説明

T字形部材ホルダ

【課題】ヘッド部位が容易には外れることがない安全性を確保するとともに、片手でハンマーをそのまま使用できる握り状態で該ハンマーの取付と外しが簡単に行えるT字形部材ホルダを提供する。
【解決手段】内行き阻止部19で柄が内側に行くのが阻止され、第1のヘッド上面当り部位12aおよび第2のヘッド上面当り部位12bで上に行くのが阻止され、第1のヘッド側面当り部位11aおよび第2のヘッド側面当り部位11bで外側に行くのが阻止され、ヘッド部位がヘッド保持部13から逃れられない保持形態を実現するとともに、柄を一方の手で例えばハンマー撃ち握りで握って水平状態より少し下向きから水平状態のところまで回動起こして、ヘッド部位をヘッド保持部13からヘッド出し入れ空間部18に移動させ、そのままヘッド部位を持ち上げ第2のヘッド出し入れ開口部17から外に出すことができ、入れる場合はこの逆の操作を行えばよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、T字形ハンマーやT字形ラチエットレンチ、T字形充電ドライバー、十字レンチなどのヘッド部位と柄から構成されるT字形工具ないしT字部位(柄に当る部位の上部に位置する部位の下部の左と右に第1のヘッド載せ部位と第2のヘッド載せ部位に載る顎部が形成された形態など)を有する工具や、ホーク、スプーンなどのT字部位を有する食器、肉たたきなどのT字形調理具など、T字形形態の部材ないしT字部位を有するT字形部材を着脱自在に保持するのに適したT字形部材ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のT字工具ホルダとして次のようなものが知られている。
(1)腰バンドに取り付ける取付体と、この取付体の正面に2本のひっかけ杆の上端部を並べて止着し、この2本のひっかけ杆の中程を円弧状に下向き湾曲してレンチ受け部を形成し、このレンチ受け部の左右の上向き遊離端を夫々内側に折り曲げして対抗端を形成して、レンチ受け部の並設間隔をレンチの首部の幅より少し幅広くし、対抗端の間隔をレンチの柄の幅より少し幅広くし且つレンチの首部の幅より幅狭く形成し、2本のひっかけ杆の間には柄を下方垂れ状態から垂直立て状態に回動自在とする柄回動自在空間が形成されてなる腰バンド用ラチエットレンチ装着具が開示されている。(例えば特許文献1)
(2)腰バンドに装着される取付体と、この取付体の正面に設けられた略T字状のハンマー、ラチエットレンチ等のT字形工具のヘッド部位を下方から支持して工具を吊り下げ状態に保持する工具保持部とからなり、前記工具保持部が、柄の首部の外径より大なる間隔をおいて水平方向に対向状に配置された一対の保持部材からなり、一方の保持部材はその上部に少なくとも柄の首部の出入りを許容する開口部を備えた開口保持部材とされ、他方の保持部材はヘッド部位を周方向に抱持しうる輪形状に形成された輪保持部材とされ、前記一対の保持部材の間には柄を下方垂れ状態から垂直立て状態に回動自在とする柄回動自在空間が形成されてなる工具ホルダが開示されている。(例えば特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平03−44574号公報
【特許文献2】特開平7-299772号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来技術は、次に述べるような欠点があった。
(1)特許文献1の発明は、レンチ受け部の上方が開放された形態であるので、レンチヘッドが持ち上がると簡単にレンチ受け部からレンチヘッドが外れてしまうという欠点を有するものであった。
(2)特許文献2の発明は、一方の保持部材はその上部に少なくとも柄の首部およびヘッド部位の出入りを許容する開口部を備えた開口保持部材とされ、他方の保持部材はヘッド部位を周方向に抱持しうる輪形状に形成された輪保持部材とされ、開口保持部材と輪保持部材の間には柄を上下に回動自在とする柄回動空間が形成された構成であるので、入れるときはT字形工具をヘッド部位を下にして真っ直ぐに立て、まず開口保持部材にヘッド部位を載せてから輪保持部材に水平移動させてヘッド部位の一方の側を入れ、柄を下に回し下げ、外すときはこの逆の操作を行うというものである。
よって、柄を垂直に立ち上げるまでは工具を外すことができないものであるため、外す場合にあっては、一方の手で柄を握り持ち上げその手で柄の握りを替えて外し、他方の手に持ち替えてハンマーを使用できる握りに一方の手に握り替えるという操作を市泣けばならないという欠点を有するものであった。
また、腰右側に装着している場合と腰左側に装着している場合とでの、輪保持部材ハンマーの抜き挿し操作は腰右側は前方に移動させて抜くのであるが、腰左側では後方に移動させ抜かなければならないという欠点を有するものであった。
また、柄が柄回動空間より細い場合は、開口保持部材の上部はヘッド部位を抑えるものがないので、身体動作に伴いヘッド部位が持ち上がり柄が前後に振れるという欠点を有するものであった。
【0006】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、特にヘッド部位が容易には外れることがない安全性を確保するとともに、片手でハンマーをそのまま使用できる握り状態で該ハンマーの取り付け(装着)と外しを、握りを変えることなく素早く容易に行えるT字形部材ホルダを提供することを目的としている。
また、本願の目的は、ハンマー、ラチェットレンチ、十字レンチなどの工具に限定することなく、食器具、調理具などのT字形ないしT字部位を有するT字形部材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は次に述べるような構成としている。
<請求項1記載の発明>
柄、この柄の上部に設けられた該柄よりも両側に突出する幅の広い部位を形成しているヘッド部位とからなるとともに、前記ヘッド部位の前記第1の載り部の下部を第1の載り部とし他方の下部を第2の載り部としたT字形部材、
腰ベルトに装着する取付体、壁面などのホルダ取付体などの取付体から外側に突出された部位、あるいは該取付体の上部面からなる連絡部と、
この連絡部から外側に向けて設けられた前記ヘッド部位の前記第1の載り部を直接的にあるいは他の部材を介して間接的に載せる第1のヘッド載せ部位、この第1のヘッド載せ部位から立ち上がるように設けられた、該第1のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の外側に位置する第1のヘッド側面当り部位、この第1のヘッド側面当り部位から内側に向けて設けられた、前記第1のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の上方に位置する第1のヘッド上面当り部位とからなる第1のヘッド保持部と、
前記連絡部から外側に向けて設けられた前記ヘッド部位の前記第2の載り部を直接的にあるいは他の部材を介して間接的に載せる第2のヘッド載せ部位、この第2のヘッド載せ部位から立ち上がるように設けられた、該第2のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の外側に位置する第2のヘッド側面当り部位、この第2のヘッド側面当り部位から内側に向けて設けられた、前記第2のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の上方に位置する第2のヘッド上面当り部位とからなる第2のヘッド保持部と、
前記第1のヘッド保持部と前記第2のヘッド保持部からなるヘッド保持部と、
前記第1のヘッド保持部と前記第2のヘッド保持部の間に形成された、前記ヘッド部位が前記ヘッド保持部に保持されている状態にあっては前記柄の垂れ下がり状態を形成し且つ該柄を回動自在とする柄回動空間部と、
前記第1のヘッド上面当り部位と前記第2のヘッド上面当り部位の端部間に形成された前記柄の出し入れをするための、前記柄回動自在空間と連絡した柄出し入れ開口部と、
この柄出し入れ開口部と連絡し該柄出し入れ開口部の下方に形成された、前記ヘッド部位を前記ヘッド保持部に出し入れするための第1のヘッド出し入れ開口部と、
前記柄出し入れ開口部と連絡し該柄出し入れ開口部の内側で前記連絡部の上方に形成された、前記ヘッド部位を出し入れするための第2のヘッド出し入れ開口部と、
前記連絡部の上方で前記ヘッド保持部の内側に形成された、前記柄出し入れ開口部、前記第1のヘッド出し入れ開口部および前記第2のヘッド出し入れ開口部に連絡したヘッド出し入れ空間部と、
前記第1、第2のヘッド載せ部位側ないし前記連絡部側に設けられた、あるいは前記第1、第2のヘッド載せ部位側ないし前記連絡部側に位置された、前記ヘッド保持部に保持状態にある前記ヘッド部位ないし下がり状態にある前記柄が当って内側に行くのを阻止する内行き阻止部とからなることを特徴とするT字形部材ホルダである。
「外側」「内側」「前」「後」の方向位置関係は図1に示している。
「柄の上部に設けられた該柄よりも両側に幅の広いないし部位を形成しているヘッド部位とからなる・・・T字形部材」とは、T形ハンマーやT字形ラチエットレンチ、T字形充電ドライバー、十字レンチなどのヘッド部位と柄から構成されるT字形工具、T字形安全カミソリなどの生活用品、柄から見て引っ掛かる顎を両側に有するホーク、スプーンなどの、柄よりも両側に突出する幅の広い部位を形成しているヘッド部位を有する部材をいう。
「前記第1、第2のヘッド載せ部位側ないし前記連絡部側に設けられた、あるいは前記第1、第2のヘッド載せ部位側ないし前記連絡部側に位置された、」とは、内行き阻止部が、第1、第2のヘッド載せ部位の間に設けられた形態、第1、第2のヘッド載せ部位の上部あるいは下部に設けられた形態、連絡部に設けられた形態、連絡部の上部あるいは下部に設けられた形態、第1、第2のヘッド載せ部位の上方あるいは下方に位置するように設けられた形態、あるいは連絡部の上方あるいは下方に位置するように設けられた形態をいう。
<請求項2記載の発明>
内行き阻止部が、第1のヘッド載せ部位と第2のヘッド載せ部位に跨って載るあるいは連絡部に跨って載る幅の第1の阻止部材と、この第1の阻止部材よりも厚みのある第2の阻止部材と、この第2の阻止部材と前記第1の阻止部材を前記第1、第2のヘッド載せ部位を挟む形態あるいは連絡部を挟む形態で着脱可能形態に結合する結合手段とからなることを特徴とする請求項1記載のT字形部材ホルダである。
「第1のヘッド載せ部位と第2のヘッド載せ部位に跨って載るあるいは連絡部に跨って載る幅の第1の阻止部材」「前記第1、第2のヘッド載せ部位を挟む形態あるいは連絡部を挟む形態」は、第1、第2のヘッド載せ部位と連絡部に両方に載る形態も技術的範疇に含むものである。
<請求項3記載の発明>
第1、第2のヘッド載せ部位あるいは第1、第2のヘッド上面当り部位に着脱可能に装着するアダプターを設け、あるいは添付して、前記アダプターを第1、第2のヘッド載せ部位あるいは前記第1、第2のヘッド上面当り部位に装着することによって、ヘッド保持部のヘッド部位が位置する空間の上下距離を短くできるようにしたことを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダである。
<請求項4記載の発明>
ヘッド保持部、連絡部および取付体が一本の金属製棒部材を折り曲げることによって形成されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダである。
<請求項5記載の発明>
取付体が腰ベルトに装着する取付体であって、連絡部および第1、第2のヘッド載せ部位が前記取付体の上部に位置され、よって、前記腰ベルトに前記取付体を装着した状態にあっては、前記連絡部および前記第1、第2のヘッド載せ部位が前記腰ベルトの上部と略同じか上に位置する形態としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダである。
<請求項6記載の発明>
取付体が腰ベルトに装着する取付体であって、第2のヘッド出し入れ開口部を有しない形態であるとともに、前記腰ベルトに前記取付体を装着した状態にあっては、前記第1、第2のヘッド載せ部位の高さ位置が前記腰ベルトの上部と略同じ高さ位置かそれより高い位置とした形態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダ。
<請求項7記載の発明>
取付体が腰ベルトに装着する取付体であって、第2のヘッド出し入れ開口部および内行き阻止部を有しない形態であるとともに、前記腰ベルトに前記取付体を装着した状態にあっては、第1、第2のヘッド載せ部位の高さ位置が前記腰ベルトの上部と略同じ高さ位置かそれより高い位置とした形態であり、かつ、前記腰ベルトに前記取付体を取り付けた状態にあって、該腰ベルトの上部縁が内行き阻止部として機能されるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダ。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
柄、この柄の上部に設けられた該柄よりも両側に突出する幅の広い部位を形成しているヘッド部位とからなるとともに、前記ヘッド部位の前記第1の載り部の下部を第1の載り部とし他方の下部を第2の載り部としたT字形部材、
腰ベルトに装着する取付体、壁面などのホルダ取付体などの取付体から外側に突出された部位、あるいは該取付体の上部面からなる連絡部と、
この連絡部から外側に向けて設けられた前記ヘッド部位の前記第1の載り部を直接的にあるいは他の部材を介して間接的に載せる第1のヘッド載せ部位、この第1のヘッド載せ部位から立ち上がるように設けられた、該第1のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の外側に位置する第1のヘッド側面当り部位、この第1のヘッド側面当り部位から内側に向けて設けられた、前記第1のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の上方に位置する第1のヘッド上面当り部位とからなる第1のヘッド保持部と、
前記連絡部から外側に向けて設けられた前記ヘッド部位の前記第2の載り部を直接的にあるいは他の部材を介して間接的に載せる第2のヘッド載せ部位、この第2のヘッド載せ部位から立ち上がるように設けられた、該第2のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の外側に位置する第2のヘッド側面当り部位、この第2のヘッド側面当り部位から内側に向けて設けられた、前記第2のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の上方に位置する第2のヘッド上面当り部位とからなる第2のヘッド保持部と、
前記第1のヘッド保持部と前記第2のヘッド保持部からなるヘッド保持部と、
前記第1のヘッド保持部と前記第2のヘッド保持部の間に形成された、前記ヘッド部位が前記ヘッド保持部に保持されている状態にあっては前記柄の垂れ下がり状態を形成し且つ該柄を回動自在とする柄回動空間部と、
前記第1のヘッド上面当り部位と前記第2のヘッド上面当り部位の端部間に形成された前記柄の出し入れをするための、前記柄回動自在空間と連絡した柄出し入れ開口部と、
この柄出し入れ開口部と連絡し該柄出し入れ開口部の下方に形成された、前記ヘッド部位を前記ヘッド保持部に出し入れするための第1のヘッド出し入れ開口部と、
前記柄出し入れ開口部と連絡し該柄出し入れ開口部の内側で前記連絡部の上方に形成された、前記ヘッド部位を出し入れするための第2のヘッド出し入れ開口部と、
前記連絡部の上方で前記ヘッド保持部の内側に形成された、前記柄出し入れ開口部、前記第1のヘッド出し入れ開口部および前記第2のヘッド出し入れ開口部に連絡したヘッド出し入れ空間部と、
前記第1、第2のヘッド載せ部位側ないし前記連絡部側に設けられた、あるいは前記第1、第2のヘッド載せ部位側ないし前記連絡部側に位置された、前記ヘッド保持部に保持状態にある前記ヘッド部位ないし下がり状態にある前記柄が当って内側に行くのを阻止する内行き阻止部とからなることを特徴とするT字形部材ホルダであるので次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
ハンマーなどのT字形部材のヘッド部位がヘッド保持部に保持状態にある場合にあっては、ヘッド部位ないし柄が内側に移動しようとしても内行き阻止部に当り内側に行くのが阻止されたヘッド部位保持状態にある。このヘッド部位保持状体にあってのヘッド部位は、上方に移動しようとしても第1、第2のヘッド上面当り部位に当って上方に外れるのが阻止され、外側に移動しようとしても第1、第2のヘッド側面当り部位に当って外側に外れるのが阻止され、内側に移動しようとしても内行き阻止部に当り内側に行くのが阻止され、前後に移動しようとしても第1、第2のヘッド載せ部位に柄が当って前後に外れるのが阻止される状態になる。すなわち、ヘッド部位の六方が完全に塞がれたヘッド保持部から逃れられない保持形態を実現(図4の下図参照)する。とともに、柄を一方の手で例えばハンマー撃ち握り形態で握って少し起こし回動して、内側に押すようにしてヘッド部位をヘッド保持部からヘッド出し入れ空間部に移動させ、そのままヘッド部位を押し上げて、第2のヘッド出し入れ開口部から外に出すことができる。すなわち、柄を握った手を離すことなく向きを変えることなく少しの持ち上げ操作により素早く簡単に取り出すことができる。また、入れる場合はこの逆の操作を行えばよく、具体的には、第2のヘッド出し入れ空間部にヘッド部位を入れて手を離せば、柄ないしヘッドが内行き阻止部に当り、柄は内行き阻止部を支点にして自重で倒れ回動して(図3、4参照)、ヘッド部位をヘッド保持部に進めながら下がり状態となって、装着(取付)完了となる。)
よって、ハンマー撃ち握り状態の一方の手のみでハンマーの取付と外しが簡単素早くできるとともに、取付状態にあってはハンマーが外れることが無い安全なT字形部材ホルダを実現するという効果を奏する。
また、腰バンドに使用する場合にあっては、ヘッド保持部の前後部位である第1のヘッド保持部と第のヘッド保持部の形態は同じであるので、右腰でも左腰でも同じように使用でき同じ操作となる。
また、柄回動空間部より柄が細い場合でも、ヘッド部位の上部前後は第1のヘッド上面当り部位と第2のヘッド上面当り部位により、持ち上がりが阻止されているので、柄が前後に振れることはないという効果を奏する。
<請求項2記載の発明の効果>
内行き阻止部が、第1のヘッド載せ部位と第2のヘッド載せ部位に跨って載るあるいは連絡部に跨って載る幅の第1の阻止部材と、この第1の阻止部材よりも厚みのある第2の阻止部材と、この第2の阻止部材と前記第1の阻止部材を前記第1、第2のヘッド載せ部位を挟む形態あるいは連絡部を挟む形態で着脱可能形態に結合する結合手段とからなることを特徴とする請求項1記載のT字形部材ホルダであるので、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
内行き阻止部のセット位置を好みの位置に調節することができるとともに、厚みのある第2の阻止部材を上にそれより薄い第1の阻止部材を下にして結合した形態とし、また、第1の阻止部材を上に第2の阻止部材を下にして結合した形態とした取付け選択できるので、保持するヘッド部位の大きさ、形態等に対応した調節ができるので、特に大きさの異なるヘッド部位への対応範囲の広いT字形部材ホルダを実現するという効果を奏する。
<請求項3記載の発明の効果>
第1、第2のヘッド載せ部位あるいは第1、第2のヘッド上面当り部位に着脱可能に装着するアダプターを設け、あるいは添付して、前記アダプターを第1、第2のヘッド載せ部位あるいは前記第1、第2のヘッド上面当り部位に装着することによって、ヘッド保持部のヘッド部位が位置する空間の上下距離を短くできるようにしたことを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダであるので、請求項1、2のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
アダプターのない場合は大きなヘッド部位のものを取付けられ、アダプターを装着した場合はヘッド部位の小さいものを取り付けられるで、対応するヘッド部位の範囲が広くなるという効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
ヘッド保持部、連絡部および取付体が一本の金属製棒部材を折り曲げることによって形成されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダであるので、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次のような効果を奏する。
すなわち、
部品点数が少なく加工が容易であるので低コスト化を実現するという効果を奏する。
<請求項5記載の発明の効果>
取付体が腰ベルトに装着する取付体であって、連絡部および第1、第2のヘッド載せ部位が前記取付体の上部に位置され、よって、前記腰ベルトに前記取付体を装着した状態にあっては、第1、第2のヘッド載せ部位の高さ位置が前記腰ベルトの上部と略同じ高さ位置かそれより高い位置とした形態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダであるので、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
T字形部材ホルダ(特にハンマー)のヘッド部位の底面が腰ベルトと略同じかそれよりも上に位置する。すなわち、腰より上に位置するので身体動作が小さくなり、よって柄の外側への振れを小さくできるという効果を奏する。
また、連絡部および第1、第2のヘッド載せ部位が取付体の上部に位置されているので、身体の脇腹に向かう内側は開放された形態となるので、連絡部を短くしてヘッド保持部を取付体に近づける、すなわち、ヘッド保持部を身体側に近づける身体(脇腹)に近づけた形態を可能し、この身体(脇腹)に近づけた形態にあっては、第2のヘッド出し入れ開口部は第1、第2のヘッド上面当り部位の内側先端と身体(脇腹)によって形成されるが、その形成された第2のヘッド出し入れ開口部がヘッド部位より狭くてもよく、この形態では、ヘッド部位の第2のヘッド出し入れ開口部からの出し入れは身体(脇腹)を押して凹ませ該第2のヘッド出し入れ開口部を広げて行うことが問題なくできる。
すなわち、連絡部および第1、第2のヘッド載せ部位が取付体の上部に位置されるという形態によって、第1、第2のヘッド上面当り部位と身体(脇腹)との間にヘッド部位よりも狭い第2のヘッド出し入れ開口部を形成し、ヘッド部位の出し入れは身体(脇腹)を押し凹ませて行うという形態を実現するものであり、これによって、ヘッド部位が柄が外側に回動した状態で内側に押されても、該ヘッド部位は身体(脇腹)に当り抜けるのが防止されるとともに、ベルト装着者がそのことを直ちに認識して俊敏な対応を可能にするという効果を奏する。
また、T字形部材が身体に近くなるので振れが少なくなり、携行が安定する。
<請求項6記載の発明の効果>
取付体が腰ベルトに装着する取付体であって、第2のヘッド出し入れ開口部を有しない形態であるとともに、前記腰ベルトに前記取付体を装着した状態にあっては、前記第1、第2のヘッド載せ部位の高さ位置が前記腰ベルトの上部と略同じ高さ位置かそれより高い位置とした形態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダであるので、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
第2のヘッド出し入れ開口部を有さない形態によって、第1、第2のヘッド上面当り部位と身体(脇腹)との間には隙間が無かったり僅かの隙間がある程度になるが、ヘッド部位の出し入れは身体(脇腹)を押し凹ませて第2のヘッド出し入れ開口部に該当する開口を形成して行うという形態を実現するものであり、これによって、ヘッド部位が柄が外側に回動した状態で内側に押されても、該ヘッド部位は身体(脇腹)に当り抜けるのが防止されるとともに、ベルト装着者が不用意にヘッド部位が押し上げられることを直ちに感じ認識して速やかな対応を可能にするという効果を奏する。
また、T字形部材が身体に近くなるので振れが少なくなり、携行が安定する。
<請求項7記載の発明の効果>
取付体が腰ベルトに装着する取付体であって、第2のヘッド出し入れ開口部および内行き阻止部を有しない形態であるとともに、前記腰ベルトに前記取付体を装着した状態にあっては、第1、第2のヘッド載せ部位の高さ位置が前記腰ベルトの上部と略同じ高さ位置かそれより高い位置とした形態であり、かつ、前記腰ベルトに前記取付体を取り付けた状態にあって、該腰ベルトの上部縁が内行き阻止部として機能されるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダであるので、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
第2のヘッド出し入れ開口部および内行き阻止部を有しない形態であっても、腰ベルトに取付体を取り付けた状態にあって、該腰ベルトの上部縁が内行き阻止部として機能し、かつ、第1、第2のヘッド上面当り部位と身体(脇腹)との間には隙間が無かったり僅かの隙間が在る程度になるが、ヘッド部位の出し入れは身体(脇腹)を押し凹ませて第2のヘッド出し入れ開口部に該当する開口を形成して行うという形態を実現するものであり、これによって、ヘッド部位が柄が外側に回動した状態で内側に押されても、該ヘッド部位は身体(脇腹)に当り抜けるのが防止されるとともに、ベルト装着者が不用意にヘッド部位が押し上げられることを直ちに感じ認識して速やかな対応を可能にするという効果を奏する。
また、T字形部材が身体に近くなるので振れが少なくなり、携行が安定する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1の斜視図。
【図2】本発明の実施例1の側面図。
【図3】本発明の実施例1のハンマー装着手順図。
【図4】本発明の実施例1のハンマー装着手順図。
【図5】本発明の実施例1の正面図、左側面図、右側面図、平面図底面図。
【図6】本発明の実施例1の斜視図。
【図7】本発明の実施例2の側面図および正面図。
【図8】本発明の実施例3の斜視図。
【図9】本発明の実施例4の斜視図。
【図10】本発明の実施例5の斜視図。
【図11】本発明の実施例6の斜視図。
【図12】本発明の実施例7の斜視図。
【図13】本発明の実施例8の斜視図。
【図14】本発明の実施例9の側面図および内行き阻止部の斜視図。
【図15】本発明の実施例10の使用状態側面図および斜視図。
【図16】本発明の実施例11の使用状態側面図および異なる使用状態側面図。
【図17】本発明の実施例11の組立分解斜視図。
【図18】本発明の実施例12の組立分解斜視図。
【図19】本発明の実施例13の使用状態側面図および斜視図。
【図20】本発明の実施例14の使用状態側面図および斜視図。
【図21】本発明の実施例15の使用状態側面図および斜視図。
【図22】本発明の実施例16の使用状態側面図および斜視図。
【図23】本発明の実施例17の使用状態斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を説明する。但し、本発明をそれらに限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0011】
図1〜図6に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において、1はT字形部材ホルダであって、このハンマーの保持に適したT字形部材ホルダ1は次に述べるような構成となっている。
T字形部材ホルダ1に装着(取り付ける)のはヘッド部位2と柄3から構成されるTの字形態をしたT字形部材4(ここではハンマー)である。
T字形部材ホルダ1は、腰ベルト5に装着する一本の金属棒部材をU字形態に曲げ形成した取付体本体6と、
この取付体本体6の上部を下方に折り曲げ形成した立ち下がり部7a、7bと、
この立ち下がり部7a、7bと取付体本体6の間に形成されたベルト通部8a、8bと、
立ち下がり部7a、7b、取付体本体6とからなる取付体20と、
立ち下がり部7a、7bを外側に折り曲げて形成した連絡部9a、9bと、
この連絡部9aから外側に向けて設けられた前記ヘッド部位2の一方を載せる第1のヘッド載せ部位10a、この第1のヘッド載せ部位10aから立ち上がるように設けられた、該第1のヘッド載せ部位10aに載っている前記ヘッド部位2の外側に位置する第1のヘッド側面当り部位11a、この第1のヘッド側面当り部位11aから内側に向けて設けられた、前記第1のヘッド載せ部位10aに載っている前記ヘッド部位2の上方に位置する第1のヘッド上面当り部位12aとからなる第1のヘッド保持部13aと、
前記連絡部9bから外側に向けて設けられた前記ヘッド部位2の他方を載せる第2のヘッド載せ部位10b、この第2のヘッド載せ部位10bから立ち上がるように設けられた、該第2のヘッド載せ部位10bに載っている前記ヘッド部位2の外側に位置する第2のヘッド側面当り部位11b、この第2のヘッド側面当り部位11bから内側に向けて設けられた、前記第2のヘッド載せ部位10bに載っている前記ヘッド部位の上方に位置する第2のヘッド上面当り部位12bとからなる第2のヘッド保持部13bと、
前記第1のヘッド保持部13aと前記第2のヘッド保持部13bからなるヘッド保持部13と、
前記第1のヘッド保持部13aと前記第2のヘッド保持部13bの間に形成された、前記ヘッド部位2が前記ヘッド保持部13に保持されている状態にあっては前記柄3の下がり状態を形成し且つ該柄3を回動自在とする柄回動空間部14と、
前記第1のヘッド上面当り部位12aと前記第2のヘッド上面当り部位12bの端部間に形成された前記柄3の出し入れをするための、前記柄回動自在空間14と連絡した柄出し入れ開口部15と、
この柄出し入れ開口部15と連絡し該柄出し入れ開口部15の下方に形成された、前記ヘッド部位2を前記ヘッド保持部13に出し入れするための第1のヘッド出し入れ開口部16と、
前記柄出し入れ開口部15と連絡し該柄出し入れ開口部15の内側で前記連絡部9a、9bの上方に形成された、前記ヘッド部位2を出し入れするための第2のヘッド出し入れ開口部17と、
前記連絡部9a、9bの上方で前記ヘッド保持部13の内側に形成された、前記柄出し入れ開口部15、前記第1のヘッド出し入れ開口部16および前記第2のヘッド出し入れ開口部17に連絡したヘッド出し入れ空間部18と、
前記ヘッド保持部13の下方側、前記連絡部9a、9b側あるいは該ヘッド保持部13の下方側と前記連絡部9a9bの中間に設けられた、前記ヘッド保持部13に保持状態にある前記ヘッド部位2から垂れ下がり状態にある前記柄3ないしヘッド部位2が当ってそれ以上内側に行くのを阻止するための内行き阻止部19とからなっている。
【0012】
ヘッド部位2がヘッド保持部13に保持状態にある場合にあっては、柄3ないしヘッド部位2が内側に移動しようとしても内行き阻止部19に当り内側に行くのが阻止されたヘッド部位保持状態にあり、このヘッド部位保持状体にあってのヘッド部位2は、上方に移動しようとしても第1のヘッド上面当り部位12aおよび第2のヘッド上面当り部位12bに当って上方に外れるのが阻止され、外側に移動しようとしても第1のヘッド側面当り部位11aおよび第2のヘッド側面当り部位11bに当って外側に外れるのが阻止され、内側に移動しようとしても柄3が内行き阻止部19に当り内側に行くのが阻止され、前後に移動しようとしても第1のヘッド載せ部位10aおよび第2のヘッド載せ部位10bに柄3が当って前後に外れるのが阻止されるという、六方が完全に塞がれたヘッド部位2が完全にヘッド保持部13から逃れられない保持形態を実現(図4の下図)するとともに、柄3を一方の手で例えばハンマー撃ち握り状態の握りで、水平状態より少し下向きから水平状態の間で回動起こして、ヘッド部位2をヘッド保持部13からヘッド出し入れ空間部18に移動させ、そのままヘッド部位2を持ち上げ第2のヘッド出し入れ開口部17から外に出すことができ、入れる場合はこの逆の操作を行えばよい。
入れる場合にあっては、ヘッド出し入れ空間部18にヘッド部位2を入れて手を離せば、柄3は内行き阻止部19を支点にして自重で下がり回動してヘッド部位2をヘッド保持部13に進めながら垂れ下がり状態となって、装着(取付)完了となる(図3、4参照)。
よって、ハンマー撃ち握り状態の一方の手のみでT字形部材4(ハンマー)の取付と外しが簡単素早くできるとともに、取付状態にあってはハンマーが外れることが無い安全なT字形部材ホルダ1を実現しているものである。
連絡部9a、9bの間には連絡部空間が形成されており、該連絡部空間にはドライバー、スパナーなどの工具を差し込み簡易的に保持することができるので、作業性がよくなり便利である。
連絡部は水平に限られるものではなく、斜め上がり、斜め下がり、湾曲形態など多様な形態を採用することができる。
また、ドライバー、ペンチなどの工具を差し込み保持する革性の工具ホルダの上部に横長リングを通し、この横長リングを第1、第2のヘッド上面当り部位12a、12bに通し、該横長リングを連絡部9a、9b上に位置させ革性の工具ホルダを下げた状態にして使用できる。
【0013】
次に、異なる実施例について説明する。なお、これら異なる実施例の説明に当たって、前述した説明済みの実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【実施例2】
【0014】
図7に示す本発明の実施例2において前記実施例1と主に異なる点は、取付体本体6を水平に外側に折り曲げて連絡部9a、9bを形成し、立ち下がり部をUの字形態(下の角の湾曲は小さい)の立ち下がり部24として、該立ち下がり部24を連絡部9a、9bの下に溶接して設けてなるT字形部材ホルダ25を形成した点にある。
このような構成とすることにより、ヘッド保持部13はベルトの上部側という腰高に位置するので、T字形部材も高い位置となり、取り付け操作(装着操作)と外し操作が行いやすくなるとともに、柄が下から押し起こされる機会が大幅に減少させることができ、足の腿への当り部分もあがるので腿に当っての外側への振れも小さくなる。
【実施例3】
【0015】
図8に示す本発明の実施例3において前記実施例1と主に異なる点は、射出成形による合成樹脂製部材でT字形部材ホルダ28を形成した点にある。
連絡部は一枚プレートとからなる連絡部29としている。ベルト通部は貫通孔からなるベルト通し部30となっている。
【0016】
一枚の金属製板部材を所定の形状に打抜き、それを所定の形状に折り曲げ形成してもT字形部材ホルダ28と同じ形態のものを形成できる。
【実施例4】
【0017】
図9に示す本発明の実施例4において前記実施例1と主に異なる点は、取付体本体を幅広形態とした取付体本体33としてなるT字形部材ホルダ34を形成した点にある。
枠体である取付体本体33が幅広となったことで、腰骨の側方に突き出した部分である腸骨稜が取付体本体33内に収まるので、装着感が違和感なく良く且つ安定感ある装着を実現する。
【実施例5】
【0018】
図10に示す本発明の実施例5において前記実施例1と主に異なる点は、取付体をベルトクリップからなる取付体40とし、この取付体40に連絡部9a、9b側を溶接により固定してなるT字形部材ホルダ41を形成した点にある。
【実施例6】
【0019】
図11に示す本発明の実施例6において前記実施例2と主に異なる点は、取付体本体6の上部に立ち上げ体43を設け、この立ち上げ体43の上部を外側に水平に折り曲げて台部44を形成し、この台部44に永久磁石45を載置し、台部44と第1の上面当り部位12aおよび第2の上面当り部12bとの間にヘッド部位2を出し入れする第3のヘッド出し入れ開口部46を形成してなるT字形部材ホルダ47を形成した点にある。
永久磁石45に磁着性のある釘、ビス、ステップルなどを多数磁着保持させて、あるいはスパナーなどの小さな工具を磁着させて作業を効率的に進めることができるので大変便利である。
また、ヘッド保持部13にヘッド部位2が保持されている状態で、柄3が大きく起き回動しても該柄3は台部44に当りヘッド部位2は下向きの力が加わり連絡部9a、9bに押し付けられ、且つ、柄2の首前後は第1の上面当り部位12aおよび第2の上面当り部12bによって前後に行くのを阻止されるので、柄2が大きく起き回動しても工具がホルダから外れることがないという効果を奏する。
ヘッド部位2を入れる操作は、柄3を水平ないしそれより少し下向きでヘッド部位を第3のヘッド出し入れ開口部46から内側に向けて入れ、手を離すと柄3は自然に降り回動してヘッド部位3はヘッド保持部13に収まり装着は完了する。
ヘッド部位2を抜く(外す、取り出す)操作は、柄3を片方の手で親指を上内側にして握り、ヘッド部位2を内側に移動させ持ち上げておいて引き出すことにより取り出す。
【実施例7】
【0020】
図12に示す本発明の実施例6において前記実施例1と主に異なる点は、第1、第2のヘッド上面当り部位12a12bに着脱可能に装着するゴム円筒製のアダプター50a、50bを設け、あるいは添付して、前記アダプター50a、50bを第1、第2のヘッド上面当り部位12a12bに装着することによって、ヘッド部位2が位置するヘッド保持部13の空間の上下距離を短くできるようにしたT字形部材ホルダ51を形成した点にある。
アダプター50a、50bと同様な形態で第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bが嵌り込むための切り込みないし溝を設けたものでもよい。
【実施例8】
【0021】
図13に示す本発明の実施例8において前記実施例3と主に異なる点は、取付体を一枚のプレートからなる取付体53にし、該取付体53にネジ通し孔54を数カ所設け、該ネジ通し孔54にビス55によって、壁(図示せず省略)に固定して使用するT字形部材ホルダ56を形成した点にある。
これは、例えば、自動車の車内の足下壁に固定し、脱出の際に窓ガラスを割るためのヘッド部位57の先端の尖ったハンマーであるT字形部材58を保持しておく使用方法が考えられる。素早く簡単に外して使用できる。
【実施例9】
【0022】
図14に示す本発明の実施例9において前記実施例1と主に異なる点は、 内行き阻止部を、連絡部9a、9bおよび第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bの上に着脱可能に装着する硬質ゴム製部材からなる内行き阻止部60としたT字形部材ホルダ61を形成した点にある。
内行き阻止部60は、四角形の阻止部本体66と、この阻止部本体51の低い(薄い)側を形成している低いヘッド載せ部位62と、阻止部本体51の高い(厚い)側を形成している高い部位ヘッド載せ部位63と、阻止部本体51の底部に形成された連絡部9a、9bおよび第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bが嵌る嵌り溝64a、64bと、柄3が入る柄は入部65a、65bとからなっている。
内行き阻止部60の向きを変えることによって、第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bの高さを変えることができ、幅広くヘッド部位に対応できる。
【実施例10】
【0023】
図15に示す本発明の実施例10において前記実施例1と主に異なる点は、取付体を連絡部9a、9bを下方に向けて折り曲げ、次に外側に向けて折り曲げ、次に上に向けて折り曲げてベルト通し部68a668bを形成してなる取付体本体69とした取付体70を形成し、これによってT字形部材ホルダ71を形成した点にある。
この結果、連絡部9a、9bおよび第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bが前記取付体70の上部に位置され、よって、腰ベルト(図示せず省略)に前記取付体70を装着した状態にあっては、連絡部9a、9bおよび第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bの高さ位置が腰ベルトの上部と略同じ高さ位置かそれより高い位置とした形態を実現しているものである。
T字形部材ホルダ(特にハンマー)のヘッド部位の底面が腰ベルトと略同じかそれよりも上に位置する。すなわち、腰より上に位置するので身体動作が小さくなり、よって柄の外側への振れを小さくできる。
また、連絡部および第1、第2のヘッド載せ部位が取付体の上部に位置されているので、身体の脇腹に向かう内側は開放された形態となるので、連絡部を短くしてヘッド保持部を取付体に近づける、すなわち、ヘッド保持部を身体側に近づける身体(脇腹)に近づけた形態を可能し、この身体(脇腹)に近づけた形態にあっては、第2のヘッド出し入れ開口部は第1、第2のヘッド上面当り部位の内側先端と身体(脇腹)によって形成されるが、その形成された第2のヘッド出し入れ開口部がヘッド部位より狭くてもよく、この形態では、ヘッド部位の第2のヘッド出し入れ開口部からの出し入れは身体(脇腹)を押して凹ませ該第2のヘッド出し入れ開口部を広げて行うことが問題なくできる。
すなわち、連絡部および第1、第2のヘッド載せ部位が取付体の上部に位置されるという形態によって、第1、第2のヘッド上面当り部位と身体(脇腹)との間にヘッド部位よりも狭い第2のヘッド出し入れ開口部を形成し、ヘッド部位の出し入れは身体(脇腹)を押し凹ませて行うという形態を実現するものであり、これによって、ヘッド部位が柄が外側に回動した状態で内側に押されても、該ヘッド部位は身体(脇腹)に当り抜けるのが防止されるとともに、ベルト装着者がそのことを直ちに認識して俊敏な対応を可能にする。
【実施例11】
【0024】
図16、17に示す本発明の実施例11において前記実施例10と主に異なる点は、内行き阻止部を、第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bに跨って載るあるいは連絡部9a、9bに跨って載る幅の第1の阻止部材73と、この第1の阻止部材73よりも厚みのある第2の阻止部材74と、この第2の阻止部材74と前記第1の阻止部材73を前記第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bを挟む形態あるいは連絡部9a、9bを挟む形態で着脱可能形態に結合するボルト75とナット76からなる結合手段77とから内行き阻止部78として、取付体本体69を金属板79で溶接結合一体化してなるT字形部材ホルダ80を形成した点にある。
第1の阻止部材73には上下に貫通するネジ通し孔81が設けられ、図面で上で上面に第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bが入る凹部82a、82bが設けられている。
第2の阻止部材74には上下に貫通するネジ通し孔83が設けられ、図面上で下面に第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bが入る凹部84a、84bにている。85はワッシャー。
結合手段は、粘着テープ、面ファスナー帯体、クリップ、ゴム輪など多様な手段がある。
ネジ通し孔81、ネジ通し孔83は二箇所以上設け、二本以上のボルトで締めるのも良い。
【実施例12】
【0025】
図18に示す本発明の実施例12において前記実施例11と主に異なる点は、取付体を、金属板79を設けず、ベルト通し部68a、68bを形成している外側立ち上がり部87a、87bの上部で折り曲げ幅決めをしている連絡部である幅決め連絡部88によって連絡された取付体89とし、かつ、内行き阻止部78以外の部位が一本の金属製棒部材の折り曲げによって形成した、T字形部材ホルダ90を形成した点にある。
【実施例13】
【0026】
図19に示す本発明の実施例13において前記実施例11と主に異なる点は、離れ部9a、9bを短くし取付体89をヘッド保持部13に距離が近い構成とし、内行き阻止部を幅決め連絡部88による内行き阻止部92としたT字形部材ホルダ93を形成した点にある。
T字形部材ホルダ(特にハンマー)のヘッド部位の底面が腰ベルトと略同じかそれよりも上に位置する。すなわち、腰より上に位置するので身体動作が小さくなり、よって柄の外側への振れを小さくできる。
また、連絡部および第1、第2のヘッド載せ部位が取付体の上部に位置されているので、身体の脇腹に向かう内側は開放された形態となるので、連絡部を短くしてヘッド保持部を取付体に近づける、すなわち、ヘッド保持部を身体(脇腹)に近づけた形態を可能し、この身体(脇腹)に近づけた形態にあっては、第2のヘッド出し入れ開口部は第1、第2のヘッド上面当り部位の内側先端と身体(脇腹)によって形成されるが、その形成された第2のヘッド出し入れ開口部がヘッド部位より狭くてもよく、この形態では、ヘッド部位の第2のヘッド出し入れ開口部からの出し入れは身体(脇腹)を押して凹ませ該第2のヘッド出し入れ開口部を広げて行うことが問題なくできる。
すなわち、連絡部および第1、第2のヘッド載せ部位が取付体の上部に位置されるという形態によって、第1、第2のヘッド上面当り部位と身体(脇腹)との間にヘッド部位よりも狭い第2のヘッド出し入れ開口部を形成し、ヘッド部位の出し入れは身体(脇腹)を押し凹ませて行うという形態を実現するものであり、むしろこれによって、ヘッド部位が柄が外側に回動した状態で内側に押されても、該ヘッド部位は身体(脇腹)に当り抜けるのが防止されるとともに、ベルト装着者がそのことを直ちに認識して俊敏な対応を可能にする。
また、T字形部材が身体に近くなるので振れが少なくなり、携行が安定する。
【実施例14】
【0027】
図20に示す本発明の実施例14において前記実施例13と主に異なる点は、取付体を連絡部9a、9bを下方に向け折り曲げ、次に内側に向けて折り曲げ、次に上方に向けて折り曲げてベルト通し部68a、68bを形成してなる取付体本体95とした取付体96を形成し、さらに外側に向けて折り曲げ、幅決め連絡部88を連絡部9a、9bないし第1、第2のヘッド載せ部位10a、10bの上部に位置させて、該幅決め連絡部88を内行き阻止部92としたT字形部材ホルダ97を形成した点にある。
【実施例15】
【0028】
図21に示す本発明の実施例15において前記実施例13と主に異なる点は、第1、第2のヘッド上面当り部位12a、12bを内側に延長して離れ部9a、9bの上方にまで位置させた形態とし、よって、第2のヘッド出し入れ開口部17を有しない形態のT字形部材ホルダ100を形成した点にある。
連絡部9a、9bおよび第2のヘッド出し入れ開口部を有さない形態で、かつ、第1、第2のヘッド載せ部位が取付体の上部に位置されるという形態によって、第1、第2のヘッド上面当り部位と身体(脇腹)との間には使用者の身体形態によって隙間が無かったり僅かの隙間がある程度になるが、ヘッド部位の出し入れは身体(脇腹)を押し凹ませて第2のヘッド出し入れ開口部に該当する開口を形成して行うという形態を実現するものであり、これによって、ヘッド部位が柄が外側に回動した状態で内側に押されても、該ヘッド部位は身体(脇腹)に当り抜けるのが防止されるとともに、ベルト装着者が不用意にヘッド部位が押し上げられることを直ちに感じ認識して速やかな対応を可能にする。
【実施例16】
【0029】
図22に示す本発明の実施例16において前記実施例10と主に異なる点は、内行き阻止部を設けない(有さない)構成とし、取付体を内側面で金属板103によって幅決め熔接結合して全体を一体化し、第1、第2のヘッド上面当り部位12a、12bを内側に延長して離れ部9a、9bの上方に位置させた形態とし、よって、第2のヘッド出し入れ開口部17を有しない形態であり、かつ、腰ベルト(図示せず省略)に取付体70を取り付けた状態にあって、腰ベルトの上部縁が内行き阻止部として機能されるようにしてなるT字形部材ホルダ104を形成した点にある。
第2のヘッド出し入れ開口部および内行き阻止部を有しない形態であっても、腰ベルトに取付体を取り付けた状態にあって、該腰ベルトの上部縁が内行き阻止部として機能され、かつ、第1、第2のヘッド上面当り部位と身体(脇腹)との間には隙間が無かったり僅かの隙間がある程度になるが、ヘッド部位の出し入れは身体(脇腹)を押し凹ませて第2のヘッド出し入れ開口部に該当する開口を形成して行うという形態を実現するものであり、これによって、ヘッド部位が柄が外側に回動した状態で内側に押されても、該ヘッド部位は身体(脇腹)に当り抜けるのが防止されるとともに、ベルト装着者が不用意にヘッド部位が押し上げられることを直ちに感じ認識して速やかな対応を可能にしている。
【実施例17】
【0030】
図23に示す本発明の実施例17において前記実施例1と主に異なる点は、ヘッド部位106、柄107とからなる充電式ドライバーであるT字形部材108を装着するT字形部材ホルダ109を形成した点にある。
110a、110bはベルト通部8a、8bの着脱自在形態で塞ぐ開閉式環部材である。
開閉式環部材に変えて着脱できない環部材(八の字形リング、ニ連リングが持ち上げても上部で外れることが無いのでよい)を移動自在に設ける形態もよい。この形態では、腰ベルト(図示せず省略)を腰に装着したままの状態でT字形部材ホルダ109を上から押し下げてベルト通部8a、8bの下部から入れ、環部材を押し上げて装着し、腰ベルトを腰に装着したままT字形部材ホルダ109を持ち上げ外すことが自在にできるとともに、環部材を下にして腰に装着しない状態で腰ベルトをベルト通部8a、8bに通して、外れない形態で装着することができる。

【産業上の利用可能性】
【0031】
【符号の説明】
【0032】
1:T字形部材ホルダ、
2:ヘッド部位、
3:柄、
4:T字形部材、
5:腰ベルト、
6:取付体本体
7a、7b:立ち下がり部、
8a、8b:ベルト通部、
9a、9b:連絡部、
10a:第1のヘッド載せ部位、
10b:第2のヘッド載せ部位、
11a:第1のヘッド側面当り部位、
11b:第2のヘッド側面当り部位
12a:第1のヘッド上面当り部位、
12b:第2のヘッド上面当り部位、
13a:第1のヘッド保持部、
13b:第2のヘッド保持部、
13:ヘッド保持部、
14:柄回動空間部、
15:柄出し入れ開口部、
16:第1のヘッド出し入れ開口部、
17:第2のヘッド出し入れ開口部、
18:ヘッド出し入れ空間部、
19:内行き阻止部、
20:取付体、
24:立ち下がり部、
25:T字形部材ホルダ、
28:T字形部材ホルダ、
29:連絡部、
30:ベルト通し部、
33:取付体本体、
34:T字形部材ホルダ、
40:取付体、
41:T字形部材ホルダ、
43:立ち上げ体、
44:台部、
45:永久磁石、
46:第3のヘッド出し入れ開口部、
47:T字形部材ホルダ、
50a、50b:アダプター、
51:T字形部材ホルダ、
53:取付体、
54:ネジ通し孔、
55:ビス、
56:T字形部材ホルダ、
57:ヘッド部位、
58:T字形部材、
60:内行き阻止部、
61:T字形部材ホルダ、
62:低いヘッド載せ部位、
63:高い部位ヘッド載せ部位、
64a、64b:嵌る嵌り溝、
65a、65b:柄は入部、
66:阻止部本体、
68a、98b:ベルト通し部、
69:取付体本体、
70:取付体、
71:T字形部材ホルダ、
73:第1の阻止部材、
74:第2の阻止部材、
75:ボルト、
76:ナット、
77:結合手段、
78:内行き阻止部、
79:金属板、
80:T字形部材ホルダ、
81:ネジ通し孔、
82a、82b:凹部、
83:ネジ通し孔、
84a、84b:凹部、
85:ワッシャー、
87a、87b:外側立ち上がり部、
88:幅決め連絡部、
89:取付体、
90:T字形部材ホルダ、
92:内行き阻止部、
93:T字形部材ホルダ、
95:取付体本体、
96:取付体、
97:T字形部材ホルダ、
100:T字形部材ホルダ、
103:金属板、
104:T字形部材ホルダ、
106:ヘッド部位106、
107:柄、
108:T字形部材、
109:T字形部材ホルダ。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄、この柄の上部に設けられた該柄よりも両側に突出する幅の広い部位を形成しているヘッド部位とからなるとともに、前記ヘッド部位の前記第1の載り部の下部を第1の載り部とし他方の下部を第2の載り部としたT字形部材、
腰ベルトに装着する取付体、壁面などのホルダ取付体などの取付体から外側に突出された部位、あるいは該取付体の上部面からなる連絡部と、
この連絡部から外側に向けて設けられた前記ヘッド部位の前記第1の載り部を直接的にあるいは他の部材を介して間接的に載せる第1のヘッド載せ部位、この第1のヘッド載せ部位から立ち上がるように設けられた、該第1のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の外側に位置する第1のヘッド側面当り部位、この第1のヘッド側面当り部位から内側に向けて設けられた、前記第1のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の上方に位置する第1のヘッド上面当り部位とからなる第1のヘッド保持部と、
前記連絡部から外側に向けて設けられた前記ヘッド部位の前記第2の載り部を直接的にあるいは他の部材を介して間接的に載せる第2のヘッド載せ部位、この第2のヘッド載せ部位から立ち上がるように設けられた、該第2のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の外側に位置する第2のヘッド側面当り部位、この第2のヘッド側面当り部位から内側に向けて設けられた、前記第2のヘッド載せ部位に載っている前記ヘッド部位の上方に位置する第2のヘッド上面当り部位とからなる第2のヘッド保持部と、
前記第1のヘッド保持部と前記第2のヘッド保持部からなるヘッド保持部と、
前記第1のヘッド保持部と前記第2のヘッド保持部の間に形成された、前記ヘッド部位が前記ヘッド保持部に保持されている状態にあっては前記柄の垂れ下がり状態を形成し且つ該柄を回動自在とする柄回動空間部と、
前記第1のヘッド上面当り部位と前記第2のヘッド上面当り部位の端部間に形成された前記柄の出し入れをするための、前記柄回動自在空間と連絡した柄出し入れ開口部と、
この柄出し入れ開口部と連絡し該柄出し入れ開口部の下方に形成された、前記ヘッド部位を前記ヘッド保持部に出し入れするための第1のヘッド出し入れ開口部と、
前記柄出し入れ開口部と連絡し該柄出し入れ開口部の内側で前記連絡部の上方に形成された、前記ヘッド部位を出し入れするための第2のヘッド出し入れ開口部と、
前記連絡部の上方で前記ヘッド保持部の内側に形成された、前記柄出し入れ開口部、前記第1のヘッド出し入れ開口部および前記第2のヘッド出し入れ開口部に連絡したヘッド出し入れ空間部と、
前記第1、第2のヘッド載せ部位側ないし前記連絡部側に設けられた、あるいは前記第1、第2のヘッド載せ部位側ないし前記連絡部側に位置された、前記ヘッド保持部に保持状態にある前記ヘッド部位ないし下がり状態にある前記柄が当って内側に行くのを阻止する内行き阻止部とからなることを特徴とするT字形部材ホルダ。
【請求項2】
内行き阻止部が、第1のヘッド載せ部位と第2のヘッド載せ部位に跨って載るあるいは連絡部に跨って載る幅の第1の阻止部材と、この第1の阻止部材よりも厚みのある第2の阻止部材と、この第2の阻止部材と前記第1の阻止部材を前記第1、第2のヘッド載せ部位を挟む形態あるいは連絡部を挟む形態で着脱可能形態に結合する結合手段とからなることを特徴とする請求項1記載のT字形部材ホルダであるので、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
内行き阻止部のセット位置を好みの位置に調節することができるとともに、厚みのある第2の阻止部材を上にそれより薄い第1の阻止部材を下にして結合した形態とし、また、第1の阻止部材を上に第2の阻止部材を下にして結合した形態とした取付け選択できるので、保持するヘッド部位の大きさ、形態等に対応した調節ができるので、特に大きさの異なるヘッド部位への対応範囲の広いT字形部材ホルダ。
【請求項3】
第1、第2のヘッド載せ部位あるいは第1、第2のヘッド上面当り部位に着脱可能に装着するアダプターを設け、あるいは添付して、前記アダプターを第1、第2のヘッド載せ部位あるいは前記第1、第2のヘッド上面当り部位に装着することによって、ヘッド保持部のヘッド部位が位置する空間の上下距離を短くできるようにしたことを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダ。
【請求項4】
ヘッド保持部、連絡部および取付体が一本の金属製棒部材を折り曲げることによって形成されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダ。
【請求項5】
取付体が腰ベルトに装着する取付体であって、連絡部および第1、第2のヘッド載せ部位が前記取付体の上部に位置され、よって、前記腰ベルトに前記取付体を装着した状態にあっては、第1、第2のヘッド載せ部位の高さ位置が前記腰ベルトの上部と略同じ高さ位置かそれより高い位置とした形態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダ。
【請求項6】
取付体が腰ベルトに装着する取付体であって、第2のヘッド出し入れ開口部を有しない形態であるとともに、前記腰ベルトに前記取付体を装着した状態にあっては、前記第1、第2のヘッド載せ部位の高さ位置が前記腰ベルトの上部と略同じ高さ位置かそれより高い位置とした形態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダ。
【請求項7】
取付体が腰ベルトに装着する取付体であって、第2のヘッド出し入れ開口部および内行き阻止部を有しない形態であるとともに、前記腰ベルトに前記取付体を装着した状態にあっては、第1、第2のヘッド載せ部位の高さ位置が前記腰ベルトの上部と略同じ高さ位置かそれより高い位置とした形態であり、かつ、前記腰ベルトに前記取付体を取り付けた状態にあって、該腰ベルトの上部縁が内行き阻止部として機能されるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のT字形部材ホルダ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−140112(P2011−140112A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−275519(P2010−275519)
【出願日】平成22年12月10日(2010.12.10)
【出願人】(000212599)
【出願人】(597107157)
【出願人】(397064818)
【Fターム(参考)】