アップリンク制御情報を送信するための方法および装置
無線通信の分野で、アップリンク制御情報(UCI)を送信するための方法および装置が提供される。方法は、UCIが複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップ(101)と、複数のコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するステップ(102)とを含む。装置は、決定ユニットと送信ユニットとを含む。方法および装置は、複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信することの解決策を提供する。この解決策は、標準化の多大な追加作業を伴わず、LTER 8に基づき容易に実装することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年12月7日に中国特許庁に出願された、「METHOD AND APPARATUS FOR TRANSMITTING UPLINK CONTROL INFORMATION」という名称の中国特許出願第200910254310.5号に基づく優先権を主張し、その内容全体を参照により本明細書に組み込むものとする。
【0002】
本発明は、無線通信の分野に関し、特に、アップリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)を送信するための方法および装置に関し、さらに詳細には、複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Share Channel、PUSCH)でUCIを送信するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(LTE)R8無線通信システムでは、技術(例えば、ダイナミックスケジューリング、MIMO(Multiple Input Multiple Output)、およびハイブリッド自動リピート要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ))をサポートするために、端末が、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel 、PUCCH)およびPUSCHを介して、eNodeBへ、多様なUCIをフィードバックする必要がある。UCIの例は、チャネル品質表示、符号化マトリックス表示、および、HARQを対象とした確認応答情報である。特に、PUSCHを介してフィードバックされたUCIは、チャネル品質情報(CQI)、ランク表示(RI)、および、ハイブリッド自動リピート要求確認応答(HARQ-ACK)を含む。MIMO送信モードが、クローズループスペース分割多重化(closed-loop space division multiplexing)およびマルチユーザMIMO(MU-MIMO)であるとき、CQIが、チャネル品質表示情報および符号化マトリックス表示情報を含み、他の送信モードでは、CQIが、チャネル品質表示情報である。
【0004】
LTE R8では、PUSCHが、1つの送信間隔(Transmission Time Interval、TTI)において、単に1つのコードワードをサポートする。コードワードが、チャネル符号化後の1つのトランスポートブロックのビットに対応する。UCIおよびデータが、同じTTIの中でPUSCHを介して送信される必要があるとき、詳細な手順は以下のとおりである。
1)端末がさまざまなUCIに対する変調シンボルの数を計算する。
2)端末が、チャネル符号化後のさまざまなUCIのビット数を計算する。
3)端末が、データ、CQI、RI、およびHARQ-ACKに対して、チャネル符号化に関する処理を実行し、次いで、符号化されたデータおよび符号化されたCQIを多重化し、最後に、多重化されたビット、符号化されたRIのビット、およびHARQ-ACKの符号化されたビットに対して、チャネルインターリービングを実行する。
4)端末が、一連の処理(例えば、スクランブリング、変調、離散フーリエ変換(DFT)、および、チャネルインターリービングを受けるビットに対するリソースマッピング)を実行し、次いで、eNodeBにビットを送信する。
5)eNodeBは、受信されたビットを処理し、かつ、CQI、RI、およびHARQ-ACKをデータから分離するために、チャネルデインターリービング、および、逆多重化を実行する。
6)eNodeBは、チャネル復号を実行し、送信されたUCIが正しいか否かを判断する。送信されたUCIが正しい場合、eNodeBは、送信されたCQI、RI、およびHARQ-ACKの元の情報ビットを得る。
【0005】
上記した方法は、PUSCHが、1つのTTIで、1つのコードワードをサポートするUCIを送信するための方法である。技術開発に伴い、PUSCHが、1つのTTIで、複数のコードワードをサポートしてもよい。例えば、時間領域層シフトを伴う、又は、時間領域層シフトを伴わない、空間多重化技術が、採用されるとき、PUSCHが、1つのTTIで、最大2つのコードワードをサポートする。したがって、PUSCHが、TTIで複数のコードワードをサポートする、UCIを送信するための方法を解明する必要がある。複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信する方法は新しい問題であり、関連する従来技術は現在存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信する問題を解決するために、本発明の実施例は、UCIを送信する方法および装置を提供する。技術的な解決策は、次のとおりである。
【0007】
UCIを送信する方法であって、
UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップと、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するステップと
を含む。
【0008】
UCIを送信する装置であって、
UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するように構成された、決定ユニットと、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するように構成された、送信ユニットと、
を含む。
【0009】
本発明の実施例による技術的な解決策は、複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信する方法に関する問題を解決する。標準化の多大な追加作業を伴わず、解決策をLTE R8に基づいて容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施例のUCIを送信する方法のフローチャートである。
【図2】図2は、本発明の実施例1のUCIを送信する方法のフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の実施例1による、UCIが複数の部分に分割され、かつ、各部分が送信のための対応するコートワードにマッピングされた後に、eNodeBが受信したUCIを処理する方法のフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の実施例1による、端末が、データおよびUCIのためのチャネル符号化に関する処理を実施する方法のフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の実施例1による、TTIにおけるデータおよびUCIの位置の概略図である。
【図6】図6は、本発明の実施例2のUCIを送信するための方法のフローチャートである。
【図7】図7Aおよび図7Bは、本発明の実施例2による、2つのコートワードで1つのUCIを送信する概略フローチャートである。
【図8】図8は、本発明の実施例3のUCIを送信する方法のフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の実施例4のUCIを送信する方法のフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の実施例5のUCIを送信するための装置の概略構造図である。
【図11】本発明の図11は、本発明の実施例5のUCIを送信するための装置の別の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の目的、技術的な解決策、および利点をより明確にするため、添付図面を参照して、本発明の実施例を以下にさらに詳細に説明する。
【0012】
図1に示すように、本発明の実施例のUCIを送信する方法は以下のステップを含む。
【0013】
101:UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定する。
102:対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信する。
【0014】
上記の方法は、複数のコードワードでUCIを送信する方法の解決策であり、LTE R8バージョン、LTE R9バージョン、およびそれ以降のLTEのバージョンをサポートし、かつ、この分野における新規技術である。方法をLTE R8のバージョンに適用した場合、単に1つのコードワードが存在するので、コードワードが、UCIに対応するコートワードとして直接決定され、かつ、このコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信する。
【0015】
この実施例では、UCIはどんなタイプのUCIであってもよい(CQI、RI、HARQ-ACK、又は、チャネル情報などを含んでいるが、これに限定されない)。本明細書においてUCIのタイプは限定されない。この実施例では、1又は複数の送信されるUCIが存在してもよい。1つのUCIは、制御情報の1つの符号化ブロックに対応する制御情報に関する。送信される複数のUCIが存在するとき、どの2つのUCIも同一のタイプまたは異なったタイプであってもよい。例えば、送信される3つのUCIが存在し、3つのUCIのすべてがCQIであってもよく、又は、1つがCQIであり、1つがRIであり、残りがHARQ-ACKであってもよい。
【0016】
この実施例では、多様な事前設定ルールが提示され、1つのコードワードに1つのUCIをマッピングすることにより1つのUCIを送信すること、複数の部分に1つのUCIを分割し、かつ、複数のコードワードに複数の部分をそれぞれマッピングすることにより、1つのUCIを送信すること、および、1つのコードワードに複数のUCIをマッピングすることにより複数のUCIを送信することを含んでいるが、これに限定されない。事前設定ルールは本明細書において限定されない。方法は、4つの実施例を参照して以下に示される。以下の4つの実施例のいずれにおいても事前設定ルールが適用される。
【0017】
[実施例1]
図2に示すように、この実施例は、UCIを送信するための方法を提供する(1つのUCIが複数の部分に分割され、次いで、複数の部分が複数のコードワードと共にそれぞれ送信される)。方法は以下のステップを含む。
【0018】
201:UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される1つのUCIについて、1つのUCIを複数の部分に分割する。ここで、複数の部分の数は複数のコードワードの数に等しく、かつ、それぞれの部分が複数のコードワードうちの1つのコードワードに対応する。
【0019】
例えば、2つのコードワードが存在する場合(例えば、コードワード1およびコードワード2)、1つのUCIが2つの部分(例えば、UCI1およびUCI1)に分割される。UCI1はコードワード1に対応し、UCI2はコードワード2に対応する。
【0020】
UCIは多様な方法で複数の部分に分割される。分割の方法は本明細書において限定されない。複数の部分のうちのどの2つの部分も、その長さは同じでも異なっていてもよい。
【0021】
202:対応するコードワードにUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、UCIを送信する。
【0022】
この実施例では、UCIの各部分は同じ方法で処理される。図3に示すように、ステップ202のプロセスが以下の詳細なステップで実行される。
【0023】
301:現在の部分としてUCIの各部分を使用し、かつ、UCIの現在の部分に対する変調シンボルの数(Q’)を計算する。
【0024】
特に、UCIの現在の部分がHARQ-ACKまたはRIである場合、計算に式(1)を適用し、UCIの現在の部分がCQIである場合、計算に式(2)を適用する。
【0025】
【数1】
【0026】
上記の式において、Oは現在の部分におけるUCIの元の情報ビットの数であり、
【0027】
【数2】
【0028】
は、同じトランスポートブロックに関する初期PUSCH送信のための伝送帯域であり、
【0029】
【数3】
【0030】
は、同じトランスポートブロックに関する初期PUSCH送信のためのSC-FDMAの数であり、
【0031】
【数4】
【0032】
は、データ上の現在の部分におけるUCIの変調および符号化スキーム(MCS)オフセットであり、
【0033】
【数5】
【0034】
は、PUSCHの伝送帯域であり、Krは、コードブロックrの情報ビットの数と、巡回冗長検査(CRC)ビットの数との合計であり、Cは、コードブロックの数であり、
【0035】
【数6】
【0036】
は、同じトランスポートブロックに関するSC-FDMAの数であり、QRIは、RIに対する変調シンボルの数であり、Lは、CRCビットの数であり、かつ、Lは、CQIがリード-マラー(RM)符号化によって符号化されるときに0であり、かつ、CQIが畳み込み符号化によって符号化されるときに8であり、Qmが変調オーダーであり、UCIがHARQ-ACKであるとき、
【0037】
【数7】
【0038】
であり、UCIがRIであるとき、
【0039】
【数8】
【0040】
であり、UCIがCQIであるとき、
【0041】
【数9】
【0042】
である。
【0043】
302:チャネル符号化の後、現在の部分におけるUCIのビット数を計算する。
【0044】
具体的には、式(3)を用いて計算することができる。
Q = Qm・Q' (3)
【0045】
上記の式で、Qは、チャネル符号化後の現在の部分におけるUCIのビット数であり、Qmは、変調オーダーであり、Q’は、現在の部分におけるUCIに関する変調シンボルの数である。
【0046】
303:トランスポートブロック(即ち、送信されるデータ)、CQI、RI、およびHARQ-ACKに対してチャネル符号化に関する処理を実行し、符号化データおよび符号化CQIを多重化し、かつ、多重化されたビット、RIの符号化ビット、およびHARQ-ACKの符号化ビットに対してチャネルインターリービングを実行する。
【0047】
304:UCIの送信を完了するために、スクランブリング、変調、DFT、およびチャネルインターリーブビットに対するリソースマッピングなどの一連の処理を実行した後、eNodeBにチャネルインターリーブビット(channel interleaved bit)を送信する。
【0048】
一連の処理は、端末とeNodeBとの間の無線伝送のための処理に関連し、かつ、端末がUCIを除外したサービスデータのみを送信するときに実行される処理と同じである。したがって、その処理は本明細書でこれ以上詳細に説明されない。
【0049】
UCIの各部分は、この部分が上記した処理を受けるとすぐに、送信される。したがって、N個のコードワードに対して、1つのUCIがN個の部分に分割され、かつ、N個の部分がN個のコードワードにそれぞれマッピングされた後に、マッピングされた信号が得られ、かつ、端末が信号をeNodeBに送信する。ここで、Nは自然数であり、
【0050】
【数10】
【0051】
である。
【0052】
この実施例では、端末がUCIの送信を完了した後、方法は、次の手順をさらに含んでもよい。
【0053】
305:端末から信号を受信した後、eNodeBは、チャネルデインターリービングおよび逆多重化を実行することにより、データと共に送信するUCIを分離するため、信号に対する一連の処理を実行し、かつ、チャネル復号を実行して、UCIの送信が正しいか否かを判断する。UCIの送信が正しい場合、eNodeBは、端末によって送信された現在の部分におけるUCIの元の情報ビットを得る。
【0054】
306:各コードワードと共に送信されたUCIの部分(即ち、UCIのN個の部分)を得た後、UCIの送信を完了するように、eNodeBは、端末によって送信された完全なUCIにN個の部分の元の情報ビットを組み込む。
【0055】
図4に示すように、上記のステップ303は、以下の詳細なステップ含めることができる。
【0056】
401:トランスポートブロックにCRCビットを付加する。
402:トランスポートブロックをコードブロックに分割し、かつ、各コードブロックにCRCビットを付加する。
403:各コードブロックに対してチャネル符号化を実行する。
404:チャネル符号化を受けたコードブロックに対して、レートマッチングを実行する。
405:レートマッチングを受けたコードブロックのすべてを連結する。
【0057】
加えて、チャネル符号化がUCIに対して実行される。UCIに対するチャネル符号化は、CQIのためのチャネル符号化、RIのためのチャンネル符号化、又は、HARQ-ACKのためのチャンネル符号化を含んでもよい。上記したステップ401から405のシーケンスはこのステップに限定されない。UCIがCQIである場合、ステップ401から405は、ステップ406の前に発生する限り、発生のどんなシーケンスを有してもよい。UCIがRI又はHARQ-ACKである場合、ステップ407の前に発生する限りは、発生のどんなシーケンスを有してもよい。
【0058】
406:コードブロック連結およびチャネル符号化CQI後に、データを多重化する。
407:多重化ビット、チャネル符号化RI、およびチャネル符号化HARQ-ACKに対してチャネルインターリービングを実行する。
【0059】
チャネルインターリービングの結果として、TTIにおけるデータおよび制御情報の時間-周波数位置が、図5に概略的に示されている(PUSCHリソースマッピングの後)。図5では、各小ブロックは、時間-周波数リソースリソース要素を表し、横軸は時間領域を表し、縦軸は周波数領域を表す。
【0060】
上記した方法が、複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信することの解決策である。1つのUCIが複数の部分に分割され、かつ、符号化された後、各部分が異なるコードワードと共に送信され、かつ、端末の送信電力が十分に活用される。例えば、端末の総送信電力が最大23dBmであり、かつ、端末の2つのアンテナのそれぞれの送信電力が最大20dBmである。したがって、この実施例の方法を介して、UCIが、2つの部分に分割され、かつ、2つの部分が2つのコードワードと共に送信される。このように、各アンテナが、送信されるUCIを有し、かつ、この場合、UCIに対する送信電力が最大23dBmであることが確実になる。UCIが2つの部分に分割されず、しかし、UCIがコードワードのうちの1つのコードワードと共に送信される場合、UCIは同時に1つだけのアンテナで送信される。この場合、UCIに対する送信電力は最大20dBmのみである。したがって、この実施例の方法は、端末の送信電力を活用することができる。一方で、この実施例の方法は下位互換性を維持する(可能な限り、実装において、LTE R8の関係のある標準、および、送信手順、および、受信手順を再利用するので)。この実施例の方法を、標準化の多大な追加作業を伴わず、LTE R8に基づいて容易に実装することができる。
【0061】
[実施例2]
上記した実施例1では、1つのUCIが符号化のため複数の部分に分割され、LTE R8に比べて、実装の複雑さを増している。さらに、UCIのパフォーマンスは、UCIの複数の部分のパフォーマンスによって制限され、かつ、UCIが正しく受信されている確率は、UCIのいずれかの部分が正しく受信されている確立よりも低い。したがって、図6に示すように、この実施例は、UCIを送信するための別の方法を提供する。実施例1と異なり、実施例2は、複数の部分に1つのチャネル符号化UCIを分割するための方法を提供し、次いで、複数のコードワードと共に複数の部分をそれぞれ送信する。方法は、次のステップを含む。
【0062】
601:UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき(送信される1つのUCIについて)、送信される1つのUCIについてチャネル符号化を実行する。
【0063】
具体的には、1つのUCIに対するチャネル符号化の処理は次のとおりである。
1)各コードワードにおけるUCIに対する変調シンボルの数(Q’)を計算する。具体的には、UCIがHARQ-ACK又はRIである場合、計算に式(4)を適用し、又は、UCIがCQIである場合、計算に式(5)を適用する。式(4)および(5)は、LTE R8における対応する式の修正式である。
【0064】
この実施例では、各コードワードのUCIに対する変調シンボルの数が、同じであり、即ち、Q'である。
【0065】
【数11】
【0066】
上記した式で、Oは現在の部分におけるUCIの元の情報ビットの数であり、
【0067】
【数12】
【0068】
は、同じトランスポートブロックに関する初期PUSCH送信のための伝送帯域であり、
【0069】
【数13】
【0070】
は、同じトランスポートブロックに関する初期PUSCH送信のためのSC-FDMAの数であり、
【0071】
【数14】
【0072】
は、現在の部分におけるUCIのMCSオフセットであり、
【0073】
【数15】
【0074】
は、PUSCHの伝送帯域であり、Krは、コードワードiのコードブロックrの情報ビットの数と、CRCビットの数との合計であり、Ciは、コードワードiのコードブロックの数であり、NCWは、コードワードの数であり、
【0075】
【数16】
【0076】
は、同じトランスポートブロックに関するSC-FDMAの数であり、Q’RIは、各コードワードでのRIに対する変調シンボルの数であり、Lは、CRCビットの数であり、かつ、Lは、CQIがRM符号化によって符号化されるときに0であり、かつ、Lは、CQIが畳み込み符号化によって符号化されるときに8であり、Qmが変調オーダーであり、UCIがHARQ-ACKであるとき、
【0077】
【数17】
【0078】
であり、UCIがRIであるとき、
【0079】
【数18】
【0080】
であり、UCIがCQIであるとき、
【0081】
【数19】
【0082】
である。
【0083】
この実施例では、UCIがチャネル符号化を初めに受け、次いで、複数の部分に分割される。チャネル符号化は1回だけ実行する。式(4)および(5)に示すように、複数の
【0084】
【数20】
【0085】
の値の代わりに、1つの
【0086】
【数21】
【0087】
の値だけが、計算に適用される必要がある。
【0088】
【数22】
【0089】
の値はeNodeBによって端末へ送信される。したがって、この実施例では、シグナリングオーバーヘッドを節約する。
(2)チャネル符号化の後、UCIのビットの数(Q)を計算する。
【0090】
具体的には、式(6)を用いて計算する。
【0091】
【数23】
【0092】
上記した式で、Qは、チャネル符号化後のUCIのビット数であり、Qmiはコードワードiの変調オーダーであり、かつ、Q'は各コードワードでのUCIに対する変調シンボルの数である。
【0093】
3)チャネル符号化の後、UCIのビット数(Q)に基づき、UCIに対するチャネル符号化を実行する。
【0094】
602:チャネル符号化されたUCIを複数の部分に分割する。ここで、複数の部分の数が複数のコードワード数に等しく、かつ、各部分が複数のコードワードのうちの1つのコードワードに対応する。
【0095】
例えば、N個のコードワードがある(Nは自然数であり、N 2、
【0096】
【数24】
【0097】
である)。チャネル符号化されたUCIは、N個の部分(UCI1、UCI2、...、UCIN)に分割され、コードワード1、コードワード2、...,コードワードNにそれぞれ対応する。
【0098】
チャネル符号化されたUCIは、多様な方法で複数の部分に分割される。分割する方法は本明細書において限定されない。方法のうちの1つは、対応するコードワードで各部分に対するビット数が、Qmi・Q’で計算され、コードワードiでの部分iに対するビット数を表す。
【0099】
603:対応するコードワードに各部分をそれぞれマッピングすることにより、各分割された部分を送信する。
【0100】
詳細なプロセスは次のとおりである。
(1)各コードワードにトランスポートブロックに対するチャネル符号化をそれぞれ実行する。各コードワードについて、符号化データ、および、チャネル符号化の後に分割されたCQIの部分の中のコードワードに対応する部分を多重化し、かつ、多重化ビット、チャネル符号化の後に分割されたRIの部分の中のコードワードに対応する部分、および、チャネル符号化の後に分割されたHARQ-ACKの部分の中のコードワードに対応する部分に対してチャネルインターリービングを実行する。
【0101】
(2)スクランブリング、変調、DFT、および、チャネルインターリーブビットに対するリソースマッピングなどの一連の処理を実行した後、eNodeBにチャネルインターリーブビットを送信する。このステップはステップ304と同じであり、本明細書においてこれ以上繰り返されない。
【0102】
(3)端末からの信号を受信した後、eNodeBは、信号に対して一連の処理を実行して、各コードワード、N個のコードワードに対応するUCIのN個の部分の情報に対して、チャネルデインターリービングおよび逆多重化を実行することにより、各コードワードと共に送信するUCIの部分情報を分離する。
【0103】
(4)得られたUCIのN個の部分を一体化し、かつ、UCIに対してチャネル復号を実行する。復号が正しい場合、UCIの送信を完了するように、端末によって送信されたUCIの元の情報ビットを得る。
【0104】
図7に示すように、2つのコードワードを例に挙げて、上記した方法の詳細な実装プロセスが説明される。2つのコードワードでのトランスポートブロックが、別々にチャネル符号化を受ける。チャネル符号化を受けるUCIは、CQI、RI、およびHARQ-ACKを含む。チャネル符号化の後、UCIが2つの部分に分割される。1つの部分が送信される第1コードワードにマッピングされ、かつ、他の部分が送信される第2コードワードにマッピングされる。eNodeBが、2つの部分を受信した後、チャネルデインターリービングおよび逆多重化を実行し、かつ、2つの部分を一体化し、かつ、チャネル復号を実行して、端末によって送信されたUCIの元の情報ビットを得る。
【0105】
上記した方法が複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信することの解決策である。実施例1のように、1つのUCIがチャネル符号化の後に複数の部分に分割され、かつ、各部分が異なるコードワードと共に送信されるので、端末の送信電力が十分に活用され、かつ、理由は実施例1の理由と同じである。実施例1に比べて、実施例2は、実装の複雑さを減らし、UCIのパフォーマンスを改善し、かつ、標準化の多大な追加作業を伴わず、LTE R8に基づいて容易に実装することができる。この実施例では、UCIが初めにチャネル符号化を受け、次いで、複数の部分に分割される。チャネル符号化は1回だけ実行する。式(4)および(5)に示すように、複数の
【0106】
【数25】
【0107】
の値の代わりに、1つの
【0108】
【数26】
【0109】
の値だけが、計算に適用される必要がある。
【0110】
【数27】
【0111】
の値はeNodeBによって端末へ通知される。したがって、この実施例による方法はシグナリングオーバーヘッドを節約する。
【0112】
[実施例3]
実施例2では、UCIがPUSCHで送信されるとき、LTE R8で利用される送信手順および受信手順は、変更される必要があり、LTE R8アルゴリズムの再利用を妨げる。さらに、UCIに対する変調シンボルの数を計算する式、および、LTE R8でチャネル符号化後にUCIのビットの数を計算する式は、変更される必要があり、即ち、式(4)および(5)は変更される必要がある。一般に、RIおよびHARQ-ACKが有する元の情報ビットは少なく、例えば、1から2ビットである。この場合、追加的な繰り返し符号化が、複数のコードワードと共にRI又はHARQ-ACKを送信可能にするために要求され、不必要にリソースを無駄にする。上記の問題を解決するために、この実施例は、UCIを送信する別の方法を提供する。実施例1および2とは異なり、実施例3は、1つのコードワードに1つのUCIをマッピングすることにより、UCIを送信する方法を利用する。図8に示すように、この実施例の方法は次のステップを含む。
【0113】
801:UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される1つのUCIについて、送信される1つのUCIに対応するコードワードとして、複数のコードワードの中の指定コードワードを決定する。
【0114】
指定されたコードワードは、端末に指定されたコードワード、または、アップリンク(UL)グラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからシグナリングによって通知された(例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって通知された)コードワードであってもよい。具体的にはULグラントは、ULグラントのフィールドを介して明白に又は暗黙的にコードワードを示してもよく、例えば、ULグラントにフィールドを追加することにより明白にコードワードを示す、又は、MCSフィールドを介して暗黙的にコードワードを示してもよい。端末は、MCSフィールドの値に従って対応するコードワードを決定することができる。ULグラントは、eNodeBからのダウンリンク制御シグナリングを受信することにより、端末によって得られる。
【0115】
802:対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信する。
【0116】
具体的には、このプロセスは以下を含めることができる。
1)決定されたコードワードのMCSに基づき、UCIに対する変調シンボルの数を計算する。UCIがHARQ-ACK又はRIである場合、計算に式(1)を適用し、又は、UCIがCQIである場合、計算に式(2)を適用する。
2)チャネル符号化の後、UCIのビット数を計算する。計算は、以前のステップで計算されたUCIの変調シンボルの数に基づき式(3)を介して実行してもよい。
3)UCIおよびデータのそれぞれのチャネル符号化に関する処理を実行し、かつ、多重化およびチャネルインタリーブを実行する。次いで、スクランブリング、変調、DFT、および、リソースマッピングなどの一連の処理を実行し、次いで、eNodeBに送信する。このステップは、ステップ303から304と同じであり、ここでそれ以上に繰り返されない。
【0117】
5)端末から信号を受信した後、eNodeBは、チャネルデインターリービングおよび逆多重化を実行して、コードワードと共に送信されたUCIを分離し、かつ、チャネル復号を実行して、UCIの送信が正しいか否かを判断する。UCIの送信が正しい場合、端末によって送信されたUCI情報を得る。このステップは、ステップ305と同じであり、ここでそれ以上に繰り返されない。
【0118】
上記した方法は、複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信する解決策である。この実施例では、1つのUCIが1つのコードワードにマッピングされることにより送信される。実施例2に比べて、実施例3で使用される方法は、LTE R8のアルゴリズムの変更を含み、LTE R8の関連する標準、および、可能な限り実装において送信手順および受信手順を再利用するので、下位互換性を維持することができる。この実施例の方法は、標準化の多大な追加的な作業を伴わず、LTE R8に基づき容易に実装することができる。少ない元の情報ビットを有するUCIについて、追加的な繰り返し符号化が回避され、リソースが節約される。
【0119】
[実施例4]
この実施例では、端末から送信されるUCIが1つのダウンリンクキャリアのために意図されたUCI、又は、複数のダウンリンクキャリアのために意図されたUCIであってもよい。複数のダウンリンクキャリアのUCIが独立に又は共同で符号化される。共同符号化は、すべてのダウンリンクキャリアのUCIのための共同符号化、又は、すべてのダウンリンクキャリアの一部のUCIのための共同符号化を含む。独立符号化の場合、各ダウンリンクキャリアのUCIがチャネル符号化をそれぞれに受ける。共同符号化の場合、複数のダウンリンクキャリアのUCIが一度にチャネル符号化を共同で受ける。
【0120】
実施例3に基づいて、端末から複数のUCIを送信するシナリオについて、実施例3の方法を適用することに加えて、この方法はUCIを送信する別の方法を提供する。図9に示すように、この実施例の方法は以下のステップを含む。
【0121】
901:複数のUCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される複数のUCIにおける同じタイプの複数のUCIについて、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中の各UCIに対応するコードワードを決定する。事前設定ルールは以下のとおりである。
【0122】
同じタイプMの複数のUCIの数が、コードワードNの数によって割られる場合、M個のUCIがN個のグループに分類され、各グループがN個のコードワードにおける1つのコードワードに対応し、かつ、各グループがM/N個のUCIを含む。例えば、M = 4、N = 2の場合、M/N=2であり、したがって、4個のUCIは2個のグループに分類され、各グループが2個のUCIを含み、第1グループが第1コードワードに対応し、かつ、第2グループが第2コードワードに対応する。
【0123】
M<Nであり、かつ、M/Nが整数である場合、M個のコードワードが指定されたシーケンスにおけるN個のコードワードから選択される。M個のUCIがM個のコードワードに対応し、かつ、各UCIがコードワードに対応する。例えば、M=2およびN=3である場合、2個のコードワードが指定されたシーケンスにおける3個のコードワードから選択され、2個のUCIが2個のコードワードにマッピングされ、余りのコードワードがUCI情報を伴わないが、データだけを送信する。
【0124】
MがNより大きく、かつ、MをNで割った結果が、商Xおよび余りYを含む非整数の数である場合、M個のUCIがN個のグループに分類され、各グループがN個のコードワードのうちの1つのコードワードに対応し、かつ、各グループがX個のUCIを含む。以降、Y個のコードワードが指定されたシーケンスにおけるN個のコードワードから選択され、かつ、グループを分割した後の余りY個のUCIがY個のコードワードにマッピングされる。各UCIがコードワードに対応する。例えば、M=7、N=3の場合、MをNで割った結果が商2および余り1を含み、UCIが3個のグループに分類され、各グループが2個のUCIを含み、かつ、3個のグループが3個のコードワードにそれぞれ対応する。この場合、1つのUCIが残り、1つのコードワードが指定されたシーケンスにおける3個のコードワードから選択され、かつ、余りのUCIが選択されたコードワードにマッピングされる。余りのUCIの数がZなどの複数である場合、Z個のコードワードが指定されたシーケンスにおいて選択され、かつ、余りZ個のUCIがZ個のコードワードにマッピングされる。
【0125】
M、N、X、Y、Zは自然数であり、かつ、Nは2より小さくない。
【0126】
上記したステップに含まれた指定されたシーケンスが、コードワードに対応する高いMCSレベルから低いMCSレベルのシーケンス、又は、コードワードに対応する低いMCSレベルから高いMCSレベルのシーケンスであってもよい。
【0127】
902:対応するコードワードにUCIをそれぞれマッピングすることにより、UCIを送信する。
【0128】
この実施例の上記のルールでは、端末が、指定されたコードワードにUCIのうちの1つのUCIをさらにマッピングすることにより、UCIのうちの1つのUCIを送信してもよい。指定されたコードワードは、端末により指定されたコードワード、または、ULグラントのフィールドによって明白に又は暗黙的に示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードである。つまり、端末は、上記の規則を満たしていることを根拠として、指定されたコードワードにUCIのうちの1つがマッピングされることを確実にすることができる。
【0129】
この実施例で提供された方法では、部分に分割されず、複数のUCIが、指定されたシーケンスにおける対応するコードワードに均一に複数のUCIをマッピングすることにより、送信され、かつ、1又は複数のUCIが1つのコードワードにマッピングされ、複数のコードワードによりPUSCHで複数のUCIを送信することの解決策を提供する。さらに、LTE R8の関連する標準、および、可能な限り実装において送信手順および受信手順を再利用するので、解決策は下位互換性を維持する。この実施例の方法は、標準化の多大な追加作業を伴わず、LTE R8に基づき容易に実装することができる。複数のUCIが以下のケースを回避するように、複数のコードワードにマッピングされる。複数のUCIが1つのコードワードにマッピングされ、その結果、多数のリソースがUCIのために使用され、データに使用可能なリソースが十分でなく、かつ、運ばれるデータ量が非常に少ない。さらに、複数のUCIが1つのコードワードにマッピングされた場合、現在のデータ送信が失敗したとき、この少ない量のデータが、同じリソースで再送信される必要がある。再送信のときに新規のUCIが送信される必要がない場合、データが、非常に低い符号レートで再送信され、リソースの無駄になる。したがって、この実施例で提供される方法も、データ再送信により生じるリソースの不必要な無駄を有効に減らす。
【0130】
[実施例5]
図10に示すように、この実施例のUCIを送信する装置は、
UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するように構成された、決定ユニット1001と、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するように構成された、送信ユニット1002と
を含む。
【0131】
図11に示すように、この実施例では、決定ユニット1001が、さらに、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUDCHで送信されるとき、1つのUCIに対応するコードワードとして、複数のコードワードの中の指定コードワードを決定するように構成された、第1決定ユニット1001aと
を含んでもよい。ここで、指定コードワードが、端末によって指定されたコードワード、又は、ULグラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードである。コードワードは、ULグラントの1つのフィールドによって明白に又は暗黙的に示されてもよい。
【0132】
代わりに、決定ユニット1001が、さらに、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、複数の部分に1つのUCIを分割するように構成された、第2決定ユニット1001b
を含む。ここで、部分の数が、コードワードの数に等しく、かつ、各部分がコードワードの1つに対応する。
【0133】
代わりに、決定ユニット1001が、さらに、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、1つのUCIに対してチャネル符号化を実行し、かつ、チャネル符号化されたUCIを複数の部分に分割するように構成された、第3決定ユニット1001c
を含む。ここで、部分の数が、コードワードの数に等しく、かつ、各部分がコードワードの1つに対応する。
【0134】
代わりに、決定ユニット1001が、さらに、
送信されるUCIにおいて同じタイプの複数のUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、同じタイプMの複数のUCIの数がコードワードNの数によって割ることができる場合、M個のUCIをN個のグループに分割し(ここで、各グループがN個のコードワードの1つに対応し、かつ、各グループがM/N個のUCIを含む。)、M<Nであり、かつ、M/Nが非整数の数である場合、指定されたシーケンスにおいてN個のコードワードからM個のコードワードを選択し、かつ、M個のコードワードにM個のUCIをマッピングし(ここで、各UCIがコードワードに対応する)、MがNより大きく、MをNで割った結果が商Xおよび余りYを含む非整数である場合、N個のグループにM個のUCIを分割し(ここで、各グループがN個のコードワードのうちの1つに対応し、各グループがX個のUCIを含む。)、かつ、指定されたシーケンスにおいてN個のコードワードからY個のコードワードを選択し、Y個のコードワードにグループを分割した後の余りのY個のUCIをマッピングする(ここで、各UCIがコードワードに対応し、MおよびNが自然数であり、かつ、Nが2より小さくない。)ように構成された、第4決定ユニット1001d
を含む。
【0135】
第2決定ユニット1001bまたは第3決定ユニット1001cについて、送信ユニット1002は、さらに、
対応するコードワードにUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、UCIの各部分を送信するように構成された、送信ユニット1002aを含む。
【0136】
この実施例では、指定されたシーケンスは、コードワードに対応する高いMCSレベルから低いMCSレベルのシーケンス、又は、コードワードに対応する低いMCSレベルから高いMCSレベルのシーケンスである。
【0137】
本発明のこの実施例で提供される装置は、無線でeNodeBと通信する端末に一体化してもよい。
【0138】
この実施例の方法は、複数のコードワードによりPUSCHで1又は複数のUCIを送信するための解決策であり、かつ、LTER 8の関連する標準、および、可能な限り実装において送信手順および受信手順を再利用するので、下位互換性を維持する。この実施例の方法は、標準化の多大な追加作業を伴わず、LTE R8に基づき容易に実装することができる。複数のUCIが複数のコードワードにマッピングされるので、より多くのリソースがデータに使用可能であり、かつ、データの送信により生じるリソースの無駄が効果的に減らされる。
【0139】
当業者は、本発明の実施例で提供される技術的な解決策のすべて又は一部が、プログラム命令関連のハードウェアによって実装されることを理解しなければならない。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納され、かつ、記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなどのプログラムコードを格納可能な媒体である。
【0140】
上記した説明は単に本発明の代表的な実施例であり、本発明の範囲を限定することを意図しない。本発明の真の趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者によって容易に導出される変形例、バリエーション、又は置き換えが、本発明の保護の範囲に含まなければならない。
【符号の説明】
【0141】
1001 決定ユニット
1002 転送ユニット
1001 決定ユニット
1002 転送ユニット
1001a 第1決定ユニット
1001b 第2決定ユニット
1001c 第3決定ユニット
1001d 第4決定ユニット
1002a 転送ユニット
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年12月7日に中国特許庁に出願された、「METHOD AND APPARATUS FOR TRANSMITTING UPLINK CONTROL INFORMATION」という名称の中国特許出願第200910254310.5号に基づく優先権を主張し、その内容全体を参照により本明細書に組み込むものとする。
【0002】
本発明は、無線通信の分野に関し、特に、アップリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)を送信するための方法および装置に関し、さらに詳細には、複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Share Channel、PUSCH)でUCIを送信するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(LTE)R8無線通信システムでは、技術(例えば、ダイナミックスケジューリング、MIMO(Multiple Input Multiple Output)、およびハイブリッド自動リピート要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ))をサポートするために、端末が、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel 、PUCCH)およびPUSCHを介して、eNodeBへ、多様なUCIをフィードバックする必要がある。UCIの例は、チャネル品質表示、符号化マトリックス表示、および、HARQを対象とした確認応答情報である。特に、PUSCHを介してフィードバックされたUCIは、チャネル品質情報(CQI)、ランク表示(RI)、および、ハイブリッド自動リピート要求確認応答(HARQ-ACK)を含む。MIMO送信モードが、クローズループスペース分割多重化(closed-loop space division multiplexing)およびマルチユーザMIMO(MU-MIMO)であるとき、CQIが、チャネル品質表示情報および符号化マトリックス表示情報を含み、他の送信モードでは、CQIが、チャネル品質表示情報である。
【0004】
LTE R8では、PUSCHが、1つの送信間隔(Transmission Time Interval、TTI)において、単に1つのコードワードをサポートする。コードワードが、チャネル符号化後の1つのトランスポートブロックのビットに対応する。UCIおよびデータが、同じTTIの中でPUSCHを介して送信される必要があるとき、詳細な手順は以下のとおりである。
1)端末がさまざまなUCIに対する変調シンボルの数を計算する。
2)端末が、チャネル符号化後のさまざまなUCIのビット数を計算する。
3)端末が、データ、CQI、RI、およびHARQ-ACKに対して、チャネル符号化に関する処理を実行し、次いで、符号化されたデータおよび符号化されたCQIを多重化し、最後に、多重化されたビット、符号化されたRIのビット、およびHARQ-ACKの符号化されたビットに対して、チャネルインターリービングを実行する。
4)端末が、一連の処理(例えば、スクランブリング、変調、離散フーリエ変換(DFT)、および、チャネルインターリービングを受けるビットに対するリソースマッピング)を実行し、次いで、eNodeBにビットを送信する。
5)eNodeBは、受信されたビットを処理し、かつ、CQI、RI、およびHARQ-ACKをデータから分離するために、チャネルデインターリービング、および、逆多重化を実行する。
6)eNodeBは、チャネル復号を実行し、送信されたUCIが正しいか否かを判断する。送信されたUCIが正しい場合、eNodeBは、送信されたCQI、RI、およびHARQ-ACKの元の情報ビットを得る。
【0005】
上記した方法は、PUSCHが、1つのTTIで、1つのコードワードをサポートするUCIを送信するための方法である。技術開発に伴い、PUSCHが、1つのTTIで、複数のコードワードをサポートしてもよい。例えば、時間領域層シフトを伴う、又は、時間領域層シフトを伴わない、空間多重化技術が、採用されるとき、PUSCHが、1つのTTIで、最大2つのコードワードをサポートする。したがって、PUSCHが、TTIで複数のコードワードをサポートする、UCIを送信するための方法を解明する必要がある。複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信する方法は新しい問題であり、関連する従来技術は現在存在しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信する問題を解決するために、本発明の実施例は、UCIを送信する方法および装置を提供する。技術的な解決策は、次のとおりである。
【0007】
UCIを送信する方法であって、
UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップと、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するステップと
を含む。
【0008】
UCIを送信する装置であって、
UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するように構成された、決定ユニットと、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するように構成された、送信ユニットと、
を含む。
【0009】
本発明の実施例による技術的な解決策は、複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信する方法に関する問題を解決する。標準化の多大な追加作業を伴わず、解決策をLTE R8に基づいて容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施例のUCIを送信する方法のフローチャートである。
【図2】図2は、本発明の実施例1のUCIを送信する方法のフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の実施例1による、UCIが複数の部分に分割され、かつ、各部分が送信のための対応するコートワードにマッピングされた後に、eNodeBが受信したUCIを処理する方法のフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の実施例1による、端末が、データおよびUCIのためのチャネル符号化に関する処理を実施する方法のフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の実施例1による、TTIにおけるデータおよびUCIの位置の概略図である。
【図6】図6は、本発明の実施例2のUCIを送信するための方法のフローチャートである。
【図7】図7Aおよび図7Bは、本発明の実施例2による、2つのコートワードで1つのUCIを送信する概略フローチャートである。
【図8】図8は、本発明の実施例3のUCIを送信する方法のフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の実施例4のUCIを送信する方法のフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の実施例5のUCIを送信するための装置の概略構造図である。
【図11】本発明の図11は、本発明の実施例5のUCIを送信するための装置の別の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の目的、技術的な解決策、および利点をより明確にするため、添付図面を参照して、本発明の実施例を以下にさらに詳細に説明する。
【0012】
図1に示すように、本発明の実施例のUCIを送信する方法は以下のステップを含む。
【0013】
101:UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定する。
102:対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信する。
【0014】
上記の方法は、複数のコードワードでUCIを送信する方法の解決策であり、LTE R8バージョン、LTE R9バージョン、およびそれ以降のLTEのバージョンをサポートし、かつ、この分野における新規技術である。方法をLTE R8のバージョンに適用した場合、単に1つのコードワードが存在するので、コードワードが、UCIに対応するコートワードとして直接決定され、かつ、このコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信する。
【0015】
この実施例では、UCIはどんなタイプのUCIであってもよい(CQI、RI、HARQ-ACK、又は、チャネル情報などを含んでいるが、これに限定されない)。本明細書においてUCIのタイプは限定されない。この実施例では、1又は複数の送信されるUCIが存在してもよい。1つのUCIは、制御情報の1つの符号化ブロックに対応する制御情報に関する。送信される複数のUCIが存在するとき、どの2つのUCIも同一のタイプまたは異なったタイプであってもよい。例えば、送信される3つのUCIが存在し、3つのUCIのすべてがCQIであってもよく、又は、1つがCQIであり、1つがRIであり、残りがHARQ-ACKであってもよい。
【0016】
この実施例では、多様な事前設定ルールが提示され、1つのコードワードに1つのUCIをマッピングすることにより1つのUCIを送信すること、複数の部分に1つのUCIを分割し、かつ、複数のコードワードに複数の部分をそれぞれマッピングすることにより、1つのUCIを送信すること、および、1つのコードワードに複数のUCIをマッピングすることにより複数のUCIを送信することを含んでいるが、これに限定されない。事前設定ルールは本明細書において限定されない。方法は、4つの実施例を参照して以下に示される。以下の4つの実施例のいずれにおいても事前設定ルールが適用される。
【0017】
[実施例1]
図2に示すように、この実施例は、UCIを送信するための方法を提供する(1つのUCIが複数の部分に分割され、次いで、複数の部分が複数のコードワードと共にそれぞれ送信される)。方法は以下のステップを含む。
【0018】
201:UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される1つのUCIについて、1つのUCIを複数の部分に分割する。ここで、複数の部分の数は複数のコードワードの数に等しく、かつ、それぞれの部分が複数のコードワードうちの1つのコードワードに対応する。
【0019】
例えば、2つのコードワードが存在する場合(例えば、コードワード1およびコードワード2)、1つのUCIが2つの部分(例えば、UCI1およびUCI1)に分割される。UCI1はコードワード1に対応し、UCI2はコードワード2に対応する。
【0020】
UCIは多様な方法で複数の部分に分割される。分割の方法は本明細書において限定されない。複数の部分のうちのどの2つの部分も、その長さは同じでも異なっていてもよい。
【0021】
202:対応するコードワードにUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、UCIを送信する。
【0022】
この実施例では、UCIの各部分は同じ方法で処理される。図3に示すように、ステップ202のプロセスが以下の詳細なステップで実行される。
【0023】
301:現在の部分としてUCIの各部分を使用し、かつ、UCIの現在の部分に対する変調シンボルの数(Q’)を計算する。
【0024】
特に、UCIの現在の部分がHARQ-ACKまたはRIである場合、計算に式(1)を適用し、UCIの現在の部分がCQIである場合、計算に式(2)を適用する。
【0025】
【数1】
【0026】
上記の式において、Oは現在の部分におけるUCIの元の情報ビットの数であり、
【0027】
【数2】
【0028】
は、同じトランスポートブロックに関する初期PUSCH送信のための伝送帯域であり、
【0029】
【数3】
【0030】
は、同じトランスポートブロックに関する初期PUSCH送信のためのSC-FDMAの数であり、
【0031】
【数4】
【0032】
は、データ上の現在の部分におけるUCIの変調および符号化スキーム(MCS)オフセットであり、
【0033】
【数5】
【0034】
は、PUSCHの伝送帯域であり、Krは、コードブロックrの情報ビットの数と、巡回冗長検査(CRC)ビットの数との合計であり、Cは、コードブロックの数であり、
【0035】
【数6】
【0036】
は、同じトランスポートブロックに関するSC-FDMAの数であり、QRIは、RIに対する変調シンボルの数であり、Lは、CRCビットの数であり、かつ、Lは、CQIがリード-マラー(RM)符号化によって符号化されるときに0であり、かつ、CQIが畳み込み符号化によって符号化されるときに8であり、Qmが変調オーダーであり、UCIがHARQ-ACKであるとき、
【0037】
【数7】
【0038】
であり、UCIがRIであるとき、
【0039】
【数8】
【0040】
であり、UCIがCQIであるとき、
【0041】
【数9】
【0042】
である。
【0043】
302:チャネル符号化の後、現在の部分におけるUCIのビット数を計算する。
【0044】
具体的には、式(3)を用いて計算することができる。
Q = Qm・Q' (3)
【0045】
上記の式で、Qは、チャネル符号化後の現在の部分におけるUCIのビット数であり、Qmは、変調オーダーであり、Q’は、現在の部分におけるUCIに関する変調シンボルの数である。
【0046】
303:トランスポートブロック(即ち、送信されるデータ)、CQI、RI、およびHARQ-ACKに対してチャネル符号化に関する処理を実行し、符号化データおよび符号化CQIを多重化し、かつ、多重化されたビット、RIの符号化ビット、およびHARQ-ACKの符号化ビットに対してチャネルインターリービングを実行する。
【0047】
304:UCIの送信を完了するために、スクランブリング、変調、DFT、およびチャネルインターリーブビットに対するリソースマッピングなどの一連の処理を実行した後、eNodeBにチャネルインターリーブビット(channel interleaved bit)を送信する。
【0048】
一連の処理は、端末とeNodeBとの間の無線伝送のための処理に関連し、かつ、端末がUCIを除外したサービスデータのみを送信するときに実行される処理と同じである。したがって、その処理は本明細書でこれ以上詳細に説明されない。
【0049】
UCIの各部分は、この部分が上記した処理を受けるとすぐに、送信される。したがって、N個のコードワードに対して、1つのUCIがN個の部分に分割され、かつ、N個の部分がN個のコードワードにそれぞれマッピングされた後に、マッピングされた信号が得られ、かつ、端末が信号をeNodeBに送信する。ここで、Nは自然数であり、
【0050】
【数10】
【0051】
である。
【0052】
この実施例では、端末がUCIの送信を完了した後、方法は、次の手順をさらに含んでもよい。
【0053】
305:端末から信号を受信した後、eNodeBは、チャネルデインターリービングおよび逆多重化を実行することにより、データと共に送信するUCIを分離するため、信号に対する一連の処理を実行し、かつ、チャネル復号を実行して、UCIの送信が正しいか否かを判断する。UCIの送信が正しい場合、eNodeBは、端末によって送信された現在の部分におけるUCIの元の情報ビットを得る。
【0054】
306:各コードワードと共に送信されたUCIの部分(即ち、UCIのN個の部分)を得た後、UCIの送信を完了するように、eNodeBは、端末によって送信された完全なUCIにN個の部分の元の情報ビットを組み込む。
【0055】
図4に示すように、上記のステップ303は、以下の詳細なステップ含めることができる。
【0056】
401:トランスポートブロックにCRCビットを付加する。
402:トランスポートブロックをコードブロックに分割し、かつ、各コードブロックにCRCビットを付加する。
403:各コードブロックに対してチャネル符号化を実行する。
404:チャネル符号化を受けたコードブロックに対して、レートマッチングを実行する。
405:レートマッチングを受けたコードブロックのすべてを連結する。
【0057】
加えて、チャネル符号化がUCIに対して実行される。UCIに対するチャネル符号化は、CQIのためのチャネル符号化、RIのためのチャンネル符号化、又は、HARQ-ACKのためのチャンネル符号化を含んでもよい。上記したステップ401から405のシーケンスはこのステップに限定されない。UCIがCQIである場合、ステップ401から405は、ステップ406の前に発生する限り、発生のどんなシーケンスを有してもよい。UCIがRI又はHARQ-ACKである場合、ステップ407の前に発生する限りは、発生のどんなシーケンスを有してもよい。
【0058】
406:コードブロック連結およびチャネル符号化CQI後に、データを多重化する。
407:多重化ビット、チャネル符号化RI、およびチャネル符号化HARQ-ACKに対してチャネルインターリービングを実行する。
【0059】
チャネルインターリービングの結果として、TTIにおけるデータおよび制御情報の時間-周波数位置が、図5に概略的に示されている(PUSCHリソースマッピングの後)。図5では、各小ブロックは、時間-周波数リソースリソース要素を表し、横軸は時間領域を表し、縦軸は周波数領域を表す。
【0060】
上記した方法が、複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信することの解決策である。1つのUCIが複数の部分に分割され、かつ、符号化された後、各部分が異なるコードワードと共に送信され、かつ、端末の送信電力が十分に活用される。例えば、端末の総送信電力が最大23dBmであり、かつ、端末の2つのアンテナのそれぞれの送信電力が最大20dBmである。したがって、この実施例の方法を介して、UCIが、2つの部分に分割され、かつ、2つの部分が2つのコードワードと共に送信される。このように、各アンテナが、送信されるUCIを有し、かつ、この場合、UCIに対する送信電力が最大23dBmであることが確実になる。UCIが2つの部分に分割されず、しかし、UCIがコードワードのうちの1つのコードワードと共に送信される場合、UCIは同時に1つだけのアンテナで送信される。この場合、UCIに対する送信電力は最大20dBmのみである。したがって、この実施例の方法は、端末の送信電力を活用することができる。一方で、この実施例の方法は下位互換性を維持する(可能な限り、実装において、LTE R8の関係のある標準、および、送信手順、および、受信手順を再利用するので)。この実施例の方法を、標準化の多大な追加作業を伴わず、LTE R8に基づいて容易に実装することができる。
【0061】
[実施例2]
上記した実施例1では、1つのUCIが符号化のため複数の部分に分割され、LTE R8に比べて、実装の複雑さを増している。さらに、UCIのパフォーマンスは、UCIの複数の部分のパフォーマンスによって制限され、かつ、UCIが正しく受信されている確率は、UCIのいずれかの部分が正しく受信されている確立よりも低い。したがって、図6に示すように、この実施例は、UCIを送信するための別の方法を提供する。実施例1と異なり、実施例2は、複数の部分に1つのチャネル符号化UCIを分割するための方法を提供し、次いで、複数のコードワードと共に複数の部分をそれぞれ送信する。方法は、次のステップを含む。
【0062】
601:UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき(送信される1つのUCIについて)、送信される1つのUCIについてチャネル符号化を実行する。
【0063】
具体的には、1つのUCIに対するチャネル符号化の処理は次のとおりである。
1)各コードワードにおけるUCIに対する変調シンボルの数(Q’)を計算する。具体的には、UCIがHARQ-ACK又はRIである場合、計算に式(4)を適用し、又は、UCIがCQIである場合、計算に式(5)を適用する。式(4)および(5)は、LTE R8における対応する式の修正式である。
【0064】
この実施例では、各コードワードのUCIに対する変調シンボルの数が、同じであり、即ち、Q'である。
【0065】
【数11】
【0066】
上記した式で、Oは現在の部分におけるUCIの元の情報ビットの数であり、
【0067】
【数12】
【0068】
は、同じトランスポートブロックに関する初期PUSCH送信のための伝送帯域であり、
【0069】
【数13】
【0070】
は、同じトランスポートブロックに関する初期PUSCH送信のためのSC-FDMAの数であり、
【0071】
【数14】
【0072】
は、現在の部分におけるUCIのMCSオフセットであり、
【0073】
【数15】
【0074】
は、PUSCHの伝送帯域であり、Krは、コードワードiのコードブロックrの情報ビットの数と、CRCビットの数との合計であり、Ciは、コードワードiのコードブロックの数であり、NCWは、コードワードの数であり、
【0075】
【数16】
【0076】
は、同じトランスポートブロックに関するSC-FDMAの数であり、Q’RIは、各コードワードでのRIに対する変調シンボルの数であり、Lは、CRCビットの数であり、かつ、Lは、CQIがRM符号化によって符号化されるときに0であり、かつ、Lは、CQIが畳み込み符号化によって符号化されるときに8であり、Qmが変調オーダーであり、UCIがHARQ-ACKであるとき、
【0077】
【数17】
【0078】
であり、UCIがRIであるとき、
【0079】
【数18】
【0080】
であり、UCIがCQIであるとき、
【0081】
【数19】
【0082】
である。
【0083】
この実施例では、UCIがチャネル符号化を初めに受け、次いで、複数の部分に分割される。チャネル符号化は1回だけ実行する。式(4)および(5)に示すように、複数の
【0084】
【数20】
【0085】
の値の代わりに、1つの
【0086】
【数21】
【0087】
の値だけが、計算に適用される必要がある。
【0088】
【数22】
【0089】
の値はeNodeBによって端末へ送信される。したがって、この実施例では、シグナリングオーバーヘッドを節約する。
(2)チャネル符号化の後、UCIのビットの数(Q)を計算する。
【0090】
具体的には、式(6)を用いて計算する。
【0091】
【数23】
【0092】
上記した式で、Qは、チャネル符号化後のUCIのビット数であり、Qmiはコードワードiの変調オーダーであり、かつ、Q'は各コードワードでのUCIに対する変調シンボルの数である。
【0093】
3)チャネル符号化の後、UCIのビット数(Q)に基づき、UCIに対するチャネル符号化を実行する。
【0094】
602:チャネル符号化されたUCIを複数の部分に分割する。ここで、複数の部分の数が複数のコードワード数に等しく、かつ、各部分が複数のコードワードのうちの1つのコードワードに対応する。
【0095】
例えば、N個のコードワードがある(Nは自然数であり、N 2、
【0096】
【数24】
【0097】
である)。チャネル符号化されたUCIは、N個の部分(UCI1、UCI2、...、UCIN)に分割され、コードワード1、コードワード2、...,コードワードNにそれぞれ対応する。
【0098】
チャネル符号化されたUCIは、多様な方法で複数の部分に分割される。分割する方法は本明細書において限定されない。方法のうちの1つは、対応するコードワードで各部分に対するビット数が、Qmi・Q’で計算され、コードワードiでの部分iに対するビット数を表す。
【0099】
603:対応するコードワードに各部分をそれぞれマッピングすることにより、各分割された部分を送信する。
【0100】
詳細なプロセスは次のとおりである。
(1)各コードワードにトランスポートブロックに対するチャネル符号化をそれぞれ実行する。各コードワードについて、符号化データ、および、チャネル符号化の後に分割されたCQIの部分の中のコードワードに対応する部分を多重化し、かつ、多重化ビット、チャネル符号化の後に分割されたRIの部分の中のコードワードに対応する部分、および、チャネル符号化の後に分割されたHARQ-ACKの部分の中のコードワードに対応する部分に対してチャネルインターリービングを実行する。
【0101】
(2)スクランブリング、変調、DFT、および、チャネルインターリーブビットに対するリソースマッピングなどの一連の処理を実行した後、eNodeBにチャネルインターリーブビットを送信する。このステップはステップ304と同じであり、本明細書においてこれ以上繰り返されない。
【0102】
(3)端末からの信号を受信した後、eNodeBは、信号に対して一連の処理を実行して、各コードワード、N個のコードワードに対応するUCIのN個の部分の情報に対して、チャネルデインターリービングおよび逆多重化を実行することにより、各コードワードと共に送信するUCIの部分情報を分離する。
【0103】
(4)得られたUCIのN個の部分を一体化し、かつ、UCIに対してチャネル復号を実行する。復号が正しい場合、UCIの送信を完了するように、端末によって送信されたUCIの元の情報ビットを得る。
【0104】
図7に示すように、2つのコードワードを例に挙げて、上記した方法の詳細な実装プロセスが説明される。2つのコードワードでのトランスポートブロックが、別々にチャネル符号化を受ける。チャネル符号化を受けるUCIは、CQI、RI、およびHARQ-ACKを含む。チャネル符号化の後、UCIが2つの部分に分割される。1つの部分が送信される第1コードワードにマッピングされ、かつ、他の部分が送信される第2コードワードにマッピングされる。eNodeBが、2つの部分を受信した後、チャネルデインターリービングおよび逆多重化を実行し、かつ、2つの部分を一体化し、かつ、チャネル復号を実行して、端末によって送信されたUCIの元の情報ビットを得る。
【0105】
上記した方法が複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信することの解決策である。実施例1のように、1つのUCIがチャネル符号化の後に複数の部分に分割され、かつ、各部分が異なるコードワードと共に送信されるので、端末の送信電力が十分に活用され、かつ、理由は実施例1の理由と同じである。実施例1に比べて、実施例2は、実装の複雑さを減らし、UCIのパフォーマンスを改善し、かつ、標準化の多大な追加作業を伴わず、LTE R8に基づいて容易に実装することができる。この実施例では、UCIが初めにチャネル符号化を受け、次いで、複数の部分に分割される。チャネル符号化は1回だけ実行する。式(4)および(5)に示すように、複数の
【0106】
【数25】
【0107】
の値の代わりに、1つの
【0108】
【数26】
【0109】
の値だけが、計算に適用される必要がある。
【0110】
【数27】
【0111】
の値はeNodeBによって端末へ通知される。したがって、この実施例による方法はシグナリングオーバーヘッドを節約する。
【0112】
[実施例3]
実施例2では、UCIがPUSCHで送信されるとき、LTE R8で利用される送信手順および受信手順は、変更される必要があり、LTE R8アルゴリズムの再利用を妨げる。さらに、UCIに対する変調シンボルの数を計算する式、および、LTE R8でチャネル符号化後にUCIのビットの数を計算する式は、変更される必要があり、即ち、式(4)および(5)は変更される必要がある。一般に、RIおよびHARQ-ACKが有する元の情報ビットは少なく、例えば、1から2ビットである。この場合、追加的な繰り返し符号化が、複数のコードワードと共にRI又はHARQ-ACKを送信可能にするために要求され、不必要にリソースを無駄にする。上記の問題を解決するために、この実施例は、UCIを送信する別の方法を提供する。実施例1および2とは異なり、実施例3は、1つのコードワードに1つのUCIをマッピングすることにより、UCIを送信する方法を利用する。図8に示すように、この実施例の方法は次のステップを含む。
【0113】
801:UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される1つのUCIについて、送信される1つのUCIに対応するコードワードとして、複数のコードワードの中の指定コードワードを決定する。
【0114】
指定されたコードワードは、端末に指定されたコードワード、または、アップリンク(UL)グラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからシグナリングによって通知された(例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって通知された)コードワードであってもよい。具体的にはULグラントは、ULグラントのフィールドを介して明白に又は暗黙的にコードワードを示してもよく、例えば、ULグラントにフィールドを追加することにより明白にコードワードを示す、又は、MCSフィールドを介して暗黙的にコードワードを示してもよい。端末は、MCSフィールドの値に従って対応するコードワードを決定することができる。ULグラントは、eNodeBからのダウンリンク制御シグナリングを受信することにより、端末によって得られる。
【0115】
802:対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信する。
【0116】
具体的には、このプロセスは以下を含めることができる。
1)決定されたコードワードのMCSに基づき、UCIに対する変調シンボルの数を計算する。UCIがHARQ-ACK又はRIである場合、計算に式(1)を適用し、又は、UCIがCQIである場合、計算に式(2)を適用する。
2)チャネル符号化の後、UCIのビット数を計算する。計算は、以前のステップで計算されたUCIの変調シンボルの数に基づき式(3)を介して実行してもよい。
3)UCIおよびデータのそれぞれのチャネル符号化に関する処理を実行し、かつ、多重化およびチャネルインタリーブを実行する。次いで、スクランブリング、変調、DFT、および、リソースマッピングなどの一連の処理を実行し、次いで、eNodeBに送信する。このステップは、ステップ303から304と同じであり、ここでそれ以上に繰り返されない。
【0117】
5)端末から信号を受信した後、eNodeBは、チャネルデインターリービングおよび逆多重化を実行して、コードワードと共に送信されたUCIを分離し、かつ、チャネル復号を実行して、UCIの送信が正しいか否かを判断する。UCIの送信が正しい場合、端末によって送信されたUCI情報を得る。このステップは、ステップ305と同じであり、ここでそれ以上に繰り返されない。
【0118】
上記した方法は、複数のコードワードによりPUSCHでUCIを送信する解決策である。この実施例では、1つのUCIが1つのコードワードにマッピングされることにより送信される。実施例2に比べて、実施例3で使用される方法は、LTE R8のアルゴリズムの変更を含み、LTE R8の関連する標準、および、可能な限り実装において送信手順および受信手順を再利用するので、下位互換性を維持することができる。この実施例の方法は、標準化の多大な追加的な作業を伴わず、LTE R8に基づき容易に実装することができる。少ない元の情報ビットを有するUCIについて、追加的な繰り返し符号化が回避され、リソースが節約される。
【0119】
[実施例4]
この実施例では、端末から送信されるUCIが1つのダウンリンクキャリアのために意図されたUCI、又は、複数のダウンリンクキャリアのために意図されたUCIであってもよい。複数のダウンリンクキャリアのUCIが独立に又は共同で符号化される。共同符号化は、すべてのダウンリンクキャリアのUCIのための共同符号化、又は、すべてのダウンリンクキャリアの一部のUCIのための共同符号化を含む。独立符号化の場合、各ダウンリンクキャリアのUCIがチャネル符号化をそれぞれに受ける。共同符号化の場合、複数のダウンリンクキャリアのUCIが一度にチャネル符号化を共同で受ける。
【0120】
実施例3に基づいて、端末から複数のUCIを送信するシナリオについて、実施例3の方法を適用することに加えて、この方法はUCIを送信する別の方法を提供する。図9に示すように、この実施例の方法は以下のステップを含む。
【0121】
901:複数のUCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される複数のUCIにおける同じタイプの複数のUCIについて、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中の各UCIに対応するコードワードを決定する。事前設定ルールは以下のとおりである。
【0122】
同じタイプMの複数のUCIの数が、コードワードNの数によって割られる場合、M個のUCIがN個のグループに分類され、各グループがN個のコードワードにおける1つのコードワードに対応し、かつ、各グループがM/N個のUCIを含む。例えば、M = 4、N = 2の場合、M/N=2であり、したがって、4個のUCIは2個のグループに分類され、各グループが2個のUCIを含み、第1グループが第1コードワードに対応し、かつ、第2グループが第2コードワードに対応する。
【0123】
M<Nであり、かつ、M/Nが整数である場合、M個のコードワードが指定されたシーケンスにおけるN個のコードワードから選択される。M個のUCIがM個のコードワードに対応し、かつ、各UCIがコードワードに対応する。例えば、M=2およびN=3である場合、2個のコードワードが指定されたシーケンスにおける3個のコードワードから選択され、2個のUCIが2個のコードワードにマッピングされ、余りのコードワードがUCI情報を伴わないが、データだけを送信する。
【0124】
MがNより大きく、かつ、MをNで割った結果が、商Xおよび余りYを含む非整数の数である場合、M個のUCIがN個のグループに分類され、各グループがN個のコードワードのうちの1つのコードワードに対応し、かつ、各グループがX個のUCIを含む。以降、Y個のコードワードが指定されたシーケンスにおけるN個のコードワードから選択され、かつ、グループを分割した後の余りY個のUCIがY個のコードワードにマッピングされる。各UCIがコードワードに対応する。例えば、M=7、N=3の場合、MをNで割った結果が商2および余り1を含み、UCIが3個のグループに分類され、各グループが2個のUCIを含み、かつ、3個のグループが3個のコードワードにそれぞれ対応する。この場合、1つのUCIが残り、1つのコードワードが指定されたシーケンスにおける3個のコードワードから選択され、かつ、余りのUCIが選択されたコードワードにマッピングされる。余りのUCIの数がZなどの複数である場合、Z個のコードワードが指定されたシーケンスにおいて選択され、かつ、余りZ個のUCIがZ個のコードワードにマッピングされる。
【0125】
M、N、X、Y、Zは自然数であり、かつ、Nは2より小さくない。
【0126】
上記したステップに含まれた指定されたシーケンスが、コードワードに対応する高いMCSレベルから低いMCSレベルのシーケンス、又は、コードワードに対応する低いMCSレベルから高いMCSレベルのシーケンスであってもよい。
【0127】
902:対応するコードワードにUCIをそれぞれマッピングすることにより、UCIを送信する。
【0128】
この実施例の上記のルールでは、端末が、指定されたコードワードにUCIのうちの1つのUCIをさらにマッピングすることにより、UCIのうちの1つのUCIを送信してもよい。指定されたコードワードは、端末により指定されたコードワード、または、ULグラントのフィールドによって明白に又は暗黙的に示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードである。つまり、端末は、上記の規則を満たしていることを根拠として、指定されたコードワードにUCIのうちの1つがマッピングされることを確実にすることができる。
【0129】
この実施例で提供された方法では、部分に分割されず、複数のUCIが、指定されたシーケンスにおける対応するコードワードに均一に複数のUCIをマッピングすることにより、送信され、かつ、1又は複数のUCIが1つのコードワードにマッピングされ、複数のコードワードによりPUSCHで複数のUCIを送信することの解決策を提供する。さらに、LTE R8の関連する標準、および、可能な限り実装において送信手順および受信手順を再利用するので、解決策は下位互換性を維持する。この実施例の方法は、標準化の多大な追加作業を伴わず、LTE R8に基づき容易に実装することができる。複数のUCIが以下のケースを回避するように、複数のコードワードにマッピングされる。複数のUCIが1つのコードワードにマッピングされ、その結果、多数のリソースがUCIのために使用され、データに使用可能なリソースが十分でなく、かつ、運ばれるデータ量が非常に少ない。さらに、複数のUCIが1つのコードワードにマッピングされた場合、現在のデータ送信が失敗したとき、この少ない量のデータが、同じリソースで再送信される必要がある。再送信のときに新規のUCIが送信される必要がない場合、データが、非常に低い符号レートで再送信され、リソースの無駄になる。したがって、この実施例で提供される方法も、データ再送信により生じるリソースの不必要な無駄を有効に減らす。
【0130】
[実施例5]
図10に示すように、この実施例のUCIを送信する装置は、
UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するように構成された、決定ユニット1001と、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するように構成された、送信ユニット1002と
を含む。
【0131】
図11に示すように、この実施例では、決定ユニット1001が、さらに、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUDCHで送信されるとき、1つのUCIに対応するコードワードとして、複数のコードワードの中の指定コードワードを決定するように構成された、第1決定ユニット1001aと
を含んでもよい。ここで、指定コードワードが、端末によって指定されたコードワード、又は、ULグラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードである。コードワードは、ULグラントの1つのフィールドによって明白に又は暗黙的に示されてもよい。
【0132】
代わりに、決定ユニット1001が、さらに、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、複数の部分に1つのUCIを分割するように構成された、第2決定ユニット1001b
を含む。ここで、部分の数が、コードワードの数に等しく、かつ、各部分がコードワードの1つに対応する。
【0133】
代わりに、決定ユニット1001が、さらに、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、1つのUCIに対してチャネル符号化を実行し、かつ、チャネル符号化されたUCIを複数の部分に分割するように構成された、第3決定ユニット1001c
を含む。ここで、部分の数が、コードワードの数に等しく、かつ、各部分がコードワードの1つに対応する。
【0134】
代わりに、決定ユニット1001が、さらに、
送信されるUCIにおいて同じタイプの複数のUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、同じタイプMの複数のUCIの数がコードワードNの数によって割ることができる場合、M個のUCIをN個のグループに分割し(ここで、各グループがN個のコードワードの1つに対応し、かつ、各グループがM/N個のUCIを含む。)、M<Nであり、かつ、M/Nが非整数の数である場合、指定されたシーケンスにおいてN個のコードワードからM個のコードワードを選択し、かつ、M個のコードワードにM個のUCIをマッピングし(ここで、各UCIがコードワードに対応する)、MがNより大きく、MをNで割った結果が商Xおよび余りYを含む非整数である場合、N個のグループにM個のUCIを分割し(ここで、各グループがN個のコードワードのうちの1つに対応し、各グループがX個のUCIを含む。)、かつ、指定されたシーケンスにおいてN個のコードワードからY個のコードワードを選択し、Y個のコードワードにグループを分割した後の余りのY個のUCIをマッピングする(ここで、各UCIがコードワードに対応し、MおよびNが自然数であり、かつ、Nが2より小さくない。)ように構成された、第4決定ユニット1001d
を含む。
【0135】
第2決定ユニット1001bまたは第3決定ユニット1001cについて、送信ユニット1002は、さらに、
対応するコードワードにUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、UCIの各部分を送信するように構成された、送信ユニット1002aを含む。
【0136】
この実施例では、指定されたシーケンスは、コードワードに対応する高いMCSレベルから低いMCSレベルのシーケンス、又は、コードワードに対応する低いMCSレベルから高いMCSレベルのシーケンスである。
【0137】
本発明のこの実施例で提供される装置は、無線でeNodeBと通信する端末に一体化してもよい。
【0138】
この実施例の方法は、複数のコードワードによりPUSCHで1又は複数のUCIを送信するための解決策であり、かつ、LTER 8の関連する標準、および、可能な限り実装において送信手順および受信手順を再利用するので、下位互換性を維持する。この実施例の方法は、標準化の多大な追加作業を伴わず、LTE R8に基づき容易に実装することができる。複数のUCIが複数のコードワードにマッピングされるので、より多くのリソースがデータに使用可能であり、かつ、データの送信により生じるリソースの無駄が効果的に減らされる。
【0139】
当業者は、本発明の実施例で提供される技術的な解決策のすべて又は一部が、プログラム命令関連のハードウェアによって実装されることを理解しなければならない。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納され、かつ、記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなどのプログラムコードを格納可能な媒体である。
【0140】
上記した説明は単に本発明の代表的な実施例であり、本発明の範囲を限定することを意図しない。本発明の真の趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者によって容易に導出される変形例、バリエーション、又は置き換えが、本発明の保護の範囲に含まなければならない。
【符号の説明】
【0141】
1001 決定ユニット
1002 転送ユニット
1001 決定ユニット
1002 転送ユニット
1001a 第1決定ユニット
1001b 第2決定ユニット
1001c 第3決定ユニット
1001d 第4決定ユニット
1002a 転送ユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アップリンク制御情報(UCI)を送信するための方法であって、
UCIが複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップと、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップが、
送信される1つのUCIについて、送信される1つのUCIに対応するコードワードとして、複数のコードワードの中の1つの指定されたコードワードを決定するステップ
を含み、
指定されたコードワードが、端末によって指定されたコードワード、又は、アップリンク(UL)グラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードである
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ULグラントによって示されたコードワードが、
ULグラントにおける変調および符号化スキーム(MCS)フィールドによって示されたコードワードを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ULグラントにおいてMCSフィールドによって示されたコードワードが、
ULグラントにおけるMCSフィールドの値に従って決定されたコードワードを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
UCIがチャネル品質情報(CQI)を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
UCIがハイブリッド自動リピート要求確認応答(HARQ-ACK)又はランク表示(RI)であるとき、UCIが各コードワードで、同じ数の変調シンボルを占有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップが、
送信される1つのUCIについて、送信される1つのUCIを複数の部分に分割するステップ
を含み、複数の部分の数が複数のコードワードの数に等しく、かつ、1つのUCIの各部分が複数のコードワードの1つに対応し、かつ、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するステップが、
対応するものに送信される1つのUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、送信される1つのUCIの各部分を送信するステップ
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップが、
送信される1つのUCIについて、送信される1つのUCIに対してチャネル符号化を実行し、かつ、複数の部分に1つのチャネル符号化されたUCIを分割するステップ
を含み、
複数の部分の数が複数のコードワードの数に等しく、かつ、1つのチャネル符号化されたUCIの各部分が複数のコードワードの1つに対応し、かつ、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するステップが、
対応するコードワードに送信される1つのUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、送信される1つのUCIの各部分を送信するステップ
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップが、
送信されるUCIにおける同じタイプの複数のUCIについて、同じタイプMの複数のUCIの数が、コードワードNの数によって割れる場合、M個のUCIをN個のグループに分割するステップであって、各グループがN個のコードワードの1つに対応し、かつ、各グループがM/N個のUCIを含む、ステップと、
MがNより小さく、かつ、M/Nが非整数の数である場合、指定されたシーケンスにおいてN個のコードワードからM個のコードワードを選択し、かつ、M個のコードワードにM個のUCIをマッピングするステップであって、各UCIがコードワードに対応する、ステップと、
MがNより大きく、かつ、M/Nが、商Xおよび余りYを含む非整数の数である場合、M個のUCIをN個のグループに分割し、指定されたシーケンスにおいて、N個のコードワードからY個のコードワードを選択し、かつ、Y個のコードワードにグループを分割した後の余りY個のUCIをマッピングするステップであって、各グループがN個のコードワードの1つに対応し、かつ、各グループがX個のUCIを含み、かつ、各UCIがコードワードに対応する、ステップと
を含み、MおよびNが自然数であり、かつ、Nが2より小さくないことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
指定されたシーケンスが、
コードワードに対応する高い変調および符号化スキーム(MCS)レベルから低いMCSレベルのシーケンス、又は、コードワードに対応する低いMCSレベルから高いMCSレベルのシーケンスであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
アップリンク制御情報(UCI)を送信するための装置であって、
UCIが複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するように構成された、決定ユニットと、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するように構成された、送信ユニットと
を含む装置。
【請求項12】
決定ユニットが、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される1つのUCIに対応するコードワードとして、複数のコードワードの中の指定されたコードワードを決定するように構成された、第1決定ユニット
を含み、
指定されたコードワードが、端末によって指定されたコードワード、又は、アップリンク(UL)グラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードである
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
ULグラントによって示されたコードワードが、
ULグラントにおける変調および符号化スキーム(MCS)フィールドによって示されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
ULグラントにおいてMCSフィールドによって示されたコードワードが、
ULグラントにおけるMCSフィールドの値に従って決定されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
UCIがチャネル品質情報(CQI)を含むことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
決定ユニットが、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される1つのUCIを複数の部分に分割するように構成された、第2決定ユニット
を含み、
複数の部分の数が複数のコードワードの数に等しく、かつ、UCIの各部分が複数のコードワードの1つに対応し、かつ、
送信ユニットが、
対応するコードワードに送信される1つのUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、送信される1つのUCIの各部分を送信するように構成された、送信ユニット
を含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項17】
決定ユニットが、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される1つのUCIに対してチャネル符号化を実行し、かつ、複数の部分に1つのチャネル符号化されたUCIを分割するように構成された、第3ユニット
を含み、
複数の部分の数が複数のコードワードの数に等しく、かつ、1つのチャネル符号化されたUCIの各部分が複数のコードワードの1つに対応し、かつ、
送信ユニットが、
対応するコードワードに送信される1つのUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、送信される1つのUCIの各部分を送信するように構成された、送信ユニット
を含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項18】
決定ユニットが、
送信されるUCIにおける同じタイプの複数のUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、同じタイプMの複数のUCIの数が、コードワードNの数によって割れる場合、M個のUCIをN個のグループに分割するように構成され、各グループがN個のコードワードの1つに対応し、かつ、各グループがM/N個のUCIを含み、
MがNより小さく、かつ、M/Nが非整数の数である場合、指定されたシーケンスにおいてN個のコードワードからM個のコードワードを選択し、かつ、M個のコードワードにM個のUCIをマッピングするように構成され、各UCIがコードワードに対応し、
MがNより大きく、かつ、M/Nが、商Xおよび余りYを含む非整数の数である場合、M個のUCIをN個のグループに分割し、指定されたシーケンスにおいて、N個のコードワードからY個のコードワードを選択し、Y個のコードワードにグループを分割した後の余りY個のUCIをマッピングするように構成され、各グループがN個のコードワードの1つに対応し、かつ、各グループがX個のUCIを含み、かつ、各UCIがコードワードに対応し、MおよびNが自然数であり、かつ、Nが2より小さくないことを特徴とする、第4決定ユニットを含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項19】
指定されたシーケンスが、
コードワードに対応する高い変調および符号化スキーム(MCS)レベルから低いMCSレベルのシーケンス、又は、コードワードに対応する低いMCSレベルから高いMCSレベルのシーケンスであることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
アップリンク制御情報(UCI)を得るための方法であって、
複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で送信されるUCIを受信するステップと、
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップと、
UCIに対応するコードワードに従って、UCIを得るステップと
を含む方法。
【請求項21】
UCIに対応するコードワードが、端末によって指定されたコードワード、又は、アップリンク(UL)グラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードであることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ULグラントによって示されたコードワードが、
ULグラントにおける変調および符号化スキーム(MCS)フィールドによって示されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ULグラントにおいてMCSフィールドによって示されたコードワードが、
ULグラントにおけるMCSフィールドの値に従って決定されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
UCIがチャネル品質情報(CQI)を含むことを特徴とする請求項20乃至23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
アップリンク制御情報(UCI)を得るための装置であって、
複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で送信されるUCIを受信するように構成された、受信ユニットと、
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するように構成された、決定ユニットと、
UCIに対応するコードワードに従って、UCIを得るように構成された、取得ユニットと
を含む装置。
【請求項26】
UCIに対応するコードワードが、端末によって指定されたコードワード、又は、アップリンク(UL)グラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードであることを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
ULグラントによって示されたコードワードが、
ULグラントにおける変調および符号化スキーム(MCS)フィールドによって示されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
ULグラントにおいてMCSフィールドによって示されたコードワードが、
ULグラントにおけるMCSフィールドの値に従って決定されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
UCIがチャネル品質情報(CQI)を含むことを特徴とする請求項25乃至26のいずれか1項に記載の装置。
【請求項1】
アップリンク制御情報(UCI)を送信するための方法であって、
UCIが複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップと、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップが、
送信される1つのUCIについて、送信される1つのUCIに対応するコードワードとして、複数のコードワードの中の1つの指定されたコードワードを決定するステップ
を含み、
指定されたコードワードが、端末によって指定されたコードワード、又は、アップリンク(UL)グラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードである
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ULグラントによって示されたコードワードが、
ULグラントにおける変調および符号化スキーム(MCS)フィールドによって示されたコードワードを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ULグラントにおいてMCSフィールドによって示されたコードワードが、
ULグラントにおけるMCSフィールドの値に従って決定されたコードワードを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
UCIがチャネル品質情報(CQI)を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
UCIがハイブリッド自動リピート要求確認応答(HARQ-ACK)又はランク表示(RI)であるとき、UCIが各コードワードで、同じ数の変調シンボルを占有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップが、
送信される1つのUCIについて、送信される1つのUCIを複数の部分に分割するステップ
を含み、複数の部分の数が複数のコードワードの数に等しく、かつ、1つのUCIの各部分が複数のコードワードの1つに対応し、かつ、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するステップが、
対応するものに送信される1つのUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、送信される1つのUCIの各部分を送信するステップ
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップが、
送信される1つのUCIについて、送信される1つのUCIに対してチャネル符号化を実行し、かつ、複数の部分に1つのチャネル符号化されたUCIを分割するステップ
を含み、
複数の部分の数が複数のコードワードの数に等しく、かつ、1つのチャネル符号化されたUCIの各部分が複数のコードワードの1つに対応し、かつ、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するステップが、
対応するコードワードに送信される1つのUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、送信される1つのUCIの各部分を送信するステップ
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップが、
送信されるUCIにおける同じタイプの複数のUCIについて、同じタイプMの複数のUCIの数が、コードワードNの数によって割れる場合、M個のUCIをN個のグループに分割するステップであって、各グループがN個のコードワードの1つに対応し、かつ、各グループがM/N個のUCIを含む、ステップと、
MがNより小さく、かつ、M/Nが非整数の数である場合、指定されたシーケンスにおいてN個のコードワードからM個のコードワードを選択し、かつ、M個のコードワードにM個のUCIをマッピングするステップであって、各UCIがコードワードに対応する、ステップと、
MがNより大きく、かつ、M/Nが、商Xおよび余りYを含む非整数の数である場合、M個のUCIをN個のグループに分割し、指定されたシーケンスにおいて、N個のコードワードからY個のコードワードを選択し、かつ、Y個のコードワードにグループを分割した後の余りY個のUCIをマッピングするステップであって、各グループがN個のコードワードの1つに対応し、かつ、各グループがX個のUCIを含み、かつ、各UCIがコードワードに対応する、ステップと
を含み、MおよびNが自然数であり、かつ、Nが2より小さくないことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
指定されたシーケンスが、
コードワードに対応する高い変調および符号化スキーム(MCS)レベルから低いMCSレベルのシーケンス、又は、コードワードに対応する低いMCSレベルから高いMCSレベルのシーケンスであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
アップリンク制御情報(UCI)を送信するための装置であって、
UCIが複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で送信されるとき、事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するように構成された、決定ユニットと、
対応するコードワードにUCIをマッピングすることにより、UCIを送信するように構成された、送信ユニットと
を含む装置。
【請求項12】
決定ユニットが、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される1つのUCIに対応するコードワードとして、複数のコードワードの中の指定されたコードワードを決定するように構成された、第1決定ユニット
を含み、
指定されたコードワードが、端末によって指定されたコードワード、又は、アップリンク(UL)グラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードである
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
ULグラントによって示されたコードワードが、
ULグラントにおける変調および符号化スキーム(MCS)フィールドによって示されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
ULグラントにおいてMCSフィールドによって示されたコードワードが、
ULグラントにおけるMCSフィールドの値に従って決定されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
UCIがチャネル品質情報(CQI)を含むことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
決定ユニットが、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される1つのUCIを複数の部分に分割するように構成された、第2決定ユニット
を含み、
複数の部分の数が複数のコードワードの数に等しく、かつ、UCIの各部分が複数のコードワードの1つに対応し、かつ、
送信ユニットが、
対応するコードワードに送信される1つのUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、送信される1つのUCIの各部分を送信するように構成された、送信ユニット
を含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項17】
決定ユニットが、
送信される1つのUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、送信される1つのUCIに対してチャネル符号化を実行し、かつ、複数の部分に1つのチャネル符号化されたUCIを分割するように構成された、第3ユニット
を含み、
複数の部分の数が複数のコードワードの数に等しく、かつ、1つのチャネル符号化されたUCIの各部分が複数のコードワードの1つに対応し、かつ、
送信ユニットが、
対応するコードワードに送信される1つのUCIの各部分をそれぞれマッピングすることにより、送信される1つのUCIの各部分を送信するように構成された、送信ユニット
を含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項18】
決定ユニットが、
送信されるUCIにおける同じタイプの複数のUCIについて、UCIが複数のコードワードによりPUSCHで送信されるとき、同じタイプMの複数のUCIの数が、コードワードNの数によって割れる場合、M個のUCIをN個のグループに分割するように構成され、各グループがN個のコードワードの1つに対応し、かつ、各グループがM/N個のUCIを含み、
MがNより小さく、かつ、M/Nが非整数の数である場合、指定されたシーケンスにおいてN個のコードワードからM個のコードワードを選択し、かつ、M個のコードワードにM個のUCIをマッピングするように構成され、各UCIがコードワードに対応し、
MがNより大きく、かつ、M/Nが、商Xおよび余りYを含む非整数の数である場合、M個のUCIをN個のグループに分割し、指定されたシーケンスにおいて、N個のコードワードからY個のコードワードを選択し、Y個のコードワードにグループを分割した後の余りY個のUCIをマッピングするように構成され、各グループがN個のコードワードの1つに対応し、かつ、各グループがX個のUCIを含み、かつ、各UCIがコードワードに対応し、MおよびNが自然数であり、かつ、Nが2より小さくないことを特徴とする、第4決定ユニットを含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項19】
指定されたシーケンスが、
コードワードに対応する高い変調および符号化スキーム(MCS)レベルから低いMCSレベルのシーケンス、又は、コードワードに対応する低いMCSレベルから高いMCSレベルのシーケンスであることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
アップリンク制御情報(UCI)を得るための方法であって、
複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で送信されるUCIを受信するステップと、
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するステップと、
UCIに対応するコードワードに従って、UCIを得るステップと
を含む方法。
【請求項21】
UCIに対応するコードワードが、端末によって指定されたコードワード、又は、アップリンク(UL)グラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードであることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ULグラントによって示されたコードワードが、
ULグラントにおける変調および符号化スキーム(MCS)フィールドによって示されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ULグラントにおいてMCSフィールドによって示されたコードワードが、
ULグラントにおけるMCSフィールドの値に従って決定されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
UCIがチャネル品質情報(CQI)を含むことを特徴とする請求項20乃至23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
アップリンク制御情報(UCI)を得るための装置であって、
複数のコードワードにより物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で送信されるUCIを受信するように構成された、受信ユニットと、
事前設定ルールに従って、複数のコードワードの中のUCIに対応するコードワードを決定するように構成された、決定ユニットと、
UCIに対応するコードワードに従って、UCIを得るように構成された、取得ユニットと
を含む装置。
【請求項26】
UCIに対応するコードワードが、端末によって指定されたコードワード、又は、アップリンク(UL)グラントによって示されたコードワード、又は、eNodeBからのシグナリングによって通知されたコードワードであることを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
ULグラントによって示されたコードワードが、
ULグラントにおける変調および符号化スキーム(MCS)フィールドによって示されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
ULグラントにおいてMCSフィールドによって示されたコードワードが、
ULグラントにおけるMCSフィールドの値に従って決定されたコードワード
を含むことを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
UCIがチャネル品質情報(CQI)を含むことを特徴とする請求項25乃至26のいずれか1項に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図5】
【公表番号】特表2013−513323(P2013−513323A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542347(P2012−542347)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【国際出願番号】PCT/CN2010/079508
【国際公開番号】WO2011/069436
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【国際出願番号】PCT/CN2010/079508
【国際公開番号】WO2011/069436
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】
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