説明

USB及び無線接続性を備えた不揮発性メモリデバイス、及びその接続性の制御方法

不揮発性メモリデバイス(10)は、USBコントローラ(14)を有するUSBコネクタ(12)と、無線コントローラ(22)を有する無線アンテナ(18)と、を備えている。前記USBコントローラ(14)と前記無線コントローラ(22)は、共に、前記不揮発性メモリ(16)に動作するように接続されている。前記不揮発性メモリデバイス(10)が前記USBコネクタ(12)を用いてホストに動作するように接続されると、前記USBコントローラ(14)は、前記不揮発性メモリ(16)に対する読み出し機能と書き込み機能に関して、前記無線コントローラ(22)よりも優先性を有する。対応する方法も開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、USB及び無線接続性を備えた不揮発性メモリデバイス、及びその接続性の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
USB接続性(connectivity)を有する不揮発性メモリデバイスが良く知られている。それらは、容易に持ち運べる記憶デバイス、MP3プレーヤー、データ転送用及び画像データ記憶用等として、しばしば使用されている。それらは、それらのUSBインターフェースを使用して、例えば、デジタルカメラ、MP3プレーヤー、パーソナルデジタルアシスタント、パーソナルコンピューター、ポータブルコンピューター、プリンタ、プロジェクタ、テレビ受像機及びラジオなどの様な、USBポートを有する何れのホストともインターフェースで接続し得る。
【0003】
このようなデバイスへの無線接続性の導入は、2つの異なる接続システムによる不揮発性メモリへの競合するアクセス要求の解決方法に関して、問題を引き起こす。
【発明の概要】
【0004】
第1の好ましい態様によれば、USBコネクタ及びUSBコントローラと、無線アンテナ及び無線コントローラと、を備える不揮発性メモリデバイスが提供される。前記USBコントローラと前記無線コントローラは、共に、前記不揮発性メモリに動作するように接続されている。前記不揮発性メモリデバイスが前記USBコネクタを使用してホストに動作するように接続されている時、前記USBコントローラは、前記不揮発性メモリに対する読み出し機能と書き込み機能に関して、前記無線コントローラよりも優先性を有する。
【0005】
第2の好ましい態様によれば、不揮発性メモリデバイスであって、USBコネクタ及びUSBコントローラと、無線アンテナ及び無線コントローラと、を備え、前記USBコントローラと前記無線コントローラは、共に、前記不揮発性メモリに動作するように接続されており、使用時において、且つ、前記USBコネクタがホストに動作するように接続されている時、前記無線コントローラは全てのコマンドを前記USBコントローラに送り、使用時において、且つ、前記USBコネクタが前記ホストに動作するように接続されていない時、前記無線コントローラは全てのコマンドを前記不揮発性メモリのファイルアロケーションテーブルに直接送る、不揮発性メモリデバイスが提供される。
【0006】
第3の好ましい態様によれば、USBコネクタを有する不揮発性メモリデバイスにおける不揮発性メモリへのアクセスの制御方法であって、前記アクセスは前記不揮発性メモリデバイスのUSBコントローラと無線コントローラとによるものである方法が提供される。前記方法は、前記不揮発性メモリデバイスが前記USBコネクタによりホストに動作する様に接続されていると、前記不揮発性メモリに対する読み出し機能と書き込み機能に関して、前記無線コントローラに優先する優先性を前記USBコントローラに与えることを備える。
【0007】
第4の好ましい態様によれば、USBコネクタを有する不揮発性メモリデバイスにおける不揮発性メモリへのアクセスの制御方法であって、前記アクセスは前記不揮発性メモリデバイスのUSBコントローラと無線コントローラとによるものであり、前記USBコネクタがホストに動作するように接続されている時、前記無線コントローラは全てのコマンドを前記USBコントローラに送り、前記USBコネクタが前記ホストに動作するように接続されていない時、前記無線コントローラは全てのコマンドを、直接、前記不揮発性メモリのファイルアロケーションテーブルに送る、方法が提供される。
【0008】
全ての態様に関して、前記不揮発性メモリに対する、前記無線コントローラの何れのコマンドも前記USBコントローラを通過する。前記無線コントローラは、インターフェースを介して、前記USBコントローラに動作する様に接続され得、それにより前記USBコントローラが前記無線コントローラからの要求を制御し、伝達し、且つ、それに応答することを可能にする。前記インターフェースは、前記USBコントローラの一部を形成する第1インターフェースと、前記無線コントローラの一部を形成する第2インターフェースとを備え得る。前記第2インターフェースは、無線プロトコルコミュニケーションを変換し、それらを前記USBコントローラにより読み取り可能にし得る。前記変換はUSBプロトコルへの変換であり得る。前記第1インターフェースは、USBプロトコルコミュニケーションを変換し、それらを前記無線コントローラにより読み取り可能にし得る。前記変換は無線プロトコルへの変換であり得る。
【0009】
前記USBコントローラと前記無線コントローラはマスタとスレーブの関係を有し、前記USBコントローラを前記マスタとして、前記無線コントローラを前記スレーブとする。
【0010】
前記USBコントローラはローカルドライブとしてエニュメレートされることが可能であり得、且つ、前記無線コントローラはネットワークドライブとしてエニュメレートされることが可能であり得る。ファイルアロケーションテーブルは定期的にアップデートされることが可能であり得、それにより前記コントローラの前記優先性を調和する。前記USBコントローラが前記メモリにアクセスしている場合、前記無線コントローラは前記不揮発性メモリにアクセス不可能であり得る。前記無線コントローラが前記不揮発性メモリにアクセスしている場合、前記USBコントローラは前記不揮発性メモリにアクセス不可能であり得る。使用時において、前記USBコネクタが前記ホストに動作するように接続されていない時、前記無線コネクタは前記USBコントローラと無関係に動作可能であり得る。
【0011】
第2の態様に関して、前記USBコントローラは、前記不揮発性メモリにアクセスを開始する前に、チェックすることにより、前記無線コントローラが前記不揮発性メモリにアクセスしていることを判定し得、前記無線コントローラが前記不揮発性メモリにアクセスしている場合、前記USBコントローラは、前記不揮発性メモリにアクセスを開始する前に、前記無線コントローラによる前記アクセスのコマンドの終了を待つ。
【0012】
前記不揮発性メモリデバイスは、無線で動作可能にされないホストデバイスが無線でデータを送ることを可能にするために使用され得る。この様な場合、前記不揮発性メモリは見せかけのメモリとして機能し得る。
【0013】
前記無線コントローラは、前記不揮発性メモリにアクセスする前に、チェックすることにより、前記不揮発性メモリが新たなコマンドを受け取ることが可能か否か判定し得、前記チェックは前記USBコントローラにおいて行われ、前記USBコントローラが前記不揮発性メモリにアクセスしている場合、前記無線コントローラは、前記不揮発性メモリにアクセスする前に、前記USBコントローラによる前記アクセスが終了するまで待つ。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明が十分に理解され、容易に実用化され得るように、非限定的な例のみとして、本発明の好ましい実施形態を、添付の説明図を参照して説明する。
【図1】USB及び無線接続性を備える不揮発性メモリデバイスの好ましい実施形態の斜視図である。
【図2】図1のデバイスのブロック図である。
【図3】図1と図2のデバイスの動作に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1と図2を参照すると、USB規格に合うように構成された、コネクタ12を備える不揮発性メモリデバイス10が示されている。コネクタ12はUSBコントローラ14を備える。このようにして、データは、USBコネクタ12を使用して、不揮発性メモリ16へ又は不揮発性メモリ16から、標準の方法でダウンロードされ得る。不揮発性メモリ16は、ディスクドライブ及び/又はフラッシュメモリであり得る。それは1つのメモリデバイスであり得、又は複数のメモリデバイスであり得る。
【0016】
その上、ホストデバイス(図示せず)へのデバイス10の無線接続性用のアンテナ18がある。無線接続性は、例えば、ブルートゥース、WiFi及びWiMaxなどのような、何れの適したシステムにも基づき得る。アンテナ18はデバイス10内に組み込まれ得る。その場合、それは完全にケーシング20内にあり得る。あるいは、それは、適切なコネクタ(図示せず)を使用して、デバイス10への取り外し可能なアタッチメントとしての付加装置であり得る。アンテナは無線コントローラ22によって制御される。組み込みの場合、ケーシングは金属、又は無線信号を伝達しない他の物質で作られるべきでない。
【0017】
このようにして、デバイス10は3つの異なるモードで使用され得る。
(i)USBコネクタ12を使用してホストに接続され、且つ、データダウンロード又はアップロード用にUSBコネクタ12とUSBコントローラ14とを経由する時。これは、USB/USBと呼ばれ得るモードであり、USB接続性とUSB動作を示している。
(ii)USBコネクタ12を使用してホストに接続され、且つ、データダウンロード又はアップロード用にアンテナ18と無線コントローラ22とを経由する時。これは、USB/無線と呼ばれ得るモードであり、USB接続性と無線動作を示している。
(iii)アンテナ18によってホストに接続され、且つ、全てのデータダウンロード又はアップロード用にアンテナ18と無線コントローラ22を経由し、USBコントローラ12はホストに接続されない時。このモードは、無線/無線と呼ばれ得るモードであり、無線接続性と無線動作を示している。
【0018】
最初の2つのモードにおいて、デバイス10は、デバイス10の動作用の、デバイス10に供給される電力を有する。この電力はUSBコネクタ12の電源供給線により供給される。この電力は、USBコントローラ14と無線コントローラ22の動作を含む、デバイス10のすべての機能に使用される。これら2つのモードにおいて、コネクタ12により供給される電力の存在は、デバイス10がこれら2つのモードの1つで動作することの指標として使用され得る。
【0019】
第3のモードにおいて、デバイス10の動作用の電力は、アンテナ18に沿って生成されるEMF及び/又はデバイス10内のバッテリーにより供給される。この電力は、USBコントローラ14の動作を除くデバイス10の動作に使用される。このモードにおいて、コネクタ12により供給される電力の欠如は、デバイス10はこのモードで動作する事と、USBコントローラ14に供給される電力は無い、且つ、無いはずである事との、指標として使用され得る。このようにして、無線コントローラ22はUSBコントローラ14とは無関係に動作し得る。
【0020】
メモリ16は、無線コントローラ22と同様にUSBコントローラ14に動作するように接続され、且つ、無線コントローラ22と同様にUSBコントローラ14によりアクセス可能である。最初の2つのモードにおいて、USBコントローラ14は、読み出し及び書き込み機能の両者に関して、無線コントローラ22よりも高い優先性を有し得る。このことは、USBコントローラ14と無線コントローラ22との間のマスタとスレーブの関係を有することにより、なされ得る。USBコントローラ14はマスタであり、無線コントローラはスレーブである。
【0021】
USBコントローラ14と無線コントローラ22は、共に、メモリ16に書き込み、メモリ16から読み出すことが可能である。USBコントローラ14はローカルドライブとしてエニュメレートし得るため、それに接続されるホストはより高い優先性を有し得る。無線コントローラ22は、ネットワークドライブとしてエニュメレートされ得る。そのため、無線LANによって接続され得る、無線で接続される何れのホストも、ネットワークドライブとして考慮され得、それゆえ、より低い優先性を有する。多数のユーザは無線コントローラ22によって接続される事が可能であり得る。
【0022】
最初の2つのモードにおいて、無線コントローラ22とUSBコントローラ14は、インターフェースを介して、動作するように接続され得る。インターフェースは、USBコントローラ14の一部分を構成する第1インターフェース15と、無線コントローラ22の一部分を構成する第2インターフェース23とによって構成される。しかし、要求されるか要望されれば、2つのインターフェース15,23は、USBコントローラ14と無線コントローラ22の間に動作するように設けられる、ファームウェア内に一体化され得る。インターフェース15,23は、例えば、ユニバーサル非同期受信機/送信機(“UART”)、サービス・プロバイダ・インターフェース(”SPI”)又はセキュリティ・デジタル・イン/アウト・インターフェース(”SDIO”)であり得る。インターフェース15,23によって、USBコントローラ14は、無線コントローラ22からの要求を制御し、伝達し、且つ、それに応答することが可能であり得る。というのは、メモリ16に対する、無線コントローラ22の何れのコマンドもUSBコントローラ14を通過しなければならないためである。
【0023】
インターフェース23は、無線プロトコルコミュニケーションを変換して、それらをUSBコントローラ14によって読み取り可能にする。その変換はUSB読み取り可能プロトコル(USB-readable protocol)への変換である。インターフェース15は、USBプロトコルコミュニケーションを変換して、それらを無線コントローラ22によって読み出されるようにする。その変換は無線読み取り可能プロトコル(wireless-readable protocol)への変換である。
【0024】
メモリ16のファイルアロケーションテーブル26は一定の間隔でアップデートされ得る。しかし、ファイルアロケーションテーブル26は一度に1つだけの入力を受け得る。
【0025】
図3に示されるように、スタート(300)の後、コマンドが受け取られる時、USBコネクタ12がホスト(図示せず)に接続されているか否か、最初に判定される(301)。このことは、ホストからUSBデバイス10にコネクタ12によって供給される電圧によって判定される。電圧の存在下においては、USBコントローラはメモリ16にデータを書き込み(302)、又はメモリ16からデータを読み出す、と思われる。コマンドの発信元が次に判定される(303)。コマンドがUSBコントローラ14からであれば(304)、次に、USBコントローラ14は、チェックすることにより、無線コントローラ22がメモリ16にアクセスしているか否か判定する(305)。好ましくは、無線コントローラ22からの読み出し又は書き込みコマンドをチェックすることにより判定する。否であれば(308)、USBコントローラ14は、ファイルアロケーションテーブル26とデータライン28を介してデータをメモリに書き込み始め得る(309)。無線コントローラ22がメモリ16にアクセスしている場合(306)、コントローラ14は、読み出し/書き込みコマンドがサービスされるのを終了されるまで、所定時間待ち得る(307)。それは、次に新たなコマンドをUSBコントローラ14からサービスし、且つ、データを書き込み得る(309)。
【0026】
USBコントローラ14の書き込みコマンドの間に、読み出し又は書き込みコマンドが無線コントローラ22から発行されると、無線コントローラ22からの読み出し又は書き込みコマンドはUSBコントローラ14によって拒絶され得る。USBコントローラ14からの書き込みコマンドが終了された後、ファイルアロケーションテーブル26は、無線コントローラ22によって接続されている、無線ネットワークドライブにアップデートされ得る。
【0027】
(303)においてコマンドが無線コントローラ22からであると(310)、それはUSBコントローラ14を通過する。次に、USBコントローラ14は、チェックすることにより、無線コントローラ22がメモリ16にアクセスしているか否か判定する(311)。好ましくは、USBコントローラ14からの読み出し又は書き込みコマンドをチェックすることにより判定する。否であれば(314)、無線コントローラ14は、ファイルアロケーションテーブル26とデータライン28を介してデータをメモリに書き込み始め得る(309)。USBコントローラ14がメモリ16にアクセスしている場合(312)、無線コントローラ22は、読み出し/書き込みコマンドがサービスされるのを終了されるまで、所定時間待ち得る(313)。それは、次に新たなコマンドを無線コントローラ22からサービスし、且つ、データを書き込み得る(309)。
【0028】
第3のモードにおいて、USBコネクタ12がホストに接続されていない時(316)、最初の読み出し又は書き込みコマンドは無線コントローラ22からであり得る。無線コントローラ22は、それゆえUSBコントローラ14をバイパスし、且つ、メモリ16が新たなコマンドを受け取り可能か否か直接判定し得る(317)。メモリ16が新たなコマンドを受け取り可能であると(318)、データは、データライン30とファイルアロケーションテーブル26とを介して、メモリ16に送られ又はメモリ16から読み出される(309)。
【0029】
無線コントローラ22からの読み出し又は書き込みコマンドがサービスされている間、USBコントローラ14からの読み出し又は書き込みコマンドはサービスされ得ず、コマンドは、無線コントローラからのコマンドが完了するまで、サービスされることが可能であり得ない。例えばメモリ16が何らかの理由又はメモリ16が実行し得る何らかの機能でアクセスされることによって、メモリ16が新たなコマンドを受け取り可能でないとすれば(320)、コマンドはメモリコントローラによって許可され得ない。所定の期間待った後(321)、且つ、メモリ16が新たなコマンドを受け取り可能である時、コマンドは承認されることが可能であり得、データは、データライン30とファイルアロケーションテーブル26とによって、メモリ16に送られ又はメモリ16から読み出され得る(309)。
【0030】
不揮発性メモリデバイスは、無線を使用可能ではないホストデバイスが無線でデータを送ることを可能にするために、使用されることが可能であり得る。このような場合、不揮発性メモリは見せかけのメモリ(sham memory)として機能し得る。
【0031】
本明細書と図面において、本発明に直接的に関連しないデバイス10のコンポーネントは、本発明の理解を容易にするために省略された。例えば、不揮発性メモリ16用のコントローラは、この技術の当業者に知られている様に、それは本来的に必要とされるものであるが、記述されても図示されてもいない。
【0032】
本発明の好ましい実施形態を以上の明細書に述べたが、関係する技術分野の当業者によれば、設計、構成又は動作の詳細における多数の変形又は改良は、本発明から逸脱することなく行われ得ることが理解され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不揮発性メモリデバイスであって、
USBコネクタ及びUSBコントローラと、
無線アンテナ及び無線コントローラと、を備え、
前記USBコントローラと前記無線コントローラは、共に、前記不揮発性メモリに動作するように接続されており、
使用時において、且つ、前記USBコネクタがホストに動作するように接続されている時、前記USBコントローラは、前記不揮発性メモリに対する読み出し機能と書き込み機能に関して、前記無線コントローラよりも優先性を有する、
不揮発性メモリデバイス。
【請求項2】
不揮発性メモリデバイスであって、
USBコネクタ及びUSBコントローラと、
無線アンテナ及び無線コントローラと、を備え、
前記USBコントローラと前記無線コントローラは、共に、前記不揮発性メモリに動作するように接続されており、
使用時において、且つ、前記USBコネクタがホストに動作するように接続されている時、前記無線コントローラは全てのコマンドを前記USBコントローラに送り、
使用時において、且つ、前記USBコネクタが前記ホストに動作するように接続されていない時、前記無線コントローラは全てのコマンドを前記不揮発性メモリのファイルアロケーションテーブルに直接送る、
不揮発性メモリデバイス。
【請求項3】
前記メモリに対する、前記無線コントローラの何れのコマンドも、前記USBコントローラを通過する、請求項1又は請求項2に記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項4】
前記無線コントローラは、インターフェースを介して、前記USBコントローラに動作する様に接続されて、前記USBコントローラが、前記無線コントローラからの要求を制御し、伝達し、且つ、それに応答することを可能にする、請求項1から請求項3の何れかに記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項5】
前記インターフェースは、前記USBコントローラの一部を形成する第1インターフェースと、前記無線コントローラの一部を形成する第2インターフェースとを備える、請求項4に記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項6】
前記第2インターフェースは、無線プロトコルコミュニケーションを変換し、それらを前記USBコントローラにより読み取り可能にする、請求項5に記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項7】
前記変換はUSBプロトコルへの変換である、請求項6に記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項8】
前記第1インターフェースは、USBプロトコルコミュニケーションを変換し、それらを前記無線コントローラにより読み取り可能にする、請求項5から請求項7の何れかに記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項9】
前記変換は無線プロトコルへの変換である、請求項8に記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項10】
前記USBコントローラはローカルドライブとしてエニュメレートされることが可能であり、且つ、前記無線コントローラはネットワークドライブとしてエニュメレートされることが可能である、請求項1から請求項9の何れかに記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項11】
前記USBコントローラと前記無線コントローラはマスタとスレーブの関係を有し、前記USBコントローラを前記マスタとして、前記無線コントローラを前記スレーブとする、請求項1から請求項10の何れかに記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項12】
定期的にアップデートされることが可能であるファイルアロケーションテーブルを更に備え、それにより前記USBコントローラと前記無線コントローラの前記優先性を調和する、請求項1から請求項11の何れかに記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項13】
使用時において、前記USBコネクタが前記ホストに動作するように接続されていない時、前記無線コネクタは前記USBコントローラと無関係に動作可能である、請求項1から請求項12の何れかに記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項14】
前記USBコントローラが前記メモリにアクセスしている場合、前記無線コントローラは前記不揮発性メモリにアクセス不可能である、請求項1から請求項13の何れかに記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項15】
前記無線コントローラが前記不揮発性メモリにアクセスしている場合、前記USBコントローラは前記不揮発性メモリにアクセス不可能である、請求項1から請求項14の何れかに記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項16】
前記不揮発性メモリデバイスは、前記無線コントローラのプロトコルで動作可能にされないホストに接続されるとき、データを無線で送信するために使用されることが可能である、請求項1から請求項15の何れかに記載された不揮発性メモリデバイス。
【請求項17】
USBコネクタを有する不揮発性メモリデバイスにおける不揮発性メモリへのアクセスの制御方法であって、
前記アクセスは前記不揮発性メモリデバイスのUSBコントローラと無線コントローラとによるものであり、
前記不揮発性メモリデバイスが前記USBコネクタによりホストに動作する様に接続されていると、
前記不揮発性メモリに対する読み出し機能と書き込み機能に関して、前記無線コントローラに優先する優先性を前記USBコントローラに与える、
方法。
【請求項18】
USBコネクタを有する不揮発性メモリデバイスにおける不揮発性メモリへのアクセスの制御方法であって、
前記アクセスは前記不揮発性メモリデバイスのUSBコントローラと無線コントローラとによるものであり、
前記USBコネクタがホストに動作するように接続されている時、前記無線コントローラは全てのコマンドを前記USBコントローラに送り、
前記USBコネクタが前記ホストに動作するように接続されていない時、前記無線コントローラは全てのコマンドを、直接、前記不揮発性メモリのファイルアロケーションテーブルに送る、
方法。
【請求項19】
前記メモリに対する、前記無線コントローラの何れのコマンドも前記USBコントローラを通過する、請求項17又は請求項18に記載された方法。
【請求項20】
前記無線コントローラは、インターフェースを介して前記USBコントローラに動作する様に接続されていて、且つ、前記USBコントローラが前記無線コントローラからの要求を制御し、伝達し、且つ、それに応答することを可能にする、請求項17から請求項19の何れかに記載された方法。
【請求項21】
前記インターフェースは、前記USBコントローラの一部分を構成する第1インターフェースと、前記無線コントローラの一部分を構成する第2インターフェースとを備える、請求項20に記載された方法。
【請求項22】
前記第2インターフェースは、無線プロトコルコミュニケーションを変換して、それらを前記USBコントローラによって読み取り可能にする、請求項21に記載された方法。
【請求項23】
前記変換はUSBプロトコルへの変換である、請求項22に記載された方法。
【請求項24】
前記第1インターフェースは、USBプロトコルコミュニケーションを変換して、それらを前記無線コントローラによって読み取り可能にする、請求項21から請求項23の何れかに記載された方法。
【請求項25】
前記変換は無線プロトコルへの変換である、請求項24に記載された方法。
【請求項26】
前記USBコントローラはローカルドライブとしてエニュメレートされ、前記無線コントローラはネットワークドライブとしてエニュメレートされる、請求項17から請求項25の何れかに記載された方法。
【請求項27】
前記USBコントローラと前記無線コントローラはマスタとスレーブの関係を有し、前記USBコントローラを前記マスタとして、前記無線コントローラを前記スレーブとする、請求項17から請求項26の何れかに記載された方法。
【請求項28】
定期的にファイルアロケーションテーブルをアップデートすることを更に備え、それにより前記コントローラの前記優先性を調和する、請求項17から請求項27の何れかに記載された方法。
【請求項29】
前記USBコントローラは、前記不揮発性メモリにアクセスを開始する前に、チェックすることにより、前記無線コントローラが前記不揮発性メモリにアクセスしていることを判定し、
前記無線コントローラが前記不揮発性メモリにアクセスしている場合、前記USBコントローラは、前記不揮発性メモリにアクセスを開始する前に、前記無線コントローラによる前記アクセスのコマンドの終了を待つ、請求項17から請求項28の何れかに記載された方法。
【請求項30】
前記USBコントローラが前記不揮発性メモリにアクセスしている場合、前記無線コントローラは前記不揮発性メモリにアクセスできない、請求項17から請求項29の何れかに記載された方法。
【請求項31】
前記無線コントローラは、前記不揮発性メモリにアクセスする前に、チェックすることにより、前記不揮発性メモリが新たなコマンドを受け取ることが可能か否か判定し、
前記チェックは前記USBコントローラにおいて行われ、
前記USBコントローラが前記不揮発性メモリにアクセスしている場合、前記無線コントローラは、前記不揮発性メモリにアクセスする前に、前記USBコントローラによる前記アクセスが終了するまで待つ、請求項17から請求項30の何れかに記載された方法。
【請求項32】
前記無線コントローラが前記不揮発性メモリにアクセスしている場合、前記USBコントローラは前記不揮発性メモリにアクセスできない、請求項17から請求項31の何れかに記載された方法。
【請求項33】
使用時において、前記USBコネクタが前記ホストに動作するように接続されていない時、前記無線コネクタは前記USBコントローラと無関係に動作可能である、請求項17から請求項32の何れかに記載された方法。
【請求項34】
前記不揮発性メモリデバイスは、無線で動作可能にされないホストデバイスが無線でデータを送ることを可能にするために使用される、請求項17から請求項33の何れかに記載された方法。
【請求項35】
前記不揮発性メモリは見せかけのメモリとして機能する、請求項34に記載された方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−543252(P2009−543252A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519414(P2009−519414)
【出願日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際出願番号】PCT/SG2006/000197
【国際公開番号】WO2008/008040
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(502158287)トレック・2000・インターナショナル・リミテッド (21)
【Fターム(参考)】