PCの有無によらずに数種類のフラッシュメモリカードを読み取るためのフラッシュメモリカード読取/書込み装置
【課題】 メモリカード読取装置において、多種類のフラッシュメモリカードの読み取り及び書き込みを行なう。
【解決手段】 変換チップは、異なったカード信号を変換して、ホスト(PC)に転送する。単一スロットは、コンパクトフラッシュカード又は受動アダプタ用の50ピンコネクタを有する。受動アダプタは、コンパクトフラッシュの形状因子及び小型フラッシュカードに適合する小型コネクタを有する。受動アダプタは、構成部品を備えていないが、コンパクトフラッシュコネクタに小型コネクタを簡単に配線する。ピンマッピングにより、コンパクトフラッシュインタフェースのLSBアドレスピンを検出することによってカードの種類が検出できる。大型のコンパクトフラッシュ読取装置は、各種のカード用の複数のスロットを有する。読取装置は、ケーブルによってPCに接続されるか又はドライブベイのPCシャーシ内部に配置される。
【解決手段】 変換チップは、異なったカード信号を変換して、ホスト(PC)に転送する。単一スロットは、コンパクトフラッシュカード又は受動アダプタ用の50ピンコネクタを有する。受動アダプタは、コンパクトフラッシュの形状因子及び小型フラッシュカードに適合する小型コネクタを有する。受動アダプタは、構成部品を備えていないが、コンパクトフラッシュコネクタに小型コネクタを簡単に配線する。ピンマッピングにより、コンパクトフラッシュインタフェースのLSBアドレスピンを検出することによってカードの種類が検出できる。大型のコンパクトフラッシュ読取装置は、各種のカード用の複数のスロットを有する。読取装置は、ケーブルによってPCに接続されるか又はドライブベイのPCシャーシ内部に配置される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラッシュメモリカード読取装置に関し、特に、数種類の異なったフラッシュメモリカードとパソコンとの接続に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラは、電子デバイスの内、最も普及しているものの1つになっている。近年、デジタルカメラの販売数は、従来のフィルムカメラよりも多くなっている。デジタルカメラからの画像は、パソコンにダウンロードし記憶し得る。デジタル写真は、JPEG等の共通の形式に変換することが可能であり、又電子メールに添付して送信したりインターネット上の仮想フォトアルバムに投稿したりすることが可能である。デジタルカメラの種類によっては、静止画像と同様動画も取り込み得る。
【0003】
通常、デジタルカメラは、電子的に画像を取り込み、最終的に固体メモリ上にビット(1及び0)として画像を記憶する。フラッシュメモリは、デジタルカメラ用の最も一般的な記憶装置である。フラッシュメモリは、読み取り、書き込み、及びブロック消去が可能で又1つ以上の電気的に消去可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)集積回路チップを含む。
【0004】
初期のデジタルカメラでは、ユーザは、デジタルカメラ内部のフラッシュメモリからパソコン(PC)に画像をダウンロード即ち転送する必要があった。標準的なシリアルケーブルが最も幅広く用いられた。しかしながら、シリアルケーブルの転送速度が制限されていること及びデジタル画像のサイズが大きいことによって、このようなシリアルダウンロードは、忍耐を要するものであった。シリアルダウンロードは、僅か数十個の画像に対して優に30分も要することがあった。
【0005】
デジタルカメラの製造業者は、取外し可能な小型カード上にフラッシュメモリチップを配置することによってこの問題を解決した。そして、フィルムが標準カメラから取り外せるのと同じように、フラッシュメモリカードはデジタルカメラから取り外せるようになった。そして、フラッシュメモリカードは、PCの適当なスロットに挿入して、画像ファイルが直接PCにコピー出来るようになった。
【0006】
図1Aは、デジタルカメラからPCに画像を転送するためのフラッシュメモリとアダプタを示す。ユーザは、フラッシュメモリチップ上に画像ファイルで記憶される写真をデジタルカメラ14で撮る。フラッシュメモリチップは、コンパクトフラッシュ(商標)カード16に含まれ、コンパクトフラッシュカード16は、カード取り出しボタンを押すことによってデジタルカメラ14から取り出し得る。こうして、コンパクトフラッシュカード16は、画像ファイルを含む。
【0007】
小型の携帯型コンピュータ又は携帯情報端末(PDA)には、コンパクトフラッシュカードを受けるスロットを備えるものが幾つかあるが、殆どのPCは備えていない。ラップトップ又はノートブックPCは、PCMCIAカードを受けることが出来るPCカード(以前から知られているPCMCIA(PCメモリカード国際団体)等の)スロットを備えている。数多くの機能、例えば、モデム、イーサネット、フラッシュメモリ、暗号化キー、更に小型のハードドライブ等がPCMCIAカード上に配置されている。
【0008】
CF−PCMCIAアダプタ10は、コンパクトフラッシュカード16を受ける開口部
を含む受動アダプタである。図1Bは、挿入されたコンパクトフラッシュカード16を備えたCF−PCMCIAアダプタ10を示す。このようなCF−PCMCIAアダプタ10は、僅か5〜10ドルで販売されている。コンパクトフラッシュは、カリフォルニア州サニーベールのサンディスク(SanDisk)社の登録商標である。
【0009】
図1Cは、PCMCIA読取装置に接続されたPCを示す。殆どのラップトップ及びノートブックPCには、CF−PCMCIAアダプタ10が適合し得る1つか2つのPCMCIAスロット22が含まれる。そして、ユーザは、コンパクトフラッシュカード16からPC20のハードディスクに画像ファイルを単にコピーすればよい。高速パラレルバスを用いているため、転送が早く、ハードディスクにアクセスするのとほぼ同じ速度である。従って、30分のシリアルケーブル転送は、5ドルのCF−PCMCIAアダプタを備えることで1分未満に短縮し得る。
【0010】
通常デスクトップPCは、PCMCIAスロットを備えていない。このような場合、PCMCIA読取装置12を用い得る。PCMCIA読取装置12は、CF−PCMCIAアダプタ10に対応し、パラレル即ち高速ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルを介してPC20に接続する。
【0011】
マルチフラッシュメモリカード形式
コンパクトフラッシュカード形式は、2.5センチメートル(1インチ)角程度で比較的小型であるが、より小型の他のカードが最近登場してきた。図2Aは、デジタルカメラに用いられる様々な形式のフラッシュメモリカードを示す。デジタルカメラの中には、今でもコンパクトフラッシュカード16を用いるものが多く、コンパクトフラッシュカード16は、CF−PCMCIAアダプタ10に挿入して、PCへの転送が可能である。より小型で薄い他の形式が登場し、幾つかの製造業者のデジタルカメラに用いられている。例えば、スマートメディア(商標)カード24は、長さが1.3センチメートル(1/2インチ)弱でありながら、数十個の画像に対するフラッシュメモリ容量を備えている。スマートメディア(商標)―PCMCIAアダプタ10’は、約60ドルで市販されている。値段が高い理由は、アダプタ10’内の変換チップによるものと思われる。また、スマートメディアカード24のメモリ容量が異なる場合、異なるアダプタ10’が必要である。スマートメディアは、日本の東京SSFDCフォーラムの登録商標である。
【0012】
異なる製造業者によってサポートされている他の種類のフラッシュメモリカードには、マルチメディアカード(商標)(MMC)28及びそれに関連するセキュアデジタルカード(SD)26が含まれる。MMCは、カリフォルニア州サニーベールのサンディスク社の登録商標であり、一方、SDは、松下電器、サンディスク、東芝を含むSDグループによって統括されている。ソニーから登場している他の形状因子は、メモリスティック(商標)18である。メモリスティックは、PCMCIA/フロッピアダプタを備え、MMは、フロッピアダプタを備えている。
【0013】
カード24,26,28及びメモリスティック18は、物理的な形状やピン配置が異なるため、CF−PCMCIAアダプタ10で使用できない。実際、これらのカード24,26,28の殆どのピンは12本未満であるが、コンパクトフラッシュカード16は、それより大きい50ピンインタフェースを有する。更に、シリアルデータインタフェースが、小型カード24,26,28に用いられ、パラレルデータバスが、コンパクトフラッシュカード16に用いられる。
【0014】
図2Bは、能動変換チップを用いるメモリスティック―PCMCIAアダプタを示す。メモリスティック18は、メモリスティック―PCMCIAアダプタ15の開口部に適合し、アダプタ15とメモリスティックは、PC上の標準PCMCIAスロットに接続し得
る。しかしながら、アダプタ15は、集積回路(IC)変換チップ11をその内部に備えている。変換チップ11は、メモリスティック18のシリアルデータ形式を68ピンPCMIAスロットのパラレルデータ形式に変換するために必要な場合がある。アダプタ15に変換チップ11を含むことにより、変換チップの無い受動アダプタであるCF−PCMCIAアダプタ10と比較して、アダプタ15のコストと複雑さが大幅に増加する。
【0015】
フラッシュメモリカード技術の進展は有用であるが、数多くの異なるカード形式のために、PCへのインタフェース要件が混乱続きの様相を呈している。異なるアダプタが、これらのカード形式各々に対して必要である。PCMCIAカード読取装置12は、スマートカード読取装置等、他の形式の単一スロットフラッシュメモリカード読取装置で置き換えることができ、又、PCMCIAに加えて、コンパクトフラッシュ又はスマートメディアを読み取るレクサメディア(LexarMedia)のユニバーサル読取装置等、何らかの多標準読取装置も利用可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
望まれているものは、幾つかの異なる形式のフラッシュメモリカードのためのユニバーサルアダプタである。スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、及びメモリスティックカードに対応するアダプタが望まれている。そのアダプタを用いてあらゆる形式のカードに対応する単一のスロットを備えるフラッシュメモリカード読取装置が望まれている。その数多くのフラッシュメモリカード形式を識別するフラッシュ読取装置上の特別な検出論理回路が望ましい。高価な変換チップを必要としない低コストの受動アダプタが望まれる。PC用の多形式読取装置が望まれる。また、PC無しでフラッシュメモリカードから画像ファイルをコピーし得るスタンドアロン式フラッシュメモリカード読取装置が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態において、メモリカード読取装置は、第1サイズを有する第1形式のメモリカードを受容するように構成されたカードスロットと、前記カードスロットに接続された制御装置とを備え、前記制御装置は、前記スロットに挿入された第1形式のメモリカードを検知するとともに、第1形式のメモリカードからデータを読み取り、かつ前記制御装置は、前記スロットに挿入された第2形式のメモリカードを検知するとともに、第2形式のメモリカードからデータを読み取ることを特徴とする。
【0018】
第2形式は、第1形式よりも少ないピン数を有し得る。
第1形式は、コンパクトフラッシュ(CF)形式であってもよい。
第2形式は、マルチメディアカード(MMC)、セキュアデジタル(SD)、スマートメディア、およびメモリスティック形式のうちの一つであり得る。
【0019】
前記制御装置は、第1カード選択ピンおよび第2カード選択ピンを読み取ることによって、前記メモリカードの形式を識別し得る。
前記第2形式がCFカード形式である場合、第1および第2信号選択ピンはハイにされ、前記第2形式がMMCおよびSD形式のいずれかである場合、第1信号選択ピンはローにされ、第2信号選択ピンはハイにされ、前記第2形式がスマートメディア形式である場合、第1信号選択ピンはハイにされ、第2信号選択ピンはローにされ、前記第2形式がメモリスティック形式である場合、1および第2信号選択ピンはローにされ得る。
【0020】
メモリカードが第1形式以外の形式を有する場合、前記メモリカード読取装置は、そのメモリカードと物理的に適合して該メモリカードをカードスロットに接続するアダプタを
さらに備え得る。
【0021】
前記アダプタは、受動アダプタであり得る。
前記メモリカード読取装置は、第1カード選択ピンと前記制御装置との間に位置する第1プルアップ抵抗と、第2カード選択ピンと前記制御装置との間に位置する第2プルアップ抵抗とをさらに備え、それらの第1および第2プルアップ抵抗は、カード形式からのピンが存在しない場合、カード選択ピンをハイにし得る。
【0022】
本発明の別の実施形態において、メモリカード読取装置は、第1形式のメモリカードを受容するように構成された第1モメリカードスロットと、第1形式とは異なる第2形式のメモリカードを受容するように構成された第2モメリカードスロットと、第1メモリカードスロットを変換器に接続する第1コネクタと、第2メモリカードスロットを変換器に接続する第2コネクタとを備え、前記変換器は、第1および第2メモリカードスロットのいずれかに挿入されているメモリカードを検知して、その挿入されたメモリカードからデータを読み取ることを特徴とする。
【0023】
前記変換器は、前記挿入されたメモリカードの形式に対応したピンインタフェースを用いて、前記挿入されたメモリカードからデータを読み取り得る。
第2形式は、第1形式よりも少ないピン数を有し得る。
【0024】
第1メモリカードスロットからは、シリアル転送によって、データが前記変換器に転送され、第2メモリカードスロットからは、パラレル転送によって、データが前記変換器に転送され得る。
【0025】
前記メモリカード読取装置は、コンピュータシステムの外部に位置し得る。
前記メモリカード読取装置は、コンピュータシステム内に組み込まれ得る。
前記メモリカード読取装置の各メモリカードスロットは、少なくともコンパクトフラッシュ(CF)形式、マルチメディアカードまたはセキュアデジタルカード(MMC/SD)形式、スマートメディア形式、およびメモリスティック形式のうちのそれぞれ別の形式に対応し得る。
【0026】
前記メモリカード読取装置は、第3形式のメモリカードを受容するように構成された第3モメリカードスロットと、第3メモリカードスロットを変換器に接続する第3コネクタとをさらに備え得る。
【0027】
前記メモリカード読取装置は、第4形式のメモリカードを受容するように構成された第4モメリカードスロットと、第4メモリカードスロットを変換器に接続する第4コネクタとをさらに備え得る。
【0028】
前記変換器は、第1メモリカードスロットに挿入されたメモリカードからのデータを、第2メモリカードスロットに挿入されたメモリカードに転送し得る。
各メモリカードスロットは、該メモリカード読取装置に接続されたコンピュータシステムのオペレーティングシステムによって、それぞれ異なるメディアドライブとして識別され得る。
【0029】
前記メモリカード読取装置は、コンピュータシステムのデバイスベイに挿入されるように構成されており、前記デバイスベイは、少なくともフロッピーディスクドライブデバイスベイ、CD−ROMドライブデバイスベイ、DVDデバイスベイ、およびテープドライブデバイスベイのうちの一つであり得る。
【0030】
前記メモリカード読取装置は、第1または第2形式よりも大きな記憶容量を有する記憶媒体を受容するための取り外し可能な記憶装置をさらに備え得る。前記変換器は第1または第2メモリカードスロットに挿入されたメモリカードからのデータを、取り外し可能な記憶装置に挿入された記憶媒体に転送し得る。
【0031】
単一スロットマルチフラッシュメモリカード読取装置は、パソコンにデータを転送するためのパソコンインタフェースを有する。変換手段は、前記パソコンインタフェースに接続される。該変換手段は、複数のフラッシュメモリカードインタフェースで使用される形式をパソコンインタフェースで使用する形式に変換する。この複数のフラッシュメモリカードインタフェースには、コンパクトフラッシュインタフェースと、コンパクトフラッシュインタフェースよりもピン数の少ない小型インタフェースとが含まれる。
【0032】
コンパクトフラッシュコネクタは、前記変換手段に接続される。該コンパクトフラッシュコネクタは、単一スロットマルチフラッシュメモリカード読取装置の単一スロットを介してコンパクトフラッシュカードを受ける。コンパクトフラッシュコネクタは、コンパクトフラッシュインタフェースにおいて信号を受信するためにコンパクトフラッシュカードと電気的に接続される。
【0033】
アダプタは、コンパクトフラッシュコネクタに着脱可能なように挿入される物理的形状を有する。該アダプタは、コンパクトフラッシュコネクタに適合する対応コンパクトフラッシュコネクタを有する。また、前記アダプタは、小型コネクタも有する。該小型コネクタは、小型インタフェースを備えた他のフラッシュメモリカードに適合する。
【0034】
アダプタの配線手段は、小型コネクタと対応コンパクトフラッシュコネクタとの間を接続する。これは、小型インタフェースの小型コネクタからの信号を、接続用のコンパクトフラッシュコネクタの信号と直接接続する。従って、アダプタによって、小型インタフェースを備えた他のフラッシュメモリカードは、変換手段によって読み取られる単一スロットを介して、コンパクトフラッシュコネクタに適合し得る。
【0035】
更なる態様において、配線手段は、その全ての小型インタフェースからのカード選択信号をコンパクトフラッシュコネクタのカード選択信号に接続する。この変換手段には、カード選択信号を検出するために接続されるカード検出手段が含まれる。該カード検出手段は、コンパクトフラッシュコネクタに挿入されたフラッシュメモリカードの存在を検出する。従って、前記変換手段はコンパクトフラッシュ及び小型インタフェースを備えた他のフラッシュメモリカードの存在を検出する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
本発明は、フラッシュメモリカード読取装置の改良に関する。以下の説明は、特定の用途と要件に関して、当業者が、提供された如く本発明を実現し又用いることができるように提示する。当業者には、好適な実施形態に対する様々な修正点が明らかになり、又、本明細中で定義される一般的な原理は、他の実施形態に適用し得る。従って、本発明は、図示し説明した特定の実施形態に限定することを意図するものではなく、本明細書中に開示した原理と新規機能に一致する最も広い範囲に従うものとする。
【0037】
本発明者らは、コンパクトフラッシュカード形状因子を用いて、ユニバーサルアダプタを構成し得ることを具現した。従って、コンパクトフラッシュカードを読み取る読取装置は、コンパクトフラッシュアダプタに接続される他のあらゆるフラッシュメモリカードを読取得ることが可能である。該アダプタは、変換チップを有さない簡易で安価な受動アダプタである。
【0038】
本発明者らは、アダプタに挿入されたフラッシュメモリカードの種類を容易に検出し得るコンパクトフラッシュに対する小型フラッシュカード形式からのピンマッピングを発見した。従って、フラッシュメモリカードの種類の検出は、コンパクトフラッシュ読取装置による電子的な検出によって自動的に行われる。このカードの種類の検出を行なうためにコンパクトフラッシュ読取装置を改良する。シリアル−パラレル等の信号変換は、アダプタではなく、コンパクトフラッシュ読取装置によって行なう。コンパクトフラッシュ読取装置のコストが僅かに増加するのみであって、アダプタのコストは減少する。該コンパクトフラッシュ読取装置は、単一コンパクトフラッシュスロットを用いて、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、メモリスティック、及びコンパクトフラッシュを含む複数のフラッシュメモリカードの種類を読み取り得る。
【0039】
他の実施形態において、コンパクトフラッシュ読取装置は、多少大きくなり、又複数のスロットを有する。この実施形態においてアダプタは不要である。その代わり、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、メモリスティック、及びコンパクトフラッシュ等の各フラッシュメモリカード形式に対してスロットが設けられる。またPCMCIAも追加され得る。このコンパクトフラッシュ読取装置は、USBケーブルによってPCに接続するか又はPCシャーシ内に配置され得る。
【0040】
第3の実施形態において、コンパクトフラッシュ読取装置は、PCを要することなく作動し得るスタンドアロンデバイスである。R/W CD−ROM等の取外し可能なディスク媒体が含まれる。コンパクトフラッシュ読取装置によって、フラッシュメモリカードからの画像を取外し可能なディスク媒体にコピーする。画像転送を開始するためにユーザがボタンを押す等の簡単なインタフェースを用いる。
【0041】
ユニバーサル受動アダプタ−図3A−B
図3Aは、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、メモリスティックフラッシュメモリカードに対応するユニバーサルコンパクトフラッシュアダプタを示す。デジタルカメラ14は、数種類あるカードの内、1つのフラッシュメモリに画像を記憶する。コンパクトフラッシュカード16は、50ピンコネクタを用いて16ビットパラレル形式で画像データを転送する。
【0042】
スマートメディアカード24は、22ピンインタフェースを有する小型フラッシュメモリカードであり、8ビットパラレル形式でデータを転送する。スマートメディアアダプタ30は、22ピンスマートメディアインタフェースを変換して、50ピンコンパクトフラッシュインタフェースに適合させる。スマートメディアカード24をスマートメディアアダプタ30に差し込むと、それら双方をコンパクトフラッシュ読取装置上のコンパクトフラッシュスロットに差し込むことができる。勿論、通常のコンパクトフラッシュ読取装置は、そのコンパクトフラッシュ読取装置が特別な信号変換を要求するため、スマートメディアカード24を読み取ることは不可能である。
【0043】
マルチメディアカード28とセキュアデジタルカード26は、同様の9ピンコネクタを有するフラッシュメモリカードである。単一データI/Oピンを介して、シリアルデータ転送が用いられる。MMC/SDアダプタ32は、9ピンコネクタを備えた開口部を有し、マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカード26の何れかを受信する。一旦マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカード26がMMC/SDアダプタ32に挿入されると、MMC/SDアダプタ32は、特別なコンパクトフラッシュ読取装置上のコンパクトフラッシュスロットに挿入され得る。次に、コンパクトフラッシュ読取装置は、カードの種類を検出し、シリアル−パラレル変換を行なう。
【0044】
また、メモリスティック18は、9ピンのシリアルデータインタフェースを備えたフラ
ッシュメモリカードであるが、マルチメディアカード28やセキュアデジタルカード26よりも細長い。メモリスティックアダプタ34は、10ピンコネクタを備えた開口部を有し、メモリスティック18を受容する。一旦メモリスティック18が挿入されると、メモリスティックアダプタ32自身が、特別なコンパクトフラッシュ読取装置上のコンパクトフラッシュスロットに挿入され得る。次に、コンパクトフラッシュ読取装置は、カードの種類を検出し、シリアル−パラレル変換を行なう。
【0045】
図3Bは、コンパクトフラッシュ形状因子に対する受動アダプタを介して、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、及びメモリスティックフラッシュメモリカードを読み取るコンパクトフラッシュ読取装置を示す。コンパクトフラッシュ読取装置42は、コンパクトフラッシュカード16に対応する50ピンコネクタ44を備えた開口部すなわちスロットを有する。制御チップ40は、コンパクトフラッシュカード16とハンドシェイクを行ない、データ転送を行なう。また、コンパクトフラッシュ読取装置42は、USBコネクタ46を介してPCに接続される。また、制御チップ40は、ホストPCとのUSBインタフェースを制御して、画像ファイルをコンパクトフラッシュカード16からPCに転送することが可能である。
【0046】
また、コンパクトフラッシュ読取装置42によって、他の種類のフラッシュメモリカードを読み取り得る。例えば、アダプタ34によって、メモリスティック18を読み取り得る。メモリスティックアダプタ34は、メモリスティック18が適合する開口部を有し、一方、メモリスティックアダプタ34自体は、コンパクトフラッシュカードと同じ形状因子を有するため、50ピンコネクタ44に適合する。
【0047】
また、スマートメディアカード24は、スマートメディアアダプタ30を用いて、コンパクトフラッシュ読取装置42により読み取られ得る。同様に、マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカード28は、MMC/SDアダプタ32を用いて読み取られ得る。
【0048】
アダプタ30,32,34は、小型フラッシュメモリカードから50ピンコンパクトフラッシュコネクタへ単にピンを接続する受動アダプタである。能動変換チップは必要とされず、コストと複雑さを大幅に低減する。
【0049】
カード種類の検出−図4A〜図4E
図4A〜図4Eは、本コンパクトフラッシュ読取装置によるフラッシュメモリカードの種類の検出に関する詳細図である。同じコンパクトフラッシュスロットが多種類のフラッシュメモリカードに用いられるため、どの種類のフラッシュメモリカードがコンパクトフラッシュ読取装置に挿入されるかをユーザが明示する必要がない検出方法が有用である。
【0050】
本発明者らは、様々なフラッシュメモリカードへのインタフェースのピンを慎重に調査し、2つのアドレスピンを調べることにより種類検出が行なわれ得ることを発見した。アドレスピンA0およびA1の各々は、50ピンコンパクトフラッシュインタフェースのアドレスの最小有効ビット(LSB)である。通常、これらのピンは、コンパクトフラッシュカードへの入力部であり、コンパクトフラッシュ読取装置によって駆動される。読取装置が、挿入したコンパクトフラッシュカードへのA0,A1を駆動しない場合、A0,A1ピンは、フロート状態すなわちプルアップ抵抗によってハイの状態にされる。
【0051】
アドレスピンは、他の種類のフラッシュメモリカードには存在しない。その代わり、アドレスとデータが多重化される。MMC/SDとメモリスティックの場合、アドレスはシリアル送信される。アダプタを用いて、他のフラッシュメモリカードからのピンは、コンパクトフラッシュピンに接続され得る。ピンA0とA1は、カードの種類を検出するため
に用いられる。スマートメディアの場合、アドレスは、3又は4バイトの開始アドレスに続く特別な制御シーケンスを用いて送信される。
【0052】
図4Aにおいて、コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを強調して表示する。通常、コンパクトフラッシュ読取装置における変換チップ40は、コネクタ44に接続されたコンパクトフラッシュカードを読み取る時、コンパクトフラッシュインタフェースの11個のアドレスピン全てを駆動する。コンパクトフラッシュカードからのピンA0は、コネクタカップ56に接続され、一方、コンパクトフラッシュカードからのピンA1は、50ピンコネクタ44のコネクタカップ58に接続される。
【0053】
カード種類検出器50は、ラインA0,A1に追加した2つのプルアップ抵抗を有する。抵抗52は、変換チップ40と、コネクタ44に接続されたカードが双方共ラインA0を駆動しない場合、ラインA0を電源(Vcc)に対してハイ状態にする。同様に、抵抗54は、ラインA1が能動的に駆動されていない場合、ラインA1をハイ状態にする。検出モード期間中、変換チップ40は、ラインA0,A1を駆動せず、その代わり、それらを検出器論理回路への入力部として用いるようにプログラムされる。
【0054】
図4Bにおいて、コンパクトフラッシュカードは、カード種類検出器用のコネクタに挿入される。コンパクトフラッシュカード16は、コネクタ44に接続される。A0及びA1は、コンパクトフラッシュカード16への入力部であるため、コンパクトフラッシュカード16によって駆動されない。また、検出モード期間中、変換チップ40もピンA0,A1を駆動しない。従って、ラインA0,A1は、フロート状態のままとなり、抵抗52、54によって各々ハイ状態になる。
【0055】
変換チップ40の検出論理回路は、カード選択ピンCD2,CD1を読み取り、フラッシュメモリカードの存在を検出する。そして、新しいカードが在る場合、検出論理回路は、入力としてピンA0,A1を読み取る。双方の入力はハイ状態である。変換チップ40の検出論理回路は、このA0,A1のHH状態を、コンパクトフラッシュカードがコネクタ44に接続されていることを示すものとして認識する。次に、変換チップ40は検出モードを終了し、図5において後述する様に50ピンコンパクトフラッシュインタフェース用のコネクタ44へのインタフェースを構成する。
【0056】
図4Cにおいて、マルチメディアカード又はセキュアデジタルカードは、カードの種類の検出用コネクタに挿入される。MMC/SDカード28(図示せず)は、コネクタ44に接続されたMMC/SDアダプタ32に接続される。
【0057】
変換チップ40は、検出モード期間中、ピンA1,A0を駆動しない。従って、ピンA1はフロート状態であり、抵抗54によってハイ状態になる。A0ピンは、MMCカードによってロー状態になる。
【0058】
変換チップ40の検出論理回路は、カード選択ピンCD2,CD1を読み取って、フラッシュメモリカードの存在を検出する。新しいカードが在る場合、次に検出論理回路は、入力としてピンA0,A1を読み取る。A0はロー状態であるが、A1はハイ状態である。変換チップ40の検出論理回路は、このA0,A1のLH状態を、MMC又はSDカードがコネクタ44に接続されていることを示すものとして認識する。次に、変換チップ40は検出モードを終了し、図5において後述するように、9ピンMMC/SDインタフェース用のコネクタ44へのインタフェースを構成する。
【0059】
図4Dにおいて、スマートメディアカードは、カード種類検出用のコネクタに挿入される。スマートメディアカード24(図示せず)は、コネクタ44に接続されたスマートメ
ディアアダプタ30に接続される。アダプタ30は、ピンA0,A1をコンパクトフラッシュインタフェースからスマートメディアカード上のどのピンにも接続しない。アダプタ30は、ピンA1を、コンパクトフラッシュインタフェースからコンパクトフラッシュインタフェース上の接地ピンに内部接続する。
【0060】
スマートメディアカードは、ピンA1,A0の何れも駆動しないが、アダプタ30は、A1をロー状態にする。同様に、変換チップ40は、検出モード期間中、ピンA1,A0を駆動しない。ピンA0はフロート状態になり、抵抗52によってハイ状態になる。
【0061】
変換チップ40の検出論理回路は、カード選択ピンCD2,CD1を読み取り、フラッシュメモリカードの存在を検出する。新しいカードが存在する場合には、検出論理回路は、入力としてピンA0,A1を読み取る。A0はハイ状態であるが、A1はロー状態である。変換チップ40の検出論理回路は、このA0,A1のHL状態を、スマートメディアカードがコネクタ44に接続されていることを示すものとして認識する。次に、変換チップ40は検出モードを終了し、図5において後述するように、22ピンスマートメディアインタフェース用のコネクタ44へのインタフェースを構成する。
【0062】
図4Eにおいて、メモリスティックカードは、カード種類検出用のコネクタに挿入される。メモリスティックカード18(図示せず)は、コネクタ44に差し込まれたメモリスティックアダプタ34に差し込まれる。
【0063】
変換チップ40の検出論理回路は、カード選択ピンCD2,CD1を読み取り、フラッシュメモリカードの存在を検出する。新しいカードが在る場合には、検出論理回路は、入力としてピンA0,A1を読み取る。ピンA0,A1の双方はローである。変換チップ40の検出論理回路は、このA0,A1のLL状態を、メモリスティックカードがコネクタ44に接続されていることを示すものとして認識する。
【0064】
ピンマッピング−図5
図5は、スマートメディア、MMC/SD、及びメモリスティックからコンパクトフラッシュアダプタのピンマッピング表である。スマートメディア、MMC/SD、及びメモリスティック用の小型インタフェースに対するピン番号は図示しないが、どのような順番又は名称でもよい。アダプタは、小型インタフェース上の適当なピンを図5に示すコンパクトフラッシュピン番号に接続する。個別配線、フラットケーブル、プリント回路基板(PCB)、又は配線パターン等の簡単な配線を用い得る。
【0065】
小型インタフェース上の接地ピンは、コンパクトフラッシュピン1,50に接続される。電源ピンは、コンパクトフラッシュピン13,38に接続される。ピン25,26は、コンパクトフラッシュ用のカード検出信号であり、アダプタは、これを全ての小型インタフェース上のカード検出信号に接続する。
【0066】
コンパクトフラッシュコネクタは、コンパクトフラッシュカードへの16ビットパラレルデータバスに対してピン2−6,21−23,27−31、及び47−49を用いる。ピン8,10−12,及び14−20は、別の11ビットアドレスバスを形成する。別々のデータバスとアドレスバスとは、迅速且つ無作為にコンパクトフラッシュカードのアドレス指定を行なう。他の制御信号には、ピン6,32のチップイネーブル、ピン9の出力イネーブル、ピン36の書き込みイネーブル、割り込みピン37、リセットピン41、及び抵抗REGピン44が含まれる。REGピン44は、CF動作モードに基づき定義されたアトリビュートメモリセレクト、すなわちPCMCIA I/Oモード、IDE又はPCMCIAメモリモードである。50ピンインタフェースには、接続されないピンが幾つかある。
【0067】
また、小型スマートメディアインタフェースは、8ビットのパラレルデータバスを有する。これらは、コンパクトフラッシュD0〜D7信号に整合させるために、コンパクトフラッシュインタフェースのピン2−6及び21−23にマッピングされる。別個のアドレスバスは備えられないが、アドレスとデータは多重化される。制御信号には、ラッチイネーブル、書き込みイネーブルと保護、出力イネーブル、及び準備完了ハンドシェイク用の制御信号が在る。出力イネーブル−OEと書き込みイネーブル−WEは、コンパクトフラッシュインタフェースの同じ機能ピン9,36にマッピングされる。スマートメディアインタフェースにおけるピンの総数は22である。
【0068】
メモリスティックとMMC/SDフラッシュメモリカードインタフェースは、パラレルデータ又はアドレスバスが存在しないため依然小型である。その代わり、ピン19(A1)にマッピングされるシリアルデータピンDIOを介して、シリアルデータ転送が発生する。データは、ピン18の同期クロックSCLKでクロック制御される。命令信号CMDは、ピン20(A0)を使用する。MMC/SDとメモリスティックインタフェースは、6本のピンに加え電源と接地のみを必要とする。
【0069】
変換チップ40の検出論理回路は、カード選択ピンCD2,CD1を読み取り、フラッシュメモリカードの存在を検出する。新しいカードが存在する場合には、検出論理回路は、入力としてピンA0,A1を読み取り、カードの種類を判断する。アダプタ内部の配線に加えて図4Aのプルアップ抵抗及びカードの動作によって、A0,A1がアダプタによってロー状態になったか又はプルアップ抵抗によってハイ状態になったかが判断される。
【0070】
マルチスロット・マルチフラッシュメモリカード読取装置−図6
図6は、マルチスロットの実施形態によるフラッシュメモリカード読取装置を示す図である。図3Bの実施形態による単一スロットが、物理的な設計で最小となるが、単一スロットではなく、各種類のフラッシュメモリカード用の複数の別個のスロットを備える多少大きいフラッシュメモリカード読取装置を作成することが可能である。これによって、アダプタは不要となる。
【0071】
フラッシュメモリカード読取装置42には、4つのコネクタ、すなわち、コンパクトフラッシュカード16に適合する50ピンコンパクトフラッシュコネクタ62、マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカードに適合する9ピンMMC/SDコネクタ64、スマートメディアカード24に適合する22ピンスマートメディアコネクタ66、及びメモリスティック18に適合する10ピンメモリスティックコネクタ68が設けられる。
【0072】
4つの各コネクタ62,64,66,68は、それらの信号を変換チップ40にルートする。変換チップ40は、フラッシュメモリカードがいつコネクタ62,64,66,68の内の1つに挿入されたかを検出し、カードの種類に対応する図5のピンインタフェースを用いて、挿入されたカードからファイルを読み出すようにそれ自体を構成する。
【0073】
変換チップ40は、様々なルーチンを実行し、フラッシュメモリカードとのハンドシェイクを行ない、シリアル又はパラレルのいずれでもデータを受信する。データはバッファに入られ、その後、USBコネクタ46を介してホストPC20に送信される。変換チップ40は、適切なUSBインタフェース信号を生成し、ホストPC20にそのデータを転送する。
【0074】
フラッシュメモリカード読取装置42において別個のスロットを備えた別個のコネクタ62,64,66,68を有することにより、カード間の転送が可能となる。例えば、メモリスティック18からの画像又は他のファイルは、変換チップ40がコネクタ68に挿
入されたメモリスティックからシリアルデータを読み取り、パラレルに変換し、コネクタ62とコンパクトフラッシュカード16に書き込むことによって、コンパクトフラッシュカード16に転送され得る。コネクタ62,64,66,68の各フラッシュメモリカードは、オペレーティングシステムによって、e:、f:、g:、及びh:等の異なったドライブ文字を割当てられる。
【0075】
この実施形態において、フラッシュメモリカード読取装置42は、USBケーブルを介してホストPC20に接続する外部筐体に収容される。勿論、IEEE1394ファイアワイア(FireWire)等の他のケーブル及びインタフェースを代用してもよい。
【0076】
PC内フラッシュ読取装置−図7
図7は、PC内のフラッシュメモリ読取装置を示す。4つのスロットと4つのコネクタがフラッシュ読取装置42に設けられている。50ピンコンパクトフラッシュコネクタ62は、コンパクトフラッシュカード16に適合し、9ピンMMC/SDコネクタ64は、マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカードに適合し、22ピンスマートメディアコネクタ66は、スマートメディアカード24に適合し、10ピンメモリスティックコネクタ68は、メモリスティック18に適合する。
【0077】
4つの各コネクタ62,64,66,68は、これらの信号を変換チップ40にルートする。変換チップ40は、フラッシュメモリカードがいつコネクタ62,64,66,68の内の1つに挿入されたか検出し、カードの種類に対応する図5のピンインタフェースを用いて、挿入されたカードからファイルを読み取るようにそれ自体を構成する。コネクタ62,64,66,68における各々のフラッシュメモリカードには、オペレーティングシステムによって、e:、f:、g:、及びh:等の異なったドライブ文字が割当てられる。
【0078】
変換チップ40は、様々なルーチンを実行し、フラッシュメモリカードとのハンドシェイクを行ない、シリアル又はパラレルのいずれでもデータを受信する。データはバッファに入られ、内部USBバスを介してPC20のCPU21に送信される。変換チップ40は、適切なUSBインタフェース信号を生成し、CPU21にそのデータを転送する。
【0079】
図8は、ドライブベイの内の1つにおけるフラッシュメモリカード読取装置を備えたPCシャーシを示す。PC20は、幾つかのドライブベイを備えたシャーシ又はケースによって包囲されている。前記ドライブベイは、ユーザ又は製造業者が、ハードディスクドライブ及びフロッピーディスクドライブ、CD−ROM及びDVDドライブ、並びにテープドライブ等の周辺機器を挿入できるようになっている。HDDベイ72は、ハードディスクドライブを備え、FDDベイ74は、フロッピーディスクドライブを備える。これらは、ケーブルによって、USB、ATA、又はマザーボード上の他の拡張バスコネクタに挿入されたカードに接続される。
【0080】
フラッシュメモリカード読取装置42は、ドライブベイの内の1つに挿入される。4つのスロットは前面にあり、ユーザは、フロッピーディスクをFDDベイ74のフロッピーディスクドライブに挿入するのと全く同様に、フラッシュメモリカード読取装置42にフラッシュメモリカードを挿入し得る。
【0081】
フラッシュメモリカード読取装置42は、ユーザが店で購入したキットからインストールされ得るか、または相手先商標製造者(OEM)又は小売業者によって予めインストールされ得る。フラッシュ読取装置42が数多くの異なる形式のフラッシュメモリカードを読み取るため、カメラが使用するフラッシュメモリカードの種類に関わらず、ユーザは容易にデジタルカメラからデジタル画像を転送することが可能である。
【0082】
フラッシュメモリカード読取/書込み装置−図9
図9は、幾つかの形式のフラッシュメモリカードに対応し、かつホストPCに接続されることなく、取外し可能なディスクに画像をコピーし得るスタンドアロン型フラッシュメモリカード読取/書込み装置の図である。デジタル写真家は、必ずしも自分のPCを傍らに備えているとは限らない。予備のフラッシュメモリカードを購入してデジタルカメラにおいて交換することは可能であるが、これらのフラッシュメモリカードは、特に多くの高解像度画像を取り込む場合、多少高価になる。特に、PCを有さない長期旅行中において、ユーザはフラッシュメモリカードの容量によって制限されることがある。
【0083】
フラッシュメモリカード読取/書込み装置80は4つのスロットを有し、かつ4つのコネクタがフラッシュメモリカード読取/書込み装置80に設けられている。50ピンコンパクトフラッシュコネクタ62は、コンパクトフラッシュカード16に適合し、9ピンMMC/SDコネクタ64は、マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカードに適合し、22ピンスマートメディアコネクタ66は、スマートメディアカード24に適合し、10ピンメモリスティックコネクタ68はメモリスティック18に適合する。
【0084】
4つの各コネクタ62,64,66,68は、これらの信号を変換チップ40にルートする。変換チップ40は、カード選択ラインCD2,CD1を検出することによって、フラッシュメモリカードがいつコネクタ62,64,66,68の内の1つに挿入されたかを検出し、カードの種類に対応する図5のピンインタフェースを用いて、挿入したカードからファイルを読み取るようにそれ自体を構成する。
【0085】
変換チップ40は、様々なルーチンを実行し、フラッシュメモリカードとのハンドシェイクを行ない、シリアル又はパラレルにデータを受信する。データはバッファに入られ、USBコネクタ46を介してホストPC20又は取外し可能な大容量記憶装置70の何れかに送信される。変換チップ40は、適切なUSBインタフェース信号を生成し、ホストPC20にデータを転送する。また変換チップ40は、取外し可能な大容量記憶装置70用の制御信号を生成し、フラッシュメモリカードから読み取られた画像データを取外し可能なディスク76に書き込み得る。取外し可能なディスク76は、標準又は高密度フロッピーディスク、テープドライブ、書き込み可能なCD−R/Wディスク、又はミネソタ州オークデール所在のイメーション社によるLS120もしくはユタ州ロイ所在のアイオメガ社によるZIPドライブ等の他の独自仕様の媒体であってよい。
【0086】
コネクタ62,64,66,68における各フラッシュメモリカードには、オペレーティングシステムによってe:、f:、g:、及びh:等の異なったドライブ文字が割当てられ得る。また、取外し可能な大容量記憶装置70にもドライブ文字が割当てられ得る。
【0087】
フラッシュメモリカード読取/書込み装置80をホストPC20に取り付けない場合でも、画像ファイルは、取外し可能な大容量記憶装置70にコピーされ得る。ユーザはフラッシュメモリカード読取/書込み装置80を旅行に携帯することが出来、ユーザは取外し可能なディスク76に画像ファイルをダウンロードすることが可能である。通常、取外し可能なディスク76は、フラッシュメモリカードよりもはるかに大きい容量を有するため、ホストPC20へのアクセスが利用出来ない場合、多くの写真を取り込むことが可能である。フラッシュメモリカード読取/書込み装置80は、バッテリー電源又はこれ自体のAC変換器を備えてもよい。
【0088】
フラッシュメモリカード読取/書込み装置80は、発光ダイオードLED78とボタン79を含む簡単なユーザインタフェースを備えている。ユーザがコネクタ62,64,66,68の内の1つにフラッシュメモリカードを挿入し、取外し可能なディスク76を取
外し可能な大容量記憶装置70に挿入すると、ユーザはボタン79を押す。これにより制御チップ40が始動され、制御チップ40は、コネクタ62,64,66,68の内のどのコネクタにメモリカードが挿入されているかを判断し、取外し可能な大容量記憶装置70に画像ファイルをコピーする。LED78は、コピープロセス中、点滅し、コピーが完了した時は点灯したまま、又はその逆になるように、プログラムされる。それにより、コピー作業の進行状況について簡単な表示がユーザに提供される。エラーの表示は、他のLED表示ランプ又は他の点滅方法や色によって可能である。
【0089】
変換チップ−図10
図10は、フラッシュメモリ読取装置用変換チップの図である。変換チップ40は、フラッシュメモリカードコネクタ及びUSBインタフェースに接続されたI/Oピンの読み書きを行なうようにプログラムされた市販のマイクロ制御チップとして実現可能である。異なった制御及び転送ルーチンが、RAM/ROM94に幾つか書き込まれ又プログラム化される。次に、CPU92が、これらのルーチンを実行する。上位の走査ルーチンは、いつフラッシュメモリカードが挿入されたかを検出し得る。次に、CPU92は、その種類のフラッシュメモリカードに特有な他のルーチンの実行を開始する。次に、転送及びハンドシェイクサブルーチンが呼び出される。
【0090】
ユニバーサル入出力GPIO99は、レジスタ又は変換チップ40の外部I/Oピンを駆動又は変換チップ40への入力ピンの論理レベルもしくは電圧を読み取るI/Oポートを備える。変換チップ40において、CPU92は、コネクタ62,64,66,68から変換チップ40のI/Oピンに接続された制御信号によって書き込まれるGPIO99のレジスタを読み取り得る。フラッシュメモリカードへの制御信号は、GPIO99の制御信号用のレジスタにCPU92が1又は0を書き込むことによってハイ状態又はロー状態に切り替えられ得る。
【0091】
タイマ96は、必要な時間の間、制御信号をアサートするのに有用である。例えば、制御信号は、所定のマイクロ秒数の間、アサートすることが必要な場合がある。CPU92は、GPIO99のレジスタに1を書き込み、タイマ96の1つのタイマを開始し得る。タイマ6は、所定の時間が経過した時、CPU96に割込信号を送信し得る。すなわちCPU92は、連続的又は定期的にタイマ96に対してポーリングを行ない、いつ所定の時間が経過したかを判断し得る。次に、CPU92がGPIO99のレジスタに0を書き込むと、制御信号は1から0に遷移する。
【0092】
シフタ98は、コネクタ64,68からのデータ及びクロック信号に接続される。データをフラッシュメモリカードから読み取る時、クロックがパルスで送られ、データを同期して転送する。シフタ98は、各クロックパルスに対してデータの1つのビット(シリアル)又は1ワード(パラレル)をクロック制御する。データに対して巡回冗長検査(CRC)を行ない、エラーを検出し得る。CPU92は、エラーが検出されると、フラッシュメモリカードからデータの再送を要求し得る。
【0093】
シフタ98によって読み取られたデータは、内部バス90を介して送信され、RAM/ROM94のバッファに記憶し得る。その後、CPU92は、RAM/ROM94からUSBインタフェース100にこのデータを転送するためのルーチンを実行し得る。次に、USBインタフェース100は、ホストPCに外部USBリンクを介してそのデータを転送する。取外し可能な大容量記憶装置が在る場合には、GPIO99からのI/Oピンの一部を取外し可能な大容量記憶装置に接続してもよいし、又は別個のディスク制御装置を制御チップ40上に備えてもよい。
【0094】
本発明の利点
フラッシュメモリカード用のユニバーサルアダプタは、幾つかの異なった形式のカードに対応する。該アタプタは、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、及びメモリスティックカードに対応する。単一スロットを備えたフラッシュメモリカード読取装置は、このアダプタを用いてあらゆる形式のカードに対応する。フラッシュ読取装置の特別な検出論理回路は、これら数多くのフラッシュメモリカード形式を識別する。低コスト受動アダプタは、高価な変換チップを必要としない。マルチ形式読取装置は、PCに用いるのが理想的である。しかしながら、スタンドアロンフラッシュ読取装置は、PC無しでフラッシュメモリカードから画像ファイルをコピーし得る。更に、デバイスで使用する媒体の準備(フォーマット化及び消去動作)は、この単一スロットフラッシュメモリカード読取装置を用いて実行し得る。
【0095】
ユニバーサルアダプタは、コンパクトフラッシュカードの形状因子を用いて構成される。そして、コンパクトフラッシュカードを読み取る読取装置は、コンパクトフラッシュアダプタに接続した他のあらゆるフラッシュメモリカードを読み取り得る。アダプタは、変換チップ無しの簡単で安価な受動アダプタである。
【0096】
小型フラッシュメモリカード形式からコンパクトフラッシュへの開示したピンマッピングによって、アダプタに挿入されたフラッシュメモリカードの種類を容易に検出することが可能である。従って、フラッシュメモリカードの種類の検出は、コンパクトフラッシュ読取装置による電子的な検出によって自動的に行われる。コンパクトフラッシュ読取装置は、このカード種類検出を実行するように改良される。シリアル−パラレル等の信号変換は、アダプタではなくコンパクトフラッシュ読取装置によって行われる。コンパクトフラッシュ読取装置のコストは僅かに増加するが、アダプタのコストは減少する。コンパクトフラッシュ読取装置は、単一コンパクトフラッシュスロットを用いて、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、メモリスティックカード、及びコンパクトフラッシュを含む多数のフラッシュメモリカードの種類を読み取り得る。
【0097】
他の実施形態
本発明者らは、他の実施形態について幾つか検討を行なった。スマートカード等の異なったフラッシュメモリカード形式をサポートでき、又、マルチカードフラッシュ読取装置において示した4つのスロット程度のスロットを含み得る。他のアダプタは、単一スロットコンパクトフラッシュ読取装置用の新規フラッシュ形式に用い得る。制御バス、クロック、データバス、及びアドレスバスを必要とするあらゆるデバイスは、このスロットに適合するように設計し得る。このようなデバイスの例には、(限定しないが)DSLモデム、指紋セキュリティ装置、小型ハードディスク等が含まれる。
【0098】
本発明は、パソコンPCホストに接続するものとして説明したが、このホストは、iMAC(商標)又はG3等のアップルコンピュータでもよい。また、このホストは、SUNコンピュータ、又はUSBもしくはIDEインタフェースを用いる如何なるホストコンピュータでもよい。また、本発明は、パームコンピュータ又はUSB機能を備えた携帯電話等の他の携帯機器等によって、携帯情報端末(PDA)に適用され得る。
【0099】
デジタル画像は、フラッシュメモリカードから読み取られてPCに書き込むことが多いため、“コンパクトフラッシュ読取装置”という用語を簡略化のために用いた。しかしながら、コンパクトフラッシュ読取装置は、PC又は他のフラッシュメモリカードからファイルを読み取ること、及びフラッシュメモリカードにそのファイルを書き込むことが可能である。従って、コンパクトフラッシュ読取装置は、実際は読み取り/書き込み装置である。
【0100】
他の実施形態において、コンパクトフラッシュ読取装置は、多少大きくなり、又複数の
スロットを有する。アダプタは、この実施形態において不要である。その代わり、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、メモリスティックカード、及びコンパクトフラッシュ等のフラッシュメモリカード形式の各々に対してスロットを設ける。またPCMCIAスロットも付加し得る。このコンパクトフラッシュ読取装置は、USBケーブルによってPCに接続可能であり、あるいは、PCシャーシ内部に配置され得る。
【0101】
第3の実施形態において、コンパクトフラッシュ読取装置は、PC無しで動作し得るスタンドアロンデバイスである。R/W・CD−ROM等の取外し可能なディスク媒体が含まれる。フラッシュメモリカードからの画像は、コンパクトフラッシュ読取装置によって取外し可能なディスク媒体にコピーされる。ユーザにボタンを押させ画像転送を開始する等の簡単なインタフェースが用いられる。
【0102】
本発明の実施形態による前述の説明は、例示及び説明を目的として行ったものである。開示したそのままの形態に本発明を制約又は限定することを意図しない。上記教示内容において、多くの修正と変更が可能である。本発明の範囲は、この詳細説明ではなく、むしろ本明細書に添付した請求項によって限定されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】(A)デジタルカメラからPCに画像を転送するためのフラッシュメモリカードとアダプタを示す図、(B)挿入されたコンパクトフラッシュカード16を備えたCF−PCMCIAアダプタ10を示す図、(C)PCMCIA読取装置に接続されたPCを示す図。
【図2A】デジタルカメラで用いる様々な形式のフラッシュメモリカードを示す図。
【図2B】能動変換チップを用いて、メモリスティック−PCMCIAアダプタを示す図。
【図3A】スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、及びメモリスティックフラッシュメモリカードに対応するユニバーサルコンパクトフラッシュアダプタを示す図。
【図3B】コンパクトフラッシュ形状因子に合わせて、受動アダプタを介して、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、及びメモリスティックフラッシュメモリカードを読み取るコンパクトフラッシュ読取装置を示す図。
【図4A】コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを用いたカードの種類検出方法を示す図。
【図4B】コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを用いたカードの種類検出方法を示す図。
【図4C】コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを用いたカードの種類検出方法を示す図。
【図4D】コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを用いたカードの種類検出方法を示す図。
【図4E】コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを用いたカードの種類検出方法を示す図。
【図5】スマートメディア、MMC/SD、及びメモリスティックからコンパクトフラッシュアダプタのピンマッピング表。
【図6】マルチスロットの実施形態によるフラッシュメモリカード読取装置を示す図。
【図7】PC内のフラッシュメモリ読取装置を示す図。
【図8】ドライブベイの内の1つにおいてフラッシュメモリカード読取装置を備えたPCのシャーシを示す図。
【図9】幾つかの形式のフラッシュメモリカードに対応し、又ホストPCへの接続無しで取外し可能なディスクに画像をコピーし得るスタンドアロン型フラッシュメモリカード読取/書込み装置を示す図。
【図10】フラッシュメモリカード読取装置用の変換チップを示す図。
【符号の説明】
【0104】
16…コンパクトフラッシュカード、18…メモリスティック、24…スマートメディアカード、28…マルチメディアカード、30,32,34…アダプタ、40…変換チップ、42…読取装置、44…50ピンコネクタ、46…USBコネクタ、62,64,66,68…コネクタ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラッシュメモリカード読取装置に関し、特に、数種類の異なったフラッシュメモリカードとパソコンとの接続に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラは、電子デバイスの内、最も普及しているものの1つになっている。近年、デジタルカメラの販売数は、従来のフィルムカメラよりも多くなっている。デジタルカメラからの画像は、パソコンにダウンロードし記憶し得る。デジタル写真は、JPEG等の共通の形式に変換することが可能であり、又電子メールに添付して送信したりインターネット上の仮想フォトアルバムに投稿したりすることが可能である。デジタルカメラの種類によっては、静止画像と同様動画も取り込み得る。
【0003】
通常、デジタルカメラは、電子的に画像を取り込み、最終的に固体メモリ上にビット(1及び0)として画像を記憶する。フラッシュメモリは、デジタルカメラ用の最も一般的な記憶装置である。フラッシュメモリは、読み取り、書き込み、及びブロック消去が可能で又1つ以上の電気的に消去可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)集積回路チップを含む。
【0004】
初期のデジタルカメラでは、ユーザは、デジタルカメラ内部のフラッシュメモリからパソコン(PC)に画像をダウンロード即ち転送する必要があった。標準的なシリアルケーブルが最も幅広く用いられた。しかしながら、シリアルケーブルの転送速度が制限されていること及びデジタル画像のサイズが大きいことによって、このようなシリアルダウンロードは、忍耐を要するものであった。シリアルダウンロードは、僅か数十個の画像に対して優に30分も要することがあった。
【0005】
デジタルカメラの製造業者は、取外し可能な小型カード上にフラッシュメモリチップを配置することによってこの問題を解決した。そして、フィルムが標準カメラから取り外せるのと同じように、フラッシュメモリカードはデジタルカメラから取り外せるようになった。そして、フラッシュメモリカードは、PCの適当なスロットに挿入して、画像ファイルが直接PCにコピー出来るようになった。
【0006】
図1Aは、デジタルカメラからPCに画像を転送するためのフラッシュメモリとアダプタを示す。ユーザは、フラッシュメモリチップ上に画像ファイルで記憶される写真をデジタルカメラ14で撮る。フラッシュメモリチップは、コンパクトフラッシュ(商標)カード16に含まれ、コンパクトフラッシュカード16は、カード取り出しボタンを押すことによってデジタルカメラ14から取り出し得る。こうして、コンパクトフラッシュカード16は、画像ファイルを含む。
【0007】
小型の携帯型コンピュータ又は携帯情報端末(PDA)には、コンパクトフラッシュカードを受けるスロットを備えるものが幾つかあるが、殆どのPCは備えていない。ラップトップ又はノートブックPCは、PCMCIAカードを受けることが出来るPCカード(以前から知られているPCMCIA(PCメモリカード国際団体)等の)スロットを備えている。数多くの機能、例えば、モデム、イーサネット、フラッシュメモリ、暗号化キー、更に小型のハードドライブ等がPCMCIAカード上に配置されている。
【0008】
CF−PCMCIAアダプタ10は、コンパクトフラッシュカード16を受ける開口部
を含む受動アダプタである。図1Bは、挿入されたコンパクトフラッシュカード16を備えたCF−PCMCIAアダプタ10を示す。このようなCF−PCMCIAアダプタ10は、僅か5〜10ドルで販売されている。コンパクトフラッシュは、カリフォルニア州サニーベールのサンディスク(SanDisk)社の登録商標である。
【0009】
図1Cは、PCMCIA読取装置に接続されたPCを示す。殆どのラップトップ及びノートブックPCには、CF−PCMCIAアダプタ10が適合し得る1つか2つのPCMCIAスロット22が含まれる。そして、ユーザは、コンパクトフラッシュカード16からPC20のハードディスクに画像ファイルを単にコピーすればよい。高速パラレルバスを用いているため、転送が早く、ハードディスクにアクセスするのとほぼ同じ速度である。従って、30分のシリアルケーブル転送は、5ドルのCF−PCMCIAアダプタを備えることで1分未満に短縮し得る。
【0010】
通常デスクトップPCは、PCMCIAスロットを備えていない。このような場合、PCMCIA読取装置12を用い得る。PCMCIA読取装置12は、CF−PCMCIAアダプタ10に対応し、パラレル即ち高速ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルを介してPC20に接続する。
【0011】
マルチフラッシュメモリカード形式
コンパクトフラッシュカード形式は、2.5センチメートル(1インチ)角程度で比較的小型であるが、より小型の他のカードが最近登場してきた。図2Aは、デジタルカメラに用いられる様々な形式のフラッシュメモリカードを示す。デジタルカメラの中には、今でもコンパクトフラッシュカード16を用いるものが多く、コンパクトフラッシュカード16は、CF−PCMCIAアダプタ10に挿入して、PCへの転送が可能である。より小型で薄い他の形式が登場し、幾つかの製造業者のデジタルカメラに用いられている。例えば、スマートメディア(商標)カード24は、長さが1.3センチメートル(1/2インチ)弱でありながら、数十個の画像に対するフラッシュメモリ容量を備えている。スマートメディア(商標)―PCMCIAアダプタ10’は、約60ドルで市販されている。値段が高い理由は、アダプタ10’内の変換チップによるものと思われる。また、スマートメディアカード24のメモリ容量が異なる場合、異なるアダプタ10’が必要である。スマートメディアは、日本の東京SSFDCフォーラムの登録商標である。
【0012】
異なる製造業者によってサポートされている他の種類のフラッシュメモリカードには、マルチメディアカード(商標)(MMC)28及びそれに関連するセキュアデジタルカード(SD)26が含まれる。MMCは、カリフォルニア州サニーベールのサンディスク社の登録商標であり、一方、SDは、松下電器、サンディスク、東芝を含むSDグループによって統括されている。ソニーから登場している他の形状因子は、メモリスティック(商標)18である。メモリスティックは、PCMCIA/フロッピアダプタを備え、MMは、フロッピアダプタを備えている。
【0013】
カード24,26,28及びメモリスティック18は、物理的な形状やピン配置が異なるため、CF−PCMCIAアダプタ10で使用できない。実際、これらのカード24,26,28の殆どのピンは12本未満であるが、コンパクトフラッシュカード16は、それより大きい50ピンインタフェースを有する。更に、シリアルデータインタフェースが、小型カード24,26,28に用いられ、パラレルデータバスが、コンパクトフラッシュカード16に用いられる。
【0014】
図2Bは、能動変換チップを用いるメモリスティック―PCMCIAアダプタを示す。メモリスティック18は、メモリスティック―PCMCIAアダプタ15の開口部に適合し、アダプタ15とメモリスティックは、PC上の標準PCMCIAスロットに接続し得
る。しかしながら、アダプタ15は、集積回路(IC)変換チップ11をその内部に備えている。変換チップ11は、メモリスティック18のシリアルデータ形式を68ピンPCMIAスロットのパラレルデータ形式に変換するために必要な場合がある。アダプタ15に変換チップ11を含むことにより、変換チップの無い受動アダプタであるCF−PCMCIAアダプタ10と比較して、アダプタ15のコストと複雑さが大幅に増加する。
【0015】
フラッシュメモリカード技術の進展は有用であるが、数多くの異なるカード形式のために、PCへのインタフェース要件が混乱続きの様相を呈している。異なるアダプタが、これらのカード形式各々に対して必要である。PCMCIAカード読取装置12は、スマートカード読取装置等、他の形式の単一スロットフラッシュメモリカード読取装置で置き換えることができ、又、PCMCIAに加えて、コンパクトフラッシュ又はスマートメディアを読み取るレクサメディア(LexarMedia)のユニバーサル読取装置等、何らかの多標準読取装置も利用可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
望まれているものは、幾つかの異なる形式のフラッシュメモリカードのためのユニバーサルアダプタである。スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、及びメモリスティックカードに対応するアダプタが望まれている。そのアダプタを用いてあらゆる形式のカードに対応する単一のスロットを備えるフラッシュメモリカード読取装置が望まれている。その数多くのフラッシュメモリカード形式を識別するフラッシュ読取装置上の特別な検出論理回路が望ましい。高価な変換チップを必要としない低コストの受動アダプタが望まれる。PC用の多形式読取装置が望まれる。また、PC無しでフラッシュメモリカードから画像ファイルをコピーし得るスタンドアロン式フラッシュメモリカード読取装置が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態において、メモリカード読取装置は、第1サイズを有する第1形式のメモリカードを受容するように構成されたカードスロットと、前記カードスロットに接続された制御装置とを備え、前記制御装置は、前記スロットに挿入された第1形式のメモリカードを検知するとともに、第1形式のメモリカードからデータを読み取り、かつ前記制御装置は、前記スロットに挿入された第2形式のメモリカードを検知するとともに、第2形式のメモリカードからデータを読み取ることを特徴とする。
【0018】
第2形式は、第1形式よりも少ないピン数を有し得る。
第1形式は、コンパクトフラッシュ(CF)形式であってもよい。
第2形式は、マルチメディアカード(MMC)、セキュアデジタル(SD)、スマートメディア、およびメモリスティック形式のうちの一つであり得る。
【0019】
前記制御装置は、第1カード選択ピンおよび第2カード選択ピンを読み取ることによって、前記メモリカードの形式を識別し得る。
前記第2形式がCFカード形式である場合、第1および第2信号選択ピンはハイにされ、前記第2形式がMMCおよびSD形式のいずれかである場合、第1信号選択ピンはローにされ、第2信号選択ピンはハイにされ、前記第2形式がスマートメディア形式である場合、第1信号選択ピンはハイにされ、第2信号選択ピンはローにされ、前記第2形式がメモリスティック形式である場合、1および第2信号選択ピンはローにされ得る。
【0020】
メモリカードが第1形式以外の形式を有する場合、前記メモリカード読取装置は、そのメモリカードと物理的に適合して該メモリカードをカードスロットに接続するアダプタを
さらに備え得る。
【0021】
前記アダプタは、受動アダプタであり得る。
前記メモリカード読取装置は、第1カード選択ピンと前記制御装置との間に位置する第1プルアップ抵抗と、第2カード選択ピンと前記制御装置との間に位置する第2プルアップ抵抗とをさらに備え、それらの第1および第2プルアップ抵抗は、カード形式からのピンが存在しない場合、カード選択ピンをハイにし得る。
【0022】
本発明の別の実施形態において、メモリカード読取装置は、第1形式のメモリカードを受容するように構成された第1モメリカードスロットと、第1形式とは異なる第2形式のメモリカードを受容するように構成された第2モメリカードスロットと、第1メモリカードスロットを変換器に接続する第1コネクタと、第2メモリカードスロットを変換器に接続する第2コネクタとを備え、前記変換器は、第1および第2メモリカードスロットのいずれかに挿入されているメモリカードを検知して、その挿入されたメモリカードからデータを読み取ることを特徴とする。
【0023】
前記変換器は、前記挿入されたメモリカードの形式に対応したピンインタフェースを用いて、前記挿入されたメモリカードからデータを読み取り得る。
第2形式は、第1形式よりも少ないピン数を有し得る。
【0024】
第1メモリカードスロットからは、シリアル転送によって、データが前記変換器に転送され、第2メモリカードスロットからは、パラレル転送によって、データが前記変換器に転送され得る。
【0025】
前記メモリカード読取装置は、コンピュータシステムの外部に位置し得る。
前記メモリカード読取装置は、コンピュータシステム内に組み込まれ得る。
前記メモリカード読取装置の各メモリカードスロットは、少なくともコンパクトフラッシュ(CF)形式、マルチメディアカードまたはセキュアデジタルカード(MMC/SD)形式、スマートメディア形式、およびメモリスティック形式のうちのそれぞれ別の形式に対応し得る。
【0026】
前記メモリカード読取装置は、第3形式のメモリカードを受容するように構成された第3モメリカードスロットと、第3メモリカードスロットを変換器に接続する第3コネクタとをさらに備え得る。
【0027】
前記メモリカード読取装置は、第4形式のメモリカードを受容するように構成された第4モメリカードスロットと、第4メモリカードスロットを変換器に接続する第4コネクタとをさらに備え得る。
【0028】
前記変換器は、第1メモリカードスロットに挿入されたメモリカードからのデータを、第2メモリカードスロットに挿入されたメモリカードに転送し得る。
各メモリカードスロットは、該メモリカード読取装置に接続されたコンピュータシステムのオペレーティングシステムによって、それぞれ異なるメディアドライブとして識別され得る。
【0029】
前記メモリカード読取装置は、コンピュータシステムのデバイスベイに挿入されるように構成されており、前記デバイスベイは、少なくともフロッピーディスクドライブデバイスベイ、CD−ROMドライブデバイスベイ、DVDデバイスベイ、およびテープドライブデバイスベイのうちの一つであり得る。
【0030】
前記メモリカード読取装置は、第1または第2形式よりも大きな記憶容量を有する記憶媒体を受容するための取り外し可能な記憶装置をさらに備え得る。前記変換器は第1または第2メモリカードスロットに挿入されたメモリカードからのデータを、取り外し可能な記憶装置に挿入された記憶媒体に転送し得る。
【0031】
単一スロットマルチフラッシュメモリカード読取装置は、パソコンにデータを転送するためのパソコンインタフェースを有する。変換手段は、前記パソコンインタフェースに接続される。該変換手段は、複数のフラッシュメモリカードインタフェースで使用される形式をパソコンインタフェースで使用する形式に変換する。この複数のフラッシュメモリカードインタフェースには、コンパクトフラッシュインタフェースと、コンパクトフラッシュインタフェースよりもピン数の少ない小型インタフェースとが含まれる。
【0032】
コンパクトフラッシュコネクタは、前記変換手段に接続される。該コンパクトフラッシュコネクタは、単一スロットマルチフラッシュメモリカード読取装置の単一スロットを介してコンパクトフラッシュカードを受ける。コンパクトフラッシュコネクタは、コンパクトフラッシュインタフェースにおいて信号を受信するためにコンパクトフラッシュカードと電気的に接続される。
【0033】
アダプタは、コンパクトフラッシュコネクタに着脱可能なように挿入される物理的形状を有する。該アダプタは、コンパクトフラッシュコネクタに適合する対応コンパクトフラッシュコネクタを有する。また、前記アダプタは、小型コネクタも有する。該小型コネクタは、小型インタフェースを備えた他のフラッシュメモリカードに適合する。
【0034】
アダプタの配線手段は、小型コネクタと対応コンパクトフラッシュコネクタとの間を接続する。これは、小型インタフェースの小型コネクタからの信号を、接続用のコンパクトフラッシュコネクタの信号と直接接続する。従って、アダプタによって、小型インタフェースを備えた他のフラッシュメモリカードは、変換手段によって読み取られる単一スロットを介して、コンパクトフラッシュコネクタに適合し得る。
【0035】
更なる態様において、配線手段は、その全ての小型インタフェースからのカード選択信号をコンパクトフラッシュコネクタのカード選択信号に接続する。この変換手段には、カード選択信号を検出するために接続されるカード検出手段が含まれる。該カード検出手段は、コンパクトフラッシュコネクタに挿入されたフラッシュメモリカードの存在を検出する。従って、前記変換手段はコンパクトフラッシュ及び小型インタフェースを備えた他のフラッシュメモリカードの存在を検出する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
本発明は、フラッシュメモリカード読取装置の改良に関する。以下の説明は、特定の用途と要件に関して、当業者が、提供された如く本発明を実現し又用いることができるように提示する。当業者には、好適な実施形態に対する様々な修正点が明らかになり、又、本明細中で定義される一般的な原理は、他の実施形態に適用し得る。従って、本発明は、図示し説明した特定の実施形態に限定することを意図するものではなく、本明細書中に開示した原理と新規機能に一致する最も広い範囲に従うものとする。
【0037】
本発明者らは、コンパクトフラッシュカード形状因子を用いて、ユニバーサルアダプタを構成し得ることを具現した。従って、コンパクトフラッシュカードを読み取る読取装置は、コンパクトフラッシュアダプタに接続される他のあらゆるフラッシュメモリカードを読取得ることが可能である。該アダプタは、変換チップを有さない簡易で安価な受動アダプタである。
【0038】
本発明者らは、アダプタに挿入されたフラッシュメモリカードの種類を容易に検出し得るコンパクトフラッシュに対する小型フラッシュカード形式からのピンマッピングを発見した。従って、フラッシュメモリカードの種類の検出は、コンパクトフラッシュ読取装置による電子的な検出によって自動的に行われる。このカードの種類の検出を行なうためにコンパクトフラッシュ読取装置を改良する。シリアル−パラレル等の信号変換は、アダプタではなく、コンパクトフラッシュ読取装置によって行なう。コンパクトフラッシュ読取装置のコストが僅かに増加するのみであって、アダプタのコストは減少する。該コンパクトフラッシュ読取装置は、単一コンパクトフラッシュスロットを用いて、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、メモリスティック、及びコンパクトフラッシュを含む複数のフラッシュメモリカードの種類を読み取り得る。
【0039】
他の実施形態において、コンパクトフラッシュ読取装置は、多少大きくなり、又複数のスロットを有する。この実施形態においてアダプタは不要である。その代わり、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、メモリスティック、及びコンパクトフラッシュ等の各フラッシュメモリカード形式に対してスロットが設けられる。またPCMCIAも追加され得る。このコンパクトフラッシュ読取装置は、USBケーブルによってPCに接続するか又はPCシャーシ内に配置され得る。
【0040】
第3の実施形態において、コンパクトフラッシュ読取装置は、PCを要することなく作動し得るスタンドアロンデバイスである。R/W CD−ROM等の取外し可能なディスク媒体が含まれる。コンパクトフラッシュ読取装置によって、フラッシュメモリカードからの画像を取外し可能なディスク媒体にコピーする。画像転送を開始するためにユーザがボタンを押す等の簡単なインタフェースを用いる。
【0041】
ユニバーサル受動アダプタ−図3A−B
図3Aは、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、メモリスティックフラッシュメモリカードに対応するユニバーサルコンパクトフラッシュアダプタを示す。デジタルカメラ14は、数種類あるカードの内、1つのフラッシュメモリに画像を記憶する。コンパクトフラッシュカード16は、50ピンコネクタを用いて16ビットパラレル形式で画像データを転送する。
【0042】
スマートメディアカード24は、22ピンインタフェースを有する小型フラッシュメモリカードであり、8ビットパラレル形式でデータを転送する。スマートメディアアダプタ30は、22ピンスマートメディアインタフェースを変換して、50ピンコンパクトフラッシュインタフェースに適合させる。スマートメディアカード24をスマートメディアアダプタ30に差し込むと、それら双方をコンパクトフラッシュ読取装置上のコンパクトフラッシュスロットに差し込むことができる。勿論、通常のコンパクトフラッシュ読取装置は、そのコンパクトフラッシュ読取装置が特別な信号変換を要求するため、スマートメディアカード24を読み取ることは不可能である。
【0043】
マルチメディアカード28とセキュアデジタルカード26は、同様の9ピンコネクタを有するフラッシュメモリカードである。単一データI/Oピンを介して、シリアルデータ転送が用いられる。MMC/SDアダプタ32は、9ピンコネクタを備えた開口部を有し、マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカード26の何れかを受信する。一旦マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカード26がMMC/SDアダプタ32に挿入されると、MMC/SDアダプタ32は、特別なコンパクトフラッシュ読取装置上のコンパクトフラッシュスロットに挿入され得る。次に、コンパクトフラッシュ読取装置は、カードの種類を検出し、シリアル−パラレル変換を行なう。
【0044】
また、メモリスティック18は、9ピンのシリアルデータインタフェースを備えたフラ
ッシュメモリカードであるが、マルチメディアカード28やセキュアデジタルカード26よりも細長い。メモリスティックアダプタ34は、10ピンコネクタを備えた開口部を有し、メモリスティック18を受容する。一旦メモリスティック18が挿入されると、メモリスティックアダプタ32自身が、特別なコンパクトフラッシュ読取装置上のコンパクトフラッシュスロットに挿入され得る。次に、コンパクトフラッシュ読取装置は、カードの種類を検出し、シリアル−パラレル変換を行なう。
【0045】
図3Bは、コンパクトフラッシュ形状因子に対する受動アダプタを介して、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、及びメモリスティックフラッシュメモリカードを読み取るコンパクトフラッシュ読取装置を示す。コンパクトフラッシュ読取装置42は、コンパクトフラッシュカード16に対応する50ピンコネクタ44を備えた開口部すなわちスロットを有する。制御チップ40は、コンパクトフラッシュカード16とハンドシェイクを行ない、データ転送を行なう。また、コンパクトフラッシュ読取装置42は、USBコネクタ46を介してPCに接続される。また、制御チップ40は、ホストPCとのUSBインタフェースを制御して、画像ファイルをコンパクトフラッシュカード16からPCに転送することが可能である。
【0046】
また、コンパクトフラッシュ読取装置42によって、他の種類のフラッシュメモリカードを読み取り得る。例えば、アダプタ34によって、メモリスティック18を読み取り得る。メモリスティックアダプタ34は、メモリスティック18が適合する開口部を有し、一方、メモリスティックアダプタ34自体は、コンパクトフラッシュカードと同じ形状因子を有するため、50ピンコネクタ44に適合する。
【0047】
また、スマートメディアカード24は、スマートメディアアダプタ30を用いて、コンパクトフラッシュ読取装置42により読み取られ得る。同様に、マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカード28は、MMC/SDアダプタ32を用いて読み取られ得る。
【0048】
アダプタ30,32,34は、小型フラッシュメモリカードから50ピンコンパクトフラッシュコネクタへ単にピンを接続する受動アダプタである。能動変換チップは必要とされず、コストと複雑さを大幅に低減する。
【0049】
カード種類の検出−図4A〜図4E
図4A〜図4Eは、本コンパクトフラッシュ読取装置によるフラッシュメモリカードの種類の検出に関する詳細図である。同じコンパクトフラッシュスロットが多種類のフラッシュメモリカードに用いられるため、どの種類のフラッシュメモリカードがコンパクトフラッシュ読取装置に挿入されるかをユーザが明示する必要がない検出方法が有用である。
【0050】
本発明者らは、様々なフラッシュメモリカードへのインタフェースのピンを慎重に調査し、2つのアドレスピンを調べることにより種類検出が行なわれ得ることを発見した。アドレスピンA0およびA1の各々は、50ピンコンパクトフラッシュインタフェースのアドレスの最小有効ビット(LSB)である。通常、これらのピンは、コンパクトフラッシュカードへの入力部であり、コンパクトフラッシュ読取装置によって駆動される。読取装置が、挿入したコンパクトフラッシュカードへのA0,A1を駆動しない場合、A0,A1ピンは、フロート状態すなわちプルアップ抵抗によってハイの状態にされる。
【0051】
アドレスピンは、他の種類のフラッシュメモリカードには存在しない。その代わり、アドレスとデータが多重化される。MMC/SDとメモリスティックの場合、アドレスはシリアル送信される。アダプタを用いて、他のフラッシュメモリカードからのピンは、コンパクトフラッシュピンに接続され得る。ピンA0とA1は、カードの種類を検出するため
に用いられる。スマートメディアの場合、アドレスは、3又は4バイトの開始アドレスに続く特別な制御シーケンスを用いて送信される。
【0052】
図4Aにおいて、コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを強調して表示する。通常、コンパクトフラッシュ読取装置における変換チップ40は、コネクタ44に接続されたコンパクトフラッシュカードを読み取る時、コンパクトフラッシュインタフェースの11個のアドレスピン全てを駆動する。コンパクトフラッシュカードからのピンA0は、コネクタカップ56に接続され、一方、コンパクトフラッシュカードからのピンA1は、50ピンコネクタ44のコネクタカップ58に接続される。
【0053】
カード種類検出器50は、ラインA0,A1に追加した2つのプルアップ抵抗を有する。抵抗52は、変換チップ40と、コネクタ44に接続されたカードが双方共ラインA0を駆動しない場合、ラインA0を電源(Vcc)に対してハイ状態にする。同様に、抵抗54は、ラインA1が能動的に駆動されていない場合、ラインA1をハイ状態にする。検出モード期間中、変換チップ40は、ラインA0,A1を駆動せず、その代わり、それらを検出器論理回路への入力部として用いるようにプログラムされる。
【0054】
図4Bにおいて、コンパクトフラッシュカードは、カード種類検出器用のコネクタに挿入される。コンパクトフラッシュカード16は、コネクタ44に接続される。A0及びA1は、コンパクトフラッシュカード16への入力部であるため、コンパクトフラッシュカード16によって駆動されない。また、検出モード期間中、変換チップ40もピンA0,A1を駆動しない。従って、ラインA0,A1は、フロート状態のままとなり、抵抗52、54によって各々ハイ状態になる。
【0055】
変換チップ40の検出論理回路は、カード選択ピンCD2,CD1を読み取り、フラッシュメモリカードの存在を検出する。そして、新しいカードが在る場合、検出論理回路は、入力としてピンA0,A1を読み取る。双方の入力はハイ状態である。変換チップ40の検出論理回路は、このA0,A1のHH状態を、コンパクトフラッシュカードがコネクタ44に接続されていることを示すものとして認識する。次に、変換チップ40は検出モードを終了し、図5において後述する様に50ピンコンパクトフラッシュインタフェース用のコネクタ44へのインタフェースを構成する。
【0056】
図4Cにおいて、マルチメディアカード又はセキュアデジタルカードは、カードの種類の検出用コネクタに挿入される。MMC/SDカード28(図示せず)は、コネクタ44に接続されたMMC/SDアダプタ32に接続される。
【0057】
変換チップ40は、検出モード期間中、ピンA1,A0を駆動しない。従って、ピンA1はフロート状態であり、抵抗54によってハイ状態になる。A0ピンは、MMCカードによってロー状態になる。
【0058】
変換チップ40の検出論理回路は、カード選択ピンCD2,CD1を読み取って、フラッシュメモリカードの存在を検出する。新しいカードが在る場合、次に検出論理回路は、入力としてピンA0,A1を読み取る。A0はロー状態であるが、A1はハイ状態である。変換チップ40の検出論理回路は、このA0,A1のLH状態を、MMC又はSDカードがコネクタ44に接続されていることを示すものとして認識する。次に、変換チップ40は検出モードを終了し、図5において後述するように、9ピンMMC/SDインタフェース用のコネクタ44へのインタフェースを構成する。
【0059】
図4Dにおいて、スマートメディアカードは、カード種類検出用のコネクタに挿入される。スマートメディアカード24(図示せず)は、コネクタ44に接続されたスマートメ
ディアアダプタ30に接続される。アダプタ30は、ピンA0,A1をコンパクトフラッシュインタフェースからスマートメディアカード上のどのピンにも接続しない。アダプタ30は、ピンA1を、コンパクトフラッシュインタフェースからコンパクトフラッシュインタフェース上の接地ピンに内部接続する。
【0060】
スマートメディアカードは、ピンA1,A0の何れも駆動しないが、アダプタ30は、A1をロー状態にする。同様に、変換チップ40は、検出モード期間中、ピンA1,A0を駆動しない。ピンA0はフロート状態になり、抵抗52によってハイ状態になる。
【0061】
変換チップ40の検出論理回路は、カード選択ピンCD2,CD1を読み取り、フラッシュメモリカードの存在を検出する。新しいカードが存在する場合には、検出論理回路は、入力としてピンA0,A1を読み取る。A0はハイ状態であるが、A1はロー状態である。変換チップ40の検出論理回路は、このA0,A1のHL状態を、スマートメディアカードがコネクタ44に接続されていることを示すものとして認識する。次に、変換チップ40は検出モードを終了し、図5において後述するように、22ピンスマートメディアインタフェース用のコネクタ44へのインタフェースを構成する。
【0062】
図4Eにおいて、メモリスティックカードは、カード種類検出用のコネクタに挿入される。メモリスティックカード18(図示せず)は、コネクタ44に差し込まれたメモリスティックアダプタ34に差し込まれる。
【0063】
変換チップ40の検出論理回路は、カード選択ピンCD2,CD1を読み取り、フラッシュメモリカードの存在を検出する。新しいカードが在る場合には、検出論理回路は、入力としてピンA0,A1を読み取る。ピンA0,A1の双方はローである。変換チップ40の検出論理回路は、このA0,A1のLL状態を、メモリスティックカードがコネクタ44に接続されていることを示すものとして認識する。
【0064】
ピンマッピング−図5
図5は、スマートメディア、MMC/SD、及びメモリスティックからコンパクトフラッシュアダプタのピンマッピング表である。スマートメディア、MMC/SD、及びメモリスティック用の小型インタフェースに対するピン番号は図示しないが、どのような順番又は名称でもよい。アダプタは、小型インタフェース上の適当なピンを図5に示すコンパクトフラッシュピン番号に接続する。個別配線、フラットケーブル、プリント回路基板(PCB)、又は配線パターン等の簡単な配線を用い得る。
【0065】
小型インタフェース上の接地ピンは、コンパクトフラッシュピン1,50に接続される。電源ピンは、コンパクトフラッシュピン13,38に接続される。ピン25,26は、コンパクトフラッシュ用のカード検出信号であり、アダプタは、これを全ての小型インタフェース上のカード検出信号に接続する。
【0066】
コンパクトフラッシュコネクタは、コンパクトフラッシュカードへの16ビットパラレルデータバスに対してピン2−6,21−23,27−31、及び47−49を用いる。ピン8,10−12,及び14−20は、別の11ビットアドレスバスを形成する。別々のデータバスとアドレスバスとは、迅速且つ無作為にコンパクトフラッシュカードのアドレス指定を行なう。他の制御信号には、ピン6,32のチップイネーブル、ピン9の出力イネーブル、ピン36の書き込みイネーブル、割り込みピン37、リセットピン41、及び抵抗REGピン44が含まれる。REGピン44は、CF動作モードに基づき定義されたアトリビュートメモリセレクト、すなわちPCMCIA I/Oモード、IDE又はPCMCIAメモリモードである。50ピンインタフェースには、接続されないピンが幾つかある。
【0067】
また、小型スマートメディアインタフェースは、8ビットのパラレルデータバスを有する。これらは、コンパクトフラッシュD0〜D7信号に整合させるために、コンパクトフラッシュインタフェースのピン2−6及び21−23にマッピングされる。別個のアドレスバスは備えられないが、アドレスとデータは多重化される。制御信号には、ラッチイネーブル、書き込みイネーブルと保護、出力イネーブル、及び準備完了ハンドシェイク用の制御信号が在る。出力イネーブル−OEと書き込みイネーブル−WEは、コンパクトフラッシュインタフェースの同じ機能ピン9,36にマッピングされる。スマートメディアインタフェースにおけるピンの総数は22である。
【0068】
メモリスティックとMMC/SDフラッシュメモリカードインタフェースは、パラレルデータ又はアドレスバスが存在しないため依然小型である。その代わり、ピン19(A1)にマッピングされるシリアルデータピンDIOを介して、シリアルデータ転送が発生する。データは、ピン18の同期クロックSCLKでクロック制御される。命令信号CMDは、ピン20(A0)を使用する。MMC/SDとメモリスティックインタフェースは、6本のピンに加え電源と接地のみを必要とする。
【0069】
変換チップ40の検出論理回路は、カード選択ピンCD2,CD1を読み取り、フラッシュメモリカードの存在を検出する。新しいカードが存在する場合には、検出論理回路は、入力としてピンA0,A1を読み取り、カードの種類を判断する。アダプタ内部の配線に加えて図4Aのプルアップ抵抗及びカードの動作によって、A0,A1がアダプタによってロー状態になったか又はプルアップ抵抗によってハイ状態になったかが判断される。
【0070】
マルチスロット・マルチフラッシュメモリカード読取装置−図6
図6は、マルチスロットの実施形態によるフラッシュメモリカード読取装置を示す図である。図3Bの実施形態による単一スロットが、物理的な設計で最小となるが、単一スロットではなく、各種類のフラッシュメモリカード用の複数の別個のスロットを備える多少大きいフラッシュメモリカード読取装置を作成することが可能である。これによって、アダプタは不要となる。
【0071】
フラッシュメモリカード読取装置42には、4つのコネクタ、すなわち、コンパクトフラッシュカード16に適合する50ピンコンパクトフラッシュコネクタ62、マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカードに適合する9ピンMMC/SDコネクタ64、スマートメディアカード24に適合する22ピンスマートメディアコネクタ66、及びメモリスティック18に適合する10ピンメモリスティックコネクタ68が設けられる。
【0072】
4つの各コネクタ62,64,66,68は、それらの信号を変換チップ40にルートする。変換チップ40は、フラッシュメモリカードがいつコネクタ62,64,66,68の内の1つに挿入されたかを検出し、カードの種類に対応する図5のピンインタフェースを用いて、挿入されたカードからファイルを読み出すようにそれ自体を構成する。
【0073】
変換チップ40は、様々なルーチンを実行し、フラッシュメモリカードとのハンドシェイクを行ない、シリアル又はパラレルのいずれでもデータを受信する。データはバッファに入られ、その後、USBコネクタ46を介してホストPC20に送信される。変換チップ40は、適切なUSBインタフェース信号を生成し、ホストPC20にそのデータを転送する。
【0074】
フラッシュメモリカード読取装置42において別個のスロットを備えた別個のコネクタ62,64,66,68を有することにより、カード間の転送が可能となる。例えば、メモリスティック18からの画像又は他のファイルは、変換チップ40がコネクタ68に挿
入されたメモリスティックからシリアルデータを読み取り、パラレルに変換し、コネクタ62とコンパクトフラッシュカード16に書き込むことによって、コンパクトフラッシュカード16に転送され得る。コネクタ62,64,66,68の各フラッシュメモリカードは、オペレーティングシステムによって、e:、f:、g:、及びh:等の異なったドライブ文字を割当てられる。
【0075】
この実施形態において、フラッシュメモリカード読取装置42は、USBケーブルを介してホストPC20に接続する外部筐体に収容される。勿論、IEEE1394ファイアワイア(FireWire)等の他のケーブル及びインタフェースを代用してもよい。
【0076】
PC内フラッシュ読取装置−図7
図7は、PC内のフラッシュメモリ読取装置を示す。4つのスロットと4つのコネクタがフラッシュ読取装置42に設けられている。50ピンコンパクトフラッシュコネクタ62は、コンパクトフラッシュカード16に適合し、9ピンMMC/SDコネクタ64は、マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカードに適合し、22ピンスマートメディアコネクタ66は、スマートメディアカード24に適合し、10ピンメモリスティックコネクタ68は、メモリスティック18に適合する。
【0077】
4つの各コネクタ62,64,66,68は、これらの信号を変換チップ40にルートする。変換チップ40は、フラッシュメモリカードがいつコネクタ62,64,66,68の内の1つに挿入されたか検出し、カードの種類に対応する図5のピンインタフェースを用いて、挿入されたカードからファイルを読み取るようにそれ自体を構成する。コネクタ62,64,66,68における各々のフラッシュメモリカードには、オペレーティングシステムによって、e:、f:、g:、及びh:等の異なったドライブ文字が割当てられる。
【0078】
変換チップ40は、様々なルーチンを実行し、フラッシュメモリカードとのハンドシェイクを行ない、シリアル又はパラレルのいずれでもデータを受信する。データはバッファに入られ、内部USBバスを介してPC20のCPU21に送信される。変換チップ40は、適切なUSBインタフェース信号を生成し、CPU21にそのデータを転送する。
【0079】
図8は、ドライブベイの内の1つにおけるフラッシュメモリカード読取装置を備えたPCシャーシを示す。PC20は、幾つかのドライブベイを備えたシャーシ又はケースによって包囲されている。前記ドライブベイは、ユーザ又は製造業者が、ハードディスクドライブ及びフロッピーディスクドライブ、CD−ROM及びDVDドライブ、並びにテープドライブ等の周辺機器を挿入できるようになっている。HDDベイ72は、ハードディスクドライブを備え、FDDベイ74は、フロッピーディスクドライブを備える。これらは、ケーブルによって、USB、ATA、又はマザーボード上の他の拡張バスコネクタに挿入されたカードに接続される。
【0080】
フラッシュメモリカード読取装置42は、ドライブベイの内の1つに挿入される。4つのスロットは前面にあり、ユーザは、フロッピーディスクをFDDベイ74のフロッピーディスクドライブに挿入するのと全く同様に、フラッシュメモリカード読取装置42にフラッシュメモリカードを挿入し得る。
【0081】
フラッシュメモリカード読取装置42は、ユーザが店で購入したキットからインストールされ得るか、または相手先商標製造者(OEM)又は小売業者によって予めインストールされ得る。フラッシュ読取装置42が数多くの異なる形式のフラッシュメモリカードを読み取るため、カメラが使用するフラッシュメモリカードの種類に関わらず、ユーザは容易にデジタルカメラからデジタル画像を転送することが可能である。
【0082】
フラッシュメモリカード読取/書込み装置−図9
図9は、幾つかの形式のフラッシュメモリカードに対応し、かつホストPCに接続されることなく、取外し可能なディスクに画像をコピーし得るスタンドアロン型フラッシュメモリカード読取/書込み装置の図である。デジタル写真家は、必ずしも自分のPCを傍らに備えているとは限らない。予備のフラッシュメモリカードを購入してデジタルカメラにおいて交換することは可能であるが、これらのフラッシュメモリカードは、特に多くの高解像度画像を取り込む場合、多少高価になる。特に、PCを有さない長期旅行中において、ユーザはフラッシュメモリカードの容量によって制限されることがある。
【0083】
フラッシュメモリカード読取/書込み装置80は4つのスロットを有し、かつ4つのコネクタがフラッシュメモリカード読取/書込み装置80に設けられている。50ピンコンパクトフラッシュコネクタ62は、コンパクトフラッシュカード16に適合し、9ピンMMC/SDコネクタ64は、マルチメディアカード28又はセキュアデジタルカードに適合し、22ピンスマートメディアコネクタ66は、スマートメディアカード24に適合し、10ピンメモリスティックコネクタ68はメモリスティック18に適合する。
【0084】
4つの各コネクタ62,64,66,68は、これらの信号を変換チップ40にルートする。変換チップ40は、カード選択ラインCD2,CD1を検出することによって、フラッシュメモリカードがいつコネクタ62,64,66,68の内の1つに挿入されたかを検出し、カードの種類に対応する図5のピンインタフェースを用いて、挿入したカードからファイルを読み取るようにそれ自体を構成する。
【0085】
変換チップ40は、様々なルーチンを実行し、フラッシュメモリカードとのハンドシェイクを行ない、シリアル又はパラレルにデータを受信する。データはバッファに入られ、USBコネクタ46を介してホストPC20又は取外し可能な大容量記憶装置70の何れかに送信される。変換チップ40は、適切なUSBインタフェース信号を生成し、ホストPC20にデータを転送する。また変換チップ40は、取外し可能な大容量記憶装置70用の制御信号を生成し、フラッシュメモリカードから読み取られた画像データを取外し可能なディスク76に書き込み得る。取外し可能なディスク76は、標準又は高密度フロッピーディスク、テープドライブ、書き込み可能なCD−R/Wディスク、又はミネソタ州オークデール所在のイメーション社によるLS120もしくはユタ州ロイ所在のアイオメガ社によるZIPドライブ等の他の独自仕様の媒体であってよい。
【0086】
コネクタ62,64,66,68における各フラッシュメモリカードには、オペレーティングシステムによってe:、f:、g:、及びh:等の異なったドライブ文字が割当てられ得る。また、取外し可能な大容量記憶装置70にもドライブ文字が割当てられ得る。
【0087】
フラッシュメモリカード読取/書込み装置80をホストPC20に取り付けない場合でも、画像ファイルは、取外し可能な大容量記憶装置70にコピーされ得る。ユーザはフラッシュメモリカード読取/書込み装置80を旅行に携帯することが出来、ユーザは取外し可能なディスク76に画像ファイルをダウンロードすることが可能である。通常、取外し可能なディスク76は、フラッシュメモリカードよりもはるかに大きい容量を有するため、ホストPC20へのアクセスが利用出来ない場合、多くの写真を取り込むことが可能である。フラッシュメモリカード読取/書込み装置80は、バッテリー電源又はこれ自体のAC変換器を備えてもよい。
【0088】
フラッシュメモリカード読取/書込み装置80は、発光ダイオードLED78とボタン79を含む簡単なユーザインタフェースを備えている。ユーザがコネクタ62,64,66,68の内の1つにフラッシュメモリカードを挿入し、取外し可能なディスク76を取
外し可能な大容量記憶装置70に挿入すると、ユーザはボタン79を押す。これにより制御チップ40が始動され、制御チップ40は、コネクタ62,64,66,68の内のどのコネクタにメモリカードが挿入されているかを判断し、取外し可能な大容量記憶装置70に画像ファイルをコピーする。LED78は、コピープロセス中、点滅し、コピーが完了した時は点灯したまま、又はその逆になるように、プログラムされる。それにより、コピー作業の進行状況について簡単な表示がユーザに提供される。エラーの表示は、他のLED表示ランプ又は他の点滅方法や色によって可能である。
【0089】
変換チップ−図10
図10は、フラッシュメモリ読取装置用変換チップの図である。変換チップ40は、フラッシュメモリカードコネクタ及びUSBインタフェースに接続されたI/Oピンの読み書きを行なうようにプログラムされた市販のマイクロ制御チップとして実現可能である。異なった制御及び転送ルーチンが、RAM/ROM94に幾つか書き込まれ又プログラム化される。次に、CPU92が、これらのルーチンを実行する。上位の走査ルーチンは、いつフラッシュメモリカードが挿入されたかを検出し得る。次に、CPU92は、その種類のフラッシュメモリカードに特有な他のルーチンの実行を開始する。次に、転送及びハンドシェイクサブルーチンが呼び出される。
【0090】
ユニバーサル入出力GPIO99は、レジスタ又は変換チップ40の外部I/Oピンを駆動又は変換チップ40への入力ピンの論理レベルもしくは電圧を読み取るI/Oポートを備える。変換チップ40において、CPU92は、コネクタ62,64,66,68から変換チップ40のI/Oピンに接続された制御信号によって書き込まれるGPIO99のレジスタを読み取り得る。フラッシュメモリカードへの制御信号は、GPIO99の制御信号用のレジスタにCPU92が1又は0を書き込むことによってハイ状態又はロー状態に切り替えられ得る。
【0091】
タイマ96は、必要な時間の間、制御信号をアサートするのに有用である。例えば、制御信号は、所定のマイクロ秒数の間、アサートすることが必要な場合がある。CPU92は、GPIO99のレジスタに1を書き込み、タイマ96の1つのタイマを開始し得る。タイマ6は、所定の時間が経過した時、CPU96に割込信号を送信し得る。すなわちCPU92は、連続的又は定期的にタイマ96に対してポーリングを行ない、いつ所定の時間が経過したかを判断し得る。次に、CPU92がGPIO99のレジスタに0を書き込むと、制御信号は1から0に遷移する。
【0092】
シフタ98は、コネクタ64,68からのデータ及びクロック信号に接続される。データをフラッシュメモリカードから読み取る時、クロックがパルスで送られ、データを同期して転送する。シフタ98は、各クロックパルスに対してデータの1つのビット(シリアル)又は1ワード(パラレル)をクロック制御する。データに対して巡回冗長検査(CRC)を行ない、エラーを検出し得る。CPU92は、エラーが検出されると、フラッシュメモリカードからデータの再送を要求し得る。
【0093】
シフタ98によって読み取られたデータは、内部バス90を介して送信され、RAM/ROM94のバッファに記憶し得る。その後、CPU92は、RAM/ROM94からUSBインタフェース100にこのデータを転送するためのルーチンを実行し得る。次に、USBインタフェース100は、ホストPCに外部USBリンクを介してそのデータを転送する。取外し可能な大容量記憶装置が在る場合には、GPIO99からのI/Oピンの一部を取外し可能な大容量記憶装置に接続してもよいし、又は別個のディスク制御装置を制御チップ40上に備えてもよい。
【0094】
本発明の利点
フラッシュメモリカード用のユニバーサルアダプタは、幾つかの異なった形式のカードに対応する。該アタプタは、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、及びメモリスティックカードに対応する。単一スロットを備えたフラッシュメモリカード読取装置は、このアダプタを用いてあらゆる形式のカードに対応する。フラッシュ読取装置の特別な検出論理回路は、これら数多くのフラッシュメモリカード形式を識別する。低コスト受動アダプタは、高価な変換チップを必要としない。マルチ形式読取装置は、PCに用いるのが理想的である。しかしながら、スタンドアロンフラッシュ読取装置は、PC無しでフラッシュメモリカードから画像ファイルをコピーし得る。更に、デバイスで使用する媒体の準備(フォーマット化及び消去動作)は、この単一スロットフラッシュメモリカード読取装置を用いて実行し得る。
【0095】
ユニバーサルアダプタは、コンパクトフラッシュカードの形状因子を用いて構成される。そして、コンパクトフラッシュカードを読み取る読取装置は、コンパクトフラッシュアダプタに接続した他のあらゆるフラッシュメモリカードを読み取り得る。アダプタは、変換チップ無しの簡単で安価な受動アダプタである。
【0096】
小型フラッシュメモリカード形式からコンパクトフラッシュへの開示したピンマッピングによって、アダプタに挿入されたフラッシュメモリカードの種類を容易に検出することが可能である。従って、フラッシュメモリカードの種類の検出は、コンパクトフラッシュ読取装置による電子的な検出によって自動的に行われる。コンパクトフラッシュ読取装置は、このカード種類検出を実行するように改良される。シリアル−パラレル等の信号変換は、アダプタではなくコンパクトフラッシュ読取装置によって行われる。コンパクトフラッシュ読取装置のコストは僅かに増加するが、アダプタのコストは減少する。コンパクトフラッシュ読取装置は、単一コンパクトフラッシュスロットを用いて、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、メモリスティックカード、及びコンパクトフラッシュを含む多数のフラッシュメモリカードの種類を読み取り得る。
【0097】
他の実施形態
本発明者らは、他の実施形態について幾つか検討を行なった。スマートカード等の異なったフラッシュメモリカード形式をサポートでき、又、マルチカードフラッシュ読取装置において示した4つのスロット程度のスロットを含み得る。他のアダプタは、単一スロットコンパクトフラッシュ読取装置用の新規フラッシュ形式に用い得る。制御バス、クロック、データバス、及びアドレスバスを必要とするあらゆるデバイスは、このスロットに適合するように設計し得る。このようなデバイスの例には、(限定しないが)DSLモデム、指紋セキュリティ装置、小型ハードディスク等が含まれる。
【0098】
本発明は、パソコンPCホストに接続するものとして説明したが、このホストは、iMAC(商標)又はG3等のアップルコンピュータでもよい。また、このホストは、SUNコンピュータ、又はUSBもしくはIDEインタフェースを用いる如何なるホストコンピュータでもよい。また、本発明は、パームコンピュータ又はUSB機能を備えた携帯電話等の他の携帯機器等によって、携帯情報端末(PDA)に適用され得る。
【0099】
デジタル画像は、フラッシュメモリカードから読み取られてPCに書き込むことが多いため、“コンパクトフラッシュ読取装置”という用語を簡略化のために用いた。しかしながら、コンパクトフラッシュ読取装置は、PC又は他のフラッシュメモリカードからファイルを読み取ること、及びフラッシュメモリカードにそのファイルを書き込むことが可能である。従って、コンパクトフラッシュ読取装置は、実際は読み取り/書き込み装置である。
【0100】
他の実施形態において、コンパクトフラッシュ読取装置は、多少大きくなり、又複数の
スロットを有する。アダプタは、この実施形態において不要である。その代わり、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、メモリスティックカード、及びコンパクトフラッシュ等のフラッシュメモリカード形式の各々に対してスロットを設ける。またPCMCIAスロットも付加し得る。このコンパクトフラッシュ読取装置は、USBケーブルによってPCに接続可能であり、あるいは、PCシャーシ内部に配置され得る。
【0101】
第3の実施形態において、コンパクトフラッシュ読取装置は、PC無しで動作し得るスタンドアロンデバイスである。R/W・CD−ROM等の取外し可能なディスク媒体が含まれる。フラッシュメモリカードからの画像は、コンパクトフラッシュ読取装置によって取外し可能なディスク媒体にコピーされる。ユーザにボタンを押させ画像転送を開始する等の簡単なインタフェースが用いられる。
【0102】
本発明の実施形態による前述の説明は、例示及び説明を目的として行ったものである。開示したそのままの形態に本発明を制約又は限定することを意図しない。上記教示内容において、多くの修正と変更が可能である。本発明の範囲は、この詳細説明ではなく、むしろ本明細書に添付した請求項によって限定されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】(A)デジタルカメラからPCに画像を転送するためのフラッシュメモリカードとアダプタを示す図、(B)挿入されたコンパクトフラッシュカード16を備えたCF−PCMCIAアダプタ10を示す図、(C)PCMCIA読取装置に接続されたPCを示す図。
【図2A】デジタルカメラで用いる様々な形式のフラッシュメモリカードを示す図。
【図2B】能動変換チップを用いて、メモリスティック−PCMCIAアダプタを示す図。
【図3A】スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、及びメモリスティックフラッシュメモリカードに対応するユニバーサルコンパクトフラッシュアダプタを示す図。
【図3B】コンパクトフラッシュ形状因子に合わせて、受動アダプタを介して、スマートメディア、マルチメディアカード、セキュアデジタル、及びメモリスティックフラッシュメモリカードを読み取るコンパクトフラッシュ読取装置を示す図。
【図4A】コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを用いたカードの種類検出方法を示す図。
【図4B】コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを用いたカードの種類検出方法を示す図。
【図4C】コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを用いたカードの種類検出方法を示す図。
【図4D】コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを用いたカードの種類検出方法を示す図。
【図4E】コンパクトフラッシュ読取装置インタフェースのA1,A0ピンを用いたカードの種類検出方法を示す図。
【図5】スマートメディア、MMC/SD、及びメモリスティックからコンパクトフラッシュアダプタのピンマッピング表。
【図6】マルチスロットの実施形態によるフラッシュメモリカード読取装置を示す図。
【図7】PC内のフラッシュメモリ読取装置を示す図。
【図8】ドライブベイの内の1つにおいてフラッシュメモリカード読取装置を備えたPCのシャーシを示す図。
【図9】幾つかの形式のフラッシュメモリカードに対応し、又ホストPCへの接続無しで取外し可能なディスクに画像をコピーし得るスタンドアロン型フラッシュメモリカード読取/書込み装置を示す図。
【図10】フラッシュメモリカード読取装置用の変換チップを示す図。
【符号の説明】
【0104】
16…コンパクトフラッシュカード、18…メモリスティック、24…スマートメディアカード、28…マルチメディアカード、30,32,34…アダプタ、40…変換チップ、42…読取装置、44…50ピンコネクタ、46…USBコネクタ、62,64,66,68…コネクタ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1サイズを有する第1形式のメモリカードを受容するように構成されたカードスロットと、
前記カードスロットに接続された制御装置とを備え、前記制御装置は、前記スロットに挿入された第1形式のメモリカードを検知するとともに、第1形式のメモリカードからデータを読み取り、かつ前記制御装置は、前記スロットに挿入された第2形式のメモリカードを検知するとともに、第2形式のメモリカードからデータを読み取る、メモリカード読取装置。
【請求項2】
第2形式は、第1形式よりも少ないピン数を有する、請求項1に記載のメモリカード読取装置。
【請求項3】
第1形式は、コンパクトフラッシュ(CF)形式である、請求項2に記載のメモリカード読取装置。
【請求項4】
第2形式は、マルチメディアカード(MMC)、セキュアデジタル(SD)、スマートメディア、およびメモリスティック形式のうちの一つである、請求項1に記載のメモリカード読取装置。
【請求項5】
前記制御装置は、第1カード選択ピンおよび第2カード選択ピンを読み取ることによって、前記メモリカードの形式を識別する、請求項1に記載のメモリカード読取装置。
【請求項6】
前記第2形式がCFカード形式である場合、第1および第2信号選択ピンはハイにされ、
前記第2形式がMMCおよびSD形式のいずれかである場合、第1信号選択ピンはローにされ、第2信号選択ピンはハイにされ、
前記第2形式がスマートメディア形式である場合、第1信号選択ピンはハイにされ、第2信号選択ピンはローにされ、
前記第2形式がメモリスティック形式である場合、1および第2信号選択ピンはローにされる、請求項4に記載のメモリカード読取装置。
【請求項7】
メモリカードが第1形式以外の形式を有する場合に、そのメモリカードと物理的に適合して該メモリカードをカードスロットに接続するアダプタをさらに備える、請求項1に記載のメモリカード読取装置。
【請求項8】
前記アダプタは、受動アダプタである請求項7に記載のメモリカード読取装置。
【請求項9】
第1カード選択ピンと前記制御装置との間に位置する第1プルアップ抵抗と、
第2カード選択ピンと前記制御装置との間に位置する第2プルアップ抵抗とをさらに備え、
それらの第1および第2プルアップ抵抗は、カード形式からのピンが存在しない場合、カード選択ピンをハイにする、請求項5に記載のメモリカード読取装置。
【請求項10】
第1形式のメモリカードを受容するように構成された第1モメリカードスロットと、
第1形式とは異なる第2形式のメモリカードを受容するように構成された第2モメリカードスロットと、
第1メモリカードスロットを変換器に接続する第1コネクタと、
第2メモリカードスロットを変換器に接続する第2コネクタとを備え、
前記変換器は、第1および第2メモリカードスロットのいずれかに挿入されているメモ
リカードを検知して、その挿入されたメモリカードからデータを読み取る、メモリカード読取装置。
【請求項11】
前記変換器は、前記挿入されたメモリカードの形式に対応したピンインタフェースを用いて、前記挿入されたメモリカードからデータを読み取る、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項12】
第2形式は、第1形式よりも少ないピン数を有する、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項13】
第1メモリカードスロットからは、シリアル転送によって、データが前記変換器に転送され、第2メモリカードスロットからは、パラレル転送によって、データが前記変換器に転送される、請求項12に記載のメモリカード読取装置。
【請求項14】
該メモリカード読取装置は、コンピュータシステムの外部に位置する、請求項11に記載のメモリカード読取装置。
【請求項15】
該メモリカード読取装置は、コンピュータシステム内に組み込まれる、請求項11に記載のメモリカード読取装置。
【請求項16】
該メモリカード読取装置の各メモリカードスロットは、少なくともコンパクトフラッシュ(CF)形式、マルチメディアカードまたはセキュアデジタルカード(MMC/SD)形式、スマートメディア形式、およびメモリスティック形式のうちのそれぞれ別の形式に対応する、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項17】
第3形式のメモリカードを受容するように構成された第3モメリカードスロットと、
第3メモリカードスロットを変換器に接続する第3コネクタとをさらに備える、請求項12に記載のメモリカード読取装置。
【請求項18】
第4形式のメモリカードを受容するように構成された第4モメリカードスロットと、
第4メモリカードスロットを変換器に接続する第4コネクタとをさらに備える、請求項16に記載のメモリカード読取装置。
【請求項19】
前記変換器は、第1メモリカードスロットに挿入されたメモリカードからのデータを、第2メモリカードスロットに挿入されたメモリカードに転送する、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項20】
各メモリカードスロットは、該メモリカード読取装置に接続されたコンピュータシステムのオペレーティングシステムによって、それぞれ異なるメディアドライブとして識別される、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項21】
該メモリカード読取装置は、コンピュータシステムのデバイスベイに挿入されるように構成されており、前記デバイスベイは、少なくともフロッピーディスクドライブデバイスベイ、CD−ROMドライブデバイスベイ、DVDデバイスベイ、およびテープドライブデバイスベイのうちの一つである、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項22】
第1または第2形式よりも大きな記憶容量を有する記憶媒体を受容するための取り外し可能な記憶装置をさらに備え、前記変換器は第1または第2メモリカードスロットに挿入されたメモリカードからのデータを、取り外し可能な記憶装置に挿入された記憶媒体に転送する、請求項11に記載のメモリカード読取装置。
【請求項1】
第1サイズを有する第1形式のメモリカードを受容するように構成されたカードスロットと、
前記カードスロットに接続された制御装置とを備え、前記制御装置は、前記スロットに挿入された第1形式のメモリカードを検知するとともに、第1形式のメモリカードからデータを読み取り、かつ前記制御装置は、前記スロットに挿入された第2形式のメモリカードを検知するとともに、第2形式のメモリカードからデータを読み取る、メモリカード読取装置。
【請求項2】
第2形式は、第1形式よりも少ないピン数を有する、請求項1に記載のメモリカード読取装置。
【請求項3】
第1形式は、コンパクトフラッシュ(CF)形式である、請求項2に記載のメモリカード読取装置。
【請求項4】
第2形式は、マルチメディアカード(MMC)、セキュアデジタル(SD)、スマートメディア、およびメモリスティック形式のうちの一つである、請求項1に記載のメモリカード読取装置。
【請求項5】
前記制御装置は、第1カード選択ピンおよび第2カード選択ピンを読み取ることによって、前記メモリカードの形式を識別する、請求項1に記載のメモリカード読取装置。
【請求項6】
前記第2形式がCFカード形式である場合、第1および第2信号選択ピンはハイにされ、
前記第2形式がMMCおよびSD形式のいずれかである場合、第1信号選択ピンはローにされ、第2信号選択ピンはハイにされ、
前記第2形式がスマートメディア形式である場合、第1信号選択ピンはハイにされ、第2信号選択ピンはローにされ、
前記第2形式がメモリスティック形式である場合、1および第2信号選択ピンはローにされる、請求項4に記載のメモリカード読取装置。
【請求項7】
メモリカードが第1形式以外の形式を有する場合に、そのメモリカードと物理的に適合して該メモリカードをカードスロットに接続するアダプタをさらに備える、請求項1に記載のメモリカード読取装置。
【請求項8】
前記アダプタは、受動アダプタである請求項7に記載のメモリカード読取装置。
【請求項9】
第1カード選択ピンと前記制御装置との間に位置する第1プルアップ抵抗と、
第2カード選択ピンと前記制御装置との間に位置する第2プルアップ抵抗とをさらに備え、
それらの第1および第2プルアップ抵抗は、カード形式からのピンが存在しない場合、カード選択ピンをハイにする、請求項5に記載のメモリカード読取装置。
【請求項10】
第1形式のメモリカードを受容するように構成された第1モメリカードスロットと、
第1形式とは異なる第2形式のメモリカードを受容するように構成された第2モメリカードスロットと、
第1メモリカードスロットを変換器に接続する第1コネクタと、
第2メモリカードスロットを変換器に接続する第2コネクタとを備え、
前記変換器は、第1および第2メモリカードスロットのいずれかに挿入されているメモ
リカードを検知して、その挿入されたメモリカードからデータを読み取る、メモリカード読取装置。
【請求項11】
前記変換器は、前記挿入されたメモリカードの形式に対応したピンインタフェースを用いて、前記挿入されたメモリカードからデータを読み取る、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項12】
第2形式は、第1形式よりも少ないピン数を有する、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項13】
第1メモリカードスロットからは、シリアル転送によって、データが前記変換器に転送され、第2メモリカードスロットからは、パラレル転送によって、データが前記変換器に転送される、請求項12に記載のメモリカード読取装置。
【請求項14】
該メモリカード読取装置は、コンピュータシステムの外部に位置する、請求項11に記載のメモリカード読取装置。
【請求項15】
該メモリカード読取装置は、コンピュータシステム内に組み込まれる、請求項11に記載のメモリカード読取装置。
【請求項16】
該メモリカード読取装置の各メモリカードスロットは、少なくともコンパクトフラッシュ(CF)形式、マルチメディアカードまたはセキュアデジタルカード(MMC/SD)形式、スマートメディア形式、およびメモリスティック形式のうちのそれぞれ別の形式に対応する、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項17】
第3形式のメモリカードを受容するように構成された第3モメリカードスロットと、
第3メモリカードスロットを変換器に接続する第3コネクタとをさらに備える、請求項12に記載のメモリカード読取装置。
【請求項18】
第4形式のメモリカードを受容するように構成された第4モメリカードスロットと、
第4メモリカードスロットを変換器に接続する第4コネクタとをさらに備える、請求項16に記載のメモリカード読取装置。
【請求項19】
前記変換器は、第1メモリカードスロットに挿入されたメモリカードからのデータを、第2メモリカードスロットに挿入されたメモリカードに転送する、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項20】
各メモリカードスロットは、該メモリカード読取装置に接続されたコンピュータシステムのオペレーティングシステムによって、それぞれ異なるメディアドライブとして識別される、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項21】
該メモリカード読取装置は、コンピュータシステムのデバイスベイに挿入されるように構成されており、前記デバイスベイは、少なくともフロッピーディスクドライブデバイスベイ、CD−ROMドライブデバイスベイ、DVDデバイスベイ、およびテープドライブデバイスベイのうちの一つである、請求項10に記載のメモリカード読取装置。
【請求項22】
第1または第2形式よりも大きな記憶容量を有する記憶媒体を受容するための取り外し可能な記憶装置をさらに備え、前記変換器は第1または第2メモリカードスロットに挿入されたメモリカードからのデータを、取り外し可能な記憶装置に挿入された記憶媒体に転送する、請求項11に記載のメモリカード読取装置。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2006−202315(P2006−202315A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−47134(P2006−47134)
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【分割の表示】特願2002−508643(P2002−508643)の分割
【原出願日】平成13年7月3日(2001.7.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.イーサネット
【出願人】(502433173)オンスペック エレクトロニック インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ONSPEC ELECTRONIC,INC.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【分割の表示】特願2002−508643(P2002−508643)の分割
【原出願日】平成13年7月3日(2001.7.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.イーサネット
【出願人】(502433173)オンスペック エレクトロニック インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ONSPEC ELECTRONIC,INC.
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]