CVTベルト
本発明は、2つのマルチリブドベルト(12、14)を有するCVTベルトを備える。各ベルトは横方向に設けられたクリップ(2)において反対側のスロット(44、46)に係合する。各ベルトは、マルチリブドベルト(12、14)とともに各スロット内に挟まれる平ベルト(8、10)により各スロットに保持される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は横方向に取付けられたクリップを有するマルチリブドベルトを備えるCVTベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
連続可変式変速器(CVT)のベルトは一般的に、無端部材に横方向に取付けられた複数の部材を備える。ベルトは、CVTプーリを介してベルトが「押され」かつ「引かれ」るように構成される。すなわち、それらは無端部材の長手軸に沿って圧縮力および張力の両方に耐えることができなければならない。
【0003】
無端部材は金属あるいは弾性材料を備える。従来技術において、無端部材は一般的に、CVTベルトに特に適した形状を備え、また、このために、CVTベルト以外の工業的用途はない。これは、マルチリブド動力伝達ベルトのような、他の容易に入手可能なベルトよりも、CVTベルト無端部材を高価にする効果を有する。
【0004】
他の従来技術のベルトは、横方向に設けられたクリップが取付けられるコアマルチリブドベルトを備えたCVTベルトを含む。マルチリブドベルトは、CVTベルトに組み込まれていないとき動力伝達ベルトに有用なタイプである。
【0005】
従来技術の代表はサーク(Serkh)に付与された米国特許第6,306,055号明細書(2001年)であり、これは上述のマルチリブドベルトの周りに配置された複数のクリップを有するコアマルチリブドベルトを開示している。
【0006】
従来技術のマルチリブドタイプベルトは、組み込まれたベルトを併せて保持する弾性バンドを備える。ベルトは各クリップにおいて弾性バンドの間のU形状のスロットに係合する。このようなベルトの係合は、ベルトを含むシステムの動作によって生じる求心力の影響を受けやすい設計をもたらす。さらに、動作中、各U形状クリップの「アーム」はCVTプーリの間を動くときに曲げモーメントを受ける。このような曲げ状態は潜在的な破損点を示す。
【0007】
必要なものは横方向に設けられたクリップに配置されたスロットに係合するマルチリブドベルトを備えるベルトである。必要なものは横方向に設けられたクリップに配置された反対側のスロットに係合する2つのマルチリブドベルトを備えるベルトである。本発明はこれらのニーズに合致する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主な特徴は、横方向に設けられたクリップに配置されたスロットに係合するマルチリブドベルトを備えたベルトを提供することである。
【0009】
本発明の他の特徴は、横方向に設けられたクリップに配置された反対側のスロットに係合する2つのマルチリブドベルトを備えるベルトを提供することである。
【0010】
本発明の他の特徴は、本発明の後述の説明と添付図面により指摘され、あるいは明らかにされる。
【0011】
本発明は、2つのマルチリブドベルトを有するCVTベルトを備える。各ベルトは横方向に設けられたクリップにおいて反対側のスロットに係合する。各ベルトは、マルチリブドベルトとともに各スロット内に挟まれる平ベルトにより各スロットに保持される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は従来技術のCVTベルトクリップの図である。クリップC1は無端部材E1およびE2に係合する。無端部材E1およびE2は金属材料を備える。各部材E1およびE2は一連の平行面を備える。
【0013】
図2は従来技術のCVTベルトクリップの図である。クリップC2は無端部材E3およびE4に係合する。無端部材E3およびE4は、抗張バンドT1およびT2を埋め込まれた弾性材料を備える。クリップ2は金属あるいは非金属材料のいずれであってもよい。部材E3およびE4はマルチリブの形状を備えていない。
【0014】
図3は本発明ベルトのクリップの正面図である。本発明ベルトは複数のクリップ2を備える。各クリップ2は実質的に平面であり、そして略「I」形状を呈する。クリップ2の「I」形状により、確実に、ベルトとクリップがCVTプーリを通るときに生じる圧縮力が圧縮を維持し、また、クリップには曲げモーメントを作用させない。本発明ベルトにおいて、複数のクリップ2は隣接して平行に配設される。図5参照。
【0015】
抗張部材12、14はそれぞれマルチリブドベルトを備える。そのリブはベルトの軸の長手軸に沿って延びる。抗張部材12、14はまた、その中に埋め込まれた抗張バンド40、41を備える。抗張バンド40、41はアラミド、ナイロン4.6、ナイロン6.6、ポリエステル、それらの組み合わせ、またこれらの均等物を備えてもよい。
【0016】
スペーサバンド8、10はそれぞれスロット44、46においてクリップ2に係合する。各スロット44、46の下部はそれぞれ、マルチリブドベルト12、14に協働的に係合するためのマルチリブ形状48、50を呈する。
【0017】
図4は本発明ベルトの一部の側面図である。クリップ2はそれぞれアーム22、24を備える。スペーサ30は、クリップを部材10(図示なし)および12に適切に係合させるためにクリップ2のスペースを埋める。
【0018】
図5は本発明ベルトの側面図である。ベルト500は無端状の本発明CVTベルトを形成するために抗張部材12、14に係合する複数のクリップ2を備える。
【0019】
図6は本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。本発明ベルトの長さは、クリップの数と抗張部材12、14の全長とによって決定される。抗張部材12、14を所定の数のクリップを有するベルトに組み込むために、各抗張バンドはわずかに伸ばされなければならない。例えば、720〜740mmの長さを有するベルトの場合、抗張バンド12、14は径方向に2〜3mm伸ばされる。これは12〜19mmのベルト長さにおける伸びを意味し、これは1.6%から2.6%の範囲の伸びを表す。約1500から3000N/mmの範囲の弾性係数を有するベルトは、ここに記載されるように伸ばされるのに適している。
【0020】
ベルトを組み立てるために、十分な数のクリップが最終的な形態に配置され、そして各抗張部材12、14が各スロット44、46の中に伸ばして挿入される。
【0021】
組み立ての他の方法は、最初に環状に配置された所定数のクリップ2によって始まる。しかし、この方法において、最初の組み立てはベルトから取除かれた多数のスペーサ30から始まる(図4参照)。例えば、スペーサ30の厚さが1mmのとき、18から21のスペーサが初めに取除かれる。この結果、ベルトがまず18〜21mmだけ短くなる。これにより、スロット44、46に挿入される抗張バンド12、14のために十分なクリアランスができる。抗張部材12、14が配置されると、それらは各スロット44、46の上の部分に最初に配置される。図7および7A参照。残りのクリップのそれぞれにおけるギャップは、残りの18から21のクリップの追加を適合するために形成される。これはベルト半径の増加の効果を有し、それにより抗張部材12、14を各スロット44、46の下の部分に配置して、クリップ2および抗張部材12、14の間での横方向の動きを防ぐ。図8および8A参照。
【0022】
残りのスペーサが配置されると、最後の補正スペーサ30が各クリップの間にあるクリアランスを取除くために2つの残りのクリップ2の間に挿入される。図9、図9Aおよび図10参照。スペーサ30は組み立てられたベルトに配置された各クリップを固定する。スペーサ30は各クリップの間を密着させ、本発明ベルトが動作するときに望ましい押圧効果を可能にする。
【0023】
抗張部材12、14がスロット44、46に配置されると、各部材8、10は対応するスロットスペース60、62に挿入される。部材8、10は天然ゴム、合成ゴム、あるいは均等物またはこれらの組み合わせ等の弾性材料を備える。部材8、10および部材12、14の組み合わされた厚さTは、部材8、10および部材12、14の圧縮を起こさせるスロット44、46の幅Wよりも大きい。これは、弾性部材のクリップに対する横方向の動きを防ぐ、部材12、14のスロット面48、50への適切な係合を保障する。
【0024】
図7は本発明ベルトの組み立ての工程の側面図である。
【0025】
図7Aは図7に示される図の側面図である。
【0026】
図8は本発明ベルトの組み立ての工程の側面図である。部材12、14は、クリップ2のスロット44、46の下部におけるマルチリブ形状48、50に係合して示される。
【0027】
図8Aは図8に示された図の側面図である。
【0028】
図9は本発明ベルトにおけるクリップの斜視図である。スペーサ30は、隣接するクリップ2の間での動きを容易にするために低摩擦部材を備える。アーム22、24のそれぞれは、プーリあるいは他の駆動面(図示せず)に係合するための傾斜面54、56を備える。アーム26、28のそれぞれは、プーリあるいは他の駆動面(図示せず)に係合するための傾斜面58、59を備える。スペーサ30は、部材12、14が組み付けられた後、各クリップ2の間に挿入される。
【0029】
図9Aは図9に示された本発明ベルトの一部の側面図である。
【0030】
図10は本発明ベルトの一部の側面図である。端部36は、クリップ2にスペーサ30を留めるための組み立て工程において曲げられる。
【0031】
図11は本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。部材12、14が配置されると、部材8、10はわずかに伸ばされ、そして横方向にスロット60、62内へ動かされる。部材8、10は天然あるいは合成ゴム、これらの組み合わせ、およびこれらの均等物のような弾性部材である。
【0032】
本発明のひとつの形態が説明されたが、ここに記載された本発明の精神と範囲から逸脱することなく、構成と関連した部分に種々の変形が施されることは当業者にとって自明である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】従来技術のCVTベルトクリップの図である。
【図2】従来技術のCVTベルトクリップの図である。
【図3】本発明ベルトのクリップの正面図である。
【図4】本発明ベルトの一部の側面図である。
【図5】本発明ベルトの側面図である。
【図6】本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。
【図7】本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。
【図7A】図7に示された図の側面図である。
【図8】本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。
【図8A】図8に示された図の側面図である。
【図9】本発明ベルトのクリップの斜視図である。
【図9A】図9に示された本発明ベルトの一部の側面図である。
【図10】本発明ベルトの一部の側面図である。
【図11】本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は横方向に取付けられたクリップを有するマルチリブドベルトを備えるCVTベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
連続可変式変速器(CVT)のベルトは一般的に、無端部材に横方向に取付けられた複数の部材を備える。ベルトは、CVTプーリを介してベルトが「押され」かつ「引かれ」るように構成される。すなわち、それらは無端部材の長手軸に沿って圧縮力および張力の両方に耐えることができなければならない。
【0003】
無端部材は金属あるいは弾性材料を備える。従来技術において、無端部材は一般的に、CVTベルトに特に適した形状を備え、また、このために、CVTベルト以外の工業的用途はない。これは、マルチリブド動力伝達ベルトのような、他の容易に入手可能なベルトよりも、CVTベルト無端部材を高価にする効果を有する。
【0004】
他の従来技術のベルトは、横方向に設けられたクリップが取付けられるコアマルチリブドベルトを備えたCVTベルトを含む。マルチリブドベルトは、CVTベルトに組み込まれていないとき動力伝達ベルトに有用なタイプである。
【0005】
従来技術の代表はサーク(Serkh)に付与された米国特許第6,306,055号明細書(2001年)であり、これは上述のマルチリブドベルトの周りに配置された複数のクリップを有するコアマルチリブドベルトを開示している。
【0006】
従来技術のマルチリブドタイプベルトは、組み込まれたベルトを併せて保持する弾性バンドを備える。ベルトは各クリップにおいて弾性バンドの間のU形状のスロットに係合する。このようなベルトの係合は、ベルトを含むシステムの動作によって生じる求心力の影響を受けやすい設計をもたらす。さらに、動作中、各U形状クリップの「アーム」はCVTプーリの間を動くときに曲げモーメントを受ける。このような曲げ状態は潜在的な破損点を示す。
【0007】
必要なものは横方向に設けられたクリップに配置されたスロットに係合するマルチリブドベルトを備えるベルトである。必要なものは横方向に設けられたクリップに配置された反対側のスロットに係合する2つのマルチリブドベルトを備えるベルトである。本発明はこれらのニーズに合致する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主な特徴は、横方向に設けられたクリップに配置されたスロットに係合するマルチリブドベルトを備えたベルトを提供することである。
【0009】
本発明の他の特徴は、横方向に設けられたクリップに配置された反対側のスロットに係合する2つのマルチリブドベルトを備えるベルトを提供することである。
【0010】
本発明の他の特徴は、本発明の後述の説明と添付図面により指摘され、あるいは明らかにされる。
【0011】
本発明は、2つのマルチリブドベルトを有するCVTベルトを備える。各ベルトは横方向に設けられたクリップにおいて反対側のスロットに係合する。各ベルトは、マルチリブドベルトとともに各スロット内に挟まれる平ベルトにより各スロットに保持される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は従来技術のCVTベルトクリップの図である。クリップC1は無端部材E1およびE2に係合する。無端部材E1およびE2は金属材料を備える。各部材E1およびE2は一連の平行面を備える。
【0013】
図2は従来技術のCVTベルトクリップの図である。クリップC2は無端部材E3およびE4に係合する。無端部材E3およびE4は、抗張バンドT1およびT2を埋め込まれた弾性材料を備える。クリップ2は金属あるいは非金属材料のいずれであってもよい。部材E3およびE4はマルチリブの形状を備えていない。
【0014】
図3は本発明ベルトのクリップの正面図である。本発明ベルトは複数のクリップ2を備える。各クリップ2は実質的に平面であり、そして略「I」形状を呈する。クリップ2の「I」形状により、確実に、ベルトとクリップがCVTプーリを通るときに生じる圧縮力が圧縮を維持し、また、クリップには曲げモーメントを作用させない。本発明ベルトにおいて、複数のクリップ2は隣接して平行に配設される。図5参照。
【0015】
抗張部材12、14はそれぞれマルチリブドベルトを備える。そのリブはベルトの軸の長手軸に沿って延びる。抗張部材12、14はまた、その中に埋め込まれた抗張バンド40、41を備える。抗張バンド40、41はアラミド、ナイロン4.6、ナイロン6.6、ポリエステル、それらの組み合わせ、またこれらの均等物を備えてもよい。
【0016】
スペーサバンド8、10はそれぞれスロット44、46においてクリップ2に係合する。各スロット44、46の下部はそれぞれ、マルチリブドベルト12、14に協働的に係合するためのマルチリブ形状48、50を呈する。
【0017】
図4は本発明ベルトの一部の側面図である。クリップ2はそれぞれアーム22、24を備える。スペーサ30は、クリップを部材10(図示なし)および12に適切に係合させるためにクリップ2のスペースを埋める。
【0018】
図5は本発明ベルトの側面図である。ベルト500は無端状の本発明CVTベルトを形成するために抗張部材12、14に係合する複数のクリップ2を備える。
【0019】
図6は本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。本発明ベルトの長さは、クリップの数と抗張部材12、14の全長とによって決定される。抗張部材12、14を所定の数のクリップを有するベルトに組み込むために、各抗張バンドはわずかに伸ばされなければならない。例えば、720〜740mmの長さを有するベルトの場合、抗張バンド12、14は径方向に2〜3mm伸ばされる。これは12〜19mmのベルト長さにおける伸びを意味し、これは1.6%から2.6%の範囲の伸びを表す。約1500から3000N/mmの範囲の弾性係数を有するベルトは、ここに記載されるように伸ばされるのに適している。
【0020】
ベルトを組み立てるために、十分な数のクリップが最終的な形態に配置され、そして各抗張部材12、14が各スロット44、46の中に伸ばして挿入される。
【0021】
組み立ての他の方法は、最初に環状に配置された所定数のクリップ2によって始まる。しかし、この方法において、最初の組み立てはベルトから取除かれた多数のスペーサ30から始まる(図4参照)。例えば、スペーサ30の厚さが1mmのとき、18から21のスペーサが初めに取除かれる。この結果、ベルトがまず18〜21mmだけ短くなる。これにより、スロット44、46に挿入される抗張バンド12、14のために十分なクリアランスができる。抗張部材12、14が配置されると、それらは各スロット44、46の上の部分に最初に配置される。図7および7A参照。残りのクリップのそれぞれにおけるギャップは、残りの18から21のクリップの追加を適合するために形成される。これはベルト半径の増加の効果を有し、それにより抗張部材12、14を各スロット44、46の下の部分に配置して、クリップ2および抗張部材12、14の間での横方向の動きを防ぐ。図8および8A参照。
【0022】
残りのスペーサが配置されると、最後の補正スペーサ30が各クリップの間にあるクリアランスを取除くために2つの残りのクリップ2の間に挿入される。図9、図9Aおよび図10参照。スペーサ30は組み立てられたベルトに配置された各クリップを固定する。スペーサ30は各クリップの間を密着させ、本発明ベルトが動作するときに望ましい押圧効果を可能にする。
【0023】
抗張部材12、14がスロット44、46に配置されると、各部材8、10は対応するスロットスペース60、62に挿入される。部材8、10は天然ゴム、合成ゴム、あるいは均等物またはこれらの組み合わせ等の弾性材料を備える。部材8、10および部材12、14の組み合わされた厚さTは、部材8、10および部材12、14の圧縮を起こさせるスロット44、46の幅Wよりも大きい。これは、弾性部材のクリップに対する横方向の動きを防ぐ、部材12、14のスロット面48、50への適切な係合を保障する。
【0024】
図7は本発明ベルトの組み立ての工程の側面図である。
【0025】
図7Aは図7に示される図の側面図である。
【0026】
図8は本発明ベルトの組み立ての工程の側面図である。部材12、14は、クリップ2のスロット44、46の下部におけるマルチリブ形状48、50に係合して示される。
【0027】
図8Aは図8に示された図の側面図である。
【0028】
図9は本発明ベルトにおけるクリップの斜視図である。スペーサ30は、隣接するクリップ2の間での動きを容易にするために低摩擦部材を備える。アーム22、24のそれぞれは、プーリあるいは他の駆動面(図示せず)に係合するための傾斜面54、56を備える。アーム26、28のそれぞれは、プーリあるいは他の駆動面(図示せず)に係合するための傾斜面58、59を備える。スペーサ30は、部材12、14が組み付けられた後、各クリップ2の間に挿入される。
【0029】
図9Aは図9に示された本発明ベルトの一部の側面図である。
【0030】
図10は本発明ベルトの一部の側面図である。端部36は、クリップ2にスペーサ30を留めるための組み立て工程において曲げられる。
【0031】
図11は本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。部材12、14が配置されると、部材8、10はわずかに伸ばされ、そして横方向にスロット60、62内へ動かされる。部材8、10は天然あるいは合成ゴム、これらの組み合わせ、およびこれらの均等物のような弾性部材である。
【0032】
本発明のひとつの形態が説明されたが、ここに記載された本発明の精神と範囲から逸脱することなく、構成と関連した部分に種々の変形が施されることは当業者にとって自明である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】従来技術のCVTベルトクリップの図である。
【図2】従来技術のCVTベルトクリップの図である。
【図3】本発明ベルトのクリップの正面図である。
【図4】本発明ベルトの一部の側面図である。
【図5】本発明ベルトの側面図である。
【図6】本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。
【図7】本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。
【図7A】図7に示された図の側面図である。
【図8】本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。
【図8A】図8に示された図の側面図である。
【図9】本発明ベルトのクリップの斜視図である。
【図9A】図9に示された本発明ベルトの一部の側面図である。
【図10】本発明ベルトの一部の側面図である。
【図11】本発明ベルトの組み立てにおける工程の側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
反対側にスロットを有する、複数の隣接して配置された平面状本体と、
マルチリブ形状を有し、スロットに係合された第1の無端部材とを備える
ベルト。
【請求項2】
前記第1の無端部材とともに各スロットに協働的に係合する第2の無端部材をさらに備える
請求項1に記載のベルト。
【請求項3】
各スロットがさらに、第1の無端部材の表面に協働的に係合する形状を備える
請求項2に記載のベルト。
【請求項4】
一対の平面状本体の間に配置されるスペース部材をさらに備える
請求項3に記載のベルト。
【請求項5】
複数の平面状本体を無端状に配置するステップと、
前記平面状本体に無端状の抗張部材を係合させるステップと、
所定の数の平面状本体の間にスペース部材を挿入するステップと、
前記平面状本体において、抗張部材に隣接させて無端状スペース部材を係合させるステップとを備える
ベルトの組み立て方法。
【請求項6】
第2の抗張部材を、前記平面状本体の前記無端状の抗張部材の反対側において前記平面状本体に係合させるステップと、
スペース部材を、前記第2の抗張部材に対して環状方向に、かつ隣接させて係合させるステップとをさらに備える
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
残りの平面状本体の間にスペース部材を挿入するステップをさらに備える
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
複数の平面状本体を無端状に配置するステップと、
所定の量だけ抗張部材を伸ばすステップと、
前記抗張部材を前記平面状本体に係合させるステップと、
スペース部材を抗張部材に隣接させて前記平面状本体に係合させるステップとを備える
ベルトの組み立ての方法。
【請求項9】
各平面状本体の間にスペース部材を挿入し、これによりクリップと前記抗張部材の間の横方向の動きが阻止される
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第2の抗張部材を、前記平面状本体の前記抗張部材から反対側において前記平面状本体に係合させるステップと、
スペース部材を、前記第2の抗張部材に対して隣接させて係合させるステップとをさらに備える
請求項9に記載の方法。
【請求項1】
反対側にスロットを有する、複数の隣接して配置された平面状本体と、
マルチリブ形状を有し、スロットに係合された第1の無端部材とを備える
ベルト。
【請求項2】
前記第1の無端部材とともに各スロットに協働的に係合する第2の無端部材をさらに備える
請求項1に記載のベルト。
【請求項3】
各スロットがさらに、第1の無端部材の表面に協働的に係合する形状を備える
請求項2に記載のベルト。
【請求項4】
一対の平面状本体の間に配置されるスペース部材をさらに備える
請求項3に記載のベルト。
【請求項5】
複数の平面状本体を無端状に配置するステップと、
前記平面状本体に無端状の抗張部材を係合させるステップと、
所定の数の平面状本体の間にスペース部材を挿入するステップと、
前記平面状本体において、抗張部材に隣接させて無端状スペース部材を係合させるステップとを備える
ベルトの組み立て方法。
【請求項6】
第2の抗張部材を、前記平面状本体の前記無端状の抗張部材の反対側において前記平面状本体に係合させるステップと、
スペース部材を、前記第2の抗張部材に対して環状方向に、かつ隣接させて係合させるステップとをさらに備える
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
残りの平面状本体の間にスペース部材を挿入するステップをさらに備える
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
複数の平面状本体を無端状に配置するステップと、
所定の量だけ抗張部材を伸ばすステップと、
前記抗張部材を前記平面状本体に係合させるステップと、
スペース部材を抗張部材に隣接させて前記平面状本体に係合させるステップとを備える
ベルトの組み立ての方法。
【請求項9】
各平面状本体の間にスペース部材を挿入し、これによりクリップと前記抗張部材の間の横方向の動きが阻止される
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第2の抗張部材を、前記平面状本体の前記抗張部材から反対側において前記平面状本体に係合させるステップと、
スペース部材を、前記第2の抗張部材に対して隣接させて係合させるステップとをさらに備える
請求項9に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図7A】
【図8】
【図8A】
【図9】
【図9A】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図7A】
【図8】
【図8A】
【図9】
【図9A】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2006−504905(P2006−504905A)
【公表日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−566440(P2003−566440)
【出願日】平成15年1月22日(2003.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2003/001849
【国際公開番号】WO2003/067121
【国際公開日】平成15年8月14日(2003.8.14)
【出願人】(504005091)ザ ゲイツ コーポレイション (103)
【公表日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年1月22日(2003.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2003/001849
【国際公開番号】WO2003/067121
【国際公開日】平成15年8月14日(2003.8.14)
【出願人】(504005091)ザ ゲイツ コーポレイション (103)
[ Back to top ]