説明

RFID用紙製造装置及びRFID用紙製造装置における検査方法

【課題】 RFIDタグの不良の原因となる装置の不具合箇所の特定を容易にするRFID用紙製造装置及びRFID用紙製造装置における検査方法を提供する。
【解決手段】 RFIDラベル製造装置100は、RFIDタグに記憶される情報の読み出し、及び、RFIDタグに対する情報の書き込みの少なくともいずれかを行うリーダライタ167と、RFIDタグが搬送される経路上の複数の所定位置に配置され、RFIDタグとの間で情報を送受信する複数のアンテナ102と、リーダライタ167に接続されるアンテナを切り替える切替回路165と、切替回路165によって切替接続されたアンテナ102を介してリーダライタ167によってなされる情報の書き込み及び読み出しの少なくともいずれかの異常を検知するCPU150とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報が記憶されるRFIDタグを用紙に内包させ製造するRFID用紙製造装置、及び、該RFID用紙製造装置における検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品の在庫管理や販売管理等を容易にすべく、ICチップ、アンテナ通信手段等を内蔵し、非接触で情報の電気的な書き込み及び読み出しを可能とするRFID(Radio Frequency IDentification)タグが開発されている。このRFIDタグは、内蔵するICチップに大量の情報を記憶することができ、無線(電磁誘導)により非接触で情報を送受信することができ、また、偽造が困難なためセキュリティにも優れている。このようなRFIDタグは、例えばラベルに内包されてRFIDラベルとして利用される。
【0003】
RFID用紙製造装置では、RFIDタグを所定間隔で配置したインレットが搬送され、当該インレットの下面に台紙が仮着され、更に上面には印刷用紙が貼付される。そして、インレット及び印刷用紙がRFIDタグ単位に型抜きされ、この型抜きされたインレットと印刷用紙とによってRFIDラベルが構成される(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【特許文献1】特開2002−72886号公報
【特許文献2】特開2002−134635号公報
【特許文献3】特開2002−279389号公報
【特許文献4】特開2003−6596号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来のRFID用紙製造装置では、インレットの搬送や台紙の仮着、印刷用紙の貼付等において、RFIDタグに張力や押圧力等が加わる。このため、装置の不具合によってRFIDタグに必要以上の力が加わり、破損等の不良が生じる場合がある。しかしながら、従来のRFID用紙製造装置では、装置にRFIDタグの不良を生じさせるような不具合が発生していても、その不具合箇所を特定することは容易でなかった。
【0005】
本発明は、前述したような従来の問題を解決するためになされたもので、RFIDタグの不良の原因となる装置の不具合箇所の特定を容易にするRFID用紙製造装置及びRFID用紙製造装置における検査方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るRFID用紙製造装置は、情報が記憶されるRFIDタグを用紙に内包させ製造するものであって、前記RFIDタグに記憶される情報の読み出し、及び、前記RFIDタグに対する情報の書き込みの少なくともいずれかを行う情報読み出し・書き込み手段と、前記RFIDタグが搬送される経路上の複数の所定位置に配置され、前記RFIDタグとの間で情報を送受信する複数のアンテナと、前記情報読み出し・書き込み手段に接続されるアンテナを切り替えるアンテナ切替手段と、前記アンテナ切替手段によって切替接続されたアンテナを介して前記情報読み出し・書き込み手段によってなされる情報の書き込み及び読み出しの少なくともいずれかの異常を検知する異常検知手段とを有する。
【0007】
この構成により、搬送経路上の複数の位置に配置されたアンテナによってRFIDタグとの間で情報の送受信が行われることにより、情報の読み出し及び書き込みが行われるとともに、その情報の読み出し及び書き込みの異常が検出される。このため、情報の読み出し及び書き込みの異常の原因となる装置の搬送経路上の不具合箇所の特定が容易になる。また、複数のアンテナが切替接続されることによって情報読み出し・書き込み手段を共有する構成となるため、設計上の制限を緩和し、装置の小型化やコスト低減を図ることも可能となる。
【0008】
また、本発明に係るRFID用紙製造装置は、前記異常検知手段によって検知された異常について、該異常に関連するアンテナを特定可能に通知する制御を行う異常通知制御手段を有する。
【0009】
この構成により、作業者は、どのアンテナによる読み出し又は書き込みの異常が発生したかを認識し、その異常の原因となった装置の搬送経路上の不具合箇所を特定して対処をとることが可能となる。
【0010】
また、本発明に係るRFID用紙製造装置は、前記アンテナ切替手段が、前記アンテナが一のRFIDタグとの間で送受信可能なタイミングで該アンテナを前記情報読み出し・書込手段に対して切替接続する。
【0011】
この構成により、アンテナを介したRFIDタグに記憶される情報の読み出し、アンテナを介したRFIDタグに対する情報の書き込みを確実に行うことが可能となる。
【0012】
また、本発明に係るRFID用紙製造装置は、前記複数のアンテナが、前記RFIDタグに記憶される固有識別情報を受信する第1のアンテナと、前記第1のアンテナよりも前記RFIDタグが搬送される経路上の下流側に配置され、前記第1のアンテナによって受信された固有識別情報により特定されるRFIDタグに可変情報を送信する第2のアンテナとを有する。
【0013】
この構成により、固有識別情報の読み出し及び可変情報の書き込みの異常検出が可能となる。
【0014】
また、本発明に係るRFID用紙製造装置は、前記複数のアンテナが、前記第1のアンテナによって受信された固有識別情報により特定されるRFIDタグに記憶される前記固有識別情報及び前記可変情報の少なくともいずれかを受信する第3のアンテナを有する。
【0015】
この構成により、第1のアンテナを介して読み出された固有識別情報と第3のアンテナを介して読み出された固有識別情報との比較による読み出しの異常検出、第2のアンテナを介して書き込まれた可変情報と第3のアンテナを介して読み出された可変情報との比較による読み出しの異常検出が可能となる。
【0016】
また、本発明に係るRFID用紙製造装置は、前記第1のアンテナの近傍に配置され、電磁波を遮断するシールド部材を有する。
【0017】
この構成により、第1のアンテナが同時に複数のRFIDタグから固有識別情報を受信することを防止し、不良が生じたRFIDタグを確実に特定することが可能となる。
【0018】
また、本発明に係るRFID用紙製造装置は、情報が記憶されるRFIDタグを用紙に内包させ製造するものであって、前記RFIDタグに記憶される情報の読み出し、及び、前記RFIDタグに対する情報の書き込みの少なくともいずれかを行う複数の情報読み出し・書き込み手段と、前記複数の情報読み出し・書込手段のそれぞれに対応して、前記RFIDタグが搬送される経路上の複数の所定位置に配置され、前記RFIDタグとの間で情報を送受信する複数のアンテナと、前記複数の情報読み出し・書き込み手段のそれぞれに対応して設けられ、該情報読み出し・書き込み手段に接続されるアンテナを切り替えるアンテナ切替手段と、前記アンテナ切替手段によって切替接続されたアンテナを介して対応する情報読み出し・書き込み手段によってなされる情報の書き込み及び読み出しの少なくともいずれかの異常を検知する異常検知手段とを有する。
【0019】
この構成により、アンテナ数が多くなる場合には、情報読み出し・書き込み手段の数を増やして、各情報読み出し・書き込み手段のそれぞれが別の複数のアンテナに共用されるようにすることで、個々のアンテナが情報読み出し・書き込み手段に接続される時間をある程度長く確保することが可能となる。
【0020】
また、本発明に係るRFID用紙製造装置における検査方法は、情報が記憶されるRFIDタグを用紙に内包させ製造するRFID用紙製造装置における検査を行うものであって、前記RFIDタグが搬送される経路上の複数の所定位置に配置され、前記RFIDタグとの間で情報を送受信する複数のアンテナの情報読み出し・書き込み手段に対する接続切替を行うアンテナ切替ステップと、前記アンテナ切替ステップにてアンテナの切替接続された情報読み出し書き込み手段が、前記接続されたアンテナを介した前記RFIDタグに記憶される情報の読み出し、及び、前記RFIDタグに対する情報の書き込みの少なくともいずれかを行う情報読み出し・書き込みステップと、前記情報読み出し・書き込みステップにてなされる情報の書き込み及び読み出しの少なくともいずれかの異常を検知する異常検知ステップとを有する。
【0021】
また、本発明に係るRFID用紙製造装置における検査方法は、前記異常検知ステップにて検知された異常について、該異常に関連するアンテナを特定可能に通知する制御を行う異常通知制御ステップを有する。
【0022】
また、本発明に係るRFID用紙製造装置における検査方法は、前記アンテナ切替ステップが、前記アンテナが一のRFIDタグとの間で送受信可能なタイミングで該アンテナを、前記情報読み出し・書き込み手段に対して切替接続する。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係るRFID用紙製造装置及びRFID用紙製造装置における検査方法によれば、搬送経路上の複数の位置に配置されたアンテナによってRFIDタグとの間で情報の送受信が行われることにより、情報の読み出し及び書き込みが行われるとともに、その情報の読み出し及び書き込みの異常が検出されるため、情報の読み出し及び書き込みの異常の原因となる装置の搬送経路上の不具合箇所の特定が容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施の形態のRFID用紙製造装置について、図面を用いて説明する。以下では、RFIDタグを台紙に仮着させ、更に印刷用紙を貼付することにより、RFIDタグを用紙に内包させるRFIDラベル製造装置を、RFID用紙製造装置として説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施の形態におけるRFIDラベル製造装置の構成を示す図である。
【0026】
図1のRFIDラベル製造装置100において、供給軸112には、台紙202が巻回されて装着されている。供給軸112に巻回された台紙202は、搬送経路上のローラ117a及び117bに供給される。図2は、台紙202の断面図である。同図に示すように、台紙202は、ベース層230と当該ベース層230の上面に配置されるシリコン層231とによって構成される。
【0027】
供給軸116には、インレット204が巻回されて装着されている。図3は、インレット204の上面図及び断面図である。同図に示すように、インレット204は、ICチップ223及びアンテナ層224によって構成されるRFIDタグ221と、このRFIDタグ221を所定間隔で内包するフィルム層222とによって構成される。供給軸116に巻回されたインレット204は、搬送経路上の塗布部114に供給される。塗布部114は、インレット204の一方の面にホットメルト粘着剤を塗布して粘着層225を形成する。粘着層225が形成されたインレット204は、更に搬送経路上のローラ117a及び117bに供給される。
【0028】
ローラ117a及び117bは、他の部材(図示せず)に回転自在に支持されており、回転しつつ、インレット204を台紙202の側に押圧する。この押圧によってインレット204は、粘着層225が台紙202と接触して、当該台紙202に仮着される。台紙202と当該台紙202に仮着されたインレット204とは、搬送経路上のローラ126a及び126bに供給される。
【0029】
供給軸120には、台紙206と、当該台紙206に仮着された印刷用紙208とが巻回されて装着されている。図4は、台紙206及び印刷用紙208の断面図である。同図に示すように、台紙206は、ベース層240と当該ベース層240の上面に配置されるシリコン層241とによって構成される。一方、印刷用紙208は、印刷層250と、当該印刷層250の下面に形成され、台紙206と接触して、印刷用紙208を台紙206に仮着させる粘着層251とによって構成される。供給軸120に巻回された台紙206及び印刷用紙208は、剥離板122に供給され、更にこの剥離板122において巻き取り軸124に引張られる台紙206のみが転向し、当該巻き取り軸124に巻き取られる。これにより、印刷用紙208は、台紙206から剥離される。台紙206から剥離した印刷用紙208は、搬送経路上のローラ126a及び126bに供給される。
【0030】
ローラ126a及び126bは、他の部材(図示せず)に回転自在に支持されており、回転しつつ、印刷用紙208を台紙202及びインレット204の側に押圧する。この押圧によって印刷用紙208は、粘着層251がインレット204と接触し、当該インレット204と接着する。積層された台紙202、インレット204及び印刷用紙208は、搬送経路上の印刷部128に供給される。
【0031】
印刷部128は、台紙202の下面に識別マークを印刷するとともに、印刷用紙208の上面に仮識別マーク、及び、必要に応じて社名や枠等の固定情報を印刷する。これら識別マーク、仮識別マーク及び固定情報が印刷された後の積層された台紙202、インレット204及び印刷用紙208は、搬送経路上の型抜き部130に供給される。
【0032】
型抜き部130は、センサ131を有し、このセンサ131によって印刷用紙208に印刷された仮識別マークを検出する。そして、型抜き部130は、仮識別マークを検出したタイミングに基づいて、インレット204及び印刷用紙208を所定の形状に型抜きする。台紙202と、型抜き後のインレット204及び印刷用紙208とは、搬送経路上のローラ132a及び132bに供給される。
【0033】
ローラ132a及び132bは、他の部材(図示せず)に回転自在に支持されている。このローラ132a及び132bに供給された台紙202、型抜き後のインレット204及び印刷用紙208は、巻き取り軸134に引張られる台紙202、型抜きされた所定形状のインレット204及び印刷用紙208と、巻き取り軸136に引張られる型抜きされた所定形状のインレット204及び印刷用紙208の周囲に存在する不要部分(カス)214とに分離される。そして、台紙202、型抜きされた所定形状のインレット204及び印刷用紙208(RFIDラベル210)は、ラベル用紙212として巻き取り軸134に巻き取られる。ラベル用紙212の断面図を図5に示す。同図に示すように、ラベル用紙212は、台紙202と、当該台紙202に仮着された所定形状のインレット204及び所定形状の印刷用紙208からなるRFIDラベル210とが積層された構成となっている。一方、カス214は、巻き取り軸136に巻き取られる。以上の動作によって台紙202にRFIDラベル210が仮着されたラベル用紙212が製造される。
【0034】
搬送経路上には、RFIDタグ221に記憶された情報の読み出しのための受信、及び、RFIDタグ221への情報の書き込みのための送信を行う第1アンテナ102a、第2アンテナ102b、第3アンテナ102c及び第4アンテナ102d(以下、これら第1アンテナ102a、第2アンテナ102b、第3アンテナ102c及び第4アンテナ102dをまとめて、適宜「アンテナ102」と称する)が配置されている。第1アンテナ102aは、供給軸116とローラ117a及び117bとの間に配置され、第2アンテナ102bは、ローラ117a及び117bとローラ126a及び126bとの間に配置される。また、第3アンテナ102aは、ローラ126a及び126bと印刷部128との間に配置され、第4アンテナ102dは、巻き取り軸134上に配置される。
【0035】
また、第1アンテナ102aの近傍には、外部からの電磁波を遮断し、第1アンテナ102aの通信領域を規制して、1つのRFIDタグ221との間でのみ通信を可能とするためのシールド部材104が配置されている。一方、第2アンテナ102b乃至第4アンテナ102dの近傍には、シールド部材104が配置されていない。これら第2アンテナ102b乃至第4アンテナ102dは、第1アンテナ102aよりも大型で広い通信領域を有する。これは、RFIDタグ221や、RFIDタグ221を内包するRFIDラベル210のサイズに柔軟に対応可能とするためであり、その目的に応じて、第2アンテナ102b乃至第4アンテナ102dの設置位置や大きさを変更可能としている。
【0036】
アンテナ102との間で送受信を行うRFIDタグ221を構成するICチップ223における記憶メモリの概略構成図を図6に示す。図6の先頭の記憶メモリはヘッダブロックであり、固定情報の「E0」、RFIDタグ221のIC製造者コード、IC製造者シリアル番号等からなる固有識別情報(Unique IDentifier:UID)ブロックと、応用分野識別情報(Application Family Identifier:AFI)やデータ記憶形式識別情報(Data Storage Format IDentifier:DSFID)等からなる拡張ブロックとにより構成される。
【0037】
このヘッダブロックの情報は、RFIDタグ221の製造元において書き込まれるものであり、固有識別情報のIC製造者コード、IC製造者シリアル番号は、RFIDタグ221の製造元で同一の番号がないように付番される。なお、固有識別情報は、RFIDタグ221の製造工程やRFIDタグ221を内包するRFIDラベル210の製造工程によって、連番状態ではなく、不規則な付番となっている。
【0038】
また、ヘッダブロックに続く記憶メモリは、RFIDラベル210が物品に貼り付けられる際に、例えば、商品番号、製造番号、生産履歴情報等からなる個別管理情報等の可変情報が記憶されるものである。
【0039】
図7は、RFIDラベル製造装置100の制御系の構成を示す図である。図7において、CPU150は、RFIDラベル製造装置100の全体を制御する。不揮発性メモリ152は、RFIDラベル製造装置100の制御において実行される各種プログラムを格納するROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等によって構成される。外部インタフェース(I/F)156は、ホスト300との間で通信を行う。搬送モータ制御部158は、供給軸112、116及び120や巻き取り軸124、134及び136を回転させる搬送モータ140の駆動を制御する。操作制御部160は、各種ボタンや操作パネル(図示せず)を有する操作部162を制御する。塗布制御部164は、塗布部114による粘着層225の塗布動作を制御する。
【0040】
切替回路165は、第1アンテナ102a乃至第4アンテナ102dを1つずつ順次リーダライタ167に接続する。アンテナ切替制御部166は、この切替回路165におけるアンテナ102の切替動作を制御する。このとき、アンテナ切替制御部166は、CPU150の制御によって、アンテナ102が1つのRFIDタグ221との間で情報の送受信が可能なタイミングにおいて、そのアンテナ102が少なくとも一度はリーダライタ167に接続されるように、切替回路165を制御する。
【0041】
アンテナ切替制御部166は、いわゆる時分割処理によって、所定のアンテナ通信周期の間において、第1アンテナ102a乃至第4アンテナ102dのそれぞれが所定時間ずつリーダライタ167に接続されるように、切替回路165を制御する。
【0042】
再び、図7に戻って説明する。リーダライタ167は、切替回路165によって接続されたアンテナ102を介して、RFIDタグ221に記憶された情報の読み出しや、RFIDタグ221に対する情報の書き込みを行う。リーダライタ制御部168は、このリーダライタ167との間でシリアル通信等を行い、当該リーダライタ167による読み出し及び書き込み動作を制御する。なお、リーダライタ167の回路をリーダライタ制御部168に組み込んだ構成であっても良い。
【0043】
RAM(Random Access Memory)154には、管理テーブルが構成される。管理テーブルの概略構成図を図8に示す。同図の管理テーブルは、アンテナ102によって受信された固有識別情報が記憶される固有識別情報記憶部181と、作業者による操作部162の操作によって入力され、あるいは、外部I/F156を介してホスト300から受信され、アンテナ102から送信されるべき可変情報が記憶される可変情報記憶部182とを有する。また、RAM154には、第1アンテナ102a乃至第4アンテナ102dのそれぞれに対応して、管理テーブルの固有識別情報記憶部181及び可変情報記憶部182の記憶領域を指定するためのポインタP1乃至P4が設けられている。
【0044】
印刷制御部169は、印刷部128による識別マーク及び仮識別マークの印刷動作を制御する。型抜き部制御部170は、型抜き部130によるインレット204及び印刷用紙208の型抜き動作を制御する。
【0045】
次に、RFIDラベル製造装置100の第1の動作例について、図9に示すフローチャートに従って説明する。図9に示すフローチャートは、第1アンテナ102aを介した固有識別情報の読み出しが行われる場合の例である。
【0046】
まず、CPU150は、インレット204におけるRFIDタグ221が搬送されている状態において、アンテナ切替制御部166に対し、リーダライタ167に接続されるアンテナ102を切り替える指示を出す。アンテナ切替制御部166は、この指示に従って切替回路165を制御して、リーダライタ167に接続されるアンテナを第1アンテナ102aに切り替える(S101)。
【0047】
次に、CPU150は、リーダライタ制御部168に対し、RFIDタグ221に記憶された固有識別情報の読み出しを指示する。リーダライタ制御部168は、この指示に従って、リーダライタ167及び第1アンテナ102aを介して、RFIDタグ221へ読み出し信号を送信する。この読み出し信号を受信したRFIDタグ221は、内部のICチップ223の記憶メモリに記憶されている固有識別情報に、読み出しに関するステータス情報を付加して送信する。リーダライタ167は、このステータス情報が付加された固有識別情報を、第1アンテナ102aを介して受信し、リーダライタ制御部168へ出力する。CPU150は、リーダライタ制御部168からステータス情報が付加された固有識別情報を取得する(S102)。
【0048】
CPU150は、リーダライタ制御部168からステータス情報が付加された固有識別情報を取得すると、このステータス情報を解析し、固有識別情報の読み出し異常が発生したか否かを判定する(S103)。
【0049】
固有識別情報の読み出しに異常が発生したと判定した場合には、CPU150は、操作制御部160に対し、読み出し異常の通知を指示する。操作制御部160は、この指示に従い、第1アンテナ102aにおける読み出し異常が発生したかを表す通知、例えば、「RFID リードエラー 第1アンテナ」等のメッセージを操作部162の操作パネルに表示したり、操作部162内のブザー(図示せず)を、作業者が読み出し異常の発生した第1アンテナ102aを特定可能なように鳴動させる。あるいは、CPU150は、読み出し異常が発生したことを表すエラーステータス情報を生成し、外部I/F156を介して、ホスト300へ送信する。このエラーステータス情報には、読み出し異常が発生した第1アンテナ102aを特定する情報等が含まれる。ホスト300は、受信したエラーステータス情報に基づいて、第1アンテナ102aにおいて読み出し異常が発生したことを通知するための画面表示や音声出力等を行う(S104)。その後、一連の動作が終了する。
【0050】
作業者は、第1アンテナ102aにおける読み出し異常を認識することで、当該第1アンテナ102aの手前にある供給軸116に不具合が生じ、これによってRFIDタグ221が不良となったとみなし、当該供給軸116の張架力を弱めたり、材質や形状を見直す等の対処をとることができる。
【0051】
一方、S103において、固有識別情報の読み出しが正常と判定した場合には、CPU150は、管理テーブルにおいて、第1アンテナ102aに対応するポインタP1が指定する固有識別情報記憶部181の記憶領域の1つ前の記憶領域に記憶されている固有識別情報を読み出す。このとき、ポインタP1は、S102における読み出しの直前にRFIDタグ221から読み出された固有識別情報が記憶された記憶領域の1つ前の記憶領域を指定している。更に、CPU150は、S102において取得した固有識別情報と、管理テーブルから読み出した固有識別情報とを比較して同一であるか否かを判定する(S105)。同一であると判定した場合には、1つのRFIDタグ221から2回以上固有識別情報が読み出されたということである。このため、別のRFIDタグ221に記憶された固有識別情報の読み出しを行うべく、S102における固有識別情報の読み出し処理以降の動作が繰り返される。
【0052】
一方、S102において取得した固有識別情報と、管理テーブルから読み出した固有識別情報とが異なると判定した場合には、CPU150は、S102において取得した固有識別情報を、ポインタP1が指定する固有識別情報記憶部181の記憶領域に格納する(S106)。これにより、各RFIDタグ221に記憶された固有識別情報が固有識別情報記憶部181に格納され、当該固有識別情報が不規則な付番であっても、固有識別情報に基づくRFIDタグ221の管理が可能になる。
【0053】
更に、CPU150は、次にRFIDタグ221から読み出される固有識別情報が書き込まれるべき固有識別情報記憶部181の記憶領域を指定すべく、ポインタP1をカウントアップする(S107)。次に、CPU150は、カウントアップ後のポインタP1の値が、最大値を超えているか否か、すなわち、管理テーブルの記憶領域の最後尾よりも後の記憶領域を指定しているか否かを判定する(S108)。最大値を超えていない場合には、一連の動作が終了する。一方、最大値を超えている場合には、CPU150は、ポインタP1の値を初期化して(S109)、一連の動作を終了する。これにより、管理テーブルが循環的に使用されることになり、RAM154における管理テーブルのメモリ使用量を少なくすることができる。
【0054】
図9の動作に従うRFIDラベル製造装置100によれば、RFIDタグ221の不良等による固有識別情報の読み出しの異常が検知されると、その異常が発生した第1アンテナ102aを特定可能なように通知が行われる。従って、作業者は、RFIDラベル製造装置100における搬送経路上の不具合箇所の特定が可能となり、適切な対処をとることができる。なお、他のアンテナ102を介した固有識別情報の読み出しが行われる場合においても、図9と同様の動作により、読み出し異常の検知と通知とが可能である。この場合、第1アンテナ102aと同様に、他のアンテナ102の近傍には、外部からの電磁波を遮断し、アンテナ102の通信領域を規制して、1つのRFIDタグ221との間でのみ通信を可能とするためのシールド部材104が配置されるようにする。
【0055】
次に、RFIDラベル製造装置100の第2の動作例について、図10に示すフローチャートに従って説明する。図10に示すフローチャートは、第2アンテナ102bを介した可変情報の書き込みが行われる場合の例である。
【0056】
まず、CPU150は、インレット204におけるRFIDタグ221が搬送されている状態において、アンテナ切替制御部166に対し、リーダライタ167に接続されるアンテナ102を切り替える指示を出す。アンテナ切替制御部166は、この指示に従って切替回路165を制御して、リーダライタ167に接続されるアンテナを第2アンテナ102bに切り替える(S201)。
【0057】
次に、CPU150は、リーダライタ制御部168に対し、管理テーブルにおいて、第2アンテナ102bに対応するポインタP2が指定する可変情報記憶部182に記憶されている可変情報をRFIDタグ221への書き込む指示を出す。リーダライタ制御部168は、この指示に従って、ポインタP2が指定する固有識別情報記憶部181に記憶されている固有識別情報によりRFIDタグ221を特定し、その特定したRFIDタグ221に対し、リーダライタ167及び第2アンテナ102bを介して、可変情報を含んだ書き込み信号を送信する。この書き込み信号を受信したRFIDタグ221は、内部のICチップ223の記憶メモリに、当該書き込み信号に含まれる可変情報を格納するとともに、書き込みに関するステータス情報を送信する。リーダライタ167は、このステータス情報を、第2アンテナ102bを介して受信し、リーダライタ制御部168へ出力する。CPU150は、リーダライタ制御部168からステータス情報を取得する(S202)。
【0058】
CPU150は、リーダライタ制御部168からのステータス情報を解析し、可変情報の書き込み異常が発生したか否かを判定する(S203)。
【0059】
可変情報の書き込みに異常が発生したと判定した場合には、CPU150は、操作制御部160に対し、書き込み異常の通知を指示する。操作制御部160は、この指示に従い、第2アンテナ102bにおける書き込み異常が発生したかを表す通知、例えば、「RFID ライトエラー 第2アンテナ」等のメッセージを操作部162の操作パネルに表示したり、操作部162内のブザーを、作業者が書き込み異常の発生した第2アンテナ102bを特定可能なように鳴動させる。あるいは、CPU150は、書き込み異常が発生したことを表すエラーステータス情報を生成し、外部I/F156を介して、ホスト300へ送信する。このエラーステータス情報には、書き込み異常が発生した第2アンテナ102bを特定する情報等が含まれる。ホスト300は、受信したエラーステータス情報に基づいて、第2アンテナ102bにおいて書き込み異常が発生したことを通知するための画面表示や音声出力等を行う(S204)。その後、一連の動作が終了する。
【0060】
作業者は、第2アンテナ102bにおける書き込み異常を認識することで、当該第2アンテナ102bの手前にあるローラ117a及び117bに不具合が生じ、これによってRFIDタグ221が不良となったとみなし、当該ローラ117a及び117bの張架力を弱めたり、材質や形状を見直す等の対処をとることができる。
【0061】
一方、S203において、可変情報の書き込みが正常と判定した場合には、CPU150は、次にRFIDタグ221に書き込まれる可変情報が記憶された可変情報記憶部182の記憶領域を指定すべく、ポインタP2をカウントアップする(S205)。更に、CPU150は、カウントアップ後のポインタP2の値が、最大値を超えているか否かを判定する(S206)。最大値を超えていない場合には、一連の動作が終了する。一方、最大値を超えている場合には、CPU150は、ポインタP2の値を初期化して(S207)、一連の動作を終了する。
【0062】
図10の動作に従うRFIDラベル製造装置100によれば、RFIDタグ221の不良等による可変情報の書き込みの異常が検知されると、その異常が発生した第2アンテナ102bを特定可能なように通知が行われる。従って、作業者は、RFIDラベル製造装置100における搬送経路上の不具合箇所の特定が可能となり、適切な対処をとることができる。
【0063】
なお、他のアンテナ102を介した可変情報の書き込みが行われる場合においても、図10と同様の動作により、書き込み異常の検知と通知とが可能である。また、RFIDタグ221に書き込まれた可変情報は、RFIDタグ221が巻き取り軸134に巻き取られる前に消去されるようにしても良い。
【0064】
次に、RFIDラベル製造装置100の第3の動作例について、図11に示すフローチャートに従って説明する。図11に示すフローチャートは、第2アンテナ102bを介して書き込まれた可変情報について、第3アンテナ102cを介した読み出しが行われる場合の例である。
【0065】
まず、CPU150は、インレット204におけるRFIDタグ221が搬送されている状態において、アンテナ切替制御部166に対し、リーダライタ167に接続されるアンテナ102を切り替える指示を出す。アンテナ切替制御部166は、この指示に従って切替回路165を制御して、リーダライタ167に接続されるアンテナを第3アンテナ102cに切り替える(S301)。
【0066】
次に、CPU150は、リーダライタ制御部168に対し、RFIDタグ221に記憶された可変情報の読み出しを指示する。リーダライタ制御部168は、この指示に従って、ポインタP3が指定する固有識別情報記憶部181に記憶されている固有識別情報によりRFIDタグ221を特定し、その特定したRFIDタグ221に対し、リーダライタ167及び第3アンテナ102cを介して、読み出し信号を送信する。この読み出し信号を受信したRFIDタグ221は、内部のICチップ223の記憶メモリに記憶されている可変情報に、読み出しに関するステータス情報を付加して送信する。リーダライタ167は、このステータス情報が付加された可変情報を、第3アンテナ102cを介して受信し、リーダライタ制御部168へ出力する。CPU150は、リーダライタ制御部168からステータス情報が付加された可変情報を取得する(S302)。
【0067】
CPU150は、リーダライタ制御部168からステータス情報が付加された可変情報を取得すると、このステータス情報を解析し、可変情報の読み出し異常が発生したか否かを判定する(S303)。
【0068】
可変情報の読み出しに異常が発生したと判定した場合には、CPU150は、操作制御部160に対し、読み出し異常の通知を指示する。操作制御部160は、この指示に従い、第3アンテナ102cにおける読み出し異常が発生したかを表す通知、例えば、「RFID リードエラー 第3アンテナ」等のメッセージを操作部162の操作パネルに表示したり、操作部162内のブザーを、作業者が読み出し異常の発生した第3アンテナ102cを特定可能なように鳴動させる。あるいは、CPU150は、読み出し異常が発生したことを表すエラーステータス情報を生成し、外部I/F156を介して、ホスト300へ送信する。このエラーステータス情報には、読み出し異常が発生した第3アンテナ102cを特定する情報等が含まれる。ホスト300は、受信したエラーステータス情報に基づいて、第3アンテナ102cにおいて読み出し異常が発生したことを通知するための画面表示や音声出力等を行う(S304)。その後、一連の動作が終了する。
【0069】
作業者は、第3アンテナ102cにおける読み出し異常を認識することで、当該第3アンテナ102cの手前にあるローラ126a及び126bに不具合が生じ、これによってRFIDタグ221が不良となったとみなし、当該ローラ126a及び126bの押圧力を弱めたり、材質や形状を見直す等の対処をとることができる。
【0070】
一方、S303において、可変情報の読み出しが正常と判定した場合には、CPU150は、管理テーブルにおいて、第3アンテナ102cに対応するポインタP3が指定する可変情報記憶部182の記憶領域に記憶されている可変情報を読み出す。このとき、ポインタP3は、図10のS202の処理で第2アンテナ102bを介してRFIDタグ221に書き込まれた可変情報が記憶された可変情報記憶部182の記憶領域を指定している。更に、CPU150は、S302において取得した可変情報と、管理テーブルから読み出した可変情報とを比較して同一であるか否かを判定する(S305)。
【0071】
同一でないと判定した場合には、第2アンテナ102bを介してRFIDタグ221に書き込まれた可変情報が第3アンテナ102cを介して読み出されなかった旨の読み出し異常が発生したということであるため、読み出し異常通知処理(S304)が行われる。この処理の詳細は、上述したものと同一であるので、その説明は省略する。
【0072】
一方、同一であると判定した場合には、CPU150は、次に可変情報が読み出される可変情報記憶部182の記憶領域を指定すべく、ポインタP3をカウントアップする(S306)。更に、CPU150は、カウントアップ後のポインタP3の値が、最大値を超えているか否かを判定する(S307)。最大値を超えていない場合には、一連の動作が終了する。一方、最大値を超えている場合には、CPU150は、ポインタP3の値を初期化して(S308)、一連の動作を終了する。
【0073】
図11の動作に従うRFIDラベル製造装置100によれば、RFIDタグ221の不良等による可変情報の書き込みの異常が検知されると、その異常が発生した第3アンテナ102cを特定可能なように通知が行われる。従って、作業者は、RFIDラベル製造装置100における搬送経路上の不具合箇所の特定が可能となり、適切な対処をとることができる。
【0074】
なお、他のアンテナ102を組み合わせて、一方のアンテナ102を介して書き込まれた可変情報を、他方のアンテナ102が読み出す場合においても、図11と同様の動作により、読み出し異常の検知と通知とが可能である。
【0075】
次に、RFIDラベル製造装置100の第4の動作例について、図12に示すフローチャートに従って説明する。図12に示すフローチャートは、固有識別情報が第1アンテナ102aを介して読み出され、更に第3アンテナ102cを介して読み出される場合の例である。
【0076】
まず、CPU150は、インレット204におけるRFIDタグ221が搬送されている状態において、アンテナ切替制御部166に対し、リーダライタ167に接続されるアンテナ102を切り替える指示を出す。アンテナ切替制御部166は、この指示に従って切替回路165を制御して、リーダライタ167に接続されるアンテナを第3アンテナ102cに切り替える(S401)。
【0077】
次に、CPU150は、リーダライタ制御部168に対し、RFIDタグ221に記憶された固有識別情報の読み出しを指示する。リーダライタ制御部168は、ポインタP3が指定する固有識別情報記憶部181の記憶領域に記憶されている固有識別情報によりRFIDタグ221を特定し、その特定したRFIDタグ221に対し、リーダライタ167及び第3アンテナ102cを介して、読み出し信号を送信する。この読み出し信号を受信したRFIDタグ221は、内部のICチップ223の記憶メモリに記憶されている固有識別情報に、読み出しに関するステータス情報を付加して送信する。リーダライタ167は、このステータス情報が付加された固有識別情報を、第3アンテナ102cを介して受信し、リーダライタ制御部168へ出力する。CPU150は、リーダライタ制御部168からステータス情報が付加された固有識別情報を取得する(S402)。
【0078】
CPU150は、リーダライタ制御部168からステータス情報が付加された固有識別情報を取得すると、このステータス情報を解析し、固有識別情報の読み出し異常が発生したか否かを判定する(S403)。
【0079】
固有識別情報の読み出しに異常が発生したと判定した場合には、CPU150は、操作制御部160に対し、読み出し異常の通知を指示する。操作制御部160は、この指示に従い、第3アンテナ102cにおける読み出し異常が発生したかを表す通知、例えば、「RFID リードエラー 第3アンテナ」等のメッセージを操作部162の操作パネルに表示したり、操作部162内のブザーを、作業者が読み出し異常の発生した第3アンテナ102cを特定可能なように鳴動させる。あるいは、CPU150は、読み出し異常が発生したことを表すエラーステータス情報を生成し、外部I/F156を介して、ホスト300へ送信する。このエラーステータス情報には、読み出し異常が発生した第3アンテナ102cを特定する情報等が含まれる。ホスト300は、受信したエラーステータス情報に基づいて、第3アンテナ102cにおいて読み出し異常が発生したことを通知するための画面表示や音声出力等を行う(S404)。その後、一連の動作が終了する。
【0080】
作業者は、第3アンテナ102cにおける読み出し異常を認識することで、当該第3アンテナ102cの手前にあるローラ126a及び126bに不具合が生じ、これによってRFIDタグ221が不良となったとみなし、当該ローラ126a及び126bの押圧力を弱めたり、材質や形状を見直す等の対処をとることができる。
【0081】
一方、S403において、固有識別情報の読み出しが正常と判定した場合には、CPU150は、管理テーブルにおいて、第3アンテナ102cに対応するポインタP3が指定する固有識別情報記憶部181の記憶領域に記憶されている固有識別情報を読み出す。このとき、ポインタP3は、図9のS102の処理で第1アンテナ102aを介してRFIDタグ221から読み出された固有識別情報が記憶された固有識別情報記憶部181の記憶領域を指定している。更に、CPU150は、S402において取得した固有識別情報と、管理テーブルから読み出した固有識別情報とを比較して同一であるか否かを判定する(S405)。
【0082】
同一でないと判定した場合には、第1アンテナ102aを介してRFIDタグ221から読み出された固有識別情報が第3アンテナ102cを介して読み出されなかった旨の読み出し異常が発生したということであるため、読み出し異常通知処理(S404)が行われる。この処理の詳細は、上述したものと同一であるので、その説明は省略する。
【0083】
一方、同一であると判定した場合には、CPU150は、次に固有識別情報が読み出される固有識別情報記憶部181の記憶領域を指定すべく、ポインタP3をカウントアップする(S406)。更に、CPU150は、カウントアップ後のポインタP3の値が、最大値を超えているか否かを判定する(S407)。最大値を超えていない場合には、一連の動作が終了する。一方、最大値を超えている場合には、CPU150は、ポインタP3の値を初期化して(S408)、一連の動作を終了する。
【0084】
図12の動作に従うRFIDラベル製造装置100によれば、RFIDタグ221の不良等による固有識別情報の読み出しの異常が検知されると、その異常が発生した第3アンテナ102cを特定可能なように通知が行われる。従って、作業者は、RFIDラベル製造装置100における搬送経路上の不具合箇所の特定が可能となり、適切な対処をとることができる。
【0085】
なお、他のアンテナ102を組み合わせて、一方のアンテナ102を介して読み出された固有識別情報を、更に他方のアンテナ102が読み出す場合においても、図12と同様の動作により、読み出し異常の検知と通知とが可能である。
【0086】
次に、RFIDラベル製造装置100の第5の動作例について、図13に示すフローチャートに従って説明する。図13に示すフローチャートは、第4アンテナ102dを介した可変情報の書き込み及び読み出しが行われる場合の例である。
【0087】
まず、CPU150は、インレット204におけるRFIDタグ221が搬送されている状態において、アンテナ切替制御部166に対し、リーダライタ167に接続されるアンテナ102を切り替える指示を出す。アンテナ切替制御部166は、この指示に従って切替回路165を制御して、リーダライタ167に接続されるアンテナを第4アンテナ102dに切り替える(S501)。
【0088】
次に、CPU150は、リーダライタ制御部168に対し、管理テーブルにおいて、第4アンテナ102dに対応するポインタP4が指定する可変情報記憶部182に記憶されている可変情報をRFIDタグ221への書き込む指示を出す。リーダライタ制御部168は、この指示に従って、ポインタP4が指定する固有識別情報記憶部181に記憶されている固有識別情報によりRFIDタグ221を特定し、その特定したRFIDタグ221に対し、リーダライタ167及び第4アンテナ102dを介して、可変情報を含んだ書き込み信号を送信する。この書き込み信号を受信したRFIDタグ221は、内部のICチップ223の記憶メモリに、当該書き込み信号に含まれる可変情報を格納するとともに、書き込みに関するステータス情報を送信する。リーダライタ167は、このステータス情報を、第4アンテナ102dを介して受信し、リーダライタ制御部168へ出力する。CPU150は、リーダライタ制御部168からステータス情報を取得する(S502)。
【0089】
CPU150は、リーダライタ制御部168からのステータス情報を解析し、可変情報の書き込み異常が発生したか否かを判定する(S503)。
【0090】
可変情報の書き込みに異常が発生したと判定した場合には、CPU150は、操作制御部160に対し、書き込み異常の通知を指示する。操作制御部160は、この指示に従い、第4アンテナ102dにおける書き込み異常が発生したかを表す通知、例えば、「RFID ライトエラー 第4アンテナ」等のメッセージを操作部162の操作パネルに表示したり、操作部162内のブザーを、作業者が書き込み異常の発生した第4アンテナ102dを特定可能なように鳴動させる。あるいは、CPU150は、書き込み異常が発生したことを表すエラーステータス情報を生成し、外部I/F156を介して、ホスト300へ送信する。このエラーステータス情報には、書き込み異常が発生した第4アンテナ102dを特定する情報等が含まれる。ホスト300は、受信したエラーステータス情報に基づいて、第4アンテナ102dにおいて書き込み異常が発生したことを通知するための画面表示や音声出力等を行う(S504)。その後、一連の動作が終了する。
【0091】
作業者は、第4アンテナ102dにおける書き込み異常を認識することで、当該第4アンテナ102dの手前にある型抜き部130、ローラ132a及び132b及び巻き取り軸134のいずれかに不具合が生じ、これによってRFIDタグ221が不良となったとみなし、型抜き部130の押圧力、ローラ137の押圧力、巻き取り軸134の張架力を弱めたり、これらの材質や形状を見直す等の対処をとることができる。
【0092】
一方、S503において、可変情報の書き込みが正常と判定した場合には、CPU150は、リーダライタ制御部168に対し、RFIDタグ221に記憶された可変情報の読み出しを指示する。リーダライタ制御部168は、この指示に従って,ポインタP4が指定する固有識別情報記憶部181に記憶されている固有識別情報によりRFIDタグ221を特定し、その特定したRFIDタグ221に対し、リーダライタ167及び第4アンテナ102dを介して、読み出し信号を送信する。この読み出し信号を受信したRFIDタグ221は、内部のICチップ223の記憶メモリに記憶されている可変情報に、読み出しに関するステータス情報を付加して送信する。リーダライタ167は、このステータス情報が付加された可変情報を、第4アンテナ102dを介して受信し、リーダライタ制御部168へ出力する。CPU150は、リーダライタ制御部168からステータス情報が付加された可変情報を取得する(S505)。
【0093】
CPU150は、リーダライタ制御部168からステータス情報が付加された可変情報を取得すると、このステータス情報を解析し、可変情報の読み出し異常が発生したか否かを判定する(S506)。
【0094】
可変情報の読み出しに異常が発生したと判定した場合には、CPU150は、操作制御部160に対し、読み出し異常の通知を指示する。操作制御部160は、この指示に従い、第4アンテナ102dにおける読み出し異常が発生したかを表す通知、例えば、「RFID リードエラー 第4アンテナ」等のメッセージを操作部162の操作パネルに表示したり、操作部162内のブザーを、作業者が読み出し異常の発生した第4アンテナ102dを特定可能なように鳴動させる。あるいは、CPU150は、読み出し異常が発生したことを表すエラーステータス情報を生成し、外部I/F156を介して、ホスト300へ送信する。このエラーステータス情報には、読み出し異常が発生した第4アンテナ102dを特定する情報等が含まれる。ホスト300は、受信したエラーステータス情報に基づいて、第4アンテナ102dにおいて読み出し異常が発生したことを通知するための画面表示や音声出力等を行う(S504)。その後、一連の動作が終了する。
【0095】
作業者は、第4アンテナ102dにおける読み出し異常を認識することで、上述と同様、当該第4アンテナ102dの手前にある型抜き部130、ローラ132a及び132b及び巻き取り軸134のいずれかに不具合が生じ、これによってRFIDタグ221が不良となったとみなし、型抜き部130の押圧力、ローラ137の押圧力、巻き取り軸134の張架力を弱めたり、これらの材質や形状を見直す等の対処をとることができる。
【0096】
一方、S506において、可変情報の読み出しが正常と判定した場合には、CPU150は、管理テーブルにおいて、第4アンテナ102dに対応するポインタP4が指定する可変情報記憶部182の記憶領域に記憶されている可変情報を読み出す。このとき、ポインタP4は、S502においてRFIDタグ221に書き込まれた可変情報が記憶された可変情報記憶部182の記憶領域を指定している。更に、CPU150は、S505において取得した可変情報と、管理テーブルから読み出した可変情報とを比較して同一であるか否かを判定する(S507)。
【0097】
同一でないと判定した場合には、第4アンテナ102dを介してRFIDタグ221に書き込まれた可変情報が読み出されなかった旨の読み出し異常が発生したということであるため、読み出し異常通知処理(S504)が行われる。この処理の詳細は、上述したものと同一であるので、その説明は省略する。
【0098】
一方、同一であると判定した場合には、CPU150は、次にRFIDタグ221に書き込まれる可変情報が読み出される可変情報記憶部182の記憶領域を指定すべく、ポインタP4をカウントアップする(S508)。更に、CPU150は、カウントアップ後のポインタP4の値が、最大値を超えているか否かを判定する(S509)。最大値を超えていない場合には、一連の動作が終了する。一方、最大値を超えている場合には、CPU150は、ポインタP4の値を初期化して(S510)、一連の動作を終了する。
【0099】
図13の動作に従うRFIDラベル製造装置100によれば、RFIDタグ221の不良等による可変情報の書き込み又は読み出しの異常が検知されると、その異常が発生した第4アンテナ102dを特定可能なように通知が行われる。従って、作業者は、RFIDラベル製造装置100における搬送経路上の不具合箇所の特定が可能となり、適切な対処をとることができる。
【0100】
なお、他のアンテナ102を介した可変情報の書き込み及び読み出しが行われる場合においても、図13と同様の動作により、書き込み及び読み出し異常の検知と通知とが可能である。
【0101】
また、上述した実施形態では、台紙202にRFIDラベル210を仮着して製造するRFIDラベル製造装置100を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、RFIDタグ221を内包し、衣類等に付される値札や、棚札等に使用されるタグ用紙を製造するRFIDタグ製造装置においても、本発明を適用することができる。
【0102】
また、上述した実施形態では、RFIDラベル製造装置100は、1つのリーダライタ167を有し、当該リーダライタ167を第1アンテナ102a乃至第4アンテナ102dが共用する構成となっているが、より多くのアンテナを有する場合には、時分割処理において各アンテナ102がリーダライタ167に接続される時間をある程度長くすることができるようにすることが望ましい。このため、RFIDラベル製造装置100が複数のリーダライタ167を有し、それぞれが複数のアンテナ102によって共用されるような構成であっても良い。例えば、図14では、2つのリーダライタ167−1及び167−2が存在するとともに、リーダライタ167−1に対する切替接続を行う切替回路165−1及びリーダライタ167−2に対する切替接続を行う切替回路165−2が存在し、第1アンテナ102a乃至第4アンテナ102dによってリーダライタ167−1が共用され、第5アンテナ102e乃至第8アンテナ102hによってリーダライタ167−2が共用される。そして、リーダライタ制御部168は、リーダライタ167−1及び167−2の双方を制御する。あるいは、図15では、更に、2つのリーダライタ制御部168−1及び168−2が存在し、リーダライタ制御部168−1が第1アンテナ102a乃至第4アンテナ102dによって共用されるリーダライタ167−1を制御し、リーダライタ制御部168−2が第5アンテナ102e乃至第8アンテナ102hによって共用されるリーダライタ167−2を制御する。図14や図15の構成により、各アンテナ102の数が増えても、個々のアンテナ102がリーダライタ167に接続される時間をある程度長くすることができるとともに、処理の迅速化を図ることができる。更には、アンテナ切替制御部166を切替回路165毎に設けたり、複数のリーダライタ167にそれぞれに対応する個別のCPU150を設けることで、更なる処理の迅速化を図るようにすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
以上、説明したように、本発明に係るRFID用紙製造装置及びRFID用紙製造装置における検査方法によれば、情報の読み出し及び書き込みの異常の原因となる装置の搬送経路上の不具合箇所の特定が容易になるという効果を奏し、RFID用紙製造装置及びRFID用紙製造装置における検査方法として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】RFIDラベル製造装置の構成を示す図である。
【図2】台紙の断面図である。
【図3】インレットの上面図及び断面図である。
【図4】台紙及び印刷用紙の断面図である。
【図5】ラベル用紙の断面図である。
【図6】RFIDタグを構成するICチップにおける記憶メモリの概略構成図である。
【図7】RFIDラベル製造装置の制御系の構成を示す図である。
【図8】管理テーブルの概略構成図である。
【図9】RFIDラベル製造装置の第1の動作例を示すフローチャートである。
【図10】RFIDラベル製造装置の第2の動作例を示すフローチャートである。
【図11】RFIDラベル製造装置の第3の動作例を示すフローチャートである。
【図12】RFIDラベル製造装置の第4の動作例を示すフローチャートである。
【図13】RFIDラベル製造装置の第5の動作例を示すフローチャートである。
【図14】RFIDラベル製造装置のアンテナ、切替回路、リーダライタ及びリーダライタ制御部の他の第1の構成を示す図である。
【図15】RFIDラベル製造装置のアンテナ、切替回路、リーダライタ及びリーダライタ制御部の他の第2の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0105】
100 RFIDラベル製造装置
102a、102b、102c、102d、102e、102f、102g、102h アンテナ
104 シールド部材
112、116、120 供給軸
114 塗布部
117a、117b、126a、126b、132a、132b ローラ
122 剥離板
124、134、136 巻き取り軸
128 印刷部
130 型抜き部
131 センサ
140 搬送モータ
150 CPU
152 不揮発性メモリ
154 RAM
156 外部インタフェース
158 搬送モータ制御部
160 操作制御部
162 操作部
164 塗布制御部
165、165−1、165−2 切替回路
166 アンテナ切替制御部
167、167−1、167−2 リーダライタ
168、168−1、168−2 リーダライタ制御部
169 印刷制御部
170 型抜き制御部
202、206 台紙
204 インレット
208 印刷用紙
210 RFIDラベル
212 ラベル用紙
214 カス
221 RFIDタグ
222 フィルム層
223 ICチップ
224 アンテナ層
225、251 粘着層
230、240 ベース層
231、241 シリコン層
250 印刷層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報が記憶されるRFIDタグを用紙に内包させ製造するRFID用紙製造装置であって、
前記RFIDタグに記憶される情報の読み出し、及び、前記RFIDタグに対する情報の書き込みの少なくともいずれかを行う情報読み出し・書き込み手段と、
前記RFIDタグが搬送される経路上の複数の所定位置に配置され、前記RFIDタグとの間で情報を送受信する複数のアンテナと、
前記情報読み出し・書き込み手段に接続されるアンテナを切り替えるアンテナ切替手段と、
前記アンテナ切替手段によって切替接続されたアンテナを介して前記情報読み出し・書き込み手段によってなされる情報の書き込み及び読み出しの少なくともいずれかの異常を検知する異常検知手段とを有することを特徴とするRFID用紙製造装置。
【請求項2】
前記異常検知手段によって検知された異常について、該異常に関連するアンテナを特定可能に通知する制御を行う異常通知制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載のRFID用紙製造装置。
【請求項3】
前記アンテナ切替手段は、前記アンテナが一のRFIDタグとの間で送受信可能なタイミングで該アンテナを、前記情報読み出し・書込手段に対して切替接続することを特徴とする請求項1又は2に記載のRFID用紙製造装置。
【請求項4】
前記複数のアンテナは、
前記RFIDタグに記憶される固有識別情報を受信する第1のアンテナと、
前記第1のアンテナよりも前記RFIDタグが搬送される経路上の下流側に配置され、前記第1のアンテナによって受信された固有識別情報により特定されるRFIDタグに可変情報を送信する第2のアンテナとを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のRFID用紙製造装置。
【請求項5】
前記複数のアンテナは、前記第1のアンテナによって受信された固有識別情報により特定されるRFIDタグに記憶される前記固有識別情報及び前記可変情報の少なくともいずれかを受信する第3のアンテナを有することを特徴とする請求項4に記載のRFID用紙製造装置。
【請求項6】
前記第1のアンテナの近傍に配置され、電磁波を遮断するシールド部材を有することを特徴とする請求項4又は5に記載のRFID用紙製造装置。
【請求項7】
情報が記憶されるRFIDタグを用紙に内包させ製造するRFID用紙製造装置であって、
前記RFIDタグに記憶される情報の読み出し、及び、前記RFIDタグに対する情報の書き込みの少なくともいずれかを行う複数の情報読み出し・書き込み手段と、
前記複数の情報読み出し・書込手段のそれぞれに対応して、前記RFIDタグが搬送される経路上の複数の所定位置に配置され、前記RFIDタグとの間で情報を送受信する複数のアンテナと、
前記複数の情報読み出し・書き込み手段のそれぞれに対応して設けられ、該情報読み出し・書き込み手段に接続されるアンテナを切り替えるアンテナ切替手段と、
前記アンテナ切替手段によって切替接続されたアンテナを介して対応する情報読み出し・書き込み手段によってなされる情報の書き込み及び読み出しの少なくともいずれかの異常を検知する異常検知手段とを有することを特徴とするRFID用紙製造装置。
【請求項8】
情報が記憶されるRFIDタグを用紙に内包させ製造するRFID用紙製造装置における検査方法であって、
前記RFIDタグが搬送される経路上の複数の所定位置に配置され、前記RFIDタグとの間で情報を送受信する複数のアンテナの情報読み出し・書き込み手段に対する接続切替を行うアンテナ切替ステップと、
前記アンテナ切替ステップにてアンテナの切替接続された情報読み出し書き込み手段が、前記接続されたアンテナを介した前記RFIDタグに記憶される情報の読み出し、及び、前記RFIDタグに対する情報の書き込みの少なくともいずれかを行う情報読み出し・書き込みステップと、
前記情報読み出し・書き込みステップにてなされる情報の書き込み及び読み出しの少なくともいずれかの異常を検知する異常検知ステップとを有することを特徴とするRFID用紙製造装置における検査方法。
【請求項9】
前記異常検知ステップにて検知された異常について、該異常に関連するアンテナを特定可能に通知する制御を行う異常通知制御ステップを有することを特徴とする請求項8に記載のRFID用紙製造装置における検査方法。
【請求項10】
前記アンテナ切替ステップは、前記アンテナが一のRFIDタグとの間で送受信可能なタイミングで該アンテナを、前記情報読み出し・書込手段に対して切替接続することを特徴とする請求項8又は9に記載のRFID用紙製造装置における検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−127075(P2006−127075A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−313308(P2004−313308)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】