説明

USBメモリ内蔵型腰帯

【課題】USBメモリを腰帯に保管して紛失の危険を減らすUSBメモリ内蔵型腰帯を提供する。
【解決手段】ズボンまたはスカートに着用して腰を締める腰帯であって、腰帯の終端部に設けられ、腰帯の始端部に設けられたバックルに連結される終端金具と、腰帯の始端部に設けられ、腰帯の後部に位置する長さ調節部に連結されるバックルと、終端金具またはバックルに設けられ、USBメモリを収容するUSB部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はUSBメモリ内蔵型腰帯に係り、より詳しくは終端金具またはバックル、USBメモリ保管部及びUSBメモリからなるUSBメモリ内蔵型腰帯に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の腰帯には、男性の上着、女性の礼服、婚礼服などの礼服に締める大帯があり、平常服に締める腰帯があった。大帯は、白色の薄絹を外層にし、赤色の薄絹を内層にして1重ないし2重にした後、この中に芯を差し入れて広幅に作られたものである。
【0003】
男性の腰帯はズボンなどがずり落ちないように固定するためのもので、ズボンなどと同じ生地を多重にして結びで締めた。その幅は4〜5cm、長さは腰囲の1.5倍程度である。
【0004】
女性の腰帯は2種に区分される。その一つは男性のものに似ているように作り、家庭服、外出服などの上に締めることで、スカートがずり落ちることを防止した。スカートの生地のような綿織物または絹織物で幅5〜7cm、長さ170〜180cmを有するように多重にした。
【0005】
他の一つは、上着の長さが短くなることによって上着とスカートの間の脇部位を遮る遮断具の役目をする腰帯である。これは朝鮮後期に現れた形態のもので、上着を着るに先立ち、脇部位に近くに上げて胸を締めることで脇部の皮膚を遮るものであった。
【0006】
これは季節に応じて一重にするか、あるいは多重にして綿を挿入して作られたので、冬季には防寒の役目も兼ねた。生地としては、白木綿、絹織物などを使い、幅25cm、長さ90〜104cmのもので、両端に狭紐が付けられていた。
【0007】
また、腰帯はズボンなどがずり落ちないように衣服の腰部分に締める帯としてだけ使用されてきた。
【0008】
一方、従来のUSB(Universal Serial Bus)はコンピュータと周辺機器を連結するのに使われる入出力標準の一つである。
【0009】
代表的なバージョンとしては、USB1.0、USB1.1、USB2.0などがある。
【0010】
USBの最上側にはホストコントローラ(host controller)がある。ホストコントローラはルートハブを通じて二つのUSB端子を提供する。
【0011】
一般に、この端子に周辺機器を連結して使用し、ポートが足りないと、ハブを連結することでより多くのポートを提供することができる。
【0012】
一つのホストコントローラには周辺機器を樹枝状に127個までも連結することができる。
【0013】
USB方式で連結された周辺機器はたいていホットプラグ(またはホットスワップ;使用中にいつでも周辺装置を連結するか分離することができる機能)を支援する。
【0014】
USB方式で連結された周辺機器には少量の電力が共に供給される。よって、通常は外部電源を用いなくても簡単に周辺機器を使用することができる。
【0015】
USBメモリはこのようなUSBポートに連結される周辺機器の代表的な例である。USBメモリは体積が小さくて携帯が容易で便利であるが、紛失の危険が高い問題点が指摘されてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は前記のような問題点を解決するためになされたもので、腰帯の終端金具またはバックルにUSBメモリ保管部を提供することで、USBメモリを腰帯に保管して紛失の危険を減らすことができるUSBメモリ内蔵型腰帯を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記のような課題を解決するために、本発明の一実施例によれば、腰帯の後部に位置する終端金具に係止部を備えてUSBメモリの着脱を容易にするUSBメモリ保管部と、前記USBメモリ保管部に収容される“T”字形のUSBメモリ部とを含むUSBメモリ内蔵型腰帯を提供する。
【0018】
前記のような課題を解決するために、本発明の他の実施例によれば、腰帯の始端部に設けられたバックルに“T”字形に折り曲げられてなるUSBメモリ保管部と、前記USBメモリ保管部に着脱可能に結合されるように、“T”字形に射出成型されたUSBメモリ部とを含むUSBメモリ内蔵型腰帯を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、腰帯とUSBメモリを結合して、前記USBメモリを使用してから腰帯の終端金具またはバックルに保管することで、USBメモリの紛失の危険を格段に減らすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施例によるUSBメモリ内蔵型腰帯の終端金具とUSBメモリ部が結合された状態を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施例によるUSBメモリ内蔵型腰帯の終端金具とUSBメモリ部が分離された状態を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例の変形例によるUSBメモリ内蔵型腰帯の終端金具とUSBメモリ部が分離された状態を示す正面図である。
【図4】本発明の他の実施例によるUSBメモリ内蔵型腰帯の終端金具とUSBメモリ部が結合された状態を示す正面図である。
【図5】本発明の他の実施例によるUSBメモリ内蔵型腰帯のバックルの正面図である。
【図6】本発明の他の実施例によるUSBメモリ内蔵型腰帯のUSBメモリの正面図である。
【図7】本発明の他の実施例によるUSBメモリ内蔵型腰帯のUSBメモリの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、本発明の説明において、関連の公知機能あるいは構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要にあいまいにすることができると思われる場合、その詳細な説明は省略する。
【0022】
本発明の一実施例は、ズボンまたはスカートに着用して腰を締める腰帯であって、前記腰帯の終端部に設けられ、前記腰帯の始端部に設けられたバックルに連結される終端金具と、前記終端金具の中心に設けられ、USBメモリが着脱可能に結合されるように、いずれか1方向以上に折り曲げられているUSBメモリ保管部と、前記USBメモリ保管部に着脱可能に結合され、USBメモリを着脱することができるようにUSBメモリの終端部に設けられた“T”字形のつまみとを含むUSBメモリ内蔵型腰帯に係る。
【0023】
図1は本発明の一実施例による腰帯の終端金具とUSBメモリ部が結合された状態を示す正面図、図2は本発明の一実施例による腰帯の終端金具とUSBメモリ部が分離された状態を示す断面図である。
【0024】
図2に示すように、本発明の一実施例によるUSBメモリ内蔵型腰帯は、USBメモリ部20の始端部に設けられ、終端金具10の内側に形成されたUSBメモリ保管部11に着脱可能に結合されるUSBメモリ22と、前記USBメモリ22の中心線の両側に形成され、USBメモリ20が前記終端金具10に着脱可能に結合されるようにする係止突起23と、前記終端金具10の両側に形成され、前記USBメモリ22が脱着できないようにする係止凹部12とを含む。
【0025】
前記係止突起23は、前記USBメモリの終端部に位置する係止突起調節部24を押し込むことにより内側に移動し、前記係止突起調節部24に印加される力を解除すると、前記USBメモリ保管部11の終端に設けられた係止突起固定部25によって、前記係止突起23が元の位置に戻る。
【0026】
図3は本発明の一実施例の変形例を示すもので、終端金具とUSBメモリ部が分離された状態を示す正面図である。
【0027】
図3に示すように、本発明の一実施例の変形例は、前記USBメモリ部20の終端側に設けられ、USBメモリが着脱できるようにするつまみ21と、前記USBメモリ部20の両側に形成され、前記終端金具10の一内側面に結合されて、USBメモリが脱着できないようにする突起26とを含む。
【0028】
本発明の他の実施例は、ズボンまたはスカートに着用して腰を締める腰帯であって、前記腰帯の始端部に設けられ、前記腰帯の後部に形成された長さ調節部20Aに連結されて前記腰帯の着用長さを調節するバックル10Aと、前記バックル10Aの中間に設けられ、いずれか1方向以上に折り曲げられて、USBメモリ40を着脱可能に収容するUSBメモリ保管部30と、前記USBメモリ保管部30に着脱可能に結合され、USBメモリを着脱することができるようにする“T”字形のUSBメモリ40とを含むUSBメモリ内蔵型腰帯に係る。
【0029】
図4は本発明の他の実施例による腰帯のバックル10AとUSBメモリ40が結合された容態を示す正面図である。
【0030】
同図に示すように、この実施例の腰帯は、始端部に設けられ、後側の長さ調節部20Aに締結されるバックル10Aの中間に位置するUSBメモリ保管部30が着脱可能なUSBメモリ40を収容する。
【0031】
図5はこの実施例によるバックルの正面図である。
【0032】
同図に示すように、前記バックル10Aの中間に固着されたUSBメモリ保管部30は、“T”字形に折り曲げられた上板32と、“ロ”字形に折り曲げられた下いた31と、前記上板と下板を固定する固定ピン33とを含んでなる。
【0033】
図6はこの実施例によるUSBメモリの正面図である。
【0034】
同図に示すように、前記USBメモリ40は前記USBメモリ保管部30に着脱可能であり、USB40の終端部には、USBメモリをUSBメモリ保管部から簡単に脱着することができるように、突起41が形成されている。
【0035】
図7はこの実施例によるUSBメモリの背面図である。
【0036】
同図に示すように、前記USB40は、背面の両側に“一”字形のUSBメモリ固定突起42が形成され、この突起は下板31の一側面と接触してUSBメモリを前記USBメモリ保管部に保持させる。
【0037】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然ながら本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、USBメモリを腰帯に保管して紛失の危険を減らすUSBメモリ内蔵型腰帯に適用可能である。
【符号の説明】
【0039】
10 終端金具
10A バックル
11 USBメモリ保管部
12 係止凹部
20 USBメモリ部
20A 長さ調節部
21 つまみ
22 USBメモリ
23 係止突起
24 係止突起調節部
25 係止突起固定部
26 突起
30 USBメモリ保管部
31 下板
32 上板
33 固定ピン
40 USB
41 突起
42 USBメモリ固定突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ズボンまたはスカートに着用して腰を締める腰帯において、
前記腰帯の終端部に設けられ、前記腰帯の始端部に設けられたバックルに連結される終端金具と、
前記終端金具の中心に設けられ、USBメモリを収容するためのUSBメモリ保管部と、
前記USBメモリ保管部に着脱可能に結合され、USBメモリを着脱することができるようにUSBメモリの終端部に設けられた“T”字形のつまみと、を含むことを特徴とする、USBメモリ内蔵型腰帯。
【請求項2】
前記USBメモリ保管部は、USBメモリが着脱可能に結合されるように、いずれか1方向以上に折り曲げられていることを特徴とする、請求項1に記載のUSBメモリ内蔵型腰帯。
【請求項3】
前記USBメモリの両側に設けられ、USBメモリを着脱可能にする係止突起調節部と、
前記固定調節部に固定され、前記USBメモリを終端金具に固定させる係止突起と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のUSBメモリ内蔵型腰帯。
【請求項4】
ズボンまたはスカートに着用して腰を締める腰帯において、
前記腰帯の始端部に設けられ、前記腰帯の後部に形成された長さ調節部に連結されるバックルと、
前記バックルの中間に設けられ、USBメモリを着脱可能に収容するUSBメモリ保管部と、
前記USBメモリ保管部に着脱可能に結合され、一側面に突起が形成された“T”字形のUSBメモリと、を含むことを特徴とする、USBメモリ内蔵型腰帯。
【請求項5】
前記USBメモリ保管部は、USBメモリが着脱可能に結合されるように、いずれか1方向以上に折り曲げられていることを特徴とする、請求項4に記載のUSBメモリ内蔵型腰帯。
【請求項6】
前記USBメモリ保管部は、“T”字形の上板と、“ロ”字形の下板とを含んでなることを特徴とする、請求項4に記載のUSBメモリ内蔵型腰帯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−106046(P2011−106046A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261278(P2009−261278)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【出願人】(509316800)
【出願人】(509316796)
【Fターム(参考)】