説明

アミド化合物ならびにその植物病害防除用途

【課題】優れた植物病害防除効力を有する化合物を提供すること
【解決手段】式(1)


〔式中、A、Z、X1、X2及びX3等の各置換基は、それぞれ明細書中に記載の定義を表す。〕で示されるアミド化合物は優れた植物病害防除効力を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アミド化合物ならびにその植物病害防除用途に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、植物病害を防除するための薬剤の開発が行われ、植物病害防除効力を有する化合物が見出されて、実用に供されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、優れた植物病害防除効力を有する化合物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者等は、優れた植物病害防除効力を有する化合物を見出すべく鋭意検討した結果、下記式(1)で示されるアミド化合物が優れた植物病害防除効力を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は式(1)

〔式中、
1はフッ素原子又はメトキシ基を表し、
2は水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、ヒドロキシC1−C4アルキル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、NR12基、CO23基、CONR45基、或いは、メチル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいフェニル基を表し、
3はハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、NR67基、CO28基、CONR910基、或いは、メチル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいフェニル基を表し、
Zは酸素原子又は硫黄原子を表し、
AはA1−CR111213、A2−Cy1又はA3−Cy2で示される基を表し、
1はCH2基、CH(CH3)基、C(CH32基又はCH(CH2CH3)基を表し、
2は単結合、CH2基、CH(CH3)基、C(CH32基又はCH(CH2CH3)基を表し、
3はC1−C3ハロアルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、シアノ基、フェニル基及びC2−C5アルコキシカルボニル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたメチレン基を表し、
Cy1は下記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基、下記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルケニル基、下記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基又は下記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基
Cy2は下記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基、下記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルケニル基、下記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基又は下記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基を表し、
1及びR2は独立して水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基、C2−C4ハロアルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表し、
3はC1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基又はC3−C4アルキニル基を表し、
4は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基、C2−C4ハロアルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表し、
5は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基又はC2−C4ハロアルキル基を表し、
6及びR7は独立して水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基、C2−C4ハロアルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表し、
8はC1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基又はC3−C4アルキニル基を表し、
9は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基、C2−C4ハロアルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表し、
10は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基又はC2−C4ハロアルキル基を表し、
11及びR12は独立してC1−C4アルキル基を表し、
13はハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(C1−C3アルキルアミノ)C1−C6アルキル基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、メルカプト基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基、フェノキシ基又はNR1415基〔式中、R14及びR15は独立して水素原子、C1−C4アルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表す。〕を表す。
群[a-1]:
C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(C1−C3アルキルアミノ)C1−C6アルキル基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、メルカプト基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基、フェノキシ基及びNR1617基〔式中、R16及びR17は独立して水素原子、C1−C4アルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表す。〕。
群[a-2]:
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、ヒドロキシル基、シアノ基、カルボキシル基、C2−C5アルコキシカルボニル基、C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(C1−C3アルキルアミノ)C1−C6アルキル基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、メルカプト基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基、フェノキシ基又はNR1819基〔式中、R18及びR19は独立して水素原子、C1−C4アルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表す。〕〕
で示されるアミド化合物(以下、本発明化合物と記す。)、本発明化合物を有効成分として含有することを特徴とする植物病害防除剤及び本発明化合物の有効量を植物又は土壌に処理することを特徴とする植物病害防除方法を提供する。
【発明の効果】
【0005】
本発明化合物は優れた植物病害防除効力を有することから、植物病害防除剤の有効成分として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明において、
2で示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられ、
C1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C2−C4アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C2−C4アルキニル基としては、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C1−C4ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ジクロロフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基及び1−クロロエチル基等が挙げられ、
C1−C4アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、1−メチルエトキシ基、1,1−ジメチルエトキシ基、プロポキシ基、1−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基及びブトキシ基等が挙げられ、
C1−C4アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、1−メチルエチルチオ基、1,1−ジメチルエチルチオ基、プロピルチオ基及び1−メチルプロピルチオ基等が挙げられ、
ヒドロキシC1−C4アルキル基としては、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基及び2−ヒドロキシエチル基等が挙げられ、
メチル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいフェニル基としては、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、4−シアノフェニル基及び4−ニトロフェニル基等が挙げられ、
3で示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられ、
C1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C2−C4アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C2−C4アルキニル基としては、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C1−C4ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ジクロロフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基及び1−クロロエチル基等が挙げられ、
C1−C4アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、1−メチルエトキシ基、1,1−ジメチルエトキシ基、プロポキシ基、1−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基及びブトキシ基等が挙げられ、
C1−C4アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、1−メチルエチルチオ基、1,1−ジメチルエチルチオ基、プロピルチオ基及び1−メチルプロピルチオ基等が挙げられ、
メチル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいフェニル基としては、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、4−シアノフェニル基及び4−ニトロフェニル基等が挙げられ、
【0007】
3で示されるC1−C3ハロアルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、シアノ基、フェニル基及びC2−C5アルコキシカルボニル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたメチレン基における、C1−C3ハロアルキル基としてはフルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ジクロロフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基及び1−クロロエチル基等が挙げられ、
C2−C4アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C2−C4アルキニル基としては、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基、1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
3で示されるC1−C3ハロアルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、シアノ基、フェニル基及びC2−C5アルコキシカルボニル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたメチレン基としては、具体的には、CH(CF3)、CH(CF2H)、CH(CFH2)、CH(CH2CF3)、CH(CCl3)、CH(CCl2H)、CH(CClH2)、CH(CH=CH2)、CH(CH=CHCH3)、CH(CH=C(CH32)、CH(C≡CH)、CH(C≡CCH3)、CH(CH2C≡CH)、CH(CN)、CH(C65)、CH(CO2CH3)、CH(CO2CH2CH3)及びCH(CO2CH(CH32)等が挙げられ、
1で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C3−C4アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C3−C4アルキニル基としては、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C2−C4ハロアルキル基としては、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基及び1−クロロエチル基等が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
2で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C3−C4アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C3−C4アルキニル基としては、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C2−C4ハロアルキル基としては、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基及び1−クロロエチル基等が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基、1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
3で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C3−C4アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C3−C4アルキニル基としては、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
4で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C3−C4アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C3−C4アルキニル基としては、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C2−C4ハロアルキル基としては、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基及び1−クロロエチル基等が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
5で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C3−C4アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C3−C4アルキニル基としては、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C2−C4ハロアルキル基としては、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基及び1−クロロエチル基等が挙げられ、
【0008】
NR12基としては、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、2−プロペニルアミノ基、2−プロピニルアミノ基、2−クロロエチルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、1,1−ジメチルエチルカルボニルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、メタンスルホニルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ基及びメタンスルホニルメチルアミノ基等が挙げられ、
CONR45基としては、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、(2−プロペニル)カルバモイル基、(2−プロピニル)カルバモイル基及び2−クロロエチルカルバモイル基等が挙げられ、
【0009】
6で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C3−C4アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C3−C4アルキニル基としては、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C2−C4ハロアルキル基としては、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基及び1−クロロエチル基が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
7で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C3−C4アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C3−C4アルキニル基としては、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C2−C4ハロアルキル基としては、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基及び1−クロロエチル基が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
8で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C3−C4アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C3−C4アルキニル基としては、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
【0010】
9で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C3−C4アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C3−C4アルキニル基としては、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C2−C4ハロアルキル基としては、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基及び1−クロロエチル基等が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
10で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C3−C4アルケニル基としては、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C3−C4アルキニル基としては、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C2−C4ハロアルキル基としては、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基及び1−クロロエチル基等が挙げられ、
NR67基としては、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、2−プロペニルアミノ基、2−プロピニルアミノ基、2−クロロエチルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、1,1−ジメチルエチルカルボニルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、メタンスルホニルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ基及びメタンスルホニルメチルアミノ基等が挙げられ、
CONR910基としては、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基、(2−プロペニル)カルバモイル基、(2−プロピニル)カルバモイル基及び2−クロロエチルカルバモイル基等が挙げられ、
【0011】
11で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
12で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
13で示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられ、
C1−C6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基及びヘキシルオキシ基等が挙げられ、
C3−C6アルケニルオキシ基としては、2−プロペニルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基、2−ヘキセニルオキシ基及び5−ヘキセニルオキシ基等が挙げられ、
C1−C6ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、クロロフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基および6,6,6−トリフルオロヘキシル基等が挙げられ、
C1−C6ハロアルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、クロロジフルオロメトキシ基、フルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、5−クロロペンチルオキシ基、4−フルオロイソペンチルオキシ基及び2,2−ジクロロヘキシルオキシ基等が挙げられ、
C1−C3アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、1−メチルエチルチオ基及びプロピルチオ基等が挙げられ、
ヒドロキシC1−C6アルキル基としては、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基及び2−ヒドロキシプロピル基等が挙げられ
C2−C4アルキルカルボニルオキシ基としては、アセトキシ基、エチルカルボニルオキシ基、1−メチルエチルカルボニルオキシ基及びプロピルカルボニルオキシ基等が挙げられ、
(C1−C3アルキルアミノ)C1−C6アルキル基としては、N−メチルアミノメチル基、N−エチルアミノメチル基、1−(N−メチルアミノ)エチル基、2−(N−メチルアミノ)エチル基及び1−(N−エチルアミノ)エチル基等が挙げられ、
(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基としては、N,N−ジメチルアミノメチル基、1−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基及びN,N−ジエチルアミノメチル基等が挙げられ、
C2−C6シアノアルキル基としては、シアノメチル基、1−シアノエチル基及び2−シアノエチル基等が挙げられ、
C1−C3アルキルスルホニル基としては、メタンスルホニル基及びエタンスルホニル基等が挙げられ、
【0012】
14で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
15で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
NR1415基としては、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、1,1−ジメチルエチルカルボニルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ基、メタンスルホニルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ基及びメタンスルホニルメチルアミノ基等が挙げられ、
【0013】
群[a-1]において示される、
C1−C6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基及びヘキシルオキシ基等が挙げられ、
C3−C6アルケニルオキシ基としては、2−プロペニルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基、2−ヘキセニルオキシ基及び5−ヘキセニルオキシ基等が挙げられ、
C1−C6ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、クロロフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基および6,6,6−トリフルオロヘキシル基等が挙げられ、
C1−C6ハロアルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、クロロジフルオロメトキシ基、フルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、5−クロロペンチルオキシ基、4−フルオロイソペンチルオキシ基及び2,2−ジクロロヘキシルオキシ基等が挙げられ、
C1−C3アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、1−メチルエチルチオ基及びプロピルチオ基等が挙げられ、
環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基としては、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するメチレン基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するエチリデン基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するイソプロピリデン基及び環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するプロピリデン基が挙げられ、
ヒドロキシC1−C6アルキル基としては、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基及び2−ヒドロキシプロピル基等が挙げられ
C2−C4アルキルカルボニルオキシ基としては、アセトキシ基、エチルカルボニルオキシ基、1−メチルエチルカルボニルオキシ基及びプロピルカルボニルオキシ基等が挙げられ、
(C1−C3アルキルアミノ)C1−C6アルキル基としては、N−メチルアミノメチル基、N−エチルアミノメチル基、1−(N−メチルアミノ)エチル基、2−(N−メチルアミノ)エチル基及び1−(N−エチルアミノ)エチル基等が挙げられ、
(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基としては、N,N−ジメチルアミノメチル基、1−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基及びN,N−ジエチルアミノメチル基等が挙げられ、
C2−C6シアノアルキル基としては、シアノメチル基、1−シアノエチル基及び2−シアノエチル基等が挙げられ、
C1−C3アルキルスルホニル基としては、メタンスルホニル基及びエタンスルホニル基等が挙げられ、
【0014】
16で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
17で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
NR1617基としては、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、1,1−ジメチルエチルカルボニルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ基、メタンスルホニルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ基及びメタンスルホニルメチルアミノ基等が挙げられ、
【0015】
群[a-2]において示される、
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられ、
C1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C2−C4アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基及び3−ブテニル基等が挙げられ、
C2−C4アルキニル基としては、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基及び3−ブチニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基、1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基及びヘキシルオキシ基等が挙げられ、
C3−C6アルケニルオキシ基としては、2−プロペニルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基、2−ヘキセニルオキシ基及び5−ヘキセニルオキシ基等が挙げられ、
C1−C6ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、クロロフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基および6,6,6−トリフルオロヘキシル基等が挙げられ、
C1−C6ハロアルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、クロロジフルオロメトキシ基、フルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、5−クロロペンチルオキシ基、4−フルオロイソペンチルオキシ基及び2,2−ジクロロヘキシルオキシ基等が挙げられ、
C1−C3アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、1−メチルエチルチオ基及びプロピルチオ基等が挙げられ、
環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基としては、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するメチレン基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するエチリデン基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するイソプロピリデン基及び環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するプロピリデン基が挙げられ、
ヒドロキシC1−C6アルキル基としては、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基及び2−ヒドロキシプロピル基等が挙げられ
C2−C4アルキルカルボニルオキシ基としては、アセトキシ基、エチルカルボニルオキシ基、1−メチルエチルカルボニルオキシ基及びプロピルカルボニルオキシ基等が挙げられ、
(C1−C3アルキルアミノ)C1−C6アルキル基としては、N−メチルアミノメチル基、N−エチルアミノメチル基、1−(N−メチルアミノ)エチル基、2−(N−メチルアミノ)エチル基及び1−(N−エチルアミノ)エチル基等が挙げられ、
(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基としては、N,N−ジメチルアミノメチル基、1−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基及びN,N−ジエチルアミノメチル基等が挙げられ、
C2−C6シアノアルキル基としては、シアノメチル基、1−シアノエチル基及び2−シアノエチル基等が挙げられ、
C1−C3アルキルスルホニル基としては、メタンスルホニル基及びエタンスルホニル基等が挙げられ、
【0016】
18で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
19で示されるC1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、プロピル基及び1−メチルプロピル基等が挙げられ、
C2−C5アルキルカルボニル基としては、アセチル基、エチルカルボニル基、1−メチルエチルカルボニル基及び1,1−ジメチルエチルカルボニル基等が挙げられ、
C2−C5アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基及び1,1−ジメチルエトキシカルボニル基等が挙げられ、
C1−C4アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−メチルエチルスルホニル基及び1,1−ジメチルエチルスルホニル基等が挙げられ、
NR1819基としては、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、1,1−ジメチルエチルカルボニルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ基、メタンスルホニルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ基及びメタンスルホニルメチルアミノ基等が挙げられ、
【0017】
Cy1で示される、
群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基における、C3−C6シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基が挙げられ、
群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルケニル基における、C3−C6シクロアルケニル基としては、2−シクロプロペニル基、1−シクロブテニル基、2−シクロブテニル基、1−シクロペンテニル基、2−シクロペンテニル基、3−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、2−シクロヘキセニル基及び3−シクロヘキセニル基が挙げられ、
群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基としては、2−オキソシクロプロピル基、2−オキソシクロブチル基、3−オキソシクロブチル基、2−オキソシクロペンチル基、3−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基、3−オキソシクロヘキシル基及び4−オキソシクロヘキシル基が挙げられ、
群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基における、C3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基としては、2−ヒドロキシイミノシクロプロピル基、2−ヒドロキシイミノシクロブチル基、3−ヒドロキシイミノシクロブチル基、2−ヒドロキシイミノシクロペンチル基、3−ヒドロキシイミノシクロペンチル基、2−ヒドロキシイミノシクロヘキシル基、3−ヒドロキシイミノシクロヘキシル基及び4−ヒドロキシイミノシクロヘキシル基等が挙げられ、
【0018】
Cy2で示される
群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基における、C3−C6シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基が挙げられ、
群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルケニル基における、C3−C6シクロアルケニル基としては、2−シクロプロペニル基、1−シクロブテニル基、2−シクロブテニル基、1−シクロペンテニル基、2−シクロペンテニル基、3−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、2−シクロヘキセニル基及び3−シクロヘキセニル基が挙げられ、
群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基としては、2−オキソシクロプロピル基、2−オキソシクロブチル基、3−オキソシクロブチル基、2−オキソシクロペンチル基、3−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基、3−オキソシクロヘキシル基及び4−オキソシクロヘキシル基等が挙げられ、
群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基における、C3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基としては、2−ヒドロキシイミノシクロプロピル基、2−ヒドロキシイミノシクロブチル基、3−ヒドロキシイミノシクロブチル基、2−ヒドロキシイミノシクロペンチル基、3−ヒドロキシイミノシクロペンチル基、2−ヒドロキシイミノシクロヘキシル基、3−ヒドロキシイミノシクロヘキシル基及び4−ヒドロキシイミノシクロヘキシル基等が挙げられ、
【0019】
2−Cy1で示される基としては、具体的には例えば、
{1−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル}メチル基、{1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル}メチル基、{1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル}メチル基、{1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル}メチル基、(3−シクロヘキセニル)メチル基、(2−シクロヘキセニル)メチル基、(1−シクロヘキセニル)メチル基、{1−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル}メチル基、{1−(ジメチルアミノ)シクロペンチル}メチル基、{1−(ジメチルアミノ)シクロブチル}メチル基、{1−(ジメチルアミノ)シクロプロピル}メチル基、(1−アセトキシシクロヘキシル)メチル基、(1−アセトキシシクロペンチル)メチル基、(1−アセトキシシクロブチル)メチル基、(1−アセトキシシクロプロピル)メチル基、(2−アセトキシシクロヘキシル)メチル基、2−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、2−メトキシシクロヘキシル基、2−メトキシシクロペンチル基、2−メトキシシクロブチル基、3−メトキシシクロヘキシル基、4−メトキシシクロヘキシル基、(2−メトキシシクロヘキシル)メチル基、(1−メトキシシクロヘキシル)メチル基、2−アセトキシシクロヘキシル基、2−アセトキシシクロペンチル基、2−アセトキシシクロブチル基、2−メチルチオシクロヘキシル基、2−メチルチオシクロペンチル基、2−メチルチオシクロブチル基、2−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル基、2−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)シクロペンチル基、2−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)シクロブチル基、2−アミノシクロヘキシル基、2−アミノシクロペンチル基、2−アミノシクロブチル基、2−アセチルアミノシクロヘキシル基、2−アセチルアミノシクロペンチル基、2−アセチルアミノシクロブチル基、2−ジメチルアミノシクロヘキシル基、2−ジメチルアミノシクロペンチル基、2−ジメチルアミノシクロブチル基、2−フェニルシクロヘキシル基、2−フェニルシクロペンチル基、2−フェニルシクロブチル基、2−ベンジルシクロヘキシル基、2−ベンジルシクロペンチル基、2−ベンジルシクロブチル基、2−トリフルオロメチルシクロヘキシル基、2−トリフルオロメチルシクロペンチル基、2−トリフルオロメチルシクロブチル基、2−トリフルオロメチルシクロプロピル基、2−ヒドロキシメチルシクロヘキシル基、2−ヒドロキシメチルシクロペンチル基、2−ヒドロキシメチルシクロブチル基、2−メチレンシクロヘキシル基、3−メチレンシクロヘキシル基、4−メチレンシクロヘキシル基、
2−オキソシクロヘキシル基、3−オキソシクロヘキシル基、4−オキソシクロヘキシル基、2−オキソシクロペンチル基、3−オキソシクロペンチル基、2−ヒドロキシイミノシクロヘキシル基、2−ヒドロキシイミノシクロペンチル基が挙げられ、
3−Cy2で示される基としては、具体的には例えば、
1−シクロヘキシル−2,2,2−トリフルオロエチル基、1−シクロペンチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、1−シクロブチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、1−シアノ−1−シクロヘキシルメチル基、1−シアノ−1−シクロペンチルメチル基、1−シアノ−1−シクロブチルメチル基、1−ビニル−1−シクロヘキシルメチル基、1−ビニル−1−シクロペンチルメチル基、1−ビニル−1−シクロブチルメチル基、1−メトキシカルボニル−1−シクロヘキシルメチル基、1−メトキシカルボニル−1−シクロペンチルメチル基、1−メトキシカルボニル−1−シクロブチルメチル基等が挙げられる。
【0020】
本発明化合物の態様としては、例えば以下のものが挙げられる。
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2が水素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2が塩素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2が臭素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がヨウ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がC1−C4アルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がC2−C4アルケニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がC2−C4アルキニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がC1−C4ハロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がC1−C4アルコキシ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がC1−C4アルキルチオ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がヒドロキシC1−C4アルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がニトロ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がシアノ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がホルミル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がNR12基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がCO23基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がCONR45基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X2がメチル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいフェニル基であるアミド化合物;
【0021】
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2が水素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2が塩素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2が臭素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がヨウ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がC1−C4アルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がC2−C4アルケニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がC2−C4アルキニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がC1−C4ハロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がC1−C4アルコキシ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がC1−C4アルキルチオ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がヒドロキシC1−C4アルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がニトロ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がシアノ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がホルミル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がNR12基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がCO23基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がCONR45基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X2がメチル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいフェニル基であるアミド化合物;
【0022】
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3が塩素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3が臭素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がヨウ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がC1−C4アルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がC2−C4アルケニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がC2−C4アルキニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がC1−C4ハロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がC1−C4アルコキシ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がC1−C4アルキルチオ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がニトロ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がシアノ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がホルミル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がNR67基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がCO28基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がCONR910基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であり、X3がメチル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいフェニル基であるアミド化合物;
【0023】
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3が塩素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3が臭素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がヨウ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がC1−C4アルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がC2−C4アルケニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がC2−C4アルキニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がC1−C4ハロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がC1−C4アルコキシ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がC1−C4アルキルチオ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がニトロ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がシアノ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がホルミル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がNR12基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がCO23基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がCONR45基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であり、X3がメチル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいフェニル基であるアミド化合物;
【0024】
式(1)において、Zが酸素原子であるアミド化合物;
式(1)において、X1がフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、X1がメトキシ基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X1がメトキシ基であるアミド化合物;
【0025】
式(1)において、X2が水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、X2が水素原子であるアミド化合物;
式(1)において、X2がハロゲン原子であるアミド化合物;
式(1)において、X2がフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、X2が水素原子又はフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、X2がC1−C4アルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X2が水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X2が水素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X2がハロゲン原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X2がフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X2が水素原子又はフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X2がC1−C4アルキル基であるアミド化合物;
【0026】
式(1)において、X3がハロゲン原子であるアミド化合物;
式(1)において、X3がフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、X3が塩素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X3がハロゲン原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X3がフッ素原子であるアミド化合物;
式(1)において、Zが酸素原子であり、X3が塩素原子であるアミド化合物;
【0027】
式(1)において、AがA1−CR111213であるアミド化合物;
式(1)において、AがA1−CR111213であり、R13がフッ素原子、アミノ基又はヒドロキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA1−CR111213であり、R13がアミノ基又はヒドロキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA1−CR111213であり、A1がCH2基又はCH(CH3)基であり、R13がアミノ基又はヒドロキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA1−CR111213であり、R13がハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基又はフェノキシ基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA1−CR111213であり、R13がハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基又はフェノキシ基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA1−CR111213であり、R8がハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、ヒドロキシC1−C6アルキル基又はC2−C4アルキルカルボニルオキシ基であるアミド化合物;
式(1)において、A1−CR111213であり、A1がCH2基又はCH(CH3)基であり、R13がヒドロキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、A1−CR111213であり、R13がヒドロキシル基であるアミド化合物;
【0028】
式(1)において、AがA2−Cy1であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2がCH2基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2がCH(CH3)基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1が群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C1−C3アルキルカルボニルオキシ基及びNR1415基からなる群より選ばれる基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C1−C3アルキルカルボニルオキシ基及びNR1415基からなる群より選ばれる基で置換されたシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するメチレン基、ヒドロキシメチル基、アルコキシ基、アミノ基、メチルアミノ基及びジメチルアミノ基からなる群より選ばれる基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルキル基、ヒドロキシC1−C6アルキル基及びC1−C3アルキルカルボニルオキシ基からなる群より選ばれる基で置換されたシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルキル基、ヒドロキシC1−C6アルキル基及びC1−C3アルキルカルボニルオキシ基からなる群より選ばれる基で置換されたシクロペンチル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルキル基、ヒドロキシC1−C6アルキル基及びC1−C3アルキルカルボニルオキシ基からなる群より選ばれる基で置換されたシクロブチル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がメトキシ基、トリフルオロメチル基及びヒドロキシメチル基からなる群より選ばれる基で置換されたシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルキル基、ヒドロキシC1−C6アルキル基及びC2−C4アルキルカルボニルオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
【0029】
式(1)において、AがA2−Cy1であり、Cy1が下記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
群[b-1]:
C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基及びフェノキシ基。
式(1)において、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1が前記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基及びフェノキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
【0030】
式(1)において、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、C2−C6シアノアルキル基及びフェノキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基及びC2−C4アルキルカルボニルオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基及びC2−C4アルキルカルボニルオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1がA2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基及びC2−C4アルキルカルボニルオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1がメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するCH2基及びヒドロキシメチル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するCH2基及びヒドロキシメチル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するCH2基及びヒドロキシメチル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がヒドロキシメチル基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
【0031】
式(1)において、Cy1が群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいシクロヘキセニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が前記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルケニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が前記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいシクロヘキセニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、C2−C6シアノアルキル基及びフェノキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルケニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1がC3−C6シクロアルケニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1がシクロヘキセニル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が1−シクロヘキセニル基であるアミド化合物;
【0032】
式(1)において、Cy1が群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基で置換されたシクロへキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が前記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が前記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が2−オキソシクロヘキシル基であるアミド化合物;
【0033】
式(1)において、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、C2−C6シアノアルキル基及びフェノキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が置換されていなく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいヒドロキシイミノシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が前記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキルであるアミド化合物;
式(1)において、Cy1が前記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいヒドロキシイミノシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、C2−C6シアノアルキル基及びフェノキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、Cy1がC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基であるアミド化合物;
【0034】
式(1)において、X2が水素原子又はハロゲン原子であり、X3がハロゲン原子であるアミド化合物;
式(1)において、X1がフッ素原子であり、X2が水素原子又はハロゲン原子であり、X3がハロゲン原子であるアミド化合物;
式(1)において、X2が水素原子又はハロゲン原子であり、X3がハロゲン原子であり、AがA1−CR111213であるアミド化合物;
式(1)において、X2が水素原子又はハロゲン原子であり、X3がハロゲン原子であり、AがA2−Cy1であるアミド化合物;
式(1)において、X2が水素原子又はハロゲン原子であり、X3がハロゲン原子であり、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であるアミド化合物;
式(1)において、X1がフッ素原子であり、X2が水素原子又はハロゲン原子であり、X3がハロゲン原子であり、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であるアミド化合物;
式(1)において、X2が水素原子又はハロゲン原子であり、X3がハロゲン原子であり、AがA3−Cy2であるアミド化合物;
式(1)において、X2がフッ素原子であり、X3がフッ素原子であり、AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であるアミド化合物;

【0035】
式(1)において、AがA3−Cy2であるアミド化合物;
式(1)において、AがA3−Cy2であり、A3がC1−C3ハロアルキル基又はシアノ基で置換されたメチレン基であり、Cy2が群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA3−Cy2であり、A3がC1−C3ハロアルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、シアノ基及びフェニル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたメチレン基であり、Cy2が下記群[b-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
群[b-2]:
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、ヒドロキシル基、シアノ基、C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基及びフェノキシ基。
式(1)において、AがA3−Cy2であり、A3がC1−C3ハロアルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、シアノ基及びフェニル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたメチレン基であり、Cy2が前記群[b-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されてもよいシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA3−Cy2であり、A3がC1−C3ハロアルキル基、C2−C4アルケニル基及びC2−C4アルキニル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたメチレン基であるアミド化合物;

式(1)において、AがA3−Cy2であり、A3がC1−C3ハロアルキル基及びシアノ基で置換されたメチレン基であり、Cy2が前記群[b-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されてもよいC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA3−Cy2であり、A3がC1−C3ハロアルキル基及びシアノ基で置換されたメチレン基であり、Cy2が前記群[b-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されてもよいシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA3−Cy2であり、A3がC1−C3ハロアルキル基又はシアノ基で置換されたメチレン基であり、Cy2がC1−C4アルキル基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA3−Cy2であり、A3がC1−C3ハロアルキル基又はシアノ基で置換されたメチレン基であり、Cy2がC1−C4アルキル基で置換されていてもよいシクロヘキシル基であるアミド化合物;
式(1)において、AがA3−Cy2であり、A3がC1−C3ハロアルキル基又はシアノ基で置換されたメチレン基であり、Cy2がC1−C4アルキル基で置換されていてもよいシクロペンチル基であるアミド化合物;及び、
式(1)において、AがA3−Cy2であり、A3がC1−C3ハロアルキル基又はシアノ基で置換されたメチレン基であり、Cy2がC1−C4アルキル基で置換されていてもよいシクロブチル基であるアミド化合物。
【0036】
本明細書中においては、化合物の構造式が便宜上一定の異性体を表すことがあるが、本発明には化合物の構造上生じる全ての活性な幾何異性体、光学異性体、立体異性体、互変異性体等の異性体および異性体混合物を含み、便宜上の式の記載に限定されるものではなく、いずれか一方の異性体でも混合物でも良い。従って、分子内に不斉炭素原子を有し光学活性体およびラセミ体が存在することがあり得るが、本発明においては特に限定されず、何れの場合も含まれる。
【0037】
次に、本発明化合物の製造法について説明する。
本発明化合物は、例えば以下の(製造法1)〜(製造法9)により製造することができる。
【0038】
(製造法1)
本発明化合物のうち、Zが酸素原子である本発明化合物(5)は、化合物(2)と化合物(3)とを、脱水縮合剤の存在下に反応させることにより製造することができる。

〔式中、A、X1、X2及びX3は前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン(以下、THFと記す場合がある。)、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル(以下、MTBEと記す場合がある。)等のエーテル類、ヘキサン、へプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFと記す場合がある。)等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド(以下、DMSOと記す場合がある)等のスルホキシド類及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる脱水縮合剤としては、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(以下、WSCと記す。)及び1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイミド類が挙げられる。
化合物(2)1モルに対して、化合物(3)が通常1〜3モルの割合、脱水縮合剤が通常1〜5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜140℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を濾過した後、濾液を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物(5)を単離することができる。単離された本発明化合物(5)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0039】
(製造法2)
本発明化合物のうち、Zが酸素原子である本発明化合物(5)は、化合物(2)と化合物(4)とを、塩基の存在下、反応させることにより製造することができる。

〔式中、A、X1、X2及びX3は前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばTHF、エチレングリコールジメチルエーテル、MTBE等のエーテル類、ヘキサン、へプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF等の酸アミド類、DMSO等のスルホキシド類及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物類等が挙げられる。
化合物(2)1モルに対して、化合物(4)が通常1〜3モルの割合、塩基が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物(5)を単離することができる。単離された本発明化合物(5)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0040】
(製造法3)
本発明化合物のうち、Zが硫黄原子である本発明化合物(6)は、本発明化合物のうちZが酸素原子である本発明化合物(5)と2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジフォスフェタン−2,4−ジスルフィド(以下、ローソン試薬と記す。)とを反応させることにより製造することができる。

〔式中、A、X1、X2及びX3は前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばTHF、エチレングリコールジメチルエーテル、MTBE等のエーテル類、ヘキサン、へプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、ブチロニトリル等の有機ニトリル類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物が挙げられる。
本発明化合物(5)1モルに対して、ローソン試薬が通常1〜2モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常25〜150℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物(6)を単離することができる。単離された本発明化合物(6)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0041】
(製造法4)
本発明化合物のうち、Zが酸素原子であり、X1がフッ素原子である本発明化合物(9)は、まず化合物(7)と化合物(2)とを塩基の存在下で反応させて化合物(8)を得(工程(IV−1))、次いで化合物(8)とプロパルギルアルコールとを塩基の存在下で反応させる(工程(IV−2))ことにより製造することができる。

〔式中、A、X2及びX3は前記と同じ意味を表す。〕
工程(IV−1)
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばTHF、エチレングリコールジメチルエーテル、MTBE等のエーテル類、ヘキサン、へプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物類等が挙げられる。
化合物(2)1モルに対して、化合物(7)が通常1〜3モルの割合、塩基が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(8)を単離することができる。単離された化合物(8)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
工程(IV−2)
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばTHF、エチレングリコールジメチルエーテル、MTBE等のエーテル類、ヘキサン、へプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物等が挙げられる。
化合物(8)1モルに対して、プロパルギルアルコールが通常1〜3モルの割合、塩基が通常1〜2モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物(9)を単離することができる。単離された本発明化合物(9)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0042】
(製造法5)
本発明化合物のうち、Zが酸素原子である本発明化合物(5)は、化合物(10)とプロパルギルブロミドとを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。

〔式中、A、X1、X2及びX3は前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばTHF、エチレングリコールジメチルエーテル、MTBE等のエーテル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩類、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類等が挙げられる。
化合物(10)1モルに対して、プロパルギルブロミドが通常1〜3モルの割合、塩基が通常1〜3モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物(5)を単離することができる。単離された本発明化合物(5)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0043】
(製造法6)
本発明化合物のうち、Zが酸素原子であり、AがA2−Cy1であり、A2が単結合であり、Cy1が2−(C1−C3アルキルチオ)シクロヘキシル基、2−(C1−C6アルコキシ)シクロヘキシル基又は2−フェノキシシクロヘキシル基である本発明化合物(13)は、下記のスキームに示される方法にて製造することができる。

〔式中、X1、X2及びX3は前記と同じ意味を表し、R20はC1−C3アルキルチオ基、C1−C6アルコキシ基又はフェノキシ基を表す。〕
工程(VI−1)
製造法2記載の方法に準じて、化合物(11)は、化合物(4)と7−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタンとを、塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。
工程(VI−2)
本発明化合物(13)は、化合物(11)と化合物(12)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばTHF、エチレングリコールジメチルエーテル、MTBE等のエーテル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、DMF等の酸アミド類及びこれらの混合物が挙げられる。
化合物(11)1モルに対して、化合物(12)が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常−20〜150℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
該反応は、必要に応じて添加剤の存在下で行うこともできる。かかる添加剤としては、例えばトリブチルフォスフィン等のリン化合物が挙げられる。
式(12)で示される化合物は、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物等と反応させることによりアルカリ金属塩に調製した後、該反応に用いることもできる。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物(13)を単離することができる。単離された本発明化合物(13)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0044】
(製造法7)
本発明化合物のうち、Zが酸素原子であり、AがA2−Cy1であり、Cy1が前記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基であるか、或いはAがA3−Cy2であり、Cy2が前記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基である本発明化合物(16)は、下記のスキームに示される方法にて製造することができる。

〔式中、A4はA2−Cy11又はA3−Cy21を表し、A5はA2−Cy12又はA3−Cy22を表し、Cy11は前記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがCH(OH)に置換されたC3−C6シクロアルキル基を表し、Cy21は前記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがCH(OH)に置換されたC3−C6シクロアルキル基を表し、Cy12は前記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基を表し、Cy22は前記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基を表し、X1、X2、X3、A2及びA3は前記と同じ意味を表す。〕
工程(VII−1)
製造法2記載の方法に準じて、化合物(15)は、化合物(4)と化合物(14)とを、塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。
工程(VII−2)
本発明化合物(16)は、化合物(15)と酸化剤とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸化剤としては、ビス(アセトキシ)フェニルヨージド等の超原子価ヨウ素化合物、重クロム酸カリウム、クロム酸等のクロム化合物、過ヨウ素酸等の酸化ハロゲン化合物、二酸化マンガン、過マンガン酸カリウム等のマンガン酸化物等が挙げられる。
化合物(15)1モルに対して、酸化剤が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常−78〜150℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物(16)を単離することができる。単離された本発明化合物(16)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0045】
(製造法8)
本発明化合物のうち、Zが酸素原子であり、AがA2−Cy1であり、Cy1が環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基で置換されたC3−C6シクロアルキル基であるか、或いはAがA3−Cy2であり、Cy2が環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基で置換されたC3−C6シクロアルキル基である化合物(19)は、化合物(17)と化合物(18)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。

〔式中、A6はA2−Cy13又はA3−Cy23を表し、Cy13は環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基を表し、Cy23は環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基を表し、A7はA2−Cy14又はA3−Cy24を表し、Cy14は環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基で置換されたC3−C6シクロアルキル基を表し、Cy24は環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基で置換されたC3−C6シクロアルキル基を表し、R21はC1−C3アルキル基を表し、Xは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し、X1、X2、X3、A2及びA3は前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えばtert−ブトキシカリウム、n−ブチルリチウム等のアルカリ金属塩、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物等が挙げられる。
化合物(17)1モルに対して、化合物(18)が通常1〜10モルの割合、塩基が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常−78〜150℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物(19)を単離することができる。単離された本発明化合物(19)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0046】
(製造法9)
本発明化合物のうち、Zが酸素原子であり、AがA2−Cy1であり、Cy1が群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基であるか、或いは、AがA3−Cy2であり、Cy2が群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基である本発明化合物(20)は、化合物(16)とヒドロキシルアミン又はその塩とを反応させることにより製造することができる。

〔式中、A8はA2−Cy15又はA3−Cy25を表し、Cy15は前記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基を表し、Cy25は前記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基を表し、A2、A3、A5、X1、X2及びX3は前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、MTBE等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、ブチロニトリル等のニトリル類、DMF等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、メタノール、エタノール等のアルコール類、水及びこれらの混合物が挙げられる。
化合物(16)1モルに対して、ヒドロキシルアミン又はその塩が通常1〜5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常0〜150℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物(20)を単離することができる。単離された本発明化合物(20)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0047】
本発明化合物の製造に用いる中間体の一部は、市販されているか、公知の文献等に開示のある化合物である。かかる製造中間体は例えば下記の方法により製造することができる。
(中間体製造法1)
化合物(3)及び化合物(4)は、下記のスキームに示される方法にて製造することができる。

〔式中、X1、X2及びX3は前記と同じ意味を表す。〕
工程(i−1)
化合物(M2)は、化合物(M1)とプロパルギルブロミドとを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばDMF等の酸アミド類及びDMSO等のスルホキシド類が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩類、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物等が挙げられる。
化合物(M1)1モルに対して、プロパルギルブロミドが通常2〜5モルの割合、塩基が通常2〜5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常0〜140℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(M2)を単離することができる。単離された化合物(M2)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0048】
工程(i−2)
化合物(3)は、化合物(M2)を塩基の存在下、加水分解反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物が挙げられる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、水及びこれらの混合物が挙げられる。
化合物(M2)1モルに対して、塩基が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常0〜120℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応液を酸性にした後、固体が析出した場合は、濾過することにより化合物(3)を単離することができ、また固体が析出しない場合は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(3)を単離することができる。単離された化合物(3)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0049】
工程(i−3)
化合物(4)は、化合物(3)と塩化チオニルとを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばヘキサン、へプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、DMF等の酸アミド類及びこれらの混合物が挙げられる。
化合物(3)1モルに対して、塩化チオニルが通常1〜2モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常20〜120℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(4)を単離することができる。単離された化合物(4)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0050】
(中間体製造法2)
化合物(10)は、下記のスキームに示される方法にて製造することができる。

〔式中、A、X1、X2及びX3は前記と同じ意味を表す。〕
工程(ii−1)
化合物(M3)は、化合物(M1)とベンジルブロミドとを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばDMF等の酸アミド類及びDMSO等のスルホキシド類が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩類、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物等が挙げられる。
化合物(M1)1モルに対して、ベンジルブロミドが通常2〜5モルの割合、塩基が通常2〜5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常0〜140℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(M3)を単離することができる。単離された化合物(M3)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0051】
工程(ii−2)
化合物(M4)は、化合物(M3)を塩基の存在下、加水分解反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物が挙げられる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、MTBE等のエーテル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、水及びこれらの混合物が挙げられる。
化合物(M3)1モルに対して、塩基が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常0〜120℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応液を酸性にした後、固体が析出した場合は、濾過して化合物(M4)を単離し、固体が析出しない場合は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(M4)を単離することができる。単離された化合物(M4)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0052】
工程(ii−3)
化合物(M5)は、化合物(M4)と塩化チオニルとを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばヘキサン、へプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、DMF等の酸アミド類及びこれらの混合物が挙げられる。
化合物(M4)1モルに対して、塩化チオニルが通常1〜2モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常20〜120℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(M5)を単離することができる。単離された化合物(M5)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
工程(ii−4)
製造法2に記載の方法に準じて、化合物(M6)は、化合物(M5)と化合物(2)とを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
工程(ii−5)
化合物(10)は、化合物(M6)をパラジウム炭素存在下、水素と反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばヘキサン、へプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸エチル等のエステル類、THF、MTBE等のエーテル類、水及びこれらの混合物が挙げられる。
化合物(M6)1モルに対して、パラジウム炭素が0.01〜0.1モルの割合、水素が通常1〜2モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常0〜50℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
該反応で使用する水素の圧力は、常圧〜10気圧の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を濾過し、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(10)を単離することができる。単離された化合物(10)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0053】
本発明化合物の製造中間体である式(3)

〔式中、X1、X2及びX3は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物の態様としては、例えば以下のものが挙げられる。
式(3)において、X1がフッ素原子である化合物;
式(3)において、X1がメトキシ基である化合物;
式(3)において、X2が水素原子である化合物;
式(3)において、X3がフッ素原子である化合物;
式(3)において、X1及びX3がフッ素原子である化合物;
式(3)において、X1がメトキシ基であり、X3がフッ素原子である化合物;及び
式(3)において、X2が水素原子であり、X3がフッ素原子である化合物。
【0054】
本発明化合物の製造中間体である式(10)

〔式中、X1、X2、X3及びAは前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物の態様としては、例えば以下のものが挙げられる。
式(10)において、X1がフッ素原子である化合物;
式(10)において、X1がメトキシ基である化合物;
式(10)において、X2が水素原子である化合物;
式(10)において、X3がフッ素原子である化合物;
式(10)において、X1及びX3がフッ素原子である化合物;
式(10)において、X1がメトキシ基であり、X3がフッ素原子である化合物;及び
式(10)において、X2が水素原子であり、X3がフッ素原子である化合物。
【0055】
本発明化合物の製造中間体である式(11)

〔式中、X1、X2及びX3は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物の態様としては、例えば以下のものが挙げられる。
式(11)において、X1がフッ素原子である化合物;
式(11)において、X1がメトキシ基である化合物;
式(11)において、X2が水素原子である化合物;
式(11)において、X3がフッ素原子である化合物;
式(11)において、X1及びX3がフッ素原子である化合物;
式(11)において、X1がメトキシ基であり、X3がフッ素原子である化合物;及び
式(11)において、X2が水素原子であり、X3がフッ素原子である化合物。
【0056】
本発明化合物が優れた効力を有する植物病害としては、糸状菌類病害、細菌類病害、ウイルス病害を含むものであるが、具体的には糸状菌類としてエリシフェ属菌、例えばコムギうどんこ病菌(Erysiphe graminis)、ウンシヌラ属菌、例えばブドウうどんこ病菌(Uncinula necator)、ポドスファエラ属菌、例えばリンゴうどんこ病菌(Podosphaera leucotricha)、スファエロテカ属菌、例えばキュウリうどんこ病菌(Sphaerotheca cucurbitae)、オイディオプシス属菌、例えばトマトうどんこ病菌(Oidiopsis sicula)、マグナポリセ属菌、例えばイネいもち病菌(Magnaporthe oryzae)、コクリオボルス属菌、例えばイネごま葉枯病菌(Cochliobolus miyabeanus)、ミコスファレラ属菌、例えばコムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)、パイレノフォーラ属菌、例えばオオムギ網斑病菌(Pyrenophora teres)、スタゴノスポラ属菌、例えばコムギふ枯れ病菌(Stagonospora nodorum)リンコスポリウム属菌、例えばオオムギ雲形病菌(Rhynchosporium secalis)、シュードサーコスポレラ属菌、例えばコムギ眼紋病菌(Pseudocercosporella herpotrichoides)、ゴーマノマイセス属菌、例えばコムギ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)、フザリウム属菌、例えばコムギ赤かび病菌(Fusarium sp.)、ミクロドキウム属菌、例えばコムギ紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)、ベンチュリア属菌、例えばリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)、エルシノエ属菌、たとえばブドウ黒痘病菌(Elsinoe ampelina)、ボトリティス属菌、例えばキュウリ灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、モニリニア属菌、例えばモモ灰星病菌(Monilinia fructicola)、フォーマ属菌、例えばナタネ根朽病菌(Phoma lingam)、クラドスポリウム属菌、例えばトマト葉かび病菌(Cladosporium fulvum、サーコスポラ属菌、例えばラッカセイ褐斑病菌(Cercospora beticola)、サーコスポリディウム属菌、例えばカッラセイ黒渋病菌(Cercosporidium personatum)、コレトトリカム属菌、例えばイチゴ炭そ病菌(Colletotrichum fragariae)、スクレロティニア属菌、例えばキュウリ菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum)、アルタナーリア属菌、例えばリンゴ斑点落葉病菌(Alternaria mali)、バーティシリウム属菌、例えばナス半身萎凋病菌(Verticillium dahliae)、リゾクトニア属菌、例えばイネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani)、パクシニア属菌、例えばコムギ赤さび病菌(Puccinia recondita)、ファコプソラ属菌、例えばダイズさび病菌(Phakopsora pachyrhizi)、ティレティア属菌、例えばコムギなまぐさ黒穂病菌(Tilletia caries)ウスティラゴ属菌、例えばオオムギ裸黒穂病菌(Ustilago nuda)、スクレロティウム属菌、例えばラッカセイ白絹病菌(Sclerotium rolfsii)、ファイトフトーラ属菌、例えばジャガイモ疫病菌(Phytophthora infestans)、シュードペロノスポーラ属菌、例えばキュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)、ペロノスポーラ属菌、例えばハクサイべと病菌(Peronospora parasitica)、プラズモパラ属菌、例えばブドウべと病菌(Plasmopara viticola)、スクレロフトーラ属菌、例えばイネ黄化萎縮病菌(Sclerophthora macrospora)、ピシウム属菌、例えばキュウリ苗立枯病菌(Pythium ultimum)、プラズモディオフォーラ属菌、例えばナタネ根こぶ病菌(Plasmodiophora brassicae)などが挙げられる。また細菌として、バークホルデリア属菌、例えばイネ苗立枯細菌病菌(Burkholderia plantarii)、シュードモナス属菌、例えばキュウリ斑点細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. Lachrymans)、ラルストニア属細菌、例えばナス青枯病菌(Ralstonia solanacearum)、ザンソモナス属細菌、例えばカンキツかいよう病菌(Xanthomonas citiri)、エルウィニア属細菌、例えばハクサイ軟腐病菌(Erwinia carotovora)等が挙げられる。ウイルス病としてはタバコモザイクウイルス(Tobacco mosaic virus)、キュウリモザイクウイルス(Cucumber mosaic virus)等が挙げられるが、何れも該殺菌スペクトルはこれらに限定されるべきものではない。
【0057】
本発明の植物病害防除剤は本発明化合物そのものであってもよいが、通常は固体担体、液体担体、界面活性剤その他の製剤用補助剤と混合し、乳剤、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤、粉剤、粒剤等に製剤化されている。これらの製剤は本発明化合物を通常0.1〜90重量%含有する。
【0058】
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えばカオリンクレー、アッタパルジャイトクレー、ベントナイト、モンモリロナイト、酸性白土、パイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石等の鉱物、トウモロコシ穂軸粉、クルミ殻粉等の天然有機物、尿素等の合成有機物、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム等の塩類、合成含水酸化珪素等の合成無機物等からなる微粉末あるいは粒状物等が挙げられ、液体担体としては、例えばキシレン、アルキルベンゼン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、セロソルブ等のアルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、ダイズ油、綿実油等の植物油、石油系脂肪族炭化水素類、エステル類、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、水が挙げられる。
【0059】
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホネートホルムアルデヒド重縮合物等の陰イオン界面活性剤及びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルポリオキシプロピレンブロックコポリマ−、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤が挙げられる。
【0060】
その他の製剤用補助剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、アラビアガム、アルギン酸及びその塩、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス)、ザンサンガム等の多糖類、アルミニウムマグネシウムシリケート、アルミナゾル等の無機物、防腐剤、着色剤、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT等の安定化剤が挙げられる。
【0061】
本発明の植物病害防除剤は、例えば植物体に処理することにより当該植物を植物病害から保護するために用いられ、また、土壌に処理することにより当該土壌に生育する植物を植物病害から保護するために用いられる。
【0062】
本発明の植物病害防除剤を植物体に茎葉処理することにより用いる場合又は土壌に処理することにより用いる場合、その処理量は、防除対象植物である作物等の種類、防除対象病害の種類、防除対象病害の発生程度、製剤形態、処理時期、気象条件等によって変化させ得るが、10000m2あたり本発明化合物として通常1〜5000g、好ましくは5〜1000gである。
【0063】
乳剤、水和剤、フロアブル剤等は、通常水で希釈して散布することにより処理する。この場合、本発明化合物の濃度は通常0.0001〜3重量%、好ましくは0.0005〜1重量%の範囲である。粉剤、粒剤等は通常希釈することなくそのまま処理する。
【0064】
また、本発明の植物病害防除剤は種子消毒等の処理方法で用いることもできる。その方法としては、例えば本発明化合物の濃度が1〜1000ppmとなるように調製した本発明の植物病害防除剤に植物の種子を浸漬する方法、植物の種子に本発明化合物の濃度が1〜1000ppmの本発明の植物病害防除剤を噴霧もしくは塗沫する方法及び植物の種子に本発明の植物病害防除剤を粉衣する方法が挙げられる。
【0065】
本発明の植物病害防除方法は、通常本発明の植物病害防除剤の有効量を、病害の発生が予測される植物若しくはその植物が生育する土壌に処理する、及び/又は病害の発生が確認された植物若しくはその植物が生育する土壌に処理することにより行われる。
【0066】
本発明の植物病害防除剤は、畑、水田、芝生、果樹園等の農耕地における植物病害の防除剤として、以下に挙げられる「作物」等を栽培する農耕地等において、当該農耕地の病害を防除することができる。
【0067】
農作物;トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等、
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等、
花卉、
観葉植物、
果樹;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ等、
果樹以外の樹;チャ、クワ、花木、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ)等。
【0068】
上記「作物」とは、イソキサフルトール等のHPPD阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のALS阻害剤、EPSP合成酵素阻害剤、グルタミン合成酵素阻害剤、ブロモキシニル等の除草剤に対する耐性が、古典的な育種法、もしくは遺伝子組換え技術により付与された作物も含まれる。
【0069】
古典的な育種法により耐性が付与された「作物」の例として、イマゼタピル等のイミダゾリノン系除草剤耐性のClearfield(登録商標)カノーラ、チフェンスルフロンメチル等のスルホニルウレア系ALS阻害型除草剤耐性のSTSダイズ等がある。また、遺伝子組換え技術により耐性が付与された「作物」の例として、グリホサートやグルホシーネート耐性のトウモロコシ品種があり、RoundupReady(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)等の商品名ですでに販売されている。
【0070】
上記「作物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、例えば、バチルス属で知られている選択的毒素等を合成する事が可能となった作物も含まれる。
この様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、バチルス・セレウスやバチルス・ポピリエ由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9C等のδ−エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫タンパク;線虫由来の殺虫タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素または昆虫特異的神経毒素等動物によって産生される毒素;糸状菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG-COAリダクターゼ;ナトリウムチャネル、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
【0071】
またこの様な遺伝子組換え作物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1又はCry9C等のδ−エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組み合わせによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素としては、天然型の毒素のアミノ酸の1つ又は複数が置換されている。
これら毒素の例及びこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、EP-A-0 374 753、WO 93/07278、WO 95/34656、EP-A-0 427 529、EP-A-451 878、WO 03/052073等に記載されている。
これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、甲虫目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫への耐性を植物へ付与する。
【0072】
また、1つ若しくは複数の殺虫性の害虫抵抗性遺伝子を含み、1つ又は複数の毒素を発現する遺伝子組換え植物は既に知られており、いくつかのものは市販されている。これら遺伝子組換え植物の例として、YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種)、YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、YieldGard Plus(登録商標)(Cry1AbとCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2毒素とグルホシネートへの耐性を付与する為にホスフィノトリシン N−アサチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種)、NuCOTN33B(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、Bollgard I(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、Bollgard II(登録商標)(Cry1AcとCry2Ab毒素とを発現するワタ品種)、VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を発現するワタ品種)、NewLeaf(登録商標)(Cry3A毒素を発現するジャガイモ品種)、NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21 グリホサート耐性形質)、Agrisure(登録商標) CB Advantage(Bt11コーンボーラー(CB)形質)、Protecta(登録商標)等が挙げられる。
【0073】
上記「作物」とは、遺伝子組換え技術を用いて、選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与されたものも含まれる。
抗病原性物質の例として、PRタンパク等が知られている(PRPs、EP-A-0 392 225)。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP-A-0 392 225、WO 95/33818、EP-A-0 353 191等に記載されている。
こうした遺伝子組換え植物で発現される抗病原性物質の例として、例えば、ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている。)等のイオンチャネル阻害剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;PRタンパク;ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO 03/000906に記載されている。)等の微生物が産生する抗病原性物質等が挙げられる。
【0074】
また、本発明の植物病害防除剤を他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料または土壌改良剤と混合して、または混合せずに同時に用いることもできる。
かかる植物病害防除剤の有効成分としては、例えば、クロロタロニル、フルアジナム、ジクロフルアニド、ホセチル−Al、環状イミド誘導体(キャプタン、キャプタホール、フォルペット等)、ジチオカーバメート誘導体(マンネブ、マンコゼブ、チラム、ジラム、ジネブ、プロピネブ等)、無機もしくは有機の銅誘導体(塩基性硫酸銅、塩基性塩化銅、水酸化銅、オキシン銅等)、アシルアラニン誘導体(メタラキシル、フララキシル、オフレース、シプロフラン、ベナラキシル、オキサジキシル等)、ストロビルリン系化合物(クレソキシムメチル、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、フルオキサストロビン、メトミノストロビン、オリザストロビン、エネストロビン、ジモキシストロビン等)、アニリノピリミジン誘導体(シプロジニル、ピリメタニル、メパニピリム等)、フェニルピロール誘導体(フェンピクロニル、フルジオキソニル等)、イミド誘導体(プロシミドン、イプロジオン、ビンクロゾリン等)、ベンズイミダゾール誘導体(カルベンダジム、ベノミル、チアベンダゾール、チオファネートメチル等)、アミン誘導体(フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、スピロキサミン等)、アゾール誘導体(プロピコナゾール、トリアジメノール、プロクロラズ、ペンコナゾール、テブコナゾール、フルシラゾール、ジニコナゾール、ブロムコナゾール、エポキシコナゾール、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、メトコナゾール、トリフルミゾール、テトラコナゾール、マイクロブタニル、フェンブコナゾール、ヘキサコナゾール、フルキンコナゾール、トリティコナゾール、ビテルタノール、イマザリル、フルトリアホール、イプコナゾール、ペフラゾエート、プロチオコナゾール等)、トリフォリン、ピリフェノックス、フェナリモル、プロパモカルブ、シモキサニル、ジメトモルフ、フルモルフ、ファモキサドン、フェナミドン、ピリベンカルブ、イプロヴァリカルブ、ベンチアバリカルブ、マンジプロパミド、シアゾファミド、アミスルブロム、ゾキサミド、エタボキサム、ボスカリド、ペンチオピラド、フルオピラム、ビキサフェン、カルボキシン、オキシカルボキシン、チフルザミド、フルトラニル、メプロニル、フラメトピル、ペンシクロン、ヒメキサゾール、エトリジアゾール、フェリムゾン、シルチオファム、ブラストサイジンS、カスガマイシン、ストレプトマイシン、ピラゾフォス、イプロベンフォス、エディフェンフォス、イソプロチオラン、フサライド、ピロキロン、トリシクラゾール、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、プロベナゾール、チアジニル、イソチアニル、イミノクタジン、グアザチン、トルニファニド、トルクロフォスメチル、フェンヘキサミド、ポリオキシンB、キノキシフェン、プロキナジド、メトラフェノン、シフルフェナミド、ジエトフェンカルブ、フルオピコリド及びアシベンゾラールSメチルが挙げられる。
【実施例】
【0075】
以下、本発明を製造例、製剤例及び試験例等によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。
まず、本発明化合物の製造例を示す。
【0076】
製造例1
THF5mlに、2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸塩化物0.23g、2−ヒドロキシ−1,2−ジメチルプロピルアミン塩酸塩0.28g及びトリエチルアミン0.4mlを加え、該混合物を室温で12時間攪拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−(2−ヒドロキシ−1,2−ジメチルプロピル)−2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸アミド(以下、本発明化合物1と記す。)0.23gを得た。
本発明化合物1

1H-NMR (CDCl3) δ: 1.24-1.29 (9H, m), 2.15 (1H, s), 2.61 (1H, t, J = 2.4 Hz), 4.13-4.19 (1H, m), 4.81 (2H, d, J = 2.4 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 12.7, 6.4 Hz), 6.92-6.97 (1H, m), 7.83 (1H, dd, J = 11.6, 7.2 Hz).
【0077】
製造例2
2−ヒドロキシ−1,2−ジメチルプロピルアミン塩酸塩の代わりに1−{1−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル}メチルアミンを用いて製造例1記載の方法に準じて、N−{1−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル}メチル−2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸アミド(以下、本発明化合物2と記す。)を得た。
本発明化合物2

1H-NMR (CDCl3) δ: 1.24-1.49 (10H, m), 2.61 (1H, t, J = 2.4 Hz), 3.36 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.42 (2H, dd, J = 6.6, 1.3 Hz), 3.59 (1H, t, J = 7.0 Hz), 4.81 (2H, d, J = 2.4 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 12.8, 6.5 Hz), 7.00-7.05 (1H, m), 7.84 (1H, dd, J = 11.6, 7.2 Hz).
【0078】
製造例3
2−ヒドロキシ−1,2−ジメチルプロピルアミン塩酸塩の代わりに1−シクロヘキセニルメチルアミン塩酸塩を用いて製造例1記載の方法に準じて、N−(1−シクロヘキセニル)メチル−2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸アミド(以下、本発明化合物3と記す。)を得た。
本発明化合物3

1H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-1.68 (4H, m), 1.96-2.05 (4H, m), 2.61 (1H, t, J = 2.4 Hz), 3.97 (2H, d, J = 5.6 Hz), 4.81 (2H, d, J = 2.4 Hz), 5.63-5.65 (1H, m), 6.64-6.69 (1H, m), 6.87 (1H, dd, J = 12.7, 6.4 Hz), 7.86 (1H, dd, J = 11.6, 7.2 Hz).
【0079】
製造例4
2−ヒドロキシ−1,2−ジメチルプロピルアミン塩酸塩の代わりに2−アミノシクロへキサノン臭化水素酸塩を用いて製造例1記載の方法に準じて、N−(2−オキソシクロヘキシル)−2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸アミド(以下、本発明化合物4と記す。)を得た。
本発明化合物4

1H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (1H, ddd, J = 25.1, 12.6, 4.3 Hz), 1.70 (1H, tdd, J = 17.4, 8.6, 4.5 Hz), 1.81-1.97 (2H, m), 2.15-2.22 (1H, m), 2.45 (1H, tdd, J = 13.5, 6.1, 1.1 Hz), 2.56-2.62 (2H, m), 2.76-2.84 (1H, m), 4.64-4.70 (1H, m), 4.81 (2H, d, J = 2.4 Hz), 6.90 (1H, dd, J = 12.6, 6.5 Hz), 7.68-7.72 (1H, m), 7.81 (1H, dd, J = 11.6, 7.2 Hz).
【0080】
次に、本発明化合物の製造中間体の製造について参考製造例を示す。
【0081】
参考製造例1
2,3,4,5−テトラフルオロ安息香酸10gと水酸化ナトリウム4.5gとを水50mlに加え、4時間加熱還流させた。反応混合物に塩酸を加えて酸性にした後、酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。該有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、残渣を得た。
上記で得られた残渣、プロパルギルブロミド14g及び炭酸カリウム18gを、DMF100ml中に加え、室温で1日間攪拌した。反応混合物を水に加え、希塩酸を加えて酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。該有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−プロピニルオキシ)−2,3,5−トリフルオロ安息香酸2−プロピニルエステル6.5gを得た。
4−(2−プロピニルオキシ)−2,3,5−トリフルオロ安息香酸2−プロピニルエステル

1H-NMR (CDCl3) δ: 2.55 (1H, t, J = 2.4 Hz), 2.57 (1H, t, J = 2.4 Hz), 4.94 (2H, d, J = 2.4 Hz), 4.96 (2H, d, J = 2.4 Hz), 7.55 (1H, ddd, J = 11.1, 6.1, 2.3 Hz).
【0082】
THF10ml及び水10mlの混合溶液に、上記で得られた4−(2−プロピニルオキシ)−2,3,5−トリフルオロ安息香酸2−プロピニルエステル6.5g及び水酸化リチウム1水和物2.0gを加え、室温で2時間、50℃で2時間攪拌した。全体容量が半分程度となるまで減圧下濃縮した反応混合物に、塩酸を加えて酸性にし、得られた固体を濾集した。該固体を乾燥した後、ヘキサンで洗浄し、4−(2−プロピニルオキシ)−2,3,5−トリフルオロ安息香酸4.0gを得た。
4−(2−プロピニルオキシ)−2,3,5−トリフルオロ安息香酸

1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.72-3.74 (1H, m), 5.04 (2H, d, J = 2.2 Hz), 7.60 (1H, ddd, J = 11.2, 6.5, 2.3 Hz).
【0083】
参考製造例2
2,4,5−トリフルオロ安息香酸1.0gと水酸化ナトリウム0.9gとを水5ml中に加え、マイクロウェーブ反応装置を使用して160℃で10分間撹拌した。同様の操作を5回繰り返し、合計5.0gの2,4,5−トリフルオロ安息香酸を使用した反応混合物を得た。これら全てを混合し、塩酸を加えて酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。該有機層を減圧下濃縮して、残渣を得た。
DMF50mlに、前記の操作で得られた残渣、プロパルギルブロミド9.0g及び炭酸カリウム10gを加え、室温で2日間攪拌した。反応混合物を水に加え、酢酸エチルで抽出した。該有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸2−プロピニルエステル7.3gを得た。
2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸2−プロピニルエステル

1H-NMR (CDCl3) δ: 2.53 (1H, t, J = 2.4 Hz), 2.63 (1H, t, J = 2.4 Hz), 4.82 (2H, d, J = 2.2 Hz), 4.91 (2H, d, J = 2.4 Hz), 6.90 (1H, dd, J = 11.6, 6.7 Hz), 7.71 (1H, dd, J = 11.1, 6.7 Hz).
【0084】
メタノール20mlと15%水酸化ナトリウム水溶液20mlとの混合溶液に、2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸2−プロピニルエステル7.3gを加え、50℃で2時間攪拌した。反応混合物を塩酸に加え、生成した固体を濾集し、該固体を乾燥した後、ヘキサンで洗浄し、2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸3.8gを得た。
2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸

1H-NMR (CDCl3) δ: 2.64 (1H, t, J = 2.4 Hz), 4.83 (2H, d, J = 2.4 Hz), 6.92 (1H, dd, J = 11.5, 6.6 Hz), 7.75 (1H, dd, J = 11.1, 6.7 Hz).
【0085】
トルエン20mlに2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸1.4g、塩化チオニル0.8ml及びDMF10mgを加え、該混合物を2時間加熱還流した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸塩化物1.5gを得た。
2,5−ジフルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸塩化物

1H-NMR (CDCl3) δ: 2.66 (1H, t, J = 2.4 Hz), 4.86 (2H, d, J = 2.4 Hz), 6.94 (1H, dd, J = 11.7, 6.6 Hz), 7.88 (1H, dd, J = 11.1, 6.7 Hz).
【0086】
参考製造例3
DMF150ml、2−クロロ−4,5−ジフルオロ安息香酸2−プロピニルエステル12.7g及びプロパルギルアルコール3.4gの混合液に、60%水素化ナトリウム(油性)2.4gを氷冷下で加えた。室温で一晩攪拌した反応混合物に塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−クロロ−5−フルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸2−プロピニルエステル19gを得た。
メタノール30ml及び15%水酸化ナトリウム水溶液30mlの混合液に、上記で得られた2−クロロ−5−フルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸2−プロピニルエステル19gを加え、50℃で2時間攪拌した。反応混合物に塩酸を加えて酸性にした後、生成した固体を濾集し、該固体をMTBE−ヘキサン混合溶媒で洗浄して、2−クロロ−5−フルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸10gを得た。
2−クロロ−5−フルオロ−4−(2−プロピニルオキシ)安息香酸

1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.69 (1H, t, J = 2.3 Hz), 5.01 (2H, d, J = 2.3 Hz), 7.37 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.65 (1H, d, J = 11.7 Hz).
【0087】
次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表す。
【0088】
製剤例1
本発明化合物1〜4各50部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸マグネシウム2部及び合成含水酸化珪素45部をよく粉砕混合することにより、各々の水和剤を得る。
【0089】
製剤例2
本発明化合物1〜4各20部とソルビタントリオレエ−ト1.5部とを、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液28.5部と混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中に、キサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケート0.1部を含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコール10部を加えて攪拌混合し、各々のフロアブル製剤を得る。
【0090】
製剤例3
本発明化合物1〜4各2部、カオリンクレー88部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより、各々の粉剤を得る。
【0091】
製剤例4
本発明化合物1〜4各5部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ−テル14部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部及びキシレン75部をよく混合することにより、各々の乳剤を得る。
【0092】
製剤例5
本発明化合物1〜4各2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部及びカオリンクレー65部をよく粉砕混合した後、水を加えてよく練り合せ、造粒乾燥することにより、各々の粒剤を得る。
【0093】
製剤例6
本発明化合物1〜4各10部;ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン35部;及び水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、各々の製剤を得る。
【0094】
次に、本発明化合物が植物病害の防除に有用であることを試験例で示す。
なお防除効果は、調査時の供試植物上の病斑の面積を目視観察し、本発明化合物を処理した植物の病斑の面積と、無処理の植物の病斑の面積を比較することにより評価した。
【0095】
試験例 トマト疫病予防効果試験(Phytophthora infestans)
プラスチックポットに砂壌土を詰め、トマト(品種:パティオ)を播種し、温室内で20日間生育させた。本発明化合物1〜3及び4の各々を製剤例6に準じてフロアブル製剤とした後、水で希釈し所定濃度(200ppm)にし、上記トマト苗の葉面に充分付着するように茎葉散布した。葉面上の該希釈液が乾く程度に風乾した後、トマト疫病菌胞子の水懸濁液を噴霧接種した。接種後はじめは23℃、多湿下に1日間置き、さらに温室内で4日間栽培した後、病斑面積を調査した。
本発明化合物1〜3及び4を処理した植物における病斑面積は、無処理の植物における病斑面積の30%以下であった。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明化合物は優れた植物病害防除効力を有しており、有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)

〔式中、
1はフッ素原子又はメトキシ基を表し、
2は水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、ヒドロキシC1−C4アルキル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、NR12基、CO23基、CONR45基、或いは、メチル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいフェニル基を表し、
3はハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、NR67基、CO28基、CONR910基、或いは、メチル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいフェニル基を表し、
Zは酸素原子又は硫黄原子を表し、
AはA1−CR111213、A2−Cy1又はA3−Cy2で示される基を表し、
1はCH2基、CH(CH3)基、C(CH32基又はCH(CH2CH3)基を表し、
2は単結合、CH2、CH(CH3)基、C(CH32基又はCH(CH2CH3)基を表し、
3はC1−C3ハロアルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、シアノ基、フェニル基及びC2−C5アルコキシカルボニル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたメチレン基を表し、
Cy1は下記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基、下記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルケニル基、下記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基又は下記群[a-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基
Cy2は下記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基、下記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルケニル基、下記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基又は下記群[a-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基を表し、
1及びR2は独立して水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基、C2−C4ハロアルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表し、
3はC1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基又はC3−C4アルキニル基を表し、
4は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基、C2−C4ハロアルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表し、
5は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基又はC2−C4ハロアルキル基を表し、
6及びR7は独立して水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基、C2−C4ハロアルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表し、
8はC1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基又はC3−C4アルキニル基を表し、
9は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基、C2−C4ハロアルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表し、
10は水素原子、C1−C4アルキル基、C3−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基又はC2−C4ハロアルキル基を表し、
11及びR12は独立してC1−C4アルキル基を表し、
13はハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(C1−C3アルキルアミノ)C1−C6アルキル基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、メルカプト基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基、フェノキシ基又はNR1415基〔式中、R14及びR15は独立して水素原子、C1−C4アルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表す。〕を表す。
群[a-1]:
C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(C1−C3アルキルアミノ)C1−C6アルキル基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、メルカプト基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基、フェノキシ基及びNR1617基〔式中、R16及びR17は独立して水素原子、C1−C4アルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表す。〕。
群[a-2]:
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、ヒドロキシル基、シアノ基、カルボキシル基、C2−C5アルコキシカルボニル基、C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(C1−C3アルキルアミノ)C1−C6アルキル基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、メルカプト基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基、フェノキシ基又はNR1819基〔式中、R18及びR19は独立して水素原子、C1−C4アルキル基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基又はC1−C4アルキルスルホニル基を表す。〕〕
で示されるアミド化合物。
【請求項2】
3がハロゲン原子である請求項1記載のアミド化合物。
【請求項3】
3がフッ素原子である請求項1記載のアミド化合物。
【請求項4】
2が水素原子、フッ素原子又はメトキシ基であり、X3がフッ素原子である請求項1記載のアミド化合物。
【請求項5】
1がフッ素原子である請求項1〜4いずれか一項記載のアミド化合物。
【請求項6】
1がメトキシ基である請求項1〜4いずれか一項記載のアミド化合物。
【請求項7】
AがA2−Cy1であり、A2が単結合、CH2基又はCH(CH3)基であり、Cy1がC1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルキル基、ヒドロキシC1−C6アルキル基及びC1−C3アルキルカルボニルオキシ基からなる群より選ばれる基で置換されたシクロヘキシル基である請求項1記載のアミド化合物。
【請求項8】
AがA1−CR111213、A2−Cy1又はA3−Cy2で示される基であり、A1がCH2基、CH(CH3)基、C(CH32基又はCH(CH2CH3)基であり、A2が単結合、CH2基、CH(CH3)基、C(CH32基又はCH(CH2CH3)基であり、A3がC1−C3ハロアルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基及び、シアノ基及びフェニル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたメチレン基であり、Cy1が下記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されたC3−C6シクロアルキル基、下記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルケニル基、下記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基又は下記群[b-1]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基、
Cy2が下記群[b-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基、下記群[b-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6シクロアルケニル基、下記群[b-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよく、かつ環を形成するメチレンの1つがカルボニル基に置換されたC3−C6シクロアルキル基又は下記群[b-2]より選ばれる少なくとも1種の基で置換されていてもよいC3−C6ヒドロキシイミノシクロアルキル基であり、R13がハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基又はフェノキシ基である請求項1〜6のアミド化合物。
群[b-1]:
C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基及びフェノキシ基。
群[b-2]:
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4アルキニル基、ヒドロキシル基、シアノ基、C1−C6アルコキシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、C1−C3アルキルチオ基、環を形成する同一炭素原子との2重結合を形成するC1−C3アルキリデン基、ヒドロキシC1−C6アルキル基、C2−C4アルキルカルボニルオキシ基、(ジ(C1−C3アルキル)アミノ)C1−C6アルキル基、カルバモイル基、ホルミル基、C2−C6シアノアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基及びフェノキシ基。
【請求項9】
請求項1〜8いずれか一項記載のアミド化合物を有効成分として含有することを特徴とする植物病害防除剤。
【請求項10】
請求項1〜8いずれか一項記載のアミド化合物の有効量を植物又は土壌に処理することを特徴とする植物病害の防除方法。

【公開番号】特開2008−291012(P2008−291012A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−111102(P2008−111102)
【出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】