CD19に結合するヒト抗体およびその使用
本開示は、高親和性でCD19に特異的に結合する単離モノクローナル抗体、特にヒトモノクローナル抗体を提供する。好ましくは、該抗体はヒトCD19に結合する。特定の態様において、該抗体はCD19発現細胞に内在化する能力があるかまたは抗原依存性細胞毒性を媒介する能力がある。本開示の抗体をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、および本開示の抗体を発現するための方法も提供される。抗体−パートナー分子複合体、二重特異性分子、および本開示の抗体を含有する薬学的組成物も提供される。本開示はまた、CD19を検出するための方法、ならびに癌、例えばB細胞悪性腫瘍、例えば非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫、B細胞系のびまん性大細胞リンパ腫、および多発性骨髄腫を本開示の抗CD19抗体を用いて治療するための方法を提供する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトCD19に結合し、かつ
(a)ヒトCD19に1×10−7M以下のKDで結合する特性、
(b)Rajiおよび/またはDaudi B細胞腫瘍細胞に結合する特性、
(c)CD19発現細胞により内在化されている特性、
(d)CD19発現細胞に対して抗体依存性細胞毒性(ADCC)を示す特性、および
(e)細胞毒素に複合される場合、インビボでCD19発現細胞の成長を阻害する特性、
のうちの少なくとも1つを示す単離ヒトモノクローナル抗体またはその抗原結合部分と、治療物質であるパートナー分子とを含む、抗体−パートナー分子複合体。
【請求項2】
抗体が特性(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)のうちの少なくとも2つを示す、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項3】
抗体が特性(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)のうちの少なくとも3つを示す、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項4】
抗体が特性(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)のうちの少なくとも4つを示す、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項5】
抗体が特性(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)の5つすべてを示す、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項6】
抗体がヒトCD19に5×10−8M以下のKDで結合する、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項7】
抗体がヒトCD19に5×10−9M以下のKDで結合する、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項8】
(a)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(b)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(c)配列番号2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(d)配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(e)配列番号4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(f)配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号13のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(g)配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、または
(h)配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号15のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む参照抗体により認識されるヒトCD19上のエピトープに結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分と、治療物質であるパートナー分子とを含む、抗体−パートナー分子複合体。
【請求項9】
参照抗体が、
配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項10】
参照抗体が、
配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項11】
参照抗体が、
配列番号2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項12】
参照抗体が、
配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項13】
参照抗体が、
配列番号4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項14】
参照抗体が、
配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号13のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項15】
参照抗体が、
配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項16】
参照抗体が、
配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号15のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項17】
ヒトVH5−51遺伝子、ヒトVH5−51遺伝子、またはヒトVH1−69遺伝子の産物であるかまたはそれに由来する重鎖可変領域を含む抗体−パートナー分子複合体であって、該抗体がCD19に特異的に結合する、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分と治療物質であるパートナー分子とを含む抗体−パートナー分子複合体。
【請求項18】
ヒトVKL18遺伝子、ヒトVKA27遺伝子、またはヒトVKL15遺伝子の産物であるかまたはそれに由来する軽鎖可変領域を含む抗体−パートナー分子複合体であって、該抗体がCD19に特異的に結合する、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分と治療物質であるパートナー分子とを含む抗体−パートナー分子複合体。
【請求項19】
抗体が、
(a)配列番号16を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号23を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号30を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号37を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号44を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号51を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項20】
抗体が、
(a)配列番号16を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号23を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号30を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号37を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号44を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号52を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項21】
抗体が、
(a)配列番号17を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号24を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号31を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号38を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号45を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号53を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項22】
抗体が、
(a)配列番号18を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号25を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号32を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号39を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号46を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号54を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項23】
抗体が、
(a)配列番号19を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号26を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号33を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号40を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号47を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号55を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項24】
抗体が、
(a)配列番号20を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号27を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号34を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号41を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号48を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号56を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項25】
抗体が、
(a)配列番号21を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号28を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号35を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号42を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号49を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号57を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項26】
抗体が、
(a)配列番号22を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号29を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号36を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号43を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号50を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号58を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項27】
(a)配列番号1〜7からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および
(b)配列番号8〜15からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む抗体−パートナー分子複合体であって、該抗体がヒトCD19タンパク質に特異的に結合する、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分と治療物質であるパートナー分子とを含む抗体−パートナー分子複合体。
【請求項28】
抗体が、
配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項29】
抗体が、
配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項30】
抗体が、
配列番号2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項31】
抗体が、
配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項32】
抗体が、
配列番号4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項33】
抗体が、
配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号13のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項34】
抗体が、
配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項35】
抗体が、
配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号15のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項36】
(a)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(b)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(c)配列番号2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(d)配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(e)配列番号4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(f)配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号13のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(g)配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、または
(h)配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号15のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
を含む抗体により認識されるヒトCD70タンパク質上のエピトープに結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分と、治療物質であるパートナー分子とを含む、抗体−パートナー分子複合体。
【請求項37】
請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体および薬学的に許容できる担体を含む、組成物。
【請求項38】
治療物質が細胞毒素である、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項39】
請求項38記載の抗体−パートナー分子複合体および薬学的に許容できる担体を含む、組成物。
【請求項40】
治療物質が放射性同位体である、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項41】
請求項40記載の抗体−パートナー分子複合体および薬学的に許容できる担体を含む、組成物。
【請求項42】
CD19発現腫瘍細胞の成長を阻害する方法であって、該CD19発現腫瘍細胞と請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体とを、該CD19発現腫瘍細胞の成長が阻害されるように接触させる工程を含む、方法。
【請求項43】
対象においてB細胞を枯渇させる方法であって、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体を、該対象からB細胞を枯渇させるのに有効な量で、該対象に投与する工程を含む、方法。
【請求項44】
CD19発現腫瘍細胞がB細胞悪性腫瘍細胞である、請求項43記載の方法。
【請求項45】
B細胞悪性腫瘍が非ホジキンリンパ腫である、請求項44記載の方法。
【請求項46】
B細胞悪性腫瘍がマントル細胞リンパ腫である、請求項44記載の方法。
【請求項47】
対象における癌を治療する方法であって、癌が該対象において治療されるように、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体を該対象に投与する工程を含む、方法。
【請求項48】
癌が非ホジキンリンパ腫である、請求項47記載の方法。
【請求項49】
癌がマントル細胞リンパ腫である、請求項47記載の方法。
【請求項50】
パートナー分子が化学リンカーにより抗体に複合される、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項51】
化学リンカーが、ペプチジルリンカー、ヒドラジンリンカー、およびジスルフィドリンカーからなる群から選択される、請求項50記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項52】
抗体またはその抗原結合部分が非フコシル化される、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項1】
ヒトCD19に結合し、かつ
(a)ヒトCD19に1×10−7M以下のKDで結合する特性、
(b)Rajiおよび/またはDaudi B細胞腫瘍細胞に結合する特性、
(c)CD19発現細胞により内在化されている特性、
(d)CD19発現細胞に対して抗体依存性細胞毒性(ADCC)を示す特性、および
(e)細胞毒素に複合される場合、インビボでCD19発現細胞の成長を阻害する特性、
のうちの少なくとも1つを示す単離ヒトモノクローナル抗体またはその抗原結合部分と、治療物質であるパートナー分子とを含む、抗体−パートナー分子複合体。
【請求項2】
抗体が特性(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)のうちの少なくとも2つを示す、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項3】
抗体が特性(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)のうちの少なくとも3つを示す、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項4】
抗体が特性(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)のうちの少なくとも4つを示す、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項5】
抗体が特性(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)の5つすべてを示す、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項6】
抗体がヒトCD19に5×10−8M以下のKDで結合する、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項7】
抗体がヒトCD19に5×10−9M以下のKDで結合する、請求項1記載の抗体−パートナー分子。
【請求項8】
(a)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(b)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(c)配列番号2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(d)配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(e)配列番号4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(f)配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号13のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(g)配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、または
(h)配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号15のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む参照抗体により認識されるヒトCD19上のエピトープに結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分と、治療物質であるパートナー分子とを含む、抗体−パートナー分子複合体。
【請求項9】
参照抗体が、
配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項10】
参照抗体が、
配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項11】
参照抗体が、
配列番号2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項12】
参照抗体が、
配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項13】
参照抗体が、
配列番号4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項14】
参照抗体が、
配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号13のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項15】
参照抗体が、
配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項16】
参照抗体が、
配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号15のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項8記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項17】
ヒトVH5−51遺伝子、ヒトVH5−51遺伝子、またはヒトVH1−69遺伝子の産物であるかまたはそれに由来する重鎖可変領域を含む抗体−パートナー分子複合体であって、該抗体がCD19に特異的に結合する、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分と治療物質であるパートナー分子とを含む抗体−パートナー分子複合体。
【請求項18】
ヒトVKL18遺伝子、ヒトVKA27遺伝子、またはヒトVKL15遺伝子の産物であるかまたはそれに由来する軽鎖可変領域を含む抗体−パートナー分子複合体であって、該抗体がCD19に特異的に結合する、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分と治療物質であるパートナー分子とを含む抗体−パートナー分子複合体。
【請求項19】
抗体が、
(a)配列番号16を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号23を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号30を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号37を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号44を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号51を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項20】
抗体が、
(a)配列番号16を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号23を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号30を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号37を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号44を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号52を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項21】
抗体が、
(a)配列番号17を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号24を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号31を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号38を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号45を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号53を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項22】
抗体が、
(a)配列番号18を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号25を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号32を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号39を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号46を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号54を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項23】
抗体が、
(a)配列番号19を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号26を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号33を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号40を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号47を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号55を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項24】
抗体が、
(a)配列番号20を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号27を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号34を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号41を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号48を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号56を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項25】
抗体が、
(a)配列番号21を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号28を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号35を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号42を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号49を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号57を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項26】
抗体が、
(a)配列番号22を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号29を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号36を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号43を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号50を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号58を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項27】
(a)配列番号1〜7からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および
(b)配列番号8〜15からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む抗体−パートナー分子複合体であって、該抗体がヒトCD19タンパク質に特異的に結合する、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分と治療物質であるパートナー分子とを含む抗体−パートナー分子複合体。
【請求項28】
抗体が、
配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項29】
抗体が、
配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項30】
抗体が、
配列番号2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項31】
抗体が、
配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項32】
抗体が、
配列番号4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項33】
抗体が、
配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号13のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項34】
抗体が、
配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項35】
抗体が、
配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号15のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項27記載の抗体−パートナー分子。
【請求項36】
(a)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(b)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(c)配列番号2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(d)配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(e)配列番号4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(f)配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号13のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
(g)配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、または
(h)配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号15のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
を含む抗体により認識されるヒトCD70タンパク質上のエピトープに結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分と、治療物質であるパートナー分子とを含む、抗体−パートナー分子複合体。
【請求項37】
請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体および薬学的に許容できる担体を含む、組成物。
【請求項38】
治療物質が細胞毒素である、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項39】
請求項38記載の抗体−パートナー分子複合体および薬学的に許容できる担体を含む、組成物。
【請求項40】
治療物質が放射性同位体である、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項41】
請求項40記載の抗体−パートナー分子複合体および薬学的に許容できる担体を含む、組成物。
【請求項42】
CD19発現腫瘍細胞の成長を阻害する方法であって、該CD19発現腫瘍細胞と請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体とを、該CD19発現腫瘍細胞の成長が阻害されるように接触させる工程を含む、方法。
【請求項43】
対象においてB細胞を枯渇させる方法であって、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体を、該対象からB細胞を枯渇させるのに有効な量で、該対象に投与する工程を含む、方法。
【請求項44】
CD19発現腫瘍細胞がB細胞悪性腫瘍細胞である、請求項43記載の方法。
【請求項45】
B細胞悪性腫瘍が非ホジキンリンパ腫である、請求項44記載の方法。
【請求項46】
B細胞悪性腫瘍がマントル細胞リンパ腫である、請求項44記載の方法。
【請求項47】
対象における癌を治療する方法であって、癌が該対象において治療されるように、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体を該対象に投与する工程を含む、方法。
【請求項48】
癌が非ホジキンリンパ腫である、請求項47記載の方法。
【請求項49】
癌がマントル細胞リンパ腫である、請求項47記載の方法。
【請求項50】
パートナー分子が化学リンカーにより抗体に複合される、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項51】
化学リンカーが、ペプチジルリンカー、ヒドラジンリンカー、およびジスルフィドリンカーからなる群から選択される、請求項50記載の抗体−パートナー分子複合体。
【請求項52】
抗体またはその抗原結合部分が非フコシル化される、請求項1記載の抗体−パートナー分子複合体。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図25D】
【図26A】
【図26B】
【図27A】
【図27B】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図30A】
【図30B】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35】
【図36A】
【図36B】
【図36C】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40A】
【図40B】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図25D】
【図26A】
【図26B】
【図27A】
【図27B】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図30A】
【図30B】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35】
【図36A】
【図36B】
【図36C】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40A】
【図40B】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【公表番号】特表2010−513303(P2010−513303A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541583(P2009−541583)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/087393
【国際公開番号】WO2009/054863
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(506199879)メダレックス インコーポレーティッド (30)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/087393
【国際公開番号】WO2009/054863
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(506199879)メダレックス インコーポレーティッド (30)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]