説明

ICカード運用管理システム

複数のサービスが搭載されるICカードを新ICカードに切り換える際に、旧ICカードのサービスのデータを引き継ぐ処理を行うデータ引継装置が、旧ICカードから取得したカード識別情報に基づいて、旧ICカードのアプリケーション一覧情報を取得する手段と、取得したアプリケーション一覧情報に基づいて旧ICカード内のサービスアプリケーションの引継ぎデータを取得し、新ICカードに記録する手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、ICカードを新規カードに切り換える際にICカード内のサービスのデータを引き継ぐための処理を行うICカード運用管理システムに関する。
【背景技術】
従来の方式では、複数のサービスで使われるICカードが有効期限切れ、ICチップの寿命、破損などにより、新規カードに切り換える場合、ユーザ(カード保有者)は、新ICカードを発行してもらった後で、各サービスの提供先へ出向いて、旧ICカード上に残っているデータを新ICカードに引き継ぐ処理を行う必要がある。
また、再発行時にICカードに記録されるサービスアプリケーションの組合せは、旧ICカードが発行された時点以後に追加・削除が行われていると、旧ICカードの発行時点と新ICカードに切り換える時点とで異なっている。
このような場合に、従来の方式で新ICカードを発行すると、旧ICカード発行時のサービスアプリケーションの組合せに戻ってしまうという問題がある。旧ICカード上に残っているデータを完全に新ICカードに引き継ぐためには、ICカード運用管理システムにおいて管理しているデータを用いて、新ICカードの発行時に、各ICカードのデータに合わせて、記録すべきサービスアプリケーションの組合せをカード毎に変えて発行する必要が生じる。
例えば、1枚のICカード中に10種類のサービスアプリケーションが記録されている場合、ユーザが旧ICカードから新ICカードに切り換えてICカード上のデータの引き継ぎを行うには、各サービス提供者の端末が設置してある場所を10箇所訪れる必要があった。ICカード上のデータの引継ぎが完了しない間、ユーザは旧ICカードと新ICカードの2枚のICカードを携帯している必要がある。
新ICカードを発行するときに、旧ICカード発行時のサービスアプリケーションの組合せに戻ってしまう場合、カード保有者が新ICカードを受け取った後に、再度サービスアプリケーションのデータをダウンロードする手間が発生してしまう。
カード管理データを用いて新ICカード発行時のサービスアプリケーションの組合せを引き継ぐ場合、従来の方式では、通常、カード管理システムのカード発行機を用いて多数のICカードを一度に発行する。この場合、新しいICカードがカード保有者へ配布されるまでに数週間のタイムラグが発生する。このために、カード保有者が新ICカードを利用する時点では、サービスアプリケーションの組合せが変わっている場合がある。
【発明の開示】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、複数のサービスが搭載されたICカードを新規カードに切り換える際にICカード内の複数サービスのデータを一括して引き継ぐ機能を有するデータ引継装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、上記データ引継装置を設けることにより、カード保有者が一箇所で全サービスのデータの引継ぎを行うことを可能とするICカード運用管理システムを提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のデータ引継装置は、複数のサービスが搭載されるICカードを新ICカードに切り換える際に、旧ICカードのサービスのデータを引き継ぐ処理を行うデータ引継装置であって、旧ICカードから取得したカード識別情報に基づいて、旧ICカードのアプリケーション一覧情報を取得する手段と、前記アプリケーション一覧情報に基づいて旧ICカード内のサービスアプリケーションの引継ぎデータを取得し、新ICカードに記録する手段とを備えることを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明のICカード運用管理システムは、複数のサービスが搭載されるICカードを新ICカードに切り換える際に、旧ICカード内のサービスのデータを引き継ぐ処理を行うデータ引継装置と、業務アプリケーションシステムと、カード管理システムとから構成されるICカード運用管理システムであって、前記データ引継装置が、旧ICカードにカード識別情報を要求して、旧ICカードのカード識別情報を取得する手段と、取得したカード識別情報に基づいて、前記カード管理システムに旧ICカードのアプリケーション一覧情報を要求して、前記アプリケーション一覧情報を取得する手段と、取得したアプリケーション一覧情報に基づいて旧ICカード内のサービスアプリケーションの引継ぎデータを取得し、新ICカードに記録する手段とを備えることを特徴とする。
本発明のデータ引継装置及びICカード運用管理システムによれば、カード保有者は、一箇所のデータ引継装置において、旧ICカード内の全サービス及び各サービスアプリケーションのデータを容易に新ICカードに引き継ぐことが可能となる。従来の方式のように、ICカード上のデータの引継ぎが完了しない間に、カード保有者が旧ICカードと新ICカードの2枚のICカードを携帯する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
本発明の他の目的、特徴及び利点については、添付の図面に基づき下記の発明の詳細な説明を参照することにより明確となる。
図1は、複数のサービスが搭載されるICカードを説明するための図である。
図2は、本発明のデータ引継装置が有する、ICカードを新規カードに切り換える際のデータ引継ぎ機能を説明するための図である。
図3は、本発明の一実施例に係るICカード運用管理システムを説明するためのブロック図である。
図4は、本発明の一実施例に係るデータ引継装置を説明するためのブロック図である。
図5は、本発明の他の実施例に係るICカード運用管理システムを説明するためのブロック図である。
図6は、本発明の他の実施例に係るICカード運用管理システムを説明するためのブロック図である。
図7は、本発明の他の実施例に係るデータ引継装置を説明するためのブロック図である。
図8は、本発明の他の実施例に係るICカード運用管理システムを説明するためのブロック図である。
図9は、本発明の他の実施例に係るICカード運用管理システムを説明するためのブロック図である。
図10は、ICカードに記録される複数のサービスアプリケーションのデータを説明するための図である。
図11は、図3のICカード運用管理システムにおけるカード管理システム内のデータベースを説明するための図である。
図12は、図3のICカード運用管理システムにおける業務アプリケーションシステム内のデータベースを説明するための図である。
図13は、図3のICカード運用管理システムにおけるデータ引継装置が実行するデータ引継処理の手順S1乃至S11を説明するためのフロー図である。
図14は、図3のICカード運用管理システムにおけるデータ引継装置が実行するデータ引継処理の手順S12乃至S21を説明するためのフロー図である。
図15は、図3のICカード運用管理システムにおけるデータ引継装置が実行するデータ引継処理の手順S22乃至S28を説明するためのフロー図である。
図16は、図3のICカード運用管理システムにおけるデータ引継装置が実行するデータ引継処理の手順S29乃至S35を説明するためのフロー図である。
図17は、本発明の一実施例に係るICカード運用管理システムが実行するICカード内データ取得・表示処理を説明するための図である。
図18は、本発明の一実施例に係るICカード運用管理システムが実行する引継ぎデータ作成処理を説明するための図である。
図19は、本発明の一実施例に係るICカード運用管理システムが実行する新ICカードへのサービスアプリケーション追加・初期化処理を説明するための図である。
図20は、本発明の一実施例に係るICカード運用管理システムが実行する新ICカード上のサービスアプリケーション個人化処理を説明するための図である。
【発明を実施するための最良の形態】
本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。
図1に示したように、カード保有者がICカード2を用いて複数のサービス(A、B、C、D、E、F、…)を利用している場合、ICカード2には各サービスアプリケーションのデータが記録されている。
例えば、ICカード内に記録される複数のサービスアプリケーションのデータは、図10のようなデータ構造をもつ。
図10に示したルートディレクトリ100には、図書館サービス、ポイントサービス、電子申請サービス等の各ディレクトリ101、102、103がある。図書館サービスアプリケーション(AP1)を利用するためのデータとして、ディレクトリ101には、図書館利用者識別情報(ID)を含むファイル1−1が記録されている。ポイントサービスアプリケーション(AP2)を利用するためのデータとして、ディレクトリ102には、ポイント利用者識別情報(ID)を含むファイル2−1と、ポイント残高情報を含むファイル2−2が記録されている。また、電子申請サービスアプリケーション(AP3)を利用するためのデータとして、ディレクトリ103には、申請者識別情報(ID)を含むファイル3−1と、申請者秘密鍵情報(パスワード)を含むファイル3−2と、申請者証明書情報を含むファイル3−3が記録されている。
有効期限切れなどの理由によりICカード2を新規カードに切り換える際、前述した従来の方式の課題を解決するため、本発明のデータ引継装置10は、図2に示したように、旧ICカード2内の複数サービスのデータを一括して新規ICカードに引き継ぐ機能を提供する。
したがって、ユーザ(カード保有者)は、複数のサービスが搭載されるICカード2を新規カードに切り換える際に、各サービスの提供元を回らなくとも、データ引継装置10が設置された場所1箇所を訪れるだけで、旧ICカード2内の複数サービスのデータを一括して新規カードに引き継ぐことができる。
図3は、本発明の一実施例に係るICカード運用管理システムを説明するための図である。
図3のICカード運用管理システムは、データ引継装置10と、通信回線を介してデータ引継装置10と接続されるカード管理システム30とを含む。ユーザは、新規カードに切り換える際に、旧ICカード2と新ICカード4をデータ引継装置10に挿入する。
図3のICカード運用管理システムにおいて、データ引継装置10は、旧ICカード2へカード識別情報を要求し、旧ICカード2からカード識別情報を取得する(T1)。データ引継装置10は、旧ICカード2から取得したカード識別情報をパラメータとして、カード内アプリケーション一覧情報をカード管理システム30へ要求し、カード管理システム30から旧ICカード2のカード内アプリケーション一覧情報を取得する(T2)。データ引継装置10は、取得したカード内アプリケーション一覧情報及びユーザの選択に基づいて、旧ICカード2から引き継ぐ全てのサービスアプリケーションのデータ(引継ぎデータ)を取得する。データ引継装置10は、全てのサービスアプリケーションの引継ぎデータを新ICカード4に記録する(T3)。
図11は、図3のICカード運用管理システムにおけるカード管理システム30内のデータベースを説明するための図である。カード管理システム30内のデータベースは、図11に示したように、カード管理テーブル301と、アプリケーション(AP)管理テーブル302とを含む。
カード管理テーブル301は、カード識別子、カード保有者識別子、空カードメモリ容量、カード発行日、搭載済みアプリケーション識別子1、搭載済みアプリケーション識別子2、…、搭載済みアプリケーション識別子10などをキーとして、カード管理システム30内データベースの各ICカードに関するカード管理情報にアクセスために使用される。アプリケーション管理テーブル302は、アプリケーション(AP)識別子、アプリケーション(AP)名、アプリケーション(AP)サイズ、アプリケーション(AP)説明などをキーとして、カード管理システム30内データベースの各ICカードに関するアプリケーション管理情報にアクセスするために使用される。
図3のデータ引継装置10は内部データベースを備えており、この内部データベースは、図11のアプリケーション管理テーブル302と同様のアプリケーション管理テーブルを備えている。
図13は、図3のICカード運用管理システムにおけるデータ引継装置10が実行するデータ引継処理の手順S1乃至S11を説明するためのフロー図である。
図3のデータ引継装置10は、例えば、CPUと、RAMと、ROMと、I/O(入出力)コントローラと、表示装置と、入力装置と、ICカードリーダ/ライタと、補助記憶装置と、通信制御装置等から構成される。
図3のデータ引継装置10において、CPUは、データ引継装置10のシステム全体を制御しているプロセッサである。データ引継装置10の電源がオン状態にセットされると、CPUは、ROMに予め記録されたプログラムを読み出し、RAMへロードすることにより、各制御動作を行う。
また、図3のデータ引継装置10において、CPUは、各入出力装置と、バス及びI/Oコントローラを経由して接続されている。表示装置には、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)等が用いられる。入力装置には、例えば、キーボードやその他の操作キーが含まれる。ICカードリーダ/ライタは、ICカード内に記録された種々の情報を読み取る機能と、種々の情報をICカードへ書き込む機能とを備える。ICカードリーダ/ライタは、ICカードとの接触により情報の読み書きを行う接触型のものであってもよいし、あるいは、ICカードとは非接触で情報の読み書きを行う非接触型のものであってもよい。補助記憶装置には、例えば、半導体メモリカード等が用いられる。補助記憶装置には、内部データベースや、データ引継装置10で処理されたカード管理情報等が記録される。通信制御装置には、例えば、LANカードやモデム等が用いられる。
図13のデータ引継処理が開始されると、データ引継装置10は、手順S1において、ユーザによる旧ICカード2と新ICカード4の挿入を検知する。
手順S2において、データ引継装置10は、カード識別情報を要求するコマンドAPDUを生成し、生成したコマンドAPDUを旧ICカード2へ送信する。
手順S3において、データ引継装置10は、旧ICカード2からレスポンスAPDUを受信し、受信したレスポンスAPDUからカード識別情報を取得する。
手順S4において、データ引継装置10は、旧ICカード2内のアプリケーション一覧情報の取得方法として、旧ICカード2から取得するか、カード管理システム30から取得するかを選択する。
上記手順S4で旧ICカード2から取得する方法を選択した場合、手順S5において、データ引継装置10は、旧ICカード2内アプリケーション一覧情報を取得するコマンドAPDUを生成し、生成したコマンドAPDUを旧ICカード2へ送信する。
手順S6において、データ引継装置10は、旧ICカード2からレスポンスAPDUを受信し、受信したレスポンスAPDUからアプリケーション一覧情報を取得する。
一方、上記手順S4でカード管理システム30から取得する方法を選択した場合、手順S7において、データ引継装置10は、旧ICカード2から取得したカード識別子をパラメータとして、旧ICカード2内アプリケーション一覧情報をカード管理システム30へ要求する。
手順S8において、データ引継装置10は、カード管理システム30から旧ICカード2内アプリケーション一覧情報を受信する。
上記手順S6又はS8で取得するアプリケーション一覧情報には、旧ICカード2に搭載された各サービスアプリケーションの識別子のリストが含まれる。
上記手順S6または上記手順S8が完了すると、手順S9において、データ引継装置10は、取得したアプリケーション一覧情報に含まれる各サービスアプリケーションの識別子をパラメータとして、データ引継装置10のデータベースからアプリケーション詳細情報を取得する。
手順S10において、データ引継装置10は、取得した旧ICカード2内アプリケーション一覧情報をデータ引継装置10の表示装置の画面に表示する。ユーザは、表示装置の画面に表示された旧ICカード2内アプリケーション一覧を確認しながら、データ引継装置10の入力装置を用いて、新規カードに引き継ぐアプリケーションを選択する。データ引継装置10は、ユーザの選択に基づいて、旧ICカード2からデータを引き継ぐアプリケーション情報を内部データベースに記録する。
手順S11において、データ引継装置10は、上記手順S10で記録された、旧ICカード2からデータを引き継ぐアプリケーション情報を取得する。上記手順S11が完了すると、図14の手順S12へ移行する。
図14は、図3のデータ引継装置10が実行するデータ引継処理の手順S12乃至S21を説明するためのフロー図である。
図14に示したように、データ引継装置10は、手順S12において、データ引継装置10のデータベースから各サービスアプリケーションのデータを引き継ぐ手順情報を取得する。
手順S13において、データ引継装置10は、旧ICカード2からサービスアプリケーションのデータを取得するコマンドAPDUを生成し、生成したコマンドAPDUを旧ICカード2へ送信する。
手順S14において、データ引継装置10は、旧ICカード2からレスポンスAPDUを受信し、受信したレスポンスAPDUに含まれる必要な情報(サービスアプリケーションの引継情報)をデータ引継装置10のデータベースに保管する。
手順S15において、データ引継装置10は、全てのサービスアプリケーションについてのデータの取得が終了したか否かを判定する。上記手順S15の判定結果がNOである場合、上記手順S13とS14を繰り返す。上記手順S15の判定結果がYESである場合、次の手順S16へ移行する。
手順S16において、データ引継装置10は、カード管理システム30に対し、サービスアプリケーションのデータを追加するためのコマンドAPDUを要求する。
手順S17において、データ引継装置10は、カード管理システム30からコマンドAPDUを受信する。
手順S18において、データ引継装置10は、カード管理システム30から取得したコマンドAPDUを新ICカード4へ送信する。
手順S19において、データ引継装置10は、新ICカード4からレスポンスAPDUを受信する。
手順S20において、データ引継装置10は、新ICカード4から取得したレスポンスAPDUをカード管理システム30へ送信する。
手順S21において、データ引継装置10は、送信したレスポンスAPDUに対する応答(レスポンス)をカード管理システム30から受信する。上記手順S21が完了すると、図15の手順S22へ移行する。
図15は、図3のデータ引継装置10が実行するデータ引継処理の手順S22乃至S28を説明するためのフロー図である。
図15に示したように、データ引継装置10は、手順S22において、追加すべきサービスアプリケーションのデータのロードが終了したか否かを判定する。上記手順S22の判定結果がNOである場合、上記手順S16乃至S21を繰り返す。上記手順S22の判定結果がYESである場合、次の手順S23へ移行する。
手順S23において、データ引継装置10は、追加すべき全てのサービスアプリケーションのデータのロードが終了したか否かを判定する。上記手順S23の判定結果がNOである場合、上記手順S16乃至S22を繰り返す。上記手順S23の判定結果がYESである場合、次の手順S24へ移行する。
手順S24において、データ引継装置10は、内部データベースからICカードのサービスアプリケーションを初期化する手順情報を取得する。
手順S25において、データ引継装置10は、ICカードのサービスアプリケーションを初期化するコマンドAPDUを生成し、生成したコマンドAPDUを新ICカード4へ送信する。
手順S26において、データ引継装置10は、新ICカード4からレスポンスAPDUを受信する。
手順S27において、データ引継装置10は、受信したレスポンスAPDUから、サービスアプリケーションの初期化が終了したか否かを判定する。上記手順S27の判定結果がNOである場合、上記手順S25とS26を繰り返す。上記手順S27の判定結果がYESである場合、次の手順S28へ移行する。
手順S28において、データ引継装置10は、新ICカード4に対し、全てのサービスアプリケーションの初期化が終了したか否かを判定する。上記手順S28の判定結果がNOである場合、上記手順S25乃至S27を繰り返す。上記手順S28の判定結果がYESである場合、次の手順S29(図16)へ移行する。
図16は、図3のデータ引継装置10が実行するデータ引継処理の手順S29乃至S35を説明するためのフロー図である。
図16に示したように、データ引継装置10は、手順S29において、データ引継装置10のデータベースからICカードのサービスアプリケーションのデータの個人化情報作成に必要な手順情報を取得する。なお、ICカード内サービスアプリケーションの個人化情報の作成手順については後述する。
手順S30において、データ引継装置10は、内部データベースから、上記手順S14で保管した全てのサービスアプリケーションの引継ぎデータを取得する。
手順S31において、データ引継装置10は、ICカードのサービスアプリケーション個人化コマンドAPDUを生成し、生成したコマンドAPDUを新ICカード4へ送信する。
手順S32において、データ引継装置10は、新ICカード4からレスポンスAPDUを受信する。
手順S33において、データ引継装置10は、受信したレスポンスAPDUから、サービスアプリケーションの個人化情報の新ICカード4への書き込みが完了したか否かを判定する。上記手順S33の判定結果がNOである場合、上記手順S31とS32を繰り返す。上記手順S33の判定結果がYESである場合、次の手順S34へ移行する。
手順S34において、データ引継装置10は、新ICカード4に対し、全てのサービスアプリケーションの個人化情報の書き込みが完了したか否かを判定する。上記手順S34の判定結果がNOである場合、上記手順S29乃至S33を繰り返す。上記手順S34の判定結果がYESである場合、次の手順S35へ移行する。
手順S35において、データ引継装置10は、旧ICカード2から新ICカード4へのデータの引継ぎが完了したことを表示装置の画面に表示する。上記手順S35が完了すると、本実施例のデータ引継処理が終了する。
図4は、本発明の他の実施例に係るデータ引継装置を説明するための図である。
図4のデータ引継装置10は、カード管理システム30と通信回線を介して接続されることなく、旧ICカード2内の情報に基づいて、新ICカード4へのデータ引継機能を提供する。ユーザは、新規カードに切り換える際に、旧ICカード2と新ICカード4をデータ引継装置10に挿入する。
図4に示したように、データ引継装置10は、旧ICカード2へカード識別情報を要求し、旧ICカード2からカード識別情報を取得する。データ引継装置10は、旧ICカード2から取得したカード識別情報をパラメータとして、カード内アプリケーション一覧情報を内部データベースへ要求し、内部データベースから旧ICカード2のカード内アプリケーション一覧情報を取得する(T1)。データ引継装置10は、取得したカード内アプリケーション一覧情報及びユーザの選択に基づいて、旧ICカード2から引き継ぐ全てのサービスアプリケーションのデータ(引継ぎデータ)を取得する。データ引継装置10は、全てのサービスアプリケーションの引継ぎデータを新ICカード4に記録する(T2)。
図3及び図4の実施例で説明したように、本発明のデータ引継装置10は、データ引継ぎ時に、旧ICカード2内の情報、もしくはICカード運用管理システムで管理している情報に基づいて、旧ICカード2内に記録されていた複数のサービスアプリケーションのデータを新ICカード4に自動的に記録する。
図5は、本発明の他の実施例に係るICカード運用管理システムを説明するための図である。
図5のICカード運用管理システムにおいて、データ引継装置10は、旧ICカード2からのサービスアプリケーション情報を取得する(T1)。データ引継装置10は、業務アプリケーションシステム20からアプリケーション個人化に必要な手順情報を受信する(T2)。データ引継装置10は、受信した旧ICカード2からの情報と業務アプリケーションシステム20からの手順情報に基づき、アプリケーション個人化コマンド作成機能12を用いてアプリケーション個人化コマンドを生成し、生成したアプリケーション個人化コマンドを新ICカード4へ送信する(T3)。新ICカード4では、受信したアプリケーション個人化コマンドに基づいて、アプリケーション個人化情報が書き込まれる。
図12は、図5のICカード運用管理システムにおける業務アプリケーションシステム20内のデータベースを説明するための図である。業務アプリケーションシステム20内のデータベースは、図12に示したカード管理テーブル201を含む。カード管理テーブル201は、カード識別子、アプリケーション(AP)搭載日、アプリケーション情報1(カード保有者識別子)、アプリケーション情報2(カード保有者氏名)などをキーとして、業務アプリケーションシステム20内のデータベースの各ICカードに関するカード管理情報にアクセスために使用される。
図5の実施例によれば、データ引継装置10でICカードの個人化情報の処理を行うため、ICカードの個人化情報の機密保護についてサービスを提供する業務アプリケーションシステム20側の負担を軽減できる。
図6は、本発明の他の実施例に係るICカード運用管理システムを説明するための図である。図6の実施例においては、業務アプリケーションシステム20がアプリケーション個人化コマンドを作成する機能22を提供するよう構成する。
図6のICカード運用管理システムにおいて、データ引継装置10は、旧ICカード2から、アプリケーション個人化に必要な情報を取得する(T1)。データ引継装置10は、取得した旧ICカード2の情報を業務アプリケーションシステム20へ送信する(T2)。業務アプリケーションシステム20は、受信した旧ICカード2の情報に基づき、アプリケーション個人化コマンド作成機能22を用いてアプリケーション個人化コマンドを生成し、生成したアプリケーション個人化コマンドをデータ引継装置10へ送信する(T3)。データ引継装置10は、受信したアプリケーション個人化コマンドに基づいて、アプリケーション個人化情報を新ICカード4に書き込む(T4)。
図6の実施例によれば、サービスを提供する業務アプリケーションシステム20側にとって、ICカードの個人化情報の機密保護を確実にできる。
図7は、本発明の他の実施例に係るデータ引継装置を説明するための図である。図7の実施例においては、旧ICカード2がアプリケーション個人化コマンドを作成する機能3を提供するよう構成する。
図7に示したように、データ引継装置10は、アプリケーション個人化情報生成コマンドを旧ICカード2へ送信する(T1)。旧ICカード2は、受信した個人化情報生成コマンドに基づいて、アプリケーション個人化コマンド作成機能3でアプリケーション個人化コマンドを生成し、生成したアプリケーション個人化コマンドをデータ引継装置10へ送信する(T2)。データ引継装置10は、受信したアプリケーション個人化コマンドに基づいて、アプリケーション個人化情報を新ICカード4に書き込む(T3)。
図7の実施例によれば、旧ICカード2にあるサービスアプリケーションのデータ以外のデータも新ICカード4に書き込むことができる。
図8は、本発明の他の実施例に係るICカード運用管理システムを説明するための図である。図8の実施例において、旧ICカード2がアプリケーション個人化コマンドを作成する機能3を備えるとともに、データ引継装置10がアプリケーション個人化に必要な手順情報を業務アプリケーションシステム20から取得するよう構成する。
図8のICカード運用管理システムにおいて、データ引継装置10は、業務アプリケーションシステム20から送られる、アプリケーション個人化に必要な手順情報を取得する(T1)。データ引継装置10は、取得した手順情報をパラメータとして、アプリケーション個人化情報生成コマンドを旧ICカード2へ送信する(T2)。旧ICカード2は、受信した個人化情報生成コマンドに基づいて、アプリケーション個人化コマンド作成機能3でアプリケーション個人化コマンドを生成し、生成したアプリケーション個人化コマンドをデータ引継装置10へ送信する(T3)。データ引継装置10は、受信したアプリケーション個人化コマンドに基づいて、アプリケーション個人化情報を新ICカード4に書き込む(T4)。
図8の実施例によれば、旧ICカード2にあるサービスアプリケーションのデータ以外のデータも新ICカード4に書き込むことができる。
図9は、本発明の他の実施例に係るICカード運用管理システムを説明するための図である。
図9のICカード運用管理システムにおいて、カード管理システム30は、まず、再発行の対象となるICカードを抽出する。再発行の対象となるICカードは、有効期限が近づいたカードや、カード種類の変更などがある。
カード管理システム30は、カード発行機32へ再発行データを送信して(T1)、新ICカードを再発行する(継続発行する)。カード発行機32は、具体的には、ICエンコード、MSエンコード、券面の印刷などを行う。カード管理システム30において発行された新ICカード4は、カード保有者に配布される(T2)。配布手段としては、郵送や、窓口における手渡しなどがある。
上記実施例と同様に、ICカードの切り換え時に、カード保有者(ユーザ)が旧ICカード2と新ICカード4をデータ引継装置10に挿入すると、データ引継装置10は、カードデータ引継ぎの処理を行う。
データ引継装置10は、旧ICカード2内に記録されたサービスアプリケーションのデータやファイル領域を把握する。把握方法としては、カード管理システム30で管理しているデータを利用する方法(T3)と、旧ICカード内から情報を取得する方法(T4)とがある。
また、データ引継装置10は、ICカード内の各サービスの個人化情報の作成を行う。新ICカード4内の各サービス用のエリア、もしくはサービスアプリケーションに書き込む個人化情報を作成する。個人化情報を作成するためのリソースは、旧ICカード2から読み取った情報(T4)、業務APシステム20で管理している情報(T5)などがある。
データ引継装置10は、新ICカード4に、旧ICカード2に記録されていたサービスアプリケーションの追加と初期化を行う。旧ICカード2内に記録されたサービスアプリケーションのデータに基づいて、新ICカード4にアプリケーションを追加(もしくはサービスの領域を確保)し、必要に応じて初期化を行う。さらに、データ引継装置10は、生成した個人化情報を新ICカード4に書き込む(T6)。
図9の実施例のICカード運用管理システムによれば、一箇所のデータ引継装置において、旧ICカード内の全サービス及び各サービスアプリケーションのデータを容易に新ICカードに引き継ぐことが可能となる。従来の方式のように、ICカード上のデータの引継ぎが完了しない間に、カード保有者が旧ICカードと新ICカードの2枚のICカードを携帯する必要がなくなる。
図17は、本発明の一実施例に係るICカード運用管理システムが実行するカード内アプリケーション情報取得・表示処理を説明するための図である。
図17の処理においては、まず、ユーザ1が旧ICカード2と新ICカード4をデータ引継装置10に挿入する(S11)ことにより、処理が開始される。データ引継装置10は、カード識別情報を要求するコマンドを旧ICカード2へ送信し(S12)、旧ICカード2からカード識別情報を受信する(S13)。このとき受信するカード識別情報には、個々のICカードの識別情報とICカードの種類情報が含まれる。
次に、データ引継装置10は、カード内アプリケーション情報を取得する。取得方法としては、旧ICカード2内から情報を取得する方法(ケース1)と、カード管理システム30で管理しているデータを利用する方法(ケース2)とがある。
前者の取得方法を選択した場合(ケース1)、データ引継装置10は、搭載済みアプリケーション情報を要求するコマンドを旧ICカード2へ送信し(S14)、旧ICカード2から搭載済みアプリケーション情報(アプリケーション識別情報)を受信する(S15)。
後者の取得方法を選択した場合(ケース2)、データ引継装置10は、搭載済みアプリケーション情報を要求するコマンドをカード管理システム30へ送信し(S16)、カード管理システム30から搭載済みアプリケーション情報(アプリケーション識別情報)を受信する(S17)。
さらに、データ引継装置10は、カード内アプリケーション情報を表示装置の画面に表示する。すなわち、データ引継装置10は、上記手順S15又はS17で取得した、旧ICカード2内アプリケーション情報を表示装置の画面に表示する(S18)。
ユーザ1は、上記手順S18で表示装置の画面に表示された旧ICカード2内アプリケーション情報を確認する(S19)。ユーザ1は、データ引継装置10の入力装置を用いて、新規カードに引き継ぐアプリケーションを選択する(S20)。データ引継装置10は、ユーザの選択に基づいて、旧ICカード2からデータを引き継ぐアプリケーション情報を内部データベースに記録する。
図18は、本発明の一実施例に係るICカード運用管理システムが実行する引継ぎデータ作成処理を説明するための図である。
図18の処理においては、まず、データ引継装置10は、引継ぎデータの収集手順を取得する。データ引継装置10は、内部データベースから、引き継ぐアプリケーション毎の引継ぎデータ収集手順を取得する(S21)。
あるいは、データ引継装置10は、業務アプリケーションシステム20のデータベースから、引き継ぐアプリケーション毎の引継ぎデータ収集手順を取得する。この場合、データ引継装置10は、旧ICカード2のカード識別情報(カードID)などを含む引継ぎデータ収集手順の要求を業務アプリケーションシステム20へ送信する(S25)。データ引継装置10は、業務アプリケーションシステム20のデータベースから送られる、引き継ぐアプリケーション毎の引継ぎデータ収集手順を受信する(S26)。データ引継装置10は、受信した引継ぎデータ収集手順を内部データベースに保管する(S27)。
次に、データ引継装置10は、取得した引継ぎデータ収集手順に基づいて、旧ICカード2から引継ぎデータを収集する。データ引継装置10は、各アプリケーション毎に、引継ぎデータを取得するためのコマンドAPDUを生成し、生成したコマンドAPDUを旧ICカード2へ送信する(S22)。データ引継装置10は、旧ICカード2からレスポンスAPDUを受信し、受信したレスポンスAPDUから引継ぎデータを取得する(S23)。
手順S22とS23は、引継ぎデータを取得するための全てのコマンドAPDUを書き込むまで繰り返される。データ引継装置10は、旧ICカード2から取得した引継ぎデータを内部データベースに保管する(S24)。
手順S22乃至S24は、旧ICカード2の全てのサービスアプリケーションの引継ぎデータを取得するまで繰り返される。
図19は、本発明の一実施例に係るICカード運用管理システムが実行する新ICカードへのサービスアプリケーション追加・初期化処理を説明するための図である。
図19の処理においては、まず、データ引継装置10は、新ICカード4に対しサービスアプリケーション追加処理を行う。
データ引継装置10は、旧ICカード2のカードアプリケーション識別情報などを含む、アプリケーション追加手順の要求をカード管理システム30へ送信する(S31)。
データ引継装置10は、カード管理システム30のデータベースから送られる、引き継ぐアプリケーション毎のアプリケーション追加手順を受信する(S32)。データ引継装置10は、受信したアプリケーション追加手順を内部データベースに保管する。
データ引継装置10は、取得したアプリケーション追加手順に基づいてカードアプリケーション追加コマンドAPDUを生成し、生成したコマンドAPDUを新ICカード4へ送信する(S33)。
データ引継装置10は、新ICカード4から、カードアプリケーション追加コマンドに対するレスポンスAPDUを受信する(S34)。
データ引継装置10は、カードアプリケーション初期化コマンドに対するレスポンスAPDUをカード管理システム30へ送信する(S35)。
データ引継装置10は、カード管理システム30からレスポンスを受信する(S36)。
上記手順S31乃至S36は、全てのカードアプリケーションを追加するまで繰り返される。
次に、データ引継装置10は、新ICカード4に対しサービスアプリケーション初期化処理を行う。データ引継装置10は、まず、内部データベースから、引き継ぐアプリケーション毎のカードアプリケーションを初期化する手順を取得する(S37)。
データ引継装置10は、取得した手順に基づいてカードアプリケーション初期化コマンドAPDUを生成し、生成したコマンドAPDUを新ICカード4へ送信する(S38)。データ引継装置10は、新ICカード4から、カードアプリケーション初期化コマンドに対するレスポンスAPDUを受信する(S39)。
上記手順S37乃至S39は、全てのカードアプリケーションを初期化するまで繰り返される。
図20は、本発明の一実施例に係るICカード運用管理システムが実行する新ICカード上のサービスアプリケーション個人化処理を説明するための図である。
図20の処理においては、データ引継装置10は、新ICカード4に対し、全てのカードアプリケーションについての個人化情報を記録する。データ引継装置10は、まず、内部データベースから、引き継ぐアプリケーション毎のカードアプリケーションを個人化する手順を取得する(S41)。
データ引継装置10は、取得した手順に基づいてカードアプリケーション個人化コマンドAPDUを生成し、生成したコマンドAPDUを新ICカード4へ送信する(S42)。データ引継装置10は、新ICカード4から、カードアプリケーション個人化コマンドに対するレスポンスAPDUを受信する(S43)。
上記手順S41乃至S43は、全てのカードアプリケーションを個人化するまで繰り返される。
上記手順が完了すると、データ引継装置10はデータ引継処理が終了したことを示す終了通知を表示装置の画面に表示する(S44)。ユーザ1は表示された終了通知を確認する。
以上説明したように、本発明のICカード運用管理システムによれば、一箇所のデータ引継装置において、旧ICカード内の全サービス及び各サービスアプリケーションのデータを容易に新ICカードに引き継ぐことが可能となる。従来の方式のように、ICカード上のデータの引継ぎが完了しない間に、カード保有者が旧ICカードと新ICカードの2枚のICカードを携帯する必要がなくなる。
以上、本発明を上記実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、下記請求項に記載した範囲内で様々な変形が可能である。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサービスが搭載されるICカードを新ICカードに切り換える際に、旧ICカードのサービスのデータを引き継ぐ処理を行うデータ引継装置であって、
旧ICカードから取得したカード識別情報に基づいて、旧ICカードのアプリケーション一覧情報を取得する手段と、
取得したアプリケーション一覧情報に基づいて旧ICカード内のサービスアプリケーションの引継ぎデータを取得し、新ICカードに記録する手段と
を備えることを特徴とするデータ引継装置。
【請求項2】
複数のサービスが搭載されるICカードを新ICカードに切り換える際に、旧ICカード内のサービスのデータを引き継ぐ処理を行うデータ引継装置と、業務アプリケーションシステムと、カード管理システムとから構成されるICカード運用管理システムであって、前記データ引継装置が、
旧ICカードにカード識別情報を要求して、旧ICカードのカード識別情報を取得する手段と、
取得したカード識別情報に基づいて、前記カード管理システムに、旧ICカードのアプリケーション一覧情報を要求して、前記アプリケーション一覧情報を取得する手段と、
取得したアプリケーション一覧情報に基づいて旧ICカード内のサービスアプリケーションの引継ぎデータを取得し、新ICカードに記録する手段と
を備えることを特徴とするICカード運用管理システム。
【請求項3】
前記データ引継装置又は前記業務アプリケーションシステムのいずれかがアプリケーション個人化コマンド作成機能を備え、かつ、前記データ引継装置は、旧ICカードからアプリケーション個人化に必要な情報を取得する手段と、前記データ引継装置又は前記業務アプリケーションシステムのいずれかが生成した、アプリケーション個人化コマンドに基づいて、アプリケーション個人化情報を新ICカードに記録する手段とを備えることを特徴とする請求項2記載のICカード運用管理システム。
【請求項4】
旧ICカードはアプリケーション個人化コマンド作成機能を備え、かつ、前記データ引継装置は、旧ICカードにアプリケーション個人化情報生成を要求する手段と、その要求に応じて旧ICカードから送られるアプリケーション個人化コマンドに基づいて、アプリケーション個人化情報を新ICカードに記録する手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のデータ引継装置。
【請求項5】
旧ICカードはアプリケーション個人化コマンド作成機能を備え、かつ、前記データ引継装置は、前記業務アプリケーションシステムから送られる、アプリケーション個人化に必要な情報を取得する手段と、取得した情報に基づいて旧ICカードにアプリケーション個人化情報生成を要求する手段と、その要求に応じて旧ICカードから送られるアプリケーション個人化コマンドに基づいて、アプリケーション個人化情報を新ICカードに記録する手段とを備えることを特徴とする請求項2記載のICカード運用管理システム。

【国際公開番号】WO2005/020134
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【発行日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−508189(P2005−508189)
【国際出願番号】PCT/JP2003/010637
【国際出願日】平成15年8月22日(2003.8.22)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】