説明

アクセス規制システム

【課題】トランスポンダを短いやりとりの時間で確実に読み取ることができるアクセス規制システムを提供する。
【解決手段】少なくとも1つの進入路を有するアクセス規制システムが、2つ以上のアンテナ・コイル12〜15を互いに対向する対に配置して備えている。それぞれのアンテナ・コイル対12、13または14、15が、ユーザによって保持され、アンテナ・コイル12〜15と結合することができるトランスポンダ・コイル24を有しているトランスポンダを読み出すために、読み取り装置20によって駆動される。対において互いに対向している2つのアンテナ・コイル12、13または14、15が、同時に、しかしながら交互に同位相または逆位相の動作モードのいずれかで駆動される。ユーザによって保持されたトランスポンダを読み出すために、トランスポンダを検出した一方の動作モードが、読み出しのやりとりが完了するまで維持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前置き部分に記載のアクセス規制システムに関する。
【背景技術】
【0002】
そのようなアクセス規制システムは、例えばスキーのリフトのために使用されている。そこでは、それぞれの進入路が、有効なトランスポンダによって動かされる回転バーまたは同様の阻止部材によって閉鎖される。スキーヤーによる保持位置にかかわらずトランスポンダを確実に読み出すことができるよう、それぞれの進入路が、相対するアンテナを有している2つの読み取り装置によって監視されている。2つのアンテナ・コイルの磁気結合を防止するため、多重動作においては、2つの読み取り装置が交互に駆動される(RFID‐Handbook, Carl Hanser Verlag, Vienna‐Munich、第2版、1999年、333頁を参照)。2つの読み取り装置によって生じるコストの他に、多重動作は、やりとりの時間がより長くなることにつながる。さらに、それぞれのアンテナ・コイルの磁界の強度は、距離が大きくなるにつれて指数関数的に減少するため、公知の装置の読み取りの信頼性は、とくにはトランスポンダが例えばスキーヤーの体で覆われている場合に、進入路の中央に近付くにつれて望ましい信頼性から大きくかけ離れてしまう。
【0003】
独国特許第DE 10 2004 013 965 B3号明細書から、阻止部材が基本の位置においては入り口を開放しており、アクセス許可の無効の読み取りと同時に対人センサによって何者かが検出された場合にのみ、入り口を閉鎖するアクセス規制装置が知られている。有効なアクセス許可を持たない被検出者が阻止部材へと到達するよりも前に、阻止部材が閉鎖位置をとることができるよう、第1のアンテナ・コイルが、阻止部材の手前のより大きな距離に設けられており、さらに有効なアクセス許可を持たない者が、有効なアクセス許可を持つ後続の第2の者によって入り口が開放されるまで阻止部材の前で待つことがないよう、第2のアンテナ・コイルがより小さな距離に設けられている。一方が他方の後方に配置されているアンテナ・コイルが、進入路の全幅を捕捉するために、対として進入路の両側に配置されている。しかしながら、公知の装置の読み取りの信頼性は、依然として望ましい信頼性から大きくかけ離れている。
【特許文献1】独国特許第DE 10 2004 013 965 B3号明細書
【非特許文献1】RFID‐Handbook, Carl Hanser Verlag, Vienna‐Munich、第2版、1999年、333頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、簡潔な構造のアクセス規制システムであって、トランスポンダを短いやりとりの時間で確実に読み取ることができるアクセス規制システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
これは、本発明に従って、請求項1に特徴付けられるアクセス規制システムによって達成される。本発明の好都合な実施の形態が、従属請求項に記載されている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、アクセス許可を有するトランスポンダを読み出すために、少なくとも2つのアンテナ・コイルが、対向する両側、すなわち進入路の左側および右側に設けられ、あるいは例えばスキーのリフトへと複数の進入路が設けられる場合には、それぞれの進入路に設けられる。2つのアンテナ・コイルは、読み取り装置によって同時に、すなわち同期して駆動される。
【0007】
それぞれのアンテナ・コイルによって生成される高周波の磁界が、トランスポンダ・コイルの内側を通過する。周波数は、例えば135キロヘルツ以下または13.56メガヘルツであってよい。トランスポンダ・コイルにおける誘導によって電圧が生成され、トランスポンダのデータ記憶媒体(マイクロチップ)の電源ならびに読み取り装置とトランスポンダとのあいだのデータの伝達は、この電圧にもとづく。
【0008】
読み取り装置の2つのアンテナ・コイルが、同位相で駆動される場合、進入路の両側のアンテナ・コイルのそれぞれの磁界が重ね合わせられることで、進入路を横方向に横断して延びる磁力線がもたらされる。したがって、トランスポンダ・コイルのコイル表面が進入路と平行に配置され、すなわち読み取り装置のアンテナ・コイルと平行に配置されているときに、トランスポンダ・コイルを通過する磁力線の数が最大になり、結果としてトランスポンダの電力消費、したがって読み取りの信頼性が、最大値を達成する。
【0009】
一方で、このような磁力線の経路において、トランスポンダ・コイルのコイル表面が進入路に対して直角に配置され、すなわち読み取り装置のアンテナ・コイルに対して直角に配置されると、トランスポンダ・コイルを通過する磁力線がなくなり、あるいはなくならないまでもきわめて少なくなるため、電力消費ならびに読み取りの信頼性が極小に達する。
【0010】
同位相の動作モードと対照的に、逆位相の動作モードにある2つのアンテナ・コイルのそれぞれの磁界の重ね合わせは、とくには2つのアンテナ・コイルの間の進入路の中央を進入路と平行に延びる磁力線をもたらさす。したがって、トランスポンダ・コイルのコイル表面が進入の方向に対して直角に対して配置され、すなわちアンテナ・コイルに平行に配置される場合に、最大数の磁力線がトランスポンダ・コイルを通過し、これによって最大の読み取り信頼性が達成される。
【0011】
したがって、本発明によれば、各対の2つのアンテナ・コイルが、読み取り装置によって同時に、しかしながら交互に同位相または逆位相のいずれかで駆動される。
【0012】
その後、進入路においてトランスポンダが検出されたときの動作モード、すなわち最初に応答した動作モードが、読み取りのやりとりが完了するまで維持される。すなわち、例えばトランスポンダが、トランスポンダ・コイルが進入路に平行に位置するように保持されている場合には、2つのアンテナ・コイルが同位相の動作モードであるときにトランスポンダが検出されて読み出され、一方で、例えばトランスポンダ・コイルが進入路に対して直角であるように保持されているトランスポンダは、アンテナ・コイルが逆位相の動作モードであるときに検出されて読み出される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
やりとりの時間を短縮するために、アクセス許可データならびに随意によるさらなるアプリケーション・データへのオンライン・アクセスを用意することが好都合である。この目的のために、アクセス許可データならびに随意によるさらなるアプリケーション・データを、例えばトランスポンダのチップのシリアル番号などといった明確な参照と一緒に、読み取り装置に接続されたデータベースに保存することができ、したがってこの参照のみを、読み取り装置のアンテナ・コイルによってトランスポンダから読み出せばよい。
【0014】
本発明は、進入路またはそれぞれの進入路が、有効なアクセス許可を有するトランスポンダが読み取り装置によって読み出された後で有効にされる回転バーまたは同様の阻止部材で閉鎖されるアクセス規制装置に使用することが可能である。阻止システムは、例えば閉鎖時に赤色へと変化し、開放時に緑色へと変化する交通信号を有することができ、あるいは回転バーまたは同様の阻止部材を有することができる。しかしながら、本発明は、入り口が開放される「ゲート開放」の基本位置を有しており、阻止手段が、アクセス許可の無効の読み取りおよび対人センサによる人物の検出の場合にのみアクセスを阻止する独国特許第DE 10 2004 013 965B3号に一致するアクセス規制装置に、とくに適していることが分かっている。ここで、第1および第2のアンテナ・コイル対が、進入の方向において一方が他方の後方に配置されており、第1のアンテナ・コイル対および/または第2のアンテナ・コイル対によるアクセス許可の有効または無効の読み取りに応じて、阻止システムを駆動することができる。
【0015】
ここで、それぞれのアンテナ・コイル対について読み取り装置を設けることができ、あるいは2つのアンテナ・コイル対を交互に駆動するただ1つの読み取り装置が設けられる。
【0016】
2つ以上のアクセス・バリアが設けられる場合、アクセス・バリアは、好ましくは、並列および非同期の様相で動作させられる。これにより、バリア間のマルチプレクサがもはや不要になり、これはかなりの時間の節約を意味する。
【0017】
本発明による規制システムは、例えば輸送装置に使用することができ、とくにはスキー場の輸送装置に使用することが可能である。例えば建物、スタジアム、公共の水泳プール、および同様の施設など、他の用途に適していることは明らかである。
【実施例1】
【0018】
以下において、添付の図面を参照しつつあくまで例として本発明をさらに詳しく説明する。
【0019】
図1によれば、アクセス規制装置が、矢印5の方向に通過する進入路4を妨げるための阻止部材1として、2つのバリア・アーム2、3を備える回転星状体(turning star)を有している。阻止部材1は、水平線に対して傾けられている軸6を中心として回転可能である。2つのバリア・アーム2、3のそれぞれは、回転の軸6と約45°の角度を囲んでおり、互いには約120°の角度を囲んでいる。図1は、バリア・アーム2、3を「ゲート開放」の基本位置に示しており、この位置において、バリア・アーム2、3は、入り口4を開放している。阻止部材1を矢印7に従って回転させることで、バリア・アーム2が、図1に破線で示されている位置2’へと回転させられ、入り口5が閉鎖される。2つのバリア・アーム2、3の代わりに、回転軸6と約45°の角度を囲んでおり、阻止位置2’へと回転させることができるただ1つのバリア・アームを設けてもよい。このバリア・アームは、選択肢として、常に通過の方向に回転可能(閉鎖‐開放)であってよく、あるいは2方向に動かすことができる。
【0020】
図1および2によれば、ハウジング8、9、10、11のそれぞれに、アンテナ・コイル12、13、14、または15がそれぞれ配置されている。進入路4の両側に配置されたアンテナ・コイル12および13が、第1のアンテナ・コイル対を形成しており、アンテナ・コイル14および15が、第2のアンテナ・コイル対を形成している。アンテナ・コイル12〜15は、HFケーブル16、17、18、19を介して統合読み取り装置20へと接続されている(図2)。しかしながら、アンテナ・コイル対12および13またはアンテナ・コイル対14および15が、それぞれ読み取り装置を有してもよい。
【0021】
読み取り装置20が、阻止部材1を動作させる。進入の方向5にある第1のアンテナ・コイル対12、13によって、入り口4を通過するユーザが保持しているトランスポンダ22のマイクロチップ21(図5)に保存されているアクセス許可が読み取られる。
【0022】
第1のアンテナ・コイル対12、13によって有効なアクセス許可が読み取られた場合、阻止部材1は開放位置のままであり、すなわち進入路4の傍らのバリア・アーム2および3が下方を向いている。一方、アクセス許可が無効であると読み取られた者が第1のアンテナ・コイル対12、13を通過し、同時に対人センサ23(例えば、光バリア)・・・場合、バリア・アーム2が、図1に破線によって示されている阻止位置2’へと回転させられる。その後に、バリア・アーム2’の前に立つユーザが、有効なアクセス許可を有する第2のユーザが後続するときに阻止部材1を通過してしまうことがないよう、有効な読み取りなくして対人センサ23が何者かを検出した後に、第1のアンテナ・コイル対12、13が無効にされ、第2のアンテナ・コイル対14、15が、動作状態へと切り替えられる。
【0023】
このとき、後続の者のアクセス許可は検出されない。代わりに、バリア・アーム2’の前に立つ者のアクセス許可について、第2のチェックがアンテナ・コイル対14、15によって行われる。アンテナ・コイル対14、15によって実行される第2のチェックの助けによって有効なアクセス許可が検出された場合、アンテナ・コイル対12、13が、動作状態となるように切り替えられ、アンテナ・コイル対14、15が、非動作となるように切り替えられ、阻止部材1が、再び開放位置へと回転させられる。
【0024】
図5によれば、RFIDトランスポンダ22が、実質的に、データ記憶媒体としてマイクロチップ21を備えるアンテナ・コイルまたはトランスポンダ・コイル24で構成されている。
【0025】
動作状態へと切り替えられているアンテナ・コイル対12および13または14および15が、読み取り装置20によって高周波の磁界を生成する。ここで、アンテナ・コイル対12および13またはアンテナ・コイル対14および15、それぞれとトランスポンダ22との間の誘導結合が強いほど、より多くの磁力線が、トランスポンダ・コイル24の内側25を通過する。
【0026】
動作状態へと切り替えられているアンテナ・コイル対12および13について図3に示されているように、読み取り装置20によって2つのアンテナ・コイル12、13が同位相で駆動されると、進入路4の両側のアンテナ・コイル12、13のそれぞれの磁界が重ね合わせられ、進入路4に対して実質的に直角に延びる磁力線26となる。
【0027】
すなわち、トランスポンダ22、したがってトランスポンダ・コイル24が、図3に示されているように進入路5に平行かつアンテナ・コイル12、13と平行に配置されるとき、最大数の磁力線26がトランスポンダ24の内側を通過し、したがってトランスポンダ22の電力消費、すなわち読み取りの信頼性が、最大値を達成する。
【0028】
一方で、図3による磁力線の経路26においては、トランスポンダ・コイル24が進入方向に対して直角に配置される場合、すなわちアンテナ・コイル12、13に直角に配置される場合に、トランスポンダ・コイル24を通過する磁力線26がなくなり、あるいはなくならないまでもきわめてわずかになるため、電力の消費、すなわち読み取りの信頼性が極小となる。
【0029】
同位相の動作モードと対照的に、図4による逆位相の動作モードにおいては、2つのアンテナ・コイル12、13のそれぞれの磁界の重ね合わせによって、とくに2つのアンテナ・コイル12および13の間の進入路4の中央を進入路4により平行に延びる磁力線27がもたらされる。したがって、トランスポンダ・コイル24が進入方向5に対して直角に配置される場合、すなわちアンテナ・コイル12、13に平行に配置される場合に、最大数の磁力線27がトランスポンダ・コイル24の内側25を通過し、その結果、読み取りの信頼性が最大値に達する。
【0030】
したがって、本発明によれば、2つのアンテナ・コイル12、13が、読み取り装置20によって同時に、しかしながら交互に同位相または逆位相で駆動される。
【0031】
図6に示した回路構成においては、図1および2の第1の2つのアンテナ・コイル12および13のための2つの並列な発振回路30、31のみが、ダイオード・スイッチ33の一方の極32へと接続されて示されているが、ダイオード・スイッチ33の他方の極34には、図1および2による第2の2つのアンテナ・コイル14および15を備える並列回路(図示せず)が接続される。スイッチ33の極34へと接続される2つのアンテナ・コイル14および15の発振回路の回路は、図6に示されているとおりスイッチ33の極32へと接続されている2つの並列な発振回路30、31と同じやり方で構成される。ダイオード・スイッチ33は、破線によって示されている制御線35を介して、読み取り装置の送受信用電子機器29によって駆動される。
【0032】
図6によれば、読み取り装置20の送受信用電子機器29とスイッチ33との間に、駆動部36が設けられている。スイッチ33の極32が、コンデンサ38を介して、アンテナ・コイル12の並列発振回路30および並列なスイッチド・キャパシタ39に接続されている。対照的に、アンテナ・コイル13とコンデンサ41とで構成されている第2の並列発振回路31のコンデンサ40は、180°の位相スイッチ44を介してスイッチ33の極32へと接続可能である。
【0033】
位相スイッチ44は、ダイオード・スイッチ45で構成され、その一方の極46が並列発振回路30に直接接続される一方で、他方の極47は、180°の位相反転のための2つのコイル49、50を有しているトランス48を介して、並列発振回路31へとつながっている。ダイオード・スイッチ45を切り替えることで、2つの発振回路30、31の同位相の動作モードを、逆位相の動作モードへと切り替えることができる。
【0034】
アクセス規制装置の動作時、ダイオード・スイッチ45が、破線によって示されている制御線51を介して送受信用電子機器29によって駆動されて、極46、47の間を恒久的に往復切り替えされる。送受信用電子機器29がトランスポンダ22を検出すると、トランスポンダ22が検出されたときの動作モードが、読み取りのやりとりが完了するまで維持され、すなわち送受信用電子機器29とトランスポンダ22との間のデータ交換が完了するまで維持される。
【0035】
すなわち、図3に従って、トランスポンダ22が例えば横ポケットに保持されており、したがってトランスポンダ・コイル24が進入の方向5に整列しており、すなわちアンテナ・コイル12、13と平行であるときは、結果としてトランスポンダ22が、同位相の動作モードにおいて検出され、すなわちダイオード・スイッチ45が極46へと接続されているときに検出され、この動作モードが読み取りのやりとりが完了するまで維持される。一方で、図4に従って、トランスポンダ・コイル24を備えるトランスポンダ22が例えば胸ポケットに保持されている場合には、結果としてトランスポンダ22が、逆位相の動作モードにおいて検出され、すなわちダイオード・スイッチ45が極47へと接続されている状態で検出され、逆位相の動作モードがデータ交換のあいだ維持される。やりとりの終了後、制御線51を介して、ダイオード・スイッチ45の往復切り替えが続けられる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】「ゲート開放」動作のアクセス規制システムを有する進入路の斜視図を示しているが、回転式の阻止装置に隣接するアンテナ・コイル対の1つのアンテナ・コイルは省略されている。
【図2】図1による進入路の概略の平面図を示しているが、回転式の阻止装置は省略されている。
【図3】図1による装置の2つの対向するアンテナ・コイルの断面を、同位相または逆位相の動作モードにおける磁力線の経路とともに示している。
【図4】図2による装置の2つの対向するアンテナ・コイルの断面を、同位相または逆位相の動作モードにおける磁力線の経路とともに示している。
【図5】トランスポンダ・コイルの平面図を示している。
【図6】本発明によるアクセス規制システムのための回路構成の一実施の形態を示している。
【符号の説明】
【0037】
1 阻止部材
2 バリア・アーム
4 進入路
5 進入方向
6 回転軸
7 矢印
8 ハウジング
12 アンテナ・コイル対
13 アンテナ・コイル
14 アンテナ・コイル対
16 ケーブル
20 装置
21 マイクロチップ
22 トランスポンダ
23 対人センサ
24 トランスポンダ
24 トランスポンダ・コイル
25 内側
26 磁力線
27 磁力線
29 送受信用電子機器
30 並列発振回路
31 並列発振回路
32 極
33 ダイオード・スイッチ
34 極
35 制御線
36 駆動部
38 コンデンサ
39 スイッチド・キャパシタ
40 コンデンサ
41 コンデンサ
44 位相スイッチ
45 ダイオード・スイッチ
46 極
47 極
48 トランス
49 コイル
51 制御線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上のアンテナ・コイル(12〜15)を互いに対向する対に配置して備えている少なくとも1つの進入路(4)を有しており、それぞれのアンテナ・コイル対(12、13または14、15)が、ユーザによって保持され、アンテナ・コイル(12〜15)と結合することができるトランスポンダ・コイル(24)を有しているトランスポンダ(22)を読み出すために、読み取り装置(20)によって駆動されるアクセス規制システムであって、
対において互いに対向している2つのアンテナ・コイル(12、13または14、15)が、同時に、しかしながら交互に同位相または逆位相の動作モードで駆動され、
ユーザによって保持されたトランスポンダ(22)を読み出すために、トランスポンダ(22)を検出した一方の動作モードが、読み出しのやりとりが完了するまで維持されることを特徴とするアクセス規制システム。
【請求項2】
同位相および逆位相の動作モードのあいだの切り替え、ならびにトランスポンダ(22)の検出時のそれぞれの動作モードの維持のために、アンテナ・コイル対の一方のアンテナ・コイル(12〜15)が、読み取り装置(20)の送受信用電子機器(29)によって駆動される180°の位相スイッチ(44)にて駆動されることを特徴とする請求項1に記載のアクセス規制システム。
【請求項3】
180°の位相スイッチ(44)が、ダイオード・スイッチ(45)を有していることを特徴とする請求項2に記載のアクセス規制システム。
【請求項4】
ダイオード・スイッチ(45)が、トランス(48)によって180°位相を反転させるように一方のアンテナ・コイル(12〜15)を駆動することを特徴とする請求項2又は3に記載のアクセス規制システム。
【請求項5】
読み取り装置(20)が、トランスポンダ(22)から識別データを読み出し、
データベースが、アクセス許可データへのオンライン・アクセスのために設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアクセス規制システム。
【請求項6】
基本の位置においては入り口を開放しており、アクセス許可の無効の読み取りおよび対人センサ(23)による人物の検出の場合にのみ入り口を閉鎖する阻止システム(1)が設けられており、
第1および第2のアンテナ・コイル対(12、13および14、15)が、進入の方向において、一方が他方の後方であるように配置され、
阻止部材(1)を、第1のアンテナ・コイル対(12、13)および/または第2のアンテナ・コイル対(14、15)によるアクセス許可の有効または無効の読み取りに応じて動かすことができることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のアクセス規制システム。
【請求項7】
阻止システムが、阻止部材(1)によって形成されていることを特徴とする請求項6に記載のアクセス規制システム。
【請求項8】
少なくとも2つのアクセス・バリアの場合に、アクセス・バリアが互いに並列かつ非同期で動作させられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のアクセス規制システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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