説明

XMLベースの電子文書バージョン指定方法及びバージョン値を用いる更新文書提供方法

【課題】文書を効率よく管理する。
【解決手段】本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法及び装置、XMLベースの更新電子文書提供方法及び装置はバージョン値を有する。前記電子文書は構造化された電子文書の構造を定義する構文を使用することができる。前記方法は電子文書の内容が変更された日付情報をバージョン値として利用することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子文書の要求/提供方法に関し、特にXMLベースの電子文書要求/提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、拡張可能なマークアップ言語(以下、“XML”と呼ぶ)が電子文書の作成に幅広く利用されている。世界的にXMLの利用率が急速に上昇し、一般の企業はもちろん、政府と官公署、公共機関でのXMLの導入も大いに増加している。このような電子文書は一般に各機関で決めた構文(syntax)を基礎として作成される。
【0003】
XMLベースの電子文書は主にクライアント/サーバ構造として管理される。クライアント/サーバ構造はサーバ内に文書を格納しており、使用者の要求に応じて要求された電子文書を提供する。このようなクライアント/サーバ構造は図1に示している。
【0004】
図1は一般のXMLベースの電子文書を要求/提供するクライアント/サーバ構造を概略的に示す図である。図1に示したように、クライアントは文書を要求及び使用する側であり、サーバは文書を提供する側である。従って、文書を要求及び使用するシステムが文書を格納し、提供する機能を同時に有する場合、そのシステムは役割によってクライアントとサーバの役を同時に果たすことができる。
【0005】
XML文書をサーチするための言語にはXQL(XML query language)とXQeryが含まれる。このようなサーチ言語はサーバの電子文書リポジトリ(repository)に格納されているXML文書をサーチして、要求者が要求した形式のXML文書における結果を受ける及び/又は提供するために幅広く使用される。
【0006】
しかしながら、従来のXML電子文書要求/提供方法及び装置には様々な短所がある。使用者の要求に応じて文書を提供する従来のシステムにおいて、変更または追加された文書の内容だけを通知する特別の表現方法は存在しない。その結果、変更または追加された文書の内容に対する情報を提供するためには、最初に伝送された(例えば、変更されていない)内容を繰り返して含んでいる文書の内容を全体として伝送しなければならないという欠点がある。
【0007】
前記の内容は追加的、代案的細部事項、特定及び/または技術的背景の適切な提示のための資料として参照される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は少なくとも前記の問題及び/または短所を解決し、少なくとも後述する長所を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は従来技術の限界及び短所による一つ以上の問題を除去するバージョン値を使用することにより、XMLベースの電子文書バージョン指定方法及び/または文書更新伝送方法を提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的はXMLベースの電子文書伝送方法の伝送効率を高くする電子文書バージョン指定方法を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的はXMLを用いて伝送された電子文書を漸次更新することが可能な電子文書バージョン指定方法を提供することのある。
【0012】
本発明のさらに他の目的は構造化された電子文書の変更された構造の日付情報及び時間付き日付情報の少なくとも一つがバージョン値として使用される電子文書バージョン指定方法を提供することにある。
【0013】
本発明のさらに他の目的は下位構造の内容が修正または追加により変化した場合、下位構造のバージョン値を変更することが可能で、その変更された下位構造を含む対応する上位構造のバージョン値にこのような変化を反映させることが可能な電子文書バージョン指定方法を提供することにある。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、上位構造のバージョン値が、対応する変更された一つ以上の下位構造を判別することができるように上位構造のバージョン値を変更する電子文書バージョン指定方法を提供することにある。
【0015】
本発明のさらに他の目的は提供者が文書の内容の全体でなく、バージョン値を使用して追加または変更された内容だけを伝送することができるXMLベースの更新文書提供方法を提供することにある。
【0016】
本発明のさらに他の目的は、識別子情報値が再度使用された場合、バージョン値を使用して電子文書を識別するために、電子文書に関する識別情報をバージョン値と共に使用するXMLベースの文書提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記の目的を達成するための本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法は、構造化された電子文書の構造を定義する構文を使用して電子文書を管理し、電子文書の構造を識別し、電子文書の構造内容が変更された日付の情報をバージョン値として使用することに特徴がある。
【0018】
また目的を達成するための他の本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法は、構造化された電子文書の構造を定義する構文を使用して電子文書を管理し、その構文により定義された電子文書の内容を判別し、電子文書が変更された時の日付と時間情報をバージョン値として使用することを特徴とする。
【0019】
また目的を達成するためのさらに他の本発明に係るXMLベースの電子文書要求方法は、構造化された電子文書の構造を定義する構文を使用して電子文書を管理し、電子文書のバージョン値を識別し、そのバージョン値を条件として使用して電子文書の更新情報を要求することを特徴とする。
【0020】
また目的を達成するためのさらに他の本発明に係るXMLベースの更新電子文書の提供方法は、構造化された電子文書の構造を定義する構文を使用して電子文書を管理し、電子文書の変更された内容に対する日付と時間情報の少なくとも一つを判別する電子文書のバージョン値を識別し、そのバージョン値を条件として使用して電子文書の更新情報を提供することを特徴とする。
【0021】
また目的を達成するためのさらに他の本発明に係るXMLベースのバージョンを使用する電子文書を処理する方法は、構造化した電子文書の構造を定義する構文を使用して電子文書が管理され、電子文書の識別子を提供し、電子文書の内容が変更された日付情報及び日付と時間情報の少なくとも一つを対応する電子文書のバージョン値として利用する電子文書のバージョン値を提供し、同一の識別子を有する二つの電子文書を区分するために前記バージョン値を使用することに特徴がある。
【0022】
本発明の長所、目的、特徴は、以下の説明で言及され、以下の説明を参照すれば本発明の技術分野の通常の知識を有する者には明らかで本発明の実施形態を通して理解できるであろう。本発明の目的と長所は添付の請求範囲で明確に指摘したように実現され達成される。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法によれば、提供者が構造化された電子文書を管理する際に、構造が変更された日付と時間情報をバージョン値として利用することで、バージョン値を利用して文書を効率よく管理することができるという長所がある。
【0024】
更に、本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法によれば、修正または追加により下位構造のバージョン値が変化した場合に、下位構造の変化した値が上位構造のバージョン値に反映される。更に、修正または追加された下位構造をそのバージョン値を利用して容易にサーチできるという長所がある。
【0025】
尚、本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法及びバージョン値を利用する更新文書提供方法によれば、提供者は追加または修正される必要がある内容だけを別々に伝送するので、伝送量が低減し、要求者は以前の文書の内容(例えば、修正された内容だけ)を容易に更新できるという長所がある。
【0026】
更に、本発明のXMLベースのバージョン値を利用する文書提供方法によれば、識別子が再使用される場合、バージョン値を利用して、同一の識別子を有する以前の電子文書と新しい電子文書を見分けられるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】一般のXMLベースの電子文書を要求/提供するクライアント/サーバ構造を示す概略図。
【図2】一般のXMLベースの電子文書の作成方法の一例を示す概略図。
【図3】本発明の実施例に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法を示す概略図。
【図4】本発明の他の実施例に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法を示す概略図。
【図5】本発明のまた他の実施例に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法を示す概略図。
【図6】本発明に係る電子文書バージョン指定方法が適用されるXMLベースの電子文書作成方法により作成された放送プログラムの構文の構造の一例を示す図面。
【図7】本発明に係る電子文書バージョン指定方法が適用されるXMLベースの電子文書作成方法により作成された放送プログラムの構文の一例をDTDで示す図面。
【図8】本発明に係る電子文書バージョン指定方法が適用されるXMLベースの電子文書作成方法により作成された放送プログラム電子文書の構文の一例をXMLスキーマで示す図面。
【図9】本発明に係る電子文書バジョン指定方法が適用されるXMLベースの電子文書作成方法により作成された放送プログラム電子文書の例を示す図面。
【図10】本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の実施例を利用して現在状態のプログラム電子文書の例を示す図面。
【図11】本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の他の実施例を利用して現在状態のプログラム電子文書の例を示す図面。
【図12】本発明に係るXMLベースのまた他の電子文書バージョン指定方法を利用して現在状態のプログラム電子文書の例を示す図面。
【図13】本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の実施例を利用するシステムから‘要求1’に応じて提供される更新電子文書の例を示す図面。
【図14】本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の他の実施例を利用するシステムから‘要求1’に応じて提供される更新電子文書の例を示す図面。
【図15】本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の実施例を利用するシステムから‘要求2’に応じて提供される更新電子文書の例を示す図面。
【図16】本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の他の実施例を利用するシステムから‘要求2’に応じて提供される更新電子文書の例を示す図面。
【図17】本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の実施例と識別者を利用するシステムから‘要求2’に応じて提供される更新電子文書の例を示す図面。
【図18】本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の他の実施例と識別者を利用するシステムから‘要求2’に応じて提供される更新電子文書の例を示す図面。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る電子文書バージョン指定方法及びバージョン値を用いる文書の提供方法の実施形態を説明する。XMLベースの電子文書はDTD(Document Type Definition)またはXMLスキーマ言語を用いて構文を定義する。このような構文は電子文書の全体の構造を定義して、各項目の名前と発生頻度、順番、必須/選択、各項目の属性などを制限する。電子文書はこのような言語で作成された文法に関して有効な文書となる。電子文書に割当てられるバージョンも前記の項目、属性などに対応する。
【0029】
本発明の実施形態では提供者が構文の所定バージョンの項目/属性値を利用して時間による文書の更新情報を管理できる方法及び装置を提示する。尚、本発明の実施形態によれば、要求者は、リポジトリから提供された選択文書の所定バージョン値の後の文書を要求することができる。所定バージョン値を条件として使用できるように、前記バージョン値の後の電子文書を前記要求者に提供する。
【0030】
更に、電子文書の識別子が一定の期間後に再び使用される。本発明に係る実施形態、その識別子を有する前の文書と新しい文書または更新文書とを見分けることができる方法を提供する。
【0031】
識別子情報は特定の文書を識別する唯一の識別情報である。しかし、識別子情報の範囲が制限されているので、一般に最初の値または最小値から順番に使用する。割当てられる識別子の値の寿命は識別子の範囲の全ての値(例えば、最後値または最大値まで)が使用される周期である。
【0032】
電子文書の数が増加して識別子情報が範囲の最大値まで使用された場合には、無効な電子文書に割当てられた識別者情報を利用して(例えば、前記識別子情報を再び利用し続けて)再び循環を繰り返す。即ち、識別子循環周期に到達して有効でなくなった識別子値を新しい文書に再使用できる。
【0033】
従って、文書の管理などの理由で同一の識別子値を有する前の文書と新しい文書とを見分ける必要がある。本発明によれば、最も最近の修正日付と時間情報を利用するバージョン値でそのような二つの文書を区別することができる。即ち、最も最近の修正日付/時間を共に使用することで二つの文書を識別することができる。
【0034】
XMLベースの電子文書要求/提供方法の実施形態は、例えば、電子文書の提供を要求する者、要求された電子文書を提供する者、要求者と提供者間を連結するネットワークを含むシステムで適用される。尚、放送プログラム提供システムのような環境における基本情報の一部だけを提供し、使用者の必要性と要求に応じて更新された情報を提供するシステムにも適用することができる。
【0035】
本発明ではXMLベースの電子文書にバージョンを指定する三つの方法を提示する。しかし、これは本発明を制限しようとするものではない。図2はバージョン指定方法を説明するため、一般のXMLベースの電子文書の作成方法を示す概略図である。図2に示したように、各括弧は上位構造に含めることができる下位構造の個数を表示する。全ての可能な場合を考慮するため、0から無限大まで可能であると仮定する。
【0036】
本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の第1実施形態は文書の内容が追加または修正された日付情報をバージョン値として利用する。さらに、日付と時間情報を含む値をバージョン値として使用することもできるが、日付情報だけでも十分である。図3は本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の第1実施形態を図2のように示す図面である。
【0037】
本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の第2実施形態は、下位構造のバージョン値が修正されると、上位構造のバージョン値は対応する下位構造のバージョン値の中で最も最近の(例えば、最も最近に変更された)情報に変更される。第2実施形態において、バージョン値はXMLベースの電子文書バージョン指定方法の第1実施形態の例と類似してもよい。図4は本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の第2実施形態を図2のように概略的に示す図面である。図4に示したように、下位構造のバージョン値の中で最も最近の値が上位構造のバージョン値となる。
【0038】
本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の第3実施形態によれば、上位構造のバージョン値にどの(任意のタイプの)下位構造が修正または追加されたかを表示する。多数の下位構造が存在する場合にバージョン値を利用して変更されたタイプを容易にまたは直ちに検索して、それによって検索時間を節約できる。第3実施形態において、バージョン値はXMLベースの電子文書バージョンの第2の実施形態の指定方法と類似している。図5は本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の第3実施形態を図2のように示す概略図である。
【0039】
図5に示したように、例えば、下位構造のタイプを、10進法または16進法のようなビットマスキング値を使用するビットマスキング(bit masking)方法で表現する。しかし、本発明は制限的なものではなく、可能な対応する下位構造タイプに対して日付情報または識別時間と日付情報のような基本情報を十分に補うなら、ビットマスキング値の代わりに他の値を使用することができる。更に、提供者は内部管理の目的のために第3実施形態に係るビットマスキング方法を利用して、要求者に文書を提供したり、要求された文書を更新する時にはビットマスキング情報を除いた値をバージョン値として提供することができる。
【0040】
適用の一例として、放送プログラムに関する電子文書の構文を次のように定義して、XMLベースの電子文書バージョン指定方法及び電子文書の更新方法が適用される場合に対して説明する。図6は本発明に係る電子文書バージョン指定方法の実施形態が適用されたXMLベースの電子文書の作成方法により作成された放送プログラムの構文構造の一例を示す図面である。
【0041】
放送プログラムは‘バージョン’、‘放送内容’、‘放送スケジュール’のような情報を有する。そして、‘放送内容’は‘バージョン’と‘放送内容’のリストを有し、‘放送内容’は‘バージョン’、‘タイトル’、プログラムを示す唯一の‘プログラム識別子’、‘シノプシス’などのプログラム内容に対する情報を有すると仮定する。その上、‘放送スケジュール’は‘バージョン’と‘放送スケジュール’のリストを有し、‘放送スケジュール’は‘バージョン’、プログラムを示す唯一の‘プログラム識別子’、‘放送会社’、‘放送時間’、‘放送期間’などの放送に関する情報を有すると仮定する。図6はこの構文を図式で示している。
【0042】
図7及び図8は放送プログラム構文が作成された例を示している。図7は本発明の実施形態に係る電子文書バージョン指定方法が適用されたXMLベースの電子文書作成方法により作成された放送プログラムの構文の一例をDTDで示した図であり、図8は本発明の実施形態に係る電子文書バージョン指定方法が適用されたXMLベースの電子文書作成方法により作成された放送プログラム電子文書の構文の一例をXMLスキーマで示した図である。
【0043】
ここで、バージョン値は日付情報を使用するので‘dateTime’を使用することもできる。しかし、バージョン指定と提供された応用によって‘string’、‘integer’、‘float’などのタイプに定義してから、別のタイプに変換して使用することもできる。図8の場合には本発明の実施形態に係る三つの電子文書バージョン指定方法を表現するため‘string’タイプを使用している。
【0044】
図9、図10、図11、図12はこのような構文に従って実際に作成された放送プログラム文書を示し、本発明の実施形態に係る電子文書バージョン指定方法を使用するXMLベースの電子文書作成方法により作成された放送プログラム電子文書の例を示す図である。図9は最初の文書構文を示す図であり、図10、図11、図12は図9の文書構造が変更された現在状態の文書構造を三つの電子文書バージョン指定方法の実施形態を示す図である。
【0045】
要求者が図9のプログラム情報を受けた後、図9のバージョン値を利用して現在まで変更された内容のプログラム情報を要求すると仮定する。前記の状況において、要求者はバージョン値を利用して全ての更新情報を要求したり(‘要求1’)、‘放送スケジュール’の更新情報だけを要求することもできる(‘要求2’)。このとき、三つの電子文書バージョン指定方法の実施形態に対する各場合の要求条件は次の通りである。
‘要求1’:‘バージョン’≧20020407
‘要求2’:‘放送プログラム/放送スケジュール/放送スケジュール/バージョン’≧20020407
【0046】
図13、図14、図15、図16に示したように、‘要求1’と‘要求2’に対して電子文書リポジトリは所定の構文に従って使用者が利用する電子文書適用システムに更新された電子文書を提供することができる。
【0047】
‘要求1’に対して電子文書バージョン指定方法の第1実施形態により提供された更新電子文書が図13に示されており、電子文書バージョン指定方法の第2及び第3実施形態により提供された更新電子文書が図14に示されている。このとき、電子文書バージョン指定方法の第1実施形態のビットマスキング(例えば、修正された下位構造選択子)は提供者が内部的に有している情報であるので、電子文書バージョン指定方法により提供される電子文書は互いに同一となる。
【0048】
更に、‘要求2’に対して電子文書バージョン指定方法の第1実施形態により提供された更新電子文書が図15に示されており、電子文書バージョン指定方法の第2及び第3実施形態により提供された更新電子文書は図16に示されている。
【0049】
識別子の短い寿命のため二つのプログラムが同時に共存する場合に、前のプログラムがもはや有効でないという情報を伝送する必要がある。このような場合には、有効でない文書の識別子値とバージョン値を共に提供することにより、要求者は前のバージョン値を使用する文書から、一貫している識別子値を有する文書を区別することができる。従って、要求者は前の文書と同一の識別子値を有する新しい文書を使用することができる。
【0050】
図17及び図18は‘要求2’に対して有効でないプログラムに関する情報が<無効>項目内に含まれた文書の例を示している。図17は本発明に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法の第1実施形態を使用するシステムと識別者から‘要求2’に応じて提供される更新電子文書の一例を示す図であり、図18は本発明に係るXML電子文書バージョン指定方法の第2及び第3実施形態と識別子を利用するシステムから‘要求2’に応じて提供される更新電子文書の一例を示す図である。
【0051】
新しく追加された文書の識別子の値‘CNN−2002−0394’を有する前の文書がもはや有効でないことを表現する場合、前の文書の最も最近の修正日付または新しい文書の最初の作成日付よりもっと前の(例えば、もっと小さい)日付であるバージョン値‘20020110’のように表現する。従って、同一の識別子値を有する新しい文書から前の文書を区別することができる。
【0052】
このように、本発明の実施形態に係るXMLベースの電子文書バージョン指定方法及びバージョンを利用する更新文書提供方法によれば、文書の内容情報の中から更新された情報だけを提供し、更新情報が例えば要求者が使用する文書に反映される。従って、文書の漸次的な更新が可能となる。更に、識別子が再使用される場合、本発明のバージョン指定方法の実施形態に係るバージョン値により同一の識別子を使用する前の文書と新しい文書を区別することができる。
【0053】
前述の実施形態と長所は単に例示であり、本発明を限定するのではない。本発明の実施形態を他の形態の装置に適用することができる。本発明に関する説明は例示的なものであり、請求範囲に記載の本発明の範囲を制限するのではない。本発明の技術分野の通常の知識を有する者であれば、様々な代替、変形及び変更が可能なはずである。請求項で、手段−機能請求項は言及された機能と、構造的同等物だけでなく同等の構造物を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表記言語(XML)をベースとし、放送プログラムに関するメタデータを更新する方法であって、この方法は、
クライアントで前記メタデータの第1バージョンを受信する段階と、
前記受信したメタデータの更新バージョンを要求する段階と、
前記メタデータを識別する識別情報が別のメタデータを識別するための識別情報として再使用され、前記要求した更新バージョンがサーバにおいて前記メタデータを削除する以前のバージョンである場合、前記クライアントが前記更新バージョンを要求したメタデータの最終バージョン情報と前記識別情報を受信する段階と、
を含むことを特徴とするメタデータの更新方法。
【請求項2】
前記メタデータは前記サーバとクライアントに格納されることを特徴とする請求項1に記載のメタデータの更新方法。
【請求項3】
前記バージョン情報は日付及び/または時間に描写されることを特徴とする請求項1に記載のメタデータの更新方法。
【請求項4】
前記メタデータは電子文書の構造を定義する文法によって定義されることを特徴とする請求項1に記載のメタデータの更新方法。
【請求項5】
前記文法はXMLスキーマ(Extensible Markup Language schema)であり、前記放送プログラムはテレビ放送プログラムであることを特徴とする請求項4に記載のメタデータの更新方法。
【請求項6】
表記言語(XML)をベースとし、放送プログラムに関するメタデータを更新する方法であって、この方法は、
サーバが前記メタデータの第1バージョンを提供する段階と、
前記提供したメタデータの更新バージョンを要求される段階と、
前記メタデータを識別する識別情報が別のメタデータを識別するための識別情報として再使用され、前記要求された更新バージョンが前記サーバにおいて前記メタデータを削除する以前のバージョンである場合、前記サーバが前記更新バージョンを要求されたメタデータの最終バージョン情報と前記識別情報を提供する段階と、
を含むことを特徴とするメタデータの更新方法。
【請求項7】
前記メタデータは前記サーバとクライアントに格納されることを特徴とする請求項6に記載のメタデータの更新方法。
【請求項8】
前記バージョン情報は日付及び/または時間に描写されることを特徴とする請求項6に記載のメタデータの更新方法。
【請求項9】
前記メタデータは電子文書の構造を定義する文法によって定義されることを特徴とする請求項6に記載のメタデータの更新方法。
【請求項10】
前記文法はXMLスキーマ(Extensible Markup Language schema)であり、前記放送プログラムはテレビ放送プログラムであることを特徴とする請求項9に記載のメタデータの更新方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−146451(P2009−146451A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−74821(P2009−74821)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【分割の表示】特願2005−505680(P2005−505680)の分割
【原出願日】平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願人】(596066770)エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Fターム(参考)】