説明

アルツハイマー型老年認知症の治療方法

本発明は、アルツハイマー型老年認知症(SDAT)の診断、リスク評価、予防、及び治療に関する。より具体的には、本発明はヒト血清中のエタノールアミンリン脂質の測定に関する。これらの分子のサブセットは、病理学的に確認されたβ−アミロイドの沈着のある対象とβ−アミロイドの沈着のない対象との間、及びSDATの診断と一致する認知症の臨床的兆候を有する対象と非認知症の対照との間で有意に変化する。さらに、本発明はSDATの種々の段階の診断、SDAT症状の早期検出及び予防、SDATの治療、非SDAT認知症の鑑別診断、及びその化学的又は生物学的処置がSDATの治療的介入のために設計され得る分子標的の同定に関する。本発明はまた、認知症に罹患した対象のための適切な治療的介入を指向し選択するために分子診断分析を用いる方法に関する。本発明はまた、SDATの臨床的兆候を有する者と正常な非認知症患者との間で存在量が有意に異なることが見出されている小分子又は代謝産物に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
DHAP;1−アシル−DHAP;1−アルキル−DHAP;1−アルキル−G3P;1−アルキル,2−アシル−G3P;1−アルキル,2−アシル−グリセロール;1−アルキル,2−アシル−GPE,1−アルキル,ジアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=DHA、sn−3=DHA)(sn−1位はアルキルエーテル結合を有し、sn−2及びsn−3位はアシル結合を有する);1−アルキルジアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=18:1、sn−3=18:1)(sn−1位はアルキルエーテル結合を有し、sn−2及びsn−3位はアシル結合を有する);トリアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=DHA、sn−3=DHA)(3つの位置すべてはアシル結合を有する);及びトリアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=18:1、sn−3=18:1)(3つの位置すべてはアシル結合を有する)並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される治療有効量の化合物を、治療を必要とする患者に投与することによる、アルツハイマー型老年認知症(SDAT)の治療のための方法。
【請求項2】
化合物が1−アルキル,2−アシル−グリセロールである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
側鎖が、SN1のアルキルとして16:0、18:0、18:1、18:2、18:3、及びSN2のアシルとして16:0、18:0、18:1、18:2、18:3、20:4、20:5、20:6、22:4、22:5、22:6、24:4、24:5、24:6からなる群から選択される飽和及び不飽和(PUFA)型の両者を含む任意の一般的脂肪酸及び長鎖脂肪酸を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
1−アルキル,2−アシル−グリセロールが、
【化1】


である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
治療を必要とする患者においてアルツハイマー型老年認知症(SDAT)を治療するための、DHAP;1−アシル−DHAP;1−アルキル−DHAP;1−アルキル−G3P;1−アルキル,2−アシル−G3P;1−アルキル,2−アシル−グリセロール;1−アルキル,2−アシル−GPE,1−アルキル,ジアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=DHA、sn−3=DHA)(sn−1位はアルキルエーテル結合を有し、sn−2及びsn−3位はアシル結合を有する);1−アルキルジアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=18:1、sn−3=18:1)(sn−1位はアルキルエーテル結合を有し、sn−2及びsn−3位はアシル結合を有する);トリアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=DHA、sn−3=DHA)(3つの位置すべてはアシル結合を有する);及びトリアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=18:1、sn−3=18:1)(3つの位置すべてはアシル結合を有する)並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される治療有効量の化合物の使用。
【請求項6】
化合物が1−アルキル,2−アシル−グリセロールである、請求項5に記載の使用。
【請求項7】
側鎖が、SN1のアルキルとして16:0、18:0、18:1、18:2、18:3、及びSN2のアシルとして16:0、18:0、18:1、18:2、18:3、20:4、20:5、20:6、22:4、22:5、22:6、24:4、24:5、24:6からなる群から選択される飽和及び不飽和(PUFA)型の両者を含む任意の一般的脂肪酸及び長鎖脂肪酸を含むべきである、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
1−アルキル,2−アシル−グリセロールが、
【化2】


である、請求項7に記載の使用。
【請求項9】
DHAP;1−アシル−DHAP;1−アルキル−DHAP;1−アルキル−G3P;1−アルキル,2−アシル−G3P;1−アルキル,2−アシル−グリセロール;1−アルキル,2−アシル−GPE,1−アルキル,ジアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=DHA、sn−3=DHA)(sn−1位はアルキルエーテル結合を有し、sn−2及びsn−3位はアシル結合を有する);1−アルキルジアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=18:1、sn−3=18:1)(sn−1位はアルキルエーテル結合を有し、sn−2及びsn−3位はアシル結合を有する);トリアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=DHA、sn−3=DHA)(3つの位置すべてはアシル結合を有する);及びトリアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=18:1、sn−3=18:1)(3つの位置すべてはアシル結合を有する)並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される治療有効量の化合物を、患者に投与することによる、治療を必要とする患者のコレステロールを低減する方法。
【請求項10】
化合物が1−アルキル,2−アシル−グリセロールである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
側鎖が、SN1のアルキルとして16:0、18:0、18:1、18:2、18:3、及びSN2のアシルとして16:0、18:0、18:1、18:2、18:3、20:4、20:5、20:6、22:4、22:5、22:6、24:4、24:5、24:6からなる群から選択される飽和及び不飽和(PUFA)型の両者を含む任意の一般的脂肪酸及び長鎖脂肪酸を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
1−アルキル,2−アシル−グリセロールが、
【化3】


である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
治療を必要とする患者のコレステロールを低減するための、DHAP;1−アシル−DHAP;1−アルキル−DHAP;1−アルキル−G3P;1−アルキル,2−アシル−G3P;1−アルキル,2−アシル−グリセロール;1−アルキル,2−アシル−GPE,1−アルキル,ジアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=DHA、sn−3=DHA)(sn−1位はアルキルエーテル結合を有し、sn−2及びsn−3位はアシル結合を有する);1−アルキルジアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=18:1、sn−3=18:1)(sn−1位はアルキルエーテル結合を有し、sn−2及びsn−3位はアシル結合を有する);トリアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=DHA、sn−3=DHA)(3つの位置すべてはアシル結合を有する);及びトリアシルグリセロール(sn−1=16:0、sn−2=18:1、sn−3=18:1)(3つの位置すべてはアシル結合を有する)並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物の治療有効量の使用。
【請求項14】
化合物が1−アルキル,2−アシル−グリセロールである、請求項13に記載の使用。
【請求項15】
側鎖が、SN1のアルキルとして16:0、18:0、18:1、18:2、18:3、及びSN2のアシルとして16:0、18:0、18:1、18:2、18:3、20:4、20:5、20:6、22:4、22:5、22:6、24:4、24:5、24:6からなる群から選択される飽和及び不飽和(PUFA)型の両者を含む任意の一般的脂肪酸及び長鎖脂肪酸を含むべきである、請求項14に記載の使用。
【請求項16】
1−アルキル,2−アシル−グリセロールが、
【化4】


である、請求項15に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24−1】
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【図24−2】
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【図24−3】
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【図24−4】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2010−518029(P2010−518029A)
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−548551(P2009−548551)
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【国際出願番号】PCT/CA2007/001472
【国際公開番号】WO2008/095275
【国際公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願人】(504353730)フェノメノーム ディスカバリーズ インク (16)
【Fターム(参考)】