説明

イベント情報収集方法、イベント情報収集装置及びイベント情報収集プログラム

【課題】コンテンツを効率良く分類すること。
【解決手段】イベント情報収集装置が、イベント記憶部と、受付部と、格納部とを有する。イベント記憶部は、利用者が予定しているイベントの名称と、イベントが行われる時刻の範囲である予定時刻又は該イベントが行われる予定場所との組合せを複数記憶する。受付部は、イベント記憶部に記憶されている各イベントのいずれかを行う利用者によって利用される利用者端末から、所定のコンテンツを受け付ける。格納部は、受付部によって受け付けられたコンテンツの生成時刻を時刻の範囲内に含む予定時刻に対応付けてコンテンツをイベント記憶部に格納し、又は、コンテンツの生成場所と一致する予定場所に対応付けてコンテンツをイベント記憶部に格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、イベント情報収集方法、イベント情報収集装置及びイベント情報収集プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮影機能を有する携帯電話機等の移動体端末が普及している。かかる移動体端末は、撮影処理を行うことで画像データ(静止画データや動画像データ)を生成し、生成した画像データを自装置内に記録する。また、録音機能を有する移動体端末も存在し、かかる移動体端末は、録音処理を行うことで音声データを生成し、生成した音声データを自装置内に記録する。
【0003】
このような移動体端末の利用者は、例えば、修学旅行や結婚式等の行事に参加した場合に、移動体端末を用いて撮影したり録音したりすることが多い。そして、かかる利用者は、行事が終了した後に、移動体端末によって生成された画像データや音声データ等のコンテンツをPC(Personal Computer)等に保存する場合がある。これにより、利用者は、修学旅行や結婚式等で撮影した写真や動画をPC上で閲覧したり、修学旅行や結婚式等で録音した音声を視聴したりすることが可能になる。
【0004】
ここで、上記の利用者は、PCに保存したコンテンツ(画像データや音声データ等)を整理する場合がある。例えば、利用者は、コンテンツのファイル名等を変更することで、かかるコンテンツに対応する行事が明確になるよう整理する場合がある。この例の場合には、利用者は、コンテンツを行事毎に閲覧することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−344591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術には、利用者にとってコンテンツの分類に手間がかかるという問題があった。具体的には、利用者は、コンテンツのファイル名変更等を行うので、コンテンツの分類に手間がかかり、結果として、コンテンツの分類を行わなくなる場合もあった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツを効率良く分類することができるイベント情報収集方法、イベント情報収集装置及びイベント情報収集プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態に係るイベント情報収集方法は、イベント情報収集装置で実行されるイベント情報収集方法であって、利用者が予定しているイベントの名称と、該イベントが行われる時刻の範囲である予定時刻又は該イベントが行われる予定場所との組合せを複数記憶するイベント記憶部に記憶されている各イベントのいずれかを行う利用者によって利用される利用者端末から、所定のコンテンツを受け付ける受付工程と、前記受付工程によって受け付けられたコンテンツに該コンテンツの生成時刻が含まれる場合に、該生成時刻を時刻の範囲内に含む前記予定時刻に対応付けて前記コンテンツを前記イベント記憶部に格納し、又は、前記コンテンツに該コンテンツの生成場所が含まれる場合に、該生成場所と一致する前記予定場所に対応付けて前記コンテンツを前記イベント記憶部に格納する格納工程とを含んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
実施形態に係るイベント情報収集方法、イベント情報収集装置及びイベント情報収集プログラムは、コンテンツを効率良く分類することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、実施例1に係るイベント情報収集システムの構成例を示す図である。
【図2】図2は、実施例1に係るイベント情報収集システムによる処理の一例を示す図である。
【図3】図3は、実施例1に係るイベント情報収集装置の構成例を示す図である。
【図4】図4は、実施例1に係るイベント記憶部の一例を示す図である。
【図5】図5は、実施例1に係るイベント情報収集装置による処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、実施例1に係るイベント記憶部の一例を示す図である。
【図7】図7は、実施例1に係るイベント記憶部の一例を示す図である。
【図8】図8は、実施例1に係るイベント記憶部の一例を示す図である。
【図9】図9は、イベント情報収集プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明に係るイベント情報収集方法、イベント情報収集装置及びイベント情報収集プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0012】
[イベント情報収集システムの構成]
まず、図1を用いて、実施例1に係るイベント情報収集システムについて説明する。図1は、実施例1に係るイベント情報収集システム1の構成例を示す図である。図1に示した例では、イベント情報収集システム1は、移動体端末10と、イベント情報収集装置100とが含まれる。かかる移動体端末10とイベント情報収集装置100とは、ネットワークNを介して通信可能な状態に接続されている。
【0013】
移動体端末10は、写真や動画を撮影する撮影機能を有し、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の利用者端末である。イベント情報収集装置100は、移動体端末10によって生成された画像データを収集し、収集した画像データを整理する。
【0014】
ここで、実施例1に係る移動体端末10の利用者は、修学旅行や結婚式等の行事が行われる場合に、かかる行事のスケジュール(予定表)をイベント情報収集装置100に予め登録する。具体的には、修学旅行や結婚式等の行事は、一般的に、予めスケジュールが決められている。例えば、行事が修学旅行である場合には、「集合(点呼)」、「観光」、「食事」等のイベントを行うことが予め決められており、さらに、各イベントが行われる開始時刻及び終了時刻、各イベントが行われる場所等が予め決められている。また、例えば、行事が結婚式である場合には、「式開始」、「主賓挨拶」、「ケーキカット」等のイベントが行われることや、各イベントの開始時刻及び終了時刻等が予め決められている。
【0015】
なお、以下では、イベントの開始が予定されている時刻を「開始予定時刻」と表記し、イベントの終了が予定されている時刻を「終了予定時刻」と表記し、イベントが行われることが予定されている場所を「予定場所」と表記する場合がある。
【0016】
実施例1においては、イベント情報収集装置100が、このようなスケジュールを入力するためのスケジュール入力画面を移動体端末10に提供する。そして、移動体端末10の利用者は、移動体端末10を用いてイベント情報収集装置100にアクセスし、イベント情報収集装置100から提供されるスケジュール入力画面に、イベントの名称、開始予定時刻、終了予定時刻、予定場所等を入力することで、イベント情報収集装置100にスケジュールを登録する。
【0017】
そして、移動体端末10の利用者は、実際に修学旅行や結婚式等の行事に参加し、移動体端末10を用いて撮影を行った場合に、移動体端末10により生成された画像データを移動体端末10からイベント情報収集装置100に送信することで、かかる画像データをイベント毎に分類することができる。
【0018】
具体的には、イベント情報収集装置100は、移動体端末10から画像データを受信した場合に、かかる画像データが生成された時刻である撮影時刻と、利用者によって予め登録されたスケジュールとを比較する。そして、イベント情報収集装置100は、スケジュールに含まれる各イベントから、画像データの撮影時刻が開始予定時刻と終了予定時刻との間に含まれるイベントを特定し、特定したイベントに対応付けて画像データを記憶する。このようにして、イベント情報収集装置100は、移動体端末10から画像データを受信するたびに、かかる画像データをイベントに対応付けて記憶する。これにより、イベント情報収集装置100は、移動体端末10によって生成された画像データをイベント毎に分類して記憶することができる。この結果、移動体端末10の利用者は、イベント情報収集装置100にアクセスすることで、イベント毎に分類された画像データを閲覧することができる。
【0019】
なお、移動体端末10の利用者は、修学旅行や結婚式等の行事に参加している間であっても、イベント情報収集装置100に登録したスケジュールを修正したり、かかるスケジュールにイベントを追加したりすることもできる。具体的には、利用者は、行事の参加中であっても、移動体端末10を用いてイベント情報収集装置100にアクセスすることで、イベント情報収集装置100から提供されるスケジュール登録画面を移動体端末10に表示させることができる。そして、利用者は、かかるスケジュール登録画面において、イベントに関する各種情報の変更やイベントの追加を行うことができる。これにより、移動体端末10の利用者は、イベント情報収集装置100に予め登録したスケジュールが変更になった場合であっても、実際の行動と一致するスケジュールに変更することができる。
【0020】
また、上記例では、イベント情報収集装置100が移動体端末10から受信した画像データをイベント毎に分類する例を示したが、イベント情報収集装置100は、移動体端末10から画像データ以外のコンテンツを受信し、受信したコンテンツをイベント毎に分類してもよい。例えば、イベント情報収集装置100は、移動体端末10によって録音された音声データ等を移動体端末10から受信し、受信した音声データの録音時刻に基づいて、かかる音声データをイベント毎に分類してもよい。
【0021】
次に、図2を用いて、図1に示した移動体端末10及びイベント情報収集装置100による処理の流れについて説明する。図2は、実施例1に係るイベント情報収集システム1による処理の一例を示す図である。
【0022】
図2に示すように、移動体端末10は、事前準備として、イベント情報収集装置100に、行動予定や訪問先等を含むスケジュールT10を登録する。そして、移動体端末10は、画像データや音声データ等のコンテンツを生成した場合に、利用者による操作に従って、かかるコンテンツをイベント情報収集装置100に送信する。これにより、イベント情報収集装置100は、移動体端末10から受信したコンテンツをイベント毎に分類する。また、移動体端末10は、利用者の操作に従って、スケジュールT10を随時修正する。このように、移動体端末10は、利用者によってスケジュールT10が遂行されている間、かかる利用者による操作に従って、イベント情報収集装置100に対してコンテンツを随時送信したり、スケジュールT10を随時修正したりする。
【0023】
これにより、利用者は、修学旅行や結婚式等の行事が終了した後に、イベント情報収集装置100にアクセスすることで、イベント毎に分類された画像データを閲覧することができる。すなわち、イベント情報収集装置100によってイベント毎に分類されたコンテンツは、利用者にとってイベントアルバムやライフログとなる。
【0024】
[イベント情報収集装置の構成]
次に、図3を用いて、図1に示したイベント情報収集装置100について説明する。図3は、実施例1に係るイベント情報収集装置100の構成例を示す図である。なお、以下では、コンテンツとして画像データを例に挙げて説明する。ただし、コンテンツの例は画像データに限られず、音声データ等であってもよい。図3に例示するように、実施例1に係るイベント情報収集装置100は、IF(interface)部110と、イベント記憶部120と、制御部130とを有する。
【0025】
IF部110は、イベント情報収集装置100以外の外部装置との間で各種データを送受する。例えば、IF部110は、移動体端末10に対してスケジュール入力画面等を提供する。また、例えば、IF部110は、移動体端末10から画像データを受信する。
【0026】
イベント記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置であり、イベントに関する各種情報を記憶する。
【0027】
具体的には、イベント記憶部120は、移動体端末10の利用者が予定しているイベントの名称、かかるイベントの開始予定時刻及び終了予定時刻、イベントが行われる予定場所等を記憶する。なお、実施例1におけるイベント記憶部120は、所定の行事毎に、かかる行事において行われるイベント群を記憶するものとする。例えば、イベント記憶部120は、行事「修学旅行」において行われるイベント群と、行事「結婚式」において行われるイベント群とを個別に記憶する。
【0028】
ここで、図4に、実施例1に係るイベント記憶部120の一例を示す。なお、図4に例示したイベント記憶部120は、修学旅行において行われるイベント群に関する各種情報を記憶するものとする。図4に示した例では、イベント記憶部120は、「予定時刻」、「予定場所」、「イベント名」、「関連情報リンク」といった項目を有する。なお、以下では、イベント記憶部120に記憶される「予定時刻」、「予定場所」及び「イベント名」を総称して「予定情報」と表記する場合がある。
【0029】
「予定時刻」は、イベントの開始が予定されている開始予定時刻と、イベントの終了が予定されている終了予定時刻とを示す。なお、図4に例示した「予定時刻」には、「YYYY/MM/DD 開始予定時刻(HH:MM)−終了予定時刻(HH:MM)」の形式により開始予定時刻及び終了予定時刻が記憶されるものとする。
【0030】
「予定場所」は、イベントの実施が予定されている場所を示す。なお、かかる「予定場所」には、地名、店名や乗物名等が記憶されてもよいが、地名等とともに、かかる地名の位置情報(緯度及び経度)を記憶してもよい。
【0031】
「イベント名」は、イベントの名称を示す。「関連情報リンク」は、対応する予定時刻に生成された画像データの格納場所(ファイルパス)等を示す。なお、この「関連情報リンク」は、後述する格納部133によって各種情報が格納される。
【0032】
すなわち、図4のイベント記憶部120は、予定時刻「2011年6月19日 10時00分〜10時30分」に、予定場所「A中学校」にてイベント名「集合」が行われる予定であることを示している。また、かかるイベント記憶部120は、予定時刻「10時30分〜12時00分」に予定場所「バス」にてイベント名「移動」が行われ、予定時刻「12時00分〜13時00分」に予定場所「Bレストラン」にてイベント名「昼食」が行われ、予定時刻「13時00分〜16時00分」に予定場所「京都清水寺」にてイベント名「清水寺参観」が行われ、予定時刻「16時00分〜19時00分」に予定場所「京都金閣寺」にてイベント名「金閣寺参観」が行われ、予定時刻「19時00分〜21時00分」に予定場所「Cホテル」にてイベント名「夕食」が行われる例を示している。
【0033】
また、図4のイベント記憶部120は、予定時刻「10時00分〜10時30分」に移動体端末10によって生成された画像データ「AAA.gif」が、「/home/gif」配下に格納されていることを示している。かかる画像データ「AAA.gif」が記憶されている装置は、イベント情報収集装置100であってもよいし、イベント情報収集装置100と接続されているファイルサーバ等であってもよい。
【0034】
なお、図4に示した例では、イベント記憶部120の予定時刻に、開始予定時刻及び終了予定時刻の双方が記憶される例を示したが、開始予定時刻だけが記憶されてもよい。かかる場合には、所定のイベントの終了予定時刻は、かかる所定のイベントの次イベントの開始予定時刻であるものとする。例えば、図4に例示したイベント記憶部120の予定時刻の「時分」は、上から順に「10:00」、「10:30」、「12:00」、「13:00」、「16:00」、「19:00」であってもよい。
【0035】
また、図4では図示することを省略したが、イベント記憶部120は、例えば、移動体端末10の利用者を識別するための「利用者識別子」といった項目を有してもよい。すなわち、イベント記憶部120は、利用者毎に、上記の各イベントに関する各種情報を記憶してもよい。
【0036】
図3の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路であり、イベント情報収集装置100による各種処理を制御する。図3に示した例では、制御部130は、予定情報更新部131と、受付部132と、格納部133とを有する。
【0037】
予定情報更新部131は、イベント記憶部120の予定情報を更新する。具体的には、予定情報更新部131は、イベント記憶部120の「予定時刻」、「予定場所」及び「イベント名」を更新する。
【0038】
実施例1に係る予定情報更新部131は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等により移動体端末10からスケジュール登録画面を要求された場合に、かかる移動体端末10の利用者に対応する予定情報をイベント記憶部120から取得する。そして、イベント記憶部120は、取得した予定情報が反映されたスケジュール登録画面を構成するHTML(HyperText Markup Language)テキスト等を移動体端末10に送信する。このとき、移動体端末10の利用者に対応する予定情報がイベント記憶部120に記憶されていない場合には、イベント記憶部120は、予定情報が反映されていないスケジュール登録画面をスケジュールの新規登録を行うための画面として移動体端末10に送信する。
【0039】
これにより、移動体端末10には、スケジュール登録画面が表示される。そして、移動体端末10の利用者によって、かかるスケジュール登録画面に予定情報が入力された場合には、移動体端末10は、入力された予定情報をイベント情報収集装置100に送信する。かかる場合に、予定情報更新部131は、移動体端末10から受信した予定情報をイベント記憶部120に更新する。なお、予定情報更新部131は、スケジュールの新規登録を行うためのスケジュール登録画面を移動体端末10に送信し、かかる移動体端末10から予定情報を受信した場合には、イベント記憶部120に新たな予定情報を格納する。
【0040】
受付部132は、移動体端末10から所定のコンテンツを受け付ける。具体的には、実施例1に係る受付部132は、イベント記憶部120に記憶されている各イベントのいずれかを行う利用者によって利用される移動体端末10から、所定のコンテンツとして画像データを受け付ける。
【0041】
ここで、移動体端末10は、撮影処理後に画像データを生成する場合に、撮影処理を行った時刻を示す撮影時刻情報をかかる画像データに付与する。例えば、移動体端末10は、画像データの生成時刻(タイムスタンプ)を撮影時刻情報として画像データに付与する。そして、移動体端末10は、利用者によって画像データをイベント情報収集装置100にアップロードする旨の操作が行われた場合に、撮影時刻情報が付与された画像データをイベント情報収集装置100に送信する。イベント情報収集装置100の受付部132は、このようにして移動体端末10から送信された画像データを受け付ける。
【0042】
格納部133は、受付部132によって受け付けられたコンテンツをイベント記憶部120に格納する。具体的には、実施例1に係る格納部133は、受付部132によって受け付けられた画像データに付与されている撮影時刻情報が示す撮影時刻と、イベント記憶部120に記憶されている予定時刻とを比較する。そして、格納部133は、かかる撮影時刻を時刻の範囲内に含む予定時刻に対応付けて、受付部132によって受け付けられた画像データの格納場所を示すファイルパスをイベント記憶部120の関連情報リンクに格納する。
【0043】
例えば、イベント記憶部120の予定情報(予定時刻、予定場所、イベント名)に記憶されている各種情報が図4に示した状態であるものとする。また、受付部132によって、撮影時刻「2011年6月19日 10時15分」を示す撮影時刻情報が付与された画像データ「AAA.gif」が受け付けられたものとする。また、イベント情報収集装置100は、かかる画像データ「AAA.gif」を「/home/gif」配下のディレクトリ(「フォルダ」でもよい)に保存したものとする。
【0044】
かかる場合に、格納部133は、イベント記憶部120に記憶されている予定時刻のうち、画像データ「AAA.gif」の撮影時刻「2011年6月19日 10時15分」が時刻の範囲内に含まれる予定時刻を特定する。ここでは、格納部133は、撮影時刻「2011年6月19日 10時15分」が含まれる予定時刻「2011年6月19日 10時00分〜10時30分」を特定する。そして、格納部133は、予定時刻「2011年6月19日 10時00分〜10時30分」に対応するイベント記憶部120の関連情報リンクに、画像データ「AAA.gif」のファイルパスである「/home/gif/AAA.gif」を格納する。
【0045】
このようにして、格納部133は、移動体端末10から送信される画像データの撮影時刻と、イベント記憶部120の予定時刻とを比較し、予定時刻に撮影時刻が含まれるイベントに対応付けて、かかる画像データのファイルパス等をイベント記憶部120に格納する。これにより、格納部133は、イベント記憶部120に登録された所定のイベントが行われている間に撮影されたと想定される画像データを、かかる所定のイベントに対応付けて記憶することができる。
【0046】
なお、上記例では、移動体端末10が画像データに撮影時刻情報を付与する例を示した。しかし、移動体端末10は、GPS(Global Positioning System)機能を有する場合には、撮影処理を行った際に所在した位置を示す撮影位置情報を画像データに付与してもよい。具体的には、移動体端末10は、撮影処理を行う場合に、GPS機能により移動体端末10が所在する位置情報(緯度及び経度)を取得する。そして、移動体端末10は、撮影処理後に画像データを生成する場合に、かかる位置情報を撮影位置情報として画像データに付与する。
【0047】
ここで、受付部132によって、上記例のような撮影位置情報付きの画像データが受け付けられた場合には、格納部133は、かかる画像データに付与されている撮影位置情報が示す撮影位置と、イベント記憶部120に記憶されている予定場所とを比較する。このとき、格納部133は、緯度及び経度と地名等が対応付けられた地図データを保持している場合には、撮影位置が示す地名等と予定場所とが一致するか否かを判定する。また、格納部133は、イベント記憶部120の予定場所に緯度及び経度が記憶されている場合には、撮影位置との距離が所定の閾値以下である場合には、双方の位置が一致すると判定する。そして、格納部133は、撮影位置と一致する予定場所に対応付けて、受付部132によって受け付けられた画像データの格納場所を示すファイルパス等をイベント記憶部120の関連情報リンクに格納する。なお、格納部133は、撮影位置と一致する予定場所がイベント記憶部120に存在しない場合には、撮影位置の近傍位置を示す予定場所に対応付けて、画像データのファイルパス等をイベント記憶部120の関連情報リンクに格納してもよい。
【0048】
また、格納部133は、画像データに撮影時刻情報及び撮影位置情報の双方が付与されている場合には、撮影時刻情報とイベント記憶部120の予定時刻とを比較する処理、又は、撮影位置情報とイベント記憶部120の予定場所とを比較する処理のいずれか一方の比較処理のみを行ってもよいし、双方の比較処理を行ってもよい。すなわち、格納部133は、撮影時刻が時刻の範囲内に含まれる予定時刻に対応付けて画像データを格納してもよいし、撮影位置と一致する予定場所に対応付けて画像データを格納してもよいし、撮影時刻が時刻の範囲内に含まれる予定時刻、かつ、撮影位置と一致する予定場所に対応付けて画像データを格納してもよい。
【0049】
[イベント情報収集装置による処理手順]
次に、図5を用いて、実施例1に係るイベント情報収集装置100による処理の手順について説明する。図5は、実施例1に係るイベント情報収集装置100による処理手順を示すフローチャートである。なお、図5では、イベント情報収集装置100による画像データの受信処理について説明する。
【0050】
図5に示すように、イベント情報収集装置100は、移動体端末10から画像データを受信したか否かを判定する(ステップS101)。ここで、イベント情報収集装置100は、画像データを受信していない場合には(ステップS101否定)、画像データを受信するまで待機する。
【0051】
一方、イベント情報収集装置100は、移動体端末10から画像データを受信した場合には(ステップS101肯定)、受信した画像データに付与されている撮影時刻と、イベント記憶部120に記憶されている予定時刻とを比較する(ステップS102)。
【0052】
そして、イベント情報収集装置100は、時刻の範囲に画像データの撮影時刻を含む予定時刻が存在する場合には(ステップS103肯定)、かかる予定時刻に対応付けて、画像データの格納場所を示すファイルパス等をイベント記憶部120の関連情報リンクに格納する(ステップS104)。
【0053】
一方、イベント情報収集装置100は、時刻の範囲に画像データの撮影時刻を含む予定時刻が存在しない場合には(ステップS103否定)、ステップS101における処理手順に戻る。
【0054】
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1に係るイベント情報収集装置100は、利用者が予定しているイベントの名称と、かかるイベントが行われる時刻の範囲である予定時刻と、かかるイベントが行われる予定場所との組合せを複数記憶するイベント記憶部120を有する。そして、イベント情報収集装置100の受付部132は、イベント記憶部120に記憶されている各イベントのいずれかを行う利用者によって利用される移動体端末10から、画像データや音声データ等の所定のコンテンツを受け付ける。そして、イベント情報収集装置100の格納部133は、受付部132によって受け付けられたコンテンツにかかるコンテンツの生成時刻が含まれる場合に、かかる生成時刻を時刻の範囲内に含む予定時刻に対応付けてコンテンツをイベント記憶部120に格納し、又は、コンテンツにかかるコンテンツの生成場所が含まれる場合に、かかる生成場所と一致する予定場所に対応付けてコンテンツをイベント記憶部120に格納する。
【0055】
これにより、実施例1に係るイベント情報収集装置100は、移動体端末10によって生成された各種コンテンツをイベント毎に分類して記憶することができる。すなわち、イベント情報収集装置100は、予め登録された予定情報に基づいて、各種コンテンツを効率良く整理することができる。この結果、移動体端末10の利用者は、イベント情報収集装置100にアクセスすることで、イベント毎に分類されたコンテンツを閲覧することができる。
【0056】
また、実施例1に係るイベント情報収集装置100は、イベント記憶部120に記憶されている予定情報に基づいて、移動体端末10から随時送信される各種コンテンツをイベント毎に分類するので、イベントアルバムを作成できるとともに、利用者が「いつ、どこで、何をしていたか」を示すコンテンツを利用者のライフログ辞書のような行動履歴を作成することができる。
【0057】
例えば、旅行先等で撮影した写真や動画の画像データを分類する手法として、利用者の手入力によって、画像データのファイル名を変更したり、イベント毎に作成したフォルダ(ディレクトリ)に画像データを分類することが考えられる。しかし、このような分類手法は、旅行先等の行事が終了した後に行われるので、利用者にとって強く印象に残っている画像データ等はイベント毎に作成したフォルダに分類されるものの、利用者が撮影位置等を忘れるような印象の弱い画像データは、正しく分類されないおそれがある。印象の弱い画像データであっても、後々になってかかる画像データに対する利用者の関心度が高まることもある。しかし、正しく分類されていないため、利用者は、この種の画像データを発見することが困難になる。
【0058】
一方、実施例1に係るイベント情報収集装置100は、効率良く、かつ、正確に各種コンテンツをイベント毎に分類することができるので、後々になって利用者の関心度が高まるような画像データであっても、利用者が容易に発見できるように保持しておくことができる。
【0059】
なお、上記図1では、イベント情報収集システム1に1台の移動体端末10が含まれる例を示したが、イベント情報収集システム1には複数の移動体端末が含まれてもよい。また、イベント情報収集装置100のイベント記憶部120に記憶される予定情報は、複数の利用者によって共有されてもよい。すなわち、イベント記憶部120の関連情報リンクには、特定の利用者から送信されたコンテンツに関する情報のみが格納されてもよいし、複数の利用者から送信されたコンテンツに関する情報が格納されてもよい。
【0060】
なお、上記実施例1では、図4に例示したように、イベント記憶部120が修学旅行において行われるイベント群を記憶する場合を例に挙げて説明した。ここで、図6を用いて、イベント記憶部120に記憶されるイベント群の他の例について説明する。図6は、実施例1に係るイベント記憶部120の一例を示す図である。図6に例示したイベント記憶部120は、結婚式において行われるイベント群に関する各種情報を記憶する。
【0061】
具体的には、図6のイベント記憶部120は、全てのイベントが予定場所「D結婚式場」にて行われる予定であることを示している。そして、図6のイベント記憶部120は、予定時刻「2011年6月19日 11時30分〜12時00分」にイベント名「入場」が行われ、予定時刻「12時00分〜12時30分」にイベント名「主賓挨拶」が行われ、予定時刻「12時30分〜13時00分」にイベント名「催しX」が行われ、予定時刻「13時00分〜13時30分」にイベント名「催しY」が行われ、予定時刻「14時00分〜14時30分」にイベント名「催しZ」が行われ、予定時刻「14時30分〜15時00分」にイベント名「謝辞」が行われる例を示している。
【0062】
このように、結婚式のような特定の場所において各種イベントが行われる行事の場合には、イベント記憶部120の予定場所には同一の情報が格納されることがある。図6に示した例の場合には、例えば、結婚式の司会者等が、イベント情報収集装置100にアクセスすることにより、実際の進行状況に合わせて、イベント記憶部120の予定情報を更新することができる。
【0063】
ここで、上述した図4及び図6に例示したイベント記憶部120に記憶される各種イベント群は、各種イベントに予定時刻が含まれる「予定表型」であるといえ、時間経過とともに発生イベントが変化する。しかし、実施例1におけるイベント記憶部120は、このような「予定表型」以外のイベント群を記憶してもよい。具体的には、イベント記憶部120は、イベントが行われる時刻に関係なく、利用者が訪問する予定である訪問予定場所をリストとして記憶してもよい。
【0064】
この点について、図7及び図8を用いて説明する。図7及び図8は、実施例1に係るイベント記憶部120の一例を示す図である。図7に例示したイベント記憶部120は、利用者が行う「旅行」をイベントとして、かかる旅行において訪問する予定である訪問先の地名に関する情報を記憶する。図7に示した例では、イベント記憶部120は、予定場所に「南米」、「ペルー」、「マチュピチュ」を記憶する。
【0065】
また、図8に例示したイベント記憶部120は、利用者が行う「食事(外食)」をイベントとして、かかる食事において訪問する予定である訪問先の店名に関する情報を記憶する。図8に示した例では、イベント記憶部120は、予定場所に「E洋食店」、「F中華料理店」、「G和食店」を記憶する。
【0066】
図7及び図8に例示したイベント記憶部120に記憶される各種イベント群は、各種イベントが時刻に関係なく発生し得るという点で「リスト型」であるといえる。移動体端末10の利用者は、イベント記憶部120に「リスト型」の各種イベント群を登録する場合には、GPS機能を搭載した移動体端末10を有する。かかる場合に、移動体端末10は、撮影処理時にGPS機能により移動体端末10の位置情報を取得し、かかる位置情報を撮影位置情報として画像データに付与する。
【0067】
例えば、イベント記憶部120に記憶されている各種情報が図7に示した状態であるものとする。また、受付部132によって、撮影位置情報「マチュピチュ」が付与された画像データ「CCC.gif」が受け付けられたものとする。また、イベント情報収集装置100は、かかる画像データ「CCC.gif」を「/home/gif」配下のディレクトリに保存したものとする。かかる場合に、格納部133は、図7に例示したイベント記憶部120に記憶されている予定場所のうち、画像データ「CCC.gif」に付与されている撮影位置情報と一致する予定場所を特定する。ここでは、画像データ「CCC.gif」の撮影位置情報が「マチュピチュ」を示すので、格納部133は、撮影位置「マチュピチュ」と一致する予定場所「南米」及び「マチュピチュ」を特定する。そして、格納部133は、予定場所「南米」に対応するイベント記憶部120の関連情報リンクに、画像データ「CCC.gif」のファイルパスである「/home/gif/CCC.gif」を格納するとともに、予定場所「マチュピチュ」に対応するイベント記憶部120の関連情報リンクに、「/home/gif/CCC.gif」を格納する。
【実施例2】
【0068】
ところで、本発明に係るイベント情報収集方法、イベント情報収集装置及びイベント情報収集プログラムは、上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、実施例2では、本発明に係るイベント情報収集方法、イベント情報収集装置及びイベント情報収集プログラムの他の実施例について説明する。
【0069】
[イベント記憶部の予定場所]
上記実施例では、イベント記憶部120の予定場所に、地名や店名等の名称や緯度及び経度が記憶される例を示した。しかし、イベント記憶部120の予定場所には、地図データ上の所定の範囲を示す情報が記憶されてもよい。すなわち、利用者は、イベント情報収集装置100が保持する地図データに対して所定のエリアを選択し、選択したエリアをイベント記憶部120の予定場所に登録してもよい。かかる場合に、イベント記憶部120の予定場所には、利用者によって選択されたエリアを示す情報(緯度及び経度の範囲等)が記憶される。
【0070】
[受付時間]
上記実施例において、格納部133は、受付部132によって受け付けられたコンテンツに時刻情報や位置情報が付与されていない場合には、受付部132によってコンテンツが受信された時刻と、イベント記憶部120に記憶されている予定時刻とを比較してもよい。
【0071】
また、上記実施例において、移動体端末10は、画像データをイベント情報収集装置100に送信する時に、GPS機能により移動体端末10が所在する位置情報を取得し、かかる位置情報とともに画像データをイベント情報収集装置100に送信してもよい。すなわち、移動体端末10は、画像データを送信した場所である送信場所をイベント情報収集装置100に送信してもよい。かかる場合に、格納部133は、受付部132によって受け付けられたコンテンツに時刻情報や位置情報が付与されていない場合には、移動体端末10によってコンテンツが送信された送信場所と、イベント記憶部120に記憶されている予定時刻とを比較してもよい。
【0072】
[コンテンツ]
また、上記実施例では、コンテンツとして、静止画データ又は動画像データである画像データや、音声データを例に挙げて説明した。しかし、コンテンツの例はこれに限られない。例えば、コンテンツは、電子掲示板やブログ等に書き込まれる文字情報(日記、感想、コメント等)であってもよい。例えば、イベント情報収集装置100が旅行会社によって運営されており、旅行中の感想等を書き込める電子掲示板等がイベント情報収集装置100により提供されているものとする。そして、利用者は、移動体端末10を介して、かかる電子掲示板等に感想等を書き込む。このとき、イベント情報収集装置100は、電子掲示板等に書き込まれた文字列データをコンテンツとして管理してもよい。例えば、イベント情報収集装置100の格納部133は、電子掲示板等に感想等が書き込まれた場合に、書き込まれた時刻に対応するイベント記憶部120の関連情報リンクに、かかる感想を閲覧できる電子掲示板のURL(Uniform Resource Locator)を格納してもよい。
【0073】
また、上記実施例では、移動体端末10が撮影機能や録音機能を有し、移動体端末10によって生成された画像データや音声データがイベント情報収集装置100に送信される例を示した。しかし、イベント情報収集装置100に送信されるコンテンツは、移動体端末10によって生成されなくてもよい。例えば、利用者は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラによって撮影を行った場合に、かかるデジタルカメラ等によって生成されたコンテンツ(画像データ等)を通信可能な装置(例えば、ノートパソコン)に記憶させ、かかる装置からイベント情報収集装置100にコンテンツを送信してもよい。
【0074】
[移動体端末]
また、上記実施例では、移動体端末10によってイベント情報収集装置100に対してスケジュールが事前に登録され、移動体端末10によってイベント情報収集装置100に対してコンテンツが送信される例を示した。しかし、スケジュールを事前に登録する装置とコンテンツを送信する装置とは異なる装置であってもよい。
【0075】
[自動送信]
また、上記実施例では、利用者による操作に従って移動体端末10がコンテンツをイベント情報収集装置100に送信する例を示した。しかし、移動体端末10は、画像データや音声データ等のコンテンツを生成した場合に、生成したコンテンツを自動的にイベント情報収集装置100に送信してもよい。
【0076】
[システム構成]
また、上記実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、図4、図6〜図8に示した各種情報は一例であって任意に変更することができる。
【0077】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0078】
[プログラム]
また、上記実施例において説明したイベント情報収集装置100が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施例1に係るイベント情報収集装置100が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したイベント情報収集プログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがイベント情報収集プログラムを実行することにより、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるイベント情報収集プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたイベント情報収集プログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施例1と同様の処理を実現してもよい。以下に、図3に示したイベント情報収集装置100と同様の機能を実現するイベント情報収集プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
【0079】
図9は、イベント情報収集プログラムを実行するコンピュータ1000を示す図である。図9に例示するように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有し、これらの各部はバス1080によって接続される。
【0080】
メモリ1010は、図9に例示するように、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、図9に例示するように、ハードディスクドライブ1031に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、図9に例示するように、ディスクドライブ1041に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブに挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、図9に例示するように、例えばマウス1051、キーボード1052に接続される。ビデオアダプタ1060は、図9に例示するように、例えばディスプレイ1061に接続される。
【0081】
ここで、図9に例示するように、ハードディスクドライブ1031は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、上記のイベント情報収集プログラムは、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ1031に記憶される。例えば、図3に例示した予定情報更新部131と同様の情報処理を実行する予定情報更新手順と、受付部132と同様の情報処理を実行する受付手順と、格納部133と同様の情報処理を実行する格納手順とが記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1031に記憶される。
【0082】
また、上記実施例で説明したイベント情報収集装置100が保持する各種データは、プログラムデータとして、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1031に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1031に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出し、予定情報更新手順、受付手順、格納手順を実行する。
【0083】
なお、イベント情報収集プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1031に記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、イベント情報収集プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【符号の説明】
【0084】
1 イベント情報収集システム
10 移動体端末
100 イベント情報収集装置
110 IF部
120 イベント記憶部
130 制御部
131 予定情報更新部
132 受付部
133 格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベント情報収集装置で実行されるイベント情報収集方法であって、
利用者が予定しているイベントの名称と、該イベントが行われる時刻の範囲である予定時刻又は該イベントが行われる予定場所との組合せを複数記憶するイベント記憶部に記憶されている各イベントのいずれかを行う利用者によって利用される利用者端末から、所定のコンテンツを受け付ける受付工程と、
前記受付工程によって受け付けられたコンテンツに該コンテンツの生成時刻が含まれる場合に、該生成時刻を時刻の範囲内に含む前記予定時刻に対応付けて前記コンテンツを前記イベント記憶部に格納し、又は、前記コンテンツに該コンテンツの生成場所が含まれる場合に、該生成場所と一致する前記予定場所に対応付けて前記コンテンツを前記イベント記憶部に格納する格納工程と
を含んだことを特徴とするイベント情報収集方法。
【請求項2】
利用者が予定しているイベントの名称と、該イベントが行われる時刻の範囲である予定時刻又は該イベントが行われる予定場所との組合せを複数記憶するイベント記憶部と、
前記イベント記憶部に記憶されている各イベントのいずれかを行う利用者によって利用される利用者端末から、所定のコンテンツを受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられたコンテンツに該コンテンツの生成時刻が含まれる場合に、該生成時刻を時刻の範囲内に含む前記予定時刻に対応付けて前記コンテンツを前記イベント記憶部に格納し、又は、前記コンテンツに該コンテンツの生成場所が含まれる場合に、該生成場所と一致する前記予定場所に対応付けて前記コンテンツを前記イベント記憶部に格納する格納部と
を備えたことを特徴とするイベント情報収集装置。
【請求項3】
前記格納部は、
前記受付部によって受け付けられたコンテンツに該コンテンツの生成時刻及び生成場所が含まれていない場合に、前記受付部によって該コンテンツが受け付けられた受付時間を時刻の範囲内に含む前記予定時刻に対応付けて前記コンテンツを前記イベント記憶部に格納する
ことを特徴とする請求項2に記載のイベント情報収集装置。
【請求項4】
前記格納部は、
前記受付部によって受け付けられたコンテンツに該コンテンツの生成時刻及び生成場所が含まれていない場合に、前記利用者端末によって該コンテンツが送信された送信場所と一致する前記予定場所に対応付けて前記コンテンツを前記イベント記憶部に格納する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のイベント情報収集装置。
【請求項5】
利用者が予定しているイベントの名称と、該イベントが行われる時刻の範囲である予定時刻又は該イベントが行われる予定場所との組合せを複数記憶するイベント記憶部に記憶されている各イベントのいずれかを行う利用者によって利用される利用者端末から、所定のコンテンツを受け付ける受付手順と、
前記受付手順によって受け付けられたコンテンツに該コンテンツの生成時刻が含まれる場合に、該生成時刻を時刻の範囲内に含む前記予定時刻に対応付けて前記コンテンツを前記イベント記憶部に格納し、又は、前記コンテンツに該コンテンツの生成場所が含まれる場合に、該生成場所と一致する前記予定場所に対応付けて前記コンテンツを前記イベント記憶部に格納する格納手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とするイベント情報収集プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−11928(P2013−11928A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−142574(P2011−142574)
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】