説明

インクジェット記録装置

【課題】昇降ユニットに対してかかる負荷を低減できるインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】搬送ユニット30と、搬送ユニット30を昇降させる昇降ユニット40とを備えるインクジェット記録装置1であって、昇降ユニット40は、載置部411及び複数のプーリー412を備える昇降部41と、一対の側板421、一対の側板421をつなぐように配置される巻上軸422及び巻上軸422を回転させるモーター423を備える昇降ユニット本体42と、プーリー412に掛け渡されると共に一端が巻上軸422に固定され他端が昇降ユニット本体42に接続される複数のワイヤー43と、ワイヤー43と昇降ユニット本体42との間に配置される検知部44と、検知部44によりワイヤー43が所定の力で引っ張られたことが検知された場合にモーター423の駆動を停止させる駆動制御部45と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット記録装置は、記録媒体としての用紙等を搬送する搬送ユニットと、この搬送ユニットの上方に配置され、搬送ユニットにより搬送される用紙等にインクを吐出する記録ヘッドと、搬送ユニットを昇降させる昇降ユニットと、記録ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンスユニットと、を備える。このようなインクジェット記録装置では、昇降ユニットにより搬送ユニットが上昇位置に配置され、搬送ユニットと記録ヘッドとが近接した状態で、記録ヘッドから用紙等に向かってインクが吐出され、用紙等に対して画像が記録される。また、用紙等に対する画像の記録を行わない状態では、搬送ユニットは、昇降ユニットにより下降位置に配置され、記録ヘッドから離間される。そして、搬送ユニットが下降位置に配置された状態で、メンテナンスユニットが記録ヘッドの下方に配置され記録ヘッドのメンテナンスが行われる。
【0003】
例えば、特許文献1には、搬送ユニットの下方に配置され、下端側を支点として回動可能な複数のアームを有する昇降ユニットを備えるインクジェット記録装置が提案されている。特許文献1で提案されたインクジェット記録装置では、複数のアームによって搬送ユニットを支持している。そして、これら複数のアームの先端側を上げることで、搬送ユニットを上昇させ、複数のアームの先端側を下げることで、搬送ユニットを下降させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−111938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で提案されたインクジェット記録装置の昇降ユニットでは、搬送ユニットが下方に位置した状態からアームを回動させて搬送ユニットを上昇させる場合には、水平状態にあるアームを起立させるという初期動作が生じる。そのため、この初期動作において、アームに大きな負荷がかかってしまう。
【0006】
従って、本発明は、昇降ユニットに対してかかる負荷を低減できる記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、シート状の記録媒体を第1方向に搬送する搬送ユニットと、前記搬送ユニットの上方に配置され、該搬送ユニットにより搬送される前記記録媒体にインクを噴射する記録ヘッドと、前記搬送ユニットを昇降させる昇降ユニットと、を備えるインクジェット記録装置であって、前記昇降ユニットは、前記搬送ユニットが載置される載置部、及び該載置部における前記第1方向に沿う一対の側部に設けられる複数のプーリーを備える昇降部と、前記昇降部における前記一対の側部の外側にそれぞれ配置される一対の側板、該一対の側板の間に該一対の側板をつなぐように配置され該一対の側板に回転可能に取り付けられる巻上軸、及び該巻上軸を回転させるモーターを備える昇降ユニット本体と、それぞれが前記複数のプーリーのうちの一のプーリーに架け渡されると共に、一端が前記巻上軸に固定され、他端が前記昇降ユニット本体側に直接的又は間接的に接続される複数のワイヤーと、前記ワイヤーの他端と前記昇降ユニット本体との間に配置され、前記ワイヤーが所定の力で引っ張られたことを検知する検知部と、前記検知部により前記ワイヤーが所定の力で引っ張られたことが検知された場合に前記モーターの駆動を停止させる駆動制御部と、を備えるインクジェット記録装置に関する。
【0008】
また、前記検知部は、前記昇降ユニット本体に所定の回動軸を中心として回動可能に取り付けられると共に、一端側に前記ワイヤーが連結されるアーム部と、一端が前記アーム部の一端側又は他端側に連結され、他端が前記昇降ユニット本体に固定される弾性部材と、前記昇降ユニット本体における前記アーム部の他端側の可動範囲に重なる位置に配置され、該アーム部の他端側により遮光されるセンサーと、を備え、前記弾性部材は、前記ワイヤーの引張力により前記アーム部が回動する方向である第1回動方向に抗する第2回動方向に前記アーム部を付勢し、前記アーム部は、前記ワイヤーによる引張力が第1の力を超えた場合に、前記弾性部材による付勢力に抗して前記第1回動方向に回動することが好ましい。
【0009】
また、前記センサーは、前記アーム部が前記第1の力よりも大きい第2の力で引っ張られた場合に該アーム部の他端側により遮光される位置に配置されることが好ましい。
【0010】
また、前記検知部は、前記アーム部が前記ワイヤーにより前記第1の力で引っ張られた場合における該アーム部の位置から前記第2回動方向への該アーム部の回動を規制する規制部材を更に備えることが好ましい。
【0011】
また、前記検知部は、前記複数のワイヤーそれぞれに設けられ、前記駆動制御部は、複数の前記検知部のすべてにより前記ワイヤーが所定の力で引っ張られたことが検知された場合に、前記モーターの駆動を停止させることが好ましい。
【0012】
また、本発明は、所定の部材を昇降させる昇降装置であって、前記部材が載置される載置部、及び該載置部における一対の側部に設けられる複数のプーリーを備える昇降部と、前記昇降部における前記一対の側部の外側にそれぞれ配置される一対の側板、該一対の側板の間に該一対の側板をつなぐように配置され該一対の側板に回転可能に取り付けられる巻上軸、及び該巻上軸を回転駆動させるモーターを備える昇降ユニット本体と、それぞれが前記複数のプーリーのうちの一のプーリーに架け渡されると共に、一端が前記巻上軸に固定され、他端が前記昇降ユニット本体側に直接的又は間接的に接続される複数のワイヤーと、前記ワイヤーの他端と前記昇降ユニット本体との間に配置され、前記ワイヤーが所定の力で引っ張られたことを検知する検知部と、前記検知部により前記ワイヤーが所定の力で引っ張られたことが検知された場合に前記モーターの駆動を停止させる駆動制御部と、を備え、前記検知部は、前記昇降ユニット本体に所定の回動軸を中心として回動可能に取り付けられると共に、一端側に前記ワイヤーが連結されるアーム部と、一端が前記アーム部の一端側又は他端側に連結され、他端が前記昇降ユニット本体に固定される弾性部材と、前記昇降ユニット本体における前記アーム部の他端側の可動範囲に重なる位置に配置され、該アーム部の他端側により遮光されるセンサーと、を備え、前記弾性部材は、前記ワイヤーの引張力により前記アーム部が回動する方向である第1回動方向に抗する第2回動方向に前記アーム部を付勢し、前記アーム部は、前記ワイヤーによる引っ張り力が第1の力を超えた場合に、前記弾性部材による付勢力に抗して前記第1回動方向に回動する昇降装置に関する。
【発明の効果】
【0013】
本発明のインクジェット記録装置によれば、昇降ユニットに対してかかる負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の概要を正面側から模式的に示す縦断面図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置における搬送ユニット及び昇降ユニットをインクジェット記録装置の正面側から視た状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示す昇降ユニットをインクジェット記録装置の正面側から視た状態を示す斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】本発明のインクジェット記録装置における昇降ユニットを構成する昇降部を示す斜視図である。
【図6】図4における上流側検知部を拡大して示す図である。
【図7】図6に示す上流側検知部のアーム部が回動した状態を示す図である。
【図8】図4における下流側検知部を拡大して示す図である。
【図9】図8に示す下流側検知部のアーム部が回動した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明のインクジェット記録装置の好ましい一実施形態について説明する。
図1により、インクジェット記録装置1の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置1の概要を正面側から模式的に示す縦断面図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置1は、本体2と、この本体2の内部に配置される給紙カセット3、給紙ローラ4、用紙搬送路5、レジストローラ対6、搬送ユニット30、記録部20、昇降ユニット40、クリーニングユニット50、乾燥装置7、排紙ローラ対8、排紙口9及び排紙トレイ10を備える。
【0016】
給紙カセット3は、シート状の記録媒体としての用紙Tを積層状態で収容する。この給紙カセット3は、本体2の内部の下方で、かつ、用紙Tの搬送方向の上流側に配置されている。
給紙ローラ4は、給紙カセット3の上方に配置されている。用紙Tは、給紙ローラ4により、図1における給紙カセット3の右上方に向けて送り出される。
【0017】
用紙搬送路5、レジストローラ対6、搬送ユニット30及び記録部20は、用紙Tの搬送方向における給紙カセット3の下流側に配置されている。給紙カセット3から送り出された用紙Tは、用紙搬送路5を通ってレジストローラ対6に到達する。レジストローラ対6は、用紙Tの斜め送りを矯正して用紙Tを再度送り出す。
【0018】
搬送ユニット30は、駆動ローラ32と、従動ローラ33と、駆動ローラ32及び従動ローラ33に掛け渡される搬送ベルト31と、搬送ベルト31のテンションを調整するテンションローラ34と、搬送ベルト31の搬送面の下側(記録部20とは反対側)に装備される空気吸引ユニット(図示せず)とを有する。搬送ベルト31及び空気吸引ユニットの上面には、それぞれ吸引用の貫通孔(図示せず)が多数設けられている。
【0019】
図1に示すように、搬送ユニット30は、駆動ローラ32及び従動ローラ33を正面視で反時計方向に回転させることにより、搬送ベルト31の上面により構成される搬送面31A上に配置された用紙Tを第1方向Pに搬送する。空気吸引ユニットは、搬送ベルト31の搬送面31Aの下側(記録部20とは反対側)に配置され、搬送ベルト31の搬送面31Aに用紙Tを吸着させる吸引力を作用させる。
搬送ベルト31としては、両端部を互いに重ね合わせて接合してエンドレス状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルト等を用いることができる。
【0020】
記録部20は、搬送ユニット30の上方に配置される。記録部20は、4色に対応する記録ヘッド22を備える。4色に対応する記録ヘッド22とは、ブラック用の記録ヘッド22K、シアン用の記録ヘッド22C、マゼンタ用の記録ヘッド22M及びイエロー用の記録ヘッド22Yである。これら4色の記録ヘッド22K、22C、22M及び22Yは、搬送ユニット30における用紙Tの搬送方向である第1方向Pに対して直交する幅方向Yに沿って長く延びている。記録ヘッド22K、22C、22M及び22Yは、搬送ベルト31による用紙Tの搬送方向である第1方向Pに沿い、用紙の搬送方向の上流側から下流側に向かって順に配列して配置されている。
【0021】
尚、以下の説明において、4色の記録ヘッド22K、22C、22M及び22Yを特定する場合を除いて、識別記号である「K」、「C」、「M」及び「Y」を省略して、単に「記録ヘッド22」と記載する。
【0022】
それぞれの記録ヘッド22は、外部コンピュータ(図示せず)から受信した画像データ情報(例えば、文字、図形、模様)に基づいて、搬送ベルト31の搬送面31A上に載置された用紙Tに向かって4色のインクを吐出する。それぞれの記録ヘッド22は、本体2に固定されている。そして、搬送ユニット30の搬送ベルト31の図1において左回転移動(左循環)と共に、所定のタイミングで各記録ヘッド22から4色のインクが順次吐出される。これにより、用紙Tには、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの4色のインクが重ね合わせられ、カラーインク画像が印刷される。
【0023】
記録ヘッド22のインク吐出方式としては、例えば、ピエゾ素子(図示せず)を用いてインクを押し出すピエゾ方式や、発熱体(図示せず)によって気泡を発生させ、圧力を掛けてインクを吐出するサーマルインクジェット方式等の各種吐出方式を採用することができる。
【0024】
図1に示すように、搬送ユニット30の下方には、4色の記録ヘッド22K、22C、22M及び22Yそれぞれに対応して、4台のインクタンク23K、23C、23M及び23Yが配置されている。4色のインクは、それぞれ4台のインクタンク23K、23C、23M及び23Yから供給チューブ(図示せず)を経て、4色のインクが対応する記録ヘッド22K、22C、22M及び22Yに補給される。
【0025】
昇降ユニット40は、搬送ユニット30を、記録ヘッド22に対して、水平面(X−Y平面)に垂直な方向Z(以下「上下方向Z」ともいう)に昇降(移動)させる。この昇降ユニット40による搬送ユニット30の上下方向Zの移動により、搬送ベルト31の搬送面31Aは、記録ヘッド22に対して相対的に接近又は離間可能に構成されている。昇降ユニット40の詳細については、後述する。
【0026】
クリーニングユニット50は、図1に示すように、記録部20の下方でかつ搬送ユニット30の上方(記録部20と搬送ユニット30との間)に配置可能に構成される。
クリーニングユニット50は、記録部20と搬送ユニット30との間に配置された状態において、昇降ユニット40による搬送ユニット30の昇降に連動して昇降可能に構成される。
また、クリーニングユニット50は、水平移動機構(図示せず)により第1方向P(図1参照)に水平移動可能に構成される。クリーニングユニット50は、昇降ユニット40により下降位置に配置された状態において、水平移動機構による移動操作により、各記録ヘッド22の下方に配置されて各記録ヘッド22をクリーニングすることが可能なワイプ位置、又はワイプ位置から水平方向に離れた退避位置に切り替えられる。記録部20における記録動作時等には、クリーニングユニット50は、退避位置に配置される。
【0027】
乾燥装置7は、搬送ユニット30の下流側に配置されている。乾燥装置7は、記録部20において用紙Tに吐出されたインクを乾燥させる。
【0028】
排紙ローラ対8、排紙口9及び排紙トレイ10は、乾燥装置7の下流側に、この順で配置されている。乾燥装置7によりインクの乾燥が終了した用紙Tは、排紙ローラ対8により用紙の搬送方向の下流側に送られ、排紙口9を通って、本体2の外側に設けられた排紙トレイ10に送られて、本体2の外部に排出される。
【0029】
次に、昇降ユニット40の詳細につき、図2〜図9を参照しながら説明する。
本実施形態の昇降ユニット40は、図2〜図5に示すように、搬送ユニット30が載置される昇降部41と、この昇降部41を昇降させる昇降ユニット本体42と、複数のワイヤー43と、昇降部41の位置を検知する検知部44と、昇降部41の昇降を制御する駆動制御部45と、を備える。
【0030】
昇降部41は、図5に示すように、搬送ユニット30が載置される載置部411と、複数のプーリー412と、を備える。載置部411は、搬送ユニット30の底部を支持する。この載置部411は、所定間隔をあけて互いに略平行に配置される一対の第1プレート411aと、一対の第1プレート411aに直交すると共に所定間隔をあけて互いに略平行に配置される一対の第2プレート411bと、を備える。
【0031】
一対の第1プレート411aは、平面視において矩形形状に構成される。一対の第1プレート411aは、搬送ユニット30における用紙Tの搬送方向である第1方向Pに沿って延びる。
一対の第2プレート411bも、平面視において矩形形状に構成される。一対の第2プレート411bは、平面方向において第1方向Pに直交する幅方向Yに延びる。一対の第2プレート411bの長手方向の両端部は、屈曲されている。
【0032】
複数のプーリー412は、載置部411における第1方向Pに沿う側部に配置される。本実施形態では、複数のプーリー412は、一対の第2プレート411bの長手方向の両端部における屈曲された部分に取り付けられる。即ち、本実施形態では、昇降部41は、4つのプーリーを備える。これら4つのプーリー412は、載置部411(一対の第2プレート411b)に対して回転自在に取り付けられる。
【0033】
昇降ユニット本体42は、図3及び図4に示すように、一対の側板421としての前側板421a及び後側板421bと、前側板421a及び後側板421bに対して回動可能に取り付けられる巻上軸422と、この巻上軸422を回転させるモーター423と、前側板421a及び後側板421bそれぞれの内面に取り付けられる複数の本体側プーリー424と、を備える。
【0034】
前側板421a及び後側板421bは、図3及び図4に示すように、昇降部41の第1方向Pにおける長さよりも長い板状に構成される。前側板421a及び後側板421bは、長手方向が第1方向Pに沿い、幅方向がインクジェット記録装置1の高さ方向(上下方向)Zに沿って配置される。前側板421aは、昇降部41における4つのプーリー412のうちの正面側に配置される2つのプーリー412の外側(手前側)に配置される。後側板421bは、昇降部41における4つのプーリー412のうちの奥側に配置される2つのプーリー412の外側(奥側)に配置される。この後側板421bには、図3及び図4に示すように、上述の空気吸引ユニット(図示せず)により吸引された空気を排出する排出口425が形成される。
【0035】
巻上軸422は、前側板421aの内面と後側板421bの内面とをつなぐように取り付けられる。本実施形態では、巻上軸422は、搬送ユニット30における用紙Tの搬送方向の上流側(図4における右側)に配置される。
モーター423は、図3に示すように、後側板421bの外面側に配置される。
複数の本体側プーリー424は、前側板421a及び後側板421bそれぞれの内面における上部に配置される。これら複数の本体側プーリー424には、後述の複数のワイヤー43のうちのいずれかのワイヤー43が掛け渡される。
【0036】
複数のワイヤー43は、昇降部41を構成する複数のプーリー412のうちの一のプーリー412に掛け渡される。また、複数のワイヤー43の一端は、巻上軸422に固定され、複数のワイヤー43の他端は、前側板421a又は後側板421bに直接的又は間接的に接続される。
【0037】
本実施形態では、インクジェット記録装置1は、4つのプーリー412に対応して4本のワイヤー43を備える。また、4本のワイヤー43のうちの2本のワイヤー43が前側板421aに沿うように配置され、2本のワイヤー43が後側板421bに沿うように配置される。
【0038】
ここで、ワイヤー43による昇降ユニット本体42と昇降部41との連結構造について、後側板421b側における連結構造に基づいて具体的に説明する。
図4に示すように、後側板421b側に配置される2本のワイヤー43のうちの1本のワイヤー43aは、後側板421b側に配置される2つのプーリー412のうちの用紙Tの搬送方向における上流側のプーリー412に掛け渡される。より具体的には、プーリー412に掛け渡されたワイヤー43aの一端側は、本体側プーリー424aを経由して巻上軸422に固定される。また、ワイヤー43aの他端側は、本体側プーリー424b及び424cを経由した後、後述の検知部44を介して後側板421bの内面に接続される。
【0039】
後側板421b側に配置される2本のワイヤー43のうちのもう1本のワイヤー43bは、後側板421b側に配置される2つのプーリー412のうちの用紙Tの搬送方向における下流側のプーリー412に掛け渡される。より具体的には、プーリー412に掛け渡されたワイヤー43bの一端側は、本体側プーリー424a,424b,424dを経由して巻上軸422に固定される。また、ワイヤー43bの他端側は、本体側プーリー424e及び424fを経由した後、後述の検知部44を介して後側板421bの内面に接続される。
尚、前側板421a側においても、後側板421bと同様の構造により、昇降ユニット本体42と昇降部41とは連結される。
【0040】
検知部44は、ワイヤー43の他端と昇降ユニット本体42との間に配置され、ワイヤー43が所定の力で引っ張られたことを検知する。本実施形態では、検知部44は、4本のワイヤー43それぞれの他端と昇降ユニット本体42との間にそれぞれ配置される。より具体的には、前側板421a及び後側板421bそれぞれにおける用紙Tの搬送方向の上流側には、上流側検知部44aが配置され、前側板421a及び後側板421bそれぞれにおける用紙Tの搬送方向の下流側には、下流側検知部44bが配置される(図4参照)。
【0041】
まず、上流側検知部44aについて説明する。上流側検知部44aは、図6に示すように、アーム部441と、弾性部材としてのバネ442と、センサーとしてのPIセンサー443と、規制部材444と、を備える。
アーム部441は、矩形の板状部材により構成される。このアーム部441は、後側板421bの内面に、所定の回動軸445を中心として回動可能に取り付けられる。また、アーム部441は、長手方向が第1方向Pに沿うように取り付けられる。このアーム部441の一端側における上面には、ワイヤー43aの他端が連結される。これにより、アーム部441は、ワイヤー43aに引っ張られることで、第1回動方向C1に回動される。
【0042】
バネ442は、上下方向Zに伸縮可能に配置される。このバネ442の一端(上端)は、アーム部441の一端側に連結される。バネ442の他端(下端)は、係合穴(図示せず)が形成されたナット446及びこのナット446が螺合可能なボルト447を介して後側板421bの内面に連結される。バネ442は、ワイヤー43aの引張力によりアーム部441が回動する方向である第1回動方向C1に抗する第2回動方向C2にアーム部441を付勢する。バネ442は、第1の力(例えば、10kgf)を超えた力で引っ張られた場合に、伸長を開始する。バネ442によるアーム部441に対する付勢力は、ナット446とボルト447の螺合位置を調整することにより調整される。
【0043】
PIセンサー443は、後側板421bにおけるアーム部441の他端側の可動範囲に重なる位置に配置される。より具体的には、PIセンサー443は、図6及び図7に示すように、アーム部441が水平状態から所定角度、第1回動方向C1に回動した状態で、アーム部441の他端側に重なる位置に配置される。
PIセンサー443は、後側板421b側に配置される発光部と、この発光部との間にアーム部441の他端側が通過可能な隙間をあけて配置される受光部と、を備える。PIセンサー443は、発光部と受光部との間にアーム部441の他端側が配置されると(図7参照)、発光部451から受光部452への光の透過が遮られたことを検知する。
【0044】
規制部材444は、アーム部441がワイヤー43aにより第1の力で引っ張られた場合におけるアーム部441の位置から第2回動方向C2へのアーム部441の回動を規制する。より具体的には、規制部材444は、ピン状の部材であり、水平状態のアーム部441における回動軸445よりも他端側の上面に接する位置に配置され、後側板421bに固定される。そして、規制部材444は、アーム部441が水平状態から第2回動方向C2に回動することを規制する。
【0045】
以上の上流側検知部44aにおいては、ワイヤー43aによる引張力が第1の力以下の状態では、アーム部441は、バネ442によって第2回動方向C2に付勢されると共に規制部材444により回動が規制されて、水平状態を維持する。そして、ワイヤー43aによる引っ張り力が第1の力を超えると、アーム部441は、バネ442による付勢力に抗して第1回動方向C1に回動を開始する。そして、ワイヤー43aによる引張力が第1の力よりも大きい第2の力(例えば、12kgf)になった状態で、アーム部441の他端側は、PIセンサー443に重なる位置に位置する(図7参照)。これにより、PIセンサー443は、アーム部441の他端側によって遮光されて、ワイヤー43aが所定の力である第2の力で引っ張られたことを検知する。
【0046】
下流側検知部44bは、バネ442の配置において上流側検知部44aと異なる他は、上流側検知部44aと同様の構成を備える。下流側検知部44bでは、図8に示すように、バネ442は、アーム部441の他端側に配置されてアーム部441を第2回動方向C2に付勢する。より具体的には、下流側検知部44bでは、アーム部441における回動軸445よりも他端側に、バネ442、規制部材444及びPIセンサー443が、この順序で配置される。また、下流側検知部44bでは、バネ442の下端がアーム部441に連結され、バネ442の上端が、ナット446及びボルト447を介して後側板421bの内面に連結される。
【0047】
駆動制御部45は、昇降ユニット40の動作を制御する。駆動制御部45は、検知部44によりワイヤー43が所定の力である第2の力で引っ張られたことが検知された場合にモーター423の駆動を停止させる。
また、昇降ユニット本体42には、昇降部41が所定の位置まで下降した場合に、昇降部41により遮光されることで、昇降部41の下降を検知するPIセンサー(図示せず)が設けられている。そして、駆動制御部45は、PIセンサーにより昇降部41が下降位置に位置されたことが検知された場合にも、モーター423の駆動を停止させる。
【0048】
次に、以上の昇降ユニット40の動作について説明する。
インクジェット記録装置1では、記録部20による用紙Tに対する画像の記録が行われている状態では、搬送ユニット30は、図2に示すように、昇降ユニット40により上昇位置に位置されている。この状態では、複数のワイヤー43は、巻上軸422に巻き上げられている。
【0049】
この状態で、例えば、記録部20による用紙Tに対する画像の記録が終了した旨の信号を受けると、駆動制御部45は、モーター423を駆動させ、巻上軸422をワイヤー43の巻上げ方向と反対の方向に回転させる。すると、巻上軸422に巻き上げられていた複数のワイヤー43は、引き下げられて、これら複数のワイヤー43に複数のプーリー412を介して吊り下げられている昇降部41(載置部411)は、下降する。これにより、載置部411に載置されている搬送ユニット30も下降する(図4の二点鎖線部分参照)。
【0050】
昇降部41が所定の位置まで下降すると、昇降ユニット本体42に設けられたPIセンサー(図示せず)により、昇降部41が下降位置に位置されたことが検知される。そして、駆動制御部45は、PIセンサーにより昇降部41が下降位置に位置されたことが検知されると、モーター423の駆動を停止させる。これにより、昇降部41の下降は停止され、搬送ユニット30は、下降位置に位置される。
【0051】
搬送ユニット30が下降位置に位置した状態において、記録部20による用紙Tに対する画像の記録が開始される旨の信号を受けると、駆動制御部45は、モーター423を駆動させ、巻上軸422をワイヤー43の巻上げ方向に回転させる。すると、複数のワイヤー43が巻上軸422に巻き上げられることにより、これら複数のワイヤー43に複数のプーリー412を介して吊り下げられている昇降部41(載置部411)は、上昇する(図4の実線部分参照)。これにより、載置部411に載置されている搬送ユニット30も上昇する。
【0052】
ここで、複数のワイヤー43には、昇降部41の重量及び搬送ユニット30の重量に応じた所定の荷重が負荷されている。これにより、複数のワイヤー43それぞれの他端に連結された複数のアーム部441は、所定の力で引っ張られることとなる。
【0053】
この状態で、巻上軸422を更に回転させて複数のワイヤー43を巻き上げていくと、搬送ユニット30は、上昇位置まで上昇して、本体2に設けられた所定の当接部材(図示せず)に当接する。搬送ユニット30が当接部材に当接した後、更に巻上軸422を回転させると、複数のワイヤー43に対する負荷は、徐々に大きくなっていき、これら複数のワイヤー43がアーム部441を引っ張る力も徐々に大きくなっていく。そして、複数のワイヤー43がアーム部441を引っ張る力が第1の力を超えると、アーム部441は、第1回動方向C1に回動し始める。そして、複数のワイヤー43がアーム部441を引っ張る力が第2の力に到達すると、アーム部441の他端側がPIセンサー443を遮光して、検知部44は、ワイヤー43が第2の力で引っ張られたことを検知する。すると、駆動制御部45は、モーター423の駆動を停止させる。これにより、搬送ユニット30は、所定の力で本体2側に押圧された状態で、上昇位置に配置される。
【0054】
本実施形態では、4つの検知部44のすべてにおいて、ワイヤー43が第2の力で引っ張られたことが検知された場合に、駆動制御部45は、モーター423の駆動を停止させる。
【0055】
以上説明した本実施形態のインクジェット記録装置1によれば、以下のような効果を奏する。
昇降ユニット40を、複数のプーリー412を有する昇降部41と、複数のプーリー412に掛け渡される複数のワイヤー43と、これら複数のワイヤー43を巻き上げる巻上軸422と、この巻上軸422を回転させるモーター423と、を含んで構成し、モーター423により巻上軸422を回転させることで、昇降部41を昇降させた。これにより、モーター423に与える負荷を一定の値に保った状態で昇降部41を昇降させられる。また、搬送ユニット30の下方に、この搬送ユニット30を昇降させるためのアーム等を配置する必要がないので、インクジェット記録装置1を小型化できる。
更に、ワイヤー43が第2の力で引っ張られたことを検知する検知部44を設け、この検知部44によりワイヤー43が第2の力で引っ張られたことが検知された場合に、モーター423の駆動を停止させた。これにより、昇降部41を上昇させる場合に、ワイヤー43が十分に巻き上げられて、搬送ユニット30を所定の力で本体2側に押圧させた状態で昇降部41を上昇位置に保持できる。よって、搬送ユニット30を所定の力で本体2側に押圧させた状態で昇降部41を上昇位置に位置させられるので、ワイヤー43を用いた昇降ユニット40により昇降される搬送ユニット30の上昇時における姿勢を安定的に保持できる。
【0056】
また、検知部44を、ワイヤー43の他端が連結された回動可能なアーム部441と、このアーム部441を第2回動方向C2に付勢するバネ442と、アーム部441により遮光可能なPIセンサー443と、を含んで構成し、ワイヤー43による引張力が第1の力を超えた場合に、アーム部441を第1回動方向C1に回動させた。これにより、アーム部441を回動させてPIセンサー443の遮光状態を変化させ、このPIセンサー443の遮光状態の変化によりワイヤー43が第1の力を超えた力で引っ張られたことを検知できる。
【0057】
また、PIセンサー443を、アーム部441が第2の力で引っ張られた場合に、このアーム部441の他端側が位置する位置に配置した。これにより、ワイヤー43が第2の力で引っ張られると、駆動制御部45がモーター423の駆動を停止させるので、ワイヤー43が第2の力で引っ張られた状態において、昇降部41を保持させられる。よって、昇降部41に載置された搬送ユニット30を、上昇位置において、安定的に保持できる。
【0058】
また、アーム部441の第2回動方向C2への回動を規制する規制部材444を設けた。よって、ワイヤー43によるアーム部441に対する引張力が第1の力よりも小さい場合に、アーム部441が第2回動方向C2に過剰に回動することを防げる。
【0059】
また、検知部44を、複数のワイヤー43それぞれについて設け、複数の検知部44のすべてによりワイヤー43が第2の力で引っ張られたことが検知された場合に、モーター423の駆動を停止させた。これにより、昇降部41における複数のワイヤー43が掛け渡されているすべての位置において、所定の力以上の力で上方向に力をかけた状態で、昇降部41を停止させられる。よって、昇降部41に載置された搬送ユニット30を、上昇位置においてより安定的に保持できる。
【0060】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、本実施形態では、複数のワイヤー43それぞれの他端に検知部44を設けたが、これに限らない。即ち、複数のワイヤー43のうちのいずれかのワイヤーのみに検知部を設けてもよい。この場合、検知部を設けないワイヤーの他端は、昇降ユニット本体の内面に直接的に接続してもよい。
【0061】
また、本実施形態では、昇降ユニット40により、インクジェット記録装置1における搬送ユニット30を昇降させたが、これに限らない。即ち、昇降ユニットにより、他の部材を昇降させてもよい。
【符号の説明】
【0062】
1……インクジェット記録装置、22……記録ヘッド、30……搬送ユニット、40……昇降ユニット、41……昇降部、42……昇降ユニット本体、43……ワイヤー、44……検知部、45……駆動制御部、411……載置部、412……プーリー、421a……前側板(側板)、421b……後側板(側板)、422……巻上軸、423……モーター、441……アーム部、442……バネ(弾性部材)、443……センサー(PIセンサー)、444……規制部材、445……回動軸、T……記録媒体(用紙)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の記録媒体を第1方向に搬送する搬送ユニットと、
前記搬送ユニットの上方に配置され、該搬送ユニットにより搬送される前記記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、
前記搬送ユニットを昇降させる昇降ユニットと、を備えるインクジェット記録装置であって、
前記昇降ユニットは、
前記搬送ユニットが載置される載置部、及び該載置部における前記第1方向に沿う一対の側部に設けられる複数のプーリーを備える昇降部と、
前記昇降部における前記一対の側部の外側にそれぞれ配置される一対の側板、該一対の側板の間に該一対の側板をつなぐように配置され該一対の側板に回転可能に取り付けられる巻上軸、及び該巻上軸を回転させるモーターを備える昇降ユニット本体と、
それぞれが前記複数のプーリーのうちの一のプーリーに掛け渡されると共に、一端が前記巻上軸に固定され、他端が前記昇降ユニット本体側に直接的又は間接的に接続される複数のワイヤーと、
前記ワイヤーの他端と前記昇降ユニット本体との間に配置され、前記ワイヤーが所定の力で引っ張られたことを検知する検知部と、
前記検知部により前記ワイヤーが所定の力で引っ張られたことが検知された場合に前記モーターの駆動を停止させる駆動制御部と、を備えるインクジェット記録装置。
【請求項2】
前記検知部は、
前記昇降ユニット本体に所定の回動軸を中心として回動可能に取り付けられると共に、一端側に前記ワイヤーが連結されるアーム部と、
一端が前記アーム部の一端側又は他端側に連結され、他端が前記昇降ユニット本体に固定される弾性部材と、
前記昇降ユニット本体における前記アーム部の他端側の可動範囲に重なる位置に配置され、該アーム部の他端側により遮光されるセンサーと、を備え、
前記弾性部材は、前記ワイヤーの引張力により前記アーム部が回動する方向である第1回動方向に抗する第2回動方向に前記アーム部を付勢し、
前記アーム部は、前記ワイヤーによる引張力が第1の力を超えた場合に、前記弾性部材による付勢力に抗して前記第1回動方向に回動する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記センサーは、前記アーム部が前記第1の力よりも大きい第2の力で引っ張られた場合に該アーム部の他端側により遮光される位置に配置される請求項2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記検知部は、前記アーム部が前記ワイヤーにより前記第1の力で引っ張られた場合における該アーム部の位置から前記第2回動方向への該アーム部の回動を規制する規制部材を更に備える請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記検知部は、前記複数のワイヤーそれぞれに設けられ、
前記駆動制御部は、複数の前記検知部のすべてにより前記ワイヤーが所定の力で引っ張られたことが検知された場合に、前記モーターの駆動を停止させる請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
所定の部材を昇降させる昇降ユニットであって、
前記所定の部材が載置される載置部、及び該載置部における一対の側部に設けられる複数のプーリーを備える昇降部と、
前記昇降部における前記一対の側部の外側にそれぞれ配置される一対の側板、該一対の側板の間に配置され該一対の側板に回転可能に取り付けられる巻上軸、及び該巻上軸を回転駆動させるモーターを備える昇降ユニット本体と、
それぞれが前記複数のプーリーのうちの一のプーリーに掛け渡されると共に、一端が前記巻上軸に固定され、他端が前記昇降ユニット本体側に直接的又は間接的に接続される複数のワイヤーと、
前記ワイヤーの他端と前記昇降ユニット本体との間に配置され、前記ワイヤーが所定の力で引っ張られたことを検知する検知部と、
前記検知部により前記ワイヤーが所定の力で引っ張られたことが検知された場合に前記モーターの駆動を停止させる駆動制御部と、を備え、
前記検知部は、
前記昇降ユニット本体に所定の回動軸を中心として回動可能に取り付けられると共に、一端側に前記ワイヤーが連結されるアーム部と、
一端が前記アーム部の一端側又は他端側に連結され、他端が前記昇降ユニット本体に固定される弾性部材と、
前記昇降ユニット本体における前記アーム部の他端側の可動範囲に重なる位置に配置され、該アーム部の他端側により遮光されるセンサーと、を備え、
前記弾性部材は、前記ワイヤーの引張力により前記アーム部が回動する方向である第1回動方向に抗する第2回動方向に前記アーム部を付勢し、
前記アーム部は、前記ワイヤーによる引張力が第1の力を超えた場合に、前記弾性部材による付勢力に抗して第1回動方向に回動する昇降ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−192524(P2012−192524A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−55903(P2011−55903)
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】