アップロード用アドインプログラム、アップロード用補助プログラム及びアップロード方法
【課題】 HTMLのオブジェクト等を外部の情報提供システムに容易にアップロードすること等。
【解決手段】 端末の処理手段が、所定のプログラムのウィンドウの一部に、ウェブページを表示する表示領域を付加し、記憶手段から読み出したウェブページ識別子に対応するウェブページを、外部の情報提供システムから受信して、表示領域に表示し、入力手段によりドラッグされたオブジェクトが表示領域に表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドロップされた場合に、当該HTMLのオブジェクトに関連付けられたアップロードパスを当該ウェブページから読み出し、ドロップされたオブジェクトに対応するデータを、ドロップ元のプログラムのプロセスから取得して、読み出したアップロードパスに対応する外部の情報提供システムの記憶手段に記憶させるために当該取得したデータを送信する。
【解決手段】 端末の処理手段が、所定のプログラムのウィンドウの一部に、ウェブページを表示する表示領域を付加し、記憶手段から読み出したウェブページ識別子に対応するウェブページを、外部の情報提供システムから受信して、表示領域に表示し、入力手段によりドラッグされたオブジェクトが表示領域に表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドロップされた場合に、当該HTMLのオブジェクトに関連付けられたアップロードパスを当該ウェブページから読み出し、ドロップされたオブジェクトに対応するデータを、ドロップ元のプログラムのプロセスから取得して、読み出したアップロードパスに対応する外部の情報提供システムの記憶手段に記憶させるために当該取得したデータを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブブラウザ等の所定のプログラムに機能を追加するアドインプログラムに係り、特に、端末においてオペレーティングシステムのオブジェクト、HTMLのオブジェクト等を外部の情報提供システムに容易にアップロードすることができるアップロード用アドインプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブブラウザ等のHTTPクライアントの機能を拡張するアドインプログラムが開示されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載された発明によると、オペレーティングシステムのオブジェクト等をウェブブラウザに表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドラッグアンドドロップすることにより、端末のHDD(Hard Disk Drive)に記憶されたファイルを容易に、外部の情報提供システムにアップロードすることができる。
【0004】
しかし、上記従来例においては、上記HTMLのオブジェクトを含むウェブページをウェブブラウザの表示領域に予め表示しておく必要があった。また、アップロードしたリンクのリンク先に対応するファイルのデータを外部サーバから取得し、さらに加工して情報提供システムの記憶手段に記憶する場合に、当該情報提供システムにファイル取得と加工の処理をさせると、負荷が高くなるという問題があった。
【0005】
また、アップロードの機能を拡張するには、端末にインストールされているアドインプログラム自体をアップデートする必要があった。ここで、アップロードの機能の拡張としては、例えば、アップロードパスを変更したり、複数指定したりできるようにする、アップロードに伴って実行されるプログラムを変更できるようにするといったこと等が該当する。ここで、アップロードパスとは、オペレーティングシステムのオブジェクト等を外部の情報提供システムにアップロードする際のアップロード先を示すものであり、当該情報提供システムのURL(Uniform Resource Locator)等が該当する。
【0006】
さらに、ウェブブラウザの表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのオブジェクトとしてのHTMLのエレメント等を、外部の情報提供システムに容易にアップロードすることはできなかった。
【特許文献1】特願2006−239636号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、特に、ファイルやフォルダ、HTMLのオブジェクト等を外部の情報提供システムに容易にアップロードすることができることを課題とする。
【0008】
また、アドインプログラム自体をアップデートすることなく、アップロードの機能を拡張することを課題とする。また、アップロードしたリンクのリンク先に対応するファイルのデータを外部サーバから取得し、さらに加工して情報提供システムの記憶手段に記憶する場合に、当該情報提供システムの負荷を軽減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明では次のような構成を採っている。
【0010】
第一の発明は、HTMLのオブジェクトとアップロード先を識別するアップロードパスとが関連付けて格納されているウェブページのウェブページ識別子を記憶した記憶手段と、入力手段と、表示手段と、通信手段と、処理手段とを備えた端末で用いられる所定のプログラムにアップロードの機能を追加するアップロード用アドインプログラムである。そして、前記処理手段に、a)前記所定のプログラムのウィンドウの一部に、ウェブページを表示する表示領域を付加するステップと、b)前記記憶手段からウェブページ識別子を読み出して、当該読み出したウェブページ識別子に対応するウェブページを、前記記憶手段または外部の情報提供システムから取得して、前記表示領域に表示するステップと、c)前記入力手段によりドラッグされたオブジェクトが前記表示領域に表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドロップされた場合に、当該HTMLのオブジェクトに関連付けられたアップロードパスを当該ウェブページから読み出すステップと、d)前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを、ドロップ元のプログラムのプロセスから取得して、前記読み出したアップロードパスに対応する外部の情報提供システムの記憶手段に記憶させるために前記通信手段を介して当該取得したデータを送信するステップと、を実行させる。ここで、「ウェブページ識別子」とは、ウェブページの識別子であって、例えば、URLが該当する。また、「所定のプログラム」としては、例えば、インターネットエクスプローラー(登録商標)等のHTTPクライアント、エクスプローラーなどのファイル管理プログラム、Windows(登録商標)等のオペレーティングシステムが該当する。特に、「所定のプログラム」がオペレーティングシステムの場合には、「所定のプログラムのウィンドウ」は、当該オペレーティングシステムが提供するデスクトップ画面を意味する。また、アップロード用アドインプログラムは後述する実施形態においてアドインプログラムに対応するものである。
【0011】
第二の発明は、第一の発明の表示領域に表示されるウェブページに埋め込むスクリプトで記述されたアップロード用補助プログラムである。そして、前記処理手段に、a)前記アップロード用アドインプログラムのプロセスからアップロードが完了した旨の通知を受付けた場合に、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを前記外部の情報提供システムから取得するステップと、b)当該取得したデータが前記表示領域に表示されたウェブページに格納された所定のファイル識別子を含むリンク先のパスを格納している場合に、当該リンク先のパスに対応するファイルのデータを、前記通信手段を介して前記外部の情報提供システムを経由して当該リンク先のパスによって特定される別の情報提供システムから取得するステップと、c)当該取得したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成し、前記外部の情報提供システムの記憶手段に格納させるために前記通信手段を介して当該作成したファイルを送信するステップと、を実行させる。ここで、「ファイル識別子」とは、ファイルの識別子であって、例えば、URLが該当する。また、アップロード用補助プログラムは、後述する実施形態において、第二の表示領域に表示されるウェブページに埋め込まれたスクリプトに対応するものである。
【0012】
第三の発明は、端末と情報提供システムとが通信ネットワークに接続されたコンピュータシステムに用いられるアップロード方法である。そして、a)端末の処理手段が、所定のプログラムのウィンドウの一部にウェブページを表示する表示領域を付加するステップと、端末の記憶手段からウェブページ識別子を読み出して、当該読み出したウェブページ識別子に対応するウェブページを、端末の記憶手段または情報提供システムから取得して、前記表示領域に表示するステップと、端末の入力手段によりドラッグされたオブジェクトが前記表示領域に表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドロップされた場合に、当該HTMLのオブジェクトに関連付けられたアップロードパスを当該ウェブページから読み出すステップと、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを、ドロップ元のプログラムのプロセスから取得して、前記読み出したアップロードパスに対応する情報提供システムの記憶手段に記憶させるために、当該取得したデータを情報提供システムに送信するステップと、を実行し、b)情報提供システムの処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを端末から受信して、当該受信したデータを前記アップロードパスに対応する情報提供システムの記憶手段に記憶するステップと、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータのアップロードが完了した旨の通知を端末に送信するステップと、を実行し、c)端末の処理手段が、ドロップされたオブジェクトに対応するデータのアップロードが完了した旨の通知を情報提供システムから受信するステップと、当該通知を受信した場合に前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータの取得要求を、情報提供システムに送信するステップと、を実行し、d)情報提供システムの処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータの取得要求を端末から受信し、当該データを情報提供システムの記憶手段から読み出すステップと、当該読み出した前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを端末に送信するステップと、を実行し、e)端末の処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを情報提供システムから受信するステップと、当該取得したデータが前記表示領域に表示されたウェブページに格納された所定のファイル識別子を含むリンク先のパスを格納している場合に、「リンク先のパスに対応するファイルのデータを取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送ってくること」という内容の要求を情報提供システムに送信するステップと、を実行し、f)情報提供システムの処理手段が、「リンク先のパスに対応するファイルのデータを取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送ってくること」という内容の要求を端末から受信するステップと、当該要求に基づいてリンク先のパスに対応するファイルのデータを、リンク先のパスによって特定される情報提供システムから取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送信するステップと、を実行し、g)端末の処理手段が、前記リンク先のパスに対応するファイルのデータを情報提供システムから受信するステップと、受信したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成し、情報提供システムの記憶手段に格納させるために、当該作成したファイルを情報提供システムに送信するステップと、を実行し、h)情報提供システムの処理手段が、前記作成したファイルを端末から受信して、情報提供システムの記憶手段に記憶するステップと、を実行する。
【0013】
第四の発明は、第三の発明の前記gステップにおいて、「受信したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成する」処理が、前記表示領域に表示されるウェブページに埋め込まれたスクリプトのロジックに従って行われることを特徴としたアップロード方法である。
【発明の効果】
【0014】
本願発明によれば、ファイルやフォルダ、HTMLのオブジェクト等を外部の情報提供システムに容易にアップロードすることができる。また、アドインプログラム自体をアップデートすることなく、アップロードの機能を拡張することができる。さらに、また、アップロードしたリンクのリンク先に対応するファイルのデータを外部サーバから取得し、さらに加工して情報提供システムの記憶手段に記憶する場合に、当該情報提供システムの負荷を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本実施形態のコンピュータシステムの全体構成を示すブロック図である。端末10と、情報提供システム20とが、通信ネットワークとしてのインターネット30に接続されている。ここで、端末10及び情報提供システム20と、インターネット30との接続は有線であるか無線であるかを問わない。
【0017】
図2は、端末10の構成図である。
【0018】
処理手段としてのCPU12、記憶手段としてのRAM13、ROM14、及びHDD19(Hard Disk Drive)、入力手段としてのキーボード16及びマウス17、表示手段としてのディスプレイ18並びに通信手段としてのNIC15(Network Interface Card)が、バス11に接続されている。HDD19には、HTTPクライアントとしてのウェブブラウザのプログラム、アドインプログラム、オペレーティングシステム等が記憶されている。端末10のCPUは、ウェブブラウザのプログラムを実行することにより、情報提供システム20が提供するコンテンツを表示することができるようになっている。また、端末10のCPUは、アドインプログラムを実行することにより、ウェブブラウザの機能を拡張することができるようになっている。ここで、端末10はWindows(登録商標)等のオペレーティングシステムを採用しており、以下でも、特に断りがなければ同様である。また、端末10としては、例えば、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistance)、インターネット接続機能を有する携帯電話等が該当するが、本実施形態ではPCを採用している。
【0019】
図3は、情報提供システム20の構成図である。
【0020】
処理手段としてのCPU22、記憶手段としてのRAM23、ROM24、及びHDD26(Hard Disk Drive)並びに通信手段としてのNIC25(Network Interface Card)が、バス21に接続されている。HDD26には、情報提供プログラム等が記憶されている。情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムを実行することにより、コンテンツを提供することができるようになっている。また、本実施形態では、情報提供システム20として、一般的なウェブサーバを採用している。
【0021】
次に、本実施形態のコンピュータシステムの動作について説明する。
(ウェブブラウザ及びアドインプログラムの実行)
【0022】
端末10のCPUは、マウスにより所定のアイコンがクリックされたこと等を契機として、ウェブブラウザのプログラムを実行する。この際、端末10のCPUは、ウェブブラウザの機能を拡張するアドインプログラムも実行する。ここで、端末10のCPUは、ユーザからの指示をマウス又はキーボード等により受付けたことを契機として、アドインプログラムを実行するようにしてもよい。
【0023】
図4は、端末10のCPUが、ウェブブラウザのプログラムとアドインプログラムとを実行した際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。本実施形態では、ウェブブラウザとしてインターネットエクスプローラー(登録商標)を採用しており、以下でも、特に断りがなければ同様である。ここで、端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、ウェブブラウザのウィンドウにウェブページを表示する第一の表示領域を表示する。そして、端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、キーボードからURLを受付けて、当該受付けたURLに対応するウェブページを第一の表示領域に表示するようになっている。また、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、ウェブブラウザのウィンドウにおいて第一の表示領域以外の部分に、ウェブページを表示する第二の表示領域を付加する。ここで、本実施形態では、第二の表示領域でウェブページの表示に利用するウェブブラウザとして、インターネットエクスプローラー(登録商標)を採用しており、以下でも、特に断りがなければ同様である。
【0024】
次に、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、予めHDDに記憶された所定のファイルを参照して、第二の表示領域に表示するウェブページのURLを読み出す。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、当該読み出したURLに対応するウェブページの取得要求を、当該URLに対応する情報提供システム20に送信する。
【0025】
一方、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページの取得要求を端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページをHDDから読み出して、端末10に送信する。ここで、当該ウェブページには、アドインプログラムのプロセスと協同して、オペレーティングシステムのオブジェクト又はHTMLのオブジェクト等を、情報提供システム20にアップロードするためのスクリプトが埋め込まれている。本実施形態では、スクリプトとしてJavaScript(登録商標)を採用している。
【0026】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページを受信する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、受信したウェブページを第二の表示領域に表示する。
【0027】
以上の端末10の動作は、後述する実施形態1乃至4に先だって行われるものである。
(実施形態1)
【0028】
図5及び図6は、ウェブブラウザの第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのエレメントとしてのリンクを、情報提供システム20にアップロードする際の、端末10と情報提供システム20のフローチャートである。また、図7は、当該リンクを情報提供システム20にアップロードする際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。
【0029】
端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるリンクが第一の表示領域外にドラッグされたことを契機として、当該リンクに対応するオペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを作成する(S10)。すなわち、ウェブブラウザのプロセスは、Windows(登録商標)の標準的なドラッグアンドドロップのオブジェクト(IDataObject)を作成する。このオブジェクトは、ドロップ元のオブジェクトについての情報を複数持つことができる。S10のステップでは、少なくともリンクのURLを持たせればよい。
【0030】
そして、端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、当該作成したドラッグオブジェクトをオペレーティングシステムに登録する(S15)。ここで、登録は、例えば、Windows(登録商標)のDoDragDrop APIを呼び出すことにより行われる。これによると、端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、HTMLのリンクに対応するドラッグオブジェクトと、リンクのタグ情報とを関連付けてRAM等の記憶手段に記憶する。
【0031】
一方、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、ドラッグオブジェクトが登録されている場合に、通常のドラッグアンドドロップの動作を実行する。ここで、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、ドラッグオブジェクトが登録されており、かつ、マウスポインタが第二の表示領域においてアップロードパスを持つHTMLのオブジェクトの上に位置する場合に、所定のJavascript(登録商標)のイベントを発生するようにしてもよい。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのプロセスからドラッグ時の情報としてマウスポインタの座標を取得する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得した座標上にあるHTMLのオブジェクトを取得する。続いて、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得したHTMLのオブジェクトがアップロードパスを持っているかどうかを判断し、アップロードパスを持っている場合には所定のJavascript(登録商標)のイベントを発生する。ここで、オブジェクトがアップロードパスを持っているとは、オブジェクトがアップロードパスと関連付けてRAM等の記憶手段に記憶されていることを意味する。オブジェクトとアップロードパスを関連付けて記憶手段に記憶させるためには、当該オブジェクトの所定の属性に対する値として情報提供システム20からのウェブページの提供時にアップロードパスを登録するといったことが考えられる。
【0032】
次に、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、第二の表示領域においてリンクがドロップされたことを検知する(S20)。そして、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、リンクのドロップを受付けるか否かを、アドインプログラムのプロセスに問い合わせる(S25)。
【0033】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、リンクのドロップを受付けるかどうかオペレーティングシステムのプロセスから問い合わせを受ける(S30)。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのプロセスからドロップ時の情報としてマウスポインタの座標を取得する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得した座標上にあるHTMLのオブジェクトを取得し、そのオブジェクトがアップロードパスを持っているかどうかを判断する。
【0034】
続いて、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、第二の表示領域においてドロップ先のHTMLのオブジェクトがアップロードパス持っている場合に、当該アップロードパスを取得する(S35)。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アップロードパスがHTMLのオブジェクトに関連付けてRAM等の記憶手段に記憶されている場合に、当該アップロードパスを上記記憶手段から読み出して取得する。端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アップロードパスの取得に成功した場合に、リンクのドロップを受付けて以下の処理を実行する(S40)。
【0035】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを介してウェブブラウザのプロセスにドラッグオブジェクトに対応するデータの要求をする(S45)。
【0036】
端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、オペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを介してドラッグオブジェクトに対応するデータの要求を受付ける(S50)。続いて、端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、ドラッグオブジェクトに対応するデータとしてリンクの情報をオペレーティングシステム経由でアドインプログラムのプロセスに転送する(S55)。ここで、リンクの情報としては、例えば、ドラッグオブジェクトに関連付けてRAM等の記憶手段に記憶されたリンクのタグ情報が該当する。
【0037】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、リンクの情報をオペレーティングシステム経由でウェブブラウザのプロセスから取得する(S60)。ここで、ウェブブラウザのプロセスからアドインプログラムのプロセスにリンクの情報が転送されると、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、少なくともリンクの情報として「リンク先のパス」を取得する。他にも、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、例えば、リンクの情報として「リンクのタイトル」や、第二の表示領域でリンクをドロップされた場所の座標等を取得することが考えられる。
【0038】
そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、前述の通り取得したアップロードパスに基づいて、上記取得したリンクの情報を情報提供システム20に送信する(S65)。ここで、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得したリンクの情報を、必要に応じてリンクファイルの形式にするなどして情報提供システム20に送信してもよい。また、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、所定のユーザを識別する情報を「ドロップした先の座標」に位置するHTMLのオブジェクトに関連付けて取得できた場合は、アップロードされるリンクの情報に対する当該ユーザのアクセス権限をアップロードと同時に与えるよう情報提供システム20に同時にリクエストしてもよい。
【0039】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、リンクの情報を端末10から受信し(S70)、当該受信したリンクの情報をアップロードパスに対応する情報提供システム20のHDDの記憶領域に記憶する(S75)。このとき、S65のステップでリンクの情報やリンクファイルに対するアクセス権を付与するようリクエストされた所定のユーザがいる場合は、情報提供システム20は、当該所定のユーザに対してそのリンクの情報やリンクファイルに対するアクセス権を与える。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該処理結果を端末10に送信する(S80)。
【0040】
一方、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記処理結果を情報提供システム20から受信する(S85)。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、処理結果を情報提供システム20から受信したことを契機として、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトのプロセスに、リンクのアップロードが完了したことを通知する(S86)。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、処理結果を情報提供システムから受信したことを契機として、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトで定義された所定の関数を実行して当該通知を行う。ここで、端末10のCPUは、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトのプロセスにより、上記所定の関数が実行されたことを契機として、ユーザへリンクのアップロードが完了したことを通知するメッセージを表示するようにしてもよい。
【0041】
また、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、アドインプログラムのプロセスがリンクの情報をウェブブラウザのプロセスからすべて受信したことを契機として、ドラッグオブジェクトを破棄する(S90)。
【0042】
上記実施形態によると、HTMLのエレメントとしての「リンク」の情報を外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。
(実施形態2)
【0043】
本実施形態は、実施形態1においてドラッグアンドドロップの対象が「リンク」ではなく「ウェブページ上の所定の範囲」となったものである。図8は、ウェブブラウザの第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのエレメントとしてのテーブルを、情報提供システム20にアップロードする際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。ここで、インターネットエクスプローラー(登録商標)が作成するドラッグオブジェクトには、ウェブページ上の選択された範囲のタグ情報が含まれているので、端末10の動作は、基本的に実施形態1と同様であるから説明を省略する。但し、本実施形態では、HTMLのエレメントとしてのテーブルをマウスによりドラッグすることにより選択するようになっている。ここで、ユーザは、反転表示されることで自分が選択した範囲を知ることができる。また、本実施形態では、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、テーブルの情報をアップロードする際に、ウェブブラウザのプロセスから取得したテーブルの情報としての「選択された範囲のタグ情報」に基づいて、当該タグ情報を含むHTMLファイルを作成して情報提供システム20に送信してもよい。
【0044】
上記実施形態によると、HTMLのエレメントとしてのテーブルなどの「ウェブページ上の所定の範囲」の情報を外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。
(実施形態3)
【0045】
本実施形態は、実施形態1においてドラッグアンドドロップの対象である「リンク」のリンク先がHTMLのスクリプト等で記述されたウェブアプリケーションを含むウェブページとなったものである。ここで、端末10の動作は、基本的に実施形態1と同様である。但し、本実施形態では、実施形態1のS86に続く動作として、端末10は次の動作を行う。
【0046】
端末10のCPUは、S86の通知を受けたことを契機として、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプト(以下、第二の表示領域のスクリプトという。)のプロセスにより、更新情報の取得要求を情報提供システム20に送信する。ここで、更新情報は、端末10からHTMLのオブジェクト等が情報提供システム20にアップロードされた際に、情報提供システム20によって作成される情報であって、当該アップロードされたデータに関するものである。具体的には、更新情報は、情報提供システム20においてアップロードされたデータに対応するファイルを識別するURL等のファイル識別子と、当該ファイルの種類を識別するMIME TYPE、拡張子等のファイルタイプ識別子と、当該ファイルに対応するHTML等のオブジェクトを第二の表示領域に表示されたウェブページにドロップした際のドロップした先の座標とを含んでいる。当該「ファイル識別子」及び「ファイルタイプ識別子」の具体的な利用方法については後述する。一方、「ドロップした先の座標」は、第二の表示領域に表示されたウェブページに表された仮想的な空間の座標であり、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、当該「ドロップした先の座標」に応じて所定のアイコンを第二の表示領域に表示されたウェブページに表示するようにしてもよい。
【0047】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、更新情報の取得要求を端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、取得要求のあった更新情報をHDD等の記憶手段から読み出して、端末10に送信する。
【0048】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、更新情報を情報提供システム20から受信する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、更新情報に含まれるファイルタイプ識別子が「リンクファイル」に対応するものである場合に、更新情報に含まれるファイル識別子に対応するリンクファイルの取得要求を、情報提供システム20に送信する。
【0049】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、ファイル識別子に対応するリンクファイルの取得要求を、端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該ファイル識別子に対応するリンクファイルをHDD等の記憶手段から読み出して、端末10に送信する。
【0050】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、上記ファイル識別子に対応するリンクファイルを、情報提供システム20から受信する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、受信したリンクファイルから「リンク先のパス」を取得する。続いて、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、取得した「リンク先のパス」が第二の表示領域に表示されるウェブページに予め格納された「所定のファイル識別子」を含む場合に、以下の動作を行う。ここで、「リンク先のパス」に対応するウェブページは、Javascript(登録商標)などで記述されたウェブアプリケーションを含むものとなっている。そして、例えば、「リンク先のパス」が「http://domain/plugins/i/xxx.htm」であり、「所定のファイル識別子」が「http://domain/plugins」である場合には、当該「リンク先のパス」は「所定のファイル識別子」を含むと判断されることとなる。
【0051】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、「リンクファイルから取得したリンク先のパスに対して情報提供システム20がGETメソッドを実行し、その結果を端末10に送ってくること」という内容の要求をXMLHttpRequestで情報提供システム20に送信する。
【0052】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記要求を端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、リンクファイルから取得したリンク先のパスに対してGETメソッドを実行し、当該リンク先のパスに対応するウェブページを、当該リンク先のパスによって特定される別の情報提供システムから取得する。ここで、上記リンク先のパスに対応するウェブページは、前述の通りJavascript(登録商標)などで記述されたウェブアプリケーションを含んでいる。続いて、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該ウェブアプリケーションを含むウェブページを端末10に送信する。
【0053】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、上記ウェブアプリケーションを含むウェブページを、情報提供システム20から受信する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、受信したウェブページに含まれるウェブアプリケーションを情報提供システム20が提供できるように改変する。具体的には、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、リンク先のパスに対応するウェブページから、当該ウェブページに含まれるウェブアプリケーションに対応するサムネイル等の固有の画像を取得し、当該固有の画像をクリックするとウェブアプリケーションが実行されるようなウェブページを作成する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、当該作成したウェブページを情報提供システム20に送信する。
【0054】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記ウェブページを端末10から受信して、HDD等の記憶手段に記憶する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、更新情報に含まれるファイル識別子に対応するリンクファイルを削除する。その後、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、端末10の第二の表示領域のスクリプトのプロセスから送信されたウェブページを処理し終えた旨を、第二の表示領域へのレスポンスとして端末10に通知する。
【0055】
上記実施形態によると、ウェブアプリケーションを含むウェブページを、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。ここで、ウェブアプリケーションを提供するサイトのURLを「所定のリンク先のパス」として第二の表示領域にウェブページを提供しているウェブサーバに格納し、第二の表示領域のスクリプトが当該ウェブアプリケーションを含むウェブページを取得して加工するロジックを持っていることに留意すべきである。また、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、実施形態1と同様にリンクをアップロードし、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにアップロード完了の通知をしているだけであることに留意すべきである。つまり、端末10のCPUがアドインプログラムを実行するたびに、第二の表示領域に表示されるウェブページが情報提供システム20から取得されるので、例えばウェブアプリケーションを提供するサイトのURLが変更になった場合に、アドインプログラムをアップデートすることなく、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示されるウェブページに含まれる「所定のリンク先のパス」を変更するだけで対応することができる。また、ウェブアプリケーションを提供するサイトでの提供されるアプリケーションの提供方法に変更が生じたとしても、アドインプログラムをアップデートすることなく、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示されるウェブページに埋め込まれたスクリプトのロジックを変更するだけで、ウェブアプリケーションを含むウェブページを取得して加工し、アップロードする方法を変更することができる。また、情報提供システム20の記憶手段に記憶するために取得したウェブページの加工を端末10が行うようにしているので、情報提供システム20の負荷の軽減になる。
(実施形態4)
【0056】
本実施形態は、実施形態1においてドラッグアンドドロップの対象である「リンク」のリンク先がFlash形式等の動画ファイルを提供するウェブページとなったものである。ここで、端末10の動作は、基本的に実施形態1と同様である。但し、本実施形態では、実施形態1のS86に続く動作として、端末10は次の動作を行う。
【0057】
端末10のCPUは、S86の通知を受けたことを契機として、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、更新情報の取得要求を情報提供システム20に送信する。ここで、更新情報は、実施形態3で説明したものと同様なので説明を省略する。
【0058】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、更新情報の取得要求を端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、取得要求のあった更新情報をHDD等の記憶手段から読み出して、端末10に送信する。
【0059】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、更新情報を情報提供システム20から受信する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、更新情報に含まれるファイルタイプ識別子が「リンクファイル」に対応するものである場合に、更新情報に含まれるファイル識別子に対応するリンクファイルの取得要求を、情報提供システム20に送信する。
【0060】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、ファイル識別子に対応するリンクファイルの取得要求を、端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該ファイル識別子に対応するリンクファイルをHDD等の記憶手段から読み出して、端末10に送信する。
【0061】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、上記ファイル識別子に対応するリンクファイルを、情報提供システム20から受信する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、受信したリンクファイルから「リンク先のパス」を取得する。続いて、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、取得した「リンク先のパス」が第二の表示領域に表示されるウェブページに予め格納された「所定のファイル識別子」を含む場合に、以下の動作を行う。ここで、「リンク先のパス」に対応するウェブページは、Flash形式等の動画ファイルを提供するようになっている。そして、例えば、「リンク先のパス」が「http://domain/watch?v=xxx」であり、「所定のファイル識別子」が「http://domain」である場合には、当該「リンク先のパス」は「所定のファイル識別子」を含むと判断されることとなる。
【0062】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、「リンクファイルから取得したリンク先のパスに対して情報提供システム20がGETメソッドを実行し、その結果を端末10に送ってくること」という内容の要求をXMLHttpRequestで情報提供システム20に送信する。
【0063】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記要求を端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、リンクファイルから取得したリンク先のパスに対してGETメソッドを実行し、当該リンク先のパスに対応するウェブページを、当該リンク先のパスによって特定される別の情報提供システムから取得する。ここで、上記リンク先のパスに対応するウェブページは、前述の通りFlash形式等の動画ファイルを提供するウェブページである。続いて、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該動画ファイルを提供するウェブページを端末10に送信する。
【0064】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、受信したウェブページから、動画ファイルを識別するURL等のファイル識別子と、当該動画ファイルに対応するサムネイル等の固有の画像を取得する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、取得した固有の画像をクリックすると、取得したファイル識別子に対応する動画ファイルを表示するようなウェブページを作成する。続いて、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、当該作成したウェブページを情報提供システム20に送信する。
【0065】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記ウェブページを端末10から受信して、HDD等の記憶手段に記憶する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、更新情報に含まれるファイル識別子に対応するリンクファイルを削除する。その後、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、端末10の第二の表示領域のスクリプトのプロセスから送信されたウェブページを処理し終えた旨を、第二の表示領域へのレスポンスとして端末10に通知する。
【0066】
上記実施形態によると、Flash形式等の動画ファイルに対応するサムネイル等の固有の画像をクリックすると、当該固有の画像に関連付けられた動画ファイルを表示するようなウェブページを、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。すなわち、Flash形式等の動画ファイルに対応するサムネイル等の固有の画像と当該動画ファイルのファイル識別子とを関連付けて、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。また、端末10のCPUがアドインプログラムを実行するたびに、第二の表示領域に表示されるウェブページが情報提供システム20から取得されるので、例えば動画ファイルを提供するサイトのURLが変更になった場合に、アドインプログラムをアップデートすることなく、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示されるウェブページに含まれる「所定のリンク先のパス」を変更するだけで対応することができる。また、動画を提供するサイトでの提供される動画の提供方法に変更が生じたとしても、アドインプログラムをアップデートすることなく、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示されるウェブページに埋め込まれたスクリプトのロジックを変更するだけで、動画ファイルに対応するサムネイル等の固有の画像を取得して、当該画像と動画ファイルのファイル識別子とを関連付けて、アップロードする方法を変更することができる。さらに、当該ファイル識別子に対応する動画ファイルを取得してアップロードしているわけではないので、情報提供システム20およびネットワークの負荷を軽減することができる。また、情報提供システム20の記憶手段に記憶するために取得したウェブページの加工を端末10が行うようにしているので、情報提供システム20の負荷の軽減になる。
【0067】
(ファイル管理プログラム及びアドインプログラムの実行)
【0068】
本実施形態は、前述したウェブブラウザの機能を拡張するアドインプログラムをファイル管理プログラムに応用したものである。ここで、ファイル管理プログラムとは、ファイルのコピー、移動又は削除等を行うプログラムであって、Windows(登録商標)のエクスプローラー等が該当する。
【0069】
端末10のCPUは、マウスにより所定のアイコンがクリックされたこと等を契機として、ファイル管理プログラムを実行する。この際、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムの機能を拡張するアドインプログラムも実行する。ここで、端末10のCPUは、ユーザからの指示をマウス又はキーボード等により受付けたことを契機として、アドインプログラムを実行するようにしてもよい。
【0070】
図9は、端末10のCPUが、ファイル管理プログラムとアドインプログラムとを実行した際の、ファイル管理プログラムのウィンドウの構成図である。ここで、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、ファイル管理プログラムのウィンドウにファイルの一覧をアイコン等で表示する第一の表示領域を表示する。そして、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、キーボード又はマウス等によりファイルに対するコマンドを受付けて、当該受付けたコマンドに基づいてファイルをコピー等したりするようになっている。また、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、ファイル管理プログラムのウィンドウにおいて第一の表示領域以外の部分に、ウェブページを表示する第二の表示領域を付加する。
【0071】
次に、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、予めHDDに記憶された所定のファイルを参照して、第二の表示領域に表示するウェブページのURLを読み出す。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、当該読み出したURLに対応するウェブページの取得要求を、当該URLに対応する情報提供システム20に送信する。
【0072】
一方、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページの取得要求を受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページをHDDから読み出して、端末10に送信する。ここで、当該ウェブページには、アドインプログラムのプロセスと協同して、オペレーティングシステムのオブジェクト又はHTMLのオブジェクト等を、情報提供システム20にアップロードするためのスクリプトが埋め込まれている。本実施形態では、スクリプトとしてJavaScript(登録商標)を採用している。
【0073】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページを受信する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、受信したウェブページを第二の表示領域に表示する。
【0074】
以上の端末10の動作は、後述する実施形態5に先だって行われるものである。
(実施形態5)
【0075】
図10は、ファイル管理プログラムの第一の表示領域に表示されたアイコンに対応するファイルを、情報提供システム20にアップロードする際の、ファイル管理プログラムのウィンドウの構成図である。
【0076】
端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、第一の表示領域に表示されたアイコンがドラッグされたことを契機として、当該アイコンに対応するオペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを作成する。そして、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、当該作成したドラッグオブジェクトをオペレーティングシステムに登録する。これによると、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、アイコンに対応するドラッグオブジェクトと、アイコンに対応するファイルのパスとを関連付けてRAM等の記憶手段に記憶する。
【0077】
一方、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、ドラッグオブジェクトが登録されている場合に、通常のドラッグアンドドロップの動作を実行する。ここで、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、ドラッグオブジェクトが登録されており、かつ、マウスポインタが第二の表示領域においてアップロードパスを持つHTMLのオブジェクトの上に位置する場合に、所定のJavascript(登録商標)のイベントを発生するようにしてもよい。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのプロセスからドラッグ時の情報としてマウスポインタの座標を取得する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得した座標上にあるHTMLのオブジェクトを取得する。続いて、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得したHTMLのオブジェクトがアップロードパスを持っているかどうかを判断し、アップロードパスを持っている場合には所定のJavascriptの(登録商標)イベントを発生する。ここで、オブジェクトがアップロードパスを持っているとは、オブジェクトがアップロードパスと関連付けてRAM等の記憶手段に記憶されていることを意味する。オブジェクトとアップロードパスを関連付けて記憶手段に記憶させるためには、当該オブジェクトの所定の属性に対する値として情報提供システム20からのウェブページの提供時にアップロードパスを登録するといったことが考えられる。
【0078】
次に、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、第二の表示領域においてアイコンがドロップされたことを検知する。そして、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、アイコンのドロップを受付けるか否かを、アドインプログラムのプロセスに問い合わせる。
【0079】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アイコンのドロップを受付けるかどうかオペレーティングシステムのプロセスから問い合わせを受ける。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのプロセスからドロップ時の情報としてマウスポインタの座標を取得する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得した座標上にあるHTMLのオブジェクトを取得し、そのオブジェクトがアップロードパスを持っているかどうかを判断する。
【0080】
続いて、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、第二の表示領域においてドロップ先のHTMLのオブジェクトがアップロードパスを持っている場合に、当該アップロードパスを取得する。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アップロードパスがHTMLのオブジェクトに関連付けてRAM等の記憶手段に記憶されている場合に、当該アップロードパスを上記記憶手段から読み出して取得する。端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アップロードパスの取得に成功した場合に、アイコンのドロップを受付けて以下の処理を実行する。
【0081】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを介してファイル管理プログラムのプロセスにドラッグオブジェクトに対応するデータの要求をする。
【0082】
端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを介してドラッグオブジェクトに対応するデータの要求を受付ける。続いて、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、ドラッグオブジェクトに対応するデータとしてアイコンに対応するファイルをオペレーティングシステム経由でアドインプログラムのプロセスに転送する。
【0083】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アイコンに対応するファイルをオペレーティングシステム経由でファイル管理プログラムのプロセスから取得する。
【0084】
そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、前述の通り取得したアップロードパスに基づいて、上記ドロップされたアイコンに対応するファイルを情報提供システム20に送信する。
【0085】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、ドロップされたアイコンに対応するファイルを端末10から受信し、当該受信したファイルをアップロードパスに対応する情報提供システム20のHDDの記憶領域に記憶する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該処理結果を端末10に送信する。
【0086】
一方、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記処理結果を情報提供システム20から受信する。
【0087】
そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、処理結果を情報提供システム20から受信したことを契機として、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトのプロセスに、ファイルのアップロードが完了したことを通知する。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、処理結果を情報提供システム20から受信したことを契機として、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトで定義された所定の関数を実行して当該通知を行う。ここで、端末10のCPUは、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトのプロセスにより、上記所定の関数が実行されたことを契機として、ユーザへファイルのアップロードが完了したことを通知するメッセージを表示するようにしてもよい。
【0088】
また、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、アドインプログラムのプロセスがアイコンに対応するファイルをファイル管理プログラムのプロセスからすべて受信したことを契機として、ドラッグオブジェクトを破棄する。
【0089】
ここで、アップロードするファイルは、一度の操作でひとつとは限らない。例えば、複数のファイルを同時に選択し、ドロップ操作によってストリーミングで次々にサーバにアップロードされるようにしてもよい。この場合は、アドインプログラムのプロセスがオペレーティングシステム経由でファイル管理プログラムのプロセスから取得するデータに基づいてファイルを順次アップロードしていくことになる。また、フォルダをドロップされたときには、アドインプログラムがフォルダの中のフォルダやファイルを順次取得していき、アドインプログラムによるアップロード時に、取得したHTMLオブジェクトから取得したアップロードパスを基準とした、オペレーティングシステム上でのドロップ元ファイルのパスと関連付けられたパスにファイルがアップロードされるようにするといったことも考えられる。
【0090】
上記実施形態によると、オペレーティングシステムのオブジェクトとしてのファイルを、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。
(オペレーティングシステム及びアドインプログラムの実行)
【0091】
本実施形態は、前述したファイル管理プログラムの機能を拡張するアドインプログラムをデスクトップタスクバーに応用したものである。ここで、本実施形態では、オペレーティングシステムとしてWindows(登録商標)を採用している。
【0092】
端末10のCPUは、電源スイッチがオンになったこと等を契機として、オペレーティングシステムを実行する。この際、端末10のCPUは、オペレーティングシステムの機能を拡張するアドインプログラムも実行する。ここで、端末10のCPUは、ユーザからの指示をマウス又はキーボード等により受付けたことを契機として、アドインプログラムを実行するようにしてもよい。
【0093】
図11は、端末10のCPUが、オペレーティングシステムとアドインプログラムとを実行した際の、オペレーティングシステムのデスクトップの構成図である。ここで、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、デスクトップにタスクバーを表示するようになっている。デスクトップは、前述したファイル管理プログラムにおいて特定のフォルダを表示したものに相当するから、その表示領域はファイル管理プログラムにおける第一の表示領域に対応する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記タスクバーにウェブページを表示する第二の表示領域を付加する。
【0094】
次に、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、予めHDDに記憶された所定のファイルを参照して、第二の表示領域に表示するウェブページのURLを読み出す。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、当該読み出したURLに対応するウェブページの取得要求を、当該URLに対応する情報提供システム20に送信する。
【0095】
一方、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページの取得要求を受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページをHDDから読み出して、端末10に送信する。ここで、当該ウェブページには、アドインプログラムのプロセスと協同して、オペレーティングシステムのオブジェクト又はHTMLのオブジェクト等を、情報提供システム20にアップロードするためのスクリプトが埋め込まれている。本実施形態では、スクリプトとしてJavaScript(登録商標)を採用している。
【0096】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページを受信する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、受信したウェブページを第二の表示領域に表示する。ここで、本実施形態のオペレーティングシステム及びアドインプログラムを利用してテキストファイル等をアップロードする処理は、前述した実施形態5と同様であるから、説明を省略する。
【0097】
上記実施形態によると、ファイル管理プログラムのウィンドウにおける第一の表示領域に表示されたファイルに対応するアイコンを、オペレーティングシステムのタスクバーに付加された第二の表示領域にドロップすることにより、オペレーティングシステムのオブジェクトとしてのファイルを、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。また、ウェブブラウザのウィンドウにおける第一の表示領域に表示されたリンク等を、オペレーティングシステムのタスクバーに付加された第二の表示領域にドロップすることにより、HTMLのオブジェクトとしてのリンク等を、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。
(アップロードパスの変更及び複数指定)
【0098】
以上説明してきたすべての実施形態において、第二の表示領域に表示するウェブページは情報提供システム20から提供されたものである。ここで、当該ウェブページには、HTMLのオブジェクトとアップロードパスとが関連付けて格納されている。そして、端末10のCPUは、情報提供システム20からウェブページを受信すると、当該ウェブページに格納されたHTMLのオブジェクトとアップロードパスとを関連付けてRAM等の記憶手段に記憶する。
【0099】
これによると、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示するウェブページにおいて、HTMLのオブジェクトと関連付けて格納されるアップロードパスを変更することにより、端末10のアドインプログラム自体をアップデートしなくても、端末10からオペレーティングシステムのオブジェクト等をアップロードする際のアップロード先を変更することができる。また、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示するウェブページにおいて、HTMLのオブジェクトとアップロードパスとを関連付けたものを複数個格納することにより、端末10のアドインプログラム自体をアップデートしなくても、端末10からオペレーティングシステムのオブジェクト等をアップロードする際に、ドロップ先のHTMLのオブジェクトを変更することにより、複数のアップロード先から一つを選択することができるようになる。
【0100】
さらに、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示するウェブページにおいて、商品又は役務の広告に関するHTMLのオブジェクトを格納することにより、従来にはない新しい形態の広告方法を提供することもできる。
【0101】
尚、この発明には、発明の思想の範囲で他にもさまざまな実施形態が考えられる。具体的には、第二の表示領域に表示するウェブページは、情報提供システム20以外のサーバ(外部サーバ)から提供されたウェブページ(外部ウェブページ)であっても、アップロードパスがアドインプログラムで解釈できる所定の方法で記述されていれば情報提供システム20にファイルをアップロードできるようにしてもよい。第二の表示領域には、複数の外部サーバから取得された別々の外部ウェブページを表示するようにしてもよい。複数のウェブページを表示する場合、そのうちの少なくともひとつが情報提供システム20のサーバから提供されたものであってもよい。第二の表示領域でのアップロード先によってファイルが即座に共有されるユーザを切り替えできるようにしてもよい。第二の表示領域に提供されるHTMLファイルのオブジェクトの属性を任意のタイミングで設定する方法をユーザに提供すれば、ドロップ先のパスを変更する、ドロップ時に自動的にファイルを共有するユーザを自由に設定するといったこともできるようになる。そのような設定のためにはウェブブラウザで通常利用する第一の表示領域から別途情報提供システム20にログインするようにすればよい。設定の変更はそれ以後に起動される第二の表示領域には反映させられるし、すでに起動している第二の表示領域に表示されたウェブページも、例えばあらかじめ当該ウェブページが一定時間ごとに情報提供システム20からウェブページをリロードするようにしておけば、この設定変更を反映させることができる。ウェブブラウザから取得されたリンクをファイル管理プログラムやデスクトップのツールバー領域に表示された第二の表示領域にドロップした際にウェブブラウザのツールバーに表示された第二の表示領域にドロップした場合と同じように動作するようにしてもよいし、ファイルやフォルダをウェブブラウザの第二の表示領域にドロップした際に、ファイル管理プログラムやデスクトップの第二の表示領域にドロップした場合と同じように動作するようにしてもよい。テキストエディタから文字列を選択して第二の表示領域にドロップした場合に、アドインプログラムのプロセスなどによりテキストファイルを作成してサーバにアップロードできるようにしてもよい。テキストエディタから文字列を選択してドロップする場合や実施形態2のようにHTMLページから一定の領域を選択してドロップする場合でも、所定の文字列を含んでいる場合はアドインプログラムのプロセス又は情報提供プログラムのプロセス等で検知され、実施形態3や実施形態4で行われたのと同様の過程を経て、第二の表示領域に表示されたウェブページによって情報提供システム20からファイルを取得して加工されるようにすることも考えられる。実施形態3や実施形態4で紹介した端末10が情報提供システム20を経由して情報を取得し、加工を行ったうえで情報提供システム20にアップロードする実施形態では、取得される情報がウェブページではなく、音声や画像、動画といったコンテンツデータとしてのファイルでもよい。その他、例えば、端末10のCPUが、アドインプログラムのプロセスにより、端末10のHDD等の記憶手段に予め格納したアップロードパスを読み出すようにすれば、第二の表示領域は、HTML等のオブジェクトを外部の情報提供システム20にアップロードするための必須の構成要件ではなくなる。また、実施形態3や実施形態4で「リンク先のパス」が所定のものであった場合は、端末のCPUは、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトのプロセスにより、所定の加工を行うとした。しかし、端末10のCPUが、アドインプログラムのプロセスにより、情報提供システム20へのアップロード時に所定の加工を行うとすれば、情報提供システム20へのアップロード後に第二の表示領域の表示領域のスクリプトのプロセスに通知する必要はないし、したがって、第二の表示領域は必須の構成要件ではなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本実施形態のコンピュータシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】端末10の構成図である。
【図3】情報提供システム20の構成図である。
【図4】ウェブブラウザのプログラムとアドインプログラムとを実行した際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。
【図5】ウェブブラウザの第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのエレメントとしてのリンクを、情報提供システム20にアップロードする際の、端末10と情報提供システム20のフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートの続きである。
【図7】ウェブブラウザの第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのエレメントとしてのリンクを、情報提供システム20にアップロードする際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。
【図8】ウェブブラウザの第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのエレメントとしてのテーブルを、情報提供システム20にアップロードする際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。
【図9】ファイル管理プログラムとアドインプログラムとを実行した際の、ファイル管理プログラムのウィンドウの構成図である。
【図10】ファイル管理プログラムの第一の表示領域に表示されたアイコンに対応するファイルを、情報提供システム20にアップロードする際の、ファイル管理プログラムのウィンドウの構成図である。
【図11】オペレーティングシステムとアドインプログラムとを実行した際の、オペレーティングシステムのデスクトップの構成図である。
【符号の説明】
【0103】
10 端末
11 バス
12 CPU(処理手段)
13 RAM(記憶手段)
14 ROM(記憶手段)
15 NIC(通信手段)
16 キーボード(入力手段)
17 マウス(入力手段)
18 ディスプレイ(表示手段)
19 HDD(記憶手段)
20 情報提供システム
21 バス
22 CPU(処理手段)
23 RAM(記憶手段)
24 ROM(記憶手段)
25 NIC(通信手段)
26 HDD(記憶手段)
30 インターネット(通信ネットワーク)
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブブラウザ等の所定のプログラムに機能を追加するアドインプログラムに係り、特に、端末においてオペレーティングシステムのオブジェクト、HTMLのオブジェクト等を外部の情報提供システムに容易にアップロードすることができるアップロード用アドインプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブブラウザ等のHTTPクライアントの機能を拡張するアドインプログラムが開示されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載された発明によると、オペレーティングシステムのオブジェクト等をウェブブラウザに表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドラッグアンドドロップすることにより、端末のHDD(Hard Disk Drive)に記憶されたファイルを容易に、外部の情報提供システムにアップロードすることができる。
【0004】
しかし、上記従来例においては、上記HTMLのオブジェクトを含むウェブページをウェブブラウザの表示領域に予め表示しておく必要があった。また、アップロードしたリンクのリンク先に対応するファイルのデータを外部サーバから取得し、さらに加工して情報提供システムの記憶手段に記憶する場合に、当該情報提供システムにファイル取得と加工の処理をさせると、負荷が高くなるという問題があった。
【0005】
また、アップロードの機能を拡張するには、端末にインストールされているアドインプログラム自体をアップデートする必要があった。ここで、アップロードの機能の拡張としては、例えば、アップロードパスを変更したり、複数指定したりできるようにする、アップロードに伴って実行されるプログラムを変更できるようにするといったこと等が該当する。ここで、アップロードパスとは、オペレーティングシステムのオブジェクト等を外部の情報提供システムにアップロードする際のアップロード先を示すものであり、当該情報提供システムのURL(Uniform Resource Locator)等が該当する。
【0006】
さらに、ウェブブラウザの表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのオブジェクトとしてのHTMLのエレメント等を、外部の情報提供システムに容易にアップロードすることはできなかった。
【特許文献1】特願2006−239636号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、特に、ファイルやフォルダ、HTMLのオブジェクト等を外部の情報提供システムに容易にアップロードすることができることを課題とする。
【0008】
また、アドインプログラム自体をアップデートすることなく、アップロードの機能を拡張することを課題とする。また、アップロードしたリンクのリンク先に対応するファイルのデータを外部サーバから取得し、さらに加工して情報提供システムの記憶手段に記憶する場合に、当該情報提供システムの負荷を軽減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明では次のような構成を採っている。
【0010】
第一の発明は、HTMLのオブジェクトとアップロード先を識別するアップロードパスとが関連付けて格納されているウェブページのウェブページ識別子を記憶した記憶手段と、入力手段と、表示手段と、通信手段と、処理手段とを備えた端末で用いられる所定のプログラムにアップロードの機能を追加するアップロード用アドインプログラムである。そして、前記処理手段に、a)前記所定のプログラムのウィンドウの一部に、ウェブページを表示する表示領域を付加するステップと、b)前記記憶手段からウェブページ識別子を読み出して、当該読み出したウェブページ識別子に対応するウェブページを、前記記憶手段または外部の情報提供システムから取得して、前記表示領域に表示するステップと、c)前記入力手段によりドラッグされたオブジェクトが前記表示領域に表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドロップされた場合に、当該HTMLのオブジェクトに関連付けられたアップロードパスを当該ウェブページから読み出すステップと、d)前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを、ドロップ元のプログラムのプロセスから取得して、前記読み出したアップロードパスに対応する外部の情報提供システムの記憶手段に記憶させるために前記通信手段を介して当該取得したデータを送信するステップと、を実行させる。ここで、「ウェブページ識別子」とは、ウェブページの識別子であって、例えば、URLが該当する。また、「所定のプログラム」としては、例えば、インターネットエクスプローラー(登録商標)等のHTTPクライアント、エクスプローラーなどのファイル管理プログラム、Windows(登録商標)等のオペレーティングシステムが該当する。特に、「所定のプログラム」がオペレーティングシステムの場合には、「所定のプログラムのウィンドウ」は、当該オペレーティングシステムが提供するデスクトップ画面を意味する。また、アップロード用アドインプログラムは後述する実施形態においてアドインプログラムに対応するものである。
【0011】
第二の発明は、第一の発明の表示領域に表示されるウェブページに埋め込むスクリプトで記述されたアップロード用補助プログラムである。そして、前記処理手段に、a)前記アップロード用アドインプログラムのプロセスからアップロードが完了した旨の通知を受付けた場合に、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを前記外部の情報提供システムから取得するステップと、b)当該取得したデータが前記表示領域に表示されたウェブページに格納された所定のファイル識別子を含むリンク先のパスを格納している場合に、当該リンク先のパスに対応するファイルのデータを、前記通信手段を介して前記外部の情報提供システムを経由して当該リンク先のパスによって特定される別の情報提供システムから取得するステップと、c)当該取得したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成し、前記外部の情報提供システムの記憶手段に格納させるために前記通信手段を介して当該作成したファイルを送信するステップと、を実行させる。ここで、「ファイル識別子」とは、ファイルの識別子であって、例えば、URLが該当する。また、アップロード用補助プログラムは、後述する実施形態において、第二の表示領域に表示されるウェブページに埋め込まれたスクリプトに対応するものである。
【0012】
第三の発明は、端末と情報提供システムとが通信ネットワークに接続されたコンピュータシステムに用いられるアップロード方法である。そして、a)端末の処理手段が、所定のプログラムのウィンドウの一部にウェブページを表示する表示領域を付加するステップと、端末の記憶手段からウェブページ識別子を読み出して、当該読み出したウェブページ識別子に対応するウェブページを、端末の記憶手段または情報提供システムから取得して、前記表示領域に表示するステップと、端末の入力手段によりドラッグされたオブジェクトが前記表示領域に表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドロップされた場合に、当該HTMLのオブジェクトに関連付けられたアップロードパスを当該ウェブページから読み出すステップと、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを、ドロップ元のプログラムのプロセスから取得して、前記読み出したアップロードパスに対応する情報提供システムの記憶手段に記憶させるために、当該取得したデータを情報提供システムに送信するステップと、を実行し、b)情報提供システムの処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを端末から受信して、当該受信したデータを前記アップロードパスに対応する情報提供システムの記憶手段に記憶するステップと、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータのアップロードが完了した旨の通知を端末に送信するステップと、を実行し、c)端末の処理手段が、ドロップされたオブジェクトに対応するデータのアップロードが完了した旨の通知を情報提供システムから受信するステップと、当該通知を受信した場合に前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータの取得要求を、情報提供システムに送信するステップと、を実行し、d)情報提供システムの処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータの取得要求を端末から受信し、当該データを情報提供システムの記憶手段から読み出すステップと、当該読み出した前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを端末に送信するステップと、を実行し、e)端末の処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを情報提供システムから受信するステップと、当該取得したデータが前記表示領域に表示されたウェブページに格納された所定のファイル識別子を含むリンク先のパスを格納している場合に、「リンク先のパスに対応するファイルのデータを取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送ってくること」という内容の要求を情報提供システムに送信するステップと、を実行し、f)情報提供システムの処理手段が、「リンク先のパスに対応するファイルのデータを取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送ってくること」という内容の要求を端末から受信するステップと、当該要求に基づいてリンク先のパスに対応するファイルのデータを、リンク先のパスによって特定される情報提供システムから取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送信するステップと、を実行し、g)端末の処理手段が、前記リンク先のパスに対応するファイルのデータを情報提供システムから受信するステップと、受信したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成し、情報提供システムの記憶手段に格納させるために、当該作成したファイルを情報提供システムに送信するステップと、を実行し、h)情報提供システムの処理手段が、前記作成したファイルを端末から受信して、情報提供システムの記憶手段に記憶するステップと、を実行する。
【0013】
第四の発明は、第三の発明の前記gステップにおいて、「受信したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成する」処理が、前記表示領域に表示されるウェブページに埋め込まれたスクリプトのロジックに従って行われることを特徴としたアップロード方法である。
【発明の効果】
【0014】
本願発明によれば、ファイルやフォルダ、HTMLのオブジェクト等を外部の情報提供システムに容易にアップロードすることができる。また、アドインプログラム自体をアップデートすることなく、アップロードの機能を拡張することができる。さらに、また、アップロードしたリンクのリンク先に対応するファイルのデータを外部サーバから取得し、さらに加工して情報提供システムの記憶手段に記憶する場合に、当該情報提供システムの負荷を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本実施形態のコンピュータシステムの全体構成を示すブロック図である。端末10と、情報提供システム20とが、通信ネットワークとしてのインターネット30に接続されている。ここで、端末10及び情報提供システム20と、インターネット30との接続は有線であるか無線であるかを問わない。
【0017】
図2は、端末10の構成図である。
【0018】
処理手段としてのCPU12、記憶手段としてのRAM13、ROM14、及びHDD19(Hard Disk Drive)、入力手段としてのキーボード16及びマウス17、表示手段としてのディスプレイ18並びに通信手段としてのNIC15(Network Interface Card)が、バス11に接続されている。HDD19には、HTTPクライアントとしてのウェブブラウザのプログラム、アドインプログラム、オペレーティングシステム等が記憶されている。端末10のCPUは、ウェブブラウザのプログラムを実行することにより、情報提供システム20が提供するコンテンツを表示することができるようになっている。また、端末10のCPUは、アドインプログラムを実行することにより、ウェブブラウザの機能を拡張することができるようになっている。ここで、端末10はWindows(登録商標)等のオペレーティングシステムを採用しており、以下でも、特に断りがなければ同様である。また、端末10としては、例えば、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistance)、インターネット接続機能を有する携帯電話等が該当するが、本実施形態ではPCを採用している。
【0019】
図3は、情報提供システム20の構成図である。
【0020】
処理手段としてのCPU22、記憶手段としてのRAM23、ROM24、及びHDD26(Hard Disk Drive)並びに通信手段としてのNIC25(Network Interface Card)が、バス21に接続されている。HDD26には、情報提供プログラム等が記憶されている。情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムを実行することにより、コンテンツを提供することができるようになっている。また、本実施形態では、情報提供システム20として、一般的なウェブサーバを採用している。
【0021】
次に、本実施形態のコンピュータシステムの動作について説明する。
(ウェブブラウザ及びアドインプログラムの実行)
【0022】
端末10のCPUは、マウスにより所定のアイコンがクリックされたこと等を契機として、ウェブブラウザのプログラムを実行する。この際、端末10のCPUは、ウェブブラウザの機能を拡張するアドインプログラムも実行する。ここで、端末10のCPUは、ユーザからの指示をマウス又はキーボード等により受付けたことを契機として、アドインプログラムを実行するようにしてもよい。
【0023】
図4は、端末10のCPUが、ウェブブラウザのプログラムとアドインプログラムとを実行した際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。本実施形態では、ウェブブラウザとしてインターネットエクスプローラー(登録商標)を採用しており、以下でも、特に断りがなければ同様である。ここで、端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、ウェブブラウザのウィンドウにウェブページを表示する第一の表示領域を表示する。そして、端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、キーボードからURLを受付けて、当該受付けたURLに対応するウェブページを第一の表示領域に表示するようになっている。また、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、ウェブブラウザのウィンドウにおいて第一の表示領域以外の部分に、ウェブページを表示する第二の表示領域を付加する。ここで、本実施形態では、第二の表示領域でウェブページの表示に利用するウェブブラウザとして、インターネットエクスプローラー(登録商標)を採用しており、以下でも、特に断りがなければ同様である。
【0024】
次に、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、予めHDDに記憶された所定のファイルを参照して、第二の表示領域に表示するウェブページのURLを読み出す。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、当該読み出したURLに対応するウェブページの取得要求を、当該URLに対応する情報提供システム20に送信する。
【0025】
一方、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページの取得要求を端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページをHDDから読み出して、端末10に送信する。ここで、当該ウェブページには、アドインプログラムのプロセスと協同して、オペレーティングシステムのオブジェクト又はHTMLのオブジェクト等を、情報提供システム20にアップロードするためのスクリプトが埋め込まれている。本実施形態では、スクリプトとしてJavaScript(登録商標)を採用している。
【0026】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページを受信する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、受信したウェブページを第二の表示領域に表示する。
【0027】
以上の端末10の動作は、後述する実施形態1乃至4に先だって行われるものである。
(実施形態1)
【0028】
図5及び図6は、ウェブブラウザの第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのエレメントとしてのリンクを、情報提供システム20にアップロードする際の、端末10と情報提供システム20のフローチャートである。また、図7は、当該リンクを情報提供システム20にアップロードする際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。
【0029】
端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるリンクが第一の表示領域外にドラッグされたことを契機として、当該リンクに対応するオペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを作成する(S10)。すなわち、ウェブブラウザのプロセスは、Windows(登録商標)の標準的なドラッグアンドドロップのオブジェクト(IDataObject)を作成する。このオブジェクトは、ドロップ元のオブジェクトについての情報を複数持つことができる。S10のステップでは、少なくともリンクのURLを持たせればよい。
【0030】
そして、端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、当該作成したドラッグオブジェクトをオペレーティングシステムに登録する(S15)。ここで、登録は、例えば、Windows(登録商標)のDoDragDrop APIを呼び出すことにより行われる。これによると、端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、HTMLのリンクに対応するドラッグオブジェクトと、リンクのタグ情報とを関連付けてRAM等の記憶手段に記憶する。
【0031】
一方、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、ドラッグオブジェクトが登録されている場合に、通常のドラッグアンドドロップの動作を実行する。ここで、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、ドラッグオブジェクトが登録されており、かつ、マウスポインタが第二の表示領域においてアップロードパスを持つHTMLのオブジェクトの上に位置する場合に、所定のJavascript(登録商標)のイベントを発生するようにしてもよい。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのプロセスからドラッグ時の情報としてマウスポインタの座標を取得する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得した座標上にあるHTMLのオブジェクトを取得する。続いて、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得したHTMLのオブジェクトがアップロードパスを持っているかどうかを判断し、アップロードパスを持っている場合には所定のJavascript(登録商標)のイベントを発生する。ここで、オブジェクトがアップロードパスを持っているとは、オブジェクトがアップロードパスと関連付けてRAM等の記憶手段に記憶されていることを意味する。オブジェクトとアップロードパスを関連付けて記憶手段に記憶させるためには、当該オブジェクトの所定の属性に対する値として情報提供システム20からのウェブページの提供時にアップロードパスを登録するといったことが考えられる。
【0032】
次に、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、第二の表示領域においてリンクがドロップされたことを検知する(S20)。そして、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、リンクのドロップを受付けるか否かを、アドインプログラムのプロセスに問い合わせる(S25)。
【0033】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、リンクのドロップを受付けるかどうかオペレーティングシステムのプロセスから問い合わせを受ける(S30)。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのプロセスからドロップ時の情報としてマウスポインタの座標を取得する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得した座標上にあるHTMLのオブジェクトを取得し、そのオブジェクトがアップロードパスを持っているかどうかを判断する。
【0034】
続いて、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、第二の表示領域においてドロップ先のHTMLのオブジェクトがアップロードパス持っている場合に、当該アップロードパスを取得する(S35)。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アップロードパスがHTMLのオブジェクトに関連付けてRAM等の記憶手段に記憶されている場合に、当該アップロードパスを上記記憶手段から読み出して取得する。端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アップロードパスの取得に成功した場合に、リンクのドロップを受付けて以下の処理を実行する(S40)。
【0035】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを介してウェブブラウザのプロセスにドラッグオブジェクトに対応するデータの要求をする(S45)。
【0036】
端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、オペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを介してドラッグオブジェクトに対応するデータの要求を受付ける(S50)。続いて、端末10のCPUは、ウェブブラウザのプロセスにより、ドラッグオブジェクトに対応するデータとしてリンクの情報をオペレーティングシステム経由でアドインプログラムのプロセスに転送する(S55)。ここで、リンクの情報としては、例えば、ドラッグオブジェクトに関連付けてRAM等の記憶手段に記憶されたリンクのタグ情報が該当する。
【0037】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、リンクの情報をオペレーティングシステム経由でウェブブラウザのプロセスから取得する(S60)。ここで、ウェブブラウザのプロセスからアドインプログラムのプロセスにリンクの情報が転送されると、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、少なくともリンクの情報として「リンク先のパス」を取得する。他にも、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、例えば、リンクの情報として「リンクのタイトル」や、第二の表示領域でリンクをドロップされた場所の座標等を取得することが考えられる。
【0038】
そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、前述の通り取得したアップロードパスに基づいて、上記取得したリンクの情報を情報提供システム20に送信する(S65)。ここで、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得したリンクの情報を、必要に応じてリンクファイルの形式にするなどして情報提供システム20に送信してもよい。また、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、所定のユーザを識別する情報を「ドロップした先の座標」に位置するHTMLのオブジェクトに関連付けて取得できた場合は、アップロードされるリンクの情報に対する当該ユーザのアクセス権限をアップロードと同時に与えるよう情報提供システム20に同時にリクエストしてもよい。
【0039】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、リンクの情報を端末10から受信し(S70)、当該受信したリンクの情報をアップロードパスに対応する情報提供システム20のHDDの記憶領域に記憶する(S75)。このとき、S65のステップでリンクの情報やリンクファイルに対するアクセス権を付与するようリクエストされた所定のユーザがいる場合は、情報提供システム20は、当該所定のユーザに対してそのリンクの情報やリンクファイルに対するアクセス権を与える。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該処理結果を端末10に送信する(S80)。
【0040】
一方、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記処理結果を情報提供システム20から受信する(S85)。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、処理結果を情報提供システム20から受信したことを契機として、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトのプロセスに、リンクのアップロードが完了したことを通知する(S86)。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、処理結果を情報提供システムから受信したことを契機として、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトで定義された所定の関数を実行して当該通知を行う。ここで、端末10のCPUは、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトのプロセスにより、上記所定の関数が実行されたことを契機として、ユーザへリンクのアップロードが完了したことを通知するメッセージを表示するようにしてもよい。
【0041】
また、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、アドインプログラムのプロセスがリンクの情報をウェブブラウザのプロセスからすべて受信したことを契機として、ドラッグオブジェクトを破棄する(S90)。
【0042】
上記実施形態によると、HTMLのエレメントとしての「リンク」の情報を外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。
(実施形態2)
【0043】
本実施形態は、実施形態1においてドラッグアンドドロップの対象が「リンク」ではなく「ウェブページ上の所定の範囲」となったものである。図8は、ウェブブラウザの第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのエレメントとしてのテーブルを、情報提供システム20にアップロードする際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。ここで、インターネットエクスプローラー(登録商標)が作成するドラッグオブジェクトには、ウェブページ上の選択された範囲のタグ情報が含まれているので、端末10の動作は、基本的に実施形態1と同様であるから説明を省略する。但し、本実施形態では、HTMLのエレメントとしてのテーブルをマウスによりドラッグすることにより選択するようになっている。ここで、ユーザは、反転表示されることで自分が選択した範囲を知ることができる。また、本実施形態では、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、テーブルの情報をアップロードする際に、ウェブブラウザのプロセスから取得したテーブルの情報としての「選択された範囲のタグ情報」に基づいて、当該タグ情報を含むHTMLファイルを作成して情報提供システム20に送信してもよい。
【0044】
上記実施形態によると、HTMLのエレメントとしてのテーブルなどの「ウェブページ上の所定の範囲」の情報を外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。
(実施形態3)
【0045】
本実施形態は、実施形態1においてドラッグアンドドロップの対象である「リンク」のリンク先がHTMLのスクリプト等で記述されたウェブアプリケーションを含むウェブページとなったものである。ここで、端末10の動作は、基本的に実施形態1と同様である。但し、本実施形態では、実施形態1のS86に続く動作として、端末10は次の動作を行う。
【0046】
端末10のCPUは、S86の通知を受けたことを契機として、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプト(以下、第二の表示領域のスクリプトという。)のプロセスにより、更新情報の取得要求を情報提供システム20に送信する。ここで、更新情報は、端末10からHTMLのオブジェクト等が情報提供システム20にアップロードされた際に、情報提供システム20によって作成される情報であって、当該アップロードされたデータに関するものである。具体的には、更新情報は、情報提供システム20においてアップロードされたデータに対応するファイルを識別するURL等のファイル識別子と、当該ファイルの種類を識別するMIME TYPE、拡張子等のファイルタイプ識別子と、当該ファイルに対応するHTML等のオブジェクトを第二の表示領域に表示されたウェブページにドロップした際のドロップした先の座標とを含んでいる。当該「ファイル識別子」及び「ファイルタイプ識別子」の具体的な利用方法については後述する。一方、「ドロップした先の座標」は、第二の表示領域に表示されたウェブページに表された仮想的な空間の座標であり、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、当該「ドロップした先の座標」に応じて所定のアイコンを第二の表示領域に表示されたウェブページに表示するようにしてもよい。
【0047】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、更新情報の取得要求を端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、取得要求のあった更新情報をHDD等の記憶手段から読み出して、端末10に送信する。
【0048】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、更新情報を情報提供システム20から受信する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、更新情報に含まれるファイルタイプ識別子が「リンクファイル」に対応するものである場合に、更新情報に含まれるファイル識別子に対応するリンクファイルの取得要求を、情報提供システム20に送信する。
【0049】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、ファイル識別子に対応するリンクファイルの取得要求を、端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該ファイル識別子に対応するリンクファイルをHDD等の記憶手段から読み出して、端末10に送信する。
【0050】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、上記ファイル識別子に対応するリンクファイルを、情報提供システム20から受信する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、受信したリンクファイルから「リンク先のパス」を取得する。続いて、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、取得した「リンク先のパス」が第二の表示領域に表示されるウェブページに予め格納された「所定のファイル識別子」を含む場合に、以下の動作を行う。ここで、「リンク先のパス」に対応するウェブページは、Javascript(登録商標)などで記述されたウェブアプリケーションを含むものとなっている。そして、例えば、「リンク先のパス」が「http://domain/plugins/i/xxx.htm」であり、「所定のファイル識別子」が「http://domain/plugins」である場合には、当該「リンク先のパス」は「所定のファイル識別子」を含むと判断されることとなる。
【0051】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、「リンクファイルから取得したリンク先のパスに対して情報提供システム20がGETメソッドを実行し、その結果を端末10に送ってくること」という内容の要求をXMLHttpRequestで情報提供システム20に送信する。
【0052】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記要求を端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、リンクファイルから取得したリンク先のパスに対してGETメソッドを実行し、当該リンク先のパスに対応するウェブページを、当該リンク先のパスによって特定される別の情報提供システムから取得する。ここで、上記リンク先のパスに対応するウェブページは、前述の通りJavascript(登録商標)などで記述されたウェブアプリケーションを含んでいる。続いて、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該ウェブアプリケーションを含むウェブページを端末10に送信する。
【0053】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、上記ウェブアプリケーションを含むウェブページを、情報提供システム20から受信する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、受信したウェブページに含まれるウェブアプリケーションを情報提供システム20が提供できるように改変する。具体的には、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、リンク先のパスに対応するウェブページから、当該ウェブページに含まれるウェブアプリケーションに対応するサムネイル等の固有の画像を取得し、当該固有の画像をクリックするとウェブアプリケーションが実行されるようなウェブページを作成する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、当該作成したウェブページを情報提供システム20に送信する。
【0054】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記ウェブページを端末10から受信して、HDD等の記憶手段に記憶する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、更新情報に含まれるファイル識別子に対応するリンクファイルを削除する。その後、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、端末10の第二の表示領域のスクリプトのプロセスから送信されたウェブページを処理し終えた旨を、第二の表示領域へのレスポンスとして端末10に通知する。
【0055】
上記実施形態によると、ウェブアプリケーションを含むウェブページを、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。ここで、ウェブアプリケーションを提供するサイトのURLを「所定のリンク先のパス」として第二の表示領域にウェブページを提供しているウェブサーバに格納し、第二の表示領域のスクリプトが当該ウェブアプリケーションを含むウェブページを取得して加工するロジックを持っていることに留意すべきである。また、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、実施形態1と同様にリンクをアップロードし、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにアップロード完了の通知をしているだけであることに留意すべきである。つまり、端末10のCPUがアドインプログラムを実行するたびに、第二の表示領域に表示されるウェブページが情報提供システム20から取得されるので、例えばウェブアプリケーションを提供するサイトのURLが変更になった場合に、アドインプログラムをアップデートすることなく、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示されるウェブページに含まれる「所定のリンク先のパス」を変更するだけで対応することができる。また、ウェブアプリケーションを提供するサイトでの提供されるアプリケーションの提供方法に変更が生じたとしても、アドインプログラムをアップデートすることなく、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示されるウェブページに埋め込まれたスクリプトのロジックを変更するだけで、ウェブアプリケーションを含むウェブページを取得して加工し、アップロードする方法を変更することができる。また、情報提供システム20の記憶手段に記憶するために取得したウェブページの加工を端末10が行うようにしているので、情報提供システム20の負荷の軽減になる。
(実施形態4)
【0056】
本実施形態は、実施形態1においてドラッグアンドドロップの対象である「リンク」のリンク先がFlash形式等の動画ファイルを提供するウェブページとなったものである。ここで、端末10の動作は、基本的に実施形態1と同様である。但し、本実施形態では、実施形態1のS86に続く動作として、端末10は次の動作を行う。
【0057】
端末10のCPUは、S86の通知を受けたことを契機として、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、更新情報の取得要求を情報提供システム20に送信する。ここで、更新情報は、実施形態3で説明したものと同様なので説明を省略する。
【0058】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、更新情報の取得要求を端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、取得要求のあった更新情報をHDD等の記憶手段から読み出して、端末10に送信する。
【0059】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、更新情報を情報提供システム20から受信する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、更新情報に含まれるファイルタイプ識別子が「リンクファイル」に対応するものである場合に、更新情報に含まれるファイル識別子に対応するリンクファイルの取得要求を、情報提供システム20に送信する。
【0060】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、ファイル識別子に対応するリンクファイルの取得要求を、端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該ファイル識別子に対応するリンクファイルをHDD等の記憶手段から読み出して、端末10に送信する。
【0061】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、上記ファイル識別子に対応するリンクファイルを、情報提供システム20から受信する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、受信したリンクファイルから「リンク先のパス」を取得する。続いて、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、取得した「リンク先のパス」が第二の表示領域に表示されるウェブページに予め格納された「所定のファイル識別子」を含む場合に、以下の動作を行う。ここで、「リンク先のパス」に対応するウェブページは、Flash形式等の動画ファイルを提供するようになっている。そして、例えば、「リンク先のパス」が「http://domain/watch?v=xxx」であり、「所定のファイル識別子」が「http://domain」である場合には、当該「リンク先のパス」は「所定のファイル識別子」を含むと判断されることとなる。
【0062】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、「リンクファイルから取得したリンク先のパスに対して情報提供システム20がGETメソッドを実行し、その結果を端末10に送ってくること」という内容の要求をXMLHttpRequestで情報提供システム20に送信する。
【0063】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記要求を端末10から受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、リンクファイルから取得したリンク先のパスに対してGETメソッドを実行し、当該リンク先のパスに対応するウェブページを、当該リンク先のパスによって特定される別の情報提供システムから取得する。ここで、上記リンク先のパスに対応するウェブページは、前述の通りFlash形式等の動画ファイルを提供するウェブページである。続いて、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該動画ファイルを提供するウェブページを端末10に送信する。
【0064】
端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、受信したウェブページから、動画ファイルを識別するURL等のファイル識別子と、当該動画ファイルに対応するサムネイル等の固有の画像を取得する。そして、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、取得した固有の画像をクリックすると、取得したファイル識別子に対応する動画ファイルを表示するようなウェブページを作成する。続いて、端末10のCPUは、第二の表示領域のスクリプトのプロセスにより、当該作成したウェブページを情報提供システム20に送信する。
【0065】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記ウェブページを端末10から受信して、HDD等の記憶手段に記憶する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、更新情報に含まれるファイル識別子に対応するリンクファイルを削除する。その後、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、端末10の第二の表示領域のスクリプトのプロセスから送信されたウェブページを処理し終えた旨を、第二の表示領域へのレスポンスとして端末10に通知する。
【0066】
上記実施形態によると、Flash形式等の動画ファイルに対応するサムネイル等の固有の画像をクリックすると、当該固有の画像に関連付けられた動画ファイルを表示するようなウェブページを、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。すなわち、Flash形式等の動画ファイルに対応するサムネイル等の固有の画像と当該動画ファイルのファイル識別子とを関連付けて、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。また、端末10のCPUがアドインプログラムを実行するたびに、第二の表示領域に表示されるウェブページが情報提供システム20から取得されるので、例えば動画ファイルを提供するサイトのURLが変更になった場合に、アドインプログラムをアップデートすることなく、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示されるウェブページに含まれる「所定のリンク先のパス」を変更するだけで対応することができる。また、動画を提供するサイトでの提供される動画の提供方法に変更が生じたとしても、アドインプログラムをアップデートすることなく、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示されるウェブページに埋め込まれたスクリプトのロジックを変更するだけで、動画ファイルに対応するサムネイル等の固有の画像を取得して、当該画像と動画ファイルのファイル識別子とを関連付けて、アップロードする方法を変更することができる。さらに、当該ファイル識別子に対応する動画ファイルを取得してアップロードしているわけではないので、情報提供システム20およびネットワークの負荷を軽減することができる。また、情報提供システム20の記憶手段に記憶するために取得したウェブページの加工を端末10が行うようにしているので、情報提供システム20の負荷の軽減になる。
【0067】
(ファイル管理プログラム及びアドインプログラムの実行)
【0068】
本実施形態は、前述したウェブブラウザの機能を拡張するアドインプログラムをファイル管理プログラムに応用したものである。ここで、ファイル管理プログラムとは、ファイルのコピー、移動又は削除等を行うプログラムであって、Windows(登録商標)のエクスプローラー等が該当する。
【0069】
端末10のCPUは、マウスにより所定のアイコンがクリックされたこと等を契機として、ファイル管理プログラムを実行する。この際、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムの機能を拡張するアドインプログラムも実行する。ここで、端末10のCPUは、ユーザからの指示をマウス又はキーボード等により受付けたことを契機として、アドインプログラムを実行するようにしてもよい。
【0070】
図9は、端末10のCPUが、ファイル管理プログラムとアドインプログラムとを実行した際の、ファイル管理プログラムのウィンドウの構成図である。ここで、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、ファイル管理プログラムのウィンドウにファイルの一覧をアイコン等で表示する第一の表示領域を表示する。そして、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、キーボード又はマウス等によりファイルに対するコマンドを受付けて、当該受付けたコマンドに基づいてファイルをコピー等したりするようになっている。また、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、ファイル管理プログラムのウィンドウにおいて第一の表示領域以外の部分に、ウェブページを表示する第二の表示領域を付加する。
【0071】
次に、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、予めHDDに記憶された所定のファイルを参照して、第二の表示領域に表示するウェブページのURLを読み出す。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、当該読み出したURLに対応するウェブページの取得要求を、当該URLに対応する情報提供システム20に送信する。
【0072】
一方、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページの取得要求を受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページをHDDから読み出して、端末10に送信する。ここで、当該ウェブページには、アドインプログラムのプロセスと協同して、オペレーティングシステムのオブジェクト又はHTMLのオブジェクト等を、情報提供システム20にアップロードするためのスクリプトが埋め込まれている。本実施形態では、スクリプトとしてJavaScript(登録商標)を採用している。
【0073】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページを受信する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、受信したウェブページを第二の表示領域に表示する。
【0074】
以上の端末10の動作は、後述する実施形態5に先だって行われるものである。
(実施形態5)
【0075】
図10は、ファイル管理プログラムの第一の表示領域に表示されたアイコンに対応するファイルを、情報提供システム20にアップロードする際の、ファイル管理プログラムのウィンドウの構成図である。
【0076】
端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、第一の表示領域に表示されたアイコンがドラッグされたことを契機として、当該アイコンに対応するオペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを作成する。そして、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、当該作成したドラッグオブジェクトをオペレーティングシステムに登録する。これによると、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、アイコンに対応するドラッグオブジェクトと、アイコンに対応するファイルのパスとを関連付けてRAM等の記憶手段に記憶する。
【0077】
一方、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、ドラッグオブジェクトが登録されている場合に、通常のドラッグアンドドロップの動作を実行する。ここで、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、ドラッグオブジェクトが登録されており、かつ、マウスポインタが第二の表示領域においてアップロードパスを持つHTMLのオブジェクトの上に位置する場合に、所定のJavascript(登録商標)のイベントを発生するようにしてもよい。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのプロセスからドラッグ時の情報としてマウスポインタの座標を取得する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得した座標上にあるHTMLのオブジェクトを取得する。続いて、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得したHTMLのオブジェクトがアップロードパスを持っているかどうかを判断し、アップロードパスを持っている場合には所定のJavascriptの(登録商標)イベントを発生する。ここで、オブジェクトがアップロードパスを持っているとは、オブジェクトがアップロードパスと関連付けてRAM等の記憶手段に記憶されていることを意味する。オブジェクトとアップロードパスを関連付けて記憶手段に記憶させるためには、当該オブジェクトの所定の属性に対する値として情報提供システム20からのウェブページの提供時にアップロードパスを登録するといったことが考えられる。
【0078】
次に、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、第二の表示領域においてアイコンがドロップされたことを検知する。そして、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、アイコンのドロップを受付けるか否かを、アドインプログラムのプロセスに問い合わせる。
【0079】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アイコンのドロップを受付けるかどうかオペレーティングシステムのプロセスから問い合わせを受ける。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのプロセスからドロップ時の情報としてマウスポインタの座標を取得する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、取得した座標上にあるHTMLのオブジェクトを取得し、そのオブジェクトがアップロードパスを持っているかどうかを判断する。
【0080】
続いて、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、第二の表示領域においてドロップ先のHTMLのオブジェクトがアップロードパスを持っている場合に、当該アップロードパスを取得する。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アップロードパスがHTMLのオブジェクトに関連付けてRAM等の記憶手段に記憶されている場合に、当該アップロードパスを上記記憶手段から読み出して取得する。端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アップロードパスの取得に成功した場合に、アイコンのドロップを受付けて以下の処理を実行する。
【0081】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを介してファイル管理プログラムのプロセスにドラッグオブジェクトに対応するデータの要求をする。
【0082】
端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、オペレーティングシステムのドラッグオブジェクトを介してドラッグオブジェクトに対応するデータの要求を受付ける。続いて、端末10のCPUは、ファイル管理プログラムのプロセスにより、ドラッグオブジェクトに対応するデータとしてアイコンに対応するファイルをオペレーティングシステム経由でアドインプログラムのプロセスに転送する。
【0083】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、アイコンに対応するファイルをオペレーティングシステム経由でファイル管理プログラムのプロセスから取得する。
【0084】
そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、前述の通り取得したアップロードパスに基づいて、上記ドロップされたアイコンに対応するファイルを情報提供システム20に送信する。
【0085】
情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、ドロップされたアイコンに対応するファイルを端末10から受信し、当該受信したファイルをアップロードパスに対応する情報提供システム20のHDDの記憶領域に記憶する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、当該処理結果を端末10に送信する。
【0086】
一方、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記処理結果を情報提供システム20から受信する。
【0087】
そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、処理結果を情報提供システム20から受信したことを契機として、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトのプロセスに、ファイルのアップロードが完了したことを通知する。具体的には、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、処理結果を情報提供システム20から受信したことを契機として、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトで定義された所定の関数を実行して当該通知を行う。ここで、端末10のCPUは、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトのプロセスにより、上記所定の関数が実行されたことを契機として、ユーザへファイルのアップロードが完了したことを通知するメッセージを表示するようにしてもよい。
【0088】
また、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、アドインプログラムのプロセスがアイコンに対応するファイルをファイル管理プログラムのプロセスからすべて受信したことを契機として、ドラッグオブジェクトを破棄する。
【0089】
ここで、アップロードするファイルは、一度の操作でひとつとは限らない。例えば、複数のファイルを同時に選択し、ドロップ操作によってストリーミングで次々にサーバにアップロードされるようにしてもよい。この場合は、アドインプログラムのプロセスがオペレーティングシステム経由でファイル管理プログラムのプロセスから取得するデータに基づいてファイルを順次アップロードしていくことになる。また、フォルダをドロップされたときには、アドインプログラムがフォルダの中のフォルダやファイルを順次取得していき、アドインプログラムによるアップロード時に、取得したHTMLオブジェクトから取得したアップロードパスを基準とした、オペレーティングシステム上でのドロップ元ファイルのパスと関連付けられたパスにファイルがアップロードされるようにするといったことも考えられる。
【0090】
上記実施形態によると、オペレーティングシステムのオブジェクトとしてのファイルを、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。
(オペレーティングシステム及びアドインプログラムの実行)
【0091】
本実施形態は、前述したファイル管理プログラムの機能を拡張するアドインプログラムをデスクトップタスクバーに応用したものである。ここで、本実施形態では、オペレーティングシステムとしてWindows(登録商標)を採用している。
【0092】
端末10のCPUは、電源スイッチがオンになったこと等を契機として、オペレーティングシステムを実行する。この際、端末10のCPUは、オペレーティングシステムの機能を拡張するアドインプログラムも実行する。ここで、端末10のCPUは、ユーザからの指示をマウス又はキーボード等により受付けたことを契機として、アドインプログラムを実行するようにしてもよい。
【0093】
図11は、端末10のCPUが、オペレーティングシステムとアドインプログラムとを実行した際の、オペレーティングシステムのデスクトップの構成図である。ここで、端末10のCPUは、オペレーティングシステムのプロセスにより、デスクトップにタスクバーを表示するようになっている。デスクトップは、前述したファイル管理プログラムにおいて特定のフォルダを表示したものに相当するから、その表示領域はファイル管理プログラムにおける第一の表示領域に対応する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記タスクバーにウェブページを表示する第二の表示領域を付加する。
【0094】
次に、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、予めHDDに記憶された所定のファイルを参照して、第二の表示領域に表示するウェブページのURLを読み出す。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、当該読み出したURLに対応するウェブページの取得要求を、当該URLに対応する情報提供システム20に送信する。
【0095】
一方、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページの取得要求を受信する。そして、情報提供システム20のCPUは、情報提供プログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページをHDDから読み出して、端末10に送信する。ここで、当該ウェブページには、アドインプログラムのプロセスと協同して、オペレーティングシステムのオブジェクト又はHTMLのオブジェクト等を、情報提供システム20にアップロードするためのスクリプトが埋め込まれている。本実施形態では、スクリプトとしてJavaScript(登録商標)を採用している。
【0096】
端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、上記URLに対応するウェブページを受信する。そして、端末10のCPUは、アドインプログラムのプロセスにより、受信したウェブページを第二の表示領域に表示する。ここで、本実施形態のオペレーティングシステム及びアドインプログラムを利用してテキストファイル等をアップロードする処理は、前述した実施形態5と同様であるから、説明を省略する。
【0097】
上記実施形態によると、ファイル管理プログラムのウィンドウにおける第一の表示領域に表示されたファイルに対応するアイコンを、オペレーティングシステムのタスクバーに付加された第二の表示領域にドロップすることにより、オペレーティングシステムのオブジェクトとしてのファイルを、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。また、ウェブブラウザのウィンドウにおける第一の表示領域に表示されたリンク等を、オペレーティングシステムのタスクバーに付加された第二の表示領域にドロップすることにより、HTMLのオブジェクトとしてのリンク等を、外部の情報提供システム20に容易にアップロードすることができる。
(アップロードパスの変更及び複数指定)
【0098】
以上説明してきたすべての実施形態において、第二の表示領域に表示するウェブページは情報提供システム20から提供されたものである。ここで、当該ウェブページには、HTMLのオブジェクトとアップロードパスとが関連付けて格納されている。そして、端末10のCPUは、情報提供システム20からウェブページを受信すると、当該ウェブページに格納されたHTMLのオブジェクトとアップロードパスとを関連付けてRAM等の記憶手段に記憶する。
【0099】
これによると、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示するウェブページにおいて、HTMLのオブジェクトと関連付けて格納されるアップロードパスを変更することにより、端末10のアドインプログラム自体をアップデートしなくても、端末10からオペレーティングシステムのオブジェクト等をアップロードする際のアップロード先を変更することができる。また、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示するウェブページにおいて、HTMLのオブジェクトとアップロードパスとを関連付けたものを複数個格納することにより、端末10のアドインプログラム自体をアップデートしなくても、端末10からオペレーティングシステムのオブジェクト等をアップロードする際に、ドロップ先のHTMLのオブジェクトを変更することにより、複数のアップロード先から一つを選択することができるようになる。
【0100】
さらに、情報提供システム20が提供する第二の表示領域に表示するウェブページにおいて、商品又は役務の広告に関するHTMLのオブジェクトを格納することにより、従来にはない新しい形態の広告方法を提供することもできる。
【0101】
尚、この発明には、発明の思想の範囲で他にもさまざまな実施形態が考えられる。具体的には、第二の表示領域に表示するウェブページは、情報提供システム20以外のサーバ(外部サーバ)から提供されたウェブページ(外部ウェブページ)であっても、アップロードパスがアドインプログラムで解釈できる所定の方法で記述されていれば情報提供システム20にファイルをアップロードできるようにしてもよい。第二の表示領域には、複数の外部サーバから取得された別々の外部ウェブページを表示するようにしてもよい。複数のウェブページを表示する場合、そのうちの少なくともひとつが情報提供システム20のサーバから提供されたものであってもよい。第二の表示領域でのアップロード先によってファイルが即座に共有されるユーザを切り替えできるようにしてもよい。第二の表示領域に提供されるHTMLファイルのオブジェクトの属性を任意のタイミングで設定する方法をユーザに提供すれば、ドロップ先のパスを変更する、ドロップ時に自動的にファイルを共有するユーザを自由に設定するといったこともできるようになる。そのような設定のためにはウェブブラウザで通常利用する第一の表示領域から別途情報提供システム20にログインするようにすればよい。設定の変更はそれ以後に起動される第二の表示領域には反映させられるし、すでに起動している第二の表示領域に表示されたウェブページも、例えばあらかじめ当該ウェブページが一定時間ごとに情報提供システム20からウェブページをリロードするようにしておけば、この設定変更を反映させることができる。ウェブブラウザから取得されたリンクをファイル管理プログラムやデスクトップのツールバー領域に表示された第二の表示領域にドロップした際にウェブブラウザのツールバーに表示された第二の表示領域にドロップした場合と同じように動作するようにしてもよいし、ファイルやフォルダをウェブブラウザの第二の表示領域にドロップした際に、ファイル管理プログラムやデスクトップの第二の表示領域にドロップした場合と同じように動作するようにしてもよい。テキストエディタから文字列を選択して第二の表示領域にドロップした場合に、アドインプログラムのプロセスなどによりテキストファイルを作成してサーバにアップロードできるようにしてもよい。テキストエディタから文字列を選択してドロップする場合や実施形態2のようにHTMLページから一定の領域を選択してドロップする場合でも、所定の文字列を含んでいる場合はアドインプログラムのプロセス又は情報提供プログラムのプロセス等で検知され、実施形態3や実施形態4で行われたのと同様の過程を経て、第二の表示領域に表示されたウェブページによって情報提供システム20からファイルを取得して加工されるようにすることも考えられる。実施形態3や実施形態4で紹介した端末10が情報提供システム20を経由して情報を取得し、加工を行ったうえで情報提供システム20にアップロードする実施形態では、取得される情報がウェブページではなく、音声や画像、動画といったコンテンツデータとしてのファイルでもよい。その他、例えば、端末10のCPUが、アドインプログラムのプロセスにより、端末10のHDD等の記憶手段に予め格納したアップロードパスを読み出すようにすれば、第二の表示領域は、HTML等のオブジェクトを外部の情報提供システム20にアップロードするための必須の構成要件ではなくなる。また、実施形態3や実施形態4で「リンク先のパス」が所定のものであった場合は、端末のCPUは、第二の表示領域に表示されたウェブページに埋め込まれたスクリプトのプロセスにより、所定の加工を行うとした。しかし、端末10のCPUが、アドインプログラムのプロセスにより、情報提供システム20へのアップロード時に所定の加工を行うとすれば、情報提供システム20へのアップロード後に第二の表示領域の表示領域のスクリプトのプロセスに通知する必要はないし、したがって、第二の表示領域は必須の構成要件ではなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本実施形態のコンピュータシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】端末10の構成図である。
【図3】情報提供システム20の構成図である。
【図4】ウェブブラウザのプログラムとアドインプログラムとを実行した際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。
【図5】ウェブブラウザの第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのエレメントとしてのリンクを、情報提供システム20にアップロードする際の、端末10と情報提供システム20のフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートの続きである。
【図7】ウェブブラウザの第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのエレメントとしてのリンクを、情報提供システム20にアップロードする際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。
【図8】ウェブブラウザの第一の表示領域に表示されたウェブページに含まれるHTMLのエレメントとしてのテーブルを、情報提供システム20にアップロードする際の、ウェブブラウザのウィンドウの構成図である。
【図9】ファイル管理プログラムとアドインプログラムとを実行した際の、ファイル管理プログラムのウィンドウの構成図である。
【図10】ファイル管理プログラムの第一の表示領域に表示されたアイコンに対応するファイルを、情報提供システム20にアップロードする際の、ファイル管理プログラムのウィンドウの構成図である。
【図11】オペレーティングシステムとアドインプログラムとを実行した際の、オペレーティングシステムのデスクトップの構成図である。
【符号の説明】
【0103】
10 端末
11 バス
12 CPU(処理手段)
13 RAM(記憶手段)
14 ROM(記憶手段)
15 NIC(通信手段)
16 キーボード(入力手段)
17 マウス(入力手段)
18 ディスプレイ(表示手段)
19 HDD(記憶手段)
20 情報提供システム
21 バス
22 CPU(処理手段)
23 RAM(記憶手段)
24 ROM(記憶手段)
25 NIC(通信手段)
26 HDD(記憶手段)
30 インターネット(通信ネットワーク)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
HTMLのオブジェクトとアップロード先を識別するアップロードパスとが関連付けて格納されているウェブページのウェブページ識別子を記憶した記憶手段と、入力手段と、表示手段と、通信手段と、処理手段とを備えた端末で用いられる所定のプログラムにアップロードの機能を追加するアップロード用アドインプログラムであって、
前記処理手段に、
a)前記所定のプログラムのウィンドウの一部に、ウェブページを表示する表示領域を付加するステップと、
b)前記記憶手段からウェブページ識別子を読み出して、当該読み出したウェブページ識別子に対応するウェブページを、前記記憶手段または外部の情報提供システムから取得して、前記表示領域に表示するステップと、
c)前記入力手段によりドラッグされたオブジェクトが前記表示領域に表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドロップされた場合に、当該HTMLのオブジェクトに関連付けられたアップロードパスを当該ウェブページから読み出すステップと、
d)前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを、ドロップ元のプログラムのプロセスから取得して、前記読み出したアップロードパスに対応する外部の情報提供システムの記憶手段に記憶させるために前記通信手段を介して当該取得したデータを送信するステップと、
を実行させることを特徴としたアップロード用アドインプログラム。
【請求項2】
請求項1記載の表示領域に表示されるウェブページに埋め込むスクリプトで記述されたアップロード用補助プログラムであって、
前記処理手段に、
a)前記アップロード用アドインプログラムのプロセスからアップロードが完了した旨の通知を受付けた場合に、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを前記外部の情報提供システムから取得するステップと、
b)当該取得したデータが前記表示領域に表示されたウェブページに格納された所定のファイル識別子を含むリンク先のパスを格納している場合に、当該リンク先のパスに対応するファイルのデータを、前記通信手段を介して前記外部の情報提供システムを経由して当該リンク先のパスによって特定される別の情報提供システムから取得するステップと、
c)当該取得したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成し、前記外部の情報提供システムの記憶手段に格納させるために前記通信手段を介して当該作成したファイルを送信するステップと、
を実行させることを特徴としたアップロード用補助プログラム。
【請求項3】
端末と情報提供システムとが通信ネットワークに接続されたコンピュータシステムに用いられるアップロード方法であって、
a)端末の処理手段が、所定のプログラムのウィンドウの一部にウェブページを表示する表示領域を付加するステップと、端末の記憶手段からウェブページ識別子を読み出して、当該読み出したウェブページ識別子に対応するウェブページを、端末の記憶手段または情報提供システムから取得して、前記表示領域に表示するステップと、端末の入力手段によりドラッグされたオブジェクトが前記表示領域に表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドロップされた場合に、当該HTMLのオブジェクトに関連付けられたアップロードパスを当該ウェブページから読み出すステップと、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを、ドロップ元のプログラムのプロセスから取得して、前記読み出したアップロードパスに対応する情報提供システムの記憶手段に記憶させるために、当該取得したデータを情報提供システムに送信するステップと、を実行し、
b)情報提供システムの処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを端末から受信して、当該受信したデータを前記アップロードパスに対応する情報提供システムの記憶手段に記憶するステップと、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータのアップロードが完了した旨の通知を端末に送信するステップと、を実行し、
c)端末の処理手段が、ドロップされたオブジェクトに対応するデータのアップロードが完了した旨の通知を情報提供システムから受信するステップと、当該通知を受信した場合に前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータの取得要求を、情報提供システムに送信するステップと、を実行し、
d)情報提供システムの処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータの取得要求を端末から受信し、当該データを情報提供システムの記憶手段から読み出すステップと、当該読み出した前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを端末に送信するステップと、を実行し、
e)端末の処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを情報提供システムから受信するステップと、当該取得したデータが前記表示領域に表示されたウェブページに格納された所定のファイル識別子を含むリンク先のパスを格納している場合に、「リンク先のパスに対応するファイルのデータを取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送ってくること」という内容の要求を情報提供システムに送信するステップと、を実行し、
f)情報提供システムの処理手段が、「リンク先のパスに対応するファイルのデータを取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送ってくること」という内容の要求を端末から受信するステップと、当該要求に基づいてリンク先のパスに対応するファイルのデータを、リンク先のパスによって特定される情報提供システムから取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送信するステップと、を実行し、
g)端末の処理手段が、前記リンク先のパスに対応するファイルのデータを情報提供システムから受信するステップと、受信したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成し、情報提供システムの記憶手段に格納させるために、当該作成したファイルを情報提供システムに送信するステップと、を実行し、
h)情報提供システムの処理手段が、前記作成したファイルを端末から受信して、情報提供システムの記憶手段に記憶するステップと、
を実行することを特徴としたアップロード方法。
【請求項4】
前記gステップにおいて、「受信したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成する」処理は、前記表示領域に表示されるウェブページに埋め込まれたスクリプトのロジックに従って行われることを特徴とした請求項3記載のアップロード方法。
【請求項1】
HTMLのオブジェクトとアップロード先を識別するアップロードパスとが関連付けて格納されているウェブページのウェブページ識別子を記憶した記憶手段と、入力手段と、表示手段と、通信手段と、処理手段とを備えた端末で用いられる所定のプログラムにアップロードの機能を追加するアップロード用アドインプログラムであって、
前記処理手段に、
a)前記所定のプログラムのウィンドウの一部に、ウェブページを表示する表示領域を付加するステップと、
b)前記記憶手段からウェブページ識別子を読み出して、当該読み出したウェブページ識別子に対応するウェブページを、前記記憶手段または外部の情報提供システムから取得して、前記表示領域に表示するステップと、
c)前記入力手段によりドラッグされたオブジェクトが前記表示領域に表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドロップされた場合に、当該HTMLのオブジェクトに関連付けられたアップロードパスを当該ウェブページから読み出すステップと、
d)前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを、ドロップ元のプログラムのプロセスから取得して、前記読み出したアップロードパスに対応する外部の情報提供システムの記憶手段に記憶させるために前記通信手段を介して当該取得したデータを送信するステップと、
を実行させることを特徴としたアップロード用アドインプログラム。
【請求項2】
請求項1記載の表示領域に表示されるウェブページに埋め込むスクリプトで記述されたアップロード用補助プログラムであって、
前記処理手段に、
a)前記アップロード用アドインプログラムのプロセスからアップロードが完了した旨の通知を受付けた場合に、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを前記外部の情報提供システムから取得するステップと、
b)当該取得したデータが前記表示領域に表示されたウェブページに格納された所定のファイル識別子を含むリンク先のパスを格納している場合に、当該リンク先のパスに対応するファイルのデータを、前記通信手段を介して前記外部の情報提供システムを経由して当該リンク先のパスによって特定される別の情報提供システムから取得するステップと、
c)当該取得したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成し、前記外部の情報提供システムの記憶手段に格納させるために前記通信手段を介して当該作成したファイルを送信するステップと、
を実行させることを特徴としたアップロード用補助プログラム。
【請求項3】
端末と情報提供システムとが通信ネットワークに接続されたコンピュータシステムに用いられるアップロード方法であって、
a)端末の処理手段が、所定のプログラムのウィンドウの一部にウェブページを表示する表示領域を付加するステップと、端末の記憶手段からウェブページ識別子を読み出して、当該読み出したウェブページ識別子に対応するウェブページを、端末の記憶手段または情報提供システムから取得して、前記表示領域に表示するステップと、端末の入力手段によりドラッグされたオブジェクトが前記表示領域に表示されたウェブページのHTMLのオブジェクトにドロップされた場合に、当該HTMLのオブジェクトに関連付けられたアップロードパスを当該ウェブページから読み出すステップと、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを、ドロップ元のプログラムのプロセスから取得して、前記読み出したアップロードパスに対応する情報提供システムの記憶手段に記憶させるために、当該取得したデータを情報提供システムに送信するステップと、を実行し、
b)情報提供システムの処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを端末から受信して、当該受信したデータを前記アップロードパスに対応する情報提供システムの記憶手段に記憶するステップと、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータのアップロードが完了した旨の通知を端末に送信するステップと、を実行し、
c)端末の処理手段が、ドロップされたオブジェクトに対応するデータのアップロードが完了した旨の通知を情報提供システムから受信するステップと、当該通知を受信した場合に前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータの取得要求を、情報提供システムに送信するステップと、を実行し、
d)情報提供システムの処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータの取得要求を端末から受信し、当該データを情報提供システムの記憶手段から読み出すステップと、当該読み出した前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを端末に送信するステップと、を実行し、
e)端末の処理手段が、前記ドロップされたオブジェクトに対応するデータを情報提供システムから受信するステップと、当該取得したデータが前記表示領域に表示されたウェブページに格納された所定のファイル識別子を含むリンク先のパスを格納している場合に、「リンク先のパスに対応するファイルのデータを取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送ってくること」という内容の要求を情報提供システムに送信するステップと、を実行し、
f)情報提供システムの処理手段が、「リンク先のパスに対応するファイルのデータを取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送ってくること」という内容の要求を端末から受信するステップと、当該要求に基づいてリンク先のパスに対応するファイルのデータを、リンク先のパスによって特定される情報提供システムから取得し、当該取得したファイルのデータを端末に送信するステップと、を実行し、
g)端末の処理手段が、前記リンク先のパスに対応するファイルのデータを情報提供システムから受信するステップと、受信したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成し、情報提供システムの記憶手段に格納させるために、当該作成したファイルを情報提供システムに送信するステップと、を実行し、
h)情報提供システムの処理手段が、前記作成したファイルを端末から受信して、情報提供システムの記憶手段に記憶するステップと、
を実行することを特徴としたアップロード方法。
【請求項4】
前記gステップにおいて、「受信したファイルのデータに基づいて、新たなファイルを作成する」処理は、前記表示領域に表示されるウェブページに埋め込まれたスクリプトのロジックに従って行われることを特徴とした請求項3記載のアップロード方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−90809(P2008−90809A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−42697(P2007−42697)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(399014484)ヴィジョンアーツ株式会社 (19)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(399014484)ヴィジョンアーツ株式会社 (19)
【Fターム(参考)】
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