説明

UV光線治療提供装置

光線治療装置が、ケーシングに固定されたUV光線源を含む。シュラウドが、UV光線源の露出された部分を覆って配置され、ケーシング端部の周囲部の周りに固定又は装着される。UV光線源は、著しい量の熱を発生するおそれがあるため、ケーシングは、内部ファンを含む。ファンからUV光線源の周囲へ空気流を向かわせるのを助けるために、様々なチューブ状構成体を使用することができる。さらに、シュラウドの通気開口が、シュラウドの温度を低下させて、この装置のユーザに損傷を与えることを防ぐことが判明した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、米国仮特許出願第60/503,678号に基づく優先権を主張した米国出願第10/926,209号の一部継続出願である、米国出願第11/076,169号の一部継続出願である、米国出願第11/140,272号の一部継続出願である、2008年8月6日に出願された、米国出願第12/186,698号に基づく優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、改良された光線治療提供装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
紫外(UV)光線は、UV光線は血液を滅菌し、抗生物質のように作用するため、多数の医学的問題を治療するために使用することが可能である。医学的問題には、例えば、細菌感染、ウィルス感染、真菌感染、被毒、疲労、アルツハイマー病、アレルギー及び喘息、リウマチ性疾患及び関節炎、糖尿病、肝炎、並びに癌などが含まれる。UV光線は、患者の皮膚に対して、又は直接的に血液に対して適用される。UV光線が皮膚に適用される場合には、UV光線は、典型的にはラップ(wrap)又はランプ(lamp)のいずれかを用いて患者の皮膚に対して施される。
【0004】
患者の血液供給に対して直接的にUV光線を適用することは、フォトルミネセンス又はUV血液照射(UBI)として知られている。UV血液照射は、酸素を増加させ、毒素を破壊し、免疫系を上昇させる。先行技術のUBIにおいては、最大で約250ccまでの少量の血液が、患者から引き出される。引き出されたこの血液は、キュベット又はガラスチャンバを通過する。この血液は、UV光線により繰り返し照射され、次いで、身体に戻される。このプロセスは、典型的には1日後又は数日後に繰り返される。これらの治療は、多大な時間を費やすものであり、医療施設に定期的に訪れる必要がある。さらに、これらの治療を実施するためには、訓練を受けた人員がいなければならない。
【0005】
UBIに付随する問題によって、血液を引き出さずに患者の血液に対してUV光線を施す必要性が生じた。この必要性に応じるべく、多数の先行技術文献が、マウスガード、歯ブラシ、及び細長光チューブの使用によって、舌下に光線を当てることを開示している。しかし、使用される材料及び光線を当てること自体に付随する特定の問題によって、これらはあまり効果的ではないことが判明している。
【0006】
特定のUV光線が、特定のプラスチック及び樹脂を透過することができないことが、よく知られている。さらに、UV光線をチューブに沿って小穴又は窓の方向に進ませようとすることによって、UV光線が減少することも判明した。UV光線の特性を減少させることなくチューブに沿ってUV光線を伝えるためには、特殊な光道波管を使用することが可能である。しかし、追加的な材料又はコストを要するのではなく、アプリケータの端部にUV光線源を配置することも提案されている。このタイプのUV光線源は、アプリケータに著しい影響を及ぼし得る。例えば、UV光線源を供給するために冷陰極管を使用することにより、大きな熱が発せられる場合があり、約38.3℃(約101°F)の作動温度を有することとなる場合がある。この温度範囲は、とりわけアプリケータの端部が舌下又は直腸に配置される場合には、ユーザにとって危険且つ有害なものとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一実施例は、使用時に装置をユーザにとって有害にならない温度範囲内に保つUV光線源を含む装置の必要性に対応するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例においては、光線治療装置が提供される。この装置は、前方端部及び後方端部を有する主ケーシングと、主ケーシングの前方端部を通して挿入される光線源と、光線源を受け入れるための中央穴を有する前方キャップであって、主ケーシングの前方端部上の対応する螺子山を切られた外部構造に対して、当該前方キャップを固定するための螺子山を切られた内部構造を有する前方キャップと、前方キャップ内において主ケーシングの前方端部上にて配置されたベース端部を有する二次ケーシングであって、ベース端部から前方キャップの外へと外方に延在して光線源の一部分を部分的に覆うショルダセクションをさらに含む二次ケーシングと、光線源の露出された部分を覆って配置され、ショルダセクションの端部を覆って緊密に取り付けるための少なくとも1つの可撓性下部端部を有するシュラウドであって、光線源からの光線がシュラウドを透過するのを防ぐために耐光性材料から作製されたシュラウドと、光線源からの光線をシュラウドの外へ向けるようにシュラウドに配置されたレンズと、ケーシング内に配置され、シュラウドへ空気流を送るように方向付けられたファンとを含む。
【0009】
他の実施例においては、シュラウドは、光線源を覆う硬質部分を含むことができる。さらに、シュラウドはベース部分を有し、ベース部分が、上方に延在してチューブ形状カバーを形成し、チューブ形状カバーが先端部分において終端するように画成されており、チューブ形状カバーは、前方部分、後方部分、及び一対の側部部分を含み、前方部分は、ベースから凹状セクションへ内方に延在し、後方部分は、ベースから凹状セクションへ内方に延在し、チューブ形状カバーは、約25〜35°の角度でベース部分から離れて屈曲されている。または、シュラウドは、半径方向内方に延在する内部に画成された環状フランジをさらに含むことができ、シュラウドがショルダセクションを覆って配置される際に、ショルダセクションと接触する。
【0010】
さらに他の実施例においては、ケーシングは、空気取込み孔を含み、及び/又はシュラウドは、空気排気孔を含むことができる。他の実施例は、ファンからの空気流を方向付けるのを助けるために、冷却チューブを使用することができる。
【0011】
本発明の多数の利点及び特徴が、本発明の以下の詳細な説明及び本発明の実施例から、並びに添付の図面から、容易に明らかになろう。
【0012】
添付の図面を参照して、前述のことについてより十分な理解が得られよう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1a】第1の実施例による、光線治療のための装置の図である。
【図1b】図1aの部分分解図である。
【図2a】光線治療装置のための光線源を覆うために使用されるシュラウドの斜視図である。
【図2b】図2aの装置の断面図である。
【図2c】図2aの装置の側面図である。
【図2d】シュラウドの別の実施例の側方斜視図である。
【図3】別の実施例による、光線治療のための装置の図である。
【図4】別の実施例による、光線治療のための装置の図である。
【実施例】
【0014】
本発明は、多数の様々な形態における実施例が可能であるが、本発明の好ましい実施例が、図面において詳細に示され、本明細書において詳細に説明されている。しかし、本開示は、本発明の原理を例示的に示すものとして考慮されるべきであり、例示される実施例により特許請求の範囲の趣旨及び範囲を限定するように意図するものではないことを理解されたい。
【0015】
図1a及び図1bを参照すると、患者にUV光線を送達するための装置100が示されている。紫外光線は、感染症、被毒、疲労、アレルギー、肝炎、癌、及びHIVを含む、多数の疾病を治療するために使用されることが可能である。UV光線は、血液の酸素結合力を増大させ、毒素、ウィルス、真菌、細菌を破壊し、免疫系を上昇させる。さらに、UV光線は、血液を滅菌し、抗生物質のように作用する。本発明においては、1つ又は複数の治療波長のUV光線が使用されることが好ましい。本発明においては、UV−A光線又はUV−C光線のいずれかの光線が使用されることがさらに好ましい。ある症状及び/又は疾病に対しては、UV−A光線がUV−C光線よりも効果的であり、他の症状及び/又は疾病に対しては、UV−C光線がUV−A光線よりも効果的である。患者を治療するために使用される光線の1つ又は複数の波長は、患者の症状又は疾病の治療に対して最善となる1つ又は複数の波長に基づいて選択される。
【0016】
装置100は、患者が舌の下方、すなわち舌下にUV光線を与えることが可能となるように設計されることが好ましい。舌下の毛細血管は、表面付近に位置している。これらの毛細血管は、非常に敏感である。粘膜の毛細血管の露出は、他の露出された身体表面よりもはるかに大きい。この毛細血管の露出が大きいことによって、紫外スペクトルのより大きい透過が可能となる。さらに、同様の露出は、直腸においても起こり得ると考えられている。
【0017】
装置100は、電源コード105によって電源(図示せず)に取り付けられている。電源は、単にACコンセントに直接的に差し込まれてよく、及び/又はDC変換器を使用してもよい。これは、これらの実施例において重要な点ではない。装置100は、UV光線源110を含む。このUV光線源110は、この実施例においては、冷陰極UV電球を含む。光線源110は、コネクタ125によって回路基板120に接続されている。コネクタ125は、ポラライズド・コネクタ(polarized connector)であることが好ましい。典型的には、光線源のオン/オフを切り替えたり、所与の期間における治療時間の長さを制御する等のためのコマンドを有する、コントローラ/ソフトウェア、及びタイミング機構を回路基板120は含む。
【0018】
装置100は、構成要素を収容するための主ケーシング130を含む。主ケーシング130は、主ケーシング130の後方端部132に螺子止めされ得る後方キャップ140を含む。後方止め螺子142が、後方キャップ140を後方端部132に固定するために使用される。
【0019】
光線源は、主ケーシング130の前方端部134を通して挿入され、前方キャップ145によって定位置に固定される。前方キャップ145は、前方端部134に螺子止めされ得る。同様に、前方止め螺子147が、前方キャップ145を前方端部134に固定するために使用される。
【0020】
前方キャップ145は、中央穴149を含み、UV光線源110上を摺動し得るように、及び二次ケーシング150上を摺動し得るようになっている。二次ケーシング150は、中央穴149の直径よりも大きな直径のベース端部152を含んでいるので、二次ケーシング150は主ケーシング130に捕捉され固定される。二次ケーシング150のベース端部152からは、UV光線源110の一部分を覆うショルダセクション155が延在する。さらに、ベース端部152は、ショルダセクション155よりも大きな直径を有する。
【0021】
シュラウド160(図2A〜図2Dに図示される)が、UV光線源110の露出部分を覆って配置され、ショルダセクション155の外周部の周囲に固定又は装着される。シュラウド160は、その形状を維持してUV光線源110と接触しないように硬質である。既述のように、UV光線源は、かなりの量の熱を発生させ得る。ユーザの保護を助けるために、シュラウド160は、内部空洞部を有する。内部空洞部によって、UV光線源からある距離だけ離れた位置に内部材料が位置決めされる。交換用シュラウド160を次の治療のために使用し得るように、シュラウド160は使い捨て式のものであってもよい。代替として、シュラウド160は、容易に取外し可能及び洗浄可能なものであってもよい。次に、シュラウドのさらなる詳細を説明する。
【0022】
一実施例においては、シュラウド160はレンズ165をさらに含み、UV光線源110が出ていけるようになっている。シュラウド160がレンズ165を組み込む場合には、シュラウド160の残りの部分は、フォトレジスタント材料又は他の同様の材料から作製されることが好ましい。これによって、UV光線が、予め定められた部分においてシュラウドから出ていき、適切な方向へ向けられるようになっている。
【0023】
装置とユーザとの間の接触領域を冷却するために、ファン170が、ケーシング130の後方端部132付近に挿入されている。ファン170は、回路基板120によって制御される。ファン170は、空気を、ケーシング130を通して前方キャップ145内へ、そして、シュラウド160へ向かわせる。そして、ファン170は、UV光線源110を冷却する役割を果たす。空気取込み孔175が、ケーシング130上の前方端部134付近に配置される。
【0024】
次に図3を参照すると、別の実施例においては、装置200は、同様に付番された構成要素を含むが、冷却チューブ210も含む。冷却チューブ210は、空気流を、主ケーシング130から二次ケーシング155を通りシュラウド160内へ、そしてUV光線源110の端部の方向へ向かわせるためのものである。冷却チューブ210は、主ケーシング130内に配置された第1の開口端部212を含み、シュラウド160内に配置された第2の開口端部214を含む。
【0025】
ファン及び冷却チューブを用いても、シュラウド160の端部は、38.3℃(101°F)となり、ユーザの身体の一部分内に挿入するには、及び/又は接触させるには、依然として高温になり過ぎる場合があることがさらに判明した。しかし、シュラウド165上において冷却チューブ210の第2の開口端部214に対向する位置に出口開口162を配置することによって、シュラウド165の温度は、約31.1℃(約88°F)にまで低下することが判明した。この温度は、ユーザに対して危害又は火傷を負わせることなくシュラウドの表面がユーザの身体に接触できる作動温度である。
【0026】
次に図4を参照すると、別の実施例においては、装置300は、同様に付番された構成要素を含むが、一対の冷却チューブ310及び310を含む。第1の冷却チューブは、冷却入力チューブ310と称される。このチューブは、ファン170の付近に配置された第1の端部312を含み、シュラウド350内に配置された第2の端部314を含む。第2の冷却チューブは、熱出力チューブ320と称される。熱出力チューブ320は、シュラウド350内に配置された第1の端部322を含み、ケーシング130の外に排気する第2の端部324を含む。冷却入力チューブ310の第2の端部314及び熱出力チューブ320の第1の端部322は、シュラウド内の全く正反対の対角位置に配置されている。それらは、例えば、シュラウド160の下部部分及び上部部分(しかしそれらに限定されない)などに配置されている。さらに、シュラウド160は、UV光線源との接触により加熱された空気の排出を助けるための出口開口162をさらに含むことが可能である。
【0027】
図2A〜図2Dに戻り参照すると、既述のように、シュラウド160は、血液の処置のためにUV光線の透過を可能にするレンズ165を含むことが可能である。このレンズは、GE Type 124 Fused Quartzなどの(しかしそれに限定されない)、石英ガラス材料から作製されることが好ましい。
【0028】
シュラウド160は、UV光線源の周囲を循環する加熱された空気の排出を助けるために出口開口162を含んでもよい。さらに、シュラウド160は、ベース部分400を有し、このベース部分400が上方に延在してチューブ形状カバー410を形成し、このチューブ形状カバー410がさらに先端部分420で終端するように画成されてもよい。チューブ形状カバー410は、前方部分430、後方部分440、及び一対の側部部分450を含む。前方部分430は、ベース400から凹状セクション432へ内方に延在する。さらに、後方部分440は、ベース400から凹状セクション440へ内方に延在する。チューブ形状カバー410から先端部分420への終端部は、チューブ形状カバーの軸線から若干屈曲されている。この屈曲によって定義される角度がαであり、約25°〜35°であることが好ましい。シュラウド160は、内部において、チューブ形状カバー方向へのベース部分400の終端部の近くに、環状フランジ460を含んでもよい。フランジ460は、半径方向内方に延在し、シュラウド160が二次ケーシング150のショルダセクション155を覆うように挿入される際にストッパーとしての役割を果たす。最後に、シュラウド160は、ベース400の下方に畝状端部又は可撓性端部470を含んでもよい。これによって、シュラウド160は、二次ケーシングの端部上にこの可撓性端部を緊密に取り付けることによって、二次ケーシングに固定され得る。
【0029】
前述の通り、本発明の新規のコンセプトの趣旨及び範囲から逸脱することなく、多数の変形及び修正を実施し得ることが認識されよう。本明細書において例示される特定の方法及び装置に関して、いかなる限定も意図されず、又は推測されるべきでないことを理解されたい。
【図1A】

【図1B】

【図2A】

【図2B】

【図2C】

【図2D】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方端部及び後方端部を有する主ケーシングと、
前記主ケーシングの前記前方端部を通して挿入された光線源と、
前記光線源を受け入れるための中央穴を有する前方キャップであって、前記主ケーシングの前記前方端部上の対応する螺子山を切られた外部構造に対して、前記前方キャップを固定するための螺子山を切られた内部構造を有する前方キャップと、
前記前方キャップ内において前記主ケーシングの前記前方端部上に配置されたベース端部を有する二次ケーシングであって、前記ベース端部から前記前方キャップの外へと外方に延在して前記光線源の一部分を部分的に覆うショルダセクションをさらに含む二次ケーシングと、
前記光線源の露出された部分を覆って配置され、前記ショルダセクションの端部を覆って緊密に取り付けるための少なくとも1つの可撓性下部端部を有するシュラウドであって、前記光線源からの光線が前記シュラウドを透過することを防ぐために耐光性材料から作製されたシュラウドと、
前記光線源からの光線を前記シュラウドの外へ向けるように前記シュラウドに配置されたレンズと、
前記ケーシング内に配置され、前記シュラウドへ空気流を送るように方向付けられたファンと
を含む、光線治療装置。
【請求項2】
シュラウドは、前記光線源を覆う硬質部分をさらに含む、請求項1に記載された装置。
【請求項3】
前記ケーシングは、空気取込み孔を含む、請求項1に記載された装置。
【請求項4】
前記シュラウドは、空気排気孔をさらに含む、請求項2に記載された装置。
【請求項5】
前記ケーシングから前記シュラウド内へ空気流を向かわせるための冷却チューブをさらに含み、前記冷却チューブは、前記ケーシング内に配置された第1の開口端部、及び前記シュラウド内に配置された第2の開口端部を含む、請求項1に記載された装置。
【請求項6】
前記シュラウドから前記ケーシングに画成された排気出口へ空気流を向かわせるための熱出力チューブをさらに含む、請求項5に記載された装置。
【請求項7】
前記シュラウドはベース部分を有し、前記ベース部分が、上方に延在してチューブ形状カバーを形成し、前記チューブ形状カバーが先端部分において終端するように画成されており、前記チューブ形状カバーは、前方部分、後方部分、及び一対の側部部分を含み、前記前方部分は、前記ベースから凹状セクションへ内方に延在し、前記後方部分は、前記ベースから凹状セクションへ内方に延在し、前記チューブ形状カバーは、約25〜35°の角度で前記ベース部分から離れて屈曲されている、請求項1に記載された装置。
【請求項8】
前記シュラウドは、半径方向内方に延在する内部に画成された環状フランジをさらに含み、前記シュラウドが前記ショルダセクションを覆って配置される際に、前記ショルダセクションと接触する、請求項7に記載された装置。
【請求項9】
前方端部及び後方端部を有する主ケーシングと、
前記主ケーシングの前記前方端部を通して挿入される光線源と、
前記光線源を受け入れるための中央穴を有する前方キャップであって、前記主ケーシングの前記前方端部上の対応する螺子山を切られた外部構造に対して、前記前方キャップを固定するための螺子山を切られた内部構造を有する前方キャップと、
前記前方キャップ内において前記主ケーシングの前記前方端部上に配置されたベース端部を有する二次ケーシングであって、前記ベース端部から前記前方キャップの外へと外方に延在して前記光線源の一部分を部分的に覆うショルダセクションをさらに含む二次ケーシングと、
前記光線源の露出された部分を覆って配置され、前記ショルダセクションの端部を覆って緊密に取り付けるための少なくとも1つの可撓性下部端部を有するシュラウドであって、前記光線源からの光線が前記シュラウドを透過するのを防ぐために、前記光線源を覆い、耐光性材料から作製された硬質部分をさらに含む、シュラウドと、
前記光線源からの光線を前記シュラウドの外へ向けるように前記シュラウドに配置されたレンズと、
前記ケーシング内に配置され、前記シュラウドへ空気流を送るように方向付けられたファンであって、前記シュラウドは、前記シュラウドの内部温度を低下させるための空気排気孔をさらに含む、ファンと
を含む、光線治療装置。
【請求項10】
前記シュラウドはベース部分を有し、前記ベース部分が、上方に延在してチューブ形状カバーを形成し、前記チューブ形状カバーが先端部分において終端するように画成されており、前記チューブ形状カバーは、前方部分、後方部分、及び一対の側部部分を含み、前記前方部分は、前記ベースから凹状セクションへ内方に延在し、前記後方部分は、前記ベースから凹状セクションへ内方に延在し、前記チューブ形状カバーは、約25〜35°の角度で前記ベース部分から離れて屈曲されている、請求項9に記載された装置。
【請求項11】
前記シュラウドは、半径方向内方に延在する内部に画成された環状フランジをさらに含み、前記シュラウドが前記ショルダセクションを覆って配置される際に、前記ショルダセクションと接触する、請求項10に記載された装置。
【請求項12】
光線治療装置と連結させて使用されるシュラウドであって、前記光線治療装置は、端部ショルダを有するケーシングを含み、前記ケーシングには光線源が固定されており、前記光線源は、前記ケーシングの前記端部ショルダから外へ延在する部分を画成している、シュラウドであって、
前記シュラウドは、前記ショルダセクションの端部に緊密に取り付けられた可撓性下部端部を含み、前記シュラウドは、前記光線源からの光線が前記シュラウドを透過するのを防ぐために耐光性材料から作製されており、前記光線源からの光線を前記シュラウドの外へ向けるように前記シュラウドに配置されたレンズを有する、シュラウド。
【請求項13】
前記光線源を少なくとも覆うように画成された硬質部分をさらに含む、請求項12に記載されたシュラウド。
【請求項14】
前記シュラウドは、空気排気孔をさらに含む、請求項13に記載されたシュラウド。
【請求項15】
前記シュラウドは、さらにベース部分を有し、前記ベース部分が、上方に延在してチューブ形状カバーを形成し、前記チューブ形状カバーが先端部分において終端するように画成されており、前記チューブ形状カバーは、前方部分、後方部分、及び一対の側部部分を含み、前記前方部分は、前記ベースから凹状セクションへ内方に延在し、前記後方部分は、前記ベースから凹状セクションへ内方に延在し、前記チューブ形状カバーは、約25〜35°の角度で前記ベース部分から離れて屈曲されている、請求項12に記載されたシュラウド。
【請求項16】
半径方向内方に延在する内部に画成された環状フランジをさらに含み、前記シュラウドが前記端部ショルダを覆って配置される際に、前記端部ショルダと接触する、請求項15に記載されたシュラウド。

【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−530327(P2011−530327A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522076(P2011−522076)
【出願日】平成21年5月15日(2009.5.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/044182
【国際公開番号】WO2010/016962
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(511017036)
【Fターム(参考)】