説明

NaVを発現する細胞株とその使用方法

本明細書においては、電位依存性ナトリウムイオンチャネル(NaV)を発現する細胞及び細胞株及びこの細胞及び細胞株の使用方法が開示される。NaVを発現する細胞及び細胞株は細胞を使用したアッセイ、例えばハイスループットスクリーニングアッセイにおいて有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アッセイにおいて少なくとも0.5のZ’ファクターを生じる、NaVを安定して発現するように改変された細胞又は細胞株。
【請求項2】
前記Z’ファクターが少なくとも0.55、0.60、0.65、0.70、0.75、0.80、又は0.85である、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項3】
前記細胞又は細胞株が選択圧のない条件で生育する、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項4】
前記細胞又は細胞株が選択圧のない条件で少なくとも15日、30日、45日、60日、75日、100日、120日、又は150日の間NaVを発現する、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項5】
前記細胞又は細胞株が選択圧のない条件で一定のレベルのNaVを、少なくとも15日、30日、45日、60日、75日、100日、120日、又は150日の間発現する、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項6】
前記NaVがアルファサブユニット及びベータサブユニットを含む、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項7】
前記NaVが異なるベータサブユニットをさらに含む、請求項6に記載の細胞又は細胞株。
【請求項8】
前記NaVが、サブユニットをコードする導入された核酸から発現するサブユニットを含む、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項9】
前記NaVが、遺伝子活性化によって活性化された内生の遺伝子から発現するNaVサブユニットを含む、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項10】
前記細胞又は細胞株が、改変に先立って内生NaVを発現しない、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項11】
前記NaVがいずれのポリペプチドタグをも含まない、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項12】
前記細胞又は細胞株が哺乳類である、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項13】
前記NaVが2つ、3つ、又は4つのサブユニットを含む、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項14】
前記NaVがヒトNaVである、請求項1に記載の細胞又は細胞株。
【請求項15】
前記アルファサブユニットがアルファ1、アルファ2、アルファ3、アルファ4、アルファ5、アルファ7、アルファ8、アルファ9、アルファ10、又はアルファ11サブユニットである、請求項6に記載の細胞又は細胞株。
【請求項16】
前記ベータサブユニットがベータ1、ベータ2、ベータ3、又はベータ4サブユニットである、請求項6に記載の細胞又は細胞株。
【請求項17】
前記アルファサブユニットがヒトNaVアルファ9サブユニットである、請求項6に記載の細胞又は細胞株。
【請求項18】
前記ベータサブユニットがヒトベータ1サブユニットである、請求項6又は16に記載の細胞又は細胞株。
【請求項19】
前記NaVがヒトベータ2サブユニットをさらに含む、請求項18に記載の細胞又は細胞株。
【請求項20】
前記細胞又は細胞株が異なる形状のNaVを発現するコレクション中に含まれる、請求項1に記載の細胞又は細胞株のコレクション。
【請求項21】
前記細胞又は細胞株を、並行処理を可能にする同じ生理学的特性を有するように同調させた、請求項20に記載のコレクション。
【請求項22】
前記細胞又は細胞株が全て同じ細胞型である、請求項20に記載のコレクション。
【請求項23】
前記生理学的特性が成長速度である、請求項20に記載のコレクション。
【請求項24】
前記生理学的特性が組織培養表面への付着である、請求項20に記載のコレクション。
【請求項25】
前記生理学的特性がZ’ファクターである、請求項20に記載のコレクション。
【請求項26】
前記生理学的特性がNaVの発現レベルである、請求項20に記載のコレクション。
【請求項27】
NaV調節因子を同定する方法であって、前記方法は、
請求項1〜19のいずれかに記載の細胞又は細胞株、又は請求項20〜26のいずれか1項に記載のコレクションに試験化合物を接触させる工程;及び
試験化合物に接触していない細胞と比較して、細胞におけるNaV機能の変化を検出する工程を含み、ここで前記機能の変化は該試験化合物がNaV調節因子であることを示す。
【請求項28】
前記試験化合物が小分子、ポリペプチド、ペプチド、又は抗体若しくはその抗原結合部位である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記試験化合物が化合物のライブラリーである、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記ライブラリーが小分子ライブラリー、組み合わせライブラリー、ペプチドライブラリー又は抗体ライブラリーである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記検出工程が、膜電位アッセイ、電気生理学的アッセイ、及び結合アッセイから選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記工程がハイスループット法で実施される、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
請求項27に記載の方法によって同定された調節因子。
【請求項34】
長期にわたってNaVを一定のレベルで安定して発現するように改変された細胞であり、
a)NaVをコードするmRNAを発現する複数の細胞を準備する工程;
b)前記細胞を個別の培養ベッセル中に個々に分散させ、それにより複数の別個の細胞培養を準備する工程;
c)それぞれの別個の細胞培養における条件が実質的に同一であることを特徴とする自動化された細胞培養法を用いて、一連の所望の培養条件下で細胞を培養する工程(この培養期間においては別個の細胞培養当たりの細胞数は標準化され、及び別個の細胞培養は同じスケジュールで継代される);
d)NaVの発現を測定するために、別個の細胞培養を少なくとも2回アッセイする工程;及び
e)2回のアッセイの両方において一定のレベルでNaVを発現する別個の細胞培養を同定し、それにより前記細胞を得る工程、
を含む方法によって作出された細胞。



【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−520058(P2012−520058A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−547903(P2011−547903)
【出願日】平成21年2月2日(2009.2.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/032902
【国際公開番号】WO2010/087864
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(511181544)クロモセル コーポレーション (6)
【Fターム(参考)】