説明

MR装置用安全システムおよびMR装置

【課題】MR撮影室内の強磁場領域への人の進入を精度よく検知することができる安全システムを提供する。
【解決手段】
磁場発生手段が設置されているMR撮影室401の天井または床に設けられた複数の人感センサ201と、複数の人感センサ201により検出されるMR撮影室401内に居る人の位置と、MR撮影室401内において磁場強度が所定レベル以上である領域を特定する情報とに基づいて、警報を発する条件を満たしているか否かを判定する判定手段とを備えた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MR(Magnetic Resonance)撮影室内の強磁場領域への人の進入を検知するMR装置用安全システム(system)およびその安全システムを備えたMR装置に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴装置、いわゆるMR装置の使用における安全に対する意識は、MR装置の主磁場(静磁場)の強度が上がるにつれて増々高まっている。
【0003】
MR装置の設置施設によっては、心臓ペースメーカ(pacemaker)装着者の立入禁止区域の境界である5ガウス−ライン(5 Gauss
line)が視覚的に分かるように、床に目印を置くことも考えられている。
【0004】
また、特許文献1では、計測ユニット(unit)により超音波等を用いて磁場発生手段と被計測体との距離を計測し、その計測結果に基づいて警報を発するMR装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−192857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のMR装置では、磁場発生手段と被計測体との距離を計測し、その計測結果に基づいて警報を発するので、医療器具などの人以外の物体が被計測体となって誤検出が起こったり、物陰に隠れた人を検出できなかったりすることもあり、MR撮影室内の強磁場領域への人の進入を精度よく検知することができない。
【0007】
このような事情により、MR撮影室内の強磁場領域への人の進入を精度よく検知する技術の提供が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の観点の発明は、磁場発生手段が設置されているMR撮影室の天井または床に設けられた複数の人感センサ(sensor)と、該複数の人感センサにより検出される前記MR撮影室内に居る人の位置と、前記MR撮影室内において磁場強度が所定レベル(level)以上である領域を特定する情報とに基づいて、警報を発する条件を満たしているか否かを判定する判定手段とを備えたMR装置用安全システムを提供する。
【0009】
第2の観点の発明は、前記複数の人感センサが、格子状に配置されている上記第1の観点のMR装置用安全システムを提供する。
【0010】
第3の観点の発明は、前記複数の人感センサが、赤外線センサである上記第1の観点または第2の観点のMR装置用安全システムを提供する。
【0011】
第4の観点の発明は、前記複数の人感センサが、床に配置された圧力センサである上記第1の観点または第2の観点のMR装置用安全システムを提供する。
【0012】
第5の観点の発明は、前記複数の人感センサが、その設置密度が前記磁場発生手段からの距離に応じて変化するように配置されている上記第1の観点から第4の観点のいずれか一つの観点のMR装置用安全システムを提供する。
【0013】
第6の観点の発明は、前記判定手段により前記条件を満たすと判定されたとき、前記磁場発生手段を有するガントリ(gantry)に設けられたディスプレイ(display)および/またはスピーカ(speaker)を介して警報を発する警報手段をさらに備えている上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点のMR装置用安全システムを提供する。
【0014】
第7の観点の発明は、前記判定手段により前記条件を満たすと判定されたとき、前記MR撮影室の外に居る人に対して警報を発する警報手段をさらに備えている上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点のMR装置用安全システムを提供する。
【0015】
第8の観点の発明は、前記所定レベルが、5ガウスである上記第1の観点から第7の観点のいずれか一つの観点のMR装置用安全システムを提供する。
【0016】
第9の観点の発明は、前記情報が、シミュレーション(simulation)または実測により得られたものである上記第1の観点から第8の観点のいずれか一つの観点のMR装置用安全システムを提供する。
【0017】
第10の観点の発明は、前記条件が、しきい値となる磁場強度と該磁場強度の領域に居る人の数とを含んでいる上記第1の観点から第9の観点のいずれか一つの観点のMR装置用安全システムを提供する。
【0018】
第11の観点の発明は、上記第1の観点から第10の観点のいずれか一つの観点のMR装置用安全システムを備えたMR装置を提供する。
【発明の効果】
【0019】
上記観点の発明によれば、MR撮影室内での人の位置の検出に、天井または床に設けられた複数の人感センサを用いるので、人以外の物体の誤検出や、物陰に隠れた人の検出漏れなどを抑えることができ、MR撮影室内の強磁場領域への人の進入を精度よく検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】発明の実施形態に係るMR装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】撮影室および操作室と磁場強度分布とを示す図である。
【図3】MR装置による安全監視処理のフロー(flow)図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、発明の実施形態について説明する。なお、これにより発明が限定されるものではない。
【0022】
図1に、本実施形態に係るMR装置用安全システムを備えたMR装置の構成を概略的に示す。同図に示すように、MR装置は、マグネットシステム(magnet system)であるガントリ100と、クレードル(cradle)500と、ガントリ制御部200と、操作コンソール(console)300とを有している。ガントリ100およびクレードル500は、磁気シールド(shield)された撮影室401内に設置されている。ガントリ制御部200は、撮影室401の外にある制御室に設置されている。また、操作コンソール300は、撮影室401の外にある操作室403に設置されている。
【0023】
ガントリ100は、主磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を有している。これら各コイル部は概ね円筒状の形状を有しており、互いに同軸的に配置されている。ガントリ100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bore)に、撮影の対象1がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。対象1の頭部はRFコイル部108内に収容されている。
【0024】
主磁場コイル部102は、ガントリ100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は、概ね対象1の体軸の方向に平行である。すなわち、いわゆる水平磁場が形成される。主磁場コイル部102は、例えば超伝導コイルを用いて構成されている。なお、超伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成してもよい。あるいは、このようなコイルを用いずに、永久磁石を用いて静磁場を形成させてもよい。
【0025】
ガントリ100は、さらに、ガントリディプレイ110と、ガントリスピーカ111とを備えている。
【0026】
ガントリ制御部200は、勾配駆動部130と、RF駆動部140と、データ(data)収集部150とを備えている。
【0027】
また、操作コンソール300は、シーケンス(sequence)制御部160と、データ処理部170と、表示部180と、コンソールスピーカ181と、操作部190とを備えている。
【0028】
勾配コイル部106には、勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は、勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有している。
【0029】
RFコイル部108には、RF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRFパルス(pulse)を送信し、対象1の体内のスピン(spin)を励起する。
【0030】
RFコイル部108には、データ収集部150が接続されている。データ収集部150は、RFコイル部108が受信した受信信号をサンプリング(sampling)によって取り込み、それをディジタルデータ(digital data)として収集する。なお、RFコイル部108は、送信用と受信用とを分けて設置してもよい。
【0031】
勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150には、シーケンス制御部160が接続されている。シーケンス制御部160は、勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150をそれぞれ制御して磁気共鳴信号の収集を遂行する。
【0032】
シーケンス制御部160は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成されている。シーケンス制御部160は、図示しないメモリ(memory)を有している。メモリは、シーケンス制御部160用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。シーケンス制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラム(program)を実行することにより実現される。
【0033】
データ収集部150の出力側は、データ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータが、データ処理部170に入力される。
【0034】
データ処理部170は、シーケンス制御部160に接続されている。データ処理部170は、シーケンス制御部160の上位にあってそれを統括する。MR装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
【0035】
データ処理部170は、データ収集部150が収集したデータに基づいて画像を再構成する。
【0036】
データ処理部170には、表示部180、コンソールスピーカ181および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成されている。操作部190は、ポインティングデバイス(pointing-device)を備えたキーボード(keyboard)等で構成されている。
【0037】
表示部180は、データ処理部170から出力される信号やデータに基づいて、再構成画像、患者情報、撮影条件、警報などの各種の情報を表示する。
【0038】
コンソールスピーカ181は、データ処理部170から出力される信号やデータに基づいて、指示、案内、警報などを音声または音により出力する。
【0039】
操作部190は、操作者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。操作者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)にMR装置を操作する。
【0040】
データ処理部170には、さらに、ガントリ100に設けられたガントリディスプレイ110およびガントリスピーカ111が接続されている。
【0041】
ガントリディスプレイ110は、データ処理部170から受け取った信号やデータに基づいて、患者情報や撮影条件、警報などの必要な情報を表示する。
【0042】
ガントリスピーカ111は、データ処理部170から出力される信号やデータに基づいて、指示、案内、警報などを音声または音により出力する。
【0043】
図2に、撮影室および操作室を上から見たときの透視図と、撮影室内の所定の水平面における磁場強度分布とを示す。
【0044】
撮影室301の天井には、複数の人感センサ201が格子状に配置されている。人感センサ201は、例えば、赤外線を用いてセンサ直下の周辺温度を略リアルタイム(real time)で検出するものである。これにより、格子状に配置された人感センサ201のそれぞれにて検出された温度やその時間的変化などから、人の体温や動きを捉え、どの位置に人が居るかを検出することができる。
【0045】
人感センサ201の配置間隔は、例えば、30cm〜100cm程度であり、撮影室401が標準的な広さ(例えば6m×8m)であって主磁場の強度が3テスラ(T)ほどであれば、例えばその配置間隔は50cm程度とすることができる。
【0046】
なお、人感センサ201は、主磁場中心Cに近い場所では、配置間隔を狭くして密度を高め、主磁場中心Cから遠い場所では、配置間隔を広くして密度を低くするようにしてもよい。主磁場中心Cの近くでは磁場強度が急激に変化するが、主磁場中心Cから遠い場所では磁場強度の変化が緩やかである。そのため、主磁場中心Cから遠い場所については、人感センサ201の設置密度を相対的に低くして検出分解能を下げることができ、これにより、人感センサ201の設置個数を抑えてコスト(cost)を低減することができる。
【0047】
操作コンソール300は、さらに、磁場強度分布情報記憶部202と、警報条件設定部203と、警報判定部204とを備えている。
【0048】
磁場強度分布情報記憶部202は、撮影室401内における磁場強度分布を示す磁場強度分布情報を記憶する。この磁場強度分布情報は、シミュレーションまたは実測により求められたものである。図2には、撮影室内における磁場強度分布の一例も示してある。
【0049】
警報条件設定部203は、操作者の操作に応じて、警報を発するときの条件を設定する。ここでは、深刻度の異なる複数の警報条件を設定することにする。警報条件は、例えば、しきい値となる磁場強度やその磁場強度の領域に居る人の数などにより設定する。本例では、磁場強度が「5ガウス」以上の領域R1に「2人」以上の人が居るときを第1の警報条件とする。また、磁場強度が「20ガウス」以上の領域R2に「1人」以上の人が居るときを第2の警報条件とする。「5ガウス」ラインは、ガイドライン(guideline)により、心臓ペースメーカ保持者の立入禁止区域の境界とされている。なお、この警報条件において、所定の磁場強度の領域に居る人の数を「2人」以上にすると、撮影技師や助手などの操作者を予め除いた誰かが所定の強磁場領域に居るとき警報を発するようにすることができ、操作者自身の存在で警報が発せられる事態を避けることができる。
【0050】
警報判定部204は、複数の人感センサ201の出力に基づいて人の位置を検出し、磁場強度分布情報が示す強度分布と照らし合わせて、設定された警報条件を満たすか否かを判定する。これにより、強磁場領域に人が進入しているか否かを判定することができる。この判定結果は、データ処理部170に送られる。
【0051】
データ処理部170は、警報判定部204から受け取った判定結果が、警報条件設定部203により設定されたいずれかの警報条件を満たすときに、警報を発するよう各部を制御する。本例では、データ処理部170は、警報を発するときは、撮影室401内のガントリ100に設けられたガントリディプレイ110やガントリスピーカ111に加え、操作室403内の操作コンソール300の表示部180やコンソールスピーカ181に信号を送り、警報音や警報表示を出力させる。これにより、撮影室401内に居る者だけでなく、撮影室401外に居る者にも注意喚起を行うことができる。
【0052】
データ処理部170は、警報判定部204の判定結果に応じて、警報音、警報音声、警報表示などを発する。本例では、第1の警報条件のみを満たすときは、「ピッ」という短い警報音を小音量により1秒間隔で出力させ、警報表示を点灯させる。また、第2の警報条件を満たすときは、警報音を大音量により0.5秒間隔で出力させ、警報表示を点滅させる。
【0053】
これより、本実施形態に係るMR装置による安全監視処理について説明する。
【0054】
図3に、本実施形態に係るMR装置による安全監視処理のフロー(flow)図を示す。
【0055】
ステップ(step)S1では、磁場強度分布情報を入力して、磁場強度分布情報記憶部202に記憶させる。
【0056】
ステップS2では、警報条件を設定する。
【0057】
ステップS3では、安全監視処理の中断コマンド(command)が入力されたか否かを判定する。入力された場合には、安全監視処理を中断し、入力されていない場合には、ステップS4に進む。
【0058】
ステップS4では、人感センサ201の出力に基づいて、撮影室401内における人の居る位置を検出する。
【0059】
ステップS5では、磁場強度分布情報を読み出す。
【0060】
ステップS6では、検出された人の位置と磁場強度分布とを照らし合わせ、警報条件を満たすか否かを判定する。いずれかの警報条件を満たすときには、強磁場領域に人が進入したと判断し、ステップS6に進む。警報条件を満たさないときには、ステップS3に戻る。
【0061】
ステップS7では、満たしている警報条件に応じて、警報音や警報表示などを出力させる。そして、ステップS3に戻る。
【0062】
このような本実施形態のMR装置用安全システムによれば、MR撮影室内での人の位置の検出に、天井に設けられた複数の人感センサを用いるので、人以外の物体の誤検出や、物陰に隠れた人の検出漏れなどを抑えることができ、MR撮影室内の強磁場領域への人の進入を精度よく検知して警報を発することができる。
【0063】
また、本実施形態では、人感センサを複数配置しているので、高い空間分解能で人の位置を検出することができる。
【0064】
また、本実施形態では、人感センサとして赤外線センサを用いているので、温度が人の体温より有意に低いあるいは高い物体などを誤検出することがない。
【0065】
また、本実施形態では、磁場強度分布情報は、シミュレーションまたは実測により求められたものなので、警報条件を満たすか否かの判定における精度が非常に高い。
【0066】
以上、発明の実施形態について説明したが、発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
【0067】
例えば、人感センサ201としては、温度を検知する赤外線センサのほか、遮光を検知する光学センサ、超音波の反射波を検知する超音波センサなどを用いることができる。人感センサ201は、天井だけでなく、床に配置することもできる。床に配置する場合には、人感センサ201として、さらに圧力を検知する圧力センサを用いることもできる。
【0068】
また例えば、複数の人感センサ201は、格子状だけでなく、蜂の巣(ハニカム)状、同心円状など別の態様で配置されてもよい。
【0069】
また例えば、LED電灯などにより構成される警報灯を撮影室401内外に別途設け、警報を行う際にこの警報灯を点灯させてもよい。
【0070】
また例えば、警報を発する際に、人が進入している領域の磁場強度が感覚的に分かるように、人が進入している領域の磁場強度に応じて、警報の形態を変えるようにしてもよい。
【0071】
また例えば、通常状態あるいは、警報を発する際に、表示部180やガントリディスプレイ110に、各磁場強度と、その磁場強度の領域に存在する人の数とを対応付けて表示するようにしてもよい。
【0072】
また例えば、通常状態あるいは、警報を発する際に、撮影室内の磁場強度分布と人が存在している位置とを重ねたマップを表示するようにしてもよい。
【0073】
また例えば、警報を発する際に、担当の撮影技師が携帯する携帯端末にも無線で警報信号を送り、携帯端末に警報情報を表示させたり、音や振動で警報を行うようにしてもよい。
【0074】
また例えば、撮影室内外に3軸の磁気センサを設置し、撮影室内の磁場の変化を観測して、磁性体を持った人が撮影室401内に進入あるいは存在しているかを判断し、必要に応じて警報を発するようにしてもよい。
【0075】
また例えば、この安全システムは、MR装置と完全に独立して構成されてもよい。
【符号の説明】
【0076】
1 対象
100 ガントリ
102 主磁場コイル部(磁場発生手段)
106 勾配コイル部
108 RFコイル部
110 ガントリディプレイ(警報手段)
111 ガントリスピーカ(警報手段)
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
150 データ収集部
160 シーケンス制御部
170 データ処理部(警報手段)
180 表示部(警報手段)
181 コンソールスピーカ(警報手段)
190 操作部
200 ガントリ制御部
201 人感センサ
202 磁場強度分布情報記憶部
203 警報条件設定部
204 警報判定部(判定手段)
300 操作コンソール
401 撮影室
403 操作室
500 クレードル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁場発生手段が設置されているMR撮影室の天井または床に設けられた複数の人感センサと、
該複数の人感センサにより検出される前記MR撮影室内に居る人の位置と、前記MR撮影室内において磁場強度が所定レベル以上である領域を特定する情報とに基づいて、警報を発する条件を満たしているか否かを判定する判定手段とを備えたMR装置用安全システム。
【請求項2】
前記複数の人感センサは、格子状に配置されている請求項1に記載のMR装置用安全システム。
【請求項3】
前記複数の人感センサは、赤外線センサである請求項1または請求項2に記載のMR装置用安全システム。
【請求項4】
前記複数の人感センサは、床に配置された圧力センサである請求項1または請求項2に記載のMR装置用安全システム。
【請求項5】
前記複数の人感センサは、その設置密度が前記磁場発生手段からの距離に応じて変化するように配置されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のMR装置用安全システム。
【請求項6】
前記判定手段により前記条件を満たすと判定されたとき、前記磁場発生手段を有するガントリに設けられたディスプレイおよび/またはスピーカを介して警報を発する警報手段をさらに備えている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のMR装置用安全システム。
【請求項7】
前記判定手段により前記条件を満たすと判定されたとき、前記MR撮影室の外に居る人に対して警報を発する警報手段をさらに備えている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のMR装置用安全システム。
【請求項8】
前記所定レベルは、5ガウスである請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のMR装置用安全システム。
【請求項9】
前記情報は、シミュレーションまたは実測により得られたものである請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のMR装置用安全システム。
【請求項10】
前記条件は、しきい値となる磁場強度と該磁場強度の領域に居る人の数とを含んでいる請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のMR装置用安全システム。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のMR装置用安全システムを備えたMR装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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