説明

はしごの横・縦倒れ防止及び樋損傷防止具

【課題】屋根に立て掛けるはしごで、雨樋に当たらないようにすることで雨樋の損傷を防止し、かつ、横及び縦倒れを防止できるはしごを提供する。
【解決手段】両サイドの二本の支柱4−1に取り付けて、人がはしご4に載った時、はしごの支柱4−1を雨樋から離し、かつ、軒先の端にアーム12下部の箱18の2カ所が接触し、屋根面にアーム12の先端のパット17の2カ所の計4か所が接触し、安全性を高め、はしごの横・縦倒れを防止する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根に掛けるはしごの横・縦倒れ防止及び雨樋の損傷を防止するはしご、保護具に関するものである。
【背景の技術】
【0002】
一般的に低層住宅の屋根に登る場合は、はしごが使用されている。従来のはしごは二本の両サイドの支柱に複数本の横桟を支柱に垂直に設けて成るもので、屋根の軒先に当接して使用するものである。その際、横倒れと雨樋の損傷を防止する為の発明として、特開平11−81842 特開2009−41218 などが提案されている。
【特許文献1】特開平11−81842
【特許文献2】特開2009−41218
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の両サイドの2本の支柱に複数本の横桟を設けたはしご4は、横・縦倒れの危険度が高く、雨樋19を損傷する恐れがあった。それを防止する考案で本発明と対比となる発明を2件ほど紹介し、課題を述べる。
前記特許文献1に記載の「屋根登り用はしご」は、平行配置された二本の長材の途中に、平行配置された二本の短材を当該短材の一端において、前記二本の長材に対して当該短材を適当な角度でロックするように取り付け、足掛かりとなる複数本の横桟を、前記二本の長材の一端から前記二本の短材の自由端に至るまで、当該横桟を足掛かりに登ることができる間隔で、当該長材及び短材に取り付けると共に、前記二本の長材の他端から前記二本の短材の固定端に至るまでは、前記横桟を取り付けず、前記二本の長材の一端及び前記二本の短材の自由端にはそれぞれ滑り止めが備えられていることを特徴としたはしごであった。
この文献1−1の課題として、最初に屋根の軒先に掛ける時、短材をどの位曲げればよいのか調節が難しい。
文献1−2の課題として、長材及と短材のはしごを回動及びロックするのであるが、この回動ロック一部分に、人がはしごに載った場合かなりの荷重がかかり、壊れやすく危険であった。
文献1−3の課題として、短材の部分がかなり長くないと本来の発明の機能は発揮しないのでかなり長く、それに横桟も何本か付いているのでかなり重い。それを90度近く折り曲げて屋根に掛けようとすると、折り曲げた短材の部分が軒先をクリアーするには、軒先と反対方向にはしご全体を傾けなければならず、高い所に掛ける時などはかなり重労働であり非常に危険であった。
文献1−4の課題として、最初から短材を折り曲げてから掛けるのが大変だということで、最初は短材を折り曲げないではしごを軒先に掛けて、登ってから短材を折り曲げロックするという方法もあるが、それでは雨樋の損傷の防止にもならず、最初の登る時の危険度は従来のはしご4のままである。
前記特許文献2に記載の「はしご及びはしごに使用する樋保護具」は、はしご1における支柱9に案内支持されて上下動自在なスライダ13に、屋根17上に載置可能な屋根載置部材19を備え、この屋根載置部材19の下面に、軒先端21に当接可能なストッパ23を備え、かつ前記スライダ13を、前記支柱9に沿って上下動するためのスライダ上下動手段25を備えており、前記屋根載置部材19に、屋根に備えた固定部へ連結自在な連結具を備えていることを特徴としたはしご及びはしごに使用する樋保護具であった。
この文献2−1の課題としては、スライダ13の幅の長さが、はしごの支柱9間の長さほどある、プレート状のストッパ23付きスライダ13で、かなりスライダ全体として重くなる。よって、出願の説明にも書かれているように、滑車やひもなどの上下動手段25を設けなければならず、製作時コスト高となり、使用時も操作が増えるのである。
文献2−2の課題としては、前記スライダ13は、構造上はしご幅前後の長さのプレートになり、屋根の表面が全面平坦であれば良いのであるが、雪の降る地方などのトタン屋根などは、雪止め具を付ける個所を作る為と、屋根の表面を丈夫にする為、図1に示す如く、屋根の表面1に屋根の勾配に沿って、一般のはしご幅より狭い幅間隔で、複数本凸部2が設けられて施工されいるのが普通である。こういう屋根に前記スライダ13を載せるということは、ストッパ23の屋根接地面が屋根表面の前記凸部2に載っかたりして、傾いて良く当接できない場合が出て来て非常に危険である。
文献2−3の課題としては、スライダ13を支柱に沿って上下動する手段として、はしごの両サイドの支柱に移動自在な係合する摺動係合部を備えたとあるが、一般に市販されているアルミ製のはしごなどは、色々な支柱、支柱幅の物があり、その今まで市販されたほとんどのはしごに、移動自在な係合はサイズが合わず非常に無理があり、又、木製はしごへの使用は完全に無理である。所謂専用のはしごにサイズを合わせて作成した物だけが有効利用できる状態である。又、人が載っての使用時は、今まで軒先の端にかかっていた荷重がこの摺動係合部にかかる。かつ、スライダ13が多少角度が上下するという構造になっているいう事で、はしごの支柱とスライダ13と屋根の軒先との力の方向が一直線になるまで、人の体重とはしごの自重の総荷重の何割かの荷重が、係部の長さとスライダ13の縦の長さの違いによる「てこ」の作用も合いまって、一度に大きな荷重が、係止めの係部分に瞬間的に強くかかり、アルミ製のはしごの支柱の係り止められているへりの部分は薄く作られているのが普通で、変形する恐れが大きい。特にはしごの横桟を激しく登った時など、振動がはしご全体に起こり、係止め部の上下どちらかを、強く押したり、引いたりの力が生じ、はしごの支柱のへりの変形を生じさせてしまう。へりが変形するとスムーズな摺動は難しく機能を果たさなくなってしまう。という構造上の欠陥がある。
その他に上記文献以外の課題として、勾配のある屋根に図2の様に勾配屋根縁3に直接はしご4を掛ける場合は実際上多いのであるが、屋根の勾配分、はしご4の左右の支柱に段差が生じ、はしご4が横滑りし、横倒れする危険性が大きかったのであるが、今までこのはしご4の左右の支柱の段差による横滑り、横倒れを防止する安全なはしごはなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は前述の如き課題や問題を鑑みてなされたもので、図3に本発明防止具右部周辺の斜視図、図4にローラ心棒10周辺断面図に示すように、はしごの支柱4−1に、支柱4−1を挟んでネジ絞める形で本発明防止具を装着できる装着具5を上下に設け、長さがはしごの横桟の1〜3本分位の間隔の長さで、幅がはしごの支柱4−1の側面幅以内のプレート上の中央部分に、縦長に、カーテンレール如きの形で、切断面がcの字形か長方形を一部切り取った形のレールをプレートの縦長さ分、レールの口の開いていない方の部分で固着し、プレート全体を「回動支点移動誘導プレート8」とした。この回動支点移動誘導プレート8上のレール7に、カーテンレールに付けるフックの先のローラのような形で、円柱形の途中に溝の入った移動用ローラ9が、レール7の両サイドの端先が移動用ローラ9の溝に挿入される形で装備されている。この部分の断面図を図4で示す。よってこのローラ9がレール7から離れず、レール7上を自由に移動できるようになっている。ローラ9には、レール7とは垂直方向になるように、ローラ心棒10がローラ9に固着されており、そのローラ心棒10が、左右に極力振れないよう、回動支点移動誘導プレート8や、レール7に触れない間隔を保ち、コの字形のローラカバープレート11がローラ心棒10に固着されている。ローラ9及びローラ心棒10が左右に少しでも振れ傾くと、このローラカバープレート11がローラ9やローラ心棒10と一体となっているので、ローラカバープレート11の折れ曲がった先端部分が回動支点移動誘導プレート8にすぐに接触しストッパーとなり、ローラ9やローラ心棒10が大きく左右に振れないようになっている。このローラカバープレート11上に、ローラカバープレート11と密着かつローラ心棒10の軸を中心にアーム12が回動するようにアームプレート13が設けられている。アームプレート13上に設けた穴に、ローラ心棒10を挿入する形でアーム全体はローラ心棒10にこの一点だけで取り付けられている。ローラカバープレート11の水平面とアームプレート13の水平面とが、面と面とが密着してアームプレート13が回動するので、アームプレート13及びアーム全体はほとんど左右に振れない。このアーム全体は、ローラ心棒10の軸を回転軸として時計の振り子のように回動するのであるが、はしご移動時や、最初の設置使用時に、回動し過ぎると不便をきたすので、ローラカバープレート11の一隅に突起14を設け、アームプレート13の一隅を正方形に近い形で少しカットし、このアームプレート13の一隅のカットされた部分の側面が、前記突起14にアームプレート13が必要以上に回動しようとした時、接触し、アーム全体が必要以上に回動しないようになっている。アームの先端部分がアームプレート13で、アームの先端から約三分の二位の位置の中腹に、アームプレート13の回動水平面と平行方向に枝アーム15を、アーム12と約90度の角度で固着してある。枝アーム15は、先端に屋根接着用パット17を持ち、パット17の先端は、屋根面に多少の段差があっても、その上をすり滑るように少し丸くなっている。枝アーム15は、元は厚く丈夫で、先のパット17へと行くほど徐々に薄くなっていて、両刃型木のこぎりのような板バネ16か、パット17の手前が円柱形丸バネで出来ている。それで枝アーム15は、前記のように全体又は、一部バネ材で作られているので、パット17底面に適度な力がかかった時、それに沿って、板バネの薄い所から徐々に、又、丸バネの所で、曲がり変形するようになっている。先端部分のパット17の底面は、屋根に接触する部分となり、屋根に接触する面は、ゴムや摩擦力のある合成樹脂で出来ている。パット17の屋根接触面は、アーム12の回動方向とは、垂直方向に近く、板バネや丸バネの変形動作により、人がはしごに載った時に、図5から図6のように変化し、屋根に水平に密着する構造になっている。
アーム12の下端部分には、図3に示す如く。側面が台形で、屋根軒先に当たる部分を正面とすると、正面が縦長の少し長い長方形、背面が縦長の少し短い長方形の箱型をした箱18か、もしくはそのような輪郭をした縦長の立体を、アーム12の縦方向の中心軸より、約15度傾けてアーム12の下部に固着してある。この箱18は、縦長が約15cm前後、側面の横幅は約8cm前後の寸法になっており、本発明を設置、実施時、軒先とはしごの支柱との間に挟まって、はしごの支柱4−1を軒先より離し、軒先に取り付けられている雨樋19との接触を防ぐのである。箱18の正面幅及び背面幅は、はしごの支柱の正面幅長+ローラ心棒10の長さの寸法となっており、本発明を設置、実施時、箱18の正面は屋根の軒先に線接触し、背面は、はしごの支柱の正面に線接触及び面接触するようになっている。
以上の構造の物を左右対にして一体とし、本発明「はしごの横・縦倒れ防止及び樋損傷防止具」を構成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
ここで前記のように構成された本発明「はしごの横・縦倒れ防止及び樋損傷防止具」の実施形態を述べる。
前記のように構成された左右一対で一つの「はしごの横・縦倒れ防止及び樋損傷防止具」とした物は、これ単体では要を成さない。従来の両サイドの二本の支柱に複数本の横桟を設けたはしご4の両サイド支柱4−1に、取り付けて使用して初めて機能を発揮する。はしごはアルミ製の物でも、木製の物でも、長くても、短くても、単体でも、二連ばしごでもかまわない。その使用とするはしご4の、屋根の軒先に当たる部分の、はしごの二本の支柱4−1の外側面に、本発明の「はしごの横・縦倒れ防止及び樋損傷防止具」の回動支点移動誘導プレート8の上下に設けられている装着具5で、本発明防止具を枝アーム15が屋根側に位置ように装着する。装着具5ではしごの支柱4−1を挟むようにして、後は蝶ネジ5−1を手で回して絞めるだけなので簡単に従来のはしごに取り付けることが出来る。二連はしごの場合は、二段目のはしごの先端付近の支柱に取り付ける。取り付けて、それぞれはしご使用時、はしごを立てると、本発明防止具のアーム全体は、自重でローラ9がレール7を滑り、回動支点移動誘導プレート8上のレール7最下端まで移動する。その状態で屋根の軒先を枝アーム15が越え、アーム下部の箱18が軒先から外れるように、本発明防止具枝アーム15を軒先に引っ掛ける形で、はしごを軒先に立て掛ける。 二連はしごの場合は、従来から、一横桟間隔ずつ二段目はしごの高さを調節できるようになっているので、その装置で調節し、前記のようにはしごを軒先に立て掛ける。本発明防止具のローラ9がレール7を滑り、レール7の長さ分だけアーム全体は自由に回動・移動し、屋根の軒先に簡単に枝アーム15を引っ掛ける事が出来る。枝アーム15先のパット17の底面が屋根の表面に、アーム下部の箱18が、軒先から外れようにしてはしごを屋根の軒先に立て掛けると、箱の正面が屋根の軒先の端と線接触し、箱18の底面が雨樋19の淵に載るような形で、本発明防止具付きはしごが、屋根の軒先に掛けられる事になる。前記の状態になるようはしごを、屋根の軒先に掛ける事は、一見面倒な操作のように思えるが、実際使用時は、アーム全体を屋根面に載せ、箱18が軒先から外れるまで、はしご全体をちっと引けばよく、前記の状態にアーム全体を簡単に屋根の軒先に設置出来るのである。この時はまだはしごを軒先に立て掛けた状態で、人がはしごに載っていない状態である。はしごの自重だけの押す力なので、図5に、本発明実施時、人がはしごに載らない時の状態側面図に示す如く、枝アーム先のパット17の屋根接触面は、アーム全体が回動及び上下移動することと、枝アーム15の板バネ16か丸バネの作用で、底面総面積の三割位しか屋根面に接触しない。アーム下部の箱18の正面は、軒先の端に線接触、背面ははしご支柱4−1の正面と線接触の状態である。
以上の様な状態で、一番安全なはしご傾斜角度とされている75度位にはしごを傾けて、人がはしごに載ると、人の体重の重さがはしごの支柱4−1にかかってくる。よってその重さにより、支柱4−1の正面がアーム下部の箱18の背面を、強い力で押すことになる。支柱4−1の正面の面で強い力で押すことにより、箱18の背面は、アーム全体が回動・移動して、線接触から面接触することになる。箱18の背面が面接触することにより、枝アーム先のパット17が屋根面を押さえるようにアーム12が回動・移動する。アーム12と枝アーム15が90度近い角度で固着接続されているし、アーム下部の箱18は、箱18の縦軸がアーム12の縦軸より約15度傾けてアーム12に固着接続されているので、はしごだけを立て掛けた時より、枝アーム先のパット17が、屋根の表面を強く押すことになる。よってバネ16の力も加わり、パット17の屋根接触面全部が、屋根表面に接触して、適当な強さで屋根面を押し、適当な摩擦抵抗を生じさせる。なぜ適当な強さかと言うと、枝アームのバネ16に適当な力以上の力が加わると、アーム全体がローラ9を通してレール上を上方に移動し、常に一定の適当な力で、パット17が屋根面を押さえ、はしごの横・縦倒れを防止するようになっている。この動作は、はしご支柱4−1正面が、箱18の背面と線接触から面接触に変わる時、瞬時に行われる。又、この時箱18の背面が面接触することにより、アーム全体が上に少し移動する為、箱18の底面が雨樋19の淵より離れ、かつ箱18が、はしごの支柱4−1と軒先の端との間に入ることになる。よって軒先部分に設置されている雨樋19に、はしご支柱4−1の正面が接触することはなく、雨樋19の損傷を防げるのである。
一旦この状態になると、従来、はしごの自重および人の体重の重さの何割かが、はしごの支柱から直接軒先の端にかかっていたものが、本発明では、はしごの支柱4−1→箱18→軒先の端へとかかることになり、かつ、力の方向が、はしごの支柱4−1→箱18→軒先の端へと一直線となり、安定し、多少のはしご全体の振れや、はしごの自重および人の体重がかかっても大丈夫なのである。又、この力の方向が一直線となる前後とも、ローラ心棒10辺りには大きな力は加わらず、ローラ9やレール7などを壊すことはほとんどないのである。又従来は、軒先の端へは、はしごの支柱の正面の線接触だけだったが、本発明は、箱18の正面幅分、線接触となり、約二倍位接触面積が増え安定性が高まる。
以上の動作が、本発明防止具は、はしごの両サイドの支柱に対で取り付けられているので、はしごの両サイドで行われ、人がはしごに載った時には、軒先の端と屋根表面に、合計四か所それぞれ距離を取って適当な面積接触することになり、従来のはしごを屋根上で、人が両手ではしごの支柱を押さえている状態と同じような状態となり、はしごの安定性が非常に増すのである。
又、勾配のある屋根に図2の様に勾配屋根縁に直接はしごを掛ける場合は、はしごの左右支柱に段差が生じても、本案防止具をはしごの両サイドに取り付け、はしごを使用した場合、両サイドに装置されたアーム全体が、レール7の長さ分、それぞれ独立移動して、前記の作用をそれぞれ左右独立してするので、軒先の縁には、箱18の正面が、屋根表面には、パット17の底面がそれぞれきちんと四か所接触し、横滑りなどで横倒れする危険性がほとんど無くなり、安全性が非常に増した。
【発明の効果】
【0006】
本発明は二本の両サイドの支柱に複数本の横桟を設けたはしごなら、はしごの材質やサイズ、単体はしご、二連ばしごなどの種類を問わず、どの従来のはしごにも、道具を使わず、手作業で簡単に装着できる。
装着したら、従来のはしごを掛ける様な簡単な形で、前記の要領で本発明防止具付きはしごを、屋根の軒先に簡単に掛ける事が出来る。
人がはしごに載った時、はしごの支柱が、屋根の軒先の端から適当な間隔離れ、雨樋に接触せず、雨樋の損傷を防止する。
又、人が載って使用時、四か所、屋根面や軒先の端に接触し、従来の両サイドの2本の支柱に複数本の横桟を設けたはしごを、屋根上で、人が両手ではしごの支柱を押さえている状態と同じような状態となり、はしごの安定性が非常に増し、人がはしごに載っている間は、はしごの横倒れ、縦倒れはほとんどないのである。
又、人がはしごから降りれば、従来のはしごを軒先から外す如く、簡単に外せるのである
その他に、勾配のある屋根縁に直接はしごを掛ける場合など、はしごの左右支柱に段差があっても、本案防止具は左右独立して作動して、屋根面や屋根縁に四か所きちんと接触し、はしごの横倒れ、縦倒れを防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】突起部のある屋根斜視図
【図2】勾配のある屋根縁に従来のはしごを掛けた側面図
【図3】本発明防止具、右部周辺斜視図
【図4】ローラ周辺断面図
【図5】本発明防止具実施時、人がはしごに載らない時の状態側面図
【図6】本発明防止具実施時、人がはしごに載った時の状態側面図
【符号の説明】
1 屋根面
2 凸部
3 屋根縁
4 はしご
4−1 はしごの支柱
5 装着具
5−1 蝶ネジ
6 横桟
7 レール
8 回動支点移動誘導プレート
9 ローラ
10 ローラ心棒
11 ローラカバープレート
12 アーム
13 アームプレート
14 突起
15 枝アーム
16 板バネ
17 パット
18 箱
19 雨樋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
はしごの支柱に装着出来る装着具5を上下に設け、長さがはしごの横桟の1〜3本分位の長さで、幅がはしごの支柱の側面幅以内のプレート上の縦中央部分に、切断面がC字形のレール7を、プレートの約縦長さ分プレートに固着してなるものを、回動支点移動誘導プレート8とし、このレール上をレールから離れず自由移動するローラ9及びローラ心棒10を支点として、回転運動するアーム12を設け、アーム12の中腹に、途中が板バネか丸バネで、先端が底面がゴムか摩擦の高い合成樹脂で出来ているパット17を設けた枝アーム15を設け、アーム下部に立体箱18を固着してなる以上の物を、左右対として一体と成す、はしごの横・縦倒れ防止及び樋損傷防止具。
【請求項2】
請求項1のはしごの横・縦倒れ防止及び樋損傷防止具を取り付けたはしご。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−87615(P2013−87615A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240641(P2011−240641)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(599075494)
【Fターム(参考)】