説明

C型肝炎ウイルス核酸を増幅する方法

HCV感染サンプル中のHCV核酸を増幅する方法は、2段階PCRによってサンプル由来のHCV RNAゲノムに相補的なDNAテンプレートのセグメントを増幅する工程であって、第1段階のPCRが第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを使用し、第2段階のPCRが第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを使用する、工程を含む。第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列は、配列番号2または配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個のヌクレオチドは配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号3または4に記載のヌクレオチド配列または配列番号10または11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個のヌクレオチドは配列番号10および11のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【化1】

(関連出願)
本出願は、2009年1月21日に出願された米国仮出願第61/146,083号の利益を主張し、上記米国仮出願の全ての教示は、参照によって本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
C型肝炎ウイルス(HCV)は、フラビウイルス科(family of flavirividae)のポジティブセンス一本鎖RNAウイルスである。HCVは、世界的な慢性肝疾患の主な原因であり、依然として輸血後非A型非B型肝炎の最も一般的な原因の1つである。HCVに感染したヒトのうちの20〜25%は、急性感染後にウイルスを除去することができる場合があるが、75〜80%は慢性C型肝炎感染を引き起こす(例えば、非特許文献1の序文を参照のこと)。これにより、通常、再発性および進行性に肝炎が悪化し、しばしば、肝硬変および肝細胞癌腫などのより重篤な状態になる。
【0003】
HCVゲノムの情報を得て定量することにより、患者のHCV感染の診断および/または処置のための多数のアプローチを開発を容易にすることができる。一般に、HCVゲノムの比較的長いフラグメントの分析により、複数の比較的短いフラグメントからでは得ることができない、より多数の配列情報が得られる。しかし、一般に、従来のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用してPCR増幅の前に逆転写(RT)工程が必要な長いRNAゲノム(例えば、5キロベースを超える)を増幅することは困難であった。かかる状況は、例えば、8,000塩基対を超えるHCVゲノムまたは全長HCVゲノムを増幅しようとする場合にさらにより困難である。また、一般に、臨床研究および疫学研究から得た検体由来のかかる長いHCVゲノムを比較的高い再現性で増幅することは困難であった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】R.F.Chinazi,J.−P.Sommadossi,およびC.M.Rice編,Frontiers in Viral Hepatitis,Elsevier(2003),p.xi.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、HCVゲノムの新規の増幅およびアッセイ方法が必要である。特に、8,000塩基対を超えるHCV核酸(例えば、全長HCV)を比較的高い再現性(例えば、80%超、85%超、または90%超)で増幅およびアッセイする新規の方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の概要)
本発明は、一般に、HCV核酸の増幅方法、HCV核酸のアッセイ方法、およびそのためのキットおよびプライマーを提供する。
【0007】
1つの態様では、本発明は、HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸を増幅する方法を提供する。本方法は、2段階ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によってサンプル由来のHCV RNAのゲノムに相補的なDNAテンプレートのセグメントを増幅する工程であって、第1段階のPCRは第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを使用し、第2段階のPCRは第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを使用する、増幅する工程を含む。1つの実施形態では、本方法は、さらに、RTプライマーを使用した逆転写(RT)によってサンプル由来のHCV RNAのゲノムに相補的なDNAテンプレートを形成する工程を含む。
【0008】
別の態様では、本発明は、HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸をアッセイする方法を提供する。本方法は、2段階ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によってサンプル由来のHCV RNAのゲノムに相補的なDNAテンプレートのセグメントを増幅する工程であって、第1段階のPCRは第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを使用し、第2段階のPCRは第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを使用する、増幅する工程を含む。本方法は、さらに、増幅HCV核酸を配列決定する工程を含む。1つの実施形態では、本方法は、さらに、RTプライマーを使用した逆転写(RT)によってサンプル由来のHCV RNAゲノムに相補的なDNAテンプレートを形成する工程を含む。
【0009】
さらに別の態様では、本発明は、HCV感染サンプル中のHCV核酸を増幅および/またはアッセイするためのキットを提供する。1つの実施形態では、キットは、第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを含むアウターPCRプライマー対を含む。別の実施形態では、キットは、第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを含むインナーPCRプライマー対を含む。さらに別の実施形態では、キットは、RTプライマー、第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを含むアウターPCRプライマー対、ならびに第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを含むインナーPCRプライマー対を含む。
【0010】
1つの実施形態では、RTプライマーのヌクレオチド配列は配列番号1を含み、第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号2を含み、第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号3または配列番号4を含み、第1のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号5を含み、第2のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号6または配列番号7を含む:
【0011】
【化2】

(式中、VはA、C、またはGであり、RはAまたはGである)。
【0012】
別の実施形態では、RTプライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に配列番号1を含み、第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号10または配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および配列番号11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第1のインナープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号13または配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号13および配列番号14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである:
【0013】
【化3】

【0014】
【化4】

(式中、VはA、C、またはGであり、RはAまたはGであり、YはC、T、またはUである)。
【0015】
さらに別の実施形態では、RTプライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に配列番号1を含み、第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号10または配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および配列番号11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第1のインナープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号16または配列番号17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号16および配列番号17のヌクレオチド以外のヌクレオチドである:
【0016】
【化5】

(式中、VはA、C、またはGであり、RはAまたはGであり、YはC、T、またはUである)。
【0017】
さらに別の実施形態では、RTプライマーのヌクレオチド配列は配列番号1を含み、第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号10または11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号10および11の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第1のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号12に記載のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号13または14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号13および14の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号13および14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0018】
さらに別の実施形態では、RTプライマーのヌクレオチド配列は配列番号8を含み、第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号9を含み、第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号10または配列番号11を含み、第1のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号12を含み、第2のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号13または配列番号14を含む:
【0019】
【化6】

(式中、VはA、C、またはGであり、RはAまたはGであり、YはC、T、またはUである)。
【0020】
さらに別の実施形態では、RTプライマーのヌクレオチド配列は配列番号8を含み、第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号9を含み、第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号10または配列番号11を含み、第1のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号15を含み、第2のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号16または配列番号17を含む:
【0021】
【化7】

(式中、VはA、C、またはGであり、RはAまたはGであり、YはC、T、またはUである)。
【0022】
本発明を、例えば、臨床分離株(HCVに感染した患者の組織由来の臨床分離株など)由来のHCV核酸の増幅のために使用することができる。本発明のPCR法を使用して、例えば、8,000塩基対超のHCVゲノム配列を、10〜10IU/mlのHCVサンプルを使用した場合でさえ比較的高い再現性で(例えば、成功率80%超、85%超、または90%超)増幅および配列決定することができる。本発明のPCR法を、10IU/ml未満のHCVサンプル中のHCVゲノムの増幅および配列決定のために使用することもできる。HCVゲノムの配列情報を、患者におけるHCV感染の診断および/または処置の開発のためにに使用することができ、他の種々の実験目的(例えば、HCVゲノムまたはそのフラグメントを含むベクターの生成)のために使用することもできる。例えば、本発明を、HCV患者の耐性プロフィールまたは特定の療法に対する応答(例えば、特定の多形性の表示)のモニタリングまたは追跡およびそのための診断キットのために使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、当該分野で公知のHCVゲノムを示す略図である。
【図2】図2は、本発明の1つの実施形態におけるHCVゲノムおよびプライマーの位置を示す略図である。
【図3】図3および4は、本発明のRT−PCR法の感度を示す電気泳動の画像を示す。
【図4】図3および4は、本発明のRT−PCR法の感度を示す電気泳動の画像を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(発明の詳細な説明)
本発明は、HCV核酸分子の特定の核酸配列の増幅、アッセイ、同定、配列決定、および/または定量に有用な方法およびキットを提供する。
【0025】
HCVは、約9600ヌクレオシド塩基のポジティブセンスRNAゲノムを有する。図1は、およそ9.5kbのHCV RNAの略図である。図1に示すように、RNAの5’末端および3’末端は、それぞれ、5’UTR領域および3’UTR領域である。5’UTR領域から3’UTR領域へ前進するにつれて、活性な構造タンパク質(コア(C)、エンベロープ(E1およびE2)およびP7タンパク質)ならびに非構造タンパク質(NS2、NS3、NS4a、NS4b、NS5a、およびNS5bタンパク質)をコードする配列が存在する。RNAの3’末端は、HCVの型に依存して、ポリ(A)テールまたはポリ(U)テールのいずれかを含む。5’UTR領域および3’UTR領域は、タンパク質に翻訳されないが、ウイルスRNAの翻訳および複製に重要である。特に、5’UTRは、3000個のアミノ酸を含むタンパク質の翻訳を開始させるリボゾーム結合部位(IRES−内部リボゾーム進入部位)を有し、このタンパク質は、後に、細胞プロテアーゼおよびウイルスプロテアーゼによって活性な構造タンパク質(コア(C)、エンベロープ(E1およびE2)、およびP7タンパク質)ならびにより小さな非構造タンパク質(NS2、NS3、NS4a、NS4b、NS5a、およびNS5bタンパク質が含まれる)に切断される。HCV非構造(NS)タンパク質は、ウイルス複製に不可欠な触媒機構を提供すると考えられている。NSタンパク質は、ポリタンパク質のタンパク質分解性切断に由来する。HCV NSタンパク質3(NS3)は、大部分のウイルス酵素のプロセシングを補助するセリンプロテアーゼ活性を含み、したがって、ウイルスの複製および感染力に不可欠と考えられる。NS3の最初の181アミノ酸(ウイルスポリタンパク質の残基1027〜1207)は、HCVポリタンパク質の4つ全ての下流部位をプロセシングするNS3のセリンプロテアーゼドメインを含むことが示されている。HCV NS3 セリンプロテアーゼおよびその関連補因子NS4Aは、全てのウイルス酵素のプロセシングを補助する。5’UTRはHCVゲノムの最も高度に保存された部分であるのに対して、2つのエンベロープタンパク質(E1およびE2)の配列は異なるHCV分離株間で非常に変動する。
【0026】
典型的には、HCVの遺伝的異質性は、疑似種(quasispecies)および遺伝子型によって分類されている。本明細書中で使用する場合、用語「疑似種」は、感染個体内のHCV集団の遺伝的異質性をいう。本明細書中で使用する場合、用語「遺伝子型」および「亜型」は、異なるHCV分離菌間で認められるゲノム異質性をいう。HCVの複数の型および亜型が当該分野で公知であり、例えば、遺伝子型1a、1b、1c、2a、2b、2c、3a、3b、4a、5a、および6a(Simmondsら、1994,Hepatology 19:1321−24;Zein,2000,Clin.Microbiol.Rev.13:223−235の分類系を使用)が含まれる。
【0027】
本明細書中で使用する場合、用語「HCV」には、HCVの任意の型および亜型(遺伝子型1a、1b、1c、2a、2b、2c、3a、3b、4a、5a、および6aが含まれる)ならびにその変種が含まれる。一般に、「変種」には、参照ウイルス、遺伝子、またはタンパク質と比較して1つまたは複数が変化している配列が含まれる。変種の起源には、例えば、遺伝子の変異および多形が含まれる。また、用語「HCV核酸」には、全長HCVおよび配列の一部を有するHCVのフラグメントが含まれる。
【0028】
1つの態様では、本発明は、HCV感染サンプル由来のHCV RNAゲノムに相補的なDNAテンプレート(cDNA)を調製するためのRTの使用によるサンプルから得たHCV核酸の増幅方法を提供する。次いで、DNAテンプレートのセグメントを、2段階PCRの使用によって増幅する。DNAテンプレートセグメントには、増幅に供した標的HCV核酸分子が含まれ、標的HCV核酸分子のアンプリコンを2段階PCRによって産生する。RTおよびPCR過程は、それぞれ独立して、本明細書中に開示の1つまたは複数のプライマー(例えば、配列番号1〜17)を使用する。
【0029】
いくつかの実施形態では、増幅した標的HCV核酸分子は、8,000塩基対を超える。他の実施形態では、増幅した標的HCV核酸分子は、9,000塩基対を超える。さらに他の実施形態では、増幅した標的HCV核酸分子は、C、E1、E2、NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、およびNS5Bタンパク質をコードするゲノムを含む。さらに他の実施形態では、増幅した標的HCV核酸分子は、全長ヌクレオチドを有する。
【0030】
標的HCV核酸分子を検出することができるサンプルは、任意のHCVに感染した体液、細胞、または細胞片である。HCVの存在を決定すべき患者由来のサンプルは、例えば、血液、血清、血漿、および他の体液または組織であり得る。「HCV感染サンプル」は、任意の量のHCV RNAを含む。いくつかの実施形態では、HCV感染サンプルは、HCV陽性サンプルに由来する。本明細書中で使用する場合、語句「HCV陽性」サンプルは、サンプルが1000IU/mLを超える量のHCV RNAを含むことを意味する。いくつかの実施形態では、HCV感染サンプルは、1000IU/mL以下の量(例えば、10IU/mLと1000IU/mLとの間、100IU/mLと1000IU/mLとの間、500IU/mLと1000IU/mLとの間、または700IU/mLと1000IU/mLとの間の範囲)のHCV RNAを含む。いくつかの実施形態では、標的HCV核酸分子が得られるHCV感染サンプルは、HCV感染患者の血漿である。
【0031】
「プライマー」は、テンプレート核酸分子へのハイブリッド形成の際に、例えば、増幅またはRT反応中の合成開始点として作用することができるオリゴヌクレオチドである。本発明のプライマーの長さは重要ではない。典型的には、プライマーの長さは、5〜150ヌクレオチド(10〜100ヌクレオチド、15〜80ヌクレオチド、15〜50ヌクレオチド、25〜80ヌクレオチド、28〜80ヌクレオチド、20〜45ヌクレオチド、15〜35ヌクレオチド、または25〜35ヌクレオチドなど)の範囲である。例えば、1〜100ヌクレオチド(1〜50、1〜30、または1〜20ヌクレオチドを有するTaqなど)のさらなる配列を、配列番号1〜17のいずれか1つおよびその変種の5’末端に付加することができる。いくつかの実施形態では、1〜100ヌクレオチドのランダム配列(1〜50、1〜30、または1〜20ヌクレオチドのランダム配列など)を、本明細書中に開示のプライマー(例えば、配列番号1〜14のオリゴヌクレオチドおよびその変種)の5’末端に付加するが、その3’末端には付加しない。いくつかの実施形態では、本発明のプライマーは、配列番号1〜17またはその変種をその3’末端に含む。
【0032】
用語「核酸」、「ヌクレオチド」、および「オリゴヌクレオチド」を、全体を通して交換可能に使用する。他に断らない限り、ポリヌクレオチド配列を一連の一文字表記および/または三文字表記で示す場合、配列を、慣習にしたがって、5’→3’方向で示す。特異的核酸塩基配列を含む核酸をいうために本明細書を通して使用した略語は、従来の一文字表記である。したがって、核酸中に含まれる場合、天然に存在するコード核酸塩基は、以下のように省略する:アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)、およびウラシル(U)。
【0033】
本発明では、RT工程を、そのヌクレオチド配列が配列番号1または配列番号8を含むRTプライマーを使用して行う。
【0034】
【化8】

配列番号1の「n」は、典型的には1〜26の整数、より典型的には4〜20の整数、さらにより典型的には10〜20の整数である。
【0035】
いくつかの実施形態では、RTプライマーは10〜80merである。他の実施形態では、RTプライマーは15〜80merである。さらに他の実施形態では、RTプライマーは15〜50merである。さらに他の実施形態では、RTプライマーは15〜30merである。さらに他の実施形態では、RTプライマーは18〜30merである。
【0036】
いくつかの実施形態では、RTプライマーは、その3’末端に配列番号1または配列番号8を含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、標的HCV RNAを、HCVゲノムの3’非翻訳領域(3’UTR)で上記のRTプライマーを使用してプライム(prime)する。
【0038】
一般に、RT工程を個別の工程として行うことができる。任意選択的に、組み合わせた逆転写−ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)で行うことができる。RNAのRT−PCR増幅は当該分野で周知であり、例えば、米国特許第5,322,770号および同第5,310,652号;Myers and Gelfand,1991,Biochemistry 30(31):7661−7666;米国特許第5,527,669号;Youngら、1993,J.Clin.Microbiol.31(4):882−886;およびYoungら、1995,J.Clin.Microbiol.33(3):654−657に記載されている。
【0039】
RT工程中、一般に、標的核酸を含むHCV RNAを、研究所で典型的に行われる様式でHCV感染サンプルから単離してRNAテンプレートを調製する。いくつかの実施形態では、HCV RNAを、キャリアRNAを使用してHCV感染サンプルから単離する。本発明で使用することができるキャリアRNAの例には、ポリ−A RNAおよび細菌tRNAが含まれる。特定の実施形態では、細菌tRNAを使用する。相補的DNAテンプレートを、RTプライマーおよび1つまたは複数のRT酵素を使用してHCV RNAテンプレートから調製する。当該分野で公知の任意の適切なRT条件およびRT酵素を、本発明で使用することができる。本発明で使用することができるRT酵素の具体例には、M−MuLV(モロニーマウス白血病ウイルス)(SuperScript,PrimeScript,PowerScript,Accuscript,ArrayScript、およびMultiScribeなど);AMV(トリ骨髄芽球症ウイルス)、およびHIV(ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficency Virus))が含まれる。
【0040】
次いで、cDNAテンプレートを、2段階PCRを使用した増幅のために使用することができる。一般に、2段階PCRは、第1段階のPCRおよび第2段階のPCRを使用する。第1段階のPCRでは、標的HCV核酸を含むHCV cDNAテンプレート(またはHCV cDNAテンプレートのセグメント)を、アウタープライマー対(すなわち、第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマー)を使用して増幅して、第1の増幅産物(アンプリコン)を産生する。次いで、例えば、第1段階のPCRの増幅産物の少なくとも一部(または増幅産物のセグメント)を、その後にインナープライマー対(すなわち、第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマー)を使用した第2段階のPCRによってさらに増幅して、第2の増幅産物(アンプリコン)を産生する。従来のPCRのように、各増幅反応サイクルにおいて、サンプル中の任意の二本鎖核酸分子を変性によって一本鎖にすることができる。次いで、プライマーと標的核酸分子との間でハイブリッド形成させることができる。
【0041】
典型的には、インナープライマー対またはアウタープライマー対の長さは同一でも異なっていてもよい。例えば、各インナープライマー対およびアウタープライマー対について、第1のプライマーを29個のヌクレオチドで構成することができる一方で、第2のプライマーを22個のヌクレオチドで構成することができる。いくつかの実施形態では、各アウタープライマーおよびインナープライマーは、独立して、15〜80merである。他の実施形態では、各アウタープライマーおよびインナープライマーは、独立して、15〜50merである。さらに他の実施形態では、各アウタープライマーおよびインナープライマーは、独立して、25〜80merである。さらに他の実施形態では、各アウタープライマーおよびインナープライマーは、独立して、28〜80merである。さらに他の実施形態では、各アウタープライマーおよびインナープライマーは、独立して、25〜50merである。
【0042】
1つの実施形態では、第1のインナープライマーおよびアウタープライマーを、独立して、HCVゲノムの5’UTRでプライムし、第2のインナープライマーおよびアウタープライマーを、独立して、HCVゲノムのNS5B領域でプライムする。特定の実施形態では、第1のインナープライマーおよびアウタープライマーをプライムする5’UTR領域は、F1およびF2プライマーについては、独立して、図2に示す領域を含み、第2のインナープライマーおよびアウタープライマーをプライムするNS5B領域は、R1およびR2プライマーについては、独立して、図2に示す領域を含む。
【0043】
1つの実施形態では、第1のアウタープライマーは、配列番号2のヌクレオチド配列を含む。
【0044】
【化9】

別の実施形態では、第1のアウタープライマーは配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0045】
【化10】

さらに別の実施形態では、第1のアウタープライマーは、その3’末端に、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0046】
さらに別の実施形態では、第1のアウタープライマーは、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含む。さらに別の実施形態では、第1のアウタープライマーは、その3’末端に、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0047】
1つの実施形態では、第2のアウタープライマーは、配列番号3または配列番号4に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0048】
【化11】

別の実施形態では、第2のアウタープライマーは配列番号10または11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号10および11の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および11のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0049】
【化12】

さらに別の実施形態では、第2のアウタープライマーは、その3’末端に、配列番号10または11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および11のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0050】
さらに別の実施形態では、第2のアウタープライマーは、配列番号10または11に記載のヌクレオチド配列を含む。さらに別の実施形態では、第2のアウタープライマーは、その3’末端に、配列番号10または11に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0051】
1つの実施形態では、第1のインナープライマーは、配列番号5に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0052】
【化13】

別の実施形態では、第1のインナープライマーは配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0053】
【化14】

さらに別の実施形態では、第1のインナープライマーは、その3’末端に、配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0054】
さらに別の実施形態では、第1のインナープライマーは、配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含む。さらに別の実施形態では、第1のインナープライマーは、その3’末端に、配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0055】
さらに別の実施形態では、第1のインナープライマーは配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号15の5’末端から1〜16位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0056】
【化15】

さらに別の実施形態では、第1のインナープライマーは、その3’末端に、配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0057】
さらに別の実施形態では、第1のインナープライマーは、配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含む。さらに別の実施形態では、第1のインナープライマーは、その3’末端に、配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0058】
1つの実施形態では、第2のインナープライマーは、配列番号6または7に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0059】
【化16】

別の実施形態では、第2のインナープライマーは配列番号13または14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号13および14の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号13および14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0060】
【化17】

さらに別の実施形態では、第2のインナープライマーは、その3’末端に、配列番号13または14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号13および14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0061】
別の実施形態では、第2のインナープライマーは配列番号16または17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号16および17の5’末端から1〜13位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号16および17のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0062】
【化18】

さらに別の実施形態では、第2のインナープライマーは、その3’末端に、配列番号16または17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号16および17のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0063】
さらに別の実施形態では、第2のインナープライマーは、配列番号16または17に記載のヌクレオチド配列を含む。さらに別の実施形態では、第2のインナープライマーは、その3’末端に、配列番号16または17に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0064】
第1の特定の実施形態では、第1のアウタープライマーは配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のアウタープライマーは配列番号10または11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号10および11の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および11のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0065】
第2の特定の実施形態では、第1のインナープライマーは配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーは配列番号13または14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号13および14の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号13および14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0066】
第3の特定の実施形態では、第1のアウタープライマーは配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のアウタープライマーは配列番号10または11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号10および11の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第1のインナープライマーは配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーは配列番号13または14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号13および14の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号13および14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。本実施形態の1つの態様では、標的HCV核酸分子は8,000塩基対を超える。本実施形態の別の態様では、標的HCV核酸分子は遺伝子型1aまたは1bである。本実施形態のさらに別の態様では、標的HCV核酸分子は、8,000塩基対を超える遺伝子型1aまたは1bである。
【0067】
第4の特定の実施形態では、第1のアウタープライマーはその3’末端に配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のアウタープライマーはその3’末端に配列番号10または11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第1のインナープライマーはその3’末端に配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーはその3’末端に配列番号13または14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号13および14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。本実施形態の1つの態様では、標的HCV核酸分子は8,000塩基対を超える。本実施形態の別の態様では、標的HCV核酸分子は遺伝子型1aまたは1bである。本実施形態のさらに別の態様では、標的HCV核酸分子は、8,000塩基対を超える遺伝子型1aまたは1bである。
【0068】
第5の特定の実施形態では、標的HCV核酸分子は、8,000塩基対を超える遺伝子型1aである。本実施形態の1つの態様では、アウタープライマーは配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のアウタープライマーは配列番号10に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号10の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号10のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第1のインナープライマーは配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーは配列番号13に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号13の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号13のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。本実施形態の別の態様では、アウタープライマーはその3’末端に配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のアウタープライマーはその3’末端に配列番号10に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号10のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第1のインナープライマーはその3’末端に配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーはその3’末端に配列番号13に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号13のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。本実施形態のさらに別の態様では、第1のアウタープライマーは配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のアウタープライマーは配列番号10に記載のヌクレオチド配列を含み、第1のインナープライマーは配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のインナープライマーは配列番号13に記載のヌクレオチド配列を含む。本実施形態のさらに別の態様では、第1のアウタープライマーはその3’末端に配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のアウタープライマーはその3’末端に配列番号10に記載のヌクレオチド配列を含み、第1のインナープライマーはその3’末端に配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のインナープライマーはその3’末端に配列番号13に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0069】
第6の特定の実施形態では、標的HCV核酸分子は8,000塩基対を超える遺伝子型1bである。本実施形態の1つの態様では、第1のアウタープライマーは配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のアウタープライマーは配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号11の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第1のインナープライマーは配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーは配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号14の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。本実施形態の別の態様では、第1のアウタープライマーはその3’末端に配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のアウタープライマーはその3’末端に配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第1のインナープライマーはその3’末端に配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーはその3’末端に配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。本実施形態のさらに別の態様では、第1のアウタープライマーは配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のアウタープライマーは配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、第1のインナープライマーは配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のインナープライマーは配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含む。本実施形態のさらに別の態様では、第1のアウタープライマーはその3’末端に配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のアウタープライマーはその3’末端に配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、第1のインナープライマーはその3’末端に配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のインナープライマーはその3’末端に配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0070】
いくつかの特定の実施形態では、第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーは、上記の各第1〜第4の特定の実施形態の通りであり、第1のインナープライマーは配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーは配列番号16または17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号16および17のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。いくつかのさらなる特定の実施形態では、任意選択的に配列番号15のヌクレオチドと異なるヌクレオチドは、独立して、配列番号15の5’末端から1〜16位に存在し、任意選択的に配列番号16および17のヌクレオチドと異なるヌクレオチドは、独立して、配列番号16および17の5’末端から1〜13位に存在する。いくつかのさらなる特定の実施形態では、第1のインナープライマーは配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のインナープライマーは、配列番号16または17に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0071】
いくつかの特定の実施形態では、標的HCV核酸分子は、8,000塩基対を超える遺伝子型1aであり、第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーは、上記の第5の特定の実施形態に記載の通りであり、第1のインナープライマーは配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーは配列番号16に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号16のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。いくつかのさらなる特定の実施形態では、任意選択的に配列番号15のヌクレオチドと異なるヌクレオチドは、独立して、配列番号15の5’末端から1〜16位に存在し、任意選択的に配列番号16のヌクレオチドと異なるヌクレオチドは、独立して、配列番号16の5’末端から1〜13位に存在する。いくつかのさらなる特定の実施形態では、第1のインナープライマーは配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のインナープライマーは配列番号16に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0072】
いくつかの特定の実施形態では、標的HCV核酸分子は8,000塩基対を超える遺伝子型1bであり、第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーは、上記の第5の特定の実施形態に記載の通りであり、第1のインナープライマーは配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーは配列番号17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号17のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。いくつかのさらなる特定の実施形態では、任意選択的に配列番号15のヌクレオチドと異なるヌクレオチドは、独立して、配列番号15の5’末端から1〜16位に存在し、任意選択的に配列番号17のヌクレオチドと異なるヌクレオチドは、独立して、配列番号17の5’末端から1〜13位に存在する。いくつかのさらなる特定の実施形態では、第1のインナープライマーは配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のインナープライマーは配列番号17に記載のヌクレオチド配列を含む。
【0073】
当該分野で公知の任意の適切なPCR条件を、本発明で使用することができる。例えば、当該分野で多数のガイダンスを見出すことができる(例えば、Sambrookら、1989,Molecular Cloning−A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N.Y.;Wetmur,1991,Critical Reviews in Biochem.and Mol.Biol.26(3/4):227−259;Ausubel ら(編),1995,Current Protocols in Molecular Biology,(John Wiley & Sons,Inc.,New York),Unit 2.10;および米国特許第5,789,550号)。また、かかるガイダンスを、PCR試薬の製造者および/または供給元(Perkin Elmer(Norwalk,Connecticut)など)によって公開されたPCRプロトコールに見出すことができる。具体的には、適切なPCR条件を、当該分野で提供されたガイダンスにしたがって、例えば、多数の変数(オリゴヌクレオチドの長さおよび塩基対の濃度、イオン強度、ミスマッチ塩基対の発生率、ならびにオリゴヌクレオチドアニーリングのために選択した温度が含まれる)を考慮して決定することができる。
【0074】
一般に、DNAテンプレートを含むPCR増幅反応混合物は、増幅反応の実施に必要な試薬を含む。典型的には、混合物は、重合剤(熱安定性DNAポリメラーゼなど)を含む。より典型的には、熱安定性DNAポリメラーゼに加えて、混合物は、適切な緩衝液中にデオキシヌクレオシド5’三リン酸(dNTP’s)および2価の金属陽イオンを含む。本発明で使用することができる典型的な熱安定性DNAポリメラーゼの例には、Taq DNAポリメラーゼ、Klentaq DNAポリメラーゼ、Pfu DNAポリメラーゼ、Tth DNAポリメラーゼ、Pwo DNAポリメラーゼ、Pfx DNAポリメラーゼ、およびTfl DNAポリメラーゼが含まれる。
【0075】
1つの特定の実施形態では、KlentaqおよびPfu DNAポリメラーゼを本発明で使用する。別の特定の実施形態では、KlentaqおよびPfu DNAポリメラーゼを、本発明で1:1と3:1との間のKlentaq DNAポリメラーゼ:Pfu DNAポリメラーゼ比で使用する。2つの終点の「間」に関する本明細書中に記載の範囲には終点も含むことに留意すべきである。本発明のさらに別の特定の実施形態では、第1段階のPCRのPCR反応混合物は、2単位と3単位との間のKlentaq DNAポリメラーゼおよび1単位と1.5単位との間のPfu DNAポリメラーゼを含む。本発明のさらに別の特定の実施形態では、第2段階のPCRのPCR反応混合物は、2.5単位と3.5単位との間のKlentaq DNAポリメラーゼおよび1単位と2単位との間のPfu DNAポリメラーゼを含む。
【0076】
本発明のさらに別の特定の実施形態では、ベタインを、第1および第2のPCR段階でそれぞれ独立して使用する。本発明のさらに別の特定の実施形態では、各第1および第2のPCR段階のためのPCR反応混合物は、独立して、0.75Mと2Mとの間の量のベタインを含む。
【0077】
1つの実施形態では、それぞれの第1段階および第2段階のPCR中に、各PCR反応混合物を、独立して、温度T1で時間R1でインキュベートし、その後の複数のタッチダウンPCRサイクルが続く。各タッチダウンサイクルは、温度T2で時間R2、続いてサイクルm回について温度[T3−(V℃×m)]で時間R3、および続いて温度T4で時間R4のPCR反応混合物のインキュベーションを含む。典型的には、T1およびT2は、独立して、90℃と100℃との間の範囲であり、T3およびT4は、独立して、65℃と70℃との間の範囲であり、R1は、1分間と5分間との間の範囲であり、R2は5秒間と45秒間の範囲であり、R3は、10秒間と40秒間との間の範囲であり、R4は、5分間と20分間との間の範囲であり、Vは、0.2℃と0.8℃との間の範囲(例えば、0.5℃)である。より典型的には、R1は、1分間と3分間との間の範囲であり、R2は10秒間と20秒間の範囲であり、R3は、15秒間と25秒間との間の範囲であり、R4は8分間と15分間との間の範囲である。特定の実施形態では、R1は、1分間と3分間との間の範囲であり、R2は10秒間と20秒間の範囲であり、R3は、15秒間と25秒間との間の範囲であり、R4は、8分間と15分間との間の範囲であり、T1は94℃であり、T2は94℃であり、T3は68℃であり、T4は68℃であり、Vは0.5℃である。
【0078】
典型的には、タッチダウンPCRサイクル数は、20と50との間(20と40との間等)の範囲である。特定の実施形態では、タッチダウンPCRサイクル数は30である。
【0079】
上記のように、典型的には、RT段階およびPCR段階を組み合わせ逆転写−ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)で行うことができる。いくつかの特定の実施形態では、RTおよびPCR工程を、逆転写−ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)、好ましくは、ネステッドRT−PCRで組み合わせる。
【0080】
別の態様では、本発明は、HCV感染サンプル中のHCV核酸分子のアッセイ方法を提供する。アッセイ方法では、上記の増幅方法によって調製した増幅HCV核酸分子を、当該分野で公知の任意の適切な方法によって配列決定する。決定したHCV核酸分子配列は、例えば、患者におけるHCV感染の診断および/または処置のための新規のアプローチの開発に有用であり得る。
【0081】
さらに別の態様では、本発明は、HCV感染サンプル由来のHCV核酸分子の増幅および/またはアッセイのためのキットを提供する。典型的には、本発明のキットは、上記のRTプライマー、上記のアウターPCRプライマー対(第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマー)、および上記のインナーPCRプライマー対(第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマー)を含む。いくつかの実施形態では、本発明のキットは、逆転写酵素およびDNAポリメラーゼをさらに含む。かかるRTおよびPCRプライマー、逆転写酵素、およびDNAポリメラーゼの具体例は上記の通りである。キットは、キットの使用方法を説明した書面での説明書(例えば、HCVの増幅および/またはアッセイ方法を記載した説明書)およびこの方法に必要な化学試薬、ならびに任意の他の構成要素をさらに含むことができる。これらのキットは、例えば、サンプル採取(例えば、血液サンプルの採取)のための試薬およびHCV感染サンプルからのHCV RNAの収集および精製のための試薬をさらに含むことができる。
【0082】
本発明はまた、PCRプライマーを提供する。1つの実施形態では、本発明のプライマーは、配列番号9に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、配列番号10に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号10の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号10のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、配列番号11に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号11の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号11のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、配列番号12に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、配列番号13に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号13の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号13のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、配列番号14に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号14の5’末端から1〜12位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、配列番号15に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号15の5’末端から1〜16位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、配列番号16に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号16の5’末端から1〜13位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号16のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、または配列番号17に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号17の5’末端から1〜13位の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号17のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)を含む。別の実施形態では、本発明のプライマーは、その3’末端に配列番号9に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、その3’末端に配列番号10に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号10のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、その3’末端に配列番号11に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号11のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、その3’末端に配列番号12に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、配列番号13に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号13のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、またはその3’末端に配列番号14に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)を含む。さらに別の実施形態では、本発明のプライマーは、配列番号9に記載のヌクレオチド配列、配列番号10に記載のヌクレオチド配列、配列番号11に記載のヌクレオチド配列、配列番号12に記載のヌクレオチド配列、配列番号13に記載のヌクレオチド配列、配列番号14に記載のヌクレオチド配列、配列番号15に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号15の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、配列番号16に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号16の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号16のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)、または配列番号17に記載のヌクレオチド配列(任意選択的に配列番号17の1、2、または3個(あるいは、1または2個)のヌクレオチドは、独立して、配列番号17のヌクレオチド以外のヌクレオチドである)を含む。さらに別の実施形態では、本発明のプライマーは、その3’末端に配列番号9に記載のヌクレオチド配列、その3’末端に配列番号10に記載のヌクレオチド配列、その3’末端に配列番号11に記載のヌクレオチド配列、その3’末端に配列番号12に記載のヌクレオチド配列、その3’末端に配列番号13に記載のヌクレオチド配列、その3’末端に配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含む。さらに別の実施形態では、本発明のプライマーはその3’末端に配列番号15に記載のヌクレオチド配列、その3’末端に配列番号16に記載のヌクレオチド配列、またはその3’末端に配列番号17に記載のヌクレオチド配列を含む。これらのプライマーの任意の組み合わせも本発明に含まれる。本発明の増幅方法のための本発明のプライマーの特定の長さは、上記の通りである。
【0083】
本発明はまた、HCV核酸のアッセイ用キットを提供する。1つの実施形態では、本発明のキットは、上記の本発明のPCRプライマーを含む。1つの特定の実施形態では、キットは、上記のアウターPCRプライマー対を含む。別の特定の実施形態では、キットは、インナーPCRプライマー対を含む。さらに別の実施形態では、本発明のキットは、上記の本発明のPCRプライマーおよびRTプライマーを含む。キットに含まれるRTおよびPCRプライマーの具体例は上記の通りである。
【0084】
いくつかの実施形態では、本発明の方法およびキットで使用される各PCRプライマーは、それぞれ、配列番号2〜7および9〜17と少なくとも80%、85%、89%、または90%同一のヌクレオチド配列を含む。
【0085】
上記のRT−PCR法によって得たPCRアンプリコン集団の配列を、直接配列決定することができる。あるいは、増幅DNA集団由来のPCRアンプリコンを分子的にクローン化(またはサブクローン化)することができ、次いで、クローン化(またはサブクローン化)産物をヌクレオチド配列決定のために使用することができる。
【0086】
1つの実施形態では、上記のRT−PCR法によって調製したアンプリコンを、クローン化(またはサブクローン化)する。かかるクローニングを、当該分野で公知の任意の適切な方法によって行うことができる。インナーPCRプライマーを、制限エンドヌクレアーゼ部位に相補的になるように修飾し、産物を適切な制限エンドヌクレアーゼで消化したベクターにライゲーションすることができる。あるいは、平滑末端クローニングを使用して、PCRアンプリコンを非産物特異的ベクター配列に直接挿入することができる。PCRで一般的に使用されるDNAポリメラーゼはPCRアンプリコンの3’末端でさらなるデオキシアデノシンを重合することができるので、TAクローニングを使用して、アンプリコンを同様にサブクローン化することができる。PCRアンプリコンの3’末端へのデオキシアデノシン(deoxyadensine)のこの非特異的付加の効率を、5’末端デオキシアデノシン残基が3’デオキシアデノシンオーバーハングを保有するPCRアンプリコン画分を増加させるようなPCRプライマーの5’末端での配列の修飾によって調整し、それにより、TAクローニング効率を改善することができる(Pengら、Adenosine added on the primer 5’ end improved TA cloning efficiency of polymerase chain reaction products,Analytical Biochemistry,Volume 363,Issue 1,1 April 2007,Pages 163−165を参照のこと)。
【0087】
1つの特定の実施形態では、クローン化産物を、上記のRT−PCR法(第1のインナープライマーは配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、第2のインナープライマーは配列番号16または17に記載のヌクレオチド配列を含む)によって調製されたアンプリコンから調製する。別の特定の実施形態では、第1のインナープライマーは配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号15の1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーは配列番号16または17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号16および配列番号17の1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号16および配列番号17のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。さらに別の特定の実施形態では、第1のインナープライマーは配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号15の5’末端から1〜16位の1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、第2のインナープライマーは配列番号16または17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号16および配列番号17の5’末端から1〜13位の1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号16および配列番号17のヌクレオチド以外のヌクレオチドである。
【0088】
次いで、クローン化(またはサブクローン化)産物を、複数の下流適用(ヌクレオチド配列決定が含まれる)で使用することができる。例えば、クローン化産物を宿主生物のトランスフェクションのために使用することができ、宿主生物由来のプラスミドをin vivoで増幅し、各ウイルス変種を配列分析することができる。クローン化アンプリコンまたはそのフラグメントを、他のベクターにクローン化することもできる。多数の方法を使用して、アンプリコンを適切なベクターに導入することができる(例えば、Sambrookら、1989,Molecular Cloning−A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N.Y.;Wetmur,1991,Current Protocols in Molecular Biology,(John Wiley & Sons,Inc.,New York)を参照のこと)。
【0089】
プライマーは天然または合成であり得る。PCRのために、プライマーは、好ましくは、一本鎖オリゴデオキシリボヌクレオチドである。典型的には、本明細書中に開示のプライマーを、当該分野で公知の任意の適切な方法によって合成することができる(例えば、Ozaki ら、Nuc.Acids Res.20:5205−5214(1992);Agrawal ら、Nuc.Acids Res.18:5419−5423(1990)など)。便宜上、オリゴヌクレオチドプライマーを、ホスホルアミダイト化学(Beaucage and Iyer,Tetrahedron 48:2223−2311(1992),米国特許第4,980,460号、同第4,725,677号、同第4,415,732号、同第4,458,066号、および同第4,973,679号)などの標準的な化学を使用して自動化DNA合成機(例えば、Applied Biosystems,Inc,Foster City,Calif.モデル392、394、または3900 DNA/RNA合成機)で合成するか、販売者(Invitrogen,Carlsbad,CA USA)から入手する。
【0090】
引用した全書類は、本明細書中で参考として援用される。
【0091】
本発明をより十分に理解するために、以下の調製例および試験例を記載する。これらの例は、例示のみを目的とし、本発明の範囲を制限すると決して解釈すべきではない。
【実施例】
【0092】
(実施例)
(1.方法と材料)
(血漿からのRNAの抽出)
血漿からのRNA(HCVウイルスRNAが含まれる)の抽出を、製造者の説明書を手作業での単離のために修正したことを除いて、QIAamp Virus BioRobot 9604キット(Qiagen,Valencia,CA USA)を使用して行った。簡潔に述べれば、血漿(220〜660μl)を、プロテアーゼ(40〜120μl)およびカラムあたり20μgのキャリアRNAを補充したQIAamp AL緩衝液(240〜720μl)と混合した。混合物を、56℃で15分間インキュベートした。無水エタノール(293〜875μl)を各ウェルに添加し、十分に混合した。混合物をQIAampカラムにロードし、蠕動マイクロポンプ(IPS−16;Ismatec,Zurich,Switzerland)での吸引によってカラムを通過させた。カラムを、上記のように真空を適用することによって1000μlのAW1緩衝液および1000μlのAW2緩衝液(Qiagen)でそれぞれ洗浄した。6,000×gで10分間のスピンによってカラムを1000μlのAW2緩衝液で洗浄し、次いで、6,000×gで15分間のスピンによって乾燥させた。40μlのRNA保存液(Ambion)を各カラムにロードし、RTで5分間インキュベートした。RNAを、6,000×gで10分間の遠心分離によって溶離した。溶離を1回繰り返して収率を増加させた。単離したRNAを、好ましくは直接使用するか、−80℃で保存した。96検体までを1つのQIAamp96プレートから処理することができ、複数のプレートを使用して処理量を増加させることができる。
【0093】
(患者の血漿由来のHCVポリタンパク質コード領域の増幅および配列決定)
HCVの配列分析を、HCVポリタンパク質コード領域にわたるおよそ8991ヌクレオチドのHCV RNAフラグメント(残基286〜9277、HCV参照配列H77、NCBIアクセッションNC_004102)のネステッド逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)増幅によって行った。HCVポリタンパク質コード領域にわたる相補DNA(cDNA)フラグメントを、2.5mMオリゴ−dA20でプライムし、修正したSuperscriptIII RNアーゼH−逆転写酵素キット(Invitrogen,CA)を使用して、ウイルスRNAから合成した。修正には、400単位のSuperscriptIII、40単位のRNAseOUT(Invitrogen)、PC2反応緩衝液(50mM Tris−HCl(pH9.1)、16mM硫酸アンモニウム、3.5mM塩化マグネシウム、および150mg/ml BSA;AB Peptides,MO)、およびRT反応における伸長温度の段階的な上昇(25℃で10分間、42℃で60分間、50℃で30分間、および55℃で30分間)の使用が含まれる。完了したRT反応物を、第1のPCR反応物(40μl)(PC2反応緩衝液、200mM dNTPs(Clontech,CA)、1.5Mベタイン(Sigma Aldrich,MO)、2.56単位のKlentaqDNAポリメラーゼ(AB Peptides,MO)、1.28単位のPfu DNAポリメラーゼ(Stratagene,CA)、および400mMの各プライマーを含む)へ1:1に希釈した。
【0094】
【表1】

HCV遺伝子型1AのためにGEN1.F1およびGEN1A.R1を使用し、HCV遺伝子型1BのためにGEN1.F1およびGEN1B.R1を使用した。特定のプライマー位置を図2に示す。PCR反応物を94℃で2分間インキュベートし、その後に94℃で15秒間、68℃−0.5℃/サイクル(「タッチダウン」PCR)で20秒間、および68℃で12分間にて30サイクル、その後に68℃で12分間インキュベートした。完了したPCR反応物を第2のPCR反応物(50μl)へ1:10希釈した。第2のPCR反応物は3.2単位のKlentaq DNAポリメラーゼ、1.6単位のPfu DNAポリメラーゼ、およびネステッドプライマーを使用した(HCV遺伝子型1AについてはGEN1.F2およびGEN1A.R2、HCV遺伝子型1BについてはGEN1.F2およびGEN1B.R2)ことを除いて、第1のPCR反応物と同一の組成およびPCRサイクルパラメーターを使用した。このPCR由来のDNA(およそ8991bp)を、QIAquick96 PCR精製キット(Qiagen,CA)を使用して精製し、アガロースゲル電気泳動によって分析し、UV分光計U−64(Beckman)で定量した。
【0095】
(アンプリコンのTAクローニング)
PCR産物を、RTプライマーとしてのオリゴd(A)およびHCV遺伝子型1aのためのインナープライマーとしてのGEN1.Cl.F2およびGEN1A.Cl.R2またはHCV遺伝子型1bのためのインナープライマーとしてのGEN1.Cl.F2およびGEN1B.Cl.R2を使用して上記のように調製した。調製したPCR産物を、0.8%アガロースゲルにて80Vで電気泳動した。アガロースゲルを、ゲル調製において1mlのTAE緩衝液あたり1.2μgのクリスタルバイオレットを使用して調製した。ゲルを、「可視光」ライトボックスを使用して可視化した。約8991bpの産物を示す適切なサイズのバンドを、ゲルから切り出した。標準的なゲル抽出キット(例えば、QIAquick Gel Extraction Kit,Qiagen,カタログ番号28704)を使用して、ゲルスライスからDNAを単離した。精製した産物を、pCR(登録商標)−XL−TOPO(登録商標)ベクター(Invitrogen,CA,USA)に挿入した。プラスミドをエレクトロコンピテント大腸菌にエレクトロポレーションし、SOC培地中にて36℃で1時間培養し、次いで、選択剤としてLuriaブロス1mlあたり50μgのカナマイシンを含むLuriaブロスを使用して培養した。
【0096】
(2.結果)
(2.1 HCV RNA希釈物を使用したRT−PCRアッセイの感度の決定)
本研究では、HCV感染血漿(Promax)から単離したRNAを使用して、本明細書中に記載のRT−PCR法の推定上の感度を決定した。RNAを、異なる量のキャリアRNAを使用して、220、330、および660μlの血漿から単離した。相対検出限界(HCVコピー数/反応として示す)を決定するために、単離したRNAを、図3に示すようにRT−PCRのために希釈した。220μlの血漿を20ugのポリ(rA)キャリアRNAと共に使用した場合、感度は約63コピー/反応であった。しかし、RT−PCRのバンド密度は変動し、これは、ポリ(rA)キャリアRNAまたは検体中のHCV RNA量のいずれかが最適でないことを意味していた。440μlの血漿を40μgのポリ(rA)キャリアRNAと共に使用した場合、感度は約50コピー/反応であった。さらに、バンド密度は一定であった。660μlの血漿を60μgのポリ(rA)キャリアRNAと共に使用した場合、感度は30コピー/反応より良好であった。60μgのキャリアRNAを使用した660μlの血漿は最良の感度が得られたが、2.5倍希釈ではRT−PCR産物が得られず、サンプル中に阻害物質が存在する可能性が示唆された。さらなる分析により、660μlの血漿を使用した40μgのキャリアRNAによって最良の結果が得られることが示された(データ示さず)。図3中のコピー数はQiagenカラムからの回収率100%に基づいて計算した一方で、実際に、回収効率は約80%であることに留意すべきである。したがって、RT−PCR工程の感度を、それぞれ、50、40、および24コピー/反応と見積もることができる。
【0097】
(2.2 HCV RNA単離に最良のキャリアRNAの決定)
HCVウイルスRNA単離で使用したキャリアRNA(Qiagenキットの場合ポリ(rA))は、ポリ(U)領域とのその相補性に起因してRT−PCRに影響し得る。キャリアRNAとして可能性のある異なるRNA(ポリ(rA)、細菌tRNA、および細菌リボゾームRNAが含まれる)を試験して、どれが本明細書中に記載のRT−PCR法に最良のキャリアRNAとして役立ち得るかどうかを決定した(図4および第2.3項の考察を参照のこと)。結果は、本アッセイでは細菌リボゾームRNA(データ示さず)が細菌tRNAおよびポリ(rA)より適切でないことを示す。qRT−PCRによって評価したところ、ポリ(rA)をキャリアRNAとして使用した場合、20、40、または60μgのキャリアを使用した場合のHCV RNAの収量に有意差はなかったのに対して、tRNAを使用した場合、HCV RNAの収量はキャリア量の増大につれて増加した(表2を参照のこと)。一貫して、RT−PCRの結果は、60μg/カラムのtRNAの量が40μg/カラムよりも良好であることが確認された(図4および第2.3項の考察を参照のこと)。血漿から単離されたHCV分子のコピー数がキャリアRNA間で類似しているにもかかわらず(例えば、40μg/カラムのポリ(rA)および60μg/カラムの細菌tRNA)、RT−PCRの結果は、細菌tRNAをキャリアRNAとして使用した場合にPCR産物の収量が改善されることを示し、これはおそらくポリ(rA)によるRT反応の干渉に起因する。
【0098】
【表2】

(2.3 HCV感染血清の希釈物を使用したRT−PCRアッセイの感度の決定)
第2.1項では、HCV感染血清から単離した一連の希釈RNAに基づいて、RT−PCR感度は24コピー/反応の低さであり得る。低力価検体から単離したRNAを使用した方法の感度を決定するために、HCV感染血漿サンプルを、健康なドナー血漿で希釈し、前述のようにRNAを単離した。図4に示すように、HCV感染血漿を、異なるキャリアRNAの存在下でウイルスRNAを単離するために820IU/mlほどの低濃度に希釈した。単離したRNAを、1:2、1:4、および1:8に希釈し、次いで、本明細書中に記載のようにRT−PCR法を行った。サンプルを820IU/mlに希釈した場合、3サンプルのうちの1つをRT−PCRによって1:2希釈したRNAから増幅した一方で、3サンプルのうちの2つをRT−PCRによって1:4希釈のRNAから増幅した(図4を参照のこと)。図4(a)〜4(f)に示す全てのサンプルでは、RNA単離のための血漿の容積は660μLであった(およそ、サンプルA1〜H1およびA2〜D2についてのHCV陽性血漿の50倍希釈に相当し、サンプルE2〜G2についてのHCV陽性血漿の200倍希釈に相当し、サンプルH2についてはネガティブコントロールとしての希釈した健康なドナー血漿)。A1〜H1およびA2〜D2の各サンプルのHCV濃度は約3280IU/mLであった。E2〜G2の各サンプルのHCV濃度は約820IU/mLであった。次いで、希釈した血漿サンプルを使用して、キャリアRNAの存在下で上記のようにウイルスRNAを単離した。図4(a)〜4(c)では、サンプルA1〜D1は、40μgのtRNAをキャリアRNAとして使用した場合の結果を示し、サンプルE1〜H1は、60μgのtRNAをキャリアRNAとして使用した結果を示す。図4(d)〜4(f)では、サンプルA2〜D2は、40μgのポリ−AをキャリアRNAとして使用した結果を示し、サンプルE2〜H2は、40μgのtRNAをキャリアRNAとして使用した結果を示す。図4(a)および4(d)、図4(b)および4(e)、ならびに図4(c)および4(f)中のサンプルについて、単離HCV RNAを、それぞれ1:2、1:4、および1:8に希釈し、次いで、希釈したHCV RNAサンプルのRT−PCRを上記のように行った。図4に示すように、結果は、820IU/mlのHCVを含む血清の4倍希釈物でさえもRT−PCRアッセイで首尾よく使用することができることを示す。したがって、この新規の方法の感度は、820IU/ml以下であり得る。上記項に記載のように、60μg/mlのキャリアtRNAによって40μg/mlのキャリアtRNAよりも改善された結果が得られるので、感度をさらに改善することができると考えられる。
【0099】
(2.4 RT−PCRアッセイの成功率は遺伝子型1aおよび1bの両方について90%を超える)
新規に開発した方法の性能、特に、本方法を様々なHCV 1a/1b分離菌に適用することができるかどうかを評価するために、臨床試験由来の血漿サンプルを調査した。結果を以下の表3にまとめる。例えば、血漿サンプルの力価は、890IU/mlから10e7IU/ml超の範囲であった。力価が50,000IU/ml以上のサンプルについては220μlの血漿を使用し、力価が50,000IU/ml未満のサンプルについては660μlの血漿を使用した。表3に示すように、HCVゲノムを、本明細書中に記載のRT−PCR法を使用して首尾よく増幅し、90%超の成功率でさらに配列決定した。失敗したサンプルがいくつか存在するが、この失敗がウイルス力価とほとんど相関しないようであり、RT−PCRの感度が失敗の理由でないことを示す。失敗したサンプルからの配列決定はないので、可能性のある失敗理由は不正確なジェノタイピング(genotyping)に起因し得る。
【0100】
【表3】

(2.5 RT−PCRアンプリコンのTAクローン化産物の配列分析)
HCVインサートを含むクローン画分を決定するために、ベクタープライマーおよびNS3プロテアーゼに特異的な配列決定プライマーの両方を使用した。平均して、各クローニング反応由来のクローンの90%が標的インサートを含んでいた。
【0101】
上記に示す結果は、上記のRNA単離、RT、およびPCRをHCV遺伝子型1aおよび1bに感染した患者の大部分で有効に使用することができ、HCV分離菌の遺伝的多様性を分析することができることを示す。
【0102】
多数の本発明の実施形態および実施例を本明細書中に示しているが、これらの実施形態および実施例を本発明の薬学的処方物および薬物レジメンを使用するさらなる実施形態および実施例を得るために変更することができることが明らかである。したがって、本発明の範囲が、上記の実施例によって示された特定の実施形態によるのではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されるべきであることが認識される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸を増幅する方法であって、前記方法は、2段階ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって前記サンプル由来のHCV RNAのゲノムに相補的なDNAテンプレートのセグメントを増幅する工程を含み、第1段階のPCRは第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを使用し、第2段階のPCRは第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを使用し、
i)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号2:
【化19】

を含み、
ii)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号3または配列番号4:
【化20】

(式中、VはA、C、またはGである)
を含み、
iii)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号5:
【化21】

を含み、および
iv)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号6または配列番号7:
【化22】

(式中、RはAまたはGである)
を含む、方法。
【請求項2】
前記インナープライマーおよびアウタープライマーがそれぞれ独立して15〜50merである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9:
【化23】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号10または配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号10および配列番号11の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号10および配列番号11:
【化24】

(式中、YはC、T、またはUであり、VはA、C、またはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
a)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号12:
【化25】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号13または配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号13および配列番号14の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号13および配列番号14:
【化26】

(式中、RはAまたはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
a)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号15の5’末端から1〜16位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号15:
【化27】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号16または配列番号17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号16および配列番号17の5’末端から1〜13位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号16および配列番号17:
【化28】

(式中、RはAまたはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9:
【化29】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号10または配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号10および配列番号11の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号10および配列番号11:
【化30】

(式中、YはC、T、またはUであり、VはA、C、またはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
c)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号12:
【化31】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
d)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号13または配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号13および配列番号14の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号13および配列番号14:
【化32】

(式中、RはAまたはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9:
【化33】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号10または配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号10および配列番号11の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号10および配列番号11:
【化34】

(式中、YはC、T、またはUであり、VはA、C、またはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
c)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号15の5’末端から1〜16位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号15:
【化35】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
d)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号16または配列番号17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号16および配列番号17の5’末端から1〜13位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号16および配列番号17:
【化36】

(式中、RはAまたはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記HCV核酸が遺伝子型1aまたは1bである、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記HCV核酸が遺伝子型1aである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号10に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号10の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号10のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
c)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
d)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号13に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号13の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号13のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号10に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号10の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号10のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
c)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜16位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
d)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号16に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号13の5’末端から1〜13位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号16のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記HCV核酸が遺伝子型1bである、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
c)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
d)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号14の5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号9の5’末端から1〜14位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列が配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に5’末端から1〜12位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
c)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号12の5’末端から1〜16位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
d)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的に配列番号14の5’末端から1〜13位の1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号13のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記増幅HCV核酸が、C、E1、E2、NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、およびNS5Bタンパク質をコードする遺伝子を含む、請求項1から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
RTプライマーを使用した逆転写(RT)によって前記サンプル由来のHCV RNAのゲノムに相補的な前記DNAテンプレートを形成する工程であって、前記RTプライマーのヌクレオチド配列がその3’末端で配列番号1:
5’−(A)−AAAA−3’(配列番号1)
(式中、nは1〜26の整数である)
を含む、工程をさらに含む、請求項1から15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記RTプライマーのnが10〜20の整数である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記RTプライマーが、その3’末端に、配列番号8:
【化37】

のヌクレオチド配列を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記DNAテンプレートを形成する工程が、前記増幅工程の前に、ポリ−A RNAおよび細菌tRNAからなる群より選択されるキャリアRNAを使用して前記HCV感染サンプルから前記HCV RNAを単離する工程を含む、請求項16から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1段階のPCRの後に前記第2段階のPCRを行い、それぞれの前記第1段階および第2段階のPCR中に、各PCR反応混合物を、独立して、
a)温度T1で時間R1、および
b)その後の複数のタッチダウンPCRサイクル
でインキュベートし、各タッチダウンサイクルは、
i)温度T2で時間R2、
ii)続いてサイクルm回について温度[T3−(V℃×m)]で時間R3、および
iii)続いて温度T4で時間R4
の前記PCR反応混合物のインキュベーションを含み、ここで、
T1およびT2が、独立して、90℃と100℃との間の範囲であり、
T3およびT4が、独立して、65℃と70℃との間の範囲であり、
R1が、1分間と5分間との間の範囲であり、
R2が、5秒間と45秒間との間の範囲であり、
R3が、10秒間と40秒間との間の範囲であり、
R4が、5分間と20分間との間の範囲であり、
Vが、0.2℃と0.8℃との間の範囲である、
請求項1から19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
R1が、1分間と3分間との間の範囲であり、
R2が、10秒間と20秒間との間の範囲であり、
R3が、15秒間と25秒間との間の範囲であり、
R4が、8分間と15分間との間の範囲であり、
タッチダウンPCRサイクル数が20と50との間の範囲である、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
T1が94℃であり、T2が94℃であり、T2が68℃であり、T3が68℃であり、Vが0.5℃であり、タッチダウンPCRサイクル数が30である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1段階および第2段階のPCRの各PCR反応混合物が、独立して、Klentaq DNAポリメラーゼおよびPfu DNAポリメラーゼを、1:1と3:1との間のKlentaq DNAポリメラーゼ:Pfu DNAポリメラーゼ比で含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記第1段階のPCRのPCR反応混合物が、2単位と3単位との間のKlentaq DNAポリメラーゼおよび1単位と1.5単位との間のPfu DNAポリメラーゼを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第2段階のPCRのPCR反応混合物が、2.5単位と3.5単位との間のKlentaq DNAポリメラーゼおよび1単位と2単位との間のPfu DNAポリメラーゼを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記第1および第2のPCR段階のそれぞれのPCR反応混合物が、独立して、0.75Mと2Mとの間の量のベタインを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸を増幅する方法であって、前記方法は、2段階ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって前記サンプル由来のHCV RNAのゲノムに相補的なDNAテンプレートのセグメントを増幅する工程を含み、第1段階のPCRは第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを使用し、第2段階のPCRは第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを使用し、
i)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号9:
【化38】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
ii)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号10または配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および配列番号11:
【化39】

(式中、YはC、T、またはUであり、VはA、C、またはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
iii)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号12:
【化40】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
iv)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号13または配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号13および配列番号14:
【化41】

(式中、RはAまたはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
方法。
【請求項28】
前記インナープライマーおよびアウタープライマーがそれぞれ独立して15〜50merである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記HCV核酸が遺伝子型1aまたは1bである、請求項27または28に記載の方法。
【請求項30】
前記HCV核酸が遺伝子型1aである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号10に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号10のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
c)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
d)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号13に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号13のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号10に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号10のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
c)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
d)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号16に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号16のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記HCV核酸が遺伝子型1bである、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
c)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号12のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
d)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号14のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項33に記載の方法。
【請求項35】
a)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
b)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号11のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
c)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号15に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号15のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
d)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号17に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号17のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記増幅HCV核酸分子が、C、E1、E2、NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、およびNS5Bタンパク質をコードする遺伝子を含む、請求項27から35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
RTプライマーを使用した逆転写(RT)によって前記サンプル由来のHCV RNAのゲノムに相補的な前記DNAテンプレートを形成する工程であって、前記RTプライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に配列番号1:
5’−(A)−AAAA−3’(配列番号1)
(式中、nは1〜26の整数である)
を含む、工程をさらに含む、請求項27から36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記RTプライマーのnが10〜20の整数である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記RTプライマーが、その3’末端に、配列番号8:
【化42】

のヌクレオチド配列を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記DNAテンプレートを形成する工程が、前記増幅工程の前に、ポリ−A RNAおよび細菌tRNAからなる群より選択されるキャリアRNAを使用して前記HCV感染サンプルから前記HCV RNAを単離する工程を含む、請求項37から39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記HCV RNAを、前記RTプライマーを使用して、前記HCVゲノムの3’非翻訳領域(3’UTR)でプライムする、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記第1のインナープライマーおよびアウタープライマーは、独立して、前記HCVゲノムの5’非翻訳領域(5’UTR)でプライムし、前記第2のインナープライマーおよびアウタープライマーは、独立して、前記HCVゲノムのNS5B領域でプライムする、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第1段階のPCRの後に前記第2段階のPCRを行い、それぞれの前記第1段階および第2段階のPCR中に、各PCR反応混合物を、独立して、
a)温度T1で時間R1、および
b)その後の複数のタッチダウンPCRサイクル
でインキュベートし、各タッチダウンサイクルは、
i)温度T2で時間R2、
ii)続いてサイクルm回について温度[T3−(V℃×m)]で時間R3、および
iii)続いて温度T4で時間R4
の前記PCR反応混合物のインキュベーションを含み、ここで、
T1およびT2が、独立して、90℃と100℃との間の範囲であり、
T3およびT4が、独立して、65℃と70℃との間の範囲であり、
R1が、1分間と5分間との間の範囲であり、
R2が、5秒間と45秒間との間の範囲であり、
R3が、10秒間と40秒間との間の範囲であり、
R4が、5分間と20分間との間の範囲であり、
Vが0.2℃と0.8℃との間の範囲である、
請求項27から42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
R1が、1分間と3分間との間の範囲であり、
R2が、10秒間と20秒間との間の範囲であり、
R3が、15秒間と25秒間との間の範囲であり、
R4が、8分間と15分間との間の範囲であり、
タッチダウンPCRサイクル数が20と50との間の範囲である、
請求項43に記載の方法。
【請求項45】
T1が94℃であり、T2が94℃であり、T2が68℃であり、T3が68℃であり、Vが0.5℃であり、タッチダウンPCRサイクル数が30である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記第1段階および第2段階のPCRの各PCR反応混合物が、独立して、Klentaq DNAポリメラーゼおよびPfu DNAポリメラーゼを、1:1と3:1との間のKlentaq DNAポリメラーゼ:Pfu DNAポリメラーゼ比で含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記第1段階のPCRのPCR反応混合物が、2単位と3単位との間のKlentaq DNAポリメラーゼおよび1単位と1.5単位との間のPfu DNAポリメラーゼを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記第2段階のPCRのPCR反応混合物が、2.5単位と3.5単位との間のKlentaq DNAポリメラーゼおよび1単位と2単位との間のPfu DNAポリメラーゼを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
前記第1および第2のPCR段階のそれぞれのPCR反応混合物が、独立して、0.75Mと2Mとの間の量のベタインを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記DNAテンプレート増幅工程が、i)前記第1のPCRによって前記DNAテンプレートのセグメントを増幅して第1のアンプリコンを産生する工程、およびii)前記第2のPCRによって前記第1のアンプリコンの少なくとも一部を増幅して前記増幅HCV核酸を含む第2のアンプリコンを産生する工程、を含む、請求項1から49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
HCV感染サンプル中のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸をアッセイする方法であって、
a)請求項1から50のいずれか1項に記載の2段階ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって前記サンプル由来のHCV RNAのゲノムに相補的なDNAテンプレートを増幅して増幅HCV核酸を産生する工程、および
b)前記増幅HCV核酸を配列決定する工程、
を含む、方法。
【請求項52】
HCV感染サンプル中のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸をアッセイする方法であって、
a)請求項1から50のいずれか1項に記載の2段階ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって前記サンプル由来のHCV RNAのゲノムに相補的なDNAテンプレートを増幅してアンプリコンを産生する工程、
b)前記アンプリコンをクローニングする工程、および
c)前記クローニングしたアンプリコンの前記HCV核酸を配列決定する工程、
を含む、方法。
【請求項53】
HCVに感染した患者の耐性プロフィールをモニタリングする方法であって、
a)前記患者からHCV感染サンプルを得る工程、
b)請求項1から50のいずれか1項に記載の2段階ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって前記サンプル由来のHCV RNAのゲノムに相補的なDNAテンプレートを増幅する工程、および
c)前記増幅HCV核酸を配列決定する工程、
を含む、方法。
【請求項54】
第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを含むアウターPCRプライマー対を含む、HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸をアッセイするためのキットであって、
i)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号2:
【化43】

を含み、
ii)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号3または配列番号4:
【化44】

(式中、VはA、C、またはGである)
を含む、キット。
【請求項55】
i)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号9:
【化45】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
ii)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号10または配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号10および配列番号11:
【化46】

(式中、YはC、T、またはUであり、VはA、C、またはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項54に記載のキット。
【請求項56】
第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを含むインナーPCRプライマー対を含む、HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸をアッセイするためのキットであって、
i)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号5:
【化47】

を含み、
ii)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号6または配列番号7:
【化48】

(式中、RはAまたはGである)
を含む、キット。
【請求項57】
i)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号12:
【化49】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
ii)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列がその3’末端に、配列番号13または配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドが、独立して、配列番号13および配列番号14:
【化50】

(式中、RはAまたはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
請求項56に記載のキット。
【請求項58】
i)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号15:
【化51】

を含み、
ii)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列が配列番号16または配列番号17:
【化52】

(式中、RはAまたはGである)
を含む、
請求項57に記載のキット。
【請求項59】
RTプライマーをさらに含み、前記RTプライマーのヌクレオチド配列が配列番号1:
5’−(A)−AAAA−3’(配列番号1)(式中、nは1〜26の整数である)
を含む、請求項54から58のいずれか1項に記載のキット。
【請求項60】
HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸をアッセイするためのキットであって、
a)第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを含むアウターPCRプライマー対であって、
i)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号9:
【化53】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
ii)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号10または配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および配列番号11:
【化54】

(式中、YはC、T、またはUであり、VはA、C、またはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
アウターPCRプライマー対、および
b)第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを含むインナーPCRプライマー対であって、
i)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号12:
【化55】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
ii)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号13または配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号13および配列番号14:
【化56】

(式中、RはAまたはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
インナーPCRプライマー対
を含む、キット。
【請求項61】
RTプライマーをさらに含み、前記RTプライマーのヌクレオチド配列が配列番号1:
5’−(A)−AAAA−3’(配列番号1)(式中、nは1〜26の整数である)
を含む、請求項60に記載のキット。
【請求項62】
前記RTプライマーのヌクレオチド配列が配列番号8:
【化57】

を含む、請求項61に記載のキット。
【請求項63】
HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸をアッセイするためのキットであって、
a)RTプライマーであって、前記RTプライマーのヌクレオチド配列は配列番号8:
【化58】

を含む、RTプライマー、
b)第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを含むアウターPCRプライマー対であって、
i)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号9:
【化59】

を含み、
ii)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号10または配列番号11:
【化60】

(式中、YはC、T、またはUであり、VはA、C、またはGである)
を含む、
アウターPCRプライマー対、および
c)第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを含むインナーPCRプライマー対であって、
i)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号15:
【化61】

を含み、
ii)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号16または配列番号17:
【化62】

(式中、RはAまたはGである)
を含む、
インナーPCRプライマー対、
を含む、キット。
【請求項64】
HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸をアッセイするためのキットであって、
a)RTプライマーであって、前記RTプライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に配列番号1:
5’−(A)−AAAA−3’(配列番号1)
(式中、nは1〜26の整数である)
を含む、RTプライマー、
b)第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを含むアウターPCRプライマー対であって、
i)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号9に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号9:
【化63】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
ii)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号10または配列番号11に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号10および配列番号11:
【化64】

(式中、YはC、T、またはUであり、VはA、C、またはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
アウターPCRプライマー対、および
c)第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを含むインナーPCRプライマー対であって、
i)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号12に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号12:
【化65】

のヌクレオチド以外のヌクレオチドであり、
ii)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列はその3’末端に、配列番号13または配列番号14に記載のヌクレオチド配列を含み、任意選択的にその1、2、または3個のヌクレオチドは、独立して、配列番号13および配列番号14:
【化66】

(式中、RはAまたはGである)
のヌクレオチド以外のヌクレオチドである、
インナーPCRプライマー対、
を含む、キット。
【請求項65】
HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸をアッセイするためのキットであって、
a)RTプライマーであって、前記RTプライマーのヌクレオチド配列は配列番号8:
【化67】

を含む、RTプライマー、
b)第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを含むアウターPCRプライマー対であって、
i)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号9:
【化68】

を含み、
ii)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号10または配列番号11:
【化69】

(式中、YはC、T、またはUであり、VはA、C、またはGである)
を含む、
アウターPCRプライマー対、および
c)第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを含むインナーPCRプライマー対であって、
i)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号12:
【化70】

を含み、
ii)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号13または配列番号14:
【化71】

(式中、RはAまたはGである)
を含む、
インナーPCRプライマー対、
を含む、キット。
【請求項66】
HCV感染サンプル由来のC型肝炎ウイルス(HCV)核酸をアッセイするためのキットであって、
a)RTプライマーであって、前記RTプライマーのヌクレオチド配列は配列番号8:
【化72】

を含む、RTプライマー、
b)第1のアウタープライマーおよび第2のアウタープライマーを含むアウターPCRプライマー対であって、
i)前記第1のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号9:
【化73】

を含み、
ii)前記第2のアウタープライマーのヌクレオチド配列は配列番号10または配列番号11:
【化74】

(式中、YはC、T、またはUであり、VはA、C、またはGである)
を含む、
アウターPCRプライマー対、および
c)第1のインナープライマーおよび第2のインナープライマーを含むインナーPCRプライマー対であって、
i)前記第1のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号15:
【化75】

を含み、
ii)前記第2のインナープライマーのヌクレオチド配列は配列番号16または配列番号17:
【化76】

(式中、RはAまたはGである)
を含む、
インナーPCRプライマー対、
を含む、キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−515534(P2012−515534A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546450(P2011−546450)
【出願日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際出願番号】PCT/US2010/021589
【国際公開番号】WO2010/090857
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【出願人】(511175015)
【出願人】(511175037)
【出願人】(511175048)
【出願人】(511175059)
【出願人】(511175129)
【出願人】(511175130)
【出願人】(511175141)
【出願人】(511175152)
【出願人】(511175026)
【出願人】(511175174)
【出願人】(511175185)
【Fターム(参考)】