説明

いぶり大根の漬物を使用したカレー味のいぶり大根の漬物

【課題】 消費者の多様なニーズに合わせたバラエテイーに富んだカレー味を、いぶり大根の漬物の独特な風味、歯ざわり、香りを損ねずにその長所を生かしたまま付加し、消費者が手軽に食することができると共に、無化学肥料、無添加の安心、安全、からだに優しい漬物として提供する。
【解決手段】 いぶり大根の漬物を細かく切り、複数回にわたり水に浸し、ある程度の濃い味、塩を抜き、その後、余分な水分を抜き、醤油、砂糖、香辛料(カレー粉)を組み合わせた調味液に、低温に保持した室内において数日間漬け込むことにより、カレー味のいぶり大根の漬物を創出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はいぶり大根の漬物を主材料にした、いぶり大根カレー味の漬物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、いぶり大根の漬物としては有名であるが、このいぶり大根の漬物を使用してカレー味の漬物にするということは今までに存在していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで発明者はいぶり大根の漬物をカレー味の調味液に漬け込んで、現在、食社会で求められているからだに優しい漬物を提供することに着想した。即ち、いぶり大根の漬物に無添加の調味料を組み合わせてカレー味にし、安心、安全、からだに優しい漬物として提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
いぶり大根の漬物を主原料とし、該いぶり大根の独特な風味、歯ざわり、香りを損ねずその長所を生かして、醤油、砂糖、香辛料(カレー粉)を組み合わせてなる調味料に漬け込み、更に低温の室内で数日間寝かせて作ることを特徴とするカレー味のいぶり大根の漬物である。
【0005】
この発明で使用するいぶり大根の漬物とは、無化学肥料(有機微生物栽培)で作った大根を、同じく無化学肥料で作った秋田こまちの米ぬか、または米麹を使い、昔ながらの製法で手間ひまかけて、じっくり漬け込んだ無化学肥料のいぶり大根の漬物であり、その一般的な製法は大根を藁で編んだ縄に固定し天井から吊るし、下から薪等を焚いてその煙で薫製にさせ、塩と米ぬか、又は米麹で最低50日以上漬け込んでなる漬物を言う。
【0006】
また、この発明で使用するカレー粉とは、黒こしょう、赤唐辛子、ターメリック、クミン、などを混ぜた香辛料の粉末で、一般に市販されているものが好適である。
【0007】
本発明により、無化学肥料で栽培したいぶり大根の漬物をもとに適応力向上、抗菌活性、血液循環促進、食欲調整の働きを持つと言われているカレー粉と組み合わせた新しい漬物を完成させることができる。
【発明の効果】
【0008】
香辛料(カレー粉)を用いることにより、現社会においての環境によるストレス、暑さ、寒さに対しての抵抗力、腸内の細菌感染に対する抵抗力がつくと言われており、本発明のいぶり大根のカレー味の漬物はその製造工程の3〜12回にわたる水さらしにより漬物特有の塩分を3%〜25%に減らすことができ、食することによって新陳代謝を高め、血液循環を促進することができる新しい漬物が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【実施例】
【0010】
まず、いぶり大根の漬物を縦4分の1の大きさに切り、それを2mm〜3mmの厚さの扇形に切る。それをボウルなど容器に入れて、該容器に満水状態になるよう水を張り、2時間〜10時間間隔で容器に張った水を3〜12回取り替えることを繰り返す。この工程でいぶり大根の漬物から塩分を減らすことになる。この後、ザルなどの容器に移し替え3〜24時間をかけて余分な水を切り適当な乾燥度を得る。この工程の結果塩分濃度は3%〜25%に減塩される。
【0011】
次に、醤油1〜2lに対して砂糖500g〜2kgの割合で混合して調味液とし、沸騰寸前まで加熱して火を止め該調味液が熱いうちに、水切りして適当な乾燥度となっているいぶり大根の漬物3〜8kgを投入し、全体によく混ぜ合わせ、20〜60分間ほど放置状態とする。その後、カレー粉50g〜200gを該容器内の調味液に加え、さらによく混ぜ合わせる。その後、重石をのせ低温状態の室内で3〜12日間漬け込む。この工程を経ることにより本発明の目的物であるいぶり大根のカレー味の漬物を得ることができる。
【0012】
以上のようにして製造されたいぶり大根のカレー味の漬物は、調味液と共にポリエチレン袋に真空パックして袋ごと常温から80℃まで昇温煮沸し、この設定温度を保ちながら15分ほど経過させると殺菌が完了する。これにより、保存料を使用しなくても細菌などの殺菌が行われ、衛生的な商品を得ることができる。
【0013】
本発明は以上のように構成したもので、消費者の多様なニーズに合わせたバラエテイーに富んだカレー味を、いぶり大根の漬物の独特な風味、歯ざわり、香りを損ねずその長所を生かしたまま付加したことにより、消費者が手軽に食することができると共に無化学肥料、無添加の安心、安全、からだに優しい漬物として提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
いぶり大根の漬物を主材料とし、該いぶり大根の漬物を醤油、砂糖、香辛料(カレー粉)を組み合わせてなる調味液に3〜12日間漬け込み、該いぶり大根の漬物の独特な風味、歯ざわり、香りを損ねず長所を生かし、塩分濃度を3%〜25%としてなることを特徴とするカレー味のいぶり大根の漬物。
【請求項2】
削除する。

【公開番号】特開2008−237200(P2008−237200A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−110987(P2007−110987)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(507065201)有限会社ゆめ企画須藤健太郎商店 (3)
【Fターム(参考)】