説明

アルミサッシ引き違い戸の開放制限装置

【課題】 この発明は、鍵を用いずアルミサッシ引き違い戸の開放位置を制限する開放制限装置を提供する。
【解決手段】 ベースと、係止ブロックと、弾性体と、弾性係止部材と、及びバネとを含み構成されるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置において、該ベースの中央に収納室を形成し、且つ一方の側に該収納室に連通する溝を形成し、該係止ブロックに弾性体収納溝を形成して該弾性体を該弾性体収納溝内に設け、該弾性係止部材を該ベースの溝内に設け、且つ該弾性係止部材の後端に該バネを設けて該弾性係止部材が横方向に移動して該係止ブロックに当止して位置決めさせ、該係止ブロックが上方に起こされる場合、一方の側の該弾性係止部材が移動して該係止ブロックに当止して該係止ブロックの両端が位置決めされるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はアルミサッシに関し、特にアルミサッシ引き違い戸に用いられ、内側と外側戸の開放位置を制限するアルミサッシ引き違い戸の開放制限器に関する。
【背景技術】
【0002】
アルミサッシは、目下建築物に広く使用されている。アルミサッシ引き違い戸を窓に応用した場合、窓を開く際、安全のための保護効果を得るために、往々にして、窓の外に鉄、アルミなどによる柵などを設けて防護柵としている。係る防護柵を設けることによって、幼児などが予期せず窓から墜落することを防ぐことができるが、相対的に火災発生時に避難するのを妨げとなり安全性に影響を与える。また、係る防護柵は、消防人員が火災現場に進入する際の妨げともなる。しかも、多くのマンションなどでは、建築物の外観を維持するための取り決めなどがあり、このため窓の外に防護柵を設けることができない場合が多い。
【0003】
上述する防護柵を設けることができない場合、アルミサッシ引き違い戸にはスライド制限器を設けて内側と外側の戸の開く広さ制限し、幼児などが窓を広く開けすぎて予期せず窓から墜落することを防ぐ。
【0004】
目下、市場にはアルミサッシ引き違い戸の制動を目的とした位置決め制限装置が見られる。この位置決め制限装置は、ベースと、少なくとも一以上のロック手段と、少なくとも一以上の弾性係止ブロックとを含んでなる。該ベースには収納室を形成して該弾性係止ブロックを収納する。該収納室の一方の側に該ロック手段を設け、該ロック手段によって弾性係止ブロックを該収納室から反らせて上方に突起させるか、もしくは該収納室内に圧縮して位置決めを行う。該弾性係止ブロックが上方に突起した場合は引き違い戸の開く位置を制限し、逆に該収納室内に圧縮した場合は、引き違い戸を全開することができる。
【0005】
上述する位置決め制限装置は。該弾性係止ブロックが上方に突起した場合にロック機能を達成する。よって、窓に予期せず発生する事故を防ぐことができるが、但し、火災発生などの緊急時においては、該弾性係止ブロックを該収納室に圧縮させて、引き違い戸を全開しなければならない。然しながら、該弾性係止ブロックは該ロック手段によって制御されているため、該弾性係止ブロックを突起させる場合でも、圧縮させる場合でも鍵で該ロック手段を操作しなければならず、使用上不便である。また、幼児などが該ロック手段を容易に開放しないようにするためには鍵を保管しなければならず、このため、緊急の事態が発生した場合、鍵が見つからない場合もある。よって、係る事態も安全の面から心配である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、この発明は、鍵を用いずアルミサッシ引き違い戸の開放位置を制限することができるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明者は、従来の技術に見られる欠点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ベースと、係止ブロックと、弾性体と、弾性係止部材と、及びバネとを含み構成されるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置において、
該ベースの中央に収納室を形成し、且つ一方の側に該収納室に連通する溝を形成し、
該係止ブロックに弾性体収納溝を形成して該弾性体を該弾性体収納溝内に設け、
該弾性係止部材を該ベースの溝内に設け、且つ該弾性係止部材の後端に該バネを設けて該弾性係止部材が横方向に移動して該係止ブロックに当止して位置決めさせ、
該係止ブロックが上方に起こされる場合、一方の側の該弾性係止部材が移動して該係止ブロックに当止して該係止ブロックの両端が位置決めされるように構成するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置によって課題を解決できる点に着眼し、係る知見に基づいて本発明を完成させた。
【0008】
以下、この発明について具体的に説明する。
請求項1に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、ベースと、係止ブロックと、弾性体と、弾性係止部材と、及びバネとを含み構成されるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置において、
該ベースの中央に収納室を形成し、且つ一方の側に該収納室に連通する溝を形成し、
該係止ブロックに弾性体収納溝を形成して該弾性体を該弾性体収納溝内に設け、
該弾性係止部材を該ベースの溝内に設け、且つ該弾性係止部材の後端に該バネを設けて該弾性係止部材が横方向に移動して該係止ブロックに当止して位置決めさせ、
該係止ブロックが上方に起こされる場合、一方の側の該弾性係止部材が移動して該係止ブロックに当止して該係止ブロックの両端が位置決めされるように構成する。
【0009】
請求項2に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1におけるベースの外周に複数の係合溝を形成し、別途底板を設け、該底板の外周の該係合溝に対応する位置に、該係合溝に係合する複数の弾性係合爪を形成して該底板を該ベースに設ける。
【0010】
請求項3に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項2における底板に凸柱を形成して該弾性体を該凸柱に設け、該ベースに該底板を取り付ける場合、該底板の外周に凸縁部を形成して、該凸縁部に粘着剤を塗布して密接させる。
【0011】
請求項4に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における係止ブロックに軸支孔を穿設し、ピンを該軸支孔に挿入して該係止ブロックを該ベースの収納室内に軸支する。
【0012】
請求項5に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における係止ブロックの左側に弾性体収納溝を形成する。
【0013】
請求項6に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における係止ブロックの右側に弾性体収納溝を形成する。
【0014】
請求項7に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における係止ブロックの右側端縁部に当止端を形成し、該当止端の末端に傾斜面を形成し、且つ該係止ブロックの右側端面に当止面を形成する。
【0015】
請求項8に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における係止ブロックがピンで該ベースの収納室に軸支され、且つ支軸となる該ピンにねじれバネである弾性体を設けて該係止ブロックが弾性的に回動するように構成した。
【0016】
請求項9に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における係止ブロックの上面に凹凸模様を具える摩擦面を形成する。
【0017】
請求項10に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における弾性係止部材の上面に凹凸模様の摩擦面を有する凸ブロックを設け、該弾性係止部材を中空にして、内部に凸柱を形成し、該凸柱に弾性体を設ける。
【0018】
請求項11に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における弾性係止部材の後端が延伸して湾曲状の弾性部を形成し、かつ該ベースの溝内に設けられる。
【0019】
請求項12に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における係止ブロックの左側の端縁部に2本の支持桿を形成し、該2本の支持桿の間に凹状の係合溝を形成する。
【0020】
請求項13に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における弾性係止部材の前端の下端縁に傾斜面を形成し、後端に安全係止部を設ける。
【0021】
請求項14に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における弾性係止部材の一旦の下端縁に当止端を形成し、同一端の上端縁に傾斜ブロックを設ける。
【0022】
請求項15に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における弾性係止部材の上面に赤色の警戒表示を設ける。
【0023】
請求項16に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における係止ブロックの当止部の上面に緑色の安全表示を設ける。
【0024】
請求項17に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1におけるベースの一端に嵌合溝を形成し、他端にテーパ状ブロックを形成し、かつ該ベースの外周に凸出した嵌合ブロックを形成する。
【0025】
請求項18に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1における係止ブロック底部中央に弾性体を設け、かつ該係止ブロックの左右両側に凸出した係止板を設け、該弾性係止部材を該ベース内部の一旦に設け、該弾性係止部材の前端に延伸部を形成する。
【0026】
請求項19に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項1におけるベースの一旦に嵌合溝を形成し、他端にテーパ状ブロックを設けて、アルミサッシの横枠に形成した嵌合溝に取り付ける。
【0027】
請求項20に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、ベースと、係止ブロックと、弾性体と、につの弾性係止部材と、バネを含み構成されるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置であって、
該ベースの中央に収納室を設け、かつ両側にそれぞれ該収納室に連通する溝を形成し、
該係止ブロックを該ベースの収納室内に設け、かつ該係止ブロックに弾性体収納溝を形成し、該弾性体収納溝に該弾性体を設け、
該2つの弾性体はそれぞれ該ベースの溝内に設け、
該弾性係止部材の後端に該バネを設け、
且つ該弾性係止部材の後端に該バネを設け、
該弾性係止部材が横方向に移動して該係止ブロックに当止して位置決めさせ、
該係止ブロックが上方に起こされる場合、両側の該弾性係止部材がそれぞれ移動して該係止ブロックの両端に当止して該係止ブロックが位置決めされるように構成する。
【0028】
請求項21に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20におけるベース底面に底板を設け、該底板の外周に凸縁部を形成し、
該底板を該ベースの底端縁に嵌合させる場合、該凸縁部に粘着剤を塗布して密接させる。
【0029】
請求項22に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における底板に凸柱を形成し、該凸柱に該弾性体を設ける。
【0030】
請求項23に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における弾性係止部材の後端に弾性体を設ける。
【0031】
請求項24に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における係止ブロックの両面を貫通する軸支孔を穿設し、該軸支孔にピンを挿入して該係止ブロックを該ベースの収納室に軸支する。
【0032】
請求項25に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における係止ブロックの左側に弾性体収納溝を形成する。
【0033】
請求項26に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における係止ブロックの右側に弾性体収納溝を形成する。
【0034】
請求項27に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における係止ブロックの右側端縁部に当止端を形成し、該当止端の末端に傾斜面を形成し、且つ該係止ブロックの右側端面に当止面を形成する。
【0035】
請求項28に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における係止ブロックがピンで該ベースの収納室に軸支され、且つ支軸となる該ピンにねじれバネである弾性体を設けて該係止ブロックが弾性的に回動するように構成した。
【0036】
請求項29に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における係止ブロック上面に凹凸模様を具える摩擦面を形成した。
【0037】
請求項30に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における弾性係止部材の上面に凹凸模様の摩擦面を有する凸ブロックを設け、該弾性係止部材を中空にして、内部に凸柱を形成し、該凸柱に弾性体を設ける。
【0038】
請求項31に記載するアルミサッシ引き違い戸の
開放制限装置は、請求項20における弾性係止部材の後端が延伸して湾曲状の弾性部を形成し、かつ該ベースの溝内に設けられる。
【0039】
請求項32に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における係止ブロックの左側の端縁部に2本の支持桿を形成し、該2本の支持桿の間に凹状の係合溝を形成する。
【0040】
請求項、33に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における弾性係止部材の前端の下端縁に傾斜面を形成し、後端に安全係止部を設ける。
【0041】
請求項34に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、 請求項20における弾性係止部材の一旦の下端縁に当止端を形成し、同一端の上端縁に傾斜ブロックを設ける。
【0042】
請求項35に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における弾性係止部材の上面に赤色の警戒表示を設ける。
【0043】
請求項、36に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における係止ブロックの当止部の上面に緑色の安全表示を設ける。
【0044】
請求項37に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20におけるベースの一端に嵌合溝を形成し、他端にテーパ状ブロックを形成し、かつ該ベースの外周に凸出した嵌合ブロックを形成する。
【0045】
請求項38に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、請求項20における係止ブロック底部中央に弾性体を設け、かつ該係止ブロックの左右両側に凸出した係止板を設け、該弾性係止部材を該ベース内部の一旦に設け、該弾性係止部材の前端に延伸部を形成する。
【0046】
請求項39に記載するアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は、 前記ベースの一旦に嵌合溝を形成し、他端にテーパ状ブロックを設けて、アルミサッシの横枠に形成した嵌合溝に取り付ける。
【発明の効果】
【0047】
この発明によるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置は鍵を用いることなく操作でき、取り扱いの操作が容易であり、利便性を具えるとともに、緊急時においては鍵をさがすことなく操作できるため安全性が高まるといった利点を具える。
【0048】
また、外部からの進入を防いだり、予期せず窓から墜落するといった事故を未然に、且つ確実に防ぐことができ、さらに高い安全性を具えるというった利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
この発明は、鍵を用いずアルミサッシ引き違い戸の開放位置を制限することができるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置を提供するものであって、 ベースと、係止ブロックと、弾性体と、弾性係止部材と、及びバネとを含み構成されるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置において、該ベースの中央に収納室を形成し、且つ一方の側に該収納室に連通する溝を形成し、該係止ブロックに弾性体収納溝を形成して該弾性体を該弾性体収納溝内に設け、該弾性係止部材を該ベースの溝内に設け、且つ該弾性係止部材の後端に該バネを設けて該弾性係止部材が横方向に移動して該係止ブロックに当止して位置決めさせ、該係止ブロックが上方に起こされる場合、一方の側の該弾性係止部材が移動して該係止ブロックに当止して該係止ブロックの両端が位置決めされるように構成する。
係る構成のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置について、その構造と特徴を説明するために、具体的な実施例を挙げ、図面を参照にして以下に詳述する。
【実施例1】
【0050】
図1、2にこの発明によるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置の構造を開示する。図面によれば開放制限装置1は、ベース10と、底板14と、係止ブック20と、弾性体22と、弾性係止部材30と、弾性体33とを含み構成され、ピン21を利用して係止ブック20をベース10の収納室11内に回動自在に軸支する。係止ブック20が開放制限装置1のベース1の外部に凸出すると、引き違い戸の内側と外側の戸のスライドの動作を制御し、図15に開示するように所定の範囲内で開くようにする。よって、防護の作用が得られ、幼児などが予期せず窓から墜落することを防ぐ。
【0051】
図1、3、3aに開示するように、ベース10には収納室11を形成し、収納室11の一方の側に溝12を形成する。図面によれば、溝12は収納室11の右側に形成する。また、図1に開示するように、ベース10外周には複数の係合溝13を形成する。
【0052】
底板14の外周の係合溝13に対応する位置に、係合溝13に係合する複数の弾性係合爪15を形成し、弾性係合溝15を係合溝13に係合させて底板14をベース10に連結する。また、弾性係合爪15を設けず、高周波加工、もしくは粘着剤の塗布などの方法で底板14をベース10に直接連結してもよい。また、底板14には弾性体22を位置決めするための凸柱16を形成する。
【0053】
係止ブロック20は、ピン21を利用してベース10の収納室11内に軸支する。図1に開示するように、係止ブック20には係止ブロック20を貫通する軸支孔23を穿設する。ピン21は軸支孔23と、ベース10に穿設した孔部に挿入して係止ブロック20をベース10の収納室11内に軸支する。係止ブロック20内には図3に開示するように弾性体収納溝24aを形成し、また中央より自由端をよりの位置にも弾性体収納溝24bを形成する。また、係止ブロック20の自由端に当止端25を一体に形成し、かつ当止端25の端面に傾斜面25aを形成する。係止ブロック20が起き上がった状態において当止端25の傾斜面25aは、ベース10に当止する。また、係止ブロック20の自由端に当止面26を形成し、戸が当止する場合の力を受ける端面とする。係止ブロック20の軸支する側の表面は凹凸模様を形成して摩擦面27とする。
【0054】
弾性係止部材30はベース10の溝12内に設ける。その上面には凹凸模様を形成した面を有する凸ブロック31を設け、中空で底面を開口面とする。内部には長手方向に凸柱32を設け、凸柱32に弾性体33を挿設する。また、図13に開示するように弾性係止部材30の後端から湾曲状の弾性部38が延伸するようにしてもよい。係る構成によって、係止ブック20が上方に起こされる場合、弾性係止部材30がスライドして係止ブック20の底端に係合して位置決めする。
【0055】
弾性係止部材30は図3に開示するように、係止ブック20側の一端の下端縁に傾斜面34を形成する。係止ブック20が内側に圧縮された場合、傾斜面25aが傾斜面34に当止する。このため係止ブック20の摩擦面27を直接押し圧すると、当止端25の当止端に形成した傾斜面25aが傾斜面34を動かして弾性係止部材30が自動的に後退して圧縮される。当止端25がベース10上に当止すると、図3aに開示するように弾性係止部材30は弾性体33の付勢力によって当止端25の下端に自動的に係止して固定の効果が得られる。
【実施例2】
【0056】
図4、4aに、この発明によるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置の第2の実施の形態を開示する。図面によれば、開放制限装置1の構造は、図3に開示する実施の形態とやや異なる。特に、係止ブロック20の底面に設ける弾性体の位置が異なり、弾性体22aはピン21より弾性係止部材30側の中間の位置に形成した弾性体挿設溝24b内に設ける。
【0057】
上述する構成は、図3に開示する実施の形態と異なる作動方式が発生する。即ち、係止ブック20を解放制限装置1から起こす場合、手動で弾性係止部材30を後方に移動させると、係止ブロック20は圖4aに開示するように、弾性体22aによって自動的に弾発して跳び出して、当止面26によって戸がスライドして開く距離を制限する。係止ブロック20を元の位置に戻す場合は、図4に開示するように手動で弾性係止部材30を後方に移動させて、係止ブロック20の起き上がった一端を押し圧し、傾斜斜面34に係止ブロック20の当止端25の傾斜面25aを係止させて、係止ブロック20の外部表面が平坦面を呈するようにする。
【実施例3】
【0058】
図5、5aに、この発明によるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置の第3の実施の形態を開示する。図面によれば、開放制限装置1の構造はねじれバネである弾性体22bをピン21に設ける。この場合、弾性体22bの開口が図面の左側に向き、係止ブロック20が弾性的に回動するように構成する。
【0059】
上述の構成によれば、係止ブロック20の図面の左側の摩擦面27を押し圧すると、係止ブロック20の右側の一端が起こされて、図5aに開示するように、当止面26が出る。当止面26を元の位置に戻す場合は、図5に開示するように、弾性係止部材30を後方に移動させると、係止ブロック20は弾性体22bの付勢力で自動的に元の位置に復帰し、係止ブロック20外部が平坦な面を呈する。
【実施例4】
【0060】
図6、6aに、この発明によるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置の第4の実施の形態を開示する。図面によれば、開放制限装置1は、ねじれバネである弾性体22cは、図面における右側に開口が向いていて、異なる操作方法と作用を有する。図6aに開示するように、係止ブロック20を起こそうとする場合は、弾性係止部材30を後方に移動させると、係止ブロック20が自動的に起き上がる。
【0061】
係止ブロック20を元の位置に戻す場合は、図6に開示するように、係止ブロック20の起き上がった一端を押し圧すると、弾性係止部材30の前端の下端縁に形成した傾斜面34が係止ブロック20の当止端25の傾斜面25aに当止して、係止めブロック20の外部が平坦面を呈する。
【実施例5】
【0062】
図7、8、9、9aに、この発明によるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置の第5の実施の形態を開示する。図面によれば、ベース10は収納室11には一方の側に、収納室11に連通する孔部12を穿設する。図面の開示によれば、孔部12は収納室11の左側に穿設する。ベース10の周には複数の係合溝13を形成する。底板14の周囲の係合溝13に対応する位置に、係合溝13に係合する複数の弾性係合爪15を形成し、弾性係合溝15を係合溝13に係合させて底板14をベース10に連結する。また、弾性係合爪15を設けず、高周波加工、もしくは粘着剤の塗布などの方法で底板14をベース10に直接連結してもよい。また、底板14には弾性体22を位置決めするための凸柱16を形成する。
【0063】
係止ブロック20は、ピン21を利用してベース10の収納室11内に軸支する。図1に開示するように、係止ブック20には係止ブロック20を貫通する軸支孔23を穿設し、ピン21を挿設してベース10の収納室11内に軸支する。また、図9に開示するように、係止ブロック20の左側の底辺には弾性体収納溝24aを形成し、右側の底部にも弾性体収納溝24bを形成する。係止ブロック20の右端底部には当止部25を一体に形成する。当止部25の末端には傾斜面25aを形成する。
【0064】
係止ブロック20が起き上がると、当止部25はベース10に当止し、前端に形成した当止面26は戸が当止する際に力を受ける端面となる。係止ブロック20は、表面に凹凸模様を形成した摩擦面27を有する。この実施の形態においては、係止ブロック20の左側の外縁に2本の支持桿28を設け、2本の支持桿28の間に凹状の係合溝29を形成する。
【0065】
弾性係止部材30はベース10の孔部12内に設け、上部には凹凸模様を形成した凸ブロック31を設け、かつ中空で底面を開口面とする。内部には横方向に凸柱32を設け、凸柱32にコイルバネである弾性体33を挿設する。図7に開示するように、弾性係止部材30は係合部35を一体に形成し、同一端の下端縁に傾斜ブロック36を設ける。よって、係止ブロック20が内方向に圧縮されると、図9に開示するように、支持桿28がベース10の下方に当止し、弾性か係止部材30が後方に移動する。
【0066】
図9aに開示するように、係止ブロック20の左側の摩擦面27を下方に押し圧すると、係止ブロック20の右側が自動的に当止面26を押し出す。弾性係止部材30を元の位置に戻すと、弾性係止部材30の係合部35は係合溝29に係合し固定の効果が得られ、当止面26によって戸がスライドして開く距離を制限する。係止ブロック20を元に戻す場合は。手動で
弾性係止部材30を後方に移動させると、図9に開示するように係止ブロック20は弾性体22の付勢力によって自動的に元の位置に戻り、係止ブロック20の外部は平坦な面を呈する。
【実施例6】
【0067】
図10、10aにこの発明によるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置の第5の実施の形態を開示する。図面によれば、開放制限装置1は、係止ブロック20の底面に設ける弾性体の位置が異なる。即ち、弾性体22aをピン21の右側の中央の位置に形成した弾性体収納溝24b内に設ける。係る構成による動作は、上述の図7に開示する実施例と異なり、係止ブロック20がベース10から起き上がる場合、弾性体22aの付勢力は弾性体33の付勢力より小さいため、手動で弾性係合部材30を後方に移動させ、傾斜部35を係合溝29に制限から開放し、さらに手動で係止ブロック20の起き上がった一端を押し圧して、弾性係部30前端の上端縁に形成した傾斜ブロック36を当止桿28の下方に進入させて図10に開示するように、係止ブロック20の外部が平坦面を呈するようにする。
【実施例7】
【0068】
図11、11aに、この発明の第7の実施の形態を開示する。図面によれば、ねじれバネである弾性体22bをピン21に設ける。弾性体22bは、開口が左側を向き、係止ブロック20を弾性的に回動させる。
係止ブロック20を起こす場合は、弾性係止部材30を後方に移動させ、係止ブロック20の左側の摩擦面27の位置から下方に押し圧すると、図11aに開示するように、係止ブロック20は右側の当止面が押し出される。
【0069】
当止面26を元に戻す場合は、弾性係止部材30を後方に移動させると、係止ブロック20は弾性体22bの付勢力によって、自動的に元位置に戻り、弾性係合部材30は前端の上端縁の傾斜ブロック36が当止桿28の下方に進入して、図11に開示するように係止ブロック20の外部は平坦な面を呈する。
【実施例8】
【0070】
図12、図12aに、この発明の第8の実施の形態を開示する。図面によれば、ねじれバネである弾性体22cは、開口が右側を向いて、異なる操作上の効果を生みだす。係止ブロック20を起こす場合、弾性係止部材30を後方に移動させると、図12aに開示するように、係止ブロック20が自動的に起き上がる。
【0071】
係止ブロック20を元の位置に戻す場合は、弾性係止部材を後方に移動させ、係止ブロック20の起き上がった一端を押し圧して、図12に開示するように弾性係合部材20の外部が平坦面を呈するようにする。
【0072】
図14、15にこの発明による開放制限装置の使用態様を開示する。図14に開示するように、開放制限装置1はアルミサッシ引き違い戸に用いる。開放制限装置を操作して係止ブロック20をしてベース10から起こすと、当止面26によって内側の戸61が開放するためにスライドするストロークが制限され、図15に開示するように、同様に外側の戸61も当止面26によって内側の戸60に当止し、加俸する幅が制限される。
【実施例9】
【0073】
図16、17は、第9の実施の形態による開放制限装置の断面図と、その動作を示した説明図である。図面によれば、ベース10には収納室11を形成し、且つ収納室11の一方の側に連通する貫通孔12を穿設し、収納室11の中央には係止ブロック20を設ける。係止ブロック20の底部中央にはコイルバネである弾性体50を設け、係止ブロック20は左右両側に端縁部が凸出した係止板51を有する。弾性係止部材30の前端には延伸部37を一体に形成する。
【0074】
上述する構成によれば、弾性当止部材30を後方に移動させると、図17に開示するように、係止ブロック20が弾性体50の付勢力によって押し上げられて上方に跳びでる。このため、延伸部37は本来の係止板52の底面側の位置から位置が変わり、係止ブロック20の後方への移動を防ぐ係止の効果を発揮して、凸出した係止ブロック20が戸に当止する。
【0075】
図3、3aに開示するように、弾性係止部材30は上面に位置に表面に赤色の警戒表示Aを具える。よって、係止ブロック20を下方に押し圧して当止できない状態にした場合、使用者は遠くからでも危険を意味する赤色の警戒表示Aを肉眼で容易に識別することができる。また、図3aに開示するように、係止ブロック20は、当止端25の上面に緑色の安全表示Bを具える。よって、当止面26が起き上がって当止の作用が得られる場合、安全な状態であることを肉眼で容易に識別することができる。
【実施例10】
【0076】
図18、19、20に、第10の実施の形態を開示する。第10の実施の形態による開放制限装置1は、図1と図7に開示する構造を結合しものであって、更に安全を確保できる構造となっている。図面によれば、ベース10と、底板14と、係止ブロック20と、コイルバネである弾性体22と、二つの弾性係止部材30、40と、コイルバネである弾性体33、43によって構成する。また、ピン21を支持孔23に挿設して係止ブロック20をベース10の収納室11に回動自在に軸支する。
【0077】
上述する構成によって、係止ブロック20がベース10の外部に凸出した場合、引き違い戸の内側と外側の戸の開く位置を制限する。よって、外部からの侵入者、もしくは幼児が予期せず墜落することを防ぐことができる。
【0078】
図18、20、20aに開示するように、ベース10の中央に収納室11を形成し、収納室11の両隣りには連通する溝12、12aを形成する。ベース10の両側には、端縁部に複数の嵌合ブロック19を形成する。底板14は、外周に凸縁部14aを形成し、底板14をベース10の底縁に嵌着して連結する場合に、凸縁部14aに粘着剤を塗布して密閉してもよい。
【0079】
図18、18a、20、20aに開示するように、この実施の形態による開放制限装置1を使用する場合、弾性係止部材30、40を同時に後方に移動させる。図20aに開示するように、係止ブロック20の図面における左側の摩擦面27を下方に押し圧すると、係止ブロック20の右側の当止面26が自動的に跳び出る。
【0080】
弾性係止部材30、40を元の位置に戻した後、弾性係止部材30は係止ブロック20の当止端25の底端に係止し、弾性係止部材20の当止部45が係合溝29に嵌合して固定の効果が得られる。この場合、起き上がった当止面26によって、戸を開くためのスライドのストロークの距離が制限される。
【0081】
係止ブロック20を元の位置に戻す場合は、同様の方式で、先に弾性係止部材30、40を同時に後方に移動させると、係止ブロック20は弾性体22の付勢力によって当止面26が元の位置に戻り、図20に開示するように係止ブロック20の外面が平坦な面を呈する。よって、二重に阻止する効果を確保でき、低年齢の子供が予期せず窓を開けて墜落するといった自己を防ぐことができる。
【実施例11】
【0082】
図21、21aに、第11の実施の形態を開示する。図面によれば、開放制限装置1の構造は、図18に開示する構造とやや異なる。即ち、係止ブロック20の底面に設けた弾性体の位置が異なる。図面によれば、弾性体22aは、ピン21の右側の弾性体収納溝24b内に設ける。
【0083】
係る構成によれば、係止ブロック20をベース10内から起こす場合、弾性係止部材30、40を後方に同時に移動させると、図21aに開示するように、係止ブロック20は弾性体22aによって自動的に跳び出て、当止面26によって、戸を開くためのスライドのストロークの距離が制限される。
【0084】
係止ブロック20を元の位置に戻す場合は、手動で弾性係止部材30、40を後方に同時に移動させ、さらに手動で係止ブロック20の跳び出た一端を押し圧すると、弾性係止部材30、40は弾性係止部材30前端の下端縁に形成した傾斜面34によって係止ブロック20の当止端25末端の傾斜面25aに係止するとともに、弾性係止部材40の傾斜面46が支持桿28の末端に当止し、弾性体33、43の弾力が弾性体22aに比して大きいため、図21に開示するように、係止ブロック20の外部が平坦な面を呈する。
【実施例12】
【0085】
図22、23、23aに、第12の実施の形態を開示する。図面によれば、ねじれバネである弾性体22をピン21に設ける。弾性体22bの開口が図面の左側を向いて、係止ブロック20が弾性的に回動する。よって、係止ブロック20の左側の摩擦面27を下方に押し圧すると、図23aに開示するように係止ブロック20は右側が自動的に起き上がり当止面26が出る。
【0086】
当止面26を元に位置に戻す場合は、弾性係止部材30、40を同時に後方に移動させると、係止ブロック20は弾性体22bの付勢力によって自動的に元の位置に戻り、図23に開示するように係止ブロック20の外部が平坦な面を呈する。
【実施例13】
【0087】
図24、24aに第13の実施の形態を開示する。図面によれば、弾性体22bを図面の右側に開口が向くように設ける。この場合異なる操作と効果になる。図24aに開示するように、係止ブロック20を起こす場合、弾性係止部材30、40を同時に後方に移動させると、係止ブロック20は当止面26が自動的に跳び出る。係止ブロック20を元の位置に戻す場合は、図24に開示するように先に手動で弾性係止部材30、40を後方に移動させ、係止ブロック20の跳び出た一端を押し圧して弾性係止部材30、40を元の位置に戻すと、係止ブロック20の外面は平坦な面を呈する。
【実施例14】
【0088】
図25、26、26aに開示に、この発明による第14の実施の形態を開示する。図面によれば、ベース10に収納室11を形成し、収納室11の隣に、互いに連通する溝12、12bを形成する。収納室11の中央には係止ブロック20を設ける。係止ブロック20の底部中央にはコイルバネである弾性体50を設ける。係止ブロック20は左右両側に凸出した係止板51を有する。両弾性部材30はベース10内の両端に設ける。弾性部材30の前端には、延伸部37を一体に形成する。
【0089】
上述する構成によれば、両側に設けた弾性係止部材30を後方に移動させると、図26aに開示するように、係止ブロック20が弾性部材50の付勢力で上方に跳び出る。係止ブロック20が跳び出た後、延伸部37は位置が変わり、係止板51の底面に位置して戸に当止する。
【0090】
図20、27に開示するように、この発明におけるベース10は、図20に開示するように、一端に嵌合溝17を形成し、他端には図27に開示するようにテーパ状ブロック18を一体に形成する。開放制限装置1を取り付ける場合は、引き違い戸の外側の戸61の横枠62に予め嵌合溝63を形成し、ベース10の外周から凸出する嵌合ブロック19を嵌合溝63にスライドさせて進入させ、左側の板体のAの位置まで挿設すると、他端のテーパ状ブロック18が弾性的に嵌合溝63の右側の板体のBの位置まで嵌入する。よって、取り付けの動作全体が便利である。
【実施例15】
【0091】
図28、29に第15の実施形態を開示する。この実施の形態における弾性係止部材30(弾性係止部材40も同様)の他の実施の形態では、特に低年齢の子供が誤って操作することを防ぐために後端に安全係止部39を設ける。弾性係止部材30を溝12に設けた後、弾性係止部材30(弾性係止部材40も同様)を後方に移動させる場合、予め爪、もしくは尖った物品で弾性係止部材30を押し圧してから移動させる。よって、低年齢の子供が誤って引き違い戸の制限を開放することを防ぐ効果が得られる。
【0092】
以上はこの発明の好ましい実施の形態であって、実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなしえる修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】この発明の第1の実施の形態による開放制限装置の分解図である。
【図2】図1に開示する開放制限装置の外観と内部構造を示した説明図である。
【図3】図1に開示する開放制限装置における係止ブロックが収納された状態における断面図である。
【図3a】図1に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図4】第2の実施の形態による開放制限装置の動作を示した説明図である。
【図4a】図4に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図5】第3の実施の形態における開放制限装置の係止ブロックが収納された状態の断面図である。
【図5a】図5に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図6】第4の実施の形態における開放制限装置の係止ブロックが収納された状態の断面図である。
【図6a】図6に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図7】第5の実施例による開放制限装置の分解図である。
【図8】図7に開示する開放制限装置の外観と内部構造を示した説明図である。
【図9】図7に開示する開放制限装置における係止ブロックが収納された状態における断面図である。
【図9a】図7に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図10】第6の実施の形態における開放制限装置の係止ブロックが収納された状態の断面図である。
【図10a】図10に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図11】第7の実施の形態における開放制限装置の係止ブロックが収納された状態の断面図である。
【図11a】図11に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図12】第8の実施の形態における開放制限装置の係止ブロックが収納された状態の断面図である。
【図12a】図12に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図13】他の実施の形態による弾性係止部材の斜視図である。
【図14】この発明による開放制限装置の使用態様を示した説明図である。
【図15】この発明による開放制限装置の使用態様を示した他の説明図である。
【図16】第9の実施の形態による開放制限装置の断面図である。
【図17】図16に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図18】第10の実施の形態による開放制限装置の分解図である。
【図18A】図18に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図19】図18に開示する開放制限装置の外観と内部構造を示した説明図である。
【図20】図18に開示する開放制限装置の断面図である。
【図20A】図18に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図21】第11の実施の形態による開放制限装置を示した断面図である。
【図21A】図21に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図22】第12の実施の形態による開放制限装置の分解図である。
【図23】図22に開示する開放制限装置の断面図である。
【図23A】図22に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図24】第13の実施の形態による開放制限装置の断面図である。
【図24A】図24に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図25】第14の実施の形態による開放制限装置の分解図である。
【図26】図25に開示する開放制限装置の断面図である。
【図26A】図25に開示する開放制限装置における係止ブロックが起き上がった状態を示した説明図である。
【図27】この発明による開放制限装置の取り付け方法を示した説明図である。
【図28】この発明による開放制限装置における安全係止部の説明図である。
【図29】この発明における弾性係止部材とベースとを連結した状態を示した説明図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、係止ブロックと、弾性体と、弾性係止部材と、及びバネとを含み構成されるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置において、
該ベースの中央に収納室を形成し、且つ一方の側に該収納室に連通する溝を形成し、
該係止ブロックに弾性体収納溝を形成して該弾性体を該弾性体収納溝内に設け、
該弾性係止部材を該ベースの溝内に設け、且つ該弾性係止部材の後端に該バネを設けて該弾性係止部材が横方向に移動して該係止ブロックに当止して位置決めさせ、
該係止ブロックが上方に起こされる場合、一方の側の該弾性係止部材が移動して該係止ブロックに当止して該係止ブロックの両端が位置決めされるように構成することを特徴とするアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項2】
前記ベースの外周に複数の係合溝を形成し、別途底板を設け、該底板の外周の該係合溝に対応する位置に、該係合溝に係合する複数の弾性係合爪を形成して該底板を該ベースに設けることを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項3】
前記底板に凸柱を形成して該弾性体を該凸柱に設け、該ベースに該底板を取り付ける場合、該底板の外周に凸縁部を形成して、該凸縁部に粘着剤を塗布して密接させることを特徴とする請求項2に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項4】
前記係止ブロックに軸支孔を穿設し、ピンを該軸支孔に挿入して該係止ブロックを該ベースの収納室内に軸支することを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項5】
前記係止ブロックの左側に弾性体収納溝を形成することを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項6】
前記係止ブロックの右側に弾性体収納溝を形成することを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項7】
前記係止ブロックの右側端縁部に当止端を形成し、該当止端の末端に傾斜面を形成し、且つ該係止ブロックの右側端面に当止面を形成することを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項8】
前記係止ブロックがピンで該ベースの収納室に軸支され、且つ支軸となる該ピンにねじれバネである弾性体を設けて該係止ブロックが弾性的に回動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項9】
前記係止ブロックの上面に凹凸模様を具える摩擦面を形成することを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項10】
前記弾性係止部材の上面に凹凸模様の摩擦面を有する凸ブロックを設け、該弾性係止部材を中空にして、内部に凸柱を形成し、該凸柱に弾性体を設けることを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項11】
前記弾性係止部材の後端が延伸して湾曲状の弾性部を形成し、かつ該ベースの溝内に設けられることを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項12】
前記係止ブロックの左側の端縁部に2本の支持桿を形成し、該2本の支持桿の間に凹状の係合溝を形成することを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項13】
前記弾性係止部材の前端の下端縁に傾斜面を形成し、後端に安全係止部を設けることを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項14】
前記弾性係止部材の一旦の下端縁に当止端を形成し、同一端の上端縁に傾斜ブロックを設けることを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項15】
前記弾性係止部材の上面に赤色の警戒表示を設けることを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項16】
前記係止ブロックの当止部の上面に緑色の安全表示を設けることを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項17】
前記ベースの一端に嵌合溝を形成し、他端にテーパ状ブロックを形成し、かつ該ベースの外周に凸出した嵌合ブロックを形成することを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項18】
前記係止ブロック底部中央に弾性体を設け、かつ該係止ブロックの左右両側に凸出した係止板を設け、該弾性係止部材を該ベース内部の一旦に設け、該弾性係止部材の前端に延伸部を形成することを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項19】
前記ベースの一旦に嵌合溝を形成し、他端にテーパ状ブロックを設けて、アルミサッシの横枠に形成した嵌合溝に取り付けることを特徴とする請求項1に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項20】
ベースと、係止ブロックと、弾性体と、二つの弾性係止部材と、バネを含み構成されるアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置であって、
該ベースの中央に収納室を設け、かつ両側にそれぞれ該収納室に連通する溝を形成し、
該係止ブロックを該ベースの収納室内に設け、かつ該係止ブロックに弾性体収納溝を形成し、該弾性体収納溝に該弾性体を設け、
該2つの弾性体はそれぞれ該ベースの溝内に設け、
該弾性係止部材の後端に該バネを設け、
且つ該弾性係止部材の後端に該バネを設け、
該弾性係止部材が横方向に移動して該係止ブロックに当止して位置決めさせ、
該係止ブロックが上方に起こされる場合、両側の該弾性係止部材がそれぞれ移動して該係止ブロックの両端に当止して該係止ブロックが位置決めされるように構成することを特徴とするアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項21】
前記ベース底面に底板を設け、該底板の外周に凸縁部を形成し、
該底板を該ベースの底端縁に嵌合させる場合、該凸縁部に粘着剤を塗布して密接させることを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項22】
前記底板に凸柱を形成し、該凸柱に該弾性体を設けることを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項23】
前記弾性係止部材の後端に弾性体を設けることを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項24】
前記係止ブロックの両面を貫通する軸支孔を穿設し、該軸支孔にピンを挿入して該係止ブロックを該ベースの収納室に軸支することを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項25】
前記係止ブロックの左側に弾性体収納溝を形成することを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項26】
前記係止ブロックの右側に弾性体収納溝を形成することを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項27】
前記係止ブロックの右側端縁部に当止端を形成し、該当止端の末端に傾斜面を形成し、且つ該係止ブロックの右側端面に当止面を形成することを特徴とする請求項20に記載の前記係止ブロック。
【請求項28】
前記係止ブロックがピンで該ベースの収納室に軸支され、且つ支軸となる該ピンにねじれバネである弾性体を設けて該係止ブロックが弾性的に回動するように構成したことを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項29】
前記係止ブロック上面に凹凸模様を具える摩擦面を形成したことを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項30】
前記弾性係止部材の上面に凹凸模様の摩擦面を有する凸ブロックを設け、該弾性係止部材を中空にして、内部に凸柱を形成し、該凸柱に弾性体を設けることを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項31】
前記弾性係止部材の後端が延伸して湾曲状の弾性部を形成し、かつ該ベースの溝内に設けられることを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項32】
前記係止ブロックの左側の端縁部に2本の支持桿を形成し、該2本の支持桿の間に凹状の係合溝を形成することを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項33】
前記弾性係止部材の前端の下端縁に傾斜面を形成し、後端に安全係止部を設けることを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項34】
前記弾性係止部材の一旦の下端縁に当止端を形成し、同一端の上端縁に傾斜ブロックを設けることを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項35】
前記弾性係止部材の上面に赤色の警戒表示を設けることを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項36】
前記係止ブロックの当止部の上面に緑色の安全表示を設けることを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項37】
前記ベースの一端に嵌合溝を形成し、他端にテーパ状ブロックを形成し、かつ該ベースの外周に凸出した嵌合ブロックを形成することを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項38】
前記係止ブロック底部中央に弾性体を設け、かつ該係止ブロックの左右両側に凸出した係止板を設け、該弾性係止部材を該ベース内部の一旦に設け、該弾性係止部材の前端に延伸部を形成することを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。
【請求項39】
前記ベースの一旦に嵌合溝を形成し、他端にテーパ状ブロックを設けて、アルミサッシの横枠に形成した嵌合溝に取り付けることを特徴とする請求項20に記載のアルミサッシ引き違い戸の開放制限装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3a】
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【図4】
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【図4a】
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【図5】
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【図5a】
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【図6】
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【図6a】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図9a】
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【図10】
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【図10a】
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【図11】
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【図11a】
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【図12】
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【図12a】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図18A】
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【図19】
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【図20】
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【図20A】
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【図21】
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【図21A】
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【図22】
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【図23】
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【図23A】
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【図24】
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【図24A】
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【図25】
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【図26】
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【図26A】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2009−167789(P2009−167789A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−5369(P2009−5369)
【出願日】平成21年1月14日(2009.1.14)
【出願人】(508338739)東甫▲るぃ▼業有限公司 (2)