説明

株式会社ディナベック研究所により出願された特許

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本発明は、オルトミクソウイルス科ウイルスのNP蛋白質によりインターフェロン応答を抑制する方法を提供する。インターフェロン応答を抑制する作用は、インフルエンザウイルスA/PR/8/34株由来のNP蛋白質で特に強かった。NP蛋白質を用いれば、IFN応答を抑制することにより宿主防御反応および免疫応答を減弱させることが可能である。例えば、ウイルスを遺伝子治療用ベクターとして利用する場合、ベクター搭載治療用遺伝子の発現を持続させる或いはベクター自身の免疫原性を減弱するために、NP蛋白質を発現させることによって、宿主の抗ウイルス活性を減弱させることができる。このようなベクターは、インビボにおける遺伝子治療用ベクターとして有用である。 (もっと読む)


本発明は、遺伝子配列中に含まれるマイナス鎖RNAウイルスのE配列の部分配列が改変された外来遺伝子を有するマイナス鎖RNAウイルスを提供する。E配列の一部を含む外来遺伝子は、マイナス鎖RNAウイルスにおいて高頻度で変異が生じることが判明した。この配列を持たないように外来遺伝子の配列を改変することによって、マイナス鎖RNAウイルスにおいて搭載する遺伝子に変異が生じるのを防ぐことができる。 (もっと読む)


本発明は、線維芽細胞増殖因子−2(FGF2)−FGF受容体1−Ras−Raf−MAPキナーゼを介するシグナル伝達を阻害する遺伝子を有するウイルスベクターを疾患部位に投与する工程を含む、骨破壊を伴う炎症性疾患の治療方法に関する。また本発明は、該ベクターを含む、骨破壊を伴う炎症性疾患の治療組成物に関する。ウイルスベクターの局所投与を介してFGF2のシグナル伝達を阻害することにより、炎症性骨破壊における炎症と骨破壊の両方を同時に抑制することに成功した。本発明は、これまで治療が困難であった関節リウマチ等の炎症性骨疾患に対する、疾患特異的かつ効果的な治療方法、および治療組成物を提供する。 (もっと読む)


本発明はアンギオポエチン−1(Ang1)またはAng1をコードするベクターを投与する工程を含む、虚血疾患の治療方法を提供する。また本発明は、Ang1を含む虚血疾患治療キットを提供する。Ang1を発現するベクターを作製し、ラット心筋梗塞急性期にベクターを心筋内に単独投与してAng1を心筋局所で発現させた。その結果、梗塞後死亡率の低下、心筋での血管数の増加、心筋梗塞巣の縮小、および心機能の改善などの顕著な効果が得られることが判明した。Ang1の血管形成作用に必要なVEGFを投与する必要はなかった。さらに、動脈結紮により誘導した重症虚血肢モデル動物にAng1発現ウイルスベクターを単独投与したところ、顕著な救肢効果が得られることが判明した。Ang1遺伝子治療は、虚血性心疾患および四肢虚血などの虚血疾患に対する安全かつ効果的な治療法として優れている。 (もっと読む)


本発明は活性のあるリボザイムをコードするパラミクソウイルスベクターを提供する。本発明のベクターは、インビボまたはエクスビボにおいて、広い範囲の組織に所望のリボザイムを発現させるための遺伝子治療ベクターとして適している。本発明のベクターは、癌やその他の疾患における遺伝子治療ベクターとして有用である。
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本発明は、パラミクソウイルスベクターと活性化したT細胞とを接触させる工程を含む、T細胞に遺伝子を導入する方法を提供する。また本発明は、外来遺伝子が導入されたT細胞の製造方法であって、パラミクソウイルスベクターと活性化したT細胞とを接触させる工程を含む方法を提供する。また本発明は、この方法により製造された、外来遺伝子が導入されたT細胞を提供する。本発明により、効率的な活性化T細胞特異的な遺伝子送達が可能となり、T細胞を指向した遺伝子送達による免疫学的な改変戦略への適用が期待される。 (もっと読む)


【課題】製造効率の良いセンダイウイルス再構成系を確立し、センダイウイルスの遺伝子操作を可能とし、遺伝子治療等の分野で十分実用に耐えうるセンダイウイルスベクターを提供する。
【解決手段】初期複製遺伝子が全て発現している宿主に、センダイウイルスゲノムを導入し、センダイウイルス粒子を再構成する方法を開発した。このことによって、センダイウイルスの遺伝子操作が可能となり、センダイウイルスをベクターとして有効利用できるようになった。 (もっと読む)


本発明は、TAP活性を阻害することによりMHC class Iによる外来エピトープの提示を増強する方法に関する。TAP阻害因子とエピトープ結合β2mを共にコードする哺乳動物細胞感染性ウイルスベクターを構築し、哺乳動物細胞に導入した。TAP阻害因子により内因性のMHC class I/ペプチド複合体を減少させ、ベクターから発現させたエピトープ結合β2mを含むMHC class I/ペプチド複合体を高頻度に細胞表面に提示させることに成功した。本発明は、感染症や癌などにおけるワクチン療法において有用である。 (もっと読む)


本発明は、プロテアーゼによるウイルス蛋白質の切断に増殖を依存するウイルスを、該プロテアーゼに非依存的に製造する方法を提供する。本発明のウイルス製造方法は、ウイルス蛋白質におけるプロテアーゼの切断配列を他のプロテアーゼの切断配列に改変されたウイルス蛋白質の存在下でウイルスを生産することを特徴とする。プロテアーゼの切断配列を、ウイルス生産細胞が内因的に発現するプロテアーゼの切断配列に置換することによって、より効率的にウイルスベクターを生産させることが可能となる。本発明に方法により、幅広い細胞を用いて高力価のウイルスを製造することが可能となる。 (もっと読む)


本発明は、マイナス鎖RNAウイルスベクターのゲノムRNAの転写、および該ゲノムRNAとリボヌクレオプロテインを形成するマイナス鎖RNAウイルス蛋白質の発現を、サイトメガロウイルスエンハンサーおよびニワトリβ-アクチンプロモーターを含むプロモーターにより誘導することを特徴とする、マイナス鎖RNAウイルスベクターの製造方法を提供する。本発明の方法は、安全性の高いマイナス鎖RNAウイルスベクターを高い効率で製造することを可能にする。特に本発明の方法は、エンベロープ構成蛋白質遺伝子を欠損するマイナス鎖RNAウイルスベクターを製造するために有用である。 (もっと読む)


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