説明

アルカリ金属発生源

【課題】アルカリ金属部材の加熱を安定して行うことができるアルカリ金属発生源を提供する。
【解決手段】アルカリ金属発生源1は、アルカリ金属蒸気を発生させる原料を含有するペレット16をケース20に収容したものである。ケース20には、裏面18b又は内部に抵抗加熱部21が設けられたセラミックス基板18が収容され、セラミックス基板18の裏面18bからは、基端側がセラミックス基板18に固定された通電ピン24が突出している。通電ピン24は抵抗加熱部21に電気的に接続されると共に、その基端側の面24aがセラミックス基板18の表面18aよりも内側に位置している。ペレット16は、セラミックス基板18の表面18a側に位置している。このような構成により、通電ピン24からの電流はペレット16には流れず、抵抗加熱部21だけに流れることになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入射光を光電変換して光電子を放出する光電面の形成に使用されるアルカリ金属発生源に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開平4−242040号公報に記載されたアルカリ金属発生源には、ニクロム製の平板状のヒータを挟むように一対のキャップが設けられている。各キャップはヒータに固定されると共に、クロム酸セシウムとシリコンとを含有するペレット(アルカリ金属部材)を包囲している。ペレットはヒータに当接しており、ヒータからペレットに熱が加わるとセシウムの蒸気が発生する。
【特許文献1】特開平4−242040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述した従来のアルカリ金属発生源では、外部からヒータに供給した電流が、導電性のアルカリ金属部材にも流れてしまうおそれがある。アルカリ金属部材に流れる電流量は、アルカリ金属部材とヒータとの接触具合等によって変化するため、ヒータに一定電流を供給してもヒータの温度が安定しないという現象が起こりうる。その結果、アルカリ金属部材の加熱を安定して行うことが難しくなる。
【0004】
本発明は、アルカリ金属部材の加熱を安定して行うことができるアルカリ金属発生源を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、アルカリ金属蒸気を発生させるための原料を含有するアルカリ金属部材をケースに収容したアルカリ金属発生源であって、ケースに収容され、裏面又は内部に抵抗加熱部が設けられたセラミックス基板と、基端側がセラミックス基板に固定されて、セラミックス基板の裏面から突出すると共に、抵抗加熱部に電気的に接続された通電ピンと、を備え、アルカリ金属部材は、セラミックス基板の裏面に対向する表面側に配置され、通電ピンの基端側の端面は、セラミックス基板の表面よりも内側に位置することを特徴とする。
【0006】
このアルカリ金属発生源によれば、アルカリ金属部材は、抵抗加熱部によって直接加熱されるのではなく、セラミックス基板を介して間接的に加熱されることになるため、抵抗加熱部とアルカリ金属部材とが接触することによる通電が起こらない。更に、通電ピンがセラミックス基板の表面から出ていないので、通電ピンとアルカリ金属部材との通電も起こらない。従って、アルカリ金属部材は、通電ピン及び抵抗加熱部に対して電気的に絶縁された状態となり、通電ピンから供給された電流は抵抗加熱部だけに流れ込むことになるため、抵抗加熱部における電流量と温度との関係を安定化でき、抵抗加熱部の温度ばらつきを低減することができる。抵抗加熱部の温度ばらつきが減ることにより、抵抗加熱部によって加熱されるセラミックス基板も温度ばらつきが少なくなるため、セラミックス基板に当接したアルカリ金属部材についても、安定した温度で加熱することが可能となり、安定的にアルカリ金属蒸気を発生させることができる。
【0007】
また、セラミックス基板には表面から裏面にかけて延在する貫通孔が設けられ、通電ピンの基端が貫通孔に挿入されていると好適である。このように通電ピンの差し込み部分を、単なる凹部ではなく貫通孔にした場合、アルカリ金属発生源の製造時において、セラミックス基板の両面のうちのいずれに抵抗加熱部を形成しても、抵抗加熱部側の面から通電ピンを貫通孔内に差し込めば良いので、抵抗加熱部の形成面が限定されず、製造が容易となる。また、セラミックス基板は比較的薄いため、凹部と比べて貫通孔のほうが形成しやすく、この点でも製造が容易になる。このことは、大量生産に好適である。
【0008】
また、通電ピンの基端側には、セラミックス基板の裏面に当接するフランジが設けられていると好適である。このようにフランジを設けることで、貫通孔に通電ピンを深く差し込んでしまい、通電ピンがセラミックス基板の表面から突き出てしまうことを抑制できる。また、フランジを設けることで、通電ピンをセラミック基板に対し確実にロウ付けで固定することができる。
【0009】
また、ケースには通電ピンを突出させるための開口が設けられ、開口の縁部から延びる固定片が、通電ピンに固定されていると好適である。このような構成では、ケースを通電ピンに固定しているため、ケースのガタツキを効果的に抑制できる。また、ケースに設けられた開口からアルカリ金属蒸気を放出させることが可能となるため、アルカリ金属蒸気を外部により多く放出させることが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、アルカリ金属部材の加熱を安定して行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ本発明に係るアルカリ金属発生源の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0012】
本実施形態のアルカリ金属発生源は、入射光を光電変換して光電子を放出する光電面の形成に使用されるものであって、図1に示すように、ヘッドオン型の光電子増倍管2に収容される。
【0013】
この光電子増倍管2は、ガラスからなると共に両端が封止された円筒状の側管4を備えており、側管4の一端側の光入射窓4aには光電面6が形成されている。光電面6は金属間化合物からなり、光Lの入射に応じて光電子eを放出する。側管4内においては、光電面6から放出された光電子eを集束電極7が電子増倍部8へと導き、導かれた光電子eは電子増倍部8によって多段増倍されて陽極12に入射される。
【0014】
側管4の他端側のステムベース4bには、複数のステムピン14が貫通するように固定されている。このうち、2本のステムピン14a,14bがアルカリ金属発生源1に溶接固定されている。
【0015】
図2に示すように、アルカリ金属発生源1は、アルカリ金属蒸気を発生させる円盤状のペレット(アルカリ金属部材)16と、ペレット16が載置される円盤状のセラミックス基板18とを、金属製のケース20で覆ったものである。
【0016】
ペレット16は、アルカリ金属蒸気を発生させる原料として酸化剤と還元剤を含有している。酸化剤としては、アルカリ金属イオンをカウンターカチオンとするアルカリ金属塩が用いられ、例えばモリブデン酸セシウムやクロム酸セシウムが用いられる。還元剤としては、所定温度において上述の酸化剤と酸化還元反応を開始し、アルカリ金属イオンを還元する性質の化合物(例えばシリコン)が用いられる。モリブデン酸セシウム、クロム酸セシウム、シリコンを含有するペレット16は、所定温度になるとセシウムの蒸気を発生する。なお、ペレット16は、セシウムの他にカリウム、ナトリウムやルビジウム等の蒸気を発生させるものであっても良い。
【0017】
セラミックス基板18は円形の表面18a及び裏面18bを有しており、表面18aにはペレット16が載置されている。セラミックス基板18の裏面18bの中央部には、メタライズ処理が施されることにより、タングステン金属からなる抵抗加熱部21が形成されている。この抵抗加熱部21は線状であって、セラミックス基板18を貫通する2つの貫通孔22の間を蛇行している。
【0018】
2つの貫通孔22は、2本の通電ピン24をセラミックス基板18にロウ付けで固定するためのものであって、セラミックス基板18の表面18aから裏面18bに掛けて延在している。通電ピン24は、貫通孔22に差し込まれた状態で抵抗加熱部21に対してロウ付けで固定されると共に、ステムピン14a,14bにも溶接等で固定されており、これらの通電ピン24を介してステムピン14a,14bから抵抗加熱部21に電流が供給されることになる。
【0019】
図3に示すように、2本の通電ピン24の基端は、セラミックス基板18の裏面18b側から貫通孔22に挿入されている。更に、通電ピン24の基端側の端面24aは、セラミックス基板18の表面18aよりも内側に位置している。この場合、通電ピン24の基端側の端面24aは、表面18aから突出しておらず、また、表面18aと面が揃ってもいない。このように、通電ピン24の端面24aを表面18aよりも奥まった位置にすることで、表面18aのどの位置にペレット16が載置されたとしても、ペレット16と通電ピン24との通電が起こらない。また、通電ピン24の基端にはフランジ25が設けられ、このフランジ25を裏面18bに当接させることで、通電ピン24が貫通孔22に深く差し込まれてしまうことを確実に抑制している。
【0020】
セラミックス基板18の周縁には、複数(本実施形態では3つ)の切り欠き部26が形成されている。セラミックス基板18をケース20に収容した際、これらの切り欠き部26によって、セラミックス基板18の表面18a側にある空間と裏面18b側にある空間とが連通される。また、切り欠き部26は、セラミックス基板18をケース20に収容した際、後述する第2のケース部30の開口40から露出する。このような切り欠き部26を設けることで、ペレット16から発生したアルカリ金属蒸気を開口40からスムーズに外部に放出させることが可能となる。
【0021】
図2に示すように、ケース20は、第1のケース部28と第2のケース部30とで2分割されており、第1のケース部28はセラミックス基板18の表面18a側に設けられ、第2のケース部30はセラミックス基板18の裏面18b側に設けられる。
【0022】
第1のケース部28はハット形状を呈しており、ペレット16を覆う凹状のペレット収容部32と、ペレット収容部32の周囲に配置されたリング状の鍔部34とからなっている。図3に示すように、鍔部34はセラミックス基板18の表面18aに対向し、鍔部34の外径はセラミックス基板18よりも大きくなっている。ペレット収容部32の頂部32aは平坦面であって、ペレット16と当接している。これにより、ペレット16は、セラミックス基板18と第1のケース部28の両方に当接し挟持された状態となるため、位置が安定する。
【0023】
第2のケース部30は,セラミックス基板18を収容する凹状の基板収容部36を有している。基板収容部36は、平たいリング状の底部36aと底部36aの外縁を囲む円筒状の周壁部36bとからなっており、周壁部36bとセラミックス基板18との間には、アルカリ金属蒸気を流通させるためのスペースが設けられている。
【0024】
底部36aの中央にある開口40からは、セラミックス基板18に取り付けられた通電ピン24が突出すると共に、抵抗加熱部21が露出している。開口40から抵抗加熱部21を露出させることで、第2のケース部30と抵抗加熱部21との接触を抑制している。第2のケース部30の基板収容部36とセラミックス基板18の裏面18bとの間にも僅かな隙間(図示せず)が形成され開口40に通じており、この開口40からセシウムの蒸気の放出が可能となっている。なお、開口40の径は、セラミックス基板18の脱落を防ぐため、セラミックス基板18の径よりも小さくなっている。
【0025】
開口40の縁部からは、開口49から突出した通電ピン24に沿って、舌片状の固定片44が延びている。固定片44と通電ピン24とは溶接され、これによって第2のケース部30のガタツキが防止される。
【0026】
図2に示すように、上記の基板収容部36の周囲には、平たいリング状の鍔部38が一体的に形成されている。この鍔部38は第1のケース部28の鍔部34に対向し、鍔部34と鍔部38とは複数箇所で溶接される。このように、鍔部34と鍔部38とを部分的に溶接することにより、第1のケース部28と第2のケース部30とを連結できると共に、溶接部分50以外の非溶接部分においては、鍔部34と鍔部38との間からアルカリ金属蒸気を放出させることができる。
【0027】
なお、図には示していないが、セラミックス基板18をケース20に収容した際、第1のケース部28の鍔部34とセラミックス基板18の表面18aとの間に僅かな隙間が形成される。ペレット16で発生したセシウムの蒸気は、この隙間を通った後、鍔部34と鍔部38との間や前述した開口40を通って、外部に放出されることになる。
【0028】
次に、光電子増倍管2に取り付け後のアルカリ金属発生源1の動作について説明する。図1に示すステムピン14a,14bに電流を供給すると、この電流は図2に示す通電ピン24を通って抵抗加熱部21に流れる。抵抗加熱部21に電流が流れると、その電流量に応じて抵抗加熱部21が発熱し、これによってセラミックス基板18が加熱される。そして、セラミックス基板18の熱がセラミックス基板18に載置されたペレット16に伝わる。ペレット16が所定温度になると、ペレット16に含まれる還元剤と酸化剤とが酸化還元反応を開始し、セシウムの蒸気が発生する。セシウムの蒸気は、第2のケース部30の開口40や、第1のケース部28の鍔部34と第2のケース部30の鍔部38との間を通って放出される。放出されたセシウムの蒸気と図1に示す光電面6の位置に形成されたアンチモンの蒸着膜とが反応することによって、光電面6が形成される。
【0029】
本実施形態で重要なのは、セラミック基板18において、ペレット16が載置される面18aの裏側に抵抗加熱部21を設けている点である。これにより、抵抗加熱部21とペレット16とは非接触になる。また、通電ピン24の端面24aを、セラミックス基板18の表面18aから出ないようにしている点も重要である。これにより、通電ピン24とペレット16も非接触になる。ペレット16を抵抗加熱部21とも通電ピン24とも非接触にしたことにより、通電ピン24からの電流は、ペレット16には流れず抵抗加熱部21にだけ流れることになる。したがって、抵抗加熱部21における電流量と温度との関係を一定に保つことが可能となり、抵抗加熱部21の温度ばらつきを低減することができる。抵抗加熱部21の温度ばらつきが減ることでセラミックス基板18の温度ばらつきも抑えられ、セラミックス基板18に当接したペレット16の加熱を安定して行うことができる。よって、セシウムの蒸気を安定的に発生させることができる。
【0030】
ペレット16から発生したセシウムの蒸気は、鍔部34と鍔部35との間から放出されると共に、第2のケース部30の開口40からも放出される。よって、セシウムの蒸気をより多く放出させることができ、光電面6を効率よく形成することができる。
【0031】
また、通電ピン24が差し込まれるのは、単なる凹部ではなく貫通孔22である。そのため、アルカリ金属発生源1の製造時において、セラミックス基板18の両面のうちのいずれに抵抗加熱部21を形成しても、抵抗加熱部21側の面から通電ピン22を貫通孔22内に差し込めば良いので、抵抗加熱部21の形成面が限定されず、製造が容易となる。また、セラミックス基板18は比較的薄いため、凹部と比べて貫通孔22のほうが形成しやすく、この点でも製造が容易になり、大量生産に好適である。
【0032】
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、アルカリ金属発生源1は、ヘッドオン型の光電子増倍管2に収容されるとしたが、これに限られない。サイドオン型の光電子増倍管であっても良いし、光電管、イメージインテンシファイア、ストリーク管であっても良い。また、ペレット16の材料は、前述した実施形態のものに限られない。また、抵抗加熱部21は、セラミックス基板18の内部に形成されても良い。また、貫通孔22ではなく、裏面18b側に凹部を形成し、この凹部に通電ピン24を差し込むとしても良い。
【0033】
また、本実施形態では2本の通電ピン24をステムピン14a,14bに溶接しているが、一方の通電ピン24を電子増倍部8を支持するリードピン(図示せず)に固定し、他方の通電ピン24をステムピン14a又は14bに固定しても良い。また、固定片44によって一方の通電ピン24とケース20とが導通していることから、一方の通電ピン24の代わりにケース20をステムピン14やリードピンに固定しても良い。
【0034】
また、図4に示すように、第1のケース部28のペレット収容部32の頂部32aを外部から強く押すことで、ケース20の内部空間に向かって凸となる部分を形成し、この凸部50をペレット16に当接させても良い。
【0035】
また、セラミックス基板18とペレット16とは当接することが好ましいが、当接しなくてもよい。なぜなら、本発明ではセラミックス基板18の温度ばらつきが少なく、そのためセラミックス基板18の周囲についても温度ばらつきが少ないからである。例えば、アルカリ金属発生源1,55を、セラミックス基板18が光電子増倍管2の管軸に平行(ステムピン14の軸方向に平行)となるように固定した場合、セラミックス基板18とペレット16との接触面積が少なくなったり、これらの間に隙間が生じることがあるが、このような場合でも、セラミックス基板18の周囲の温度ばらつきが少ないので、ペレット16の安定加熱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施形態に係るアルカリ金属発生源を収容した光電子増倍管を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るアルカリ金属発生源を示す斜視図である。
【図3】図2に示されたアルカリ金属発生源の断面図である。
【図4】本発明に係るアルカリ金属発生源の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1…アルカリ金属発生源、2…光電子増倍管、6…光電面、16…ペレット(アルカリ金属部材)、18…セラミックス基板、18a…表面、18b…裏面、20…ケース、21…抵抗加熱部、22…貫通孔、24…通電ピン、24a…端面、25…フランジ、40…開口。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルカリ金属蒸気を発生させるための原料を含有するアルカリ金属部材をケースに収容したアルカリ金属発生源であって、
前記ケースに収容され、裏面又は内部に抵抗加熱部が設けられたセラミックス基板と、
基端側が前記セラミックス基板に固定されて、前記セラミックス基板の前記裏面から突出すると共に、前記抵抗加熱部に電気的に接続された通電ピンと、を備え、
前記アルカリ金属部材は、前記セラミックス基板の前記裏面に対向する表面側に配置され、
前記通電ピンの前記基端側の端面は、前記セラミックス基板の前記表面よりも内側に位置することを特徴とするアルカリ金属発生源。
【請求項2】
前記セラミックス基板には前記表面から前記裏面にかけて延在する貫通孔が設けられ、前記通電ピンの前記基端が前記貫通孔に挿入されていることを特徴とする請求項1記載のアルカリ金属発生源。
【請求項3】
前記通電ピンの前記基端側には、前記セラミックス基板の前記裏面に当接するフランジが設けられていることを特徴とする請求項2記載のアルカリ金属発生源。
【請求項4】
前記ケースには前記通電ピンを突出させるための開口が設けられ、
前記開口の縁部から延びる固定片が、前記通電ピンに固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のアルカリ金属発生源。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−295502(P2009−295502A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−149583(P2008−149583)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(000236436)浜松ホトニクス株式会社 (1,479)