検出される。
【0005】
BODEインデックスは、COPDの重大さのための4次元の格付けシステムである。BODEインデックスは、1)Body Mass Index(B)、2)閉塞の程度(O)、3)呼吸困難(D)及び4)運動能力の4つのパラメータに基づく。BODEインデックスは、COPDの患者の肺リハビリテーション後の貴重な予測情報を提供する。研究は、COPD患者が肺リハビリテーションの終了後にBODEインデックスを改善させたことを示している。さらに、BODEインデックスはまた、増悪の死亡率、頻度及び重大さの適切な予測子である。
【0006】
Body Mass Index(BMI)又はボディマス指数は、一般に患者の体重を身長の平方により割ることによって取得される。患者の気道の閉塞の程度は、Forced Expiratory Volume measured over one second(FEV1)の値(肺活量測定検査)によって測定される。患者の呼吸困難のレベル(すなわち、呼吸不足)は、呼吸困難の質問を用いて決定される。6分間の歩行テストが、患者の運動能力を評価するのに利用される。
【0007】
ポイント値が、各パラメータ(すなわち、Body Mass Index(B)、閉塞の程度(O)、呼吸困難(D)及び運動能力(E))に割り当てられ、BODEインデックスを取得するため加算される。BODEインデックスは、一般に0〜10のポイントの範囲であり、より高いスコアはより大きな死亡リスクを示す。以下のテーブル1を参照されたい。
【0008】
【表1】
BODEインデックスの測定は、医師が呼吸困難の質問をし、6分間の歩行テストを評価することを求める(2つのコーン(30メートルの距離で分けられた)とストップウォッチなどを用いて)。この結果、BODEインデックスを計算するため、患者は、典型的には、クリニック又は肺リハビリテーションセンサを訪れることになり、BODEインデックスは、典型的には、頻繁には取得されない。さらに、呼吸困難のために利用されるものなどの質問ベースの評価は、主観的であり、特に高齢者にはより困難な記憶の呼び起こしに依拠する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の課題は、従来技術の問題点を解決するBODEインデックス値を決定するシステム及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は、本発明の一実施例によると、患者のBODEインデックス値を決定するコンピュータにより実現される方法を提供することによって達成される。本方法は、Body Mass Indexデータを取得するため、Mody Mass Index測定装置を用いて前記患者のBody Mass Indexを測定するステップと、気道閉塞データを取得するため、気道閉塞測定装置を用いて前記患者の気道閉塞を測定するステップと、呼吸レートデータを取得するため、呼吸レートセンサを用いて前記患者の呼吸レートを測定するステップと、アクティビティモニタを用いて前記患者の身体活動を測定し、身体活動データを取得するステップと、前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データに基づき、前記患者のBODEインデックス値を決定するため、1以上のコンピュータプロセッサ上で1以上のコンピュータプログラムモジュールを実行するステップとを有する。
【0011】
本発明の他の態様は、患者のBODEインデックス値を決定するシステムを提供する。本システムは、Body Mass Index測定装置と、気道閉塞測定装置と、少なくとも1つのセンサと、少なくとも1つのプロセッサとを有する。
Body Mass Index測定装置は、Body Mass Indexデータを取得するため、前記患者のBody Mass Indexを測定するよう構成される。気道閉塞測定装置は、気道閉塞データを取得するため、前記患者の気道閉塞を測定するよう構成される。センサは、a)呼吸レートデータを取得するため、前記患者の呼吸レートと、b)身体活動データを取得するため、前記患者の身体活動とを測定するよう構成される。プロセッサは、前記患者のBODEインデックス値を決定するため、前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データを処理するよう構成される。
【0012】
本発明の他の態様は、患者のBODEインデックス値を決定する装置を提供する。本装置は、Body Mass Indexデータを取得するため、前記患者のBody Mass Indexを測定するBody Mass Index測定手段と、気道閉塞データを取得するため、前記患者の気道閉塞を測定する気道閉塞測定手段と、a)呼吸レートデータを取得するため、前記患者の呼吸レートと、b)身体活動データを取得するため、前記患者の身体活動とを測定する少なくとも1つの検知手段と、前記患者のBODEインデックス値を決定するため、前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データを処理する手段とを有する。
【0013】
本発明の上記及び他の態様は、構成の関連する要素の動作及び機能の方法、パーツの組み合わせ及び製造の経済と共に、その全てが当該明細書の一部を形成、同様の参照符号が各種図面の対応するパーツを示す添付した図面を参照して、以下の説明と添付した請求項とを考慮してより明らかになるであろう。しかしながら、これらの図面は図示及び説明のためのみであり、本発明の限定の規定として意図されるものでないことが、明示的に理解されるべきである。また、ここに開示される一実施例の特徴は、ここに開示される他の実施例において利用可能であることが理解されるであろう。明細書及び請求項に用いられる“ある”及び“前記”という単一形は、文脈が明らかにそうでないことを示していない場合、複数を含む。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施例による患者のBODEインデックス値を決定する方法を示すフローチャートである。
【図2】図2は、本発明の実施例による患者のBODEインデックス値を決定するシステムを示す。
【図3】図3は、本発明の他の実施例による患者のBODEインデックス値を決定するシステムを示す。
【図4】図4は、本発明の実施例によるセンサ(加速度計など)の配置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の実施例による患者のBODEインデックス値を決定するコンピュータにより実現される方法を示すフローチャートである。本方法100は、例えば、患者の自宅の環境などでBODEインデックスの連続的な測定を可能にする。本方法100は、BODEインデックスと関係のある4つのパラメータ(すなわち、Body Mass Index(B)、閉塞の程度(O)、呼吸困難(D)及び運動能力(E))を測定するための一体化されたセンサセットを利用する。本方法100は、1以上のコンピュータプログラムモジュールを実行するよう構成される1以上のプロセッサ210(図2に図示及び説明される)を有するコンピュータシステムにより実現される。一実施例では、プロセッサ210(図2に図示及び説明される)は、1以上のプロセッサを有することが可能である。
【0016】
本方法100は、処理120から開始される。処理104において、患者のBody Mass Indexが、Mody Mass Indexデータを取得するため測定される。一実施例では、患者のBody Mass Indexは、Body Mass Index測定装置202(図2に図示及び説明される)又は302(図3に図示及び説明される)を用いて測定される。
【0017】
処理106において、患者の気道の閉塞が、気道閉塞データを取得するため測定される。一実施例では、患者の気道閉塞は、気道閉塞測定装置204(図2に図示及び説明される)又は304(図3に図示及び説明される)を用いて測定される。
【0018】
処理108において、呼吸レートセンサ206(図2に図示及び説明される)又は306(図3に図示及び説明される)は、患者の呼吸レートを測定し、呼吸レートデータを取得するのに利用される。処理110において、アクティビティモニタ208(図2に図示及び説明される)又は308(図3に図示及び説明される)が、患者の身体的活動を測定し、身体的活動データを取得するのに利用される。
【0019】
一実施例では、患者の身体的活動及び呼吸レートは、システム200(図2に図示)に関して説明されるような別々のセンサを用いて測定されてもよい。他の実施例では、センサ306(図3に図示及び説明される)などの単一のセンサが、患者の身体的活動及び呼吸レートの双方を測定するのに利用されてもよい。
【0020】
処理112において、プロセッサ210(図2に図示及び説明される)又は310(図3に図示及び説明される)が、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体的活動データを利用して、患者のBODEインデックス値を決定するよう構成される。
【0021】
すなわち、各種センサからのデータは、BODEインデックスの客観的及び連続的な指標を提供するため、BODEインデックス値に以降に変換される。本方法100は、処理114において終了する。一実施例では、処理102〜114は、1以上のプロセッサ210(図2に図示及び説明される)により実行可能な1以上のコンピュータプログラムモジュールにより実行可能である。
【0022】
図2は、一実施例による患者のBODEインデックス値を決定するシステム200を示す。一実施例では、システム200は、患者の自宅の環境において患者により利用されてもよい。システム200は、Body Mass Index測定装置202、気道閉塞測定装置204、活動モニタ206、呼吸センサ208及びプロセッサ210を有してもよい。一実施例では、プロセッサ210は、1以上のプロセッサを有することが可能である。一実施例では、プロセッサ210は、コンピュータシステムの一部とすることが可能であり、又はコンピュータシステムを形成することが可能である。
【0023】
一実施例では、システム200は、プロセッサ210と通信するユーザインタフェース211を有してもよい。ユーザインタフェース211は、患者(介護士)から入力を受け付け、システム200の出力を送信(及び表示)するよう構成される。一実施例では、ユーザインタフェース211は、患者又は介護士がプロセッサ210に情報(患者の体重、患者のBMI、FEV1値、又はピークフローメータ記録など)を入力し、患者のBODEインデックス値を決定することを可能にするキーパッドを有してもよい。一実施例では、ユーザインタフェース211は、視覚的データ出力(BODEインデックス値など)を患者に提供するディスプレイスクリーンを有してもよい。
【0024】
一実施例では、ユーザインタフェース211は、グラフィカルユーザインタフェースであってもよい。一実施例では、ユーザインタフェース211には、センサセット(すなわち、活動モニタ及び/又は呼吸レートセンサ)と一体的に備えられてもよい。他の実施例では、ユーザインタフェース211は、センサセットから離れて、又は近くに設けられてもよい。
【0025】
Body Mass Index(又はBMI)は、一般に、患者の体重と身長とを考慮する数式を用いて計算される。BMIは、患者の体重を身長の平方により割ることによって取得される。例えば、メートルシステムでBMIを測定するとき、患者の体重はキログラムで測定され、患者の身長はメートルで測定される。
【0026】
一実施例では、Body Mass Index測定装置は、重み付け又はウェイトスケールを有してもよい。ウェイトスケールを用いて測定される患者の体重が、ユーザインタフェース211を用いてプロセッサ210に入力されてもよい。患者の身長がまた測定され、ユーザインタフェース211を用いてプロセッサ210に入力されてもよい。一実施例では、患者の身長は、身長計を用いて測定される。一実施例では、身長計及び体重計は、単一の装置を形成するよう一体的であってもよい。一実施例では、体重計及び/又は身長計は、電子的であり、ユーザインタフェース211を患者が利用することを必要とすることなく、プロセッサ210にデータ(すなわち、患者の体重及び/又は身長)を電子入力する。プロセッサ210は、プロセッサ又は関連するメモリ(図示せず)に保存される数式(上述された)などを用いて、Body Mass Indexを計算するため構成される。
【0027】
他の実施例では、Body Mass Index測定装置202は、BMIスケールを有してもよい。例えば、一実施例では、BMIスケールは、Taylorから入手可能なTaylor5700 Body Mass Index(BMI)スケール又はSecaから入手可能なSeca882 Remote Display BMIスケールであってもよい。このような実施例では、患者は、BMIスケールから取得したBMI値をユーザインタフェース211を用いてプロセッサ210に入力してもよい。あるいは、上述されるように、データは、ユーザインタフェース211を介した入力を必要とすることなく、プロセッサ210に自動的かつ直接的に入力されてもよい。
【0028】
上述されたBMIスケール及び体重計は、Body Mass Indexデータを測定するための単なる2つの具体例にすぎず、当該技術で知られる他のBody Mass Index測定装置が、患者のBody Mass Indexデータを測定するのに利用されてもよい。
【0029】
上述されるように、Body Mass Index測定装置202は、プロセッサ210に直接接続されてもよい。このような実施例では、Body Mass Index測定装置202は、例えば、有線又は無線ネットワークを介しプロセッサに接続されてもよい。
【0030】
一実施例では、気道閉塞は、気道閉塞測定装置204を用いて測定される。一実施例では、気道閉塞測定装置204は、肺活量計を有してもよい。一実施例では、肺活量計は、携帯肺活量計である。例えば、携帯肺活量計は、Micro Direct,Inc.から入手可能なMicroGP肺活量計であってもよい。肺活量計は、アナログ肺活量計又はデジタル肺活量計を含むものであってもよい。
【0031】
一実施例では、気道閉塞は、肺活量テストを用いて評価される。肺活量テスト中、患者は、肺活量計に接続されたマウスピースに息を吹き込む。肺活量計は、ある期間において患者が呼吸する空気の量及び速さを記録するよう構成される。一実施例では、肺活量テスト中、患者は、可能な限り深呼吸し、可能な限り長くできる限り一生懸命息を出す。一実施例では、肺活量テストは、再現性を保証するため、通常は3回繰り返される。
【0032】
肺活量計は、Forced Expiratory Volume measured over one second(FEV1)(すなわち、最大吸気後の最大呼気の1秒間に吐き出された容量)。FEV1は、肺がどの程度速く空にすることが可能であるかの指標である。より低いFEV1の値は、一般に、より大きな気道閉塞の程度を示す。
【0033】
肺活量計はまた、Forced Vital Capacity(FVC)(すなわち、強制操作中に吐き出し可能な空気の最大容量)とPeak Expiratory Flow(PEF)とを測定するよう構成される。肺活量計はまた、FEV1/FEV(すなわち、FVCのパーセンテージとして表されるFEV1)。FEV1/FEVは、空気の流れの制限の医学的に有用なインデックスを提供する。例えば、70%未満のFEV1/FEVの値は、空気の流れの制限とCOPDの可能性とを示す。
【0034】
テーブル2において、気道閉塞の評価が示される。テーブル2は、予測値のパーセンテージとしてFEV1を示す。予測値は、患者の年齢、性別、身長、体重及び/又は人種に基づき決定される。
【0035】
【表2】
測定されたFEV1の値が予測値の80%より大きい場合、患者は、軽度の気道閉塞を有している可能性がある。測定されたFEV1の値が50〜80%の間である場合、患者は、中程度の気道閉塞を有している可能性がある。測定されたFEV1の値が30〜50%の間である場合、患者は、重度の気道閉塞を有している可能性がある。測定されたFEV1の値が30%未満である場合、患者は、極めて重大な気道閉塞を有している可能性がある。
【0036】
他の実施例では、気道閉塞装置204は、ピーク流量メータを含むものであってもよい。ピーク流量メータは、患者の最大呼吸速度又はピーク呼気流量(PEFR又はPEF)を測定するよう構成される。ピーク流量記録は、患者の気道が制限されていないときにより高く、患者の気道が制限されているときにより低い。上述された肺活量計及びピーク流量は、気道閉塞データを測定するための単なる2つの具体例であるが、当該技術で知られている他の気道閉塞測定装置は、患者の気道閉塞データを測定するのに利用されてもよいことが想到される。
【0037】
一実施例では、気道閉塞装置204は、プロセッサ210に直接接続されてもよい。このような実施例では、気道閉塞装置204は、例えば、有線又は無線ネットワークを介しプロセッサ210に接続されてもよい。
【0038】
他の実施例では、患者は、ユーザインタフェース211を用いて気道閉塞装置204から取得された気道閉塞データ(すなわち、肺活量計から取得されたFEV1値、又はピーク流量メータから取得されたピーク流量結果)を手動により入力してもよい。
【0039】
アクティビティモニタ206は、アクティビティモニタからの信号が患者の物理的活動のレベルに相関するように、患者の体の動きを検出するよう構成される。一実施例では、アクティビティモニタは、3軸加速度計などの加速度計を含むものであってもよい。このような加速度計は、少なくとも3つの軸で加速度データを決定するよう構成される検知要素を含むものであってもよい。例えば、一実施例では、3軸加速度計は、STMicroelectronicsから入手可能な3軸加速度計(すなわち、製造パーツ番号:LIS3L02AQ)であってもよい。
【0040】
他の実施例では、アクティビティモニタ206は、圧電センサであってもよい。圧電センサは、患者の体の動きに反応する圧電要素を含むものであってもよい。一実施例では、アクティビティモニタ206は、例えば、患者の胸部又は腹部などに配置されてもよい。
【0041】
上述された加速度計及び圧電センサは、身体活動データを測定するための単なる2つの具体例であるが、当該分野で知られる他のアクティビティモニタは、患者の身体活動データを測定するのに利用されてもよいことが想到される。
【0042】
一実施例では、呼吸レートセンサ208は、患者の呼吸パターンを測定するよう構成され、加速度計又はマイクロフォンを含むものであってもよい。一実施例では、加速度計は、3軸加速度計であってもよい。例えば、3軸加速度計は、STMicroelectronicsから入手可能な3軸加速度計(すなわち、製造パーツ番号:LIS3L02AQ)であってもよい。
【0043】
他の実施例では、マイクロフォンは、患者の呼吸レートを決定するため、患者の吸気の音声を受信するよう構成される。一実施例では、呼吸レートセンサ208は、ニューヨーク州のArdsleyのAmbulatory Monitoring,Inc.から入手可能なRespibandTMであってもよい。
【0044】
さらなる他の実施例では、呼吸レートセンサ208は、参照することによりここに援用される、米国特許第6,159,147号に記載されるようなチェストバンドとマイクロフォンを含むものであってもよい。このような実施例では、チェストバンドは、例えば、患者の呼吸レートを測定するため、患者の胸のあたりに配置されてもよい。
【0045】
上述された加速度計、マイクロフォン及びチェストバンドとマイクロフォンとの組み合わせは、呼吸レートデータを測定するための単なる2つの具体例にすぎない。しかしながら、当該技術において知られる他の呼吸レートセンサは、患者の呼吸レートデータを測定するのに利用されてもよいことが想到される。
【0046】
一実施例では、アクティビティモニタ206及び/又は呼吸レートセンサ208は、プロセッサ210に直接接続されてもよい。すなわち、アクティビティモニタ206及び/又は呼吸レートセンサ208からのデータは、ユーザインタフェース211を介した入力の必要なく、プロセッサ210に自動的かつ直接的に入力されてもよい。このような実施例では、アクティビティモニタ及び/又は呼吸レートセンサは、例えば、有線又は無線ネットワークなどを介しプロセッサ210に接続されてもよい。
【0047】
プロセッサ210は、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理するよう構成される。一実施例では、システム200は、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理する単一のプロセッサを有してもよい。
【0048】
他の実施例では、システム200は、各プロセッサが特定のファンクション又はオペレーションを実行するよう構成される複数のプロセッサを有してもよい。このような実施例では、複数のプロセッサが、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理するよう構成されてもよい。
【0049】
一実施例では、プロセッサ210は、患者から入力情報(患者の体重及び身長など)を受信し、Body Mass Indexデータを取得するため、当該入力情報をさらに処理するよう構成される。すなわち、上述されるように、プロセッサ210は、例えば、プロセッサに保存される数式(上述された)を用いて、Body Mass Indexを計算するよう構成される。他の実施例では、プロセッサ210は、Body Mass Index測定装置202からBody Mass Indexデータを受信するよう構成される。
【0050】
プロセッサ210は、気道閉塞測定装置204から気道閉塞データを、アクティビティモニタ206から身体活動データを、呼吸レートセンサ208から呼吸レートデータを受信するよう構成される。
【0051】
ポイント値が各パラメータ(すなわち、Body Mass Indexデータ(B)、気道閉塞データ(又は閉塞の程度)(O)、呼吸レートデータ(又は呼吸困難)(D)、及び身体活動データ(又は運動能力)(E))に割り当てられ、これらのポイント値がプロセッサ210に格納される。プロセッサ210は、患者のBODEインデックスを取得するため、各パラメータ(すなわち、Body Mass Index(B)、閉塞の程度(O)、呼吸困難(D)及び運動能力(E))について取得されたポイント値を加えるよう構成される。BODEインデックスは、一般に、0〜10ポイントの間の範囲であり、より高いスコアがより高い死亡リスクを示す。以下のテーブル3を参照されたい。
【0052】
【表3】
一実施例では、呼吸レートセンサを用いて測定された呼吸レートデータは、各呼吸困難スケールに相関されてもよい(すなわち、通常はBODEスコアリングカードに利用され、テーブル1を参照されたい)。
【0053】
一実施例では、アクティビティモニタは、患者が6分間で歩行可能な予測された距離と自由な生活活動とを相関させることによって、6分間歩行距離テストを置換する。
【0054】
図3は、本発明の他の実施例による患者のBODEインデックス値を決定するシステム300を示す。システム300は、Body Mass Index測定装置302、気道閉塞測定装置304、センサ306及びプロセッサ310を含む。システム300は、以下の点を除き、図2に関して説明されたシステム200と類似する。
【0055】
患者の身体活動及び呼吸レートを測定するための別々のセンサを利用する代わりに(図2のシステム200に関して説明されたものなど)、システム/方法300は、単一のセンサ306を用いて、患者の身体活動及び呼吸レートの双方を測定する。
【0056】
一実施例では、センサ306は、例えば、患者の胸部又は腹部などに配置されてもよい。一実施例では、図4に示されるように、加速度計は中央位置と側部位置とのほぼ中間の下方の肋骨に配置される。図4に示される加速度計の配置は、呼吸レートと身体活動との双方の信頼できるモニタリングを可能にする。他の実施例では、センサ306は、患者の体の少なくとも一部に近接するよう配置されてもよい。
【0057】
一実施例では、センサ306は、装着可能なバンド(患者の体の何れかの部分に装着可能な)の一部であってもよいし、又は患者により装着された装着可能な衣服の一部であってもよい。一実施例では、センサ306は、プロセッサ310に直接接続されてもよい。すなわち、センサからのデータは、ユーザインタフェースを介した入力の必要なく、プロセッサに自動的かつ直接的に入力されてもよい。このような実施例では、センサ306は、例えば、有線又は無線ネットワークを介しプロセッサ310に接続されてもよい。
【0058】
一実施例では、プロセッサ310は、1)センサ又は加速度計306から少なくとも3軸による加速度データを受信し、2)加速度データから呼吸レートデータを決定し、3)呼吸レートデータに関する身体活動データを決定し、4)患者のBODEインデックス値を決定するため、身体活動データと呼吸データ(すなわち、Body Mass Indexデータと気道閉塞データと共に)を解析するよう構成される。
【0059】
一実施例では、システム300は、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理する単一のプロセッサを有してもよい。他の実施例では、システム300は、各プロセッサが特定のファンクション又はオペレーションを実行するよう構成される複数のプロセッサを有してもよい。このような実施例では、複数のプロセッサは、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理するよう構成されてもよい。
【0060】
一実施例では、システム200又は300はまた、ネットワーク(例えば、有線又は無線など)を介しヘルスケアプロバイダにBODEインデックス値を送信するよう構成されてもよい。
【0061】
本発明の他の態様は、患者のBODEインデックス値を決定する装置を提供する。当該装置は、Body Mass Indexデータを取得するため、患者のBody Mass Indexを測定するBody Mass Index測定手段と、気道閉塞データを取得するため、患者の気道閉塞を測定する気道閉塞測定手段と、a)呼吸レートデータを取得するため患者の呼吸レートと、b)身体活動データを取得するため患者の身体活動とを測定する少なくとも1つの検知手段と、患者のBODEインデックス値を決定するため、Body Mass Indexデータ、気道閉塞データ、呼吸レートデータ及び身体活動データを処理する手段とを有する。
【0062】
例えば、プロセッサなどの本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの各種組み合わせにより構成されてもよい。本発明はまた、1以上の処理装置を用いて読み込み、実行されるマシーン可読媒体に格納されている命令として実現されてもよい。一実施例では、マシーン可読媒体は、マシーン(計算装置など)により読み込み可能な形式により情報を格納及び/又は送信する各種機構を有してもよい。例えば、マシーン可読記憶媒体は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気デイスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置、及び情報を格納する他の媒体を含むものであってもよく、マシーン可読伝送媒体は、搬送波、赤外線信号、デジタル信号及び情報を伝送する他の媒体を含む伝搬信号の形態を含むものであってもよい。ファームウェア、ソフトウェア、ルーチン又は命令が、特定の具体的な態様及び特定のアクションを実行する実施例に関して上記開示により説明されてもよいが、このような説明は、便宜上のためだけであり、実際にこのようなアクションは、計算装置、処理装置、プロセッサ、コントローラ、又はファームウェア、ソフトウェア、ルーチン又は命令を実行する他の装置又はマシーンから得られることは明らかであろう。
【0063】
本発明が説明のために詳細に説明されたが、このような詳細はこのためだけのものであり、本発明は開示された実施例に限定されず、添付した請求項の趣旨及び範囲内の変更及び等価な構成をカバーすることが意図されることが理解されるべきである。さらに、本発明は、可能な程度まで、何れかの実施例の1以上の特徴が他の何れかの実施例の1以上の特徴と組み合わせ可能であることを想到することが理解されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者のBODEインデックス値を決定するコンピュータにより実現される方法であって、
Body Mass Indexデータを取得するため、Mody Mass Index測定装置を用いて前記患者のBody Mass Indexを測定するステップと、
気道閉塞データを取得するため、気道閉塞測定装置を用いて前記患者の気道閉塞を測定するステップと、
呼吸レートデータを取得するため、呼吸レートセンサを用いて前記患者の呼吸レートを測定するステップと、
アクティビティモニタを用いて前記患者の身体活動を測定し、身体活動データを取得するステップと、
前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データに基づき、前記患者のBODEインデックス値を決定するため、1以上のコンピュータプロセッサ上で1以上のコンピュータプログラムモジュールを実行するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
前記アクティビティモニタは、加速度計又は圧電センサである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記呼吸レートセンサは、加速度計又はマイクロフォンである、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記気道閉塞測定装置は、肺活量計である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記Body Mass Index測定装置は、体重計である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記アクティビティモニタと前記呼吸レートセンサとは共に、加速度計である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
患者のBODEインデックス値を決定するシステムであって、
(a)Body Mass Indexデータを取得するため、前記患者のBody Mass Indexを測定するよう構成されるBody Mass Index測定装置と、
(b)気道閉塞データを取得するため、前記患者の気道閉塞を測定するよう構成される気道閉塞測定装置と、
(c)1)呼吸レートデータを取得するため、前記患者の呼吸レート、2)身体活動データを取得するため、前記患者の身体活動、又は3)呼吸レートと身体活動との双方を測定するよう構成されるセンサと、
(d)前記患者のBODEインデックス値を決定するため、前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データを処理するよう構成される少なくとも1つのプロセッサと、
を有するシステム。
【請求項8】
前記センサは、身体活動を測定し、加速度計又は圧電センサを有する、請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記センサは、呼吸レートを測定し、加速度計又はマイクロフォンを有する、請求項7記載のシステム。
【請求項10】
前記気道閉塞測定装置は、肺活量計である、請求項7記載のシステム。
【請求項11】
前記Body Mass Index測定装置は、体重計である、請求項7記載のシステム。
【請求項12】
前記センサは、呼吸レートと身体活動との双方を測定し、加速度計を有する、請求項7記載のシステム。
【請求項13】
患者のBODEインデックス値を決定する装置であって、
(a)Body Mass Indexデータを取得するため、前記患者のBody Mass Indexを測定するBody Mass Index測定手段と、
(b)気道閉塞データを取得するため、前記患者の気道閉塞を測定する気道閉塞測定手段と、
(c)1)呼吸レートデータを取得するため、前記患者の呼吸レート、2)身体活動データを取得するため、前記患者の身体活動、又は3)前記呼吸レートと前記身体活動との双方を測定する検知手段と、
(d)前記患者のBODEインデックス値を決定するため、前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データを処理する手段と、
を有する装置。
【請求項14】
前記検知手段は、身体活動を測定し、加速度計又は圧電センサを有する、請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記検知手段は、呼吸レートを測定し、加速度計又はマイクロフォンを有する、請求項13記載の装置。
【請求項16】
前記気道閉塞測定手段は、肺活量計である、請求項13記載の装置。
【請求項17】
前記Body Mass Index測定手段は、体重計である、請求項13記載の装置。
【請求項18】
前記検知手段は、呼吸レートと身体活動との双方を測定し、加速度計を有する、請求項13記載の装置。
【請求項1】
患者のBODEインデックス値を決定するコンピュータにより実現される方法であって、
Body Mass Indexデータを取得するため、Mody Mass Index測定装置を用いて前記患者のBody Mass Indexを測定するステップと、
気道閉塞データを取得するため、気道閉塞測定装置を用いて前記患者の気道閉塞を測定するステップと、
呼吸レートデータを取得するため、呼吸レートセンサを用いて前記患者の呼吸レートを測定するステップと、
アクティビティモニタを用いて前記患者の身体活動を測定し、身体活動データを取得するステップと、
前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データに基づき、前記患者のBODEインデックス値を決定するため、1以上のコンピュータプロセッサ上で1以上のコンピュータプログラムモジュールを実行するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
前記アクティビティモニタは、加速度計又は圧電センサである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記呼吸レートセンサは、加速度計又はマイクロフォンである、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記気道閉塞測定装置は、肺活量計である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記Body Mass Index測定装置は、体重計である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記アクティビティモニタと前記呼吸レートセンサとは共に、加速度計である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
患者のBODEインデックス値を決定するシステムであって、
(a)Body Mass Indexデータを取得するため、前記患者のBody Mass Indexを測定するよう構成されるBody Mass Index測定装置と、
(b)気道閉塞データを取得するため、前記患者の気道閉塞を測定するよう構成される気道閉塞測定装置と、
(c)1)呼吸レートデータを取得するため、前記患者の呼吸レート、2)身体活動データを取得するため、前記患者の身体活動、又は3)呼吸レートと身体活動との双方を測定するよう構成されるセンサと、
(d)前記患者のBODEインデックス値を決定するため、前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データを処理するよう構成される少なくとも1つのプロセッサと、
を有するシステム。
【請求項8】
前記センサは、身体活動を測定し、加速度計又は圧電センサを有する、請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記センサは、呼吸レートを測定し、加速度計又はマイクロフォンを有する、請求項7記載のシステム。
【請求項10】
前記気道閉塞測定装置は、肺活量計である、請求項7記載のシステム。
【請求項11】
前記Body Mass Index測定装置は、体重計である、請求項7記載のシステム。
【請求項12】
前記センサは、呼吸レートと身体活動との双方を測定し、加速度計を有する、請求項7記載のシステム。
【請求項13】
患者のBODEインデックス値を決定する装置であって、
(a)Body Mass Indexデータを取得するため、前記患者のBody Mass Indexを測定するBody Mass Index測定手段と、
(b)気道閉塞データを取得するため、前記患者の気道閉塞を測定する気道閉塞測定手段と、
(c)1)呼吸レートデータを取得するため、前記患者の呼吸レート、2)身体活動データを取得するため、前記患者の身体活動、又は3)前記呼吸レートと前記身体活動との双方を測定する検知手段と、
(d)前記患者のBODEインデックス値を決定するため、前記Body Mass Indexデータ、前記気道閉塞データ、前記呼吸レートデータ及び前記身体活動データを処理する手段と、
を有する装置。
【請求項14】
前記検知手段は、身体活動を測定し、加速度計又は圧電センサを有する、請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記検知手段は、呼吸レートを測定し、加速度計又はマイクロフォンを有する、請求項13記載の装置。
【請求項16】
前記気道閉塞測定手段は、肺活量計である、請求項13記載の装置。
【請求項17】
前記Body Mass Index測定手段は、体重計である、請求項13記載の装置。
【請求項18】
前記検知手段は、呼吸レートと身体活動との双方を測定し、加速度計を有する、請求項13記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公表番号】特表2013−514850(P2013−514850A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545476(P2012−545476)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055222
【国際公開番号】WO2011/077275
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055222
【国際公開番号】WO2011/077275
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
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