説明

アンダーランプロテクタ構造

【課題】より高い衝突速度によるオフセット正面衝突の際にも、乗用車等の車両の衝撃エネルギを充分に吸収し得るようにすると共に、車両の被害を小さくするようにした簡単な構造のアンダーランプロテクタ構造を提供する。
【解決手段】車両2がオフセット正面衝突した際には、少なくともサイドブロックプロテクタ16により衝撃エネルギが吸収されると共に、デフレクタプレート5の第一斜辺部7と第二斜辺部8とが平面視で略直線状のスロープ状となり、該スロープの部分が車両2を側部外方へ押し出すよう構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアンダーランプロテクタ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、トラック等の大型車両と乗用車等の車両との正面衝突時に、大型車両のフロントバンパの下側に他の車両がもぐり込むことを防止するために、大型車両のフロントバンパの下側には、フロントアンダーランプロテクタが設置されている。
【0003】
斯かるフロントアンダーランプロテクタの先行技術文献としては例えば特許文献1がある。特許文献1は剛体式フロントアンダーランプロテクタの例で、その中央寄りをプロテクタブラケットを介しシャシフレームに支持されたフロントアンダーランプロテクタビームの両端側は、曲げ剛性が大幅に向上するよう、シャシフレームの側面に固定されたステップ固定部材に対し結合部材を介し連結されて補強されている。
【0004】
特許文献1に示すフロントアンダーランプロテクタにおいては、車両が大型車両のアンダーランプロテクタビームに正面中央から衝突した際には、アンダーランプロテクタビームが車両を停止させ、又、乗用車のサイドメンバが効率良く軸圧縮されることにより、乗用車の衝撃吸収性能が最大限に引出され、その結果、車両が大型車両のフロントバンパ(図示せず)の下方空間へもぐり込むことを防止される。
【0005】
又、オフセット衝突時に衝撃エネルギを吸収し得るようにしたものとしては、特許文献2、3がある。
【特許文献1】特開平11−255050号公報
【特許文献2】特開平11−78966号公報
【特許文献3】特開平1−301434号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に示すものでは、車幅方向中心位置に対しずれた位置において、乗用車等の車両がトラック等の大型車両のアンダーランプロテクタビームに車両前面側から衝突(オフセット正面衝突)した際には、主としてアンダーランプロテクタビームのみに乗用車等の車両の衝撃エネルギが作用し、十分に衝撃エネルギを吸収できない虞があるうえ、対応することのできる衝突速度は乗用車の衝撃吸収性能に支配されるため、より高い衝突速度に対応するには限界があった。
【0007】
特許文献2のものでは、左右のフレームフロントサイドメンバーやエキステンションを設け、又、特許文献3のものでは、左右のシリンダ機構や構成部材を設け、夫々車両衝突時の衝撃吸収を行なうようにしてはいるが、構成が複雑で且つ衝撃吸収を充分に行なうことは困難である。
【0008】
本発明は、上述の実情に鑑み、より高い衝突速度によるオフセット正面衝突の際にも、乗用車等の車両の衝撃エネルギを充分に吸収し得るようにすると共に、車両の被害を小さくするようにした、簡単な構造のアンダーランプロテクタ構造を提供することを目的としてなしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1のアンダーランプロテクタ構造は、
車幅方向に延在する前面部と、該前面部の側部に設けられて平面視で車両中心線に対し所定の内角を有し且つ車両中心線から離反するよう斜め後方へ向け延在する複数の斜辺部とを備え、斜辺部の車両中心線に対する内角は、車幅方向外方の斜辺部ほど小さくなるよう形成されたデフレクタプレートと、該デフレクタプレートの前面部及び斜辺部における車両後方側に設けられた衝撃吸収部材を備え、
車両がオフセット正面衝突した際には、衝撃吸収部材により衝撃エネルギが吸収されると共に、前記デフレクタプレートの複数の斜辺部が平面視で略直線状のスロープとなり、該スロープの部分が車両を側部外方へ押し出すよう構成したものである。
【0010】
本発明の請求項2のアンダーランプロテクタ構造は、
車幅方向に延在する後面部と、該後面部の側部に設けられて平面視で車両中心線に対して所定の内角を有し且つ車両中心線から離反するよう斜め前方へ向け延在する複数の斜辺部を備え、斜辺部の車両中心線に対する内角は、車幅方向外方の斜辺部ほど小さくなるよう形成されたデフレクタプレートと、該デフレクタプレートの後面部及び斜辺部における車両前方側に設けられた衝撃吸収部材を備え、
車両がオフセット追突した際には、衝撃吸収部材により衝撃エネルギが吸収されると共に、デフレクタプレートの複数の斜辺部が平面視で略直線状のスロープとなり、該スロープの部分が車両を側部外方へ押し出すよう構成したものである。
【0011】
本発明の請求項3のアンダーランプロテクタ構造においては、斜辺部の車両後方側に設けられた衝撃吸収部材の車両後方側に、前記衝撃吸収部材を支持し得るようデフレクタベースが設けられている。
【0012】
本発明の請求項4のアンダーランプロテクタ構造においては、斜辺部の車両前方側に設けられた衝撃吸収部材の車両前方側に、前記衝撃吸収部材を支持し得るようデフレクタベースが設けられている。
【0013】
本発明の請求項5のアンダーランプロテクタ構造においては、デフレクタプレートの前面部及び斜辺部の内の少なくとも何れかの上縁に、車両の衝突時に衝撃吸収部材の上方への突出を防止するためのフランジを備えている。
【0014】
本発明の請求項6のアンダーランプロテクタ構造においては、デフレクタプレートの後面部及び斜辺部の内の少なくとも何れかの上縁に、車両の衝突時に衝撃吸収部材の上方への突出を防止するためのフランジを備えている。
【0015】
本発明の請求項7のアンダーランプロテクタ構造においては、衝撃吸収部材のデフレクタプレート側の上端面は、デフレクタプレートの前面部及び斜辺部の上端縁部よりも下方に位置している。
【0016】
本発明の請求項8のアンダーランプロテクタ構造においては、衝撃吸収部材のデフレクタプレート側の上端面は、デフレクタプレートの後面部及び斜辺部の上端縁部よりも下方に位置している。
【0017】
本発明の請求項9のアンダーランプロテクタ構造においては、衝撃吸収部材はハニカム或はウレタン若しくは金属材料の何れかである。
【発明の効果】
【0018】
本発明の請求項1〜9記載のアンダーランプロテクタ構造によれば、より高い衝突速度によるオフセット正面衝突若しくはオフセット追突の際にも、衝撃エネルギは衝撃吸収部材の変形により吸収されると共に、車両は複数の斜辺部の略直線状のスロープにより外側へ押し出されるため、車両と大型車両との衝突の際の衝撃エネルギを充分に吸収することができると共に、車両が大型車両の下方空間にもぐり込むことを防止することができ、従って、被害を小さく押えることができ、しかも簡単な構造であるためコスト的にも有利である、という優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1〜図5は本発明を実施する形態の一例である。
図中、1はトラック等の大型車両、2は乗用車等の車両である。大型車両1のシャーシフレーム3車両前方側先端には、フロントアンダーランプロテクタ4が設置されている。
【0020】
フロントアンダーランプロテクタ4の詳細は図1〜図3に示され、図中、5は車両前方側先端部に位置するデフレクタプレートである。デフレクタプレート5は鋼板製或は樹脂製であって、車幅方向中心を基準として略左右対称に形成されており、車幅方向へ延在する前面部6と、前面部6との接合部で曲折されて平面視で前面部6の端部から車両後方側へ向け車両中心線Lより離反するよう斜めに延在する第一斜辺部7と、第一斜辺部7との接合部で曲折されて平面視で第一斜辺部7の端部から車両後方側へ向け車両中心線Lより離反するよう斜めに延在する第二斜辺部8とを備えている。第二斜辺部8の車幅方向外方側端部には、平面視で第二斜辺部8の端部から車両後方側へ向け延在する側面板9が接続されている。
【0021】
平面視で、第一斜辺部7と車両中心線Lとで形成される内角θ1は、第二斜辺部8と車両前後方向中心線に対し平行な線で形成される内角θ2よりも大きく(θ1>θ2)形成されており、側面板9は車両前後方向中心線Lと略平行に形成されている。なお、図4では内角θ1、θ2は車両中心線Lと平行な線を基準として示してある。
【0022】
デフレクタプレート5の前面部6及び第一斜辺部7並びに第二斜辺部8は所定の深さを有して略同一高さに形成されており、第一斜辺部7及び第二斜辺部8の上下端縁部には、フランジ7a,8aが一体的に設けられている。フランジ7a,8aの対向部は繋がらずに切れているが、これは衝突時に第一斜辺部7と第二斜辺部8とが直線状のスロープとなるように変形させるためである(図5参照)。
【0023】
デフレクタプレート5の車両後方側には、所定の間隔を隔てて、鋼板製或は樹脂製で且つデフレクタプレート5と略同一高さのカバープレート10が設置されている。カバープレート10は、デフレクタプレート5の前面部6と平行に延在する対面部11と、対面部11で曲折されて平面視で対面部11の端部より車両後方側へ向け車幅中心線Lから離反するよう斜めに延在する第一斜辺部12と、第一斜辺部12との接合部で曲折されて平面視で第一斜辺部12の端部より車両後方側へ向け車両中心線Lから離反するよう斜めに延在する第二斜辺部13とを備えており、第二斜辺部13の後端部は側面板9の後端部に接続されている。第二斜辺部13の内角は第一斜辺部12の内角よりも小さく形成されている。
【0024】
デフレクタプレート5の前面部6とカバープレート10の対面部11とは、車幅方向左右に配置した仕切り板14により接続されている。而して、デフレクタプレート5の前面部6、カバープレート10の対面部11、仕切り板14,14により仕切られた空間には、セントラルブロックプロテクタ15が収納され、デフレクタプレート5の第一斜辺部7と第二斜辺部8、カバープレート10の対面部11の一部と第一斜辺部12と第二斜辺部13、仕切り板14、側面板9により仕切られた空間には、サイドブロックプロテクタ16が収納されている。
【0025】
セントラルブロックプロテクタ15及びサイドブロックプロテクタ16は衝撃吸収部材で、ハニカム製或はウレタン製若しくは金属材料製であり、ハニカム製或はウレタン製の場合は、例えば接着剤により、又、金属材料製の場合は、例えば溶接或はボルト止めにより、デフレクタプレート5の前面部6、第一斜辺部7、第二斜辺部8、カバープレート10の対面部11、第一斜辺部12、仕切り板14に固定されている。
【0026】
セントラルブロックプロテクタ15の下端は、デフレクタプレート5の前面部6下端及びカバープレート10の対面部11下端に略一致しており、セントラルブロックプロテクタ15の上端は、カバープレート10の対面部11側では、対面部11の上端に略一致しているが、デフレクタプレート5の前面部6側では、前面部6の上端よりも寸法H1だけ下方に位置している。
【0027】
又、サイドブロックプロテクタ16の下端は、デフレクタプレート5における第一斜辺部7の下方のフランジ7a及び第二斜辺部8の下方のフランジ8aに支持されており、サイドブロックプロテクタ16の上端は、カバープレート10の対面部11側では、対面部11並びに第一斜辺部12の上端に略一致しているが、デフレクタプレート5の第一斜辺部7及び第二斜辺部8側では、第一斜辺部7及び第二斜辺部8の上端よりも寸法H2だけ下方に位置している。
【0028】
上述のように、セントラルブロックプロテクタ15の上端をデフレクタプレート5の前面部6上端よりも寸法H1だけ下方に位置させ、サイドブロックプロテクタ16の上端をデフレクタプレート5の第一斜辺部7及び第二斜辺部8よりもH2だけ下方に位置させているのは、オフセット正面衝突時にサイドブロックプロテクタ16が車両前後方向へ圧縮されて上方へ突出しても、第一斜辺部7上方及び第二斜辺部8上方のフランジ7a,8aにより係止されて上方へ突出しないようにするためである。
【0029】
カバープレート10における第一斜辺部12及び第二斜辺部13の車両後方側の面には、高さが第一斜辺部12及び第二斜辺部13と略同一で、且つ斜辺部は第一斜辺部12及び第二斜辺部13に沿い延びる平面視が三角形状のデフレクタベース17が、車幅方向へ所定の間隔を置いて固設されている。デフレクタベース17は溶接構造物又はボルト締結構造物で、対向する側面17a,17aは車両前後方向へ向けて平行に形成されている。
【0030】
車両前方へ向かって右側(すなわち、オフセット正面衝突する側)のデフレクタベース17にはデフレクタベース17の剛性を高めるため、デフレクタストラクチャ18が、デフレクタベース17の空隙部を利用して設けられている。
【0031】
而して、左右のデフレクタベース17の側面17a,17a間の間隔は、シャーシフレーム3,3間の幅と略同一に形成されており、ユニットアッセンブリ状に形成されたフロントアンダーランプロテクタ4は、左右のデフレクタベース17の側面17aに固設した他の機器用のブラケット19等を介して、シャーシフレーム3側にボルト締結されている。
【0032】
次に、上記図示例の作動を図4及び図5をも参照しつつ説明する。
例えば、図4に示すように、乗用車等の車両2とトラック等の大型車両1とがオフセット正面衝突する場合は、車両2の右側と大型車両1の右側の部分が衝突することになる。而して、車両2と大型車両1とがオフセット正面衝突を起こすと、先ずはじめに車両2のボンネット部20が変形して衝撃エネルギが吸収される。
【0033】
車両2の変形が限界に達すると、次に、車両2がオフセット正面衝突した側の大型車両1におけるデフレクタプレート5の第一斜辺部7、第二斜辺部8が曲げ変形を起しながらセントラルブロックプロテクタ15及びサイドブロックプロテクタ16を潰し、更に車両2の衝撃エネルギを吸収する。
【0034】
その結果、デフレクタプレート5の第一斜辺部7及び第二斜辺部8は、左右のデフレクタベース17の斜辺に沿った位置まで変形し、第一斜辺部7及び第二斜辺部8により連続した直線状のスロープが形成される。このため、前記スロープからは車両2を外側へ押し出す力が作用して、当該車両2は側部外方へ押し出され、車両2は大型車両1の下方空間にもぐり込むことを防止される。従って、車両2が高速度で大型車両1とオフセット正面衝突した場合でも、車両2の変形量を一定レベルで押えることが可能となり、被害を小さくすることができる。
【0035】
車両2と大型車両1とが中心部で正面衝突した場合は、デフレクタプレート5の前面部6及びセントラルブロックプロテクタ15により車両2が大型車両1の下方空間にもぐり込むことを防止されると共に、主としてセントラルブロックプロテクタ15の変形により衝撃エネルギの吸収が行なわれ、その結果、被害を小さく押えることができる。
【0036】
上記図示例によれば、より高い衝突速度によるオフセット正面衝突の際にも、衝撃エネルギは主としてサイドブロックプロテクタ16の変形により吸収されると共に、車両2は第一斜辺部7及び第二斜辺部8により形成される略直線状のスロープにより外側へ押し出される。このため、車両2と大型車両1との衝突の際の衝撃エネルギを充分に吸収することができると共に、車両2が大型車両1の下方空間にもぐり込むことを防止することができ、従って、被害を小さく押えることができる。又、簡単な構造であるため、コスト的にも有利である。
【0037】
なお、本発明のアンダーランプロテクタ構造においては、アンダーランプロテクタは大型車両の前部に設置する場合について説明したが、大型車両の後部に設置しても実施可能なこと(この場合には、図1等における前面部6は、請求項2に記載のように「後面部」となる。)、デフレクタプレートの斜辺部及びカバープレートの斜辺部は片側2箇所設ける場合について説明したが、複数ならいくつでも良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明のアンダーランプロテクタ構造の実施の形態の一例を示し、右側斜め上前方から見た斜視図である。
【図2】本発明のアンダーランプロテクタ構造の実施の形態の一例を示し、左側斜め上後方から見た斜視図である。
【図3】本発明のアンダーランプロテクタ構造の実施の形態の一例を示し、右側斜め下後方から見た斜視図である。
【図4】車両と大型車両がオフセット正面衝突する直前の状態を示す平面図である。
【図5】車両と大型車両がオフセット正面衝突して、サイドブロックプロテクタにより衝撃エネルギが吸収されると共に、デフレクタプレートの第一斜辺及び第二斜辺が真直ぐなスロープ状に変形し、該スロープ状の部分により車両が外方へ押し出された状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0039】
2 車両
5 デフレクタプレート
6 前面部
7 第一斜辺部(斜辺部)
7a フランジ
8 第二斜辺部(斜辺部)
8a フランジ
15 セントラルブロックプロテクタ(衝撃吸収部材)
16 サイドブロックプロテクタ(衝撃吸収部材)
17 デフレクタベース
L 車両中心線
θ1 内角
θ2 内角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車幅方向に延在する前面部と、該前面部の側部に設けられて平面視で車両中心線に対し所定の内角を有し且つ車両中心線から離反するよう斜め後方へ向け延在する複数の斜辺部とを備え、斜辺部の車両中心線に対する内角は、車幅方向外方の斜辺部ほど小さくなるよう形成されたデフレクタプレートと、該デフレクタプレートの前面部及び斜辺部における車両後方側に設けられた衝撃吸収部材を備え、
車両がオフセット正面衝突した際には、衝撃吸収部材により衝撃エネルギが吸収されると共に、前記デフレクタプレートの複数の斜辺部が平面視で略直線状のスロープとなり、該スロープの部分が車両を側部外方へ押し出すよう構成した
ことを特徴とするアンダーランプロテクタ構造。
【請求項2】
車幅方向に延在する後面部と、該後面部の側部に設けられて平面視で車両中心線に対して所定の内角を有し且つ車両中心線から離反するよう斜め前方へ向け延在する複数の斜辺部を備え、斜辺部の車両中心線に対する内角は、車幅方向外方の斜辺部ほど小さくなるよう形成されたデフレクタプレートと、該デフレクタプレートの後面部及び斜辺部における車両前方側に設けられた衝撃吸収部材を備え、
車両がオフセット追突した際には、衝撃吸収部材により衝撃エネルギが吸収されると共に、デフレクタプレートの複数の斜辺部が平面視で略直線状のスロープとなり、該スロープの部分が車両を側部外方へ押し出すよう構成した
ことを特徴とするアンダーランプロテクタ構造。
【請求項3】
斜辺部の車両後方側に設けられた衝撃吸収部材の車両後方側には、前記衝撃吸収部材を支持し得るようデフレクタベースが設けられている請求項1記載のアンダーランプロテクタ構造。
【請求項4】
斜辺部の車両前方側に設けられた衝撃吸収部材の車両前方側には、前記衝撃吸収部材を支持し得るようデフレクタベースが設けられている請求項2記載のアンダーランプロテクタ構造。
【請求項5】
デフレクタプレートの前面部及び斜辺部の内の少なくとも何れかの上縁には、車両の衝突時に衝撃吸収部材の上方への突出を防止するためのフランジを備えた請求項1又は3記載のアンダーランプロテクタ構造。
【請求項6】
デフレクタプレートの後面部及び斜辺部の内の少なくとも何れかの上縁には、車両の衝突時に衝撃吸収部材の上方への突出を防止するためのフランジを備えた請求項2記載の又は4記載のアンダーランプロテクタ構造。
【請求項7】
衝撃吸収部材のデフレクタプレート側の上端面は、デフレクタプレートの前面部及び斜辺部の上端縁部よりも下方に位置している請求項1、3又は5記載のアンダーランプロテクタ構造。
【請求項8】
衝撃吸収部材のデフレクタプレート側の上端面は、デフレクタプレートの後面部及び斜辺部の上端縁部よりも下方に位置している請求項2、4又は6記載のアンダーランプロテクタ構造。
【請求項9】
衝撃吸収部材はハニカム或はウレタン若しくは金属材料の何れかである請求項1乃至8の何れかに記載のアンダーランプロテクタ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−56404(P2006−56404A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−240820(P2004−240820)
【出願日】平成16年8月20日(2004.8.20)
【出願人】(000005463)日野自動車株式会社 (1,484)