説明

アプリケーションマーケットにおいて使用されるサーバ、通信端末、システム及びGUI決定方法

【課題】アプリケーションを探す複数の機能を使用する場合におけるユーザの利便性を向上させること。
【解決手段】ユーザと通信することが可能なサーバは、アプリケーションを探すための或る機能をユーザが選択した後にアプリケーションを探すための別の機能を該ユーザが選択する確率である遷移確率を、通信端末より受信する受信部と、遷移確率をユーザ毎に管理する遷移確率管理部と、ユーザが或る機能を選択したことに応じて、その或る機能からの遷移確率が高い順に所定数個の機能を決定する次機能決定部と、ユーザが選択した機能と次機能決定部が決定した所定数個の機能のデータをユーザの通信端末に表示されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)のデータとして管理する機能データ管理部と、GUIのデータを、その通信端末に送信する送信部とを有し、GUIのデータは、或る機能によりユーザがアプリケーションを選択できるようにする第1のデータと、所定数個の機能をユーザが選択できるようにする第2のデータとを少なくとも含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションマーケットにおいて使用されるサーバ、通信端末及びGUI決定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の通信端末は、単に通信を行うだけでなく、様々なアプリケーションをサーバからダウンロードし、実行することができる。通信端末にダウンロードすることが可能なアプリケーションは極めて多数存在し、その多数存在するアプリケーションが魅力となってスマートフォン等のシェアが増加している。アプリケーションが多数存在すること自体はユーザにとって魅力の1つである反面、多数存在する故に、ユーザが真にダウンロードしたいアプリケーションを簡易に探し出すことは困難になりつつある。
【0003】
アプリケーションを探す従来の方法として、キーワード検索サービス、カテゴリ検索サービス、アプリケーションのランキング情報提供サービス、アプリケーションのレコメンド情報提供サービス、アプリケーションの特集記事等の情報提供サービス等のサービスやシステムが既に存在する。
【0004】
一方、ユーザがアプリケーションを探すために使用する機能は、1つであるとは限らず、複数の機能を併用する場合も少なくない。例えば、キーワード検索サービスを利用した後に、カテゴリ検索サービスを利用し、その後にレコメンド情報提供サービスを利用するような場合がある。このように複数のサービス又は機能を併用して従来のシステムでアプリケーションを探す場合、ユーザの利便性は必ずしも高いとは言えない。例えば、上記の例の場合、キーワード検索サービスを利用した後に、トップ(TOP)ページに戻り、カテゴリ検索サービスを選択して利用し、さらにトップページに戻り、レコメンド情報提供サービスを選択して利用する必要があり、不便である。
【0005】
なお、アプリケーションを検索する技術ではないが、キーワード検索やランキングを利用する技術については、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−113570(特に、段落[0038])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、アプリケーションを探す複数の機能を使用する場合におけるユーザの利便性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施例によるサーバは、
アプリケーションを探すための端末と通信することが可能なサーバであって、
アプリケーションを探すための或る機能をユーザが選択した後にアプリケーションを探すための別の機能を該ユーザが選択する確率である遷移確率を、前記通信端末より受信する受信部と、
前記遷移確率をユーザ毎に管理する遷移確率管理部と、
ユーザが或る機能を選択したことに応じて、該或る機能からの前記遷移確率が高い順に所定数個の機能を決定する次機能決定部と、
前記ユーザが選択した機能と前記次機能決定部が決定した所定数個の機能のデータをユーザの通信端末に表示されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)のデータとして管理する機能データ管理部と、
前記GUIのデータを、該通信端末に送信する送信部と
を有し、前記GUIのデータは、前記或る機能により前記ユーザがアプリケーションを選択できるようにする第1のデータと、前記所定数個の機能を前記ユーザが選択できるようにする第2のデータとを少なくとも含む、サーバである。
【発明の効果】
【0009】
一実施例によれば、アプリケーションを探す複数の機能を使用する場合におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例において使用されるシステムを示す図。
【図2】通信端末及びサーバの動作例を示す図。
【図3】遷移確率を説明するための図。
【図4】キーワード検索を行う場合に表示される画面の例を示す図。
【図5】カテゴリ検索を行う場合に表示される画面の例を示す図。
【図6】通信端末及びサーバの機能ブロック図。
【図7】ランキング情報を利用する場合に表示される画面の例を示す図。
【図8】変形例における通信端末の機能ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一実施例による通信端末は、アプリケーションを探す機能の利用履歴から機能間の遷移確率を算出し、その遷移確率をサーバに通知する。サーバは、ユーザから収集した遷移確率に基づいて、GUIデータを生成する。GUIデータは、通信端末における視覚的なユーザインターフェースを実現するためのデータである。GUIデータは、現在ユーザが選択した第1の機能を実現するための第1のデータと、次に利用する可能性が高い第2の機能を選択できるようにする第2のデータとを含む。これにより、ユーザは、自身が選択した第1の機能を利用するとともに、次に選択する可能性が高い第2の機能のボタンを選択することで、第1の機能の後に第2の機能を簡易かつ速やかに利用できるようになる。次に利用する可能性が高い第2の機能が何であるかはユーザにより異なる。本実施例によれば、このようにユーザ毎に異なる機能の利用傾向に応じて、各ユーザに相応しいグラフィックユーザインターフェース(GUI)を通信端末に表示させることができる。
【0012】
さらに、次に利用する可能性が高い機能をユーザが選択できるようにする第2のデータをGUIデータに含めることに加えて、その第2の機能が選択された場合に必要になる第3のデータをGUIデータに含めることも有利である。これにより、第2の機能が実際に選択された場合に、ユーザが第2の機能を速やかに利用できるようになる。
【0013】
本実施例によれば、GUIをユーザ毎に自動的にカスタマイズすることが可能になり、ユーザが次に利用したい機能へのアクセスが容易になる。さらに、次に利用する可能性の高い機能に必要なデータを、その機能が選択される前に通信端末に読み込ませておくことで、機能の遷移時間も短縮できる。本実施例により、サービスやシステムの利便性は大幅に向上し、アプリケーション検索サービスの質の向上を図ることができる。
【0014】
以下の観点から実施例を説明する。
【0015】
1.システム
2.動作例
3.通信端末及びサーバ
4.変形例
4.1 平均的な遷移確率を利用する変形例
4.2 次に必要な情報を送信する変形例
4.3 次の機能を通信端末が予想する変形例
【実施例1】
【0016】
<1.システム>
図1は、実施例において使用されるシステムの一例を示す。通信端末11、12はネットワーク13を介してサーバ14に接続される。図示の簡明化のため、2台の通信端末しか示されていないが、台数は任意である。
【0017】
通信端末11、12は、サーバ14との通信が可能な適切な如何なる装置でもよい。通信端末11、12は移動端末でもよいし、固定端末でもよいが、少なくともサーバ14からアプリケーションをダウンロードして実行できることを要する。通信端末11、12は、具体的には、ユーザ装置、携帯電話、情報端末、高機能携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、パーソナルディジタルアシスタント、スタンドアローン型のパーソナルコンピュータ、携帯用のパーソナルコンピュータ等であるが、これらに限定されない。通信端末11、12は、何らかの機能を利用した履歴を示す履歴情報を取得し、定期的に又は不定期的に(必要に応じて)、取得した履歴情報をサーバ14に通知する。履歴情報はサーバ14に格納される。履歴情報は、一般的には、ユーザが通信端末の何らかの機能を利用した履歴を示すが、本実施例における履歴情報は、特に、アプリケーションを探すための機能を利用した履歴を含む。説明の便宜上、ユーザがアプリケーションを選択するボタンを選択した場合、そのユーザはそのアプリケーションを利用したものとする。ただし、「利用」の定義は、選択だけでなく別の操作を要するようにしてもよい。アプリケーションを探すための機能は、例えば、キーワード検索の機能、カテゴリ検索の機能、アプリケーションのランキング情報を利用する機能、アプリケーションのレコメンド情報を利用する機能、アプリケーションの特集記事を利用する機能、新着アプリ情報を利用する機能等であるが、これらに限定されない。
【0018】
キーワード検索の機能は、ユーザが何らかのキーワードを指定し、そのキーワードを紹介文や説明文等に含んでいるアプリケーションをユーザに提示し、ユーザが選択できるようにする機能である。カテゴリ検索の機能は、ユーザがアプリケーションのカテゴリを指定し、そのカテゴリに属するアプリケーションをユーザに提示し、ユーザが選択できるようにする機能である。アプリケーションのランキング情報を利用する機能は、例えば人気のある上位いくつかのアプリケーション等のようなアプリケーションのランキング情報をユーザに提示し、ユーザがアプリケーションを選択できるようにする機能である。アプリケーションのレコメンド情報を利用する機能は、ユーザに推薦するアプリケーションをレコメンド情報として提示し、ユーザがアプリケーションを選択できるようにする機能である。アプリケーションの特集記事を利用する機能は、アプリケーションの比較や紹介を行っている特集記事をユーザに提示し、ユーザがアプリケーションを選択できるようにする機能である。新着アプリ情報を利用する機能は、新着アプリ情報に含まれているアプリケーションをユーザに提示し、ユーザが選択できるようにする機能である。
【0019】
通信端末11、12は、履歴情報だけでなく機能間の遷移確率の情報もサーバ14に通知する。機能間の遷移確率とは、ユーザが、アプリケーションを探すための或る機能を選択した後に、アプリケーションを探すための別の機能を選択する確率である。例えば、あるユーザが第1の機能を選択した後に、何らかの別の機能を選択した回数の合計がN1allであり、第1の機能を選択した後に第2の機能を選択した回数がN12であったとする。この場合、第1の機能から第2の機能への遷移確率は、N12÷N1allにより算出される。
【0020】
ネットワーク13は通信端末11、12とサーバ14との間の通信を可能にする通信網である。通信網は、プライベートなネットワークでもよいし、パブリックなネットワークでもよいし、それら双方を含んでいてもよい。あるいは、通信網は、暗号化された信号をやり取りする安全性が確保されたセキュア通信網を含んでもよい。
【0021】
サーバ14は、アプリケーションを格納及び管理することに加えて、通信端末11、12のユーザ各々の履歴情報及び機能間の遷移確率も格納及び管理する。アプリケーション自体及び履歴情報に加えて、サーバ14は、機能間の遷移確率をユーザ毎に管理する。詳細な動作は後述するが、概して、サーバ14は、ユーザが、第1の機能を選択したことに応じて、そのユーザが次に選択する可能性が相対的に高い第2、第3、第4等の機能を、機能間の遷移確率に基づいて決定し、ユーザの通信端末に表示されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)のデータを通信端末に送信する。GUIのデータは、第1の機能によりユーザがアプリケーションを選択できるようにする第1のデータと、第2、第3、第4等の機能を前記ユーザが選択できるようにする第2のデータとを少なくとも含む。変形例で説明するように、このような動作はサーバ14の代わりに通信端末11、12が行ってもよい。
【0022】
<2.動作例>
図2は、通信端末及びサーバの動作例を示す。
【0023】
ステップS201において、通信端末のユーザは、通信端末において、アプリケーションを探すためのアプリ検索システムを起動する。アプリ検索システムは、ユーザがアプリケーションマーケットからアプリケーションを探し出すことを可能にする機能を提供する。提供される機能は、例えば、キーワード検索の機能、カテゴリ検索の機能、アプリケーションのランキング情報を利用する機能、アプリケーションのレコメンド情報を利用する機能、アプリケーションの特集記事を利用する機能、新着アプリ情報を利用する機能等であるが、これらに限定されない。
【0024】
ステップS203において、通信端末は、利用履歴及び機能間の遷移確率の情報をサーバに通知する。この通知のタイミングは、アプリ検索システムの起動直後に行われてもよいし、アプリ検索システムの起動とは別に、定期的に又は不定期的に行われてもよい。上述したように、履歴情報は、一般的には、ユーザが通信端末の何らかの機能を利用した履歴を示すが、本実施例における履歴情報は、特に、アプリケーションを探すための機能を利用した履歴を含む。説明の便宜上、ユーザがアプリケーションを選択するボタンを選択した場合、そのユーザはそのアプリケーションを利用したものとする。ただし、「利用」の定義は、選択だけでなく別の操作を要するようにしてもよい。上述したように、機能間の遷移確率とは、ユーザが、アプリケーションを探すための或る機能を選択した後に、アプリケーションを探すための別の機能を選択する確率である。例えば、あるユーザがキーワード検索の機能を選択した後に、何らかの別の機能を選択した回数の合計が100であり、キーワード検索の機能を選択した後にカテゴリ検索の機能を選択した回数が40であったとする。この場合、キーワード検索の機能からカテゴリ検索の機能への遷移確率は、40÷100=0.4となる。
【0025】
図3は、キーワード検索の機能から、他の機能へ遷移する遷移確率を示している。図示の例の場合、キーワード検索の機能からランキング情報を利用する機能への遷移確率は0.3(30回/100回)、キーワード検索の機能からレコメンド情報を利用する機能への遷移確率は0.2(20回/100回)、キーワード検索の機能から特集ページを利用する機能への遷移確率は0.06(6回/100回)、及びキーワード検索の機能から新着アプリ情報を利用する機能への遷移確率は0.04(4回/100回)である。図3は、キーワード検索の機能から他の機能への遷移確率を示しているが、通信端末は、キーワード検索の機能以外の他の機能各々についても、同様な遷移確率を算出し、サーバに通知する。
図2のステップS204において、サーバは、利用履歴及び遷移確率の情報を、様々なユーザから収集し、それらの情報をユーザ毎に管理する。ステップS204に至る場合、ユーザは、アプリ検索システムを起動した後、アプリケーションを探す何れの機能も未だ選択していない。通常、ステップS201に至る以前に、何らかの機能を利用した実績が存在するが、このことは必須ではない。そのような実績に乏しい場合又は実績がない場合については、「4.1 平均的な遷移確率を利用する変形例」において説明する。サーバは、ユーザの利用履歴を参照し、過去に利用した回数が最も多い機能を、第1の機能として決定する。サーバは、その第1の機能から何らかの機能へ遷移する遷移確率の内、遷移確率が高い上位所定数個の機能を判定する。説明の便宜上、所定数個は3個であるとし、遷移確率が高い順に、第2の機能、第3の機能、第4の機能が選択されるものとする。ただし、所定数個の具体的な数値は任意である。そして、サーバは、第1の機能を実現するための第1のデータと、第2−4の機能を選択するための第2のデータとを含むGUIデータを、通信端末に送信する。GUIは、グラフィックユーザインターフェースの略である。
【0026】
例えば、そのユーザが過去に最も多く利用した機能が、キーワード検索の機能であり、キーワード検索の機能からの遷移確率が図3に示すような値であったとする。この場合、第1の機能はキーワード検索の機能であり、第2の機能はカテゴリ検索の機能であり、第3の機能はランキング情報を利用する機能であり、第4の機能はレコメンド情報を利用する機能である。サーバは、通信端末のグラフィックユーザインターフェース(GUI)において第1の機能(キーワード検索)によりアプリケーションを選択できるようにする第1のデータとともに、GUIにおいて第2−4の機能を選択できるようにする第2のデータも、通信端末に送信する。
【0027】
ステップS205において、通信端末はサーバから受信したGUIデータに基づいて、グラフィックユーザインターフェース(GUI)を表示し、これにより、ユーザはアプリケーションを探すための機能を利用できるようになる。
【0028】
図4は、そのようなGUIデータに基づいて表示されたグラフィックユーザインターフェース(GUI)を示す。左側は、第1の機能であるキーワード検索におけるキーワードを、ユーザが入力又は指定するための画面を示す。ユーザがキーワードを入力又は指定すると、入力又は指定されたキーワードが通信端末からサーバへ通知され、実際の検索がサーバにおいて行われ、検索結果がサーバから通信端末に通知される。そして、図4右側に示されるように、ユーザが入力又は指定したキーワードにヒットしたアプリケーションが、列挙される。
【0029】
図4の左右何れの画面においても、第2の機能(カテゴリ検索の機能)、第3の機能(ランキング情報を利用する機能)及び第4の機能(レコメンド情報を利用する機能)を選択するためのボタン又は領域が表示されている。さらに、これらのボタン又は領域が画面上で占める面積は、遷移確率に応じていることに留意を要する。目下の例の場合、キーワード検索の機能からカテゴリ検索の機能、ランキング情報を利用する機能、及びレコメンド情報を利用する機能への遷移確率は、それぞれ0.4、0.3、0.2である。このため、3つの機能のうち、カテゴリ検索用のボタンが最も大きく表示され、ランキング情報用のボタンが次に大きく表示され、レコメンド情報用のボタンが最も小さく表示されている。
【0030】
図2のステップS205において、図4右側に示されるような画面が表示され、ユーザが何れかのアプリケーション(例えば、アプリケーション3)を選択したとする。この情報はサーバに通知される。
【0031】
ステップ206において、サーバは、ユーザが選択したアプリケーションの詳細な情報を、通信端末に送信する。アプリケーションの詳細な情報は、例えば、アプリケーションがどのように動作するかを説明している説明文又は紹介文を含む。
【0032】
ステップS207において、通信端末において、アプリケーションの詳細な情報が表示される。ユーザは、この詳細な情報に基づいて、そのアプリケーションをダウンロードすることを決定したとする。この場合、ダウンロードを要求する信号が、通信端末からサーバへ送信される。
【0033】
ステップS208において、サーバは、ユーザが要求しているアプリケーションを通信端末に送信する。
【0034】
ステップS209において、通信端末は、アプリケーションを受信(すなわち、ダウンロード)し、アプリケーションが通信端末にインストールされる。その後、ユーザがさらにアプリケーションを探す場合、ステップS211における処理が行われる。
【0035】
なお、ステップS205においてユーザが何らかのアプリケーションを選択し、ステップS206、S207、S208、S209の処理が行われることは必須ではない。ステップS205において、ユーザがアプリケーションを選択しないまま、アプリケーションを探す場合も、ステップS211における処理が行われる。
【0036】
ステップS211において、通信端末は、ステップS205において利用した第1の機能(キーワード検索の機能)とは異なる機能を要求する信号を、サーバに送信する。本実施例の場合、第1の機能とは異なる機能は、第2−第4の機能のうちの何れかである。説明の便宜上、ユーザは、第2の機能(カテゴリ検索の機能)を選択したとする。これは、図4に示す画面において、ユーザが、カテゴリ検索の機能のボタンを選択したことに相当する。ユーザが第1の機能とは異なる機能を選択した場合、選択の回数が1つ増えるので、利用履歴及び遷移確率もそれに応じて更新され、サーバに通知される。
【0037】
ステップS212において、サーバは、利用履歴及び遷移確率の情報を受信し、それらの情報を更新する。サーバは、ユーザが選択した第2の機能から何らかの機能へ遷移する遷移確率の内、遷移確率が高い上位所定数個の機能を判定する。説明の便宜上、所定数個は3個であるとし、遷移確率が高い順に、第5の機能、第6の機能、第7の機能が選択されるものとする。ただし、所定数個の具体的な数値は任意である。そして、サーバは、第2の機能を実現するための第1のデータと、第5−7の機能を選択するための第2のデータとを含むGUIデータを、通信端末に送信する。
【0038】
第2のデータについてさらに説明するため、第2の機能(カテゴリ検索の機能)から他の機能への遷移確率が、次のようになっていたとする。
【0039】
カテゴリ検索の機能からレコメンド情報を利用する機能への遷移確率=0.7
カテゴリ検索の機能から特集ページ情報を利用する機能への遷移確率=0.1
カテゴリ検索の機能からランキング情報を利用する機能への遷移確率=0.1
カテゴリ検索の機能から新着アプリ情報を利用する機能への遷移確率=0.1
カテゴリ検索の機能からキーワード検索の機能への遷移確率=0
この場合において、遷移確率が高い順に上位3つの機能を選択しようとすると、1つ目がレコメンド情報の機能であることは容易に決定できるが、2つ目及び3つ目の機能を何れにすべきか決定できないという問題がある。特集ページ、ランキング情報及び新着アプリの機能への遷移確率が、何れも0.1で等しいからである。このような場合、例えば、遷移確率が等しい3つの機能の内、ランダムに2つ選択してもよい。説明の便宜上、レコメンド情報の機能、特集ページ情報を利用する機能及びランキング情報を利用する機能の3つが、第5−7の機能としてそれぞれ選択されたものとする。この場合、サーバから通信端末へ送信されるGUIデータは、第2の機能(カテゴリ検索の機能)を実現するための第1のデータと、第5の機能(レコメンド情報を利用する機能)、第6の機能(特集ページ情報を利用する機能)及び第7の機能(ランキング情報を利用する機能)を選択するための第2のデータとを含む。
【0040】
ステップS213において、通信端末はサーバから受信したGUIデータに基づいて、グラフィックユーザインターフェースを表示し、ユーザがアプリケーションを探すための機能を利用できるようにする。目下の例の場合、図5左側に示されるような画面が表示される。図中、「ゲーム」、「音楽」、「ツール」及び「旅行」の4つのカテゴリしか示されていないが、表示するカテゴリ数は任意である。ユーザが何れかのカテゴリを選択した場合、そのカテゴリに属するアプリケーションが、図5右側のように表示される。あるいは、カテゴリが階層的に構成されていた場合、カテゴリを選択すると、下位のカテゴリが選択されてもよい。いずれにせよ、カテゴリを選択することで、そのカテゴリに属するアプリケーションを表示させ、ユーザはアプリケーションを選択することができる。図5右側は、カテゴリ検索の結果としてアプリケーションが表示されている様子を示す。
【0041】
第5−7の機能を選択するためのボタン又は領域は、各自の遷移確率0.7、0.1、0.1に応じた面積又は大きさで表示されている。このため、3つの機能のうち、レコメンド用のボタンが大きく表示され、特集ページ及びランキング用のボタンは小さく同じ大きさで表示されている。
【0042】
図5右側に示されているような画面が通信端末に表示されている場合において、ユーザが何れかのアプリケーション(例えば、アプリケーション13)を選択したとする。この情報はサーバに通知される。
【0043】
図2のステップS212において、サーバは、ユーザが選択したアプリケーションの詳細な情報を、通信端末に送信する。アプリケーションの詳細な情報は、例えば、アプリケーションがどのように動作するかを説明している説明文又は紹介文を含む。
【0044】
ステップS215において、通信端末は、アプリケーションの詳細な情報を表示する。ユーザは、この詳細な情報に基づいて、そのアプリケーションをダウンロードすることを決定したとする。この場合、ダウンロードを要求する信号が、通信端末からサーバへ送信される。
【0045】
ステップS216において、サーバは、ユーザが要求しているアプリケーションを通信端末に送信する。
【0046】
ステップS217において、通信端末は、アプリケーションを受信(すなわち、ダウンロード)し、アプリケーションが通信端末にインストールされる。その後、ユーザがさらにアプリケーションを探す場合、ステップS211−S213等の処理が行われる。
【0047】
なお、ステップS213においてユーザが何らかのアプリケーションを選択し、ステップS214、S215、S216、S217の処理が行われることは必須ではない。ステップS213において、ユーザがアプリケーションを選択しないまま、ステップS211における別の処理が行われてもよい。
【0048】
本実施例によれば、ユーザが直接的に選択、指定又は要求した機能を実現する画面において、遷移確率が高い別の機能を選択できるようにすることで、複数の機能を使ってアプリケーションを選択するユーザの利便性を大きく向上させることができる。
【0049】
<3.通信端末及びサーバ>
図6は、通信端末及びサーバの機能ブロック図を示す。左側に図示されている通信端末は、図1の通信端末11、12として使用される。図6には、通信端末に備わる様々な機能の内、本実施例に特に関連する処理部又は機能要素が示されている。上述したように、通信端末は、具体的には、ユーザ装置、携帯電話、情報端末、高機能携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、パーソナルディジタルアシスタント、スタンドアローン型のパーソナルコンピュータ、携帯用のパーソナルコンピュータ等であるが、これらに限定されない。図示の通信端末は、利用履歴情報管理部601、遷移確率管理部603、通信部605、ユーザインターフェース607を少なくとも有する。
【0050】
利用履歴情報管理部601は、ユーザが選択した機能の履歴を示す履歴情報を取得し、格納及び管理する。
【0051】
遷移確率管理部603は、ユーザが何らかの機能を選択する毎に遷移確率を算出し、格納及び管理する。
【0052】
通信部605は、ネットワークを介してサーバとの間で信号を送受信する。送信する信号は、例えば、利用履歴及び遷移確率の情報、機能を選択する信号、アプリケーションの情報を要求する信号等を含む。受信する信号は、例えば、GUIデータ、アプリケーションの情報、アプリケーション等を含む。
【0053】
ユーザインターフェース607は、ユーザに対する視覚的及び/又は聴覚的なユーザインターフェースを含む。また、通信部605で受信したGUIデータに基づいて、グラフィックユーザインターフェースを表示し、ユーザがアプリケーションを探すための機能を利用できるようにする。ユーザインターフェース607は、具体例には、ディスプレイ、キーパッドを備えた制御パネル、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELパネル、タッチスクリーン、キーボード、マウス、トラックボール、マイクロフォン、スピーカ又はそれらの適切な任意の組み合わせ等であるが、これらに限定されない。本実施例において、ユーザインターフェース607は、タッチスクリーンを備え、タッチスクリーン内では、接触感知式の透明パネルが表示画面をカバーしている。ユーザは、タッチスクリーンに表示されているボタンやアプリケーションに指等で触れることで、ボタンやアプリケーションを選択することができる。
【0054】
図6右側には、サーバの機能ブロック図が示されている。サーバは、図1のサーバ14として使用される。図6には、サーバに備わる様々な機能の内、本実施例に特に関連する処理部又は機能要素が示されている。サーバは、利用履歴管理部611、遷移確率管理部613、次機能決定部615、機能データ管理部617及び通信部621を少なくとも有する。
【0055】
利用履歴情報管理部611は、ユーザが選択した機能の履歴を示す履歴情報をユーザから取得し、格納及び管理する。
【0056】
遷移確率管理部613は、遷移確率の情報をユーザから取得し、格納及び管理する。
【0057】
次機能決定部615は、ユーザが或る機能を選択したことに応じて、その或る機能からの遷移確率が高い順に所定数個の機能を決定する。
【0058】
機能データ管理部617は、ユーザが選択した機能のデータ、及び次機能決定部615が決定した機能のデータをGUIデータとして作成し、管理する。GUIデータは、ユーザの通信端末に表示されるグラフィックインターフェース(GUI)を実現するためのデータである。GUIデータは具体的には、アプリケーションを探すための機能を実現するのに必要な第1のデータを含む。第1のデータは、例えば、機能を特定するためのIDや機能名称を含む。また、通信端末に表示されるGUIを具体的に定義するデータを含んでもよい。例えば、キーワード検索の機能を実現するのに必要なデータとして、ユーザがキーワードを入力又は指定する画面を表示するためのデータを含んでもよい。GUIデータは、ユーザが機能を選択できるようにする第2のデータを含む。第2のデータは、例えば、次機能決定部615で決定された所定数個の機能を特定するためのIDや機能名称を含む。また、通信端末に表示される画面において、機能を選択するためのボタンを表示するためのデータを含んでもよい。例えば、次機能決定部615で計算された遷移確率に応じてたボタンの面積又は大きさを含んでもよい。GUIデータは、第2のデータにより選択可能になる機能が実際に選択された場合に必要になる第3のデータを含む。例えば、通信端末に表示される画面において、ランキング情報を利用する機能のボタンが表示されており、そのボタンをユーザが選択した場合、通信端末の画面には、アプリケーションのランキング情報が表示され、ユーザはアプリケーションを選択できるようになる。この場合におけるランキング情報が、第3のデータに該当する。この点については、「4.2 次に必要な情報を送信する変形例」において説明する。
【0059】
通信部621は、ネットワークを介して通信端末との間で信号を送受信する。受信する信号は、例えば、利用履歴及び遷移確率の情報、機能を選択する信号、アプリケーションの情報を要求する信号等を含む。送信する信号は、例えば、GUIデータ、アプリケーションの情報、アプリケーション等を含む。
【0060】
<4.変形例>
<<4.1 平均的な遷移確率を利用する変形例>>
本実施例によれば、ユーザが直接的に選択、指定又は要求した機能を実現する画面において、遷移確率が高い別の機能を選択できるようにする。遷移確率は、ユーザが何らかの機能を実際に選択した実績に基づいて算出される。したがって、そのような実績が少ない又は存在しないユーザの場合、算出される遷移確率の信憑性は高くない。これは、ユーザが選択した機能を実現する画面において、選択を促すように表示される機能(遷移確率に応じて決定された機能)が必ずしも適切なものでないことを意味する。このように実績が乏しいユーザにも有意義な機能の候補を表示する観点からは、そのユーザの実績だけでなく、他のユーザの実績を考慮することが考えられる。
【0061】
例えば、機能を選択した実績に乏しいユーザ#1が、図2のステップS203又はS211において、キーワード検索の機能を選択したとする。この場合、サーバの遷移確率管理部613は、ユーザ#1だけでなく、キーワード検索の機能を選択した実績がある他の全てのユーザの情報を抽出し、キーワード検索の機能から他の何らかの機能への遷移確率を、全ユーザに関して平均化することで、平均化された遷移確率を算出する。サーバの次機能決定部615は、キーワード検索からの平均的な遷移確率が高い順に所定数個の機能を決定する。そして、ユーザ#1の通信端末のグラフィックユーザインターフェース(GUI)において、キーワード検索の機能を実現する表示内容と、その所定数個の機能を選択するためのボタンとが表示される。所定数個の機能は、全ユーザの平均的な遷移確率に基づいて決定されたものであるので、多くのユーザが選択しやすいものであり、ユーザ#1にとっても有意義な機能の候補になりやすい。
【0062】
<<4.2 次に必要な情報を送信する変形例>>
図2のステップS204又はS212において、サーバが通信端末に送信するGUIデータは、ユーザが選択した機能を実現するための第1のデータと、次に選択されやすい機能を選択するための第2のデータとを少なくとも含んでいた。しかしながら、GUIデータはさらに別のデータを含んでいてもよい。
【0063】
アプリケーションを探すための機能のうち、キーワード検索の機能は、図4左側に示すような画面を表示し、ユーザがキーワードを入力することを促す。これに対して、ランキング情報を利用する機能の場合、図7に示すように、アプリケーションのランキング(例えば、人気のあるアプリケーションのうち上位いくつか)をユーザに提示し、ユーザがアプリケーションを選択することを促す。したがって、ランキング情報を利用する機能の場合、最初にランキング情報をユーザに提示しなければならない。これは、ユーザがランキング情報を利用する機能を選択した場合、ランキング情報をサーバから取得する必要があることを意味する。この点、最初にキーワードの入力を促すだけでよい(最初にサーバにアクセスしなくてよい)キーワード検索の場合と異なる。
【0064】
例えば、図4に示す例において、キーワード検索の機能を選択したユーザが、ランキング情報を利用する機能のボタンを選択したとする。この場合、1つの方法は、ユーザがランキング情報を利用する機能を選択したことに応じて、そのような選択がなされたことが通信端末からサーバに通知され、この通知に応じて、機能データ管理部617により管理されているランキング情報がサーバから通信端末に通知されるようにし、図7に示すような画面を表示することが考えられる。この場合、ユーザがランキング情報を利用する機能を選択した後、図7の画面が表示されるまでの間に、ある低度の時間がかかってしまうことが懸念される。
【0065】
このような懸念に対処する観点からは、図4に示すような画面を表示するためのGUIデータに、ランキング情報も含めておくことが考えられる。すなわち、ランキング情報を利用する機能がユーザにより実際に選択される前に、ランキング情報を通信端末に予め通知しておく。この場合、サーバが通信端末に送信するGUIデータは、キーワード検索を実現するための第1のデータと、次に選択されやすい所定数個の機能(カテゴリ検索の機能、ランキング情報を利用する機能及びレコメンド情報を利用する機能)を選択するための第2のデータと、その所定数個の機能を実現する際に必要になる第3のデータ(例えば、ランキング情報)とを含む。このようにすることで、図4に示すような画面において、ユーザがランキング情報を利用する機能を選択すると、図7に示すような画面を速やかに表示することができる。
【0066】
GUIデータに含める第3のデータは、ランキング情報だけでなく、他の情報でもよい。例えば、カテゴリ検索の機能に必要なカテゴリの種類の情報、ユーザに推薦するアプリケーションを示すレコメンド情報、特集ページの内容を示す情報、新着アプリとして紹介されるアプリケーションを示す情報等が、GUIデータに含める第3のデータに含まれてもよい。要するに、第3のデータは、何らかの機能が選択された場合に必要になるデータである。
【0067】
<<4.3 次の機能を通信端末が予想する変形例>>
上記の説明では、次に選択されやすい機能をサーバが決定し、通信端末のグラフィックユーザインターフェース(GUI)をサーバが管理していた。しかしながら、このような処理を通信端末が実行することも可能である。
【0068】
図8は、本変形例による通信端末及びサーバの機能ブロック図を示す。図6における通信端末と同様に、図8左側に図示されている通信端末も、図1の通信端末11、12として使用される。図8には、通信端末に備わる様々な機能の内、本実施例に特に関連する処理部又は機能要素が示されている。図示の通信端末は、利用履歴情報管理部801、遷移確率管理部803、次機能決定部805、及びユーザインターフェース809を少なくとも有する。
【0069】
利用履歴情報管理部801、ユーザが選択した機能の履歴を示す履歴情報を取得し、格納及び管理する。
【0070】
遷移確率管理部803、ユーザが何らかの機能を選択する毎に遷移確率を算出し、格納及び管理する。
【0071】
次機能決定部805は、ユーザが或る機能を選択したことに応じて、その或る機能からの遷移確率が高い順に所定数個の機能を決定する。
【0072】
機能データ管理部813は、ユーザが選択した機能のデータ、及び次機能決定部805が決定した機能のデータをユーザインターフェース809に通知する。
【0073】
ユーザインターフェース809は、図6のユーザインターフェース607と同様に、ユーザに対する視覚的及び/又は聴覚的なユーザインターフェースを含む。また、機能データ管理部813から通知されたデータに基づき、グラフィックユーザインターフェースを表示し、ユーザがアプリケーションを探すための機能を利用できるようにする。
【0074】
以上本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、それらは単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。例えば、本発明は、アプリケーションを探すための機能が複数個存在する適切な如何なる通信システムに適用されてもよい。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。発明の理解を促すため具体的な数式を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数式は単なる一例に過ぎず適切な如何なる数式が使用されてもよい。実施例又は項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。説明の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ソフトウェアは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に用意されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
【符号の説明】
【0075】
601 利用履歴情報管理部
603 遷移確率管理部
605 通信部
607 ユーザインターフェース
611 利用履歴管理部
613 遷移確率管理部
615 次機能決定部
617 機能データ管理部
621 通信部
801 利用履歴情報管理部
803 遷移確率管理部
805 次機能決定部
809 ユーザインターフェース
813 機能データ管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションを探すための端末と通信することが可能なサーバであって、
アプリケーションを探すための或る機能をユーザが選択した後にアプリケーションを探すための別の機能を該ユーザが選択する確率である遷移確率を、前記通信端末より受信する受信部と、
前記遷移確率をユーザ毎に管理する遷移確率管理部と、
ユーザが或る機能を選択したことに応じて、該或る機能からの前記遷移確率が高い順に所定数個の機能を決定する次機能決定部と、
前記ユーザが選択した機能と前記次機能決定部が決定した所定数個の機能のデータをユーザの通信端末に表示されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)のデータとして管理する機能データ管理部と、
前記GUIのデータを、該通信端末に送信する送信部と
を有し、前記GUIのデータは、前記或る機能により前記ユーザがアプリケーションを選択できるようにする第1のデータと、前記所定数個の機能を前記ユーザが選択できるようにする第2のデータとを少なくとも含む、サーバ。
【請求項2】
前記遷移確率管理部が、複数のユーザの遷移確率を平均化し、
前記次機能決定部は、特定のユーザが或る機能を選択したことに応じて、該或る機能からの平均化された遷移確率が高い順に所定数個の機能を決定する、請求項1記載のサーバ。
【請求項3】
前記GUIのデータが、前記所定数個の機能の内の何れかを前記ユーザが選択した場合に該選択された機能の実現に必要となる第3のデータをさらに含む、請求項1又は2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記第2のデータは、2つ以上である前記所定数個の機能を前記ユーザが選択できるように表示するボタンの大きさを、該機能に対応する遷移確率に応じた大きさとする情報を含む、請求項1ないし3の何れか1項に記載のサーバ。
【請求項5】
前記遷移確率の情報を、ユーザから受信する受信部をさらに有する、請求項1ないし4の何れか1項に記載のサーバ。
【請求項6】
アプリケーションを探すための通信端末であって、
アプリケーションを探すための或る機能をユーザが選択した後にアプリケーションを探すための別の機能を該ユーザが選択する確率である遷移確率を管理する遷移確率管理部と、
ユーザが或る機能を選択したことに応じて、該或る機能からの前記遷移確率が高い順に所定数個の機能を決定する次機能決定部と、
前記ユーザが選択した機能と前記次機能決定部が決定した所定数個の機能のデータをユーザの通信端末に表示されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)のデータとして管理する機能データ管理部と、
を有し、前記GUIのデータは、前記或る機能により前記ユーザがアプリケーションを選択できるようにする第1のデータと、前記所定数個の機能を前記ユーザが選択できるようにする第2のデータとを少なくとも含む、通信端末。
【請求項7】
通信端末と、該通信端末にネットワークを介して接続されたサーバとを有するシステムであって、
前記サーバは、
アプリケーションを探すための或る機能をユーザが選択した後にアプリケーションを探すための別の機能を該ユーザが選択する確率である遷移確率を、前記通信端末より受信する受信部と、
前記遷移確率をユーザ毎に管理する遷移確率管理部と、
ユーザが或る機能を選択したことに応じて、該或る機能からの前記遷移確率が高い順に所定数個の機能を決定する次機能決定部と、
前記ユーザが選択した機能と前記次機能決定部が決定した所定数個の機能のデータをユーザの通信端末に表示されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)のデータとして管理する機能データ管理部と、
前記GUIのデータを、該通信端末に送信する送信部と
を有し、
前記通信端末は、ユーザが選択した機能の履歴を示す履歴情報を取得し、格納及び管理する利用履歴情報管理部と、
前記遷移確率を算出し、管理する遷移確率管理部と、
前記利用履歴及び前記遷移確率を前記サーバに送信する送信部と、
前記GUIデータを前記サーバより受信する受信部と、
前記GUIデータに基づいてグラフィックユーザインターフェースを表示するユーザインターフェースとを有し、
前記GUIのデータは、前記或る機能により前記ユーザがアプリケーションを選択できるようにする第1のデータと、前記所定数個の機能を前記ユーザが選択できるようにする第2のデータとを少なくとも含む、システム。
【請求項8】
通信端末と通信するサーバにおいて使用され、該通信端末に表示されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)を決定するGUI決定方法であって、
アプリケーションを探すための或る機能をユーザが選択した後にアプリケーションを探すための別の機能を該ユーザが選択する確率である遷移確率を、ユーザ毎に管理し、
ユーザが或る機能を選択したことに応じて、該或る機能からの前記遷移確率が高い順に所定数個の機能を決定し、
ユーザの通信端末に表示されるグラフィックユーザインターフェース(GUI)のデータを、該通信端末に送信するステップ
を有し、前記GUIのデータは、前記或る機能により前記ユーザがアプリケーションを選択できるようにする第1のデータと、前記所定数個の機能を前記ユーザが選択できるようにする第2のデータとを少なくとも含む、GUI決定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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