お目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末
【課題】起動までにはスクリプトは一切必要がなく、時間にあまり余裕のない時でも、必要な手順をすばやく確認でき、次回起動時用にセットしておくというシステムにより、起動の時刻に左右されることはなく、起動するアプリケーションの指定をキューイングする構成により、起動ごとに違うアプリケーションをすぐに起動できるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末を提供する。
【解決手段】メインメニューではお目覚めスキンケアモードのセットボタンが表示される。このセットボタンを押し、ステップ方法を変更したり起動方法を設定したりしてレクチャーパックリストのメニューにおいてレクチャーパックを選択しお目覚めスキンケアモードにセットする。携帯ゲーム端末を起動した場合、お目覚めスキンケアモードにセットされているときは、選択したレクチャーパックが再生される。
【解決手段】メインメニューではお目覚めスキンケアモードのセットボタンが表示される。このセットボタンを押し、ステップ方法を変更したり起動方法を設定したりしてレクチャーパックリストのメニューにおいてレクチャーパックを選択しお目覚めスキンケアモードにセットする。携帯ゲーム端末を起動した場合、お目覚めスキンケアモードにセットされているときは、選択したレクチャーパックが再生される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、美容が学べる携帯ゲームに、就寝前などに目覚めた時のスキンケアやメイクのレクチャー(カスタマイズ可能)をあらかじめセットしておくと、次回起動時にすぐにそのレクチャーを受けることができるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のアプリケーションを搭載する情報処理装置について電源投入時、サスペンド状態や休止状態からの復帰時などにおいて、選択していたアプリケーションを簡単に起動する装置が開示されている(特許文献1)。
また、簡易言語を用いて作成されたプログラムを解釈して当該プログラムの解釈に従い各々の処理を実行するデータ処理装置における自動プログラム開始装置が開示されている(特許文献2)。
【0003】
特許文献1で開示されているようにパーソナルコンピュータ(PC)や携帯情報端末(PDA)等には、起動時に自動的にアプリケーションを実行する方法や装置が存在している。しかしながら、ゲーム機向けアプリケーションにはその様に起動時、自動的にアプリケーションを実行するものは存在しない。これはゲーム機がユーザに時間があるときに使われる装置であると考えられるからである。
【0004】
しかし、今日ゲーム機の使用が多岐におよび、英語,マナーなどの学習や、ヨガ等の運動方法の指示を行うものがあり、毎日学習目的で行うモードや、時々行うおまけモードで構成する装置も増加している。
ユーザは多数あるメニューのなかで、毎日行うものでも1つひとつタイトル画面,メニュー画面とボタンを押すなどして選択する必要があり、ユーザが早急に実行したいモードを行うことができなかった。
【0005】
特許文献1は、ハードウェアでアプリケーションの選択を行っている。これは専用の製品であれば容易に行えるが、汎用のゲーム機で動かすアプリケーションでは実現は困難である。
特許文献2は、起動するアプリケーションを指定するのにスクリプトを記述する必要があるが、この装置は次回に起動したい対象をセットするだけであるので、手軽である。また、アプリケーション起動後の内容の変更をスクリプトの作成と捕らえることも可能である。
アプリケーション起動に関して自動起動の設定(予約)がなされていなければ、通常のゲームの流れにそって、メニューを表示しユーザに選択させることは、特許文献1記載の装置では不可能である。また、アプリケーション終了時に自動起動の設定を解除することにより、簡単に流れを通常に戻すことができる。これは、特許文献2のようにスクリプトで制御する場合は、スクリプトの変更が必要で少々手間がかかることになる。
【特許文献1】国際公開第2004/111822号パンフレット
【特許文献2】特開平06−230946号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はアプリケーションの起動であり、起動までにはスクリプトは一切必要がなく、時間にあまり余裕のない時でも、必要な手順をすばやく確認でき、次回起動時用にセットしておくというシステムにより、起動の時刻に左右されることはなく、起動するアプリケーションの指定をキューイングする構成により、起動ごとに違うアプリケーションをすぐに起動できるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、カード装着部を有し、カード内のゲームソフトを読み出すことによりゲームを実行する携帯ゲーム端末において、お目覚めスキンケアモードをセットするため、画面内にお目覚めスキンケアモードのセットボタンを有するメインメニュー表示手段と、前記お目覚めスキンケアモードのセットボタンを操作した場合、レクチャーパックリストのメニューを表示する手段,レクチャー再生時のステップ方法を変更する手段,起動方法の設定手段およびお目覚めスキンケアモードを再生する手段と、前記レクャーパックリストのメニューにおいてお目覚めスキンケアモードにセットする手段およびレクチャーパックの作成・編集する手段と、お目覚めスキンケアをレクチャーするレクチャー手段とを備え、携帯ゲーム端末を起動させた場合、前記お目覚めスキンケアモードにセットする手段によりお目覚めスキンケアモードがセットされているとき、メインメニューを経由することなく前記レクチャー手段によってお目覚めスキンケアのレクチャー再生実行を可能にしたことを特徴とする。
本発明の請求項2は請求項1記載の発明において前記携帯ゲーム端末を起動させた直後、ユーザ選択のステップを経由する手段を有することを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1または2記載の発明において前記起動方法の設定手段は、お目覚めスキンケアモードのオフ,お目覚めスキンケアモードの1回のみの起動または起動される度毎のお目覚めスキンケアモード起動のいずれかを設定可能であることを特徴とする。
本発明の請求項4は、請求項1,2または3記載の発明において前記ステップ方法を変更する手段は、一定時間で次のレクチャーへ移動する自動ステップ,音声によりつぎのレクチャーへ移動するステップまたはタッチもしくはボタンを押すことによるつぎのレクチャーへ移動するステップの何れかに変更可能であることを特徴とする。
本発明の請求項5は、請求項1,2,3または4記載の発明において前記レクチャーパックの作成・編集においてレクチャーパックを編集する手段か、またはレクチャーパックの新規に登録する手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、時間にあまり余裕のない時でも、必要な手順をすばやく確認出来る。(例えば、朝のメイク等)。
次回起動時用にセットしておくというシステムにより、起動の時刻に左右されない。
起動するアプリケーションの指定をキューイングできるように構成すれば、起動ごとに違うアプリケーションをすぐに起動できる。例えば、1.メイクの手順確認モード,2.メイク落とし&スキンケアモードとセットし、朝起動するとメイクの手順確認モードが起動し、夜起動するとメイク落とし&スキンケアモードが起動する。
もし夜型の人であれば、夜メイクの手順確認モード,朝メイク落とし&スキンケアモードという流れになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は本発明によるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末の外観およびメインメニュー画面の表示例を示す図である。
お目覚めスキンケアモードとは、主に目覚めた時にスキンケア・メイクのレクチャーを受けたいが、朝は余裕があまりないから、なるべく早く行きたいという人のためのモードである。したがって、お目覚めスキンケアモードがセットしてあれば、携帯ゲーム端末を起動すると、ユーザを選択する画面のつぎにそのユーザが設定したお目覚めスキンケアモードのレクチャーを再生する画面が直接表示される。
携帯ゲーム機1は折り畳み形式のゲーム機であり、上筐体8に上液晶モニタ2が配置され、下筐体9に書き込み可能な機能を有する下液晶モニタ3が配置される。
【0010】
上筐体8の両サイドにスピーカ7が設置され、下筐体9の左側に十字ボタン4が、右側にAボタン,Bボタン,XボタンおよびYボタンの各ボタン5,スタートボタン,セレクトボタンの各ボタン6がそれぞれ配置されている。
図示しない選択用ペンを下液晶モニタ3に接触することにより、下液晶モニタ3に表示されている画像上のボタンを選択することができる。
【0011】
図2は、本発明によるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末の回路の実施の形態を示すブロック図である。
携帯ゲーム端末は入出力制御回路21,液晶駆動回路22,手書き入力制御回路23,CPU20,カード読み書き制御回路24,カード装着部25,サウンド処理部26,スピーカ27,ROM28およびRAM29を備えている。
十字ボタン4ならびにXボタン,Yボタン,AボタンおよびBボタンの各ボタン5,スタートボタンおよびセレクトボタンの各ボタン6からの入力は、入出力制御回路21を介してCPU20に入力する。また、選択用ペンが接触した下液晶モニタ3の位置情報は手書き入力制御回路23,入出力制御回路21を介してCPU20に入力する。
【0012】
カード30にはお目覚めスキンケアモードを実現するお目覚めスキンケアプログラムが書き込まれており、カード装着部25に装着して携帯ゲーム端末に電源を投入すると、カード読み書き制御回路24はお目覚めスキンケアプログラムを読み込み、RAM29に格納する。ROM28に携帯ゲーム端末全体を制御するゲーム制御プログラムおよび制御に必要なデータが格納されている。
CPU20はROM28よりゲーム制御プログラムを読み込むことによりゲーム制御部20aの機能を有する。また、RAM29に格納されたお目覚めスキンケアプログラムを実行することによりお目覚めスキンケア実行部の機能を有する。
【0013】
サウンド処理部26はお目覚めスキンケアプログラムでのメニュー画面表示時やレクチャー再生時の音声や音楽をCPU20からの指示に従ってスピーカ27から出力する。
お目覚めスキンケア実行部20bはお目覚めスキンケアモードを実行する。メインメニューなどの画像やレクチャー再生のときの画像情報は入出力制御回路21を介して液晶駆動回路22に送られ、液晶駆動回路22はこの情報に基づき上液晶モニタ2および下液晶モニタ3を駆動し画像を再生する。お目覚めスキンケア実行部20bはお目覚めスキンケアモードの内容の変更や編集などにおける表示ボタンなどを上液晶モニタ2および下液晶モニタ3に表示する機能も有する。
RAM29はCPU20がゲーム制御プログラムを実行する際や、お目覚めスキンケアプログラムを実行する際に作業領域として用いられる他、プログラム実行で作られるデータを一時的に格納する。
【0014】
図3Aは、お目覚めスキンケアモードのセットの基本的な流れを説明するためのフローチャートである。
お目覚めスキンケアモードのセットを行うには、まずお目覚めスキンケアモードの内容を変更するか否かを選択する(ステップ(以下「S」という)A01)。
ユーザが変更を選択すれば、その内容についてカスタマイズすることとなる(SA02)。
つぎにユーザがお目覚めスキンケアモードをセットするか否かを判断する(SA03)。お目覚めスキンケアモードをセットすれば(SA04)、つぎに携帯ゲーム端末を起動した場合、メインメニューは表示されず選択されたレクチャー再生となり、お目覚めスキンケアモードのセット操作は終了する。SA03でお目覚めスキンケアモードがセットされなければ、次に携帯ゲーム端末を起動した場合、メインメニューが表示されてお目覚めスキンケアモードのレクチャー再生にならない。以上のような操作を行ってお目覚めスキンケアモードのセットは終了する。
【0015】
図3Bは、お目覚めスキンケアモード起動の基本的な流れを説明するためのフローチャートである。
ユーザが携帯ゲーム端末を起動するとユーザ選択の画面が表示され、ユーザ選択を行う(SB01)。携帯ゲーム端末はお目覚めスキンケアモードがセットされているか否かを判断する(SB02)。セットされていれば、レクチャーに進み(SB03)、お目覚めスキンケアモードをリセットしてメインモードに戻る(SB04)。セットされていなければ、メインメニューを表示する。
【0016】
図4は、お目覚めスキンケアモード起動の流れを示すフローチャートである。
このフローチャートは図3Bの概要をより詳細に示したものである。
ユーザが携帯ゲーム端末の電源を投入して起動すると、ROM28よりゲーム制御プログラムを読み込むことにより機能するゲーム制御部20aはユーザ選択の画面を表示する。ユーザが自らを選択すると、お目覚めスキンケアモードがセットされているか、または次回起動の設定がオンになっているかを判断する(S001)。ゲーム制御部20aはいずれかに該当すれば、制御をお目覚めスキンケア実行部20bに渡す。お目覚めスキンケア実行部20bはレクチャーパック再生を実行する(S002)。いずれにも該当しなければ、ゲーム制御部20aはメインメニューに移行する。レクチャーパックの再生が終了した後は、次回起動の設定が「1回のみ起動」か否かを判断する(S003)。「1回のみ起動」である場合、次回起動の設定をオフする(S003)。このようにスキンケアモードを実行した後はメインメニューに戻る。
【0017】
メインメニューは図1に示すように上液晶モニタ2にメインメニューの文字が表示され、下液晶モニタ3にメインメニューの内容の詳細が表示されている。「お目覚めスキンケアモードのセット」のボタン表示は上記のようにお目覚めスキンケアモードをセットする場合にクリックして選択する。「レッスン」のボタン表示はスキンケア,メイク,美容などに関するレッスン問題をする場合にクリックして選択する。「辞典」のボタン表示は、スキンケア,メイク,美容などに関することを調べる場合にクリックして選択する。「レクチャー」のボタン表示は、スキンケアの仕方,化粧の仕方などを、動画や音声,テキスト付きでレクチャーする場合にクリックして選択する。「お楽しみ」のボタン表示はコラムの閲覧,フレーム変更など、おまけ要素を楽しむ場合にクリックして選択する。オプションはユーザのプロフィールの変更,削除する場合にクリックして選択する。「決定」の表示ボタンは上記選択したボタンを決定する場合にクリックする。
【0018】
図6はお目覚めスキンケアモードのセットの流れを示すフローチャートである。
図11にお目覚めスキンケアモードのセットの表示例が示されている。
お目覚めスキンケアモードのセットが選択されクリックされた状態(S110)では、上液晶モニタ2の左側に現在のスキンケアモードの内容が表示されている。「朝のスキンケア・冬一言メモ:冬は乾燥に注意! 所要時間:20分」の表示である。また上液晶モニタ2の右側に「次回起動:ON−1回のみ起動 ステップ:自動」が表示されている。
【0019】
下液晶モニタ3の上部にはレクチャーパックの編集のボタンが表示され、ステップ方法の変更(S130),次回起動の設定(S140),お目覚めスキンケアモードの再生(S150)のボタンが表示され、これらの何れかを選択することができる。例えば、レクチャーパックの編集を選択して決定した場合、レクチャーパックリストが図12に示すように表示される。次回起動の設定(S140)を選択して決定した場合、「・OFF ・ON−1回のみ起動 ・ON−毎回起動」の中から選ぶことができる。また、ステップ方法の変更(次のレクチャーに移る時のステップの方法)(S130)を選択して決定した場合、「・自動 ・タッチ ・音声・タッチ及び音声の中から選ぶことができる。お目覚めスキンケアモードの再生(S150)では現在セットされているお目覚めスキンケアモードを再生するため、レクチャーパックを再生する。
【0020】
図5はレクチャーパック再生の流れを説明するための図である。
レクチャー再生(S0021)は例えば図18に示すように表示される。
図18において上液晶モニタ2に映像が表示される。例えば、「すすぎを十分に行います」「ゴシゴシと過剰な洗顔はせず、水をパシャパシャかけて下さい。」を示す映像である。下液晶モニタ3には現在のレクチャーである(1)洗顔であることが表示されている。つぎのレクチャーは(2)化粧水である旨が表示されている。また現在のレクチャーを終了させたり、つぎのレクチャーに進むための「終了」「次へ」のボタン表示を有する。
S0021でレクチャー再生を行い、レクチャーが終了すると、お目覚めスキンケア実行部20bはつぎに進むかいなか、すなわち「次へ」のボタンが押されたか否かを判断する(S0022)。押されれば、つぎのレクチャー(例えば化粧水)へと進み再生する(S0023)。ついでレクチャーする項目が残っているか否かを判断し(S0024)、残っていれば、S0021に戻ってつぎのレクチャーを再生する。残っていなければ、レクチャー再生は終了となる。
【0021】
つぎにレクチャーパックリストを選択した場合を説明する。
図7はレクチャーパックの選択の流れを示すフローチャートである。
レクチャーパックリストの画像例は図12に示されている。図12において上液晶モニタ2に現在選択しているレクチャーパックの概要が示されている。現在のレクチャーパックは「夜のスキンケア・冬 一言メモ:しつかり保湿 所要時間:30分」である。
メニュー表示(S1201)は下液晶モニタ3に表示されている。「朝のスキンケア・冬」「夜のスキンケア・冬」「登録されていません」「お目覚めスキンケアモードにセット」「戻る」「削除」「編集」の各ボタン表示である。「夜のスキンケア・冬」が選択されているため、上述したように上液晶モニタ2のレクチャーパックが「夜のスキンケア・冬」になっている。
下液晶モニタ3で戻る(S1202)を選択すれば、メインメニューに戻る。レクチャーパックを選択(S1203)し、選択したレクチャーパックに対し「レクチャーパックの削除(S1204)」「お目覚めスキンケアモードにセット(S1205)」「レクチャーパックの作成・編集(S1206)」のいずれかを選択できる。
【0022】
図8は、レクチャーパックの作成・編集の流れを示すフローチャートである。
お目覚めスキンケア実行部20bは、データが登録されているか否かを判断する(S1207)。登録されていなければ、図9のレクチャーパックの編集のメニューに移行する。登録されていれば、新規登録に進み、新規作成方法を選択する(S1218)。このときの画像例が図13に示されている。図13において上液晶モニタ2に新規登録の文字が表示され、下液晶モニタ3に「最初から作成」「基本メニュー:朝のスキンケア・冬」「基本メニュー:夜のスキンケア・冬」「戻る」「決定」のボタン表示を有する。
「最初から作成」ではレクチャーパック名など、新規に作成することができ、レクチャーパック概要の編集に移行する。
基本メニューを選択すると、基本メニューに基づきレクチャーパックの編集を完了し(S1219)、レクチャーパックリストへ戻る。基本メニューには年齢,乾燥肌,敏感肌など予め登録した情報を元に最適なモードが用意されている。さらにその中から自分好みにカスタマイズも可能である。
【0023】
図9はレクチャーパック編集の流れを示すフローチャートである。
図8におけるレクチャーパックの編集によってメニューが表示される(S1208)。 図15にメニューの画像例が示されている。上液晶モニタ2の左側にレクチャーパックの「朝のスキンケア・冬 一言メモ:冬は乾燥に注意! 所要時間20分」の詳細が、右側にレクチャーの現在選択されている内容「洗顔 洗顔方法:固形石鹸 所要時間:普通(2分)」が示されている。
下液晶モニタ3に「洗顔」「化粧水」「乳液」「概要の編集」「レクチャーの確認」「戻る」「削除」「追加」「編集」の各ボタン表示を有する。この図では「洗顔」が選択されており、上液晶モニタ2の右側には現在選択されている洗顔のレクチャーの詳細が表示されている。
【0024】
メニュー(S1208)の画面では「概要の編集(S1209)」「レクチャーの確認(S1210)」「レクチャーの選択(S1213)」を選択することができる。
概要の編集を選択した場合(S1209)、レクチャーパック概要の編集に移行する。
レクチャーの確認を選択した場合(S1210)、すべてを確認したか、または1つだけ確認したかを判断する(S1211)。このときのレクチャー確認の画像例が図17に示されている。上液晶モニタ2の左側にレクチャーパックの詳細が、右側にレクチャーの「洗顔方法:固形石鹸 所要時間 普通(2分)」の詳細が示されている。
下液晶モニタ3にレクチャーの確認方法として「現在選択されているレクチャー1つを確認しますか? このレクチャーパックの、全ての流れを確認しますか?」の文言が表示され、「全てを確認」「1つを確認」のボタン表示を有する。この例では「1つを確認」を選択しているため、上液晶モニタ2の右側に上述したように洗顔方法の1つ(固形石鹸)が表示されている。
【0025】
1つだけ確認を選択した場合、レクチャー再生(S1212)に移行する。この時の画像例が図18に示されている。すべてを確認を選択した場合、レクチャーパック再生に移行する。一方、メニューでレクチャー選択(S1213)した場合、選択したレクチャーの「レクチャーの削除(S1214)」,「リストの中に新規レクチャーの追加(S1215)」、「レクチャーの編集(S1216)」を選択できる。そして、レクチャーの編集を選択した場合、レクチャーの種類、詳細などの編集に移行する(S1217)。
図16はレクチャーの種類、詳細などの編集の画面例を示している。
上液晶モニタ2にレクチャーの編集で左側にレクチャーパックの詳細が示されている。下液晶モニタ3に「種類(洗顔)」「洗顔方法(固形石鹸)」「所要時間(普通(2分))」のボタン表示を有する。レクチャーの種類(洗顔,化粧水等)を選択すると、使用する道具,掛ける時間など種類に応じた設定が可能である。デフォルトは、ユーザに合ったオススメになっている。
【0026】
図10はレクチャーパック概要の編集の流れを示すフローチャートである。
レクチャーパック概要の編集ではレクチャーパック名の編集に移行する(S1220)。図14にレクチャーパック名入力の画像例が示されている。
上液晶モニタ2にレクチャーパック名を入力するウインドウが表示されている。また下液晶モニタ3に手書き入力のウインドウが表示されている。手書き入力部分の上側に一言メモを入力するウインドウが表示され、この例では「朝のスキン・・・」まで入力されている。一言メモの編集(S1221)が終了すると、図9のレクチャーパックの編集に戻る。
【0027】
このようにお目覚めスキンケアモードをセットしておき、次回起動時に予約しておくことを決めれば、次回起動時(例えば目覚めた時)に起動してユーザ選択の後、そのユーザがお目覚めスキンケアモードをセットしてあるかをチェックし、セットしてあればメインメニューに行かず、すぐにレクチャーを始めることができる。レクチャー終了後に予約はリセットされる。再びお目覚めスキンケアモードのセットで予約を行えば、次回起動時にまた同様に起動できる。
【0028】
以上の実施の形態は自動起動の設定をリセットする場合の例を説明したが、これを確認するようにしても良い。毎朝一回しか起動せず、同じモードが始まることを期待する人もいるかもしれない。このような起動方法はスキンケアモードだけでなく他の学習系の製品にも流用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0029】
お目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明によるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末の外観およびメインメニューの画面の表示例を示す図である。
【図2】本発明によるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図3A】お目覚めスキンケアモードのセットの基本的な流れを説明するためのフローチャートである。
【図3B】お目覚めスキンケアモード起動の基本的な流れを説明するためのフローチャートである。
【図4】お目覚めスキンケアモード起動の流れを示すフローチャートである。
【図5】レクチャーパック再生の処理の流れを示すフローチャートである
【図6】お目覚めスキンケアモードのセットの流れを示すフローチャートである。
【図7】レクチャーパックの選択の流れを示すフローチャートである。
【図8】レクチャーパックの作成・編集の流れを示すフローチャートである。
【図9】レクチャーパック編集の流れを示すフローチャートである。
【図10】レクチャーパック概要の編集の流れを示すフローチャートである。
【図11】B.お目覚めスキンケーモードセット時の画面の表示例を示す図である。
【図12】C.レクチャーパックリストの画面の表示例を示す図である。
【図13】D.レクチャーパック・新規作成の画面の表示例を示す図である。
【図14】E.レクチャーパック名入力の画面の表示例を示す図である。
【図15】F.レクチャーパックの編集の画面の表示例を示す図である。
【図16】G.レクチャー編集の画面の表示例を示す図である。
【図17】H.レクチャー確認の画面の表示例を示す図である。
【図18】I.レクチャー再生の画像例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0031】
1 携帯ゲーム機
2 上液晶モニタ
3 下液晶モニタ
4 十字ボタン
5,6 各ボタン
8 上筐体
9 下筐体
20 CPU
21 入出力制御回路
22 液晶駆動回路
23 手書き入力制御回路
24 カード読み書き制御回路
25 カード装着部
26 サウンド処理部
27 スピーカ
28 ROM
29 RAM
【技術分野】
【0001】
本発明は、美容が学べる携帯ゲームに、就寝前などに目覚めた時のスキンケアやメイクのレクチャー(カスタマイズ可能)をあらかじめセットしておくと、次回起動時にすぐにそのレクチャーを受けることができるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のアプリケーションを搭載する情報処理装置について電源投入時、サスペンド状態や休止状態からの復帰時などにおいて、選択していたアプリケーションを簡単に起動する装置が開示されている(特許文献1)。
また、簡易言語を用いて作成されたプログラムを解釈して当該プログラムの解釈に従い各々の処理を実行するデータ処理装置における自動プログラム開始装置が開示されている(特許文献2)。
【0003】
特許文献1で開示されているようにパーソナルコンピュータ(PC)や携帯情報端末(PDA)等には、起動時に自動的にアプリケーションを実行する方法や装置が存在している。しかしながら、ゲーム機向けアプリケーションにはその様に起動時、自動的にアプリケーションを実行するものは存在しない。これはゲーム機がユーザに時間があるときに使われる装置であると考えられるからである。
【0004】
しかし、今日ゲーム機の使用が多岐におよび、英語,マナーなどの学習や、ヨガ等の運動方法の指示を行うものがあり、毎日学習目的で行うモードや、時々行うおまけモードで構成する装置も増加している。
ユーザは多数あるメニューのなかで、毎日行うものでも1つひとつタイトル画面,メニュー画面とボタンを押すなどして選択する必要があり、ユーザが早急に実行したいモードを行うことができなかった。
【0005】
特許文献1は、ハードウェアでアプリケーションの選択を行っている。これは専用の製品であれば容易に行えるが、汎用のゲーム機で動かすアプリケーションでは実現は困難である。
特許文献2は、起動するアプリケーションを指定するのにスクリプトを記述する必要があるが、この装置は次回に起動したい対象をセットするだけであるので、手軽である。また、アプリケーション起動後の内容の変更をスクリプトの作成と捕らえることも可能である。
アプリケーション起動に関して自動起動の設定(予約)がなされていなければ、通常のゲームの流れにそって、メニューを表示しユーザに選択させることは、特許文献1記載の装置では不可能である。また、アプリケーション終了時に自動起動の設定を解除することにより、簡単に流れを通常に戻すことができる。これは、特許文献2のようにスクリプトで制御する場合は、スクリプトの変更が必要で少々手間がかかることになる。
【特許文献1】国際公開第2004/111822号パンフレット
【特許文献2】特開平06−230946号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はアプリケーションの起動であり、起動までにはスクリプトは一切必要がなく、時間にあまり余裕のない時でも、必要な手順をすばやく確認でき、次回起動時用にセットしておくというシステムにより、起動の時刻に左右されることはなく、起動するアプリケーションの指定をキューイングする構成により、起動ごとに違うアプリケーションをすぐに起動できるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、カード装着部を有し、カード内のゲームソフトを読み出すことによりゲームを実行する携帯ゲーム端末において、お目覚めスキンケアモードをセットするため、画面内にお目覚めスキンケアモードのセットボタンを有するメインメニュー表示手段と、前記お目覚めスキンケアモードのセットボタンを操作した場合、レクチャーパックリストのメニューを表示する手段,レクチャー再生時のステップ方法を変更する手段,起動方法の設定手段およびお目覚めスキンケアモードを再生する手段と、前記レクャーパックリストのメニューにおいてお目覚めスキンケアモードにセットする手段およびレクチャーパックの作成・編集する手段と、お目覚めスキンケアをレクチャーするレクチャー手段とを備え、携帯ゲーム端末を起動させた場合、前記お目覚めスキンケアモードにセットする手段によりお目覚めスキンケアモードがセットされているとき、メインメニューを経由することなく前記レクチャー手段によってお目覚めスキンケアのレクチャー再生実行を可能にしたことを特徴とする。
本発明の請求項2は請求項1記載の発明において前記携帯ゲーム端末を起動させた直後、ユーザ選択のステップを経由する手段を有することを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1または2記載の発明において前記起動方法の設定手段は、お目覚めスキンケアモードのオフ,お目覚めスキンケアモードの1回のみの起動または起動される度毎のお目覚めスキンケアモード起動のいずれかを設定可能であることを特徴とする。
本発明の請求項4は、請求項1,2または3記載の発明において前記ステップ方法を変更する手段は、一定時間で次のレクチャーへ移動する自動ステップ,音声によりつぎのレクチャーへ移動するステップまたはタッチもしくはボタンを押すことによるつぎのレクチャーへ移動するステップの何れかに変更可能であることを特徴とする。
本発明の請求項5は、請求項1,2,3または4記載の発明において前記レクチャーパックの作成・編集においてレクチャーパックを編集する手段か、またはレクチャーパックの新規に登録する手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、時間にあまり余裕のない時でも、必要な手順をすばやく確認出来る。(例えば、朝のメイク等)。
次回起動時用にセットしておくというシステムにより、起動の時刻に左右されない。
起動するアプリケーションの指定をキューイングできるように構成すれば、起動ごとに違うアプリケーションをすぐに起動できる。例えば、1.メイクの手順確認モード,2.メイク落とし&スキンケアモードとセットし、朝起動するとメイクの手順確認モードが起動し、夜起動するとメイク落とし&スキンケアモードが起動する。
もし夜型の人であれば、夜メイクの手順確認モード,朝メイク落とし&スキンケアモードという流れになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は本発明によるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末の外観およびメインメニュー画面の表示例を示す図である。
お目覚めスキンケアモードとは、主に目覚めた時にスキンケア・メイクのレクチャーを受けたいが、朝は余裕があまりないから、なるべく早く行きたいという人のためのモードである。したがって、お目覚めスキンケアモードがセットしてあれば、携帯ゲーム端末を起動すると、ユーザを選択する画面のつぎにそのユーザが設定したお目覚めスキンケアモードのレクチャーを再生する画面が直接表示される。
携帯ゲーム機1は折り畳み形式のゲーム機であり、上筐体8に上液晶モニタ2が配置され、下筐体9に書き込み可能な機能を有する下液晶モニタ3が配置される。
【0010】
上筐体8の両サイドにスピーカ7が設置され、下筐体9の左側に十字ボタン4が、右側にAボタン,Bボタン,XボタンおよびYボタンの各ボタン5,スタートボタン,セレクトボタンの各ボタン6がそれぞれ配置されている。
図示しない選択用ペンを下液晶モニタ3に接触することにより、下液晶モニタ3に表示されている画像上のボタンを選択することができる。
【0011】
図2は、本発明によるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末の回路の実施の形態を示すブロック図である。
携帯ゲーム端末は入出力制御回路21,液晶駆動回路22,手書き入力制御回路23,CPU20,カード読み書き制御回路24,カード装着部25,サウンド処理部26,スピーカ27,ROM28およびRAM29を備えている。
十字ボタン4ならびにXボタン,Yボタン,AボタンおよびBボタンの各ボタン5,スタートボタンおよびセレクトボタンの各ボタン6からの入力は、入出力制御回路21を介してCPU20に入力する。また、選択用ペンが接触した下液晶モニタ3の位置情報は手書き入力制御回路23,入出力制御回路21を介してCPU20に入力する。
【0012】
カード30にはお目覚めスキンケアモードを実現するお目覚めスキンケアプログラムが書き込まれており、カード装着部25に装着して携帯ゲーム端末に電源を投入すると、カード読み書き制御回路24はお目覚めスキンケアプログラムを読み込み、RAM29に格納する。ROM28に携帯ゲーム端末全体を制御するゲーム制御プログラムおよび制御に必要なデータが格納されている。
CPU20はROM28よりゲーム制御プログラムを読み込むことによりゲーム制御部20aの機能を有する。また、RAM29に格納されたお目覚めスキンケアプログラムを実行することによりお目覚めスキンケア実行部の機能を有する。
【0013】
サウンド処理部26はお目覚めスキンケアプログラムでのメニュー画面表示時やレクチャー再生時の音声や音楽をCPU20からの指示に従ってスピーカ27から出力する。
お目覚めスキンケア実行部20bはお目覚めスキンケアモードを実行する。メインメニューなどの画像やレクチャー再生のときの画像情報は入出力制御回路21を介して液晶駆動回路22に送られ、液晶駆動回路22はこの情報に基づき上液晶モニタ2および下液晶モニタ3を駆動し画像を再生する。お目覚めスキンケア実行部20bはお目覚めスキンケアモードの内容の変更や編集などにおける表示ボタンなどを上液晶モニタ2および下液晶モニタ3に表示する機能も有する。
RAM29はCPU20がゲーム制御プログラムを実行する際や、お目覚めスキンケアプログラムを実行する際に作業領域として用いられる他、プログラム実行で作られるデータを一時的に格納する。
【0014】
図3Aは、お目覚めスキンケアモードのセットの基本的な流れを説明するためのフローチャートである。
お目覚めスキンケアモードのセットを行うには、まずお目覚めスキンケアモードの内容を変更するか否かを選択する(ステップ(以下「S」という)A01)。
ユーザが変更を選択すれば、その内容についてカスタマイズすることとなる(SA02)。
つぎにユーザがお目覚めスキンケアモードをセットするか否かを判断する(SA03)。お目覚めスキンケアモードをセットすれば(SA04)、つぎに携帯ゲーム端末を起動した場合、メインメニューは表示されず選択されたレクチャー再生となり、お目覚めスキンケアモードのセット操作は終了する。SA03でお目覚めスキンケアモードがセットされなければ、次に携帯ゲーム端末を起動した場合、メインメニューが表示されてお目覚めスキンケアモードのレクチャー再生にならない。以上のような操作を行ってお目覚めスキンケアモードのセットは終了する。
【0015】
図3Bは、お目覚めスキンケアモード起動の基本的な流れを説明するためのフローチャートである。
ユーザが携帯ゲーム端末を起動するとユーザ選択の画面が表示され、ユーザ選択を行う(SB01)。携帯ゲーム端末はお目覚めスキンケアモードがセットされているか否かを判断する(SB02)。セットされていれば、レクチャーに進み(SB03)、お目覚めスキンケアモードをリセットしてメインモードに戻る(SB04)。セットされていなければ、メインメニューを表示する。
【0016】
図4は、お目覚めスキンケアモード起動の流れを示すフローチャートである。
このフローチャートは図3Bの概要をより詳細に示したものである。
ユーザが携帯ゲーム端末の電源を投入して起動すると、ROM28よりゲーム制御プログラムを読み込むことにより機能するゲーム制御部20aはユーザ選択の画面を表示する。ユーザが自らを選択すると、お目覚めスキンケアモードがセットされているか、または次回起動の設定がオンになっているかを判断する(S001)。ゲーム制御部20aはいずれかに該当すれば、制御をお目覚めスキンケア実行部20bに渡す。お目覚めスキンケア実行部20bはレクチャーパック再生を実行する(S002)。いずれにも該当しなければ、ゲーム制御部20aはメインメニューに移行する。レクチャーパックの再生が終了した後は、次回起動の設定が「1回のみ起動」か否かを判断する(S003)。「1回のみ起動」である場合、次回起動の設定をオフする(S003)。このようにスキンケアモードを実行した後はメインメニューに戻る。
【0017】
メインメニューは図1に示すように上液晶モニタ2にメインメニューの文字が表示され、下液晶モニタ3にメインメニューの内容の詳細が表示されている。「お目覚めスキンケアモードのセット」のボタン表示は上記のようにお目覚めスキンケアモードをセットする場合にクリックして選択する。「レッスン」のボタン表示はスキンケア,メイク,美容などに関するレッスン問題をする場合にクリックして選択する。「辞典」のボタン表示は、スキンケア,メイク,美容などに関することを調べる場合にクリックして選択する。「レクチャー」のボタン表示は、スキンケアの仕方,化粧の仕方などを、動画や音声,テキスト付きでレクチャーする場合にクリックして選択する。「お楽しみ」のボタン表示はコラムの閲覧,フレーム変更など、おまけ要素を楽しむ場合にクリックして選択する。オプションはユーザのプロフィールの変更,削除する場合にクリックして選択する。「決定」の表示ボタンは上記選択したボタンを決定する場合にクリックする。
【0018】
図6はお目覚めスキンケアモードのセットの流れを示すフローチャートである。
図11にお目覚めスキンケアモードのセットの表示例が示されている。
お目覚めスキンケアモードのセットが選択されクリックされた状態(S110)では、上液晶モニタ2の左側に現在のスキンケアモードの内容が表示されている。「朝のスキンケア・冬一言メモ:冬は乾燥に注意! 所要時間:20分」の表示である。また上液晶モニタ2の右側に「次回起動:ON−1回のみ起動 ステップ:自動」が表示されている。
【0019】
下液晶モニタ3の上部にはレクチャーパックの編集のボタンが表示され、ステップ方法の変更(S130),次回起動の設定(S140),お目覚めスキンケアモードの再生(S150)のボタンが表示され、これらの何れかを選択することができる。例えば、レクチャーパックの編集を選択して決定した場合、レクチャーパックリストが図12に示すように表示される。次回起動の設定(S140)を選択して決定した場合、「・OFF ・ON−1回のみ起動 ・ON−毎回起動」の中から選ぶことができる。また、ステップ方法の変更(次のレクチャーに移る時のステップの方法)(S130)を選択して決定した場合、「・自動 ・タッチ ・音声・タッチ及び音声の中から選ぶことができる。お目覚めスキンケアモードの再生(S150)では現在セットされているお目覚めスキンケアモードを再生するため、レクチャーパックを再生する。
【0020】
図5はレクチャーパック再生の流れを説明するための図である。
レクチャー再生(S0021)は例えば図18に示すように表示される。
図18において上液晶モニタ2に映像が表示される。例えば、「すすぎを十分に行います」「ゴシゴシと過剰な洗顔はせず、水をパシャパシャかけて下さい。」を示す映像である。下液晶モニタ3には現在のレクチャーである(1)洗顔であることが表示されている。つぎのレクチャーは(2)化粧水である旨が表示されている。また現在のレクチャーを終了させたり、つぎのレクチャーに進むための「終了」「次へ」のボタン表示を有する。
S0021でレクチャー再生を行い、レクチャーが終了すると、お目覚めスキンケア実行部20bはつぎに進むかいなか、すなわち「次へ」のボタンが押されたか否かを判断する(S0022)。押されれば、つぎのレクチャー(例えば化粧水)へと進み再生する(S0023)。ついでレクチャーする項目が残っているか否かを判断し(S0024)、残っていれば、S0021に戻ってつぎのレクチャーを再生する。残っていなければ、レクチャー再生は終了となる。
【0021】
つぎにレクチャーパックリストを選択した場合を説明する。
図7はレクチャーパックの選択の流れを示すフローチャートである。
レクチャーパックリストの画像例は図12に示されている。図12において上液晶モニタ2に現在選択しているレクチャーパックの概要が示されている。現在のレクチャーパックは「夜のスキンケア・冬 一言メモ:しつかり保湿 所要時間:30分」である。
メニュー表示(S1201)は下液晶モニタ3に表示されている。「朝のスキンケア・冬」「夜のスキンケア・冬」「登録されていません」「お目覚めスキンケアモードにセット」「戻る」「削除」「編集」の各ボタン表示である。「夜のスキンケア・冬」が選択されているため、上述したように上液晶モニタ2のレクチャーパックが「夜のスキンケア・冬」になっている。
下液晶モニタ3で戻る(S1202)を選択すれば、メインメニューに戻る。レクチャーパックを選択(S1203)し、選択したレクチャーパックに対し「レクチャーパックの削除(S1204)」「お目覚めスキンケアモードにセット(S1205)」「レクチャーパックの作成・編集(S1206)」のいずれかを選択できる。
【0022】
図8は、レクチャーパックの作成・編集の流れを示すフローチャートである。
お目覚めスキンケア実行部20bは、データが登録されているか否かを判断する(S1207)。登録されていなければ、図9のレクチャーパックの編集のメニューに移行する。登録されていれば、新規登録に進み、新規作成方法を選択する(S1218)。このときの画像例が図13に示されている。図13において上液晶モニタ2に新規登録の文字が表示され、下液晶モニタ3に「最初から作成」「基本メニュー:朝のスキンケア・冬」「基本メニュー:夜のスキンケア・冬」「戻る」「決定」のボタン表示を有する。
「最初から作成」ではレクチャーパック名など、新規に作成することができ、レクチャーパック概要の編集に移行する。
基本メニューを選択すると、基本メニューに基づきレクチャーパックの編集を完了し(S1219)、レクチャーパックリストへ戻る。基本メニューには年齢,乾燥肌,敏感肌など予め登録した情報を元に最適なモードが用意されている。さらにその中から自分好みにカスタマイズも可能である。
【0023】
図9はレクチャーパック編集の流れを示すフローチャートである。
図8におけるレクチャーパックの編集によってメニューが表示される(S1208)。 図15にメニューの画像例が示されている。上液晶モニタ2の左側にレクチャーパックの「朝のスキンケア・冬 一言メモ:冬は乾燥に注意! 所要時間20分」の詳細が、右側にレクチャーの現在選択されている内容「洗顔 洗顔方法:固形石鹸 所要時間:普通(2分)」が示されている。
下液晶モニタ3に「洗顔」「化粧水」「乳液」「概要の編集」「レクチャーの確認」「戻る」「削除」「追加」「編集」の各ボタン表示を有する。この図では「洗顔」が選択されており、上液晶モニタ2の右側には現在選択されている洗顔のレクチャーの詳細が表示されている。
【0024】
メニュー(S1208)の画面では「概要の編集(S1209)」「レクチャーの確認(S1210)」「レクチャーの選択(S1213)」を選択することができる。
概要の編集を選択した場合(S1209)、レクチャーパック概要の編集に移行する。
レクチャーの確認を選択した場合(S1210)、すべてを確認したか、または1つだけ確認したかを判断する(S1211)。このときのレクチャー確認の画像例が図17に示されている。上液晶モニタ2の左側にレクチャーパックの詳細が、右側にレクチャーの「洗顔方法:固形石鹸 所要時間 普通(2分)」の詳細が示されている。
下液晶モニタ3にレクチャーの確認方法として「現在選択されているレクチャー1つを確認しますか? このレクチャーパックの、全ての流れを確認しますか?」の文言が表示され、「全てを確認」「1つを確認」のボタン表示を有する。この例では「1つを確認」を選択しているため、上液晶モニタ2の右側に上述したように洗顔方法の1つ(固形石鹸)が表示されている。
【0025】
1つだけ確認を選択した場合、レクチャー再生(S1212)に移行する。この時の画像例が図18に示されている。すべてを確認を選択した場合、レクチャーパック再生に移行する。一方、メニューでレクチャー選択(S1213)した場合、選択したレクチャーの「レクチャーの削除(S1214)」,「リストの中に新規レクチャーの追加(S1215)」、「レクチャーの編集(S1216)」を選択できる。そして、レクチャーの編集を選択した場合、レクチャーの種類、詳細などの編集に移行する(S1217)。
図16はレクチャーの種類、詳細などの編集の画面例を示している。
上液晶モニタ2にレクチャーの編集で左側にレクチャーパックの詳細が示されている。下液晶モニタ3に「種類(洗顔)」「洗顔方法(固形石鹸)」「所要時間(普通(2分))」のボタン表示を有する。レクチャーの種類(洗顔,化粧水等)を選択すると、使用する道具,掛ける時間など種類に応じた設定が可能である。デフォルトは、ユーザに合ったオススメになっている。
【0026】
図10はレクチャーパック概要の編集の流れを示すフローチャートである。
レクチャーパック概要の編集ではレクチャーパック名の編集に移行する(S1220)。図14にレクチャーパック名入力の画像例が示されている。
上液晶モニタ2にレクチャーパック名を入力するウインドウが表示されている。また下液晶モニタ3に手書き入力のウインドウが表示されている。手書き入力部分の上側に一言メモを入力するウインドウが表示され、この例では「朝のスキン・・・」まで入力されている。一言メモの編集(S1221)が終了すると、図9のレクチャーパックの編集に戻る。
【0027】
このようにお目覚めスキンケアモードをセットしておき、次回起動時に予約しておくことを決めれば、次回起動時(例えば目覚めた時)に起動してユーザ選択の後、そのユーザがお目覚めスキンケアモードをセットしてあるかをチェックし、セットしてあればメインメニューに行かず、すぐにレクチャーを始めることができる。レクチャー終了後に予約はリセットされる。再びお目覚めスキンケアモードのセットで予約を行えば、次回起動時にまた同様に起動できる。
【0028】
以上の実施の形態は自動起動の設定をリセットする場合の例を説明したが、これを確認するようにしても良い。毎朝一回しか起動せず、同じモードが始まることを期待する人もいるかもしれない。このような起動方法はスキンケアモードだけでなく他の学習系の製品にも流用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0029】
お目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明によるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末の外観およびメインメニューの画面の表示例を示す図である。
【図2】本発明によるお目覚めスキンケアモードを有する携帯ゲーム端末の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図3A】お目覚めスキンケアモードのセットの基本的な流れを説明するためのフローチャートである。
【図3B】お目覚めスキンケアモード起動の基本的な流れを説明するためのフローチャートである。
【図4】お目覚めスキンケアモード起動の流れを示すフローチャートである。
【図5】レクチャーパック再生の処理の流れを示すフローチャートである
【図6】お目覚めスキンケアモードのセットの流れを示すフローチャートである。
【図7】レクチャーパックの選択の流れを示すフローチャートである。
【図8】レクチャーパックの作成・編集の流れを示すフローチャートである。
【図9】レクチャーパック編集の流れを示すフローチャートである。
【図10】レクチャーパック概要の編集の流れを示すフローチャートである。
【図11】B.お目覚めスキンケーモードセット時の画面の表示例を示す図である。
【図12】C.レクチャーパックリストの画面の表示例を示す図である。
【図13】D.レクチャーパック・新規作成の画面の表示例を示す図である。
【図14】E.レクチャーパック名入力の画面の表示例を示す図である。
【図15】F.レクチャーパックの編集の画面の表示例を示す図である。
【図16】G.レクチャー編集の画面の表示例を示す図である。
【図17】H.レクチャー確認の画面の表示例を示す図である。
【図18】I.レクチャー再生の画像例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0031】
1 携帯ゲーム機
2 上液晶モニタ
3 下液晶モニタ
4 十字ボタン
5,6 各ボタン
8 上筐体
9 下筐体
20 CPU
21 入出力制御回路
22 液晶駆動回路
23 手書き入力制御回路
24 カード読み書き制御回路
25 カード装着部
26 サウンド処理部
27 スピーカ
28 ROM
29 RAM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード装着部を有し、カード内のゲームソフトを読み出すことによりゲームを実行する携帯ゲーム端末において、
お目覚めスキンケアモードをセットするため、画面内にお目覚めスキンケアモードのセットボタンを有するメインメニュー表示手段と、
前記お目覚めスキンケアモードのセットボタンを操作した場合、レクチャーパックリストのメニューを表示する手段,レクチャー再生時のステップ方法を変更する手段,起動方法の設定手段およびお目覚めスキンケアモードを再生する手段と、
前記レクャーパックリストのメニューにおいてお目覚めスキンケアモードにセットする手段およびレクチャーパックの作成・編集する手段と、
お目覚めスキンケアをレクチャーするレクチャー手段とを備え、
携帯ゲーム端末を起動させた場合、前記お目覚めスキンケアモードにセットする手段によりお目覚めスキンケアモードがセットされているとき、メインメニューを経由することなく前記レクチャー手段によってお目覚めスキンケアのレクチャー再生実行を可能にしたことを特徴とする携帯ゲーム端末。
【請求項2】
前記携帯ゲーム端末を起動させた直後、ユーザ選択のステップを経由する手段を有することを特徴とする請求項1記載の携帯ゲーム端末。
【請求項3】
前記起動方法の設定手段は、お目覚めスキンケアモードのオフ,お目覚めスキンケアモードの1回のみの起動または起動される度毎のお目覚めスキンケアモード起動のいずれかを設定可能であることを特徴とする請求項1または2記載の携帯ゲーム端末。
【請求項4】
前記ステップ方法を変更する手段は、一定時間で次のレクチャーへ移動する自動ステップ,音声によりつぎのレクチャーへ移動するステップまたはタッチもしくはボタンを押すことによるつぎのレクチャーへ移動するステップの何れかに変更可能であることを特徴とする請求項1,2または3記載の携帯ゲーム端末。
【請求項5】
前記レクチャーパックの作成・編集においてレクチャーパックを編集する手段か、またはレクチャーパックの新規に登録する手段を有することを特徴とする請求項1,2,3または4記載の携帯ゲーム端末。
【請求項1】
カード装着部を有し、カード内のゲームソフトを読み出すことによりゲームを実行する携帯ゲーム端末において、
お目覚めスキンケアモードをセットするため、画面内にお目覚めスキンケアモードのセットボタンを有するメインメニュー表示手段と、
前記お目覚めスキンケアモードのセットボタンを操作した場合、レクチャーパックリストのメニューを表示する手段,レクチャー再生時のステップ方法を変更する手段,起動方法の設定手段およびお目覚めスキンケアモードを再生する手段と、
前記レクャーパックリストのメニューにおいてお目覚めスキンケアモードにセットする手段およびレクチャーパックの作成・編集する手段と、
お目覚めスキンケアをレクチャーするレクチャー手段とを備え、
携帯ゲーム端末を起動させた場合、前記お目覚めスキンケアモードにセットする手段によりお目覚めスキンケアモードがセットされているとき、メインメニューを経由することなく前記レクチャー手段によってお目覚めスキンケアのレクチャー再生実行を可能にしたことを特徴とする携帯ゲーム端末。
【請求項2】
前記携帯ゲーム端末を起動させた直後、ユーザ選択のステップを経由する手段を有することを特徴とする請求項1記載の携帯ゲーム端末。
【請求項3】
前記起動方法の設定手段は、お目覚めスキンケアモードのオフ,お目覚めスキンケアモードの1回のみの起動または起動される度毎のお目覚めスキンケアモード起動のいずれかを設定可能であることを特徴とする請求項1または2記載の携帯ゲーム端末。
【請求項4】
前記ステップ方法を変更する手段は、一定時間で次のレクチャーへ移動する自動ステップ,音声によりつぎのレクチャーへ移動するステップまたはタッチもしくはボタンを押すことによるつぎのレクチャーへ移動するステップの何れかに変更可能であることを特徴とする請求項1,2または3記載の携帯ゲーム端末。
【請求項5】
前記レクチャーパックの作成・編集においてレクチャーパックを編集する手段か、またはレクチャーパックの新規に登録する手段を有することを特徴とする請求項1,2,3または4記載の携帯ゲーム端末。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2009−219734(P2009−219734A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−68970(P2008−68970)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)
【Fターム(参考)】
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