説明

P2Pネットワークにおいて特定のタイプの人間又は情報をサーチするシステム及び方法

本発明は、特定のタイプの人間又は特定のタイプの情報を求めてP2Pネットワークにおいてサーチするシステム及び方法を提供する。本発明によるシステム及び方法では、特に、P2Pネットワークにおいて特定のタイプの情報又は特定のタイプの人間をを見付けるためのプロファイリング手段として特定のタイプのサーチ語を用いる。特定のタイプの人間又は特定のタイプの情報が必要とされているときには、特定のタイプのサーチ語を、そのP2Pネットワークにおいて発行する。その特定のタイプの人間又は特定のタイプの情報が入手可能である場合には、応答が受けとられる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
これは、2004年1月23日に出願された「P2Pネットワークにおいて情報をモニタ及び提供する方法」と題する米国特許出願第10/764,111号の部分継続出願である。
【技術分野】
【0002】
本発明は、P2P(ピア・ツー・ピア、Peer-to-Peer)ネットワークにおいて特定のタイプの人間又は特定のタイプの情報を求めてサーチするシステムを提供し、特に、P2Pネットワークにおいて特定のタイプの人間又は特定のタイプの情報を見つけるプロファイリングの手段として、特定のタイプのサーチ語(検索語)を用いる。P2Pネットワークにおいて特定のタイプの人間又は情報を求めてサーチする方法もまた提供される。
【背景技術】
【0003】
この出願における用法では、本発明の対象であるP2Pネットワークは、複数のノードから構成されており、それぞれのノードは、典型的には、接続されているノードとの間でデータ又は「通信メッセージ」の送受信をすることが出来るファイル・サーバとクライアントとの両方を含んでいる。
【0004】
P2Pでは、それぞれのノードは、インターネットなどの通信媒体の上で直接に又は何らかのタイプのプロキシを介して他のノードと接続されている。例えば、サーチ・リクエストが発せられると、そのような送信側のノードは、自分自身が接続されているすべてのノードにサーチ・リクエストを送る(図1を参照)。これらのノードは、入手可能なファイルのリストをサーチして、一致が見つかると、位置と共に応答を送り返す。しかし、P2Pプロキシ・ネットワークは、典型的には、ノードBに接続されたノードAを含み、ノードBはノードCに接続されている(図2を参照)。ノードAはノードCには接続されておらず、ノードAがサーチ・リクエストを生じると、それはノードBに送られ、ノードBは入手可能なファイルをサーチし、一致が見つかると、応答をノードAに返送する。次に、ノードBは、ノードAのリクエストをノードCに送り、ノードCは入手可能なファイルをサーチし、一致が見つかると、応答をノードBに返送する。すると、ノードBはこの応答をノードAに送る。図3には、非プロキシ・ループ・ネットワークが開示され、それぞれのノードが相互に直接に接続されている様子が示されている。
【0005】
リーフ(葉)ノード/メイン・ノードのプロキシ・トポロジを用いるP2Pも存在する(図4を参照)。この場合には、いくつかのノードがメイン・ノードとして分類され、残りのノードはリーフ・ノードとして分類される。リーフ・ノードは、メイン・ノードと接続できるだけである。メイン・ノードだけが他のメイン・ノードと接続できる。リーフ・ノードは、サーチ・リクエストを生じるときには、そのサーチ・リクエストを自分自身が接続されているメイン・ノードに送る。すると、メイン・ノードは、そのサーチ・リクエストを自分自身が接続されているすべてのリーフ・ノードと自分自身が接続されているすべてのメイン・ノードとに送る。これらのメイン・ノードは、サーチ・リクエストを、自分自身が接続されているすべてのリーフ・ノードに送る。
【0006】
一般的には、これらのネットワークは、音楽、映画及びソフトウェア・ファイルをそのユーザの間で共有するのに用いられる。このネットワークにアクセスするには、ユーザは、このP2Pに接続しこのP2Pを利用することが出来るP2Pクライアント・ソフトウェア・アプリケーションをインストールする。そのようなソフトウェアをインストールする際には、ユーザは、ダウンロードしたファイルを記憶するフォルダを自分自身のコンピュータ・システム上において選択しなければならない。このフォルダの中に配置されたすべてのファイルは、他のユーザにとっても入手可能である。例えば、第1のユーザが「foofile」と名付けたファイルをその共有フォルダ内に配置すると、第2のユーザは、そのファイルにアクセスしてダウンロードすることが可能である。
【0007】
どのような理由であっても、機密性の高い情報を含むフォルダや、その場所に配置されていなければ共有することを望まない情報を含むフォルダを共有フォルダとして選択してしまうユーザが存在するし、あるいは、共有フォルダの中に、機密性の高い情報を後で配置してしまったり、間違いによって共有することを望まない情報を配置してしまったりすることもありうる。通常は、このような行為は、間違いや、意識することなしにユーザによってなされるが、悪意をもった人間によってなされる場合もある。P2Pクライアント・ソフトウェアがユーザが決して共有することを望まないファイルやディレクトリの共有を可能にしてしまうようなソフトウェア・バグを有することもある。P2Pクライアント・ソフトウェアをインストールすることが企業における規則違反である場合もある。
【0008】
共有される情報は、ユーザ自身、ユーザが働く企業、更には国家機密を害する可能性がある。例えば、A社の従業員が、B社に関する機密情報をうっかりして共有状態に置いてしまう可能性がある。従って、機密性の高い又は保護されるべき情報を共有状態に置いてしまうような人間を特定し、そのような情報をそのような人間から切り離す、又は、そのような人間にそのような情報の共有を停止させることが望ましい。
【0009】
よって、本発明の目的は、共有されるべきではない情報の位置を結果的に特定し識別することになる特定のサーチ語を発行することにより、P2Pネットワークにおいて特定のタイプの人間又は特定のタイプの情報の位置を特定する方法を提供することである。
【発明の概要】
【0010】
広くは、本発明は、特定のタイプの人間又は特定のタイプの情報を結果的に発見することが知られている少なくとも1つの特定のサーチ語を用いることにより、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報の少なくとも1つを求めてP2Pネットワークをサーチするシステムを提供する。本発明によるこのシステムは、(a)命令を記憶する記憶媒体と、(b)ユーザ入力を受けとるユーザ入力デバイスと、(c)前記ユーザ入力を処理し前記命令を用いて、(i)前記P2Pネットワークに接続し、(ii)前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報を発見することが知られている少なくとも1つの特定のサーチ語を発行するようにプログラムを実行するように動作可能なプロセッサ・ユニットと、を備えている。
【0011】
本発明のこれ以外の効果は、本発明の好適実施例に関する以下の詳細な説明を熟読することによって、明らかになるはずである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の好適なシステムは、特定のサーチ語又はサーチ語群を効果的に用いて、特定のタイプの人間又は特定のタイプの情報を発見する。
好適実施例では、本発明は、プロセッサ・ユニットとメイン・メモリと相互接続バスとを含むコンピュータ・システムにおいて実現される。プロセッサ・ユニットは、単一のマイクロプロセッサを含む場合もあれば、そのコンピュータをマルチプロセッサ・システムとして構成する複数のマイクロプロセッサを含む場合もある。メイン・メモリは、部分的には、プロセッサ・ユニットによって実行される命令及びデータを記憶する。本発明によるシステムの能力の全体又は一部がソフトウェアにおいて実現される場合には、メイン・メモリは動作の際に実行可能なコードを記憶する。メイン・メモリは、高速メモリだけでなく、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)のバンクを含む場合もある。
【0013】
コンピュータ・システムは、更に、大容量記憶装置と、周辺装置と、携帯可能な記憶媒体ドライブと、入力制御装置と、グラフィクス・サブシステムと、出力ディスプレイとを含みうる。コンピュータ・システムは、1又は複数のデータ転送手段を介して接続が可能である。例えば、プロセッサ・ユニットとメイン・メモリとは、ローカル・マイクロプロセッサ・バスを介して接続される場合がありうるし、大容量記憶装置、周辺装置、携帯可能記憶媒体ドライブ、グラフィクス・サブシステムなどを1又は複数の入出力(I/O)バスを介して接続することが可能である。大容量記憶装置は、磁気ディスク・ドライブや光学ディスク・ドライブを用いて実現できるのであるが、プロセッサ・ユニットによって用いられるデータ及び命令を記憶する不揮発性の記憶装置である。ソフトウェアの実施例の場合には、この大容量記憶装置は、メイン・メモリにロードされるソフトウェアを記憶する。
【0014】
入力制御装置は、コンピュータ・システムのユーザに、ユーザ・インターフェースの一部を提供する。入力制御装置は、英数字及びそれ以外のキー情報を入力する英数字キーボードと、マウスやトラックボールやスティルスやカーソル・ディレクション・キーなどのカーソル制御装置を含む。テキスト及びグラフィクス情報を表示するために、コンピュータ・システムは、グラフィクス・サブシステムと出力ディスプレイとを含む。出力ディスプレイは、CRTディスプレイ又は液晶ディスプレイを含む。グラフィクス・サブシステムは、テキスト及びグラフィクス情報を受けとり、情報を処理して出力ディスプレイに出力する。
【0015】
コンピュータ・システムに含まれるコンポーネントは、汎用のコンピュータ・システムにおいて典型的に見られるものであり、実際には、これらのコンポーネントは、この技術分野において広く知られているようなコンピュータ・コンポーネントの広いカテゴリを代表している。
【0016】
このシステムは、ハードウェア又はソフトウェアとして実現される。ソフトウェアの実施例では、ソフトウェアは、汎用のコンピュータ・システムにおいて実現されるコンピュータ実行可能である複数の命令を含む。汎用のコンピュータ・システムにロードする前に、このシステムは、符号化された情報としてコンピュータ可読媒体の上に存在する。コンピュータ可読媒体の例としては、磁気フロッピ・ディスク、磁気テープ、コンパクト・ディスク・リード・オンリ・メモリ(CD−ROM)などがある。ハードウェアの実施例の場合は、このシステムは、この出願において説明されている機能を実行するプロセッサ命令を含む専用のプロセッサを含む。回路を開発して、この出願において説明されている機能を実行することもできる。
【0017】
本発明のある1つの好適実施例では、前記特定のサーチ語は、MBNA、紛争(dispute)、ステートメント(statement)、銀行(bank)、シティバンク(Citibank)、アメリカン・エクスプレス(american express)、バンクワン(bankone)、カード・サービシズ(card services)、チェース(chase)、チェッキング(checking)、デビット(debit)、デポジット(deposit)、ファーストユーエスエイ(firstusa)、ローン(loan)、支払い(payment)、貯蓄(savings)又は取引き(transaction)の語を求めるサーチを行い、その結果として、金融口座(financial accounts)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0018】
本発明の別の実施例では、紛争、カバー・レター、梗概(resume)、クレジットカード、mbna又はシティバンクを求めるサーチを行い、その結果として、窃盗及びクレジットカード紛争の識別に関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0019】
本発明の別の実施例では、株式(stock)、株式仲買人(broker)、メリル(Merrill)、スミス・バーニー(smith barney)、アメリトレード(ameritrade)、デイテック(datek)、スコットレード(scottrade)、チャールズスワブ(charlesswab)、配当(dividend)、jpモーガン(jpmorgan)又はtdウォーターハウス(tdwaterhouse)を求めるサーチを行い、その結果として、投資口座(investment accounts)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0020】
本発明の別の実施例では、会長(chairman)、取締役会(board of directors)、CFO、CEO、CTO、COO、CXO又は役員会(board meeting)を求めるサーチを行い、その結果として、企業幹部(corporate executives)又は企業運営(corporate operations)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0021】
本発明の別の実施例では、予算(budget)又は監査(audit)を求めるサーチを行い、その結果として、企業金融(corporate financials)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0022】
本発明の別の実施例では、役員会、会長、機密、コンタクト・リスト、クライアント・リスト、契約(contract)、合意(agreement)、FY105、FY104、FY106、FY107(及びその他)、agmt、合意、幹部又は予算を求めるサーチを行い、その結果として、様々な企業運営と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0023】
本発明の別の実施例では、コンタクト・リスト、クライアント・リスト、予測(forecast)、NDA、SOW、提案(proposal)、RFQ、RFP又はRFIを求めるサーチを行い、その結果として、販売(sales)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0024】
本発明の別の実施例では、デポジション(deposition)、ディスクロージャ(disclosure)、NDA、ミューチュアル(mutual)又は機密性(Confidentiality)を求めるサーチを行い、その結果として、法的問題(legal matter)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0025】
本発明の別の実施例では、DSCを求めるサーチを行い、その結果として、ピクチャ(pictures)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
本発明の別の実施例では、SF85P又はEPSQを求めるサーチを行い、その結果として、セキュリティ・クリアランス(security clearances)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0026】
本発明の別の実施例では、応答計画、緊急計画、準備状況(preparedness)、DHS、自国の安全(homeland security)、沿岸警備(coast guard)、DHHS、天然痘(smallpox)又は緊急を求めるサーチを行い、その結果として、自国の安全(homeland security)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0027】
本発明の別の実施例では、USCG、DHS、自国の安全、USSS、FBI又はCIAを求めるサーチを行い、その結果として、保護局(protection agency)又は捜査局(investigation unit)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0028】
本発明の別の実施例では、レイゴールド(r@ygold)、男児愛好者(boylover)、児童愛好者(childlover)、ペド(pedo)、ペドファイル(pedofile)、ペドフィリー(pedophile)、ペドフィリア(Pedophilia)、キディ(kiddy)、ロリータ(Lolita)、プレロリータ(prelolita)、ベアボーン(b@rebone)又はドッグポルノ(ddoggprn)を求めるサーチを行い、その結果として、児童ポルノグラフィ(child pornography)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0029】
本発明の別の実施例では、事故又は捜査(incident or investigation)を求めるサーチを行い、その結果として、捜査と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0030】
本発明の別の実施例では、フラック(phrack)、2600、クレジットカード、ハッカー、ハック、アナキストの料理本(anarchist cookbook)又はクレジットを求めるサーチを行い、その結果として、ハッカー(hackers)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0031】
本発明の別の実施例では、aetc、afcc、afic、aflc、afmc、afes、afspc、afsoc、afsc、apgc、hqc、pacaf又はusafeを求めるサーチを行い、その結果として、空軍コマンド(Air Force Commands)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0032】
本発明の別の実施例では、usareur、forscom、tradoc、usace、medcom、usarpac、smdc、usaoc又はmtmcを求めるサーチを行い、その結果として、陸軍コマンド(Army Commands)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0033】
本発明の別の実施例では、SOP、OPORD又はアネックスを求めるサーチを行い、その結果として、軍隊士官候補生(military cadets)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0034】
本発明の別の実施例では、northcom、usnorthcom、uscentcom、centcom、useucom、eucom、uspacom、pacom、ussouthcom又はsouthcomを求めるサーチを行い、その結果として、主な軍事コマンド(major military commands)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0035】
本発明の別の実施例によると、アクセンチュア、ブーズ・アレン(booz allen)、ロッキード(Lockheed)、ボーイング(Boeing)、レイセオン(Raytheon)、ジェネラル・ダイナミクス(General Dynamics)、リットン(Litton)、GTE、テクストロン(Textron)、ヒューマーナ(Humana)、ダインコープ(DynCorp)、スバードラップ(Sverdrup)、ハリバートン(Halliburton)、アエロスペース(Aerospace)、ユニシス(Unysis)、ワールドコープ(Worldcorp)、ミトルテック(Mitretek)、サンギョン(Ssangyong)、テレダイン(Teledyne)又はセイブルライナ(Sabreliner)を求めるサーチを行い、その結果として、軍事及び政府との契約者と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0036】
本発明の別の実施例によると、CONOPSを求めるサーチを行い、その結果として、デザイン・コンセプトと関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
本発明の好適実施例では、バラック(兵舎、barracks)、バタリオン(歩兵大隊、battalion)、ブリゲード(旅団、brigade)、ディビジョン(師団、division)又はレジメント(連隊、regiment)を求めるサーチを行い、その結果として、軍事単位と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0037】
本発明の別の実施例では、intsum、inscom、C4isr、c4i、c4isp、c4−isp、c4i−sr、c4i−ta又はc3iを求めるサーチを行い、その結果として、インテリジェンス(intelligence)と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0038】
本発明の別の実施例では、spawar、navsoc、cnrse、USFLTFORCOM、comUSFLTFORCOM、COMUSNAVEUR、USNAVEUR、airlant、airpac、surflant、surfor、ussurfor、comnavsurflant、navflant、secondfleet、c3f、cusns、cmwc、COMINEWARCOM、MINEWARCOM、ewtglant又はcffcを求めるサーチを行い、その結果として、海軍コマンドと関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0039】
本発明の別の好適実施例では、frago、bolo、sitrep、intsum、SPOD、RSOI、conop、warno、opord、fragord、warnord、oplan又はMDMPを求めるサーチを行い、その結果として、軍事作戦と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0040】
本発明の別の実施例では、「th」、「rd」及び「nd」の接尾辞を有する数を求めるサーチを行い、その結果として、軍事単位と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0041】
本発明の別の実施例では、即興(improvised)、PETN、爆発物(explosive)、FM、シアン化物(cyanide)、イスラミック(Islamic)、ジハード、コーラン、ムジャヒド(mujahid)、ムジャヒディン(mujahideen)、ムスリム(muslim)、リシン(ricin)、地下倉庫、高級言語パターン、死海文書、ホームランド・セキュリティ省(department homeland security)、ホワイト・パワー、亜硝酸塩(nitrite)、硝酸塩(nitrate)、ミリタリー、スナイパー・トレーニング、ポイズン、サイレンサ又はアナキストを求めるサーチを行い、その結果として、テロリストと関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0042】
本発明の別の実施例では、コーラン、死海文書、ムスリム、イスラミック又はイスラムを求めるサーチを行い、その結果として、ムスリム文化と関係する人間及び/又は情報を発見することができる。
【0043】
以下の実例では、本発明によるシステムの実施例が説明される。
例1.この例では、軍事作戦に関係する情報を発見するシステムを説明する。
軍事作戦変更命令は、fragoと称される。この例では、第1のユーザは、軍関係者(military personnel)を発見することを望んでいる。第1のユーザは、P2Pネットワークに接続し、サーチ語「frago」を求めるサーチを実行する。第2のユーザは軍隊の中にいて、「frago−opord1.doc」と名付けたファイルを有している。この場合、ユーザ2は、ユーザ1に対して、サーチ語「frago」と一致するファイルを有していると応答し、そのファイルを第1のユーザがダウンロードできるようにする。すると、第1のユーザは、軍関係者と共有される軍事情報を発見する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】2つのノードからなるP2Pネットワークの単純化された概略図である。
【図2】P2Pプロキシ・ネットワークの単純化された概略図である。
【図3】P2Pの非プロキシ型ループ・ネットワークの単純化された概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定のタイプの人間又は特定のタイプの情報を結果的に発見することが知られている少なくとも1つの特定のサーチ語を用いることにより、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報の少なくとも1つを求めてP2Pネットワークをサーチするシステムであって、
(a)命令を記憶する記憶媒体と、
(b)ユーザ入力を受けとるユーザ入力デバイスと、
(c)前記ユーザ入力を処理し前記命令を用いて、(i)前記P2Pネットワークに接続し、(ii)前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報を発見することが知られている少なくとも1つの特定のサーチ語を発行するようにプログラムを実行するように動作可能なプロセッサ・ユニットと、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は金融口座に関係していることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項2記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、MBNA、紛争(dispute)、ステートメント(statement)、銀行(bank)、シティバンク(Citibank)、アメリカン・エクスプレス(american express)、バンクワン(bankone)、カード・サービシズ(card services)、チェース(chase)、チェッキング(checking)、デビット(debit)、デポジット(deposit)、ファーストユーエスエイ(firstusa)、ローン(loan)、支払い(payment)、貯蓄(savings)及び取引き(transaction)から構成されるグループから選択される少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は、窃盗及びクレジットカード紛争の識別に関係することを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項4記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、紛争、カバー・レター、梗概(resume)、クレジットカード、mbna及びシティバンクから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は投資口座と関係していることを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項6記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、株式(stock)、株式仲買人(broker)、メリル(Merrill)、スミス・バーニー(smith barney)、アメリトレード(ameritrade)、デイテック(datek)、スコットレード(scottrade)、チャールズスワブ(charlesswab)、配当(dividend)、jpモーガン(jpmorgan)及びtdウォーターハウス(tdwaterhouse)から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項8】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は企業幹部(corporate executives)又は企業運営(corporate operations)に関係することを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項8記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、会長(chairman)、取締役会(board of directors)、CFO、CEO、CTO、COO、CXO及び役員会(board meeting)から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は企業金融(corporate financials)に関係することを特徴とするシステム。
【請求項11】
請求項10記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、予算(budget)及び監査(audit)から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は様々な企業運営に関係することを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項12記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、役員会、会長、機密、コンタクト・リスト、クライアント・リスト、契約(contract)、合意(agreement)、FY105、FY104、FY106、FY107(及びその他)、agmt、合意、幹部及び予算から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は販売(sales)に関係することを特徴とするシステム。
【請求項15】
請求項14記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、コンタクト・リスト、クライアント・リスト、予測(forecast)、NDA、SOW、提案(proposal)、RFQ、RFP及びRFIから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は法的問題(legal matter)に関係することを特徴とするシステム。
【請求項17】
請求項16記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、デポジション(deposition)、ディスクロージャ(disclosure)、NDA、ミューチュアル(mutual)及び機密性(Confidentiality)から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項18】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報はピクチャ(picture)に関係することを特徴とするシステム。
【請求項19】
請求項18記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語はDSCであることを特徴とするシステム。
【請求項20】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報はセキュリティ・クリアランス(security clearances)に関係することを特徴とするシステム。
【請求項21】
請求項20記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、SF85P及びEPSQから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項22】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は自国の安全に関係していることを特徴とするシステム。
【請求項23】
請求項22記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、応答計画、緊急計画、準備状況(preparedness)、DHS、自国の安全(homeland security)、沿岸警備(coast guard)、DHHS、天然痘(smallpox)及び緊急から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項24】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は保護又は捜査局と関係することを特徴とするシステム。
【請求項25】
請求項24記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、USCG、DHS、自国の安全、USSS、FBI及びCIAから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項26】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は児童ポルノグラフィ(child pornography)と関係することを特徴とするシステム。
【請求項27】
請求項26記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、レイゴールド(r@ygold)、男児愛好者(boylover)、児童愛好者(childlover)、ペド(pedo)、ペドファイル(pedofile)、ペドフィリー(pedophile)、ペドフィリア(Pedophilia)、キディ(kiddy)、ロリータ(Lolita)、プレロリータ(prelolita)、ベアボーン(b@rebone)及びドッグポルノ(ddoggprn)から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項28】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は捜査と関係することを特徴とするシステム。
【請求項29】
請求項28記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、事故及び捜査から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項30】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報はハッカーと関係することを特徴とするシステム。
【請求項31】
請求項28記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、フラック(phrack)、2600、クレジットカード、ハッカー、ハック、アナキストの料理本(anarchist cookbook)及びクレジットから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項32】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は空軍コマンド(Air Force Commands)と関係することを特徴とするシステム。
【請求項33】
請求項32記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、aetc、afcc、afic、aflc、afmc、afes、afspc、afsoc、afsc、apgc、hqc、pacaf及びusafeから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項34】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は陸軍コマンド(Army Commands)と関係することを特徴とするシステム。
【請求項35】
請求項34記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、usareur、forscom、tradoc、usace、medcom、usarpac、smdc、usaoc及びmtmcから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項36】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は軍隊士官候補生(military cadets)と関係することを特徴とするシステム。
【請求項37】
請求項36記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、SOP、OPORD及びアネックスから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項38】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は主な軍事コマンド(major military commands)と関係することを特徴とするシステム。
【請求項39】
請求項38記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、northcom、usnorthcom、uscentcom、centcom、useucom、eucom、uspacom、pacom、ussouthcom及びsouthcomから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項40】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は軍事及び政府との契約者と関係することを特徴とするシステム。
【請求項41】
請求項40記載のシステムにおいて、アクセンチュア、ブーズ・アレン(booz allen)、ロッキード(Lockheed)、ボーイング(Boeing)、レイセオン(Raytheon)、ジェネラル・ダイナミクス(General Dynamics)、リットン(Litton)、GTE、テクストロン(Textron)、ヒューマーナ(Humana)、ダインコープ(DynCorp)、スバードラップ(Sverdrup)、ハリバートン(Halliburton)、アエロスペース(Aerospace)、ユニシス(Unysis)、ワールドコープ(Worldcorp)、ミトルテック(Mitretek)、サンギョン(Ssangyong)、テレダイン(Teledyne)及びセイブルライナ(Sabreliner)から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項42】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報はデザイン・コンセプトと関係することを特徴とするシステム。
【請求項43】
請求項42記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語はCONOPSであることを特徴とするシステム。
【請求項44】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は軍事単位と関係することを特徴とするシステム。
【請求項45】
請求項44記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、バラック(兵舎、barracks)、バタリオン(歩兵大隊、battalion)、ブリゲード(旅団、brigade)、ディビジョン(師団、division)及びレジメント(連隊、regiment)から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項46】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報はインテリジェンスと関係することを特徴とするシステム。
【請求項47】
請求項46記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、intsum、inscom、C4isr、c4i、c4isp、c4−isp、c4i−sr、c4i−ta及びc3iから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項48】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報はは海軍コマンドと関係することを特徴とするシステム。
【請求項49】
請求項48記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、spawar、navsoc、cnrse、USFLTFORCOM、comUSFLTFORCOM、COMUSNAVEUR、USNAVEUR、airlant、airpac、surflant、surfor、ussurfor、comnavsurflant、navflant、secondfleet、c3f、cusns、cmwc、COMINEWARCOM、MINEWARCOM、ewtglant及びcffcから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項50】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は軍事作戦と関係することを特徴とするシステム。
【請求項51】
請求項50記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、frago、bolo、sitrep、intsum、SPOD、RSOI、conop、warno、opord、fragord、warnord、oplan及びMDMPから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項52】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報は軍事単位と関係することを特徴とするシステム。
【請求項53】
請求項52記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、「th」、「rd」及び「nd」の接尾辞を有する数から構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項54】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報はテロリストと関係することを特徴とするシステム。
【請求項55】
請求項54記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語が、即興(improvised)、PETN、爆発物(explosive)、FM、シアン化物(cyanide)、イスラミック(Islamic)、ジハード、コーラン、ムジャヒド(mujahid)、ムジャヒディン(mujahideen)、ムスリム(muslim)、リシン(ricin)、地下倉庫、高級言語パターン、死海文書、ホームランド・セキュリティ省(department homeland security)、ホワイト・パワー、亜硝酸塩(nitrite)、硝酸塩(nitrate)、ミリタリー、スナイパー・トレーニング、ポイズン、サイレンサ及びアナキストから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項56】
請求項1記載のシステムにおいて、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報はムスリム文化と関係することを特徴とするシステム。
【請求項57】
請求項56記載のシステムにおいて、前記特定のサーチ語は、コーラン、死海文書、ムスリム、イスラミック及びイスラムから構成されるグループから選択された少なくとも1つの語であることを特徴とするシステム。
【請求項58】
特定のタイプの人間又は特定のタイプの情報を結果的に発見することが知られている少なくとも1つの特定のサーチ語を用いることにより、前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報の少なくとも1つを求めてP2Pネットワークをサーチする方法であって、
(a)前記P2Pに接続するステップと、
(b)前記特定のタイプの人間又は前記特定のタイプの情報を発見することが知られている少なくとも1つのサーチ語を生じるステップと、
を含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−536243(P2008−536243A)
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−506641(P2008−506641)
【出願日】平成18年4月11日(2006.4.11)
【国際出願番号】PCT/US2006/013666
【国際公開番号】WO2006/110823
【国際公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【出願人】(506250653)タイヴァーサ・インコーポレーテッド (10)
【Fターム(参考)】