説明

アク取り器具

【課題】従来の技術によれば紙製品はその都度使い捨てで資源の無駄使いを否めず、金属板及び金属ネット製品は、アク以外に料理具材を掬い、木製品は使用後の乾燥の悪さ、或いは臭い移り等、そして獣毛製品に於いてはアレルギーの誘発と特有の獣毛臭が有り、また、化学製品は劣化が早く衝撃に弱い。そして本発明者が先般特許取得した金属線状材を用いてのアク取り器具も、汁を吸い過ぎると云う課題が残った。そこで、本発明は万遍無くアクだけが取れ、且つ使用時及び使用後の煩しい手間が無く、製品劣化を起し難く且つ臭い付かず主要部のみの交換が可能なアク取り器具を提供することを課題とする。
【解決手段】オープンセル構造を持つ発泡金属の平滑部分を剥離した金属固体をアク取り主要部として使用し、主要部のみの交換が可能な構造にしたことを特徴とするアク取り器具である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、調理時のアクを除去する事に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のアク取り等に用いる器具は、獣毛あるいは化学繊維及び紙・プラスチック及び木、或いは金属板及び金属ネット等を使用し、多岐に亘るが普及品は化学製品及び金属製品が主流である。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 1 公開番号:特許公開平8−24148 2 公開番号:実用新案公開平7−16743 3 公開番号:特許公開平9−299257 4 公開番号:特許公開平10−23977 5 公開番号:特許公開2001−104172 6 公開番号:特許公開2002−223964 7 公開番号:特許公開2007−14776 8 公開番号:特許公開2007−222577 9 公開番号:特許公開2007−236885 10 公開番号:実用新案公開平7−27434 11 公開番号:特許公開平11−299661 12 公開番号:特許公開2007−44325 13 公開番号:特許公開2007−159889 14 公開番号:特許公開2010−284454 15 公開番号:特許公開2011−177470
【0004】
【非特許文献1】 無し
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
然しながら、以上の技術によれば紙製品はその都度使い捨てで資源の無駄使いを否めず、金属板及び金属ネット製品は、アク以外に料理具材を掬い、木製品は使用後の乾燥の悪さ、或いは臭い移り等、そして獣毛製品に於いてはアレルギーの誘発と特有の獣毛臭が有り、また、化学製品は劣化が早く衝撃に弱い。そして本発明者が先般特許取得した金属線状材を用いてのアク取り器具も、汁を吸い過ぎると云う課題が残った。そこで、本発明は万遍無くアクだけが取れ、且つ使用時及び使用後の煩しい手間が無く、製品劣化を起し難く且つ臭いが付かず、主要部のみの交換が可能なアク取り器具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、様々な素材を研究したところ、アクは表面積の大きなものに付着し易い習性を発見し、前述課題を全て解決するものがオープンセル構造を持つ単独気泡体及び連続気泡体の発泡金属であった。即ち、発泡金属の構造はオープンセル構造とクローズドセル構造の2種類に分類されるが、クローズドセル構造は、開口部が塞がっており、当然に表面積はオープンセル構造より小さい。従って、オープンセル構造を持つ発泡金属の平滑部分を剥離した金属固体をアク取り主要部として使用し、主要部のみの交換が可能な構造にしたことを特徴とするアク取り器具である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、隅々まで良くアクが取れ、且つ煮汁の吸い込みが少なく、また、使用後の清掃が簡便であり、そして主要部の劣化時は、簡単に交換ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0008】
本発明の一実施形態を、図2と図3に示す。
アク取り器具の形状は、アク取り主要部(発泡金属)1を柄部2に接着されたバネ式押さえ部材3及び支持部材4で挟持して使用する。尚、押さえ部材3は想像線の如く可動する。
「他の実施形態」
【0009】
図2及び図3の実施形態では、アク取り主要部をオープンセル構造の発泡金属としたが、現在各企業で開発中の発泡セラミックスのオープンセル構造の密度が安定化すれば、アク取り主要部に使用し同様の効果を得ると考える。
【産業上の利用可能性】
【00010】
既存の製品では前述した如く、紙製品はその都度使い捨てで資源の無駄使いを否めず、金属板及び金属ネット製品は、アク以外に料理具材を掬い、木製品は使用後の乾燥の悪さ、或いは臭い移り等、そして獣毛製品に於いてはアレルギーの誘発と特有の獣毛臭が有り、また、化学製品は劣化が早く衝撃に弱い。そして本発明者が先般特許取得した金属線状材を用いてのアク取り器具も、汁を吸い過ぎると云う課題が残った。そこで、本発明は万遍無くアクだけが取れ、且つ使用時及び使用後の煩しい手間が無く、製品劣化を起し難く且つ臭いも付かず、清掃及び管理も簡便とする主要発明課題をクリアする製品が本発明である。本発明は既存製品の不足を全て補う画期的なものである。
【図面の簡単な説明】
【00011】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す側面概要図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す背面概要図である。
【符号の説明】
【0012】
1 アク取り主要部 2 柄 3 バネ式押さえ部材 4 支持部材 5 カシメピン
6 コイルバネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オープンセル構造を持つ発泡金属の平滑部分を剥離した金属固体をアク取り主要部として使用し、主要部のみの交換が可能な構造にしたことを特徴とするアク取り器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−94643(P2013−94643A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253243(P2011−253243)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【特許番号】特許第4933680号(P4933680)
【特許公報発行日】平成24年5月16日(2012.5.16)
【出願人】(504293964)
【Fターム(参考)】