説明

アプリケーション進行における時間管理プログラムおよびその記憶媒体、時間管理装置

【課題】ゲームや学習内容の教授などのアプリケーションの使用が所定時間に収まり完了するようにする。
【解決手段】アプリケーションの進行を所定のタイミングでチェックし、アプリケーションがスケジュールどおりに終了するようアプリケーションの進行を制御する。時間チェックは、まず、アプリケーションの進行をチェックするタイミングか否か判断し(S701)、時間チェックのタイミングのときは、アプリケーションの進行が標準時間の枠内であるか否か(S702)、また標準時間枠よりも早い進行か否か(S703)を判断する。標準時間枠よりも早い進行のときは、遅延処理を実行し(S704)進行を遅延させる。さらにアプリケーションの進行が標準時間枠よりも遅い進行のときは、進め処理を実行して(S706)、進行を早める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種々のアプリケーション、例えば、種々のゲームや、ユーザーに対する種々の学習内容の教授等のインストラクション等の、アプリケーションの進行における時間管理に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、通勤時間を利用して、レッスン時間が一定の英会話等のレッスンを聞く場合、レッスン時間と乗車時間は必ずしも一致しないため、通勤時間をフルに活用できず、あるいは、毎回レッスンが中断されることがある。これは学習効率の低下を招く。
同様に、アドベンチャーゲームプログラムその他のゲームを通勤車中で楽しむ場合や、勉強時間確保のため児童がゲームプログラムで遊ぶ時間を制限する場合等アプリケーションの進行を時間管理する必要性は高い。
【0003】
一方、例えば、特許文献1において、ユーザーの学習進度に応じて、学習内容を変更し、ユーザーの能力が向上したときは学習内容を高度にする等の処理により、ユーザーの集中力を持続する言語学習システムが提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−77756号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の言語学習システムでは、ユーザーの学習進度に応じて学習内容が修正されため、レッスン時間はむしろ不定となり、時間管理、すなわち授業時間が所定時間に収まるように制御することはできない。そして、一般にアプリケーション進行の時間管理を行うプログラム、装置は存在しなかった。
【0006】
本発明はこのような従来の問題点を解消すべく創案されたもので、アプリケーションの進行を時間管理することを目的とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によればアプリケーション進行の時間管理が可能となり、例えば、インストラクションにける受講者の空き時間内に合わせて一連の学習が完了出来るようになる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、時系列の構成要素(以下「時系列構成要素」という。)のうちの全部または一部が、所要時間の異なる複数の時系列構成要素を含むアプリケーションの進行の時間管理プログラムであって、前記アプリケーションの所定の時間スケジュールを記録するステップと、前記アプリケーションの実行時間と前記時間スケジュールとを比較するステップと、前記比較するステップによって、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して遅れていると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に使用されるべき時系列構成要素について、より所要時間の短い時系列構成要素に変更するステップと、前記比較するステップによって、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して進んでいると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に使用されるべき時系列構成要素について、より所要時間の長い時系列構成要素に変更するステップとを備える。これによって、アプリケーション進行における時間管理が可能である。
【0009】
本発明に係る時間管理プログラムは、前記比較するステップによって、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して進んでいると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に、付加構成要素を挿入する挿入ステップを、さらに備える。これによって、より大幅の時間調整が可能である。
【0010】
本発明に係る時間管理プログラムにおいて、前記所要時間の異なる複数の時系列構成要素は、所要時間の順序で配列され、時間調整の処理が容易になっている。
【0011】
本発明は、時系列構成要素を含むアプリケーションの進行の時間管理プログラムであって、前記アプリケーションの所定の時間スケジュールを記録するステップと、前記アプリケーションの実行時間と前記時間スケジュールとを比較するステップと、前記比較するステップによって、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して進んでいると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に、付加構成要素を挿入する挿入ステップと、を備える。これによってアプリケーション進行の時間管理が可能である。
【0012】
本発明に係る時間管理プログラムにおいて、ユーザーが前記アプリケーションに対して回答要求の操作を行ったか否かを判断するステップと、前記判断するステップによって、ユーザーが前記アプリケーションに対して回答を求める操作を行ったと判断したときに、前記時間スケジュールとアプリケーション実行時間とを比較して回答のための時間的余裕を判断する回答時間判断ステップと、前記回答時間判断ステップによって、時間的余裕があると判断したときに直ちにユーザーの回答要求を受け付ける第1回答ステップと、前記回答時間判断ステップによって、時間的余裕がないと判断したときに、後で回答要求を受け付ける第2回答ステップと、をさらに備える。これによって、ユーザーの回答要求に対応しつつ、時間管理を実現し得る。
【0013】
本発明に係る時間管理プログラムにおいて、所定の時間スケジュールを入力し得る時間スケジュール入力ステップをさらに備え、ユーザーの要望に応じた時間スケジュールを設定してもよい。
【0014】
本発明は、時系列の構成要素(以下「時系列構成要素」という。)のうちの全部または一部が、所要時間の異なる複数の時系列構成要素を含むアプリケーションの進行の時間管理装置であって、前記アプリケーションの所定の時間スケジュールを記録し、前記アプリケーションの実行時間と前記時間スケジュールとを比較する比較手段と、前記スケジュール比較手段が、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して遅れていると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に使用されるべき時系列構成要素について、より所要時間の短い時系列構成要素に変更する進め手段と、前記スケジュール比較手段が、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して進んでいると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に使用されるべき時系列構成要素について、より所要時間の長い時系列構成要素に変更する遅延手段と、を備える。これによって、インストラクションの時間管理が可能である。
【0015】
本発明に係る時間管理装置において、前記スケジュール比較手段が前記アプリケーションの実行が時間スケジュールに比較して遅れていると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に、付加構成要素を挿入する挿入手段を、さらに備えてもよい。これによって、より大幅の時間調整が可能である。
【0016】
本発明に係る時間管理装置において、前記所要時間の異なる複数の時系列構成要素は、所要時間の順序で配列され、時間調整の処理が容易になっている。
【0017】
本発明は、時系列構成要素を含むアプリケーションの進行の時間管理装置であって、前記アプリケーションの所定の時間スケジュールを記録し、前記アプリケーションの実行時間と前記時間スケジュールとを比較する比較手段と、
【0018】
前記スケジュール比較手段が、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して進んでいると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に、付加構成要素を挿入する挿入手段とを備える。これによってインストラクションの時間管理が可能である。
【0019】
本発明に係る時間管理装置において、ユーザーが前記アプリケーションに対して回答を求める操作を行ったか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、ユーザーが前記アプリケーションに対して回答を求める操作を行ったと判断したときに、前記時間スケジュールとアプリケーション実行時間とを比較して回答のための時間的余裕を判断する回答時間判断手段と、前記回答時間判断手段が、時間的余裕があると判断したときに直ちにユーザーの回答要求を受け付ける第1回答手段と、前記回答時間判断ステップによって、時間的余裕がないと判断したときに、後で回答要求を受け付ける第2回答手段と、をさらに備えてもよい。これによって、ユーザーの回答要求に対応しつつ、時間管理を実現し得る。
【0020】
本発明は、時系列構成要素を含むアプリケーションの進行の時間管理装置であって、ユーザーが付加構成要素の挿入を指示し得る挿入指示手段と、ユーザーが挿入指示手段によって付加構成要素の挿入を指示したか否かを判断する判断手段と、前記挿入判断手段が、ユーザーが付加構成要素の挿入を指示したと判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に、付加構成要素を挿入する挿入手段と、を備える。これによってアプリケーション進行の時間管理が可能である。
【0021】
本発明に係る時間管理装置において、所定の時間スケジュールを入力し得る時間スケジュール入力手段をさらに備え、ユーザーの要望に応じた時間スケジュールを設定してもよい。
【0022】
本発明に係る時間管理装置において、前記時系列構成要素を2層以上の階層より構成し、下位の時系列構成要素によって上位の時系列構成要素が構成してもよい。これによって、緻密な時間管理が可能となる。
【0023】
本発明に係るアプリケーション実行システムは、アプリケーションのための文字データおよび音声データを保持し、逐次送信するサーバであって、前記文字データを送信した後に、対応する音声データを分割して送信するサーバと、
【0024】
前記サーバが送信した前記文字データおよび音声データを受信し、アプリケーションを実行する端末であって、前記サーバとの通信状態をチェックする通信状態チェック手段と、前記通信状態チェック手段が、前記サーバとの通信状態が悪いと判断したときに、前記アプリケーションのために必要な最低限の文字データを全て受信したか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、アプリケーションのために必要な最低限の文字データを全て受信したと判断したときに、前記文字データのみよって、アプリケーションを実行すべきか否かをユーザーに問い合わせ、前記判断手段が、必要な最低限の文字データを全て受信していないと判断したときに、通信状態回復まで待機するか、あるいはアプリケーションを中止するかをユーザーに問い合わせる問い合わせ手段と、前記判断手段が、アプリケーションのために必要な最低限の文字データを全て受信したと判断したときに、前記文字データのみよって、アプリケーションを実行すべきとユーザーが回答したときに、前記文字データのみによって前記アプリケーションを実行する自律実行手段と、前記判断手段が、アプリケーションのために必要な最低限の文字データを全て受信していないと判断し、ユーザーが通信状態回復まで待機すると回答したときに、所定時間通信状態の回復を待つ待機手段と、前記判断手段が、アプリケーションのために必要な最低限の文字データを全て受信していないと判断し、ユーザーがアプリケーションを中止すると回答したときに、前記アプリケーションを中止する中止手段と、を備えた端末と、を備える。これによって、通信状態の悪化に際してもインストラクションを最大限実行し得る。
【0025】
本発明に係るアプリケーション実行システムにおいて、前記端末は、前記待機手段が通信状態が回復したと判断したときに、中断時間分を延長してアプリケーションを再開するか、前記アプリケーションを次回のアプリケーションに盛り込むかを問い合わせる問い合わせ手段と、中断時間分を延長してアプリケーションを再開すべきとユーザーが回答したときに、前記アプリケーションを再開する再開手段と、前記アプリケーションを次回のアプリケーションに盛り込むべきとユーザーが回答したときに、アプリケーション中断の情報を記録する記録手段と、をさらに備えてもよい。これによって、通信状態の悪化に対応しつつ時間管理を行い得る。
【0026】
本発明に係るアプリケーション実行システムにおいて、前記待機手段が通信状態が回復したと判断したときに、中断時間が回復可能な時間限度を超えているか否かを判断する判断手段を、さらに備え、前記記録手段は、中断時間が回復可能な時間限度を超えていると前記判断手段が判断したときに、アプリケーション中断の情報を記録する。これによって、通信中断に適切に対処し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
【実施例1】
【0028】
次に本発明に係るアプリケーション進行における時間管理プログラムおよび時間管理装置をインストラクションに適用した実施例1を図面に基づいて説明する。
【0029】
[時間管理装置および時間管理プログラム]
図1は、本発明に係る時間管理装置の実施例1を示すブロック図、図2は、図1の時間管理装置を含むアプリケーション実行システムを示すブロック図である。
【0030】
図1において、時間管理装置はインストラクション装置INS1に適用されており、インストラクション装置INS1はインストラクション装置全体を制御するCPU1000と、インストラクション装置を起動させるためのプログラムを格納するブートロム1010と、CPU1000によって実行されるプログラムやデータを格納するシステムメモリ1020とを有する。
【0031】
インストラクション装置INS1には、表示すべき画像を生成、制御するビデオディスプレイプロセッサ1030と、生成される画像の元となる画像や生成された画像を記憶するグラフィックメモリ1040が設けられ、ビデオディスプレイプロセッサ1030は、生成した画像に基づいてLCDコントローラ1050を駆動して、カラーLCD(液晶ディスプレイ)等の表示部1060に画像を表示する。
【0032】
インストラクション装置INS1には、音声を生成するオーディオプロセッサ1070と、生成される音声のデータを記憶するオーディオメモリ1080とが設けられ、オーディオプロセッサ1070はオーディオメモリ1080に記憶されたデータに基づいて音声のデジタル信号を生成し、このデジタル信号はオーディオDACアンプ1090によってアナログ信号に変換されつつ適性なレベルに増幅される。オーディオDACアンプ1090のアナログ信号はスピーカ1100や、ヘッドフォンジャック1110に接続されたヘッドフォン(図示省略)に入力されて音声が出力される。
【0033】
インストラクション装置INS1には、記憶媒体としてのカートリッジ1120を接続するためのカートリッジコネクタ1130が設けられ、カートリッジ112に格納されたゲームプログラムやデータがカートリッジコネクタ1130からシステムメモリ1020、グラフィックメモリ1040、オーディオメモリ1080に読み込まれる。
【0034】
インストラクション装置INS1には、インストラクション装置の操作のための方向キー、ボタン等の入力装置1140が接続され、ゲームの実行に際しては、遊戯者は入力装置1140によって種々の操作を行う。
【0035】
インストラクション装置INS1には、他のインストラクション装置その他の機器との間でプログラムやデータを送受信するためのシリアル通信端末1150と、このシリアル通信端末1150を接続するためのシリアルインターフェース1160が設けられている。
【0036】
インストラクション装置INS1には、CPU1000その他の構成要素の相互の通信を調停するバスアービタ1170が設けられ、プログラムやデータは適性に読み出し、書き込みされる。
【0037】
なお記憶媒体はICメモリやハードディスク等が格納されたカートリッジ1形状に限定されるものではなく、カード状の記憶媒体でもよく、インストラクション装置にフロッピディスクや光ディスク等の記憶媒体のためのドライブ等を設け、フロッピディスクその他の記憶媒体を採用してもよい。またフロッピディス等に起動用プログラムを格納しておけば、インストラクション装置が起動するためのブートロム101を省略し得る。
【0038】
表示部106はカラーLCDに限定されるものではなく、CRT、プラズマディスプレィ、DLP方式プロジェクタ等任意の表示手段を採用し得る。
【0039】
他のインストラクション装置との通信はシリアル通信に限定されるものではなく、パラレル通信であってもよく、また無線、有線のいずれの通信方式であってもよい。
【0040】
インストラクション装置におけるインストラクション実行に際して、CPU1000、システムメモリ1020、ビデオディスプレイプロセッサ1030、グラフィックメモリ1040、LCDコントローラ1050、カラーLCD1060、オーディオプロセッサ1070、オーディオメモリ1080、オーディオDACアンプ1090、スピーカ1100、ヘッドフォンジャック1110は協働して出力手段として機能する。
【0041】
インストラクション装置は図1の構成に限定されるものではなく、汎用コンピュータ、種々の通信機器、種々のゲーム装置、種々の携帯電子機器、種々の家電製品やそのリモコン装置、種々のオフィス機器、種々の屋内、屋外ディスプレイ装置、時計その他の装身具、種々のセキュリティ装置、交通標識等公共的な表示をするための表示部等、コンピュータと表示部をもつ種々の機器に適用し得る。
【0042】
汎用コンピュータを時間管理装置とし、本発明に係る時間管理プログラムを汎用コンピュータにおいて実行する際には、時間管理プログラムの各ステップを汎用コンピュータに実行させるためプログラムコードを含むコンピュータ実行可能なプログラムを、汎用コンピュータに読み込ませる。
【0043】
汎用コンピュータがアプリケーション進行における時間管理を実行するためのプログラムは、汎用コンピュータに内蔵されたROMや、汎用コンピュータが読み取り得る記憶媒体から読み込まれ、あるいはネットワークを通じてサーバ等から読み込まれ、システムメモリ1020やカートリッジ1120等の記憶媒体に記憶される。
【0044】
図2において、図1のインストラクション装置INS1、モニタ220を備えた小型のゲーム装置よりなるインストラクション装置INS2、1個あるいは複数のパーソナルコンピュータPC、携帯電話HP等の通信端末を含むアプリケーション実行システムは、これらインストラクション装置INS1等をインターネット等のネットワークINに接続し、さらにネットワークINにサーバSVを接続する。
【0045】
サーバSVは、接続されるインストラクション装置INSと種々の情報の入出力を行い、必要に応じてインストラクションを制御する。
【0046】
時間管理プログラムはパーソナルコンピュータPCや携帯電話HP等の通信端末によっても実行可能であり、あるいは、インストラクション装置INSにおける成績の統計、各ユーザーの順位等、種々のイベント等、インストラクションに関する種々の情報を取得し得る。
【0047】
図1のインストラクション装置においては、図3〜図6の表示画面が表示される。
【0048】
図3は、図1のインストラクション装置の仮想教室の表示画面の例を示し、図4は、図1のインストラクション装置の仮想教室の他の表示画面の例を示し、図5は、図1のインストラクション装置の質問の表示画面の例を示し、図6は、図1のインストラクション装置における緊張に欠けた仮想教室の表示画面の例を示す。
【0049】
図3の表示画面において、インストラクション装置には例えば仮想の教室の画像が表示され、この画像には、先生キャラクタ300、複数の一般生徒キャラクタ310、ユーザーを代表するメイン生徒キャラクタ320、メイン生徒キャラクタ320のノート(拡大図)330、種々のコマンドのアイコン340、350、360、370、390、394が表示される。
【0050】
アイコン340はユーザーが授業等インストラクションに退屈したときに入力する「退屈コマンド」のアイコン、アイコン350はユーザーが授業の進行を早めたいときに入力する「巻きコマンド」のアイコン、アイコン360はユーザーが先生300に質問するときに入力する「質問コマンド」のアイコン、アイコン370はユーザーが先生300にメールを送るときに入力する「メールコマンド」のアイコン、アイコン390はインストラクションを停止する「停止」アイコン、アイコン394はインストラクションを巻き戻す「巻き戻し」アイコンである。
【0051】
インストラクションにおいては、例えば、先生キャラクタ300が主体となって授業を進め、授業の流れとして、適宜一般生徒キャラクタ310に対して質問する形態をとる。一般生徒キャラクタ310が質問に回答することによって授業のポイントが抽出されるとともに授業の流れに変化を与える。また一般生徒キャラクタ310の言動、挙動、態度によって授業に臨場感を与えることができる。授業において、文字、音声、図形、動画等種々の表現形態を採用し得る。
【0052】
メイン生徒キャラクタ320は授業の流れに応じて動作するとともに、ユーザーの入力操作に応じて動作する。例えば、ユーザーが授業内容について質問したいときに、アイコン360をクリックして質問のための入力を行うと、メイン生徒キャラクタ320は挙手の動作を行い、文字あるいは音声によって質問を発する。メイン生徒キャラクタ320のこのような動作によってユーザーは仮想教室に入り込んだような感覚を得ることができ、学習効果を高めることができる。尚、質問は、ユーザーがノートに文字を入力してもよいが、授業の場面毎に予め質問の内容がシステムメモリ1020等に記憶されていて、アイコン360をクリックした時点の質問が読み出されて音声や画像で出力されるようにしても良い。このようにすることで、インストラクション作成者は、予め質問とその回答を用意しておくだけでよくなり、質問内容に影響を受けずに授業の時間を一定に保つことが可能になる。
【0053】
ノートには授業内容に対応した記述が自動的に逐次表示され、質問の対象となるキーワード380はアンダーライン384等によって明示される。質問に際しては、ユーザーはキーワード380をピックするだけで、キーワードに関連して想定される質問を自動的に表示し得る。なお、キーワード380のピックの後に「質問コマンド」アイコン360をクリックすることによって質問の処理を開始することも可能である。
【0054】
図4の表示画面は、図3のメイン生徒キャラクタ320を省略し、ノート330を拡大して示す。ユーザーは所定の入力操作によって図3の画面と図4の画面を選択し得る。
【0055】
図5の質問の画面において、上記と同様にユーザーがキーワード380を指定したことによって想定される1個または複数の質問500、510、520、530が表示され、ユーザーは質問500〜530の選択だけで質問を入力し得る。これによって質問の操作が容易であるばかりでなく、インストラクション装置の処理を簡略化し得る。
【0056】
図6は、図3と同様の表示画面において、一般生徒キャラクタ310の中に私語をしている者があり、緊張感を欠いた教室を表現している。例えば、ユーザーが授業内容を退屈と感じ、退屈コマンドアイコン340をピックしたときに表示される。
【0057】
[インストラクションプログラム]
次に、インストラクション装置で実行されるインストラクションプログラムの実施例1を図面に基づいて説明する。
【0058】
図7は、図1のインストラクション装置で実行されるインストラクションプログラムの実施例1における時間チェック処理を示すフローチャート、図8は、図7のインストラクションプログラムにおける進め処理を示すフローチャート、図9は、図7のインストラクションプログラムにおける遅延の処理を示すフローチャート、図10は、図7のインストラクションプログラムに適用される巻きコマンドの処理を示すフローチャート、図11は、図7のインストラクションプログラムに適用される退屈コマンドの処理を示すフローチャート、図12は、図7のインストラクションプログラムに適用される質問コマンドの処理を示すフローチャート、図13は、図12の質問コマンドの処理における後で回答の処理を示すフローチャートである。
である。
【0059】
図7において、インストラクションプログラムはインストラクションの進行を所定のタイミングでチェック(時間チェック)し、インストラクションがスケジュールどおりに終了するようインストラクションの進行を制御する。インストラクションプログラムの時間チェックは以下の各ステップによって実行される。
【0060】
ステップS701:まず、インストラクションの進行をチェックするタイミング(チェックポイント)、すなわち、時間チェックのタイミングか否か判断する。時間チェックのタイミングのときはステップS702にすすみ、時間チェックのタイミングでないときはそのまま処理を終了する。
【0061】
ステップS702:インストラクションの進行が標準時間の枠内であるか否か、すなわち、インストラクションが開始されてからその時点までの時間経過が、スケジュールに対して許容範囲内であるか否かを判断する。標準時間の枠内でないときはステップS703に進み、標準時間(時間スケジュール)の枠内でないときは、標準時間枠よりも早い進行か否かを判断する。標準時間枠の枠内であるときはそのまま処理を終了する。
【0062】
ステップS703:インストラクションの進行が標準時間よりも早い進行のときはステップS704に進み、そうでないときはステップS705に進む。
【0063】
ステップS704:遅延処理を実行し、進行を遅延させ、時間スケジュールを標準時間枠内に納め、あるいは標準時間枠に近付ける。遅延処理については図9に基づいて後述する。その後、処理を終了する。
【0064】
遅延処理に際しては、図1のCPU1000、システムメモリ1020が協働して遅延手段として機能する。
【0065】
ステップS705:インストラクションの進行が標準時間枠よりも早い進行でないときは、標準時間枠よりも遅い進行か否かを判断する。標準時間枠よりも遅い進行のときはステップS706に進み、そうでないときはそのまま処理を終了する。なお、ステップS702、S703、S705の処理において、時間スケジュールとインストラクション実行時間とを比較する際には、図1のCPU1000、システムメモリ1020が協働して比較手段として機能する。
【0066】
ステップS704:進め処理を実行して、進行を早め、時間スケジュールを標準時間枠内に納め、あるいは標準時間枠に近付ける。進め処理については図8に基づいて後述する。その後、処理を終了する。
【0067】
進め処理に際しては、図1のCPU1000、システムメモリ1020が協働して進め手段として機能する。
【0068】
インストラクションを実行するためのインストラクションデータは、1層または複数階層の、複数の時系列の構成要素(以下「時系列構成要素」という。)からなり、各階層の構成要素について簡略化、延長、省略等が可能である。
【0069】
例えば、図23に示すように、標準時間50分のインストラクションが1章〜13章で構成されており、1章には時系列構成要素Ia、Ib、Ic、IdおよびIbと置換し得る時系列構成要素Ib’が設けられ、2章には時系列構成要素IIa、IIb、IIc、IId、IIeが設けられ、5章には時系列構成要素Va、Vb、Vc、Vd、VeおよびVaと置換し得る時系列構成要素Va’が設けられ、10章には時系列構成要素Xa、Xb、Xc、Xd、Xeが設けられ、13章には時系列構成要素XIIIa、XIIIb、XIIIcが設けられている。
【0070】
また1章における時系列構成要素Ia、Ibの間、5章における時系列構成要素Vd、Veの間、10章における時系列構成要素Xa、Xbの間には付加構成要素(後述する。)を挿入しうるポイント(星印で示す。)が設定されている。
【0071】
インストラクションを順次実行していく過程で、2章の始め、2章と5章の間等に十字印で示すチェックポイントが設けられ、インストラクションの進行を標準時間と比較する。その結果遅延時間が生じていたときは、例えば省略可能な時系列構成要素を省略する(進め処理、図8)。図23では、5章のVb、10章のXc、Xeを省略可能(陰影を付して示す。)に設定している。
【0072】
インストラクションの進行を標準時間と比較した結果進み時間が生じていたときは、付加構成要素を挿入しうるポイントに、所定の付加構成要素を挿入し、遅延処理(図9)を実行する。
【0073】
時系列構成要素の置換や付加構成要素の挿入は、時間調整のみならずインストラクション内容のインタラクティブな変更に有効であり、後述する巻きコマンド(図10)、退屈コマンド(図11)、質問コマンド(図11)に対応し得る。
【0074】
図24に示すように、時系列構成要素(パラグラフ)を構成する下位の時系列構成要素(フレーズ)においても標準構成に対する、置換、省略、挿入等が可能である。図24は1章の時系列構成要素Iaの構成を示し、Iaa、Iab、Iac、Iad、Iaeの標準構成に対して、Iaaと置換し得るIaa’、 Iad、Iae間の挿入可能なポイントが設定され、Iacは省略可能に設定されている。このように下位の時系列構成要素における置換、省略、挿入等により時間微調整が可能であり、内容の微調整も実行し得る。
【0075】
以下の説明では、階層を2階層とし、上位の構成要素をパラグラフ、下位の階層をフレーズと呼ぶことにする。すなわち、各インストラクションが1個または複数の章から構成され、各章は1個または複数のパラグラフによって構成され、各パラグラフは1個または複数のフレーズによって構成されるものとし、インストラクション、パラグラフ、フレーズを式(1)、(2)、(3)によって定義する。但し、パラグラフ、フレーズは文章構成におけるパラグラフ、フレーズとは無関係である。
【0076】
【数1】

式(1)〜(3)において、「L」はインストラクション番号、「i」は章番号、「j」はパラグラフ番号、「p」はフレーズ番号である。各パラグラフの内容は1個または複数用意され、1個を選択し得る。各パラグラフの内容の番号を「k」(k=0〜kmax)とする。また各フレーズの内容は1個または複数用意され、1個を選択し得る。各フレーズの内容の番号を「q」(q=0〜qmax)とする。また、式(4)、(5)に示すように、k=0のパラグラフ、q=0のフレーズはNull(内容無)の場合がある。
【0077】
インストラクション、パラグラフ、フレーズの集合を{}で表現すると、全てのインストラクションは式(6)で表現され、インストラクションとパラグラフの関係は式(7)で表現され、パラグラフとフレーズの関係は式(8)で表現される。
【0078】
また、各パラグラフ、各フレーズの所要時間を式(9)、(10)のように定義し、式(11)、(12)に示すように、各パラグラフ、各フレーズの所要時間をk、qについてそれぞれ昇順に配列する。この所要時間に基づく配列によって、各時系列構成要素の時間調節が容易になる。
【0079】
【数2】

各インストラクションは標準構成が設定されており、図7のステップS703、S705の標準時間枠は、標準構成の時間枠を意味する。式(13)、(14)、(15)は標準構成のインストラクション、パラグラフ、フレーズを示す。
【0080】
【数3】

式(13)〜(15)において、「s」は標準パラグラフ内容番号、「s」は標準フレーズ内容番号である。
【0081】
標準構成の内容は、インストラクション制作者によって人為的に決定し、あるいは所定の構成要素設定プログラムによって自動的に生成する等、多様な方法で設定し得る。
【0082】
自動生成の方法としては、例えば、式(24)、(25)に示すように、各パラグラフ、フレーズの重要性に応じて優先度を設定し、優先度に応じた確率で選択する方法がある。
【0083】
さらに、式(26)、(27)に示すように、個々の構成要素についてインストラクタ毎(優先度PRの添え字Nをインストラクタに対応させる。)の優先度を設定し、インストラクタの個性に応じたインストラクションを構成することも可能である。
【0084】
【数4】

式(24)、(25)に関しては、例えば(L,i,j,k)のパラグラフの選択に際しては、各内容k=0〜kjmaxを優先度に対応した個数配列して一連のパラグラフ列とし、これらパラグラフ列から乱数によって1個のパラグラフを選択する。k=0〜3、優先度がPR=1、PR=5、PR=3、PR=1であるとするとき、k=0を1個、k=1を5個、k=2を3個、k=3を1個含むパラグラフ列を{0,1,1,1,1,1,2,2,2,3}と表現し、1〜10の乱数を生成し、乱数が「3」のときは3番目の「1」すなわちk=1を選択し、乱数が「7」のときは7番目の「2」すなわちk=2を選択する。
【0085】
フレーズについても、(L,i,j,k,p,q)のフレーズの選択に際しては、各内容q=0〜qpmaxを優先度に対応した個数配列して一連のフレーズ列とし、これらフレーズ列から乱数によって1個のフレーズを選択する。
【0086】
なお、パラグラフ、フレーズの一方を人為的に設定し、確率的選択と組み合わせることも当然可能である。
【0087】
これによって、ユーザーが同一のインストラクション選択を行ってもインストラクション標準構成が変化し、インストラクションに変化を与え、ユーザーの知的好奇心を刺激し続けることができる。
【0088】
表1はインストラクションの具体例として数学講義の例を示す。
【0089】
【表1−1】

【表1−2】

【表1−3】

【表1−4】

【0090】
表1において、インストラクション標準構成は式(16)、(17)、(18)、(19)、(20)、(21)、(22)のとおりである。
【数5−1】

【数5−2】

【0091】
表1において、1番目のパラグラフ(j=1)は、1個の標準構成の内容(k=0)が準備され、標準構成の内容(k=0)は1〜4番目のフレーズを含む。標準構成の内容はq=0、q=1、q=0、q=1である。1番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。2番目のフレーズは標準構成の内容(q=1)とその省略形(q=0)の2個の内容が準備され、省略形は簡略化に際して使用される。3番目のフレーズは標準構成が「Null」(q=0)であり、さらに遅延処理時に使用し得る内容(q=1)が準備されている。4番目のパラグラフは、標準構成の内容(q=1)と「Null」(q=0)が準備され、簡略化に際して「Null」を採用し得る。
【0092】
2番目のパラグラフ(j=2)は、1個の標準構成の内容(k=0)が準備され、標準構成の内容(k=0)は1および2番目のフレーズを含む。1および2番目のフレーズについて標準構成の内容はq=0、q=2である。1番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。2番目のフレーズは標準構成の内容(q=2)、その省略形(q=1)および「Null」(q=0)が準備され、簡略化に際しては、省略形または「Null」が採用される。
【0093】
3番目のパラグラフ(j=3)は、標準構成の内容(k=1)と「Null」(k=0)が準備され、簡略化に際して「Null」を採用し得る。標準構成の内容(k=1)は1〜3番目のフレーズを含み、1〜3番目のフレーズの標準構成の内容はq=0、q=0、q=0である。1番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。2番目のフレーズは標準構成が「Null」(q=0)であり、されに遅延処理時に使用し得る内容(q=1)が準備されている。3番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。
【0094】
4番目のパラグラフ(j=4)は、1個の標準構成の内容(k=0)のみが準備され、標準構成の内容(k=1)は、1〜10番目のフレーズを含む。1〜10番目のフレーズの標準構成の内容はq=0、q=0、q=1、q=0、q=0、q=0、q=0、q=0、q=0、q10=0である。1番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。2番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。3番目のフレーズは、標準構成の内容(q=1)と「Null」(q=0)が準備され、簡略化に際して「Null」を採用し得る。4番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。5番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。6番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。7番目のフレーズは標準構成が「Null」(q=0)であり、されに遅延事項発生時に使用しうる内容(q=1)が準備されている。8番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。9番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。10番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q10=0)のみが準備され、必須である。
【0095】
5番目のパラグラフ(j=5)は、1個の標準構成の内容(k=0)のみが準備され、標準構成の内容(k=1)は、1〜9番目のフレーズを含む。1〜9番目のフレーズの標準構成の内容はq=1、q=0、q=0、q=0、q=0、q=0、q=0、q=0、q=0である。1番目のフレーズは、標準構成の内容(q=1)と「Null」(q=0)が準備され、簡略化に際して「Null」を採用し得る。2番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。3番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。4番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。5番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。6番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。7番目のフレーズは標準構成が「Null」(q=0)であり、されに遅延処理時に使用しうる内容(q=1、2、3)が準備されている。なお、内容(q=2、3)は比較的くだけた内容であり、特定の先生キャラクタ300についてのみ使用可能とするなど用途を制限してもよい。8番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。9番目のフレーズは1個の標準構成の内容(q=0)のみが準備され、必須である。
【0096】
表2は、インストラクタ毎の優先度を設定した際の、インストラクションの例を示す。
【表2−1】

【表2−2】

【0097】
表2において、例えば10人のインストラクタ(N=1〜10)が設定され、インストラクN=1〜9をきまじめなインストラクタ、N=10を面白いインストラクタとするとき、まずパラグラフj=1では全てのインストラクタが公式のゴロ合わせの説明をする。次に、パラグラフj=2では、N=1〜9のインストラクタは100%の確率で公式を用いた数式展開を説明し、一方、N=10のインストラクタは100%の確率で「こういうもんだから、公式のみさっき言ったゴロ合わせで丸暗記しなさい。」と言って脱線する。
【0098】
パラグラフj=3では、N=1〜9のインストラクタは100%の確率で公式を用いた数式展開の説明を続行し、一方、N=10のインストラクタは100%の確率で「それよりマジックをやります。」といって、生徒が思ったカードを当てるマジックを始める。
【0099】
パラグラフj=4では、N=1〜9のインストラクタは100%の確率で公式を用いた数式展開の説明さらに続ける。一方、N=10のインストラクタはマジックの進行について優先度が適用され、優先度2で、生徒が思ったカードを実際に当て、優先度1で、生徒のカードを当てるマジックであるにもかかわらず自分が思ったカードを当てて、一層脱線の度合いを深める。
【0100】
このように、インストラクタごとに優先度を設定すれば、インストラクタの個性が表現され、ユーザーの予測を超えた、極めて多様なインストラクションを創出し得る。
【0101】
図8において、進め処理(ステップS706)は以下の各ステップにより実行される。
【0102】
ステップS801:インストラクションの遅延時間をTdとするとき、Tdが所定の閾値Tdt1よりも大きいか否かを判断する。閾値Tdt1は、遅延時間Tdの解消のためにパラグラフの簡略化を要するか、あるいはフレーズの簡略化で足りるかを判断するための基準である。Td>Tdt1のときはステップS802に進み、そうでないときはステップS807に進む。
【0103】
ステップS802:現在のパラグラフの次のパラグラフに進み、ステップS803に移行する。初期状態ではパラグラフは(L,i,j,k)であり、パラグラフ(L,i,j+1,k)に進む。なお、以後の処理においては、進められたパラグラフの次のパラグラフに進むことになる。
【0104】
ステップS803:内容「k」を所要時間が1段階短い「kj−1」に設定する。これによって、遅延Tdが減少する。次にステップS804に進む。
【0105】
ステップS804:ステップS803によるパラグラフ所要時間の減少により、遅延時間Tdが解消(<=0)されたか否かを判断する。遅延時間Tdが解消されたときは、そのまま処理を終了し、解消されなかったときはステップS805に進む。
【0106】
ステップS805:ステップS803による簡略化が最大、すなわちk=0となったか否かを判断する。k=0のときはステップS806に進み、そうでないときはステップS803に戻る。これによって内容「k」が順次簡略化される。
【0107】
ステップS806:パラグラフが最終パラグラフになったか否か、すなわちj=jmaxか否かを判断する。j=jmaxのときはそのまま処理を終了し、そうでないときはステップS802に戻る。パラグラフが残りすくない状態で大きな遅延時間が生じた場合等、j=jmaxに至っても遅延時間を解消できないことがある。このような場合には、最大限遅延時間を解消して処理を終了する。
【0108】
ステップS807:遅延時間Tdをフレーズの簡略化で解消し得ると判断したときは、現在のパラグラフ(L,i,j,k)における現在のフレーズ(L,i,j,k,p,q)の次にフレーズ(L,i,j+1,kp+1,qp+1)に進む。なお、以後の処理においては、進められたフレーズの次のフレーズに進むことになる。
【0109】
ステップS808:内容「q」を所要時間が1段階短い「qp−1」に設定する。これによって、遅延時間Tdが減少する。次にステップS809に進む。
【0110】
ステップS809:ステップS808によるフレーズ所要時間の減少により、遅延時間Tdが解消(<=0)されたか否かを判断する。遅延時間Tdが解消されたときは、そのまま処理を終了し、解消されなかったときはステップS810に進む。
【0111】
ステップS810:ステップS809による簡略化が最大、すなわちq=0となったか否かを判断する。q=0のときはステップS811に進み、そうでないときはステップS808に戻る。これによって内容「q」が順次簡略化される。
【0112】
ステップS811:フレーズが最終フレーズになったか否か、すなわちp=pmaxか否かを判断する。p=pmaxのときはステップS802に戻り、そうでないときはステップS807に戻る。フレーズの処理で遅延時間が解消できないのはステップS801の閾値との比較が不適切であったことを意味するので、パラグラフの処理に移行する。
【0113】
以上のとおり、時間チェックによって検出された遅延時間Tdを解消し、あるいは最大限解消することによって時間スケジュールを標準時間枠内に納め、あるいは標準時間枠に近付けることができる。
【0114】
なお、個々の構成要素の所要時間を短縮するように、出力信号(音声信号、画像信号等)の長さを短くする加工をしてもよい。例えば、音声信号の音程(ピッチ)を高めたり、無音部分を短縮する等の進め処理を行い、画像信号については再生速度を速める等の処理を行う。またこのような進め処理と、図8に示す進め処理を併用することも当然可能である。出力信号の加工による進め処理に関して、CPU1000、システムメモリ1020、ビデオディスプレイプロセッサ1030、オーディオプロセッサ1070は進め手段として機能する。
【0115】
図9において、遅延処理(ステップS704)は以下の各ステップにより実行される。
【0116】
ステップS901:インストラクションの進み時間をTaとするとき、Taが所定の閾値Tat1よりも大きいか否かを判断する。閾値Tat1は、進み時間Tdの解消のためにパラグラフ単位の遅延処理を要するか、あるいはフレーズ単位の遅延処理で足りるかを判断するための基準である。Ta>Tat1のときはステップS902に進み、そうでないときはステップS907に進む。
【0117】
ステップS902:ステップS802と同様、現在のパラグラフの次のパラグラフに進み、ステップS903に移行する。
【0118】
ステップS903:内容「k」を所要時間が1段階長い「kj+1」に設定する。これによって、進み時間Taが減少する。次にステップS904に進む。
【0119】
ステップS904:ステップS903によるパラグラフ所要時間の増大により、進み時間Taが解消(<=0)されたか否かを判断する。進み時間Tdが解消されたときは、そのまま処理を終了し、解消されなかったときはステップS905に進む。
【0120】
ステップS905:ステップS903によるフレーズ所要時間増大が最大、すなわちk=kjmaxとなったか否かを判断する。k=kjmaxのときはステップS906に進み、そうでないときはステップS903に戻る。これによって内容「k」の所要時間が順次増大される。
【0121】
ステップS906:パラグラフが最終パラグラフになったか否か、すなわちj=jmaxか否かを判断する。j=jmaxのときはそのまま処理を終了し、そうでないときはステップS902に戻る。パラグラフが残りすくない状態で大きな進み時間が生じた場合等、j=jmaxに至っても進み時間を解消できないことがある。このような場合には、最大限進み時間を解消して処理を終了する。
【0122】
ステップS907:進み時間Taをフレーズ所要時間増大で解消し得ると判断したときは、現在のパラグラフ(L,i,j,k)における現在のフレーズ(L,i,j,k,p,q)の次にフレーズ(L,i,j+1,kp+1,qp+1)に進む。なお、以後の処理においては、進められたフレーズの次のフレーズに進むことになる。
【0123】
ステップS908:内容「q」を所要時間が1段階長い「qp+1」に設定する。これによって、進み時間Taが減少する。次にステップS909に進む。
【0124】
ステップS909:ステップS908によるフレーズ所要時間の増大により、進み時間Taが解消(<=0)されたか否かを判断する。進み時間Taが解消されたときは、そのまま処理を終了し、解消されなかったときはステップS910に進む。
【0125】
ステップS910:ステップS909による所要時間増大が最大、すなわちk=kjmaxとなったか否かを判断する。k=kjmaxのときはステップS911に進み、そうでないときはステップS908に戻る。これによって内容「q」の所要時間が順次増大される。
【0126】
ステップS911:フレーズが最終フレーズになったか否か、すなわちp=pmaxか否かを判断する。p=pmaxのときはステップS902に戻り、そうでないときはステップS907に戻る。フレーズの処理で進み時間が解消できないのはステップS901の閾値との比較が不適切であったことを意味するので、パラグラフの処理に移行する。
【0127】
以上のとおり、時間チェックによって検出された進み時間Taを解消し、あるいは最大限解消することによって時間スケジュールを標準時間枠内に納め、あるいは標準時間枠に近付けることができる。
【0128】
なお、個々の構成要素の所要時間を延長するように、出力信号(音声信号、画像信号等)の長さを長くする加工をしてもよい。例えば、音声信号の音程(ピッチ)を下げたり、無音部分を延長する等の遅延を行い、画像信号については再生速度を遅くする等の処理を行う。またこのような遅延処理と、図9示す遅延処理を併用することも当然可能である。出力信号の加工による遅延処理に関して、CPU1000、システムメモリ1020、ビデオディスプレイプロセッサ1030、オーディオプロセッサ1070は遅延手段として機能する。
【0129】
以上のとおり、アプリケーション、例えばインストラクションの構成要素(パラグラフ、フレーズ)を所定の順序で配列し、構成要素の全部または一部の処理時間を調節可能とすることによって、容易にスケジュール時間管理を行うことができる。
【0130】
インストラクションは授業等に限定されるものではなく、種々の装置やソフトウエアの使用方法、ゲームにおける種々のメッセージ等多様なカテゴリに及ぶ。
【0131】
さらに、アプリケーションには多様なアプリケーションが含まれ、例えば図14に示すようなアドベンチャーゲームプログラムにおいて、所定時間でゲームが一連の結末を迎えるよう、実時間とスケジュールを比較して、ゲーム進行の度合いをみて、シナリオの追加、省略、変更、出力信号の延長、短縮によって時間管理を実現し得る。
【0132】
例えば表3はゲームの1ステージにおける(図14)メインキャラクタ1300に対するメッセージを示す。図14にはメッセージを表示する表示領域1310、メッセージで示される鍾乳石1320、土でふさがれた入り口1330、ぬかるみ1330が表示されている。メッセージは3種準備され、ゲームの進行に応じて、適宜選択され、時間管理が行われる。これによって、ゲームの流れがスムーズとなり、ユーザーは常にゲームの世界観にひたることができる。また、所定時間でゲームの結末が見られるので、ゲームの達成感が得られやすくなり、ゲームのたびに異なる展開でのゲーム結果を得ることが容易になる。
【表3】

【0133】
このように構成されたインストラクションの中途に、別個に準備された付加構成要素を挿入することも可能であり、この場合、挿入位置の選択肢は広がる。
【0134】
図10の巻きコマンドの処理は、ユーザーが「巻きコマンド」のアイコン350をピックしたときに実行され、図11の退屈コマンドの処理は、ユーザーが「退屈コマンド」のアイコン340をピックしたときに実行され、ユーザーがコマンドをピックしたタイミングで、適宜、所定の付加構成要素がインストラクションの中途に挿入される。
【0135】
図10において、ユーザーが「巻きコマンド」のアイコン350をピックしたときに実行される巻きコマンドの処理は以下の各ステップにより実行される。
【0136】
ステップS1001:「巻きコマンド」のアイコン350がピックされたときには、巻きコマンドフラグQFがオンとされる。そこで、まず、巻きコマンドフラグQFがオンか否かをチェックする。巻きコマンドフラグQFがオンのときはステップS1002に進み、そうでないときはそのまま処理を終了する。
【0137】
巻きコマンドフラグQFがオンのときには、ステップS1002に進み、そうでないときはステップS1002に進む。
【0138】
ステップS1002:先生キャラクタ300の授業について、授業を活性化し得るテーマ(「活性化テーマ」という。)が付加構成要素として準備されているか否かを判断する。活性化テーマは、インストラクションの内容自体から比較的乖離した内容を含み、生徒キャラクタ310、320を笑わせ、ユーザーを飽きさせないようにする「漫談ネタ」や、一見脱線話に見えて実は授業内容の理解に有効な種々の話題等である。活性化テーマが準備されているときにはステップS1003に進み、準備されていないときは、対応不可能であるため、そのまま処理を終了する。ここに活性化テーマは、各インストラクションLについて1個または複数準備されており、その番号をm(=0〜mmax)、活性化テーマをThemaAct(L,m)と定義する。また活性化テーマThemaAct(L,m)を処理するのに要する時間をTtac(L,m)と定義する。活性化テーマ処理時間Ttac(L,m)は、mについて昇順に設定されている。すなわち、式(22)の関係が設定されている。
【数6】

【0139】
ステップS1003:活性化テーマ番号mをmmaxに設定し、処理時間最大Ttac(L,mmax)の活性化テーマThemaAct(L,mmax)から評価する。
【0140】
ステップS1004:現在進み時間Taが生じて(Ta>0)いるか否か、およびTaが所定の閾値Tat2より大であるか否かを判断する。活性化テーマを挿入する場合、全体のインストラクション処理時間は増大することになるので、閾値Tat2以上の進み時間をできる限り生じさせる。Ta<=Tat2のときはステップS1005に進み、Ta>Tat2のときにはステップS1007にジャンプする。
【0141】
ステップS1005:遅延時間Tdが生じ、あるいは進み時間Taが不充分のときは、充分な進み時間を生じさせるために、仮想の遅れ時間Tdを設定して、図8の進め処理を実行する。これによって、活性化テーマを挿入しうる進み時間Taを確保する。次にステップS1006に進む。
【0142】
ステップS1006:活性化テーマ処理時間Ttac(L,m)よりも大きな進み時間Taが生じたか否か判断する。Ta>=Ttac(L,m)のときはステップS1007に進み、Ta<Ttac(L,m)のときはステップS1008に進む。
【0143】
ステップS1007:Paragraph(L,i,j)の次にThemaAct(L,m)を挿入し、そのまま処理を終了する。
【0144】
ステップS1008:活性化テーマを所要時間が1段階短い「m−1」に設定する。これによって、遅延時間減少あるいは進み時間増加を生じる。次にステップS1009に進む。
【0145】
ステップS1009:番号mが最小の「0」になったか否か判断する。m=0となったときは、Ta>=Ttac(L,m)の条件にかかわらずステップS1007に進む。パラグラフが残りすくなく、かつ遅延時間が生じた状態で巻きコマンドが押された場合等、仮想Tdによる進めの処理で充分な進み時間が得られず、さらにm=0に至っても進み時間を解消できない可能性がある。このような場合には、最短のTtac(L,1)を採用して、処理を終了する。
【0146】
以上のとおり、ユーザーの巻きコマンドに対して活性化テーマを提供でき、それによる時間の遅れは最小限に抑えられる。
【0147】
図11において、ユーザーが「退屈コマンド」のアイコン340をピックしたときに実行される退屈コマンドの処理は以下の各ステップにより実行される。
【0148】
ステップS1101:「退屈コマンド」のアイコン340がピックされたときには、退屈コマンドフラグTFがオンとされる。そこで、まず、退屈コマンドフラグTFがオンか否かをチェックする。退屈コマンドフラグTFがオンのときはステップS1102に進み、そうでないときはそのまま処理を終了する。
【0149】
ステップS1102:図6のような、緊張感を欠き、ざわついた教室の画像を表示する。次にステップS1103に進む。
【0150】
ステップS1103:先生キャラクタ300の授業について、授業を活性化し得る説明(「活性化パラグラフ」という。)等の付加構成要素が準備されているか否かを判断する。活性化パラグラフは、活性化テーマはインストラクション内容に比較的密着した内容であり、ユーザーの緊張感を高めるものであり、標準構成の説明に比較して例示、図示、映像表現等を活用し、説明内容として授業を活性化する。活性化パラグラフが準備されているときにはステップS1004に進み、準備されていないときは、ステップS1111に進む。
【0151】
活性化パラグラフは、各インストラクションLについて1個または複数準備されており、その番号をm(=0〜mmax)、活性化パラグラフをParagraphAct(L,m)と定義する。また活性化パラグラフParagraphAct(L,m)を処理するのに要する時間をTpac(L,m)と定義する。活性化パラグラフ処理時間Ttac(L,m)は、処理時間に関してmについて昇順に設定されている。すなわち、式(23)の関係が設定されている。
【数7】

【0152】
ステップS1104:活性化パラグラフ番号mをmmaxに設定し、処理時間最大Tpac(L,mmax)の活性化パラグラフParagraphAct(L,m)から評価する。
【0153】
ステップS1105:現在進み時間Taが生じて(Ta>0)いるか否か、およびTaが所定の閾値Tat3より大であるか否かを判断する。活性化パラグラフを挿入する場合、全体のインストラクション処理時間は増大することになるので、閾値Tat3以上の進み時間をできる限り生じさせる。Ta<=Tat3のときはステップS1106に進み、Ta>Tat2のときにはステップS1108にジャンプする。
【0154】
ステップS1106:遅延時間Tdが生じ、あるいは進み時間Taが不充分のときは、充分な進み時間を生じさせるために、仮想の遅れ時間Tdを設定して、図8の進め処理を実行する。これによって、活性化パラグラフを挿入しうる進み時間Taを確保する。次にステップS1107に進む。
【0155】
ステップS1107:活性化パラグラフ処理時間Tpac(L,m)よりも大きな進み時間Taが生じたか否か判断する。Ta>=Tpac(L,m)のときはステップS1108に進み、Ta<Tpac(L,m)のときはステップS1109に進む。
【0156】
ステップS1108:Paragraph(L,i,j)の次にParagraphAct(L,m)を挿入し、そのまま処理を終了する。
【0157】
ステップS1109:活性化テーマを所要時間が1段階短い「m−1」に設定する。これによって、遅延時間減少あるいは進み時間増加を生じる。次にステップS1110に進む。
【0158】
ステップS1110:番号mが最小の「0」になったか否か判断する。m=0となったときは、Ta>=Tpac(L,m)の条件にかかわらずステップS1108に進む。パラグラフが残りすくなく、かつ遅延時間が生じた状態で巻きコマンドが押された場合等、仮想Tdによる進めの処理で充分な進み時間が得られず、さらにm=0に至っても進み時間を解消できない可能性がある。このような場合には、最短のTpac(L,1)を採用して、処理を終了する。
【0159】
ステップS1111:活性化パラグラフが準備されていなかったときは、先生キャラクタ300が生徒キャラクタ310を指し、質問する傾向を強め、質問に対する生徒の回答と、回答に対する先生キャラクタ300の対応によって授業を進める形態を含める。このようなインストラクション形態を「質問モード」と呼ぶ。「質問モード」によって、授業の流れに変化が生じ、授業が活性化され、ざわつきが防止される。「質問モード」の設定を行った後、そのまま処理を終了する。
【0160】
以上のとおり、ユーザーの退屈コマンドに対して活性化パラグラフを提供でき、それによる時間の遅れは最小限に抑えられる。
【0161】
なお、式(1)〜(15)に示すインストラクション構成における時系列構成要素にあらかじめ活性化テーマ、活性化パラグラフ等を含めることは当然可能であり、進み解消のための遅延処理において採用してもよい。例えば、表1におけるパラグラフ番号j=5、内容番号k=0、フレーズ番号p=7、内容番号q=2および3は活性化テーマである。
【0162】
図10、11の付加構成要素挿入の処理はユーザーのコマンド入力が挿入指示となるが、図1のCPU1000およびシステムメモリ1020が協働して挿入手段として機能し、CPU1000、システムメモリ1020、入力装置1140が協働して挿入指示手段として機能し、図1のCPU1000およびシステムメモリ1020が協働して挿入指示有無を判断する判断手段として機能する。
【0163】
図8の進め処理においては閾値Tdt1を基準としてパラグラフとフレーズの処理に分岐したが、図21に示すように、これらを一連の処理としてより厳密な時間管理を行うことも可能である。
【0164】
図21において、進め処理の変形例は以下の各ステップによって実行される。
【0165】
ステップS2101:ステップS801と同様、遅延時間Tdが閾値Tdt1よりも大きいか否かを判断する。Td>Tdt1のときはステップS2102に進み、そうでないときはステップS2109に進む。
【0166】
ステップS2102:以下でパラグラフの簡略化処理(S2103〜S2107)を行い、その結果Td<=0とならなかったときに、再び現在のパラグラフの次のパラグラフからフレーズの簡略化処理を実行するため、現在のパラグラフの番号をjstartとして記録しておく。
【0167】
ステップS2103:ステップS802と同様、現在のパラグラフの次のパラグラフに進む。
【0168】
ステップS2104:ステップS803と同様、内容「k」を所要時間が1段階短い「kj−1」に設定する。
【0169】
ステップS2105:ステップS804と同様、ステップS2104によるパラグラフ所要時間の減少により、遅延時間Tdが解消(<=0)されたか否かを判断する。遅延時間Tdが解消されたときは、そのまま処理を終了し、解消されなかったときはステップS2106に進む。
【0170】
ステップS2106:ステップS805と同様、ステップS2104による簡略化が最大、すなわちk=0となったか否かを判断する。k=0のときはステップS2107に進み、そうでないときはステップS2103に戻る。これによって内容「k」が順次簡略化される。
【0171】
ステップS2107:ステップS806と同様、パラグラフが最終パラグラフになったか否か判断する。j=jmaxのときはステップS2108以下のフレーズ簡略化処理に移行し、そうでないときはステップS2102に戻る。
【0172】
ステップS2108:パラグラフ番号をjstartに戻し、フレーズ簡略化処理を開始する。
【0173】
ステップS2109:ステップS2101において、遅延時間Tdをフレーズの簡略化で解消し得ると判断し、あるいはパラグラフ簡略化の処理でTdを解消できなかったときは、まず、ステップS808と同様、内容「q」を所要時間が1段階短い「qp−1」に設定し、ステップS2110に進む。
【0174】
ステップS2110:ステップS809と同様、遅延時間Tdが解消(<=0)されたか否かを判断する。遅延時間Tdが解消されたときは、そのまま処理を終了し、解消されなかったときはステップS2111に進む。
【0175】
ステップS2111:ステップS810と同様、ステップS809による簡略化が最大となったか否かを判断する。q=0のときはステップS2112に進み、そうでないときはステップS2109に戻る。
【0176】
ステップS2112:ステップS807と同様、フレーズを1つ進め、ステップS2113に進む。
【0177】
ステップS2113:ステップS811と同様、フレーズが最終フレーズになったか否か判断する。p=pmaxのときはステップS2114に進み、そうでないときはステップS2109に戻る。
【0178】
ステップS2114:ステップS802と同様、パラグラフを1つ進め、ステップS2115に進む。
【0179】
ステップS2115:ステップS806と同様、パラグラフが最終か否か判断する。最終のときはそのまま処理を終了し、そうでなければステップS2109に戻る。
【0180】
以上のとおり、パラグラフ簡略化によって遅延時間が解消しなかったときに、さらにフレーズ簡略化を実行するので、より厳密な時間調整、管理が可能である。
【0181】
図9の遅延処理においては閾値Tat1を基準としてパラグラフとフレーズの処理に分岐したが、図22に示すように、これらを一連の処理としてより厳密な時間管理を行うことも可能である。
【0182】
図22において、遅延処理の変形例は以下の各ステップによって実行される。
【0183】
ステップS2201:ステップS901と同様、進み時間Taが閾値Tat1よりも大きいか否かを判断する。Ta>Tat1のときはステップS2202に進み、そうでないときはステップS2209に進む。
【0184】
ステップS2202:以下でパラグラフの簡略化処理(S2203〜S2207)を行い、その結果Ta<=0とならなかったときに、再び現在パラグフの次のパラグラフからフレーズの簡略化処理を実行するため、現在のパラグラフの番号をjstartとして記録しておく。
【0185】
ステップS2203:ステップS902と同様、現在のパラグラフの次のパラグラフに進む。
【0186】
ステップS2204:ステップS903と同様、内容「k」を所要時間が1段階短い「kj−1」に設定する。
【0187】
ステップS2205:ステップS904と同様、ステップS2204によるパラグラフ所要時間の増大により、進み時間Taが解消(<=0)されたか否かを判断する。遅延時間Taが解消されたときは、そのまま処理を終了し、解消されなかったときはステップS2206に進む。
【0188】
ステップS2206:ステップS905と同様、ステップS2204による遅延化が最大、すなわちk=kjmaxとなったか否かを判断する。k=kjmaxのときはステップS2207に進み、そうでないときはステップS2203に戻る。これによって内容「k」が順次遅延化される。
【0189】
ステップS2207:ステップS906と同様、パラグラフが最終パラグラフになったか否か判断する。j=jmaxのときはステップS2208以下のフレーズ遅延化処理に移行し、そうでないときはステップS2202に戻る。
【0190】
ステップS2208:パラグラフ番号をjstartに戻し、フレーズ遅延化処理を開始する。
【0191】
ステップS2209:ステップS2201において、進み時間Taをフレーズの遅延化で解消し得ると判断し、あるいはパラグラフ遅延化の処理でTaを解消できなかったときは、まず、ステップS908と同様、内容「q」を所要時間が1段階長い「qp+1」に設定し、ステップS2210に進む。
【0192】
ステップS2210:ステップS909と同様、進み時間Taが解消(<=0)されたか否かを判断する。進み時間Taが解消されたときは、そのまま処理を終了し、解消されなかったときはステップS2211に進む。
【0193】
ステップS2211:ステップS810と同様、ステップS2209による遅延化が最大となったか否かを判断する。q=qpmaxのときはステップS2212に進み、そうでないときはステップS2209に戻る。
【0194】
ステップS2212:ステップS907と同様、フレーズを1つ進め、ステップS2213に進む。
【0195】
ステップS2213:ステップS811と同様、フレーズが最終フレーズになったか否か判断する。p=pmaxのときはステップS2214に進み、そうでないときはステップS2209に戻る。
【0196】
ステップS2214:ステップS802と同様、パラグラフを1つ進め、ステップS2215に進む。
【0197】
ステップS2215:ステップS806と同様、パラグラフが最終か否か判断する。最終のときはそのまま処理を終了し、そうでなければステップS2209に戻る。
【0198】
以上のとおり、パラグラフ遅延化によって進み時間が解消しなかったときに、さらにフレーズ遅延化を実行するので、より厳密な時間調整、管理が可能である。
【0199】
さらに、図9の遅延処理と図10、11と同様の付加構成要素挿入処理を組み合わせることも可能である。
【0200】
図20において、遅延処理と付加構成要素挿入処理を組み合わせた処理はステップS2001〜S2016によって実行される。
【0201】
図中ステップS2001〜S2011は図9のステップS901〜S911と同様であり、説明を省略する。
【0202】
ステップS2012:ステップS2006で最終パラグラフまで進み時間チェック、遅延処理が終了しても、進み時間Taが解消されなかったときは、挿入可能な付加構成要素が存在するか否かを判断する。挿入可能な付加構成要素が存在するときはステップS2013に進み、存在しないときは、対策不能であるためそのまま処理を終了する。
【0203】
ステップS2013:挿入可能な付加構成要素をDm(m=1〜mmax)、その所要時間をT(Dm)とし、T(Dm)がmについて昇順に配列されているものとするとき、まずmを「1」に初期化する。
【0204】
ステップS2014:T(Dm)の挿入によってTaを解消し得るか否かを判断する。Taが解消されたときはそのまま処理を終了し、解消されなかったときはステップS2015に進む。
【0205】
ステップS2015:遅延事項を所要時間が1段階長い「m+1」に設定する。これによって、進み時間減少あるいは遅延時間増加を生じる。次にステップS2016に進む。
【0206】
ステップS2016:番号mが最大のmmaxになったか否か判断する。m=mmaxとなったときは、それ以上の対策が不要であるので、そのまま処理を終了する。
【0207】
以上のとおり、時系列構成要素の遅延処理に加えて、付加構成要素挿入を可能とすれば、より大幅な進み時間対応が可能である。
【0208】
図12において、ユーザーがキーワードを380をピックし、あるいは「質問コマンド」のアイコン360をピックしたときに実行される質問コマンドの処理は以下の各ステップにより実行される。
【0209】
ステップS1201:質問が為されたときには、挙手コマンドフラグHFがオンとされる。そこで、まず、挙手コマンドフラグHFがオンか否かをチェックする。挙手コマンドフラグHFがオンのときはステップS1202に進み、そうでないときはそのまま処理を終了する。
【0210】
質問の入力に関して、CPU1000、システムメモリ1020、入力装置1140は協働して質問入力手段として機能する。また質問が入力されたか否かの判断に関してCPU1000、システムメモリ1020は協働して質問判断手段として機能する。
【0211】
ステップS1202:現在進み時間Taが生じて(Ta>0)いるか否か、およびTaが所定の閾値Tat4より大であるか否かを判断する。質疑応答を行う場合、全体のインストラクション処理時間は増大することになるので、閾値Tat4以上の進み時間をできる限り生じさせる。Ta<=Tat4のときはステップS1103に進み、Ta>Tat2のときにはステップS1208にジャンプする。
【0212】
質問のための進み時間を確保できたか否かの判断に関して、CPU1000、システムメモリ1020は協働して質問時間判断手段として機能する。
【0213】
ステップS1203:時間がない旨の生徒キャラクタ320向けのメッセージを表示あるいいは発声し、一旦挙手コマンドフラグHFをオフにする。これによってユーザーが再度質問を要求するか否かを判断し得る。
【0214】
ステップS1204:挙手コマンドフラグHFがオンになったか否か、すなわちユーザーが再度質問を要求したか否かを判断する。挙手コマンドフラグHFがオンになったときはステップS1206に進み、そうでないときにはステップS1205に進む。
【0215】
ステップS1205:所定時間が経過したか否か、すなわち所定時間待ってもユーザーが再度質問を要求しなかったか否かを判断する。所定時間が経過するまでは、ステップS1204に戻り、所定時間経過後にはそのまま処理を終了する。
【0216】
ステップS1206:ユーザーの再度の質問要求に対して、後で回答してもよいかと尋ねる。ユーザーがこれを拒否し、さらに質問を要求したときにはステップS1208に進む。ユーザーが後で回答することに同意したときにはステップS1209に進む。
【0217】
ステップS1207:後で回答する処理を実行する。後で回答する処理については図13に基づいて後述する。
【0218】
ステップS1208:先生キャラクタ300が生徒キャラクタ320を指して、質問を許可する。
【0219】
ステップS1209:ユーザーが所定時間内に質問を入力(図3における質問の選択)を行ったか否かを判断する。入力があったときはステップS1211に進み、入力がなかったときはステップS1210に進む。
【0220】
ステップS1210:所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間が経過していないときはステップS1209に戻り、所定時間が経過したときはそのまま処理を終了する。
【0221】
ステップS1211:生徒キャラクタ320の質問に対して回答し、そのまま処理を終了する。
【0222】
質問に即応して回答する処理に関してCPU1000、システムメモリ1020は協働して第1の回答手段として機能する。
【0223】
図13において、図12の後で回答の処理(ステップS1207)は基本的に電子メールを使用し、送信時期を所定時間遅らせて、実際の先生からのメールのような臨場感を与える。後で回答の処理は以下の各ステップによって実行される。
【0224】
後で回答する処理に関してCPU1000、システムメモリ1020は協働して第2の回答手段として機能する。
【0225】
ステップS1301:インストラクション装置INS1等電子メール受信端末がオンラインになっているか否か自動確認する。オンラインになっているときはステップS1302に進み、オフラインのときはステップS1306に進む。
【0226】
ステップS1302:電子メール受信端末のメール受信設定がオンになっているか否か自動確認する。メール受信設定がオンのときはステップS1303に進み、メール受信設定がオフのときはステップS1307に進む。
【0227】
ステップS1303:全ての質問に対する回答項目はあらかじめ準備されており、インストラクション装置ISN1内あるいはサーバSVにおいて回答項目を抽出する。そして回答のためのメールの自動生成、送信準備を行う。
【0228】
送信準備では適切な送信タイミングを判断するとともに、時間を遅らせて送信する場合には、サーバSV等、メールを自動送信する機能を有する手段にメールを転送する。
【0229】
ステップS1304:時間を遅らせて送信する必要のないメールか否か判断し、直ちに送信すべきときはステップS1305に進む。後で送信すべきときは、処理をサーバSV等に委ねて、そのまま処理を終了する。
【0230】
ステップS1305:ユーザーあて電子メールを送信し、そのまま処理を終了する。
【0231】
ステップS1306:ステップS1301でメール受信端末がオフラインであったときは、その旨をユーザーに知らせるメッセージを出力し、ステップS1307に進む。
【0232】
ステップS1307:回答内容を次回授業に組み込むことが可能か否か判断する。これは次回授業の存否、次回授業への組み込みが適当か否かの判断、その他の処理に基づいて判断される。
【0233】
ステップS1308:次回授業への組み込み可のときはステップS1308に進み、組み込み不可のときはステップS1309に進む。
【0234】
ステップS1308:次回授業組み込みのためのフラグ設定、回答内容転送等、次回授業への組み込みのための処理を実行しそのまま処理を終了する。
【0235】
ステップS1309:ヘルプ辞書活用法案内、関連授業案内、参考文献案内等、ユーザーが自ら回答内容を取得するための方策を提案し、そのまま処理を終了する。
【0236】
以上のとおり、ユーザーの質問に対して最大限きめ細かい対応が可能であり、かつ実際の先生に接しているように感じさせる演出も施されているので、ユーザーの学習意欲を維持することができる。
【0237】
なおインストラクションの時系列構成要素の階層を1階層とし、あるいは3階層以上とすることも当然可能であり、階層を多くするとより緻密な時間管理が可能である。また時系列構成要素の呼び方は、パラグラフ、フレーズに限定されるものではなく、任意の名称を使用し得る。
【実施例2】
【0238】
次に本発明に係る時間管理装置を携帯電話に適用してアプリケーション実行システムを構築した実施例2を図面に基づいて説明する。
【0239】
図15は、本発明に係るアプリケーション実行システムにおける時間管理装置(携帯電話)の表示画面の例を示す図、図16は、実施例2における他の表示画面の例を示す図である。
【0240】
図15において、ユーザー携帯電話HPを時間管理装置として、インストラクションを実行しようとするとき、画面には設定画面が表示される。設定画面には、インストラクションのジャンル(例えば「中学授業」)を選択するための表示ボックス1510、同ジャンルにおけるインストラクション(例えば「数学講義」)を選択するための表示ボックス1520、インストラクタ(例えば「計算好太」)を選択するための表示ボックス1530、インストラクションの標準処理時間(例えば「0時間50分」)、簡略化時間(例えば「―20分」)および延長時間(例えば「+20分」)を示し、かつ処理時間設定を行う表示ボックス1540、ユーザーIDを入力する表示ボックス1580、ユーザーパスワードを入力する表示ボックス1590が表示されている。表示ボックス1510〜1540には増減矢印1550が付され、ジャンル選択、講義選択、講師選択、および時間設定が可能である。
【0241】
さらに表示画面には決定ボタン1560およびキャンセルボタン1570が設けられ、設定項目の最終決定およびキャンセルが可能である。
【0242】
図16は実施例1と同様のインストラクションを実行している状況を示し、教室の風景を簡略化して表示し、インストラクション内容をもっぱら文字によって示す等の携帯電話の記憶容量、処理速度を考慮した処理内容となっている。
なお実施例1と同様のアイコン360〜370、390、394を表示し、キーワード380、アンダーライン384を表示し得る。
[インストラクションプログラム]
【0243】
次に、図15、16のインストラクション装置で実行されるインストラクションプログラムの実施例2を図面に基づいて説明する。
【0244】
図17は、実施例2のインストラクション装置で実行されるインストラクションプログラムの実施例におけるインストラクション開始の処理を示すフローチャート、図18は、図17のインストラクション開始の処理における中断の処理を示すフローチャート、図19は、図18の中断の処理における復帰の処理を示すフローチャートである。
【0245】
携帯電話はユーザーの移動等により通信状態が時々刻々と変化し、実施例1の時間チェック処理に加えて、通信状況悪化に対応する処理を要する。
【0246】
図17において、実施例2におけるインストラクション開始の処理は以下の各ステップによって実行される。
【0247】
ステップS1701:図15の表示ボックス1510においてユーザーがジャンルを選択したか否かを判断する。ユーザーがジャンルを選択したときはステップS1702に進み、未選択のときはステップS1714に進む。
【0248】
ステップS1702:図15の表示ボックス1520おいてユーザーがインストラクションを選択したか否かを判断する。ユーザーがインストラクションを選択したときはステップS1703に進み、未選択のときはステップS1714に進む。
【0249】
ステップS1703:図15の表示ボックス1530においてユーザーがインストラクタを選択したか否かを判断する。ユーザーがインストラクタを選択したときはステップS1704に進み、未選択のときはステップS1714に進む。
【0250】
ステップS1704:図15の表示ボックス1540に標準時間、簡略化時間、延長時間を表示し、ステップS1705に進む。
【0251】
ステップS1705:図15の表示ボックス1540においてユーザーが時間を設定したか否かを判断する。時間を設定したときはステップS1706に進み、未設定のときはステップS1707に進む。
【0252】
ステップS1706:図15の決定ボタン1560をユーザーがピックしたか否かを判断する。決定ボタン1560をピックしたときはステップS1709に進み、「決定」されていないときはステップS1714に進む。
【0253】
ステップS1707:図15の決定ボタン1560をユーザーがピックしたか否かを判断する。時間設定せずに決定ボタン1560をピックしたときはステップS1708に進み、「決定」されていないときはステップS1714に進む。
【0254】
ステップS1708:初期値(標準)の時間を採用し、ステップS1709に進む。
【0255】
ステップS1709:図15の表示ボックス1580、1590にユーザーが適正なID、パスワードを入力し、これに対する課金処理が終了したか否かを判断する。課金処理が終了したときには、ステップS1710に進み、未了のときはステップS1714に進む。
【0256】
ステップS1710:所定単位のインストラクションを実行する。インストラクション実行に際して、実施例1で示した「時間チェック処理」(図7)を実行し、適宜「進め処理」(図8)、「遅延処理」(図9)、「巻きコマンドの処理」(図10)、「退屈コマンドの処理」(図11)、「質問コマンドの処理」(図12)、「後で回答の処理」(図13)を実行する。
【0257】
次にステップS1711に進む。
【0258】
ステップS1711:携帯電話の通信状態が良好か否かを判断する。良好のときはステップS1712に進み、良好でないときはステップS1713に進む。
【0259】
ステップS1712:インストラクションが終了したか否かを判断する。未了のときはステップS1710に戻り、終了したときはそのまま処理を終了する。
【0260】
ステップS1713:中断の処理を実行する。中断の処理については図18に関連して詳述する。
【0261】
ステップS1714:図15のキャンセルボタン1594をユーザーがピックしたか否かを判断する。キャンセルボタン1594をピックしていないときはステップS1701に戻り、ピックしたときはそのまま処理を終了する。
【0262】
ステップS1708:初期値(標準)の時間を採用し、ステップS1709に進む。
【0263】
図18において、図17の中断の処理は以下の各ステップによって実行される。
【0264】
ステップS1801:まず中断の処理を開始した時間、すなわちインストラクションを中断した時間を携帯電話HPにおいて記録する。
【0265】
ステップS1802:携帯電話が通信圏外であるか否かを判断する。通信圏外であったときはステップS1803に進み、通信圏外でなく通信状態が回復したときは図17のステップS1710に進む。
【0266】
このような通信状態のチェックに関して、CPU1000およびシステムメモリ1020は協働して通信状態チェック手段および通信状態判断手段として機能する。
【0267】
ステップS1803:インストラクションのためのデータを全てダウンロードしたか否かを判断する。インストラクションデータは、円滑にインストラクションが実行されるように、教科書やヘルプリンク等基幹データが前もってダウンロードされ、短い音声データ等は直前に逐次ダウンロードされる。これによって携帯電話の記憶容量を最小限に抑えることができる。
【0268】
ステップS1804:通信障害をユーザーに通知し、ステップS1805に進む。
【0269】
ステップS1805:ユーザーにインストラクションを中止するか否かを問い合わせる。インストラクションを中止するときはステップS1809に進み、中止しないときはステップS1806に進む。
【0270】
ステップS1806:インストラクションのために必要な最低限の文字データを全てダウンロードしたか否かを判断する。最低限の文字データを全てダウンロードしたときは、字幕モード(文字のみによる)のインストラクションが可能であるので、ステップS1807に進む。全ての文字データがダウンロードされていないときはステップS1811に進む。
【0271】
このような全文字データダウンロードの完了判断に関して、CPU1000およびシステムメモリ1020は協働して判断手段として機能する。
【0272】
ステップS1807:ユーザーに字幕モードのインストラクションを希望するか否かを問い合わせる。ユーザーが字幕モードのインストラクションを希望するときはステップS1808に進み、希望しないときはステップS1811に進む。
【0273】
ステップS1808:字幕モードのインストラクションを実行し、インストラクション終了後にそのまま処理を終了する。
【0274】
字幕モードのような自律的インストラクションの実行に関して、CPU1000、システムメモリ1020、ビデオディスプレイプロセッサ1030、グラフィックメモリ1040、LCDコントローラ1050、カラーLCD1060、オーディオプロセッサ1070、オーディオDACアンプ1090、スピーカ1100、ヘッドフォンジャック1110等は協働して自律実行手段として機能する。
【0275】
ステップS1809:ステップS1805でインストラクション中止が選択されたときはそのときのインストラクションの状況をセーブすべきか否かユーザーに問い合わせる。インストラクションの状況をセーブすべきときはステップS1810に進む、セーブ不要のときはそのまま処理を終了する。
【0276】
ステップS1810:インストラクションの状況をセーブし、そのまま処理を終了する。
【0277】
ステップS1811:教科書および基幹要素のダウンロードが完了したか否かを判断する。教科書および基幹要素のダウンロードが完了したときはステップS1812に進み、ダウンロードが未了のときはステップS1814に進む。
【0278】
ステップS1812:ユーザーが自習モードのインストラクションを希望するか否かを問い合わせる。ユーザーが自習モードのインストラクションを希望するときはステップS1813に進み、希望しないときはステップS1814に進む。
【0279】
ステップS1805、S1807、S1812のユーザーへの問い合わせに関し、CPU1000、システムメモリ1020、ビデオディスプレイプロセッサ1030、グラフィックメモリ1040、LCDコントローラ1050、カラーLCD1060、オーディオプロセッサ1070、オーディオDACアンプ1090、スピーカ1100、ヘッドフォンジャック1110等は協働して問い合わせ手段として機能する。
【0280】
ステップS1813:自習モードを実行し、そのまま処理を終了する。自習モードは、教科書および基幹要素のみを用いた、音声のないインストラクションであり、アラームによってユーザーに終了を通知する。
【0281】
ステップS1814:ユーザーに通信復帰待ちを希望するか否かを問い合わせる。通信復帰待ちを希望するときはステップS1815に進み、希望しないときはステップS1817に進む。
【0282】
ステップS1815:所定時間(例えば3分)内に通信が復帰したか否かを判断する。通信復帰したときはステップS1816に進み、復帰しなかったときはステップS1817に進む。
【0283】
このような通信回復を待機する処理に関し、CPU1000およびシステムメモリ1020、シリアルI/F1160、シリアル通信端子1150等は待機手段として機能する。
【0284】
ステップS1816:復帰の処理を実行する。復帰の処理については図19に関連して詳述する。
【0285】
ステップS1817:ユーザーに中断を通知し、ステップS1809に進む。
【0286】
ステップS1809、S1810、S1817の中止の処理に関し、CPU1000およびシステムメモリ1020は中止手段として機能する。
【0287】
図19において、図18の復帰の処理(ステップS1816)は以下の各ステップによって実行される。
【0288】
ステップS1901:まずユーザーに通信復帰を通知し、中断時間を計算する。
【0289】
ステップS1902:ステップS1901に続いて、ユーザーに中断時間に相当する時間、インストラクションを延長するか否かを問い合わせる。ユーザーが延長を希望しないときはステップS1903に進み、延長を希望するときは図17のステップ1710に進む。
【0290】
ステップS1710への移行による処理再開に関し、CPU1000およびシステムメモリ1020は再開手段として機能する。
【0291】
ステップS1903:通信中断時間が進め処理によって回復可能な時間限度を超えているか否かを判断する。時間限度を超えている場合には、時間調整による対応よりも、むしろインストラクション全体を再度実行すべきであるので、次回インストラクションでの対応に関するステップS1904以下の処理に進む。
【0292】
ステップS1904:ユーザーに、中断部分のインストラクションの内容を次回のインストラクションに含めるか否かを問い合わせる。次回のインストラクションに含めるべきときにはステップS1905に進み、そうでないときはステップS1908に進む。
【0293】
ステップS1902、S1904のユーザーへの問い合わせに関し、CPU1000、システムメモリ1020、ビデオディスプレイプロセッサ1030、グラフィックメモリ1040、LCDコントローラ1050、カラーLCD1060、オーディオプロセッサ1070、オーディオDACアンプ1090、スピーカ1100、ヘッドフォンジャック1110等は協働して問い合わせ手段として機能する。
【0294】
ステップS1905:次回のインストラクションで中断箇所から実行する旨をユーザーに通知し、ステップS1906に進む。
【0295】
ステップS1906:中断の情報を記録し、次回のインストラクションに備える。
【0296】
ステップS1907:中断の情報を記録し、次回のインストラクションに備える。
【0297】
ステップS1906、S1907の中断情報記録に関し、CPU1000およびシステムメモリ1020は記録手段として機能する。
【0298】
以上のとおり、携帯電話をインストラクション装置として使用した場合にも、時間管理を行いつつ通信障害に適正に対応でき、通信障害によるインストラクション中断に際しても、ユーザーに最大限の満足を与えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0299】
以上の実施例におけるインストラクション装置におけるインストラクションプログラムは、内蔵ROMに記録され、種々の記憶媒体からインストールされ、あるいは種々の通信手段からダウンロードされる。
【図面の簡単な説明】
【0300】
【図1】本発明に係る時間管理装置の実施例1を示すブロック図である。(実施例1)
【図2】図1の時間管理装置を含むインストラクションシステムを示すブロック図である。(実施例1)
【図3】図1のインストラクション装置の授業における表示画面の例を示す図である。(実施例1)
【図4】図1のインストラクション装置の授業における他の表示画面の例を示す図である。(実施例1)
【図5】図1のインストラクション装置の授業におけるさらに他の表示画面の例を示す図である。(実施例1)
【図6】図1のインストラクション装置の授業におけるさらに他の表示画面の例を示す図である。(実施例1)
【図7】図1のインストラクション装置で実行されるインストラクションプログラムの実施例1における時間チェック処理を示すフローチャートである。(実施例1)
【図8】図7のインストラクションプログラムにおける進め処理を示すフローチャートである。(実施例1)
【図9】図7のインストラクションプログラムにおける遅延処理を示すフローチャートである。(実施例1)
【図10】図7のインストラクションプログラムに適用される巻きコマンドの処理を示すフローチャートである。(実施例1)
【図11】図7のインストラクションプログラムに適用される退屈コマンドの処理を示すフローチャートである。(実施例1)
【図12】図7のインストラクションプログラムに適用される質問コマンドの処理を示すフローチャートである。(実施例1)
【図13】図12の質問コマンドの処理における後で回答の処理を示すフローチャートである。(実施例1)
【図14】図1のインストラクション装置のゲームにおける表示画面の例を示す図である。(実施例1)
【図15】本発明に係るアプリケーション実行システムの実施例2における時間管理装置(携帯電話)の表示画面の例を示す図である。(実施例2)
【図16】実施例2における他の表示画面の例を示す図である。(実施例2)
【図17】実施例2のインストラクション装置で実行されるインストラクションプログラムの実施例におけるインストラクション開始の処理を示すフローチャートである。(実施例2)
【図18】図17のインストラクション開始の処理における中断の処理を示すフローチャートである。(実施例2)
【図19】図18の中断の処理における復帰の処理を示すフローチャートである。(実施例2)
【図20】図9の遅延処理と、図10、11の付加構成要素挿入の処理を組み合わせた処理を示すフローチャートである。(実施例1)
【図21】図8の処理の変形例を示すフローチャートである。(実施例1)
【図22】図9の処理の変形例を示すフローチャートである。(実施例1)
【図23】図7のインストラクションプログラムによるインストラクションの流れの概要を示す図である。(実施例1)
【図24】図23の時系列構成要素の構成の概要を示す図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0301】
1000 CPU
1010 ブートROM
1020 システムメモリ
1030 ビデオディスプレイプロセッサ
1040 グラフィックメモリ
1050 LCDコントローラ
1060 カラーLCD
1070 オーディオプロセッサ
1080 オーディオメモリ
INS1、INS2 インストラクション装置
PH 携帯電話
SV サーバ
PC パーソナルコンピュータ
IN ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時系列の構成要素(以下「時系列構成要素」という。)のうちの全部または一部が、所要時間の異なる複数の時系列構成要素を含むアプリケーションの進行の時間管理プログラムであって、
前記アプリケーションの所定の時間スケジュールを記録するステップと、
前記アプリケーションの実行時間と前記時間スケジュールとを比較するステップと、
前記比較するステップによって、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して遅れていると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に使用されるべき時系列構成要素について、より所要時間の短い時系列構成要素に変更するステップと、
前記比較するステップによって、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して進んでいると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に使用されるべき時系列構成要素について、より所要時間の長い時系列構成要素に変更するステップと、
を備えた時間管理プログラム。
【請求項2】
前記比較するステップによって、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して進んでいると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に、付加構成要素を挿入する挿入ステップを、さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の時間管理プログラム。
【請求項3】
前記所要時間の異なる複数の時系列構成要素は、所要時間の順序で配列されていることを特徴とする請求項1または2に記載の時間管理プログラム。
【請求項4】
時系列構成要素を含むアプリケーションの進行の時間管理プログラムであって、
前記アプリケーションの所定の時間スケジュールを記録するステップと、
前記アプリケーションの実行時間と前記時間スケジュールとを比較するステップと、
前記比較するステップによって、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して進んでいると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に、付加構成要素を挿入する挿入ステップと、
を備えた時間管理プログラム。
【請求項5】
ユーザーが前記アプリケーションに対して回答要求の操作を行ったか否かを判断するステップと、
前記判断するステップによって、ユーザーが前記アプリケーションに対して回答を求める操作を行ったと判断したときに、前記時間スケジュールとアプリケーション実行時間とを比較して回答のための時間的余裕を判断する回答時間判断ステップと、
前記回答時間判断ステップによって、時間的余裕があると判断したときに直ちにユーザーの回答要求を受け付ける第1回答ステップと、
前記回答時間判断ステップによって、時間的余裕がないと判断したときに、後で回答要求を受け付ける第2回答ステップと、
をさらに備えた請求項1乃至4のいずれかに記載の時間管理プログラム。
【請求項6】
所定の時間スケジュールを入力し得る時間スケジュール入力ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の時間管理プログラム。
【請求項7】
時系列の構成要素(以下「時系列構成要素」という。)のうちの全部または一部が、所要時間の異なる複数の時系列構成要素を含むアプリケーションの進行の時間管理装置であって、
前記アプリケーションの所定の時間スケジュールを記録し、前記アプリケーションの実行時間と前記時間スケジュールとを比較する比較手段と、
前記スケジュール比較手段が、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して遅れていると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に使用されるべき時系列構成要素について、より所要時間の短い時系列構成要素に変更する進め手段と、
前記スケジュール比較手段が、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して進んでいると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に使用されるべき時系列構成要素について、より所要時間の長い時系列構成要素に変更する遅延手段と、
を備えた時間管理装置。
【請求項8】
前記スケジュール比較手段が前記アプリケーションの実行が時間スケジュールに比較して遅れていると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に、付加構成要素を挿入する挿入手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項7記載の時間管理装置。
【請求項9】
前記所要時間の異なる複数の時系列構成要素は、所要時間の順序で配列されていることを特徴とする請求項7または8に記載の時間管理装置。
【請求項10】
時系列構成要素を含むアプリケーションの進行の時間管理装置であって、
前記アプリケーションの所定の時間スケジュールを記録し、前記アプリケーションの実行時間と前記時間スケジュールとを比較する比較手段と、
前記スケジュール比較手段が、前記アプリケーションの実行時間が時間スケジュールに比較して進んでいると判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に、付加構成要素を挿入する挿入手段と、
を備えた時間管理装置。
【請求項11】
ユーザーが前記アプリケーションに対して回答を求める操作を行ったか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が、ユーザーが前記アプリケーションに対して回答を求める操作を行ったと判断したときに、前記時間スケジュールとアプリケーション実行時間とを比較して回答のための時間的余裕を判断する回答時間判断手段と、
前記回答時間判断手段が、時間的余裕があると判断したときに直ちにユーザーの回答要求を受け付ける第1回答手段と、
前記回答時間判断ステップによって、時間的余裕がないと判断したときに、後で回答要求を受け付ける第2回答手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の時間管理装置。
【請求項12】
時系列構成要素を含むアプリケーションの進行の時間管理装置であって、
ユーザーが付加構成要素の挿入を指示し得る挿入指示手段と、
ユーザーが挿入指示手段によって付加構成要素の挿入を指示したか否かを判断する判断手段と、
前記挿入判断手段が、ユーザーが付加構成要素の挿入を指示したと判断したときに、そのとき使用されている時系列構成要素よりも後に、付加構成要素を挿入する挿入手段と、
を備えた時間管理装置。
【請求項13】
所定の時間スケジュールを入力し得る時間スケジュール入力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の時間管理プログラム。
【請求項14】
前記時系列構成要素は2層以上の階層よりなり、下位の時系列構成要素によって上位の時系列構成要素が構成されていることを特徴とする請求項7乃至13に記載の時間管理装置。
【請求項15】
アプリケーションのための文字データおよび音声データを保持し、逐次送信するサーバであって、前記文字データを送信した後に、対応する音声データを分割して送信するサーバと、
前記サーバが送信した前記文字データおよび音声データを受信し、アプリケーションを実行する端末であって、
前記サーバとの通信状態をチェックする通信状態チェック手段と、
前記通信状態チェック手段が、前記サーバとの通信状態が悪いと判断したときに、前記アプリケーションのために必要な最低限の文字データを全て受信したか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が、アプリケーションのために必要な最低限の文字データを全て受信したと判断したときに、前記文字データのみよって、アプリケーションを実行すべきか否かをユーザーに問い合わせ、前記判断手段が、必要な最低限の文字データを全て受信していないと判断したときに、通信状態回復まで待機するか、あるいはアプリケーションを中止するかをユーザーに問い合わせる問い合わせ手段と、
前記判断手段が、アプリケーションのために必要な最低限の文字データを全て受信したと判断したときに、前記文字データのみよって、アプリケーションを実行すべきとユーザーが回答したときに、前記文字データのみによって前記アプリケーションを実行する自律実行手段と、
前記判断手段が、アプリケーションのために必要な最低限の文字データを全て受信していないと判断し、ユーザーが通信状態回復まで待機すると回答したときに、所定時間通信状態の回復を待つ待機手段と、
前記判断手段が、アプリケーションのために必要な最低限の文字データを全て受信していないと判断し、ユーザーがアプリケーションを中止すると回答したときに、前記アプリケーションを中止する中止手段と、
を備えた端末と、
を備えたアプリケーション実行システム。
【請求項16】
前記端末は、
前記待機手段が通信状態が回復したと判断したときに、中断時間分を延長してアプリケーションを再開するか、前記アプリケーションを次回のアプリケーションに盛り込むかを問い合わせる問い合わせ手段と、
中断時間分を延長してアプリケーションを再開すべきとユーザーが回答したときに、前記アプリケーションを再開する再開手段と、
前記アプリケーションを次回のアプリケーションに盛り込むべきとユーザーが回答したときに、アプリケーション中断の情報を記録する記録手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項15記載のアプリケーション実行システム。
【請求項17】
前記待機手段が通信状態が回復したと判断したときに、中断時間が回復可能な時間限度を超えているか否かを判断する判断手段を、さらに備え、
前記記録手段は、中断時間が回復可能な時間限度を超えていると前記判断手段が判断したときに、アプリケーション中断の情報を記録することを特徴とする請求項15または16に記載のアプリケーション実行システム。
【請求項18】
請求項1乃至6のいずれかに記載の時間管理プログラムが格納された情報処理装置読み取り可能な記憶媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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