説明

くじ付郵便葉書

【課題】 記載された情報を隠蔽用紙片で隠蔽することにより親展性を高めることができ、当たり、はずれの抽選番号の付いた官製葉書等に関する法律にも適合し、配達中において葉書本体と隠蔽用紙片が分離する恐れがなく、記載した情報が繰返し受信者の目が触れる効果を備えたくじ付郵便葉書を提供するものである。
【解決手段】 葉書本体片の外面に抽選番号が記載され、内面に親展情報が記載され、葉書本体片の内面に隠蔽用紙片の内面を重ねて剥離可能に積層され葉書本体片の内面に記載された親展情報を隠蔽するくじ付郵便葉書であって、葉書本体片の内面および隠蔽用紙片の内面に弱粘着剤層が形成され、葉書本体片の弱粘着剤層面と隠蔽用紙片の弱粘着剤層面とを対向させて重ね合わせて剥離可能に圧着されると共に一側端縁部に剥離不能に接着される強粘着剤層が形成され葉書本体片と隠蔽用紙片とが剥離不能に接着されていることを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記載された通知情報の親展性の高い圧着葉書に関し、特にくじ付郵便葉書に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の他人が通知情報を視認できないようにした圧着葉書としては、2つ折り形態と3つ折り形態の葉書が広く知られている。2つ折り形態としては、折り目部よりミシン目線によって分離できる2つ折り葉書であって、その見開きの片面部には、例えば証明、依頼等の事項を表示するとともに、他面部には、上記の事項を控として表示し、これらの表示部が対向するように折り合わせ、その重なり合う面の表示面に予め形成した剥離可能な粘着剤層により貼着した控付き隠蔽葉書が知られている(例えば、特許文献1参照)。3つ折り形態としては、基材の密着予定面の全面に弱粘着剤層を形成したシークレットはがき用などとして使用するメールフォームに関し、秘密情報等を印字した密着面の側縁部に剥離不可能な強接着剤層と、開封用のミシン目およびコーナーカットを設けたセキュリティーメールフォームが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
しかしながら、上記2つ折り形態と3つ折り形態の圧着葉書はいずれも2つ折りもしくは3つ折りして葉書の大きさになるようにそれぞれの紙片が連接された一枚の用紙で構成されているために、この形態を例えばお年玉付年賀葉書やくじ付暑中葉書(かもめーる)等の抽選番号が付いたくじ付郵便葉書に適用すると、紙片は独立していなければならないという当たり、はずれの抽選番号の付いた官製葉書等に関する規定により制約を受け、くじ付郵便葉書には適用できないという問題がある。くじ付郵便葉書に適用するには、それぞれの紙片が独立していることが必要となる。一方、独立した紙片からなる圧着葉書としては、葉書本体の片面に接着層を介してシート片が剥離可能に積層され、該シート片を剥離することにより隠蔽情報が表出するように成した隠蔽葉書が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
しかしながら、特許文献3の隠蔽葉書は、ワックスエマルジョンと酢酸ビニルアクリル共重合体エマルジョンの混合物から構成された接着層からなり、酢酸ビニルアクリル共重合体エマルジョンは接着層の接着力を調整するために添加されるものであり、配合比率が小さくなると接着力が弱まり、配達中において葉書本体とシート片が分離する恐れが有るという問題がある。
一方、くじ付郵便葉書を用いることにより、受信人は記載された情報を見た後、少なくとも抽選日までは捨てることなく保管をするので、抽選日には再び記載された情報が受信者の目に触れるという効果が期待でき、例えば商品の情報であれば、その商品の販促効果の継続性を高めることができるという発信人である販売者、メーカー等のニーズがあり、親展性の高いくじ付郵便葉書の開発が要望されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−147374号公報
【特許文献2】特開平6−155967号公報
【特許文献3】特開2000−190668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、記載された情報を隠蔽用紙片で隠蔽することにより親展性を高めることができ、当たり、はずれの抽選番号の付いた官製葉書等に関する規定にも適合し、配達中において葉書本体と隠蔽用紙片が分離する恐れがなく、記載した情報が繰返し受信人の目に触れる効果を備え、例えば、商品の販促効果の継続性を高めることが可能なくじ付郵便葉書を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、葉書本体片の外面に抽選番号が記載され、内面に親展情報が記載され、前記葉書本体片の内面に隠蔽用紙片の内面を重ねて剥離可能に積層され前記葉書本体片の内面に記載された親展情報を隠蔽するくじ付郵便葉書であって、前記葉書本体片の内面および前記隠蔽用紙片の内面に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層が形成され、前記葉書本体片の弱粘着剤層面と前記隠蔽用紙片の弱粘着剤層面とを対向させて重ね合わせて剥離可能に圧着されると共に一側端縁部に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層が形成され前記葉書本体片と前記隠蔽用紙片とが剥離不能に接着されていることを特徴とするくじ付郵便葉書である。
【0008】
また、請求項2に記載の本発明は、葉書本体片の外面に抽選番号が記載され、内面に親展情報が記載され、前記葉書本体片の内面に隠蔽用紙片の内面を重ねて剥離可能に積層され前記葉書本体片の内面に記載された親展情報を隠蔽するくじ付郵便葉書であって、前記葉書本体片の内面と前記隠蔽用紙片の内面とが、透明プラスチックシート層の片面に該透明プラスチックシート層と剥離可能な離型樹脂層を積層してなるシートの両面に感熱接着剤層を設けた擬似接着シートを介して重ね合わされて、前記透明プラスチックシート層と前記離型樹脂層との間で剥離可能に加熱接着され一体化されると共に一側端縁部に前記擬似接着シートを後退させて前記葉書本体片の内面と前記隠蔽用紙片の内面とが接着される側端縁感熱接着剤層が形成され前記葉書本体片と前記隠蔽用紙片とが前記一側端縁部で剥離不能に加熱接着されていることを特徴とするくじ付郵便葉書である。
【0009】
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載のくじ付郵便葉書において、前記葉書本体片の外面に抽選番号が記載された領域に複写防止手段が施されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明のくじ付郵便葉書は、葉書本体片の外面に抽選番号が記載され、内面に親展情報が記載され、葉書本体片の内面に隠蔽用紙片の内面を重ねて剥離可能に積層され葉書本体片の内面に記載された親展情報を隠蔽するくじ付郵便葉書であって、葉書本体片の内面および隠蔽用紙片の内面に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層が形成され、葉書本体片の弱粘着剤層面と隠蔽用紙片の弱粘着剤層面とを対向させて重ね合わせて剥離可能に圧着される構成とすることにより、親展情報を容易に隠蔽することができ、第三者に対して秘密保持が可能となり、親展性の高いものとできる。
また、一側端縁部に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層が形成され葉書本体片と隠蔽用紙片とが剥離不能に接着されている構成とすることにより、郵便仕分け作業中や配達中に隠蔽用紙片が剥離して分離してしまうことを防止できる。
そして、このくじ付郵便葉書を受取った受取人は、隠蔽用紙片を弱粘着剤層間で容易に剥離させることができ、強粘着剤層で隠蔽用紙片を折り返して見開き状態とすることにより記載された親展情報を読み取ることができる。
さらにくじ付郵便葉書とすることで受信人は記載された親展情報を見た後、少なくとも抽選日までは捨てることなく保管し、さらに抽選日には再び記載された親展情報が受信者の目に触れることとなり、例えば商品の情報であれば、その商品の販促効果の継続性を高めることが可能となる。
【0011】
また、請求項2の本発明は、葉書本体片の内面と隠蔽用紙片の内面とが、透明プラスチックシート層の片面に該透明プラスチックシート層と剥離可能な離型樹脂層を積層してなるシートの両面に感熱接着剤層を設けた擬似接着シートを介して重ね合わされて、透明プラスチックシート層と離型樹脂層との間で剥離可能に加熱接着され一体化される構成とすることにより、上記効果に加え、このくじ付郵便葉書を受取った受取人は、透明プラスチックシート層と離型樹脂層との界面から剥離させ、見開き状態にすることにより、葉書本体片の内面に記載された親展情報を透明プラスチックシート層および感熱接着剤層を透して読み取ることができ、隠蔽用紙片の内面に記載された親展情報を離型樹脂層および感熱接着剤層を透して読み取ることができる。また、透明プラスチックシート層は光沢があり、記載された親展情報がきれいに見えると共に該層により親展情報が保護されるので長期保管が可能となる。
【0012】
また、請求項3の本発明は、葉書本体片の外面に抽選番号が記載された領域に複写防止手段が施されている構成とすることにより、抽選番号の偽造防止効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係るくじ付郵便葉書の第一実施形態を示すお年玉付年賀葉書の平面図である。
【図2】本発明に係るくじ付郵便葉書の第一実施形態を示すお年玉付年賀葉書の裏面図である。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】本発明に係るくじ付郵便葉書の第一実施形態の使用方法を示す説明図である。
【図5】本発明に係るくじ付郵便葉書の製造方法の一例を示す説明図である。
【図6】本発明に係るくじ付郵便葉書の製造方法の他の例を示す説明図である。
【図7】本発明に係るくじ付郵便葉書の第二実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係るくじ付郵便葉書の第一実施形態を示すお年玉付年賀葉書の平面図、図2は本発明に係るくじ付郵便葉書の第一実施形態を示すお年玉付年賀葉書の一裏面図、図3は図1のX−X線断面図、図4は本発明に係るくじ付郵便葉書の第一実施形態の使用方法を示す説明図、図5は本発明に係るくじ付郵便葉書の製造方法の一例を示す説明図、図6は本発明に係るくじ付郵便はがきの製造方法の他の例を示す説明図、図7は本発明に係るくじ付郵便葉書の第二実施形態を示す断面図であって、図7(イ)は図1のX−X線に相当する断面図であり図7(ロ)は開封した状態を示す断面図である。図中の符号1、101はくじ付郵便葉書、2は葉書本体片、3は隠蔽用紙片、4は弱粘着剤層、5は側端縁部、6は強粘着剤層、7は広幅用紙、8は余白、9はカット位置、20は抽選番号、20a、20bは抽選番号が記載された領域、21は郵便番号、22は住所、23は氏名、30は切り欠き、31はミシン目線、102は透明プラスチックシート層、103は離型層、104は感熱接着剤層、105は擬似接着シート、106は側端縁感熱接着剤層、Sは親展情報、Oはオープン情報をそれぞれ示す。
【0015】
本発明のくじ付郵便はがきの第一実施形態であるお年玉付年賀葉書は、図1〜図4に示す通りである。本発明の第一実施形態のくじ付郵便葉書1は、お互いに独立した葉書本体片2と隠蔽用紙片3からなり、葉書本体片2と隠蔽用紙片3は葉書サイズの寸法で略同じ大きさに形成され、弱粘着剤層を介して剥離可能に積層された構成である。
【0016】
葉書本体片2は、図1に示すように、外面に抽選番号20が記載されたお年玉付年賀葉書である。さらに葉書本体片2の外面には、受取人の郵便番号21、住所22及び氏名23が記載されている。
【0017】
また、図4に示すように、葉書本体片2の内面、及び隠蔽用紙片3の内面には親展情報Sが印刷されている。さらに、図2に示すように隠蔽用紙片3の外面には年賀の挨拶や広告等のオープン情報Oが記載されている。さらに隠蔽用紙片3の側端縁部5と対向する側端縁部の一方の隅部に切り欠き30が設けられ、くじ付郵便葉書1は切り欠き30を起点として容易に開封できる構成とされている。また、隠蔽用紙片3の側端縁部5に形成された強粘着剤層6(図3参照)近傍に側端縁部5に沿ってミシン目線31が形成されている。
【0018】
図3は、本発明のくじ付郵便葉書1の構成を示す断面図である。図3に示すように、本発明のくじ付郵便葉書1は、葉書本体片2の内面および隠蔽用紙片3の内面に弱粘着剤層4が形成され、葉書本体片2の弱粘着剤層4面と隠蔽用紙片3の弱粘着剤層4面とを対向させて重ね合わせて圧着された構成である。また、弱粘着剤層4が形成されることにより葉書本体片2と隠蔽用紙片3とは剥離可能に圧着されている。そして、葉書本体片2と隠蔽用紙片3との長辺の一方の側端縁部5に強粘着剤層6が形成され葉書本体片2と隠蔽用紙片3とが剥離不能に接着されている。強粘着剤層6を介して接着される葉書本体片2と隠蔽用紙片3の側端縁部5において、葉書本体片2と隠蔽用紙片3の内面には弱粘着剤層4を設けずに強粘着剤層6が直接接する構成とする方が接着がより強くなるので好ましい。強粘着剤層6を設けることにより葉書本体片2と隠蔽用紙片3が、側端縁部5で加圧により剥離不能に接着されるので、郵便仕分け中や配達中に葉書本体片2と隠蔽用紙片3とが分離することがない。
【0019】
次に、本発明のくじ付郵便葉書1に使用される材料について説明する。葉書本体片2、隠蔽用紙片3には上質紙、カード紙、コート紙、クレーコート紙、クラフト紙等が使用でき、坪量及び大きさは、当たり、はずれの抽選番号の付いた官製葉書等に関する規定の範囲で任意に選定できる。葉書本体片2と隠蔽用紙片3とは同じ材料とする方が後述するが葉書本体片2と隠蔽用紙片3を付き合わせ配置した広幅の用紙を用いて製造ができ、工程が少なくできるので好ましい。
【0020】
弱粘着剤層4に使用される粘着剤は感圧タイプのものが用いられ、密着面の密着及び再剥離を容易にするように調整されており、例えば、以下に説明する粘着主剤、粘着力調整剤、添加物等が以下の割合で混合されている。
(1)粘着主剤 100重量部
(2)粘着力調整剤
針状物質の場合 10〜100(好ましくは10〜50)重量部
微粒状物質の場合 0〜50(好ましくは5〜30)重量部
上記両物質を混合した場合 10〜100重量部
(3)添加物
ワックス 0.01〜20重量部
紫外線吸収剤 微量
消泡剤 微量
消泡助剤 微量
(4)エマルジョン化成分
水 100〜500(好ましくは200〜300)重量部
乳化剤 0.5〜2重量部
樹脂 1〜50重量部
【0021】
粘着主剤に使用される樹脂としては、天然ゴム(NR)、エステル化天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等が挙げられ、または、これらの混合物が挙げられる。これらの粘着主剤の混合にあたっては、その混合割合を適宜調整することによって、感圧粘着剤同士の自着性を保持しつつ、基材との密着性を自着性より大きくすることができる。好ましくは、加圧によって感圧粘着剤同士の自着性を発現する性質の高い天然ゴムに、基材との密着性、即ちアンカー効果を高める目的でポリメチルメタクリレートやスチレンブタジエンゴムを添加したものが挙げられる。ポリメチルメタクリレートは単独で用いるより、他の粘着主剤と混合して用いるとよい。このような粘着主剤は、通常粒径0.1μm〜3μm程度の微粒状のものが使用される。
【0022】
粘着力調整剤は、粘着主剤の粘着力を調整するために混合され、針状物質若しくは微粒状物質又はこれらの混合物が用いられる。
<針状物質>
針状物質としては、無機物質、有機物質のいずれでもよく、その形状が略針状であればよく、偏平状、螺旋状、鱗片状等の様々な形態を持つものから任意に選択されるが、針状物質が特に好適である。針状物質としては平均長さは10μm〜20μm、また平均径としては0.2μm〜0.5μm程度のものが好ましい。針状物質は、感圧粘着剤をエマルジョンとし、塗布剤とした時の沈降性を低くするために見掛け比重が0.05〜0.6のものが好ましく、また、印刷加工やNIP適性を考慮すると、針状物質の弾性率としては10000kg/mm2 〜40000kg/mm2 のものが好ましい。このような針状物質としては、例えばガラス繊維、炭素繊維、PAN系繊維、金属結晶、金属化合物結晶等が挙げられ、粘着主剤とは親和性(相溶性)を有しないものであればよい。針状物質として好ましいものは、6−チタン酸カリウム(K2 O・6TiO2 )の結晶であり、水との相溶性はないが親和性を有し、また見掛け比重が0.2(真比重=3.3)、弾性率が28000kg/mm2 であり、感圧粘着剤成分として適している。
【0023】
<微粒子状物質>
微粒状物質は、マイクロシリカ、合成ゼオライト、活性アルミナゲル、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク、クレー、カオリン、活性白土、アクリルビーズ、澱粉、セルロース、シラスバルーン等が挙げられ、その粒径は、10mμm〜30μm、好ましくは0.5μm〜10μmの範囲にあるものが好適である。また、針状物質と共に添加することにより、微粒状物質の添加量を少なくすることができると共に微粒状物質の粉落ちを防止することができる。
【0024】
<添加物>
添加物として、ハンドリング性、NIPの搬送性能等の滑り性向上又は耐ブロッキング性向上のために、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス等のワックス類、劣化防止のために、アンモニア、エタノールアミン等の紫外線吸収剤などを添加してもよい。また、消泡剤として、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤(鉱物油系)を添加したり、さらに、消泡助剤として、シリカ等を添加してもよい。
【0025】
<エマルジョン化成分>
前述した粘着主剤、粘着力調整剤、添加物は、水等の媒体に分散してエマルジョン状態で基材に塗布される。エマルジョン化の際には、必要に応じて乳化剤が添加される。乳化剤としては、オレイン酸石鹸、ひまし油カリウム石鹸、カゼイン、にかわ、ゼラチン等を使用できる。また、エマルジョン化したときの粘着主剤の2次凝集防止のために、粘着主剤と親和性を有しない樹脂を添加することができる。この樹脂としては、水分散性高分子ポリエステル、熱可塑性エラストマー、また、低密度ポリエチレン等の低分子ポリエチレン、アイオノマー、酢酸ビニル−オレフィン共重合体等が好適に使用できる。
【0026】
このような感圧粘着剤の塗布量は、乾燥後で0.1g/m2 〜10g/m2 、好ましくは1.0g/m2 〜3.0g/m2 が好ましい。この範囲内であれば、感圧粘着剤上から印刷あるいは印字した時にインキが感圧粘着剤中を透過し、基材にまで到達させることができ、剥離した場合の印字層の転移を防止できる。さらには、ブロッキング、パイリング(粉落ち)等も防止でき、充分な密着性と印字性が得られる。
【0027】
また、弱粘着剤層4は擬似接着すればよく、上記粘着剤以外に、例えば、アクリル系樹脂やアクリル系モノマーをエチルアルコール等のアルコールに溶解した溶液に光重合開始剤等を添加した紫外線硬化タイプのニスを擬似接着ニスとして使用することもでき、フレキソ方式等の凸版印刷あるいは、凹版によるグラビア印刷等により形成される。
【0028】
強粘着剤層6に用いる粘着剤には、例えば、天然ゴムラテックスまたは天然ゴムラテックスのメチルメタクリレートグラフト重合体を主成分として、これらに酢酸ビニル、アクリル樹脂、スチレンブタジエン共重合体(SBR)等の少なくとも1種を添加して、接着力を増加させたものが挙げられる。これらの成分を水と混合して、スプレー方式、グラビア方式、ノズル方式、フレキソ方式等の塗布方式で塗布される。なお、粘着剤には二酸化珪素、澱粉、界面活性剤、顔料、ポリアクリル酸アンモニウム等を混合することもできる。
【0029】
次に図5を参照しながら本発明のくじ付郵便葉書1の製造方法の一例を説明する。本発明のくじ付郵便葉書1は、広幅用紙7に葉書本体片2と隠蔽用紙片3を余白8を介して付き合わせて配設し、広幅用紙7の状態で表裏に印刷を施し、内面に弱粘着剤を印刷して弱粘着剤層4を形成する。而して、葉書本体片2の外面の所定位置に抽選番号20及び郵便番号21、宛先等の個人情報を、葉書本体片2及び隠蔽用紙片3の内面に親展情報Sを印字しながら、所定位置に強粘着剤を塗布して強粘着剤層6を設けて、広幅用紙7の略中央に設けられた余白8で半折して葉書本体片2と隠蔽用紙片3の弱粘着剤層4を形成した内面同士を重ね合わせて加圧し葉書本体片2と隠蔽用紙片3とを積層して親展情報Sを隠蔽した後、半折した余白8部分と広幅用紙7の両端部分を流れ方向にスリット線で切取り、流れ方向に直角方向にカット位置9で断裁することによりくじ付郵便葉書1が製造される。なお、切り欠き30、ミシン目線31も所定位置に広幅用紙7を余白8で半折する前に設けられる。
【0030】
上記のように構成されたくじ付郵便葉書1を受取った受取人は、切り欠き30より隠蔽用紙片3と葉書本体片2を摘んで、葉書本体片2に形成された弱粘着剤層4と、隠蔽用紙片3に形成された弱粘着剤層4との界面から剥離させる。そして、図4に示すようにミシン目線31で隠蔽用紙片3を折り返して見開き状態にすることにより、葉書本体片2及び隠蔽用紙片3の内面に記載された親展情報Sを読み取ることができる。
【0031】
さらにくじ付郵便葉書としてのお年玉付年賀葉書であるので受信人は記載された親展情報Sを見た後、少なくとも抽選日までは捨てることなく保管されることとなり、抽選日にはくじ付郵便葉書1の葉書本体片2及び隠蔽用紙片3の内面に記載された親展情報Sと外面に記載されたオープン情報Oが再び受取人の目に触れることとなり、例えば、商品情報であれば、その商品の販促効果の継続性を高めることが可能となる。
【0032】
次に図6を参照しながら本発明のくじ付郵便葉書1の製造方法の他の例を説明する。本発明のくじ付郵便葉書1は、上記くじ付郵便葉書1の製造方法の一例との違いは、強粘着剤層6、切り欠き30、ミシン目線31を設ける位置が異なるだけで、それ以外は、同じである。図6に示すように広幅用紙7に葉書本体片2と隠蔽用紙片3とを余白8を介して付き合わせて配設し、広幅用紙7の状態で表裏に印刷を施し、内面に弱粘着剤を印刷して弱粘着剤層4を形成する。而して、葉書本体片2の外面の所定位置に抽選番号20及び郵便番号21、宛先等の個人情報を、葉書本体片2及び隠蔽用紙片3の内面に親展情報Sを印字しながら、広幅用紙7の両端部近傍の所定位置にそれぞれ強粘着剤を塗布して強粘着剤層6、6を設けて、広幅用紙7の略中央に設けられた余白8で半折して弱粘着剤層4と強粘着剤層6が形成された葉書本体片2と隠蔽用紙片3との内面を弱粘着剤層4および強粘着剤層6の位置が相互に合うように重ね合わせて加圧し葉書本体片2と隠蔽用紙片3とを積層して親展情報Sを隠蔽した後、半折した余白8部分と広幅用紙7の両端部分を流れ方向にスリット線で切取り、流れ方向に直角方向にカット位置9で断裁することによりくじ付郵便葉書1が製造される。なお、切り欠き30は隠蔽用紙片3の中央側の所定位置に、ミシン目線31は隠蔽用紙片3の弱粘着剤層4と強粘着剤層6との間の所定位置に広幅用紙7を余白8で半折する前に設けられる。なお、広幅用紙7の両端部近傍の所定位置に強粘着剤層4を設けたが、強粘着剤層4は、いずれか片側でもよい。但し、強粘着剤層として感熱接着剤を塗布して設ける場合には、広幅用紙7の両端部近傍の所定位置にそれぞれ感熱接着剤を塗布して感熱接着剤層を設ける方が、接着が容易となるので好ましい。
【0033】
図7は、本発明のくじ付郵便葉書の第二実施形態を示す断面図であって、図7(イ)は図1のX−X線に相当する断面図で開封前の構成を示し、図7(ロ)は開封し見開きした状態を示す断面図である。
図7(イ)に示すように、第二実施形態のくじ付郵便葉書101は、葉書本体片2の外面に抽選番号が記載され、内面に親展情報が記載され、前記葉書本体片の内面に隠蔽用紙片の内面を重ねて剥離可能に積層され前記葉書本体片の内面に記載された親展情報を隠蔽するくじ付郵便葉書であって、葉書本体片2の内面と隠蔽用紙片3の内面とが、透明プラスチックシート層102の片面に該透明プラスチックシート層102と剥離可能な離型樹脂層103を積層してなるシートの両面に感熱接着剤層104、104を設けた擬似接着シート105を介して重ね合わされて、加熱接着され一体化された構成である。また、透明プラスチックシート層102と離型樹脂層103との間は剥離可能とされている。
そして、葉書本体片2と隠蔽用紙片3との長辺の一方の側端縁部5において、擬似接着シート105をくじ付郵便葉書101の内方に後退させて葉書本体片2の内面と隠蔽用紙片3の内面とが直接対向する部分に側端縁感熱接着剤層106が形成され葉書本体片2と隠蔽用紙片3とが側端縁部5で剥離不能に加熱接着されている。側端縁感熱接着剤106を設けることにより郵便仕分け中や配達中に葉書本体片2と隠蔽用紙片3とが分離することがない。なお、擬似接着シート105を葉書本体片2と隠蔽用紙片3の間に重ねる方向は特に限定されないが、擬似接着シート105の透明プラスチックシート層102が葉書本体片2側に、離型樹脂層103が隠蔽用紙片3側になるように積層する方が透明プラスチックシート102と離型樹脂層103との間で剥離してくじ付郵便葉書101を開封したときに容易に見開き状態にすることができるので好ましい。?
【0034】
上記のように構成されたくじ付郵便葉書101を受取った受取人は、切り欠き30より隠蔽用紙片3と葉書本体片2を摘んで、透明プラスチックシート層102と離型樹脂層103との界面から剥離させ、図7(ロ)に示すようにミシン目線31で隠蔽用紙片3を折り返して見開き状態にすることにより、葉書本体片2の内面に記載された親展情報Sを透明プラスチックシート層102および感熱接着剤層104を透して読み取ることができ、隠蔽用紙片3の内面に記載された親展情報Sを離型樹脂層103および感熱接着剤層104を透して読み取ることができる。
【0035】
また、第二実施形態も第一実施形態と同じ効果を奏し、くじ付郵便葉書であるので受信人は記載された親展情報Sを見た後、少なくとも抽選日までは捨てることなく保管されることとなり、抽選日にはくじ付郵便葉書101の葉書本体片2及び隠蔽用紙片3の内面に記載された親展情報Sと外面に記載されたオープン情報Oが再び受取人の目に触れることとなり、例えば、商品情報であれば、その商品の販促効果の継続性を高めることが可能となる。
【0036】
つぎに、第二実施形態のくじ付郵便葉書101に使用する擬似接着シート105について説明する。擬似接着シート105を構成する透明プラスチックシート層102に使用される透明プラスチックシートとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、アセテート、ポリ乳酸等を挙げることができるが、これらの内、特に、耐熱性、寸法安定性等の性能面及び価格面を勘案するとポリエチレンテレフタレートが好ましい。また、透明プラスチックシートは、未延伸フィルムより二軸延伸フィルムの方が耐熱性、寸法安定性等の性能面がより優れているので好ましい。透明プラスチックシートの厚さは、6〜50μmが好ましい。厚さ6μ未満では、離型樹脂層103、または感熱接着剤層104を積層する際に、透明プラスチックシートに皺が発生し、生産性や品質の低下を招き、厚さが50μmを超えると価格が高くなったり、くじ付郵便葉書を開封した際、見開き状態の保持が難しくなる。
【0037】
擬似接着シート105を構成する離型樹脂層103には透明プラスチックシート層102との離型性、および、離型樹脂層103に積層される感熱接着剤層104と接着性が要求される。特に、透明プラスチックシート層102との離型性は、くじ付郵便葉書101の受取人が、指で容易に剥離できると共に、受信人に配達されるまでは剥離して分離してしまうことがないという性能が要求される。さらに、親展情報Sが視認できる透明性が必要となる。
【0038】
離型樹脂層103の樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンアクリル酸エチル共重合体、エチレンメタクリル酸メチル共重合体、エチレンメタクリル酸エチル共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンメタクリル酸共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、スチレンアクリル系等の公知の樹脂の単体、またはそれらの樹脂を2種以上混合した混合物を用いることができる。離型樹脂層103の形成厚さは、通常、0.5〜20μm程度である。形成厚さが0.5μm未満では、透明プラスチックシート層102と離型樹脂層103との剥離強度が不安定となる。また、形成厚さが20μmを超えると、価格が高くなる。さらに、離型樹脂層103の樹脂には親展情報Sが視認できる透明性が必要である。
【0039】
また、感熱接着剤層104、104には、透明プラスチックシート層102、および離型樹脂層103との接着性、親展情報Sが記載された葉書本体片2の内面、隠蔽用紙片3の内面、および親展情報Sの記載部分を加熱接着により一体化させるための感熱接着性が要求される。つまり、感熱接着剤層104と透明プラスチックシート層102との接着力をf42、感熱接着剤層104と離型樹脂層103との接着力をf43、葉書本体片2の内面と感熱接着剤層104との感熱接着力をk42、隠蔽用紙片3の内面と感熱接着剤層104との感熱接着力をk43、親展情報Sの記載部分と感熱接着剤層104との感熱接着力をk4s、透明プラスチックシート層102と離型樹脂層103との接着力をf23で表すと下記の数式を満足する感熱接着剤を用いることができる。
f23<k42、k43、k4s≦、f42、f43、
また、親展情報Sが視認できる透明性が必要である。
【0040】
これらの特性を有する感熱接着剤層104に使用される感熱接着剤としては、葉書本体片、擬似接着シート、隠蔽用紙片を感熱接着するのに低温領域(例えば、100℃以下)で感熱接着して一体化可能な、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂等の中から適宜選択された樹脂の単体、またはそれらの2種以上を混合した混合物を用いることができる。
【0041】
擬似接着シート105は、透明プラスチックシートを基材として離型樹脂層、感熱接着剤層を積層することにより得られる。積層方法としては、透明プラスチックシートにエクストルージョン方式で樹脂を積層して設けてもよいし、樹脂をエマルジョンタイプもしくは溶液タイプまたはホットメルトにしてコーティング方式で積層してもよい。このような擬似接着シートの具体例としては、透明プラスチックシートに厚さ16μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)を、離型樹脂層に厚さ10μmのポリエチレン(PE)を、感熱接着剤層に厚さ8μmのエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いて積層し、<EVA8μm/PE10μm/PET16μm/EVA8μm>なる構成が挙げられる。
【0042】
本発明の第二実施形態のくじ付郵便葉書101は、上記製造方法のその他の例に示した方法が好適である。上記製造方法のその他の例との違いは、強粘着剤層6の部分に側端縁感熱接着剤層を設け、弱粘着剤層4、4を設けずに、いずれか一方の弱粘着剤層4に相当する位置に擬似接着シート105を重ねる点であり、それ以外は、上記製造方法のその他の例と同じである。つまり、第二実施形態のくじ付郵便葉書101は、図6を引用して説明すると広幅用紙7に葉書本体片2と隠蔽用紙片3とを余白8を介して付き合わせて配設し、広幅用紙7の状態で表裏に印刷を施し、葉書本体片2の外面の所定位置に抽選番号20及び郵便番号21、宛先等の個人情報を、葉書本体片2及び隠蔽用紙片3の内面に親展情報Sを印字しながら、広幅用紙7の両端部近傍の所定位置にそれぞれ感熱接着剤を塗布して強粘着剤層6、6の位置に感熱接着剤層を設けて、弱粘着剤層4のいずれか一方の位置に擬似接着シート105を重ね、その後、広幅用紙7の略中央に設けられた余白8で葉書本体片2および隠蔽用紙片3の内面に設けられた感熱接着剤層が相互に位置が合うように半折して重ね合わせて加熱接着し、擬似接着シート105を介して葉書本体片2と隠蔽用紙片3とを一体化して加熱親展情報Sを隠蔽した後、半折した余白8部分と広幅用紙7の両端部分を流れ方向にスリット線で切取り、流れ方向に直角方向にカット位置9で断裁することによりくじ付郵便葉書1が製造される。その他は上記製造方法のその他の例と同じであり、説明を省略する。
【0043】
本発明に係るくじ付郵便葉書のその他の形態として、葉書本体片2の外面に抽選番号20が記載された領域20a、20bに図示しないが複写防止手段が施された構成とすることもできる。複写防止手段としては、例えば、次の方法が挙げられる。
(1)印刷物に狭いピッチ、例えば、130線/インチの平網の第1の警告マークと、広いピッチ、例えば、65線/インチの平網の第2の警告マークとの2つの警告マークによる混成マークを構成し、さらにこれらの混成警告マークを目視困難にするカムフラージュパターン(隠し地紋)を組み合わせることにより、印刷形成したパターンを有する印刷物とすることにより、目視では判別が困難であるが、この印刷物を複写機で複写すると警告マークが現出され、複写物であることが容易に判る方法。
(2)カラー複写すると消色または変色するカラーで、一定スクーン濃度以下の複数の網点または一定の線幅以下の複数の万線を用いたコピー牽制パターン(絵柄、文字)を印刷形成した印刷物とすることにより、複写しても該コピー牽制パターンが消色により正確に複写されず、または複写しても変色して正確に複写されない方法。
(3)パール顔料を含有するパールインキを用いて印刷しパール光沢を有するパール印刷塗膜を形成した印刷物とすることにより、パール光沢を有するパール調印刷物は、見た目の色相とカラーコピーで再現される色相とが異なることを利用したカラーコピーによる偽造を防止する方法。
また、本発明のくじ付郵便葉書の実施形態としてお年玉年付賀葉書を例示したが、これに限定されるものではなく、当たり、はずれの抽選番号の付いた官製葉書等に関する規定により制約を受けるくじ付郵便葉書には適用できるものであり、例えばお年玉付年賀葉書やくじ付暑中葉書(かもめーる)等の抽選番号が付いたくじ付郵便葉書に適用できる。
【符号の説明】
【0044】
1、101 くじ付郵便葉書
2 葉書本体片
3 隠蔽用紙片
4 弱粘着剤層
5 側端縁部
6 強粘着剤層
7 広幅用紙
8 余白
9 カット位置
20 抽選番号
20a、20b 抽選番号が記載された領域
21 郵便番号
22 住所
23 氏名
30 切り欠き
31 ミシン目線
102 透明プラスチックシート層
103 離型層
104 感熱接着剤層
105 擬似接着シート
106 側端縁感熱接着剤層
S 親展情報
O オープン情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
葉書本体片の外面に抽選番号が記載され、内面に親展情報が記載され、前記葉書本体片の内面に隠蔽用紙片の内面を重ねて剥離可能に積層され前記葉書本体片の内面に記載された親展情報を隠蔽するくじ付郵便葉書であって、前記葉書本体片の内面および前記隠蔽用紙片の内面に加圧により剥離可能に弱接着する弱粘着剤層が形成され、前記葉書本体片の弱粘着剤層面と前記隠蔽用紙片の弱粘着剤層面とを対向させて重ね合わせて剥離可能に圧着されると共に一側端縁部に加圧により剥離不能に接着される強粘着剤層が形成され前記葉書本体片と前記隠蔽用紙片とが剥離不能に接着されていることを特徴とするくじ付郵便葉書。
【請求項2】
葉書本体片の外面に抽選番号が記載され、内面に親展情報が記載され、前記葉書本体片の内面に隠蔽用紙片の内面を重ねて剥離可能に積層され前記葉書本体片の内面に記載された親展情報を隠蔽するくじ付郵便葉書であって、前記葉書本体片の内面と前記隠蔽用紙片の内面とが、透明プラスチックシート層の片面に該透明プラスチックシート層と剥離可能な離型樹脂層を積層してなるシートの両面に感熱接着剤層を設けた擬似接着シートを介して重ね合わされて、前記透明プラスチックシート層と前記離型樹脂層との間で剥離可能に加熱接着され一体化されると共に一側端縁部に前記擬似接着シートを後退させて前記葉書本体片の内面と前記隠蔽用紙片の内面とが接着される側端縁感熱接着剤層が形成され前記葉書本体片と前記隠蔽用紙片とが前記一側端縁部で剥離不能に加熱接着されていることを特徴とするくじ付郵便葉書。
【請求項3】
前記葉書本体片の外面に抽選番号が記載された領域に複写防止手段が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載のくじ付郵便葉書。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−155450(P2010−155450A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−241962(P2009−241962)
【出願日】平成21年10月21日(2009.10.21)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】